JP2012145737A - 被覆除去部材、被覆除去部材の製造方法及び光コネクタ - Google Patents

被覆除去部材、被覆除去部材の製造方法及び光コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバを光コネクタに装着する際の作業性を格段に向上しうるとともに、光コネクタの組立作業を容易化できる技術を提供する。
【解決手段】装着される光ファイバの挿入作業に伴い当該光ファイバの被覆を除去する被覆除去部材を、光コネクタに内装する。この被覆除去部材は、被覆のついた光ファイバを案内するガイド部と、光ファイバの被覆を除去する被覆除去部と、ガイド部と被覆除去部とを連結する連結部とが、一体的に形成された構成を有する。そして、被覆除去部の裸ファイバ挿通孔とガイド部の被覆ファイバ挿通孔とが同軸上にあり、かつ被覆ファイバ挿通孔の挿出端と裸ファイバ挿通孔の挿入端との離間距離が0.1mm以上0.5mm以下となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバの被覆を除去するための被覆除去部材、被覆除去部材の製造方法及び被覆除去部材を備える光コネクタに関する。
近年、FTTH(Fiber To The Home)等の普及によって光通信網が一般家庭などで多数用いられるに伴い、ユーザ宅などの接続現場で簡単に組み立て可能なメカニカルスプライス型の光ファイバコネクタ(以下、光コネクタ)が開発され、実用化されている(例えば特許文献1)。このメカニカルスプライス型の光コネクタは、フェルールに短尺の光ファイバ(以下、内蔵光ファイバ)を予め装着しておき、接続しようする光ファイバ(以下、接続光ファイバ)を内蔵光ファイバに突き当てて接続することで、組み立てられる。
図16は、一般的なメカニカルスプライス型の光コネクタ(例えばSCコネクタ)の概略構成を示す図である。
図16に示すように、光コネクタ5は、接続光ファイバ(図示略)を内蔵光ファイバF1に突き当てて接続するための光ファイバ接続部50、光ファイバ接続部50を収容するフレーム61、フレーム61に対して光ファイバ接続部50を固定するストップリング62、光ファイバ接続部50とストップリング62の間に介在し光ファイバ接続部50を接続方向に付勢するコイルばね63等で構成される。フレーム61とストップリング62でいわゆるハウジングが構成され、フレーム61の先端部が接続先(例えば光コネクタ)とのインターフェースとなる。
光ファイバ接続部50は、フェルール51、ベース部材52、ファイバ押え部材53、54及びクランプ部材55等で構成される。ベース部材52は、内蔵光ファイバF1を予め装着したフェルール51を保持する鍔部521と、接続光ファイバを保持するファイバ固定溝(例えばV字溝)522を有している。ファイバ固定溝522に、内蔵光ファイバF1のフェルール51の後端から突出した部分と、接続光ファイバの先端部分が載置される。
光ファイバ接続部50では、内蔵光ファイバF1に接続光ファイバを突き当てた状態で、ベース部材52とファイバ押え部材53、54により内蔵光ファイバF1と接続光ファイバを狭持し、クランプ部材55によって付勢することによって固定する。具体的には、ベース部材52に、フェルール51、ファイバ押え部材53、54及びクランプ部材55を取り付けた後、楔(図示略)を押入することによりベース部材52とファイバ押え部材53、54の接合面をわずかに離間させ、先端部の被覆を除去した接続光ファイバをファイバ固定溝522に沿って挿入する。そして、接続光ファイバの先端を内蔵光ファイバF1の後端に突き当て、この状態で楔を引き抜くことにより、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバを、ベース部材52とファイバ押え部材53、54とで狭持し固定する。
このように、光コネクタ5は、簡単に短時間で組み立てることができるため、現場組立型の光コネクタとして好適である。
上述したように、光コネクタに接続光ファイバを装着する際には、接続光ファイバと内蔵光ファイバとを高精度で調心させるために、接続光ファイバ(例えば、被覆外径250μmの光ファイバ心線)の先端部の被覆を除去する必要がある。従来は、光ファイバ取付用治具に接続光ファイバを把持させた状態で、作業者が専用の工具を用いて先端部の被覆を所定長除去し、アルコールなどで清拭していた。
しかしながら、被覆を除去された光ファイバ(裸光ファイバ)は損傷しやすいため、被覆を除去する作業や接続光ファイバを光コネクタに装着する作業において、熟練度が要求される。
そこで、本出願人は、光コネクタの光ファイバ接続部に、接続光ファイバがファイバ固定溝に沿って挿入されることに伴い当該接続光ファイバの被覆を除去する被覆除去部材を配置することにより、光ファイバ装着時の作業性を格段に向上しうる光コネクタを提案した(特願2010−127235)。
特許第3515677号公報
特願2010−127235に記載の光コネクタにおいては、被覆除去部材の前段に、光ファイバを被覆除去部に案内するためのガイド部材が配置されるが、ガイド部材から被覆除去部材に向けて光ファイバを円滑に挿通させるために、ガイド部材と被覆除去部材を高精度で軸合わせしなければならない。つまり、光ファイバ装着時の作業性は改善されるものの、光コネクタの組立作業に手間がかかるため、さらなる改善の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、光ファイバを光コネクタに装着する際の作業性を格段に向上しうるとともに、組立作業を容易化できる被覆除去部材、被覆除去部材の製造方法及び光コネクタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、被覆のついた光ファイバを案内する被覆ファイバ挿通孔を有するガイド部と、
