JP5181890B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明はデリバリパイプ内の設定燃圧を内燃機関の運転状態に応じて複数段階に切り替えることのできる内燃機関の制御装置に関する。
一般に、燃料噴射弁が接続されたデリバリパイプに電動式の燃料ポンプによって燃料を圧送する構成においては、この燃料ポンプによって吐出された燃料の一部が圧力レギュレータを介して燃料タンク内に戻されることにより、デリバリパイプ内の燃料圧力が所定圧力に調圧されている。そして、こうしてデリバリパイプ内の燃料圧力、すなわち燃料噴射圧を制御することにより、この燃料噴射圧と燃料噴射弁の開弁期間とに基づき、燃料噴射弁から内燃機関に供給される燃料供給量が制御されている。
近年、内燃機関にあっては、ガソリン燃料よりも理論空燃比の小さなアルコールとガソリンとの混合燃料が使用されるときや高出力が要求されるとき等に、燃料供給量を適切に制御することが要求されている。そこで、特許文献1に記載されるように、燃料噴射圧を複数段階に切り替えることのできる構成が提案されている。この特許文献1に記載される構成では、燃料噴射圧が所定圧力以上になったときに余剰燃料を燃料タンクに戻すリターン通路として、高圧レギュレータが設けられた高圧リターン通路と低圧レギュレータが設けられた低圧リターン通路とを備え、これらリターン通路を内燃機関の運転状態に応じて切り替えるようにしている。これにより、機関の低負荷状態では燃料噴射圧を低圧側に設定して、燃料供給量が比較的少量である領域において供給量制御の精度を確保する一方、高負荷状態では燃料噴射圧を高圧側に設定して、燃料供給量を多く確保している。
特開平5−59976号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されるように、燃料噴射圧を複数段階に設定することのできる構成、すなわち燃料噴射弁が接続されたデリバリパイプ内の設定燃圧を複数段階に切り替えることのできる構成にあっては、同一の電圧が燃料ポンプに印加されている場合であっても、デリバリパイプの設定燃圧が高くなると燃料ポンプの吐出量が減少する現象が起きることが判明した。
ここで、内燃機関には、同機関に要求される空気量が吸気通路を通じて供給されるとともに、この要求空気量に対応した量の燃料が燃料噴射弁により供給されている。そして、燃料噴射弁によって供給される燃料の量は、上記設定燃圧に対応する燃料噴射圧と燃料噴射弁の開弁期間によって制御されているため、燃料ポンプの吐出量が減少してデリバリパイプに圧送される燃料量が減少すると、デリバリパイプ内の実際の燃料圧力が上記設定燃圧にまで上昇せず燃料噴射圧が低下するといったことや、機関に供給される実際の燃料供給量が減少するといったことが起きるおそれがある。こうしたことが起きると、供給された空気に対して燃料供給量が不足する状態、すなわちリーン状態になるといった不具合が生じることとなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、デリバリパイプ内の設定燃圧を内燃機関の運転状態に応じて複数段階に切り替えることのできる内燃機関の制御装置にあって、燃料ポンプの吐出量を適切に把握することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁が接続されたデリバリパイプにメイン通路を通じて燃料タンク内の燃料を圧送する電動式の燃料ポンプと、前記デリバリパイプの設定燃圧を前記機関の運転状態に応じて複数段階に切り替える燃圧切替手段とを備え、前記燃圧切替手段により切り替えられた前記設定燃圧に対応して前記燃料噴射弁の開弁期間を制御することにより燃料供給量が制御される内燃機関の制御装置において、前記燃料ポンプに対する印加電圧を検知する印加電圧検知手段と、前記燃圧切替手段によって切り替えられた前記設定燃圧が高いほど前記燃料ポンプによる燃料の吐出効率を低く判断する吐出効率判断手段と、前記印加電圧検知手段により検知された印加電圧が低下するほど減少するとともに、前記吐出効率判断手段により判断された吐出効率が低いほど減少するように前記燃料ポンプの吐量を算出する吐出量算出手段とを備えることを要旨とする。
燃料ポンプの吐出量は、この燃料ポンプに印加される電圧が低下するほど減少するとともに、デリバリパイプ内およびメイン通路内の燃料圧力が高いほど減少する。したがって、燃圧切替手段によって切り替えられた設定燃圧が高いほど、同一の電圧が印加されているときにおける燃料ポンプの吐出量が減少する傾向にあると判断することができる。
したがって、上記構成によるように、燃料ポンプに対する印加電圧を検知する印加電圧検知手段と、燃圧切替手段によって切り替えられた設定燃圧が高いほど燃料ポンプによる燃料の吐出効率を低く判断する吐出効率判断手段とを備え、印加電圧が低下するほど減少するとともに、吐出効率が低いときほど減少するように燃料ポンプの吐量を算出することにより、燃料ポンプの吐出量を適切に把握することができる。その結果、こうして把握された燃料ポンプの吐出量に基づいて、デリバリパイプ内の燃料圧力や燃料噴射弁による燃料供給量を適切に制御することができる。
