JP2012228012A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気負荷に並列接続される複数の電池を備えた車両において、電池異常時の退避走行中に二次故障が生じることを回避する。
【解決手段】制御装置は、電気負荷に並列接続された電池のいずれか一方の電池が異常である場合(S11にてYES)、異常電池のSMR遮断を行ない退避走行を行なう(S12)。その後、制御装置は、退避走行開始時の異常電池電圧の検出値(または正常電池電圧の検出値)を基準電圧に設定し(S13〜S15)、|正常電池電圧−基準電圧|が所定値αを超えた場合(S18にてYES)、制御装置は、全SMR遮断を行ない、異常電池に加えて正常電池も電気負荷から切り離す(S19)。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気負荷に並列接続される複数の電池を備えた車両の制御に関する。
特開2007−282375号公報(特許文献1)には、電気負荷に並列接続される複数の電池を備えたハイブリッド車両において、電池の一部に異常が発生した場合、異常電池を切離し、残りの正常電池の蓄電量を高くすることによって、停車後の再発進時などの大電力需要に対応する技術が開示されている。
特開2007−282375号公報 特公平5−16148号公報 特開2000−14029号公報 特開2007−236197号公報 特開2010−1833679号公報
しかしながら、特許文献1のように異常電池を切離し残りの正常電池の蓄電量を高くすると、異常電池電圧と正常電池電圧との差が拡大し、更なる異常(二次故障)が生じる可能性がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電気負荷に並列接続される複数の電池を備えた車両において、電池異常時の退避走行中に二次故障が生じることを回避することである。
この発明に係る制御装置は、電気負荷に並列接続される複数の電池と、電気負荷および複数の電池の間の接続状態を切り替える切替装置とを備えた車両を制御する。制御装置は、複数の電池のいずれかに異常が生じた場合、異常電池を正常電池および電気負荷から切り離す第1制御を実行する第1制御部と、第1制御の実行中、正常電池の電圧と異常電池の電圧との差が所定値を超えた場合、異常電池に加えて正常電池を電気負荷から切り離す第2制御を実行する第2制御部とを備える。
好ましくは、電気負荷は、複数の電池のいずれかから供給される電力で車両駆動力を発生する電動機を含む。第1制御部は、第1制御を実行することによって正常電池の電力で電動機を駆動させて車両を退避走行させる。第2制御部は、第2制御を実行することによって電動機への電力供給を停止させる。
好ましくは、車両は、電気負荷および複数の電池に接続された発電機をさらに備える。制御装置は、第1制御の実行中、発電機による発電量を制御することによって正常電池と異常電池との電圧差を所定値以下に維持する維持部をさらに備える。
好ましくは、車両は、車両外部の電源で複数の電池を充電する外部充電を行なうための充電器をさらに備える。制御装置は、外部充電を行なう場合、充電器を異常電池には接続せずに正常電池に接続し、正常電池の電圧が異常電池の電圧に応じた値に達するまで外部充電を許可する許可部をさらに備える。
好ましくは、車両は、複数の電池の電圧をそれぞれ検出する複数のセンサをさらに備える。第2制御部は、異常電池の電圧を検出するセンサが正常である場合は異常電池の電圧の検出値を基準電圧に設定し、異常電池の電圧を検出するセンサが異常である場合は第1制御開始時の正常電池の電圧の検出値を基準電圧に設定し、正常電池の電圧と基準電圧との差が所定値を超えた場合に第2制御を実行する。
好ましくは、複数の電池の各々は、内圧が規定値を超えた場合に作動して内部の通電経路を遮断する遮断装置を備える。第1制御は、電気負荷に複数の電池が並列接続された状態で電流が流れていない電池を異常電池と判定し、異常電池を正常電池および電気負荷から切り離す制御である。
本発明によれば、電池異常時の退避走行中に二次故障が生じることを回避することができる。
車両の全体構成図である。 電池の内部構成を示す図である。 制御装置の機能ブロック図である。 電池電圧の時間変化と制御装置の動作の一例を示す図である。 制御装置の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 制御装置の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰り返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従う制御装置が適用される車両1の全体構成図である。車両1は、電池B1,B2を含む電池パック10と、PCU(Power Control Unit)20と、モータジェネレータMG1,MG2と、エンジン30と、動力分割装置40と、駆動輪50と、充電器60と、制御装置100とを備える。なお、以下では、図1に示す車両1(プラグインハイブリッド車両)に本発明を適用する場合を説明するが、本発明を適用可能な車両は、少なくとも並列接続される複数の電池の電力を用いて走行可能な車両であればよく、プラグイン車両であることにも、ハイブリッド車両であることにも限定されない。