被覆の除去された前記光ファイバの裸ファイバ部を挿通可能な裸ファイバ挿通孔を有し、当該光ファイバの挿入口となるファイバ挿入側の端部において前記光ファイバの被覆を除去する被覆除去部と、
前記ガイド部と前記被覆除去部とを、前記裸ファイバ挿通孔と前記被覆ファイバ挿通孔とが同軸上となるように、かつ前記被覆ファイバ挿通孔の挿出端と前記裸ファイバ挿通孔の挿入端との離間距離が0.1mm以上0.5mm以下となるように連結する連結部とが、一体的に形成されていることを特徴とする被覆除去部材である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の被覆除去部材において、前記離間距離が、0.1mm以上0.3mm以下であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の被覆除去部材において、前記被覆除去部材が、合成樹脂材料で構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の被覆除去部材において、前記被覆除去部の前記ファイバ挿入側の端部の外面が、前記中心軸に対して45°以下で傾斜して形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の被覆除去部材において、前記被覆除去部の前記ファイバ挿入側の端部の外面が、平面と曲面、又は平面同士が周方向に連設され、前記中心軸に関して対称な形状を有していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の被覆除去部材において、除去された被覆くずを排出する開放部を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の被覆除去部材を、金型を利用した射出成形により成形することを特徴とする被覆除去部材の製造方法である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の被覆除去部材の製造方法において、前記裸ファイバ挿通孔と前記被覆ファイバ挿通孔を、同一の中子ピンにより形成することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の被覆除去部材を備え、
装着される光ファイバの挿入作業に伴い、前記被覆除去部により当該光ファイバの被覆が除去されることを特徴とする光コネクタである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の光コネクタにおいて、
第1光ファイバが装着されたフェルールと、
接続しようとする第2光ファイバと前記第1光ファイバを突き合わせた状態で保持するファイバ固定溝が形成されたベース部材と、
前記ベース部材に当接して、前記ベース部材との間で前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバを狭持するファイバ押え部材と、
前記ファイバ押え部材を前記ベース部材に対して付勢するクランプ部材と、を有する光ファイバ接続部がハウジングに装着された構成を有し、
前記被覆除去部材が前記光ファイバ接続部に配置され、
前記第2光ファイバが前記ファイバ固定溝に沿って挿入されることに伴い、前記被覆除去部により当該第2光ファイバの被覆が除去されることを特徴とする。
本発明によれば、光コネクタに光ファイバを装着する際に、光ファイバの挿入に伴い所定長の被覆が除去されるので、光コネクタに光ファイバを装着する際の作業性が格段に向上される。また、被覆除去部とガイド部が被覆除去部材に一体的に形成されているので、両者の軸合わせ作業が不要となり、光コネクタの組立作業を容易化できる。
実施形態に係る光コネクタの光ファイバ接続部の要部構成を示す斜視図である。 光ファイバ接続部の要部構成を示す分解斜視図である。 光ファイバ接続部の要部構成を示す断面図である。 被覆除去部材の外観形状を示す斜視図である。 被覆除去部材の外観形状を示す斜視図である。 被覆除去部材の側面図である。 被覆除去部材の上面図である。 図6におけるA−A断面図である。 被覆除去部のファイバ挿入側の拡大図である。 被覆除去部の外面のテーパ角θ2と被覆除去に必要な押圧力の関係を示す図である。 被覆除去部材を作製するための金型の一例を示す分解斜視図である。 金型の組み付け状態を示す上面図である。 被覆除去部の外面の変形例を示す図である。 被覆除去部とガイド部の離間距離と被覆除去時の押圧力の関係を示す図である。 光ファイバ接続部の他の一例を示す断面図である。 一般的なメカニカルスプライス型の光コネクタの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の光コネクタの概略構成は、図16に示す一般的な構成と同様である。区別のため、実施形態に係る光コネクタの符号を1とする。すなわち、本実施形態に係る光コネクタ1は、接続しようとする光ファイバ(以下、接続光ファイバ)を内蔵光ファイバに突き当てて接続するための光ファイバ接続部が、ハウジングに装着されて構成されたメカニカルスプライス型の光コネクタ(例えばSCコネクタ)である。本実施形態では、光ファイバ接続部が特徴的な構成を備えているので、この光ファイバ接続部について説明する。