具体的には、請求項2に記載されるように、燃圧切替手段は、デリバリパイプ内の燃料を燃料タンクに戻す高圧リターン通路と、高圧リターン通路に設けられて同通路内の燃料圧力が第1の所定圧力以上のときに開弁して燃料タンク側に燃料を排出する高圧レギュレータと、メイン通路から分岐して形成されるとともに同メイン通路内の燃料を燃料タンクに戻す低圧リターン通路と、低圧リターン通路に設けられるとともに同通路内の燃料圧力が第1の所定圧力よりも低い第2の所定圧力以上のときに開弁して燃料タンク側に燃料を排出する低圧レギュレータと、低圧リターン通路の開放と閉塞とを機関の運転状態に応じて切り替える切替弁とを備えるといった構成を採用することができる。
こうした構成にあっては、切替弁により低圧リターン通路が閉塞されているときには、高圧レギュレータによってデリバリパイプ内およびメイン通路内の燃料圧力が第1の所定圧力(高圧側)に調整される。一方、切替弁により低圧リターン通路が開放されているときには、低圧レギュレータによってメイン通路内の燃料圧力が第2の所定圧力に調整され、これによってデリバリパイプ内の燃料圧力が第2の所定圧力(低圧側)に調整されるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関の要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、前記吐出量算出手段により把握された吐出量に基づき前記機関への供給が許容される最大の空気量を制限空気量として算出する制限空気量算出手段と、前記要求空気量算出手段により算出される要求空気量と前記制限空気量算出手段により算出される制限空気量とのうち少ない方の空気量を前記機関に供給する空気量制御手段とを備えることを要旨とする。
ここで、燃圧切替手段を備えた構成にあっては、デリバリパイプ内の燃料圧力が上記設定燃圧にまで上昇していると想定された上で、この設定燃圧に対応して前記燃料噴射弁の開弁期間を制御することにより燃料供給量の制御がされるため、燃料ポンプの吐出量が減少してデリバリパイプ内の実際の燃料圧力が設定燃圧にまで上昇しないときには、実際の燃料供給量が所望の燃料供給量を下回るおそれがある。そして、このように燃料供給量が減少すると、機関に供給される空気量に対して燃料が不足する状態、すなわちリーン状態になるおそれがある。
この点、上記構成によれば、機関の要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、吐出量算出手段により把握された吐出量に基づき機関への供給が許容される最大の空気量を制限空気量として算出する制限空気量算出手段と、要求空気量算出手段により算出される要求空気量と制限空気量算出手段により算出される制限空気量とのうち少ない方の空気量を機関に供給する空気量制御手段とを備えるため、制限空気量が要求空気量を上回っているときには、機関に要求される空気量が供給されるとともに、燃料ポンプの吐出量が減少して制限空気量が要求空気量を下回っているときには、機関に供給する空気量を燃料ポンプの吐出量に基づき算出された制限空気量に制限することができる。したがって、燃料ポンプの吐出量に応じて機関に供給する空気量を適切に制御することができ、機関に供給される空気量と燃料量とのバランスを適切に保持することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関は、アルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料を使用することのできる機関であって、前記燃料タンクに貯留された混合燃料のアルコール濃度を検知するアルコール濃度検知手段を備え、前記制限空気量算出手段は、前記アルコール濃度検知手段により検知されたアルコール濃度が高いほど前記制限空気量を少なく算出することを要旨とする。
アルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料は、ガソリン燃料と比較して理論空燃比が小さいため、混合燃料が使用される内燃機関では、ガソリン燃料が使用される内燃機関と比較して、同量の空気量に対して多くの燃料を供給する必要がある。したがって、こうした混合燃料を使用することのできる内燃機関では、燃料ポンプに対する負荷が高くなる傾向にある。
上記構成によれば、燃料タンクに貯留された混合燃料のアルコール濃度を検知するアルコール濃度検知手段を備え、制限空気量算出手段は、アルコール濃度検知手段により検知されたアルコール濃度が高いほど制限空気量を少なく算出するため、アルコール濃度が高いほど機関に供給する空気量を制限することができ、空気量と燃料量とのバランスを適切に保持することができる。一方、アルコール濃度が低いときには、制限空気量が多く算出されるため、不必要な空気量の制限を抑制することができる。
具体的には、請求項5に記載されるように、燃料噴射弁は、機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射用の燃料噴射弁であるものとすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置をフレキシブルフューエルビークル(FFV)に搭載される内燃機関の制御装置に具体化した第1の実施形態について図1〜図5を参照して説明する。なお、FFVとは、アルコール燃料のみ(アルコール濃度100%)や、ガソリン燃料(アルコール濃度0%)のみ、或いはアルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料を使用可能な車両のことをいう。
