JP2012249569A - 容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法及びアロエベラ葉肉 - Google Patents

容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法及びアロエベラ葉肉 Download PDF

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Abstract

【課題】多くのアロエベラ葉肉を充填した容器詰めアロエベラ葉肉を、短時間で容易に生産することができる容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法を提供する。
【解決手段】アロエベラ葉肉をシロップと混合してシロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを撹拌しながら、該アロエベラ葉肉の全体を、88〜100℃で、3〜10分間、均一に加熱して殺菌し、その後、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に充填し、冷却する容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法であって、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際における該シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線1と、該シロップの温度が70℃における時間軸2によって囲まれた部分の面積3が8〜43(℃・hr)となるように、上記加熱、冷却を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法及びアロエベラ葉肉に関する。
近年、消費者の健康志向は単なるブームではなく、日常的な関心事となっており、その要求に応えるために種々の健康食品、特定保健用食品、一般食品などが開発され、市場に出回っている。とりわけアロエは、キダチアロエが古くから民間薬として日本で使用され、極めて普及度が高かったという背景もあることから、現在、苦味がなく、嗜好性の高い、良好な食感を有するアロエベラを利用したアロエ入りヨーグルトが消費者の嗜好に合った食品として広く普及している。
アロエは、気候の異なる世界各地で栽培されている多年生多肉植物であり、それぞれの地方の気候に応じて異なった種類のものが生育しており、現在、世界中で300種類以上のアロエが発見されている。ちなみに、日本で育つアロエは、上記のキダチアロエという寒い地方に適したアロエである。また、上記のアロエベラは、熱帯地方に育つアロエであり、アメリカ、メキシコ、タイ、中国、インドネシアなどが主な生産地である。
アロエベラは、収穫後、痛みが早いこと、及び加工費、運送費などを含めた製造コストを下げる観点から、生産地での加工が行われている。すなわち、アロエベラの生産地において、通常、洗浄、剥皮、裁断、選別等を行ったアロエベラ葉肉にシロップなどを加え、1号缶(約3kg)以下の缶容器に充填後、どぶ漬けと称される殺菌熱水槽で30分間以上、浸漬殺菌を行い、その後、冷却槽で冷却する方法によって、アロエベラ葉肉の缶詰が製造されている。そして、アロエベラ葉肉は、この缶詰の形で目的地に輸送され、そこで開缶されて、各種加工品の原料として使用されている。
しかしながら、上記方法で、アロエベラ葉肉の缶詰の大量生産を行う場合、多数の缶容器にアロエベラ葉肉を充填することが必要となるため、作業が煩雑で長時間を要することに加え、連続して多数の缶詰を殺菌することになるため、殺菌熱水槽の温度維持に多量の熱量が必要となることが欠点であった。
また、缶詰一般の殺菌と同様、95℃以上、30分間程度の殺菌を行うと、シロップ及びアロエベラ葉肉を充填した缶容器の外部から熱が伝わるため、缶容器内部での対流が起こりにくく、そのため、缶容器表面に近いほど温度が高く、缶容器中心に向かって温度が低くなる現象が起こる。したがって、裁断されたアロエベラ葉肉の熱履歴は内部と中心部で大きく異なり、その結果、缶詰内のアロエベラ葉肉の硬度にバラツキが生じ、食感、喉ごしにも差が出ることが欠点であった。
さらに、アロエベラ葉肉の缶詰を使用する際には開缶することが必要となるが、アロエベラ葉肉を大量に使用する場合には、多数の缶詰を開缶する必要があるため、開缶作業が煩雑であり、その上、開缶の際に発生する金属の切り粉がアロエベラ葉肉に混入する可能性を伴うという問題点も有していた。
一方、アロエベラ葉肉を大型タンクで加熱殺菌し、その後、缶容器に充填しようとすると、アロエベラ葉肉とシロップの比重差でアロエベラ葉肉全体が該タンク上部に浮き上がってしまうため、缶容器への均一な充填が難しいという欠点があった。
また、アロエベラ葉肉は、缶容器への充填直後、添加したシロップが、まだ完全にアロエベラ葉肉内部に浸透しておらず、その後の輸送、貯蔵などを通じて目的とする屈折糖度の範囲に到達するが、アロエベラ葉肉とシロップの充填が缶容器ごとに不均一であると、アロエベラ葉肉とシロップの比率が異なるため、アロエベラ葉肉の最終屈折糖度にバラツキを生じ、品質の均一性が著しく低下するという問題点もあった。
アロエベラの葉肉加工に関するこれまでの技術としては、表皮を剥離したアロエベラをミキシングにより細かく裁断する際に、ビタミンCなどのビタミンを添加するとともに、蒸気式釜で殺菌する際、クエン酸などの酸を有効成分として、
アロエベラ葉肉の変質を防止し、長期間保存できるアロエベラゲルの製造方法(特許文献1)、アロエベラ葉肉を0.01〜0.04重量%濃度のカルシウム溶液で処理し、処理したアロエベラ葉肉を0.003〜0.025重量%濃度のカルシウムを含有する食品に添加し、120℃、4分間以上のレトルト処理を行うことにより、アロエベラ葉肉の硬度が200g・W以上となるようにする方法(特許文献2)、適当なサイズにカットしたアロエベラ葉肉を糖分及びその他の成分を含有するシロップ中に浸漬させた後でシロップを切り、冷凍して得られるアロエベラ葉肉のフローズン加工法(特許文献3)、アロエベラ葉肉に甘味料、カルシウム塩、安定剤、ペクチンメチルエステラーゼ及び水を添加し、30〜50℃の範囲内の温度で処理し、飲食時の食感、喉ごし感を改善する方法(特許文献4)、アロエベラ葉肉に対して、グアガム、キサンタンガム及びコーンスターチから選択される少なくとも一種の安定剤を少なくとも0.05重量%の割合で配合し、アロエベラ葉肉の収縮を抑制する方法(特許文献5)、アロエベラ葉肉を加工する際にLMペクチンを0.05〜0.5重量%の範囲の濃度で添加し、45〜65℃、1〜120分の加熱を行うことにより、飲食時の食感、喉ごし感を改善する方法(特許文献6)が提案されている。
特開平9−9904号公報 特開平11−137192号公報 特開2002−209544号公報 特開2004−248607号公報 特開2004−248611号公報 特開2004−248612号公報
しかしながら、これらの従来技術は、加熱処理の際に特定の物質を添加することにより葉肉硬度の低下を抑制したり、飲食時の食感、喉ごし感を改善する提案であり、従来技術である上記のアロエベラ葉肉の缶詰製造に伴う問題点を解消するものではない。
