JP2012105376A - 回路構成体および電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子間の接続が容易であり、かつ、省スペースな回路構成体および電気接続箱を提供する。
【解決手段】本発明の回路構成体25は、電子部品21が実装された回路基板20と、相手方端子と接続される第1端子38Aと、電子部品21を間に配して第1端子38Aと接続されるとともに、相手方端子とは別の第2の相手方端子と接続される第2端子40Aと、第1端子38Aと第2端子40Aとを、電子部品21をまたいでワイヤーボンディングにより接続する金属線26とを備える。本発明の電気接続箱10は、上記回路構成体25と、回路構成体25を収容するケース11と、第1端子38Aを収容する第1ハウジング37と、第2端子40Aを収容する第2ハウジング35を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、回路構成体および電気接続箱に関する。
車載電装品の通電や断電を実行する電気接続箱としては、リレーなどの電子部品が実装された回路基板をケースに収容してなるものなどがある。
近年、電気接続箱には、機能増加に伴いケース内に収容される電子部品の個数が多くなる一方で、部品増加等により搭載スペースが狭隘化してきており、小型かつ高密度化が求められている。
このような電気接続箱としては、たとえば、特許文献1に提案されているような、インサート成型によりバスバーを内部に配したバスバー回路部を、回路基板に実装された電子部品の上に配置したものなどがある。
特開2010−22161号公報
上記特許文献1に提案されている電気接続箱において、バスバー回路部の内部に配されているバスバーには、ヒューズ端子および入力端子が一体的に設けられている。このようなバスバーを用いる場合、ヒューズ端子と入力端子との間の部分が電子部品をまたぐように配置されるため、電子部品との干渉を防止するために、バスバーに複数回の折り曲げ加工を施す必要がある。また、このようなバスバーを備える電気接続箱では、搭載される車種などに応じたバスバーを用意する必要があるため、バスバー作製用の金型がバスバーの種類ごとに必要である。そのうえ、電気接続箱内にバスバーを配置するためのスペースが必要である。
そこで、圧着端子や圧接端子により複数の端子を接続することが考えられるが、圧着端子を用いると、圧着するためのスペースが必要であり、圧接端子を用いると、端子幅を小さくすることができないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子間の接続が容易であり、かつ、省スペースな回路構成体および電気接続箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するものとして、本発明は、電子部品が実装された回路基板と、相手方端子と接続される第1端子と、前記電子部品を間に配して前記第1端子と接続されるとともに、前記相手方端子とは別の第2の相手方端子と接続される第2端子と、前記第1端子と前記第2端子とを、前記電子部品をまたいでワイヤーボンディングにより接続する金属線と、を備えることを特徴とする回路構成体である。
また、本発明は、前記回路構成体と、前記回路構成体を収容するケースと、前記第1端子を収容する第1ハウジングと、前記第2端子を収容する第2ハウジングとを備える電気接続箱である。
本発明において、第1端子と第2端子とは、回路基板に実装された電子部品をまたいで、ワイヤーボンディングにより接続されるから、バスバーを用いる場合のように複数回の折り曲げ加工は不要であり、端子間の接続作業を簡易なものとすることができる。そのうえ、第1端子と第2端子との間を短い距離で接続することができるので、抵抗の増大を防止して発熱量を低下させることも可能である。
また、本発明においては、金属線を配置するスペースがあれば端子間の接続が可能であるので、省スペースである。さらに、本発明においては、ワイヤーボンディングにより接続される金属線は、交差する位置に配置することも可能であるので、配索の自由度が高い。
以上より、本発明によれば、端子間の接続が容易であり、かつ、省スペースな回路構成体および電気接続箱を提供することができる。
本発明は以下の構成であるのが好ましい。
前記金属線を収容する樹脂製の金属線収容部を備え、前記金属線収容部には、前記金属線を固定する樹脂製の固定部が設けられていてもよい。このような構成とすると、金属線が所定位置に固定することができるから、他の部材との接触などを防止することができる。
複数の前記第1端子と、複数の前記第2端子と、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とを接続する複数の前記金属線を備え、前記金属線収容部には、前記複数の金属線の接触を防止する接触防止壁が設けられていてもよい。このような構成とすると、複数の金属線同士の接触を確実に防止することができる。
