JP2012105377A - 回路構成体及び電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路構成体及び電気接続箱を小型化する。
【解決手段】回路構成体20は、電源側から電力の供給を受ける板状の電源端子38Aを備えた電源コネクタ部36Aと、電力端子53及び制御端子54を有し、電力端子53に供給される電力をオンオフする複数のリレー52と、を備え、電源端子38Aから共通の電力ラインを介して複数のリレー52の各電力端子53に電力が供給されるように構成された回路構成体20において、共通の電力ラインに電源端子38Aの板厚よりも肉厚の線材61が用いられていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、回路構成体及び電気接続箱に関する。
従来、例えば自動車等の車両に装着されてバッテリやオルタネータからの電力を各電装品に分配する回路構成体やこの回路構成体を収容した電気接続箱が知られている。
この種のものは、特許文献1に示すように、電源側からコネクタ端子に供給された電力は、共通の電源ラインのバスバーから各種電装品に連なる幅寸法の小さい複数の分岐バスバーに分配されている。
特開平11−27829号公報
ところで、特許文献1の構成では、電源側から電力の供給を受ける共通の電力ラインのバスバーについては比較的大電流が流れることになる。そのため、特許文献1のように共通の電源ラインについては、通電電流量に応じた断面積を確保するためバスバーの幅寸法を大きくせざるを得ない。
しかし、バスバーの幅寸法を大きくすると、バスバーの面積が大きくなり、回路構成体の小型化の障害となりうる。特に、共通の電源ラインを構成するバスバーを複数のリレーの各電力端子に接続する場合には、幅寸法の大きいバスバーと他の部材との間に閉ざされた空間が生じ(隙間が少なくなり)、この閉ざされた部分の内部について空気の流れが悪くなるため、バスバー間に熱を逃がす隙間を形成する(放熱性を良くするための構成を設ける)必要が生じ、より小型化の障害となりやすい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路構成体及び電気接続箱を小型化することを目的とする。
本発明は、電源側から電力の供給を受ける板状の電源端子を備え、電源側のコネクタと嵌合する電源コネクタ部と、電力端子及び制御端子を有し、前記電力端子に供給される電力をオンオフする複数のリレーと、を備え、前記電源端子から共通の電力ラインを介して前記複数のリレーの前記各電力端子に電力が供給されるように構成された回路構成体において、前記共通の電力ラインに前記電源端子の板厚よりも肉厚の肉厚導電部材が用いられているところに特徴を有する。
電源コネクタ部の電源端子に電源側から電力の供給を受け、この電源端子から共通の電力ラインを介して複数のリレーの各電力端子に電力を供給する場合、共通の電力ラインについては比較的大電流が流れることになる。
ここで、この共通の電源ラインを板状のバスバーで構成すると、通電電流量に応じた断面積を確保するためバスバーの幅寸法を大きくせざるを得ない。
しかし、バスバーの幅寸法を大きくすると、バスバーの面積が大きくなり、回路構成体の小型化の障害となりうる。特に、バスバーの面積が大きくなることでバスバーと他の部材との間の隙間が少なくなり閉ざされた空間が生じると、空気の流れが悪くなるため(リレー等の熱がこもり)、バスバー間に熱を逃がす隙間を形成する(放熱性を良くするための構成を設ける)必要が生じ、より小型化の障害となりやすい。
ここで、電源端子を肉厚に形成することも考えられるが、電源端子については、コネクタの規格等により肉厚に形成できず、肉薄の板状とせざるを得ない場合がある。
一方、本願発明の構成によれば、比較的大電流の流れやすい共通の電力ラインについては、電源端子の板厚よりも肉厚の肉厚導電部材が用いられているため、同一の通電電流で比較した場合、肉薄のバスバーを用いるよりも幅寸法を小さくすることができる。よって、回路構成体を小型化することが可能になる。
更に以下のような構成を有すれば好ましい。
(1)前記肉厚導電部材は、所定寸法に切断した線材である。
このようにすれば、一般に使用されている線材を切断して容易に肉厚導電部材を構成することができる。
(2)前記電源側のコネクタとは異なる部材を嵌合可能な外部接続ブロックを備え、前記電力端子のうち、前記肉厚導電部材が接続されない側は、前記外部接続ブロックの端子に連なり、かつ、前記肉厚導電部材よりも肉薄のバスバーが接続されている。
