JP2013119864A - 面取り部を設けた部材、部材連結構造及びこの連結構造を用いた散水ノズル - Google Patents
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Abstract
【課題】園芸、清掃、農業等の散水に用いる散水ノズル等に関し、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与する面取り部を設けた部材、部材連結構造及びこの連結構造を用いた散水ノズルを提供することを課題とする。
【解決手段】嵌合部材10の内部に嵌入可能な連結部16と、この連結部の周上に設けた係止穴部20と、連結部の先端外周部に斜面状に形成される面取り部18と、を有し、C字状の基部22及び爪部24を有する連結リング部材12を、筒状の嵌合部材10の周囲部に装着し、上記連結部16を、上記爪部24が周上に形成される窓部28を貫通した状態の上記嵌合部材10の内部に嵌入する際、上記面取り部18により上記連結リング部材12を拡径して通過し、上記爪部24が上記基部22の弾性により上記係止穴部20に突入して上記嵌合部材10と連結する構成である。
【選択図】図1
【解決手段】嵌合部材10の内部に嵌入可能な連結部16と、この連結部の周上に設けた係止穴部20と、連結部の先端外周部に斜面状に形成される面取り部18と、を有し、C字状の基部22及び爪部24を有する連結リング部材12を、筒状の嵌合部材10の周囲部に装着し、上記連結部16を、上記爪部24が周上に形成される窓部28を貫通した状態の上記嵌合部材10の内部に嵌入する際、上記面取り部18により上記連結リング部材12を拡径して通過し、上記爪部24が上記基部22の弾性により上記係止穴部20に突入して上記嵌合部材10と連結する構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、部材同士の連結に係り面取り部を設けた部材、部材同士の連結構造及びこの連結構造を用いた園芸、清掃、農業等の散水に用いる散水ノズルに関する。
従来、園芸、清掃、農業等の散水に用いる散水ノズル等には、その部材同士を連結する箇所にはEリング(連結リング部材)が用いられている。
例えば、特許文献1には図14に示すように、把持部60の下端部に連通する基端固定管62の外周面に、回転管64を回転自在に装着した散水ノズルが開示されている。
例えば、特許文献1には図14に示すように、把持部60の下端部に連通する基端固定管62の外周面に、回転管64を回転自在に装着した散水ノズルが開示されている。
上記回転管64はホースとの連通流路を有し、この回転管64の筒状装着体66の外方から連結リング68を取付け、同リングの爪部69を嵌入溝部70を介して上記基端固定管62の環状溝部72に嵌着させ、上記連結リング68にて基端固定管62に回転管64を取付けたものである。また、上記回転管64は、上記基端固定管62を介して摺動パイプ74と連結され、この摺動パイプ74の外周に装着されたスプリング76の付勢力により開閉弁78を閉塞している。
しかし、上記特許文献1に記載された基端固定管62と回転管64との連結構造では、両管部材同士を嵌め合せて位置決めを行い、この状態を保持したまま上記連結リング68を差し込んで装着するという工程が必要となる。
また、特に固定しようとする部材同士(例えばノズル本体とホースとの連通流路を有するニップル部)がコイルスプリングのような弾性体が介在する形態では、両部材同士を上記コイルスプリングの弾性による反発力に逆らって嵌合させ、この状態を保持したまま連結リングを差し込むという工程が必要となる。
このように、従来の連結リングを用いた連結構造では、嵌合連結させる両部材をともに保持し、この状態で連結リング部材を装着しなければならないため、作業者の作業負担が大きく作業性に欠けるという問題があった。
このように、従来の連結リングを用いた連結構造では、嵌合連結させる両部材をともに保持し、この状態で連結リング部材を装着しなければならないため、作業者の作業負担が大きく作業性に欠けるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与する面取り部を設けた部材、部材連結構造及びこの連結構造を用いた散水ノズルを提供することを課題とする。
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る面取り部を設けた部材としての嵌入部材8は、図1,7等に示すように、筒状の嵌合部材10の内部に嵌入可能な連結部16と、この連結部の周上に設けた係止穴部20と、上記連結部の先端外周部に斜面状に形成される面取り部18と、を有し、弾性を有するC字状の基部22、及びこの基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部24を有する連結リング部材12を、筒状の嵌合部材10の周囲部に装着し、上記連結部16を、上記爪部24が周上に形成される窓部28を貫通した状態の上記嵌合部材10の内部に嵌入する際、上記面取り部18により上記連結リング部材12を拡径して通過し、上記爪部24が上記基部22の弾性により上記係止穴部20に突入して上記嵌合部材10と連結する構成である。
ここで、上記連結リング部材12の爪部が一の場合は、例えば基部の中央部に爪部を設けた形態、爪部が二つの場合は、基部の両端部にそれぞれ爪部を設けた形態等がある。下記連結リング部材42についても同様である。
本発明に係る面取り部を設けた部材としての連結リング部材42は、図9,10等に示すように、弾性を有し嵌合部材10の周囲部に装着されるC字状の基部46と、上記基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部48と、上記爪部の先端表面部に斜面状に形成される面取り部44と、を有し、嵌入部材8の連結部16を上記嵌合部材10の内部に嵌入する際、この連結部16は上記嵌合部材10の周上に形成される窓部28を貫通した上記爪部48の上記面取り部44により上記基部46を拡径して通過し、上記爪部48が上記基部46の弾性により上記嵌入部材8の連結部16の周上に設けた係止穴部20に突入し、この嵌入部材8と上記嵌合部材10とを連結する構成である。