前記金属線収容部には、前記第1端子と前記第2端子との間に中継金属片を埋設させてなる中継部が設けられ、前記金属線が前記中継金属片を経由するように接続されていてもよい。このような構成とすると、回路変更が容易である。
前記固定部は、前記金属線収容部への樹脂の充填により設けられていてもよい。このような構成とすると、金属線が金属線収容部の所定位置に確実に固定される。
本発明によれば、端子間の接続が容易であり、かつ、省スペースな回路構成体および電気接続箱を提供することができる。
実施形態1の電気接続箱の斜視図 電気接続箱の上面図 ケースの斜視図 電気接続箱の下面図 保持部材の斜視図 保持部材から回路基板を分解した様子を回路基板側から描いた分解斜視図 保持部材から回路基板を分解した様子を保持部材側から描いた分解斜視図 図7の要部を拡大した斜視図 回路基板を保持した状態の保持部材の正面図 図9のA−A線における断面図 実施形態2の電気接続箱の保持部材の斜視図 図11の要部を拡大した斜視図 図11のB−B線における断面図 図13の要部拡大断面図
<実施形態1>
本発明を、車両(図示せず)に搭載される電気接続箱10に適用した実施形態1について、図1ないし図10を参照しつつ説明する。本実施形態の電気接続箱10は、ケース11と、ケース11内に収容される回路基板20および保持部材30を備える。本実施形態の電気接続箱10は、例えば、電源(図示せず)と、ランプ、ホーン等の車載電装品(図示せず)との間に配されて、車載電装品に対して通電、及び断電を実行する。なお、以下の説明においては、図9における上方を上方とし、図9における下方を下方とする。
(ケース11)
図1ないし図3に示すように、ケース11は合成樹脂製であって、下方に開口している。ケース11は、図1における右手前側から左奥側へ向かう方向の寸法(幅寸法)よりも、左手前側から右奥側へ向かう方向の寸法(厚さ寸法)が小さく設定された、扁平な形状をなしている。ケース11の上壁には、図1および図2に示すように、図示しないヒューズ(「相手方端子」の一例)が装着される複数(7つ)のヒューズ装着部13が、上方に開口して設けられている。
ヒューズ装着部13の内部には、保持部材30から突出する端子38A,38Bを収容するヒューズハウジング37(第1ハウジングの一例)が設けられている(図1〜図3を参照)。
ケース11の内部にはヒューズハウジング37の側壁と一体化した角筒状の部材15が設けられている。ヒューズハウジング37と一体化した筒状の部材15の側壁16には、ケース11内の空気を外部に流出する空気流出口13Aが設けられている。
角筒状の部材15は、ケース11内の空気を空気流出口13Aに通気してケース11外に排気する通気路としての機能と、空気流出口13Aから流入した水を排水する排水経路としても機能する部材15(以下、「共通流通路15」)である。
共通流通路15と隣接する位置には、ケース11の上壁の一部が凹んだ形状の凹み部12が設けられている。共通流通路15の側壁16は、凹み部12の側壁とも一体的に設けられており、共通流通路15の、凹み部12の側壁と一体化した側壁16には、詳細は図示しないが、ケース11内の空気を外部に流出する空気流出口が形成されている。2つの空気流出口は対向する位置に形成されている。
ケース11の側壁のうち、後述する回路基板20の基板面(面積の広い面であって、電子部品21などが実装される面)と略平行に配される一対の側壁11A,11A(図1における手前側の側壁および当該側壁と対向する位置にある側壁)の下端部には、保持部材30を係止する係止孔14が形成されている。
(回路基板20)
ケース11内には、図5に示すように、ケース11の上壁に対して略垂直な姿勢で(いわゆる縦置き配置で)、回路基板20が収容されている。回路基板20の表面には、プリント配線技術により図示しない導電路が形成されるとともに、リレー等の電子部品21が実装されており、当該電子部品21は導電路に、例えば半田付け等公知の手法により接続されている。
回路基板20の上端部には、図6に示すように、保持部材30に形成した基板保持部31を嵌めこみ可能な切欠部22が形成されており、回路基板20の縁部には、回路基板20を保持部材30に取り付けるためのネジ部材(図示せず)が挿通されるネジ挿通孔23が形成されている。
(保持部材30)
ケース11の内部に収容されている保持部材30は、合成樹脂製の部材であり、図5および図6に示すように、回路基板20の基板面に沿って配され、回路基板20を保持する機能を有する。保持部材30は回路基板20の基板面に沿って配された状態でケース11に収容されている。
