JP2013036444A - 遠心送風機 - Google Patents

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Takanori Nagae
貴憲 永江
Shimei Tei
志明 鄭
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Abstract

【課題】漏れ流れに起因するファン効率の低下を抑制できる遠心送風機を提供する。
【解決手段】遠心送風機51は、羽根車23とベルマウス25とを備えている。ベルマウス25は、その外周面25sに周方向に沿って所定の間隔で配列されて外周面25sから立設された複数の壁部27を有している。各壁部27は、軸方向A及びベルマウス25の半径方向に平行である。各壁部27の半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば空気調和機の室内機に用いられる遠心送風機に関する。
従来から、空気調和機の室内機の送風機として例えば遠心送風機が用いられている。この遠心送風機では、そのファンモータが駆動して羽根車が回転すると、室内機の吸込口から室内機の内部に空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、ベルマウスによってシュラウドの空気吸込口に案内される(以下、ベルマウスによって空気吸込口に案内された空気の流れを主流という。)。
この主流の空気は、ハブとシュラウドとの間に周方向に沿って配列された複数の羽根により半径方向の外側に送られ、その大半は室内機の吹出口を通じて室内に吹き出されるが、一部は室内機内においてシュラウドの外周面側の空間を通ってベルマウスに向かって環流し、ベルマウスとシュラウドとの隙間を通じて再び主流と合流する(以下、前記のように環流し、前記隙間を通じて主流と合流する空気の流れを漏れ流れという。)。このように主流の一部が分岐した漏れ流れが生じると、その分だけ室内に吹き出される空気量が減少するので、ファン効率が低下する。
例えば特許文献1には、ファン効率の低下を抑制するためにベルマウス(ファンガイド)の外面に多数の溝を設けた遠心送風機が開示されている。この遠心送風機では、シュラウドの外周面側の空間を通ってベルマウスに向かって環流する漏れ流れは、前記溝を介してベルマウスとシュラウドとの隙間に導入される(特許文献1の段落番号0024,0052、図5及び図6参照)。特許文献1には、前記のように前記溝によって漏れ流れが案内されて安定した流れとなるので、漏れ流れの変動に起因する送風性能の低下が抑制できる、と記載されている。
特開2001−3899号公報
ところで、特許文献1に記載の遠心送風機において、漏れ流れが前記溝により案内されて安定した流れとなるには、漏れ流れの空気の一部が前記溝の内部に入り込む必要があると考えられる。
しかしながら、前記溝の周辺を高速で流れる空気は、前記溝内に入り込むよりもその溝の近傍を素通りしやすいため、前記溝により空気を案内する効果は必ずしも十分とは言えない。したがって、遠心送風機においては、さらなるファン効率の改善が望まれている。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、漏れ流れに起因するファン効率の低下を抑制できる遠心送風機を提供することにある。
(1) 本発明の遠心送風機は、羽根車(23)と、ベルマウス(25)とを備えている。前記羽根車(23)は、ファンモータ(11)の回転軸(13)を中心として円形に開口する空気吸込口(19a)を有するシュラウド(19)と、前記空気吸込口(19a)の周方向に沿って配列された複数の羽根(21)とを含む。前記ベルマウス(25)は、前記シュラウド(19)に対して前記回転軸(13)の軸方向(A)の前側(F)に配置されている。前記ベルマウス(25)と前記空気吸込口(19a)の周縁部(19e)との間には半径方向に所定の隙間(G)が設けられている。
前記ベルマウス(25)は、その外周面(25s)に周方向に沿って所定の間隔で配列されて前記外周面(25s)から立設された複数の壁部(27)を有している。各壁部(27)は、前記軸方向(A)及び前記ベルマウス(25)の半径方向に平行である。各壁部(27)の後側端部(27r)は、前記周縁部(19e)よりも半径方向外側に位置する半径方向外側部位(271)と、前記周縁部(19e)よりも半径方向内側に位置する半径方向内側部位(272)と、前記周縁部(19e)に対して前後方向に対向する対向部位(273)と、を含む。前記半径方向外側部位(271)は、前記対向部位(273)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置している。