本発明に係る部材連結構造は、図7,9等に示すように、弾性を有するC字状の基部、及びこの基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部を有する連結リング部材12,42と、周上に窓部28が形成された筒状の嵌合部材10と、上記嵌合部材の内部に嵌入可能な連結部16、及びこの連結部の周上に設けた係止穴部20を有する嵌入部材8と、を具備し、上記連結リング部材の爪部の先端表面部又は/及び上記嵌入部材の連結部16の先端外周部に、斜面状に面取り部18,44を形成し、上記爪部が上記窓部28を貫通した状態で、上記嵌合部材10の周囲部に上記連結リング部材を装着し、上記嵌入部材8の連結部16を上記嵌合部材10の内部に嵌入する際、上記面取り部により上記連結部は上記連結リング部材の基部を拡径して通過し、上記連結リング部材の爪部が基部の弾性により上記連結部16の係止穴部20に突入し、上記嵌入部材8と上記嵌合部材10とを連結する構成である。
本発明に係る部材連結構造は、上記嵌合部材10と上記嵌入部材8との間に、これら部材同士の間隔を拡げる方向に付勢するコイルスプリング32を介在させた構成である。
本発明に係る散水ノズルは、散水口へ通水するノズル部4、及びこのノズル部へ供給する水の通水路を開閉調節する把持部6からなる本体部材8と、上記本体部材8の連結部16と連結され、外部から水を導入する嵌合部材10とを有する散水ノズルにおいて、上記部材連結構造を適用し、上記嵌入部材8としての上記本体部材(8)と上記嵌合部材10とを連結した構成である。
本発明に係る面取り部を設けた部材としての嵌入部材によれば、連結リング部材の爪部が窓部を貫通した状態の嵌合部材の内部に嵌入される連結部と、連結部に形成される面取り部とを有し、連結部は、面取り部により連結リング部材を拡径して通過し嵌合部材と連結する構成を採用したから、ワンタッチで嵌入部材と筒状部材との連結組み立てが可能となり、作業者の作業負担が軽減でき、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与するという効果を奏する。
本発明に係る面取り部を設けた部材としての連結リング部材によれば、C字状の基部と、嵌合部材の窓部を貫通し、基部に突出して形成される爪部と、この爪部の内周部に斜面状に形成される面取り部とを有し、嵌入部材は面取り部により基部を拡径して通過し嵌入部材と嵌合部材とを連結する構成を採用したから、上記と同様にワンタッチで嵌入部材と筒状部材との連結組み立てが可能となり、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与するという効果を奏する。
本発明に係る部材連結構造によれば、連結リング部材の爪部の先端表面部又は/及び嵌入部材の連結部の先端外周部に、斜面状に面取り部を形成し、嵌合部材の周囲部に連結リング部材を装着し、嵌入部材の連結部を嵌合部材の内部に嵌入する際、連結部は連結リング部材の基部を拡径して通過し嵌入部材と嵌合部材とを連結する構成を採用したから、ワンタッチで嵌入部材と筒状部材との連結組み立てが可能となり、作業者の作業負担が軽減でき、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与するという効果を奏する。
本発明に係る部材連結構造によれば、嵌入部材と嵌入部材との間に、これら両部材間を拡げる方向に付勢するコイルスプリングを介在(必要上)させた構成であっても、コイルスプリングの反発力の荷重を押え込みながら、両部材を保持して連結作業を行う等の煩雑な作業の必要がないため、作業者の手作業に加わる負担を大幅に軽減できるという効果がある。
本発明に係る散水ノズルによれば、ノズル部及び把持部からなる本体部材と、本体部材の連結部と連結され、外部から水を導入する嵌合部材とを有し、上記部材連結構造を適用し本体部材と嵌合部材とを連結した構成としたから、上記と同様にワンタッチで本体部材と筒状部材との連結組み立てが可能となり、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与するという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、第一の実施の形態に係る散水ノズルを示したものである。
図1〜3は、第一の実施の形態に係る散水ノズルを示したものである。
この散水ノズル2は、散水口への通水路を形成するノズル部4、このノズル部4へ水を供給しかつ供給する水量を調節する把持部6からなる本体部材8、この本体部材8と連結され、外部から水を導入するニップル部9が設けられた嵌合部材10、及び嵌入部材としての本体部材8と嵌合部材10とを連結する連結リング部材12を有している。上記本体部材8には、把持部6からノズル部4にかけて内部に通水路が形成されている。
上記本体部材8の材質としては、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、ABS等の熱可塑性樹脂が使用でき、耐圧時の許容応力が優れている点ではエンジニアリングプラスチックであるPOMが好ましい。ここでは、安価であるとともに成形が容易であるという点でABSを用いた。
上記ノズル部4の先には、散水口3が形成されたヘッド部材5が装着され、また把持部6には、水の通水路を開閉する操作レバー14及び水量を加減する流量操作部15が設けられている。上記ヘッド部材5は、散水口3からシャワー、ストレート等に散水を切り換えることができる。
上記把持部6の通水路には、通水路方向に移動可能な開閉弁体30が配置され、この開閉弁体30の下流側端部には開閉弁31が設けられ、また上流側にはコイルスプリング32が配置され、開閉弁体30を下流方向に付勢している。
