JP3386406B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3386406B2
JP3386406B2 JP12189099A JP12189099A JP3386406B2 JP 3386406 B2 JP3386406 B2 JP 3386406B2 JP 12189099 A JP12189099 A JP 12189099A JP 12189099 A JP12189099 A JP 12189099A JP 3386406 B2 JP3386406 B2 JP 3386406B2
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義文 清水
敏博 柳沢
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Nihon Pisco Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管継手に関するもの
であり、さらに詳細には、空気等の流体を流すための管
を接続する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の背景技術としては、本願出願人
によって提案され、特開平8−178157号に開示さ
れたものがある。この背景技術は、図6及び図7に示す
ように、次の構成を備える。(図6は、中心線より上側
には管が挿入されていない状態を示し、中心線より下側
には管が挿入された状態を示す。また、図7は図6の実
施例の一部を切り欠いた分解斜視図である。) 10は継手本体であり、管が挿入可能に基本的に筒状に
設けられている。なお、この継手本体10は接続筒体部
12とガイド筒体部14が接合されて形成されている。
接続筒体部12のスリーブ部20に、ガイド筒体部14
の外嵌部30が嵌まり、周溝22に内方突設部32が係
止して接合されている。34はコレットリングであり、
管42が挿入可能な基本的に筒状をなし、継手本体10
内へ軸線方向に移動可能に一端側が挿入され、その継手
本体10内へ挿入される部分である挿入部36は、周方
向に複数に分割されて設けられた複数の係止片38に形
成され、係止片38の内側に挿通された管42の外壁に
くい込む爪部46が突設されている。40はテーパ内面
であり、継手本体10の内壁に形成され、コレットリン
グ34を引き抜く方向へ移動した際に、挿入部36の各
係止片38に外側から当接して挿入部36が縮径するよ
うにガイドする継手本体10内の奥側方向へ拡径する。
64は弾性体リングであり、継手本体10内に嵌装さ
れ、継手本体10内の内周面と挿入される管42の外周
面との間をシールし、継手本体10内の奥側が高圧にな
った際に管42の引き抜き方向に移動する。
【0003】そして、54は中間リングであり、継手本
体10内のコレットリング34と弾性体リング64との
間に軸線方向に移動可能に嵌装され、管42が挿通可能
なリング状に設けられ、コレットリング34が押し込ま
れた際には各係止片38の先端部48に当接してその係
止片38を外側へ反らせるようにガイドし、弾性リング
64によって引き抜き方向へ押圧移動された際には各係
止片38をテーパ内面40との間に挟み内側へ反らせる
ようにガイドすべく、テーパ内面40に対向してテーパ
内面40のテーパ角度よりも大きい角度で且つ継手本体
10内に奥側方向へ拡径するテーパ外面56を有し、各
係止片38が所定以上に内側へ反ることを阻止するよう
テーパ外面56の内周縁に各係止片38が内側に反った
際にその係止片38が当接する内周係止部68を備え
る。なお、弾性体リング64の移動によって中間リング
54を介してコレットリング34が所定以上に引き抜き
方向へ移動されることを阻止して各係止片38が所定以
上に内側へ反ることを阻止するには、継手本体10の内
壁に、中間リング54の外周縁に当接してその中間リン
グ54が所定位置以上に管42の引き抜き方向へ移動す
ることを阻止する係止部を形成してもよい。また、18
は螺子部であり、管継手自体を他の通路に接続するため
に、継手本体10の管42が挿入される側とは反対側に
設けられている。24は六角ボルトの頭部状に形成され
た部分である。
【0004】この管継手によれば、管42を継手本体1
0内に挿入した後、その管42がコレットリング34と
共に若干引き抜く方向に移動することで、コレットリン
グの爪部46が管42の外壁にくい込んで管42が抜け
出ることを阻止できる。なお、コレットリング34の継
手本体10内から抜け出る方向への移動は、管継手の奥