このようにすれば、外部接続ブロックの端子に連なる部分については、肉薄のバスバーを用いられるため、打ち抜き加工や曲げ加工等を容易にすることができる。
(3)前記外部接続ブロックの端子は、ヒューズを挟みこんで保持する2股状の端子であり、前記外部接続ブロックの端子と前記バスバーとは一体に成形されている。
このようにすれば、組み付け工程を簡素化できる。
(4)前記外部接続ブロックの背面側に対向する第1回路基板を有し、前記リレーの前記制御端子は、前記第1回路基板の導電路に接続されている。
比較的小電力のラインについては、外部接続ブロックに対向する第1回路基板の導電路を使用することで、回路構成体の構成を簡素化することが可能になる。
(5)前記外部接続ブロックの端子は、前記バスバーに連なる端子と、この端子よりも通電電流の小さい中継端子とから構成され、前記中継端子は、棒状であって、前記第1回路基板側に延出された端部が前記第1回路基板のスルーホールに挿通されて導電路に接続されている。
(6)電線が配策される電線配策部材と、前記電線配策部材に対向配置され電子部品が実装される第2回路基板とを有する。
(7)前記回路構成体と、前記回路構成体を収容するケースとからなる。
本発明によれば、回路構成体及び電気接続箱を小型化することができる。
回路構成体を示す斜視図 回路構成体を示す側面図 回路構成体を示す平面図 回路構成体を示す底面図 回路構成体を示す背面図 ヒューズブロックのハウジングを除いた状態を示す斜視図 ヒューズブロックのハウジングを除いた状態を示す背面図 ヒューズブロックのハウジングを除いた状態を示す平面図 ヒューズブロックのハウジングを除いた状態を示す側面図 ヒューズブロックのハウジングを除いた状態を示す底面図 電力バスバーと線材との接続部分を示した図 冶具に電力バスバー、線材、回路基板を位置決めした状態の図 中継端子の組み付けを説明する図 ヒューズの装着を概略的に示した図
<実施形態>
以下、本発明の実施形態を図1〜図14を参照して説明する。
本実施形態における回路構成体20は、ケース11に収容された電気接続箱10(図2参照)として、車両におけるバッテリー等の電源と、ヘッドランプ、ワイパー等の車載電装品との間に接続されて、各種車載電装品への電力の供給及び供給電力の制御等を行うものである。この電気接続箱10は、車両においてヒューズブロック33が下側になる向きで配置されるものであるため、以下では、上下方向については図2を基準とし、前後方向については図2の右方を前方、左方を後方として説明する。
回路構成体20は、図1に示すように、プリント配線された導電路を有する回路基板22(本発明の構成である「第2回路基板」の一例)と、回路基板22の上方に回路基板22と対向するように配され電線Wが配索される電線配索板70(本発明の構成である「電線配索部材」の一例)と、回路基板22の周縁部に装着された(固定された)外部接続ブロック30とを備える。
回路基板22は、長方形状をなし、多数の電子部品21が実装されており、回路基板22を貫通し端子が挿通される多数のスルーホール23を備える。
回路基板22の上面には、電子部品21として、MOSFET等のスイッチング素子やIC等が多数実装されており、これら電子部品21の端子が対応する回路基板22の導電路に接続されている。
また、回路基板22には、回路基板22を貫通する複数の取付孔(図示しない)が設けられており、この取付孔により回路構成体20を電気接続箱10のケースにネジ留めして取り付けるようになっている。
電線配索板70は、合成樹脂製であって、図2に示すように、電線Wが配される長方形状の平面部71と、平面部71の表面(上面)側に設けられ、電線Wを保持する多数の電線保持凸部72と、平面部71の裏面側に設けられ、回路基板22との間に所定の間隔を保持して回路基板22を固定する支柱部73(図3参照)とを有する。
電線Wは、単芯線が絶縁被覆で覆われてなる被覆電線が用いられている。
平面部71には、表面と裏面の双方に電線Wが配策されている。裏面には、電子部品21が実装されている。
支柱部73は、その内部に、電線配索板70上の電線Wと回路基板22の導電路との間を連結する連結端子を有し、この連結端子の圧接刃が電線保持凸部72を構成する一対の起立壁の内側に配されており、一対の起立壁の間に電線Wを挿通すると、圧接刃が絶縁被覆を切断し、内部の導体と接続される。