図1は、本実施形態にかかる内燃機関50とその周辺構成を示している。同図に示される内燃機関50は、アルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料を使用することのできる機関であって複数の気筒51を有し、この気筒51内には、ピストン53が往復動可能にそれぞれ収容されている。そして、ピストン53の頂面と気筒51の内周面とによって、燃焼室52が区画形成されている。
この燃焼室52に空気を供給する吸気通路60には、同通路60を流通する吸入空気量GAの流量を調整するスロットルバルブ61と、同スロットルバルブ61を開閉駆動するスロットルバルブアクチュエータ62が設けられている。また、このスロットルバルブ61にはその開度TAを検出するスロットル開度センサ63が取り付けられている。
さらに、吸気通路60には、上記各気筒51に対応して吸気ポート60aが形成されるとともに、この吸気ポート60a内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁31がそれぞれ設けられている。この燃料噴射弁31から噴射される燃料は、吸気通路60を流通する空気と混合されて燃焼室52に供給される。こうして燃焼室52に供給された混合気は点火プラグ54により点火されて燃焼し、燃焼後の排気が排気通路70に排出される。
排気通路70には、同排気通路70を流通する排気を浄化するための排気浄化触媒71が設けられるとともに、同触媒71の上流側の部分には、燃焼室52で燃焼された混合気の空燃比を把握するために排気中の酸素濃度及び未燃燃料濃度を検知する空燃比センサ72が取り付けられている。
燃料タンク10には、アルコールとガソリンとが任意に混合された混合燃料が貯留されるとともに、同タンク10内には、燃料ポンプ11が設けられている。燃料ポンプは、電動式の燃料ポンプであって、バッテリ13から電圧が印加されることにより機関運転中に継続して燃料を吐出する。この燃料ポンプ11は、燃料中の細かな異物を除去するフィルタ12を介してメイン通路20に接続されるとともに、このメイン通路20は、燃料を一時的に貯留するデリバリパイプ30に接続されている。
デリバリパイプ30には、上記各吸気ポート60aに接続された燃料噴射弁31が接続されている。また、デリバリパイプ30には、同デリバリパイプ30内の燃料を燃料タンク10に戻す高圧リターン通路41が接続されるとともに、この高圧リターン通路41には、同通路41内の燃料圧力Pが第1の所定圧力Ph(例えば400kPa)以上のときに開弁して燃料タンク10側に燃料を排出する高圧レギュレータ42が取り付けられている。
また、上記メイン通路20には、同メイン通路20から分岐して形成されるとともに同メイン通路20内の燃料を燃料タンク10に戻す低圧リターン通路43が設けられている。そして、この低圧リターン通路43には、同通路43内の燃料圧力が第2の所定圧力Pl(例えば284kPa)以上のときに開弁して燃料タンク10側に燃料を排出する低圧レギュレータ44が取り付けられている。
さらに、低圧リターン通路43には、この低圧リターン通路43の開放と閉塞とを機関50の運転状態に応じて切り替える切替弁40が設けられている。この切替弁40は電圧が印加されることにより閉弁する常開ソレノイドバルブであって、この切替弁40が閉弁されることにより低圧リターン通路43が閉塞される。
こうした構成により燃圧切替手段が構成されて、切替弁40による低圧リターン通路43の開放と閉塞との切替を通じて、デリバリパイプ30内の設定燃圧FPが切り替えられる。具体的には、設定燃圧FPが第1の所定圧力Phに切り替えられるときには、切替弁40により低圧リターン通路43が閉塞されて、高圧レギュレータ42による調圧が行われる。これにより、高圧リターン通路41における高圧レギュレータ42の上流側の部分、デリバリパイプ30内及びメイン通路20内の燃料圧力Pが第1の所定圧力Ph(高圧側)に調整されて、燃料噴射圧が比較的高い値に保持される。
一方、設定燃圧FPが第2の所定圧力Plに切り替えられるときには、切替弁40により低圧リターン通路43が開放されて、低圧レギュレータ44による調圧が行われる。これにより、低圧リターン通路43における低圧レギュレータ44の上流側の部分、メイン通路20内及びデリバリパイプ30内の燃料圧力Pが第2の所定圧力Pl(低圧側)に調整されて、燃料噴射圧が比較的低い値に保持される。
この切替弁40は、内燃機関50の運転状態を総括的に制御する電子制御装置80によって制御される。電子制御装置80は、演算ユニット(CPU)をはじめ、各種制御プログラムや演算マップ、制御の実行に際して算出されるデータ等を記憶保持するメモリを備えている。また、この電子制御装置80には、燃料ポンプ11に電力を供給するバッテリ13の電圧、すなわち燃料ポンプ11に対する印加電圧を検知する電圧センサ81(印加電圧検知手段に相当)、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量ACCPを検知するアクセルポジションセンサ82、燃料タンク10内に貯留された燃料のアルコール濃度Concを検知するアルコール濃度センサ83(アルコール濃度検知手段に相当)、機関回転数NEを検知するクランク角センサ84、吸入空気の温度(吸気温)THAを検知する吸気温センサ85、大気圧PAを検知する大気圧センサ86等が接続されている。そして、電子制御装置80は、上述した各種センサの出力信号を取り込むとともに、これらの信号に基づいて機関運転状態を把握し、この機関運転状態に基づいて各種制御を実行する。具体的には、電子制御装置80は、上述した切替弁40の制御の他、スロットル開度TAを制御するべくスロットルバルブアクチュエータ62を駆動するスロットル制御や、燃焼室52に供給される空気量に対して適切な量の燃料量を適切な時期に燃料噴射弁31から噴射供給する燃料噴射制御、燃焼室52内の混合気を適切な時期に点火プラグ54によって点火する点火時期制御等を実行する。
