JP3965783B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに係り、光ファイバを相互に接続させる光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平9−159860号公報がある。この公報に記載された光コネクタは、光ファイバの座屈を利用して光接続させるためのものである。具体的には、フェルールの先端面から光ファイバを所定量だけ突出させ、フェルールの内部に、弓なりになった光ファイバの座屈を許容する光ファイバたわみ用空間が形成されている。よって、この光コネクタは、座屈によるPC接続(Physical Contact)を実現させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光コネクタは、上述したように構成されているため、次のような課題が存在していた。
【0004】
すなわち、光ファイバたわみ用空間内で光ファイバを弓なりに座屈させた場合、この座屈によって光ファイバに無理な負荷が加わり、フェルール内の光ファイバに光伝送ロスが発生したり、場合によっては、光ファイバが破断する可能性があるといった問題点があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、フェルール内で光ファイバの光伝送ロスが発生し難く、光ファイバの破断の虞れもない光コネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明の光コネクタは、光ファイバを内蔵したフェルールを有する光コネクタにおいて、
フェルールの前端面に形成した光接続口からフェルールの内部に向けて延びる光ファイバ挿入部内に、光ファイバが挿入され、光ファイバの先端面を光接続口から突出させ、光ファイバ挿入部は、フェルールの前端面の近傍に位置する非固定領域と、非固定領域の後方に位置する固定領域とを有し、非固定領域において、光ファイバは光ファイバ挿入部内でクリアランスをもって配置され、非固定領域は、フェルールの前端面から500μm以下の領域長を有し、
光ファイバ挿入部は、光接続口から延びて非固定領域をなす光ファイバ位置決め孔と、光ファイバ位置決め孔の後方に位置して固定領域をなす断面略C字状の光ファイバ整列溝とからなり、光ファイバ整列溝内の光ファイバを上から押し付けて、光ファイバ整列溝の壁面に光ファイバを固定させるファイバ押圧固定部材を有することを特徴とする。
【0007】
この光コネクタにおいて、フェルールに対して、光ファイバがフェルールの前端面の近傍まで固定されることにより、光ファイバがフェルール内で座屈現象を極めて起こし難くなる。しかも、非固定領域を短くする結果として、フェルールと光ファイバとの熱膨張係数の違いにより起こる光ファイバの突出量の変化を極めて小さくすることができる。よって、本発明の光コネクタは、座屈を利用したPC接続の不具合を回避させるために、新規な着想のPC接続を提案する。そして、座屈を利用したPC接続の場合、非固定領域内には屈折率整合剤が存在せずに、非固定領域は、フェルールの前端面から500μm以下にすることが最適であることを発明者らは見出した。
【0009】
さらに、この光コネクタにおいて、光ファイバ挿入部は、光接続口から延びて非固定領域をなす光ファイバ位置決め孔と、光ファイバ位置決め孔の後方に位置して固定領域をなす断面略C字状の光ファイバ整列溝とからなり、光ファイバ整列溝内の光ファイバを上から押し付けて、光ファイバ整列溝の壁面に光ファイバを固定させるファイバ押圧固定部材を有する。このような構成を採用した場合、光ファイバ整列溝内に光ファイバを配置させ、光ファイバ押圧固定部材によって光ファイバを上から押圧するだけで、フェルールに対し光ファイバを簡単かつ確実に固定させることができる。
【0011】
請求項2記載の光コネクタにおいて、光ファイバの先端面は、放電加工によりエッジ除去処理されていると好ましい。この場合、光ファイバの先端を電気的に丸めた状態で、フェルールの光ファイバ挿入部内に光ファイバを挿入させることができる。
【0012】