なお、電線配索板70と同一平面上には、図2に示すように、電線配索板70の面積よりも小さい面積の複数の電線配索板74,75があり、それぞれ回路基板22の前端部と後端部とに配置されている。
回路基板22の周縁部のうち、外部接続ブロック30を有さない部分には、図1に示すように、枠体76が取り付けられている。
外部接続ブロック30は、回路基板22の前後の端部にそれぞれ設けられるコネクタブロック31,32と、回路基板22の下端側に設けられるヒューズブロック33とからなる。
回路基板22の前端部に設けられたコネクタブロック31は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタ部35が上下2段に形成されている。コネクタ部35は、コネクタハウジングとコネクタ端子とを備えており、コネクタ端子は、コネクタハウジングの背面側に延出されL字状に屈曲された先端部が回路基板22の導電路に接続されている。
回路基板22の後端部に設けられたコネクタブロック32は、図5に示すように、コネクタハウジング37と、このコネクタハウジング37に保持されるコネクタ端子38とを備えている。コネクタハウジング37は、後方に開口する角筒部と、この角筒部を閉塞する奥壁とからなり、角筒部の内周には、内方側に突出する突条37Aが形成されている。
コネクタブロック32は、突条37Aを境界として上下に複数のコネクタ部36が並んで設けられている。
これら複数のコネクタ部36のうち、ヒューズブロック33側の端部が電源コネクタ部36Aとされ、図示しない外部の相手側の電源コネクタが装着されることで、バッテリやオルタネータ等の電源側から電力の供給を受けるようになっている。
コネクタ端子38のうち、電源コネクタ部36Aの電源端子38Aについては、前後方向に長い長方形の板状をなし、左右一対設けられている。これら一対の電源端子38Aは、後述する電力バスバー48の一部を構成しており、電源コネクタ部36Aの後方に延出されてヒューズブロック33側に接続されている。
他のコネクタ端子38Bは、奥壁37Bの後方にてL字状に屈曲されて回路基板22のスルーホール23に挿通されて回路基板22の導電路に接続されている。
ヒューズブロック33は、図1に示すように、扁平な長方形状のハウジング40と、ハウジング40の回路基板22側の位置でハウジング40の背面側に対向配置された回路基板45(本発明の「第1回路基板」の一例)と、電源側から電力を受ける電源端子38Aを有する電力バスバー48と、電力端子53と制御端子54とを有し電力の供給をオンオフするリレー52と、ハウジング40に保持されてヒューズFUが接続される複数種類の端子からなる端子群56と、電力バスバー48から複数のリレー52に連なる電力供給の共通ラインに配される線材61(本発明の構成である「肉厚導電部材」の一例)とを備えている。
ハウジング40には、図4に示すように、複数のコネクタや多数のヒューズFUを複数段に亘って装着可能な装着凹部41が形成されている。
装着凹部41のうち、ヒューズFUを装着する装着凹部41Aが横並びに配列されており、この装着凹部41Aの上下に音叉端子である保持部57A,60Aが配されている。また、外部のコネクタを装着する装着凹部41Bがハウジング40の縁部よりの位置に配されており、この装着凹部41B内に電力バスバー48に連なるコネクタ端子48Cが配されている。
また、ハウジング40の背面側(上方側)には、図7に示すように、電線Wが接続される合成樹脂製の電線接続部42が設けられており、この電線接続部42には電線Wが保持される電線保持凸部43が突出形成されている。
回路基板45は、導電路がプリント配線されており、この導電路に連なる位置にスルーホール46が多数形成されている。
この回路基板45のハウジング40側の面には、リレー52の制御端子54が半田付けされるランドが形成されている。
電力バスバー48は、上下一対形成されており、共にコネクタブロック31の電源コネクタ部36A内に延出される電源端子38Aを備えている。
上方(一方)の電力バスバー48Aは、電源端子38Aからクランク状に曲げ加工されてハウジング40の一端側から複数の電線接続端子57に連なりハウジング40の他端側から延出されるとともに、ハウジング40の複数の装着凹部41B内に突出するコネクタ端子48Cとされている。
下方(他方)の電力バスバー48Bは、その電源端子38Aがバッテリ(電源)から+12[V]の電圧の供給を受けるものであり、電源端子38Aから直角に屈曲された平坦な平面部49を有する。この平面部49からハウジング40側に延出される部分は、装着凹部41(コネクタ)に配されるコネクタ端子48Cとされる。