上記本体部材8の把持部6は略筒状でグリップ機能を有し、基端部には嵌合部材10と連結するための連結部16が形成されている。
この連結部16は、図4に示すように、円形筒状であり、先端部には外周部に斜面状の面取り部18が形成されている。また、この連結部16の先端部近傍には環状に形成された溝部17に水漏れ防止のためのOリング19が配置されている。ここでは、上記Oリング19はゴム製であり、リングの断面は円形のものを用いている。さらに、連結部16の上記Oリング19の位置の後方には、同一周上の3箇所に係止穴部20が形成されている。
この連結部16は、図4に示すように、円形筒状であり、先端部には外周部に斜面状の面取り部18が形成されている。また、この連結部16の先端部近傍には環状に形成された溝部17に水漏れ防止のためのOリング19が配置されている。ここでは、上記Oリング19はゴム製であり、リングの断面は円形のものを用いている。さらに、連結部16の上記Oリング19の位置の後方には、同一周上の3箇所に係止穴部20が形成されている。
上記Oリング19を連結部16の環状の溝部17に装着し、且つ嵌合部材10を連結部16に装着していない状態において、Oリング19の溝深さ方向における高さ(Oリング自体の径方向の肉厚)を(H)、Oリング19の溝部17から飛び出している部分の高さを飛出し高さ(h)とした場合に、h/Hの割合は5%〜20%が良い。これが、5%未満となるとOリング19によるシール効果が不十分となるため、上記h/Hは5%以上、特に8%以上とするのが好ましい。また、上記h/Hが20%より大きくなると、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、爪部24がOリング19を乗り越える時に、Oリング19に傷等が発生しやすくなる。このため、上記h/Hの割合は、20%以下、特に13%以下とするのが好ましい。この実施形態では、上記h/Hの割合を11.2%とした。
また、上記Oリング19の高さHは1mm〜5mmが良い。この高さHが1mm未満となると、Oリング19によるシール性が低下するため、さらに上記高さHは、2mm以上、特に2.2mm以上が好ましい。また上記高さHが5mmより大きくなると、連結部16の肉厚を大きくする必要が生じるなど散水ノズルの大型化を招きやすくなる。これから、上記高さHは3mm以下、特に2.6mm以下が好ましい。この実施の形態では、上記高さHを2.4mmとした。
また、上記飛出し高さhは0.1mm〜1mmが良い。この飛出し高さhが0.1mm未満となると、Oリング19によるシール性が低下するため、さらに上記飛出し高さは0.2mm以上、特に0.24mm以上が好ましい。また、上記飛出し高さhが1mmより大きくなると、嵌合部材10を連結リング部材12にセットして連結部16に装着する際、爪部24がOリング19を乗り越えるときに、Oリング19に傷等が発生しやすくなる。このため、上記飛出し高さhは0.6mm以下、特に0.3mm以下が好ましい。この実施の形態では、上記飛出し高さhを0.27mmとした。
なお、上記Oリングの高さ(H)及び飛出し高さ(h)に係る規定事項は、リングの断面が円形以外の例えば矩形状、楕円状等のOリングについても同様である。
なお、上記Oリングの高さ(H)及び飛出し高さ(h)に係る規定事項は、リングの断面が円形以外の例えば矩形状、楕円状等のOリングについても同様である。
上記面取り部18は誘導(連結リング部材12の拡開)のために設けられたものであり、ここでの面取り部18の傾斜角度(θ)は連結部16の軸方向に対して45度としている。この面取り部18の傾斜角度θは鋭角であるほど誘導の効果が高まるが、連結時の押し込みの強さ及び面取り部18の誘導作用等に鑑みれば、30度〜60度の範囲、好ましくは40度〜50度の範囲とするのがよい。ここで、連結部16における面取り部18が開始される位置(面取り部の範囲の最小径)の半径を、面取内径(P)とする。
上記連結リング部材12は、図5に示すように、弾性を有するC字状の基部22、及びこの基部22の3箇所に中心向きに突出して形成される爪部24を有している。上記爪部24は、基部22の中央部及び基部22の両端部に設けられている。また基部22の中央部には、嵌合部材10に係合する係合突起25が形成されている。この連結リング部材12の厚さ(T)は、基部22及び爪部24を含めて一定である。
上記連結リング部材12の基部22は、開口部を有する略C字形状部材であるが、この開口部の角度を開口角度(α)とした場合に、αの範囲は30〜130度が良い。この開口角度(α)が30度未満となると、連結リング部材12を嵌合部材10にセットしにくくなる。このため、開口角度(α)は、好ましくは40度以上、特に60度以上が良い。また、開口角度(α)が130度より大きくなると、連結リング部材12による嵌合部材10と連結部16の連結保持性が低下しやすくなる。このため、開口角度(α)は100度以下、特に90度以下が好ましい。この実施の形態では、開口角度(α)を80度とした。
上記爪部24は、連結リング部材12の基部22の両端部に設けるのがよい。これによって、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、連結リング部材12が拡張しやすくなって装着性が向上し、またOリング19に傷等が発生しにくくなる。なお、基部22の両端部に設けた爪部24の他に1個以上の爪部24を設けるのがよく、この場合、両端部の爪部と他の爪部において、隣り合う爪部間の角度を略均等として配置するのがよい。
また、爪部24の個数は2〜10個がよい。1個では、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、連結リング部材12が拡張しにくくなる。このため、爪部24の個数は3個以上が好ましい。また、爪部24が10個より多いと構造が複雑化してコストアップを招いたり、爪部24の形状が小さくなって爪部に損傷が発生しやすくなる。これから、爪部24は6個以下、特に4個以下が好ましい。この実施の形態では、爪部24の個数を3個とした。
