JP2013151199A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で2つの変速比固定とパーキングロックの機能を実現させること。
【解決手段】エンジン10と、第1及び第2のモータ/ジェネレータMG1,MG2と、エンジン回転軸11とMG1回転軸62とMG2回転軸63及び駆動輪とが連結された第1差動機構20と、エンジン回転軸11とMG1回転軸62とが連結された第2差動機構30と、第1モータ/ジェネレータMG1を停止させ、システム変速比を一定の変速比に固定する第1変速比固定機構40と、第2差動機構30におけるエンジン回転軸11及びMG1回転軸62が連結された回転要素以外の回転要素の回転を停止させ、システム変速比をオーバードライブ状態の一定の変速比に固定する第2変速比固定機構50と、を備え、車軸を固定する際には、第1変速比固定機構40で停止対象を停止させると共に、第2変速比固定機構50で停止対象を停止させること。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン、2つのモータ/ジェネレータ及び差動機構を備えるハイブリッド車両に関する。
従来、この種のハイブリッド車両に搭載されるハイブリッドシステムとして、エンジンと第1モータ/ジェネレータ(MG1)とが夫々に動力分割機構(シングルピニオン型の遊星歯車機構)の異なる回転要素に連結され、且つ、その動力分割機構における更に別の回転要素に第2モータ/ジェネレータ(MG2)と駆動輪側とが連結された下記の特許文献1〜3に開示されたものが知られている。
ここで、特許文献1のハイブリッド車両は、第1モータ/ジェネレータ及びこれに連結された回転要素の動作を停止可能な変速比固定機構としてのロック機構(MG1ロック機構)と、第2モータ/ジェネレータ及び駆動輪側が連結された回転要素のパーキングギヤの回転を停止可能なパーキングロック機構と、を備える。この特許文献1のハイブリッド車両においては、そのMG1ロック機構とパーキングロック機構を動作させる為の動力源たるモータが共有されている。また、特許文献2のハイブリッド車両は、動力分割機構の或る回転要素の動作を停止させることが可能な変速比固定機構としてのブレーキ機構を備えており、その回転要素をブレーキ機構で停止させることによって、オーバードライブ状態(エンジン回転数が出力回転数より小さくなる状態)に動力分割機構の変速比を固定する。
また、特許文献3のハイブリッド車両は、第2モータ/ジェネレータの回転軸が連結されるサンギヤを各々備えた第1及び第2の遊星歯車機構と、車軸側が連結されるキャリアを備えた第3遊星歯車機構と、備える。このハイブリッド車両では、第1遊星歯車機構のリングギヤと第3遊星歯車機構のサンギヤとが連結され、第2遊星歯車機構のリングギヤと第1モータ/ジェネレータの回転軸が連結され、第2遊星歯車機構のキャリアと第3遊星歯車機構のリングギヤが連結されている。更に、この特許文献3のハイブリッド車両は、特許文献1のものと同様のMG1ロック機構と、第2モータ/ジェネレータ及びこれに連結された第1及び第2の遊星歯車機構のサンギヤの動作を停止可能なロック機構(MG2ロック機構)と、第1遊星歯車機構のキャリアの動作を停止可能なブレーキ機構と、を備えている。この特許文献3のハイブリッド車両においては、これらのロック機構及びブレーキ機構で第1モータ/ジェネレータ等の動作を停止させることによって、第3遊星歯車機構のサンギヤとリングギヤの回転を停止させ、車軸が回転できないように固定する。つまり、このハイブリッド車両では、そのMG1ロック機構とMG2ロック機構とブレーキ機構とでパーキングロックの機能を実現させている。
また、特許文献4のハイブリッド車両は、パーキングロック機構と、特許文献1のものと同様のMG1ロック機構と、を備える。そのパーキングロック機構は、第2モータ/ジェネレータ及び駆動輪側が連結される外歯のパーキングギヤと、このパーキングギヤに噛み合う突出部分を有する回転アーム(パーキングポール)と、を備える。この特許文献4のハイブリッド車両においては、その回転アームに設けた別の突出部分と当該突出部分が噛み合う外歯のロックギヤとでMG1ロック機構が構成されている。
特開2005−291439号公報 特開2009−208721号公報 特開2006−077858号公報 特開2011−230713号公報
ところで、この種のハイブリッド車両においてMG1ロック機構(変速比固定機構)を有するものは、第1モータ/ジェネレータの0回転(出力トルクが0の状態)での運転領域を機械的に維持できるので、その運転領域に第1モータ/ジェネレータ自身で調整する場合よりも損失が小さく、燃費が向上する。また、この種のハイブリッド車両においてはオーバードライブ状態での変速比固定機構を有するものは、オーバードライブ状態にシステム変速比を固定させることで、高速走行時の燃費を向上させることができる。従って、燃費向上の観点からすれば、この種のハイブリッド車両には、その夫々の変速比固定機構を設けることが望ましい。しかしながら、この種のハイブリッド車両には、第2モータ/ジェネレータの回転軸にパーキングロック機構も配備されており、これに加えて2つの変速比固定機構を具備すると、ハイブリッドシステムのシステム体格の大型化を招く虞がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、簡易な構成で上記の2種類の変速比固定機構とパーキングロック機構の夫々の機能を実現可能なハイブリッド車両を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、エンジンと、第1及び第2のモータ/ジェネレータと、前記エンジンの回転軸と前記第1モータ/ジェネレータの回転軸と前記第2モータ/ジェネレータの回転軸及び駆動輪とが個別に連結された回転要素を相互間で差動回転させることが可能な第1差動機構と、前記エンジンの回転軸と前記第1モータ/ジェネレータの回転軸とが個別に連結された回転要素を相互間で差動回転させることが可能な第2差動機構と、停止対象たる前記第1モータ/ジェネレータの動作を停止させ、前記第1及び第2の差動機構からなるシステム変速比を一定の変速比に固定する第1変速比固定機構と、前記第2差動機構における前記エンジンの回転軸及び前記第1モータ/ジェネレータの回転軸が連結された回転要素以外の停止対象としての回転要素の回転を停止させ、前記システム変速比をオーバードライブ状態の一定の変速比に固定する第2変速比固定機構と、を備え、車軸を固定する際には、前記第1変速比固定機構で当該第1変速比固定機構の前記停止対象を停止させると共に、前記第2変速比固定機構で当該第2変速比固定機構の前記停止対象を停止させることを特徴としている。
ここで、前記第1及び第2の変速比固定機構は、停止対象と一体になって回転する夫々に同軸上に配置された第1係合部と、該第1係合部に噛み合わせることで前記停止対象を停止させる第2係合部と、を互いに有する噛み合い機構であることが望ましい。
