JP2013220645A - 画像記録装置、記録媒体搬送制御方法 - Google Patents

画像記録装置、記録媒体搬送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体の搬送量を的確に制御することを可能とする技術の提供を目的とする。
【解決手段】記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に接しつつ搬送手段により搬送される記録媒体に従動して回転する従動回転部材と、従動回転部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、回転位置検出部の検出結果に基づいて記録媒体の搬送量を制御する制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、記録媒体を搬送するにあたって、当該記録媒体の搬送量を制御する技術に関する。
特許文献1には、2本の搬送ローラーを用いて記録媒体を搬送する構成が記載されている。具体的には、記録媒体の搬送経路に沿って並ぶ2本の搬送ローラーそれぞれに対して、ニップローラーが設けられている。そして、各搬送ローラーは、ニップローラーとの間に記録媒体を挟みつつ回転することで、記録媒体を搬送する。この際、記録媒体の搬送量の制御は、搬送ローラーを駆動するモーターの駆動パルスをカウントすることで実行される。
特開2001−054957号公報
つまり、特許文献1では、搬送ローラーの回転量が記録媒体の搬送量を反映するとして、搬送ローラーの回転量と相関する駆動パルスのカウント値に基づいて記録媒体の搬送量を制御している。しかしながら、上述のような搬送ローラーと記録媒体の間では滑りが生じやすいため、駆動パルスのカウント値に基づいて記録媒体の搬送量を的確に制御することは実際には困難であった。この点について詳述すると次のとおりである。
記録媒体は搬送ローラーからの力を受けて搬送される。したがって、搬送ローラーの回転量に応じた搬送量で記録媒体を搬送するためには、搬送ローラーから記録媒体へ適切に力が伝わる状態で搬送ローラーを回転させることが必要となる。しかしながら、モーターから与えられる大きな駆動力を、搬送ローラーから記録媒体へ常に適切に伝えられるとは限らず、搬送ローラーと記録媒体の間で滑りが発生する場合があった。そのため、駆動パルスのカウント値に基づいて記録媒体の搬送量を的確に制御することが困難となっていた。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録媒体の搬送量を的確に制御することを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明にかかる画像記録装置は、上記目的を達成するために、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に接しつつ搬送手段により搬送される記録媒体に従動して回転する従動回転部材と、従動回転部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、回転位置検出部の検出結果に基づいて記録媒体の搬送量を制御する制御部とを備えたことを特徴としている。
本発明にかかる記録媒体搬送制御方法は、上記目的を達成するために、搬送手段により搬送する記録媒体の搬送量を制御する記録媒体搬送制御方法において、記録媒体に接しつつ搬送手段により搬送される記録媒体に従動して回転する従動回転部材の回転位置を検出する回転位置検出工程を備え、回転位置検出工程での検出結果に基づいて記録媒体の搬送量を制御することを特徴としている。
このように構成された発明(画像記録装置、記録媒体搬送制御方法)では、記録媒体に従動して回転する従動回転部材が設けられている。この従動回転部材は、上述の搬送ローラーのように大きな駆動力を記録媒体に与えるものではなく、記録媒体に接しつつ記録媒体の搬送に任せて従動するものであるため、記録媒体に対して殆んど滑ることなく回転することができる。したがって、従動回転部材の回転位置は、記録媒体の搬送量を適切に反映したものとなる。そこで、本発明は、従動回転部材の回転位置を検出した結果に基づいて記録媒体の搬送量を制御している。これによって、記録媒体の搬送量を的確に制御することが可能となっている。
この際、従動回転部材は、その周面で記録媒体を巻き掛ける従動ドラムであるように画像記録装置を構成しても良い。このように従動回転部材である従動ドラムに記録媒体を巻き掛けることで、従動ドラムと記録媒体の間の摩擦力を確保することができる。その結果、従動ドラムと記録媒体の間における滑りの発生を確実に抑えることができ、記録媒体の搬送量を的確に制御するにあたって有利となる。
また、記録媒体の一方面に液体を吐出して画像を記録する吐出ヘッドをさらに備え、従動ドラムは、一方面とは逆の他方面から記録媒体を巻き掛けて記録媒体を支持し、吐出ヘッドは、記録媒体の従動ドラムに巻き掛けられた部分に液体を吐出するように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、従動ドラムは記録媒体の搬送量を検出するために記録媒体に従動回転する機能のほか、吐出ヘッドから液体の吐出を受ける記録媒体を支持する機能も果たす。そのため、機能毎に部材を設ける必要がなくなるため、部材の点数を抑えて、画像記録装置の小型化を図るにあたって有利となる。
また、制御部は、搬送手段により記録媒体を第1方向に搬送しつつ吐出ヘッドから液体を吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録モードと、搬送手段により第1方向と逆の第2方向に記録媒体を搬送する逆搬送モードとを選択的に実行するとともに、逆搬送モードでの記録媒体の搬送量を回転位置検出部の検出結果に基づいて制御するように画像記録装置を構成しても良い。
このような画像記録装置では、画像記録モードのほかに、逆搬送モードを実行可能である。したがって、逆搬送モードを適宜実行することで、続いて実行される動作に応じた位置へ記録媒体を搬送することができる。しかも、逆搬送モードでの記録媒体の搬送量は回転位置検出部の検出結果に基づいて的確に制御されるため、逆搬送モードに続いて実行される動作にとって適切な位置へ記録媒体を正確に搬送することができる。
なお、逆搬送モードに続いて実行される動作としては、種々の動作を実行可能である。そこで、実行中の画像記録モードに発生する異常を検出する異常検出部をさらに備え、制御部は、異常検出部が異常を検出すると、画像記録モードを中断して搬送手段による記録媒体の搬送を停止するとともに、再開後の画像記録モードで画像の記録を開始する記録媒体の位置と吐出ヘッドとの位置合わせを逆搬送モードにより行うように画像記録装置を構成しても良い。
このような構成では、実行中の画像記録モードに異常が発生した場合は、画像記録モードが中断される。したがって、画像記録モードの中断の間に、例えば異常を解消するために必要なメンテナンスを適宜実行することができる。なお、このように画像記録モードを中断した場合には、再開後の画像記録モードで画像の記録を開始する記録媒体の位置と吐出ヘッドとの位置合わせが必要となる場合がある。これに対して、この構成では、逆搬送モードを実行することでこの位置合わせを実行することができる。しかも、逆搬送モードでの記録媒体の搬送量は回転位置検出部の検出結果に基づいて的確に制御されるため、再開後の画像記録モードにとって適切な位置へ記録媒体を正確に搬送することができる。