請求項3記載の光コネクタにおいて、光ファイバの先端面は、研磨加工によりエッジ除去処理がされていると好ましい。この場合、光ファイバの先端を機械的に丸めた状態で、フェルールの光ファイバ挿入部内に光ファイバを挿入させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による光コネクタの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る光コネクタを示す斜視図である。同図に示す光コネクタ1はSC型コネクタのプラグ側を構成するものである。この光コネクタ1は、アダプタ2の両側から差し込むことで、ワンタッチ接続を可能にしている。この光コネクタ1は、その端部から突出するフェルール3を内部に有し、このフェルール3は、図2に示すように、ジルコニア、プラスチック又はガラス等の材料によって円筒状に形成されると共に、単心の光ファイバ心線Sの先端から被覆部Fの除去により露出した光ファイバ5を、その内部で固定させるためのものである。
【0015】
図3及び図4に示すように、フェルール3の中央には、光ファイバ5を装填させるために中心軸線方向に延在する光ファイバ挿入部4と、被覆部Fを装填させるための被覆部挿入孔6とが、一直線上に並設されている。そして、光ファイバ挿入部4は、この全長に亙って延在する光ファイバ位置決め孔として形成され、直径125μmの光ファイバ5に対して126μmの直径を有し、僅かなクリアランスをもって光ファイバ5は光ファイバ挿入部4内に挿入されることになる。
【0016】
また、光ファイバ5の先端面5aは、フェルール3の前端面3aから2μm程度の突出量をもって光接続口3Aから突出している。光ファイバ挿入部4は、フェルール3の前端面3aの近傍に位置する非固定領域Pと、非固定領域Pの後方には位置する固定領域Nとを有している。そして、この非固定領域Pは、フェルール3の前端面3aから内側に向けて延在する500μm以下(好適には50〜100μm)の領域長を有し、非固定領域Pには、PC接続に不要な屈折率整合剤等の液状物質が存在しない領域でもある。
【0017】
さらに、光ファイバ挿入部4において、固定領域Nには接着剤(例えば、エポキシ系加熱硬化型接着剤)Rが装填され、この接着剤Rによって、光ファイバ5の外周面と光ファイバ挿入部4の壁面とを接着固定させている。このように、光ファイバ挿入部4には、フェルール3の前端面3aの近傍に位置する僅かな非固定領域Pを残して、接着剤Rが充填されることになる。なお、光ファイバ心線Sの被覆部Fは被覆部挿入孔6内に挿入されて、被覆部Fの外周面と被覆部挿入孔6の壁面とを接着剤Rによって接着固定させている。
【0018】
ここで、光ファイバ心線Sをフェルール3に組付ける際の要領について、その一例を挙げて簡単に説明する。
【0019】
先ず、光ファイバ心線Sの先側の被覆部Fを所定長さだけ除去し、光ファイバ心線Sの先端部分から光ファイバ5を露出させ、その後、カッタ等で光ファイバ5を所定の長さに切断する。その後、図5に示すように、光ファイバ5の先端面5aに放電加工を施し、球面形状にしてエッジ除去処理を行う。放電加工を行う最大の理由は、PC結合を阻害する要因である光ファイバ5の先端面5aのバリを除去し、端面を丸くすることでPC結合させ易くなるからであり、丸くする結果として、フェルール3の光ファイバ挿入部4内に光ファイバ5を挿入させ易くする。なお、図6に示すように、研磨ロータや手作業による機械的な研磨加工により、光ファイバ5の先端面5aを面取り加工し、光ファイバ5の先端面5aのエッジ除去処理を行ってもよい。
【0020】
このような端面加工後、光ファイバ5をフェルール3の光ファイバ挿入部4内に挿入させるが、このとき、フェルール3の光接続口3A内には、非固定領域Pに対応させるように、グリース状の屈折率整合剤か又は弾性をもった粘着剤を予め詰め込んでおく。そして、光ファイバ5及び被覆部Fに所定量の接着剤Rを塗布した状態で、光ファイバ5を光ファイバ挿入部4内に後方から差し込み、光ファイバ5の先端面5aをフェルール3の前端面3aから2μm程度突出させるように押し込む。
【0021】
この場合、光ファイバ5の先端は屈折率整合剤内に潜り込むように差し込まれ、光ファイバ5が前進するにあたって、光ファイバ5に塗布した接着剤Rは、粘度の大きな屈折率整合剤の接着剤排除現象により、光ファイバ5の表面から排除される。その結果、屈折率整合剤を通過した光ファイバ5の先端部分には、接着剤Rが付着しておらず、接着剤Rの付着してない光ファイバ5が、フェルール3から突き出ることになる。そして、接着剤Rを硬化させた後、屈折率整合剤を除去することで、光ファイバ挿入部4において、屈折率整合剤の存在していた部分が非固定領域Pとして形成されることになる。
