JP2012080624A - 車両用回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子を用いた同期整流を行う場合にスイッチング素子のオフタイミングの異常を確実に検出することができる車両用回転電機を提供すること。
【解決手段】車両用発電機1は、電機子巻線2、3と、2つの整流器モジュール群5、6と、上MOSオンタイミング判定部103、下MOSオンタイミング判定部104、目標電気角設定部105、上MOS・TFB時間演算部106、上MOSオフタイミング演算部107、下MOS・TFB時間演算部108、下MOSオフタイミング演算部109、ロードダンプ判定部111、電源起動・停止判定部112、オフタイミング異常判定部121、同期制御停止判定部122、ドライバ170、172を備えている。オフタイミング異常判定部121は、上MOSオフタイミング演算部107、下MOSオフタイミング演算部109によって設定されたオフタイミングから、次に相巻線の相電圧が第1のしきい値に達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用回転電機に関する。
従来から、複数のスイッチング素子を有する電力変換器を用いて電機子巻線の出力電圧を整流するようにした電力変換装置を備えた車両用発電機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この電力変換装置では、例えば上アームのスイッチング素子をオフしてから相電圧が第4の閾値V4を超えた後第3の閾値V3よりも低くなるまでの時間Countを計測することにより、スイッチング素子をオフするタイミングを監視している。
特開2010−110176号公報(第5−14頁、図1−15)
ところで、特許文献1に開示された電力変換装置では、相電圧が第4の閾値V4を超えた後第3の閾値V3よりも低くなるまでの時間Countを計測することでスイッチング素子をオフするタイミングが正常であるか否かを知ることができるが、何らかの原因により、スイッチング素子をオフするタイミングが相電圧が第3の閾値V3よりも低くなるタイミングよりも遅くなると、相電圧自体が第4の閾値V4よりも高くならないため、上述した監視動作ではスイッチング素子のオフタイミングの異常を検出することができないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、スイッチング素子を用いた同期整流を行う場合にスイッチング素子のオフタイミングの異常を確実に検出することができる車両用回転電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用回転電機は、2相以上の相巻線を有する電機子巻線と、ダイオードが並列接続されたスイッチング素子によって構成される複数の上アームおよび下アームを有するブリッジ回路を構成し、電機子巻線の誘起電圧を整流するスイッチング部と、スイッチング素子のオンタイミングを設定するオンタイミング設定部と、スイッチング素子のオフタイミングを設定するオフタイミング設定部と、オンタイミング設定部によって設定されたオンタイミングおよびオフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングでスイッチング素子を駆動するスイッチング素子駆動部と、オフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、次に相巻線の相電圧がしきい値に達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定するオフタイミング異常判定部とを備えている。
スイッチング素子をオフするタイミングが遅くなってダイオードを通した通電期間を超えてしまうと、相巻線に流れる電流が遮断されることになるためサージ電圧が発生する。この現象は、スイッチング素子をオフするタイミングの直後(所定時間未満)に相電圧がしきい値に達することを検出することで確認することができ、これにより、スイッチング素子のオフタイミングの異常を確実に検出することが可能となる。
また、上述したオンタイミング設定部は、相電圧が第1のしきい値に達した時点をスイッチング素子のオンタイミングとして設定し、オフタイミング異常判定部において異常判定に用いられるしきい値として、オンタイミング設定部においてオンタイミングの設定に用いられる第1のしきい値を用い、オフタイミング異常判定部は、上アームおよび下アームのいずれか一方のスイッチング素子ついてオフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、上アームおよび下アームのいずれか他方のスイッチング素子のオンタイミングを設定するために用いられる第1のしきい値に相電圧が達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定することが望ましい。スイッチング素子のオンタイミングを設定するために用いられる第1のしきい値をオフタイミングの異常判定でも用いることにより、相電圧と第1のしきい値との比較動作を共通化することができ、処理および構成の簡略化が可能となる。
また、上述した相電圧が前記第1のしきい値に達した後第2のしきい値に達するまでを通電期間とするとともに、オフタイミング異常判定部において異常判定に用いられるしきい値として第2のしきい値を用い、オフタイミング異常判定部は、上アームおよび下アームのいずれか一方のスイッチング素子ついてオフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、同じ上アームおよび下アームのいずれか一方の通電期間の終了タイミングを検出するために用いられる第2のしきい値に相電圧が達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定することが望ましい。これにより、オフタイミング異常に伴ってサージ電圧が発生する前、あるいは、発生するサージ電圧が小さい場合であっても、確実にオフタイミング異常を検出することが可能となる。
また、上述したオフタイミング異常判定部によりオフタイミングの異常判定が行われたときに、スイッチング素子をオンオフ制御する同期整流動作を停止する同期制御停止判定部をさらに備えることが望ましい。オフタイミング異常を検出したときに同期整流動作を停止することにより、オフタイミング異常に伴うサージ電圧の発生を防止することができる。また、一旦同期整流動作を停止することで、再度正常なタイミングで同期整流動作を開始することができる。