側が高圧になった際に、その高圧の作用によって継手本
体10内から抜け出る方向に移動する弾性体リング64
がコレットリング34を押圧することでもなされる。ま
た、コレットリング34を押動することによって、係止
片36が開いて爪部46の管42へのくい込みが解除さ
れ、管42の抜き出しを許容できる。
【0005】本発明の管継手によれば、管42を連結す
るために管42の外壁にくい込む爪部46が内側へ突設
されたコレットリング34と、爪部46を管42の外壁
にくい込ませるために作用するテーパ内面40を備える
継手本体10と、管42をシールして軸線方向に移動可
能な弾性体リング64と、爪部46による係止を解除す
るために作用するテーパ外面56を備える中間リング5
4とによって形成されている。このように各部材に、管
42を継手本体10へ着脱するための機能を好適に分散
させているから、各部材の形状に関しては簡略化が可能
である。従って、管継手の製造を容易化することが可能
であり、特に金属材を用いて製造することが容易になる
という著効を奏する。また、中間リング54には、爪部
46の内側への移動を規制するために作用する内周係止
部68が設けられ、形状を複雑化することなく、爪部の
内側への移動も好適に規制でき、管が所定以上に大きく
変形することを防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
背景技術の管継手では、テーパ内面40が単なる斜面に
なっているため、係止片38が滑り易く、管継手が接続
される圧力機器の圧力変化の脈動作用を受けて、コレッ
トリング34、及びそのコレットリング34によって保
持された管42が、管42の差し抜き方向に往復移動し
てしまう。このため、弾性体リング64によるシール状
態が不安定となり、シール性が低下するという課題があ
った。また、各係止片38が所定以上に内側へ反ること
を阻止するように、中間リング54に内周係止部68が
設けられているが、その内周係止部68を樹脂材料で十
分な強度をもたせて成形することが難しい。特に、小径
の管継手では、スペースが限定されるため、内周係止部
68の肉厚を、十分な形状的強度を得るように厚くする
ことができない。従って、この背景技術の管継手にあっ
ては、金型を用いてプラスチック(樹脂)で成形するこ
とが難しい形態になっているという課題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は樹脂材料でも製造
し易い形状であり、爪部が管の外壁に必要以上にくい込
んだり、コレットリングが抜け出ることを防止できると
共に、シール性を向上できる管継手を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、管が
挿入可能な継手本体と、管が挿入可能な基本的に筒状を
なし、前記継手本体内へ軸線方向に移動可能に挿入され
た一端側である挿入部が、周方向に複数に分割されて設
けられた複数の係止片に形成され、該係止片の内側に挿
通された管の外壁にくい込む爪部が突設されたコレット
リングと、前記継手本体の内壁に形成され、前記コレッ
トリングを引き抜く方向へ移動した際に前記挿入部の係
止片に外側から当接して該挿入部が縮径するようにガイ
ドすべく、継手本体内の奥側方向へ拡径するテーパ内面
と、前記継手本体内に嵌装され、該継手本体内の内周面
と挿入される管の外周面との間をシールし、継手本体内
の奥側が高圧になった際に管の引き抜き方向に移動する
弾性体リングと、前記継手本体内の前記コレットリング
と前記弾性体リングとの間に軸線方向に移動可能に嵌装
され、管が挿通可能なリング状に設けられ、該コレット
リングが押し込まれた際には前記係止片の先端部に当接
して該係止片を外側へ反らせるようにガイドし、前記弾
性リングによって引き抜き方向へ押圧移動された際には
前記係止片を前記テーパ内面との間に挟み内側へ反らせ
るようにガイドすべく、前記テーパ内面に対向して該テ
ーパ内面のテーパ角度よりも大きい角度で且つ継手本体
内に奥側方向へ拡径するテーパ外面を有する中間リング
とを備える管継手において、前記コレットリングが所定
位置以上に管の引き抜き方向へ移動することを阻止する
と共に、前記係止片が所定以上に内側へ反ることを阻止
すべく、前記テーパ内面の後端側に、継手本体及び挿入
される管の軸線と平行な平面を有する窪み状に形成され
テーパ内面の凹部と、前記係止片の先端側の外側に形
成され、前記テーパ内面の凹部に嵌まるように設けられ
た係止片の凸部とを備えることを特徴とする管継手。