ここで、燃料噴射弁31によって噴射される燃料の量は、燃料噴射圧と燃料噴射弁31の開弁期間によって制御されている。具体的には、この燃料噴射圧に相当するデリバリパイプ30内の実際の燃料圧力Pが設定燃圧FPにまで上昇していると想定された上で、この設定燃圧FPに対応して開弁期間が調整されることによって燃料量が制御される。そこで、電子制御装置80は、高負荷運転時や機関冷間始動時のように大量の燃料を噴射する必要のある運転領域である旨判断すると、設定燃圧FPを第1の所定圧力Phに切り替えて燃料噴射圧を高くすることにより、一度の吸気行程において多量の燃料を噴射する一方、それ以外の運転領域である旨判断すると、設定燃圧FPを第2の所定圧力Plに切り替えて燃料噴射圧を低くすることにより、比較的少ない燃料量について緻密な制御を実行することを通じて、燃料供給量を適切に制御している。
次に、図2を参照して、電子制御装置80により実行される処理の手順について説明する。同図2に示されるフローチャートは、電子制御装置80によって所定の周期をもって繰り返し実行される。
この一連の処理では、まず、要求開度TAdが把握される(ステップS100)。この要求開度TAdは、内燃機関50に要求される空気量GAdを燃焼室52に供給するべくスロットルバルブ61に要求される開度であって、具体的には、アクセルポジションセンサ82の出力信号に対応するアクセルペダルの踏み込み量ACCPと、クランク角センサ84の出力信号に基づき把握される機関回転数NEとに基づき把握される。このステップS100の処理が要求空気量算出手段としての処理に相当する。
ここで、燃料ポンプ11の吐出効率は、同一のバッテリ電圧GABが印加されている場合であっても、デリバリパイプ30内およびメイン通路20内の燃料圧力Pが高いほど低下する。すなわち、図3に示されるように、設定燃圧FPが高いほど、同一のバッテリ電圧GABが印加されているときにおける燃料ポンプ11の吐出効率が低下する傾向にある。
そこで、設定燃圧FPに基づき吐出効率Eが判断される(ステップS110)。この吐出効率Eは、燃料ポンプ11の燃料の吐出しやすさを示すものであって、バッテリ電圧GABが同一である場合には、吐出効率Eが高いほど多くの燃料が吐出される。この設定燃圧FPは、電子制御装置80による上記切替弁40の制御状態に基づき把握される。これにより、設定燃圧FPが第1の所定圧力Ph(高圧側)であるときには、設定燃圧FPが第2の所定圧力Pl(低圧側)であるときよりも吐出効率Eが低いと判断される。このステップS110の処理が吐出効率判断手段としての処理に相当する。
ここで、上記燃料ポンプ11は、機関運転中において定格電圧が印加されることにより、一定量の燃料を継続して吐出するように構成されている。しかしながら、こうして燃料ポンプ11に電力を印加するバッテリ13の電圧GABは、内燃機関50が搭載された車両に設けられる種々の機器(エアコンディショナー等)を運転者が操作すること等によって低下するおそれがある。そして、図4に示されるように、燃料ポンプ11の吐出量Flowは、この燃料ポンプ11に印加されるバッテリ電圧GABが低下するほど少なくなる。
そこで、上記ステップS110において判断された吐出効率Eとバッテリ電圧GABに基づき吐出量Flowが算出される(ステップS120)。具体的には、バッテリ電圧GABは、電圧センサ81の出力信号に基づき把握される。このステップS120の処理が吐出量算出手段としての処理に相当する。すなわち、ステップS110およびステップS120の処理により、バッテリ電圧GABが同一である場合には、設定燃圧FPが高いほど吐出量Flowが少なく算出され、設定燃圧FPが同一である場合には、バッテリ電圧GABが低いほど吐出量Flowが少なく算出される。なお、図3に示される設定燃圧FPと吐出効率Eとの関係、及び図4に示されるバッテリ電圧GABと吐出量Flowとの関係は、理論的な計算や実験により予め決定されて記憶されている。
ところで、上述したように、デリバリパイプ30内の燃料圧力、すなわち燃料噴射圧は、切替弁40による設定燃圧FPの切り替えによって調整される。しかしながら、デリバリパイプ30内の実際の燃料圧力Pは、燃料ポンプ11による吐出量Flowに応じて変化する。例えば、燃料ポンプ11の吐出量Flowが減少したときには、デリバリパイプ30内の実際の燃料圧力Pが設定燃圧FPにまで上昇しないおそれがある。そして、こうした燃料圧力Pの変化により、燃料噴射弁31の燃料噴射圧と開弁期間に基づき制御される燃料供給量が変化する。実際に供給される燃料供給量が、上記要求空気量GAdに対応した燃料供給量を下回った場合には、供給された空気に対して燃料が不足する状態になるおそれがある。