そこで、本発明は、上記のアロエベラ葉肉の缶詰製造に伴う問題点を解消した容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法、及びその製造方法によって得られる加熱殺菌済みアロエベラ葉肉の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、シロップ漬けアロエベラ葉肉を様々な態様にて、加熱殺菌し、その後、冷却を行って容器詰めアロエベラ葉肉を作製したところ、上記従来技術の問題点を全て解決することができ、しかも、従来にはない特性をもった加熱殺菌済みアロエベラ葉肉が得られる容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法を見出し、かかる知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アロエベラ葉肉をシロップと混合してシロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを撹拌しながら、該アロエベラ葉肉の全体を、88〜100℃で、3〜10分後、均一に加熱して殺菌し、その後、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に充填し、冷却する容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法であって、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際における該シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積が8〜43(℃・hr)となるように、上記加熱、冷却を行うことを特徴とする容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法である。
また、本発明は、上記製造方法によって得られる加熱殺菌済みアロエベラ葉肉であり、すなわち、葉肉の硬度が600〜1,000g、屈折糖度が15〜20°、pHが3.3〜4.0である加熱殺菌済みアロエベラ葉肉である。
本発明によれば、前記したアロエベラ葉肉缶詰に関する問題点を全て解決することができ、さらには、従来物とは異なる加熱殺菌済みアロエベラ葉肉を製造することができる。具体的には、以下の効果を得ることができる。
1. 多くのアロエベラ葉肉を充填した容器詰めアロエベラ葉肉を、短時間で容易に生産することができる。したがって、食品業界等によるアロエベラ葉肉に対する大量需要に応えることができる。
2. 本発明方法は、アロエベラ葉肉を高温で、かつ、全体を均一に加熱殺菌するため、加熱殺菌に要する時間が短縮されると共に、十分な保存安定性が得られ、また、アロエベラ葉肉の品質への影響が少なく、従来品とは異なり、硬度、糖度等の品質のバラツキが少なく、均一な特性を有する製品を得ることができる。
3. 加熱殺菌したアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に充填するため、容器詰め作業が容易であり、その結果、生産効率が上がり、製造コストが低下する。
4. 缶容器は不要となるため、従来のように、缶容器の切りくずやシール部の欠落が発生せず、缶容器に起因する不良品が発生しない。
5. 所定の葉肉硬度を長期間にわたって維持することができ、また、屈折糖度15〜20°を兼ね備えた、食感、喉ごしに優れた加熱殺菌済みアロエベラ葉肉が得られる。
以上の効果をもった加熱殺菌済みアロエベラ葉肉が得られる理由は、明確にはされていないが、本発明で規定するように、従来、アロエベラ葉肉の加熱殺菌に対して行われているよりも短い時間で加熱殺菌し、かつ、シロップ漬けアロエベラ葉肉のシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積を上記指定の範囲に収まるように、加熱、冷却をコントロールすることによって、上述したように、喉ごし感、食感の心地よいシロップ漬けアロエベラ葉肉を製造できる。
本発明の製造方法によって、このようなアロエベラ葉肉が得られる理由は、次のように考えられる。アロエベラ葉肉は、白色〜透明なゲルで形成されているが、生での葉肉硬度は1200〜1500gと高い。このゲルは、90%以上の水分を含むが、その他の主成分は、Acemannanと呼ばれる多糖類であり、マンノースの直鎖と一部ガラクトースが結合した分岐型からなる。生の状態であれば、このマンナン構造が水を保留し、緻密で硬い三次元網目構造を形成している。しかし、シロップ中に浸漬され、熱がかかると、この網目構造がゆるみ、水が排出され、シロップとの置換が開始されると考えられ、本発明者らの研究結果からは、アロエベラ葉肉を浸漬したシロップの温度が特に70℃以上になると、この網目構造のゆるみと水の排出によって、アロエベラ葉肉硬度の低下が観察された。この事実からアロエベラにかかる70℃以上の熱の積算値がアロエベラ葉肉の硬度等に影響することが十分予測でき、このようなメカニズムに基づき、本発明で規定するように70℃以上の熱履歴を所定範囲にすると上記効果が得られるものと考えられる。
図1は、シロップの温度(縦軸、℃)と時間の関係の1例を示した図である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明において使用するアロエベラとは、ユリ目アロエベラ科アロエベラ属の植物であるアロエベラ(学名:Aloevera)であれば、いかなる品種、産地のものであってもよい。アロエベラの葉は傷みが早いので、収穫して1日以内のものを使用することが望ましい。収穫された70〜80cmのアロエベラ生葉の外皮を剥皮し、透明〜半透明ゲル状の葉肉を取り出し、水洗等により表面のぬめりを取り除き、3〜25mm角、好ましくは4〜15mm角のダイス状に裁断し、その後、選別により異物、來雑物を除去して、以下の工程に供するアロエベラ葉肉を調製する。
次いで、上記アロエベラ葉肉をシロップと混合してシロップ漬けアロエベラ葉肉とする。このシロップは、アロエベラ葉肉を容器内で保存する上において、アロエベラ葉肉間の隙間を埋める役割を果たす充填液である。上記シロップの例としては、糖、酸、及び水を、重量比で、それぞれ、60〜85:0.5〜2.0:20〜39.5で混合し、屈折糖度15°以上、pH4.0以下に調整したものを挙げることができるが、アロエベラ葉肉において微生物の繁殖を十分に抑え、かつ、アロエベラ葉肉の食感、喉ごしをよくする観点からは、屈折糖度15〜20°、pH3.3〜4.0とするのが好ましい。なお、本発明において、屈折糖度は光センサーを用いた非破壊分析法、pHはガラス電極法により測定を行う。
上記シロップの成分である糖及び酸の種類は、食品に使用できるものであれば特に限定されないが、通常、糖としては、砂糖、異性化糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽糖、フラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、パラチニット、還元澱粉糖化物、アセスルファムK、スクラロース、ステビア、グリチルリチン、ソーマチン、アスパルテーム、蜂蜜など、酸としては、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石鹸などを使用する。また、上記シロップには、本発明の効果を損なわない限りにおいて、所望により、ビタミンC、香料、色素、pH調整剤などを適宣添加してもよい。
アロエベラ葉肉をシロップ漬けにする場合、アロエベラ葉肉とシロップは、重量比で、アロエベラ葉肉:シロップ=1:1〜5:1の範囲の割合、好ましくは、1.5:1〜4:1の範囲で混合する。
アロエベラ葉肉をシロップ漬けするには、例えば、砂糖、クエン酸、及び水を、重量比で、それぞれ、80:1:30となるように混合して調製したシロップ50リットルを用意し、選別後のアロエベラ葉肉180kgとともに、300リットル容のジャケット付き加熱撹拌釜に投入し、撹拌して、アロエベラ葉肉をシロップ漬けにする。
次いで、このシロップ漬けアロエベラ葉肉を、前記したジャケット付き加熱撹拌釜などの温度制御ができる加熱撹拌容器内で撹拌しながら、全体を均一に加熱して殺菌する。本発明方法では、撹拌しながら加熱を行うため、全てのアロエベラ葉肉に対して等しい熱履歴が与えられる。なお、撹拌速度は、アロエベラ葉肉及びシロップの量、加熱撹拌容器の大きさなどを考慮して、全体が均一に加熱されるように適宣設定すればよい。
上記シロップ漬けアロエベラ葉肉は、通常pHが3.5前後であり、一般にpHが4.0以下の食品の加熱殺菌は、飲料の場合であれば、例えば、pH4.0未満の清涼飲料水の標準殺菌法として、60℃、10分間加熱する方法と同等以上の効力を有する方法が採用されているが、本発明者らは、アロエベラ葉肉の所定の硬度を長期間にわたって維持させ、かつ、微生物の発生をより一層抑えるなどの観点から、60℃、10分間の加熱より厳しい条件を採用した。
すなわち、本発明において、アロエベラ葉肉の加熱殺菌は、シロップ漬けアロエベラ葉肉のシロップの温度を88〜100℃として、3〜10分間加熱して行う。通常、90℃、5分間の加熱殺菌を行う。