モータジェネレータMG1,MG2およびエンジン30は、動力分割装置40に連結される。車両は、エンジン30およびモータジェネレータMG2の少なくとも一方からの駆動力によって走行する。
エンジン30が発生する動力は、動力分割装置40によって、駆動輪50へ伝達される経路と、モータジェネレータMG1へ伝達される経路とに分割される。
モータジェネレータMG1,MG2の各々は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流回転電機から成る。動力分割装置40によって分割されたエンジン30の動力を用いてモータジェネレータMG1による発電が行なわれる。モータジェネレータMG1によって発電された電力は電池パック10へ供給される。
モータジェネレータMG2は、電池パック10から供給される電力およびモータジェネレータMG1により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動力を発生する。そして、モータジェネレータMG2の駆動力は、駆動輪50に伝達される。なお、車両の制動時等には、駆動輪50によりモータジェネレータMG2が駆動され、モータジェネレータMG2が発電機として作動する。これにより、モータジェネレータMG2は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。そして、モータジェネレータMG2により発電された電力は、電池パック10へ供給される。
動力分割装置40は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から成る。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン30のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、モータジェネレータMG1の回転軸に連結される。リングギヤはモータジェネレータMG2の回転軸に連結される。
PCU20は、コンバータ21、インバータ22,23を含む。コンバータ21は、正極線6および負極線5を介して電池パック10に接続される。コンバータ21は、制御装置100からの信号に基づいて正極線6および負極線5の間の電圧を昇圧する。インバータ22,23は、コンバータ21に対して並列に接続される。インバータ22,23は、制御装置100からの信号に基づいて、コンバータ21によって昇圧された直流電力を交流電力に変換してそれぞれモータジェネレータMG1,MG2へ出力する。
電池パック10は、電池B1,B2と、切替装置SMRと、電圧センサ11−1,11−2と、電流センサ12−1,12−2とを含む。
電池B1,B2は、たとえばニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池で構成される直流電源である。電池B1,B2の出力電圧はたとえば200ボルトを超える高い電圧である。
切替装置SMRは、リレーSMR1〜SMR3を含む。各リレーSMR1〜SMR3の開閉は、制御装置100からの信号に基づいて制御される。リレーSMR1は、正極線6と電池B1の正極との接続および非接続を切り替える。リレーSMR2は、正極線6と電池B2の正極との接続および非接続を切り替える。リレーSMR3は、負極線5と電池B1,B2の負極との接続および非接続を切り替える。
リレーSMR1〜SMR3をすべて閉じると、電池B1,B2がPCU20に並列接続された状態となる。
リレーSMR1を開き、他のリレーSMR2,SMR3を閉じると、電池B1がPCU20から切り離され、電池B2がPCU20に接続された状態となる。この際、電池B1と電池B2との間の閉ループもリレーSMR1によって遮断される。以下では、このような状態に切替装置SMRを制御することを「SMR1遮断」ともいう。
リレーSMR2を開き、他のリレーSMR1,SMR3を閉じると、電池B2がPCU20から切り離され、電池B1がPCU20に接続された状態となる。この際、電池B1と電池B2との間の閉ループもリレーSMR2によって遮断される。以下では、このような状態に切替装置SMRを制御することを「SMR2遮断」ともいう。
リレーSMR1〜SMR3をすべて開くと、電池B1,B2とPCU20との接続が遮断される。この際、電池B1と電池B2との間の閉ループは2つのリレーSMR1,SMR2によって遮断されることになる。以下では、このような状態に切替装置SMRを制御することを「全SMR遮断」ともいう。
