JP2013170458A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が駐車動作を行っている旨の誤判定がなされることを抑制して、内燃機関の自動停止を適切に実行することができる制御装置を提供する。
【解決手段】第2の制御部30は、車両Cが駐車される所定の駐車位置と、車両Cが駐車される際の所定の駐車動作とを予め記憶する。第2の制御部30は、車両Cの位置と車両Cの動作とを検出し、検出される車両Cの位置が所定の駐車位置から所定範囲内にあり、且つ検出される車両Cの動作と所定の駐車動作との相関が高いときには、内燃機関10の自動停止を禁止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の停止条件が成立すると機関運転を自動停止させ、所定の始動条件が成立すると機関運転を自動的に再始動させる内燃機関の制御装置に関する。
近年、燃費の向上のために車両の短時間の駐停車時に機関運転を停止する、いわゆるアイドリングストップが推奨されている。
ところで、車両が駐車場において駐車動作を行う際には、車両が短時間に発進と停車を繰り返すことが多い。しかしながら、このような駐車動作における車両の停車時において、自動停止条件が成立したものとして機関運転が自動停止されると、車両の運転性が低下することとなる。そこで、特許文献1に開示される内燃機関の制御装置では、シフトレバーがRレンジに操作されたときに車両が駐車動作中であると認識し、その後、シフトレバーがRレンジ以外に操作されても車速が所定値以上に達しなければ駐車動作中であると認識して機関運転の自動停止を禁止するようにしている。
特開2011−027072号公報
ところで、車両の駐車位置とは無関係の場所において、車両を一旦後進させるべくシフトレバーがRレンジに操作され、その後、低車速で車両を走行させる場合があり、車両が実際には駐車動作は行ってはいないものの、記憶された駐車動作と同様の動作を行う場合がある。このような場合、特許文献1に記載の制御装置では、こうした車両の動作に基づいて車両が駐車動作を行っていると誤判定して自動停止が不必要に禁止されてしまうため、燃費が悪化してしまうといった事態が生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が駐車動作を行っている旨の誤判定がなされることを抑制して、内燃機関の自動停止を適切に実行することができる制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、所定の停止条件が成立すると機関運転を自動停止させ、同自動停止中に所定の再始動条件が成立すると機関運転を再始動させる内燃機関の制御装置であって、内燃機関が搭載される車両が駐車される所定の駐車位置と、同車両が駐車される際に実行される所定の駐車動作とを予め記憶し、前記車両の位置と前記車両の動作とを検出し、検出される前記車両の位置が前記所定の駐車位置から所定範囲内にあり、且つ検出される前記車両の動作と前記所定の駐車動作との相関が高いときには、前記機関運転の自動停止を禁止することを要旨とする。
車両が所定の駐車位置から所定範囲内にあり、所定の駐車動作との相関が高い動作を行っているときには、車両が駐車場などの駐車位置において車両を駐車させるべく駐車動作を行っていると推定することができる。したがって、上記構成では、このような場合には、機関運転の自動停止を禁止することができるため、駐車動作中に内燃機関が自動停止することを抑制して、車両の運転性が低下することを抑制することができる。
一方、上記構成では、車両が駐車動作と相関が高い動作を行っていても、所定の駐車位置から所定範囲内にない場合には、車両が駐車動作を行っているものとはされないため、内燃機関の自動停止が禁止されない。
このようにして、上記構成では、車両の動作のみならず、車両の位置をも検出することで、車両が駐車動作を行っているか否かを正確に判定することができるため、車両が駐車動作中か否かの判定に基づいて内燃機関の自動停止を適切に実行したり禁止したりすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記車両のイグニッションスイッチのオン・オフ操作の切り替えがなされた位置を所定の駐車位置として記憶することを要旨とする。
上記構成によれば、車両の駐車位置では車両を駐車するためにイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられるとともに、車両の発進に備えてイグニッションスイッチがオン状態に切り替えられる。このようにイグニッションスイッチのオン・オフ操作の切り替えがなされた位置は、車両が過去に駐車された駐車位置であるため、この位置を所定の駐車位置として記憶することができる。したがって、こうして記憶された駐車位置と検出される車両の位置とを比較することで、車両が駐車位置にあることを適切に特定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記車両のイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前に実行される車両の動作と相関の高い動作が、過去にイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられた直前に所定回数以上実行されていることを条件に、その動作を前記所定の駐車動作として記憶することを要旨とする。
車両が駐車される際には、イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替えられる。したがって、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前に実行される動作は、車両を駐車させるための駐車動作である。そして、この駐車動作と相関の高い動作が、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前の動作として所定回数以上実行されていれば、この駐車動作は頻繁に実行される駐車動作であるため、所定の駐車動作として記憶する。上記構成では、頻繁に実行された所定の駐車動作と車両の動作とを比較することができるため、車両が駐車位置において駐車動作を行っているか否かをより適切に判定することができる。これにより、駐車動作中の機関運転の自動停止をより適切に禁止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記車両のイグニッションスイッチのオン・オフ操作の切り替えがなされた複数の位置を複数の所定の駐車位置として記憶するとともに、前記複数の所定の駐車位置のそれぞれについて、同複数の所定の駐車位置に対応した前記所定の駐車動作を記憶することを要旨とする。
上記構成によれば、車両の駐車位置に応じて車両の駐車動作は異なることもあるが、各駐車位置に応じて、その駐車位置に対応する駐車動作を記憶することとしている。したがって、各駐車位置に応じて車両が駐車動作を行っているか否かを正確に判定して、車両の駐車動作中における内燃機関の自動停止を禁止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記所定の駐車動作を記憶するのに際して、イグニッションスイッチのオフ状態への切り替え以前に実行される車両の動作のうち、停車時間が所定時間以上の停車よりも以前に実行される動作を前記所定の駐車動作から除外することを要旨とする。