平面部49には、図11に示すように、長方形状に貫通する接続孔50が形成されている。接続孔50の大きさは、線材61をほぼ隙間なく挿通可能な大きさとされている。線材61は、接続孔50に対して溶接されている。なお、線材61をろう接(ろう付けや半田付け)により接続してもよい。
上方の電源端子38Aの基端部からは、図6に示すように、下方の回路基板22に延出される基板側延出部51が設けられており、この基板側延出部51が回路基板22のスルーホール23に挿通されて半田付けされて回路基板22の導電路に接続される。
リレー52は、左右に5個並んで設けられており、共に、図7に破線で示すように、上下一対の電力端子53と左右一対の制御端子54とを備えている。樹脂ケース55の外部に延出された各端子は、樹脂ケース55の外部で左右の外方側に直角に屈曲され(図12参照)、各端子の接触部53Cが樹脂ケース55の面と平行となっている。
一対の電力端子53は、一方の電力端子53Aが図7における上方側に設けられており、他方の左右に1個ずつ設けられた電力端子53Bは、リレー52の内部で接続されている。
一対の制御端子54は、リレー52の内部でコイルに接続されており、一対の制御端子54間の電圧印加オンオフにより、電磁誘導作用により一対の電力端子53間がオンオフされる。
端子群56は、図6に示すように、電線Wに接続される電線接続端子57と、リレー52の電力端子53に接続されるバスバー端子58と、回路基板45の導電路に接続される中継端子60とを有する。
電線接続端子57は、複数種類の端子からなり、一端側が装着凹部41内に配されてヒューズFUを保持する保持部57A(音叉端子)とされ、装着凹部41の外部にて電線接続部42に保持される他端側が一対の圧接刃を有する圧接端子部57Bとされている。
保持部57Aは、一対の保持片からなり、ヒューズFUの一端側を挟み込んで保持するものである。
圧接端子部57Bは、ハウジング40の背面側に設けられた電線接続部42の電線保持凸部43の一対の起立壁間に挿通された電線Wの絶縁被覆部分を一対の圧接刃が切断し、内部の芯線(単芯線)に接触して芯線と電気的に接続されるものである。
バスバー端子58は、一端側が装着凹部41に装着され他端側がリレー52の電力端子53と接続されるものであり、電源側に近い(後端側の)3個のリレー52については、一対の電力端子53のうち、一方の電力端子53のみにバスバー端子58が接続されるとともに、電源側から離れた2個のリレー52については、一対の電力端子53の双方にバスバー端子58が接続されている。
これらバスバー端子58は、電力端子53の接触部53Cの面に沿う左右方向に延出され接触部53Cに接続される接続部58Aと、接続部58Aの端部の側縁から下方に直角に屈曲されて樹脂ケース55に沿うように(ハウジング40側に)延出される第1延出部58Bと、第1延出部58Bの端部から樹脂ケースの面及びハウジング40の面に沿うように延出される第2延出部58Cと(図10参照)、第2延出部58Cの端部から下方に直角に屈曲されてハウジング40の装着凹部41に装着される保持部58D(音叉端子)とされている。これにより、各バスバー端子58の保持部58D(音叉端子)は、同じ高さの装着凹部41に装着されるため一列状に配されている。
なお、右から3個目のリレー52については、図6に示すように、接続部58Aから2本の第1延出部58Bが延出されており、左側2個のリレー52については、一方の接続部58AがL字状をなしている。
中継端子60は、ヒューズブロック33の背面側に延出されて回路基板45の導電路に接続されるものであり、棒状であって、一端側が装着凹部41に装着される保持部60A(音叉端子)とされ、他端側が回路基板45のスルーホール46に挿通される挿通部60Bとされている。
線材61は、直線状に長い導体であって、断面が長方形状(角線材)である。
線材61は、電源端子38A側の3個のリレー52における一方の電力端子53の接触部53Cに対してろう接(半田付け又はろう付け)することで線材61と接続されている。
この線材61の組み付けは、長尺に巻きつけられた線材61を所定寸法に切断して用いる。この線材61の厚みは、この線材61を共通ラインとして供給される電力の大きさに応じたものが選択される(本実施形態では、共通ラインの電圧は12[V])が、少なくとも電力バスバー48(電源端子38A)やバスバー端子58の厚みよりも厚いものが用いられる。
