JP2013147943A - 内燃機関の燃料噴射制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低圧燃料ポンプ、高圧燃料ポンプ、高圧デリバリパイプ、低圧デリバリパイプの順に配置された内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、低圧デリバリパイプの燃料圧力を目標燃料圧力で安定させることを課題とする。
【解決手段】本発明は、高圧デリバリパイプと低圧デリバリパイプとの間に機械式の圧力調整弁を配置し、低圧デリバリパイプの燃料圧力を増加させる場合は圧力調整弁の1次室に作用する燃料圧力を減少させ、低圧デリバリパイプの燃料圧力を減少させる場合は前記1次室に作用する燃料圧力を増加させるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御システムに関する。
燃料タンクから燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプ(フィードポンプ)と、低圧燃料ポンプから吐出された燃料を昇圧させる高圧燃料ポンプ(サプライポンプ)と、気筒内へ燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、吸気通路内へ燃料を噴射する第2燃料噴射弁と、燃料を各気筒の第1燃料噴射弁へ分配するための高圧デリバリパイプと、燃料を各気筒の第2燃料噴射弁へ分配するための低圧デリバリパイプと、を備え、それらを低圧燃料ポンプ、高圧燃料ポンプ、高圧デリバリパイプ、低圧デリバリパイプの順に直列に配置した構成が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2006−144666号公報 特開2006−016989号公報 特開2003−074441号公報
ところで、上記した従来の技術において、低圧デリバリパイプの燃料圧力を圧力調整弁により調整する場合に、圧力調整弁の2次側の圧力が1次側の圧力や第2燃料噴射弁の燃料噴射量によって変化するため、低圧デリバリパイプの燃料圧力を所望の圧力で安定させることが困難となる。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低圧燃料ポンプ、高圧燃料ポンプ、高圧デリバリパイプ、低圧デリバリパイプの順に配置された内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、低圧デリバリパイプの燃料圧力を所望の圧力で安定させることができる技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、以下のような手段を採用した。すなわち、本発明に係わる内燃機関の燃料噴射制御システムは、
気筒毎に設けられ、気筒内へ燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、
気筒毎に設けられ、吸気通路内へ燃料を噴射する第2燃料噴射弁と、
燃料タンクから燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプと、
前記低圧燃料ポンプから吐出される燃料を昇圧して吐出する高圧燃料ポンプと、
前記高圧燃料ポンプより下流に設けられ、該高圧燃料ポンプから吐出される燃料を各気筒の第1燃料噴射弁へ分配する高圧デリバリパイプと、
前記高圧デリバリパイプより下流に設けられ、燃料の圧力を設定圧力に減圧する減圧装置と、
前記減圧装置より下流に設けられ、該減圧装置により減圧された燃料を各気筒の第2燃料噴射弁へ分配する低圧デリバリパイプと、
を備え、
前記減圧装置は、前記高圧デリバリパイプから流出した燃料の圧力が印加される1次室と、前記低圧デリバリパイプへ流入する燃料の圧力が印加される2次室と、前記1次室と前記2次室を連通する連通路と、前記連通路の通路断面積を変更する弁と、前記弁を開弁
方向へ付勢する第1バネと、前記弁を閉弁方向へ付勢する第2バネと、前記2次室の圧力を前記弁の閉弁方向へ作用させるためのダイヤフラムと、を備えた圧力調整弁であり、
前記低圧デリバリパイプの燃料圧力を増加させる場合は前記1次室に作用する燃料圧力を減少させ、前記低圧デリバリパイプの燃料圧力を減少させる場合は前記1次室に作用する燃料圧力を増加させる制御手段を更に備えるようにした。