駐車動作中の車両の停車時間は比較的短時間である。したがって、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる前の車両の動作において、停車時間が所定時間以上である停車は、車両の駐車動作中の停車でなく、車両が駐車位置に向かって通常走行している途中の停車である可能性が高い。したがって、上記構成では、こうした停車よりも以前に実行される動作は、通常走行中の動作であるとして、所定の駐車動作を記憶するのに際し、こうした動作を除外する。これにより、イグニッションスイッチのオフ状態への切り替え以前の動作について、車両の駐車動作と通常走行中の動作とを適切に区別して、車両の駐車動作を記憶することができる。したがって、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前に車両が通常走行している途中の停車を、駐車動作中の停車と誤判定して機関運転の自動停止を禁止してしまうことを抑制することができ、駐車動作中の停車時には機関運転の自動停止を適切に禁止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記車両の動作として、車両の操舵方向及び操舵角度、アクセルペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み量、シフトレバーのポジションレンジ、車速、移動距離の少なくとも1つのパラメータを検出することを要旨とする。なお、より多くのパラメータを検出することにより、車両が駐車動作を行っているか否かをより正確に記憶することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置を示すブロック図。 同実施形態における車両動作記憶制御の実行手順を示すフローチャート。 同実施形態における駐車位置及び駐車前動作記憶制御の実行手順を示すフローチャート。 同実施形態における駐車動作判定制御の実行手順を示すフローチャート。 同実施形態における車両の動作の一例を示す模式図。 同実施形態における駐車位置と駐車前動作の記憶データを示す模式図。 同実施形態における検出される車両の位置、動作及び駐車動作判定フラグの設定態様を示す表。
以下、この発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両Cには、内燃機関10の他、燃料噴射量等の機関運転状態を制御する第1の制御部20と、機関自動停止再始動制御を実行する第2の制御部30が搭載されている。
内燃機関10には、機関始動時にクランクシャフト15を回転させるスタータ11が設けられている。
第2の制御部30と第1の制御部20とは、相互通信可能となっている。第2の制御部30は、自動停止の条件が成立すると、第1の制御部20の制御を通じて内燃機関10の運転を停止させる。一方、第2の制御部30は、自動始動の条件が成立すると、スタータ11を駆動させてクランキングを開始させるとともに、第1の制御部20の制御を通じて内燃機関10の運転を開始させる。
車両Cには、車両Cの状態を検出するための各種のセンサ等が設けられている。こうしたセンサとしては、イグニッションスイッチ50の操作状態を検出するイグニッション信号センサ51、ステアリングによる車両Cの操舵方向及び操舵角度を検出する操舵角センサ52、シフトレバーのポジションレンジを検出するシフトポジションセンサ53が挙げられる。また、車輪の回転速度に基づいて車速を検出する車速センサ54、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ55、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキセンサ56、及びクランクシャフト15の回転速度を検出するクランク角センサ57等が挙げられる。更に、車両Cには、GPS衛星からの信号を受信することで車両Cの位置を検出するGPS受信装置40も搭載されている。
第2の制御部30には、これらのイグニッション信号センサ51、操舵角センサ52、シフトポジションセンサ53、車速センサ54、アクセルセンサ55、ブレーキセンサ56の検出信号及びGPS受信装置40が受信した位置情報が入力され、入力される情報に基づいて、内燃機関10の自動停止及び自動始動を制御する。また、第1の制御部20は、イグニッション信号センサ51、車速センサ54、アクセルセンサ55、ブレーキセンサ56及びクランク角センサ57等の検出信号や、スタータ11の駆動信号に基づいて、内燃機関10の始動制御や通常運転時の燃料噴射制御、点火制御及び吸入空気量制御等といった各種の機関運転制御を行う。
上記のように、本実施形態では、第2の制御部30により、内燃機関10の自動停止及び自動始動に関する制御が行われる。ここで、車両Cが駐車場等において駐車動作を行う際には、車両Cが短時間に発進と停車を繰り返すことがある。こうした駐車動作における車両Cの停車時において、自動停止条件が成立したものとして内燃機関10が自動停止されると、車両Cの運転性が低下する。そこで、本実施形態では、車両Cが駐車場などの駐車位置において駐車動作を行っていると判定される場合には、内燃機関10の自動停止を禁止するようしている。
すなわち、第2の制御部30は、車両Cが駐車場などの駐車位置において駐車動作を行っていないこと(後記する駐車動作判定フラグが「0」に設定されていること)を、内燃機関10を自動停止するための前提条件としている。なお、この前提条件の他の自動停止条件とし、更に、暖機が完了していること、車速が基準速度を下回りアクセルペダルの踏み込み量が「0」になっていること、ブレーキペダルが踏み込まれていること、及び補機の負荷が低くオルタネータの発電要求が所定レベル以下であること等の各条件の全てが満たされていることを自動停止条件としている。そして、これらの条件が成立した場合にのみ、第2の制御部30は、内燃機関10を自動停止させる。一方、自動始動の条件としては例えば、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたこと、アクセルペダルの踏み込み量が所定量以上となること、及び補機の負荷が高くオルタネータの発電要求が所定レベルを超えること等の各条件の少なくとも1つが満たされていることを自動始動条件としている。
第2の制御部30は、車両Cが駐車位置において駐車動作を行っているかを判定するために、以下の制御を実行する。まず、第2の制御部30は、車両Cが駐車される所定の駐車位置と、同車両Cが駐車される際に実行される所定の駐車動作とを予め記憶する。そして、第2の制御部30は、車両Cの位置と動作とを検出し、検出される車両Cの位置が予め記憶した所定の駐車位置から所定範囲内にあり、且つ検出される車両Cの動作と予め記憶した所定の駐車動作との相関が高いときには、車両Cが駐車動作を行っている旨を判定して機関運転の自動停止を禁止する。これにより、車両が駐車場などの駐車位置において駐車動作を行っている旨が判定されるときには、内燃機関10の自動停止が禁止される。
以下、第2の制御部30によって実行される制御を図2〜図4を参照して説明する。図2及び図3は、所定の駐車位置と所定の駐車動作とを記憶するための制御の実行手順を示すフローチャートである。また、図4は、検出される位置と動作と、予め記憶された所定の駐車位置と所定の駐車動作とに基づいて駐車動作中であるかを判定するための駐車動作判定制御の実行手順を示すフローチャートである。図2〜図4のフローチャートに示す制御は、イグニッションスイッチ50がオン状態に切り替えられてからオフ状態に切り替えられた後ある程度の時間が経過するまでの間、所定周期毎の制御ルーチンとして実行される。
まず、図2及び図3に基づいて、所定の駐車位置と所定の駐車動作とを記憶するための制御について説明する。第2の制御部30は、イグニッションスイッチ50がオン状態に切り替えられてからオフ状態に切り替えられるまでに実行される車両Cの動作を所定周期毎に記憶する。この車両動作の記憶制御について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、車両動作記憶制御がスタートすると、まず、ステップS11において、車両Cの動作が検出される。すなわち、第2の制御部30には、イグニッション信号センサ51、操舵角センサ52、シフトポジションセンサ53及び車速センサ54の検出信号に基づいて車両Cの動作を検出する。具体的には、第2の制御部30は、イグニッションスイッチ50の切り替え操作、車両Cの走行方向、移動距離、停車時間、車両Cの操舵方向及び操舵角度などを検出する。なお、車両Cの走行方向が前進方向であるか後進方向であるかは、シフトレバーがDレンジかRレンジの何れかにあるかに基づいて検出される。そして、ステップS12では、ステップS11で検出された車両Cの動作を記憶する。次に、ステップS13に移り、所定時間前の車両Cの動作を記憶データから消去し、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。
