JP2013176500A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で安定した精度のよい布量の検知をする。
【解決手段】回転ドラム3を駆動するモータ7の回転数を検知する回転数検知部33と、モータ7に印加する電圧もしくは通電電流を制御し回転ドラム3の回転を制御する制御部とを備え、所定の加速度トルクで回転ドラム3の回転を加速して回転数N1から回転数N2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を測定する第1の検知工程と、第1の検知工程の前に、加速時角加速度α1よりも低くなるように予め設定された角加速度β1で回転ドラム3の回転数を上昇させながら洗濯物を回転ドラム3内に張りつかせるバランス工程と、第1の検知工程の後に所定の減速度トルクで回転ドラム3の回転を減速して、回転数N3から回転数N4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を測定する第2の検知工程を有し、速時角加速度α1と減速時角加速度α2に基づき布量を検知するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム式洗濯機の布量検知に関するものである。
図6は、特許文献1に記載された従来のドラム式洗濯機を示すものである。図6に示すように、洗濯機本体1内には、防振構造を有するサスペンション構造(図示せず)によって水受け槽2が宙吊り状態に支持されている。前記水受け槽2内には、有底円筒形に形成された回転ドラム3が、その軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて回転自在に支持されている。
水受け槽2の正面側には回転ドラム3の開口端に通じる衣類出入口4が形成され、洗濯機本体1の正面側の上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉5を開閉することにより、衣類出入口4を介して回転ドラム3内に対して洗濯物を出し入れすることができる。
回転ドラム3には、その周面に水受け槽2内に通じる多数の透孔6が形成され、内周面の複数位置に衣類攪拌用の攪拌突起15が設けられている。この回転ドラム3は、水受け槽2の背面側に取り付けられたモータ7によって正転及び逆転方向に回転駆動される。また、水受け槽2には、給水管路8及び排水管路9が配管接続され、図示しない給水弁及び排水弁の制御によって水受け槽2内への給水及び排水がなされる。
扉5を開き回転ドラム3内に洗濯物及び洗剤を投入して、洗濯機本体1の例えば前面上部に設けられた操作パネル10での操作により運転を開始させると、水受け槽2内には給水管路8から所定量の給水がなされ、モータ7により回転ドラム3が回転駆動されて洗濯工程が開始される。回転ドラム3の回転により、回転ドラム3内に収容された洗濯物は回転ドラム3の内周壁に設けられた攪拌突起15によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水管路9から排出され、回転ドラム3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水受け槽2内に給水管路8から注水してすすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においても回転ドラム3内に収容された洗濯物は回転ドラム3の回転により攪拌突起15により持ち上げられて落下する攪拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。
また、モータ7の背面には、その回転状態を検知するために、モータの回転子(ロータ)の位置を検出する位置検出素子等で構成された回転検知部14が設けられている。
以上のような構成のドラム式洗濯機においては、回転ドラム3に投入された衣類等洗濯物の布量を検出し、布量に応じて洗濯時間等を自動的に決定する機能が付加されているのが一般的である。
布量を検出する方法の一例について、図6および、図7を参照して、以下に説明する。
布量の検出は、回転ドラム3を回転駆動するためのモータ7を制御する機能を有する制御回路(図示せず)により行われる。
洗濯を開始すると、まず、制御回路は、モータ7を始動し、回転検知部14からは検知出力が入力される。回転検知部14の検出周波数は、モータ7の回転に比例して直線的に変化する。即ち、制御回路は、回転検知部14からの入力周波数が小さいときは、位相制御の手段によりモータ7の電源電圧の平均電圧を大きくし、また、周波数が大きくなると平均電圧を小さくする。