ヒューズブロック33の組み付け方法について説明する。
リレー52の組み付け用の治具62には、図12に示すように、線材61及び回路基板45を載置する部分に凹部62A,62Bが形成されており、バスバー端子58の接続部58Aを治具62の上面に載置し、凹部62A,62Bに線材61及び回路基板45を嵌め込むと、バスバー端子58の接続部58A、線材61及び回路基板45の上面が面一になる。
そして、これらバスバー端子58、線材61及び回路基板45にリレー52の端子をリフロー半田付けをして接続する。
次に、バスバー端子58、線材61及び回路基板45が取り付けられた状態のリレー52を治具62から取り外し(図13)、中継端子60を回路基板45のスルーホール46に通してフロー半田付けを行う(図14)。
そして、バスバー端子58及び中継端子60をハウジング40の装着凹部41に装着することにより、ヒューズブロック33が組み付けされる。
次に回路構成体20の組付方法について説明する。
電線配索板70,74,75及び電線接続部42の電線保持凸部43,72に電線Wを保持させながら配策する。
次にコネクタブロック31,32,ヒューズブロック33の各端子群56を回路基板22のスルーホール23に挿通するとともに、電線配索板70,74,75の端子をスルーホール23に挿通する。
次に、はんだ槽に溶かしておいたハンダの表層に回路基板22の下面側を浸すフローハンダ付けを行い、各端子を回路基板22の導電路に接続する。
これにより、回路構成体20の組付けが完了する。
そして、この回路構成体20をケース内に収容すると、電気接続箱10の組み付けが完了する。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電源コネクタ部36Aの電源端子38Aに電源側から電力の供給を受け、この電源端子38Aから共通の電力ラインを介して複数のリレー52の各電力端子53に電力を供給する場合、共通の電力ラインについては比較的大電流が流れることになる。
ここで、この共通の電源ラインを板状のバスバーで構成すると、通電電流量に応じた断面積を確保するためバスバーの幅寸法を大きくせざるを得ない。
しかし、バスバーの幅寸法を大きくすると、バスバーの面積が大きくなり、回路構成体20の小型化の障害となりうる。特に、バスバーの面積が大きくなることでバスバーと他の部材との間の隙間が少なくなり閉ざされた空間が生じると、空気の流れが悪くなるため(リレー52等の熱がこもり)、バスバー間に熱を逃がす隙間を形成する(放熱性を良くするための構成を設ける)必要が生じ、より小型化の障害となりやすい。
ここで、電源端子38Aを肉厚に形成することも考えられるが、電源端子38Aについては、コネクタの規格等により肉厚に形成できず、肉薄の板状とせざるを得ない場合がある。
そこで、本実施形態の構成によれば、比較的大電流の流れやすい共通の電力ラインについては、電源端子38Aの板厚よりも肉厚の線材61(肉厚導電部材)が用いられているため、同一の通電電流で比較した場合、肉薄のバスバーを用いるよりも幅寸法を小さくすることができる。よって、回路構成体20を小型化することが可能になる。
(2)線材61(肉厚導電部材)は、長尺の線材を所定寸法に切断したものであるため、一般に使用されている線材を切断して容易に線材61(肉厚導電部材)を構成することができる。
(3)電源コネクタ部36A(電源側のコネクタ)とは異なる部材を嵌合可能なヒューズブロック33(外部接続ブロック)を備え、電力端子53のうち、線材60が接続されない側は、線材60よりも肉薄のバスバー端子58(バスバー)が接続されている。このように、ヒューズブロック33(外部接続ブロック)の端子に連なる部分については、肉薄のバスバー端子58(バスバー)を用いることで、打ち抜き加工や曲げ加工等を容易にすることができる。
(4)ヒューズブロック33(外部接続ブロック)の端子は、部品としてのヒューズFUを挟みこんで保持する音叉端子(2股状の端子)であり、ヒューズブロック33の保持部58D(音叉端子)とバスバー端子58(バスバー)とは一体に成形されているため、組み付け工程を簡素化することができる。