この構成では、前記ベルマウス(25)が前記複数の壁部(27)を有しているので、前記壁部(27)が漏れ流れの抵抗となり、漏れ流れの量を低減させることができる。しかも、漏れ流れの方向を主流の方向に近づけることができるので、漏れ流れが主流と合流するときに主流が乱されるのを抑制できる。これにより、ファン効率の低下を抑制することができる。具体的に説明すると、以下のようになる。
すなわち、ベルマウス(25)によりシュラウド(19)の空気吸込口(19a)に案内される主流の空気は、空気吸込口(19a)の近傍においては、主に回転軸(13)の軸方向(A)に沿った方向に流れている。一方で、従来の遠心送風機における漏れ流れは、シュラウド(19)の回転により生じる回転方向への空気の流れに影響されて前記回転軸(13)の軸方向(A)から前記回転方向に傾斜した方向に向いて流れている。このように主流と漏れ流れが合流する空気吸込口(19a)の近傍においては、主流と漏れ流れの向きが大きく異なっているので、漏れ流れが主流に合流すると、主流は漏れ流れによって流れが乱されることになり、ファン効率の低下につながる。
一方、本発明の構成では、前記複数の壁部(27)が前記軸方向(A)及び前記半径方向に平行な姿勢でベルマウス(25)の外周面(25s)から立設されている。すなわち、隣り合う壁部(27)に挟まれる空気流路(253)は、前記軸方向(A)に沿った方向に向いている。この空気流路(253)は、隣り合う壁部(27)とベルマウス(25)の外周面(25s)とによって両サイドと底とが囲まれた空間であり、この空気流路(253)への漏れ流れの入口と出口とは開放されて遮るものがない。したがって、壁部(27)間の前記空気流路(253)に漏れ流れを確実に導いて流通させることができるので、漏れ流れを案内する優れた効果を得ることができる。
そして、前記傾斜した方向に流れる漏れ流れが壁部(27)まで到達して壁部(27)間の前記空気流路(253)を通過するときには、この空気流路(253)によって漏れ流れの方向が軸方向(A)に矯正されることになる。したがって、壁部(27)がない場合と比べて、空気が流通時に受ける抵抗が増加する。これにより、主流から分岐する漏れ流れの量を減少させることができる。しかも、空気吸込口(19a)の近傍において、前記空気流路(253)によって整流された漏れ流れの流れ方向は、主流の流れ方向である軸方向(A)に近くなる。したがって、空気吸込口(19a)の近傍において漏れ流れが主流に合流するときに、漏れ流れが主流に対して干渉する度合いが軽減される。よって、漏れ流れに起因するファン効率の低下を抑制することができる。
また、この構成では、後側端部(27r)における半径方向外側部位(271)は、対向部位(273)よりも軸方向(A)の後側(R)に位置しているので、壁部(27)とシュラウド(19)との接触を回避しつつ、各壁部(27)とシュラウド(19)との前後方向の距離(クリアランス)を小さくすることができる。クリアランスを小さくすることにより、ベルマウス(25)とシュラウド(19)との隙間(G)に漏れ流れが流入する際の抵抗がより大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。具体的には次の通りである。
すなわち、仮に、シュラウド(19)の周縁部(19e)に対して前後方向に対向する対向部位(273)を周縁部(19e)側(回転軸(A)の後側(R))に延ばすと、壁部(27)と周縁部(19e)との接触の可能性が高まるので好ましくない。そこで、本構成では、半径方向外側部位(271)を対向部位(273)よりも回転軸(A)の後側(R)に位置させている。これにより、壁部(27)とシュラウド(19)との接触を回避しつつ、各壁部(27)とシュラウド(19)との距離(クリアランス)を小さくすることができる。
(2) 前記遠心送風機において、前記半径方向外側部位(271)は、前記周縁部(19e)に対して半径方向に対向しているのが好ましい。
この構成では、壁部(27)とシュラウド(19)との前後方向の距離(クリアランス)をさらに小さくすることができる。これにより、ベルマウス(25)とシュラウド(19)との隙間(G)に漏れ流れが流入する際の抵抗がさらに大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。
(3) また、前記遠心送風機において、前記半径方向外側部位(271)は、前記周縁部(19e)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置していてもよい。
この構成では、各壁部(27)の半径方向外側部位(271)が周縁部(19e)に対して半径方向外側から被さるように配置されるので、ベルマウス(25)とシュラウド(19)との隙間(G)に漏れ流れが流入する際の抵抗がさらに大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。