布量検知工程では、回転制御を行ないながら、制御回路内部で徐々にモータ7に印加する平均電圧を上昇させて高速回転に移行し、衣類が回転ドラム3の内壁に遠心力により均一に張りつくようにする。その状態で、所定時間回転を持続した後、モータ7の通電を停止する。それにより、回転ドラム3の惰性回転が、逆にモータ7を回転させる状態になる。このとき回転検知部14は、図7に示すように、回転ドラム3の惰性回転力の摩擦トルクにより、しだいに低下して停止する様子を分回転速度即ち回転数に変換して出力する。
図7における横軸は時間、縦軸は駆動電動機(モータ)の分回転数を示すもので、通電停止E点から回転ドラム3の停止までの時間は、布量が多いときは長く、布量が少ないときは短い。この停止に要する時間の違いが布量に比例することを利用して布量を検知するものである。
ここで布量を布の重量として捉えることとし、布の重量をm、回転ドラム3の内周に分布する布の平均半径をr、回転ドラム3やモータ7の慣性モーメントをJdとすると、布を含めた回転系の慣性モーメントJは式(1)で求められる。
J=Jd+mr (1)
また、モータ7の発生トルクをT、ドラムや回転軸などが有する摩擦トルクをTb、回転ドラム3の角加速度をαとおくと、これらの関係は式(2)で表される。
T=Jα+Tb (2)
角加速度αは角速度ωと時間tの関数として式(3)で表されるから、式(4)のように、布の平均半径rが一定であれば、布の重量mに応じて、回転数すなわち角速度ωが変化する。
α=dω/dt (3)
dω/dt=(T−Tb)/(Jd+mr) (4)
上式(4)から、dω/dtつまり回転数の変化は、布の重量mに反比例することがわかる。
上記構成より、モータ7の通電を停止しして回転ドラム3を惰性回転させ、回転ドラム3が停止するまでのある時間区間における回転数の変化を測定することによって、布量を判定するようにしている。
特開平5−168786号公報
しかしながら、前記従来の構成では、回転ドラム3の惰性回転力が摩擦トルクによりしだいに低下して、回転ドラム3が停止するまでの時間と布量の比例関係を、予め実験により求めておき、その求めた測定値を、同一機種の全ての洗濯機に適用することになる。
しかしながら、式(4)から判るように、ドラム回転軸の摩擦トルクTbのバラツキの影響により、ドラムが停止するまでの時間と布量の比例関係は一定ではなく、個々の洗濯機によって相違する数値を有する。そのため、上記従来の布量検知方法にはバラツキがあり検知精度は必ずしも高くないという課題を有していた。
また、式(1)は、布の重量に応じて布の平均半径rが一意に決定される場合には、布の重量mと慣性モーメントJが一対一の関係となって、式(4)によって、布の重量mを検知することができる。しかしながら、布の重量が一定であっても、布の偏りなどが発生した場合、回転ドラム3の中における布の分布が変化し、平均半径rが布の重量だけでは決できず、検知精度がさらに悪くなるという課題を有していた。
また、従来の布量検知方法においては、衣類の状態に係らず回転ドラム3の回転を一旦上昇させてしまうので、回転ドラム3内に収容された洗濯物が極端な偏り(アンバランス分布)のある場合、洗濯槽が大きく振動し、洗濯槽が洗濯機本体に衝突して異常音を発するなど、検知精度を大きく損ねる可能性があるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ドラム内における衣類の分布がより均一になるように張りつけた上で、ドラムの回転の上昇および降下の速度の双方を用いて布量を測定することで、布の偏りによる慣性モーメントの変化を低減した上で、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知手段を有する洗濯機を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、水平または斜めの回転中心軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知部と、前記回転数検知部の検知出力に基づき前記モータに印加する電圧もしくは通電電流を制御し前記回転ドラムの回転を制御する制御部とを備え、前記制御部により所定の加速度トルクで前記回転ドラムの回転を加速して、所定の回転数N1から所定の回転数N2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を測定する第1の検知工程と、前記第1の検知工程の前に、前記制御部により前記加速時角加速度α1よりも低くなるように予め設定された角加速度β1で前記回転ドラムの回転数を上昇させながら洗濯物を前記回転ドラム内に張りつかせるバランス工程と、前記第1の検知工程の後に、前記制御部により所定の減速度トルクで前記回転ドラムの回転を減速して、所定の回転数N3から所定の回転数N4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を測定する第2の検知工程を有し、前記制御部は記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知するようにしている。