また、上述したオフタイミングの異常を判定する所定時間は、オフタイミング設定部によってオフタイミングを指示してから実際にスイッチング素子駆動部によってスイッチング素子がオフされるまでの時間に応じて設定されることが望ましい。また、上述したオフタイミングの異常を判定する所定時間は、スイッチング素子駆動部によってスイッチング素子をオフする際のスイッチング素子の駆動能力に応じて設定されることが望ましい。特に、上述したオフタイミングの異常を判定する所定時間は、スイッチング素子がオフされたときにダイオードが非導通状態になった際にサージ電圧が発生する時点を含むように設定されることが望ましい。これにより、スイッチング素子駆動部の駆動能力に応じた適切な時間でスイッチング素子のオフタイミング異常を検出することが可能となる。
また、上述したオフタイミングの異常を判定する所定時間は、回転数に関係なく一定値を有することが望ましい。スイッチング素子をオフする指示を行った後にサージ電圧が発生するまでの時間は、主にスイッチング素子駆動部の駆動能力に応じて決まるものであるため、判定を行うための所定時間を回転数に関係なく設定することにより、回転数によらず適切なオフタイミング異常判定を行うことが可能となる。また、所定時間として一定値を用いることにより、オフタイミングの異常判定を行う回路構成を簡略化することができる。
また、上述した同期制御停止判定部は、バッテリに接続される出力端子の電圧の所定時間あたりの変動値が所定値よりも小さい場合に、同期整流動作を停止することが望ましい。出力電圧の変動が大きくダイオードを通して電流が流れる期間が大きく変化する場合には、スイッチング素子のオンオフタイミング(特にオフタイミング)の正確な設定が難しい。このような場合に同期整流動作を停止することで、スイッチング素子のオフタイミングの誤設定を回避することができる。
また、バッテリに接続される出力端子の電圧がサージ電圧発生の基準となる基準電圧を超えたときに、下アームのスイッチング素子をオンすることにより、出力端子の電圧を低下させる保護動作を行うロードダンプ保護部をさらに備え、同期制御停止判定部は、ロードダンプ保護部による保護動作が開始されたときに、同期整流動作を停止することが望ましい。これにより、ロードダンプ保護動作中は同期整流動作を行わないようにすることができる。
また、上述したスイッチング素子の過熱異常状態を検出する過熱異常検出部をさらに備え、同期制御停止判定部は、過熱異常検出部によって過熱異常状態が検出されたときに、同期整流動作を停止することが望ましい。これにより、異常発熱時に同期整流動作を行わないようにすることができる。
一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。 整流器モジュールの構成を示す図である。 制御回路の詳細構成を示す図である。 上MOS VDS検出部による電圧比較の具体例を示す図である。 下MOS VDS検出部による電圧比較の具体例を示す図である。 温度検出部による温度検出結果の具体例を示す図である。 制御部の詳細構成を示す図である。 制御部によって行う同期制御の動作タイミング図である。 同期制御開始判定を行うために必要な構成を示す図である。 同期制御開始判定の動作タイミングを示す図である。 下MOSオフタイミング演算部によって設定されたオフタイミングが遅れた場合の出力電圧波形の具体例を示す図である。 出力電圧変動と上アーム・オン期間および下アーム・オン期間の関係を示す図である。 同期制御停止判定を行うために必要な構成を示す図である。
以下、本発明の車両用回転電機を適用した一実施形態の車両用発電機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車両用発電機1は、2つの固定子巻線(電機子巻線)2、3、界磁巻線4、2つの整流器モジュール群5、6、発電制御装置7を含んで構成されている。2つの整流器モジュール群5、6がスイッチング部に対応する。
一方の固定子巻線2は、多相巻線(例えばX相巻線、Y相巻線、Z相巻線からなる三相巻線)であって、固定子鉄心(図示せず)に巻装されている。同様に、他方の固定子巻線3は、多相巻線(例えばU相巻線、V相巻線、W相巻線からなる三相巻線)であって、上述した固定子鉄心に、固定子巻線2に対して電気角で30度ずらした位置に巻装されている。本実施形態では、これら2つの固定子巻線2、3と固定子鉄心によって固定子が構成されている。
界磁巻線4は、固定子鉄心の内周側に対向配置された界磁極(図示せず)に巻装されて回転子を構成している。励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。界磁極が磁化されたときに発生する回転磁界によって固定子巻線2、3が交流電圧を発生する。
一方の整流器モジュール群5は、一方の固定子巻線2に接続されており、全体で三相全波整流回路(ブリッジ回路)が構成され、固定子巻線2に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群5は、固定子巻線2の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール5X、5Y、5Zを備えている。整流器モジュール5Xは、固定子巻線2に含まれるX相巻線に接続されている。整流器モジュール5Yは、固定子巻線2に含まれるY相巻線に接続されている。整流器モジュール5Zは、固定子巻線2に含まれるZ相巻線に接続されている。
他方の整流器モジュール群6は、一方の固定子巻線3に接続されており、全体で三相全波整流回路(ブリッジ回路)が構成され、固定子巻線3に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群6は、固定子巻線3の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール6U、6V、6Wを備えている。整流器モジュール6Uは、固定子巻線3に含まれるU相巻線に接続されている。整流器モジュール6Vは、固定子巻線3に含まれるV相巻線に接続されている。整流器モジュール6Wは、固定子巻線3に含まれるW相巻線に接続されている。
発電制御装置7は、F端子を介して接続された界磁巻線4に流す励磁電流を制御する励磁制御回路であって、励磁電流を調整することにより車両用発電機1の出力電圧(各整流器モジュールの出力電圧)VB が調整電圧Vreg になるように制御する。例えば、発電制御装置7は、出力電圧VB が調整電圧Vreg よりも高くなったときに界磁巻線4への励磁電流の供給を停止し、出力電圧VB が調整電圧Vreg よりも低くなったときに界磁巻線4に励磁電流の供給を行うことにより、出力電圧VB が調整電圧Vreg になるように制御する。また、発電制御装置7は、通信端子Lおよび通信線を介してECU8(外部制御装置)と接続されており、ECU8との間で双方向のシリアル通信(例えば、LIN(Local Interconnect Network)プロトコルを用いたLIN通信)を行い、通信メッセージを送信あるいは受信する。
本実施形態の車両用発電機1はこのような構成を有しており、次に、整流器モジュール5X等の詳細について説明する。
