JP2012506391A - Cdkインヒビターとしてのスルホキシミン−置換されたアニリノ−ピリミジン誘導体類、それらの製造及び医薬製剤としてのそれらの使用 - Google Patents

Cdkインヒビターとしてのスルホキシミン−置換されたアニリノ−ピリミジン誘導体類、それらの製造及び医薬製剤としてのそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記式(I):
で表されるスルホキシミン‐置換されたアニリノ−ピリミジン誘導体類、それらの製造方法、及び種々の疾病の処理のための薬剤としてのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、選択されたスルホキシミン−置換されたアニリノ−ピリミジン誘導体類、それらの製造方法、及び種々の疾病の処理のための医薬としてのそれらの使用に関する。
ピリミジン及び類似体は、活性成分、例えば殺真菌剤としての2−アニリノ−ピリミジン(DE4029650号)、又は神経学的又は神経変性疾病の処理のための置換されたピリミジン誘導体(WO99/19305号)としてすでに記載されている。非常に多くのピリミジン誘導体が、CDKインヒビター、例えば2−アミノ−4−置換されたピリミジン(WO01/14375号)、プリン(WO99/02162号)、5−シアノ−ピリミジン(WO 02/04429号)、アニリノピリミジン(WO00/12486号)及び2−ヒドロキシ−3−N, N−ジメチルアミノプロポキシ−ピリミジン(WO00/39101号)として記載されている。
特に、CDKに関して阻害効果を有するピリミジン誘導体が、WO02/096888号及びWO03/076437号に開示されている。フェニルスルホンアミド基を含む化合物は、ヒトカルボアンヒドラーゼ(特に、カルボアンヒドラーゼ−2)の既知インヒビターであり、そして中でも、緑内障の処理のための利尿剤として使用される。スルホンアミドの窒素原子及び酸素原子は、水素結合を通して、カルボアンヒドラーゼ−2の活性中心におけるZn2+イオン及びアミノ酸Thr199に結合し、そして従って、その酵素機能を阻止する(A. Casini, F. Abbate, A. Scozzafava, CT. Supuran, Bioorganic. Med. Chem. Lett. 2003, 1 , 2759)。フェニルスルホンアミド基を含むCDKインヒビターの臨床使用は、カルボンアンヒドラーゼの阻害の可能性及び得られる範囲の副作用により制限される。
スルホキシミン活性物質の例は、殺真菌剤としてのスルホンイミドイル−変性トリアゾール(H. Kawanishi, H. Morimoto, T. Nakano, T. Watanabe, K. Oda, K. Tsujihara, Heterocycles 1998, 49, 181)、又は除草剤及び殺虫剤としてのアラルキルスルホキシミン(Shell International Research, Ger. P. 2 129 678)である。
WO2005/037800号は、サイクリン−依存性キナーゼのインヒビターとして開環スルホキシミン−置換されたアニリノ−ピリミジン誘導体を開示する。与えられる例は、置換されてないか、又はハロゲン、特にピリミジンの5−位置における臭素により置換されている構造体である。特別に開示される構造体は、5−トリフルオロメチル置換基を有さない。
この従来技術から出発して、本発明により直面される問題は、有能なCDKインヒビターのみならず、また腫瘍増殖を効果的に阻害することができる化合物を供給することである。実際、有能なCDK阻害は必要であるが、しかし効果的な腫瘍阻害のためには十分な必要条件ではない。前記構造体はまた、他の性質、例えば腫瘍細胞中への侵入の性質を必要とする。
現在、下記一般式(I):
Figure 2012506391
[式中、Xは、-O-又は-NH-を表し、
R1は、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基を表し、
R2及びR3は、お互い独立して、水素、メチル又はエチル基を表し、そして
R4は、C1-C6‐アルキル基又はC3-C7‐シクロアルキル環を表す]で表される化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体が、CDKを効果的に阻害するのみならず、また、腫瘍増殖を、特に効果的に阻害することが見出された。
Xが-O-を表す化合物は、下記式(Ia):
Figure 2012506391
により表される。
Xが-NH-である化合物は、下記式(Ib):
Figure 2012506391
により表される。
本出願は次の定義に基づかれる:
C 1 -C 6 −アルキル
C1-C6−アルキル基は、個々の場合、線状又は枝分れしたアルキル残基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル又はヘキシル残基として理解されるべきである。
C 3 -C 7 −シクロアルキル
C3-C7−シクロアルキル環は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル環として理解されるべきである。
一般式(I)においては、Xは-O-又は-NH-を表す。好ましくは、Xは-O-を表す。
一般式(I)においては、R1は、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基を表すことができる。好ましくは、R1はメチル基を表す。
一般式(I)においては、R2及びR3はお互い独立して、水素、メチル又はエチル基を表すことができる。好ましくは、R2及びR3はお互い独立して、水素又はメチル基を表す。特に好ましくは、R2はメチル基を表し、そしてR3は水素又はメチル基を表す。
一般式(I)において、R4は、C1-C6−アルキル残基又はC3-C7−シクロアルキル環を表すことができる。好ましくは、R4はメチル又はエチル基、又はシクロプロピル環を表す。
一般式(I)の化合物の好ましいサブグループは、一般式(I):
[式中、Xは、-O-又は-NH-を表し、
R1は、メチル基を表し、
R2は、メチル基を表し、
R3は、水素又はメチル基を表し、そして
R4は、メチル又はエチル基、又はシクロプロピル環を表す」で表される化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体を含んで成る。
本発明の化合物は、下記の処理のために適切である:
・ 癌、例えば固形腫瘍、腫瘍転移、及び血液学的腫瘍、特に頭及び首腫瘍;肺及び気管支腫瘍;胃腸腫瘍、例えば胃癌、結腸直腸癌、膵臓癌、肝細胞癌;エンドキン活性腫瘍;乳癌及び婦人科学的腫瘍、尿生殖器腫瘍、例えば腎臓癌、膀胱癌、前立腺癌;皮膚腫瘍;肉腫;白血病及びリンパ腫;
・ウィルス性疾患、及び
・ 心血管疾患、例えば狭窄、動脈硬化及び再狭窄、ステント−誘発された再狭窄。
医薬調製に従っての化合物の配合は、生薬のために使用される通常の賦形剤と共に活性物質を、所望する投与形に転換することにより、それ自体知られている態様で実施される。
キャリヤー、充填剤、砕解剤、結合剤、保湿剤、潤滑剤、吸着剤、希釈剤、溶媒、補助溶媒、乳化剤、溶解剤、改善剤、着色剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、浸透圧を変性するための塩又は緩衝液が例えば、賦形剤として使用され得る。Remington's Pharmaceutical Science, 15th ed. Mack Publishing Company, East Pennsylvania (1980)を参照のこと。
医薬製剤は、下記の形で存在することができる:
固体形、例えば錠剤、糖−被覆された錠剤、ピル、坐薬、カプセル、経皮システム、又は
半固体形、例えば軟膏、クリーム、ゲル、坐薬、エマルジョン、又は
液体形、例えば溶液、チンキ、懸濁液又はエマルジョン。
本発明の賦形剤は例えば、塩、糖類(単、ニ、三、オリゴ及び/又は多糖類)、タンパク質、アミノ酸、ペプチド、脂肪、ワックス、油、炭化水素及びその誘導体であり得、ここで前記賦形剤は天然起源のものであり得るか、又は合成的に又は一部合成的に得れる。
錠剤、糖−被覆された錠剤、カプセル、ピル、粉末、顆粒、香錠、懸濁液、エマルジョン又は溶液は特に、経口適用のために考慮され得る。
懸濁液、エマルジョン及び何よりも溶液が非経口適用のために特に考慮され得る。
本発明の化合物の調製
原則として、スルホキシミンは、構造及び形状に関して、高い安定性を有する(C. BoIm, J.P. Hildebrand, J. Org. Chem. 2000, 65, 169)。官能基のそれらの性質はしばしば、さらに劇的な反応条件を可能にし、そしてイミン窒素及びα−炭素上でのスルホキシミンの単純な誘導体化を可能にする。鏡像異性体的純粋なスルホキシミンはまた、ジアステレオ選択性合成において助剤としても使用され得る((a) S. G. Pyne, Sulfur Reports 1992, 12, 57; (b) CR. Johnson, Aldrichimica Acta 1985, 18, 3)。
鏡像異性体的に純粋な樟脳−10−スルホン酸によるそのラセミ体の分解を通しての鏡像異性体的に純粋なスルホキシミンの調製が記載されている((a) CR. Johnson, CW. Schroeck, J. Am. Chem. Soc. 1973, 95, 7418; (b) CS. Shiner, A.H. Berks, J. Org. Chem. 1988, 53, 5542)。光学的活性のスルホキシミンのもう1つの調製方法は、光学的活性のスルホキシドの立体選択イミン化である((a) C BoIm, P. Muller, K. Harms, Acta Chem. Scand. 1996, 50, 305; (b) Y. Tamura, J. Minamikawa, K. Sumoto, S. Fujii, M. Ikeda, J. Org. Chem. 1973, 38, 1239; (c) H. Okamura, C. BoIm, Org. Lett. 2004, 6, 1305)
スルホキシミンについての再考文献については、(a) M. Regglin, C. Zur, Synthesis 2000, 1 ; (b) CR. Johnson, Aldrichimica Acta 1985, 18, 3を参照のこと。
次の例は、本発明の化合物の調製を説明するものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
式(Ia)(4−0誘導体)の化合物の調製
本発明の化合物は、次の段階:
a)式(IVc)のスルホキシドへの式(IVd)の化合物の酸化:
Figure 2012506391
b1)式(IVa)の保護されたスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドの直接的なイミン化:
Figure 2012506391
b2)式(IVb)の保護されていないスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドのイミン化及び式(IVa)の化合物への保護基の続く導入:
Figure 2012506391
c)式(IV)の化合物への式(IVa)の化合物の還元:
Figure 2012506391
d)式(IV)の一保護されたジオールとの反応による2,4−ジクロロ−5−ヨード−ピリミジン(VII)の4−位置の官能化、及び式(Va)の中間体の形成:
Figure 2012506391
e)5-CF3中間体(V)の生成:
Figure 2012506391
f)式(IV)及び(V)の化合物のカップリング、式(III )の中間体の形成:
Figure 2012506391
g)保護基PGの切断、及び(II)の形成:
Figure 2012506391
h)スルホキシミン上の保護基の切断、及び(Ia)の形成:
Figure 2012506391
(上記式の置換基R1, R2, R3及びR4は、一般式(I)に記載される意味を有する)により特徴づけられる方法により調製され得る。
段階a
式(IVd)の化合物は、式(IVc)のスルホキシドに酸化される。多くの方法、例えば立体選択的方法が、スルホキシドにチオエーテルを転換するために利用できる((a) M. H. Ali et al, Synthesis 1997, 764; b) M.C. Carreno, Chem. Rev. 1995, 95, 1717; c) I. Patel et al, Org. Proc. Res. Dev. 2002, 6, 225; c) N. Khiar et al, Chem. Rev. 2003, 103, 3651)。過ヨウ素酸/塩化鉄III )の記載される使用は、式(IVc)の化合物の調製のために特に適切である。
段階b 1 )
ヨードベンゼンジアセテート、酸化マグネシウム及び触媒量のロジウム(II)アセテートダイマーと組合してのトリフルオロアセトアミドとの式(IVc)のスルホキシドの反応は、式(IVa)の保護されたスルホキシミンの調製を可能にする。この反応は、立体特異的であり、そして立体中心でのその形状を保持する((a) H. Okamura, C. BoIm, Org. Lett. 2004, 6, 1305を参照のこと)。
段階b 2 )
最初に、式(IVb)の保護されていないスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドの反応が存在する。適切な方法は、例えば下記の通りである:
a)アジ化ナトリウム/濃硫酸とのスルホキシドの反応(例えば、(a) CR. Johnson, P.E. Rogers, J. Org. Chem. 1973, 38, 1793を参照のこと)。
b)アジ化ナトリウム/発煙硫酸とスルホキシドとの反応(例えば、(a) N.V. Kondratenko, O.A. Radchenko, L. M. Yagupol<'>ski, J. Org. Chem. USSR 1984, 20, 2051を参照のこと)。
c)o−メシチレンスルホニルヒドロキシルアミン(MSH)とのスルホキシドの反応(例えば、(a) CR. Johnson, R.A. Kirchhoff, H.G. Corkins, J. Org. Chem. 1974, 39, 2458を参照のこと)。式(IVa)の化合物の形成を伴っての保護基の続く導入は例えば、塩基性条件下での無水トリフルオロ酢酸との反応により、記載のようにして生じる。
段階c
式(IV)の化合物への芳香族ニトロ基の続く還元に関しては、主に多くの反応条件が利用できる(例えば、R.C Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH, New York, 1989, 411を参照のこと)。木炭上パラジウムを用いての塩化チタン(III )又は水素化の記載される使用が特に適切である。
段階d
式(VI)のアルコールと2,4−ジクロロ−5−ヨード−ピリミジン(VII)との反応が、式(Va)の中間体の調製を可能にする(例えば、U. Lucking et al, WO2007/071455号を参照のこと)。
段階e
原則的に、種々の方法が、窒素含有複素芳香族化合物におけるトリフルオロメチル基によるハロゲンの置換のために利用できる(例えば、a) G.E. Carr, R.D. Chambers, T.F. Holmes, J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1 , 1988, 921 ; b) F. Cottet, M. Schlosser, Eur. J. Org. Chem. 2002, 327; c) F.G. Njoroge et al, J. Med. Chem 1997, 40, 4290を参照のこと)。