これによって、ドラム内における衣類の分布がより均一になるように衣類を張りつけた上で、ドラムの回転の上昇および降下の速度の双方を用いて布量を測定するので、布の偏りによる慣性モーメントの変化を低減した上で、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知を行うことができる。
本発明のドラム式洗濯機は、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知を行うことができる。
本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の制御装置を示す回路図 同ドラム式洗濯機に用いられる布量検知の動作を示す図 同布量検知の布量と加速度差を示す図 布量検知工程を示すフローチャート 同布量検知におけるベクトル制御を示すブロック図 従来および本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の概略構成を示す断面図 従来のドラム式洗濯機の布量検知を示す図
第1の発明は、水平または斜めの回転中心軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知部と、前記回転数検知部の検知出力に基づき前記モータに印加する電圧もしくは通電電流を制御し前記回転ドラムの回転を制御する制御部とを備え、前記制御部により所定の加速度トルクで前記回転ドラムの回転を加速して、所定の回転数N1から所定の回転数N2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を測定する第1の検知工程と、前記第1の検知工程の前に、前記制御部により前記加速時角加速度α1よりも低くなるように予め設定された角加速度β1で前記回転ドラムの回転数を上昇させながら洗濯物を前記回転ドラム内に張りつかせるバランス工程と、前記第1の検知工程の後に、前記制御部により所定の減速度トルクで前記回転ドラムの回転を減速して、所定の回転数N3から所定の回転数N4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を測定する第2の検知工程を有し、前記制御部は記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知することにより、ドラム内における衣類の分布がより均一になるように衣類を張りつけた上で、ドラムの回転の上昇および降下の速度の双方を用いて布量を測定するので、布の偏りによる慣性モーメントの変化を低減した上で、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なおこの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機概略構造は、図6に示した従来のものと同様である。本実施の形態におけるドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置は、図1の回路図に示すような概略構造を有する。
図1に示すように、商用電源20の交流電力を整流器21より整流し、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路24によりモータ7を回転駆動する。また、入力設定部25から入力される運転指示、及び各検知手段(図示せず)により検知される運転状態の監視情報に基づいてモータ7の回転を制御し、負荷駆動部26により給水弁27、排水弁28、送風ファン12、ヒータ29の動作を制御する。
モータ7は、3相巻線7a、7b、7cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子30a、30b、30cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子24a〜24fにより構成されたPWM制御によるインバータ回路24により回転制御される。位置検出素子30a、30b、30cが検出するロータ位置検出信号は、マイコンにより構成された制御部31に入力される。このロータ位置検出信号に基づいて、駆動回路32はスイッチング素子24a〜24fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線7a、7b、7cに対する通電を制御してロータを所要回転数で回転させる。