【0009】また、前記継手本体、前記コレットリン
グ、及び前記中間リングが全て樹脂で成形されているこ
とで、極めて微量な金属汚染が問題となる技術分野でも
好適に利用することができる。
【0010】また、前記継手本体の前記コレットリング
によって管と接続される部分とは反対側の先端部に、他
の連通部と接続できるように、拡径されて段部を形成す
る拡径段部が形成されると共に、該拡径段部が縮径可能
にスリットが形成された係止部を備え、該係止部よりも
前記コレットリングによって管と接続される側に、他の
連通路とリング状シール部材を介してシール可能に段部
が形成されていることで、管継手自体を他の連通路に、
差し込み動作のみで容易に接続できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。図1〜3は本発明にかかる管継手の
一実施例を示す断面図である。図1は管継手に空気圧用
の樹脂チューブ等の管を挿入した状態を示し、図2は管
継手によって管が接続且つロックされた状態を示し、図
3は管継手による管の接続が開放(解除)された状態を
示す。10は継手本体であり、接続筒体部11とテーパ
スリーブ13とから構成され、内部に軸線方向に貫通す
る流路16を備える。接続筒体部11には、管42が挿
入可能な筒状の側周壁11aを備え、その側周壁11a
には複数箇所(本実施例では2か所)に開口11bが設
けられている。また、テーパスリーブ13は、接続筒体
部11の筒状の側周壁11aの内側に嵌合する筒状の部
材である。テーパスリーブ13の外周に突起した突起部
13aが、接続筒体部11の開口11bに嵌まり込み、
接続筒体部11とテーパスリーブ13とが一体化され
る。すなわち、筒状の側周壁11aの管接続口部に、テ
ーパスリーブ13が挿入・固定されて、継手本体10が
形成される。接続筒体部11とテーパスリーブ13と
を、確実に一体化するには、圧入状態に接続筒体部11
にテーパスリーブ13を内嵌してもよいし、両者を溶着
するようにしてもよい。なお、継手本体10を、本実施
例のような接続筒体部11とテーパスリーブ13との2
部品に分割して形成したのは、型による成形上の都合で
あり、その分割形態は種々選択的に設計できるのは勿論
である。また、継手本体10の他の連通路との接続形態
等によっては、一体的に成形することも可能である。
【0012】また、本実施例では、継手本体10(接続
筒体部11)の管42と接続される部分とは反対側(先
端部側)に、他の連通路とワンタッチで接続できるよう
に、係合部17が設けられている。また、この係合部1
7には、拡径されて段部を形成する拡径段部70が形成
されると共に、その拡径段部70が縮径可能にスリット
71(本実施例では円周の180度対称な位置の2箇
所)が形成されている。そして、72は段部であり、係
合部17よりも後述するコレットリング34が配設され
た管42との接続側に、他の連通路とリング状シール材
(例えば、’O’−リング74)を介して気密(シー
ル)可能に形成されている。これによれば、簡単な形状
であって製造し易く、管継手自体を他の連通路へ、差し
込み動作のみで容易且つ好適に連結できる。
【0013】また、流路16となる接続筒体部11の内
部形状は、係合部17側から筒状の側周壁11aの管接
続口側端部に、向かって大まかに三段階に拡径されてお
り、一段階目に拡径する第1の段差部26と、二段階目
に拡径する第2の段差部28と、三段階目に拡径する第
3の段差部29とを備える。第1の段差部26は、管4
2の挿入深さを規制すべく、挿入される管42の端面に
当接できる部位となっている。また、第2の段差部28
は、後述する弾性体リング64の深さ方向の位置を規定
するためのストッパ部となっている。また、また、第2
の段差部28は、後述する中間リング54の深さ方向の
位置を規定するためのストッパ部となっている。
【0014】また、前記テーパスリーブ13には、その
内壁に、後述するコレットリング34を引き抜く方向に
移動した際にその挿入部36の係止片38に外側から当
接して挿入部36が縮径するようにガイドする継手本体
10内の奥側方向へ拡径(拡開)するテーパ内面40が
形成されている。なお、このテーパ内面40は、コレッ
トリング34を継手本体10内の奥側へ押し込んだ際
に、挿入部36が拡径するように係止片38が外側へ反
ることを許容する意味でも拡開している。そして、テー
パ内面40の後端側には、窪み状に形成されたテーパ内
面の凹部41が設けられている。すなわち、テーパスリ
ーブ13の接続筒体部11の奥側に挿入された部分であ
る最先端部がテーパ内面40に形成されており、本実施