図2は、整流器モジュール5Xの構成を示す図である。なお、他の整流器モジュール5Y、5Z、6U、6V、6Wも同じ構成を有している。図2に示すように、整流器モジュール5Xは、2つのMOSトランジスタ50、51、制御回路54を備えている。MOSトランジスタ50は、ソースが固定子巻線2のX相巻線に接続され、ドレインが充電線12を介してを電気負荷10やバッテリ9の正極端子に接続された上アーム(ハイサイド側)のスイッチング素子である。MOSトランジスタ51は、ドレインがX相巻線に接続され、ソースがバッテリ9の負極端子(アース)に接続された下アーム(ローサイド側)のスイッチング素子である。これら2つのMOSトランジスタ50、51からなる直列回路がバッテリ9の正極端子と負極端子の間に配置され、これら2つのMOSトランジスタ50、51の接続点にX相巻線が接続されている。また、MOSトランジスタ50、51のそれぞれのソース・ドレイン間にはダイオードが並列接続されている。このダイオードはMOSトランジスタ50、51の寄生ダイオード(ボディダイオード)によって実現されるが、別部品としてのダイオードをさらに並列接続するようにしてもよい。なお、上アームおよび下アームの少なくとも一方を、MOSトランジスタ以外のスイッチング素子を用いて構成するようにしてもよい。
図3は、制御回路54の詳細構成を示す図である。図3に示すように、制御回路54は、制御部100、電源160、出力電圧検出部110、上MOS VDS検出部120、下MOS VDS検出部130、温度検出部150、ドライバ170、172を備えている。
電源160は、発電制御装置7から界磁巻線4に励磁電流が供給されるタイミングで動作を開始し、制御回路54に含まれる各素子に動作電圧を供給するとともに、励磁電流の供給が停止されたときなどに動作電圧の供給を停止する。この電源160の起動、停止は、制御部100からの指示に応じて行われる。
ドライバ170は、出力端子(G1)がハイサイド側のMOSトランジスタ50のゲートに接続されており、MOSトランジスタ50をオンオフする駆動信号を生成する。同様に、ドライバ172は、出力端子(G2)がローサイド側のMOSトランジスタ51のゲートに接続されており、MOSトランジスタ51をオンオフする駆動信号を生成する。
出力電圧検出部110は、例えば差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器によって構成されており、車両用発電機1(あるいは整流器モジュール5X)の出力端子(B端子)の電圧に対応するデータを出力する。なお、アナログ−デジタル変換器は、制御部100側に設けるようにしてもよい。
上MOS VDS検出部120は、ハイサイド側のMOSトランジスタ50のドレイン・ソース間電圧VDSを検出し、検出したドレイン・ソース間電圧VDSを所定のしきい値と比較してその大小に応じた信号を出力する。
図4は、上MOS VDS検出部120による電圧比較の具体例を示す図である。図4において、横軸はドレイン側の出力電圧VB を基準としたドレイン・ソース間電圧VDSを示している。また、縦軸は上MOS VDS検出部120から出力される信号の電圧レベルを示している。図4に示すように、相電圧VP が高くなって出力電圧VB よりも0.3V以上高くなるとVDSが0.3V以上になるため、上MOS VDS検出部120の出力信号がローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化する。その後、相電圧VP が出力電圧VB よりも1.0V以上低くなるとVDSが−1.0V以下になるため、上MOS VDS検出部120の出力信号がハイレベルからローレベルに変化する。
上述した出力電圧VB よりも0.3V高い値V10(図8)が第1のしきい値に対応している。この第1のしきい値は、ダイオード通電期間の開始時点を確実に検出するためのものであり、出力電圧VB にオン時のMOSトランジスタ50のドレイン・ソース間電圧VDSを加算した値よりも高く、出力電圧VB にMOSトランジスタ50と並列接続されたダイオードの順方向電圧VFを加算した値よりも低い値に設定されている。また、上述した出力電圧VB よりも1.0V低い値V20(図8)が第2のしきい値に対応している。この第2のしきい値は、ダイオード通電期間の終了時点を確実に検出するためのものであり、出力電圧VB よりも低い値に設定されている。相電圧VP が第1のしきい値に達した後に第2のしきい値に達するまでを上アームの「オン期間」としている。このオン期間が特許請求の範囲における「通電期間」に対応する。なお、このオン期間は、MOSトランジスタ50がオフ状態のときに実際にダイオードに通電される「ダイオード通電期間」とは開始時点と終了時点がずれているが、本実施形態の同期制御はこのオン期間に基づいて行われる。
下MOS VDS検出部130は、ローサイド側のMOSトランジスタ51のドレイン・ソース間電圧VDSを検出し、検出したドレイン・ソース間電圧VDSを所定のしきい値と比較してその大小に応じた信号を出力する。
図5は、下MOS VDS検出部130による電圧比較の具体例を示す図である。図5において、横軸はドレイン側のバッテリ負極端子電圧であるグランド端子電圧VGND を基準としたドレイン・ソース間電圧VDSを示している。また、縦軸は下MOS VDS検出部130から出力される信号の電圧レベルを示している。図5に示すように、相電圧VP が低くなってグランド電圧VGND よりも0.3V以上低くなるとVDSが−0.3V以下になるため、下MOS VDS検出部130の出力信号がローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化する。その後、相電圧VP がグランド電圧VGND よりも1.0V以上高くなるとVDSが1.0V以上になるため、下MOS VDS検出部130の出力信号がハイレベルからローレベルに変化する。
上述したグランド電圧VGND よりも0.3V低い値V11(図8)が、第1のしきい値に対応している。この第1のしきい値は、ダイオード通電期間の開始時点を確実に検出するためのものであり、グランド電圧VGND からオン時のMOSトランジスタ51のドレイン・ソース間電圧VDSを減算した値よりも低く、グランド電圧VGND からMOSトランジスタ51と並列接続されたダイオードの順方向電圧VFを減算した値よりも高い値に設定されている。また、上述した出力電圧VB よりも1.0V高い値V21(図8)が第2のしきい値に対応している。この第2のしきい値は、ダイオード通電期間の終了時点を確実に検出するためのものであり、グランド電圧VGND よりも高い値に設定されている。相電圧VP が第1のしきい値に達した後に第2のしきい値に達するまでを下アームの「オン期間」としている。このオン期間が特許請求の範囲における「通電期間」に対応する。なお、このオン期間は、MOSトランジスタ51がオフ状態のときに実際にダイオードに通電される「ダイオード通電期間」とは開始時点と終了時点がずれているが、本実施形態の同期整流はこのオン期間に基づいて行われる。