制御部31は、3つの位置検出素子30a、30b、30cの検出出力が入力される回
転数検知部33を有する。回転数検知部33は、3つの位置検出素子30a、30b、30cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出する。回転数検知部33の検知出力は布量検知部34に供給され、検出された回転数に基づき、以下に説明するように布量が検知される。
なお、回転数検知部33の検知出力は回転ドラム3の回転数に対応するので、以下の説明において回転ドラム3の回転数は、回転数検知部33の検知出力により得られるものである。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
本実施の形態における布量検知の特徴について、図2を参照して説明する。
図2は、布量検知の動作を示したものである。回転ドラム3の回転数上昇に要する時間、および回転数降下に要する時間との関係を示すもので、横軸は布量検知開始からの経過時間、縦軸は回転数である。
布量検知を開始すると、起動工程ta後、予め設定された角加速度β1となるようにモータ7を制御し所定の回転数Naから回転数Nbへ立ち上げながらバランス工程tbを行い、洗濯物を回転ドラム3内に均一に張りつかせていく。
ここで、角加速度β1は次の布量の検知行程で検知が想定される加速時角加速度α1よりも大きい値に設定してしまうと、加速時角加速度α1が精度良く測定できなくなってしまうため、角加速度β1は検知が想定される加速時角加速度α1よりも低くなるように予め設定しておくと良い。
バランス工程tbが終了すると、モータ7によって加速トルクT1を発生させ、所定の回転数N1に到達後、所要時間t1の間にΔN1だけ回転数を上昇させ所定の回転数N2に到達する第1の検知工程tcが行われる。この第1の検知工程tcが終了した後に、回転ドラム3の回転数を加速から減速に転じさせた上で、惰性回転したモータ7によって減速トルクT2を発生させ、所要時間t2の間に回転数N3からΔN2だけ回転数を降下させ、所定の回転数N4に至る第2の検知工程tdが行われる。
なお、回転数NaからNbの区間については、所定の一定の回転数として設定してもよい。
次に、第1の検知工程tcの動作状態について考察する。
式(3)から、第1の検知工程tcにおける角加速度α1は式(5)で表される。
α1=ΔN1/t1 (5)
また、式(1)および(2)より、式(6)が成立する。
T1=α1(Jd+mr)+Tb (6)
同様に、第2の検知工程tdについて考察すると、第2の検知工程tdにおける角加速度をα2と置いた場合に、式(7)、式(8)となる。
α2=ΔN2/t2 (7)
T2=α2(Jd+mr)+Tb (8)
式(6)および式(8)から、摩擦トルクTbの成分を消去すると、式(9)となる。
α1−α2=(T1―T2)/(Jd+mr) (9)
図3は、布量と加速度差の関係を示したものである。横軸は布の重量、縦軸は加速度差を示す図であり、上記式(9)を判りやすく示すものである。
式(9)は、布のドラム内周における平均半径r、加速トルクT1、減速トルクT2がある一定の値である場合に、図3に示すように、布の重量mに応じて(α1−α2)が変化することを示している。
ここで、α1とα2は式(5)および式(7)に示すとおり、回転ドラム3の回転数と時間の関係を測定することによって容易に得ることが可能である。したがって、布の重量mと角加速度の変化(α1−α2)の関係を把握し、図1の制御部の布量検知部34に演算用テーブルなどとして保存しておけば、摩擦トルクTbの変化に関係無く、容易に精度良く、布量を検知することができることが分かる。
図4は、布量検知工程のフローチャートを示したものである。
布量検知工程がスタートすると(ステップS1)、制御部31は、起動工程taを行い(ステップS2)、モータ7を駆動してドラムの回転を高めていく。その後、回転角加速度β1で徐々に回転数を上げながら回転ドラム3内に均一に衣類を張りつけていくバランス工程tbを行う(ステップS3)。次に、回転数がNbに達したら、加速トルクT1で加速し(ステップS4)、第1の布量検知工程に移行する。所定の回転数N1から、所定の加速トルクT1により回転ドラム3の回転数を上昇させて、回転数がΔN1だけ上昇した所定の回転数N2に到達させるように制御する(ステップS5)。回転ドラム3が回転数N2に到達した時点で、回転数がΔN1上昇するのに要した所要時間t1を算出する(ステップS6)。
