JP2012104673A - コイル部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望のフィルタ性能を確保しつつ、小型化且つ低背化され、低コストで製造可能なコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品100は、磁性セラミック材料からなる基板11と、基板11の一方の主面に形成されたコイル導体を含む薄膜コイル層12と、薄膜コイル層12の主面にめっきにより形成された肉厚なバンプ電極13a〜13dと、バンプ電極13a〜13dと共に薄膜コイル層12の表面に設けられた引き出し導体20,21と、バンプ電極13a〜13dの形成位置を除いた薄膜コイル層12の主面に形成された絶縁体層14とを備えている。薄膜コイル層12の表面において、引き出し導体20はバンプ電極13aと一体的に形成されており、引き出し導体21はバンプ電極13cと一体的に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイル部品及びその製造方法に関し、特に、コイル導体を内蔵する薄膜コモンモードフィルタの構造及びその製造方法に関するものである。
近年、高速な信号伝送インターフェースとしてUSB2.0規格やIEEE1394規格が広く普及し、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなど数多くのデジタル機器に用いられている。これらのインターフェースでは一対の信号線を用いて差動信号(ディファレンシャル信号)を伝送する差動伝送方式が採用されており、従来のシングルエンド伝送方式よりも高速な信号伝送が実現されている。
高速差動伝送路上のノイズを除去するためのフィルタにはコモンモードフィルタが広く使用されている。コモンモードフィルタは、一対の信号線を伝わる信号の差動成分に対するインピーダンスが低く、同相成分(コモンモードノイズ)に対するインピーダンスが高いという特性を有している。そのため、一対の信号線上にコモンモードフィルタを挿入することにより、ディファレンシャルモード信号を実質的に減衰させることなくコモンモードノイズを遮断することができる。
図12は、従来の表面実装型コモンモードフィルタの構造の一例を示す略分解斜視図である。
図12に示すように、従来のコモンモードフィルタ1は、互いに磁気結合された一対のスパイラル導体5,6を含む薄膜コイル層2と、薄膜コイル層2の上下に設けられたフェライトからなる磁性基板3a,3bとを備えている。薄膜コイル層2は、順に積層された第1〜第4の絶縁層2a〜2dと、第1の絶縁層2aの表面に形成された第1のスパイラル導体5と、第2の絶縁層2bの表面に形成された第2のスパイラル導体6と、第3の絶縁層2cの表面に形成された第1及び第2の引き出し導体8a,8bとを備えている。
第1のスパイラル導体5の内周端5aは第2及び第3の絶縁層2b,2cを貫通するコンタクトホール導体9a及び第1の引き出し導体8aを介して第1の外部端子電極7aに接続されており、第2のスパイラル導体6の内周端6aは第3の絶縁層2cを貫通するコンタクトホール導体9b及び第2の引き出し導体8bを介して第3の外部端子電極7cに接続されている。また、第1及び第2のスパイラル導体5,6の外周端5b,6bはそれぞれ外部端子電極7b,7dにそれぞれ接続されている。外部端子電極7a〜7dは磁性基板3a,3bの側面及び上下面に形成されている。通常、外部端子電極7a〜7dは磁性基板3a,3bの表面へのスパッタリング法やめっき法により形成される。
第1〜第4の絶縁層2a〜2dの中央領域であって第1及び第2のスパイラル導体5,6の内側には、第1〜第4の絶縁層2a〜2dを貫通する開口2hが設けられており、開口2hの内部には、磁路を形成するための磁性コア4が形成されている。
特許文献1には、コモンモードフィルタの端子電極構造が開示されている。このコモンモードフィルタの端子電極は、部品の表面にAgを含む導電性ペーストを塗布し、或いはスパッタリング法や蒸着法等でAg膜を形成した後、このAg膜上に湿式電解めっき処理を行って、Niの金属膜をさらに形成している。
また、特許文献2には、シリコン基板上に絶縁層、コイル導体を含むコイル層、コイル導体に電気的に接続された外部電極を薄膜形成技術で順次形成し、全体として直方体状の外形を有するコモンモードチョークコイルが開示されている。このコモンモードチョークコイルにおいて、外部電極は絶縁層の上面(実装面)に広がって形成されている。また、内部電極端子は、複数の導電層が積層された多層構造の電極として構成されている。
特表WO2006/073029号公報 特開2007−53254号公報
図12に示した従来のコモンモードフィルタ1は、薄膜コイル層2を2つの磁性基板3a,3bで挟み込んだ構造であるため、コモンモードフィルタの磁気特性が高く、高周波特性に優れるだけでなく、機械的強度も高いという特長を有している。しかしながら、この従来のコモンモードフィルタの構造は、上下にフェライトからなる磁性基板3a,3bを使用しており、フェライト基板はあまり薄くすると割れやすいことから薄型化が困難であり、さらに2つの磁性基板3a,3bを重ねることで肉厚となり、低背化されたチップ部品として提供することが難しかった。また、高価な磁性材料を多量に使用するため製造コストが高く、使用用途によってはフィルタ性能が過剰スペックであるという問題もある。
また、従来のコモンモードフィルタ1は、個々のチップ部品の表面に4つの微小な外部端子電極7a〜7dをスパッタリング法等で形成するものであるため、外部端子電極7a〜7dを高精度に形成することが非常に難しいという問題がある。さらに、特許文献2に記載のコモンモードチョークコイルでは、何層にも重ねた導体層によって内部電極端子を形成しているため、不良電極が形成される確率が高く、また電極形成のための工数の増加により製造コストが増加するという問題がある。