この際、異常検出部は、吐出ヘッドにより形成された画像に生じた異常を検出するように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、画像の異常を検出した場合には、画像記録モードが中断される。その結果、異常を有する画像がそれ以上記録媒体に記録されることが抑制でき、記録媒体の無駄を抑えることができる。
なお、画像に生じる異常としては種々のものが想定され、具体的には例えばドット落ちと称されるドットの形成不良が考えられる。そこで、吐出ヘッドは、ノズルから記録媒体へ液体を吐出して記録媒体にドットを形成し、異常検出部は、ノズルからの液体の吐出不良によって生じるドットの形成不良を検出するように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、ドットの形成不良を有する画像がそれ以上記録媒体に記録されることが抑制でき、記録媒体の無駄を抑えることができる。
また、吐出ヘッドのノズルのメンテナンスを行うメンテナンス部をさらに備え、制御部は、画像記録モードを中断してから再開するまでの間に、メンテナンス部によるメンテナンスを吐出ヘッドのノズルに対して実行するように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、再開後の画像記録モードでは、ドットの形成不良の無い適切な画像を記録媒体に記録することができる。
また、逆搬送モードに続いて実行される動作として、次のような動作を実行するように画像記録装置を構成することもできる。すなわち、特定吐出ヘッドを含む複数の吐出ヘッドを第1方向に並べて備え、制御部は、記録媒体を第1方向に搬送しつつ特定吐出ヘッドよりも第1方向の下流側に配置された吐出ヘッドから液体を吐出して画像記録モードを実行する第1工程と、第1工程の実行後に逆搬送モードを実行して第1工程で形成した画像を特定吐出ヘッドよりも第1方向の上流側に移動させる第2工程と、第2工程の実行後に記録媒体を第1方向に搬送しつつ第1工程で形成された画像上に特定吐出ヘッドから液体を吐出して画像記録モードを実行する第3工程とを実行するように画像記録装置を構成しても良い。
このような構成では、特定吐出ヘッドを含む複数の吐出ヘッドが、画像記録モードでの記録媒体の搬送方向である第1方向に並んで設けられている。そして、特定吐出ヘッドよりも第1方向の下流側に配置された吐出ヘッドを用いて記録媒体に画像を記録する第1工程と、第1工程で形成された画像上に特定吐出ヘッドから液体を吐出して画像を記録する第3工程とが実行される。つまり、第1工程で記録された画像に重なるように、第3工程では画像が記録される。
この際、第3工程で画像を記録する特定吐出ヘッドよりも第1方向に下流側の吐出ヘッドを用いて、第1工程では画像が記録される。したがって、第3工程において、第1工程で記録済みの画像へ重ねて特定吐出ヘッドにより画像を記録するためには、第1工程で記録した画像を特定吐出ヘッドよりも第1方向の上流側に予め移動させる必要がある。
そこで、この構成では、第3工程の前に逆搬送モードが実行される(第2工程)。しかも、逆搬送モードでの記録媒体の搬送量は回転位置検出部の検出結果に基づいて的確に制御されるため、第3工程で実行される画像記録モードにとって適切な位置へ記録媒体を正確に搬送することができる。その結果、第1工程で記録済みの画像に対して、第3工程で記録される画像を正確に重ねることができる。
この際、記録媒体は光透過性を有し、特定吐出ヘッドは白色の液体を記録媒体に吐出するように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では例えば、第1工程で記録された画像の背景画像として、白色の画像を第3工程で記録することができる。
また、搬送手段は、記録媒体を巻き付けた繰出軸から記録媒体を繰り出す繰出部と、繰出部と従動ドラムの間に配置されて繰出部が繰り出した記録媒体を第1方向に向けて搬送する駆動ローラーとを有し、制御手段は、駆動ローラーより第1方向の上流側での記録媒体のテンションよりも、駆動ローラーより第1方向の下流側で従動ドラムに巻き掛けられる記録媒体のテンションが大きくなるように、駆動ローラーのトルクを制御するように画像記録装置を構成しても良い。
このような構成では、画像記録モードでの記録媒体の搬送方向である第1方向において、駆動ローラーより上流側での記録媒体のテンションよりも、駆動ローラーより下流側での記録媒体のテンションが大きくなるように、駆動ローラーのトルクが制御される。したがって、駆動ローラーはブレーキトルクを発生しながら、第1方向に記録媒体を搬送するため、駆動ローラーによる記録媒体の搬送を比較的安定して行なうことができる。その結果、駆動ローラーから搬送されて従動ドラムに巻き掛けられる記録媒体のテンションを安定させることができ、従動ドラムと記録媒体の間における滑りの発生を確実に抑えて、記録媒体の搬送量を的確に制御するにあたって有利となる。
また、搬送手段は、画像記録モードで記録媒体に与えるテンションと等しいテンションを、逆搬送モードで記録媒体に与えるように画像記録装置を構成しても良い。このような構成では、従動ドラムに巻き掛けられる記録媒体のテンションを安定させることができ、従動ドラムと記録媒体の間における滑りの発生を確実に抑えて、記録媒体の搬送量を的確に制御するにあたって有利となる。
本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示す図。 第1実施形態にかかるプリンターが実行する動作例を示すフローチャート。 図3のフローチャートに従って実行される一動作を例示した図。 第2実施形態にかかるプリンターが実行する動作例を示すフローチャート。 図5のフローチャートに従って実行される一動作を例示した図。
第1実施形態
図1は、本発明を適用可能なプリンターが備える装置構成の一例を模式的に示す正面図である。図1に示すように、プリンター1では、その両端が繰出軸20および巻取軸40にロール状に巻き付けられた1枚のシートS(ウェブ)が、繰出軸20と巻取軸40の間に張架されており、シートSはこうして張架された経路Pcに沿って、繰出軸20から巻取軸40へと搬送される。そして、プリンター1では、この搬送経路Pcに沿って搬送されるシートSに対して画像が記録される。シートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。概略的には、プリンター1は、繰出軸20からシートSを繰り出す繰出部2と、繰出部2から繰り出されたシートSに画像を記録するプロセス部3と、プロセス部3で画像の記録されたシートSを巻取軸40に巻き取る巻取部4を備える。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。ちなみに、シートSは、繰出軸20に着脱自在な芯管(図示省略)を介して繰出軸20に巻き付けられている。したがって、繰出軸20のシートSが使い切られた際には、ロール状のシートSが巻き付けられた新たな芯管を繰出軸20に装着して、繰出軸20のシートSを取り換えることが可能となっている。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、プラテンドラム30の外周面に沿って配置された各機能部50、51、52、60、61、62、63により処理を適宜行って、シートSに画像を記録するものである。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて、画像記録を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを搬送経路Pcの下流側へと搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。ちなみに、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、このプリンター1は、搬送方向Dsに並ぶ複数の記録ヘッド50、51を用いて、プラテンドラム30の外周面に支持されるシートS表面に、白色の背景画像を持つカラー画像を形成することができる。