保持部材30の回路基板20が配される側の面30A(基板側面30A)には、その上端部に、図5に示すように、回路基板20の切欠部22に嵌めこまれて回路基板20を挟持する基板保持部31が設けられている。また、保持部材30の基板側面30Aには、図6に示すように、回路基板20のネジ挿通孔23に対応して、ネジ部材を螺合可能なネジ孔32が設けられている。また、保持部材30の基板側には、回路基板20に実装された電子部品21が収容可能な部品収容部33が形成されている。
保持部材30の下端部には、図5および図6に示すように、ケース11の一対の側壁11A,11Aの係止孔14に係止される係止突部34が、突出形成されている。
保持部材30の下端部には、図示しない相手側コネクタと嵌合可能な6つの(複数の)コネクタハウジング35,36が下方に開口して形成されている。詳しくは、保持部材30の下端部の図5に示す手前側に配される部分には、第2の相手方コネクタ(図示せず)と嵌合可能なコネクタハウジング35(第2コネクタハウジング35:第2ハウジングの一例)が、下方に開口して設けられている。保持部材30をケース11に収容した状態では、第2コネクタハウジング35は、ケース11のヒューズハウジング37の下側に位置する。
第2コネクタハウジング35の内側には、図6に示すように、第2コネクタハウジング35の奥壁を上下方向に貫通して複数の端子40A,40Bが配されている。第2コネクタハウジング35に設けられた端子40A,40Bの詳細については後述する。
第2コネクタハウジング35以外の5つのコネクタハウジング36は、上述した第2の相手方コネクタとは別の相手方コネクタと嵌合可能に下方に開口して設けられている。以下の説明で、保持部材30の下端部に設けられた第2コネクタハウジング35以外の5つのコネクタハウジング36を区別する場合には、第2コネクタハウジング35と並列している4つのコネクタハウジング36を第3コネクタハウジング36Aとし、図5に示す奥側のコネクタハウジング36を第4コネクタハウジング36Bとする。
第3コネクタハウジング36Aの内側には、第3コネクタハウジング36Aの奥壁を上下方向に貫通して端子41Aが配されている。第4コネクタハウジング36Bの内側には、第4コネクタハウジング36Bの奥壁を上下方向に貫通して端子41Bが配されている。第3コネクタハウジング36A内の端子41Aおよび第4コネクタハウジング36B内の端子41Bは、回路基板20側(図5における右側)に折り曲げられ、回路基板20に形成された挿通孔20B内に挿通されて、回路基板20に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
保持部材30の第4コネクタハウジング36Bが設けられている部分においては、保持部材30の下端部の位置が図示手前側よりも高い位置に(上側に)設定されており、第4コネクタハウジング36Bの開口縁のうち、回路基板20が配置される側の開口縁には、図6に示すように、回路基板20の端部を受ける基板受け部39が外側方向に突出形成されている。
また、保持部材30の下端部には、保持部材30の図5における右側の側壁部42(以下「右側壁部42」という)の下端部を除き、図5に示すように、第2コネクタハウジング36の周方向外方に突出するフランジ49が形成されている。このフランジ49に、ケース11の下端縁が上方から当接することで、ケース11が保持部材30に対して下方に移動することが規制される。
さらに、保持部材30の下端部には、図4に示すように左端の第3コネクタハウジング36Aの左横と、第2コネクタハウジング35の左横にそれぞれ、ケース11外の空気をケース11内に導入する空気流入口44が形成されている。空気流入口44からケース11内に空気が導入されることにより、ケース11内の空気が円滑に上方に移動して空気流出口13Aから排出されるようになっている。
保持部材30の上端部のうち、ケース11のヒューズ装着部13の下方に相当する位置には、図5に示すように、ヒューズハウジング37が収容されるヒューズハウジング収容部43が設けられている。ヒューズハウジング収容部43は、端子38A,38Bが上方に突出する下壁部45と、下壁部45から上方に切り立つ一対の壁部46,47とを備える
ヒューズハウジング収容部43の下壁部45には、共通流通路15の直下から連なる傾斜面45Aが形成されており、共通流通路15の下端部から離れるに従い下方に傾斜して、保持部材30の右側壁部42に連なっている。
上述したように、保持部材30の右側壁部42の下端部には、フランジ49が形成されていないので、保持部材30の右側壁部42とケース11の内壁との間には右側壁部42の上端部から下端部にわたり隙間S1が空いている。したがって、電気接続箱10に雨水などが降りかかり空気流出口13Aから水が浸入した場合には、共通流通路15を経て流れ込んだ水が傾斜面45Aを流れたのち、保持部材30の右側壁部42とケース11との間の隙間S1を流下して保持部材30の下端部からケース11外に排水されるようになっている。なお、傾斜面45Aの両側に形成されている一対の壁部46,47は、傾斜面45Aとともに排水路として機能する。一対の壁部46,47のうち、基板側の壁部46は、回路基板20と、保持部材30における排水路を仕切る仕切り壁として機能するので、基板側には水が浸入しにくくなっている。