したがって、本発明の目的は、所望のフィルタ性能を確保しつつ小型化且つ低背化され、低コストで製造可能なコイル部品を提供することにある。また、本発明の目的は、そのようなコイル部品を容易且つ低コストで製造することが可能な製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるコイル部品は、基板と、前記基板上に設けられた薄膜コイル層と、前記薄膜コイル層の表面に設けられた第1及び第2のバンプ電極と、前記第1及び第2のバンプ電極と共に前記薄膜コイル層の表面に設けられ、前記第1のバンプ電極と一体的に形成された第1の引き出し導体と、前記第1のバンプ電極と前記第2のバンプ電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、前記薄膜コイル層は、平面コイルパターンである第1のスパイラル導体を含み、前記第1のバンプ電極は、前記第1の引き出し導体を介して前記第1のスパイラル導体の内周端に接続されており、前記第2のバンプ電極は、前記第1のスパイラル導体の外周端に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、一方の基板が省略された薄型なコイル部品を低コストで提供することができる。また、外部端子電極として二次元の高精度な寸法管理が可能なバンプ電極を用いているので従来よりも高精度に電極を形成できる。また、バンプ電極の周囲に絶縁体層が設けられているので、バンプ電極を補強することができ、バンプ電極の剥離等を防止することができる。さらに、バンプ電極の一部がスパイラル導体と平面視にて重なることから、コイル部品の小型化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、薄膜コイル層内に引き出し導体を形成する場合に従来必要となる専用の絶縁層を省略することができ、より薄型なコイル部品を提供することができる。また、コモンモードフィルタとしては、絶縁層が一層省略されることで、例えば複合フェライトからなる絶縁体層と薄膜コイル層との距離が近づくので、コモンモードインピーダンスを大きくすることができる。さらに、絶縁層及び独立した引き出し導体が省略されることにより材料費及び工数が削減されるので、低コストで製造可能なコイル部品を提供することが可能となる。さらに、薄膜コイル層に従来形成されていた一部の引き出し導体用の端子電極パターンも不要となり、この端子電極パターンを削除することができるので、コイル配置領域を大きくすることができる。したがって、スパイラル導体の線幅を広げることにより直流抵抗Rdcを低下させることができる。また、スパイラル導体のターン数を増やすことでコモンモードインピーダンスZcを大きくすることができる。
本発明において、前記第1の引き出し導体の高さは前記第1のバンプ電極よりも低いことが好ましい。この構成によれば、第1及び第2のバンプ電極を露出させ且つ第1の引き出し導体のみを絶縁体層内に埋め込むことができ、見栄えの良い端子電極パターンを提供することができる。
本発明において、前記第1のバンプ電極と前記第2のバンプ電極の平面形状は互いに同一であることが好ましい。この構成によれば、バンプ電極が対称性を有しているので、実装の方向性に制約がない端子電極パターンを提供することができる。
本発明によるコイル部品は、前記薄膜コイル層の表面に設けられた第3及び第4のバンプ電極と、前記第3及び第4のバンプ電極と共に前記薄膜コイル層の表面に設けられ、前記第3のバンプ電極と一体的に形成された第2の引き出し導体をさらに備え、前記薄膜コイル層は、前記第1のスパイラル導体と磁気結合する平面コイルパターンからなる第2のスパイラル導体をさらに含み、前記絶縁体層は、前記第1乃至第4のバンプ電極間に設けられ、前記第3のバンプ電極は、前記第2の引き出し導体を介して前記第2のスパイラル導体の内周端に接続されており、前記第4のバンプ電極は前記第2のスパイラル導体の外周端に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、上記のような作用効果を奏するコモンモードフィルタを提供することができる。コモンモードフィルタに対しては小型化の要求が強い反面、4端子構造であるため、個々の外部端子電極の面積は非常に小さくならざるを得ない。しかし、外部端子電極をバンプ電極として形成した場合には、高い寸法精度で形成できるので、隣り合う端子電極間の絶縁を確実に取ることができる。さらに本発明によれば、コモンモードフィルタにおいて、バンプ電極と引き出し導体との間の絶縁層を省略することができ、より薄型なコイル部品を提供することができる。また、絶縁層が一層省略されることで、例えば複合フェライトからなる絶縁体層と薄膜コイル層との距離が近づくので、コモンモードインピーダンスを大きくすることができる。さらに、絶縁層及び独立した引き出し導体が省略されることにより材料費及び工数が削減されるので、低コストがコイル部品を提供することが可能となる。さらに、薄膜コイル層に従来形成されていた引き出し導体用の端子電極パターンも不要となり、この端子電極パターンを削除することができるので、コイル配置領域を大きくすることができる。したがって、スパイラル導体の線幅を広げることにより直流抵抗Rdcを低下させることができる。また、スパイラル導体のターン数を増やすことでコモンモードインピーダンスZcを大きくすることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明によるコイル部品の製造方法は、例えば磁性セラミック材料からなる基板上に平面コイルパターンであるスパイラル導体を含む薄膜コイル層を形成する工程と、前記薄膜コイル層上にバンプ電極及び引き出し導体を形成する工程とを備え、前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成する工程は、前記薄膜コイル層の表面に下地導電膜を形成する工程と、前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成すべき所定の領域を除いた第1の領域を第1のマスクで覆った後、前記バンプ電極を形成すべき領域内の前記下地導電膜を前記バンプ電極に適した所定の厚さまでめっき成長させて前記バンプ電極と前記引き出し導体とを同時に形成する工程を含むことを特徴とする。
この方法によれば、1回の電解めっき処理で引き出し導体と第1及び第2のバンプ電極の両方を形成することができ、工数を削減して低コスト化を図ることができる。