圧力調整弁の1次室に印加される燃料圧力と2次室に印加される燃料圧力は、相反(反比例)する特性がある。また、2次室に印加される燃料圧力は、低圧デリバリパイプの燃料圧力と同等である。よって、1次室に印加される燃料圧力が減少された場合は低圧デリバリパイプの燃料圧力が増加し、1次室に印加される燃料圧力が増加された場合は低圧デリバリパイプの燃料圧力が減少することになる。その結果、低圧デリバリパイプの燃料圧力の増加要求や減少要求に応じて1次室の燃料圧力が増減されれば、低圧デリバリパイプの燃料圧力を所望の燃料圧力で安定させることができる。
ここで、1次室に印加される燃料圧力を増減させる方法としては、高圧燃料ポンプの吐出圧力を増減させる方法を用いることができる。1次室に作用する燃料圧力は、高圧デリバリパイプの燃料圧力、及び高圧燃料ポンプの吐出圧力と同等である。よって、高圧燃料ポンプの吐出圧力が増減されると、1次室に作用する燃料圧力を増減させることができる。
なお、第1燃料噴射弁から燃料噴射が実施されているときに、低圧デリバリパイプの燃料圧力を増減させるために高圧デリバリパイプの燃料圧力が調整されると、第1燃料噴射弁の噴射特性が変化してしまうため、第1燃料噴射弁から燃料噴射が行われていないとき(第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われているとき)に限り、1次室に作用する燃料圧力が増減されるようにしてもよい。
低圧デリバリパイプの燃料圧力を増加させるのに好適な場合としては、内燃機関の冷間時であって、且つ第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が実施される場合が考えられる。内燃機関の冷間時において低圧デリバリパイプの燃料圧力が高められると、第2燃料噴射弁の燃料噴射圧力が高くなる。第2燃料噴射弁の燃料噴射圧力が高められると、該第2燃料噴射弁から噴射される燃料の微粒化を促進させることができる。その結果、吸気通路の壁面等に付着する燃料が減少するとともに、吸気と燃料の均質混合が促進される。よって、冷間時における内燃機関の運転を安定させたり、内燃機関の始動性を向上させたり、燃料噴射量の増量補正を少なく抑えたりすることが可能になる。
そこで、本発明の内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、制御手段は、内燃機関が冷間状態にあり、且つ第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われるときに、前記1次室に作用する燃料圧力を減少させるようにしてもよい。
また、低圧デリバリパイプの燃料圧力を減少させるのに適した場合としては、内燃機関がアイドル運転状態にあり、且つ前記第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われる場合が考えられる。内燃機関がアイドル運転状態にあるときに低圧デリバリパイプの燃料圧力が低められると、第2燃料噴射弁から噴射させることができる最少の燃料量を減少させることができる。その結果、蒸発燃料が吸気通路へ導入されるときの空燃比の制御性が向上する。
そこで、本発明の内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、制御手段は、内燃機関がアイドル運転状態にあり、且つ前記第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われるときに、1次室に作用する燃料圧力を増加させるようにしてもよい。
本発明によれば、低圧燃料ポンプ、高圧燃料ポンプ、高圧デリバリパイプ、低圧デリバリパイプの順に直列に配置された内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、低圧デリバリパイプの燃料圧力を所望の圧力で安定させることができる。
本発明を適用する内燃機関の燃料噴射系の概略構成を示す図である。 圧力調整弁の概略構成を示す図である。 1次室の燃料圧力と2次室の燃料圧力との相関関係を示す図である。 低圧デリバリパイプの燃料圧力を調整するときにECUが実行する処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明に係わる内燃機関の燃料噴射制御システムの概略構成を示す図である。図1に示す燃料噴射制御システムは、直列4気筒の内燃機関に適用される燃料噴射制御システムであり、低圧燃料ポンプ1と、高圧燃料ポンプ2とを備えている。なお、内燃機関の気筒数は、4つに限られず、5つ以上であってもよく、或いは3つ以下であってもよい。