さらに、連結リング部材12の爪部24を2個以上設けた場合、基部22の両端部(又はその近傍)に位置する2個の爪部24間(各爪部の中央部から基部22全体にわたる範囲)の角度(β)は、180〜270度が良い。この角度(β)が180度未満となると、連結リング部材12による嵌合部材10と連結部16の連結保持性が低下する。このため、上記角度(β)は200度以上、特に220度以上が好ましい。また、上記角度(β)が270度より大きくなると、連結リング部材12を嵌合部材10にセットしにくくなる。これから、上記角度(β)は260度以下、特に250度以下が好ましい。この実施の形態では、上記角度(β)を239度とした。
なお、上記連結リング部材12についての、上記開口角度(α)、爪部の個数、角度(β)等に関する規定、事項は、下記連結リング部材42,45についても同様である。
なお、上記連結リング部材12についての、上記開口角度(α)、爪部の個数、角度(β)等に関する規定、事項は、下記連結リング部材42,45についても同様である。
また上記連結リング部材12は、円弧形状であり、径(リング中心からの半径)として大きい順に、基部22の外径(K)、基部22の内径(L)及び、爪部24の先端の内径(N)(最内径)の各寸法からなる。
ここで、上記基部22の外径(K)は、嵌合部材10の外径(取付位置の)未満がよい。この外径が、上記嵌合部材10の外径より大きいと本体部材8のカバーに干渉するからである。また、上記基部22の内径(L)は、外径(K)より1〜2mm小さいのがよい。この場合、径方向の肉厚は1〜2mmとなるが、より撓みかつ元の形状に戻るためには肉厚として1.3mmが良好である。
ここで、上記基部22の外径(K)は、嵌合部材10の外径(取付位置の)未満がよい。この外径が、上記嵌合部材10の外径より大きいと本体部材8のカバーに干渉するからである。また、上記基部22の内径(L)は、外径(K)より1〜2mm小さいのがよい。この場合、径方向の肉厚は1〜2mmとなるが、より撓みかつ元の形状に戻るためには肉厚として1.3mmが良好である。
また、上記連結リング部材12の内径(N)は、上記連結部16の面取内径(P)より大きく(N>P)する。これは組み立て時、本体部材8の連結部16を嵌合部材10に嵌入する際に、連結部16の面取り部18が適切に連結リング部材12の爪部24の先端部に当たって連結リング部材12を押し拡げる誘導の作用をもたせるためである。
また上記内径(N)は、本体部材8の連結部16に設けた係止穴部20の穴底の径(Q)より大きいのがよい。この大きさ(差)は0.1mm程度、即ち0.1mmのクリアランスがあればよい。
また上記内径(N)は、本体部材8の連結部16に設けた係止穴部20の穴底の径(Q)より大きいのがよい。この大きさ(差)は0.1mm程度、即ち0.1mmのクリアランスがあればよい。
また、連結リング部材12の厚さ(T)は、2〜3mmがよく、組み立て時に加圧による剪断が起こらないためには3mm程度が望ましい。
上記連結リング部材12の材質としては、PP、POM、ABS等の熱可塑性樹脂が使用でき、より撓んで元の形状に戻るという強靭さがある点ではPOMが好ましい。ここでは、POMを用いた。
上記連結リング部材12の材質としては、PP、POM、ABS等の熱可塑性樹脂が使用でき、より撓んで元の形状に戻るという強靭さがある点ではPOMが好ましい。ここでは、POMを用いた。
上記嵌合部材10は、図6に示すように、全体が円筒状であり、大径の嵌合筒部26と小径のニップル部9を有する。この嵌合筒部26には、同一周上の3箇所に窓部28が形成されている。また、ニップル部9には、Oリング29を取り付けるための環状溝部が形成されている。このニップル部9には、水道ホースに取り付けられた受け具(図示せず)を連結する。
また嵌合部材10には、嵌合筒部26とニップル部9との間に板状の係合部材36を設け、この係合部材36の突出部位に係止凸部37が形成されている。
この嵌合部材10の材質としては、PP、POM、ABS等の熱可塑性樹脂が使用でき、ここでは、耐圧時の許容応力が優れているPOMを用いた。
この嵌合部材10の材質としては、PP、POM、ABS等の熱可塑性樹脂が使用でき、ここでは、耐圧時の許容応力が優れているPOMを用いた。
上記コイルスプリング32は、嵌合部材10と連結部16に内挿される開閉弁体30(途中の係止部)との間に介在し、開閉弁31を弁座34側に付勢して通水路を閉塞する。操作レバー14の散水操作により、コイルスプリング32の付勢力に反して開閉弁31が弁座34から離間し、通水路が開放して散水口3から散水される。
上記コイルスプリング32の材質としては、ステンレス材(SUS)等の金属やPOM等の熱可塑性樹脂が使用でき、繰り返しの伸縮耐久性能に優れているという点では金属が望ましい。ここでは、SUSを用いた。
上記コイルスプリング32の材質としては、ステンレス材(SUS)等の金属やPOM等の熱可塑性樹脂が使用でき、繰り返しの伸縮耐久性能に優れているという点では金属が望ましい。ここでは、SUSを用いた。
また、上記把持部6の操作レバー14は、構造上この操作レバー14の基端部21がスプリングの反力により中レバーを介して常に前方へ押されているため、この基端部21にクリープ変形が発生する可能性がある。このクリープ変形を防止するために、上記嵌合部材10に取り付けた係合部材36の係止凸部37により、上記基端部21を係止させてこの基端部21を保持し、上記クリープ変形を防止している。
上記操作レバー14の材質としては、クリープ特性に優れている点ではPOMが望ましいが、ここでは安価であるとともに成形が容易であるという点でABSを用いた。
上記操作レバー14の材質としては、クリープ特性に優れている点ではPOMが望ましいが、ここでは安価であるとともに成形が容易であるという点でABSを用いた。
ここで、上記散水ノズル2の組み立て、特に本体部材8と嵌合部材10との連結について説明する。