例では、そのテーパ内面40に連続してテーパ内面40
の後端側(管42が挿入される挿入口縁側)に、テーパ
内面の凹部41が設けられている。このテーパ内面の凹
部41の作用効果については後述する。なお、本実施例
では、接続筒体部11及びテーパスリーブ13は、樹脂
成形型によって成形された樹脂材からなる。接続筒体部
11及びテーパスリーブ13は、基本的に一方に段階的
に拡径するような形状であり、比較的容易に樹脂成形型
を製作でき、製造コストを低減できる。なお、金属材で
形成してもよいのは勿論である。
【0015】34はコレットリングであり、管42が挿
入可能な基本的に筒状をなし、継手本体10内へ軸線方
向に移動可能に一端側(挿入部36)が挿入され、その
挿入部36は周方向に複数に分割(本実施例では4分
割)されて形成された複数の係止片38に形成されてい
る。この係止片38の内側には、挿通された管42の外
壁にくい込む爪部46が突設されている。爪部46は管
42の外壁にくい込んで管42を抜け止めするもので、
図に示すように先端が尖鋭に形成されると共に、平面形
状が管42の外壁形状にならった円弧形状に形成され、
本実施例では、図示しないが、一つの係止片38に2つ
ずつ設けられている。このように、係止片38及び爪部
46を分割して複数に設けることで、バランスのとれた
確実な接続が可能になる。
【0016】また、係止片38の先端部48は、その後
方側のストレート部50に比べ外方(外側)へ突出した
形状に形成されている。先端部48の最先端は、爪部4
6よりも継手本体10の奥側へ突出しており、後述する
中間リング54のテーパ外面56に当接するように設け
られたR形状の曲面58(図4参照)を備えている。そ
して、先端部48の後側には、前記テーパ内面40に対
向・接触するR形状の係止片の凸部52が形成されてい
る。この係止片38の先端側の外側に形成された係止片
の凸部52が、テーパ内面40の所定の位置に形成され
た前記テーパ内面の凹部41に嵌まることで、コレット
リング34が所定位置以上に管42の引き抜き方向へ移
動することを阻止できると共に、係止片38が所定以上
に内側へ反ることを阻止できる。このように、テーパ内
面の凹部41と係止片の凸部52とによって、本発明の
ようなワンタッチ管継手における樹脂チューブ等の管4
2を挿入し固定する際のロック機構が構成されているの
である。
【0017】また、テーパ内面の凹部41の先端側の面
が、管継手自体及び挿入された管42の軸線とほぼ平行
な平面となっている。すなわち、テーパ内面の凹部41
の一部が、管42の差し抜き方向である軸線の方向につ
いて斜面になっていない。このため、そのテーパ内面の
凹部41に係止片の凸部52が嵌まった状態では、係止
片38が滑りにくい状態に保持されることになり、接続
される圧力機器の圧力変動による脈動が作用しても、コ
レットリング34が軸線方向へ往復移動(びびり動等)
することを好適に抑制することができる。このようにコ
レットリング34の移動を抑制することで、管42の移
動が抑制され、弾性体リングによるシール状態が好適に
維持され、管継手のシール性を向上できる。また、テー
パ内面の凹部41に係止片の凸部52が嵌まる際には、
クリック感覚があり、管42の接続が確実になされてロ
ックされたことを、利用者が好適に確認できる利点もあ
る。
【0018】このコレットリング34は、継手本体10
の奥側へ挿入部36を圧入させることで、係止片38の
弾性を利用して継手本体10内へ挿着される。すなわ
ち、挿入部36が、テーパスリーブ13の筒口60で各
係止片38が内側に反ることで縮径されてテーパスリー
ブ13内に進入でき、先端部48がテーパ内面40に対
向する位置まで挿入されることで拡径して、これにより
コレットリング34の継手本体10内への挿着がなされ
る。なお、本実施例では、係止片38は、先端部分(挿
入部36)が前述したように円周方向に4等分されて形
成され、コレットリング34の後端部分は、フランジ状
のつば部62に形成されている。
【0019】ところで、コレットリング34は、係止片
38、つば部62等の構成を有して一体に形成されてい
る。従って、製造にあたっては、エンジニアリングプラ
スチック等の合成樹脂材料、或いは金属材を用いて型で
一体に成形すればよい。合成樹脂材料材成形する場合
は、爪部46が管42の外壁に好適にくい込んで抜け止
めできるよう一定の強度と耐久性を有する素材、例え
ば、強化繊維を混入させた強化プラスチック等を用いる
こともできる。また、コレットリング34を合成樹脂材
料で成形する際には、爪部46に金属で形成された爪状