(4) 前記遠心送風機において、前記半径方向内側部位(272)は、前記対向部位(273)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置しているのが好ましい。
この構成では、壁部(27)とシュラウド(19)との接触を回避しつつ、ベルマウス(25)と空気吸込口(19a)の周縁部(19e)との間の前記隙間(G)に流入する漏れ流れの整流効果を高めることができる。すなわち、半径方向内側部位(272)は、対向部位(273)よりも半径方向内側に位置しており、前記隙間(G)に対して前後方向に対向している。したがって、半径方向内側部位(272)を、対向部位(273)よりも軸方向(A)の後側(R)に位置させることにより、壁部(27)を前記隙間(G)に近づけることができる。これにより、前記隙間(G)に流入する漏れ流れの整流効果を高めることができる。
(5) 前記遠心送風機において、前記半径方向内側部位(272)は、前記周縁部(19e)に対して半径方向に対向しているのが好ましい。
この構成では、半径方向内側部位(272)が前記隙間(G)の近傍に位置することになるので、漏れ流れは、壁部(27)によって前記隙間(G)に流入する直前まで案内された後、前記隙間(G)に流入する。これにより、漏れ流れの整流効果をさらに高めることができる。
(6) 前記遠心送風機において、前記後側端部(27r)は、前記半径方向内側部位(272)と前記対向部位(273)と前記半径方向外側部位(271)とをつなぎ前記軸方向(A)の前側(F)に凹む凹曲面(275)を有している場合には、平面である場合に比べて周縁部(19e)との距離を凹曲面(275)全体にわたって確保しやすい。
(7) そして、前記凹曲面(275)は円弧形状である場合には、周縁部(19e)と凹曲面(275)との距離が凹曲面(275)全体にわたって満遍なく確保できる。これにより、凹曲面(275)と周縁部(19e)との距離を確保しつつ、半径方向外側部位(271)及び/又は半径方向内側部位(272)をより後側(R)に位置させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、漏れ流れに起因するファン効率の低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る遠心送風機を備えた室内機を示す断面図である。 前記室内機における羽根車、熱交換器及び吹出口の位置関係を示す底面図である。 前記遠心送風機の羽根車を示す斜視図である。 前記遠心送風機のベルマウスを示す平面図である。 前記遠心送風機の一部を拡大した断面図である。 空気の流れを説明するための図であり、前記遠心送風機の一部を拡大した断面図である。 風量とモータ入力との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る遠心送風機の一部を拡大した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る遠心送風機の一部を拡大した断面図である。 本発明の第4実施形態に係る遠心送風機の一部を拡大した断面図である。 本発明の第5実施形態に係る遠心送風機の一部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る遠心送風機51及びこれを備えた室内機31について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、室内機31は、天井埋込型のカセット室内機である。この室内機31は、天井に設けられた開口に埋め込まれる略直方体の筐体33と、筐体33の下部に取り付けられた化粧パネル47とを備えている。化粧パネル47は、平面視の形状が筐体33よりも一回り大きく、天井の開口を覆った状態で室内に露出している。化粧パネル47は、その中央部に設けられた矩形状の吸込グリル39と、この吸込グリル39の各辺に沿って設けられた細長い矩形状の4つの吹出口37とを有している。
室内機31は、筐体33内に、遠心送風機(ターボファン)51、ファンモータ11、熱交換器43、ドレンパン45、エアフィルタ41などを備えている。遠心送風機51は、羽根車23とベルマウス25とを含む。ファンモータ11は、筐体33の天板の略中央に固定されている。ファンモータ11の回転軸13は下方に延びている。
図1及び図2に示すように、熱交換器43は、厚みの小さな扁平な形状を有している。熱交換器43は、その下端部に沿って延設された皿状のドレンパン45から上方に起立した状態で羽根車23の周囲を囲むように配置されている。ドレンパン45は、熱交換器43において生じる水滴を収容する。収容された水は図略の排水経路を通じて排出される。
エアフィルタ41は、ベルマウス25の入口を覆う大きさを有し、ベルマウス25と吸込グリル39との間に吸込グリル39に沿って設けられている。エアフィルタ41は、吸込グリル39から筐体33内に吸い込まれた空気がエアフィルタ41を通過する際に空気中の塵埃を捕捉する。