具体的には、複数の記録ヘッド50、51のうち搬送方向Dsの最上流に位置する記録ヘッド50はホワイトに対応する。この記録ヘッド50は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、白色のインクをインクジェット方式でノズルから吐出する。そして、搬送方向Dsへ搬送されるシートSの表面に対して、記録ヘッド50がインクを吐出して白色の背景画像を形成する。なお、白色の背景画像は、光透過性を有するフィルム系のシートSを用いるときに形成することとし、地色が白である紙系のシートSを用いる場合は省略しても構わない。
一方、ホワイト用の記録ヘッド50に対して搬送方向Dsの下流側に配置された複数の記録ヘッド51は互いに異なる色に対応しており、協働してカラー画像を形成する。具体的には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックに対応する4個の記録ヘッド51が、この色順で搬送方向Dsに並ぶ。各記録ヘッド51は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、対応する色のインクをインクジェット方式でノズルから吐出する。そして、搬送方向Dsへ搬送されるシートSに対して各記録ヘッド51がインクを吐出することで、白色の背景画像に重ねてカラー画像が形成される。
ちなみに、記録ヘッド50、51が吐出するインクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、プロセス部3では、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ60、61、62(光照射部)が設けられている。具体的には、UVランプ60は、ホワイト用の記録ヘッド50とカラー用の記録ヘッド51の間に配置されている。そして、UVランプ60は、強い紫外線を照射することで、記録ヘッド50が吐出した白色のインクを完全に硬化(本硬化)させる。これによって、記録ヘッド50が形成した白色の背景画像をシートS表面に定着させることができる。
また、カラー用の記録ヘッド51が吐出したインクに対しても、インク硬化が実行される。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。具体的には、複数の記録ヘッド51の各間には、仮硬化用のUVランプ61が配置されている。つまり、UVランプ61は弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、複数の記録ヘッド51に対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ62が設けられている。つまり、UVランプ62は、UVランプ61より強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化と本硬化をこの順序で実行することで、複数の記録ヘッド51が形成したカラー画像をシートS表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ62に対して搬送方向Dsの下流側には、記録ヘッド52が設けられている。この記録ヘッド52は、プラテンドラム30に巻き掛けられたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しており、透明のUVインクをインクジェット方式でノズルからシートSの表面に吐出する。つまり、記録ヘッド50、51によって形成された、白色の背景画像を持つカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。また、記録ヘッド52に対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ63が設けられている。このUVランプ63は強い紫外線を照射することで、記録ヘッド52が吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートS表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30の外周部に巻き掛けられるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされた、白色の背景画像を持つカラー画像が形成される。こうして画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40の他に、巻取軸40と後駆動ローラー32の間でシートSを裏面側から巻き掛ける従動ローラー41を有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き取って支持する。つまり、巻取軸40が図1の時計回りに回転すると、後駆動ローラー32から搬送されてきたシートSが従動ローラー41を経由して巻取軸40に巻き取られる。ちなみに、シートSは、巻取軸40に着脱自在な芯管(図示省略)を介して巻取軸40に巻き取られる。したがって、巻取軸40に巻き取られたシートSが満杯になった際には、芯管ごとシートSを取り外すことが可能となっている。
また、プリンター1では、上述した各機能部の他に、異物センサー81、画像検査機82、スプライシングテーブル83、84が設けられている。異物センサー81は、記録ヘッド50より搬送方向Dsの上流側で、シートSのプラテンドラム30への巻き掛け部に対向しており、シートSの表面に付着した異物を検出する。画像検査機82は、UVランプ63の搬送方向Dsの下流側で、シートSのプラテンドラム30の巻き掛け部に対向しており、記録ヘッド50、51により形成された画像を読み取るスキャナーである。この画像検査機82は、後述するように画像に生じたドット落ちを検出するために用いられる。スプライシングテーブル83は、繰出部2において、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間でシートSを裁断するものであり、例えば繰出軸20から芯管を取り外す際にシートSを裁断するために用いられる。スプライシングテーブル84は、巻取部4において、従動ローラー41と後駆動ローラー32の間でシートSを裁断するものであり、例えば巻取軸40から芯管を取り外す際にシートSを裁断するために用いられる。
以上がプリンター1の装置構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図2は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図である。上述したプリンター1の動作は、図2に示すホストコンピューター10によって制御される。ホストコンピューター10では、制御動作を統括するホスト制御部100がCPU(Central Processing Unit)やメモリーにより構成されている。また、ホストコンピューター10にはドライバー120が設けられており、このドライバー120がメディア122からプログラム124を読み出す。なお、メディア122としては、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリー等の種々のものを用いることができる。そして、ホスト制御部100は、メディア122から読み出したプログラム124に基づいて、ホストコンピューター10の各部の制御やプリンター1の動作の制御を行なう。