そこで、上記ステップS120で算出された吐出量Flowとアルコール濃度Concに基づき制限空気量GApが算出される(ステップS130)。この制限空気量GApは、上記ステップS120で算出された吐出量Flowに対応して内燃機関50の燃焼室52への供給が許容される最大の空気量に相当する。すなわち、制限空気量GApは、算出された吐出量Flowに基づき推定される実際の燃料供給量に対応した空気量であって、この吐出量Flowと、アルコール濃度センサ83の出力信号に基づき把握されるアルコール濃度Concとに基づき、例えば吐出量Flowの値毎に予め記憶されたマップを参照することにより算出される。ここで、アルコールの理論空燃比はガソリンの理論空燃比よりも小さいため、図5に示されるように、アルコール濃度Concが高くなるほど制限空気量GApが低く算出される。すなわち、吐出量Flowが同一である場合であっても、アルコール濃度Concが高くなるほど、燃焼室52に実際に供給する空気量が少なく算出される。このステップS130の処理が制限空気量算出手段としての処理に相当する。
次に、上記ステップS130で算出された制限空気量GApと、吸気温THA、大気圧PA、機関回転数NEに基づき制限開度TApが算出される(ステップS140)。この制限開度TApは、上記算出された制限空気量GApを燃焼室52に供給するためのスロットル開度である。具体的には、吸気温THAは吸気温センサ85の出力信号に基づき把握され、大気圧PAは、大気圧センサ86に基づき把握され、機関回転数NEは、クランク角センサ84の出力信号に基づき把握される。
上述したように、吸気通路60を流通する吸入空気量GAは、スロットルバルブ61で調整される。こうしてスロットルバルブ61で調整される吸入空気の密度が変化すると、同じ体積であっても燃焼室52に供給される空気の質量が変化する。ここで、燃焼室52の混合気の空燃比は、燃料と空気の質量の割合によって決定されるため、こうした空気の密度に関連する吸気温THA、大気圧PAに基づいて、スロットル開度TAを補正するようにする。また、機関回転数NEに基づき、吸気通路60を流通する吸入空気の流速が変化するため、この機関回転数NEによってスロットル開度TAが調整される。すなわち、上記算出された制限空気量GApに加えて、吸気温THA、大気圧PA、機関回転数NEを考慮した上で、予め記憶されたマップを参照することにより制限開度TApが決定される。
続いて、要求開度TAdと制限開度TApのうち小さい方に調整されて(ステップS150)、一連の処理を終了する。具体的には、上記ステップS100で把握された要求開度TAdと、ステップS140で算出された制限開度TApのうち小さい方の開度に、スロットルバルブアクチュエータ62を駆動することによってスロットルバルブ61の開度TAが制御される。このステップS150の処理が空気量制御手段としての処理に相当する。
以上説明した第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)設定燃圧FPが高いほど燃料ポンプ11による燃料の吐出効率Eを低く判断する(ステップS110)とともに、この吐出効率Eとバッテリ電圧GABとに基づき燃料ポンプ11の吐出量Flowを算出する(ステップS120)ことにより、燃料ポンプ11の吐出量Flowを適切に把握することができる。その結果、こうして把握された燃料ポンプ11の吐出量Flowに基づいて、デリバリパイプ30内の燃料圧力Pや燃料噴射弁31による燃料供給量を適切に制御することができる。
(2)本実施形態ではデリバリパイプ30内の燃料圧力Pを燃圧センサ等によって直接検知して同パイプ30内の燃料圧力Pを制御するのではなく、切替弁40を用いて設定燃圧FPを切り替えることにより制御している。そして、デリバリパイプ30内の実際の燃料圧力Pが設定燃圧FPにまで上昇していると想定された上で、この設定燃圧FPに対応して燃料噴射弁31の開弁期間を制御することにより燃料供給量の制御がされる。したがって、燃料ポンプ11の吐出量Flowが減少してデリバリパイプ30内の実際の燃料圧力Pが設定燃圧FPにまで上昇しないときには、実際の燃料供給量が所望の燃料供給量、すなわち要求空気量GAdに対応した燃料供給量を下回るおそれがある。この点、本実施形態によれば、機関50の要求空気量GAdを算出するとともに、算出された吐出量Flowに基づき制限空気量GApを算出し、これら要求空気量GAdと制限空気量GApのうちの少ない方が機関50に供給されるべく、上記要求空気量GAdに対応する要求開度TAdと、上記制限空気量GApに対応する制限開度TApとの小さい方にスロットル開度TAを調整する(ステップS150)。したがって、制限空気量GApが要求空気量GAdを上回っているときには、機関50には要求空気量GAdが供給されるとともに、燃料ポンプ11の吐出量Flowが減少して制限空気量GApが要求空気量GAdを下回っているときには、機関50に供給する空気量を燃料ポンプ11の吐出量Flowに基づき算出された制限空気量GApに制限することができる。したがって、燃料ポンプ11の吐出量Flowに応じて機関50に供給する空気量を適切に制御することができ、機関50に供給される空気量と燃料量とのバランスを適切に保持することができるようになる。