上記加熱殺菌後、直ちにシロップ漬けアロエベラ葉肉を冷却する。この冷却は、例えば、ジャケット付き加熱撹拌釜で殺菌を行った場合であれば、殺菌後、速やかにジャケット中に冷水又はブラインなどを通液することにより冷却を開始し、上記シロップの温度が72〜82℃に達した時点で、シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に熱時充填し、その後、自然冷却させて、10〜30℃とする。
本発明では、殺菌前のシロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際の該シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積が8〜43(℃・hr)となるように、上記加熱、冷却を行う。
この点について図面を参照して詳しく説明する。図1において、1は、シロップ漬けアロエベラ葉肉を加熱、冷却した際における該シロップの温度(縦軸、℃)と加熱開始からの時間(横軸、hr)の関係を示した温度時間曲線、2は、該シロップの温度70℃における時間軸、3は、温度時間曲線1と温度70℃における時間軸2に囲まれた部分(斜線部分)を表す。また、図1中、シロップ漬けアロエベラ葉肉を加熱した際に70℃となる時間はa、加熱殺菌後、冷却した際に70℃となる時間はbである。
そして、本発明では、温度時間曲線1と温度70℃における時間軸2に囲まれた部分3(斜線部分)の面積を8〜43(℃・hr)とする。この面積が8未満であると、アロエベラ葉肉の硬度は1,000g以上となり、43を超えると、アロエベラ葉肉の硬度は500g以下となって、食感上好ましくないアロエベラ葉肉になる場合がある。
また、本発明において、図1中、b−aの時間、すなわち、シロップ漬けアロエベラ葉肉のシロップの温度が70℃以上にある時間は、1〜12時間、好ましくは、2〜10時間とする。1〜12時間の範囲外であると、食感不良、喉ごし不良のアロエベラ葉肉となる場合がある。
シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際における該シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積を算出するには、シロップ漬けアロエベラ葉肉の該シロップの温度を30秒〜30分、好ましくは5〜10分ごとに測定し、該測定点による台形法を用いて行う。
上記条件を満足する加熱殺菌、冷却を行うと、長期間にわたって葉肉硬度が600〜1,000gに維持される加熱殺菌済みアロエベラ葉肉を得ることができる。アロエベラ葉肉の硬度が600〜1,000gの範囲であれば、該アロエベラ葉肉を原料として加工品を製造した場合に、アロエベラ葉肉の良好な食感、喉ごしが得られる。すなわち、アロエベラ葉肉の硬度が600g未満では柔らかすぎ、一方、1,000gを超えると硬すぎることになり、アロエベラ葉肉加工品の原料としての品質を維持することができない。
本発明において、アロエベラ葉肉の硬度は、レオメーターを用いて、次のようにして測定する。すなわち、FUDOH RHEO METER RT2002J (不動工業社製、商品名)を使用し、アダプターとして歯型押棒Aを用い、アロエベラ葉肉にある葉脈に対して平行にアダプターを押し当てて荷重をかけ、アロエベラ葉肉の破断強度(アロエベラ葉肉が破断するのに必要な最大荷重)をアロエベラ葉肉の硬度として測定する。ただし、測定条件として、テーブルスピードを30cm/分とする。また、アロエベラ葉肉は形状が均一ではないため、切断方向を一定にして高さを揃えたアロエベラ葉肉を用意し、100個以上の検体の測定を行い、その平均値をアロエベラ葉肉の硬度として採用する。
上記したように、シロップ漬けアロエベラ葉肉の全体を、88〜100℃で、3〜10分間、均一に加熱して殺菌した後、その全量を充填する容器としては、特に限定されないが、例えば、シロップ漬けアロエベラ葉肉を直接詰める袋状容器である内袋、及び該内袋を収容する外装体からなる二重構造の容器が挙げられる。
この袋状容器である内袋としては、容量が18〜400リットル、材質がポリエチレンなどの耐熱性、耐酸性樹脂であって、例えば、耐熱性バック(寸法970×1,800mm、外装体12μVMPET/ON15μ/LLDPE40μ、内装40μLLDPE×2)を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
また、上記外装体としては、例えば、容量が18〜400リットル、材質はステンレス、スチールなどの金属製のドラム缶、あるいは段ボール箱を使用し、具体的には、スチールドラム缶(内径572mm、内高870mm、内面塗装 ALKYDEMELAMINE、外面塗装 EPOXY PHENOLIC)、段ボール箱(内寸555×555×105mm、内容量230.0リットル)を挙げることがきるが、これらに限定されるものではない。スチールドラム缶は、段ボール箱に比べ、熱の放出速度が大きく、室温に達する自然冷却の時間が短いという利点があり、外装体として好ましい。
上記の容器を使用すると、シロップ漬けアロエベラ葉肉の加熱殺菌後、該シロップの温度が72〜82℃に達した時点でシロップ漬けアロエベラ葉肉を上記内袋に充填し、該内袋を上記外装体に収容して常温で自然冷却させると、シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積が8〜43(℃・hr)となるため、該面積を上記数値範囲内に収めることが容易になる。
上記方法で得られた容器詰めアロエベラ葉肉は、従来の加熱殺菌方法で得られたアロエベラ葉肉とは異なり、以下に示すような特性を有している。すなわち、本発明の加熱殺菌済みアロエベラ葉肉は、葉肉の硬度が600〜1,000g、屈折糖度が15〜20°、pHが3.3〜4.0である。
また、該加熱殺菌済みアロエベラ葉肉は、容器中に保存しておいても、葉肉の硬度がほとんど低下せず、良好な食感、喉ごしを長く維持することができる。
本発明の加熱殺菌済みアロエベラ葉肉は、例えば、アロエベラ入りヨーグルト、アロエベラ入りアイスクリームなどの乳製品;アロエベラ入りスポーツ飲料、果汁飲料、乳飲料などの飲料類;和・洋菓子、チューインガム類、チョコレート類、パン類などの嗜好品類などに配合することにより、アロエベラ葉肉が本来有する適度な硬度が維持され、屈折糖度が均一で、食感、喉ごしのよいアロエベラ葉肉を含む飲食品類を提供することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
アロエベラ葉肉は、透明なゲル状物質であるが、これは5%のエースマンナンを代表とする多糖類と、95%の水で組織が形成されている。このアロエベラ葉肉に70℃以上の熱が加わると、多糖類の三次元構造にゆるみが生じ、含まれる水分が放出され、アロエベラ葉肉の硬度が徐々に低下することがわかっている。さらにアロエベラ葉肉は70℃以下に下がると熱により変化したゆるみが復元し、その水分の放出を停止するため、それ以上の硬度の変化は起こさないことがわかった。すなわち、アロエベラ葉肉に対して、70℃以上の熱量をコントロールすることで硬度を一定の範囲にコントロールすることが可能となった。
実施例1(230kg、90℃・3分加熱殺菌、73℃まで冷却後、耐熱性バッグースチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖、クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて3分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、73℃まで冷却した。
次いで、73℃になった時点で、直ちに、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を、上記加熱撹拌釜よりポンプを介して無菌的に容器に充填した。該容器としては、外装体であるスチールドラム缶(内径572mm、内高870mm、内面塗装 ALKYDE MELAMINE、外面塗装EPOXY PHENOLIC)の内部に、内袋である耐熱性バッグ(寸法970×1800mm、外装12μVMPET/ON15μ/LLDPE40μ、内装40μLLDPE×2、容量230リットル)をセットしたものを使用し、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉は該内袋に充填した。