温度検出部150は、例えばMOSトランジスタ50、51の近傍に配置されたダイオードの順方向電圧に基づいてMOSトランジスタ50、51の温度を検出し、温度が高いときにハイレベル、低いときにローレベルの信号を出力する。この温度検出部150は、制御部100に含ませるようにしてもよい。
図6は、温度検出部150による温度検出結果の具体例を示す図である。図6において、横軸は温度(°C)を示している。また、縦軸は温度検出部150から出力される信号の電圧レベルを示している。図6に示すように、温度が上昇していって200°C以上になると、温度検出部150の出力信号がローレベル(0V)からハイレベル(5V)に変化する。その後、温度が低下していって170°Cよりも低くなると、温度検出部150の出力信号がハイレベルからローレベルに変化する。
制御部100は、同期整流動作を開始および終了するタイミングの判定、同期整流を実施するためのMOSトランジスタ50、51のオン/オフタイミングの設定、このオン/オフタイミングの設定に対応したドライバ170、172の駆動、ロードダンプ保護動作移行タイミングの判定および保護動作の実施などを行う。
図7は、制御部100の詳細構成を示す図である。図7に示すように、制御部100は、回転数演算部101、同期制御開始判定部102、上MOSオンタイミング判定部103、下MOSオンタイミング判定部104、目標電気角設定部105、上MOS・TFB時間演算部106、上MOSオフタイミング演算部107、下MOS・TFB時間演算部108、下MOSオフタイミング演算部109、ロードダンプ判定部111、電源起動・停止判定部112、オフタイミング異常判定部121、同期制御停止判定部122を備えている。これらの各構成は、例えばメモリ等に記憶された所定の動作プログラムをCPUで実行することにより実現されるが、各構成をハードウエアを用いて実現するようにしてもよい。また、各構成の具体的な動作内容については後述する。
上述した上MOSオンタイミング判定部103、下MOSオンタイミング判定部104がオンタイミング設定部に、目標電気角設定部105、上MOS・TFB時間演算部106、上MOSオフタイミング演算部107、下MOS・TFB時間演算部108、下MOSオフタイミング演算部109がオフタイミング設定部に、ドライバ170、172がスイッチング素子駆動部に、ロードダンプ判定部111がロードダンプ保護部に、温度検出部150が過熱異常検出部にそれぞれ対応する。
本実施形態の整流器モジュール5X等はこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。
(1)電源起動・停止判定
電源起動・停止判定部112は、発電制御装置7のF端子から界磁巻線4に供給されるPWM信号(励磁電流)の有無を監視し、PWM信号の出力が30μ秒継続したときに電源160に起動を指示する。また、電源起動・停止判定部112は、PWM信号の出力が1秒中断したときに電源160に停止を指示する。あるいは、電源起動・停止判定部112は、出力電圧VB が低電圧異常を示す基準電圧(例えば5V)よりも低くなったときに電源160に停止を指示する。このようにして、界磁巻線4に励磁電流の供給が開始されたときに整流器モジュール5X等が動作を開始し、励磁電流の供給が停止したときに動作を停止するため、車両用発電機1の発電時のみ整流器モジュール5X等を動作させることで無駄な電力消費を抑えることができる。
(2)同期制御動作
図8は、制御部100によって行う同期整流制御(同期制御)の動作タイミング図である。図8において、「上アーム・オン期間」は上MOS VDS検出部120の出力信号を、「上MOSオン期間」はハイサイド側のMOSトランジスタ50のオン/オフタイミングを、「下アーム・オン期間」は下MOS VDS検出部130の出力信号を、「下MOSオン期間」はローサイド側のMOSトランジスタ51のオン/オフタイミングをそれぞれ示している。また、TFB1 、TFB2 、目標電気角、ΔTについては後述する。
上MOSオンタイミング判定部103は、上MOS VDS検出部120の出力信号(上アーム・オン期間)を監視しており、この出力信号のローレベルからハイレベルへの立ち上がりをハイサイド側のMOSトランジスタ50のオンタイミングとして判定し、ドライバ170に指示を送る。ドライバ170は、この指示に応じてMOSトランジスタ50をオンする。
上MOSオフタイミング演算部107は、MOSトランジスタ50がオンされてから所定時間経過後をMOSトランジスタ50のオフタイミングとして判定し、ドライバ170に指示を送る。ドライバ170は、この指示に応じてMOSトランジスタ50をオフする。
このオフタイミングを決定する所定時間は、上アーム・オン期間の終了時点(上MOS VDS検出部120の出力信号がハイレベルからローレベルに立ち下がる時点)よりも「目標電気角」だけ早くなるように、その都度可変設定される。
この目標電気角は、MOSトランジスタ50を常時オフしてダイオードを通して整流を行う場合を考えたときに、このダイオード整流における通電期間の終了時点よりもMOSトランジスタ50のオフタイミングが遅くならないようにするためのマージンであり、目標電気角設定部105によって設定される。目標電気角設定部105は、回転数演算部101によって演算された回転数に基づいて目標電気角を設定する。この目標電気角は、回転数に関係なく一定でもよいが、より望ましくは、低回転領域および高回転領域において目標電気角を大きく、その中間領域において目標電気角を小さく設定するようにしてもよい。
なお、回転数演算部101は、下MOS VDS検出部130の出力信号の立ち上がり周期あるいは立ち下がり周期に基づいて回転数を演算している。下MOS VDS検出部130の出力信号を用いることにより、車両用発電機1の出力電圧VB の変動に関係なく、安定した回転数検出が可能になる。
同様に、下MOSオンタイミング判定部104は、下MOS VDS検出部130の出力信号(下アーム・オン期間)を監視しており、この出力信号のローレベルからハイレベルへの立ち上がりをローサイド側のMOSトランジスタ51のオンタイミングとして判定し、ドライバ172に指示を送る。ドライバ172は、この指示に応じてMOSトランジスタ51をオンする。
下MOSオフタイミング演算部109は、MOSトランジスタ51がオンされてから所定時間経過後をMOSトランジスタ51のオフタイミングとして判定し、ドライバ172に指示を送る。ドライバ172は、この指示に応じてMOSトランジスタ51をオフする。
このオフタイミングを決定する所定時間は、下アーム・オン期間の終了時点(下MOS VDS検出部130の出力信号がハイレベルからローレベルに立ち下がる時点)よりも「目標電気角」だけ早くなるように、その都度可変設定される。