特に、N−メチル−2−ピロリジノン及びTHF中、ヨウ素化銅(I)、弗化カリウム及び(トリフルオロメチル)−トリメチルシランの記載される使用が、5−位置におけるピリミジン(Va)の導入のために適切であり、そして中間体(V)の形成が伴う。
段階f)
式(V)の2−クロロ−ピリミジンは、式(III )の中間体を得るために、式(IV)のアニリンと反応せしめられ得る(例えば、(a) J. Bryant et al, WO 2004/048343号を参照のこと)。
段階g
中間体(III )からの保護基(PG)の切断は、中間体(II)を生成する(例えば、PJ. Kocienski, Protecting Groups, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 1994を参照のこと)。
記載される水素化は、ベンジル基の記載される切断のために特に適切である。THP基の切断は、必要なら、段階f)の条件下ですでに生じ得る。
段階h
スルホキシミン(II)上のトリフルオロアセト基の切断により、式(Ia)の化合物が得られる。室温でのメタノール中、炭酸カリウムを用いての記載される方法は、このために特に適切である(例えば、(a) H. Okamura, C. BoIm, Org. Lett. 2004, 6, 1305を参照のこと)。
一般情報:
スルホキシミン導入体を除いて、物質は、MPL ISIS Drawに包含される、プログラムAutonom 2000 Nameを用いて命名された。Autonom 2000 Nameはいずれのスルホキシミンも受け入れず、従ってスルホキシミンは、IUPAC規則(IUPAC, Nomenclature of Organic Chemistry, 1979 Edition, C-6.3. Sulfoxides and Sulfones, RuIe C-633, 633.1 Sulfimide and Sulfoximide)に従って命名された。
略語:
Figure 2012506391
図1は、例5-SI-2による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、4日目で開始した。処理は、次の投与量及び適用レジメで実施された: グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水); グループ2:例5-SI-2, 周期的処理レジメ、1日当たり2度、経口、4,5,11,12日目、投与量5mg/kg A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。 B)17日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対する処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図2は、V11による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、4日目で開始した。処理は、次の投与量及び適用レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(30%HPβCD/70%水、4〜17日目、1日当たり1度の経口投与);
グループ2:V11,周期的処理レジメ、1日当たり2度、経口、4,5,11,12日目、投与量8mg/kg。
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)17日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図3は、例6-SI-2による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、4日目で開始した。処理は、次の投与量で及び4,5,11,12,17及び18日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:例6-SI-2、投与量3mg/kg
グループ3:例6-SI-2、投与量4mg/kg
グループ4:例6-SI-2、投与量5mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)20日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図4は、V12による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、4日目で開始した。処理は、次の投与量で及び4,5,11,12,17,18,23及び24日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:V12、投与量7mg/kg
グループ3:V12、投与量8.5mg/kg
グループ4:V12、投与量10mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)28日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図5は、2-SI-2による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、5日目で開始した。処理は、次の投与量で及び5,6,12,13,19及び20日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:2-SI-2、投与量1.5mg/kg
グループ3:2-SI-2、投与量2mg/kg
グループ4:2-SI-2、投与量2.5mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)20日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図6は、V13による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、5日目で開始した。処理は、次の投与量で及び5,6,12,13,19及び20日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:V13、投与量6mg/kg
グループ3:V13、投与量8mg/kg
グループ4:V13、投与量10mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)20日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図7は、1-SI-2による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、5日目で開始した。処理は、次の投与量で及び5,6,12,13,19及び20日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:1-SI-2、投与量1.5mg/kg
グループ3:1-SI-2、投与量2mg/kg
グループ4:1-SI-2、投与量2.5mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)20日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
図8は、V14による処理の間、ヒトHeLa-MaTu頸部腫瘍異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の阻害を示す。HeLa-MaTu細胞を、0日目にNMRIヌードマウスに皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに達した後、5日目で開始した。処理は、次の投与量で及び5,6,12,13,19及び20日目、1日当たり2回の経口適用から成る周期的処理レジメで実施された:
グループ1:(対照グループ)−溶解剤(40%PEG400/60%水);
グループ2:V14、投与量6mg/kg
グループ3:V14、投与量8mg/kg
グループ4:V14、投与量10mg/kg
A)時間の関数としてのHeLa-MaTu異種移植片腫瘍の増殖。
B)20日目でのHeLa-MaTu腫瘍の重量、及び対照グループにおける平均腫瘍重量に対するそれぞれの処理グループにおける平均腫瘍重量の比(T/C)。
例1(RS)-S-シクロプロピル-S-(4-{[4‐{[(lR,2R)‐2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]オキシ}‐5- (トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
1a)中間体の調製:
化合物1.11−シクロプロピルスルファニル−4−ニトロベンゼン
Figure 2012506391
1.78g(44.6mモル)の水素化ナトリウム(60%)を、100mlのTHF/100mlのジエチルエーテル中、3.00g(40.5mモル)のシクロプロパンチオール(E. Block et al, J. Am. Chem. Soc. 1992, 114, 3492に従って調製された)の溶液に少しずつ添加し、そして室温で30分間、撹拌した。次に、6.00g(38.7mモル)の1−フルオロ−4−ニトロベンゼンを少しずつ添加した。その混合物を40℃で2時間、撹拌した。それを冷却した後、その混合物を水に置き、そしてベンゼン(3×)により抽出した。組合された有機相を、蒸発により濃縮し、そして残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル95:5)により精製した。4.6g(23.6mモル;収率61%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 8.12 (m, 2H), 7.54 (m, 2H), 2.35 (m, 1 H), 1.16 (m, 2H), 0.61 (m, 2H)。
化合物1.2(RS)−1−シクロプロパンスルフィニル−4−ニトロベンゼン
Figure 2012506391
179mg(1.11mモル)の塩化鉄(III )を、140mlのアセトニトリル中、7.2g(36.88mモル)の1−シクロプロピルスルファニル−4−ニトロベンゼンの混合物に添加し、そしてそれを室温で15分間、撹拌した。次に、9.25g(40.57mモル)の過ヨウ素酸を25℃で少しずつ添加した。その混合物を30分間、撹拌し、そして次に、撹拌しながら、冷却された飽和チオ硫酸ナトリウム溶液に添加した。次に、それを酢酸エチル(2×)により抽出した。組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製した。5.93g (28.07mモル;収率76%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.41 (m, 2H), 7.98 (m, 2H), 2.60 (m, 1 H), 1.01 (m, 3H), 0.86 (m, 1 H)。
化合物1.3(RS)−S−シクロプロピル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシド
Figure 2012506391
1.58g(3.58mモル)の酢酸ロジウム(II)ダイマーを、アルゴン下で、801mlのDCM中、15.1g(71.53mモル)の(RS)−1−シクロプロパンスルフィニル−4−ニトロベンゼン、17.8g(157.37mモル)のトリフルオロアセトアミド、38.0g(118.02mモル)のヨードベンゼンジアセテート及び12.7g(314.73mモル)の酸化マグネシウムの懸濁液に添加し、そして室温で一晩、撹拌した。その混合物を吸引によりセライトを通して濾過し、そして蒸発により濃縮した。残る残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル2:1)により精製した。18.0g(55.97mモル;収率78%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 8.49 (m, 2H), 8.25 (m, 2H), 3.56 (m, 1 H), 1.51 (m, 1H), 1.41 (m, 1 H), 1.18 (m, 2H)。
化合物1.4(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
1.4gの木炭上パラジウム(10%/50%湿分)を、214mlのエタノール及び39mlのTHF中、6.9g(21.44mモル)の(RS)−S−シクロプロピル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシドの溶液に添加し、そして25℃で通常の圧力下で1時間、水素化した。さらに、木炭上パラジウム(1.4g)を添加し、そしてそれを室温でさらに4.5時間、水素化した。その混合物を濾過し、1.4gの木炭上のパラジウムを再び濾液に添加し、そして最終的に、45分間、水素化した。その混合物を濾過し、そして蒸発により濃縮した。5.8g(19.91mモル;収率93%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 7.53 (m, 2H), 6.71 (m, 2H), 6.40 (br, 2H), 3.21 (m, 1 H), 1.28 (m, 2H), 1.08 (m, 2H)。
化合物1.5(2R,3R)−3−ベンジルオキシ−ブタン−2−オール
Figure 2012506391
5.00g(44.6mモル)のカリウムtert−ブチレートを、300mlのTHF中、4.00g(44.4mモル)の(2R, 3R)−ブタン−2,3−ジオールの溶液に室温で添加し、そしてその混合物を15分間、還流した。その混合物を約50℃に冷却し、そして5.3ml(44.6mモル)の臭化ベンジルを添加した。それを3時間、還流し、そして次に、室温で一晩、撹拌した。その混合物を酢酸エチル及び塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして次に、1Nの塩化水素溶液(1×)及び塩化ナトリウム溶液(2×)により洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製した。3.41g(18.9mモル、収率43%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 7.35 (m, 4H), 7.28 (m, 1 H), 4.52 (m, 3H), 3.67 (m, 1 H), 3.37 (m, 1 H), 1.05 (d, 3H), 1.01 (d, 3H)。
化合物1.64−((1R, 2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチル−プロポキシ)−2−クロロ−5−ヨード−ピリミジン
Figure 2012506391