充填後は、素早く内袋のキャップを閉め、さらに、外装体であるスチールドラム缶の蓋を閉めて、常温にて自然冷却した。その際、内袋内の上記シロップ漬けアロエベラ葉肉のシロップ温度を測定するために、データロガー付き温度計「おんどとり」(登録商標、ティアンドデイ社製)の温度センサーTR−1220の先端部が内袋上端より45cmのところに位置するように設置し、5分毎の温度を記録させた。その結果、外気温38℃において、その充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約2.8時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は8.0(℃・hr)となった。
上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、レオメーターによるアロエベラ葉肉硬度の測定を行った。その測定には、レオメーターとして、FUDOH RHEO METER RT2002J(不動工業社製、商品名)、アダプターとして、歯型押棒Aを使用し、アロエベラ葉肉の破断強度(葉肉が破断するのに必要な最大荷量)をアロエベラ葉肉の硬度として測定した。アロエベラ葉肉は、形状が不均一であるため、切断方向を一定にして高さを揃えた葉肉を用意し、検体数として100個以上を測定し、その平均値を求めた。その結果、このシロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は998gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で、20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例2(230kg、90℃・10分加熱殺菌、73℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、73℃まで冷却した。
次いで、73℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約3時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、10.9(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封した取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は845gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.52、17.6°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例3(230kg、95℃・10分加熱殺菌、73℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄、選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら95℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、73℃まで冷却した。
次いで、73℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約3時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、13.5(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は783gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例4(230kg、98℃・10分加熱殺菌、74℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら98℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、74℃まで冷却した。
次いで、74℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約4.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、18.0(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は711gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.49、17.4°であった。
さらに、上記条件で、20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例5(230kg、95℃・10分加熱殺菌、76℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、76℃まで冷却した。
次いで、76℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約4.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70°における時間軸によって囲まれた部分の面積は、21.4(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は692gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.6°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度ともバッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例6(230kg、90℃・5分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて5分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約4.7時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、27.5(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は655gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例7(230kg、90℃・10分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約5.5時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、33.7(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は628 kgであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例8(230kg、90℃・10分加熱殺菌、76℃まで冷却後、耐熱性バッグー段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、76℃まで冷却した。
次いで、76℃になった時点で、直ちに、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を、上記加熱撹拌釜よりポンプを介して無菌的に容器に充填した。該容器としては、外装体である段ボール箱(内寸555mm×555mm×105mm、内容量230リットル)の内部に、内袋である耐熱性バッグ(寸法970×1800mm、外装12μVMPET/ON15μ/、内装LLDPE40μLLDPE×2、容量230リットル)をセットしたものを使用し、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉は該内袋に充填した。