ヒューズハウジング収容部43の下壁部45から突出する二列の端子38A,38Bのうち、図5の手前側(回路基板20とは反対側)に設けられた複数の端子38Aは、第2コネクタハウジング35の内部に配されている一方の端子40Aと接続される第1端子38Aである。ヒューズハウジング収容部43の下壁部45から突出する二列の端子38A,38Bのうち、図5の奥側(回路基板20側)に設けられた複数の端子38Bの端部は、回路基板20側に曲げ形成されて、回路基板20に形成された挿通孔20Cに挿通され、回路基板20に形成された導電路と、例えば半田付け等により接続されている。
第2コネクタハウジング35に配されている端子40A,40Bのうち、端部がヒューズハウジング収容部43の第1端子38Aと対向する位置に配される端子40Aは、ヒューズハウジング収容部43の第1端子38Aと接続される第2端子40Aである。第2コネクタハウジング35に配されている端子40Bは、上端部が回路基板20側(図5における右側)に曲げ形成されて、回路基板20に形成された挿通孔20B内に挿通されて、回路基板20に形成された導電路(図示せず)と、例えば半田付けにより接続されている。
なお、保持部材30において、第2コネクタハウジング35内に配される端子40A,40B、第3コネクタハウジング36A内に配される端子41A、および第4コネクタハウジング36B内に配される端子41Bは、それぞれモールド成形されている。また、ケース11のヒューズハウジング37内に配される端子38A,38Bは、保持部材30においてモールド成形されている。これにより、各端子38A,38B,40A,40B,41A,41Bは、保持部材30に対して液密的に貫通している。
さて、第1端子38A、および第2端子40Aは、図7〜図10に示すように、保持部材30の基板側とは反対側の面30Aにおいて、金属線26を介しワイヤーボンディングにより接続されている。
詳しくは、金属線26は、図10に示すように、保持部材30の基板側とは反対側の面30Aにおいて、部品収容部33に収容された電子部品21をまたぐように、第1端子38Aの端部と第2端子40Aの端部との間に配されている。ここで部品収容部33は保持部材30の基板側に形成されているので、電子部品21と金属線26との間には保持部材30が介在する。
金属線26は、図10に示すように、第1端子38Aと第2端子40Aとをワイヤーボンディングにより接続した状態で、保持部材30の基板側とは反対側に設けた金属線収容部48に収容されている。金属線収容部48には、図8に示すように、金属線26の長さ方向に沿って、別の端子38A,40Aに接続される金属線26が互いに接触するのを防止する接触防止壁51が4つ設けられている。接触防止壁51の高さは、図10に示すように、金属線26の厚みよりも高く設定されている。また、金属線収容部48には、金属線26の全体を覆うように、合成樹脂製のゲルが充填されており、これにより、第1端子38Aと第2端子40Aとを接続した状態で金属線26が固定されている(樹脂製の固定部50の一例)。
次に、本実施形態の電気接続箱10の製造方法の一例を説明する。
図7に示す回路基板20を作製し、保持部材30に取り付ける。回路基板20を保持部材30に取り付ける際には、回路基板20に実装された電子部品21を保持部材30の部品収容部33に対応させ、回路基板20の切欠部22を保持部材30の基板保持部31に嵌めこむ。次に、回路基板20の挿通孔20Cに端子38Bを挿通させ、挿通孔20Bに端子40B,41Aを挿通させ、回路基板20のネジ挿通孔23と保持部材30のネジ孔32を重ねあわせてネジ止めすると、回路基板20が保持部材30に取り付けられる。
次に、第1端子38Aおよび第2端子40Aを金属線26を用いてワイヤーボンディングにより接続し、回路構成体25を作製する。ワイヤーボンディングの方法としては公知の手法を用いることができる。金属線26としては、たとえば、アルミニウム線や金線などを用いることができる。
次に、図8および図10に示すように、金属線収容部48に、金属線26全体を覆うように合成樹脂を充填すると金属線26を固定する固定部50が形成される。
次に、回路基板20を保持した保持部材30を、ケース11の下側の開口部から挿入すると、保持部材30の係止突部34がケース11の係止孔14にはまり込み係止され、本実施形態の電気接続箱10が得られる。
(本実施形態の作用および効果)
本実施形態において、第1端子38Aと第2端子40Aとは、回路基板20に実装された電子部品21をまたいで、ワイヤーボンディングにより接続されるから、バスバーを用いる場合のように複数回の折り曲げ加工は不要であり、端子38A,40A間の接続作業を簡易なものとすることができる。そのうえ、第1端子38Aと第2端子40Aとの間を短い距離で接続することができるので、抵抗の増大を防止して発熱量を低下させることも可能である。