この本体部材8と嵌合部材10とは、上記連結リング部材12が装着された嵌合部材10に本体部材8(嵌入部材)の連結部16を嵌入して連結する。
この本体部材8と嵌合部材10とは、上記連結リング部材12が装着された嵌合部材10に本体部材8(嵌入部材)の連結部16を嵌入して連結する。
先ず図7(a)に示すように、連結リング部材12を嵌合部材10の嵌合筒部26に装着する。このとき、連結リング部材12の弾性を利用してその基部22を拡径し、3つの各爪部24を嵌合筒部26に形成された各窓部28にそれぞれ突入させる。連結リング部材12の各爪部24が上記各窓部28に突入した状態では、基部22の弾性により連結リング部材12は嵌合部材10の嵌合筒部26に装着され、また各爪部24はそれぞれ各窓部28を貫通した状態で、窓部28から嵌合筒部26の内部に突出した形態となる。
次に、本体部材8の把持部6の通水路に連結部16から上記開閉弁体30を挿入し、併せて嵌合部材10と把持部6内の上記開閉弁体30との間にコイルスプリング32を介在させる。
そして、作業者等は図7(b)に示すように、上記状態のまま、把持部6の連結部16を嵌合部材10の筒内部に嵌入し押し込める。このとき、連結部16の先端に形成された面取り部18により、嵌合部材10に装着され各窓部28から突出した各爪部24を押し広げ(拡径)つつ連結部16が嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された各係止穴部20にそれぞれ上記爪部24の先端が突入して両部材が係止され、本体部材8と嵌合部材10との連結が完了する。
そして、作業者等は図7(b)に示すように、上記状態のまま、把持部6の連結部16を嵌合部材10の筒内部に嵌入し押し込める。このとき、連結部16の先端に形成された面取り部18により、嵌合部材10に装着され各窓部28から突出した各爪部24を押し広げ(拡径)つつ連結部16が嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された各係止穴部20にそれぞれ上記爪部24の先端が突入して両部材が係止され、本体部材8と嵌合部材10との連結が完了する。
また、上記嵌め込みに伴い、上記コイルスプリング32は、把持部6内の開閉弁体30の周囲部に押し込められ、その先部が開閉弁体30の係合部33に当接し、さらなる押し込みによりコイルスプリング32は収縮し、上記本体部材8と嵌合部材10とが連結した状態で、コイルスプリング32は開閉弁体30に対する付勢力を確保した状態(開閉弁31を弁座34側に付勢して通水路を閉塞)で保持される。
上記本体部材8と嵌合部材10との組み立てによれば、先に嵌合部材10に連結リング部材12を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材10に本体部材8の連結部16を嵌め込むのみで両部材同士が連結され、所謂ワンタッチでの組み立てが可能となる。
上記本体部材8と嵌合部材10との組み立てによれば、先に嵌合部材10に連結リング部材12を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材10に本体部材8の連結部16を嵌め込むのみで両部材同士が連結され、所謂ワンタッチでの組み立てが可能となる。
図8は、上記及び下記の各実施の形態おける部材連結構造に係り、ワンタッチでの組み立てを可能とする面取り部の配置構造を示したものである。図8(a)は、本体部材の連
結部16のみに面取り部18を設けた形態、図8(b)は連結リング部材42のみに面取り部44を設けた形態、図8(c)は、本体部材の連結部16に面取り部18を設けるとともに、連結リング部材42にも面取り部44を設けた形態、をそれぞれ示している。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材10との部材連結構造は、本体部材8の連結部16に面取り部18を設けたものであり、図8(a)の構造が該当する。
結部16のみに面取り部18を設けた形態、図8(b)は連結リング部材42のみに面取り部44を設けた形態、図8(c)は、本体部材の連結部16に面取り部18を設けるとともに、連結リング部材42にも面取り部44を設けた形態、をそれぞれ示している。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材10との部材連結構造は、本体部材8の連結部16に面取り部18を設けたものであり、図8(a)の構造が該当する。
また、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、爪部24には負荷がかかる。このため爪部24の耐久性を高める必要がある場合は、爪部24には面取り部を設けない方がよく、つまり、図8(a)の形態とするのがよい。
また、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、爪部24がOリング19を乗り越える。このOリング19に傷等が発生するのを防止する必要がある場合は、爪部24に面取り部を設けるのがよく、つまり、図8(b)又は図8(c)の形態とするのがよい。
また、嵌合部材10に連結リング部材12をセットして連結部16に装着する際、爪部24がOリング19を乗り越える。このOリング19に傷等が発生するのを防止する必要がある場合は、爪部24に面取り部を設けるのがよく、つまり、図8(b)又は図8(c)の形態とするのがよい。
したがって、上記第一の実施の形態によれば、連結リング部材12を嵌合部材10に組み込んだ状態でワンタッチで本体部材8と嵌合部材10との連結組み立てが可能となり、作業者の手作業等における作業負担が軽減でき、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与する。
さらに、上記構成をコイルスプリング32が介在する本体部材8と嵌合部材10との連結に用いることにより、コイルスプリング32の反発力の荷重を押え込みながら、両部材を保持して連結作業を行う等の煩雑な作業の必要がないため、作業者の手作業に加わる負担を大幅に軽減できる。