さらにまた、本発明によるコイル部品の製造方法は、例えば磁性セラミック材料からなる基板上に平面コイルパターンであるスパイラル導体を含む薄膜コイル層を形成する工程と、前記薄膜コイル層上にバンプ電極及び引き出し導体を形成する工程とを備え、前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成する工程は、前記薄膜コイル層の表面に下地導電膜を形成する工程と、前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成すべき所定の領域を除いた第1の領域を第1のマスクで覆った後、前記下地導電膜の露出部分を前記引き出し導体に適した所定の厚さまでめっき成長させて前記バンプ電極の下部と前記引き出し導体とを同時に形成する工程と、前記バンプ電極を形成すべき所定の領域を除いた第2の領域を第2のマスクで覆った後、前記バンプ電極の下部の露出部分を前記バンプ電極に適した所定の厚さまでさらにめっき成長させる工程を含むことを特徴とする。
この方法によれば、第1及び第2のバンプ電極を露出させつつ第1の引き出し導体のみを絶縁体層中に埋め込むことができ、見栄えの良い端子電極パターンを有するコイル部品を確実に製造することができる。
本発明によれば、所望のフィルタ性能を確保しつつ小型化且つ低背化され、低コストで製造可能なコイル部品を提供することができる。また、本発明によれば、そのようなコイル部品を容易且つ低コストで製造することが可能な製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるコイル部品100の概観構造を示す略斜視図であり、実装面が上向きの状態を示している。 図2は、コイル部品100の層構造を詳細に示す略分解斜視図である。 図3は、薄膜コイル層12内のスパイラル導体パターンとバンプ電極13a〜13dとの位置関係を示す略平面図である。 図4は、スパイラル導体パターンの変形例を示す略平面図である。 図5は、コイル部品100の製造方法を示すフローチャートである。 図6は、多数のコイル部品100が形成された磁性ウェハーの構成を示す略平面図である。 図7は、コイル部品100のバンプ電極及び引き出し導体の形成工程を説明するための略断面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品200の層構造を示す略分解斜視図である。 図9は、コイル部品200のバンプ電極及び引き出し導体の構造を示す略断面図である。 図10は、コイル部品200のバンプ電極及び引き出し導体の形成工程を説明するための略断面図である。 図11は、比較例によるコイル部品300の層構造を示す略分解斜視図である。 図12は、従来の表面実装型コモンモードフィルタの構造の一例を示す略分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるコイル部品100の概観構造を示す略斜視図であり、実装面が上向きの状態を示している。
図1に示すように、本実施形態によるコイル部品100はコモンモードフィルタであって、基板11と、基板11の一方の主面(上面)に設けられたコモンモードフィルタ素子を含む薄膜コイル層12と、薄膜コイル層12の主面(上面)に設けられた第1〜第4のバンプ電極13a〜13dと、バンプ電極13a〜13dの形成位置を除いた薄膜コイル層12の主面に設けられた絶縁体層14とを備えている。
コイル部品100は略直方体状の表面実装型チップ部品であり、第1〜第4のバンプ電極13a〜13dは、基板11、薄膜コイル層12及び絶縁体層14からなる積層体の外周面にも露出するように形成されている。このうち、第1及び第3のバンプ電極13a,13cは積層体の長手方向と平行な第1の側面10aから露出しており、第2及び第4のバンプ電極13b,13dは第1の側面10aと対向する第2の側面10bから露出している。なお、実装時には上下反転し、バンプ電極13a〜13d側を下向きにして使用されるものである。
基板11は、コイル部品100の機械的強度を確保すると共に、コモンモードフィルタの閉磁路としての役割を果たすものである。基板11の材料としては例えば焼結フェライト等の磁性セラミック材料を用いることができる。特に限定されるものではないが、チップサイズが1.0×1.25×0.6(mm)であるとき、基板11の厚さは0.35〜0.4mm程度とすることができる。
薄膜コイル層12は、基板11と絶縁体層14との間に設けられたコモンモードフィルタ素子を含む層である。詳細は後述するが、薄膜コイル層12は絶縁層と導体パターンとを交互に積層して形成された多層構造を有している。このように、本実施形態によるコイル部品100はいわゆる薄膜タイプであって、磁性コアに導線を巻回した構造を有する巻線タイプとは区別されるものである。
絶縁体層14は、コイル部品100の実装面(底面)を構成する層であり、基板11と共に薄膜コイル層12を保護すると共に、コイル部品100の閉磁路としての役割を果たすものである。ただし、絶縁体層14の機械的強度は基板11よりも小さいため、強度面では補助的な役割を果たす程度である。絶縁体層14としては、フェライト粉を含有するエポキシ樹脂(複合フェライト)を用いることができる。特に限定されるものではないが、チップサイズが1.0×1.25×0.6(mm)であるとき、絶縁体層14の厚さは0.08〜0.1mm程度とすることができる。
図2は、コイル部品100の層構造を詳細に示す略分解斜視図である。
図2に示すように、薄膜コイル層12は、基板11側から絶縁体層14側に向かって順に積層された第1〜第3の絶縁層15a〜15cと、第1の絶縁層15a上に形成された第1のスパイラル導体16及び端子電極24a,24bと、第2の絶縁層15b上に形成された第2のスパイラル導体17及び端子電極24a,24bと、第3の絶縁層15cとを備えている。絶縁層の数は、従来技術である図12に比べて一層少ない。
