JP2012229037A - 樹脂製多層容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)低密度ポリエチレン、(B)高密度ポリエチレン、(C)メタロセン触媒を用いて得られたエチレン系ポリオレフィン、及び(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有する樹脂組成物からなる層を表層として備え、(I)(C)が8〜40質量%((A)+(B)+(C)=100質量%);及び(II)(A)+(B)+(C)の合計質量に対し、D)が100〜4000ppm;を満足する樹脂製多層容器であり、(D)は、好ましくは、(D1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3;(D2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3;または(D3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3の式(m、n及びkは、6〜10の整数)。
【選択図】なし
Description
アミド)などが使用される。このうち、融点の低い滑剤は、例えばオレイン酸アミドであり、これを添加することにより、容器の温度が低いときに良好な滑り性を発揮する。融点の比較的高い滑剤は、例えばベヘニン酸アミドであり、これを添加することにより、食品などの内容物が高温充填されたときなどのように、容器が高温になるときに良好な滑り性を発揮できるようになる。これらの滑剤は、2種以上を混合して使用することも行われてきた。例えば、特開2009−214914号公報(特許文献3)には、非油性内容物を充填する多層容器において、容器内面のポリオレフィン系樹脂層に、不飽和脂肪族アミドと飽和脂肪族アミドとを配合することが開示されている。特開2010−189052号公報(特許文献4)には、油性内容物を充填する多層容器において、最外面層及び最内面層にポリオレフィン系樹脂層を有し、最内面層が直鎖低密度ポリエチレンであり、最外面層が不飽和脂肪族アミド等の滑剤を含有することが開示されている。また、特開平6−72422号公報(特許文献5)には、ポリオレフィン系樹脂の最外層とガスバリヤー層とを含む多層容器において、最外層のポリオレフィン系樹脂に、融点が異なる二種類以上の滑剤を添加することが開示されている。さらに、特開2005−307122号公報(特許文献6)には、天然物由来の油脂を原料とするスリップ剤(滑剤)として、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド及びエルカ酸アミドが開示されている。
該樹脂組成物が、以下のI及びII:
(I)(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときに、(C)が8〜40質量%;及び
(II)(A)、(B)及び(C)の合計質量に対して、(D)が100〜4000ppm;
を満足することを特徴とする前記の樹脂製多層容器が提供される。
(D1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(D2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(D3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);
からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドを含有する前記の樹脂製多層容器。
(D11)H2N−CO−(−CH2−)j−CH=CH−(−CH2−)j−CH3(ただし、jは、6≦j≦10の範囲の整数であり、j≠n);
の式で表される脂肪酸アミドとの混合物である前記の樹脂製多層容器。
該樹脂組成物が、以下のI及びII:
(I)(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときに、(C)が8〜40質量%;及び
(II)(A)、(B)及び(C)の合計質量に対して、(D)が100〜4000ppm;
を満足することを特徴とする前記の樹脂製多層容器であることによって、容器成形工程、容器移送工程、内容物の充填工程、及び包装工程に至るまでのそれぞれ異なるラインや環境条件下で、容器同士、容器と装置、容器と包装フィルムまたは容器と内容物との間などの適正な滑り性を発揮することができ、また、容器に充填されている内容物の液切れ性が改善され、かつ、十分な耐突刺し性、及び優れた表面光沢を有する樹脂製多層容器を提供できるという効果を奏する。
本発明の樹脂製多層容器は、表層、具体的には、容器の最外層または最内層の一方または両方が、(A)低密度ポリエチレン、(B)高密度ポリエチレン、(C)メタロセン触媒を用いて得られたエチレン系ポリオレフィン、及び(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪族アミドを含有する樹脂組成物から形成されたものである点に特徴を有する。
本発明の樹脂製多層容器の表層に含有される(A)低密度ポリエチレンは、通常使用される低密度ポリエチレンを意味し、一般に、密度が0.910〜0.930g/cm3のポリエチレンであり、好ましくは0.912〜0.928g/cm3である。なお、ポリエチレンの密度は、JIS K6922−2に従って測定したものである。
本発明の樹脂製多層容器の表層に含有される(B)高密度ポリエチレンは、一般に、密度が0.942g/cm3以上のポリエチレンである。通常は、密度が0.980g/cm3以下のポリエチレンであり、好ましくは、0.945〜0.970g/cm3、より好ましくは0.948〜0.965g/cm3である。(B)高密度ポリエチレンは、MFR(温度190℃、荷重21.18N)が、好ましくは0.1〜10g/10分、より好ましくは0.3〜5g/10分、更に好ましくは0.5〜2g/10分の範囲内のものを使用することができる。また、多分散度(Mw/Mn)が、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上、更に好ましくは3.5以上の範囲にあるものが成形性の改善の点で有効である。多分散度(Mw/Mn)の上限は、5.5程度である。
本発明の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を表層として有する樹脂製多層容器は、該樹脂組成物中において、(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときに、(C)メタロセン触媒を用いて得られたエチレン系ポリオレフィンが8〜40質量%であることを特徴とする。
(Cp)2 MR2
(式中、Cpは置換または未置換のシクロペンタジエニル環であり、Mは遷移金属であり、Rはハロゲン原子またはアルキル基である。)で表されるものが一般的に使用されている。