また、前記第1変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量と前記第2変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量並びに最大ガタ発生時における前記第2差動機構の回転比の逆数の乗算値との和が、前記第1変速比固定機構における第1係合部の1ピッチ分の回転角よりも大きくなるように、前記第1及び第2の変速比固定機構を設定することが望ましい。
また、前記第1変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量並びに最大ガタ発生時における前記第2差動機構の回転比の乗算値と前記第2変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量との和が、前記第2変速比固定機構における第1係合部の1ピッチ分の回転角よりも大きくなるように、前記第1及び第2の変速比固定機構を設定することが望ましい。
本発明に係るハイブリッド車両においては、第1モータ/ジェネレータの動作を第1変速比固定機構で停止させることによって、第1及び第2の差動機構における第1モータ/ジェネレータの回転軸に連結された回転要素が停止し、且つ、オーバードライブ状態となるよう第2変速比固定機構を動作させることによって、その回転要素とは別の第2差動機構における回転要素が停止するので、第1及び第2の差動機構が共に差動回転を行えなくなる。その際には、第1差動機構に連結されている車軸や駆動輪が回転できなくなり、第1及び第2の変速比固定機構が夫々の停止対象を停止し続けることで、その車両停止状態が保持される。つまり、このハイブリッド車両に依れば、第1及び第2の変速比固定機構でパーキングロック機構の機能を実現させることができるので、専用のパーキングロック機構が不要になる。従って、このハイブリッド車両は、第1及び第2の変速比固定機構とパーキングロック機構を簡易な構成で実現させることができ、ハイブリッドシステムのシステム体格の大型化やシステム構成の複雑化を抑えることができる。
図1は、本発明に係るハイブリッド車両の実施例の構成を示す図である。 図2は、第1及び第2の変速比固定機構の構成を説明する図である。 図3は、第1及び第2の変速比固定機構の構成を示す図である。 図4は、第1変速比固定機構の諸元について説明する図である。 図5は、第2変速比固定機構の諸元について説明する図である。 図6は、第1及び第2の変速比固定機構における共線図である。 図7は、本発明に係るハイブリッド車両の変形例の構成を示す図である。 図8は、本発明に係るハイブリッド車両の変形例の構成を示す図である。 図9は、本発明に係るハイブリッド車両の変形例の構成を示す図である。
以下に、本発明に係るハイブリッド車両の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。このハイブリッド車両は、エンジンと、第1及び第2のモータ/ジェネレータ(MG1,MG2)と、エンジンの回転軸(以下、「エンジン回転軸」と云う。)と第1モータ/ジェネレータの回転軸(以下、「MG1回転軸」と云う。)と第2モータ/ジェネレータの回転軸(以下、「MG2回転軸」と云う。)及び駆動輪とが直接的又は間接的に個別に連結された回転要素を相互間で差動回転させることが可能な第1差動機構と、相互間で差動回転可能な複数の回転要素の内の1つにMG1回転軸が連結された第2差動機構と、を備えたものである。更に、このハイブリッドシステムは、第1モータ/ジェネレータの動作を停止させ、第1及び第2の差動機構からなるシステム変速比を一定の変速比に固定する第1変速比固定機構と、第2差動機構におけるMG1回転軸が連結された回転要素以外の回転要素の回転を停止させ、システム変速比をオーバードライブ状態の一定の変速比に固定する第2変速比固定機構と、を備えたものである。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例1]
本発明に係るハイブリッド車両の実施例1を図1から図9に基づいて説明する。
このハイブリッド車両に搭載されるハイブリッドシステムについて説明する。図1の符号1は、本実施例のハイブリッドシステムを示す。このハイブリッドシステム1は、上述した各種の構成を有し、MG1回転軸62とMG2回転軸63とを径方向にずらして配置することで第1モータ/ジェネレータMG1と第2モータ/ジェネレータMG2を同心上に配置させない複軸式のものである。
エンジン10は、エンジン回転軸(クランクシャフト)11から機械的な動力(エンジントルク)を出力する内燃機関や外燃機関等の動力源である。一方、第1及び第2のモータ/ジェネレータMG1,MG2は、力行駆動により動力源として動作する一方、回生駆動により発電機として動作させることもできる。例えば、この第1及び第2のモータ/ジェネレータMG1,MG2は、永久磁石型交流同期電動機として構成されたものを用いる。尚、ここでは電動発電機としてのモータ/ジェネレータを例に挙げているが、これを回生駆動可能なモータや力行駆動可能なジェネレータに置き換えてもよい。
このハイブリッドシステム1には、第1差動機構20が動力分割機構として用意され、且つ、第2差動機構30が変速機構として用意されている。このハイブリッドシステム1においては、その第1差動機構20と第2差動機構30の差動状態を制御することでシステム変速比を無段階に変化させることができる。その第1差動機構20と第2差動機構30は、互いに回転中心軸61を中心とする同心上に配置される。また、第1差動機構20と第2差動機構30は、エンジン回転軸11やMG1回転軸62と同心上に配置されている。
ここで例示する第1差動機構20は、回転要素たるサンギヤ21とリングギヤ22とキャリア23と複数のピニオンギヤ24とを備えたシングルピニオン型の遊星歯車機構である。サンギヤ21は、同心上に配置されたMG1回転軸62に連結され、このMG1回転軸62と一体になって回転することができる。キャリア23は、各ピニオンギヤ24を自転且つ公転自在に保持すると共に、回転中心軸61に連結される。このキャリア23は、その回転中心軸61とダンパ装置15を介してエンジン回転軸11に連結されているので、エンジン10との間で動力伝達を行うことができる。更に、このキャリア23は、その回転中心軸61を介して第2差動機構30のキャリア33にも連結されている。
リングギヤ22は、外歯も有しており、この外歯を介してMG2回転軸63や駆動輪(図示略)に間接的に連結される。このハイブリッドシステム1は、そのリングギヤ22の外歯と噛み合い状態にある第1ギヤ71を備える。リングギヤ22は、その第1ギヤ71を介してMG2回転軸63や駆動輪に連結される。MG2回転軸63は、一体になって回転する第2ギヤ72を備えている。その第2ギヤ72は、第1ギヤ71と噛み合い状態にある。また、第1ギヤ71は、その同軸上に第3ギヤ73を備えている。このハイブリッドシステム1は、その第3ギヤ73と噛み合い状態にある第4ギヤ74を備える。その第4ギヤ74は、駆動輪が連結された差動装置75のケースに取り付けられている。
