JP2012050106A - 無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制する通信技術を提供する。
【解決手段】複数のアンテナを介して、通信対象となる無線装置との間でマルチキャリア信号による通信を実行する通信部と、通信部において通信に使用しているマルチキャリア信号を少なくとも周波数領域にて複数のグループに分割する分割部30と、分割部において分割した複数のグループのそれぞれを単位にして、アダプティブアレイ信号処理を実行する処理部16とを備え、分割部30は、マルチキャリア信号に対する回線品質を取得し、回線品質がしきい値よりも悪化している場合に、各グループに対して、マルチキャリア信号に含まれた周波数領域での連続したサブキャリアを割り当てる。
【選択図】図7
【解決手段】複数のアンテナを介して、通信対象となる無線装置との間でマルチキャリア信号による通信を実行する通信部と、通信部において通信に使用しているマルチキャリア信号を少なくとも周波数領域にて複数のグループに分割する分割部30と、分割部において分割した複数のグループのそれぞれを単位にして、アダプティブアレイ信号処理を実行する処理部16とを備え、分割部30は、マルチキャリア信号に対する回線品質を取得し、回線品質がしきい値よりも悪化している場合に、各グループに対して、マルチキャリア信号に含まれた周波数領域での連続したサブキャリアを割り当てる。
【選択図】図7
Description
本発明は、通信技術に関し、特に複数のアンテナによってマルチキャリア信号を受信する無線装置に関する。
ワイヤレス通信において、一般的に限りある周波数資源の有効利用が望まれている。周波数資源を有効利用するために、例えば同一の周波数の電波が可能な限り近い距離で繰り返し使用される。その場合、同一周波数を使用する近接の基地局装置等からの同一チャネル干渉によって、通信品質が悪化する。同一チャネル干渉による通信品質の悪化を防ぐ技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナにおいて受信した信号に対して、異なった重み係数にて重みづけしてからの合成を実行する。
重み係数の適応的な更新のために、例えば、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムなどの適応アルゴリズムが使用される。また重み係数は、送信側から受信側までの伝送路における応答特性にもとづいて、計算される場合もある。このようなアダプティブアレイ信号処理が、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号のようなマルチキャリア信号に適用されることもある(例えば、特許文献1参照)。
アダプティブアレイ信号処理において、受信ウエイトベクトルが導出される。一方、マルチキャリア信号は、複数のサブキャリアにて形成されているので、サブキャリア単位に受信ウエイトベクトルを導出する場合、計算量が増加する。このような計算量の増加を抑制するために、複数のサブキャリアにわたって、共通の受信ウエイトベクトルが使用される。しかしながら、サブキャリア単位に干渉レベルが異なる場合に、共通の受信ウエイトベクトルを使用しても、十分な干渉除去能力が発揮されない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制する通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、複数のアンテナを介してマルチキャリア信号を受信する受信部と、受信部において受信したマルチキャリア信号を周波数領域にて複数のグループに分割する分割部と、分割部において分割した複数のグループのそれぞれを単位にして、アダプティブアレイ信号処理を実行する処理部とを備える。分割部は、マルチキャリア信号に含まれた周波数領域でのサブキャリア単位に回線品質を取得し、回線品質に応じて複数のグループを設定する。