充填後は、素早く内袋のキャップを閉め、さらに、外装体であるスチールドラム缶の蓋を閉めて、常温にて自然冷却した。その際、バッグ内の製品中心温度を測定するために、データロガー付き温度計「おんどとり」(登録商標、ティアンドデイ社製)の温度センサーTR-1220の先端部が内袋上端より45cmのところに位置するように設置し、5分毎の温度を記録させた。その結果、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約8.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、31.2(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は636gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例9(230kg、90℃・5分加熱殺菌、76℃まで冷却後、耐熱性バッグー段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて5分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、76℃まで冷却した。
次いで、76℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約6時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、22.7(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は685gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例10(230kg、90℃・5分加熱殺菌、74℃まで冷却後、耐熱性バッグ−段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて5分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、74℃まで冷却した。
次いで、74℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約4.5時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、13.8(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は755gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.49、17.4°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例11(230kg、90℃・3分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグー段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて3分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約7.8時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、43.0(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は605gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、17.6°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例12(230kg、90℃・7分加熱殺菌、72℃まで冷却後、耐熱性バッグー段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて7分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、72℃まで冷却した。
次いで、72℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約2.5時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、8.0(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は697gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例13(20 kg、98℃・20分加熱殺菌、85℃まで冷却後、耐熱性バッグ−18L容一斗缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉15.7 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)4.3 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら98℃にて20分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、85℃まで冷却した。
次いで、85℃になった時点で、直ちに、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を、上記加熱撹拌釜よりポンプを介して無菌的に容器に充填した。該容器としては、18L容一斗缶(W:238mm、D:238mm、H:349mm)の内部に、内袋である耐熱性バック(寸法520×700mm、外装12μVMPET/ON15μ/LLDPE40μ、内装LLDPE×2、容量18L)をセットしたものを使用し、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉は該内袋に充填した。
充填後は、素早く一斗缶のキャップを閉め、常温にて自然冷却した。その際に一斗缶内の製品中心温度を測定するために、データロガー付き温度計「おんどとり」(登録商標、ティアンドデイ社製)の温度センサーTR-1220の先端部が内袋上端より17.5cmのところに位置するように設置し、5分毎の温度を記録させた。その結果、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、約2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、26.3(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は680gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.4°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は11.3 kgであり、バッチ間による誤差は±0.4 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例14(20 kg、95℃・20分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグー18L一斗缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉15.7 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)4.3 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら95℃にて20分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、実施例13と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約1.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、15.6(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は802gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.6°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は11.3 kgであり、バッチ間による誤差は±0.4 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例15(230 kg、90℃・3分加熱殺菌、76℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;5mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約5mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて3分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、76℃まで冷却した。