図1は実施形態に係る光コネクタ1の光ファイバ接続部10の要部構成を示す斜視図、図2は光ファイバ接続部10の分解斜視図、図3は光ファイバ接続部10の断面図である。図3(a)には接続光ファイバF2を装着していない状態を示し、図3(b)には接続光ファイバF2を装着した状態を示している。
接続光ファイバF2は、例えば、外径125μmの裸光ファイバに、62.5μm厚の被覆(例えばUV樹脂被覆)を施して、被覆外径250μmとした光ファイバ心線である。
図1〜3に示すように、光ファイバ接続部10は、フェルール11、ベース部材12、第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14、クランプ部材15、及び被覆除去部材16等を備えて構成される。
フェルール11は、例えばジルコニア等のセラミック材料で構成された略円柱状の部材であり、中心軸に沿って細孔111が形成されている。この細孔111には裸光ファイバ(被覆を施されていない光ファイバ)等の内蔵光ファイバF1が挿入され、固定されている。
内蔵光ファイバF1の先端はフェルール11の先端面から露出され、フェルール端面とともに鏡面研磨されている。内蔵光ファイバF1の後端は、フェルール11の後端側から所定長だけ突出し、ベース部材12等で保持される。内蔵光ファイバF1の後端面は、例えば、長手方向に対して垂直又は8°程度傾斜して切断されている。なお、内蔵光ファイバF1の後端面は凸球面状に研磨加工されていてもよいし、または周縁部が面取りされるように研磨加工されていてもよい。
ベース部材12は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS:Polyphenylene sulfide)又はポリエーテルイミド(PEI:Polyetherimide)等の樹脂材料で構成された略半円筒状の部材である。ベース部材12は、フェルール11を保持するフェルール保持部12A、接続光ファイバF2の裸ファイバ部(被覆を除去した部分)F2aを保持する裸ファイバ保持部12B、接続光ファイバF2の被覆ファイバ部(被覆が施されたままの部分)F2bを保持する被覆ファイバ保持部12Cに区画される。
ベース部材12のフェルール保持部12Aには鍔部121が形成されており、この鍔部121にフェルール11が嵌合され、保持される。なお、ベース部材12とフェルール11とを接着して固定するようにしてもよい。
ベース部材12の裸ファイバ保持部12B、被覆ファイバ保持部12Cの表面には、長手方向に沿ってファイバ固定溝122が形成されている。このファイバ固定溝122に内蔵光ファイバF1及び接続光ファイバF2が固定される。
ファイバ固定溝122としては、例えば断面V字状、断面U字状又は断面台形状の何れかの形状が好適であるが、内蔵光ファイバF1及び接続光ファイバF2を第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14との間で狭持して固定できる形状であれば特に制限されない。
具体的には、裸ファイバ保持部12Bに形成されたファイバ固定溝122は、接続光ファイバF2の裸光ファイバ外径(例えば125μm)に対応する小径用溝122aとなっている。被覆ファイバ保持部12Cに形成されたファイバ固定溝122は、接続光ファイバF2の被覆外径(例えば250μm)に対応する大径用溝122bとなっている。
大径用溝122bの一端側(接続光ファイバF2の挿入側)には、接続光ファイバF2を挿入しやすいように外側に向けて拡径された拡径部122cが形成され、他端側には、被覆除去部材16を収容する被覆除去部材収容部122dが形成されている。被覆除去部材16は、接続光ファイバF2がファイバ固定溝122に沿って挿入されることに伴い当該接続光ファイバF2の被覆を除去するものである。被覆除去部材16の詳細については後述する。
第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14は、例えばPPS又はPEI等の樹脂材料で構成された蓋部材である。第1ファイバ押え部材13は、ベース部材12の長手方向中央部(裸ファイバ保持部12Bと被覆ファイバ保持部12Cの境界付近)に形成された凸片123等に係合した状態で、小径用溝122aを覆うようにベース部材12上に載置される。第2ファイバ押え部材14は、凸片123等に係合した状態で、大径用溝122bを覆うようにベース部材12上に載置される。第1ファイバ押え部材13の内面及び第2ファイバ押え部材14の内面と、ベース部材12のファイバ固定溝122により挟まれた空間が、接続光ファイバF2の挿入路となる。
また、第2ファイバ押え部材14の内面には、ベース部材12の被覆除去部材収容部122dに対応する位置に切欠部141が形成されている。ベース部材12の被覆除去部材収容部122dと、第2ファイバ押え部材の切欠部141で挟まれた空間に、被覆除去部材16が配置される。
クランプ部材15は、例えばステンレス等の金属材料で構成された断面C字状(コ字状)の部材であり、側面の一部が開放されている。クランプ部材15は、ベース部材12に第1ファイバ押え部材13及び第2ファイバ押え部材14を載置した状態で、これらを押圧狭持する。また、ベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面、及びベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面は、クランプ部材15の開口から外部に露呈されており、接合面に外部から楔(図示略)を嵌入できるようになっている。