(3)アルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料は、ガソリン燃料と比較して理論空燃比が小さいため、混合燃料が使用される内燃機関50では、ガソリン燃料が使用される内燃機関と比較して、同量の空気量に対して多くの燃料を供給する必要がある。したがって、こうした混合燃料を使用することのできる内燃機関では、燃料ポンプ11に対する負荷が高くなる傾向にある。この点、本実施形態によれば、燃料タンク10に貯留された混合燃料のアルコール濃度Concを検知するアルコール濃度センサ83を備え、ステップS130においてアルコール濃度Concが高いほど制限空気量GApが少なく算出されるため、アルコール濃度Concが高いほど機関50に供給する空気量を制限することができ、空気量と燃料量とのバランスを適切に保持することができる。一方、アルコール濃度Concが低いときには、制限空気量GApが多く算出されるため、不必要な空気量の制限を抑制することができる。すなわち、アルコール濃度Concに応じて、適切にスロットル開度TAを調整することができるとともに、アルコール濃度Concが低いときには、不必要なスロットル開度TAの低下を抑制することができる。
(4)燃焼室52に供給される空気に対して燃料供給量が不足する状態、すなわちリーン状態になると、この燃焼室52の混合気の着火性が低下して失火が生じるおそれがある。そして、こうした失火によって排出された未燃燃料が排気通路70において燃焼すると、排気浄化触媒71が過熱されるおそれがある。この点、本実施形態では、制限開度TApが要求開度TAdを下回るときにはスロットル開度TAを制限開度TApに調整することにより、燃焼室52に供給する空気量を制限空気量GApに低下させるため、燃焼室52の混合気がリーン状態になることを抑制することができ、こうした排気浄化触媒71の過熱を抑制することができる。
(5)機関運転状態に応じて切替弁40の制御を通じて設定燃圧FPを切り替えることによって燃料噴射圧を制御することができるため、機関運転状態に対応した燃料供給量を適切に制御することができる。すなわち、燃料噴射圧を比較的高く保持することによって一度の吸気行程に噴射供給する燃料の量を多くすることができ、ガソリン燃料よりも理論空燃比の小さなアルコールとガソリンとの混合燃料の使用をする機関50において、要求される多量の燃料供給を実現することができる。一方、切替弁40の制御を通じて設定燃圧FPを切り替えることによって燃料噴射圧を比較的低く保持することもできるため、燃料供給量が少量であるときにも、緻密な燃料供給量の制御をすることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる内燃機関の制御装置を具体化した第2の実施形態について説明する。本実施形態と上記第1の実施形態とでは、次の点において異なる。すなわち、上記第1の実施形態における内燃機関50は、アルコールとガソリンとが任意に混合されたアルコール混合燃料を使用することのできる機関であったが、本実施形態における内燃機関50は、ガソリン燃料のみを使用することのできる機関である。また、上記第1の実施形態では、ステップS150において、要求開度TAdと制限開度TApとを比較するようにしていたが、本実施形態では、要求空気量GAdと制限空気量GApとを直接比較することによって燃焼室52に供給する空気量GAを決定するようにする。なお、上記実施形態と同様の処理及び構成については、詳細な説明を省略する。
以下、図6を参照して、電子制御装置80により実行される処理の手順について説明する。同図のフローチャートに示される一連の処理は、電子制御装置80によって所定の周期をもって繰り返し実行される。
この一連の処理では、まず、要求空気量GAdが算出される(ステップS200)。
そして、設定燃圧FPに基づき吐出効率Eが判断され(ステップS210)、こうして判断された吐出効率Eとバッテリ電圧GABに基づき吐出量Flowが算出される(ステップS220)。
次に、吐出量Flowに基づき制限空気量GApが算出される(ステップS230)。なお、本実施形態における内燃機関50は、ガソリン燃料のみが使用されるため、上記ステップS130のようにアルコール濃度Concを考慮することを要しない。
続いて、要求空気量GAdと制限空気量GApのうち少ない方に調整されて(ステップS240)、一連の処理を終了する。具体的には、上記ステップS200で把握された要求空気量GAdと、ステップS230で算出された制限空気量GApのうち少ない方の空気量GAが燃焼室52に供給されるように調整される。詳しくは、上記第1の実施形態と同様に、スロットルバルブ61の開度TAを、決定された空気量GAに対応するように制御する。また、内燃機関50の吸気バルブ及び排気バルブのバルブタイミングをそれぞれ可変設定することのできる可変バルブタイミング機構(VVT)を備える構成では、この可変バルブタイミング機構の駆動を通じて燃焼室52に供給する空気量GAを調整することもできる。さらに、機関回転数NEに応じて吸気管長を変更することによって吸入効率を最適にする可変吸気機構(ACIS)を備える構成では、この可変吸気機構を制御することを通じて燃焼室52に供給する空気量GAを調整することもできる。
以上説明した第2の実施形態によれば、上記(1)に示す作用効果に加え、下記に示す作用効果を奏することができる。
(6)機関50の要求空気量GAdを算出するとともに、算出された吐出量Flowに基づき機関50への供給が許容される最大の空気量を制限空気量GApとして算出し、これら要求空気量GAdと制限空気量GApのうちの少ない方を、機関50に実際に供給される空気量GAとして調整するため(ステップS240)、制限空気量GApが要求空気量GAdを上回っているときには、機関50には、要求空気量GAdが供給されるとともに、燃料ポンプ11の吐出量Flowが減少して制限空気量GApが要求空気量GAdを下回っているときには、機関50に供給する空気量を燃料ポンプ11の吐出量Flowに基づき算出された制限空気量GApに制限することができる。したがって、燃料ポンプ11の吐出量Flowに応じて機関50に供給する空気量を適切に制御することができ、機関50に供給される空気量と燃料量とのバランスを適切に保持することができるようになる。