部材を埋設して管42の外壁に確実にくい込むようにし
てもよい。また、コレットリング34の形状は、比較し
て複雑ではないため、金属材で成形することも比較的容
易にできる。
【0020】64は弾性体リングであり、合成ゴム等の
弾性材料で形成され、継手本体10内に嵌装されて継手
本体10内の内周面と管42の外周面との間をシールす
る。この弾性体リング64は、継手本体10内の奥側が
高圧になった際に管42の引き抜き方向に移動できる。
また、弾性体リング64は、接続筒体部11とテーパス
リーブ13とが結合される前に継手本体10内に内嵌す
ればよく、具体的には接続筒体部11の開口端側の拡径
部66内に嵌装される。また、この弾性体リング64
は、第2の段差部28によって受けられて、所定位置以
上に継手本体10の奥側へ移動しないように規制され
る。
【0021】54は中間リングであり、継手本体10内
のコレットリング34と弾性体リング64との間に軸線
方向に移動可能に嵌装され、管42が挿通可能なリング
状に設けられている。この中間リング54は、テーパ内
面40に対向してそのテーパ内面40のテーパ角度より
も大きい角度で且つ継手本体10内に奥側方向へ拡径す
るテーパ外面56を備えている。このテーパ外面56に
よれば、コレットリング34が押し込まれた際には係止
片38の先端部48の端面(曲面58)に当接して係止
片38を外側へ反らせるようにガイドでき、弾性体リン
グ64によって中間リング54が引き抜き方向へ押圧移
動された際には係止片38をテーパ内面40との間に挟
み内側へ反らせるようにガイドできる。また、69は外
周縁であり、中間リング54の外周に鍔状に形成されて
いる。この外周縁69が前記第3の段差部29に受けら
れて、中間リング54が所定位置以上に継手本体10の
奥側へ移動しないように規制される。この中間リング5
4は、比較的簡単な形状であり、エンジニアリングプラ
スチック等の合成樹脂材料、或いは金属材料を用いて型
で容易に成形できる。
【0022】75はネジ本体であり、継手本体10の係
合部17が、’O’−リング74を介してシールされた
状態に内側に嵌まり、外周面には管継手自体を圧力機器
(不図示)等に螺着するためのネジ部76(雄螺子)が
形成されている。本実施例では、ネジ本体75に形成さ
れた段部77と、係合部17の段部72の間に’O’−
リング74が介在して係合部17がネジ本体75に嵌ま
り、ネジ本体75に継手本体10が接続・固定されてい
る。なお、’O’−リング74を受ける段差77が形成
された部分の外側部は、六角形のボルト頭部78に相当
する形状になっている。
【0023】また、このネジ本体45は、切削加工で形
成された金属材、例えば、切削性のよい黄銅、或いは耐
蝕性のあるステンレススチールを用いることができる。
そして、使用条件に耐える強度等の仕様を備えれば、合
成樹脂材料(樹脂材)を用いても良いのは勿論である。
また、本実施例では、別体のネジ本体75によってネジ
部76を継手本体に付加する構成としたが、本発明はこ
れに限らず、本実施例のような係合部17を構成要素と
しないで、ネジ部76を継手本体10と一体に形成して
もよいのは勿論である。すなわち、管継手自体の他の連
通路との接続手段は特に限定されず、種々の連結手段を
適宜選択的に用いればよい。
【0024】次に、以上のような構成にかかる管継手を
用いる場合について説明する。図1に示すように、継手
本体10(コレットリング34)内に管42を挿入する
と、管42が、コレットリング34の係止片38を、そ
の弾性力に抗しつつ管42外壁面から離反するように押
し広げながら移動する。そして、管42は、その先端が
接続筒体部11内部に設けられた第1の段差部26に当
接する所定位置まで挿入し、若干引き抜き方向へ引っ張
ることによって抜け止めされる。詳細には、挿入位置か
ら管42を引っ張ると、管42とともにコレットリング
34が後方に移動し、先端部48がテーパ内面40にガ
イドされて各係止片38が内側に反ることで挿入部36
が径方向に縮径され、爪部46が、挿通された管42の
外壁にくい込み、管42が管継手に装着されるのであ
る。
【0025】そして、図2に示すように、継手本体10
内の奥側が高圧になることで、弾性体リング64が管の
引き抜き方向に移動されると、弾性体リング64が、中
間リング54を管の引き抜き方向へ押圧して移動させ
る。このように中間リング54が引き抜き方向へ押圧移
動されると、係止片38の先端部48がテーパ外面56
とテーパ内面40との間に挟まれた状態になり、図4に