2.07gの水素化ナトリウム(55%)を、0℃で撹拌しながら、56mlのジエチルエーテル中、8.55g(47.4mモル)の(2R, 3R)−3−ベンジルオキシ−ブタン−2−オールに少しずつ添加した。10分後、氷浴を除き、そしてそれを室温でさらに3分間、撹拌した。形成される懸濁液を、6.52g(23.7mモル)の2,4−ジクロロ−5−ヨード−ピリミジンの溶液に0℃で添加した。その混合物を40℃で4時間、撹拌し、そして次に、希塩化ナトリウム溶液を添加した。次に、それを酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。4.12g(9.8mモル、収率41%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 8.78 (s, 1 H), 7.29 (m, 5H), 5.27 (m, 1 H), 4.64 (d, 1 H), 4.53 (d, 1 H), 3.73 (m, 1 H), 1.30 (d, 3H), 1.19 (d, 3H)。
化合物1.74-((1R,2R)-2-ベンジルオキシ-1-メチル-プロポキシ)-2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン
Figure 2012506391
3.82g(20.0mモル)のヨウ化銅(I)、0.97g(16.7mモル)の弗化カリウム及び2.47ml(16.7mモル)の(トリフルオロメチル)−トリメチルシランを撹拌下で、15.8mlのNMP及び15.8mlのTHF中、4.66g(11.1mモル)の4−((1R, 2R)−2−ベンジルオキシ−1−メチル−プロポキシ)−2−クロロ−5−ヨード−ピリミジンの溶液に室温で添加した。その混合物を80℃で5.5時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を希塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。2.17g(6.0mモル、収率54%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.81 (s, 1 H), 7.21 (m, 5H), 5.40 (m, 1 H), 4.57 (d, 1 H), 4.42 (d, 1 H), 3.70 (m, 1 H), 1.28 (d, 3H), 1.13 (d, 3H)。
化合物1.8(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-(ベンジルオキシ)-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-シクロプロピル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
ジオキサン中、塩化水素の4N溶液0.96mlを、18.8mlのアセトニトリル中、1.39g(3.85mモル)の4-((1R,2R)-2-ベンジルオキシ-1-メチル-プロポキシ)-2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン及び1.35g(4.62mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドに添加し、そして80℃で5時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を酢酸エチルにより希釈し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。1.32g(2.14mモル、収率56%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 10.71 (s, 1 H), 8.84 (s, 1 H), 8.08 (m, 2H), 7.93 (m, 2H), 7.26 (m, 5H), 5.52 (m, 1 H), 4.62 (d, 1 H), 4.51 (d, 1 H), 3.78 (m, 1 H), 3.35 (m, 1 H), 1.37 (m, 5H), 1.16 (m, 5H)。
化合物1.9(RS)-S-シクロプロピル-S-(4-{[4-{[(1R, 2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]オキシ}-5- (トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
1.64gの木炭上パラジウム(10%)を、66mlのエタノール中、1.31g(2.12mモル)の(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-(ベンジルオキシ)-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-シクロプロピル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの溶液に添加し、そして室温で、通常の圧力下で水素化した。その混合物を濾過し、そして蒸発により濃縮した。0.88g(1.67mモル;収率79%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 10.65 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 8.04 (m, 2H), 7.89 (m, 2H), 5.28 (m, 1 H), 4.86 (d, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.35 (m, 1 H), 1.45 (m, 5H), 1.15 (m, 5H)。
1b最終生成物の調製
1130mg(8.20mモル)の炭酸カリウムを、35mlのメタノール中、863mg(1.64mモル)の(RS)-S-シクロプロピル-S-(4-{[4-{[(1R, 2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]オキシ}-5- (トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミドに添加し、そして室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(3×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。709mg(1.64mモル)の原生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.50 (s, 1 H), 8.59 (s, 1 H), 7.94 (m, 2H), 7.84 (m, 2H), 5.32 (m, 1 H), 4.91 (d, 1 H), 4.07 (s, 1 H), 3.86 (m, 1 H), 2.63 (m, 1 H), 1.30 (d, 3H), 1.11 (m, 4H), 0.91 (m, 3H). MS: 431 (ES+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IA 5μ 250x30 mm
溶離剤:ヘキサン/エタノール8:2
流速:40.0ml/分
検出器:UV254nm
温度:室温
保持時間:10.8-13.4分;立体異性体1(=例1-SI-1)
13.6-18.5分;立体異性体2(=例1-SI-2)
例2(RS)-S-(4-{[4-{[(1 R,2R)-2-ヒドロキシ-1 -メチルプロピル]オキシ}-5-
(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチルスルホキシミド
Figure 2012506391
2a)中間体の調製
化合物2.1(RS)−S−(4−ニトロフェニル)−S−メチルスルホキシミド
Figure 2012506391
0.70g(10.76mモル)のアジ化ナトリウムを、20mlのDCM中、1.56g(8.42mモル)の1−(メチルスルフィニル)−4−ニトロベンゼンに添加した。2.3mlの濃硫酸を前記混合物に0℃でゆっくり添加し、そして次にそれを45℃に加熱した。16時間後、前記混合物を室温に冷却し、そして水の添加の後、それをDCMにより抽出した。水性相を、15%水酸化ナトリウム溶液によりpH11に調節し、そしてDCM(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。1.08g(5.39mモル;収率63%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ = 8.43 (m, 2H), 8.17 (m, 2H), 4.62 (s, 1 H), 3.18 (s, 3H)。
化合物2.2(RS)−S−メチル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
1.00ml(7.08mモル)の無水トリフルオロ酢酸を、氷による冷却下で、32mlのDCM中、1000mg(4.99mモル)の(RS)−S−(4−ニトロフェニル)−S−メチルスルホキシド、55mg(0.45mモル)のDMAP及び0.76ml(5.49mモル)のトリエチルアミンの溶液に滴下した。その混合物を氷浴上でさらに2時間、撹拌した。それをDCMにより希釈し、そして半濃縮された塩化ナトリウム溶液により洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル60:40)により精製した。得られる生成物を最終的にジイソプロピルエーテルと共に撹拌した。固形物を吸引により濾過し、そして乾燥した。1444mg(4.87mモル;収率98%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 8.50 (m, 2H), 8.24 (m, 2H), 3.87 (s, 3H)。
化合物2.3(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
292mgの木炭上パラジウム(10%/50%湿分)を、45mlのエタノール及び8mlのTHF中、1.34g(4.52mモル)の(RS)−S−メチル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシドの溶液に添加し、そして24℃で通常の圧力下で45分間、水素化した。その混合物を濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣を、ジイソプロピルエーテルと共に撹拌した。固形物を吸引下し、そして乾燥した。1.07g(4.03mモル;吸率89%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 7.54 (m, 2H), 6.67 (m, 2H), 6.35 (s, 2H), 3.55 (s, 3H)。
化合物2.4(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-(ベンジルオキシ)-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
ジオキサン中、塩化水素の4N溶液0.97mlを、19.0mlのアセトニトリル中、1.40g(3.88mモル)の4-((1R,2R)-2-ベンジルオキシ-1-メチル-プロポキシ)-2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン及び1.20g(4.51mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドに添加し、そして80℃で6時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を酢酸エチルにより希釈し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製した。1.76g(2.98mモル、収率77%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ =10.66 (s, 1 H), 8.60 (s, 1 H), 8.02 (m, 2H), 7.93 (m, 2H), 7.21 (m, 5H), 5.46 (m, 1 H), 4.57 (d, 1 H), 4.46 (d, 1 H), 3.72 (m, 1 H), 3.68 (s, 3H), 1.31 (d, 3H), 1.16 (d, 3H)。
化合物2.5(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
0.18gの木炭上パラジウム(10%)を、35mlのエタノール中、1.75g(2.96mモル)の(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-(ベンジルオキシ)-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの溶液に添加し、そして室温で、通常の圧力下で水素化した。その混合物を濾過し、そして蒸発により濃縮した。1.40gの原生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 10.65 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H), 8.04 (m, 2H), 7.93 (m, 2H), 5.28 (m, 1 H), 4.86 (d, 1 H), 3.83 (m, 1 H), 3.70 (s, 3H), 1.26 (d, 3H), 1.07 (d, 3H)。
2b)最終生成物の調製
1.92g(13.89mモル)の炭酸カリウムを、60mlのメタノール中、1.39g(2.78mモル)の(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]オキシ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチル-N-(トリフルオロアセチル)スルホキシミドに添加し、そして室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール9:1)により精製した。862mg(2.13mモル;収率77%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.47 (s, 1 H), 8.55 (s, 1 H), 7.90 (m, 2H), 7.83 (m, 2H), 5.27 (m, 1 H), 4.86 (d, 1 H), 4.04 (s, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.00 (s, 3H), 1.26 (d, 3H), 1.07 (d, 3H)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IC 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/エタノール8:2
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
流速:25.0ml/分
検出器:UV280nm
温度:室温
保持時間:9.5-12.1分;立体異性体1(=例1-SI-1)
13.1-16.0分;立体異性体2(=例2-SI-2)
例3(RS)-S-(4-{[4-{[(R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチルプロピル]オキシ}-5-