第1〜第3の絶縁層15a〜15cは、異なる層に設けられたスパイラル導体パターン間を絶縁すると共に、スパイラル導体パターンが形成される平面の平坦性を確保する役割を果たす。特に、第1の絶縁層15aは、基板11の表面の凹凸を吸収し、スパイラル導体パターンの加工精度を高める役割を果たす。絶縁層15a〜15cの材料としては、電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工の容易な樹脂を用いることが好ましく、特に限定されるものではないが、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂を用いることができる。
第1のスパイラル導体16の内周端16aは、第2及び第3の絶縁層15b,15cを貫通する第1のコンタクトホール導体18を介して、第1の引き出し導体20及び第1のバンプ電極13aに接続されている。また、第1のスパイラル導体16の外周端16bは第1の端子電極24aに接続されている。
第2のスパイラル導体17の内周端17aは、第3の絶縁層15cを貫通する第2のコンタクトホール導体19を介して、第2の引き出し導体21及び第3のバンプ電極13cに接続されている。また、第2のスパイラル導体17の外周端17bは第2の端子電極24bに接続されている。
本実施形態において、第1及び第2のスパイラル導体16,17の内周端16a,17aと接続される端子電極は第1〜第3の絶縁層15a〜15c上に設けられていない。これは上記のように、第1及び第2のスパイラル導体16,17の内周端16a,17aが第1〜第3の絶縁層15a〜15cの端面を経由することなく、第1及び第2のコンタクトホール導体18,19を経由して第1及び第3のバンプ電極13a,13cにそれぞれ接続されることによるものである。端子電極を第1〜第3の絶縁層15a〜15cの片側(図1の側面10b側)にのみ形成した場合、反対側(図1の側面10a側)には端子電極パターンのない余白スペースができるので、コイル配置領域を大きくすることができる。したがって、スパイラル導体16,17の線幅を広げることにより直流抵抗Rdcを低下させることができる。また、スパイラル導体16,17のターン数を増やすことでコモンモードインピーダンスZcを大きくすることができる。
第1及び第2のスパイラル導体16,17は共に同一の平面形状を有しており、しかも平面視で同じ位置に設けられている。第1及び第2のスパイラル導体16,17は完全に重なり合っていることから、両者の間には強い磁気結合が生じている。以上の構成により、薄膜コイル層12内の導体パターンはコモンモードフィルタを構成している。
第1及び第2のスパイラル導体16,17の外形は共に円形スパイラルである。円形スパイラル導体は高周波での減衰が少ないため、高周波用インダクタンスとして好ましく用いることができる。なお、本実施形態によるスパイラル導体16,17は長円であるが、真円であってもよく、楕円であってもよい。また、略矩形とすることもできる。
第1〜第3の絶縁層15a〜15cの中央領域であって第1及び第2のスパイラル導体16,17の内側には、第1〜第3の絶縁層15a〜15cを貫通する開口25が設けられており、開口25の内部には、磁路を形成するための磁性コア26が形成されている。磁性コア26の材料としては、絶縁体層14と同一の材料である磁性粉含有樹脂(複合フェライト)を用いることが好ましい。
薄膜コイル層12の表層を構成する絶縁層15c上には第1〜第4のバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21がそれぞれ設けられている。第2のバンプ電極13bは端子電極24aに接続され、第4のバンプ電極13dは端子電極24bに接続されている。なお、本明細書において「バンプ電極」とは、フリップチップボンダーを用いてCu,Au等の金属ボールを熱圧着することにより形成されるものとは異なり、めっき処理により形成された厚膜めっき電極を意味する。バンプ電極の厚さは、絶縁体層14の厚さと同等かそれ以上であり、0.08〜0.1mm程度とすることができる。すなわち、バンプ電極13a〜13dの厚さは薄膜コイル層12内の導体パターンよりも厚く、特に、薄膜コイル層12内のスパイラル導体パターンの5倍以上の厚さを有している。
本実施形態において、第1及び第2の引き出し導体20,21は、第1〜第4のバンプ電極13a〜13dと共に薄膜コイル層12の第3の絶縁層15cの表面に形成されている。第1の引き出し導体20は第1のバンプ電極13aと同一層において一体的に設けられており、第2の引き出し導体21は第3のバンプ電極13cと同一層において一体的に設けられている。したがって、図12に示した従来のコイル部品において設けられていた第1及び第2の引き出し導体8a,8bを形成するための専用の絶縁層2dを一層省略することができ、より薄型なコイル部品を低コストで提供することができる。
第1〜第4のバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21が形成された第3の絶縁層15c上には絶縁体層14が形成されている。絶縁体層14はバンプ電極13a〜13dの周囲を埋めるように設けられている。第1及び第2の引き出し導体20,21の高さはバンプ電極13a,13cよりも低いので、絶縁体層14の下に埋まってしまい表面に露出しない。したがって、見栄えの良い端子電極パターンを提供することができる。なお、引き出し導体20,21の高さをバンプ電極13a〜13dと同じにしてもよく、その場合には引き出し導体20,21もバンプ電極と共に露出するが、このような構成であってもバンプ電極間がショートすることはなく、実用上の問題はない。
図3は、薄膜コイル層12内のスパイラル導体16,17のパターンとバンプ電極13a〜13dとの位置関係を示す略平面図である。
図3に示すように、第1及び第2のスパイラル導体16,17は共に内周端から外周端に向かって反時計回りの平面スパイラルであり、平面視にて完全に重なり合っているので、両者の間には強い磁気結合が生じている。また、本実施形態においては、第1〜第4のバンプ電極13a〜13dの一部がスパイラル導体16,17と重なっている。プリント基板への半田実装を確実にするためには、バンプ電極13a〜13dの実装面側の面積をある程度確保しなければならないが、バンプ電極13a〜13dがスパイラル導体16,17と重なるように配置した場合には、チップ面積を大きくすることなく電極面積を確保することができる。もちろん、バンプ電極13a〜13dがスパイラル導体16,17と重ならないように構成することも可能であるが、その場合にはチップ部品が大型化することになる。