示すベクトルのように力が作用して、係止片38の先端
部48は内側へ反るようにスライドする。詳細には、テ
ーパ外面56とテーパ内面40との間に挟圧された先端
部48に作用する反力は、テーパ外面56に作用する反
力F1と、テーパ内面40とに作用する反力F2で表さ
れ、等しい。そして、反力F1がテーパ外面56に平行
に作用する分力F3に対して、反力F2がテーパ内面4
0に平行に作用する分力F4の方が大きい。また、分力
F3に平行な分力F4の分力F5は、分力F3よりも明
らかに大きい。従って、弾性体リング64が管の引き抜
き方向に移動されれば、係止片38はテーパ内面40に
沿って引き抜き方向に移動すると同時に内側に反り、爪
部46が挿通された管42の外壁にくい込み、管42が
抜け出ることを阻止できる。これは、反力F1、F2が
軸線方向に作用しており、テーパ外面56がテーパ内面
40のテーパ角度よりも大きい角度で継手本体10内に
奥側方向へ拡径しているためである。従って、継手本体
10内の奥側が高圧になるほど、管継手よる管42に対
する接続の力が強くなる構成になっている。
【0026】そして、内側に移動する係止片の先端部4
8は、その係止片の凸部52がテーパ内面の凹部41に
嵌まることでロックされ、コレットリング34の管42
の引き抜き方向への移動が阻止され、係止片38の内側
への反りが発生しないように阻止される。これにより、
管42が所定以上に大きく変形することを防止し、管4
2の連結にかかるシール性を悪化させることを防止した
り、管42内を流れる流体抵抗の増大を防止できる。ま
た、爪部46が管42に必要以上にくい込んで、コレッ
トリング34の継手本体10内へ挿入された挿入部36
が縮径し過ぎることを防止でき、コレットリング34と
管42とが一体になった状態で抜け出ることを防止でき
る。また、前述したように、コレットリング34及び管
42の脈動が防止され、ロック時のクリック感覚を得る
ことができる。
【0027】次に、取り付けた管42を管継手10から
外す場合には、図3に示すように、コレットリング34
を継手本体10内に押入すれば、中間リング54のテー
パ外面56に係止片38の先端部48の曲面58が当接
し、係止片38が外側へ反るようにガイドされる。これ
により、爪部46の管42外壁への食い込みが解除され
て、管42を外すことが可能となる。
【0028】なお、以上の上記実施例の管継手は圧力機
器取り付け用として一端側に係合部17を設けたストレ
ート状のものを説明したが、管継手の全体形状は、これ
に限定されることはない。すなわち、本発明の管継手の
構成は、中継用の管継手、エルボ、T形、Y形等の種々
のタイプの管継手に好適に適用することが可能である。
なお、図5に示すように、エルボ形の管継手に適用する
場合、エルボの一端側に係合部17を設ければ、ネジ本
体45のような被接続部材に係合部17を差し込むだけ
で容易に装着できると共に、その被接続部材にシール接
続された状態でエルボの他端側(管の接続側)を係合部
17の軸線を中心に適宜回転させることができる。従っ
て、被接続部材に対し、エルボ形の管継手の管の接続側
の角度位置を容易に調整でき、管を引回して接続する作
業を容易にすることができる。
【0029】さらに、上記の実施例の係合部17を除く
構成(接続筒体部の側周壁、テーパスリーブ、コレット
リング、中間リングおよび弾性リング)をセットにし
て、そのセットを、他の流体通路接続口に環状に延出さ
れたスリーブに外嵌し、圧入或いはかしめによって接続
する管継手として利用することもできる。以上、本発明
の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上
述の実施例に限定されるのではなく、発明の精神を逸脱
しない範囲でさらに多くの改変を施し得るのはもちろん
である。
【0030】
【発明の効果】本発明の管継手によれば、係止片の先端
側の外側に形成された係止片の凸部が、テーパ内面の
端側に継手本体及び挿入される管の軸線と平行な面を有
する窪み状に形成されたテーパ内面の凹部に嵌まること
で、コレットリングが所定位置以上に管の引き抜き方向
へ移動することを阻止すると共に、係止片が所定以上に
内側へ反ることを阻止するように、管継手に管を接続し
た状態にロックできる。テーパ内面の凹部、及び係止片
の凸部という形状的構成は簡単なものであり、そうした
簡単な形状的構成によって、ワンタッチ管継手における
管を挿入して固定する際のロック機構を、好適に構成で
きるという著効を奏する。そして、以上のようなロック
機構を構成するための部品の形状は、樹脂材でも十分な