低圧燃料ポンプ1は、燃料タンク3内に設けられている。低圧燃料ポンプ1は、燃料タンク3に貯留されている燃料を汲み上げるためのポンプであり、電力により駆動されるタービン式ポンプ(ウェスコ式ポンプ)である。低圧燃料ポンプ1には、低圧燃料通路4の一端が接続されており、該低圧燃料通路4の他端は高圧燃料ポンプ2に接続されている。低圧燃料ポンプ1から吐出された燃料は、低圧燃料通路4によって高圧燃料ポンプ2の吸入口へ導かれる。
高圧燃料ポンプ2は、低圧燃料ポンプ1から吐出された燃料を昇圧するためのポンプであり、内燃機関の動力(例えば、カムシャフトの回転力)により駆動される往復式のポンプ(プランジャー式ポンプ)である。高圧燃料ポンプ2の吐出口には、高圧燃料通路5の一端が接続されている。高圧燃料通路5の他端は、高圧デリバリパイプ6に接続されている。
高圧デリバリパイプ6には、4つの第1燃料噴射弁7が接続されている。第1燃料噴射弁7は、内燃機関の気筒内へ直接燃料を噴射する燃料噴射弁である。高圧デリバリパイプ6は、高圧燃料ポンプ2から高圧燃料通路5を介して該高圧デリバリパイプ6へ圧送された燃料を各第1燃料噴射弁7に分配する。
高圧デリバリパイプ6には、高圧燃料排出通路8の一端が接続されている。高圧燃料排出通路8の他端は、減圧装置9の流入口に接続されている。減圧装置9の流出口には、減圧燃料通路10の一端が接続されている。減圧装置9は、前記流入口に流入した燃料の圧力を設定圧力まで減圧させた後に、前記流出口から流出させる装置である。なお、減圧装置9の構成については後述する。
前記減圧燃料通路10の他端は、低圧デリバリパイプ11に接続されている。低圧デリバリパイプ11には、4つの第2燃料噴射弁12が接続されている。第2燃料噴射弁12は、内燃機関の各気筒の吸気ポート(吸気通路)内へ燃料を噴射する燃料噴射弁である。
低圧デリバリパイプ11は、減圧装置9から減圧燃料通路10を介して該低圧デリバリパイプ11に圧送された燃料を各第2燃料噴射弁12に分配する。
また、前記低圧燃料通路4の途中には、低圧リターン通路13の一端が接続されている。低圧リターン通路13の他端は、燃料タンク3に接続されている。なお、低圧燃料ポンプ1よりも上流側に燃料通路が備わる場合には、低圧リターン通路13の他端を、低圧燃料ポンプ1よりも上流側の燃料通路に接続させてもよい。低圧リターン通路13の途中には、低圧安全弁14が設けられている。低圧安全弁14は、低圧燃料通路4内の圧力(フィード圧)が所定圧力を超えたときに開弁する。これにより、低圧燃料通路4内の余剰の燃料が低圧リターン通路13を介して燃料タンク3へ戻される。
前記高圧燃料排出通路8の途中には、高圧リターン通路15の一端が接続されている。高圧リターン通路15の他端は、低圧燃料通路4の途中に接続されている。高圧リターン通路15の途中には、高圧安全弁16が設けられている。高圧安全弁16は、高圧燃料排出通路8側から低圧燃料通路4側へ向かう流れを許容し、逆方向の流れを遮断する。高圧安全弁16は、高圧燃料排出通路8内の圧力(高圧燃料圧力)が所定値を超えたときに開弁する。これにより、高圧燃料排出通路8内の余剰の燃料が高圧リターン通路15を介して低圧燃料通路4へ戻される。
前記減圧燃料通路10の途中には、リーク絞り通路17の一端が接続されている。リーク絞り通路17の他端は、高圧リターン通路15における高圧安全弁16より下流の部位に接続されている。リーク絞り通路17の途中には、燃料を極少量流通させる絞り(たとえば、オリフィス)18が設けられている。
次に、減圧装置9の構成について図2に基づいて説明する。図2は、減圧装置9の概略構成を示す断面図である。減圧装置9は、中空のハウジング90を備えている。ハウジング90には、2つの部屋91,92が形成されている。2つの部屋91,92は、連通路93により相互に連通されている。
2つの部屋91,92のうち、一方の部屋91は、流入口94と連通している。流入口94は、高圧燃料排出通路8と接続されている。また、2つの部屋91,92のうち、他方の部屋92は、ダイヤフラム95により更に2つの部屋92a,92bに区画されている。2つの部屋92a,92bのうち、一方の部屋92aは、流出口96と連通している。流出口96は、減圧燃料通路10と接続されている。2つの部屋92a,92bのうち、他方の部屋92bは、大気中と連通している。なお、以下では、前記部屋91を1次室91と称し、前記部屋92aを2次室と称し、前記部屋92bを大気室92bと称する。
前記連通路93には、該連通路93を開閉するポペット型のバルブ97が収容されている。バルブ97の先端側は1次室91に突出し、その端部には円板状のバルブボディが形成されている。一方、バルブ97の基端側は2次室92aに突出し、その端部はダイヤフラム95の中央部に設けられた円板状のホルダ95aと連結されている。