このように、切替装置SMRは、電池B1,B2、PCU20を、それぞれ単独で切り離すことが可能である。なお、本実施例では、負極線5と電池B1の負極との接続を遮断するリレーと負極線5と電池B2の負極との接続を遮断するリレーとを1つのリレーSMR3としているが、それぞれ別々に設けるようにしてもよい。
電圧センサ11−1,11−2は、それぞれ電池B1の端子間電圧Vb1、電池B2の端子間電圧Vb2を検出する。電流センサ12−1,12−2は、それぞれ電池B1,B2を流れる電流Ib1,Ib2を検出する。これらの各センサは、検出結果を制御装置100へ出力する。
充電器60は、充電ポート61と電池パック10との間に設けられる。充電ポート61は、車両外部電源200からの交流電力を受けるために、車両1のボディに設けられる。充電ポート61には、車両外部電源200のコネクタ210が接続される。充電器60は、制御装置100からの信号に基づいて制御され、車両外部電源200から充電ポート61に供給された外部電力を、電池B1,B2を充電可能な直流電力に変換し、電池B1,B2に供給する。これにより、電池B1,B2が外部電力で充電される。以下、外部電力で電池B1,B2を充電することを「外部充電」ともいう。
制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵したECU(Electronic Control Unit)である。制御装置100は、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、所定の演算処理を実行するように構成される。
図2は、電池B1,B2の内部構成を示す図である。電池B1は、複数の電池セルCbが直列に接続されて構成される。そして、各電池セルCbは、電流遮断装置(Current Interrupt Device、以下、単に「CID」という)を含んで構成される。CIDは、電池セルCbの電解液から発生するガスによって電池セルCbの内圧が規定値よりも上昇した場合に、その内圧によって作動して、その電池セルCbを他の電池セルCbから物理的に遮断する。したがって、電池B1内のいずれかのCIDが作動すると、電池B1には電流が流れなくなる。
電池B2の内部構成は、基本的に電池B1と同じ内部構成である。したがって、電池B2内のいずれかのCIDが作動すると、電池B2には電流が流れなくなる。
以上のような構成を有する車両1において、制御装置100は、車両走行中、電池B1、B2が正常である通常時には、リレーSMR1〜SMR3をすべて閉じ、電池B1,B2をPCU20に並列接続する。したがって、通常時には、電池B1,B2の充放電は均等に行なわれ、電圧Vb1と電圧Vb2とはほぼ同じ値に維持される。
一方、電池B1、B2のいずれかに異常が生じた場合、制御装置100は、異常電池を正常電池およびPCU20から切り離すように、切替装置SMRを制御する。ところが、このように異常電池だけを切り離すと、正常電池の充放電のみが行なわれるため、異常電池の端子間電圧(以下「異常電池電圧」ともいう)は維持される一方、正常電池の端子間電圧(以下「正常電池電圧」ともいう)は変動(主に減少)し、異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧が拡大することになる。
さらに、異常電池を切り離した状態で異常電池内のCIDが作動すると、そもそも異常電池には電流が流れなくなっているため、CIDの作動を電流から検出することはできない。そのため、たとえば異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧が拡大した状態で切替装置SMRの溶着故障などが生じて異常電池と正常電池との間で閉ループが形成されてしまうと、作動したCIDにその差電圧が印加され、二次故障を誘発することが懸念される。
このような二次故障の問題を回避するために、制御装置100は、異常電池を切り離した状態での退避走行中に異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧が所定値を超えた場合、たとえ正常な電池が存在していても、全SMR遮断を行なう。これにより、異常電池と正常電池との間の閉ループが形成されてしまう可能性をより低減させるとともに、異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧の更なる拡大を抑制する。この点が本発明の最も特徴的な点である。
図3は、制御装置100の機能ブロック図である。図3に示した各機能ブロックは、ハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