強度を得ることができ、比較的簡単で成形し易いものと
することができる。従って、成形型によって樹脂材料で
好適に形成できるという著効も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる管継手の一実施例を示す断面図
である。
【図2】図2は管継手によって管が接続且つロックされ
た状態を示す断面図である。
【図3】図3は管継手による管の接続が解除された状態
を示す断面図である。
【図4】コレットリングの係止片の作動原理を説明する
原理説明図。
【図5】本発明に係る管継手の他の実施例を示す断面図
である。
【図6】背景技術の管継手の一例を示す断面図である。
【図7】図6の背景技術を説明する一部を切り欠いた分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 継手本体 11 接続筒体部 13 テーパスリーブ 34 コレットリング 36 挿入部 38 係止片 40 テーパ内面 41 テーパ内面の凹部 42 管 46 爪部 48 先端部 52 係止片の凸部 54 中間リング 56 テーパ外面 64 弾性体リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−274373(JP,A) 特開 平2−85594(JP,A) 特開 平5−280681(JP,A) 特開 昭61−41094(JP,A) 実公 昭61−10077(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管が挿入可能な継手本体と、 管が挿入可能な基本的に筒状をなし、前記継手本体内へ
    軸線方向に移動可能に挿入された一端側である挿入部
    が、周方向に複数に分割されて設けられた複数の係止片
    に形成され、該係止片の内側に挿通された管の外壁にく
    い込む爪部が突設されたコレットリングと、 前記継手本体の内壁に形成され、前記コレットリングを
    引き抜く方向へ移動した際に前記挿入部の係止片に外側
    から当接して該挿入部が縮径するようにガイドすべく、
    継手本体内の奥側方向へ拡径するテーパ内面と、 前記継手本体内に嵌装され、該継手本体内の内周面と挿
    入される管の外周面との間をシールし、継手本体内の奥
    側が高圧になった際に管の引き抜き方向に移動する弾性
    体リングと、 前記継手本体内の前記コレットリングと前記弾性体リン
    グとの間に軸線方向に移動可能に嵌装され、管が挿通可
    能なリング状に設けられ、該コレットリングが押し込ま
    れた際には前記係止片の先端部に当接して該係止片を外
    側へ反らせるようにガイドし、前記弾性リングによって
    引き抜き方向へ押圧移動された際には前記係止片を前記
    テーパ内面との間に挟み内側へ反らせるようにガイドす
    べく、前記テーパ内面に対向して該テーパ内面のテーパ
    角度よりも大きい角度で且つ継手本体内に奥側方向へ拡
    径するテーパ外面を有する中間リングとを備える管継手
    において、 前記コレットリングが所定位置以上に管の引き抜き方向
    へ移動することを阻止すると共に、前記係止片が所定以
    上に内側へ反ることを阻止すべく、前記テーパ内面の後
    端側に、継手本体及び挿入される管の軸線と平行な平面
    を有する窪み状に形成されたテーパ内面の凹部と、前記
    係止片の先端側の外側に形成され、前記テーパ内面の凹
    部に嵌まるように設けられた係止片の凸部とを備えるこ
    とを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 前記継手本体、前記コレットリング、及
    び前記中間リングが全て樹脂で成形されていることを特
    徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記継手本体の前記コレットリングによ
    って管と接続される部分とは反対側の先端部に、他の連
    通部と接続できるように、拡径されて段部を形成する拡
    径段部が形成されると共に、該拡径段部が縮径可能にス
    リットが形成された係止部を備え、 該係止部よりも前記コレットリングによって管と接続さ
    れる側に、他の連通路とリング状シール部材を介してシ
    ール可能に段部が形成されていること特徴とする請求項
    1又は2記載の管継手。
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