(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチルスルホキシミド
Figure 2012506391
3a)中間体の調製:
化合物3.1(R)−2−メチル−ブタン−2,3−ジオール
Figure 2012506391
20mlのTHF中、10.0g(96.1mモル)の(R)−(+)−メチルラクテートの溶液を、THF中、塩化メチルマグネシウムの氷冷却された3N溶液160ml(480.0mモル)に滴下した。まず、その混合物を室温にゆっくり加熱し、そして次に、30分間、還流した。冷却後、その混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(3×)により抽出した。組合された有機相を、Whatmanフィルター上で濾過し、そして蒸発により濃縮した。4.5g(43.1mモル)の原生成物を得、そしてさらに精製しないで、それを使用した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 4.21 (d, 1 H), 3.93 (s, 1 H), 3.29 (m, 1 H), 0.97 (m, 9H)。
化合物3.2(R)−3−(2−クロロ−5−ヨード−ピリミジン−4−イルオキシ)−2−メチル−ブタン−2−オール
Figure 2012506391
1.84g(42.3mモル)の水素化ナトリウム(55%)を、0℃での撹拌下で、83mlのジエチルエーテル中、4.40g(42.3mモル)の(R)−2−メチル−ブタン−2,3−ジオールの溶液に少しずつ添加し、そして10分間、撹拌した。それを室温でさらに3分間、撹拌し、そしてその混合物を、97mlのアセトニトリル中、9.68g(35.2mモル)の2,4−ジクロロ−5−ヨード−ピリミジンの氷冷却された溶液に添加した。その混合物を40℃で4時間、撹拌し、そして冷却の後、氷及び飽和NaCl溶液を添加した。次に、それを酢酸エチル(3×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。4.96g(14.5mモル、収率41%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 8.73 (s, 1 H), 4.96 (q, 1 H), 4.62 (s, 1 H), 1.21 (d, 3H), 1.13 (s, 6H). ES: 343 (Cl+)。
化合物3.32-クロロ-4-[(R)-1,2-ジメチル-2-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-プロポキシ]-5-ヨード-ピリミジン
Figure 2012506391
2.64ml(29.0mモル)のジヒドロピラン及び0.36g(1.5mモル)のピリジニウムトシレートを、30mlのDCM中、4.96g(14.5mモル)の(R)−3−(2−クロロ−5−ヨード−ピリミジン−4−イルオキシ)−2−メチル−ブタン−2−オールの溶液に添加し、そして室温で22時間、撹拌した。その混合物をDCMにより希釈し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液により洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。5.50g(12.9mモル、収率89%)のジアステレオマーの混合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 8.75 (s, 1 H), 8.74 (s, 1 H), 5.15 (m, 2H), 4.91 (m, 2H), 3.70 (m, 2H), 3.30 (m, 2H), 1.31 (m, 30H)。
化合物3.42-クロロ-4-[(R)-1,2-ジメチル-2-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-プロポキシ]-5- トリフルオロメチル-ピリミジン
Figure 2012506391
1.61g(8.44mモル)のヨウ化銅(I)、0.41g(7.03mモル)の弗化カリウム及び1.04ml(7.03mモル)の(トリフルオロメチル)−トリメチルシランを室温で、3.3mlのNMP及び3.3mlのTHF中、1.00g(2.34mモル)の2-クロロ-4-[(R)-1,2-ジメチル2-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-プロポキシ]-5-ヨード-ピリミジンの溶液に室温で添加した。その混合物を90℃で2時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を希塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(3×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)により精製した。0.53g(1.43mモル、収率61%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 8.84 (s, 1 H)1 5.32 (m, 1 H), 4.85 (m, 1 H), 3.68 (m, 1 H), 3.30 (m, 1 H), 1.31 (m, 15H)。
3b)最終生成物の調製
5mlのエタノール中、200mg(0.54mモル)の2-クロロ-4-[(R)-1,2-ジメチル2-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-プロポキシ]-5- トリフルオロメチル-ピリミジン及び87mg(0.33mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドを、70℃で6時間、撹拌した。その混合物を回転蒸発器において蒸発乾燥し、そして残渣を11.6ml採取した。373mg(2.70mモル)の炭酸カリウムを前記溶液に添加し、そしてそれを室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。残渣をHPLCにより精製した。31mg(0.07mモル、収率14%)の生成物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 100x30 mm
溶離剤A:水/0.1%HCOOH
溶離剤B:アセトニトリル
グラジエント: 0分 70%A 30%B
1.00分 70%A 30%B
7.50分 40%A 60%B
7.52分 1%A 99%B
10.00分 1%A 99%B
流速:50.0ml/分
検出:DAD 走査範囲 210-400 nm;
MS ESI+, ESI-,走査範囲160-1000 m/z
温度:室温
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 10.48 (s, 1 H), 8.56 (s, 1 H), 7.90 (m, 2H), 7.83 (m, 2H), 5.13 (q, 1 H), 4.67 (s, 1 H), 4.06 (s, 1 H), 3.01 (s, 3H), 1.28 (d, 3H), 1.12 (m, 6H)。
一般式(Ib)(4−N誘導体)の化合物の調製
本発明の化合物を、次の段階により特徴づけられる方法により調製され得る:
a)式(IVc)のスルホキシドへの式(IVd)の化合物の酸化
Figure 2012506391
b1式(IVa)の保護されたスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドの直接的なイミン化
Figure 2012506391
b2)式(IVb)の保護されていないスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドのイミン化及び式(IVa)の化合物への保護基の続く導入:
Figure 2012506391
c)式(IV)の化合物への式(IVa)の化合物の還元:
Figure 2012506391
d)式(VIa)のアミンとの反応による2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン(VIIb)の4−位置の官能化、及び式(Vb)の中間体の形成:
Figure 2012506391
e)式(Vb)及び(IV)の化合物のカップリング、式(IIb)の中間体の形成:
Figure 2012506391
f)スルホキシミン上の保護基の切断、及び(Ib)の形成:
Figure 2012506391
(上記式の置換基R1, R2, R3及びR4は、一般式(I)に記載される意味を有する)。
段階a)−c)
それらの段階は、一般式(Ia)の化合物の調製のための段階a)−d)と同一である。
段階d)
式(VIa)のアミンと、2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン(VIIb)との反応は、生成物(Vb)及び(Vc)の混合物を提供する。所望する生成物(Vb)は、例えばクロマトグラフィーにより分離され得る(例えば、(a) J. Bryant et al, WO 2004/048343号を参照のこと)。
段階e)
式(Vb)の2−クロロ−ピリミジンが式(IV)のアニリンと反応され、式(IIb)の中間体が得られる(例えば、(a) J. Bryant et al, WO 2004/048343号を参照のこと)。
段階f):
スルオキシミン(IIb)上のトリフルオロアセト基の切断は、式(Ib)の化合物を提供する。室温でのメタノール中、炭酸カリウムを用いての記載される技法はこのために特に適切である。
例4(RS)-S-シクロプロピル-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]アミノ} -5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
4a)中間体の調製:
化合物4.1(2R, 3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ブタン−2−オール
Figure 2012506391
72.2ml(520.70mモル)のトリエチルアミンを、1035mlのアセトニトリル中、56.5g(260.35mモル)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン及び32.7g(260.35mm)の(2R, 3R)−3−アミノ−ブタン−2−オール塩酸塩に0℃で滴下した。その混合物を室温に一晩、ゆっくり加熱した。その混合物を半濃縮された塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル0−100%)により精製した。18.6g(68.97mモル、収率27%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 8.38 (s, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 5.00 (d, 1 H), 4.08 (m, 1 H), 3.71 (m, 1 H), 1.12 (d, 3H), 1.01 (d, 3H)。
(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルオキシミドの調製は、化合物1.4の調製と同じである。
4b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.21mlを、3.75mlのアセトニトリル中、250mg(0.86mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルオキシミド及び231mg(0.86mモル)の(2R, 3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)ブタン−2−オールに添加し、そして次に、60℃で3.5時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。18.4mlのメタノール及び590mg(4.28mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1時間、撹拌した。それを、飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣をクロマトグラフィー(DCM/メタノール4:1)により精製した。242mg(0.56mモル、収率65%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.04 (s, 1 H), 8.25 (s, 1 H), 7.91 (m, 2H), 7.74 (m, 2H), 6.05 (d, 1 H), 5.07 (d, 1 H), 4.14 (m, 1 H), 3.97 (s, 1 H), 3.77 (m, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 1.19 (d, 3H), 1.05 (m, 4H), 0.86 (m, 3H). MS: 430 (ESI+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IA 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/2−プロパノール50:50
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
流速:15.0ml/分
検出器:UV254nm
温度:室温
保持時間:5.9-6.6分;立体異性体1(=例4-SI-1)
7.1-8.8分;立体異性体2(=例4-SI-2)
例5(RS)-S-シクロプロピル-S-(4-{[4-{[(R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチルプロピル]アミノ} -5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
5a)中間体の調製:
化合物5.1(R)-3-(2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-2-メチル-ブタン-2-オール
Figure 2012506391
3.6g(35.03mモル)の(R)−3−アミノ−2−メチル−ブタン−2−オールを、139mlのアセトニトリル中、7.6g(35.03mモル)の2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジンの溶液に滴下した。9.7ml(70.1mモル)のトリエチルアミンを0℃で滴下し、そしてその混合物を室温に一晩ゆっくり加熱した。それを室温でさらに2日間、撹拌した。その混合物を半濃縮された塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣を分離用HPLCにより精製した。3.0g(10.65mモル、収率30%)の生成物を得た。
カラム:XBridge C18 5μ 150x20 mm
溶離剤A:水/0.2%NH3
溶離剤B:アセトニトリル
グラジエント:70%A+30%B(2') 30->60%B(10') 60->99%B(0.1')
流速:50.0ml/分
検出:DAD (200-400 nm) TAC ; MS-ESI+ (160-1000 m/z) TIC
温度:室温
保持時間:5.6−6.4分