また、本実施形態においては、金属線26を配置するスペースがあれば端子間の接続が可能であるので、省スペースである。したがって、本実施形態によれば、端子間の接続が容易であり、かつ、省スペースな回路構成体25および電気接続箱10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、金属線26を収容する金属線収容部48を備え、金属線収容部48には、樹脂の充填により金属線26を固定する樹脂製の固定部50が設けられているから金属線26を所定位置に確実に固定することができるから、他の部材との接触などを防止することができる。
また、本実施形態によれば、複数の金属線26を収容する金属線収容部48には、複数の金属線26の接触を防止する接触防止壁51が設けられているから、複数の金属線26同士の接触を確実に防止することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図11ないし図14によって説明する。
本実施形態の電気接続箱70は、中継部75が設けられた金属線収容部73を備えるという点で実施形態1と相違する。その他の構成は概ね実施形態1と同じである。以下の説明において実施形態1と同様の構成については同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、5個の第1端子38Aの端部および6個の第2端子40Aの端部が金属線74を介してワイヤーボンディングにより接続されている。以下の説明において第1端子38Aを配置されている位置により区別する場合には、図12に示す左端から順に第1端子381A、第1端子382A、第1端子383A、第1端子384A、第1端子385Aとし、これらを総括する場合には第1端子38Aとする。また、第2端子40Aを配置されている位置により区別する場合には、図12に示す左端から順に、第2端子401A、第2端子402A、第2端子403A、第2端子404A、第2端子405A、第2端子406Aとし、これらを総括する場合には第2端子40Aとする。
金属線収容部73には、図12に示すように、金属線74の接触を防止する接触防止壁77が5つ設けられている。本実施形態の5つの接触防止壁77を区別する場合には左から順に接触防止壁77A、接触防止壁77B、接触防止壁77C、接触防止壁77D、接触防止壁77Eとする。
接触防止壁77の高さは、図13および図14に示すように、金属線74の厚みよりも高く設定されている。金属線収容部73の金属線74を載置する面73Aには、図12の左端の接触防止壁77Aと左から2番目の接触防止壁77Bとの間、および、左から3番目の接触防止壁77Cと左から4番目の接触防止壁77Dとの間に、それぞれ中継金属片76A,76Bが埋設されている。中継金属片76A,76Bは第1端子38Aと第2端子40Aとの間に配されている。
図12に示す左端の第1端子381Aと図示左端の第2端子401Aとの間、図示左から3番目の第1端子383Aと図示左から3番目の第2端子403Aとの間、図示左から4番目の第1端子384Aと図示左から5番目の第2端子405Aとの間、図示左から5番目の第1端子385Aと図示左から6番目の第2端子406Aとの間には、それぞれ、金属線74が2本ずつ接続されている。
図12における左から2番目の第1端子382Aについては、2本の金属線74のうち、1本の金属線74Aは対向する位置にある同図左から2番目の第2端子402Aに接続され、もう1本の金属線74Bは2つの中継金属片76A,76Bに接続されるとともに、図示左から4番目の第2端子404Aに接続されている。つまり、この中継金属片76に接続されている金属線74Bは、図示左から3番目の第1端子38Aと図示左から3番目の第2端子40Aとを接続する金属線74に対して交差するように配されている。
本実施形態の電気接続箱70の製造方法の一例を説明する。
保持部材71の金属線収容部73の所定位置(左端の接触防止壁77Aと左から2番目の接触防止壁77Bとの間、および、左から3番目の接触防止壁77Cと左から4番目の接触防止壁77Dとの間)に、それぞれ中継金属片76A,76Bを埋設しておき、実施形態1と同様に作製した回路基板20を取り付ける。次に、第1端子38Aおよび第2端子40Aを、金属線74を用いてワイヤーボンディングにより接続し、回路構成体72を作製する。