また図示のように、絶縁体層14と接するバンプ電極13a〜13dの側面13eは、エッジのない曲面形状であることが好ましい。詳細は後述するが、絶縁体層14は、バンプ電極13を形成した後、複合フェライトのペーストを流し込むことにより形成されるが、このときバンプ電極13a〜13dの側面13eにエッジの効いたコーナー部があるとバンプ電極の周囲にペーストが完全に充填されず、気泡を含む状態となりやすい。しかし、バンプ電極13a〜13dの側面が曲面である場合には、流動性のある樹脂が隅々まで行き渡るので、気泡を含まない緻密な絶縁体層14を形成することができる。しかも、絶縁体層14とバンプ電極13a〜13dとの密着性が高まるので、バンプ電極13a〜13dに対する補強性を高めることができる。
本実施形態において、第1〜第4のバンプ電極13a〜13dの平面形状は実質的に同一である。この構成によれば、コイル部品100の底面のバンプ電極パターンが対称性を有しているので、実装の方向性に制約がなく見栄えの良い端子電極パターンを提供することができる。
図4は、スパイラル導体パターンの変形例を示す略平面図である。
図4に示すように、このスパイラル導体16,17は幅Wの分だけY方向のループサイズが拡がっていることを特徴としている。またこれに伴い、磁性コア26の面積も大きくなっている。上記のように、第1及び第2のスパイラル導体16,17の内周端16a,17aと接続される端子電極を省略した場合には、端子電極24a,24bと反対側の領域に余白スペースができるので、本実施形態のようにスパイラル導体のループサイズを大きくすることができ、磁性コア26の断面積も大きくすることができる。したがって、コモンモードインピーダンスZcを大きくすることができる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品100は、薄膜コイル層12の片側にのみ基板11が設けられ、反対側の基板が省略され、その代わりに絶縁体層14が設けられているので、薄型なチップ部品を低コストで提供することができる。また、絶縁体層14と同等な肉厚を有するバンプ電極13a〜13dを設けたことにより、チップ部品の側面や上下面に外部電極面を形成する工程を省略することができ、外部電極を容易且つ高精度に形成することができる。
さらに、本実施形態によるコイル部品100は、引き出し導体20,21がバンプ電極13a〜13dと共に薄膜コイル層12の表面に形成されており、第1の引き出し導体20が第1のバンプ電極13aと同一層において一体的に設けられており、第2の引き出し導体21が第3のバンプ電極13cと同一層において一体的に設けられているので、引き出し導体20,21を形成するための専用の絶縁層を省略することができ、より薄型なコイル部品を提供することができる。また、薄膜コイル層12内において第1及び第2の引き出し導体20,21を形成する場合に必要となる絶縁層が省略されることで絶縁体層14と薄膜コイル層12との距離が近づくので、コモンモードインピーダンスを大きくすることができる。さらに、専用の絶縁層及び独立した引き出し導体が省略されることにより材料費及び工数が削減されるので、低コストで製造可能なコイル部品を提供することが可能となる。
次に、コイル部品100の製造方法について詳細に説明する。
図5は、コイル部品100の製造方法を示すフローチャートである。また、図6は、多数のコイル部品100が形成された磁性ウェハーの構成を示す略平面図である。さらに図7は、バンプ電極13a、13c及び引き出し導体20,21の形成工程を説明するための略断面図である。
図5及び図6に示すように、コイル部品100の製造では、一枚の大きな磁性基板(磁性ウェハー)上に多数のコモンモードフィルタ素子(コイル導体パターン)を形成した後、各素子を個別に切断することにより多数のチップ部品を製造する量産プロセスが実施される。そのため、まず磁性ウェハーを用意し、(ステップS11)、磁性ウェハーの表面に多数のコモンモードフィルタ素子がレイアウトされた薄膜コイル層12を形成する(ステップS12)。
薄膜コイル層12はいわゆる薄膜工法によって形成される。ここで、薄膜工法とは、感光性樹脂を塗布し、これを露光及び現像して絶縁層を形成した後、絶縁層の表面に導体パターンを形成する工程を繰り返すことにより、絶縁層及び導体層が交互に形成された多層膜を形成する方法である。以下、薄膜コイル層12の形成工程について詳細に説明する。
薄膜コイル層12の形成では、まず絶縁層15aを形成した後、絶縁層15a上に第1のスパイラル導体16及び端子電極24a,24bを形成する。次に、絶縁層15a上に絶縁層15bを形成した後、絶縁層15b上に第2のスパイラル導体17及び端子電極24a,24bを形成し、さらに絶縁層15b上に絶縁層15cを形成する(図2参照)。
ここで、各絶縁層15a〜15cは、下地面に感光性樹脂をスピンコートし、これを露光及び現像することにより形成することができる。特に、第2の絶縁層15bには開口25、コンタクトホール導体18を形成するための貫通孔、及び端子電極24a,24bに対応する開口が形成され、第3の絶縁層15cには開口25、コンタクトホール導体18,19を形成するための貫通孔、及び端子電極24a,24bに対応する開口が形成される。導体パターンの材料としてはCu等を用いることができ、蒸着法又はスパッタリング法により導体層を形成した後、その上にパターニングされたレジスト層を形成し、そこに電解めっきを施し、レジスト層等を除去することにより形成することができる。
次に、薄膜コイル層12の表層である絶縁層15c上にバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21を形成する(ステップS13)。バンプ電極13a〜13dの形成方法は、まず図7(a)に示すように、絶縁層15cの全面に下地導電膜31をスパッタリング法により形成する。下地導電膜31の材料としてはCu等を用いることができる。その後、図7(b)に示すように、ドライフィルムを貼り付け、露光及び現像することにより、バンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21を形成すべき位置にあるドライフィルムを選択的に除去してドライフィルム層32(第1のマスク)を形成し、下地導電膜31を露出させる。