前記ホルダ95aの大気室92b側の面には、第1バネ98の先端が当接している。第1バネ98の基端は、ハウジング90に螺合されるアジャストボルト99と当接している。前記第1バネ98は、ダイヤフラム95及びバルブ97を開弁方向へ付勢するためのコイルスプリングである。前記アジャストボルト99は、第1バネ98の荷重を調整するためのボルトである。
また、前記バルブ97の1次室91側の面には、第2バネ100の基端が当接している。第2バネ100の先端は1次室91の底面と当接している。第2バネ100は、バルブ
97を閉弁方向へ付勢するバネであり、該第2バネ100のバネ定数は前記第1バネ98のバネ定数より小さくなっている。
このように構成された減圧装置9によれば、2次室92aの圧力と第2バネ100の付勢力の和が第1バネ98の付勢力より小さいときは、ダイヤフラム95及びバルブ97が第1バネ98の付勢力を受けて開弁方向に変位する。その場合、バルブ97が弁座から離座(開弁)するため、連通路93が導通状態になる。その結果、高圧燃料排出通路8から流入口94を介して1次室91へ流入した高圧の燃料は、連通路93を通って2次室92aへ流入する。
2次室92aへ流入した燃料は、流出口96を介して減圧燃料通路10へ排出され、減圧燃料通路10を通って低圧デリバリパイプ11へ到達する。1次室91から2次室92aへ高圧の燃料が流れ続けると、2次室92aの圧力が上昇する。2次室92aの圧力と第2バネ100の付勢力の和が第1バネ98の付勢力を上回った場合は、ダイヤフラム95及びバルブ97が閉弁方向に変位する。そして、バルブ97が弁座に着座(閉弁)すると、連通路93が遮断される。その結果、2次室92a(低圧デリバリパイプ11)の圧力は、予め定められた設定圧力に維持される。
バルブ97が閉弁しているときに、第2燃料噴射弁12から燃料が噴射されると、低圧デリバリパイプ11及び2次室92aの圧力が低下する。そして、2次室92aの圧力と第2バネ100の付勢力の和が第1バネ98の付勢力を下回ると、バルブ97が再び開弁するため、1次室91から2次室92aへ燃料が供給される。
このようにバルブ97が開弁動作と閉弁動作を繰り返すことにより、2次室92a及び低圧デリバリパイプ11の圧力が高圧デリバリパイプ6の圧力より低い設定圧力に調整される。
ここで図1に戻り、上記したように構成された燃料噴射系には、各機器を制御するためのECU20を備えている。ECU20は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどを備えた電子制御装置である。ECU20は、第1燃圧センサ21、第2燃圧センサ22、アクセルポジションセンサ23、クランクポジションセンサ24、水温センサ25などの各種センサと電気的に接続されている。
第1燃圧センサ21は、高圧デリバリパイプ6に取り付けられ、該高圧デリバリパイプ6内の燃料圧力に相関した電気信号を出力するセンサである。第1燃圧センサ21によれば、第1燃料噴射弁7から噴射される燃料の圧力を検出できる。第2燃圧センサ22は、低圧デリバリパイプ11に取り付けられ、該低圧デリバリパイプ11の燃料圧力に相関した電気信号を出力するセンサである。アクセルポジションセンサ23は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)に相関した電気信号を出力する。アクセルポジションセンサ23の出力信号により、内燃機関の負荷が検出される。クランクポジションセンサ24は、内燃機関の出力軸(クランクシャフト)の回転位置に相関した電気信号を出力するセンサである。クランクポジションセンサ24の出力信号により、内燃機関の回転数が演算される。水温センサ25は、内燃機関を循環する冷却水の温度に相関した電気信号を出力するセンサである。水温センサ25の出力信号により、内燃機関の温度が検出される。
ECU20は、上記した各種センサの出力信号に基づいて、低圧燃料ポンプ1や高圧燃料ポンプ2を制御する。
たとえば、ECU20は、第1燃圧センサ21の出力信号(高圧デリバリパイプ6の実燃料圧力)が目標燃料圧力に収束するように、高圧燃料ポンプ2の吐出圧力を調整する。
詳細には、ECU20は、高圧燃料ポンプ2の吸入口に設けられた吸入弁の開弁時間と閉弁時間の比率を調整することにより、高圧燃料ポンプ2から単位時間あたりに吐出される燃料量を調整する。すなわち、ECU20は、高圧デリバリパイプ6の実燃料圧力と目標燃料圧力との差に基づいて、吸入弁のソレノイドに印加される駆動デューティ(ソレノイドの通電時間と非通電時間との比)の比例積分制御(PI制御)を行う。