制御装置100は、異常判定部110、第1制御部120、基準電圧設定部130、電圧維持部140、差電圧判定部150、第2制御部160、外部充電許可部170を含む。
異常判定部110は、電池B1,B2をPCU20に並列接続した状態で、電池B1,B2のうちの異常が生じている異常電池を判定する。たとえば、異常判定部110は、上述したようにCIDが作動した電池には電流が流れなくなることを考慮し、電流Ib2が変化しているにも関わらず電流Ib1が略零のまま変化しない状態が所定時間継続した場合に電池B1を異常電池と判定し、その逆に、電流Ib1が変化しているにも関わらず電流Ib2が略零のまま変化しない状態が所定時間継続した場合に電池B2を異常電池と判定する。なお、ここでいう「異常電池」とは、必ずしもCIDが作動した電池に限定されるものではない。したがって、たとえば、電圧センサ11−1,11−2や電流センサ12−1,12−2の故障によって状態を監視できなくなった電池を「異常電池」と判定するようにしてもよい。
第1制御部120は、異常電池が存在する場合、異常電池を正常電池およびPCU20から切り離す(以下、「異常電池のSMR遮断」ともいう)ように切替装置SMRを制御する。異常電池のSMR遮断後は、第1制御部120は、正常電池の電力でモータジェネレータMG2を駆動させて車両1を退避走行させる。
基準電圧設定部130は、異常電池のSMR遮断時(退避走行開始時)の異常電池電圧の検出値を基準電圧に設定する。なお、異常電池電圧を検出する電圧センサが異常である場合には、基準電圧設定部130は、異常電池のSMR遮断時の正常電池電圧の検出値を基準電圧に設定する。
電圧維持部140は、退避走行中、エンジン30の動力を用いたモータジェネレータMG1での発電が可能な場合、基準電圧を目標として正常電池電圧を基準電圧近傍に維持するように(正常電池電圧と基準電圧との差が拡大することを抑制するように)、モータジェネレータMG1の発電量をフィードバック制御する。なお、走行中にエンジンの動力を用いた発電ができない車両(たとえば通常の電気自動車)においては、この電圧維持部140の機能を除いてもよい。
差電圧判定部150は、基準電圧と正常電池電圧との差電圧(=|正常電池電圧−基準電圧|)が所定値αを超えたか否かを判定する。なお、所定値αは、作動したCIDに所定値αの電圧が印加された場合でも二次故障を生じない値として、実験等で予め決められる。
第2制御部160は、基準電圧と正常電池電圧との差電圧が所定値αを超えた場合、全SMR遮断を行なって電池パック10からPCU20への電力供給を停止させる。全SMR遮断後においては、PCU20およびエンジン30を停止して車両1の走行を強制的に停止させるようにしてもよいし、電池レス走行によって車両1の退避走行を継続させるようにしてもよい。なお、電池レス走行とは、電池パック10の電力を用いることなく、エンジン30の動力でモータジェネレータMG1で発電された電力でモータジェネレータMG2を駆動させて車両1を走行させることをいう。
さらに、第2制御部160は、全SMR遮断後は、後述する外部充電許可部170によって外部充電が許容されない限り、ユーザが車両システムの再起動を要求する操作(IGオン操作)を行なった場合であっても、切替装置SMRの再接続を禁止する。
外部充電許可部170は、ユーザが外部充電を行なうために車両外部電源200のコネクタ210を充電ポート61に接続する操作(プラグイン操作)をした場合、正常電池のみPCU60に接続するように切替装置SMRを制御し、正常電池電圧が基準電圧+所定値β(β<α)に達するまで外部充電を許容する。この際、他の条件によって外部充電が制限されてしまうような場合には、その条件を緩和すればよい。
そして、外部充電許可部170は、外部充電によって正常電池電圧が|正常電池電圧−基準電圧|<所定値αとなる状態に回復した場合には、切替装置SMRの再接続禁止を解除し、正常電池の電力を用いた退避走行を再び許容する。なお、外部充電ができない車両(たとえば通常のハイブリッド車両)においては、この外部充電許可部170の機能を除いてもよい。
図4は、電池電圧の時間変化と制御装置100の動作の一例を示す図である。
車両1の通常走行中、時刻t1で電池B2に異常が生じると、制御装置100は、SMR2遮断を行なって退避走行を開始する。この際、正常電池B1の放電のみが行なわれるため、異常電池電圧Vb2(一点鎖線)は時刻t1の値に維持される一方、正常電池電圧Vb1(実線)が低下し、異常電池電圧Vb2と正常電池電圧Vb1との差電圧が拡大することが懸念される(二点鎖線参照)。
そこで、制御装置100は、時刻t1の異常電池電圧Vb2を基準電圧に設定する。そして、モータジェネレータMG1での発電が可能である場合、制御装置100は、正常電池電圧Vb1を基準電圧近傍に維持するようにモータジェネレータMG1の発電量をフィードバック制御する。これにより、退避走行が可能な時間を長期化することができる。