この目標電気角は、MOSトランジスタ51を常時オフしてダイオードを通して整流を行う場合を考えたときに、このダイオード整流における通電期間の終了時点よりもMOSトランジスタ51のオフタイミングが遅くならないようにするためのマージンであり、目標電気角設定部105によって設定される。
ところで、実際には、上アーム・オン期間や下アーム・オン期間の終了時点は、MOSトランジスタ50、51をオフする時点ではわかっていないため、上MOSオフタイミング演算部107や下MOSオフタイミング演算部109は、半周期前の情報をフィードバックすることにより、MOSトランジスタ50やMOSトランジスタ51のオフタイミングの設定精度を上げている。
例えば、ハイサイド側のMOSトランジスタ50のオフタイミングは以下のようにして設定される。下MOS・TFB時間演算部108は、半周期前のローサイド側のMOSトランジスタ51をオフしてから下アーム・オン期間の終了時点までの時間TFB2 (図8)を演算し、上MOSオフタイミング演算部107は、このTFB2 から目標電気角を差し引いたΔTを求める。回転等が安定していればTFB2 と目標電気角とが等しくなってΔT=0となるはずであるが、(1)車両の加減速に伴う回転変動、(2)エンジン回転の脈動、(3)電気負荷の変動、(4)所定のプログラムを実行して制御部100を実現する場合の動作クロック周期の変動、(5)ドライバ170、172にMOSトランジスタ50、51をオフする指示を出してから実際にオフされるまでのターンオフ遅れ、などに伴ってΔTが0にならないことが多い。
そこで、上MOSオフタイミング演算部107は、半周期前に下MOSオフタイミング演算部109で用いられた下MOSオン期間をΔTに基づいて補正して上MOSオン期間を設定し、MOSトランジスタ50のオフタイミングを決定している。具体的には、補正係数をαとしたときに、上MOSオン期間は、以下の式で設定される。
(上MOSオン期間)=(半周期前の下MOSオン期間)+ΔT×α
同様に、ローサイド側のMOSトランジスタ51のオフタイミングは以下のようにして設定される。上MOS・TFB時間演算部106は、半周期前のハイサイド側のMOSトランジスタ51をオフしてから上アーム・オン期間の終了時点までの時間TFB1 (図8)を演算し、下MOSオフタイミング演算部109は、このTFB1 から目標電気角を差し引いたΔTを求める。下MOSオフタイミング演算部109は、半周期前に上MOSオフタイミング演算部107で用いられた上MOSオン期間をΔTに基づいて補正して下MOSオン期間を設定し、MOSトランジスタ51のオフタイミングを決定している。具体的には、補正係数をαとしたときに、下MOSオン期間は、以下の式で設定される。
(下MOSオン期間)=(半周期前の上MOSオン期間)+ΔT×α
このようにして、ダイオード整流を行う場合と同じ周期で、ハイサイド側のMOSトランジスタ50とローサイド側のMOSトランジスタ51が交互にオンされ、MOSトランジスタ50、51を用いた低損失の同期整流動作が行われる。
(3)同期制御の開始判定
次に、上述した同期制御に移行するか否かの判定動作について説明する。整流器モジュール5X等が起動された直後や、何らかの異常が発生して同期制御を一旦停止した後は、所定の同期制御開始条件を満たす場合に同期制御に移行する。同期制御開始判定部102は、同期制御開始条件を満たすか否かの判定を行い、満たすと判断した場合にその旨の通知が上MOSオンタイミング判定部103と下MOSオンタイミング判定部104に送られる。以後、上述した同期制御が実施されて、MOSトランジスタ50、51が交互にオンされる。
同期制御開始条件としては、以下の(1)〜(6)が用いられる。
(1)上アーム・オン期間と下アーム・オン期間(図8)が上下連続して32回発生する。なお、32回は、8極の回転子を想定し、機械角2回転分に相当する値である。この値は、1回転に相当する値である16や、3回転以上に相当する値、あるいは機械角1回転の整数倍に相当する値以外に変更してもよい。
(2)出力電圧VB が正常範囲である7Vより高く18Vよりも低い範囲に含まれる。なお、12V系の車両システムを想定して正常範囲の下限値を7V、上限値を18Vとしたが、これらの下限値および上限値は適宜変更するようにしてもよい。また、24V系等の車両システムでは、発電電圧に合わせて下限値および上限値を変更する必要がある。
(3)MOSトランジスタ50、51が過熱状態でない。
(4)ロードダンプ保護動作中でない。
(5)出力電圧VB の変動が0.5V/200μ秒よりも小さい。なお、同期制御を開始したときにこの変動がどの程度許容されるかは、使用する素子やプログラムによって変化するため、この変動の許容値は、使用する素子等に応じて適宜変更するようにしてもよい。
(6)TFB1、TFB2がともに15μ秒より長い。なお、これらの期間がどの程度以下になると異常といえるかは、異常の発生原因等によって変化するため、この許容値(15μ秒)は、異常発生原因等に応じて適宜変更するようにしてもよい。また、TFB1、TFB2は、上MOS・TFB時間演算部106、下MOS・TFB時間演算部108によって同期制御動作中に演算されるものとして説明したが、同期制御開始前であってもこれらの演算は行われており、同期制御の開始判定に用いられる。
図9は、上記の同期制御開始判定を行うために必要な構成を示す図である。ロードダンプ判定部111は、出力電圧VB が20Vを超えたときに、車両用発電機1の出力端子やバッテリ端子が外れてサージ電圧が発生するロードダンプを検出し、ドライバ170、172に指示を送ってハイサイド側のMOSトランジスタ50をオフするとともに、ローサイド側のMOSトランジスタ51をオンするロードダンプ保護動作を開始する。また、ロードダンプ判定部111は、一旦20Vよりも高くなった出力電圧VB が低下して17Vより低くなったときに、ロードダンプ保護動作を終了する。なお、ロードダンプ保護動作の開始あるいは終了時にMOSトランジスタ50、51のオン/オフによって新たなサージ電圧が発生することを避けるため、ロードダンプ保護判定部111は、図8に示す下アーム・オン期間の間にロードダンプ保護動作の開始あるいは終了を行うようにしている。ロードダンプ判定部111は、ロードダンプ保護動作中はハイレベル、それ以外のときにローレベルとなる信号を同期制御開始判定部102に向けて出力する。