さらに、ホストコンピューター10には作業者とのインターフェースとして、液晶ディスプレー等で構成されるモニター130と、キーボードやマウス等で構成される操作部140とが設けられている。モニター130には、印刷対象の画像の他にメニュー画面が表示される。したがって、作業者は、モニター130を確認しつつ操作部140を操作することで、メニュー画面から印刷設定画面を開いて、印刷媒体の種類、印刷媒体のサイズ、印刷品質等の各種の印刷条件を設定することができる。なお、作業者とのインターフェースの具体的構成は種々の変形が可能であり、例えばタッチパネル式のディスプレーをモニター130として用い、このモニター130のタッチパネルで操作部140を構成しても良い。
一方、プリンター1では、ホストコンピューター10からの指令に応じてプリンター1の各部を制御するプリンター制御部200が設けられている。そして、記録ヘッド、UVランプおよびシート搬送系の装置各部はプリンター制御部200によって制御される。これら装置各部に対するプリンター制御部200の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、画像を形成する各記録ヘッド50、51のインク吐出タイミングを、シートSの搬送に応じて制御する。具体的には、このインク吐出タイミングの制御は、プラテンドラム30の回転軸に取り付けられて、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力(検出値)に基づいて実行される。つまり、プラテンドラム30はシートSの搬送に伴って従動回転するため、プラテンドラム30の回転位置を検出するドラムエンコーダーE30の出力を参照すれば、シートSの搬送位置を把握することができる。そこで、プリンター制御部200は、ドラムエンコーダーE30の出力からpts(print timing signal)信号を生成し、このpts信号に基づいて各記録ヘッド50、51のインク吐出タイミングを制御することで、各記録ヘッド51が吐出したインクを搬送されるシートSの目標位置に着弾させて、画像を形成する。
また、記録ヘッド52が透明インクを吐出するタイミングも、同様にドラムエンコーダーE30の出力に基づいてプリンター制御部200により制御される。これによって、複数の記録ヘッド50、51によって形成された画像に対して、透明インクを的確に吐出することができる。さらに、UVランプ60、61、62、63の点灯・消灯のタイミングや照射光量もプリンター制御部200によって制御される。
また、プリンター制御部200は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部200はこれらのモーターを回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。このシートSの搬送制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、繰出軸20を駆動する繰出モーターM20を回転させて、繰出軸20から前駆動ローラー31にシートSを供給する。この際、プリンター制御部200は、繰出モーターM20のトルクを制御して、繰出軸20から前駆動ローラー31までのシートSのテンション(繰出テンションTa)を調整する。つまり、繰出軸20と前駆動ローラー31の間に配置された従動ローラー21には、繰出テンションTaを検出するテンションセンサーS21が取り付けられている。このテンションセンサーS21は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS21の検出結果に基づいて、繰出モーターM20のトルクをフィードバック制御して、シートSの繰出テンションTaを調整する。
この際、プリンター制御部200は、繰出軸20から前駆動ローラー31へ供給されるシートSの幅方向(図1の紙面の直交方向)の位置を調整しつつ、シートSの繰り出しを行う。つまり、プリンター1には、繰出軸20および従動ローラー21それぞれを軸方向(言い換えればシートSの幅方向)に変位させるステアリングユニット7が設けられている。また、従動ローラー21と前駆動ローラー31の間にはシートSの幅方向への端を検出するエッジセンサーSeが配置されている。このエッジセンサーSeは、例えば超音波センサー等の距離センサーで構成することができる。そして、プリンター制御部200は、エッジセンサーSeの検出結果に基づいて、ステアリングユニット7をフィードバック制御して、シートSの幅方向への位置を調整する。これによって、シートSの幅方向への位置が適切化されて、シートSの蛇行等の搬送不良が抑制される。
また、プリンター制御部200は、前駆動ローラー31を駆動する前駆動モーターM31と、後駆動ローラー32を駆動する後駆動モーターM32とを回転させる。これによって、繰出部2から繰り出されたシートSがプロセス部3を通過する。この際、前駆動モーターM31に対しては速度制御が実行される一方、後駆動モーターM32に対してはトルク制御が実行される。つまり、プリンター制御部200は、前駆動モーターM31のエンコーダー出力に基づいて、前駆動モーターM31の回転速度を一定に調整する。これによって、シートSは、前駆動ローラー31によって一定速度で搬送される。
一方、プリンター制御部200は、後駆動モーターM32のトルクを制御して、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32までのシートSのテンション(プロセステンションTb)を調整する。つまり、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間に配置された従動ローラー34には、プロセステンションTbを検出するテンションセンサーS34が取り付けられている。このテンションセンサーS34は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS34の検出結果に基づいて、後駆動モーターM32のトルクをフィードバック制御して、シートSのプロセステンションTbを調整する。
また、プリンター制御部200は、巻取軸40を駆動する巻取モーターM40を回転させて、後駆動ローラー32が搬送するシートSを巻取軸40に巻き取る。この際、プリンター制御部200は、巻取モーターM40のトルクを制御して、後駆動ローラー32から巻取軸40までのシートSのテンション(巻取テンションTc)を調整する。つまり、後駆動ローラー32と巻取軸40の間に配置された従動ローラー41には、巻取テンションTcを検出するテンションセンサーS41が取り付けられている。このテンションセンサーS41は、例えばシートSから受ける力を検出するロードセルによって構成することができる。そして、プリンター制御部200は、テンションセンサーS41の検出結果に基づいて、巻取モーターM40のトルクをフィードバック制御して、シートSの巻取テンションTcを調整する。
このように、プリンター制御部200は、モーターM20、M31、M32、M40を制御することで、シートSを搬送経路Pcの順方向Df(搬送方向Dsに相当)に搬送する順搬送動作を実行しつつ、シートSへの画像記録を実行する(画像記録モード)。また、プリンター制御部200は順搬送動作のほかに、シートSを搬送経路Pcの逆方向Db(搬送方向Dsの逆方向に相当)に搬送する逆搬送動作を適宜実行することができる(逆搬送モード)。この際、順搬送動作でプロセス部3のシートSに与えるテンションTbと、逆搬送動作でプロセス部3のシートSに与えるテンションTbとは等しく設定されている。