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.42 (s, 1 H), 6.52 (d, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 4.10 (m, 1 H), 1.11 (m, 9H)。
(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの調製は、化合物1.4の調製と同じである。
5b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.34mlを、6.0mlのアセトニトリル中、400mg(1.37mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド及び388mg(1.37mモル)の(R)-3-(2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-2-メチル-ブタン-2-オールに添加し、そして次に、60℃で3.5時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。29.4mlのメタノール及び950mg(6.84mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。600mg(1.35mモル)の粗生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.08 (s, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 7.94 (m, 2H), 7.80 (m, 2H), 6.07 (d, 1 H), 4.95 (s, 1 H), 4.16 (m, 1 H), 4.02 (s, 1 H), 2.62 (m, 1 H), 1.20 (m, 6H), 1.10 (m, 4H), 0.89 (m, 3H). MS: 444 (ESI+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak AD-H 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/2−プロパノール60:40
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
流速:20.0ml/分
検出器:UV280nm
温度:室温
保持時間:5.1-6.3分;立体異性体1(=例5-SI-1)
8.0-10.8分;立体異性体2(=例5-SI-2)
例6(RS)-S-エチル-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]アミノ}-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
6a)中間体の調製:
化合物6.11−エチルスルファニル−4−ニトロベンゼン
Figure 2012506391
16.56g(106.72mモル)の4−ニトロチオフェノールを、水により冷却しながら、320mlのエタノール中、4.27g(106.76mモル)の水酸化ナトリウムの溶液に添加し、そしてそれを室温で15分間、撹拌した。次に、水により冷却しながら、8.63ml(106.79mモル)のヨウ化エチルを添加し、そしてその混合物を室温で一晩、撹拌した。その混合物を飽和塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。次に、それをDCMに溶解し、そして再び濾過し、そして蒸発乾燥した。16.86g(92.02mモル)の原生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.14 (m, 2H), 7.49 (m, 2H), 3.14 (q, 2H), 1.31 (tr, 3H)。
化合物6.2(RS)−1−エチルスルフィニル−4−ニトロベンゼン
Figure 2012506391
428mg(2.64mモル)の塩化鉄(III )を、75mlのアセトニトリル中、16.86g(92.02mモル)の1−エチルスルファニル−4−ニトロベンゼンの混合物に添加し、そしてそれを室温で10分間、撹拌した。次に、22.44g(98.44mモル)の過ヨウ素酸を、温度が30℃を超えないよう、少しずつ添加した。その混合物を50分間、撹拌し、そして次に、撹拌しながら、170mlのDCM、500mlの氷水及び100gのチオ硫酸ナトリウム五水和物の混合物に添加した。次に、それをDCM(2×)により抽出した。組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。得られる残渣を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化した。12.49g (62.69mモル;収率68%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.35 (m, 2H), 7.88 (m, 2H), 3.12 (m, 1 H), 2.84 (m, 1 H), 0.99 (tr, 3H)。
化合物6.3(RS)−S−エチル−S−(4−ニトロフェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
30.5mlの発煙硫酸(20%SO3)を、氷浴上で注意して、6.00g(30.12mモル)の(RS)−1−エチルスルフィニル−4−ニトロベンゼンに添加した。次に、アルゴン下で、2.35g(36.14mモル)のアジ化ナトリウムを、少しずつ及び撹拌下で、注意して添加し、そして次にその混合物を45℃に加熱した。6時間後、混合物を室温に冷却し、そして注意して氷上に注いだ。その混合物を炭酸水素ナトリウムによりアルカリ性にし、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。5.74g(26.79mモル;収率89%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ = 8.37 (m, 2H), 8.09 (m, 2H), 4.56 (s, 1 H), 3.18 (q, 2H), 1.04 (tr, 3H)。
化合物6.4(RS)−S−エチル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド
Figure 2012506391
4.53ml(32.04mモル)の無水トリフルオロ酢酸を、氷による冷却下で、175mlのDCM中、5.72g(26.70mモル)の(RS)−S−エチル−S−(4−ニトロフェニル)スルホキシミド、及び4.07ml(29.37mモル)のトリエチルアミンの溶液に滴下した。その混合物を氷浴上でさらに3時間、撹拌し、個々で温度は約10℃に上昇した。それをDCMにより希釈し、そして半濃縮された塩化ナトリウム溶液により洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。8.17g(26.33mモル)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 8.52 (m, 2H), 8.22 (m, 2H), 3.99 (m, 2H), 1.16 (tr, 3H)。
化合物6.5(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−エチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシド
Figure 2012506391
約10%塩酸中、塩化チタン(III )の15%溶液88.5mlを、191mlのTHF中、4.05g(13.05mモル)の(RS)−S−エチル−S−(4−ニトロフェニル)−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの溶液に、氷冷却下でゆっくり添加した。その混合物を室温で3.5時間、撹拌し、酢酸エチルにより希釈し、そして次に、半濃縮された塩化ナトリウム溶液(3×)により洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。3.17g(11.31mモル)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO):δ= 7.48 (m, 2H), 6.68 (m, 2H), 3.64 (m, 2H), 1.06 (tr, 3H)。
(2R,3R)-3-(2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-ブタン-2-オールの調製は、化合物4.1の調製と同じである。
6b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.36mlを、7.0mlのアセトニトリル中、400mg(1.43mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−エチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド及び385mg(1.43mモル)の(2R,3R)-3-(2-クロロ-5-トリフルオロメチル-ピリミジン-4-イルアミノ)-ブタン-2-オールに添加し、そして次に、60℃で4.5時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。19.0mlのメタノール及び608mg(4.40mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。590mg(1.41mモル)の原生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.10 (s, 1H), 8.30 (s, 1 H), 7.96 (m, 2H), 7.78 (m, 2H), 6.10 (d, 1 H), 5.11 (d, 1 H), 4.19 (m, 1H), 4.00 (s, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.07 (q, 2H), 1.24 (d, 3H), 1.06 (m, 6H). MS: 418 (ESI+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak AD-H 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/2−プロパノール60:40
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
流速:20.0ml/分
検出器:UV280nm
温度:室温
保持時間:6.2-6.8分;立体異性体1(=例6-SI-1)
7.2-8.9分;立体異性体2(=例6-SI-2)。
例7(RS)-S-エチル-S-(4-{[4-{[(R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチルプロピル]アミノ}-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)スルホキシミド
Figure 2012506391
7a)中間体の調製
(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−エチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの調製は、化合物6.5の調製と同じであった。
(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチル−ブタン−2−オールの調製は、化合物5.1の調製と同じであった。
7b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.36mlを、7.0mlのアセトニトリル中、400mg(1.43mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−エチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド及び405mg(1.43mモル)の(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチル−ブタン−2−オールに添加し、そして次に、60℃で4.5時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。25.0mlのメタノール及び788mg(5.70mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。620mg(1.43mモル)の粗生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.06 (s, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 7.92 (m, 2H), 7.74 (m, 2H), 6.03 (d, 1 H), 4.90 (s, 1 H), 4.12 (m, 1 H), 3.96 (s, 1 H), 3.03 (q, 2H), 1.16 (m, 6H), 1.08 (m, 3H), 1.02 (tr, 3H). MS: 432 (ESI+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak AD-H 5μ 250x20 mm
溶離剤:A:ヘキサンB:2−プロパノール
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
グラジエント:20->40%B(20')+40%B(5')
流速:10.0ml/分
検出器:UV280nm
温度:室温
保持時間:17.5-19.8分;立体異性体1(=例7-SI-1)
20.1-22.0分;立体異性体2(=例7-SI-2)。
例8(RS)-S-(4-{[4-{[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル]アミノ}-5-(トリフルオロメチル) ピリミジン-2-イル]アミノ}フェニル)-S-メチルスルホキシミド
Figure 2012506391
8a)中間体の調製
(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの調製は、化合物2.3の調製と同じであった。
(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ブタン−2−オールの調製は、化合物4.1の調製と同じであった。