【0022】
なお、屈折率整合剤又は弾性の粘着剤は、光接続口3A内に予め詰め込んでおかずとも、光ファイバ5の先端面5aをフェルール3の前端面3aから突出させた状態で突き当ててもよい。また、フエルール3の光ファイバ挿入部4に予め接着剤Rを充填しておいてもよい。
【0023】
次に、他の実施形態に係る光コネクタ7について説明するが、この光コネクタ7は、接着剤不使用型の光コネクタである。
【0024】
図7に示すように、フェルール8の前端面8aは、相手側の光コネクタとの端面突き合わせを達成させるために平坦に形成され、前端面8aの中央には、光ファイバ5を突出させるための光接続口9が設けられている。また、光接続口9の両側方には、光コネクタ7同士の接続に利用するガイドピン挿入孔Gが設けられている。
【0025】
図7及び図8に示すように、フェルール8の内部には、光ファイバ5を挿入するために長手方向に延在させた1本の光ファイバ挿入部10が一直線状に形成されている。この光ファイバ挿入部10は、光接続口9から延びて非固定領域Pとして利用される光ファイバ位置決め孔11と、光ファイバ位置決め孔6の後方に位置して固定領域Nとして利用される断面略C字状の光ファイバ整列溝12とからなる。そして、光ファイバ整列溝12の上方には、ブロック状の光ファイバ押圧固定部材13が配置され、このファイバ押圧固定部材13は後述する収容部14内に配置される。
【0026】
なお、光ファイバ整列溝12の後方には、光ファイバ5の挿入を考慮したテーパ状(例えばロート状)の光ファイバガイド孔10Aが設けられ、光ファイバ位置決め孔11と光ファイバ整列溝12と光ファイバガイド孔10Aとを、一直線上に配列させている。従って、光ファイバガイド孔10Aから光ファイバ5の先端部を挿入すると、光ファイバ5は、光ファイバ整列溝12を通って、光ファイバ位置決め孔11まで達する。
【0027】
更に、フェルール8には、ファイバ押圧固定部材13を収容するためのファイバ押圧固定部材用収容部14が設けられ、この収容部14の頂部は、ファイバ押圧固定部材13を挿入するための矩形の開口15として形成され、その開口15は、フェルール8の上面8cに形成されることになる。そして、収容部14の底面14aには、その全長に亙って延在する断面略C字状の光ファイバ整列溝12が形成される。
【0028】
そこで、この開口15からファイバ押圧固定部材13を挿入すると、光ファイバ整列溝12内にファイバ押圧固定部材13を配置させることができ、光ファイバ整列溝12内の光ファイバ5を、ファイバ押圧固定部材13の下面13bにより上から押さえ込むことができる(図9参照)。よって、光ファイバ挿入部10においては、ファイバ押圧固定部材13の略全長をもって固定領域Nが形成されることになる。そして、固定領域Nの前方に非固定領域Pが形成されることになるが、500μm以下(好適には50〜100μm程度)の領域長をもった非固定領域Nは、光ファイバ位置決め孔11によって確保されている。
【0029】
更に、光コネクタ7は、収容部14内に挿入したファイバ押圧固定部材13を付勢するバネ部材16を有し、このバネ部材16は、フェルール8の上面8cから下面8dに亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として構成され、このクランプ部材16によってファイバ押圧固定部材13を収容部14内で弾発的に保持している。また、ファイバ押圧固定部材13の上面13aには、長手方向に延在する突起部17が設けられ、この突起部17を介して、クランプ部材16のバネ力をファイバ押圧固定部材13に伝達している。
【0030】
なお、クランプ部材16の材質を、燐青銅又は冷間加工されたステンレスにすることで、バネ力が強く、耐久性の高いクランプ部材16が可能となり、クランプ力の長期信頼性を担保する。また、クランプ部材16は、板状の上片16aと下片16bとこれらを連結させる中間片16cとからコ字状に形成され、クランプ部材16の上片16aによる適切なクランプ力を作り出している。
【0031】
更に、図7及び図8に示すように、光ファイバ5をフエルール8に固定させるためのファイバ押圧固定部材13とは別に、光ファイバ心線Sの被覆部Fをフェルール8に固定させるためのブロック状の被覆部押圧固定部材20を有している。
【0032】