一方、ここで例示する第2差動機構30は、回転要素たるサンギヤ31とリングギヤ32とキャリア33と複数の第1ピニオンギヤ34と複数の第2ピニオンギヤ35とを備えたダブルピニオン型の遊星歯車機構である。サンギヤ31は、同心上に配置されたMG1回転軸62に連結され、このMG1回転軸62と一体になって回転することができる。つまり、そのMG1回転軸62は、第1及び第2の差動機構20,30の夫々のサンギヤ21,31に連結されている。キャリア33は、第1ピニオンギヤ34と第2ピニオンギヤ35を自転且つ公転自在に保持すると共に、回転中心軸61に連結される。
また、このハイブリッドシステム1には、システム変速比を一定の変速比に固定する為の第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とが用意されている。
第1変速比固定機構40は、MG1回転軸62が回転できないように動作して、第1モータ/ジェネレータMG1を停止状態に保持するものである。この第1変速比固定機構40は、第1差動機構20のサンギヤ21の回転を停止させるものでもあり、第2差動機構30のサンギヤ31の回転を停止させるものでもある。従って、この第1変速比固定機構40は、第1及び第2の差動機構20,30からなるシステム変速比を一定の変速比に固定することができる。
この第1変速比固定機構40には、ブレーキ機構やクラッチ機構を利用することができる。例えば、ブレーキ機構の場合には、MG1回転軸62、第1モータ/ジェネレータMG1のロータ、サンギヤ21又はサンギヤ31に設けられ、これと一体になって回転する回転部材又は回転部と、電気又は油圧で動作して回転部材又は回転部の回転を止める制動部材と、を備えたものが考えられる(図示略)。また、クラッチ機構の場合には、例えば第1モータ/ジェネレータMG1のロータ、サンギヤ21又はサンギヤ31の側面に設けられ、これと一体になって回転する係止部材又は係止部と、その係止部材又は係止部に向けて軸線方向に移動させることで当該係止部材又は係止部の回転を止める電動又は油圧駆動の係止部材と、を備えたドグクラッチが考えられる(図示略)。
ここで、第1モータ/ジェネレータMG1は、その回転数を自身の回転数制御によって目標回転数に調整でき、自らの動作によって目標回転数又は略目標回転数を保つことができる。従って、第1変速比固定機構40は、MG1回転軸62を停止させる際に当該MG1回転軸62との回転同期が可能であり、また、第1モータ/ジェネレータMG1の回転停止状態を維持する為に然程大きなトルクを必要としない。これが為、この第1変速比固定機構40としては、図2及び図3に示す係止部材41と駆動部材42とを有する簡素な構造のものを適用可能である。
その係止部材41は、第1モータ/ジェネレータMG1を停止状態に保つ為の部材である。例えば、この第1変速比固定機構40には、MG1回転軸62、第1モータ/ジェネレータMG1のロータ、サンギヤ21又はサンギヤ31に取り付けられ、この取り付けられた部材と一体になって回転する回転部材43が設けられている。MG1回転軸62に設ける回転部材43としては、例えばMG1回転軸62の外周面上に溶接や圧入等で取り付ける環状部材を用いる。また、回転部材43は、第1モータ/ジェネレータMG1のロータ、サンギヤ21又はサンギヤ31に設ける場合、その側面に取り付ける環状部材を用いる。その回転部材43には、その外周面に平歯車の歯面の如き複数の凹凸43aが係合部として形成されている。また、第1モータ/ジェネレータMG1のロータ、サンギヤ21又はサンギヤ31に設ける場合には、その側面から膨出させた一体構造の環状の回転部に回転部材43の役目を持たせてもよい。この場合には、その環状の回転部の外周面に複数の凹凸43aを形成する。
図2及び図3では、MG1回転軸62に取り付けた回転部材43を示している。係止部材41は、回転部材43の径方向外側に配置する。そして、この係止部材41は、係合部としての凸部41aを回転部材43の凹凸43aにおける何れか1つの凹部に噛み合わせることで、回転部材43とMG1回転軸62の回転を停止させ、これによって第1モータ/ジェネレータMG1の動作を停止させる。例えば、この係止部材41は、凸部41aを有するアーム状の部材として成形し、そのアームの延設方向が回転部材43の側面と平行になるよう配置する。この係止部材41は、回転部材43の軸線方向と平行な回転軸Rを有しており、その回転軸Rを中心にして一方に回転させることで凸部41aが凹凸43aの凹部に噛み合わさり、他方に回転させることで凸部41aが凹凸43aの凹部から離脱する。つまり、この第1変速比固定機構40は、停止対象のMG1回転軸62と一体になって回転する凹凸43aからなる第1係合部と、係止部材41の凸部41aからなる第2係合部と、を備えた噛み合い機構である。
駆動部材42は、この係止部材41を動作させる部材である。この駆動部材42としては、カムや歯車群等が考えられる。図2及び図3では、駆動部材42として前者のカムを例示している。この例示の駆動部材42は、回転部材43の径方向外側に配置し、この係止部材41をカム面で押動することによって、凸部41aを凹凸43aの凹部に噛み合わせる。この駆動部材42は、動力源としてのアクチュエータ90の作用によって動作する。この例示では、電動又は油圧駆動のアクチュエータ90の回転軸91が駆動部材(カム)42の回転軸として取り付けられている。尚、歯車群を駆動部材42として用いる場合には、その内の1つの歯車の回転軸を係止部材41の回転軸Rとして利用すればよい。
第1モータ/ジェネレータMG1の動作を停止させる際には、電子制御装置(ECU)100がアクチュエータ90を制御し、駆動部材42を回転させることで、カム面で押動された係止部材41の凸部41aが凹凸43aの凹部に噛み合わさる。一方、その停止状態を解除する際には、電子制御装置100がアクチュエータ90を制御し、駆動部材42を回転させることで、カム面と係止部材41の当接状態を解除する。この例示の第1変速比固定機構40には、係止部材41に対して凸部41aを凹凸43aの凹部から離脱させる方向に押圧力を付与する弾性部材等からなる押圧部(図示略)が設けられている。従って、係止部材41は、カム面と係止部材41の当接状態が解除されたときに、凸部41aが凹凸43aの凹部から離脱する。
このハイブリッドシステム1においては、この様な第1モータ/ジェネレータMG1の動作を停止させることのできる第1変速比固定機構40が設けられているので、第1モータ/ジェネレータMG1を0回転(出力トルクが0の状態)で運転する際の燃費を向上させることができる。何故ならば、一般的に、モータ/ジェネレータは、0回転付近(出力トルクが0と同等の状態)において、運転点の効率が悪く、損失が大きいので、燃費の悪化を招く。しかしながら、このハイブリッドシステム1においては、第1モータ/ジェネレータMG1の動作を機械的に停止させることができ、0回転(出力トルクが0の状態)での運転領域を機械的に維持できるので、その運転領域に第1モータ/ジェネレータMG1自身で調整する場合よりも損失が小さく、燃費が向上する。更に、湿式摩擦材を有するブレーキ機構で第1変速比固定機構40を構成した場合、凸部41aと凹凸43aの凹部の係合解除時に引き摺り損失を生じさせるが、上述した係止部材41等からなる第1変速比固定機構40を用いた場合には、その様な引き摺り損失が生じないので、この点からも燃費が向上する。