時刻t2でモータジェネレータMG1での発電ができなくなると、フィードバック制御も停止され、正常電池電圧Vb1が低下し始める。
そして、時刻t3で正常電池電圧Vb1が基準電圧−所定値αにまで低下すると、制御装置100は、電池B1が正常であっても全SMR遮断を行なう。これにより、仮にリレーSMR2の溶着故障が生じても、リレーSMR1が開かれるため異常電池B2と正常電池B1との間の閉ループを遮断することができる。そのため、仮に異常電池B2内に作動したCIDが含まれているとしても、そのCIDに異常電池電圧Vb2と正常電池電圧Vb1との差電圧が印加されることはない。
また、万が一、リレーSMR1,SMR2の双方が溶着した場合には異常電池B2と正常電池B1との間の閉ループが形成されてしまうことになる。しかし、そのような場合でも、異常電池電圧Vb2と正常電池電圧Vb1との差電圧が所定値α未満に抑えられているため、作動したCIDに印加される電圧は所定値α未満の低い値となり、二次故障が回避される。
全SMR遮断後は、制御装置100は、切替装置SMRの再接続を禁止する。そのため、時刻t5でユーザがIGオン操作をしても、全SMR遮断の状態は維持される。
時刻t6でユーザがプラグイン操作をした場合、制御装置100は、SMR再接続禁止を解除し、正常電池B1のみをPCU60に接続し(リレーSMR1,SMR3を閉じ)、正常電池電圧Vb1が基準電圧Vb2+所定値βとなる時刻t7までは正常電池B1への外部充電を許可する。そして、外部充電が終了された時刻t7で正常電池電圧Vb1が基準電圧+所定値βまで回復し、|正常電池電圧Vb1−基準電圧|<所定値αの条件を満たしているため、制御装置100は、正常電池B1の電力を用いた退避走行を再び許容する。これにより、車両1の退避走行が再び可能となる。この際、正常電池電圧Vb1が基準電圧Vb2よりも高くなるまで外部充電を許容しているため、たとえば正常電池電圧Vb1が基準電圧Vb2となるまでしか外部充電を許容しない場合に比べて、退避走行可能距離をより長くすることができる。
図5、6は、上述の機能を実現するための制御装置100の処理手順を示すフローチャートである。図5は、主として外部充電許可部170以外の機能を実現するための処理手順を示し、図6は、主として外部充電許可部170の機能を実現するための処理手順を示す。
図5を参照して、制御装置100は、S10にて、双方の電池が異常であるか否かを判定する。双方の電池が異常である場合(S10にてYES)、制御装置100は処理をS19に移す。そうでない場合(S10にてNO)、制御装置100は、処理をS11に移す。
S11にて、制御装置100は、いずれか一方の電池が異常であるか否かを判定する。一方の電池が異常である場合(S11にてYES)、制御装置100は、S12にて異常電池のSMR遮断を行ない退避走行を行なう。双方の電池が正常である場合(S11にてNO)、制御装置100は、処理を最初のS10に戻す。
S13にて、制御装置100は、異常電池電圧を検出する電圧センサは正常であるか否かを判定する。異常電池電圧を検出する電圧センサが正常である場合(S13にてYES)、制御装置100は、異常電池電圧の検出値を基準電圧に設定する。異常電池電圧を検出する電圧センサが異常である場合(S13にてNO)、制御装置100は、異常電池のSMR遮断直後の正常電池電圧の検出値を基準電圧に設定する。
S16にて、制御装置100は、モータジェネレータMG1での発電が可能であるか否かを判定する。モータジェネレータMG1での発電が可能である場合(S16にてYES)、制御装置100は、S17にて、正常電池電圧を基準電圧付近に維持するようにモータジェネレータMG1の発電量をフィードバック制御する。モータジェネレータMG1での発電が可能でない場合(S16にてNO)、制御装置100は、S17の処理を行なうことなく、処理をS18に移す。
S18にて、制御装置100は、|正常電池電圧−基準電圧|>αであるか否かを判定する。|正常電池電圧−基準電圧|>αである場合(S18にてYES)、制御装置100は、S19にて全SMR遮断を行ない、S20にてSMR再接続を禁止し、処理を終了させる。|正常電池電圧−基準電圧|>αでない場合(S18にてNO)、制御装置100は、処理を最初のS10に戻す。
図6を参照して、制御装置100は、S30にて、プラグイン操作が行なわれたか否かを判定する。プラグイン操作が行なわれていない場合(S30にてNO)、制御装置100は処理を終了させる。
プラグイン操作が行なわれた場合(S30にてYES)、制御装置100は、処理をS31に移し、SMR再接続禁止中(図5のS20の処理が行なわれた後)か否かを判定する。SMR再接続禁止中でない場合(S31にてNO)、制御装置100は、処理をS35に移し、外部充電を許可する。