このように、実施形態の光コネクタ1は、内蔵光ファイバ(第1光ファイバ)F1が装着されたフェルール11と、接続光ファイバ(接続しようとする第2光ファイバ)F2と内蔵光ファイバF1を突き合わせた状態で保持するファイバ固定溝122が形成されたベース部材12と、ベース部材12に当接してベース部材12との間で内蔵光ファイバF1及び接続光ファイバF2を狭持する第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え14と、第1ファイバ押え部材13及び第2ファイバ押え部材14をベース部材12に対して付勢するクランプ部材15と、接続光ファイバF2がファイバ固定溝122に沿って挿入されることに伴い当該接続光ファイバF2の被覆を除去する被覆除去部材16と、を有する光ファイバ接続部10がハウジングに装着された構成を有している。
図4、5は被覆除去部材16の外観形状を示す斜視図、図6は被覆除去部材16の側面図、図7は被覆除去部材16の上面図、図8は図6におけるA−A断面図である。
図4〜8に示すように、被覆除去部材16は、被覆除去部161とガイド部162とが連結部163により連結された一つの部材であり、例えばPPS又はPEI等の合成樹脂材料で構成される。被覆除去部材16を光ファイバ接続部10に装着したとき、ガイド部162がファイバ挿入方向前段に位置し、被覆除去部161がファイバ挿入方向後段に位置する。
被覆除去部材16を、合成樹脂材料で構成することにより、被覆除去部材16の製造コストを低減できるとともに、軽量化を図ることができる。
被覆除去部161は、ファイバ挿入側の端部において接続光ファイバF2の被覆を除去する部位である。被覆除去部161は、略円錐形状を有し、中心軸に沿って接続光ファイバF2の裸ファイバ部F2aを挿通可能な裸ファイバ挿通孔161aが形成されている。裸ファイバ挿通孔161aは、接続光ファイバF2の裸光ファイバ外径よりも大きく、被覆外径よりも小さく形成されている。望ましくは、裸ファイバ挿通孔161aの外径が、接続光ファイバF2の裸光ファイバの外径より1〜5μm大きく設定される。
本実施形態においては、裸光ファイバの外径が125μmであるので、裸ファイバ挿通孔161aの外径を126〜130μm程度とする。裸ファイバ挿通孔161aの外径が130μmより大きいと、接続光ファイバF2の裸光ファイバとのクリアランスが大きくなり、除去された被覆くずが裸ファイバ挿通孔161a内に運ばれてしまうためである。
裸ファイバ挿通孔161aのファイバ挿入側は、ファイバ挿入口161bから内側に向かって、所定の内径となるまで縮径するテーパ状に形成されている。裸ファイバ挿通孔161aのファイバ挿入側のテーパ角θ1(中心軸AXと裸ファイバ挿通孔161aの内面がなす角、図9参照)は、15〜60°に設定されるのが望ましく、例えば30°である。これにより、被覆除去後の接続光ファイバF2を裸ファイバ挿通孔161aに容易に挿入することができる。なお、裸ファイバ挿通孔161aのファイバ挿入側は、テーパ状に形成されていなくてもよい。
また、裸ファイバ挿通孔161aの他端側(ファイバ挿出側)には、空洞部161dが連設されている。空洞部161dの裸ファイバ挿通孔161a側をテーパ状に形成することにより、ベース部材12のファイバ固定溝122と裸ファイバ挿通孔161aとの間に段差があった場合でも、接続光ファイバF2の先端が破損するのを防止できる。
被覆除去部161の外面161cは、ファイバ挿入側の端部から他端側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。つまり、被覆除去部161のファイバ挿入側の端部(ファイバ挿入口161bの周縁)は、外側に向けて鋭角に形成されている。
ガイド部162は、被覆除去部161に接続光ファイバF2を案内する部位である。ガイド部162は、略円柱形状を有し、中心軸に沿って接続光ファイバF2の被覆ファイバ部F2bを挿通可能な被覆ファイバ挿通孔162aが形成されている。つまり、被覆ファイバ挿通孔162aは、接続光ファイバF2の被覆外径よりも大きく形成されている。
被覆ファイバ挿通孔162aのファイバ挿入側は、ファイバ挿入口162bから内側に向かって、所定の内径となるまで縮径するテーパ状に形成されている。これにより、接続光ファイバF2を被覆ファイバ挿通孔162aに容易に挿入することができる。なお、被覆ファイバ挿通孔162aのファイバ挿入口側は、テーパ状に形成されていなくてもよい。
被覆除去部161とガイド部162は、裸ファイバ挿通孔161aと被覆ファイバ挿通孔162aの中心軸が一致した状態で所定長だけ離間して配置され、これらの両側に配置された連結部163によって一体的に接合されている。
ここで、接続光ファイバF2の被覆外径の設計値が250μmの場合、通常5μm程度の公差が許容される。この被覆外径のばらつきによって、被覆除去時の押圧力が変化するのは好ましくない。
図14は、被覆除去部161とガイド部162の離間距離(裸ファイバ挿通孔161aの挿入端と被覆ファイバ挿通孔162aの挿出端の離間距離)と被覆除去時の押圧力の関係を示す図である。図14では、光ファイバの被覆外径240μm、260μmとし、被覆ファイバ挿通孔162aの内径を265μmとした場合について示している。