このようにして、第2の制御部30は、車両Cの動作を所定制御周期毎に記憶するとともに、所定時間前の動作を記憶データから消去することで、現在から所定時間前までの車両Cの動作に関する記憶データのみを保持する。そして、仮にイグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられた場合には、第2の制御部30は、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる以前の所定時間の車両Cの一連の動作を記憶していることになる。なお、この所定時間は、車両Cが駐車動作を開始してから駐車動作を完了してイグニッションスイッチ50がオフ操作されるまでに通常要する時間よりも十分に長い時間に設定されている。
次に、図3を参照して、駐車位置及び駐車前動作を記憶するための制御について説明する。
図3に示すように、この制御がスタートすると、ステップS21において、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられたか否かが判定される。ステップS21では、第2の制御部30が、イグニッション信号センサ51の検出信号に基づいて判定を行う。ステップS21において、イグニッションスイッチ50がオン状態にある旨が判定されると(ステップS21:NO)、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。すなわち、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられていない場合には、車両Cが駐車位置にいないこともあり、駐車位置及び駐車動作を記憶することはできないため、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS21において、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられた旨が判定されると(ステップS21:YES)、車両Cが駐車位置にて駐車したと推定されるため、ステップS22に移り、第2の制御部30は、GPS受信装置40の位置情報に基づいて、現在の車両の位置を駐車位置として検出する。なお、本実施形態では、駐車位置の検出に際して、車両が実際に駐車している位置が含まれる駐車場や住居敷地内といったある程度広い範囲を駐車位置として検出するが、駐車場内の特定の駐車位置や住居敷地内の車庫など駐車位置を詳細に特定して検出するようにしてもよい。そして、ステップS23に移り、検出された駐車位置が記憶される。このようにして、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる度に、第2の制御部30は、車両Cが駐車された位置を駐車位置として記憶する。
ステップS23で駐車位置が記憶された後、ステップS24に移り、現在の駐車位置でN回以上駐車したか否かが判定される。上記の通り、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる度に、第2の制御部30は車両が駐車した駐車位置を記憶している。したがって、第2の制御部30は、過去に記憶した駐車位置の情報と、今回の駐車位置の情報とに基づいて、現在の駐車位置でN回以上駐車したか否かを判定する。なお、回数「N」は「2」以上の整数であり、N回以上駐車したことにより車両Cの駐車頻度が高いと判定できる程度の回数に設定されている。したがって、ステップS24において、現在の駐車位置で未だN回よりも少ない回数しか駐車していないと判定されると(ステップS24:NO)、現在の駐車位置での駐車頻度が低く、今後この駐車位置で駐車しない可能性もあると推定することができる。そして、このようにステップS24で否定判定がなされた場合には、ステップS29に移り、現在から所定時間前までの車両Cの一連の動作を、現在の駐車位置での駐車前動作として記憶し、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS24で、現在の駐車位置でN回以上駐車したと判定されると(ステップS24:YES)、現在の駐車位置では高い頻度で駐車が行われているため、ステップS25に移り、現在の駐車位置を所定の駐車位置として記憶する。そして、ステップS26において、現在から所定時間前までに実行された車両Cの一連の動作と相関の高い動作が、所定の駐車位置である現在の駐車位置での駐車前にM回以上実行されているか否かが判定される。なお、回数「M」は「N」以下で「2」以上の整数であり、M回以上同様の動作が行われたことにより所定の駐車位置での駐車時にこの動作の実行頻度が高いと判定できる程度の回数に設定されている。
ここで、現在から所定時間前までの一連の動作と相関が高い動作が行われているか否かは、以下のようにして判定される。すなわち、現在から所定時間前までの動作のうちの一連の動作と、現在所定の駐車位置に対応した過去の駐車前動作とを比較し、一連の動作が完全に一致している場合や、一連の動作のうちの一部の動作にずれがある場合であっても、この一部の動作により車両Cが走行した経路の始点及び終点が同じ位置であると推定できる程度のずれである場合には、これらの動作の相関が高いとする。なお、このようなずれとしては、同じ曲がり角で右折したり左折したりする場合でも車両Cの操舵角度の大きさが若干ずれることによって移動距離が異なったり、同じ信号待ちで停車する場合でも停車時間が異なったりすることが挙げられる。したがって、こうした移動距離、停車時間、操舵角度等といったパラメータ毎に、どの程度までずれている動作を相関が高い動作とするかといった基準が予め設定されている。
そして、ステップS26で否定判定がなされた場合には(ステップS26:NO)、今回実行された一連の動作は、高い頻度で実行される車両Cの動作とは判定することができないため、ステップS29で、現在から所定時間前の車両Cの動作を現在の駐車位置での駐車前動作としてのみ記憶し、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。
そして、ステップS26で、現在から所定時間前の車両Cの一連の動作が、所定の駐車位置での駐車前にM回以上実行されている動作である旨が判定されると(ステップS26:YES)、ステップS27に移り、この動作を所定の駐車位置における所定の駐車前動作として記憶する。なお、本実施形態で記憶する所定の駐車前動作としては、例えば、M回実行された一連の動作の平均的な動作を記憶する。すなわち、上記したように一連の駐車前動作のうちの各動作において停車時間、操舵角度及び移動距離などを平均化し、平均化された各動作による一連の駐車前動作を記憶する。なお、この他の態様として、今回の駐車前動作が直近の記憶データであるため、今回の駐車前動作を所定の駐車前動作として記憶するようにしてもよい。