(7)制限空気量GApが要求空気量GAdを下回るときには燃焼室52に供給される空気量GAを制限空気量GApに低下させるため、燃焼室52の混合気がリーン状態になることを抑制することができ、排気浄化触媒71の過熱を抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる内燃機関の制御装置は、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1の実施形態では、アルコール濃度センサ83の出力信号に基づき燃料のアルコール濃度Concを検知する例を示したが、アルコール濃度Concの検知方法については、この例に限られない。例えば、排気通路70に設けられた空燃比センサ72の出力信号に基づき燃焼室52の混合気の空燃比を検知することを通じてアルコール濃度を推定する周知の「アルコール濃度推定処理」を実行してもよい。
・上記各実施形態では、設定燃圧FPを2段階に切り替える例を示したが、こうした設定燃圧FPの段階については、2段階に限られず、さらに多くの段階に切り替える燃圧切替手段を備えていてもよい。この場合であっても、設定燃圧FPが高いほど燃料ポンプ11の吐出効率Eを低く判断することができ、上記各作用効果を奏することができる。また、燃圧切替手段における切替弁40等の設置箇所等についても、上述した例に限られない。例えば、図7に示されるように、メイン通路120から分岐して形成される高圧リターン通路141と、この高圧リターン通路141に設けられて同通路141内の燃料圧力が第1の所定圧力Ph以上のときに開弁して燃料タンク10側に燃料を排出する高圧レギュレータ142と、デリバリパイプ30内の燃料を燃料タンク10に戻す低圧リターン通路143と、この低圧リターン通路143に設けられるとともに同通路143内の燃料圧力が上記第1の所定圧力Phよりも低く設定された第2の所定圧力Pl以上のときに開弁して燃料タンク10側に燃料を排出する低圧レギュレータ144と、低圧リターン通路143の開放と閉塞とを機関運転状態に応じて切り替える切替弁140とを備える構成を採用してもよい。また、図8に示されるように、メイン通路220から分岐して形成される高圧リターン通路241と、この高圧リターン通路241に設けられる高圧レギュレータ242と、メイン通路220から分岐して形成される低圧リターン通路243と、低圧リターン通路に設けられる低圧レギュレータ244と、低圧リターン通路243の開放と閉塞とを機関運転状態に応じて切り替える切替弁240とを備える構成を採用してもよい。これらの場合であっても、設定燃圧FPが高く設定されて切替弁140,240によって低圧リターン通路143,243が閉塞されると、高圧レギュレータ142、242によってデリバリパイプ30内の燃料圧力が調圧されて第1の所定圧力Phに保持される。一方、設定燃圧FPが低く設定されて切替弁140、240によって低圧リターン通路143,243が開放されると、低圧レギュレータ144、244によってデリバリパイプ30内の燃料圧力が調圧されて第2の所定圧力Plに保持される。
さらに、図9に示されるように、デリバリパイプ30内の燃料を燃料タンク10に戻す高圧リターン通路341と、高圧リターン通路341に設けられて同通路341内の燃料圧力が第1の所定圧力Ph以上のときに開弁する高圧レギュレータ342と、メイン通路320から分岐して形成される低圧リターン通路343及び中圧リターン通路345と、中圧リターン通路345に設けられるとともに上記第1の所定圧力Phよりも低く設定された第2の所定圧力Pm以上のときに開弁する中圧レギュレータ346と、低圧リターン通路343に設けられるとともに、上記第2の所定圧力Pmよりも低く設定された第3の所定圧力Pl以上のときに開弁する低圧レギュレータ344と、低圧リターン通路343の開放と閉塞と切り替える第1切替弁340aと、中圧リターン通路345の開放と閉塞とを切り替える第2切替弁340bとを備える構成を採用することもできる。この場合には、切替弁340a,340bを機関運転状態に応じて切り替えることにより、設定燃圧FPを第1の所定圧力Ph,第2の所定圧力Pm,第3の所定圧力Plの3段階に切り替えることができる。
・また、上記各実施形態では、燃料ポンプ11の吐出量Flowを算出した後に、この吐出量Flowに対応した空気量GAを燃焼室52に供給するべく処理を実行する例を示したが、燃料ポンプ11の吐出量Flowを適切に算出した後に、この算出された吐出量Flowに基づき実行する処理を任意に変更することが可能である。すなわち、こうして把握された燃料ポンプ11の吐出量Flowによれば、デリバリパイプ30内の燃料圧力Pや燃料噴射弁31による燃料供給量を適切に制御することができる。この場合であっても、上記(1)に示した作用効果を奏することができる。
・上記各実施形態では、内燃機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射式の内燃機関に本発明を適用したが、燃料噴射弁が接続されたデリバリパイプにメイン通路を通じて燃料タンク内の燃料を圧送する電動式の燃料ポンプを備える機関であれば、気筒内に直接燃料を噴射する筒内噴射式の内燃機関に本発明を適用してもよい。