フェルール8の内部には、ロート状光ファイバガイド孔10Aの後方に位置する断面V字状の被覆部着座溝22が設けられ、この被覆部着座溝22は、被覆部Fを収容する幅をもったV溝として形成されている。また、この被覆部着座溝22は、前述したファイバ押圧固定部材用収容部14に並設させた被覆部押圧固定部材用収容部21の底面に形成され、この収容部21内には被覆部押圧固定部材20を配置させる。
【0033】
更に、光コネクタ7は、収容部21内の被覆部押圧固定部材20を付勢するバネ部材23を有し、このバネ部材23は、フェルール8の上面8cから下面8dに亙って延在する断面コ字状のクランプ部材として構成され、このクランプ部材23によって被覆部押圧固定部材20を収容部21内で弾発的に保持している。また、被覆部押圧固定部材20の上面20aには、長手方向に延在する突起部24が設けられ、被覆部Fは、被覆部押圧固定部材20によって被覆部挿入溝22内に押え付けられて固定される。
【0034】
なお、クランプ部材23の材質を、燐青銅又は冷間加工されたステンレスにすることで、バネ力が強く、耐久性の高いクランプ部材23が可能となり、クランプ力の長期信頼性を担保する。また、クランプ部材23は、板状の上片23aと下片23bとこれらを連結させる中間片23cとからコ字状に形成され、クランプ部材23の上片23aによる適切なクランプ力を作り出している。
【0035】
次に、更に他の実施形態に係る光コネクタ30について説明するが、この光コネクタ30は、接着剤型の光コネクタである。
【0036】
図10に示した光コネクタ30はフェルール32を有し、このフェルール32には、接着剤Rを収容するための光ファイバ接着用凹部33が設けられ、この凹部33の頂部は、接着剤Rを流入させるための矩形の開口34として形成されている。そして、フェルール32内には光ファイバ挿入部37が形成され、凹部33の底面33aには、その全長に亙って延在する断面C字状の光ファイバ整列溝35が形成され、その前方には光ファイバ位置決め孔36が形成されている(図11参照)。
【0037】
そこで、前述した図1の光コネクタ1と同様に、フェルール32の光接続口38内に屈折率整合剤等を詰め込んだ状態で、接着剤R塗布後の光ファイバ5を光ファイバ挿入部37内に挿入し、フェルール32の前端面32aから光ファイバ5の先端を突出させる。その後、開口34から接着剤Rを流し込むと、光ファイバ挿入部37内の光ファイバ5が、接着剤Rによってフェルール32に固定されことになり、これが固定領域Nとなる。そして、屈折率整合剤を除去した部分が非固定領域Pとなる。
【0038】
なお、フェルール32の後端には、前述した光ファイバ接着用凹部33に並設させた被覆部接着用凹部38が形成され、この凹部38内に接着剤Rを流し込むと、被覆部Fは、接着剤Rによってフェルール32に確実に固定される。
【0039】
ここで、本発明では、切断した光ファイバ5を用い、切断時についた光ファイバ5の先端面5aの端面角度を緩和させるため、光ファイバ5の先端面5aに放電を与えて丸みをつける場合もある。例えば、光ファイバ5の先端面5aに1.5°の角度がついている場合、光ファイバ5の尖端からコアの中心までは約1.6μm程度の距離をもつ。そこで、この先端面5aに放電を与え、先端面5aが曲率半径1.0mmに加工されたとすると、依然としてこれだけの曲率半径をもつ光ファイバ5を変形させてPCさせなければならない。そのために、図12に示すように、これを考慮して、光ファイバ5の先端面5aをフェルール3の前端面3aから突き出しておく必要がある。ここで付言すると、光ファイバ5の先端面5aに1.5°以上の切断角度がつくことは殆どないが、万が一を想定し、光ファイバ5の突き出し量は1〜2μm、最大で5μm程度とする。
【0040】
これに対して、図13に示すように、従来のフェルール100は、PCの実現のために光ファイバ101をフェルール100に取り付けた後、精密研磨を実施し、光ファイバ101の先端面101aを球面に加工している。そのときの曲率半径は、約20mm程度であり、この球面は、フェルール100の前端面100aから僅かに突出することになり、PCを容易にする。しかしながら、現実は4種類にも及ぶ精密研磨工程を必要とし、光コネクタの製作コストに占める割合が大きく、コストを削減する場合の課題となっていた。