8b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.38mlを、7.3mlのアセトニトリル中、399mg(1.50mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド及び404mg(1.50mモル)の(2R,3R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−ブタン−2−オールに添加し、そして次に、60℃で9時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。32.2mlのメタノール及び1040mg(7.50mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。565mg(1.40mモル)の粗生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.09 (s, 1 H), 8.30 (s, 1 H), 7.96 (m, 2H), 7.83 (m, 2H), 6.10 (d, 1 H), 5.11 (d, 1 H), 4.18 (m, 1 H), 4.03 (s, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 3.03 (s, 3H), 1.25 (d, 3H), 1.10 (d, 3H)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IC 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/2−プロパノール50:50
緩衝液:ヘキサン/0.1%DEA
流速:20.0ml/分
検出器:UV254nm
温度:室温
保持時間:5.1-5.8分;立体異性体1(=例8-SI-1)
6.1-6.7分;立体異性体2(=例8-SI-2)。
例9
Figure 2012506391
9a)中間体の調製
(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドの調製は、化合物2.3の調製と同じであった。
(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチル−ブタン−2−オールの調製は、化合物5.1の調製と同じであった。
9b)最終生成物の調製
ジオキサン中、塩化水素の4Nの溶液0.38mlを、7.3mlのアセトニトリル中、399mg(1.50mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−メチル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミド及び425mg(1.50mモル)の(R)−3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチル−ブタン−2−オールに添加し、そして次に、60℃で4時間、撹拌した。その混合物を蒸発乾燥した。32.2mlのメタノール及び1040mg(7.50mモル)の炭酸カリウムを添加し、そしてそれを室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸エチル(2×)により抽出した。組み合わされた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発により濃縮した。600mg(1.44mモル)の粗生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.05 (s, 1 H), 8.26 (s, 1 H), 7.91 (m, 2H), 7.79 (m, 2H), 6.03 (d, 1 H), 4.91 (s, 1 H), 4.11 (m, 1 H), 3.99 (s, 1 H), 2.99 (s, 3H), 1.16 (m, 6H), 1.10 (m, 3H). MS: 418 (ESI+)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IC 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/エタノール80:20
流速:30.0ml/分
検出器:UV254nm
温度:室温
保持時間:6.0-6.7分;立体異性体1(=例9-SI-1)
7.1-8.9分;立体異性体2(=例9-SI-2)。
比較物質の調製
ピリミジンの位置5での5−CF3置換基により特徴づけられる本発明の化合物を、インビトロ及びインビボ効能に関して、WO2005/037800号に明白に開示されているか、又は他方では、その一般的開示により保護されている、それらの5−Br類似体と比較した。
V11=例11における5−Br比較物質
Figure 2012506391
例11における比較物質は、WO2005/037800号(p.35)における例1.6に開示される、ジアステレオマー(RS)−S−[4−({5−ブロモ−4−[(R)−(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)フェニル]−S−シクロプロピル−スルホキシミドの混合物のより活性的立体異性である。インビボ比較に関しては、(S)−S−[4−({5−ブロモ−4−[(R)−(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)フェニル]−S−シクロプロピル−スルホキシミドよりもインビトロで高い効能を有するジアステレオマー(R)−S−[4−({5−ブロモ−4−[(R)−(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチルプロピル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)フェニル]−S−シクロプロピル−スルホキシミドが、例11に使用された。
このためには、V11を次の方法により調製した:
V11a)中間体の調製
Figure 2012506391
ジオキサン中、塩化水素の4N溶液0.07mlを、16.50mlのブタノール及び1.65mlのメタノール中、988mg(3.35mモル)の(R)−3−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イルアミノ)−2−メチル−ブタン−2−オール及び750mg(2.79mモル)の(R)−S−(4−アミノフェニル)−N−(エトキシカルボニル)−S−シクロプロピルスルホキシミド(U. Luecking et al., WO 2007 / 071455号, p. 112, 例 4に従って調製された)に添加し、そして60℃で3日間、撹拌した。冷却の後、その混合物を蒸発乾燥し、そしてクロマトグラフィー(DCM/エタノール9:1)により精製した。319mg(0.61mモル:収率22%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 9.96 (s, 1 H), 8.13 (s, 1 H), 7.92 (m, 2H), 7.73 (m, 2H), 6.28 (d, 1 H), 4.05 (m, 1 H), 3.84 (m, 2H), 2.96 (m, 1 H), 1.05 (m, 16H)。
V11b)最終生成物の調製
2.0mlの新しく調製された1.5Mのナトリウムエタノール溶液を、4.3mlのエタノール中、319mg(0.61mモル)の中間体に添加し、そして60℃で18時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を、飽和塩化ナトリウム溶液に添加し、そして酢酸エチル(3×)により抽出した。組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発乾燥した。最終再結晶化(DCM/酢酸エチル)の後、215mg(0.47mモル;収率78%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 9.68 (s, 1 H), 8.08 (s, 1 H), 7.86 (m, 2H), 7.70 (m, 2H), 6.07 (d, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.05 (m, 1H), 3.93 (s, 1 H), 2.55 (m, 1 H), 1.15 (m, 6H), 1.10 (m, 3H), 1.03 (m, 1 H), 0.83 (m, 3H)。
カラム:Chiralpak AD-H 5μ 150x4.6 mm
溶離剤:ヘキサン/エタノール80:20
流速:1.0ml/分
検出器:PDA280nm
温度:25℃
保持時間:11.64分
V12=例12における5−Br比較物質
Figure 2012506391
例12における比較物質は、WO2005/037800号における例1.52に従って調製された。例1.52は、例1.53よりも高いインビトロ効能を有する。
V13=例13における5−Br比較物質
Figure 2012506391
例13における比較物質は、WO2005/037800号における例3.13に従って調製された。例3.13は、例3.12よりも高いインビトロ効能を有する。
V14=例14における5−Br比較物質
Figure 2012506391
V14a)中間体の調製:
Figure 2012506391
ジオキサン中、塩化水素の4N溶液1.5mlを、13.1mlのアセトニトリル中、845mg(3.00mモル)の(2R, 3R)−3−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ブタン−2−オール(WO2005/037800号、p.93に従って調製された)及び877mg(3.00mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドに添加し、そして80℃で5時間、撹拌した。さらに422mg(1.50mモル)の(2R, 3R)−3−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イルオキシ)−ブタン−2−オールを前記混合物に添加し、そしてそれを80℃でさらに撹拌した。
3時間後、ジオキサン中、塩化水素の4N溶液0.75mlを再び添加し、そして80℃でさらに撹拌した。33時間後、175mg(0.60mモル)の(RS)−S−(4−アミノフェニル)−S−シクロプロピル−N−(トリフルオロアセチル)スルホキシミドを再び添加し、そして最終的にそれを80℃で18時間、撹拌した。冷却の後、その混合物を蒸発濃縮し、そして残存する残渣をクロマトグラフィー(DCM/エタノール9:1)により精製した。740mg(1.38mモル;収率46%)の生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ = 10.31 (s, 1 H), 8.44 (s, 1 H), 8.01 (m, 2H), 7.84 (m, 2H), 5.19 (m, 1H), 4.88 (d, 1H), 3.81 (m, 1H), 3.31 (m, 1H), 1.40 (m, 1H), 1.29 (m, 4H), 1.08 (m, 5H)。
V14b)最終生成物の調製
950mg(6.84mモル)の炭酸カリウムを、29mlのメタノール中、735mg(1.37mモル)の前記中間体に添加し、そしてそれを室温で1.5時間、撹拌した。それを飽和塩化ナトリウム溶液により希釈し、そして酢酸(3×)により抽出した。組合された有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして蒸発乾燥した。607mg(1.37mモル)の原生成物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO): δ= 10.08 (s, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 7.86 (m, 2H), 7.75 (m, 2H), 5.19 (m, 1 H), 4.87 (d, 1 H), 3.97 (s, 1 H), 3.82 (m, 1 H), 2.56 (m, 1 H), 1.25 (d, 3H), 1.09 (d, 3H), 1.05 (m, 1 H), 0.86 (m, 3H)。
ジアステレオマーの混合物を、分離用HPLCにより純粋な立体異性体に分離した:
カラム:Chiralpak IC 5μ 250x20 mm
溶離剤:ヘキサン/エタノール7:3
流速:20.0ml/分
検出器:UV280nm
温度:室温
保持時間:9.6-11.2分;立体異性体1
11.3-14.9分;立体異性体2
立体異性体2は立体異性体1よりも高いインビトロ効能を示し、そして従って、例14において比較物質として使用した。
例10
10.1アッセイ1CDK1/CycBキナーゼアッセイ
バキュロウィルス−感染された昆虫細胞(Sf9)から精製された、組換えCDK1−及びCycB−GST融合タンパク質を、ProQinase GmbH, Freiburgから購入した。キナーゼ基質として使用されるヒストンIII Sは、Sigma Companyから市販されている。
CDK1/CycB(200ng/測定)を、アッセイ緩衝液(50mモルのトリス/HCl、pH8.0、10mモルのMgCl2、0.1mモルのNaオルト−バナデート、1.0mモルのジチオトレイトール、0.5μmのアデノシン三リン酸(ATP)、10μg/測定点のヒストンIII S、0.2μCi/測定点の33P-γATP、0.05%のNP40, 12.5%のジメチルスルホキシド)における種々の濃度の試験物質(Oμm、及び0.01〜100μm以内)の存在下で22℃で10分間インキュベートした。反応は、EDTA溶液(250mモル、pH8.0、15μl/測定点)を添加することにより停止された。
個々の反応混合物から、15μlを、P30フィルターストリップ(Wallac からの)に適用し、そして組込まれなかった33P−ATPを、0.5%のリン酸におけるそれぞれ10分間のフィルターストリップの3回の洗浄サイクルにより除去した。フィルターストリップを70℃で1時間、乾燥した後、フィルターストリップを、シンチレーターストリップ(MeltiLexTMA、Wallacからの)により被覆し、そして90℃で1時間、貯蔵した。組込まれる33P(基質リン酸化)の量を、γ−線測定装置(Wallac)により決定した。測定されたデータを、0%阻害率(インヒビターを伴わないでの酵素反応)及び100%阻害率(酵素を除くすべてのアッセイ成分)に標準化した。IC50値を、前記会社自体のソフトウェアを用いて、4−パラメーター適合により決定した。
10.2アッセイ2CDK2/CycEキナーゼアッセイ
バキュロウィルス−感染された昆虫細胞(Sf9)から精製された、組換えCDK2−及びCycE−GST融合タンパク質を、ProQinase GmbH, Freiburgから購入した。キナーゼ基質として使用されるヒストンIII Sは、Sigma Companyから市販されている。
CDK2/CycE(50ng/測定点)を、アッセイ緩衝液(50mモルのトリス/HCl、pH8.0、10mモルのMgCl2、0.1mモルのNaオルト−バナデート、1.0mモルのジチオトレイトール、0.5μmのアデノシン三リン酸(ATP)、10μg/測定点のヒストンIII S、0.2μCi/測定点の33P-γATP、0.05%のNP40, 1.25%のジメチルスルホキシド)における種々の濃度の試験物質(Oμm、及び0.01〜100μm以内)の存在下で22℃で10分間インキュベートした。反応は、EDTA溶液(250mモル、pH8.0、15μl/測定点)を添加することにより停止された。