続いて、第2変速比固定機構50について説明する。第2変速比固定機構50は、第2差動機構30におけるリングギヤ32が回転できないように動作させるものであり、システム変速比をオーバードライブ状態の一定の変速比に固定できるよう制御する為のものである。
この第2変速比固定機構50には、第1変速比固定機構40と同じようにブレーキ機構やクラッチ機構を利用することができる。例えば、ブレーキ機構の場合には、リングギヤ32に設けられ、これと一体になって回転する回転部材又は回転部と、電気又は油圧で動作して回転部材又は回転部の回転を止める制動部材と、を備えたものが考えられる(図示略)。また、クラッチ機構の場合には、例えばリングギヤ32の側面に設けた当該リングギヤ32と一体になって回転する係止部材又は係止部と、その係止部材又は係止部に向けて軸線方向に移動させることで当該係止部材又は係止部の回転を止める電動又は油圧駆動の係止部材と、を備えたドグクラッチが考えられる(図示略)。
ここで、リングギヤ32は、その回転数を第1モータ/ジェネレータMG1の回転数制御によって目標回転数に調整でき、この回転数制御で目標回転数又は略目標回転数に保つことができる。従って、第2変速比固定機構50は、リングギヤ32を停止させる際に当該リングギヤ32との回転同期が可能であり、また、リングギヤ32の回転停止状態を維持する為に然程大きなトルクを必要としない。これが為、この第2変速比固定機構50としては、図2及び図3に示す係止部材51と駆動部材52とを有する簡素な構造のものを適用可能である。
その係止部材51は、リングギヤ32を停止状態に保つ為の部材である。例えば、そのリングギヤ32には、第1ピニオンギヤ34と第2ピニオンギヤ35とに噛み合う内歯32aの他に、その外周面に平歯車の歯面の如き複数の凹凸32bが係合部として形成されている。尚、その凹凸32bは、リングギヤ32と一体になって回転する環状の回転部材又は環状の回転部の外周面に設けてもよい。回転部材を用いる場合には、この回転部材をリングギヤ32の外周面又は側面に取り付ける。また、回転部を用いる場合には、この回転部をリングギヤ32の側面から膨出させたリングギヤ32との一体構造とする。
図2及び図3では、リングギヤ32の外周面に形成された凹凸32bを示している。従って、係止部材51は、リングギヤ32の径方向外側に配置する。そして、この係止部材51は、係合部としての凸部51aを凹凸32bにおける何れか1つの凹部に噛み合わせることで、そのリングギヤ32の回転を停止させる。例えば、この係止部材51は、係止部材41と同じように凸部51aを有するアーム状の部材として成形し、そのアームの延設方向がリングギヤ32の側面と平行になるよう配置する。この係止部材51は、リングギヤ32の軸線方向と平行な回転軸Rを有しており、その回転軸Rを中心にして一方に回転させることで凸部51aが凹凸32bの凹部に噛み合わさり、他方に回転させることで凸部51aが凹凸32bの凹部から離脱する。つまり、この第2変速比固定機構50は、停止対象のリングギヤ32と一体になって回転する凹凸32bからなる第1係合部と、係止部材51の凸部51aからなる第2係合部と、を備えた噛み合い機構である。尚、この係止部材51の回転軸Rは、前述した係止部材41の回転軸Rと同軸上に配置している。
駆動部材52は、この係止部材51を動作させる部材である。この駆動部材52としては、駆動部材42と同様のカムや歯車群等が考えられる。図2及び図3では、駆動部材52として前者のカムを例示している。この例示の駆動部材52は、リングギヤ32の径方向外側に配置し、この係止部材51をカム面で押動することによって、凸部51aを凹凸32bの凹部に噛み合わせる。この駆動部材52は、駆動部材42と同じように電動又は油圧駆動のアクチュエータ90の作用によって動作する。この例示では、そのアクチュエータ90の回転軸91が駆動部材(カム)52の回転軸として取り付けられている。尚、歯車群を駆動部材52として用いる場合には、その内の1つの歯車の回転軸を係止部材51の回転軸Rとして利用すればよい。
リングギヤ32の回転を停止させる際には、電子制御装置100がアクチュエータ90を制御し、駆動部材52を回転させることで、カム面で押動された係止部材51の凸部51aが凹凸32bの凹部に噛み合わさる。一方、その停止状態を解除する際には、電子制御装置100がアクチュエータ90を制御し、駆動部材52を回転させることで、カム面と係止部材51の当接状態を解除する。この例示の第2変速比固定機構50には、係止部材51に対して凸部51aを凹凸32bの凹部から離脱させる方向に押圧力を付与する弾性部材等からなる押圧部(図示略)が設けられている。従って、係止部材51は、カム面と係止部材51の当接状態が解除されたときに、凸部51aが凹凸32bの凹部から離脱する。
このハイブリッドシステム1においては、オーバードライブ状態にシステム変速比を固定させることのできる第2変速比固定機構50が設けられているので、高速走行時の燃費を向上させることができる。また、このハイブリッドシステム1においては、第2変速比固定機構50でリングギヤ32の回転を停止させた状態でエンジン10の回転数を変化させることによって、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数制御を行うことができる。従って、その際には、第1モータ/ジェネレータMG1の消費電力を減らすことができるので、燃費向上が可能になる。更に、上述した係止部材51等からなる第2変速比固定機構50を用いた場合には、凸部51aと凹凸32bの凹部の係合解除時に湿式摩擦材の様な引き摺り損失が生じないので、この点からも燃費が向上する。
この様に、このハイブリッドシステム1においては、従来とは異なり、夫々に燃費向上の効果を持つ2つの変速比固定機構(第1変速比固定機構40及び第2変速比固定機構50)が設けられている。従って、このハイブリッドシステム1は、従来よりも燃費を向上させることができる。
その一方で、このハイブリッドシステム1においては、第1変速比固定機構40及び第2変速比固定機構50を個別に専用のものとして設けた場合、従来よりも部品点数が大幅に増大するので、それによるコストの増加、システム構成の複雑化を招いてしまう。また、このハイブリッドシステム1においては、その第1変速比固定機構40及び第2変速比固定機構50の配置如何で、システム体格の大型化を招く虞もある。
このハイブリッドシステム1では、前述した様に、第1変速比固定機構40(具体的には回転部材43)がMG1回転軸62と同軸上に配置されており、更に第2変速比固定機構50(具体的にはリングギヤ32の凹凸32b)もMG1回転軸62と同軸上に配置されている。これが為、このハイブリッドシステム1は、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とを異なる軸上に配置した場合に比べて、MG1回転軸62に対する径方向のシステム体格の大型化を抑えることができる。