次に図7(c)に示すように、電解めっきを行い、下地導電膜31の露出部分を成長させることにより、肉厚なバンプ電極13a〜13dを形成する。このとき、コンタクトホール導体18,19を形成するための貫通孔の内部がめっき材料で埋められ、これによりコンタクトホール導体18,19が形成される。また、端子電極24a,24bを形成するための開口の内部もめっき材料で埋められ、これにより端子電極24a,24bが形成される。さらに、第1及び第2の引き出し導体20,21もめっき成長するが、バンプ電極13a〜13dに比べてめっき成長面の線幅が狭いため、めっき成長が不完全となり、その高さはバンプ電極13a〜13dよりも低くなる。第1及び第2の引き出し導体20,21の高さはその位置により多少異なり、バンプ電極に近づくほど高くなるが、平均的にはバンプ電極の3〜5割程度である。なお、めっき条件を調整することで引き出し導体20,21の高さをバンプ電極13a〜13dに意図的に近づけることは可能であるが、本実施形態においてそのような制御は不要である。
その後、図7(d)に示すように、ドライフィルム層32を除去し、全面をエッチングして不要な下地導電膜31を除去することにより、略柱状のバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21が完成する。このとき、図6に示すように、略柱状のバンプ電極13は、図示のY方向に隣接する2つのチップ部品に共通の電極として形成される。バンプ電極13は後述のダイシングによって2分割され、これにより各素子に対応する個別のバンプ電極13a〜13dが形成される。
次に、図7(e)に示すように、バンプ電極13が形成された磁性ウェハー上に複合フェライトのペーストを充填し、硬化させて、絶縁体層14を形成する(ステップS14)。このとき、絶縁体層14を確実に形成するため多量のペーストが充填され、これによりバンプ電極13a〜13d及び引き出し導体20,21は絶縁体層14内に埋没した状態となる。そのため、バンプ電極13a〜13dの上面が露出するまで絶縁体層14を研磨して所定の厚さにすると共に表面を平滑化する(ステップS15)。さらに、磁性ウェハーについても所定の厚さとなるように研磨する(ステップS16)。
絶縁体層14の研磨によってバンプ電極13a〜13dは露出するが、上記のように第1及び第2の引き出し導体20,21の高さはバンプ電極13a〜13dよりも低いので、図7(e)に示すように、絶縁体層14の表面に露出せずその内部に埋設したままである。このように、本実施形態においてはバンプ電極13a〜13dのみが絶縁体層14の表面に露出するので、従来と同様の見栄えの良い端子電極パターンを提供することができる。
その後、磁性ウェハーのダイシングによって各コモンモードフィルタ素子を個片化(チップ化)し、図2に示すチップ部品を作製する(ステップS17)。このとき、図6に示すように、X方向に延びる切断ラインC1及びY方向に延びる切断ラインC2のうち、切断ラインC1はバンプ電極13の中央を通過し、得られたバンプ電極13a〜13dの切断面は、コイル部品100の側面に露出することになる。バンプ電極13a〜13dの側面は実装時において半田フィレットの形成面となるので、半田実装時の固着強度を高めることができる。
次に、チップ部品のバレル研磨を行ってエッジを除去した後(ステップS18)、電気めっきを行い(ステップS19)、薄膜コイル層12の側面10b側に露出する端子電極24a,24bとバンプ電極13b、13dとが完全に一体化された平滑な電極面を形成し、これにより図1に示すバンプ電極13a〜13dが完成する。このように、チップ部品の外表面をバレル研磨することによりチップ欠け等の破損が生じにくいコイル部品を製造することができる。また、チップ部品の外周面に露出するバンプ電極13a〜13dの表面をめっき処理するため、バンプ電極13a〜13dの表面を平滑面とすることができる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品100の製造方法は、従来において使用していた上下の基板の一方を省略し、その代わりに絶縁体層14を形成することから、コイル部品を簡易且つ低コストで製造することができる。また、バンプ電極13a〜13dの周囲に絶縁体層14を形成しているので、バンプ電極13a〜13dを補強することができ、バンプ電極13a〜13dの剥離等を防止することができる。また、本実施形態によるコイル部品100の製造方法は、バンプ電極13a〜13dをめっきにより形成しているので、例えばスパッタリングで形成する場合よりも加工精度の高く安定した外部端子電極を提供することができる。さらに、本実施形態によるコイル部品100の製造方法は、引き出し導体20,21とバンプ電極13a〜13dの両方を同一平面上に1回の電解めっき処理で形成するので、工数の低減及び低コスト化を図ることができる。
図8は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品200の層構造を示す略分解斜視図である。また、図9は、バンプ電極及び引き出し導体の構造を示す略断面図である。
図8及び図9に示すように、このコイル部品200の特徴は、第1及び第2の引き出し導体20,21の高さ(厚さ)がバンプ電極13a〜13dとの境界で急に低くなっている点にある。その他の構成は第1の実施形態によるコイル部品100と実質的に同一であることから、同一の構成要素に同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態によるコイル部品200によれば、コイル部品100による発明の効果に加えて、バンプ電極13a〜13dのみをチップ部品の底面から確実に露出させることができ、第1及び第2の引き出し導体20,21を絶縁体層14内に確実に埋設することができる。