そして、ステップS28に移り、所定の駐車前動作のうち、車両を駐車位置に駐車させる際に実行される所定の駐車動作を特定する。所定の駐車動作は以下のようにして特定される。すなわち、駐車動作中には、車両Cの動作が短時間に変化し車両Cが一時的に停車することがあるが、この際の車両の停車時間は比較的短い。したがって、所定の駐車前動作において、停車時間が所定時間以上である停車は、車両Cの駐車動作中の停車でなく、車両Cが所定の駐車位置に向かって通常走行している途中の停車であると推定される。また、駐車動作中には、車両Cが直進したり旋回したりする移動距離が比較的短い。したがって、所定の駐車前動作において、移動距離が所定距離以上である動作は、車両の駐車動作中の走行ではなく、車両Cが所定の駐車位置に向かって通常走行している途中の動作であると推定される。したがって、こうした所定時間以上の停車及び所定距離以上の移動よりも以前に実行される動作は、通常走行中の動作であるとして記憶し、所定の駐車前動作から、この通常走行中の動作を除外した動作が所定の駐車動作として特定される。このようにして、第2の制御部30は、所定の駐車前動作のうち通常走行中の動作と所定の駐車動作とを区別してその両方の動作を記憶する。なお、所定の駐車前動作のうちの所定の駐車動作を特定するにあたっては、停車時間及び移動距離のうちの一方の動作により特定するようにしてもよい。そして、ステップS28の処理を実行した後、第2の制御部30は本ルーチンを一旦終了する。
以上のようにして、第2の制御部30は、所定の駐車位置を記憶するとともに、その所定の駐車位置に対応して、所定の駐車前動作を記憶し、所定の駐車前動作のうちの通常走行中の動作と所定の駐車動作とを特定する。なお、車両がN回以上駐車する位置が複数ある場合には、第2の制御部30は、車両Cのイグニッションスイッチ50のオン・オフ操作の切り替えがN回以上である複数の位置を異なる所定の駐車位置としてそれぞれ記憶する。また、複数の所定の駐車位置のそれぞれにおいて、M回以上実行される動作を所定の駐車前動作として記憶するとともに、この駐車前動作を記憶するに際して、通常走行中の動作と所定の駐車動作とを区別して記憶する。
次に、図4を参照して、このようにして記憶した所定の駐車位置及び所定の駐車前動作に基づいて、車両Cが駐車動作中であるかを判定する制御について説明する。
図4に示すように、駐車動作判定制御がスタートすると、ステップS31において、車両Cの位置が、所定の駐車位置から所定範囲内にあるか否かが検出される。第2の制御部30は、GPS受信装置40から入力される情報に基づいて車両Cの位置を検出し、その検出される位置と図3に示した制御によって記憶した所定の駐車位置との距離を算出することにより、この判定を行う。なお、第2の制御部30が、複数の所定の駐車位置を記憶している場合には、検出される車両Cの位置から最寄りの所定の駐車位置との距離を算出する。そして、車両Cの位置と所定の駐車位置との距離が所定距離を超えており、車両Cの位置が所定の駐車位置から所定範囲内にはない旨が判定されると(ステップS31:NO)、車両Cがしばらくは所定の駐車位置に駐車されず、所定の駐車動作が行われないと推定される。したがって、ステップS31からステップS36に移り、駐車動作判定フラグが「0」に設定されて、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。ここで、この駐車動作判定フラグは、車両Cが駐車動作中か否かを示すためのものであり、駐車動作中である旨が判定される場合には「1」に設定され、駐車動作中でない旨が判定される場合には「0」が設定される。
一方、ステップS31において、車両Cの位置が、所定の駐車位置から所定範囲内にある旨が判定されると(ステップS31:YES)、車両Cが所定の駐車位置において所定の駐車動作を行う可能性があるため、ステップS32に移る。ステップS32では、車両が実行している動作を検出する。具体的には、第2の制御部30は、上記のように各種センサ51〜54の検出信号に基づいて、車両Cの発進方向、移動距離、停車時間、ステアリングによる車両Cの操舵方向及び操舵角度を検出する。
そして、ステップS33では、検出される車両Cの動作と所定の駐車位置に対応した所定の駐車前動作との相関が高いか否かが判定される。なお、所定の駐車位置に対応した複数の所定の駐車動作がある場合には、検出される車両Cの動作と複数の所定の駐車動作との比較が行われる。
ここで、検出される車両Cの動作と所定の駐車前動作との相関は、検出される車両Cの動作のうちの一時的な動作と所定の駐車前動作のうちの一部の動作との比較ではなく、車両Cの一連の動作と、駐車前動作のうちの一連の動作との比較を行うことにより判定される。すなわち、仮に検出される車両Cの動作と所定の駐車前動作のうちの一部の動作に若干のずれがあったとしても、その直前に行われた車両Cの動作が所定の駐車前動作のうちのその一部の動作の直前の動作と概ね一致していれば、検出された車両Cの動作と所定の駐車前動作との相関は高いと判定される。これは、同じ道路を走行する場合でも、操舵角度や移動距離が異なったり、停車時間が若干異なったりすることがあるからである。一方、検出される車両Cの動作が、所定の駐車前動作のうちの一部の動作と一致したとしても、その直前の車両Cの動作が所定の駐車前動作のその一部の動作の直前の動作と大きく異なる場合等は、検出された車両Cの動作が所定の駐車前動作と偶然一致しただけである可能性が高いため、このような場合は、所定の駐車前動作との相関が低いと判定される。このようにして、ここでの判定は、検出される車両Cの一時的な動作ではなく、過去の動作履歴を含む一連の動作に基づいて、現在検出されている動作が、所定の駐車前動作と相関が高いか否かの判定を行う。
ステップS33において、検出される車両Cの動作と所定の駐車位置に対応した所定の駐車前動作との相関が低いと判定された場合には(ステップS33:YES)、車両Cが駐車前動作を行っていないと推定されるため、ステップS36に移り、駐車動作判定フラグを「0」に設定して、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。すなわち、例えば車両Cが目的地に向かうべく所定の駐車位置を発進した直後等は、車両Cの位置が所定の駐車位置から所定範囲内にはあるが、所定の駐車前動作とは異なる動作が行われるため、このような場合は、ステップS33において否定判定がなされる。
一方、ステップS33において、検出される車両Cの動作と所定の駐車位置に対応した所定の駐車前動作との相関が高いと判定された場合には、ステップS34に移り、検出される車両Cの動作が所定の駐車前動作のうちの所定の駐車動作と相関が高いか否かが判定される。すなわち、第2の制御部30は、図3のフローチャートに示した制御において、所定の駐車前動作のうちの通常走行中の動作と所定の駐車動作とを区別して記憶している。したがって、ステップS34では、検出された車両Cの動作が、所定の駐車前動作のうちの所定の駐車動作と相関が高い否かを判定する。なお、ここでの判定は、上記の態様と同様に、車両Cの一連の動作と、所定の駐車前動作のうちの一連の動作との比較により行う。また、検出される車両Cの動作が、所定の駐車動作のうちの一部に相当する動作であると推定される場合も、車両Cの動作は所定の駐車動作との相関が高いと判定する。
そして、未だ車両Cが通常走行中である場合には、検出される車両Cの動作と所定の駐車動作との相関が低いため、ステップS34で、検出される動作は所定の駐車動作と相関が低い旨が判定される(ステップS34:NO)。そして、ステップS36に移り、駐車動作判定フラグが「0」に設定されて、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS34において、検出される車両Cの動作が、所定の駐車動作と相関が高いと判定されると(ステップS34:YES)、検出される動作は所定の駐車動作であると推定されるため、ステップS35に移り、駐車動作判定フラグが「1」に設定され、第2の制御部30は、本ルーチンを一旦終了する。これにより、内燃機関10の自動停止条件のうちの一つである駐車動作判定フラグが「0」であるといった条件が成立しなくなるため、内燃機関10の自動停止が禁止される。以上のようにして、第2の制御部30は、車両Cが駐車動作中であると判定したが場合には、内燃機関10の自動停止を禁止する。
以上説明した制御による作用を図5〜図7を参照して説明する。