その際、ECU20は、第1燃料噴射弁7の目標燃料噴射量に応じて定まる制御量(フィードフォワード項)Tffと、高圧デリバリパイプ6の実燃料圧力Phと目標燃料圧力Phtrgとの差ΔPhの大きさに応じて定まる制御量(比例項)Tpと、前記ΔPhの一部(たとえば、比例制御の残留偏差)を積算した制御量(積分項)Tiと、を加算することにより、吸入弁の駆動デューティDhを演算する。
なお、前記目標燃料噴射量とフィードフォワード項Tffとの関係、及び、前記差ΔPhと比例項Tpとの関係は、予め実験などを利用した適合作業によって定められるものとする。また、前記差ΔPhのうち、積分項Tiに加算される量の割合についても、予め実験などを利用した適合作業によって定められるものとする。
ECU20は、第1燃料噴射弁7及び第2燃料噴射弁12の通電時間(開弁時間)を制御することにより、第1燃料噴射弁7及び第2燃料噴射弁12の燃料噴射量を制御する。さらに、ECU20は、第2燃料噴射弁12から燃料を噴射するときに、第2燃圧センサ22の出力信号(低圧デリバリパイプ11の燃料圧力)が目標範囲内に収束するように、前記吸入弁の駆動デューティを補正してもよい。
また、ECU20は、低圧燃料ポンプ1の消費電力を可及的に低減するために、低圧燃料ポンプ1の吐出圧力(フィード圧)Plを低下させる処理を実行する。具体的には、ECU20は、以下の式(1)にしたがって、低圧燃料ポンプ1の駆動信号Dlを演算する。なお、ここでいう駆動信号Dlは、低圧燃料ポンプ1の吐出圧力(フィード圧)Plに比例する電流値である。
Dl=D1old+ΔTi*F−Cdwn・・・(1)
式(1)中のD1oldは、駆動信号Dlの前回の計算値である。式(1)中のΔTiは、前記比例積分制御に用いられる積分項Tiの変化量ΔTi(たとえば、駆動デューティDhの前回の演算に用いられた積分項Tioldと今回の演算に用いられた積分項Tiとの差(Ti−Tiold))である。式(1)中のFは、補正係数である。なお、補正係数Fとしては、積分項Tiの変化量ΔTiが正値であるときは1以上の増加係数Fiが使用され、積分項Tiの変化量ΔTiが負値であるときは1未満の減少係数Fdが使用される。また、式(1)中のCdwnは、低下定数である。
上記した式(1)にしたがって低圧燃料ポンプ1の駆動信号Dlが決定されると、前記積分項Tiが増加傾向を示すとき(ΔTi>0)は低圧燃料ポンプ1の駆動信号Dlが増加(フィード圧Plが上昇)され、前記積分項Tiが減少傾向又は一定値を示すとき(ΔTi≦0)は低圧燃料ポンプ1の駆動信号Dlが減少(フィード圧Plが低下)することになる。
ここで、前記積分項Tiは、フィード圧Plが燃料の飽和蒸気圧以上であるときは低下傾向又は一定値を示し、フィード圧Plが燃料の飽和蒸気圧より低いときは増加傾向を示す。そのため、上記した式(1)により低圧燃料ポンプ1の駆動信号Dlが決定されると、前記積分項Tiが増加傾向を示すとき(ΔTi>0)は低圧燃料ポンプ1のフィード圧Plが上昇され、前記積分項Tiが一定又は減少傾向を示すとき(ΔTi≦0)は低圧燃料ポンプ1のフィード圧Plが低下されることになる。その結果、ベーパの発生に起因した高圧燃料ポンプ2の吸引不良や吐出不良を抑制しつつ、低圧燃料ポンプ1のフィード圧
Plを低下させることができる。
次に、本発明の要旨となる低圧デリバリパイプ11の燃料圧力調整について述べる。減圧装置9が図2に示すような機械式の圧力調整弁である場合は、1次室91と2次室92aは、図3に示すような圧力特性を有する。図3は、第2燃料噴射弁12の燃料噴射量が一定量であるときの1次室91の圧力と2次室92aの圧力との関係を示す図である。図3において、2次室92aの燃料圧力は、1次室91の燃料圧力が高くなるほど低くなる。言い換えると、1次室91の燃料圧力は、2次室92aの燃料圧力が低くなるほど高くなる。これは、第2燃料噴射弁12の燃料噴射量が一定量であるときは、以下のような式(1)が成立するからである。
ΔP2/ΔP1=−1/((S1/S2)−1)・・・(1)
式(1)中のΔP1は、1次室91の燃料圧力の変化量を示す。ΔP2は、2次室92aの燃料圧力の変化量を示す。S1は、ダイヤフラム95の受圧面積を示す。S2は、弁体の受圧面積を示す。
したがって、1次室91の燃料圧力を調整することにより、2次室92aの燃料圧力を所望の燃料圧力で安定させることができる。なお、1次室91の燃料圧力は高圧デリバリパイプ6の燃料圧力と同等であり、2次室92aの燃料圧力は低圧デリバリパイプ11の燃料圧力と同等である。そのため、高圧デリバリパイプ6の燃料圧力を調整することにより、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力を所望の燃料圧力にすることができる。