そして、プリンター制御部200は、このような順搬送動作および逆搬送動作それぞれでのシートSの搬送量を制御する。特にこの実施形態では、ドラムエンコーダーE30によりプラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて、順搬送動作および逆搬送動作それぞれでのシートSの搬送量が制御される。
また、プリンター制御部200は、異物センサー81の検出結果に基づいてプリンター1の搬送系を制御する。つまり、画像記録モードの実行中に異物センサー81がシートS表面の異物を検出すると、プリンター制御部200は、シートSの搬送を停止して画像記録モードを中断するとともに、モニター130に異物の除去を促す表示を行なう。こうしてシートSの搬送を停止することで、シートSに付着した異物が記録ヘッド50、51、52に接触して、これらを破損することを防ぐことができる。また、作業者は、モニター130の表示を確認して、異物を除去するためのメンテナンスを適宜実行できる。そして、異物除去を完了した旨が操作部140を介してホストコンピューター10に入力されると、プリンター制御部200はシートSの搬送を開始して、画像記録モードを再開する。
また、プリンター制御部200は、画像検査機82の画像読取結果に基づいてプリンター1の搬送系を制御する。具体的には、プリンター制御部200は、画像検査機82が所定単位の画像の読み取りを完了する度に、この読取画像と画像データを比較して、読取画像におけるドット落ちの有無を確認する。ここで、画像データは、形成すべき画像を示すデータであり、ホストコンピューター10により作成される。そして、画像記録モードの実行中にドット落ちを検出すると、プリンター制御部200は、シートSの搬送を停止して画像記録モードを中断するとともに、記録ヘッド50、51、52のノズルをクリーニングするメンテナンスを行う。これにより、ドット落ちの原因となっているノズルの目詰まりを解消することができる。
なお、この記録ヘッド50、51、52に対するメンテナンスは、メンテナンスユニット9が実行する。このメンテナンスユニット9は、図1では記載が省略されているが、プラテンドラム30からドラム軸方向(すなわち図1の紙面に垂直な方向)に外れた位置に配置されている。したがって、記録ヘッド50、51、52は、プラテンドラム30からメンテナンスユニット9にまでドラム軸方向へ移動して、メンテナンスユニット9によるメンテナンスを受ける。そして、メンテナンスが完了すると、プリンター制御部200は、記録ヘッド50、51、52をプラテンドラム30に対向する位置まで戻し、シートSの搬送を再開する。
以上が、プリンター1を制御する電気的構成の概要である。続いては、第1実施形態で実行されるプリンター1の動作例について説明する。特に第1実施形態では、画像検査機82がドット落ちを検出した場合の動作について、図3、図4を用いて説明する。図3は、第1実施形態にかかるプリンターが実行する動作例を示すフローチャートである。図3のフローチャートはプログラム124に組み込まれており、プリンター制御部200によって実行される。図4は、図3のフローチャートに従って実行される一動作を例示した図であり、各時刻t1〜t7におけるプリンター1の動作を搬送経路Pcに沿って展開して示している。また、図4では、各機能部50〜52、60〜63、82が破線で示されるとともに、ドット落ちの無い正常画像に複数の斜線からなるハッチングが施され、ドット落ちのある異常画像に複数の点からなるハッチングが施されている。
ステップS101では、画像記録モードが開始される。これによって、順方向Dfに搬送されるシートSの表面に対して、画像I(1)、I(2)、…の形成と硬化が順次実行される。なお、これら画像I(1)、I(2)、…は、白色の背景画像にカラー画像を重ねて、さらにクリアインクをコーティングしたものである。続くステップS102では、予定している全ての画像I(1)、I(2)、…の形成と硬化が完了したか否かが判断される。全画像I(1)、I(2)、…の形成と硬化が完了した場合(ステップS102で「YES」の場合)には、図3のフローチャートを終了する。一方、全画像I(1)、I(2)、…の形成と硬化が未完である場合(ステップS102で「NO」の場合)には、ステップS103に進む。ステップS103では、画像検査機82によってドット落ちが検出されたか否かが確認される。そして、ドット落ちが検出されない場合(ステップS103で「NO」の場合)は、ステップS102に戻る一方、ドット落ちが検出された場合(ステップS103で「YES」の場合)は、ステップS104に進む。
図4の動作例では、時刻t1までに形成された画像I(1)、I(2)はドット落ちの無い正常画像である。しかしながら、時刻t1〜t2の間に記録ヘッド50、51、52のノズルのいずれかに目詰まりが発生し、その結果、時刻「t2」の欄に示すように画像I(3)はドット落ちのある異常画像となっている。ただし、時刻t2の時点では、画像I(3)は画像検査機82に到達していないため、画像I(3)のドット落ちは検出されない。そして、画像検査機82がドット落ちのある画像I(3)の読み取りを完了した時刻t3において、画像検査機82によりドット落ちが検出されて(ステップS103で「YES」)、ステップS104に進む。
ステップS104では、画像記録モードを中断する。また、画像記録モードを中断するにあたっては、所定の中断準備処理が実行される。具体的には、ドット落ちを検出した時刻t3で形成・硬化の途中にある画像I(4)〜I(6)の形成・硬化を完了するために(つまり、クリアインクの本硬化までの処理を完了するために)、時刻t3〜t4の間は画像記録モードが継続される(中断準備処理)。そして、画像I(4)〜I(6)の形成と硬化を完了した時刻t4において画像記録モードが中断される。なお、画像I(4)〜I(6)はいずれもノズルの目詰まりの発生以後に形成が開始された画像であり、ドット落ちを有する異常画像である。
ステップS104で画像記録モードが中断されると、ステップS105にて記録ヘッド50、51、52のメンテナンスが実行される。具体的には、シートSの搬送が停止したことが確認されると、記録ヘッド50、51、52がプラテンドラム30のドラム軸方向に移動して、メンテナンスユニット9によるノズルのクリーニングを受ける。そして、このクリーニングが完了すると、記録ヘッド50、51、52がプラテンドラム30と対向する位置にまで戻される。
ステップS105のメンテナンスが完了して、記録ヘッド50、51、52がプラテンドラム30との対向位置にまで戻ったことが確認されると、ステップS106が実行される。このステップS106では、逆搬送モードが実行されて、時刻t3〜t4の間に搬送された距離に所定の助走距離Lsを加算した距離だけ、シートSが逆方向Dbに搬送される。これによって、記録ヘッド50から順方向Dfの上流側に助走距離Lsだけ離れた位置に、画像I(3)の順方向Dfの端が位置する(図4の時刻「t5」の欄)。
ステップS106の逆搬送モードが完了すると、ステップS101に戻って画像記録モードが再開される。この再開後の画像記録モードでは、画像I(3)が異常画像であることを示す画像品質情報BMが、画像I(3)の先端位置に合わせて、画像I(3)の側方に形成される。なお、上述のとおり、逆搬送モードを予め行なうことで、画像I(3)の先端と記録ヘッド50、51、52との位置合わせが実行されている。したがって、再開後の画像記録モードでは、画像品質情報BMを所定の位置に的確に形成することが可能となる(図4の時刻「t6」の欄)。この画像I(3)への画像品質情報BMの形成に続いて、再開後の画像記録モードでは、画像I(4)〜I(6)が異常画像であることを示す画像品質情報BMが、画像I(4)〜I(6)それぞれの側方に形成されるのに続いて、新たな画像I(7)、…が形成される(図4の時刻「t7」の欄)。ちなみに、画像品質情報BMは、例えばブラック用の記録ヘッド51により形成した黒色の画像をUVランプ62で硬化して形成することができる。