次いで、76℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約3.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、12.4(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は703gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は137 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例16(230 kg、90℃・3分加熱殺菌、74℃まで冷却後、耐熱性バッグ−段ボール箱に充填;5mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約5mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて3分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、74℃まで冷却した。
次いで、74℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約4.8時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、13.4(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は688gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は137 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例17(230 kg、90℃・10分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;15mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約15mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約7.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、42.4(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉の硬度を測定したところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は601gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.3°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例18(230 kg、90℃・5分加熱殺菌、74℃まで冷却後、耐熱性バッグ−段ボール箱に充填;15mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約15mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて5分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、74℃まで冷却した。
次いで、74℃になった時点で、実施例8と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約5.4時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、15.6(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉の硬度を測定したところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は742gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、ほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
比較例1(3 kg缶詰、殺菌熱水槽95〜100℃、30分後浸漬、冷却槽にて50℃まで冷却;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉2250g、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)750gを1号缶(約3kg)に入れ、簡易脱気を行った後、密封した。そして、このアロエ缶詰を、沸騰した殺菌熱水槽(95〜100℃)に30分間浸漬して殺菌した後、冷却水槽に入れ、50℃以内に下げることで、シロップ漬けアロエベラ缶詰を製造した。
この缶詰を2週間静置後に開封し、シロップ漬けアロエベラ葉肉を取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は658gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、18.1°であった。
さらに、上記条件で20バッチのアロエベラ葉肉の製造を行った結果、pH、屈折糖度に関しては、アロエベラ葉肉のpHの標準偏差は0.03(実施例1は、0.02)、屈折糖度の標準偏差は0.30(実施例1は、0.26)、アロエベラ葉肉量の標準偏差は2.31(実施例1は、1.91)であり、ほとんど差は見られなかったが、アロエベラ葉肉の硬度については、平均値624g、硬度の標準偏差は125.0(実施例1は45.6)であり、実施例1と比較して、アロエベラ葉肉硬度では差が見られた。これは、缶詰は密封されているため、加熱時に圧力がかかり、アロエベラ葉肉の軟化が進むと考えられるが、缶詰は内容物の対流が起こりにくく、缶詰の外側部と中心部で熱の履歴に差が生じることから、アロエベラ葉肉硬度に差が見られたと考えられる。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は2012gであり、バッチ間による誤差は±304g(±15.1%)であった。
比較例2(1150 kg、90℃・10分加熱殺菌、80℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉900 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)250kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、80℃まで冷却した。
次いで、80℃になった時点で、直ちに、実施例1に記載したものと同様の容器5個を使用し、それぞれの内袋に対して、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を連続的に230 kgずつ、上記加熱撹拌釜よりポンプを介して無菌的に充填した。