また作業者が手作業で組立てる他に、エアリーク検査(漏れ検査)と同時にシリンダーなどで嵌合部材を押す(本体部材に対して)ことで組立てることも可能である。
また作業者が手作業で組立てる他に、エアリーク検査(漏れ検査)と同時にシリンダーなどで嵌合部材を押す(本体部材に対して)ことで組立てることも可能である。
なお、部材同士の連結であって、上記コイルスプリング32を介在させない構造であっても、先に上記嵌合部材10に連結リング部材12を組み込んでおき、この嵌合部材10に上記本体部材8の連結部16を嵌め込むのみでワンタッチで組み立てが行える。これによれば、従来のように作業者が嵌合部材10に本体部材8の連結部16を嵌め、これら両部材を保持し位置決めした状態で、嵌合部材10に連結リング部材12を組み込むといった煩わしい作業の必要がないため、作業者の作業負担が軽減され、組み立て時間も削減でき、生産性が向上する。
また、第一の実施の形態に係る部材連結構造は、下記本体部材8のノズル部4とノズル部材51との連結にも適用できる。
また、第一の実施の形態に係る部材連結構造は、下記本体部材8のノズル部4とノズル部材51との連結にも適用できる。
次に、第二の実施の形態について説明する。
図9は、第二の実施の形態に係り、散水ノズル40の本体部材8の連結部16と嵌合部材10とを示したものである。
この散水ノズルは、上記本体部材8の連結部16と嵌合部材10との連結構造以外は、形状及び材質等は上記第一の実施の形態に係る散水ノズル2と同様であり同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
上記散水ノズル40は、本体部材8の連結部16、この連結部16と連結され、ニップル部9が形成された嵌合部材10を有し、また本体部材8と嵌合部材10とを連結するために爪部48に面取り部44を設けた連結リング部材42を用いている。
図9は、第二の実施の形態に係り、散水ノズル40の本体部材8の連結部16と嵌合部材10とを示したものである。
この散水ノズルは、上記本体部材8の連結部16と嵌合部材10との連結構造以外は、形状及び材質等は上記第一の実施の形態に係る散水ノズル2と同様であり同一の符号を付してここでの詳細な説明は省略する。
上記散水ノズル40は、本体部材8の連結部16、この連結部16と連結され、ニップル部9が形成された嵌合部材10を有し、また本体部材8と嵌合部材10とを連結するために爪部48に面取り部44を設けた連結リング部材42を用いている。
この実施の形態では、上記連結リング部材42に面取り部44を設け、一方の本体部材8の連結部16には面取り部は設けていない。
この連結部16は、円形筒状であり、先端部近傍には環状に形成された溝部17に水漏れ防止のためのOリング19が配置されている。さらに、連結部16の上記Oリング19の少し後方には、同一周上の3箇所に係止穴部20が形成されている。
この連結部16は、円形筒状であり、先端部近傍には環状に形成された溝部17に水漏れ防止のためのOリング19が配置されている。さらに、連結部16の上記Oリング19の少し後方には、同一周上の3箇所に係止穴部20が形成されている。
図10に示すように、上記連結リング部材42は、弾性を有し嵌合部材10の嵌合筒部26の周囲部に装着されるC字状の基部46、及びこの基部46の3箇所に中心向きに突出して形成される爪部48を有している。上記爪部48は、基部46の中央部及び基部46の両端部に設けられている。そして、各爪部48の先端表面部には斜面状に面取り部44が形成されている。また基部46の中央部には、嵌合部材10に係合する係合突起47が形成されている。
また上記連結リング部材42は、図11に示すように、円弧形状であり、径(リング中心からの半径)として大きい順に、基部46の外径(K)、基部46の内径(L)、面取り部44の斜面の範囲の最大径として面取外径(M)及び、爪部48の先端の内径(N)(最小内径)の各寸法からなる。
ここで、連結リング部材42の径(K,L,N)及び材質に関する事項は、上記第一の実施の形態に係る連結リング部材12の径(K,L,N)と同じであり、ここでの詳細な説明は省略する。
ここで、連結リング部材42の径(K,L,N)及び材質に関する事項は、上記第一の実施の形態に係る連結リング部材12の径(K,L,N)と同じであり、ここでの詳細な説明は省略する。
上記連結リング部材42の上記面取り部44の面取外径(M)は、本体部材8の連結部16の外径(R)より大きくするのがよい。これは組み立て時、本体部材8の連結部16を嵌合部材10に嵌入する際に、連結部16の先端部が適切に連結リング部材42の爪部48の面取り部44に当たって連結リング部材12を押し拡げる誘導の作用をもたせるためである。
また、連結リング部材42の面取り部44の傾斜角度(θ)は、連結リング部材42の軸(面と垂直)方向に対して45度としている。この面取り部44の角度は鋭角であるほど誘導の効果が高まるが、連結時の押し込みの強さ及び面取り部44の誘導作用等に鑑みれば、30度〜60度の範囲、好ましくは40度〜50度の範囲とすることが望まれる。
図12は、連結リング部材42の他の形態として、爪部48の先端表面部及び裏面部の両側に面取り部44を設けた連結リング部材45を示したものである。このように、爪部48の両側に面取り部44を設けることで、散水ノズル40の組み立ての際には、連結リング部材45について表裏の区別の判断を行う必要がなくなり、作業工程が簡素化される。
ここで、上記散水ノズル40の組み立て、特に本体部材8と嵌合部材10との連結について説明する。この本体部材8と嵌合部材10とは、上記面取り部44付きの連結リング部材42(又は連結リング部材45)を用いて連結する。
先ず、この連結リング部材42を嵌合部材10に装着する。このとき、連結リング部材42の弾性を利用して基部46を拡径し、各爪部48を嵌合部材10の嵌合筒部26に形成された各窓部28にそれぞれ突入させる。連結リング部材42の各爪部48が上記各窓部28に突入した状態では、基部46の弾性により連結リング部材42は嵌合部材10の嵌合筒部26に装着され、また各爪部48は各窓部28を貫通した状態で、窓部28から嵌合部材10の内部に突出した形態となる。