本発明における(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物は、該樹脂組成物中に、(A)、(B)及び(C)の合計質量に対して、(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを100〜4000ppm含有する。(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミド(以下、「(D)の不飽和脂肪酸アミド」ということがある。)は、滑剤として機能するものである。(D)の不飽和脂肪酸アミドは、脂肪酸アミドの分子構造中に少なくとも1結合の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸アミドである。該脂肪酸アミドの分子構造中に複数の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸アミドである場合は、該炭素二重結合のすべてが、不飽和cis構造の炭素二重結合である不飽和脂肪族アミドである。不飽和脂肪酸アミドが、trans構造の炭素二重結合を有するものであると、樹脂材料の均一配合が不十分となったり、該trans構造を有する不飽和脂肪酸アミドが容器表面に析出したりすることがあり、滑り性が悪化するとともに、表面光沢が悪くなったり、突刺強度が低下する場合がある。
(D1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(D2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(D3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);
からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミド化合物が挙げられる。(以下、(D1)の式で表される脂肪酸アミドを、「式(D1)の脂肪酸アミド」ということがあり、更に単に「式(D1)」ということがある。(D2)または(D3)の式で表される脂肪酸アミドについても同様である。)
cis−8,9−hexadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(n=6に相当)
cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)
cis−10, 11−eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)8−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(n=8に相当)
cis−11, 12− ethaeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)9−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(n=9に相当)
cis−12, 13− tetraeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)10−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(n=10に相当)
cis−6,7−tetradecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)4−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(m=6に相当)
cis−7,8−hexadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)5−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(m=7に相当)
cis−8,9−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(m=8に相当)
cis−9,10−eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(m=9に相当)
cis−10, 11− ethaeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)8−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(m=10に相当)
cis−12,13− eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)10−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(k=6に相当)
cis−13,14−docosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(k=7に相当)
cis−14,15− tetracosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)12−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(k=8に相当)
cis−15,16−hexacosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)13−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(k=9に相当)
cis−16,17− octacosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)14−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(k=10に相当)
cis−5,6−8,9−11,12−14,15−arachidonic acid amide〔H2N−CO−(−CH2−)3−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−(−CH2−)4−CH3〕
式(D1)が、cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)であり、式(D2)が、cis−6,7−tetradecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)4−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(m=6=n−1に相当)、または、cis−8,9−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(m=8=n+1に相当)である組み合わせの混合物などが好ましく使用できる。