本実施形態では、まず、中継金属片76A,76Bに接続される金属線74B(左から2番目の第1端子382Aおよび左から4番目の第2端子404Aを接続する金属線74)以外の金属線74を、ワイヤーボンディングにより接続する。次に、左から2番目の第1端子382Aおよび左から4番目の第2端子404Aの間に金属線74をワイヤーボンディングにより接続する。詳しくは、左から2番目の第1端子382Aの端部と左から4番目の第2端子404Aの端部とを接続する金属線74を第1端子38Aと第2端子40Aとの間に設けた2つの中継金属片76にも接続して、中継金属片76を経由するようにする。上述したように、他の金属線74は、すでにワイヤーボンディングにより接続されており、接触防止壁77の高さは金属線74の厚みよりも高く設定されているので(図14を参照)、左から3番目の第1端子38Aと左から3番目の第2端子40Aとを接続する金属線74に対して交差する位置に配されたとしても、これらの金属線74は互いに接触しない。
次に、回路基板20を保持した保持部材71を、ケース11の下側の開口部から挿入すると、保持部材71の係止突部34がケース11の係止孔14にはまり込み係止され、本実施形態の電気接続箱10が得られる。
本実施形態によれば、第1端子38Aと第2端子40Aとの間に配置した中継金属片76を埋設させてなる中継部75が設けられ、金属線74が中継金属片76を経由するように接続されているから、回路変更が容易である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、金属線を固定する樹脂製の固定部と、金属線の接触を防止する接触防止壁と、を備える金属線収容部を示したが、固定部および接触防止壁のいずれか一方のみを備えていてもよいし、固定部および接触防止壁のいずれも備えないものであってもよい。
(2)上記実施形態では複数の第1端子と複数の第2端子とを接続する複数の金属線とを備えるものを示したが、第1端子と第2端子の数はそれぞれ1個ずつでもよい。
(3)上記実施形態1では、金属線収容部に樹脂を充填することで形成された固定部を示したが、これに限定されない。金属線収容部に収容された金属線の一部のみを覆うように固定部を形成してもよい。
(4)上記実施形態2では固定部を備えないものを示したが、交差させる金属線以外をワイヤーボンディングにより接続した後、樹脂を充填する方法などにより接続済みの金属線を固定し、次に、中継金属片に接続する金属線をワイヤーボンディングにより接続してもよい。
(5)上記実施形態では、排気構造と排水構造とを備えている電気接続箱を例示したが、本発明は排気構造や排水構造を備えない電気接続箱に適用することも可能である。
10,70…電気接続箱
11…ケース
20…回路基板
21…電子部品
25,72…回路構成体
26,74,74A,74B…金属線
30,71…保持部材
35…第2コネクタハウジング(第2ハウジング)
37…ヒューズハウジング(第1ハウジング)
38A,381A,382A,383A,384A,385A…第1端子
40A,401A,402A,403A,404A,405A,406A…第2端子
43…ヒューズハウジング収容部
48…金属線収容部
50…固定部
51,77…接触防止壁
75…中継部
76…中継金属片

Claims (6)

  1. 電子部品が実装された回路基板と、
    相手方端子と接続される第1端子と、前記電子部品を間に配して前記第1端子と接続されるとともに、前記相手方端子とは別の第2の相手方端子と接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子とを、前記電子部品をまたいでワイヤーボンディングにより接続する金属線と、を備えることを特徴とする回路構成体。
  2. 請求項1に記載の回路構成体と、前記回路構成体を収容するケースと、前記第1端子を収容する第1ハウジングと、前記第2端子を収容する第2ハウジングとを備える電気接続箱。
  3. 前記金属線を収容する樹脂製の金属線収容部を備え、
    前記金属線収容部には、前記金属線を固定する樹脂製の固定部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 複数の前記第1端子と、複数の前記第2端子と、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とを接続する複数の前記金属線を備え、
    前記金属線収容部には、前記複数の金属線の接触を防止する接触防止壁が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記金属線収容部には、前記第1端子と前記第2端子との間に中継金属片を埋設させてなる中継部が設けられ、
    前記金属線が前記中継金属片を経由するように接続されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電気接続箱。
  6. 前記固定部は、前記金属線収容部への樹脂の充填により設けられていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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