先ず、この連結リング部材42を嵌合部材10に装着する。このとき、連結リング部材42の弾性を利用して基部46を拡径し、各爪部48を嵌合部材10の嵌合筒部26に形成された各窓部28にそれぞれ突入させる。連結リング部材42の各爪部48が上記各窓部28に突入した状態では、基部46の弾性により連結リング部材42は嵌合部材10の嵌合筒部26に装着され、また各爪部48は各窓部28を貫通した状態で、窓部28から嵌合部材10の内部に突出した形態となる。
次に、把持部6の通水路に上記開閉弁体30を挿入し、併せて嵌合部材10と把持部6内の上記開閉弁体30との間にコイルスプリング32を介在させる。
そして、作業者等は、上記状態のまま、把持部6の連結部16を嵌合部材10の筒内部に嵌入する。このとき、把持部6の連結部16が連結リング部材42に形成された面取り部44を押すことにより、嵌合部材10に装着され各窓部28から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された各係止穴部20にそれぞれ上記爪部48の先端が突入して両部材が係止され、本体部材8と嵌合部材10との連結が完了する。
そして、作業者等は、上記状態のまま、把持部6の連結部16を嵌合部材10の筒内部に嵌入する。このとき、把持部6の連結部16が連結リング部材42に形成された面取り部44を押すことにより、嵌合部材10に装着され各窓部28から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された各係止穴部20にそれぞれ上記爪部48の先端が突入して両部材が係止され、本体部材8と嵌合部材10との連結が完了する。
また、上記嵌め込みに伴い、上記コイルスプリング32はその先部が開閉弁体30の係合部33に当接し、本体部材8と嵌合部材10とが連結した状態で、コイルスプリング32は開閉弁体30に対する付勢力を確保した状態で保持される。
上記本体部材8と嵌合部材10との組み立てによれば、先に嵌合部材8に連結リング部材42を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材8に本体部材8の連結部16を嵌め込むのみの、所謂ワンタッチでの組み立てが可能となる。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材10との部材連結構造は、連結リング部材42に面取り部44を設けたものであり、図8(b)の構造が該当する。
上記本体部材8と嵌合部材10との組み立てによれば、先に嵌合部材8に連結リング部材42を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材8に本体部材8の連結部16を嵌め込むのみの、所謂ワンタッチでの組み立てが可能となる。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材10との部材連結構造は、連結リング部材42に面取り部44を設けたものであり、図8(b)の構造が該当する。
図13に示す散水ノズル50は、上記第二の実施の形態に係る連結リング部材42を、本体部材8のノズル部4とその先のノズル部材51との連結に用いたものである。このノズル部材51の先端部には、散水口を有するヘッド部材5が取り付けられる。
上記ノズル部4の先端部には、上記連結部16と同様の形態の連結部52が形成されている。また、上記ノズル部材51の基端部には、上記嵌合部材10と同様の嵌合筒部54が形成され、この嵌合筒部54には、同一周上の3箇所に窓部56が形成されている。
上記ノズル部4の先端部には、上記連結部16と同様の形態の連結部52が形成されている。また、上記ノズル部材51の基端部には、上記嵌合部材10と同様の嵌合筒部54が形成され、この嵌合筒部54には、同一周上の3箇所に窓部56が形成されている。
このノズル部4とノズル部材51との連結に際しては、先ず、上記連結リング部材42をノズル部4の嵌合筒部54に装着し、連結リング部材42の各爪部48を嵌合筒部54に形成された各窓部56にそれぞれ突入させる。
そして、ノズル部4の連結部52をノズル部材51の筒内部に嵌入し、この連結部52が連結リング部材42の面取り部44を押し、上記窓部56から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部52に形成された係合穴部58に上記爪部48の先端が突入し、両部材の連結が完了する。
そして、ノズル部4の連結部52をノズル部材51の筒内部に嵌入し、この連結部52が連結リング部材42の面取り部44を押し、上記窓部56から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部52に形成された係合穴部58に上記爪部48の先端が突入し、両部材の連結が完了する。
したがって、上記第二の実施の形態においても第一の実施の形態と同様、ワンタッチで本体部材8と嵌合部材10等との連結組み立てが可能となり、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与する。また、コイルスプリングの反発力の荷重を押え込みながら、両部材を保持して連結作業を行う等の煩雑な作業の必要がないため、作業者の負担を大幅に軽減できる。
また、他の実施の形態として、上記面取り部18,44を本体部材8の連結部16、及び連結リング部材42の爪部48の両方に設けた形態を採用することができる。この場合の散水ノズルの形態及び部材連結構造は、面取り部を両部材に設ける点以外は、上記第一又は第二の実施の形態と同様である。
この形態に係る散水ノズルの組み立てに際しては、本体部材8の連結部16を嵌合部材の筒内部に嵌入することにより、嵌合部材に装着され各窓部から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された係止穴部20に上記爪部48の先端が突入し、両部材の連結が完了する。