式(D1)が、cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)であり、式(D3)が、cis−13,14−docosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(k=7=nに相当)である組み合わせの混合物などが好ましく使用できる。
本発明における樹脂組成物に含有される(D)の不飽和脂肪酸アミドは、市販品を使用してもよいし、市販品が混合物であったり、不純物を含有する場合は、所望の不飽和脂肪酸アミドを、抽出等により分離して得てもよい。しかし、例えば、前記の式(D2)の脂肪酸アミド、すなわち、(D2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数)は、以下の方法により製造することができる。
(式a)CH3O−CO−(−CH2−)m−1−OH
で表される化合物を出発原料とする。((式a)では、水酸基末端を有する化合物を例示している。)
(式b)[CH3O−CO−(−CH2−)m−1−PPh3]++Br−
で表されるイオン性中間体を得る。
(式c)CH3O−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3
で表されるα,ω構造化合物とする。
(式d)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3
で表される不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを合成する。
本発明における樹脂組成物は、必要に応じて、その他の配合剤として、更に無機フィラー、熱安定剤、光安定剤、撥水剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、離型剤、カップリング剤、酸素吸収剤などの各種添加剤を含有することができる。
本発明の樹脂製多層容器は、前記の樹脂組成物からなる層を表層に備える樹脂製多層容器である。本発明の樹脂製多層容器は、前記の樹脂組成物からなる層を、表層として有する2層、3層、4層、5層またはそれ以上の多層構成の樹脂製多層容器を含む。
樹脂製多層容器における表層としては、該容器の最外層と最内層とがある。本発明の樹脂製多層容器は、前記の樹脂組成物からなる層、すなわち、前記の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を、該容器の最外層または最内層の一方または両方に備えるものであることができる。
本発明の樹脂製多層容器は、内容物の保存性を高めるために、更にバリア層を備えることが好ましい。該バリア層は、酸素バリア性、炭酸ガスバリア性等のガスバリア性や、水または水蒸気に対するバリア性を有するものを使用することができる。バリア層は、特に限定されず、容器の種類により、金属または無機酸化物を蒸着した樹脂フィルムの層、金属箔やバリア性樹脂の層などを使用することもできる。
本発明の樹脂製多層容器は、層間剥離強度を高める目的で、各層間に接着層を介在させることができる。接着層としては、押出加工が可能で、かつ、各樹脂層に良好な接着性を示すものであることが好ましい。樹脂製多層容器が、後述するブロー成形によって製造される多層ブロー成形容器である場合には、耐熱性や成形加工性の観点から、接着層を介在させなくてもよい場合もあるが、機械的特性や耐衝撃性などが要望される用途には、接着層を介在させることが好ましい。
本発明の樹脂製多層容器は、容器の強度を高め、また、資源のリサイクル性を高めるために、回収層を備えるものであることが好ましい。
本発明の樹脂製多層容器は、前記の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を表層として備えるものであり、好ましくは、層構成として、表層、バリア層、接着層、及び、回収層を備える樹脂製多層容器である。更に好ましくは、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層からなる層構成を備える樹脂製多層容器である。
本発明の樹脂製多層容器は、前記の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を表層として備えることにより、滑り性に優れた容器である。該表層が、最外層または最内層の一方または両方であることにより、樹脂製多層容器の外表面及び/または内表面の滑り性を優れたものとすることができる。樹脂製多層容器の滑り性は、JIS K7125に準じる方法で測定した表面滑り摩擦係数によって評価することができる。具体的には、容器に温度23℃の水を満充填した後、2層構成(アルミニウム/LDPE)のシール材を用いて、シール材のLDPE側を容器の口部に載せて、加熱溶着して、容器の口部を密封する。この容器の口部は、該口部の外周部に蓋を螺着するための螺条を備えている。容器を引っ張るためのワイヤを蓋に固着し、次いで、蓋を容器の口部に螺着する。該容器を、ステンレス鋼の平板上に水平に横置きし、引張圧縮試験機を使用して、容器の口部に取り付けたワイヤを速度86mm/分で約2cm水平に引っ張ったときの最大引張荷重値を求め、該荷重値を容器の総重量で割り算して、容器の表面滑り摩擦係数とする。滑り摩擦が0.40以下であれば、滑り性が良好であるといえ、好ましくは0.38以下、より好ましくは0.35以下である。
本発明の樹脂製多層容器は、前記の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を表層として備えることにより、優れた耐突刺し性を有する容器である。樹脂製多層容器の耐突刺し性は、JIS T8051に準じる方法で、突刺強度を測定することにて評価することができる。具体的には、容器の底部から90〜130mm上方の範囲の胴部を輪切りし、その輪を切断したシートを試料とし、テンシロン万能試験機(圧縮試験機)を使用して、温度23℃の空調雰囲気において、先端φ3mm・曲率半径1.5mmの突刺し治具を、試料の表面に突刺し速度500mm/分で直角に突き刺し貫通させたときの最大突刺荷重(単位N)を測定して、試料厚み390μmに換算した値を容器の突刺強度とすることによって評価することができる。突刺強度が30N以上であれば、耐突刺し性に優れているといえ、好ましくは33N以上である。