図1〜図3に示すように、羽根車23は、ハブ15と、シュラウド19と、複数の羽根21とを含む。ハブ15は、ファンモータ11の回転軸13の下端部に固定されている。ハブ15は、平面視で回転軸13を中心とする円形状を有している。
シュラウド19は、ハブ15に対して回転軸13の軸方向Aの前側Fに対向配置されている。シュラウド19は、回転軸13を中心として円形に開口する空気吸込口19aを有している。シュラウド19の外径は、後側Rに向かうにつれて大きくなっている。
複数の羽根21は、ハブ15とシュラウド19との間に空気吸込口19aの周方向に沿って所定の間隔をあけて配列されている。各羽根21の前側Fの端部はシュラウド19の内面に接合されている。各羽根21の後側Rの端部はハブ15に接合されている。各羽根21は、ハブ15の半径方向に対して回転方向の反対向き(後ろ向き)に傾斜した後ろ向き羽根である。
ベルマウス25は、シュラウド19に対して軸方向Aの前側Fに対向配置されている。ベルマウス25は、ベルマウス本体251とこのベルマウス本体251の前側Fの周縁からベルマウス本体251の周囲に張り出したフランジ部252とを含む。ベルマウス本体251は、前後方向に貫通する貫通口25aを有している。ベルマウス本体251の外周面25sは、外径が後側Rに向かうにつれて小さくなる湾曲形状を有している。
図1及び図6に示すように、ベルマウス本体251の後側Rの一部は、空気吸込口19aの周縁部19eとの間に所定の隙間Gを設けた状態で空気吸込口19aからシュラウド19内に挿入されている。これにより、ベルマウス25は、貫通口25aを通じて後側Rに向かって吸い込まれる空気をシュラウド19の空気吸込口19aに案内することができる。
図4及び図5に示すように、ベルマウス25は、ベルマウス本体251の外周面25sに周方向に沿って所定の間隔で配列された複数の壁部27を有している。各壁部27は、ベルマウス25の外周面25sから立設されている。各壁部27は、軸方向Aに平行で、かつ、ベルマウス25の半径方向に平行となるように前側Fから後側Rに向かって外周面25sに沿って延びている。各壁部27は、シュラウド19に対して離間した位置に設けられている。
図4に示すように、ベルマウス25は、隣り合う壁部27,27と外周面25sとにより三方が囲まれた複数の空気流路253を有している。この空気流路253は、軸方向Aに沿った方向に向いている。この空気流路253は、隣り合う壁部27とベルマウス25の外周面25sとによって両サイドと底とが囲まれているが、この空気流路253への漏れ流れ(旋回流れ)の入口と出口とは開放されて遮るものがない。したがって、漏れ流れは、壁部27間の空気流路253の入口に確実に導かれ、空気流路253内を前側Fから後側Rに向かって案内される。
図6に示すように、各壁部27の外側部274は、軸方向Aに平行であるが、これに限定されない。例えば、外側部274は、ベルマウス25の外周面25sの湾曲形状に沿って湾曲していてもよい。
図6に示すように、各壁部27の後側端部27rは、シュラウド19の空気吸込口19aの周縁部19eよりも半径方向外側に位置する半径方向外側部位271と、周縁部19eよりも半径方向内側に位置する半径方向内側部位272と、周縁部19eに対して前後方向に対向する対向部位273とを含む。
半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置している。半径方向内側部位272は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置している。半径方向外側部位271は、主に、隙間Gに漏れ流れが流入する際の抵抗を大きくする役割を担っている。また、半径方向内側部位272は、主に、漏れ流れを整流しつつ隙間Gに漏れ流れを案内する役割を担っている。
各壁部27は、ベルマウス25と周縁部19eとの間に設けられた隙間Gに対して後側端部27rにおける半径方向内側部位272が前後方向に対向する位置まで後側Rに向かって延びている。
後側端部27rは、半径方向内側部位272と対向部位273と半径方向外側部位271とをつなぎ軸方向Aの前側Fに凹む凹曲面275を有している。この凹曲面275は、円弧形状である。具体的には、凹曲面275の断面(回転軸13の中心を含む断面)の形状が半円弧状である。
凹曲面275の位置は、例えば周縁部19e(周縁部19e上の点)を中心とする円弧に基づいて決めることができる。この円弧の半径は、例えばベルマウス25の製造上の取付誤差の範囲、羽根車23の回転振れの範囲、及び安全代を考慮に入れて決定される。これにより、周縁部19eと凹曲面275との距離を凹曲面275のほぼ全体にわたってある程度揃えることができ、取り付け誤差、回転振れなどに起因するシュラウド19と壁部27との接触を抑制できる。なお、凹曲面275は、周縁部19eから離れる方向に凹む凹曲面であればよく、必ずしも正確な円弧や楕円弧などの円弧状の曲線でなくてもよい。