更に、このハイブリッドシステム1においては、その第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を互いに隣設させて配置することで、軸線方向のシステム体格の大型化を抑える。ここでは、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とを軸線方向で隣設させて配置している。上述したカム駆動による第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を例に挙げて説明すると、夫々の凹凸43a,32bは、できるだけ軸線方向の間隔を縮めて配置する。また、これと同様に、夫々の駆動部材42,52についても、可能な限り軸線方向の間隔を縮めて配置する。これにより、このハイブリッドシステム1は、軸線方向におけるシステム体格の大型化を抑えることができる。更に、この場合、第1変速比固定機構40は、係止部材41、駆動部材42及び回転部材43(凹凸43a)がMG1回転軸62の径方向に順次配置されている。また、第2変速比固定機構50についても、係止部材51、駆動部材52及び凹凸32bは、MG1回転軸62の径方向に順次配置されている。つまり、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50は、夫々に軸線方向における小型化が図られている。従って、このハイブリッドシステム1は、軸線方向におけるシステム体格の大型化が更に抑えられている。
その第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50は、第2差動機構30の回転要素たるサンギヤ31とリングギヤ32の回転を夫々に停止させるものである。従って、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50は、軸線方向で第2差動機構30に近づけて配置することも可能であり、この様に配置することで軸線方向のシステム体格の大型化を抑えることができる。前述した様に、第2変速比固定機構50は、リングギヤ32の外周面の凹凸32bを構成の1つとしている。これが為、この構成の第2変速比固定機構50は、既に第2差動機構30に近づけて配置されている。そこで、この場合には、第1変速比固定機構40を軸線方向で第2変速比固定機構50と第1モータ/ジェネレータMG1との間に配置して、この第1変速比固定機構40を第2差動機構30に近づけて配置すればよい。例えば、第1変速比固定機構40は、回転部材43を軸線方向で可能な限り第2差動機構30に近づけて配置することで、係止部材41や駆動部材42についても第2差動機構30に近づけて配置することができる。これにより、このハイブリッドシステム1は、軸線方向におけるシステム体格の大型化を抑えることができる。更に、このハイブリッドシステム1では、第1変速比固定機構40の凹凸43aをサンギヤ31の側面から膨出させた回転部の外周面に設けることで、第2差動機構30との軸線方向における間隔をより縮めることができるので、更なる軸線方向におけるシステム体格の大型化の抑制が可能になる。
また、このハイブリッドシステム1においては、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を軸線方向で第1モータ/ジェネレータMG1に近づけて配置することによっても、軸線方向におけるシステム体格の大型化の抑制を行える。その際、第1変速比固定機構40は、可能な限り第1モータ/ジェネレータMG1に軸線方向で近づけて配置することができる。一方、第2変速比固定機構50についても第1モータ/ジェネレータMG1に軸線方向で近づけることはできるが、このハイブリッドシステム1においては、この第2変速比固定機構50が第2差動機構30のリングギヤ32の回転を停止させるものである為、結局の所、この第2変速比固定機構50の軸線方向長さが拡張してしまうので、この配置によって軸線方向のシステム体格の短縮化を図り難い。そこで、このハイブリッドシステム1においては、第1変速比固定機構40を軸線方向で第2変速比固定機構50と第1モータ/ジェネレータMG1との間に配置し、且つ、この第1変速比固定機構40を第2差動機構30に可能な限り近づけて配置すると共に、これら第1及び第2の変速比固定機構40,50並びに第2差動機構30を可能な限り第1モータ/ジェネレータMG1近づけて配置すればよい。これにより、このハイブリッドシステム1は、軸線方向におけるシステム体格の大型化を抑えることができる。
また、第1モータ/ジェネレータMG1や第2差動機構30の径方向の体格にも依るが、第2差動機構30の方が第1モータ/ジェネレータMG1よりも径方向にて体格が小さい場合には、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を第1モータ/ジェネレータMG1よりも径方向で小型化できるので、軸線方向におけるシステム体格の大型化が抑えられる。更に、このハイブリッドシステム1においては、隣接させている第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を第1モータ/ジェネレータMG1のロータの径方向内側の空間に配置してもよく、これにより、径方向と軸線方向における夫々のシステム体格の大型化の抑制が可能になる。この様に、このハイブリッドシステム1は、システム体格の大型化を抑えつつ第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を設けることができる。車両の広範囲の速度域に対応できる。
更に、このハイブリッドシステム1は、1つの共有のアクチュエータ90で第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とを動作させているので、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とを設ける際のコストの増加を抑えることができ、且つ、システム構成の複雑化やシステム体格の大型化も抑えることができる。また、このハイブリッドシステム1においては、第1変速比固定機構40の駆動部材42と第2変速比固定機構50の駆動部材52を1本の回転軸91に取り付けているので、これによって更にコストの増加を抑えることができ、且つ、システム構成の複雑化やシステム体格の大型化を抑えることができる。更にまた、このハイブリッドシステム1では、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とを互いに隣接させて配置しているので、その回転軸91の軸長を短くすることができ、第1変速比固定機構40や第2変速比固定機構50を動作させるアクチュエータ90等の駆動機構の小型化と高剛性化が可能になる。