B 範囲判定部113は、出力電圧検出部110によって検出された出力電圧VB が7〜18Vの範囲に含まれているか否かを判定し、含まれている場合にはローレベル、含まれていない場合(7V以下か18V以上の場合)にはハイレベルの信号を出力する。VB 変動判定部114は、出力電圧検出部110によって検出された出力電圧VB の変動が0.5V/200μ秒よりも小さいか否かを判定し、小さい場合にはローレベル、大きい場合にはハイレベルの信号を出力する。TFB時間判定部115は、上MOS・TFB時間演算部106によって検出されたTFB1 と、下MOS・TFB時間演算部108によって検出されたTFB2 のそれぞれが15μ秒よりも長いか否かを判定し、長い場合にはローレベル、以下の場合にハイレベルの信号を出力する。なお、図9では、VB 範囲判定部113、VB 変動判定部114、TFB時間判定部115を同期制御開始判定部102の外部に設けたが、同期制御開始判定部102に内蔵するようにしてもよい。また、上述した例では、(1)〜(6)の全ての条件を満たす場合に同期制御を開始する場合を想定したが、(2)〜(6)の少なくとも一つと(1)とを組み合わせて同期制御開始条件としてもよい。
図10は、同期制御開始判定の動作タイミングを示す図である。図10において、「カウント値」は上アーム・オン期間と下アーム・オン期間のそれぞれの立ち上がり(開始タイミング)に同期したカウント値を、「TFB時間フラグ」はTFB時間判定部115の出力を、「電圧範囲フラグ」はVB 範囲判定部113の出力を、「LDフラグ」はロードダンプ判定部111の出力を、「過熱フラグ」は温度検出部150の出力を、「電圧変動フラグ」はVB 変動判定部114の出力をそれぞれ示している。
同期制御開始判定部102は、上アーム・オン期間と下アーム・オン期間のそれぞれの立ち上がりに同期したカウント動作を行い、このカウント動作のカウント値が「32」に達したときに同期制御開始を示す信号(ローレベルが同期制御開始を示し、ハイレベルが同期制御停止を示している)を上MOSオンタイミング判定部103および下MOSオンタイミング判定部104に入力する。上MOSオンタイミング判定部103および下MOSオンタイミング判定部104では、同期制御開始を示す信号が入力されると、MOSトランジスタ50、51を交互にオンする同期制御を開始する。
ところで、同期制御開始判定部102は、上アーム・オン期間と下アーム・オン期間の立ち上がりの間隔が電気角で1周期以下であること、TFB時間判定部115、VB 範囲判定部113、ロードダンプ判定部111、温度検出部150、VB 変動判定部114の各出力(TFB時間フラグ、電圧範囲フラグ、LDフラグ、過熱フラグ、電圧変動フラグ)が全てローレベルであること、を条件に上述したカウント動作を継続する。反対に、同期制御開始判定部102は、カウント値が32に達するまでに、上アーム・オン期間と下アーム・オン期間の立ち上がりの間隔が電気角で1周期を超えたり、TFB時間判定部115、VB 範囲判定部113、ロードダンプ判定部111、温度検出部150、VB 変動判定部114のいずれかの出力がハイレベルになった場合には、カウント値を0にリセットし、カウント動作継続の条件を満たすようになってからカウント動作を再開する。
(4)同期制御の停止判定
次に、上述した同期制御中に同期制御を停止するか否かの判定動作について説明する。同期制御停止判定部122は、同期制御中に所定の同期制御停止条件を満たすか否かの判定を行い、満たすと判断した場合にその旨の通知が同期制御開始判定部102、上MOSオンタイミング判定部103、下MOSオンタイミング判定部104、上MOSオフタイミング演算部107、下MOSオフタイミング演算部109に送られる。以後、同期制御開始判定部102によって同期制御が開始されるまで同期制御が停止される。
同期制御停止条件としては、以下の(1)〜(4)が用いられる。
(1)下MOSオフタイミング演算部109によって設定されたMOSトランジスタ51のオフタイミングから、相電圧VP が上昇していって次にMOSトランジスタ50のオンタイミングを判定するために用いられた第1のしきい値に達するまでの時間が所定時間よりも短い。
この所定時間は、下MOSオフタイミング演算部109によってオフタイミングを指示してから実際にドライバ172によってMOSトランジスタ51がオフされるまでの時間、具体的には、ドライバ172によってMOSトランジスタ51をオフする際のMOSトランジスタ51の駆動能力に応じて設定される。オフタイミング異常判定部121は、この条件を満たす場合(所定時間よりも短い場合)にハイレベル、それ以外のときにローレベルとなる信号を出力する。
図11は、下MOSオフタイミング演算部109によって設定されたオフタイミングが遅れた場合の相電圧波形の具体例を示す図である。MOSトランジスタ51をオフするタイミングが下アーム・オン期間の終了タイミングよりも遅くなると、その時点でMOSトランジスタ51を通して流れていた電流を遮断することになるため、サージ電圧が発生する。図11では、サージ電圧がSで示されている。このサージ電圧は、MOSトランジスタ51をオフした直後に発生するものである。実際に下MOSオフタイミング演算部109によってオフタイミングが指示されてから実際にMOSトランジスタ51がオフされるまでに要する時間をt0(図11)とすると、オフタイミング遅れに伴うサージ電圧の発生を検出するためには、上述した所定時間は、下MOSオフタイミング演算部109によってオフタイミングを指示してから時間t0よりもβだけ長く設定されている。このβは、時間t0経過後に発生するサージ電圧が含まれる値であって、正常に同期制御を行っているとき(オフタイミング異常が発生していないとき)に、相電圧VP が上昇していって第1のしきい値に達するまでの時間よりも短い必要がある。
(2)上MOSオフタイミング演算部107によって設定されたMOSトランジスタ50のオフタイミングから、相電圧VP が低下していって次にMOSトランジスタ51のオンタイミングを判定するために用いられた第2のしきい値に達するまでの時間が所定時間よりも短い。
この所定時間は、上MOSオフタイミング演算部107によってオフタイミングを指示してから実際にドライバ170によってMOSトランジスタ50がオフされるまでの時間、具体的には、ドライバ170によってMOSトランジスタ50をオフする際のMOSトランジスタ50の駆動能力に応じて設定される。オフタイミング異常判定部121は、この条件を満たす場合(所定時間よりも短い場合)にハイレベル、それ以外のときにローレベルとなる信号を出力する。
なお、上述した(1)、(2)で示された所定時間は、同じ値であってもよいが、異なる値を用いるようにしてもよい。また、これらの所定時間は、主にドライバ170、172の駆動能力に応じて設定するものであるため、回転数に関係なく一定値を用いることが望ましい。
(3)出力電圧VB の変動が0.5V/200μ秒よりも大きくなった。
なお、同期制御を継続する場合にこの変動がどの程度許容されるかは、使用する素子やプログラムによって変化するため、この同期制御の停止判定に用いられる許容値は、使用する素子等に応じて適宜変更するようにしてもよい。