半径方向外側部位271は、周縁部19eに対して半径方向に対向している。半径方向内側部位272は、周縁部19eに対して半径方向に対向している。すなわち、半径方向において、周縁部19eは、半径方向外側部位271と半径方向内側部位272に挟まれている。
ベルマウス25は、例えば板金加工、樹脂成形などによって各壁部27がベルマウス本体251と一体に成形されていてもよく、ベルマウス本体251とは別に成形された各壁部27をベルマウス本体251に接合して作製してもよい。
次に、遠心送風機51における空気の流れについて説明する。図6に示すように、ベルマウス25のベルマウス本体251によりシュラウド19の空気吸込口19aに案内される主流Sの空気は、空気吸込口19aの近傍においては、主にシュラウド19の回転軸13の軸方向Aに沿った方向に流れている。
壁部27を有していない従来の遠心送風機では、破線の矢印M1で示すように、漏れ流れM1は、空気吸込口19aの近傍において、シュラウド19が回転方向Kに回転することにより生じる回転方向Kへの空気の流れに影響されて軸方向Aから前記回転方向Kに傾斜した方向に向いて流れている。したがって、この漏れ流れM1が主流Sと合流すると、主流Sは漏れ流れM1によって流れが乱されることになり、送風音が大きくなるとともに、ファン効率の低下につながる。
一方、第1実施形態の遠心送風機51では、一点鎖線の矢印Mで示すように、漏れ流れMは、隣り合う壁部27とベルマウス本体251の外周面25sとに囲まれる空気流路253に沿って後側Rに案内され、ベルマウス本体251の後側Rの端部とシュラウド19の前側Fの端部との間の隙間Gを通過する。この隙間Gを通過した漏れ流れMは、空気吸込口19aの近傍において、従来と比べて流れ方向が軸方向Aに近づくように矯正されている。したがって、漏れ流れMが主流Sに合流するときの干渉が抑制される。
また、第1実施形態の遠心送風機51では、一点鎖線の矢印M2で示すように、周縁部19e寄りの領域に流れる漏れ流れM2が生じる場合であっても、半径方向外側部位271が対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しているので、隙間Gに漏れ流れM2が流入する際の抵抗がより大きくなり、漏れ流れM2の量が低減される。
図7は、風量とモータ入力との関係を示すグラフである。このグラフは、第1実施形態に係る遠心送風機51を備えた室内機31の特性と、壁部27が設けられていない参考例のベルマウスを備えた室内機の特性とを示している。
図7に示すように、参考例に比べて第1実施形態では、モータ入力が低減されていることがわかる。特に、風量の大きな領域におけるモータ入力の低減効果が高い。このように第1実施形態では、参考例と同じ風量を得るのに必要なモータ入力が参考例に比べて小さくなっており、ファン効率が高い。したがって、第1実施形態では、参考例に比べて漏れ流れの量が少なくなり、損失が低減されていると考えられる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態に係る遠心送風機51の一部を拡大した断面図である。第2実施形態に係る遠心送風機51は、ベルマウス25に設けられている壁部27の構成が第1実施形態とは異なっており、壁部27以外の構成については第1実施形態と同様である。したがって、以下では、ベルマウス25の壁部27について説明し、その他の構成については第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態における壁部27の後側端部27rの半径方向外側部位271は、周縁部19eよりも軸方向Aの後側Rに位置している。後側端部27rは、半円弧状の凹曲面275と、半径方向外側部位271から前側Fに延びる内側平面276とを有している。この第2実施形態では、各壁部27の半径方向外側部位271が周縁部19eに対して半径方向外側から被さるように配置されているので、ベルマウス25とシュラウド19との隙間Gに漏れ流れが流入する際の抵抗がさらに大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。これらの点を除く他の構成は、第2実施形態は、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係る遠心送風機51の一部を拡大した断面図である。第3実施形態に係る遠心送風機51は、ベルマウス25に設けられている壁部27の構成が第1実施形態とは異なっており、壁部27以外の構成については第1実施形態と同様である。