まず、第2の制御部30が所定の駐車位置と所定の駐車前動作とを記憶する制御について、図5及び図6を参照して説明する。図5では、車両Cが駐車場Aに向かって走行しており、駐車位置A2に駐車する際の経路を実線の矢印で示している。なお矢印が示す先は、車両Cの進行方向であり、矢印の長さは移動距離を示している。また図5における点は車両Cの停車位置を示している。
車両Cは図5に示す状態にあるときには、点N0に示すように、信号待ちのために停車している。そして、矢印N1に示すように20m直進した後、交差点Sでの信号待ちで点N2に示すように再度停車する。次に、矢印N3に示すようにステアリングを右方向にα1°回転させて5m走行することで右方向に90°の角度で旋回し、矢印N4に示すように10m直進する。次に、T字路Tで、矢印N5に示すようにステアリングを右方向にα2°回転させて5m走行することで右方向に90°の角度で旋回し、矢印N6に示すように10m直進する。そして、車両Cを駐車させるべく、矢印N7に示すように、ステアリングを左方向にα3°回転させて1m走行することで左方向に45°の角度で旋回した後に、点N8に示すように停車して、シフトレバーをDレンジからRレンジに切り替える。そして、矢印N9に示すように、ステアリングを右方向にα4°回転させて1m後進することで、右後ろ方向に45°の角度で旋回した後に、矢印N10に示すように後方に3m直進して、点N11に示すように停車する。そして、シフトレバーをRレンジからPレンジに切り替えるとともに、イグニッションスイッチ50をオン状態からオフ状態へと切り替える。
第2の制御部30は、こうした車両Cの動作を所定周期毎に記憶する。そして、イグニッションスイッチ50がオフ状態へ切り替えられたとき、その所定時間前の車両Cの動作である例えば点N0の停車動作は消去され、矢印N1に示す動作以降の動作の記憶データのみが保持される。
また、第2の制御部30は、イグニッションスイッチ50がオフ状態へ切り替えられたため、GPS受信装置40から入力される信号に基づいて、現在の駐車位置を検出する。ここで、本実施形態では、上記したように駐車位置としてある程度の広い範囲を検出するため、車両Cの駐車位置を駐車場Aと検出する。これにより、第2の制御部30は、過去に記憶したデータに基づいて、駐車場Aでの駐車回数がN回以上であれば、駐車場Aを所定の駐車位置として記憶し、そうでなければ、駐車場Aで駐車したことと、矢印N1に示す動作以降の動作を記憶する。なお、通常はGPS受信装置40によって車両Cの駐車位置を駐車位置A2と正確に特定して検出することができるため、駐車位置A2を所定の駐車位置として記憶するようにしてもよい。
駐車場Aでの駐車回数がN回以上であって、駐車場Aが所定の駐車位置として記憶された場合には、第2の制御部30は、図5の矢印N1に示す動作以降の動作と、相関の高い動作が、駐車場AでM回以上実行されているかを判定する。そして、実行された動作と相関が高い動作が未だM回以上実行されていなければ、矢印N1で示す動作以降の動作を駐車場Aでの駐車前に実行された動作としてのみ記憶する。一方、このような動作がM回以上実行されていれば、この動作を所定の駐車前動作として記憶する。これにより、図6に示すように、第2の制御部30の記憶データに、駐車場Aの駐車位置A2に対応する駐車前動作A2が記憶される。なお、図6では、記憶データを概念的に示しており、実際には所定制御周期毎の動作が詳細に記憶されている。
そして、図6に示す駐車前動作A2のうち、停車時間が所定時間(例えば10sec)以上の動作と、移動距離が所定距離(例えば5m)以上の動作よりも以前に実行される動作は、通常走行中の動作とされ、それよりも後に実行される動作は駐車動作とされる。したがって、動作N1〜N6が通常走行中の動作とされ、破線で囲まれる動作N7〜N12が所定の駐車動作としての駐車動作a2とされる。
このようにして、第2の制御部30は、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられた回数がN回以上である位置を所定の駐車位置として記憶するとともに、所定の駐車位置においてM回以上実行された動作を所定の駐車前動作として記憶する。
また、図5の破線矢印では、車両Cが駐車場Aにおいて駐車位置A1に駐車する場合を示しているが、この場合も同様の態様で、図6に示すように、駐車位置である駐車場Aと駐車位置A1に対応する所定の駐車前動作である駐車前動作A1が関連づけられて記憶される。なお、車両Cが駐車位置A1に駐車する場合には、T字路Tで右折した後に駐車位置A2に駐車する場合よりも長い距離を直進する。したがって、図6に示すように、駐車前動作A2では、操作N6が直進8mであるのに対し、駐車前動作A1における操作N6が直進10mとなっている。また、駐車位置A2では、道路を挟んで向かい側に建物Uがあるため、車両が駐車位置A2に駐車する際には、駐車動作のための最初の操舵角度が角度α3°であるのに対し、駐車位置A1の向かいにはこのような障害物がないため、駐車前動作A1の動作N7に示すように、駐車動作のための最初の操舵角度が角度α3°よりも大きい角度α5°となっており、2m走行して左方向に90°の角度で旋回している。このようにして、同じ駐車場Aであっても駐車位置毎に所定の駐車前動作は異なることもあるが、記憶データとして、駐車場Aに対応する所定の駐車前動作として駐車前動作A1と駐車前動作A2とが記憶されるため、1つの駐車場内の異なる駐車位置に対応した動作を区別して記憶することができる。
以上のように、第2の制御部30は、図6に示すように、所定の駐車位置と所定の駐車前動作とを関連付けて記憶している。第2の制御部30は、上記したデータの他にも、例えば所定の駐車位置である駐車場Bでの所定の駐車前動作として駐車前動作B1を記憶している。なお、図6に示すように、駐車前動作A1及び駐車前動作B1のそれぞれにおいて、破線で囲った部分の動作が所定の駐車動作である駐車動作a1及び駐車動作b1であり、それ以前の動作は通常走行中の動作である。
第2の制御部30は、図7のようにして、こうして記憶したデータと検出される車両Cの位置及び動作に基づいて駐車動作判定フラグを設定する。
図7に示すように、時刻t1〜t3においては、車両Cが駐車場A及び駐車場Bの何れからも所定範囲内にないため、所定範囲内となる所定の駐車位置がないものと判定し、駐車動作判定フラグを「0」に設定する。なお、このような場合でも、第2の制御部30は、図2に示した制御によって、車両Cの動作を常時検出している。
時刻t4になると、第2の制御部30は、車両Cの位置が駐車場Aから所定範囲内にある旨を判定する。これにより、検出される車両Cの動作と、駐車場Aに対応する所定の駐車前動作である駐車前動作A1及び駐車前動作A2との比較を行う。時刻t4では、車両Cの動作は、直進100mと検出される。そして、時刻t4よりも以前の動作履歴である動作C1〜C4と、駐車前動作A1及び駐車前動作A2のうちの一連の動作とを比較する。ここでは、検出された動作のうち、たとえば動作C2や動作C4の直進距離や、動作C1及び動作C3の旋回距離が、駐車前動作A1及び駐車前動作A2のうちの各動作の旋回距離や直進距離と大きく異なっている。そのため、第2の制御部30は、検出されている動作と駐車前動作A1又は駐車前動作A2との相関が低いと判定し、駐車動作判定フラグを「0」に設定する。
そして、時刻t7まで、第2の制御部30は同様の判定を行う。なお、実際には、時刻t6に実行される動作C6と時刻t7に実行される動作C7とは、駐車前動作A1及びA2のそれぞれの動作N1及び動作N2に相当する動作が行われている。しかしながら、ここでは、過去の動作履歴を含めた動作の比較が行われるため、検出されている動作と駐車前動作A1又は駐車前動作A2と相関が低いと判定される。