被覆外径260μmの接続光ファイバF2の場合、被覆ファイバ挿通孔162aとのクリアランスが小さいため、接続光ファイバF2が被覆除去部161に真直に案内される。したがって、図14に示すように、被覆除去部161とガイド部162が離れていても、1N程度の小さな押圧力で接続光ファイバF2の被覆を除去することができる。
しかし、被覆外径240μmの接続光ファイバF2の場合、被覆ファイバ挿通孔162aとのクリアランスが大きくなるため、被覆除去部161とガイド部162が離れすぎると(例えば離間距離0.5mm超)、接続光ファイバF2を被覆除去部161に真直に案内するのが困難となる。そして、図14に示すように、接続光ファイバF2が被覆除去部161に斜めに案内された結果、被覆除去に必要な押圧力が大きくなり、場合によっては接続光ファイバF2が座屈してしまう。
つまり、被覆除去部161とガイド部162の離間距離が0.5mmより大きいと、接続光ファイバF2が十分に調心されずに、接続光ファイバF2の裸光ファイバの端面が被覆除去部161の挿入端に衝突して破損したり、撓みが生じて十分な押圧力が被覆除去部161に伝わらなくなる。言い換えると、被覆除去部161とガイド部162の離間距離が0.5mm以下であれば、被覆外径に関わらず1N程度の押圧力で被覆を除去することができる。
一方、被覆除去部161とガイド部162の離間距離が0.1mmより小さいと、被覆除去部161で除去された被覆くずが被覆除去部161の外面に沿ってスムーズに逃げていかず、被覆除去時の押圧力が大きくなる。
したがって、被覆除去部161とガイド部162の離間距離は、0.1mm以上0.5mm以下であることが望ましい。特に、被覆除去部161とガイド部162の離間距離が、0.1mm以上0.3mm以下であれば、小さな押圧力で確実に接続光ファイバF2の被覆を除去することができる。
接続光ファイバF2を、ガイド部162を通して被覆除去部161に挿入しようとすると、接続光ファイバF2の被覆が被覆除去部161のファイバ挿入側の端部(ファイバ挿入口161bの周縁)に当接する。この状態で、さらに押圧すると、接続光ファイバF2の被覆が剥離、除去される。被覆除去部161のファイバ挿入側の端部で除去された被覆くずは、被覆除去部161とガイド部162との間に形成された空間(被覆収容部)164に収容される。
このように、被覆除去部材16は、被覆のついた接続光ファイバF2を案内する被覆ファイバ挿通孔162aを有するガイド部162と、被覆の除去された接続光ファイバF2の裸ファイバ部を挿通可能な裸ファイバ挿通孔161aを有し、当該接続光ファイバF2の挿入口となるファイバ挿入側の端部において接続光ファイバF2の被覆を除去する被覆除去部161と、ガイド部162と被覆除去部161とを、裸ファイバ挿通孔161aと被覆ファイバ挿通孔162aとが同軸上となるように、かつ被覆ファイバ挿通孔162aの挿出端と裸ファイバ挿通孔161aの挿入端との離間距離が0.1〜0.5mmとなるように連結する連結部163とが、一体的に形成されている。
この被覆除去部材16を内装した光コネクタ1においては、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際に、接続光ファイバF2の挿入に伴い所定長の被覆が除去されるので、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際の作業性が格段に向上される。また、被覆除去部161とガイド部162が被覆除去部材16に一体的に形成されているので、両者の軸合わせ作業が不要となり、光コネクタ1の組立作業を容易化できる。
ここで、被覆除去部161の外面161cのテーパ角θ2(中心軸AXと外面161cがなす角、図9参照)は、60°以下、特に45°以下であることが望ましい。
図10は、被覆除去部161の外面161cのテーパ角θ2と被覆除去に必要な押圧力の関係を示す図である。図10に示すように、テーパ角θ2が鋭角になるに伴い、接続光ファイバF2の被覆を除去するための押圧力は小さくなる。特に、テーパ角θ2が45°以下の場合に、1N程度という小さな押圧力で接続光ファイバF2の被覆を除去することができる。
このように、被覆除去部161の外面161cのテーパ角θ2を60°以下、望ましくは45°以下とすることにより、接続光ファイバF2の被覆を、比較的弱い押圧力で除去することができる。したがって、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際に、接続光ファイバF2が屈曲する等して損傷するのを効果的に防止できる。
なお、テーパ角θ2の下限は特に制限されないが、鋭角になりすぎると、被覆除去部161のファイバ挿入側の強度が低下して破損しやすくなる虞があるため、テーパ角θ2は15°以上とするのが望ましい。
被覆除去部材16は、例えば金型を利用した射出成形により成形される。図11は被覆除去部材16を作製するための金型の一例を示す分解斜視図、図12は金型の組み付け状態を示す上面図である。図11、12では、被覆除去部材用の金型20を、分割された4つの部材、すなわち下部金型21、上部金型22、第1側部金型23及び第2側部金型24で構成する場合について示している。