図10は、バンプ電極及び引き出し導体の形成工程を説明するための略断面図である。以下、図10と共に図5のフローチャートを参照しながら、コイル部品200製造方法について詳細に説明する。
コイル部品200の製造では、まず磁性ウェハーを用意し、(ステップS11)、磁性ウェハーの表面に多数のコモンモードフィルタ素子がレイアウトされた薄膜コイル層12を形成する。この点は第1の実施形態によるコイル部品100と実質的に同一であるため詳細な説明を省略する。
次に、絶縁層15c上にバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21を形成する(ステップS13)。バンプ電極13a〜13dの形成方法は、まず図10(a)に示すように、絶縁層15cの全面に下地導電膜31をスパッタリング法により形成する。その後、図10(b)に示すように、フォトレジストを塗布し、露光及び現像することにより、バンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21を形成すべき位置にあるフォトレジストを選択的に除去してフォトレジスト層33(第1のマスク)を形成し、下地導電膜31を露出させる。
次に図10(c)に示すように、1回目の電解めっきを行い、下地導電膜31の露出部分を第1及び第2の引き出し導体20,21に適した厚さまでめっき成長させる。このとき、コンタクトホール導体18,19を形成するための貫通孔の内部が導電膜で埋められ、これによりコンタクトホール導体18,19が形成される。また、端子電極24a,24bを形成するための開口の内部もめっき材料で埋められ、これにより端子電極24a,24bが形成される。さらに、バンプ電極13a〜13dの形成位置にはバンプ電極の下部13fも形成される。
次に、図10(d)に示すように、ドライフィルムを貼り付け、露光及び現像することにより、バンプ電極13a〜13dを形成すべき位置にあるドライフィルムを選択的に除去してドライフィルム層34(第2のマスク)を形成し、引き出し導体20,21に適した厚さまでめっき成長させたバンプ電極13a〜13dの下部13fを露出させる。
次に図10(e)に示すように、2回目の電解めっきを行い、バンプ電極13a〜13dの下部13fをさらにめっき成長させ、肉厚なバンプ電極13a〜13dを形成する。このとき、引き出し導体20,21はドライフィルム層34で覆われているため、めっき成長することはない。
その後、図10(f)に示すように、ドライフィルム層34及びフォトレジスト層33を除去し、全面をエッチングして不要な下地導電膜31を除去することにより、略柱状のバンプ電極13a〜13d及び第1及び第2の引き出し導体20,21が完成する。
次に、図10(g)に示すように、バンプ電極13a〜13d及び引き出し導体20,21が形成された磁性ウェハー上に複合フェライトのペーストを充填し、硬化させて、絶縁体層14を形成する(ステップS14)。このとき、絶縁体層14を確実に形成するため多量のペーストが充填され、これによりバンプ電極13a〜13d及び引き出し導体20,21は絶縁体層14内に埋没した状態となる。そのため、バンプ電極13a〜13dの上面が露出するまで絶縁体層14を研磨して所定の厚さにすると共に表面を平滑化する(ステップS15)。さらに、磁性ウェハーについても所定の厚さとなるように研磨する(ステップS16)。
絶縁体層14の研磨によってバンプ電極13a〜13dは露出するが、上記のように第1及び第2の引き出し導体20,21の高さはバンプ電極よりも確実に低いので、絶縁体層14の表面に露出せずその内部に埋設したままである。このように、本実施形態においてはバンプ電極13a〜13dのみが絶縁体層14の表面に露出するので、従来と同様の見栄えの良い端子電極パターンを提供することができる。
その後、磁性ウェハーのダイシングによって各コモンモードフィルタ素子を個片化(チップ化)し、図8に示すチップ部品を作製する(ステップS17)。さらに、チップ部品のバレル研磨を行ってエッジを除去した後(ステップS18)、電気めっきを行い(ステップS19)、薄膜コイル層12の側面10bに露出する端子電極24a,24bとバンプ電極13b、13dとが完全に一体化された平滑な電極面を形成し、これにより図8に示すバンプ電極13a〜13dが完成する。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品200の製造方法は、電解めっき工程を2回に分け、引き出し導体20,21の高さをバンプ電極13a〜13dと明確に異ならせているので、バンプ電極13a〜13dを露出させつつ引き出し導体20,21のみを絶縁体層14中に確実に埋め込むことができ、見栄えの良い端子電極パターンを有するコイル部品を確実に製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、磁性ウェハー上に薄膜コイル層12及び絶縁体層14を形成し、ダイシングによって個片化し、さらにバレル研磨した後に電気めっきしているが、本発明はこの方法に限らず、ダイシング前のウェハーに無電解めっき処理等を施した後、ダイシングを行ってもよい。
また、上記実施形態においては、薄膜コイル層12の主面に複合フェライトからなる絶縁体層14を形成しているが、磁性を有しない材料で絶縁体層14を形成してもよい。また、本発明は、スパイラル導体の内周端と外部端子電極との間を引き出し導体で接続する構成のコイル部品に適用可能であり、4端子構造のみならず2端子構造のコイル部品に適用してもよい。
また、上記実施形態においては、磁性コア26を設けているが、本発明において磁性コア26は必須でない。ただし、磁性コア26は絶縁体層14と同一材料で形成することができるので、開口25を形成しさえすれば、特別な工程を経由することなく、磁性コア26と絶縁体層14とを同時に形成することができる。
実施例1として、図2に示した構成を有し、図4に示したスパイラル導体パターンを有するコイル部品を用意し、そのコモンモードインピーダンスZcを測定した。その結果、実施例によるコイル部品は、Zc=86.5Ωであった。