図12は、出力電圧変動と上アーム・オン期間および下アーム・オン期間の関係を示す図である。例えば、出力電流が150Aから15Aに急に減少すると、図12に示すように、出力電圧VB が上昇する。この出力電圧の上昇に伴って、上アーム・オン期間は、出力変動がない場合の値T10からT11、T12(<T10)に変化する。下アーム・オン期間いついても同様である。このように、上アーム・オン期間あるいは下アーム・オン期間自体が短くなると、それまでと同じ手順でオフタイミングを設定しても、MOSトランジスタ50、51のオフタイミングが上アーム・オン期間あるいは下アーム・オン期間よりも遅くなる事態が生じるため、これを回避するために上述した許容値が用いられる。同期制御開始判定でも、同様の趣旨により同じ許容値が用いられているが、この許容値は、同期制御開始判定と同期制御停止判定で異なる値を用いるようにしてもよい。
(4)ロードダンプ保護動作に移行した。
(5)MOSトランジスタ50、51が過熱状態に移行した。
図13は、上記の同期制御停止判定を行うために必要な構成を示す図である。図13に示す構成は、図7に示した構成の中から同期制御停止判定に必要な構成を抜き出したものである。また、VB 変動判定部114については、図9に示された同期制御開始判定用のVB 変動判定部114がそのまま同期制御停止判定においても用いられている。
図13に示すように、同期制御停止判定部122には、オフタイミング異常判定部121、VB 変動判定部114、ロードダンプ判定部111、温度検出部150の各出力が入力されている。
オフタイミング異常判定部121からは、上述した同期制御停止条件(1)あるいは(2)を満たしているときにハイレベルの信号が出力される。また、VB 変動判定部114からは、出力電圧検出部110によって検出された出力電圧VB の変動が0.5V/200μ秒よりも大きく、上述した同期制御停止条件(3)を満たしているときにハイレベルの信号が出力される。また、ロードダンプ判定部111からは、ロードダンプ動作中であって、上述した同期制御停止条件(4)を満たしているときにハイレベルの信号が出力される。また、温度検出部150からは、温度が高くなって、上述した同期制御停止条件(5)を満たしているときにハイレベルの信号が出力される。
同期制御停止判定部122は、オフタイミング異常判定部121、VB 変動判定部114、ロードダンプ判定部111、温度検出部150の各出力信号の中で一つでもハイレベルのものが含まれている場合には、同期制御停止条件を満たしていると判断し、同期制御を停止する旨の指示が同期制御開始判定部102、上MOSオンタイミング判定部103、下MOSオンタイミング判定部104、上MOSオフタイミング演算部107、下MOSオフタイミング演算部109に送られる。
このように、本実施形態の車両用発電機1では、MOSトランジスタ50、51をオフするタイミングの直後(所定時間未満)に相電圧がしきい値に達することを検出することで、MOSトランジスタ50、51をオフするタイミングが遅くなってダイオードを通した通電期間を超えてしまうことを確認することができ、これにより、MOSトランジスタ50、51のオフタイミングの異常を確実に検出することが可能となる。また、オフタイミング異常を検出したときに同期整流動作を停止することにより、オフタイミング異常に伴うサージ電圧の発生を防止することができる。また、一旦同期整流動作を停止することで、再度正常なタイミングで同期整流動作を開始することができる。
また、MOSトランジスタ50、51のオンタイミングを設定するために用いられる第1のしきい値をオフタイミングの異常判定でも用いることにより、相電圧と第1のしきい値との比較動作を共通化することができ、処理および構成の簡略化が可能となる。
また、オフタイミングの異常を判定する所定時間を、オフタイミングを指示してから実際にMOSトランジスタ50、51がオフされるまでの時間や、ドライバ170、172の駆動能力に応じて設定することにより、これらの駆動能力にに応じた適切な時間でオフタイミング異常を検出することが可能となる。また、MOSトランジスタ50、51をオフする指示を行った後にサージ電圧が発生するまでの時間は、主にドライバ170、172の駆動能力に応じて決まるものであるため、判定を行うための所定時間を回転数に関係なく設定することにより、回転数によらず適切なオフタイミング異常判定を行うことが可能となる。また、所定時間として一定値を用いることにより、オフタイミングの異常判定を行う回路構成を簡略化することができる。
また、出力電圧VP の変動が大きくダイオードを通して電流が流れる期間が大きく変化する場合には、MOSトランジスタ50、51のオンオフタイミング(特にオフタイミング)の正確な設定が難しいため、このような場合に同期整流動作を停止することで、MOSトランジスタ50、51のオフタイミングの誤設定を回避することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、MOSトランジスタ50、51のオンタイミングを設定するために用いられる第1のしきい値をオフタイミングの異常判定でも用いるようにしたが、上アームおよび下アームのオン期間の終了タイミングを検出するために用いる第2のしきい値(図8に示すV20、V21)をオフタイミングの異常判定で用いるようにしてもよい。この場合には、例えば上アームのMOSトランジスタ50のオフタイミングから同じ上アームのオン期間の終了タイミング(上MOS VDS検出部120の出力がハイレベルからローレベルに変化する時点)までの時間が所定時間より短いときに、オフタイミング異常判定部121は、オフタイミングの異常を判定する。また、下アームのMOSトランジスタ51のオフタイミングから同じ下アームのオン期間の終了タイミング(下MOS VDS検出部130の出力がハイレベルからローレベルに変化する時点)までの時間が所定時間より短いときに、オフタイミング異常判定部121は、オフタイミングの異常を判定する。このように第2のしきい値を用いることにより、オフタイミング異常に伴ってサージ電圧が発生する前、あるいは、発生するサージ電圧が小さい場合であっても、確実にオフタイミング異常を検出することが可能となる。
また、上述した実施形態では、2つの固定子巻線2、3と2つの整流器モジュール群5、6を備えるようにしたが、一方の固定子巻線2と一方の整流器モジュール群5を備える車両用発電機についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、各整流器モジュール5X等を用いて整流動作(発電動作)を行う場合について説明したが、MOSトランジスタ50、51のオン/オフタイミングを変更することにより、バッテリ9から印加される直流電流を交流電流に変換して固定子巻線2、3に供給して電動動作を行わせる車両用回転電機に本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、2つの整流器モジュール群5、6のそれぞれに3つの整流器モジュールを含ませるようにしたが、整流器モジュールの数は3以外であってもよい。