【0041】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、光ファイバ心線Sとして、2〜16心のテープ心線であってもよく、また、光コネクタは、FC型、SC型、MT型等のいかなる形式のものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明による光コネクタは、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、フェルールの前端面に形成した光接続口からフェルールの内部に向けて延びる光ファイバ挿入部内に、光ファイバが挿入され、光ファイバの先端面を光接続口から突出させ、光ファイバ挿入部は、フェルールの前端面の近傍に位置する非固定領域と、非固定領域の後方に位置する固定領域とを有し、非固定領域において、光ファイバは光ファイバ挿入部内でクリアランスをもって配置され、非固定領域は、フェルールの前端面から500μm以下の領域長を有し、光ファイバ挿入部は、光接続口から延びて非固定領域をなす光ファイバ位置決め孔と、光ファイバ位置決め孔の後方に位置して固定領域をなす断面略C字状の光ファイバ整列溝とからなり、光ファイバ整列溝内の光ファイバを上から押し付けて、光ファイバ整列溝の壁面に光ファイバを固定させるファイバ押圧固定部材を有することにより、フェルール内で光ファイバの光伝送ロスが発生し難く、光ファイバの破断の虞れもない光コネクタが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の光コネクタに適応させるフェルールを示す斜視図である。
【図3】図2のフェルールの縦断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】光ファイバの先端面を放電加工した状態を示す拡大側面図である。
【図6】光ファイバの先端面を研磨加工した状態を示す拡大側面図である。
【図7】本発明に係る光コネクタの他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図8】図7に示した光コネクタの縦断面図である。
【図9】光ファイバを光ファイバ整列溝内で固定した状態を示す拡大断面図である。
【図10】本発明に係る光コネクタの更に他の実施形態を示す断面図である。
【図11】図10に示した光コネクタの要部拡大断面図である。
【図12】本発明の光コネクタにおいて、フエルール内に光ファイバを挿入した状態を示す拡大断面図である。
【図13】従来の光コネクタにおいて、フエルール内に光ファイバを挿入した状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
P…非固定領域、N…固定領域、R…接着剤、1,7,30…光コネクタ、3,8,32…フェルール、3a,8a,32a…フェルールの前端面、3A,9,38…光接続口、4,10,37…光ファイバ挿入部、5…光ファイバ、5a…光ファイバの先端面、11,36…光ファイバ位置決め孔、12,35…光ファイバ整列溝、13…ファイバ押圧固定部材。
Claims (3)
- 光ファイバを内蔵したフェルールを有する光コネクタにおいて、
前記フェルールの前端面に形成した光接続口から前記フェルールの内部に向けて延びる光ファイバ挿入部内に、前記光ファイバが挿入され、前記光ファイバの先端面を前記光接続口から突出させ、前記光ファイバ挿入部は、前記フェルールの前記前端面の近傍に位置する非固定領域と、前記非固定領域の後方に位置する固定領域とを有し、前記非固定領域において、前記光ファイバは前記光ファイバ挿入部内でクリアランスをもって配置され、前記非固定領域は、前記フェルールの前記前端面から500μm以下の領域長を有し、
前記光ファイバ挿入部は、前記光接続口から延びて前記非固定領域をなす光ファイバ位置決め孔と、前記光ファイバ位置決め孔の後方に位置して前記固定領域をなす断面略C字状の光ファイバ整列溝とからなり、前記光ファイバ整列溝内の前記光ファイバを上から押し付けて、前記光ファイバ整列溝の壁面に光ファイバを固定させるファイバ押圧固定部材を有することを特徴とする光コネクタ。 - 前記光ファイバの前記先端面は、放電加工によりエッジ除去処理されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
- 前記光ファイバの前記先端面は、研磨加工によりエッジ除去処理がされていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
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