本発明の別の態様もまた、無線装置である。この装置は、複数のアンテナを介して、通信対象となる無線装置との間でマルチキャリア信号による通信を実行する通信部と、通信部において通信に使用しているマルチキャリア信号を少なくとも周波数領域にて複数のグループに分割する分割部と、分割部において分割した複数のグループのそれぞれを単位にして、アダプティブアレイ信号処理を実行する処理部とを備える。分割部は、マルチキャリア信号に対する回線品質を取得し、回線品質がしきい値よりも悪化している場合に、各グループに対して、マルチキャリア信号に含まれた周波数領域での連続したサブキャリアを割り当てる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制できる。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、複数のアンテナを備え、かつOFDM信号を受信する受信装置に関する。OFDM信号は、時間領域においてパケット信号やバースト信号(以下、パケット信号やバースト信号を形成したOFDM信号も「OFDM信号」という)を形成する。受信装置は、複数のアンテナにてOFDM信号を受信し、OFDM信号に対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。アダプティブアレイ信号処理では、受信ウエイトベクトルを導出するが、サブキャリア単位に導出した場合、計算量が多くなってしまう。一方、アダプティブアレイ信号処理によって、干渉除去能力が要求される。計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制するために、本実施例に係る受信装置は、以下の処理を実行する。
受信装置は、サブキャリア単位に予めキャリアセンスを実行し、サブキャリア単位の干渉レベルを取得する。また、受信装置は、隣接したサブキャリアでの干渉レベルが近ければ、これをひとつのグループとしてまとめる。さらに、その次のサブキャリアに対しても同様の処理を繰り返し、実行することによって、受信装置は、OFDM信号を複数のグループに分割する。つまり、近い干渉レベルのサブキャリアがグループとしてまとめられる。なお、ひとつのグループに含まれた複数のサブキャリアは連続しているものとし、ひとつのグループに含まれるサブキャリア数の最大値は予め定められているものとする。受信装置は、グループ単位に共通の受信ウエイトベクトルを生成し、生成した受信ウエイトベクトルにてアダプティブアレイ信号処理を実行する。
図1は、本発明の実施例に係る受信装置100の構成を示す。受信装置100は、アンテナ10と総称される第1アンテナ10a、第2アンテナ10b、第3アンテナ10c、第4アンテナ10d、RF部12と総称される第1RF部12a、第2RF部12b、第3RF部12c、第4RF部12d、分割部14、処理部16と総称される第1処理部16a、第2処理部16b、第N処理部16n、合成部18、測定部20、制御部22を含む。また、制御部22は、決定部24を含む。
複数のRF部12は、複数のアンテナ10に対応づけられながら接続されている。RF部12は、アンテナ10を介してOFDM信号を受信する。なお、OFDM信号は、図示しない送信装置から送信されている。また、OFDM信号は、時間領域においてバースト信号を形成しており、バースト信号の前方の部分に既知信号が配置され、それに続いてデータ信号が配置されていてもよい。さらに、OFDM信号は、無線周波数を有している。RF部12は、無線周波数帯のOFDM信号を受信すると、無線周波数帯のOFDM信号に対して周波数変換を実行する。その結果、RF部12は、ベースバンドのOFDM信号を生成する。
さらに、RF部12は、ベースバンドのOFDM信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform)を実行する。その結果、時間領域のOFDM信号が周波数領域のOFDM信号に変換される。周波数領域のOFDM信号(以下、単に「OFDM信号」という)は、複数のサブキャリアに対応した値を有し、かつ各値は、同相成分と直交成分とによって形成されているので、サブキャリア数の2倍の信号線によって示されるべきである。しかしながら、ここでは、図面を明瞭にするためにひとつの信号線によってOFDM信号が示されるものとする。RF部12は、OFDM信号を分割部14へ出力する。なお、キャリアセンスの期間において、RF部12は、周波数領域に変換した干渉信号(以下、単に「干渉信号」という)を測定部20へ出力する。
図2は、受信装置100において受信する信号のフォーマットを示す。これは、RF部12において生成された周波数領域のOFDM信号に相当する。図の縦軸が周波数軸に相当する。図示のごとく、周波数軸方向に、サブキャリア(以下、「SC」という)番号「1」からSC番号「X」までのX個のサブキャリアが配置されている。また、図の横軸が時間軸に相当する。図示のごとく、時間軸方向に、シンボル(以下「T」という)番号「1」からT番号「Y」までのY個のシンボルが配置されている。なお、以下では、説明を明瞭にするために、サブキャリアとシンボルとの組合せを「データ」という。また、当該データには、前述の既知信号も含まれる。図1に戻る。