本発明の樹脂製多層容器は、前記の(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する樹脂組成物からなる層を表層として備えることにより、優れた表面光沢を有する容器である。樹脂製多層容器の表面光沢は、JIS Z8528に準じる方法で測定することができる。具体的には、容器の底部から20〜100mm上方の胴部から、法線方向(T方向)60mm、縦方向(L方向)80mmを切り出して試料とし、温度23℃の空調雰囲気において、グロスメーターにより該試料の光沢(60°グロス値(%))をT方向及びL方向について測定して、T方向及びL方向の測定値の平均値を容器の表面光沢とする。表面光沢が40以上であれば、光沢が良好であるといえ、好ましくは43以上、より好ましくは45以上である。
本発明の樹脂製多層容器は、ブロー成形容器(延伸ブロー成形容器を含む。)、射出成形容器、フィルムまたはシートから折り曲げ及び接着により作製された包装袋、シートを真空成形及び/または圧空成形してなるトレーやカップなど、様々な形状とすることができる。これらの中でも、ブロー成形容器が好ましく、ダイレクトブロー成形容器がより好ましい。
所定の多層構成を有する多層パリソンを共押出によって製造する方法としては、管状ダイを用いた共押出法、Tダイを用いた共押出法、インフレーション成形による共押出法などの方法が挙げられるが、いわゆる容器形状の容器をブロー成形によって製造する場合は、管状ダイを用いた共押出法により筒状(パイプ状)の多層パリソンを製造することが好ましい。管状ダイを用いた共押出法で多層パリソンを製造する場合は、樹脂の種類に対応する数の押出機を使用し、各層に対応する樹脂をそれぞれ管状に展開しながら、ダイ通路内で溶融樹脂を積層体の順序となるように合流させる。表層である最内層と最外層が同種の樹脂からなる場合には、更に分岐チャンネルを経て、他の層を形成する樹脂原料等を挟み込むように分岐させ、その後、押出ダイ内で合流させ、管状形状のダイヘッドから所定の層構成に整列積層した状態で樹脂を押し出す。ダイヘッドの温度は通常120〜240℃であり、好ましくは130〜230℃、より好ましくは140〜220℃の範囲の温度を採用することができる。ダイオリフイスの形状としては、円形のほか偏平形状のものも使用可能である。管状ダイを用いた共押出法によれば、多層パリソンの肉厚の変更制御を比較的容易に行うことができる。
ブロー成形では、前記の方法で共押出した筒状の多層パリソンを、割金型で挟んで、下端を融着して塞ぐとともに、上端を切断した後、開口した上端から加圧流体を吹き込んで容器形状に成形した後、不要となる容器口部の上部(頭部または袋部)を切除して、樹脂製多層容器を得る。
樹脂の密度及びMFR(温度190℃、荷重21.18N)は、JIS K6922−2に従って測定した。
樹脂の結晶融点は、JIS K7122に従って測定した。
樹脂の分子量分布の指標である多分散度(Mw/Mn)は、JIS K7252に従って測定した。
容器の表面滑り摩擦係数は、JIS K7125に準じる方法で測定した。具体的には、容器に温度23℃の水を満充填した後、2層構成(アルミニウム/LDPE)のシール材を用いて、シール材のLDPE側を容器の口部に載せて、加熱溶着して、容器の口部を密封した。この容器の口部は、該口部の外周部に蓋を螺着するための螺条を備えている。容器を引っ張るためのワイヤを蓋に固着し、次いで、蓋を容器の口部に螺着した。該容器を、ステンレス鋼の平板上に水平に横置きした。株式会社今田製作所製引張圧縮試験機、製品名SV50を使用し、容器の口部にワイヤを取り付けて、速度86mm/分で約2cm水平に引っ張ったときの最大引張荷重値を求め、容器の総重量で割り算して、容器の表面滑り摩擦係数とした。
容器の突刺強度は、表面滑り摩擦係数の測定に用いた容器について、JIS T8051に準じる方法で測定した。具体的には、容器の底部から90〜130mm上方の胴部を輪切りし、その輪を切断したシートを試料とした。オリエンテック株式会社製のテンシロン万能試験機RC−121OAを使用して、温度23℃の空調雰囲気において、先端φ3mm・曲率半径1.5mmの突刺し治具を、試料の表面に突刺し速度500mm/分で直角に突き刺し貫通させたときの最大突刺荷重(単位N )を測定して、試料厚み390μmに換算した値を容器の突刺強度とした。
容器の表面光沢は、表面滑り摩擦係数の測定に用いた容器について、JIS Z8528に準じる方法で測定した。具体的には、容器の底部から20〜100mm上方の胴部から、法線方向(T方向)60mm、縦方向(L方向)80mmを切り出して試料とした。温度23℃の空調雰囲気において、市販のグロスメーターにより該試料の光沢(60°グロス値(%))をT方向及びL方向について測定し、T方向及びL方向の測定値の平均値を容器の表面光沢とした。
複数の押出機と多層ダイを用いて、層構成が、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層である筒状パリソンを押し出し、ロータリー式のダイレクトブロー成形機により、内容積が500cm3の多層構成の樹脂製多層容器(以下、「多層容器」という。)を成形した。多層容器の重量は、20gであった。
(A)低密度ポリエチレン:日本ポリエチレン株式会社製の商品名ノバテックLD(登録商標)[密度0.924g/m3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)0.7g/10分、結晶融点113℃、多分散度(Mw/Mn)=2] 55質量%、
(B)高密度ポリエチレン:日本ポリエチレン株式会社製の商品名ノバテックHD(登録商標)[密度0.960g/m3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)0.7g/10分、結晶融点135℃、多分散度(Mw/Mn)=4] 25質量%、及び
(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィン:日本ポリエチレン株式会社製の商品名ハーモレックス[密度0.908g/m3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)0.9g/10分、結晶融点125℃、多分散度(Mw/Mn)=3] 20質量%、
[ただし、(A)、(B)及び(C)の質量%は、(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときの値である。]
並びに、
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミド:cis−9,10−octadecenoamide[H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3;式(D1)の不飽和脂肪酸アミド]98質量%と、cis−5,6−8,9−11,12−14,15−arachidonic acid amide[H2N−CO−(−CH2−)3−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−(−CH2−)4−CH3]2質量%との混合物 390ppm[ただし、(D)の合計含有量(ppm)は、(A)、(B)及び(C)の合計質量に対する比率である。以下の実施例及び比較例においても同様である。]