(5)ヒューズブロック33(外部接続ブロック)の背面側に対向する回路基板45(第1回路基板)を有し、リレー52の制御端子54は、回路基板45の導電路に接続されている。このように、比較的小電力のラインについては、回路基板45の導電路を使用することで、回路構成体20の構成を簡素化することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、バスバー端子58にハウジング40の装着凹部41に装着される保持部58D(音叉端子)が一体的に設けられる構成であったが、これに限られない。例えば、保持部58Dがバスバー端子58と別体で設けられるものでもよい。
(2)線材61は、角線材としたが、断面が角形以外の丸形等の線材を用いてもよい。また、少なくとも電源端子38Aの厚みよりも厚ければ線材以外の導電性部材を用いてもよい。
(3)電力バスバー48の接続孔50に線材61を溶接又はろう接(ろう付け)する構成としたが、これに限れられない。例えば、線材に代えて設けた(例えば、金属板材をプレスして線状に形成した)肉厚導電性部材を電力バスバーと一体に形成するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、複数のリレー52は、ヒューズブロック33に設けられる構成としたが、これに限られない。例えば、コネクタと嵌合するコネクタブロック31,32にリレー52や線材61等を設けるようにしてもよい。
10…電気接続箱
11…ケース
20…回路構成体
21…電子部品
22…回路基板(第2回路基板)
23,46…スルーホール
30…外部接続ブロック
31,32…コネクタブロック
33…ヒューズブロック
36A…電源コネクタ部
38A…電源端子
40…ハウジング
41(41A,41B)…装着凹部
42…電線接続部
43,72…電線保持凸部(電線保持部)
45…回路基板(第1回路基板)
48(48A,48B)…電力バスバー
50…接続孔
52…リレー
53(53A,53B)…電力端子
54…制御端子
56…端子群
57…電線接続端子
58…バスバー端子
58A…接続部
60…中継端子
61…線材(肉厚導電部材)
62…冶具
70,74,75…電線配策板(電線配策部材)
FU…ヒューズ
W…電線

Claims (8)

  1. 電源側から電力の供給を受ける板状の電源端子を備え、電源側のコネクタと嵌合する電源コネクタ部と、
    電力端子及び制御端子を有し、前記電力端子に供給される電力をオンオフする複数のリレーと、を備え、
    前記電源端子から共通の電力ラインを介して前記複数のリレーの前記各電力端子に電力が供給されるように構成された回路構成体において、
    前記共通の電力ラインに前記電源端子の板厚よりも肉厚の肉厚導電部材が用いられていることを特徴とする回路構成体。
  2. 前記肉厚導電部材は、所定寸法に切断した線材であることを特徴とする請求項1に記載の回路構成体。
  3. 前記電源側のコネクタとは異なる部材を嵌合可能な外部接続ブロックを備え、
    前記電力端子のうち、前記肉厚導電部材が接続されない側は、前記肉厚導電部材よりも肉薄のバスバーが接続されることを特徴とする請求項1又請求項2に記載の回路構成体。
  4. 前記外部接続ブロックの端子は、ヒューズを挟みこんで保持する2股状の端子であり、
    前記外部接続ブロックの端子と前記バスバーとは一体に成形されていることを特徴とする請求項3に回路構成体。
  5. 前記外部接続ブロックの背面側に対向する第1回路基板を有し、前記リレーの前記制御端子は、前記第1回路基板の導電路に接続されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回路構成体。
  6. 前記外部接続ブロックの端子は、前記バスバーに連なる端子と、この端子よりも通電電流の小さい中継端子とを備えて構成され、
    前記中継端子は、棒状であって、前記第1回路基板側に延出された端部が前記第1回路基板のスルーホールに挿通されて導電路に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の回路構成体。
  7. 電線が配策される電線配策部材と、
    前記電線配策部材に対向配置され電子部品が実装される第2回路基板とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の回路構成体。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の回路構成体と、前記回路構成体を収容するケースとからなる電気接続箱。
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