測定部20は、キャリアセンスの期間において、RF部12から干渉信号を受けつける。なお、4つのRF部12が含まれているので、4種類の干渉信号が測定部20に入力される。ここで、各干渉信号も、図2のごとく、X個のSCとY個のTによって形成されている。測定部20は、データ単位に干渉信号の電力(以下、「干渉レベル」という)を導出する。具体的に説明すると、各データは、同相成分と直交成分とによって形成されているので、測定部20は、各データの大きさを計算する。さらに、同一のサブキャリアと同一のシンボルに対応したデータが、他にも3つ存在するので、測定部20は、これらを積算することによって、ひとつのデータに対する干渉レベルを導出する。測定部20は、干渉信号に対する干渉レベルを導出すると、それを決定部24へ出力する。
決定部24は、測定部20から、干渉レベルを受けつける。また、決定部24は、干渉レベルに対して、複数の段階を予め規定する。例えば、しきい値「A1」、「A2」(A1<A2)を規定しており、A1未満の段階、A1以上かつA2未満の段階、A2以上の段階のような3つの段階が規定される。決定部24は、データ単位に干渉レベルとしきい値とを比較することによって、複数の段階のいずれかに各データを対応づける。なお、このような処理は、周波数軸方向のデータだけにではなく、時間軸方向のデータについてもなされるが、以下では説明を簡略化するために、所定のシンボルに対する処理として説明する。つまり、決定部24は、所定のシンボルに含まれた周波数軸方向の各データをいずれかの段階に対応づける。
決定部24は、隣接したサブキャリアでの段階が同一か否かを判定する。同一である場合、決定部24は、さらにその隣りのサブキャリアの段階も同一か否かを判定する。例えば、決定部24は、最低周波数のSC1と、それに隣接したSC2とを比較する。両者の段階が同一である場合、SC3を比較に加える。このような処理を繰り返すことによって、決定部24は、OFDM信号を複数のグループに分割する。ここで、グループとは、同一の段階に対応し、かつ連続したサブキャリアの集合である。また、以下では、グループに含まれたグループも「グループ」と呼ぶ。
つまり、決定部24は、サブキャリア単位に干渉信号の干渉レベルを取得し、干渉レベルに応じて複数のグループを設定する。なお、決定部24は、ひとつのグループに含めることが可能な最大サブキャリア数(以下、「最大数」という)を予め決めており、最大数に達すると、さらに隣接したサブキャリアが同一の段階であっても、これを当該グループに含めない。決定部24は、グループとサブキャリアとの対応をグループの情報として生成する。さらに、決定部24は、分割部14、処理部16、合成部18へグループの情報を出力する。
分割部14は、4つのRF部12のそれぞれからOFDM信号を受けつける。また、分割部14は、決定部24からグループの情報を受けつける。分割部14は、グループ情報をもとに、OFDM信号のそれぞれを複数のグループに分割する。例えば、所定のシンボルに対して、ひとつ目のグループがSC番号「1」から「3」と規定されている場合、分割部14は、各OFDM信号から、SC番号「1」から「3」に対応した信号を抽出し、これを第1処理部16aへ出力する。分割部14は、複数のグループのそれぞれを各処理部16へ出力する。
処理部16は、複数のグループのそれぞれに対応づけられながら備えられている。各処理部16は、分割部14から受けつけたグループに対して、アダプティブアレイ信号処理を実行する。アダプティブアレイ信号処理では、一般的に、ひとつのサブキャリアに対応した4つの信号(以下、「入力ベクトル」という)と参照信号とから受信ウエイトベクトルが計算される。アダプティブアレイ信号処理は、受信ウエイトベクトルによって、入力ベクトルを重みづけした後に、それらを合成する。処理部16は、合成した結果(以下、「合成信号」という)を合成部18へ出力する。
受信ウエイトベクトルの計算には、適応アルゴリズム、例えば、LMSアルゴリズムが使用される。ここで、各処理部16において、1種類の受信ウエイトベクトルが計算されて、これがグループ内のすべてのサブキャリアに適用される。つまり、グループ内のひとつのサブキャリアに対する受信ウエイトベクトルが計算され、これが、他のサブキャリアに対しても使用される。第1処理部16aから第N処理部16nは、以上の処理を共通して実行するが、処理対象となるグループが互いに異なる。