第2側部金型24は、円柱状の基部240の一端側に、中子ピン241が突設された形状を有する。中子ピン241は、先端から基部240に向けて段階的に拡径する第1外径部241a、第2外径部241b及び第3外径部241cを有している。第1外径部241aと第2外径部241bを連結する第1連結部241d、及び第2外径部241bと第3外径部241cを連結する第2連結部241eは、それぞれテーパ状に形成されている。
第1側部金型23は、円柱状の基部230の一端側に、被覆除去部161の空洞部161dに対応する凸部231が形成された形状を有する。また、凸部231には、中子ピン241の第1外径部241aの先端が挿入されるピン挿入孔231aが中心軸に沿って形成されている。
下部金型21は、直方体状の基部210に、半円形状の第1凹部211、第2凹部212及び第3凹部213が入子状に形成された形状を有する。
第2凹部212には、被覆除去部161を成形するための主成形部214が配置されている。主成形部214には、被覆除去部161の外面161cに対応するテーパ部214aと、第2側部金型24の中子ピン241を保持するピン保持溝214bが形成されている。また、第2凹部212において、主成形部214の両側に位置する部位は、連結部163に対応するL字状の段部215となっている。
第1凹部211には、第1側部金型23が、基部230の端面を第2凹部212の端面に当接した状態で載置される。
第3凹部213には、第2側部金型24の基部240が載置される。このとき、中子ピン241の第1連結部241dが主成形部214のピン保持溝214bからテーパ部214a側に突出するように、中子ピン241の第2外径部241bから第3外径部241cの先端にわたる部分が主成形部214のピン保持溝214bに載置される。また、中子ピン241の第1外径部241aの先端は、第1側部金型23のピン挿入孔231aに挿入された状態となる。
上部金型22は、下部金型21と面対照の形状を有する。下部金型21と上部金型22を面接合させるとともに、側方から第1側部金型23及び第2側部金型24を嵌入することにより、被覆除去部材16の全体形状を規定するキャビティが形成される。
このキャビティに、樹脂注入口(図示略)から樹脂原料を圧入して充填することにより、被覆除去部材16が作製される。すなわち、被覆除去部161の裸ファイバ挿通孔161aは、中子ピン241の第1外径部241aにより形成され、ガイド部162の被覆ファイバ挿通孔162aは、中子ピン241の第3外径部241cにより形成される。
また、被覆除去部161の裸ファイバ挿通孔161aのファイバ挿入側が、中子ピン241の第1連結部241dによりテーパ状に形成され、被覆除去部161の空洞部161dが第1側部金型23の凸部231により形成される。
このように、実施形態では、金型20を利用した射出成形により被覆除去部材16を成形している。特に、第2側部金型24の中子ピン241により、被覆除去部161の裸ファイバ挿通孔161aとガイド部162の被覆ファイバ挿通孔162aが同軸上に形成されるようにしている。
これにより、被覆除去部161の裸ファイバ挿通孔161aとガイド部162の被覆ファイバ挿通孔162aが簡単かつ確実に軸合わせされた状態で形成される。また、被覆除去部161のファイバ挿入側の形状(間口寸法)を高精度で制御できる。すなわち、高い寸法精度を有する被覆除去部材16を安定的に作製することができる。
光コネクタ1を組み立てる場合、まず、フェルール11が固定されたベース部材12に、被覆除去部材16を載置し、第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14で蓋をする。そして、ベース部材12、第1ファイバ押え部材13、及び第2ファイバ押え部材14の周囲にクランプ部材15を嵌め込んで光ファイバ接続部10を組み立て、ハウジング(図示略)に装着する(図3(a)参照)。
次に、クランプ部材15及びハウジングの開口を介して外部に露呈されているベース部材12と第1ファイバ押え部材13の接合面、及びベース部材12と第2ファイバ押え部材14の接合面に楔(図示略)を押入し、接合面をわずかに離間させる。この状態で、接続光ファイバF2の先端をベース部材12のファイバ固定溝122(大径用溝122b)に沿わせながら、接続光ファイバF2を光ファイバ接続部10に挿入する(図3(b)参照)。
挿入された接続光ファイバF2は、被覆除去部材16のガイド部162により被覆除去部161に案内される。接続光ファイバF2の先端が被覆除去部161のファイバ挿入側端部(ファイバ挿入口161bの周縁)に当接した後、さらに押圧されると、このときの応力によって被覆が切り裂かされて裸光ファイバから剥離、除去される。そして、裸光ファイバだけが被覆除去部161を通過して前方(裸ファイバ保持部12B)に挿入される。
ここで、接続光ファイバF2の先端部を予め指先や治具等で押圧しておくと、裸光ファイバと被覆の密着力が低下するので、被覆除去部材16によって小さい押圧荷重で容易に被覆を除去できるようになる。
被覆除去部材16で除去された被覆は、被覆収容部164に確実に収容されるので、裸光ファイバとともに前方に侵入して接続光ファイバF2の挿入を妨げたり、裸光ファイバと内蔵光ファイバF1との接続部位において異物となって良好な光接続を妨げたりすることはない。
接続光ファイバF2をさらに押し込むと、接続光ファイバF2(裸光ファイバ)が内蔵光ファイバF1に突き当てられ、接続される。接続光ファイバF2が内蔵光ファイバF1に突き当たるまで、被覆除去部161で被覆が除去される。つまり、被覆除去部材16から内蔵光ファイバF1の後端面までの部分が裸ファイバ部F2aとなる。