以上に説明したように、この実施形態では、シートSに従動して回転するプラテンドラム30が設けられている。このプラテンドラム30は、特許文献1の搬送ローラーのように大きな駆動力をシートSに与えるものではなく、シートSに接しつつシートSの搬送に任せて従動するものであるため、シートSに対して殆んど滑ることなく回転することができる。したがって、プラテンドラム30の回転位置は、シートSの搬送量を適切に反映したものとなる。そこで、この実施形態は、プラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいてシートSの搬送量を制御している。これによって、シートSの搬送量を的確に制御することが可能となっている。
また、この実施形態では、プラテンドラム30の周面にシートSが巻き掛けられており、プラテンドラム30とシートSの間の摩擦力が確保されている。その結果、プラテンドラム30とシートSの間における滑りの発生を確実に抑えることができ、シートSの搬送量を的確に制御するにあたって有利となっている。
また、この実施形態では、シートSの表面にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッド50、51、52が設けられている。また、プラテンドラム30が、裏面からシートSを巻き掛けてシートSを支持する。そして、記録ヘッド50、51、52は、シートSのプラテンドラム30に巻き掛けられた部分にインクを吐出して画像を形成する。このような構成では、プラテンドラム30はシートSの搬送量を検出するためにシートSに従動回転する機能のほか、記録ヘッド50、51、52からインクの吐出を受けるシートSを支持する機能も果たす。そのため、機能毎に部材を設ける必要がなくなるため、部材の点数を抑えて、プリンター1の小型化を図るにあたって有利となっている。
また、この実施形態では、画像記録モードのほかに、逆搬送モードを実行可能である。したがって、逆搬送モードを適宜実行することで、続いて実行される動作(例えば、この実施形態の例では再開後の画像記録モード)に応じた位置へシートSを搬送することができる。しかも、逆搬送モードでのシートSの搬送量はプラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて的確に制御されるため、逆搬送モードに続いて実行される動作にとって適切な位置へシートSを正確に搬送することができる。
また、この実施形態では、実行中の画像記録モードに異常(ドット落ち)が発生した場合は、画像記録モードが中断される。したがって、画像記録モードの中断の間に、異常を解消するために必要なメンテナンス(ノズルクリーニング)を適宜実行することができる。なお、このように画像記録モードを中断した場合には、再開後の画像記録モードで画像の記録を開始するシートSの位置と記録ヘッド50、51、52との位置合わせが必要となる場合がある。具体的には、図4の例では、画像I(3)の先端と記録ヘッド50、51、52との位置合わせが必要となる。これに対して、この実施形態では、逆搬送モードを実行することでこの位置合わせを実行することができる。しかも、逆搬送モードでのシートSの搬送量はプラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて的確に制御されるため、再開後の画像記録モードにとって適切な位置へシートSを正確に搬送することができる。
また、この実施形態では、記録ヘッド50、51、52により形成された画像に生じた異常を検出している。このような構成では、画像の異常を検出した場合には、画像記録モードが中断される。その結果、異常を有する画像がそれ以上シートSに記録されることが抑制でき、シートSの無駄を抑えることができる。
特に、この実施形態では、記録ヘッド50、51、52のノズルからのインクの吐出不良によって生じるドットの形成不良(ドット落ち)を検出している。このような構成では、ドットの形成不良を有する画像がそれ以上シートSに記録されることが抑制でき、シートSの無駄を抑えることができる。
また、この実施形態では、画像記録モードを中断してから再開するまでの間に、メンテナンスユニット9によるメンテナンスを記録ヘッド50、51、52のノズルに対して実行する。このような構成では、再開後の画像記録モードでは、ドットの形成不良の無い適切な画像をシートSに記録することができる。
また、この実施形態では、画像記録モードでシートSに与えるテンションTbと等しいテンションTbを、逆搬送モードでシートSに与えている。このような構成では、プラテンドラム30に巻き掛けられるシートSのテンションTbを安定させることができ、プラテンドラム30とシートSの間における滑りの発生を確実に抑えて、シートSの搬送量を的確に制御するにあたって有利となっている。
第2実施形態
上記第1実施形態では、白色の背景画像に重ねてカラー画像が形成されていた。しかしながら、シートS表面にカラー画像を形成してから、白色の背景画像を重ねて形成することもできる。つまり、光透過性を有するフィルム系のシートSに裏面側から視認される画像を形成する場合は、このように画像を形成することで、白色の背景画像を持つカラー画像を形成することができる。
ただし、上述したとおり、ホワイト用の記録ヘッド50はカラー画像を形成する記録ヘッド51より順方向Dfの上流側に配置される。したがって、記録ヘッド51によりカラー画像を形成してから、記録ヘッド50により白色の背景画像を重ね合わせるためには、形成済みのカラー画像を記録ヘッド50の順方向Dfの上流側にまで逆搬送する必要がある。そこで、第2実施形態ではかかる動作について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態との差異点を中心に説明することとし、第1実施形態との共通点については適宜説明を省略する。なお、第1実施形態と共通する構成を備えることで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
図5は、第2実施形態にかかるプリンターが実行する動作例を示すフローチャートである。図5のフローチャートはプログラム124に組み込まれており、プリンター制御部200によって実行される。図6は、図5のフローチャートに従って実行される一動作を例示した図であり、各時刻t1〜t5におけるプリンター1の動作を搬送経路Pcに沿って展開して示している。また、図5では、各機能部50〜52、60〜63が破線で示されるとともに、カラー画像のみからなる画像に複数の斜線からなるハッチングが施され、カラー画像に白色の背景画像を重ねた画像に複数の点からなるハッチングが施されている。
ステップS201では、画像記録モードが開始される。これによって、順方向Dfに搬送されるシートSの表面に対して、カラー画像のみからなる画像I(1)、I(2)、…の形成と硬化が順次実行される(図6の時刻「t1」の欄)。続くステップS202では、予定している全ての画像I(1)、I(2)、I(3)について、カラー画像の形成と硬化が完了したか確認される。そして、この完了が確認されると(ステップS202で「YES」と判断されると)、ステップS203に進んで、画像記録モードが中断される(図6の時刻「t2」の欄)。