SMR再接続禁止中である場合(S31にてYES)、制御装置100は、S32にて、一方の電池が正常であるか否かを判定する。双方の電池が異常である場合(S32にてNO)、制御装置100は、処理をS36に移し、外部充電を禁止する。
一方の電池が正常である場合(S32にてYES)、制御装置100は、S33にて、正常電池のSMR接続禁止を解除し、正常電池のSMR接続を行なう。
S34にて、制御装置100は、正常電池電圧が基準電圧+所定値βよりも低いか否かを判定する。
正常電池電圧が基準電圧+所定値βを超えるまでは(S34にてYES)、制御装置100は、処理をS35に移し、正常電池電圧の外部充電を許可する。正常電池電圧が基準電圧+所定値βを超えると(S34にてNO)、制御装置100は、処理をS36に移し、外部充電を禁止する。
以上のように、本実施の形態による制御装置100は、異常電池を切り離した状態での退避走行中に異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧が所定値αを超えた場合、たとえ正常な電池が存在していても、全SMR遮断を行なう。これにより、異常電池と正常電池との間の閉ループが形成されてしまう可能性をより低減させるとともに、異常電池電圧と正常電池電圧との差電圧の更なる拡大を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、5 負極線、6 正極線、10 電池パック、11 電圧センサ、12 電流センサ、20 PCU、21 コンバータ、22,23 インバータ、30 エンジン、40 動力分割装置、50 駆動輪、60 充電器、61 充電ポート、100 制御装置、110 異常判定部、120 第1制御部、130 基準電圧設定部、140 電圧維持部、150 差電圧判定部、160 第2制御部、170 外部充電許可部、200 車両外部電源、210 コネクタ、MG1,MG2 モータジェネレータ、SMR 切替装置、SMR1〜SMR3 リレー。

Claims (6)

  1. 電気負荷に並列接続される複数の電池と、前記電気負荷および前記複数の電池の間の接続状態を切り替える切替装置とを備えた車両の制御装置であって、
    前記複数の電池のいずれかに異常が生じた場合、異常電池を正常電池および前記電気負荷から切り離す第1制御を実行する第1制御部と、
    前記第1制御の実行中、前記正常電池の電圧と前記異常電池の電圧との差電圧が所定値を超えた場合、前記異常電池に加えて前記正常電池を前記電気負荷から切り離す第2制御を実行する第2制御部とを備える、車両の制御装置。
  2. 前記電気負荷は、前記複数の電池のいずれかから供給される電力で車両駆動力を発生する電動機を含み、
    前記第1制御部は、前記第1制御を実行することによって前記正常電池の電力で前記電動機を駆動させて前記車両を退避走行させ、
    前記第2制御部は、前記第2制御を実行することによって前記電動機への電力供給を停止させる、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記車両は、前記電気負荷および前記複数の電池に接続された発電機をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1制御の実行中、前記発電機による発電量を制御することによって前記差電圧を前記所定値以下に維持する維持部をさらに備える、請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. 前記車両は、車両外部の電源で前記複数の電池を充電する外部充電を行なうための充電器をさらに備え、
    前記制御装置は、前記外部充電を行なう場合、前記充電器を前記異常電池には接続せずに前記正常電池に接続し、前記正常電池の電圧が前記異常電池の電圧に応じた値に達するまで前記外部充電を許可する許可部をさらに備える、請求項1に記載の車両の制御装置。
  5. 前記車両は、前記複数の電池の電圧をそれぞれ検出する複数のセンサをさらに備え、
    前記第2制御部は、前記異常電池の電圧を検出するセンサが正常である場合は前記異常電池の電圧の検出値を基準電圧に設定し、前記異常電池の電圧を検出するセンサが異常である場合は前記第1制御開始時の前記正常電池の電圧の検出値を前記基準電圧に設定し、前記差電圧が前記所定値を超えた場合に前記第2制御を実行する、請求項1に記載の車両の制御装置。
  6. 前記複数の電池の各々は、内圧が規定値を超えた場合に作動して内部の通電経路を遮断する遮断装置を備え、
    前記第1制御は、前記電気負荷に前記複数の電池が並列接続された状態で電流が流れていない電池を前記異常電池と判定し、前記異常電池を前記正常電池および前記電気負荷から切り離す制御である、請求項1に記載の車両の制御装置。
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