個々の反応混合物から、15μlを、P30フィルターストリップ(Wallac Company)に適用し、そして組込まれなかった33P−ATPを、0.5%のリン酸におけるそれぞれ10分間のフィルターストリップの3回の洗浄サイクルにより除去した。フィルターストリップを70℃で1時間、乾燥した後、フィルターストリップを、シンチレーターストリップ(MeltiLexTMA、Wallac Company)により被覆し、そして90℃で1時間、乾燥した。組込まれる33P(基質リン酸化)の量を、γ−線測定装置(Wallac)におけるシンチレーション測定により決定した。測定されたデータを、0%阻害率(インヒビターを伴わないでの酵素反応)及び100%阻害率(酵素を除くすべてのアッセイ成分)に標準化した。IC50値を、前記会社自体のソフトウェアを用いて、4−パラメーター適合により決定した。
10.3アッセイ3VEGF受容体−2キナーゼアッセイ
組換えVEGF受容体チロシンキナーゼ−2を、バキュロウィルス−感染された昆虫細胞(Sf9)からGST−融合タンパク質として精製した。キナーゼ基質として使用されるポリ−(Glu4Tyr)は, Sigma Companyから購入された。
VEGF受容体チロシンキナーゼ(90ng/測定点)を、30μlのアッセイ緩衝液(40mモルのトリス/HCl、pH5.5、10mモルのMgCl2、1mモルのMgCl2、3μモルのNaオルト−バナデート、1.0mモルのジチオトレイトール、8μmのアデノシン三リン酸(ATP)、0.96μg/測定点のポリ−(Glu4Tyr)、0.2μCi/測定点の33P-γATP、1.4%のジメチルスルホキシド)における種々の濃度の試験物質(Oμm、及び0.01〜30μM以内)の存在下で22℃で10分間インキュベートした。反応は、EDTA溶液(250mモル、pH8.0、15μl/測定点)を添加することにより停止された。
個々の反応混合物から、15μlを、P30フィルターストリップ(Wallac Company)に適用し、そして組込まれなかった33P−ATPを、0.5%のリン酸におけるそれぞれ10分間のフィルターストリップの3回の洗浄サイクルにより除去した。フィルターストリップを70℃で1時間、乾燥した後、フィルターストリップを、シンチレーターストリップ(MeltiLexTMA、Wallac Company)により被覆し、そして90℃で1時間、乾燥した。組込まれる33P(基質リン酸化)の量を、γ−線測定装置(Wallac)におけるシンチレーション測定により決定した。測定されたデータを、0%阻害率(インヒビターを伴わないでの酵素反応)及び100%阻害率(酵素を除くすべてのアッセイ成分)に標準化した。IC50値を、前記会社自体のソフトウェアを用いて、4−パラメーター適合により決定した。
10.4アッセイ4増殖アッセイ
培養されたHela-MaTu頸部癌細胞(EPO−GmbH, Berlinから得られた)を、200μlの増殖培地(DMEM/HAMS F12、2mMのL−グルタミン、10%ウシ胎児血清)を含む96ウェルマルチタイタイープレートに、3000個の細胞/測定点の密度でプレートした。24時間後、1つのプレート(ゼロ点プレート)の細胞を、クリスタルバイオレットにより染色し(下記参照のこと)、そして他のプレートの培地を、試験物質が種々の濃度(0μm、及び0.01〜30μモル;溶媒ジメチルスルホキシドの最終濃度は0.5%であった)で添加されている新鮮な培地(200μl)により置換した。
細胞を、試験物質の存在下で4日間インキュベートした。細胞増殖を、クリスタルバイオレットによる細胞の染色により決定した:細胞を20μl/測定点の11%グルタルアルデヒド溶液を室温で15分間、添加することにより固定した。水による前記固定された細胞の3回の洗浄サイクルの後、プレートを室温で乾燥した。細胞を100μl/測定点の0.1%クリスタルバイオレット溶液(pH は、酢酸の添加により3に設定された)の添加により染色した。水による前記染色された脂肪の3回の洗浄サイクルの後、プレートを室温で乾燥した。
色素を、100μl/測定点の10%酢酸溶液の添加により溶解した。吸光度を、595nmの波長で、測光法により測定した。%での細胞増殖の変化を、ゼロ点プレート(=0%)の吸光度及び未処理(0μm)の細胞(=100%)の吸光度値への測定された値の標準化により計算した。測定されたデータを、0%阻害率(インヒビターを伴わないでの細胞増殖)及び100%阻害率(ゼロ点プレート)に標準化した。IC50値を、前記会社自体のソフトウェアを用いて、4−パラメーター適合により決定した。
10.5酵素及び増殖アッセイからの結果
Figure 2012506391
酵素及び増殖アッセイからの結果は、従来技術の化合物に対して本発明の化合物のいずれの組織的卓越性を示さない。
インビボ比較
例5-SI-2のインビボ効力を、比較のためにV11と例11において調査した。
例6-SI-2のインビボ効力を、比較のためにWO2005/037800号(=比較物質V12)からの例1.52と例12において調査した。
例2-SI-2のインビボ効力を、比較のためにWO2005/037800号(=比較物質V13)からの例3.13と例13において調査した。
例1-SI-2のインビボ効力を、比較のためにV14と例14において調査した。
例11
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約150mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:例5に従って調製された立体異性体2(=例5-SI-2)(5mg/kg, 経口、4,5,11,12日で1日当たり2度)
研究を、例5-SI-2による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。例5-SI-2を、溶解剤40%ポリエチレングリコール(PEG)400/60%水に完全に溶解し、0.5mg/mlの最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、4日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約150mm2のサイズを越えた後、17日目に停止された。研究からの結果(図1)は、周期的処理レジメ(1日当たり2回の2日間の処理、続く5日間の処理のない日)での5mg/kgの選択された経口投与量での例5-SI-2が、腫瘍増殖を高く阻害したことを示す(グループ3、対照グループの7%への研究の最後での腫瘍重量の低下、P<0.05)。
5-Br比較物質(=V11):
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約150mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(30%HPβCD/70%水)による処理
グループ2:上記に開示される調製物V11に従って調製された、WO2005/037800号に従っての化合物(8mg/kg, 経口、4,5,11,12日で1日当たり2度)
研究を、5-Br比較物質V11による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。V11を、溶解剤30%β‐ヒドロキシプロピル‐シクロデキストリン(HPβCD)/70%水に完全に溶解し、0.8mg/mlの最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、4日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約150mm2のサイズを越えた後、17日目に停止された。研究からの結果(図2)は、1日当たり2回の2日間の処理、続く5日間の処理のない日での8mg/kgの選択された経口投与量でのV11が、HeLa-MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖を阻害したことを示す(グループ2、対照グループの39%への研究の最後での腫瘍重量の低下、P<0.05)。
結論
例5の立体異性体2(例5-SI-2(5-CF3))は、2日間連続して、5mg/kgの用量での1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る周期的処理レジメにおいて、HeLa-MaTu異種動物移植片モデルにおける腫瘍増殖の完全な阻害を達成する(処理/対照比 T/C=0.07)。8mg/kgの用量でのその対応する十分に許容できる周期的処理レジメにおいては、5-Br比較物質(=V11)は単に、HeLa−MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖の遅延を達成する(処理/対照比 T/C=0.39)。驚くべきことには、V11(5-Br)との比較においては、例5-SI-2(5-CF3)は、高い能力(V11についての8mg/kgと比較して例5-SI-2について5mg/kgの用量)、及びかなり良好な抗腫瘍効力(V11についてのT/C=0.39を伴っての腫瘍増殖の遅延に比較して、例5-SI-2について、T/C=0.07を伴っての腫瘍増殖の完全な阻害)を示す。
例12:
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約150mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:例6に従って調製された立体異性体2(=例6-SI-2)(3mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18日で1日当たり2度)
グループ3:例6に従って調製された立体異性体2(=例6-SI-2)(4mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18日で1日当たり2度)
グループ4:例6に従って調製された立体異性体2(=例6-SI-2)(5mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18日で1日当たり2度)
研究を、例6-SI-2による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。例6-SI-2を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.3mg/ml(グループ2)、0.4mg/ml(グループ3)又は0.5mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、4日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約150mm2のサイズを越えた後、20日目に停止された。
研究からの結果(図3)は、2日間の連続した日、1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいて、例6-SI-2がHeLa-MaTu異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の用量依存性阻害を提供することを示す。最高の用量グループ(グループ4)においては、腫瘍増殖は、ほとんど完全に阻害され、そして対照グループの8%への研究の最後での腫瘍重量の低下が達成される(T/C=0.08、p<0.05)。
5-Br比較物質(=V12)
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約150mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:WO2005/037800号からの例1.52に従っての化合物(=V12)(7mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18,23,24日で1日当たり2度)
グループ3:WO2005/037800号からの例1.52に従っての化合物(=V12)(8.5mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18,23,24日で1日当たり2度)
グループ4:WO2005/037800号からの例1.52に従っての化合物(=V12)(10mg/kg, 経口、4,5,11,12,17,18,23,24日で1日当たり2度)
研究を、5-Br比較物質V12による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。V12を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.7mg/ml(グループ2)、0.85mg/ml(グループ3)又は1.0mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、4日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約150mm2のサイズを越えた後、28日目に停止された。研究からの結果(図4)は、1日当たり2回の2日間の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいては、V12が、HeLa-MaTu異種移植片モデルにおいて用量−依存性の弱い阻害性を生成したことを示す。最高の用量グループ(グループ4)においては、腫瘍増殖は、対照グループに比較して、約半分に阻害される(T/C=0.51)。
結論
2日間連続して、5mg/kgの用量での1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る周期的処理レジメにおいて、例6の立体異性体2(例6-SI-2(5-CF3))は、HeLa-MaTu異種動物移植片モデルにおける腫瘍増殖のほとんど完全な阻害を達成する(処理/対照比 T/C=0.08)。10mg/kgの用量でのその対応する十分に許容できる周期的処理レジメにおいては、WO2005/037800号からの例1.52に従っての化合物(=V12)(5-Br))は単に、HeLa−MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖の遅延を達成する(処理/対照比 T/C=0.51)。驚くべきことには、V12(5-Br)との比較においては、例6-SI-2(5-CF3)は、高い能力(V12についての10mg/kgと比較して例6-SI-2について5mg/kgの用量)、及びかなり良好な抗腫瘍効力(V12についてのT/C=0.51を伴っての腫瘍増殖の遅延に比較して、例6-SI-2について、T/C=0.08を伴っての腫瘍増殖の完全な阻害)を示す。
例13
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約160mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:例2に従って調製された立体異性体2(=例2-SI-2)(1.5mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ3:例2に従って調製された立体異性体2(=例2-SI-2)(2.0mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ4:例2に従って調製された立体異性体2(=例2-SI-2)(2.5mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
研究を、例2-SI-2による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。例2-SI-2を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.15mg/ml(グループ2)、0.2mg/ml(グループ3)又は0.25mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、5日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約160mm2のサイズを越えた後、20日目に停止された。