画像記録モードが中断されてシートSの搬送が停止すると、ステップS204が実行される。このステップS204では、逆搬送モードが実行されて、シートSが逆方向Dbに搬送される。これによって、記録ヘッド50から順方向Dfの上流側に助走距離Lsだけ離れた位置に、画像I(1)の順方向Dfの端が位置する(図6の時刻「t3」の欄)。ステップS204の逆搬送モードが完了すると、ステップS205に進んで画像記録モードが再開される。この再開後の画像記録モードでは、カラー画像のみからなる画像I(1)〜I(3)それぞれに対して、白色の背景画像が重ね合わされる。そして、ステップS206で、予定している全ての画像I(1)、I(2)、I(3)について、背景画像の形成と硬化が完了したことが確認されると(ステップS206で「YES」と判断されると)、図5のフローチャートを終了する。
そして、この実施形態においても第1実施形態と同様に、プラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいてシートSの搬送量が制御される。これによって、シートSの搬送量を的確に制御することが可能となっている。
以上に説明したように、この実施形態では、ホワイト用の記録ヘッド50よりも順方向Dfの下流側に配置された複数の記録ヘッド51を用いてシートSにカラー画像を形成するステップS201と、ステップS201で形成された画像上にホワイト用の記録ヘッド50からインクを吐出して背景画像を記録するステップS205とが実行される。つまり、ステップS201で記録されたカラー画像に重なるように、ステップS205では背景画像が形成される。
この際、ステップS205で背景画像を記録する記録ヘッド50よりも順方向Dfに下流側の記録ヘッド51を用いて、ステップS201ではカラー画像が記録される。したがって、ステップS205において、ステップS201で記録済みのカラー画像へ重ねて記録ヘッド50により背景画像を形成するためには、ステップS201で形成したカラー画像を記録ヘッド50よりも順方向Dfの上流側に予め移動させる必要がある。
そこで、この実施形態では、ステップS205の前に逆搬送モードが実行される(ステップS204)。しかも、逆搬送モードでのシートSの搬送量はプラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて的確に制御されるため、ステップS205で実行される画像記録モードにとって適切な位置へシートSを正確に搬送することができる。その結果、ステップS201で形成済みのカラー画像に対して、ステップS205で形成される背景画像を正確に重ねることができる。
その他
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「画像記録装置」に相当し、前駆動ローラー31および後駆動ローラー32が協働して本発明の「搬送手段」として機能し、プラテンドラム30が本発明の「従動回転部材」「従動ドラム」に相当し、ドラムエンコーダーE30が本発明の「回転位置検出部」に相当し、プリンター制御部200が本発明の「制御部」に相当し、シートSが本発明の「記録媒体」に相当し、シートSの表面が本発明の「一方面」に相当し、シートSの裏面が本発明の「他方面」に相当し、インクが本発明の「液体」に相当する。また、記録ヘッド50、51、52が本発明の「吐出ヘッド」に相当し、順方向Dfが本発明の「第1方向」に相当し、逆方向Dbが本発明の「第2方向」に相当し、画像検査機82が本発明の「異常検出部」に相当し、メンテナンスユニット9が本発明の「メンテナンス部」に相当し、記録ヘッド50が本発明の「特定吐出ヘッド」に相当し、ステップS201が本発明の「第1工程」に相当し、ステップS204が本発明の「第2工程」に相当し、ステップS206が本発明の「第3工程」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、プラテンドラム30の回転位置をドラムエンコーダーE30によって検出していた。しかしながら、プラテンドラム30の回転位置を検出する具体的な構成は、エンコーダーに限られない。要するに、プラテンドラム30の回転位置を検出できる構成であれば足りる。
また、上記実施形態では、プラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて、シートSの搬送量を制御していた。しかしながら、シートSの搬送に従動する従動ローラー33、34のいずれかにエンコーダーを取り付けて、従動ローラー33、34のいずれかの回転位置を検出した結果に基づいて、シートSの搬送量を制御しても良い。
また、上記第1実施形態では、画像記録モードに発生する異常としてドット落ちを検出した場合の動作を例示して説明した。しかしながら、検出対象となる異常はドット落ちに限られない。したがって、例えばシートS表面への異物の付着を異常として検出して、図3に示したフローチャートと同様の動作を実行しても良い。つまり、異物センサー81が異物を検出した場合は、異物除去(メンテナンス)が完了するまで、画像記録モードを中断させる。そして、異物除去が完了すると、再開後の画像記録モードに応じた位置にシートを搬送するために、逆搬送モードを実行しても良い。この際、プラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて、逆搬送モードでのシートSの搬送量を制御すれば良い。これによって、シートSの搬送量を的確に制御することが可能となる。
また、逆搬送モードを実行するタイミングは、上記で例示したものに限られない。具体例を挙げると、繰出軸20からの芯管の取り外しやシートSの交換のために、スプライシングテーブル83でシートSを裁断する場合には、逆搬送モードを実行して、シートSの裁断箇所をスプライシングテーブル83にまで搬送することができる。この際、プラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて、逆搬送モードでのシートSの搬送量を制御することで、シートSの搬送量を的確に制御して、シートSの裁断箇所をスプライシングテーブル83に適切に位置決めすることができる。
また、上記第1実施形態では、再開後の画像記録モードにおいて、画像品質情報BMが形成されていた。しかしながら、このような画像品質情報BMの形成は省略して、画像I(7)の形成から画像記録モードを再開しても良い。この場合、画像記録モードの再開に先立って逆搬送モードを予め行なうことで、画像I(7)の先端と記録ヘッド50、51、52との位置合わせを実行すると良い。そして、逆搬送モードでのシートSの搬送量をプラテンドラム30の回転位置を検出した結果に基づいて制御することで、再開後の画像記録モードにとって適切な位置へシートSを正確に搬送することが可能となる。
また、上記実施形態では、前駆動ローラー31に対して速度制御が実行される一方、後駆動ローラー32に対してトルク制御が実行されていた。しかしながら、前駆動ローラー31に対してトルク制御を実行する一方、後駆動ローラー32に対して速度制御を実行するように変形しても良い。この際、前駆動ローラー31より順方向Dfの上流側でのシートSのテンションTaよりも、前駆動ローラー31より順方向の下流側でプラテンドラム30に巻き掛けられるシートSのテンションTbが大きくなるように、前駆動ローラー31のトルクを制御しても良い。
このような構成では、前駆動ローラー31はブレーキトルクを発生しながら、順方向DfにシートSを搬送するため、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を比較的安定して行なうことができる。その結果、前駆動ローラー31から搬送されてプラテンドラム30に巻き掛けられるシートSのテンションを安定させることができ、プラテンドラム30とシートSの間における滑りの発生を確実に抑えて、シートSの搬送量を的確に制御するにあたって有利となる。