ところで、一般に、従来の車両には、駐車時に坂路等で動かぬよう駆動輪(車軸)を固定する所謂パーキングロック機構が設けられている。その従来のパーキングロック機構としては、前述したパーキングギヤとパーキングポールとを備えたものが知られている。そして、従来のハイブリッド車両においては、そのパーキングギヤをMG2回転軸に取り付けたものが知られている。従って、この様な従来のパーキングロック機構を本実施例のハイブリッド車両に適用した場合には、既にパーキングロック機構と同等の機構を持つ第1及び第2の変速比固定機構40,50がハイブリッドシステム1に設けられているので、システム体格の大型化やシステム構成の複雑化を招く虞がある。
そこで、本実施例においては、パーキングロック機構を設けることなく、第1及び第2の変速比固定機構40,50にパーキングロック機構としての機能を持たせるようハイブリッドシステム1を構成する。
具体的に、パーキングロックを作動させる際には、第1及び第2の変速比固定機構40,50を動作させ、第2差動機構30におけるサンギヤ31とリングギヤ32の回転を停止させる。これにより、ハイブリッドシステム1においては、第2差動機構30の差動回転が停止させられると共に、第1差動機構20のサンギヤ21とキャリア23の回転が停止させられる。何故ならば、第1差動機構20のサンギヤ21とキャリア23は、一体になって回転動作と停止動作を行う第2差動機構30のサンギヤ31とキャリア33に各々連結されているからである。第2差動機構30は、そのサンギヤ21とキャリア23の回転停止に伴い差動回転が停止するので、リングギヤ32が回転不能な状態になる。これが為、このハイブリッドシステム1は、そのリングギヤ32と第1歯車71等を介して連結されている駆動輪が回転できないように保持することができる。
この様に、第1及び第2の変速比固定機構40,50は、双方共にロック側へと制御することで、パーキングロックとしての機能を果たすことができる。従って、このハイブリッド車両においては、専用のパーキングロック機構を設けずともよいので、ハイブリッドシステム1のシステム体格の大型化やシステム構成の複雑化を抑えることができる。
ここで、このハイブリッド車両においては、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50をパーキングロックとして作動させる為に、これらが共に制御対象の回転要素を停止状態に保持する必要があり、その内の一方でも制御対象の回転要素を停止状態に保持することができなければ、パーキングロックとして作動することができない。これが為、本実施例では、パーキングロックとして作動させる際に、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50とが確実に制御対象の回転要素を停止状態に保持できるよう構成する。
本実施例では、上述した係止部材41等からなる第1変速比固定機構40と係止部材51等からなる第2変速比固定機構50を例に挙げて説明する。
その第1変速比固定機構40は、凸部41aと凹凸43aの凹部の噛み合い部分において、その凸部41aと凹部との間に周方向の回転ガタを設けている。その回転ガタとは、凸部41aと凹凸43aの凹部とが噛み合い状態(以下、「係合状態」と云う。)にあるときの当該凸部41aと凹部との間における周方向の最大の隙間のことである。ここでは、その回転ガタのガタ量について回転部材43の回転中心を中心とする角度θ1で表す(図4)。このハイブリッドシステム1においては、その回転ガタ量θ1に相当する凸部51aと凹凸32bの凹部との間の周方向の回転ガタ量θ2が第2変速比固定機構50にも設けられている(図5)。
ここで例示する係止部材41の複数の凹凸43aは、その隣り合う凹部と凸部の1ピッチ当りの角度(以下、「1ピッチ回転角」と云う。)ψ1が全て均等になるよう形成されている。その1ピッチ回転角φ1は、凹凸43aにおける歯数N1を用いて下記の式1の如く表される。これと同様に、リングギヤ32の複数の凹凸32bについても、その隣り合う凹部と凸部の1ピッチ当りの角度(1ピッチ回転角)ψ1が全て均等になるよう形成されている。その1ピッチ回転角φ2は、凹凸32bにおける歯数N2を用いて下記の式2の如く表される。
Figure 2013151199
Figure 2013151199
本実施例では、その夫々の回転ガタ量θ1,θ2と第1及び第2の差動機構20,30の夫々の回転比ρ1,ρ2とが下記の式3の関係を満たすように第1及び第2の変速比固定機構40,50を設定することで、その第1及び第2の変速比固定機構40,50をパーキングロックとして確実に作動させることができる。その式3は、第2変速比固定機構50が第1変速比固定機構40よりも先に係合状態になったときの設定条件を示したものである。
Figure 2013151199
以下、その式3について説明する。
第2変速比固定機構50が第1変速比固定機構40よりも先に係合状態になった場合、その第2変速比固定機構50の制御対象たるリングギヤ32は、回転ガタ量θ2だけ回転することができる。その際、車両停止状態{第1差動機構20のリングギヤ22の回転量(回転角度)nR1=0}においては、図6の共線図に示す様に、その回転ガタ量θ2の分だけ第2差動機構30のリングギヤ32に回転量nR2が発生する。その回転量nR2は、回転ガタ量θ2を用いて下記の式4の如く表すことができる。その共線図においては、第1差動機構20のサンギヤ21、リングギヤ22及びキャリア23を各々「S1」、「R1」、「C1」と表している。また、第2差動機構30のサンギヤ31、リングギヤ32及びキャリア33については、各々「S2」、「R2」、「C2」と表している。
Figure 2013151199
第2差動機構30においては、そのリングギヤ32の回転量nR2の増加に伴いサンギヤ31の回転量nS2についても増加する。下記の式5は、その際のリングギヤ32の回転量nR2とサンギヤ31の回転量nS2の関係を第1及び第2の差動機構20,30の夫々の回転比ρ1,ρ2で表したものである。そして、式6は、その式5に基づいた変形式である。
Figure 2013151199
Figure 2013151199
ここで、凸部41aが凹凸43aの凹部に係合する為の最大の回転角(以下、「最大係合回転角」と云う。)ψ1は、回転部材43の回転中心を中心とする凹凸43aにおける1つの凸部の周方向長さに当たる当該周方向の角度と、係合状態にあるときの凸部41aの周方向長さに当たる当該周方向の角度と、の和に相当する。そして、この第1変速比固定機構40における最大係合回転角ψ1は、1ピッチ回転角φ1から回転ガタ量θ1を減算したものに相当する(式7)。また、これと同様に、第2変速比固定機構50においても、凸部51aが凹凸32bの凹部に係合する為の最大係合回転角ψ2は、リングギヤ32の回転中心を中心とする凹凸32bにおける1つの凸部の周方向長さに当たる当該周方向の角度と、係合状態にあるときの凸部51aの周方向長さに当たる当該周方向の角度と、の和に相当する。そして、この最大係合回転角ψ2は、1ピッチ回転角φ2から回転ガタ量θ2を減算したものに相当する(式8)。
Figure 2013151199
Figure 2013151199
第2変速比固定機構50が先に係合している状態で第1変速比固定機構40を係合させる為には、式6におけるサンギヤ31の回転量nS2が第1変速比固定機構40の最大係合回転角ψ1における回転量nψ1(=ψ1/2π)よりも大きければよい(式9)。