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 99.8質量%と、cis−8,9−octadecenoamide 〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3;式(D2)の不飽和脂肪酸アミド〕0.2質量%との混合物に変更し、合計含有量を387ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis− 9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 90.0質量%と、cis−8,9−octadecenoamide〔式(D2)〕 10.0質量%との混合物に変更し、合計含有量を3500ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 85.0質量%と、cis−6,7−tetradecenoamide 〔H2N−CO−(−CH2−)4−CH=CH−(−CH2−)6−CH3;式(D2)の不飽和脂肪酸アミド〕15.0質量%との混合物に変更し、合計含有量を350ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−8,9−octadecenoamide〔式(D2)〕 (単独)に変更し、含有量を400ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis− 9,10 −octadecenoamide〔式(D1)〕 98.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3;式(D3)の不飽和脂肪酸アミド〕2.0質量%との混合物に変更し、合計含有量を1500ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 95.0質量%と、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 5.0質量%との混合物に変更し、含有量を250ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 95.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 3.0質量%との混合物に変更し、更に飽和脂肪酸アミドであるbehenic acid amideを2.0質量%の割合で含有させ、これら脂肪酸アミドの合計の含有量を1000ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 92.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 3.0質量%との混合物に変更し、更に飽和脂肪酸アミドであるstearic acid amideを5.0質量%の割合で含有させ、これら脂肪酸アミドの合計の含有量を1000ppmに変更したことを除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、trans−9,10−octadecenoamide〔式(D1)の不飽和脂肪酸アミドのtrans形に相当する。〕 (単独)に変更したことを除いて、実施例5と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
trans−9,10−octadecenoamide〔式(D1)の不飽和脂肪酸アミドのtrans形に相当する。〕 (単独)を、trans−9,10−octadecenoamide 98.0質量%と、飽和脂肪酸アミドであるstearic acid amide2.0質量%との混合物に変更したことを除いて、比較例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン55質量%、(B)高密度ポリエチレン15質量%、及び(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィン30質量%に変更し、また、(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドの合計含有量を400ppmに変更したことを除いて、実施例2と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 95.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 5.0質量%との混合物に変更したことを除いて、実施例10と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン41質量%、(B)高密度ポリエチレン49質量%、及び(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィン10質量%に変更したことを除いて、実施例10と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 95.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 5.0質量%との混合物に変更したことを除いて、実施例12と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン45質量%、(B)高密度ポリエチレン10質量%、及び(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィン45質量%に変更したことを除いて、実施例13と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン65質量%、(B)高密度ポリエチレン30質量%、及び(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィン5質量%に変更したことを除いて、比較例3と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン65質量%、及び(B)高密度ポリエチレン35質量%に変更した〔(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィンは使用しなかった。