また、上記実施形態では、シートSに従動するプラテンドラム30を用いたプリンター1に本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、このようなプラテンドラム30を用いないプリンターに対して本発明を適用することも可能である。そこで、例えば特開2011−201158号公報のように、平板状のプラテンの上にシートSを間欠的に搬送し、プラテンの上で間欠停止するシートSに画像を形成するプリンターに対して本発明を適用することもできる。具体的には、例えばシートSの搬送に従動する従動ローラーにエンコーダーを取り付けて、この従動ローラーの回転角度を検出した結果に基づいてシートSの搬送を制御すれば良い。
また、シートSを搬送する搬送系の具体的構成、シートSの各テンションTa、Tb、Tcの設定、記録ヘッド50、51、52の個数や配置、UVランプ60、61、62の個数や配置、その他のプリンター1の構成についても、上述の例から種々の変形を行うことができる。
1…プリンター、 2…繰出部、 20…繰出軸、 21,従動ローラー21、 3…プロセス部、 30…プラテンドラム、 31…前駆動ローラー、 32…後駆動ローラー、 50…記録ヘッド、 51…記録ヘッド、 52…記録ヘッド、 60…UVランプ、 61…UVランプ、 62…UVランプ、 63…UVランプ、 81…異物センサー、 82…画像検査機、 83…スプライシングテーブル、 84…スプライシングテーブル、 9…メンテナンスユニット、 BM…画像品質情報、 E30…ドラムエンコーダー、 200…プリンター制御部、 S…シート

Claims (13)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体に接しつつ前記搬送手段により搬送される前記記録媒体に従動して回転する従動回転部材と、
    前記従動回転部材の回転位置を検出する回転位置検出部と、
    前記回転位置検出部の検出結果に基づいて前記記録媒体の搬送量を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記従動回転部材は、その周面で前記記録媒体を巻き掛ける従動ドラムである請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録媒体の一方面に液体を吐出して画像を記録する吐出ヘッドをさらに備え、
    前記従動ドラムは、前記一方面とは逆の他方面から前記記録媒体を巻き掛けて前記記録媒体を支持し、
    前記吐出ヘッドは、前記記録媒体の前記従動ドラムに巻き掛けられた部分に前記液体を吐出する請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、前記搬送手段により前記記録媒体を第1方向に搬送しつつ前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記記録媒体に前記画像を記録する画像記録モードと、前記搬送手段により前記第1方向と逆の第2方向に前記記録媒体を搬送する逆搬送モードとを選択的に実行するとともに、前記逆搬送モードでの前記記録媒体の前記搬送量を前記回転位置検出部の検出結果に基づいて制御する請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 実行中の前記画像記録モードに発生する異常を検出する異常検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記異常検出部が前記異常を検出すると、前記画像記録モードを中断して前記搬送手段による前記記録媒体の搬送を停止するとともに、再開後の前記画像記録モードで前記画像の記録を開始する前記記録媒体の位置と前記吐出ヘッドとの位置合わせを前記逆搬送モードにより行う請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記異常検出部は、前記吐出ヘッドにより形成された前記画像に生じた前記異常を検出する請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記吐出ヘッドは、ノズルから前記記録媒体へ前記液体を吐出して前記記録媒体にドットを形成し、
    前記異常検出部は、前記ノズルからの前記液体の吐出不良によって生じる前記ドットの形成不良を検出する請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記吐出ヘッドの前記ノズルのメンテナンスを行うメンテナンス部をさらに備え、
    前記制御部は、前記画像記録モードを中断してから再開するまでの間に、前記メンテナンス部による前記メンテナンスを前記吐出ヘッドの前記ノズルに対して実行する請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 特定吐出ヘッドを含む複数の前記吐出ヘッドを前記第1方向に並べて備え、
    前記制御部は、前記記録媒体を前記第1方向に搬送しつつ前記特定吐出ヘッドよりも前記第1方向の下流側に配置された前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記画像記録モードを実行する第1工程と、前記第1工程の実行後に前記逆搬送モードを実行して前記第1工程で形成した前記画像を前記特定吐出ヘッドよりも前記第1方向の上流側に移動させる第2工程と、前記第2工程の実行後に前記記録媒体を前記第1方向に搬送しつつ前記第1工程で形成された前記画像上に前記特定吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記画像記録モードを実行する第3工程とを実行する請求項4ないし8のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記記録媒体は光透過性を有し、前記特定吐出ヘッドは白色の前記液体を前記記録媒体に吐出する請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記搬送手段は、前記記録媒体を巻き付けた繰出軸から前記記録媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部と前記従動ドラムの間に配置されて前記繰出部が繰り出した前記記録媒体を前記第1方向に向けて搬送する駆動ローラーとを有し、
    前記制御手段は、前記駆動ローラーより前記第1方向の上流側での前記記録媒体のテンションよりも、前記駆動ローラーより前記第1方向の下流側で前記従動ドラムに巻き掛けられる前記記録媒体のテンションが大きくなるように、前記駆動ローラーのトルクを制御する請求項4ないし10のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  12. 前記搬送手段は、前記画像記録モードで前記記録媒体に与えるテンションと等しいテンションを、前記逆搬送モードで前記記録媒体に与える請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  13. 搬送手段により搬送する記録媒体の搬送量を制御する記録媒体搬送制御方法において、
    前記記録媒体に接しつつ前記搬送手段により搬送される前記記録媒体に従動して回転する従動回転部材の回転位置を検出する回転位置検出工程を備え、
    前記回転位置検出工程での検出結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送量を制御することを特徴とする記録媒体搬送制御方法。
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