時刻t8では、第2の制御部30は、車両Cの位置が駐車場Aから所定範囲内にある旨を判定する。そして、第2の制御部30は、時刻t8よりも以前の動作履歴である動作C6〜C8と、駐車前動作A1及び駐車前動作A1のうちの一連の動作とを比較する。検出される一連の動作C6〜C8は、20m直進した後に30sec停車してステアリングを右方向にα1°回転させて5m走行する動作であり、駐車前動作A1及び駐車前動作A2の動作N1〜N3の20m直進した後に15sec停車して右方向にα1°回転させて5m走行する動作と類似している。そして、検出される動作のうちの動作C7の停車時間は、駐車前動作A1及び駐車前動作A2の停車N3の停車時間とは異なるものの、停車時間は信号待ち時間によって異なるため、検出される動作と駐車前動作A1及び駐車前動作A2とは相関が高いと判定する。
次に、第2の制御部30は、検出される動作が、駐車前動作A1と駐車前動作A2のうちの駐車動作a1又は駐車動作a2であるかを判定する。検出される動作の動作C6〜C8は、駐車動作a1又は駐車動作a2の一連の動作と一致しているものがなく、移動距離なども大きくずれているため、駐車動作a1又は駐車動作a2とは相関が低いと判定して駐車動作判定フラグを「0」に設定する。そして、第2の制御部30は、時刻t11までは同様の判定を行う。なお、このように、検出される動作が駐車前動作であって駐車動作ではないと判定される場合には、駐車動作判定フラグが「0」に設定されるため、車両Cの通常走行中には、内燃機関10の自動停止が禁止されることなく、通常走行中の停車時には自動停止条件が成立すると、内燃機関10が自動停止される。
時刻t12になると、第2の制御部30は、車両Cの位置が駐車場Aから所定範囲内にある旨を判定する。そして、第2の制御部30は、時刻t12よりも以前の動作と、駐車前動作A1及び駐車前動作A2のうちの一連の動作とを比較する。ここでは、検出される動作のうち、動作C9〜C11が、10m直進して、ステアリングを右方向にα2°回転させて5m走行した後に、8m直進する動作であり、駐車前動作A2のN4〜N6と一致している。一方、検出される動作のうち動作C12は、ステアリングを左方向に(α3+5)°回転させて1m走行する動作であり、駐車前動作A2のうちの動作N7であるステアリングを左方向にα3°回転させて1m走行する動作とは、操舵角度に若干のずれがある。しかしながら、この程度の操舵角度のずれは同じ道路を走行していると判断できる程度のずれでありその動作の始点及び終点が概ね同じ位置にあると判断することができ、且つその前の動作履歴が一致していることから、検出される動作C12は駐車前動作A2と相関が高いと判定する。さらに、検出される動作C12に対応する駐車前動作A2の動作N7は、駐車前動作A2における駐車動作a2に含まれるため、検出された動作C12が駐車動作a2と相関が高いと判定する。このように本実施形態では、検出された動作C12が、それ以前に実行された動作履歴に基づいて所定の駐車動作に含まれる一部の動作に相当していると判定された場合には、検出される動作が所定の駐車動作と相関が高いと判定する。これにより、第2の制御部30は、駐車動作判定フラグを「1」に設定して、内燃機関10の自動停止を禁止する。
なお、第2の制御部30が、仮に駐車前動作A1及び駐車前動作A2のうちの駐車動作a1及び駐車動作a2のみを記憶している場合、時刻t12で検出された動作C12と駐車動作a1及び駐車動作a2のみとの比較により判定が行われることとなる。このような場合、検出される動作が記憶している動作と若干のずれがある場合には、検出される動作が駐車動作であるか否かを判定することが難しい。また、検出される動作が記憶している動作と完全に一致していても、偶然同じ動作が行われた可能性もあるため、検出される動作が駐車動作であるか否かを判定することが難しい場合もある。この点、本実施形態では、駐車前動作A1及び駐車前動作A2のうち、駐車動作a1及び駐車動作a2に先立って実行される通常走行中の動作も記憶している。したがって、検出される動作C12とそれ以前に検出される動作C9〜11に基づいて、検出される動作C12は、駐車前動作A1のうちの駐車動作a1と相関が高いということを適切に判定することができる。
そして、時刻t13においても、第2の制御部30は、同様の態様で、検出された動作C13を駐車動作a2と相関が高いと判定して、駐車動作判定フラグを「1」に設定する。時刻t13に実行される動作C13では、車両Cが停止されるとともに、シフトレバーのポジションレンジがDレンジからRレンジに変更される。ここで、この動作C13が実行される前の動作C12において、既に駐車動作判定フラグが「1」に設定されている。したがって、時刻t13において、車両Cが停車されてシフトレバーのポジションレンジがRレンジに設定されるのに先立って、内燃機関10の自動停止が禁止される。これにより、シフトポレバーをRレンジに設定するための車両Cの停車時にも内燃機関10の自動停止が禁止されるため、駐車動作中の停車時に内燃機関10が自動停止されることを抑制して、駐車動作中の運転性が低下することを抑制することができる。
第2の制御部30は、時刻t14以降においても、同様の態様で検出された動作C14〜C17が、駐車動作a2と相関が高いと判定して、駐車動作判定フラグを「1」に設定する。このようにして、第2の制御部30は、車両Cの駐車動作中には自動停止を禁止する。
以上のようにして、車両Cが駐車場Aから所定範囲内にあり駐車動作a2と相関が高い動作を行っていると判定されるときには、車両Cが駐車動作を行っている旨を判定して、内燃機関10の自動停止を禁止する。
また、図5の一点鎖線の矢印で示す車両Cの動作では、車両CがT字路Tを右折した後に、矢印D1に示すように13m直進して駐車場Aの前を素通りする。そして、T字路Vで矢印D2に示すように、ステアリングを左方向にα5°回転させて2m走行することで左側に90°旋回した状態で、横断歩道Wの手前で点D3に示すように比較的長い時間停車しているとする。
この場合、車両Cは、駐車場Aから所定範囲内にあり、矢印D2に示す動作と、駐車前動作A1のうちの駐車動作a1の動作N7が一致している。そのため、検出される動作と駐車動作a1のみとの比較により、所定の駐車動作との相関が高いか否かを判定した場合には、この動作が所定の駐車動作であると誤判定されてしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態では、検出される車両Cの一連の動作が、所定の駐車前動作であるかを判定した上で、車両Cが駐車動作を行っているかを判定するようにしている。したがって、検出される動作D2自体は、駐車動作a1の一部の動作N7と一致しているものの、その前に実行される矢印D1で示す13m直進という動作が、駐車前動作A1の動作N6の10m直進という動作と異なっており、この直進距離の差3mに基づいて駐車前動作A1の動作N6と動作D1とは、これらの動作を終えたときの車両Cの位置が異なっていると判断できるため、検出される動作D2は駐車動作a1との相関が低いと判定される。これにより、車両CがT字路Vで左側に90°旋回した状態では駐車動作判定フラグは「0」に設定され、横断歩道Wの手前で比較的長い時間停車しているときにも駐車動作判定フラグは「0」に設定される。したがって、横断歩道Wの手前で比較的長い時間車両が停車しているときには、その他の自動停止条件が成立したことによって内燃機関10が適切に自動停止される。すなわち、駐車動作の判定にあたり、駐車動作に先立って実行される通常走行中の動作からの一連の動作により、検出される動作が所定の駐車動作と相関が高いか否かの判定を行うため、車両Cが駐車動作を行っていない場合に、車両Cが駐車動作を行っている旨が誤判定されることが抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の(1)〜(7)の作用効果を奏することができる。