充填後、素早く内袋のキャップを閉め、さらに、外装体の蓋を閉めて、常温にて自然冷却した。外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、6.0〜7.5時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、40.2〜58.6(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は610gであった。また、該アロエベラ葉肉の平均pH、屈折糖度は、それぞれ、3.71、15.1°であった。
さらに、上記条件で20バッチの製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間で大きく異なる値となった。
さらに、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は131kgであり、バッチ間による誤差は±25g(±19.1%)であった。これは、最初のバッチに充填し始める時間と、最終バッチの充填が終了する時間に約50分も差があったためであると考えられる。
アロエベラ葉肉のpHの標準偏差は0.14(実施例1は0.02)、屈折糖度の標準偏差は3.22(実施例1は0.26)、アロエベラ葉肉量の標準偏差は13.5(実施例1は、1.91)となり、実施例1と比較してバッチ間の誤差が大きかった。
比較例3(1150 kg、90℃・10分加熱殺菌、76℃まで冷却後、耐熱性バッグ−段ボール箱に充填;10mmアロエベラ葉肉)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉900 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)250 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら該シロップ漬けアロエベラ葉肉を90℃にて10分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、76℃まで冷却した。
次いで、76℃になった時点で、実施例8に記載したものと同様の容器5個を使用し、それぞれの内袋に、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を連続的に230kgずつ、上記加熱撹拌釜よりポンプを介して無菌的に充填した。
充填後、素早く内袋のキャップを閉め、さらに、外装体の蓋を閉めて、常温にて自然冷却した。外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラの温度は、8.6〜10.3時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、36.0〜49.1(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は633gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.71、15.1°であった。
さらに、上記条件で20バッチの製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度pH、屈折糖度とも、バッチ間で大きく異なる値となった。
さらに、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は133kgであり、バッチ間による誤差は±23kg(±17.3%)もあった。これは、最初のバッチに充填し始める時間と、最終バッチの充填が終了する時間に約50分も差があったためであると考えられる。
アロエベラ葉肉のpHの標準偏差は0.11(実施例1は0.02)、屈折糖度の標準偏差は3.25(実施例1は0.26)、アロエベラ葉肉量の標準偏差は13.3(実施例1は、1.91)となり、実施例1と比較してバッチ間の誤差が大きかった。
比較例4(230 kg、90℃・20分加熱殺菌、85℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて20分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、85℃まで冷却した。
次いで、85℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約7.8時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、49.8(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は536gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.5℃であった。
さらに、上記条件で20バッチの製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は135 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
比較例5(230 kg、90℃・20分加熱殺菌、85℃まで冷却後、耐熱性バッグ−段ボール箱に充填)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて20分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、85℃まで冷却した。
次いで、85℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約8.2時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、48.4(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は542gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.51、17.5°であった。
さらに、上記条件で20バッチの製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間で大きく異なる値となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は133 kgであり、バッチ間による誤差は±5 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
比較例6(230 kg、90℃・20分加熱殺菌、74℃まで冷却後、耐熱性バッグ−スチールドラム缶に充填)
アロエベラの皮をむき、約10mm角のダイス状にカットした、洗浄・選別後のアロエベラ葉肉180 kg、及びシロップ(砂糖:クエン酸:水=80:1:30、重量比)50 kgを、ジャケット付きの加熱撹拌釜に添加して、シロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを40rpmで撹拌しながら90℃にて20分間加熱した後、ジャケット部に水を入れ、74℃まで冷却した。
次いで、74℃になった時点で、実施例1と同一の操作を行ったところ、外気温38℃において、充填後のシロップ漬けアロエベラ葉肉の温度は、約2.4時間で70℃となり、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際におけるシロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積は、6.8(℃・hr)となった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉を2週間静置後に開封して取り出し、実施例1と同様にして、アロエベラ葉肉硬度の測定を行ったところ、シロップ漬けアロエベラ葉肉の平均硬度は1089gであった。また、該アロエベラ葉肉のpH、屈折糖度は、それぞれ、3.50、17.1°であった。
さらに、上記条件で20バッチの製造を行った結果、アロエベラ葉肉硬度、pH、屈折糖度とも、バッチ間でほぼ等しい値であった。