図9に示すように、半径方向外側部位271は、周縁部19eよりも軸方向Aの前側Fに位置しているので、第1実施形態及び第2実施形態に比べて漏れ流れM2の量を低減する効果は低くなる。しかし、半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しているので、半径方向外側部位271の前後方向の位置が対向部位273と同程度である場合に比べれば漏れ流れM2の量を低減できる。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態に係る遠心送風機51の一部を拡大した断面図である。第4実施形態に係る遠心送風機51は、ベルマウス25に設けられている壁部27の構成が第1実施形態とは異なっており、壁部27以外の構成については第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しており、周縁部19eに対して半径方向に対向している。一方、半径方向内側部位272は、前後方向の位置が対向部位273と同程度、又は対向部位273よりも前側Fに位置している。
後側端部27rは、半径方向内側部位272と対向部位273と半径方向外側部位271とをつなぎ軸方向Aの前側Fに凹む凹曲面275を有している。この凹曲面275は、断面形状が滑らかに湾曲する円弧や楕円弧などの円弧状の曲面である。
<第5実施形態>
図11は、第5実施形態に係る遠心送風機51の一部を拡大した断面図である。第5実施形態に係る遠心送風機51は、ベルマウス25に設けられている壁部27の構成が第1実施形態とは異なっており、壁部27以外の構成については第1実施形態と同様である。
第5実施形態では、半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しており、周縁部19eに対して半径方向に対向している。一方、半径方向内側部位272は、前後方向の位置が対向部位273と同程度、又は対向部位273よりも前側Fに位置している。
後側端部27rは、半径方向内側部位272と対向部位273と半径方向外側部位271とをつなぐ傾斜面277を有している。この傾斜面277は、軸方向Aに対して傾斜している平面である。傾斜面277は、後側Rに向かうにつれて半径方向外側に位置するように傾斜している。
以上説明したように、各実施形態では、ベルマウス25が複数の壁部27を有しているので、壁部27が漏れ流れの抵抗となり、漏れ流れの量を低減させることができる。しかも、漏れ流れの方向を主流の方向に近づけることができるので、漏れ流れが主流と合流するときに主流が乱されるのを抑制できる。これにより、ファン効率の低下を抑制することができる。
また、各実施形態では、後側端部27rにおける半径方向外側部位271は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しているので、壁部27とシュラウド19との接触を回避しつつ、各壁部27とシュラウド19との前後方向の距離(クリアランス)を小さくすることができる。クリアランスを小さくすることにより、ベルマウス25とシュラウド19との隙間Gに漏れ流れが流入する際の抵抗がより大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。
第1実施形態、第4実施形態及び第5実施形態では、半径方向外側部位271は、周縁部19eに対して半径方向に対向しているので、壁部27とシュラウド19との前後方向の距離(クリアランス)をさらに小さくすることができる。これにより、ベルマウス25とシュラウド19との隙間Gに漏れ流れが流入する際の抵抗がさらに大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。
第2実施形態では、半径方向外側部位271は、周縁部19eよりも軸方向Aの後側Rに位置しているので、各壁部27の半径方向外側部位271が周縁部19eに対して半径方向外側から被さるように配置される。これにより、ベルマウス25とシュラウド19との隙間Gに漏れ流れが流入する際の抵抗がさらに大きくなり、漏れ流れの量がさらに低減される。
第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、半径方向内側部位272は、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置しているので、壁部27とシュラウド19との接触を回避しつつ、周縁部19eとの間の隙間Gに流入する漏れ流れの整流効果を高めることができる。すなわち、半径方向内側部位272は、対向部位273よりも半径方向内側に位置しており、隙間Gに対して前後方向に対向している。したがって、半径方向内側部位272を、対向部位273よりも軸方向Aの後側Rに位置させることにより、壁部27を隙間Gに近づけることができる。これにより、隙間Gに流入する漏れ流れの整流効果を高めることができる。