(1)第2の制御部30は、内燃機関10の自動停止と自動始動を制御する。そして、第2の制御部30は、車両Cが駐車される所定の駐車位置(駐車場A及び駐車場B)と、同車両Cが駐車される際に実行される所定の駐車動作(駐車動作a1、駐車動作a2、駐車動作b1)とを予め記憶する。そして、車両Cの位置と動作とを検出し、検出される車両Cの位置が所定の駐車位置から所定範囲内にあり、且つ検出される車両Cの動作と所定の駐車動作との相関が高いときには、内燃機関10の自動停止を禁止するようにしている。これにより、車両Cが駐車場などの駐車位置において車両Cを駐車させるべく駐車動作を行っていると推定される場合には、車両Cが駐車動作を行っているとして、内燃機関10の自動停止を禁止することができる。また、車両Cが駐車動作と相関が高い動作を行っていても、車両Cが所定の駐車位置から所定範囲内にないときには、車両Cが駐車動作を行っていないものと判定し、内燃機関10の自動停止が禁止されることを抑制することができる。
また、このように車両Cの位置と動作とを検出して車両Cが駐車動作を行っているかを判定することで、車両Cの位置のみで車両Cが駐車動作を行っているか否かを判定する場合に比べて以下の作用効果を奏することもできる。すなわち、上記のように、車両Cが、所定の駐車位置から所定範囲内にあっても、車両が所定の駐車位置に向かって通常走行していたり、所定の駐車位置を素通りしたりして所定の駐車動作を行っていない場合には、車両Cの位置に基づいて車両が駐車動作をしている旨の誤判定されないため、内燃機関10の自動停止が誤って禁止されることを抑制することができる。また、車両Cが所定の駐車位置において内燃機関10を始動してしばらく発進しない場合においても、車両Cの位置に基づいて車両Cが駐車動作をしている旨の誤判定されないため、内燃機関10の自動停止が誤って禁止されることを抑制して、自動停止を適切に実行することができる。
(2)第2の制御部30は、車両Cのイグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替えがN回以上なされた位置を所定の駐車位置(駐車場A及び駐車場B)として記憶するようにしている。すなわち、車両Cの駐車位置では、車両Cを駐車するためにイグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる。したがって、イグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替えがN回以上である位置は、車両Cが過去に頻繁に駐車された駐車位置であるため、この位置を所定の駐車位置として記憶することができる。そして、こうして記憶された駐車位置と検出される車両Cの位置とを比較することで、車両Cが駐車位置にあることを適切に特定することができる一方、車両Cが駐車位置にないにも拘わらず駐車位置にある旨を誤認識して自動停止を禁止してしまうことを抑制することができる。
(3)第2の制御部30は、車両Cのイグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる直前に実行される車両Cの動作として、M回以上相関が高い動作が実行された場合に、所定の駐車前動作(駐車前動作A1、駐車前動作A2、駐車前動作B1)を記憶する。そして、この動作から所定の駐車動作(駐車動作a1、駐車動作a2、駐車動作b1)を特定するようにしている。すなわち、車両Cが駐車される際には、イグニッションスイッチ50がオン状態からオフ状態に切り替えられる。したがって、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる直前にM回以上同様の動作が行われている場合には、頻繁に実行されている駐車前の動作であると推定し、この動作から所定の駐車動作を特定することができる。したがって、こうして記憶された所定の駐車動作と車両Cの動作とを比較することで、車両Cが所定の駐車位置において所定の駐車動作を行っているか否かをより適切に判定することができる。これにより、駐車動作中に内燃機関10の自動停止をより適切に禁止することができる一方、車両Cが駐車位置から所定範囲内にあっても駐車動作をしていないときに駐車動作中であると誤判定して自動停止を禁止してしまうことを抑制することができる。
(4)第2の制御部30は、車両Cのイグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられた回数がN回以上である複数の位置(駐車場A及び駐車場B)について、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる直前にM回以上実行される車両Cの動作(駐車動作a1、駐車動作a2、駐車動作b1)を複数の所定の駐車位置のそれぞれに対応した所定の駐車動作として記憶するようにしている。これにより、車両Cの駐車位置に応じて車両Cの駐車動作は異なる場合はあるものの、各駐車位置に応じて、その駐車位置に対応する駐車動作を記憶することができる。したがって、各駐車位置に応じて車両Cが駐車動作を行っているか否かを正確に判定して、車両Cの駐車動作中における内燃機関10の自動停止を禁止することができる。
(5)第2の制御部30は、所定の駐車動作(駐車動作a1、駐車動作a2、駐車動作b)を記憶するのに際して、車両Cの駐車前動作(駐車前動作A1、駐車動作A2、駐車動作B1)のうち、停車時間が所定時間以上の停車よりも以前に実行される動作を所定の駐車動作から除外するようにしている。これは、駐車動作中の車両Cの停車時間は比較的短いため、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる前の車両Cの動作において、停車時間が所定時間以上である停車は、車両Cの駐車動作中の停車でなく、車両Cが駐車位置に向かって通常走行している途中の停車であると推定されるからである。したがって、こうした停車よりも以前に実行される動作は、通常走行中の動作であるとして、所定の駐車動作を記憶するのに際し、こうした動作を除外する。これにより、イグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替え以前の動作について、車両Cの駐車動作と通常の走行中の動作とを適切に区別して、車両Cの駐車動作を記憶することができる。
さらに、第2の制御部30は、所定の駐車動作を記憶するのに際して、イグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替え前に実行される車両Cの駐車前動作のうち、移動距離が所定距離以上の動作以前に実行される動作を所定の駐車動作から除外するようにしている。そして、このことによっても、イグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替え以前の動作について、車両Cの駐車動作と通常の走行中の動作とを適切に区別して、車両Cの駐車動作を記憶することができる。
したがって、イグニッションスイッチ50がオフ状態に切り替えられる直前に車両Cが通常走行している途中の停車を、駐車動作中の停車と誤判定して内燃機関10の自動停止を禁止してしまうことを抑制することができ、駐車動作中の停車時にのみ内燃機関10を適切に自動停止することができる。
(6)第2の制御部30は、車両Cの動作を記憶するにあたり、車両Cの操舵方向及び操舵角度、シフトレバーのポジションレンジ及び車速を検出するようにしている。このように、車両Cの動作を検出するにあたって、複数のパラメータを検出しているため、車両Cが駐車動作を行っているか否かをより正確に検出することができる。
(7)第2の制御部30は、イグニッションスイッチ50のオフ状態への切り替え以前に実行される車両Cの駐車前動作(駐車前動作A1、駐車前動作A2、駐車前動作B1)において、通常走行中の動作と所定の駐車動作(駐車動作a1、駐車動作a2、駐車動作b1)との両方の動作を記憶するようにしている。これにより、検出される車両Cの一連の動作と、所定の駐車動作のみの比較ではなく、所定の駐車動作の直前の動作との比較も行うことができるため、車両Cが通常走行中の動作から駐車動作に切り替わったとき、この動作が所定の駐車動作のうちの最初に実行される動作に相当することを適切に判定して、所定の駐車動作と相関が高い旨を判定することができる。したがって、車両Cが駐車動作を行っていることを速やかに判定して、内燃機関10の自動停止を禁止することができる。