この形態に係る散水ノズルの組み立てに際しては、本体部材8の連結部16を嵌合部材の筒内部に嵌入することにより、嵌合部材に装着され各窓部から突出した各爪部48を押し広げ(拡径)つつ嵌め込まれ、やがて連結部16に形成された係止穴部20に上記爪部48の先端が突入し、両部材の連結が完了する。
このとき、本体部材8の連結部16が連結リング部材42に形成された面取り部44を押す際には、連結部16にも面取り部18が形成されていることから、面取り部同士が誘導し合って、連結リング部材42の拡径が容易に行え部材同士の連結も容易である。
この本体部材8と嵌合部材10との組み立てにおいても、先に嵌合部材に連結リング部材42を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材に本体部材の連結部16を嵌め込むのみ、というワンタッチでの組み立てが可能となる。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材との部材連結構造は、本体部材の連結部16に面取り部18を設けかつ連結リング部材42にも面取り部44を設けたものであり、図8(c)の構造が該当する。
この本体部材8と嵌合部材10との組み立てにおいても、先に嵌合部材に連結リング部材42を装着する手順を採用することで、連結時には、単に嵌合部材に本体部材の連結部16を嵌め込むのみ、というワンタッチでの組み立てが可能となる。
ここで、上記本体部材8と嵌合部材との部材連結構造は、本体部材の連結部16に面取り部18を設けかつ連結リング部材42にも面取り部44を設けたものであり、図8(c)の構造が該当する。
したがって、この他の実施の形態においても、上記第一の実施の形態と同様、部材同士の連結作業が容易に行えて作業性が改善され、また組立時間の削減等、生産性の向上にも寄与することになる。
なお、上記何れの実施の形態にて示した構成、形状、数値限定等の規定は、各々独立に、又は何れか2以上の規定を組み合わせ、これらを散水ノズルに適用することが可能である。
なお、上記何れの実施の形態にて示した構成、形状、数値限定等の規定は、各々独立に、又は何れか2以上の規定を組み合わせ、これらを散水ノズルに適用することが可能である。
4 ノズル部
6 把持部
8 嵌入部材(本体部材)
10 嵌合部材
12,42,45 連結リング部材
16 連結部
18,44 面取り部
20 係止穴部
22,46 基部
24,48 爪部
28 窓部
32 コイルスプリング
6 把持部
8 嵌入部材(本体部材)
10 嵌合部材
12,42,45 連結リング部材
16 連結部
18,44 面取り部
20 係止穴部
22,46 基部
24,48 爪部
28 窓部
32 コイルスプリング
Claims (5)
- 筒状の嵌合部材の内部に嵌入可能な連結部と、この連結部の周上に設けた係止穴部と、上記連結部の先端外周部に斜面状に形成される面取り部と、を有し、
弾性を有するC字状の基部、及びこの基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部を有する連結リング部材を、筒状の嵌合部材の周囲部に装着し、
上記連結部を、上記爪部が周上に形成される窓部を貫通した状態の上記嵌合部材の内部に嵌入する際、上記面取り部により上記連結リング部材を拡径して通過し、上記爪部が上記基部の弾性により上記係止穴部に突入して上記嵌合部材と連結することを特徴とする嵌入部材。 - 弾性を有し嵌合部材の周囲部に装着されるC字状の基部と、上記基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部と、上記爪部の先端表面部に斜面状に形成される面取り部と、を有し、
嵌入部材の連結部を上記嵌合部材の内部に嵌入する際、この連結部は上記嵌合部材の周上に形成される窓部を貫通した上記爪部の上記面取り部により上記基部を拡径して通過し、上記爪部が上記基部の弾性により上記嵌入部材の連結部の周上に設けた係止穴部に突入し、この嵌入部材と上記嵌合部材とを連結することを特徴とする連結リング部材。 - 弾性を有するC字状の基部、及びこの基部の一又は複数箇所に中心向きに突出する爪部を有する連結リング部材と、
周上に窓部が形成された筒状の嵌合部材と、
上記嵌合部材の内部に嵌入可能な連結部、及びこの連結部の周上に設けた係止穴部を有する嵌入部材と、を具備し、
上記連結リング部材の爪部の先端表面部又は/及び上記嵌入部材の連結部の先端外周部に、斜面状に面取り部を形成し、
上記爪部が上記窓部を貫通した状態で、上記嵌合部材の周囲部に上記連結リング部材を装着し、
上記嵌入部材の連結部を上記嵌合部材の内部に嵌入する際、上記面取り部により上記連結部は上記連結リング部材の基部を拡径して通過し、上記連結リング部材の爪部が基部の弾性により上記連結部の係止穴部に突入し、上記嵌入部材と上記嵌合部材とを連結することを特徴とする部材連結構造。 - 上記嵌合部材と上記嵌入部材との間に、これら部材同士の間隔を拡げる方向に付勢するコイルスプリングを介在させたことを特徴とする請求項3記載の部材連結構造。
- 散水口へ通水するノズル部、及びこのノズル部へ供給する水の通水路を開閉調節する把持部からなる本体部材と、上記本体部材の連結部と連結され、外部から水を導入する嵌合部材とを有する散水ノズルにおいて、
請求項3又は4記載の部材連結構造を適用し、上記嵌入部材としての上記本体部材と上記嵌合部材とを連結したことを特徴とする散水ノズル。
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- 2011-12-06 JP JP2011266460A patent/JP2013119864A/ja active Pending
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