本発明を具体化した第1の実施形態にかかる内燃機関の制御装置をその周辺構成とともに示す概略構成図。 同実施形態の電子制御装置により実行される処理について、その処理手順を示すフローチャート。 同実施形態における設定燃圧と吐出効率との関係を示すグラフ。 同実施形態におけるバッテリ電圧と吐出量との関係を示すグラフ。 同実施形態におけるアルコール濃度と制限空気量との関係を示すグラフ。 第2の実施形態の電子制御装置により実行される処理について、その処理手順を示すフローチャート。 本発明にかかる燃圧切替手段の変形例について示す概略構成図。 本発明にかかる燃圧切替手段の他の変形例について示す概略構成図。 本発明にかかる燃圧切替手段の他の変形例について示す概略構成図。
符号の説明
10…燃料タンク、11…燃料ポンプ、12…フィルタ、13…バッテリ、20,120,220,320…メイン通路、30…デリバリパイプ、31…燃料噴射弁、40,140,240,340a,340b…切替弁、41,141,241,341…高圧リターン通路、42,142,242,342…高圧レギュレータ、43,143,243,343…低圧リターン通路、44,144,244,344…低圧レギュレータ、50…内燃機関、51…気筒、52…燃焼室、53…ピストン、54…点火プラグ、60…吸気通路、60a…吸気ポート、61…スロットルバルブ、62…スロットルバルブアクチュエータ、63…スロットル開度センサ、70…排気通路、71…排気浄化触媒、72…空燃比センサ、80…電子制御装置、81…電圧センサ(印加電圧検知手段)、82…アクセルポジションセンサ、83…アルコール濃度センサ(アルコール濃度検知手段)、84…クランク角センサ、85…吸気温センサ、86…大気圧センサ、345…中圧リターン通路、346…中圧レギュレータ。

Claims (5)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁が接続されたデリバリパイプにメイン通路を通じて燃料タンク内の燃料を圧送する電動式の燃料ポンプと、前記デリバリパイプの設定燃圧を前記機関の運転状態に応じて複数段階に切り替える燃圧切替手段とを備え、前記燃圧切替手段により切り替えられた前記設定燃圧に対応して前記燃料噴射弁の開弁期間を制御することにより燃料供給量が制御される内燃機関の制御装置において、
    前記燃料ポンプに対する印加電圧を検知する印加電圧検知手段と、
    前記燃圧切替手段によって切り替えられた前記設定燃圧が高いほど前記燃料ポンプによる燃料の吐出効率を低く判断する吐出効率判断手段と、
    前記印加電圧検知手段により検知された印加電圧が低下するほど減少するとともに、前記吐出効率判断手段により判断された吐出効率が低いほど減少するように前記燃料ポンプの吐量を算出する吐出量算出手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記燃圧切替手段は、前記デリバリパイプ内の燃料を前記燃料タンクに戻す高圧リターン通路と、前記高圧リターン通路に設けられて同通路内の燃料圧力が第1の所定圧力以上のときに開弁して前記燃料タンク側に燃料を排出する高圧レギュレータと、前記メイン通路から分岐して形成されるとともに同メイン通路内の燃料を前記燃料タンクに戻す低圧リターン通路と、前記低圧リターン通路に設けられるとともに同通路内の燃料圧力が前記第1の所定圧力よりも低い第2の所定圧力以上のときに開弁して前記燃料タンク側に燃料を排出する低圧レギュレータと、前記低圧リターン通路の開放と閉塞とを前記機関の運転状態に応じて切り替える切替弁とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記機関の要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、
    前記吐出量算出手段により把握された吐出量に基づき前記機関への供給が許容される最大の空気量を制限空気量として算出する制限空気量算出手段と、
    前記要求空気量算出手段により算出される要求空気量と前記制限空気量算出手段により算出される制限空気量とのうち少ない方の空気量を前記機関に供給する空気量制御手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記機関は、アルコールとガソリンとを任意に混合させた混合燃料を使用することのできる機関であって、前記燃料タンクに貯留された混合燃料のアルコール濃度を検知するアルコール濃度検知手段を備え、
    前記制限空気量算出手段は、前記アルコール濃度検知手段により検知されたアルコール濃度が高いほど前記制限空気量を少なく算出する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜4にいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記燃料噴射弁は、前記機関の吸気ポート内に燃料を噴射するポート噴射用の燃料噴射弁である
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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