上述したように、本発明によれば、MOSトランジスタ50、51をオフするタイミングの直後(所定時間未満)に相電圧がしきい値に達することを検出することで、MOSトランジスタ50、51をオフするタイミングが遅くなってダイオードを通した通電期間を超えてしまうことを確認することができ、これにより、MOSトランジスタ50、51のオフタイミングの異常を確実に検出することが可能となる。
1 車両用発電機
2、3 固定子巻線
4 界磁巻線
5、6 整流器モジュール群
5X、5Y、5Z、6U、6V、6W 整流器モジュール
7 発電制御装置
8 ECU
9 バッテリ
10 電気負荷
12 充電線
50、51 MOSトランジスタ
54 制御回路
100 制御部
101 回転数演算部
102 同期制御開始判定部
103 上MOSオンタイミング判定部
104 下MOSオンタイミング判定部
105 目標電気角設定部
106 上MOS・TFB時間演算部
107 上MOSオフタイミング演算部
108 下MOS・TFB時間演算部
109 下MOSオフタイミング演算部
110 出力電圧検出部
111 ロードダンプ判定部
112 電源起動・停止判定部
113 VB 範囲判定部
114 VB 変動判定部
115 TFB時間判定部
120 上MOS VDS検出部
121 オフタイミング異常判定部
122 同期制御停止判定部
130 下MOS VDS検出部
150 温度検出部
160 電源

Claims (11)

  1. 2相以上の相巻線を有する電機子巻線と、
    ダイオードが並列接続されたスイッチング素子によって構成される複数の上アームおよび下アームを有するブリッジ回路を構成し、前記電機子巻線の誘起電圧を整流するスイッチング部と、
    前記スイッチング素子のオンタイミングを設定するオンタイミング設定部と、
    前記スイッチング素子のオフタイミングを設定するオフタイミング設定部と、
    前記オンタイミング設定部によって設定されたオンタイミングおよび前記オフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングで前記スイッチング素子を駆動するスイッチング素子駆動部と、
    前記オフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、次に前記相巻線の相電圧がしきい値に達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定するオフタイミング異常判定部と、
    を備えることを特徴とする車両用回転電機。
  2. 請求項1において、
    前記オンタイミング設定部は、前記相電圧が第1のしきい値に達した時点を前記スイッチング素子のオンタイミングとして設定し、
    前記オフタイミング異常判定部において異常判定に用いられるしきい値として、前記オンタイミング設定部においてオンタイミングの設定に用いられる第1のしきい値を用い、
    前記オフタイミング異常判定部は、上アームおよび下アームのいずれか一方の前記スイッチング素子ついて前記オフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、上アームおよび下アームのいずれか他方の前記スイッチング素子のオンタイミングを設定するために用いられる前記第1のしきい値に前記相電圧が達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定することを特徴とする車両用回転電機。
  3. 請求項1において、
    前記相電圧が前記第1のしきい値に達した後第2のしきい値に達するまでを通電期間とするとともに、前記オフタイミング異常判定部において異常判定に用いられるしきい値として前記第2のしきい値を用い、
    前記オフタイミング異常判定部は、上アームおよび下アームのいずれか一方の前記スイッチング素子ついて前記オフタイミング設定部によって設定されたオフタイミングから、同じ上アームおよび下アームのいずれか一方の前記通電期間の終了タイミングを検出するために用いられる前記第2のしきい値に前記相電圧が達するまでの時間が所定時間よりも短いときに、オフタイミングの異常を判定することを特徴とする車両用回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記オフタイミング異常判定部によりオフタイミングの異常判定が行われたときに、前記スイッチング素子をオンオフ制御する同期整流動作を停止する同期制御停止判定部をさらに備えることを特徴とする車両用回転電機。
  5. 請求項4において、
    前記オフタイミングの異常を判定する前記所定時間は、前記オフタイミング設定部によってオフタイミングを指示してから実際に前記スイッチング素子駆動部によって前記スイッチング素子がオフされるまでの時間に応じて設定されることを特徴とする車両用回転電機。
  6. 請求項4または5において、
    前記オフタイミングの異常を判定する前記所定時間は、前記スイッチング素子駆動部によって前記スイッチング素子をオフする際の前記スイッチング素子の駆動能力に応じて設定されることを特徴とする車両用回転電機。
  7. 請求項5または6において、
    前記オフタイミングの異常を判定する前記所定時間は、前記スイッチング素子がオフされたときに前記ダイオードが非導通状態になった際にサージ電圧が発生する時点を含むように設定されることを特徴とする車両用回転電機。
  8. 請求項5〜7のいずれかにおいて、
    前記オフタイミングの異常を判定する前記所定時間は、回転数に関係なく一定値を有することを特徴とする車両用回転電機。
  9. 請求項4〜8のいずれかにおいて、
    前記同期制御停止判定部は、バッテリに接続される出力端子の電圧の所定時間あたりの変動値が所定値よりも小さい場合に、前記同期整流動作を停止することを特徴とする車両用回転電機。
  10. 請求項4〜9のいずれかにおいて、
    バッテリに接続される出力端子の電圧がサージ電圧発生の基準となる基準電圧を超えたときに、前記下アームのスイッチング素子をオンすることにより、前記出力端子の電圧を低下させる保護動作を行うロードダンプ保護部をさらに備え、
    前記同期制御停止判定部は、前記ロードダンプ保護部による保護動作が開始されたときに、前記同期整流動作を停止することを特徴とする車両用回転電機。
  11. 請求項4〜10のいずれかにおいて、
    前記スイッチング素子の過熱異常状態を検出する過熱異常検出部をさらに備え、
    前記同期制御停止判定部は、前記過熱異常検出部によって過熱異常状態が検出されたときに、前記同期整流動作を停止することを特徴とする車両用回転電機。
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