そして、接続光ファイバF2が内蔵光ファイバF1に突き当てられた後、楔を引き抜くと、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバF2は、接続された状態でベース部材12と第1ファイバ押え部材13、第2ファイバ押え部材14によって押圧狭持され、固定される。なお、接続光ファイバF2と内蔵光ファイバF1の間には屈折率整合材を介在させるのが望ましい。ファイバ端面間の空気層による反射を抑制するためである。
このように、実施形態の光コネクタ1では、接続光ファイバF2がベース部材12のファイバ固定溝122に沿って挿入されることに伴い、被覆除去部材16の被覆除去部161により当該接続光ファイバF2の被覆が除去されるようになっている。
光コネクタ1においては、裸ファイバ挿通孔161aと被覆ファイバ挿通孔162aとが同軸上となるように被覆除去部161とガイド部162が一体的に形成されているので、これらの軸合わせを行う必要がない。すなわち、被覆除去部161とガイド部162を別部材で構成した場合に比較して、光コネクタ1の組立作業が格段に向上される。
また、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際に、接続光ファイバF2の挿入に伴い所定長の被覆が除去されるので、接続光ファイバF2の先端部の被覆を専用の工具を用いて除去する必要がなくなる。したがって、光コネクタ1に接続光ファイバF2を装着する際の作業性が格段に向上される。
さらに、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバF2の接続部位から被覆除去部材16までの間隔で接続光ファイバF2の被覆除去長が決まる。したがって、接続光ファイバF2の先端部から被覆が必要以上に除去されることはないので、接続光ファイバF2の強度が低下して損傷を招く虞もない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、被覆除去部161のファイバ挿入側の端部において、接続光ファイバF2の被覆を除去するためには、少なくともファイバ挿入口161bの周縁部が鋭角に形成されていればよいので、実施形態のように被覆除去部161の全体がテーパ状に形成されていなくてもよい。すなわち、被覆除去部161の中心軸AXに沿った断面形状が、実施形態のように外面161cが直線状に拡径する形状の他、双曲線状に拡径する形状や、折れ線状に段階的に拡径する形状となっていてもよい。
また、被覆除去部161のファイバ挿入側の端部の外面161cが、平面と曲面、又は平面同士が周方向に連設され、中心軸AXに関して対称な形状を有するようにしてもよい。例えば、図13(a)に示すように、対向する1組の曲面161eと、対向する1組の平面161fとを、隣接する面同士で接合して外面161cを構成する場合が考えられる。この場合、紙面の左右方向に被覆ははがれやすくなる。また例えば、図13(b)に示すように、対向する2組の平面161h、161iとを、隣接する面同士で接合して外面161cを構成する場合が考えられる。
被覆除去部161のファイバ挿入側の端部の外面161cをこのように構成することで、平面と曲面、又は平面同士の接合端部161g、161jが鋭利に形成される。したがって、接続光ファイバF2の被覆が引き裂かれやすくなるので、接続光ファイバF2の被覆をさらに容易に除去することができる。また、被覆除去部161の形状によって、接続光ファイバF2の被覆が剥がれる向きを調整することができる。この場合、被覆除去部材16に、接続光ファイバF2の被覆が剥がれる向きに沿って開放部を形成しておくと、被覆除去部材16内に被覆くずが残留することなく排出されるので都合がよい。
また、実施形態では、被覆除去部材16を、PPSやPEI等の合成樹脂材料で構成しているが、硬度が高く寸法精度を出しやすい金属材料又はセラミック材料で構成するようにしてもよい。この場合も、金型を利用した射出成形により、被覆除去部材16を簡単に作製することができる。
また、被覆除去部材16の製造方法としては、金型を利用した射出成形に限定されず、例えば、切削や放電といった機械加工により被覆除去部材16を作製することもできる。
また、実施形態では被覆除去部材16を一つの独立部材として構成しているが、被覆除去部材16とフェルール11を一体的に形成するようにしてもよい。さらには、被覆除去部材16をベース部材12と一体的に形成するようにしてもよい。
これにより、フェルール11に装着された内蔵光ファイバF1と、被覆除去部材16の裸ファイバ挿通孔161a及び被覆ファイバ挿通孔162aとの軸合わせも不要となるので、光コネクタ1の組立作業が一層容易化される。
また、被覆除去部材16の被覆ファイバ挿通孔162aの内面には、接続光ファイバF2の被覆に長手方向に沿って切り込みを形成する切込刃を形成するようにしてもよい。これにより、接続光ファイバF2がガイド部162に挿入された後、被覆ファイバ挿通孔162aを通過する間に、切込刃により被覆に切込みが形成される。したがって、被覆除去部161においてさらに容易に接続光ファイバF2の被覆を除去することができる。
また、実施形態では、被覆除去部材16をベース部材12の被覆ファイバ保持部12Cに配置しているが、裸ファイバ保持部12Bに配置するようにしてもよい。つまり、被覆除去部材16は、内蔵光ファイバF1と接続光ファイバF2の接続部位よりも前段に配置されていればよい。