なお、本発明にかかる内燃機関の制御装置は、上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、以下に示すように変更して実施することができる。
・上記実施形態では、第2の制御部が、車両の操舵方向及び操舵角度、シフトレバーのポジションレンジ及び車速を検出することにより、車両の動作を検出するとともに、所定の駐車動作を記憶するようにしている。しかしながら、車両の動作を検出するとともに、所定の駐車動作を記憶するにあたっては、アクセルペダルやブレーキペダルの踏み込み量等、その他のパラメータを用いるようにしてもよい。すなわち、駐車動作中には、通常走行中に比べてアクセルペダルの踏み込み量が少なく、ブレーキペダルが頻繁に踏み込まれることが多いため、こうした動作に基づいて車両の駐車動作を検出するとともに、検出された動作を車両の駐車動作として記憶するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、第2の制御部が、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる前の車両の駐車前動作のうち、通常走行中の動作と所定の駐車動作との両方の動作を記憶するようにしている。しかしながら、第2の制御部は、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる前の車両の駐車前動作のうち、所定の駐車動作のみを記憶するようにしてもよい。また、通常走行中の動作と所定の駐車動作とを区別して記憶することなく、単にイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前の所定時間に実行された動作を所定の駐車動作として記憶するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、駐車動作中であるか否かの判定を行う場合に、車両が実行する一連の動作と、記憶された一連の動作との比較を行うようにしている。しかしながら、通常は、GPS受信装置による位置検出精度が高いため、例えば駐車場内の特定の駐車位置や住居敷地内の車庫などを所定の駐車位置として記憶し、さらに、この所定の駐車位置から所定範囲内にあるか否かを判定するための所定範囲を車両が駐車動作を行う程度の小さい範囲に設定すれば、一連の動作ではなく単独の動作による判定を行う場合にも駐車動作中であるか否かを判定することができる。なお、こうした単独の動作としては、駐車位置に駐車させる際に後進するのに先立ち車両を一時停止させるためにブレーキを踏み込む動作や、それに先だって行われる旋回等が挙げられる。
・また、車両においては、道路案内などを行うナビゲーションシステムが搭載されている場合がある。このような場合、ナビゲーションシステムには、GPS受信装置が設けられており、GPS受信装置から現在位置の情報が入力されている。したがって、本発明の制御専用のGPS受信装置を別途設けることなく、第2の制御部が、ナビゲーションシステムから位置情報を受信することによって、車両の位置を検出するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、第2の制御部が、複数の異なる所定の駐車位置に関連づけて複数の所定の駐車動作を記憶するようにしている。しかしながら、第2の制御部は、一つの所定の駐車位置のみを記憶し、その所定位置に関連づけて所定の駐車動作を記憶するようにしてもよい。また、所定の駐車位置と所定の駐車動作とは関連づけられることなく、個別に記憶されるようにしてもよい。また、車両が駐車した駐車位置の記憶データと車両が駐車される際に実行された駐車動作の記憶データとは、ある程度の時間が経過すると削除されるようにすることで、直近の所定時間に頻繁に駐車される所定の駐車位置と所定の駐車動作のみが記憶されるようにしてもよい。また、車両が1回のみ駐車された駐車位置も所定の駐車位置として記憶してもよいし、車両が1回のみ実行した駐車動作も所定の駐車動作として記憶するようにしてもよい。また、所定の駐車動作は、車両の実際の動作に基づいて駐車動作を特定して記憶するのではなく、予め想定される縦列駐車やバック駐車などの駐車動作パターンを記憶するようにしてもよい。また、記憶される所定の駐車位置も、イグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられた位置ではなく、イグニッションスイッチがオン状態に切り替えられた位置としてもよい。さらに、記憶される所定の駐車位置は、車両が実際に駐車した位置に基づいて記憶するのではなく、例えば車両にナビゲーションシステムが搭載される場合には、運転者によってナビゲーションシステムにおいて設定される目的地を所定の駐車位置とするようにしてもよい。
10…内燃機関、11…スタータ、15…クランクシャフト、20…第1の制御部、30…第2の制御部、40…GPS受信装置、50…イグニッションスイッチ、51…イグニッション信号センサ、52…操舵角センサ、53…シフトポジションセンサ、54…車速センサ、55…アクセルセンサ、56…ブレーキセンサ、57…クランク角センサ。

Claims (6)

  1. 所定の停止条件が成立すると機関運転を自動停止させ、同自動停止中に所定の再始動条件が成立すると機関運転を再始動させる内燃機関の制御装置であって、
    内燃機関が搭載される車両が駐車される所定の駐車位置と、同車両が駐車される際に実行される所定の駐車動作とを予め記憶し、
    前記車両の位置と前記車両の動作とを検出し、
    検出される前記車両の位置が前記所定の駐車位置から所定範囲内にあり、且つ検出される前記車両の動作と前記所定の駐車動作との相関が高いときには、前記機関運転の自動停止を禁止する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記車両のイグニッションスイッチのオン・オフ操作の切り替えがなされた位置を所定の駐車位置として記憶する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記車両のイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられる直前に実行される車両の動作と相関の高い動作が、過去にイグニッションスイッチがオフ状態に切り替えられた直前に所定回数以上実行されていることを条件に、その動作を前記所定の駐車動作として記憶する
    請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記車両のイグニッションスイッチのオン・オフ操作の切り替えがなされた複数の位置を複数の所定の駐車位置として記憶するとともに、前記複数の所定の駐車位置のそれぞれについて、同複数の所定の駐車位置に対応した前記所定の駐車動作を記憶する
    請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記所定の駐車動作を記憶するのに際して、イグニッションスイッチのオフ状態への切り替え以前に実行される車両の動作のうち、停車時間が所定時間以上の停車よりも以前に実行される動作を前記所定の駐車動作から除外する
    請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記車両の動作として、車両の操舵方向及び操舵角度、アクセルペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み量、シフトレバーのポジションレンジ、車速、移動距離の少なくとも1つのパラメータを検出する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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