高圧デリバリパイプ6の燃料圧力を増減させる方法としては、高圧燃料ポンプ2の吐出圧力を増減させる方法や、第1燃料噴射弁7の燃料噴射量を増減させる方法などが考えられるが、本実施例では高圧燃料ポンプ2の吐出圧力を増減させることにより、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力を増減させる例について述べる。
以下、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力を増減させる手順について図4に沿って説明する。図4は、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力を調整する際にECU20が実行する処理ルーチンを示すフローチャートである。図4に示す処理ルーチンは、ECU20のROMに記憶されているルーチンであり、ECU20によって周期的に実行される。
図4のルーチンでは、ECU20は、S101において、内燃機関の運転状態が第2燃料噴射弁12のみから燃料噴射を行う領域(ポート噴射領域)にあるか否かを判別する。S101において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
前記S101において肯定判定された場合は、ECU20は、S102において、水温センサ25の出力信号(冷却水温度)thwを読み込み、該冷却水温度thwが下限温度thwlより低いか否かを判別する。ここで、下限温度thwlは、たとえば、第2燃料噴射弁12から噴射された燃料が気化及び霧化し難い最高の温度、又は吸気ポートの壁面等に付着する燃料量が多くなる最高の温度にマージンを加算した温度である。
前記S102において肯定判定された場合(thw<thwl)は、ECU20は、S103において、高圧燃料ポンプ2の吐出圧力を減少させる。詳細には、ECU20は、高圧燃料ポンプ2の吸入弁に印加される駆動デューティDhを減少させる。
高圧燃料ポンプ2の吐出圧力が減少されると、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が高くなる。低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が高くなると、第2燃料噴射弁12の燃料噴射圧力が高くなるため、該第2燃料噴射弁12から噴射される燃料の微粒化或いは霧化が
促進される。よって、内燃機関が冷間状態にあり、且つ第2燃料噴射弁12のみから燃料が噴射されるときに、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が高められると、第1燃料噴射弁7の噴射特性に影響を与えることなく、吸気通路の壁面付着燃料量を減少させることができるとともに吸気と燃料の均質混合を促進させることができる。その結果、冷間時における内燃機関の運転が安定したり、燃料噴射量の増量補正を少なく抑えたりすることが可能になる。特に、内燃機関が冷間始動されるときに低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が高められると、内燃機関の始動性を高めることができるとともに、未燃燃料成分の排出量を減少させることができる。
また、前記S102において否定判定された場合(thw≧thwl)は、ECU20は、S104において、内燃機関がアイドル運転状態にあるか否かを判別する。S104において否定判定された場合は、ECU20は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
前記S104において肯定判定された場合は、ECU20は、S105において、高圧燃料ポンプ2の吐出圧力を増加させる。詳細には、ECU20は、高圧燃料ポンプ2の吸入弁に印加される駆動デューティDhを増加させる。
高圧燃料ポンプ2の吐出圧力が増加されると、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が低くなる。低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が低くなると、第2燃料噴射弁12の燃料噴射圧力が低くなるため、該第2燃料噴射弁12から噴射することができる最少の燃料量が少なくなる。よって、内燃機関がアイドル運転状態にあり、且つ第2燃料噴射弁12のみから燃料が噴射されるときに、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力が低められると、第1燃料噴射弁7の噴射特性に影響を与えることなく、蒸発燃料が吸気通路へ導入される際の空燃比の制御性を高めることができる。