一方、比較例として、図11に示すコイル部品300を用意した。このコイル部品300は、薄膜コイル層2が図12に示した従来のコイル部品1と同様の構成を有し、各外部端子電極7a〜7d上に、図2に示したコイル部品100と同様のバンプ電極13a〜13dを有し、図2における引き出し電極20,21を有しないものである。そして、このコイル部品300のコモンモードインピーダンスZcを測定した。比較例のコイル部品300は、チップサイズは実施例1と同一とし、磁性基板3b及び引き出し導体8a,8bの構成が実施例1と異なるものであった。測定の結果、比較例によるコイル部品は、Zc=85.4Ωであった。以上の結果から、実施例1によるコイル部品は、比較例と比べて、Zcについては1.4%の増加となり、特性が向上することが確認された。
実施例2として、図3に示した薄膜コイル層2のスパイラル導体16,17のコイルの幅を8%増加させ、開口25の形状はそのままでスパイラル導体16,17及び開口25を−Y方向にずらしたスパイラル導体パターンを有するコイル部品を用意し、その直流抵抗Rdcを測定した。その結果、実施例2によるコイル部品は、Rdc=2.77Ωであった。
一方、上記の比較例であるコイル部品300の及び直流抵抗Rdcを測定したところ、Rdc=2.95Ωであった。以上の結果から、実施例2によるコイル部品は、比較例と比べて、Rdcについては6.1%の低下となり、特性が向上することが確認された。
1 コモンモードフィルタ
2 薄膜コイル層
2a〜2d 絶縁層
3a,3b 磁性基板
5,6 スパイラル導体
5a,6a スパイラル導体の内周端
5b,6b スパイラル導体の外周端
7a〜7d 外部端子電極
8a,8b 引き出し導体
9a,9b コンタクトホール導体
10a,10b 側面
11 基板
12 薄膜コイル層
13 バンプ電極
13a〜13d バンプ電極
13e バンプ電極の側面
14 絶縁体層
15a〜15c 絶縁層
16,17 スパイラル導体
16a,17a スパイラル導体の内周端
16b,17b スパイラル導体の外周端
18,19 コンタクトホール導体
20,21 引き出し導体
24a,24b 端子電極
25 開口
26 磁性コア
31 下地導電膜
32 ドライフィルム層
33 フォトレジスト層
34 ドライフィルム層
100,200,300 コイル部品

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた薄膜コイル層と、
    前記薄膜コイル層の表面に設けられた第1及び第2のバンプ電極と、
    前記第1及び第2のバンプ電極と共に前記薄膜コイル層の表面に設けられ、前記第1のバンプ電極と一体的に形成された第1の引き出し導体と、
    前記第1のバンプ電極と前記第2のバンプ電極との間に設けられた絶縁体層とを備え、
    前記薄膜コイル層は、平面コイルパターンである第1のスパイラル導体を含み、
    前記第1のバンプ電極は、前記第1の引き出し導体を介して前記第1のスパイラル導体の内周端に接続されており、
    前記第2のバンプ電極は、前記第1のスパイラル導体の外周端に接続されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記第1の引き出し導体の高さが前記第1のバンプ電極よりも低いことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1のバンプ電極と前記第2のバンプ電極の平面形状が互いに同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記薄膜コイル層の表面に設けられた第3及び第4のバンプ電極と、
    前記第3及び第4のバンプ電極と共に前記薄膜コイル層の表面に設けられ、前記第3のバンプ電極と一体的に形成された第2の引き出し導体をさら備え、
    前記薄膜コイル層は、前記第1のスパイラル導体と磁気結合する平面コイルパターンからなる第2のスパイラル導体をさらに含み、
    前記絶縁体層は、前記第1乃至第4のバンプ電極間に設けられ、
    前記第3のバンプ電極は、前記第2の引き出し導体を介して前記第2のスパイラル導体の内周端に接続されており、前記第4のバンプ電極は前記第2のスパイラル導体の外周端に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 基板上に平面コイルパターンであるスパイラル導体を含む薄膜コイル層を形成する工程と、
    前記薄膜コイル層上にバンプ電極及び引き出し導体を形成する工程とを備え、
    前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成する工程は、
    前記薄膜コイル層の表面に下地導電膜を形成する工程と、
    前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成すべき所定の領域を除いた第1の領域を第1のマスクで覆った後、前記バンプ電極を形成すべき領域内の前記下地導電膜を前記バンプ電極に適した所定の厚さまでめっき成長させて前記バンプ電極と前記引き出し導体とを同時に形成する工程を含むことを特徴とするコイル部品の製造方法。
  6. 基板上に平面コイルパターンであるスパイラル導体を含む薄膜コイル層を形成する工程と、
    前記薄膜コイル層上にバンプ電極及び引き出し導体を形成する工程とを備え、
    前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成する工程は、
    前記薄膜コイル層の表面に下地導電膜を形成する工程と、
    前記バンプ電極及び前記引き出し導体を形成すべき所定の領域を除いた第1の領域を第1のマスクで覆った後、前記下地導電膜の露出部分を前記引き出し導体に適した所定の厚さまでめっき成長させて前記バンプ電極の下部と前記引き出し導体とを同時に形成する工程と、
    前記バンプ電極を形成すべき所定の領域を除いた第2の領域を第2のマスクで覆った後、前記バンプ電極の下部を前記バンプ電極に適した所定の厚さまでさらにめっき成長させる工程を含むことを特徴とするコイル部品の製造方法。
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