次に、減速トルクT2で減速し(ステップS7)、第2の布量検知工程に移行する。回転ドラム3が所定の回転数N3からΔN2だけ回転数が降下した所定の回転数N4に到達した時点で(ステップS8)、回転数がΔN2だけ降下するのに要した所要時間t2を算出する(ステップS9)。次にΔN1、t1、ΔN2、t2から式(5)および式(7)に基づいて、角加速度の差α1−α2を求め(ステップS10)、予め測定しておいた判定値と布量の関係から、式(9)に基づいて布量を求める(ステップS11)。
なお、式(9)を用いて精度良く布量検知を行うためには、モータ7の加速トルクT1と減速トルクT2が一定となるように制御することが望ましい。
このような制御は、モータ7に印加する電圧を制御することでも実現可能ではあるが、一般的には、以下に述べるような、ベクトル制御によってモータ7のトルク一定制御を行うことができる。
図5は、布量検知におけるベクトル制御を示すブロック図を示したものである。
図5のブロック図において、モータ7に通電される電流のうち、すくなくとも2相の電流と、ホールICなどによって得られるモータの回転位置信号を検知する。
これらの信号を用いて、モータ7の電流を、トルク成分であるIqと磁束成分であるIdという直交する2つの電流に換算する。その後、換算されたIqおよびIdと、指令されているIq*およびId*を比較したうえで、適切な制御ゲインP、Iなどを用いることによって、モータ7のIq、Idを一定に制御することができる。
ここで、モータ7のトルクTは次式(10)で表されることから、Iq(q軸電流)と
Id(d軸電流)を制御すれば、モータ7のトルクTを制御可能である。
T=P(ψa・Iq+(Ld−Lq)IqId) (10)
なお、Pはモータ7の極対数、ψaは磁石による鎖交磁束、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンスを示す。
特に、式(10)におけるψa・Iqはマグネットトルクを表しており、モータが発生するトルクの主成分である。したがって、モータ7のトルクはIq(q軸電流)によって主体的に制御することが可能である。
また、Id(d軸電流)がゼロではない場合、回転状態によってLdやLqが変化すると、トルクTの変動、あるいは布量の計算を行う時にトルクTを演算する場合に誤差が生じやすくなる。このように、Iq(q軸電流)とId(d軸電流)を一定に制御してもトルクTが一定にならない場合が存在することから、Id(q軸電流)をゼロとし、Iq(q軸電流)を一定に制御してモータ7のトルクを一定に制御することによって、布量の検知計算誤差を小さくすることが可能となる。
このように、ドラム内における衣類の分布がより均一になるように衣類を張りつけた上で、ドラムの回転の上昇および降下の速度の双方を用いて布量を測定するので、布の偏りによる慣性モーメントの変化を低減した上で、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、ドラムの回転の上昇および降下の速度の双方を用いて布量を測定し、布の偏りによる慣性モーメントの変化を低減した上で、ドラム回転軸の摩擦トルクのバラツキによる影響を抑制して、簡単な構成で、安定的に精度良く検知可能な布量検知を行うことができるので、縦型の洗濯機や乾燥機、乾燥機能のついた洗濯乾燥機等の用途にも適用できる。
3 回転ドラム
7 モータ
31 制御部
33 回転数検知部
tb バランス工程
tc 第1の検知工程
td 第2の検知工程

Claims (1)

  1. 水平または斜めの回転中心軸を有する回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知部と、前記回転数検知部の検知出力に基づき前記モータに印加する電圧もしくは通電電流を制御し前記回転ドラムの回転を制御する制御部とを備え、前記制御部により所定の加速度トルクで前記回転ドラムの回転を加速して、所定の回転数N1から所定の回転数N2まで回転数が上昇する間の加速時角加速度α1を測定する第1の検知工程と、前記第1の検知工程の前に、前記制御部により前記加速時角加速度α1よりも低くなるように予め設定された角加速度β1で前記回転ドラムの回転数を上昇させながら洗濯物を前記回転ドラム内に張りつかせるバランス工程と、前記第1の検知工程の後に、前記制御部により所定の減速度トルクで前記回転ドラムの回転を減速して、所定の回転数N3から所定の回転数N4まで回転数が低下する間の減速時角加速度α2を測定する第2の検知工程を有し、前記制御部は記加速時角加速度α1と前記減速時角加速度α2に基づき布量を検知するようにしたドラム式洗濯機。
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