第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、半径方向内側部位272は、周縁部19eに対して半径方向に対向しているので、半径方向内側部位272が隙間Gの近傍に位置することになる。これにより、漏れ流れは、壁部27によって隙間Gに流入する直前まで案内された後、隙間Gに流入する。これにより、漏れ流れの整流効果をさらに高めることができる。
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態では、後側端部27rは、半径方向内側部位272と対向部位273と半径方向外側部位271とをつなぎ軸方向Aの前側Fに凹む凹曲面275を有しているので、第5実施形態のような平面により構成される傾斜面277に比べて周縁部19eとの距離を凹曲面275全体にわたって確保しやすい。
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態では、凹曲面275が円弧形状であるので、周縁部19eと凹曲面275との距離が凹曲面275全体にわたって満遍なく確保できる。これにより、この凹曲面275と周縁部19eとの距離を確保しつつ、半径方向外側部位271及び/又は半径方向内側部位272をより後側Rに位置させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、各実施形態では、遠心送風機を空気調和装置の室内機に用いた場合を例に挙げて説明したが、他の用途に用いることもできる。
11 ファンモータ
13 回転軸
15 ハブ
17 空気吸込口
19e 空気吸込口の周縁部
19 シュラウド
21 羽根
23 羽根車
25 ベルマウス
251 ベルマウス本体
252 フランジ部
253 空気流路
25a 貫通口
25s ベルマウス本体の外周面
27 壁部
27f 壁部の前側端部
27r 壁部の後側端部
271 半径方向外側部位
272 半径方向内側部位
273 対向部位
275 凹曲面
277 傾斜面
31 室内機
A ファンモータの回転軸の軸方向
F 軸方向の前側
R 軸方向の後側

Claims (7)

  1. ファンモータ(11)の回転軸(13)を中心として円形に開口する空気吸込口(19a)を有するシュラウド(19)と、前記空気吸込口(19a)の周方向に沿って配列された複数の羽根(21)とを含む羽根車(23)と、
    前記シュラウド(19)に対して前記回転軸(13)の軸方向(A)の前側(F)に配置され、前記空気吸込口(19a)の周縁部(19e)との間に半径方向に所定の隙間(G)が設けられているベルマウス(25)と、を備え、
    前記ベルマウス(25)は、その外周面(25s)に周方向に沿って所定の間隔で配列されて前記外周面(25s)から立設された複数の壁部(27)を有し、
    各壁部(27)は、前記軸方向(A)及び前記ベルマウス(25)の半径方向に平行であり、
    各壁部(27)の後側端部(27r)は、前記周縁部(19e)よりも半径方向外側に位置する半径方向外側部位(271)と、前記周縁部(19e)よりも半径方向内側に位置する半径方向内側部位(272)と、前記周縁部(19e)に対して前後方向に対向する対向部位(273)と、を含み、
    前記半径方向外側部位(271)は、前記対向部位(273)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置している、遠心送風機。
  2. 前記半径方向外側部位(271)は、前記周縁部(19e)に対して半径方向に対向している、請求項1に記載の遠心送風機。
  3. 前記半径方向外側部位(271)は、前記周縁部(19e)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置している、請求項1に記載の遠心送風機。
  4. 前記半径方向内側部位(272)は、前記対向部位(273)よりも前記軸方向(A)の後側(R)に位置している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠心送風機。
  5. 前記半径方向内側部位(272)は、前記周縁部(19e)に対して半径方向に対向している、請求項4に記載の遠心送風機。
  6. 前記後側端部(27r)は、前記半径方向内側部位(272)と前記対向部位(273)と前記半径方向外側部位(271)とをつなぎ前記軸方向(A)の前側(F)に凹む凹曲面(275)を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の遠心送風機。
  7. 前記凹曲面(275)は円弧形状である、請求項6に記載の遠心送風機。
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