また、上記シロップ漬けアロエベラ葉肉中のアロエベラ葉肉含量を測定するために、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を16メッシュの篩にのせ、2分間静置させてシロップを除去し、篩上に残ったアロエベラ葉肉の重量を測定した。その結果、平均値は131 kgであり、バッチ間による誤差は±10 kg以内であった。
なお、上記面積、アロエベラ葉肉のpH、及び屈折糖度の測定は、前述した方法にて行った。
実施例19(アロエベラ葉肉含有加工品の調製)
実施例1〜18及び比較例1〜6で得られたアロエベラ葉肉を用いて、該アロエベラ葉肉を作製してから20日後に、アロエベラ葉肉含量加工品を調製した。具体的には、アロエベラ葉肉(10mm角のダイス状物)600gに水200gを入れ、36.5gの水にて、あらかじめ溶解したLMペクチン(ユニテックフーズ社製)2g及びクエン酸1gを添加し、撹拌しながら、55℃で10分間加熱し、脱気処理後、93℃で3分後殺菌し、香料0.5gを添加して容器に充填し、アロエベラ葉肉含有加工品1,000gを得た。
実施例1〜18及び比較例1〜6のアロエベラ葉肉を使用して、上記方法で調製したアロエベラ葉肉含有加工品を、それぞれ発明品1〜18、比較品1〜6とした。
[発明品及び比較品のアロエベラ葉肉の硬度測定]
発明品1〜18及び比較品1〜6を作製してから20日後に、それぞれからアロエベラ葉肉を取り出し、40℃のぬるま湯に漬けてシロップを溶解させ、16メッシュの篩にのせ、アロエベラ葉肉からシロップを分離し、上記のアロエベラ葉肉硬度の測定方法に従い、レオメーターにより、アロエベラ葉肉硬度の測定を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2012249569

発明品1〜18は、アロエベラ葉肉調製時の平均硬度に対して、88.9〜92.9%の平均硬度を有していたが、比較品1〜6は、81.5〜91.9%と平均硬度の低下が大きかった。
[発明品及び比較品の葉肉の官能検査]
発明品1〜18及び比較品1〜6のそれぞれに関して、8人の良く訓練されたパネラーにより、アロエベラ葉肉の「食感」及び「喉ごし」についての官能評価を行った。官能評価結果を表2に示す。官能評価の採点基準は「食感」、「喉ごし」をそれぞれについて5点を最高点、0点を最低点として採点し、8名の平均点とその合計点を示した。合計点が7.5以上を合格とした。
Figure 2012249569
発明品1〜18は食感、喉ごしともに3.7以上であり、合計点では、発明品3、発明品10、発明品18、発明品2の順で高く、それぞれ、9.5、9.3、9.0、8.9であり、最も低かった発明品6、発明品7、発明品8、発明品11、発明品17においても7.9点と十分合格の範囲内であった。比較品1は、喉ごしは4.0であったものの、食感は3.6で合計点が7.6となり、合格範囲であるが、発明品1〜18に比べて劣った。
比較品1は、アロエベラ葉肉の硬度が平均値658g(アロエベラ葉肉含量加工品は562g)と高くなく、硬度の標準偏差が125.0であり、実施例1〜18と比較し、アロエベラ葉肉間のバラツキが大きかったために、均一でスムーズな食感が損なわれたと考えられる。
比較品2〜6では、食感、喉ごしの合計点が7.0以下となり、発明品と比べ、かなり劣ると評価された。
比較品2では、アロエベラ葉肉の前記面積の値が40.2〜58.3と、バラツキが大きく、大部分で上限値43を超えるとともに、平均硬度は610g(アロエベラ葉肉含有加工品522g)と低かった。また、pH、屈折糖度、アロエベラ葉肉量の標準偏差で見ても、実施例1と比較して、かなり高い値を示すことから、大きなバラツキがあることが想定でき、これらが官能評価の低下の原因と考えられる。
比較品3は、アロエベラ葉肉の前記面積の値が36.0〜49.1と、バラツキが大きく、一部上限値43を超えるとともに、平均硬度は633g(アロエベラ葉肉含有加工品524g)と低かった。また、pH、屈折糖度、アロエベラ葉肉量の標準偏差で見ても、実施例1と比較して、かなりの高い値を示すことから、大きなバラツキがあることが想定でき、これらが官能評価の低下の原因と考えられる。
比較例4では、アロエベラ葉肉の前記面積の値が49.8と、上限値43を超えるとともに、平均硬度は536g(アロエベラ葉肉含有加工品441g)と低かった。この硬度の低下が官能評価において食感に影響し、3.0という低い点数に表れた。
比較例5では、アロエベラ葉肉の前記面積の値が48.4と、上限値43を超えるとともに、平均硬度は542g(アロエベラ葉肉含有加工品442g)と低かった。この硬度の低下が官能評価において食感に影響し、3.0という低い評価であった。
比較例6では、アロエベラ葉肉の前記面積の値が6.8と、下限値8を下回るとともに、平均硬度は1089g(アロエベラ葉肉含有加工品1001g)と高かった。この硬度の高さが官能評価において喉ごしに影響し、2.5という低い評価であった。
[評価のまとめ]
本発明によって得られたシロップ漬けアロエベラ葉肉は、外装体がスチールドラム缶、段ボール箱、一斗缶のいずれの場合も、平均硬度が601〜998gの範囲で、食感、喉ごしが良好で、屈折糖度が17.3〜17.6°の範囲のバラツキがなく、均一な品質のアロエベラ葉肉及びアロエベラ葉肉含有加工品が調製できた。
冷却の際の温度が低いほど、あるいは外装体が段ボール箱よりスチールドラム缶の方が、平均硬度が硬く、食感、喉ごしのよいアロエベラ葉肉及びアロエベラ葉肉加工品ができた。
一方、シロップ漬けアロエベラ葉肉全量を一時に充填するのではなく、連続して充填する場合には、充填初期〜最終の充填では、前記面積の値に大きな差が生じ、平均硬度は600〜1,000gの範囲であるものの、バラツキが大きく、屈折糖度のバラツキも大きくなり、結果として、食感、喉ごしの官能評価も悪かった。
これらの結果により、本発明によれば、3kgを缶容器に充填して殺菌熱水槽で加熱殺菌する現行の方法に比べ、均一の特性を有し、食感、喉ごしのよいアロエベラ葉肉及びその葉肉含有加工品が製造できることが確認された。
1. シロップ漬けアロエベラ葉肉を加熱、冷却した際における該シロップの温度(縦軸、℃)と加熱開始からの時間(横軸、hr)の関係を示した温度時間曲線
2. シロップの温度70℃における時間軸
3. 温度時間曲線1と温度70℃における時間軸2に囲まれた部分(斜線部分)

Claims (7)

  1. アロエベラ葉肉をシロップと混合してシロップ漬けアロエベラ葉肉とし、これを撹拌しながら、該アロエベラ葉肉の全体を88〜100℃で、3〜10分間、均一に加熱して殺菌し、その後、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に充填し、冷却する容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法であって、該シロップ漬けアロエベラ葉肉を上記加熱、冷却した際における該シロップの温度(℃)の時間変化(hr)を示した温度時間曲線と、該シロップの温度が70℃における時間軸によって囲まれた部分の面積が8〜43(℃・hr)となるように上記加熱、冷却を行うことを特徴とする容器詰めアロエベラ葉肉の製造方法。
  2. シロップ漬けアロエベラ葉肉を加熱して殺菌した後、該シロップの温度が72〜82℃に達した時点で、該シロップ漬けアロエベラ葉肉の全量を1つの容器に熱時充填し、その後、自然冷却させる請求項1に記載の製造方法。
  3. 容器が、18リットル以上の容量を有する袋状容器である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. アロエベラ葉肉とシロップを、それぞれ1:1〜5:1(重量比)の割合で混合したシロップ漬けアロエベラ葉肉を加熱、冷却する請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 葉肉の硬度が600〜1,000g、屈折糖度が15〜20°、pHが3.3〜4.0である加熱殺菌済みアロエベラ葉肉。
  6. 請求項1に記載の製造方法によって得られる加熱殺菌済みアロエベラ葉肉。
  7. 請求項5又は6に記載のアロエベラ葉肉を含む飲食品。
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