Figure 2013151199
そこで、この式9に式6におけるサンギヤ31の回転量nS2を代入すると共に、式4のリングギヤ32の回転量nR2を代入し、更に式7の最大係合回転角ψ1を代入することで、上記の式3の関係式が得られる。従って、このハイブリッドシステム1においては、その関係式を満たすよう第1及び第2の変速比固定機構40,50を構成することで、この第1及び第2の変速比固定機構40,50をパーキングロックとして確実に作動させることができる。
ここで、その式3の右項は、第2変速比固定機構50の回転ガタ量θ2と最大ガタ発生時における第2差動機構30の回転比(nR2/nS2)の逆数との乗算値である。従って、この式3は、その乗算値と第1変速比固定機構40の回転ガタ量θ1との和が第1変速比固定機構40の1ピッチ回転角φ1よりも大きくなるように第1及び第2の変速比固定機構40,50の設定を行うものであると云える。尚、最大ガタ発生時とは、サンギヤ31が回転ガタ量θ1分だけ回転したときのことを云う。また、その回転比の逆数については、式5から判る。
一方、その式3に替えて、下記の式10の関係式を用いて第1及び第2の変速比固定機構40,50の設定を行ってもよい。その式10は、第1変速比固定機構40が第2変速比固定機構50よりも先に係合状態になったときの設定条件を示したものである。
Figure 2013151199
第1変速比固定機構40が第2変速比固定機構50よりも先に係合状態になった場合、その第1変速比固定機構40の制御対象たる回転部材43は、回転ガタ量θ1だけ回転することができる。その際、車両停止状態においては、図6の共線図に示す様に、その回転ガタ量θ1の分だけ第2差動機構30のサンギヤ31に回転量nS2が発生する。その回転量nS2は、回転ガタ量θ1を用いて下記の式11の如く表すことができる。
Figure 2013151199
第2差動機構30においては、そのサンギヤ31の回転量nS2の増加に伴いリングギヤ32の回転量nR2についても増加する。その際には、上記の式5と同じ様に、リングギヤ32の回転量nR2とサンギヤ31の回転量nS2と第1及び第2の差動機構20,30の夫々の回転比ρ1,ρ2との関係が成立する。下記の式12は、その式5に基づいた変形式である。
Figure 2013151199
第1変速比固定機構40が先に係合している状態で第2変速比固定機構50を係合させる為には、式12におけるリングギヤ32の回転量nR2が第2変速比固定機構50の最大係合回転角ψ2における回転量nψ2(=ψ2/2π)よりも大きければよい(式13)。
Figure 2013151199
そこで、この式13に式12におけるリングギヤ32の回転量nR2を代入すると共に、式11のサンギヤ31の回転量nS2を代入し、更に式8の最大係合回転角ψ2を代入することで、上記の式10の関係式が得られる。従って、このハイブリッドシステム1においては、その関係式を満たすよう第1及び第2の変速比固定機構40,50を構成することで、この第1及び第2の変速比固定機構40,50をパーキングロックとして確実に作動させることができる。
ここで、その式10の右項は、第1変速比固定機構40の回転ガタ量θ1と最大ガタ発生時における第2差動機構30の回転比(nR2/nS2)との乗算値である。従って、この式10は、その乗算値と第2変速比固定機構50の回転ガタ量θ2との和が第2変速比固定機構50の1ピッチ回転角φ2よりも大きくなるように第1及び第2の変速比固定機構40,50の設定を行うものであると云える。尚、最大ガタ発生時とは、リングギヤ32が回転ガタ量θ2分だけ回転したときのことを云う。
この様に、このハイブリッド車両においては、上述した関係式によって設定した第1及び第2の変速比固定機構40,50を各々係合制御することによって、その第1及び第2の変速比固定機構40,50がパーキングロック機構として確実に作用し、停車状態を保持し続けることができる。その際、例えば第2変速比固定機構50が先に係合状態になったならば、第1モータ/ジェネレータMG1を回転制御することによってサンギヤ31と共に回転部材43を回転させ、第1変速比固定機構40における凸部41aを凹凸43aにおける回転方向に最も近い凹部に噛み合わせることができる。一方、第1変速比固定機構40が先に係合状態になる場合にも、例えばガタ分だけ第1モータ/ジェネレータMG1の回転制御を行い、第2変速比固定機構50における凸部51aを凹凸32bにおける回転方向に最も近い凹部に噛み合わせればよい。また、このハイブリッド車両においては、専用のパーキングロック機構を必要としないので、ハイブリッドシステム1の大型化や重量増加、複雑化を抑えることができる。
[変形例1]
前述した実施例のハイブリッドシステム1は所謂複軸式のものを例示したが、実施例の第1変速比固定機構40等は、所謂単軸式のハイブリッドシステムにも適用可能であり、実施例と同様の効果を得ることができる。以下においては、単軸式のハイブリッドシステムの構成について簡単に説明する。
単軸式のハイブリッドシステムは、複軸式のハイブリッドシステム1と同様に、エンジン10、第1モータ/ジェネレータMG1、第2モータ/ジェネレータMG2、第1差動機構20、第2差動機構30、第1変速比固定機構40及び第2変速比固定機構50を有する。尚、説明の便宜上、以下の各図において複軸式のハイブリッドシステム1と同じ符号は、そのハイブリッドシステム1と同じ部材等を表している。そして、特に言及しない限り、夫々の部材間等の接続関係は、そのハイブリッドシステム1と同じものとする。
図7の符号2は、この単軸式のハイブリッドシステムの一例を示したものである。複軸式のハイブリッドシステム1においては、エンジン10と第1モータ/ジェネレータMG1との間に第1差動機構20を配置し、その第1差動機構20と第2差動機構30との間に第1モータ/ジェネレータMG1を配置している。これに対して、このハイブリッドシステム2は、エンジン10と第1モータ/ジェネレータMG1との間に第2差動機構30を配置し、その第1モータ/ジェネレータMG1と第2モータ/ジェネレータMG2との間に第1差動機構20を配置している。
このハイブリッドシステム2においては、第1差動機構20のリングギヤ22に対して当該リングギヤ22と同心上にMG2回転軸63が接続されている。また、このハイブリッドシステム2では、複軸式のハイブリッドシステム1と比較して、第2差動機構30の第1モータ/ジェネレータMG1に対する軸線方向における配置が逆になっており、エンジン10側に配置されている。これが為、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50は、その配置に合わせて、第1モータ/ジェネレータMG1に対してエンジン10側に配置する。この様に、このハイブリッドシステム2では、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50の第1モータ/ジェネレータMG1に対する軸線方向における配置が異なっているが、それ以外の配置を実施例と同じように行い、且つ、その実施例と同じように第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を構成することで、実施例と同様の効果を奏することができる。