〕こと、並びに、(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(D1)〕 98.0質量%と、cis−13,14−docosenoamide〔式(D3)〕 2.0質量%との混合物に変更し、更に脂肪酸アミドの合計含有量を90ppmに変更したことを除いて、比較例4と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン100質量%に変更した〔(B)高密度ポリエチレン及び(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィンは使用しなかった。〕こと、並びに、(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドの合計含有量を350ppmに変更したことを除いて、比較例5と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)低密度ポリエチレン55質量%、(B)高密度ポリエチレン25質量%、及び、チーグラー・ナッタ触媒存在下に重合して得たエチレン系ポリオレフィンである株式会社プライムポリマー製のウルトゼックス(登録商標)1520L〔密度0.913kg/m3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)2.3g/10分、結晶融点=115℃、多分散度(Mw/Mn)=2〕20質量%に変更した〔(C)メタロセン触媒エチレン系ポリオレフィンは使用しなかった。〕こと、並びに、(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドの合計含有量を390ppmに変更したことを除いて、比較例5と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦、突刺強度及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
I: (A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときに、(C)が8〜40質量%であり、
II: (A)、(B)及び(C)の合計質量に対して、(D)を100〜4000ppm含有する前記の樹脂製多層容器であることによって、容器の成形、移送から、内容物の充填、包装の各工程における様々な工程ラインや環境条件に適合する滑り性を発揮でき、また、容器に充填されている内容物の液切れ性が改善され、かつ、耐突刺し性が高く、表面光沢にも優れた樹脂製多層容器を提供できるので、生産性が高く、また、輸送時や保管時の信頼性が高い容器を提供することができ、産業上の利用可能性が高い。
Claims (14)
- (A)低密度ポリエチレン、(B)高密度ポリエチレン、(C)メタロセン触媒を用いて得られたエチレン系ポリオレフィン、及び(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有する樹脂組成物からなる層を表層として備える樹脂製多層容器であって、
該樹脂組成物が、以下のI及びII:
(I)(A)、(B)及び(C)の合計を100質量%としたときに、(C)が8〜40質量%;及び
(II)(A)、(B)及び(C)の合計質量に対して、(D)が100〜4000ppm;
を満足することを特徴とする前記の樹脂製多層容器。 - 前記の(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、以下の(D1)、(D2)及び(D3):
(D1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(D2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(D3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);
からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドを含有する請求項1に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、前記の(D1)の式で表される脂肪酸アミドと、前記の(D2)または(D3)の式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドとの混合物である請求項2に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の(D2)の式で表される脂肪酸アミドにおけるmが、m=n+1またはm=n−1である請求項3に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の(D3)の式で表される脂肪酸アミドにおけるkが、k=nである請求項3に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、前記の(D1)の式で表される脂肪酸アミドと、以下の(D11):
(D11)H2N−CO−(−CH2−)j−CH=CH−(−CH2−)j−CH3(ただし、jは、6≦j≦10の範囲の整数であり、j≠n);
の式で表される脂肪酸アミドとの混合物である請求項2に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(D)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、分子構造中に不飽和cis構造炭素二重結合を2結合〜4結合有する化合物を含有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の樹脂組成物が、更に飽和脂肪酸アミドを含有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の表層が、最外層または最内層の一方または両方である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 更にバリア層を備える請求項1乃至9のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 前記のバリア層が、エチレンビニルアルコール共重合体またはポリグリコール酸である請求項10に記載の樹脂製多層容器。
- 更に回収層を備える請求項1乃至11のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の樹脂製多層容器が、表層、バリア層、接着層、及び、回収層を備えるものである請求項1乃至12のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の樹脂製多層容器が、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層からなる請求項1乃至13のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
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