このように、ECU20が図4の処理ルーチンを実行することにより、本発明に係わる制御手段が実現される。その結果、低圧デリバリパイプ11の燃料圧力を所望の圧力で安定させることができるとともに、第2燃料噴射弁12の噴射特性を内燃機関の運転状態に適したものにすることができる。
1 低圧燃料ポンプ
2 高圧燃料ポンプ
3 燃料タンク
4 低圧燃料通路
5 高圧燃料通路
6 高圧デリバリパイプ
7 第1燃料噴射弁
8 高圧燃料排出通路
9 減圧装置
10 減圧燃料通路
11 低圧デリバリパイプ
12 第2燃料噴射弁
13 低圧リターン通路
14 低圧安全弁
15 高圧リターン通路
16 高圧安全弁
17 リーク絞り通路
20 ECU
21 第1燃圧センサ
22 第2燃圧センサ
90 ハウジング
91 1次室
92a 2次室
92b 大気室
93 連通路
94 流入口
95 ダイヤフラム
95a ホルダ
96 流出口
97 バルブ
98 第1バネ
99 アジャストボルト
100 第2バネ

Claims (5)

  1. 気筒毎に設けられ、気筒内へ燃料を噴射する第1燃料噴射弁と、
    気筒毎に設けられ、吸気通路内へ燃料を噴射する第2燃料噴射弁と、
    燃料タンクから燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプと、
    前記低圧燃料ポンプから吐出される燃料を昇圧して吐出する高圧燃料ポンプと、
    前記高圧燃料ポンプより下流に設けられ、該高圧燃料ポンプから吐出される燃料を各気筒の第1燃料噴射弁へ分配する高圧デリバリパイプと、
    前記高圧デリバリパイプより下流に設けられ、燃料の圧力を設定圧力に減圧する減圧装置と、
    前記減圧装置より下流に設けられ、該減圧装置により減圧された燃料を各気筒の第2燃料噴射弁へ分配する低圧デリバリパイプと、
    を備え、
    前記減圧装置は、前記高圧デリバリパイプから流出した燃料の圧力が印加される1次室と、前記低圧デリバリパイプへ流入する燃料の圧力が印加される2次室と、前記1次室と前記2次室を連通する連通路と、前記連通路の通路断面積を変更する弁と、前記弁を開弁方向へ付勢する第1バネと、前記弁を閉弁方向へ付勢する第2バネと、前記2次室の圧力を前記弁の閉弁方向へ作用させるためのダイヤフラムと、を備えた圧力調整弁であり、
    前記低圧デリバリパイプの燃料圧力を増加させる場合は前記1次室に作用する燃料圧力を減少させ、前記低圧デリバリパイプの燃料圧力を減少させる場合は前記1次室に作用する燃料圧力を増加させる制御手段を更に備える内燃機関の燃料噴射制御システム。
  2. 請求項1において、前記制御手段は、前記高圧燃料ポンプの吐出圧力を調整することにより、前記1次室に作用する燃料圧力を増減させる内燃機関の燃料噴射制御システム。
  3. 請求項1又は2において、前記制御手段は、前記第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われるときに、前記1次室に作用する燃料圧力を増減させる内燃機関の燃料噴射制御システム。
  4. 請求項3において、前記制御手段は、内燃機関が冷間状態にあり、且つ前記第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われるときに、前記1次室に作用する燃料圧力を減少させる内燃機関の燃料噴射制御システム。
  5. 請求項3又は4において、前記制御手段は、内燃機関がアイドル運転状態にあり、且つ前記第2燃料噴射弁のみから燃料噴射が行われるときに、前記1次室に作用する燃料圧力を増加させる内燃機関の燃料噴射制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2676565C2 (ru) * 2014-02-27 2019-01-09 ФОРД ГЛОУБАЛ ТЕКНОЛОДЖИЗ, ЭлЭлСи Способ для двигателя (варианты) и система двигателя
RU2732186C1 (ru) * 2020-02-05 2020-09-14 Владимир Александрович Шишков Способ подачи топлива в двигатель внутреннего сгорания

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