JP2013202314A - 有機ハロゲン化合物の分解処理方法及び分解処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機ハロゲン化合物に水素供与体とアルカリ化合物を添加して混合液とした後、該混合液の全部または一部を取り出し、触媒充填装置に循環させると共に、前記触媒充填装置を流通する混合液にマイクロ波を照射して有機ハロゲン化合物を分解する分解処理方法において、前記触媒充填装置は、下段に充填材層、上段に有機ハロゲン化合物分解触媒層が積層して設けられており、混合液を、上段触媒層の上方から導入し下段充填材層を通して排出させる有機ハロゲン化合物の分解処理方法、ならびに、該方法に用いる分解処理装置である。
【選択図】図1
Description
前記触媒充填装置は、下段に充填材層、上段に有機ハロゲン化合物分解触媒層が積層して設けられており、混合液を、上段触媒層の上方から導入し下段充填材層を通して排出させることを特徴とする有機ハロゲン化合物の分解処理方法、
2)充填材が、セラミックボール、樹脂ボールまたは活性炭である、1)に記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法、
3)充填材が、直径5〜50mmの球状充填材である、1)または2)に記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法、
4)触媒と充填材の合計嵩体積に対する触媒の割合が、5〜50体積%である、1)〜3)のいずれかに記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法、
5)触媒充填装置を触媒槽上部に配置し、該触媒充填装置から排出した混合液を、触媒槽下部に設けた液溜り部にて冷却した後、再び、触媒充填装置に循環させる、1)〜4)のいずれかに記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
前記触媒充填装置が、下段に充填材層、上段に有機ハロゲン化合物分解触媒層が積層して設けられていることを特徴とする有機ハロゲン化合物を分解するための分解処理装置、
7)充填材が、セラミックボール、樹脂ボールまたは活性炭である、6)に記載の分解処理装置、
8)充填材が、直径5〜50mmの球状充填材である、6)または7)に記載の分解処理装置、
9)さらに、(d)触媒槽下部の液溜り部に貯留した液を冷却する冷却手段を具備する、6)〜8)のいずれかに記載の分解処理装置。
図1は、本発明の触媒充填装置の構成を説明する概略図である。1は触媒充填装置、3は上段の有機ハロゲン化合物分解触媒層(以下、「触媒層」と略称する)、4は下段の充填材層、5は充填材層の上に敷設したメッシュシートである。6は、触媒層の上方から導入する混合液(被処理液)である。
触媒槽9は、触媒充填装置1を設置し、該触媒充填装置1を流通させた混合液6を貯留するためのものである。触媒槽9は、省スペース化を図る観点より、上部に触媒充填装置1を配置し、該触媒充填装置1を流通させた混合液6を、触媒槽9の下部に液溜り部8を設けて該液溜り部8に貯留し、液溜り部8の底面に設けた排出口9bより排出した後、液循環系統10を介して、導入口9aより触媒槽9に戻すことができるように構成されている。
液循環系統10は、触媒槽9内で混合液6を循環させるためのものである。これらの液循環系統10は、ポンプ、配管、バルブ等の一般的な装置や組合せを用いることができる(10a〜10e等)。また、液循環系統10は、容器内の混合液6を触媒充填装置1に送液する場合にも用いることができる。
マイクロ波照射装置13は、触媒充填装置1の触媒層3にマイクロ波を照射するためのものである。マイクロ波照射装置13の設置場所は特に限定されるものではないが、触媒充填装置1の上方に備えられていると、省スペース化が図れる。触媒充填装置1を流通する混合液6は、マイクロ波照射装置13から発振されるマイクロ波によって加熱された触媒層3と接触する。これにより、混合液6中の有機ハロゲン化合物が速やかに分解する。そして、充填材層4を流通する際には、分解で生成したKCl等の副生物が充填材に付着するので、触媒層3の固着を防止できる。