研究からの結果(図5)は、2日間の連続した日、1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいて、例2-SI-2がHeLa-MaTu異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の用量依存性阻害を提供することを示す。最高の用量グループ(2.5mg/ml、グループ4)においては、腫瘍増殖は、ほとんど完全に阻害され、そして対照グループの18%への研究の最後での腫瘍重量の低下が達成される(T/C=0.18、p<0.05)。
5-Br比較物質(=V13)
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約160mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:WO2005/037800号からの例3.13に従っての化合物(=V13)(6mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ3:WO2005/037800号からの例3.13に従っての化合物(=V13)(8mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ4:WO2005/037800号からの例3.13に従っての化合物(=V13)(10mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
研究を、5-Br比較物質V13による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。V13を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.6mg/ml(グループ2)、0.8mg/ml(グループ3)又は1.0mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、5日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約160mm2のサイズを越えた後、20日目に停止された。
研究からの結果(図6)は、1日当たり2回の2日間の処理、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいては、V13が、HeLa-MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖の用量−依存性阻害を生成したことを示す。最高の用量グループ(10mg/kg、グループ4)においては、腫瘍増殖は、非常に著しく阻害され、そして、対照グループに対して23%への研究の最後での腫瘍重量の低下が達成される。(T/C=0.23、p<0.05)。
結論
2日間連続して、2.5mg/kgの用量での1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る周期的処理レジメにおいて、例2の立体異性体2(例2-SI-2(5-CF3))は、HeLa-MaTu異種動物移植片モデルにおける腫瘍増殖のほとんど完全な阻害を達成する(処理/対照比 T/C=0.18)。10mg/kgの用量でのその対応する十分に許容できる周期的処理レジメにおいては、WO2005/037800号からの例3.13に従っての化合物(=V13)(5-Br))は、HeLa−MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖のわずかに少々の遅延を達成する(処理/対照比 T/C=0.23)。驚くべきことには、V13(5-Br)との比較においては、例2-SI-2(5-CF3)は、かなり高い能力(V13についての10mg/kgと比較して例2-SI-2について2.5mg/kgの用量)、及び幾分良好な抗腫瘍効力(V13についてのT/C=0.23を伴っての腫瘍増殖の阻害に比較して、例2-SI-2について、T/C=0.18を伴っての腫瘍増殖の阻害)を示す。
例14
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約160mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:例1に従って調製された立体異性体2(=例1-SI-2)(1.5mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ3:例1に従って調製された立体異性体2(=例1-SI-2)(2.0mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ4:例1に従って調製された立体異性体2(=例1-SI-2)(2.5mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
研究を、例1-SI-2による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。例1-SI-2を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.15mg/ml(グループ2)、0.2mg/ml(グループ3)又は0.25mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、5日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約160mm2のサイズを越えた後、20日目に停止された。
研究からの結果(図7)は、2日間の連続した日、1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいて、例1-SI-2がHeLa-MaTu異種移植片モデルにおける腫瘍増殖の用量依存性阻害を生成したことを示す。最高の用量グループ(2.5mg/kg、グループ4)においては、腫瘍増殖は、ほとんど完全に阻害され、そして対照グループに対して19%への研究の最後での腫瘍重量の低下が達成される(T/C=0.19、p<0.05)。
5-Br比較物質(=V14)
細胞培養において増殖された、HeLa-MaTu (EPO-GmbH、Berlin)ヒト頸部癌細胞を、雌のNMRIヌードマウスの側面に皮下移植した。処理は、腫瘍が約20mm2のサイズに増殖するとすぐに開始された。研究は、グループの1つにおける腫瘍が約160mm2のサイズに達するとすぐに停止された。
次の試験グループを使用した:
グループ1:対照、安定剤(40%PEG400/60%水)による処理
グループ2:上記に開示される調製物V14に従って調製されたWO2005/037800号の化合物 (6mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ3:上記に開示される調製物V14に従って調製されたWO2005/037800号の化合物 (8mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
グループ4:上記に開示される調製物V14に従って調製されたWO2005/037800号の化合物 (10mg/kg, 経口、5,6,12,13,19,20日で1日当たり2度)
研究を、5-Br比較物質V14による処理に対するヒト頸部癌異種移植片モデルの初期応答を決定するために企画した。化合物の増殖阻害効果を、NMRIヌードマウス上の異種移植片としてのHeLa-MaTu頸部腫瘍モデルにおいて試験した。V14を、溶解剤40%ポリエチレングリコール400(PEG400)/60%水に完全に溶解し、0.6mg/ml(グループ2)、0.8mg/ml(グループ3)又は1.0mg/ml(グループ4)の最終濃度にした。確立された腫瘍の処理は、腫瘍の接種の後、5日目に開始された。研究は、グループ1(対照)における動物の腫瘍サイズが約160mm2のサイズを越えた後、20日目に停止された。
研究からの結果(図8)は、1日当たり2回の2日間の処理、続く5日間の処理のない日から成る処理レジメにおいては、V14が、HeLa-MaTu異種移植片モデルにおいて腫瘍増殖の用量−依存性阻害を生成したことを示す。最高の用量グループ(10mg/kg、グループ4)においては、腫瘍増殖は、弱く阻害され、そして対照グループに対して44%への研究の最後での腫瘍重量の低下が達成される。(T/C=0.44、統計学的有意性は達成されなかった)。
結論
2日間連続して、2.5mg/kgの用量での1日当たり2回の経口適用、続く5日間の処理のない日から成る周期的処理レジメにおいて、例1の立体異性体2(例1-SI-2(5-CF3))は、HeLa-MaTu異種動物移植片モデルにおける腫瘍増殖のほとんど完全な阻害を達成する(処理/対照比 T/C=0.19)。10mg/kgの用量でのその対応する十分に許容できる周期的処理レジメにおいては、WO2005/037800号の5-Br化合物(=V14(5-Br))は、HeLa−MaTu異種移植片モデルにおいて弱い腫瘍増殖阻害を達成する(処理/対照比 T/C=0.44)。驚くべきことには、V14(5-Br)との比較においては、例1-SI-2(5-CF3)は、かなり高い能力(V14についての10mg/kgと比較して例1-SI-2について2.5mg/kgの用量)、及びかなり卓越した抗腫瘍効力(V14についてのT/C=0.44を伴っての腫瘍増殖阻害に比較して、例1-SI-2について、T/C=0.19を伴っての腫瘍増殖の阻害)を示す。

Claims (13)

  1. 下記一般式(I):
    Figure 2012506391
    [式中、Xは、-O-又は-NH-を表し、
    R1は、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピル基を表し、
    R2及びR3は、お互い独立して、水素、メチル又はエチル基を表し、そして
    R4は、C1-C6‐アルキル基又はC3-C7‐シクロアルキル環を表す]で表される化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  2. Xが、-O-を表すことを特徴とする、請求項1記載の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  3. R1が、メチル基を表すことを特徴とする、請求項1又は2記載の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  4. R2が、メチル基を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  5. R3が、水素又はメチル基を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  6. R4が、メチル又はエチル基、又はシクロプロピル環を表すことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  7. Xが、-O-又は-NH-を表し、
    R1が、メチル基を表し、
    R2が、メチル基を表し、
    R3が、水素又はメチル基を表し、そして
    R4が、メチル又はエチル基、又はシクロプロピル環を表す、請求項1記載の一般式(I)の化合物、及びその塩、ジアステレオマー及び鏡像異性体。
  8. 下記段階a)−h):
    a)式(IVc)のスルホキシドへの式(IVd)の化合物の酸化:
    Figure 2012506391
    b1)式(IVa)の保護されたスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドの直接的なイミン化:
    Figure 2012506391
    b2)式(IVb)の保護されていないスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドのイミン化及び式(IVa)の化合物への保護基の続く導入:
    Figure 2012506391
    c)式(IV)の化合物への式(IVa)の化合物の還元:
    Figure 2012506391
    d)式(IV)の一保護されたジオールとの反応による2,4−ジクロロ−5−ヨード−ピリミジン(VII)の4−位置の官能化、及び式(Va)の中間体の形成:
    Figure 2012506391
    e)5-CF3中間体(V)の生成:
    Figure 2012506391
    f)式(IV)及び(V)の化合物のカップリング、式(III )の中間体の形成:
    Figure 2012506391
    g)保護基PGの切断、及び(II)の形成:
    Figure 2012506391
    h)スルホキシミン上の保護基の切断、及び(Ia)の形成:
    Figure 2012506391
    (上記式の置換基R1, R2, R3及びR4は、請求項1〜7のいずれか1項記載の一般式(I)に記載される意味を有する)の少なくとも1つを含んで成る、一般式(Ia)の化合物の生成方法。
  9. 下記段階a)−f):
    a)式(IVc)のスルホキシドへの式(IVd)の化合物の酸化:
    Figure 2012506391
    b1)式(IVa)の保護されたスルホキシミンの形成のためへの式(IVc)のスルホキシドの直接的なイミン化:
    Figure 2012506391
    b2)式(IVb)の保護されていないスルホキシミンへの式(IVc)のスルホキシドのイミン化及び式(IVa)の化合物への保護基の続く導入:
    Figure 2012506391
    c)式(IV)の化合物への式(IVa)の化合物の還元:
    Figure 2012506391
    d)式(VIa)のアミンとの反応による2,4−ジクロロ−5−トリフルオロメチル−ピリミジン(VIIb)の4−位置の官能化、及び式(Vb)の中間体の形成:
    Figure 2012506391
    e)式(Vb)及び(IV)の化合物のカップリング、式(IIb)の中間体の形成:
    Figure 2012506391
    f)スルホキシミン上の保護基の切断、及び(Ib)の形成:
    Figure 2012506391
    (上記式の置換基R1, R2, R3及びR4は、請求項1〜7のいずれか1項記載の一般式(I)に記載される意味を有する)の少なくとも1つを含んで成る、一般式(Ib)の化合物の生成方法。
  10. 医薬製品としての使用のための請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
  11. 癌の処理のための医薬製品の生成のためへの請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物の使用。
  12. 癌に対する医薬製品としての使用のための請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
  13. 請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物を含む医薬製剤。
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