図8の符号3は、単軸式のハイブリッドシステムの別の例を示したものである。このハイブリッドシステム3は、上記のハイブリッドシステム2に対して、第2差動機構30の第1モータ/ジェネレータMG1に対する軸線方向における配置を逆にしたものである。従って、第1モータ/ジェネレータMG1に対する軸線方向における第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50の配置は、複軸式のハイブリッドシステム1と同等の配置になっている。そして、このハイブリッドシステム3では、第1差動機構20のキャリア23と第2差動機構30のキャリア33を接続し、その第1差動機構20のキャリア23を介してエンジンを第2差動機構30のキャリア33に繋いでいる。このハイブリッドシステム3は、第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50の配置を実施例と同じように行い、且つ、その実施例と同じように第1変速比固定機構40と第2変速比固定機構50を構成することで、実施例と同様の効果を奏することができる。
[変形例2]
前述した実施例並びに変形例1のハイブリッドシステム1,2,3では第2差動機構30にダブルピニオン型の遊星歯車機構を用いたが、その第2差動機構30は、シングルピニオン型の遊星歯車機構に置き換えることも可能である。図9の符号4は本変形例のハイブリッドシステムを示しており、同図の符号130は本変形例の第2差動機構を示している。尚、ここでは複軸式を例に挙げて説明するが、以下に示す構成は、単軸式においても同様に適用される。
このハイブリッドシステム4は、ハイブリッドシステム1に対して第2差動機構30を第2差動機構130に置き換えたものである。その第2差動機構130は、回転要素たるサンギヤ131とリングギヤ132とキャリア133と複数のピニオンギヤ134とを備えたシングルピニオン型の遊星歯車機構である。そのサンギヤ131は、ハイブリッドシステム1と同じようにMG1回転軸62に連結される。リングギヤ132は、第1差動機構20のキャリア23やエンジン10に連結される。
このハイブリッドシステム4においては、ハイブリッドシステム1とは異なり、第2変速比固定機構50をキャリア133が回転できないように動作させるものとして設けている。尚、この変形例の第2変速比固定機構50は、ハイブリッドシステム1の第2変速比固定機構50と同様にシステム変速比を一定の変速比に固定させる為のものである。この様に、このハイブリッドシステム4では、第2変速比固定機構50の停止対象が実施例とは異なる。しかしながら、このハイブリッドシステム4においても、その第2変速比固定機構50を第1変速比固定機構40と共に実施例と同様の構成及び配置とすることで、その実施例と同様の効果を奏することができる。尚、第2変速比固定機構50がキャリア133の回転を止めるものであるので、第1及び第2の変速比固定機構40,50を各々係合制御した際には、第1差動機構20のキャリア23が第2差動機構130のリングギヤ132を介して停止させられる。
1,2,3,4 ハイブリッドシステム
10 エンジン
11 エンジン回転軸
20 第1差動機構
21 サンギヤ
22 リングギヤ
23 キャリア
24 ピニオンギヤ
30 第2差動機構
31 サンギヤ
32 リングギヤ
32b 凹凸
33 キャリア
34 第1ピニオンギヤ
35 第2ピニオンギヤ
40 第1変速比固定機構
41 係止部材
41a 凸部
42 駆動部材
43 回転部材
43a 凹凸
50 第2変速比固定機構
51 係止部材
51a 凸部
52 駆動部材
62 MG1回転軸
63 MG2回転軸
90 アクチュエータ
91 回転軸
100 電子制御装置
130 第2差動機構
131 サンギヤ
132 リングギヤ
133 キャリア
134 ピニオンギヤ
MG1 第1モータ/ジェネレータ
MG2 第2モータ/ジェネレータ

Claims (4)

  1. エンジンと、
    第1及び第2のモータ/ジェネレータと、
    前記エンジンの回転軸と前記第1モータ/ジェネレータの回転軸と前記第2モータ/ジェネレータの回転軸及び駆動輪とが個別に連結された回転要素を相互間で差動回転させることが可能な第1差動機構と、
    前記エンジンの回転軸と前記第1モータ/ジェネレータの回転軸とが個別に連結された回転要素を相互間で差動回転させることが可能な第2差動機構と、
    停止対象たる前記第1モータ/ジェネレータの動作を停止させ、前記第1及び第2の差動機構からなるシステム変速比を一定の変速比に固定する第1変速比固定機構と、
    前記第2差動機構における前記エンジンの回転軸及び前記第1モータ/ジェネレータの回転軸が連結された回転要素以外の停止対象としての回転要素の回転を停止させ、前記システム変速比をオーバードライブ状態の一定の変速比に固定する第2変速比固定機構と、
    を備え、
    車軸を固定する際には、前記第1変速比固定機構で当該第1変速比固定機構の前記停止対象を停止させると共に、前記第2変速比固定機構で当該第2変速比固定機構の前記停止対象を停止させることを特徴としたハイブリッド車両。
  2. 前記第1及び第2の変速比固定機構は、停止対象と一体になって回転する夫々に同軸上に配置された第1係合部と、該第1係合部に噛み合わせることで前記停止対象を停止させる第2係合部と、を互いに有する噛み合い機構であることを特徴とした請求項1記載のハイブリッド車両。
  3. 前記第1変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量と前記第2変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量並びに最大ガタ発生時における前記第2差動機構の回転比の逆数の乗算値との和が、前記第1変速比固定機構における第1係合部の1ピッチ分の回転角よりも大きくなるように、前記第1及び第2の変速比固定機構を設定することを特徴とした請求項2記載のハイブリッド車両。
  4. 前記第1変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量並びに最大ガタ発生時における前記第2差動機構の回転比の乗算値と前記第2変速比固定機構における第1及び第2係合部間の回転ガタ量との和が、前記第2変速比固定機構における第1係合部の1ピッチ分の回転角よりも大きくなるように、前記第1及び第2の変速比固定機構を設定することを特徴とした請求項2記載のハイブリッド車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023028911A1 (zh) * 2021-09-01 2023-03-09 舍弗勒技术股份两合公司 单挡混合动力***及车辆

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