冷却手段14は、触媒槽9下部の液溜り部8に貯留した混合液6を冷却するためのものであり、液溜り部8の適宜な場所に備えられていることが好ましい。図2は、液溜り部8に冷却手段14として、冷却コイルを設置した例である。冷却コイル冷熱源から冷却媒体が供給される一般的な熱交換器などの冷却水循環装置15を用い、該装置15から、ラインを介して冷却コイル入口に供給された冷水が、混合液6と接触した後、冷却コイル出口からラインを介して、前記冷却水循環装置15に戻ることにより、混合液6が冷却される。
イソプロピルアルコール(IPA)に、大型変圧器から抜き出した絶縁油(KC−1000)を所定量添加し、さらに、KOH;600gを添加して、PCB濃度;10,000ppmの被処理液を得た。
イソプロピルアルコール(IPA)に、大型変圧器から抜き出した絶縁油(KC−1000)を所定量添加し、さらに、KOH;600gを添加して、PCB濃度;10,000ppmの被処理液を得た。
実施例1の分解処理を終了し、一旦処理液を抜き出した後、液溜り部に実施例1と同量のKC−1000、KOH、IPAを入れ、同様の方法で分解処理を行った。
実施例1において、直径約1mmφの活性炭1.5kgを触媒充填装置に入れて充填材層を形成した上に、100メッシュのテフロン(登録商標)メッシュシートを敷設し、テフロン(登録商標)メッシュシートの上に、粒状活性炭(商品名:ダイヤホープ008)にパラジウム(Pd)を5%担持させた触媒(平均粒径1mm程度、70℃で8時間乾燥したもの)500gを入れ、触媒層(断面積:330cm2)を形成した他は、実施例1と同様の方法で分解処理を行った。触媒層の嵩体積割合:約25%。
1´ 触媒充填装置
2 液溢流口
3 有機ハロゲン化合物分解触媒層
4 充填材層
5 メッシュシート
6 混合液(被処理液)
7 構造体
8 液溜り部
9 触媒槽
9a 導入口
9b 排出口
10 液循環系統
11 温度センサ
12 温度コントローラ
13 マイクロ波照射装置
14 冷却手段
15 冷却水循環装置
Claims (9)
- 有機ハロゲン化合物に、水素供与体とアルカリ化合物を添加して混合液とした後、該混合液の全部または一部を取り出し、触媒充填装置に循環させると共に、前記触媒充填装置を流通する混合液にマイクロ波を照射して有機ハロゲン化合物を分解する分解処理方法において、
前記触媒充填装置は、下段に充填材層、上段に有機ハロゲン化合物分解触媒層が積層して設けられており、混合液を、上段触媒層の上方から導入し下段充填材層を通して排出させることを特徴とする有機ハロゲン化合物の分解処理方法。 - 充填材が、セラミックボール、樹脂ボールまたは活性炭である、請求項1に記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 充填材が、直径5〜50mmの球状充填材である、請求項1または2に記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 触媒と充填材の合計嵩体積に対する触媒の割合が、5〜50体積%である、請求項1〜3のいずれかに記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 触媒充填装置を触媒槽上部に配置し、該触媒充填装置から排出した混合液を、触媒槽下部に設けた液溜り部にて冷却した後、再び、触媒充填装置に循環させる、請求項1〜4のいずれかに記載の有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 少なくとも、(a)上部に触媒充填装置を配置し下部に液溜り部を設けた触媒槽、(b)触媒槽内の液を循環させる液循環系統、(c)触媒充填装置にマイクロ波を照射するためのマイクロ波照射装置、を具備する分解処理装置であって、
前記触媒充填装置が、下段に充填材層、上段に有機ハロゲン化合物分解触媒層が積層して設けられていることを特徴とする有機ハロゲン化合物を分解するための分解処理装置。 - 充填材が、セラミックボール、樹脂ボールまたは活性炭である、請求項6に記載の分解処理装置。
- 充填材が、直径5〜50mmの球状充填材である、請求項6または7に記載の分解処理装置。
- さらに、(d)触媒槽下部の液溜り部に貯留した液を冷却する冷却手段を具備する、請求項6〜8のいずれかに記載の分解処理装置。
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