また、実施形態では、予めフェルール11に内蔵光ファイバF1を装着しておき、これに現場で接続光ファイバF2を接続するメカニカルスプライス型の光コネクタ1(いわゆる現場付けコネクタ)について説明したが、他の形態の光コネクタに被覆除去部材16を内装することもできる。
例えば、図15に示すように、フェルール11に被覆除去部材16を配置するようにしてもよい。図15に示す光ファイバ接続部10Aを有する光コネクタでは、装着される光ファイバFの挿入作業に伴い、被覆除去部材16により当該光ファイバFの被覆が除去される。そして、フェルール11の先端面から光ファイバFの裸ファイバ部を突出させた後、フェルール11とともに端面処理が施されることとなる。
上述のように、本発明に従えば、被覆除去部161とガイド部162(すなわち、裸ファイバ挿通孔161aと被覆ファイバ挿通孔162a)の位置関係を固定した部材が最小単位として提供されるので、被覆除去部161に挿入される光ファイバの位置ずれが生じることがない。
また、被覆除去部161とガイド部162が複数の部材から構成される構造のように、被覆除去部161とガイド部162の軸あわせに注意を払う必要がなくなるので、設計や作業が容易になる。さらには、被覆除去部161とガイド部162を別体で構成すると、裸ファイバ挿通孔161aの挿入端と被覆ファイバ挿通孔162aの挿出端との距離を調整するのが難しいが、一体成形することによって距離の調整が容易になる。また、被覆除去部材16を最小単位として光コネクタ1に組み込むので、光コネクタ間で一定の精度が保持される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 光コネクタ
10 光ファイバ接続部
11 フェルール
12 ベース部材
122 ファイバ固定溝
13 第1ファイバ押え部材
14 第2ファイバ押え部材
15 クランプ部材
16 被覆除去部材
161 被覆除去部
161a 裸ファイバ挿通孔
161b ファイバ挿入口
161c 外面
162 ガイド部
162a 被覆ファイバ挿通孔
162b ファイバ挿入口
163 連結部
164 被覆収容部
F1 内蔵光ファイバ
F2 接続光ファイバ
F2a 裸ファイバ部
F2b 被覆ファイバ部

Claims (10)

  1. 被覆のついた光ファイバを案内する被覆ファイバ挿通孔を有するガイド部と、
    被覆の除去された前記光ファイバの裸ファイバ部を挿通可能な裸ファイバ挿通孔を有し、当該光ファイバの挿入口となるファイバ挿入側の端部において前記光ファイバの被覆を除去する被覆除去部と、
    前記ガイド部と前記被覆除去部とを、前記裸ファイバ挿通孔と前記被覆ファイバ挿通孔とが同軸上となるように、かつ前記被覆ファイバ挿通孔の挿出端と前記裸ファイバ挿通孔の挿入端との離間距離が0.1mm以上0.5mm以下となるように連結する連結部とが、一体的に形成されていることを特徴とする被覆除去部材。
  2. 前記離間距離が、0.1mm以上0.3mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の被覆除去部材。
  3. 前記被覆除去部材が、合成樹脂材料で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆除去部材。
  4. 前記被覆除去部の前記ファイバ挿入側の端部の外面が、前記中心軸に対して45°以下で傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の被覆除去部材。
  5. 前記被覆除去部の前記ファイバ挿入側の端部の外面が、平面と曲面、又は平面同士が周方向に連設され、前記中心軸に関して対称な形状を有していることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の被覆除去部材。
  6. 除去された被覆くずを排出する開放部を有することを特徴とする請求項1から5に記載の被覆除去部材。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の被覆除去部材を、金型を利用した射出成形により成形することを特徴とする被覆除去部材の製造方法。
  8. 前記裸ファイバ挿通孔と前記被覆ファイバ挿通孔を、同一の中子ピンにより形成することを特徴とする請求項7に記載の被覆除去部材の製造方法。
  9. 請求項1から6の何れか一項に記載の被覆除去部材を備え、
    装着される光ファイバの挿入作業に伴い、前記被覆除去部により当該光ファイバの被覆が除去されることを特徴とする光コネクタ。
  10. 第1光ファイバが装着されたフェルールと、
    接続しようとする第2光ファイバと前記第1光ファイバを突き合わせた状態で保持するファイバ固定溝が形成されたベース部材と、
    前記ベース部材に当接して、前記ベース部材との間で前記第1光ファイバ及び前記第2光ファイバを狭持するファイバ押え部材と、
    前記ファイバ押え部材を前記ベース部材に対して付勢するクランプ部材と、を有する光ファイバ接続部がハウジングに装着された構成を有し、
    前記被覆除去部材が前記光ファイバ接続部に配置され、
    前記第2光ファイバが前記ファイバ固定溝に沿って挿入されることに伴い、前記被覆除去部により当該第2光ファイバの被覆が除去されることを特徴とする請求項9に記載の光コネクタ。
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