合成部18は、複数の処理部16のそれぞれから合成信号を受けつける。合成部18は、複数の合成信号を合成する。各合成信号は、互いに異なったサブキャリアに対応するので、合成部18は、これらをSC番号の順に並べる。合成部18は、合成した結果を復調して、出力する。制御部22は、受信装置100全体に対するタイミングを制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図3は、処理部16の構成を示す図である。処理部16は、乗算部40と総称される第1乗算部40a、第2乗算部40b、第3乗算部40c、第4乗算部40d、加算部42、ウエイト計算部44を含む。
ウエイト計算部44は、LMSアルゴリズムを実行することによって、受信ウエイトベクトルを導出する。LMSアルゴリズムは公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。ウエイト計算部44は、グループのうちのひとつのサブキャリアに対する受信ウエイトベクトルを計算する。ウエイト計算部44は、受信ウエイトベクトルを乗算部40へ出力する。
乗算部40は、入力ベクトルと受信ウエイトベクトルとを受けつける。また、乗算部40は、受信ウエイトベクトルによって入力ベクトルを重みづけた後、加算部42へ出力する。なお、乗算部40は、グループに含まれた少なくともひとつのサブキャリアに対応した入力ベクトルを受けつけるとともに、これらに対応した受信ウエイトベクトルとして1種類の値を受けつける。加算部42は、加算部42から重みづけの結果を受けつけ、これらを積算することによって、前述の合成信号を生成する。
以上の構成による受信装置100の動作を説明する。図4は、受信装置100による受信処理を示すフローチャートである。測定部20は、全区間でキャリアセンスを実行する(S10)。決定部24は、キャリアセンス結果をもとに、OFDM信号を複数のグループに分割する(S12)。決定部24は、iを0に設定する(S14)。処理部16は、グループ内のデータを使用して受信ウエイトベクトルを導出する(S16)。処理部16、合成部18は、復調処理を実行する(S18)。決定部24は、i>nでなければ(S20のN)、iに1を加えて(S22)、ステップ16へ戻る。一方、i>nであれば(S20のY)、処理は終了される。
以下、本発明の変形例を説明する。変形例は、実施例と同様に、OFDM信号を複数のグループに分割し、グループに対してアダプティブアレイ信号処理を実行する受信装置に関する。実施例に係る受信装置は、各グループに対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。しかしながら、変形例に係る受信装置は、計算量を削減するために、一部のグループに対してのみアダプティブアレイ信号処理を実行する。具体的には、受信装置は、干渉レベルの大きいグループを選択し、選択したグループに対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。
変形例に係る受信装置100は、図1に示された受信装置100と同様のタイプである。そのため、ここでは、相違点を中心に説明する。決定部24は、複数のグループを規定した後、各グループに対する段階を確認する。決定部24は、段階をもとに、複数のグループのうち、干渉レベルの大きいグループを特定する。特定するグループの数は予め定められていてもよいし、しきい値よりも干渉レベルの大きいグループがすべて特定されてもよい。決定部24は、前述のグループの情報に、特定したグループを追加する。さらに、決定部24は、分割部14、処理部16、合成部18へグループの情報を出力する。
処理部16は、決定部24からグループの情報を受けつける。特定したグループに対応した処理部16は、アダプティブアレイ信号処理を実行する。つまり、回線品質が悪化しているグループに対して優先的にアダプティブアレイ信号処理が実行される。なお、特定されていないグループに対応した処理部16は、複数のアンテナ10にのそれぞれに対応したOFDM信号のうち、いずれかを選択し、それを合成信号として合成部18へ出力する。干渉レベルの低いグループに対してアダプティブアレイ信号処理を実行しなくても、受信品質の低下は小さいと考えられる。
図5は、本発明の変形例に係る受信処理を示すフローチャートである。測定部20は、全区間でキャリアセンスを実行する(S50)。決定部24は、キャリアセンス結果をもとに、OFDM信号を複数のグループに分割する(S52)。決定部24は、干渉レベルの大きいグループを選択する(S54)。処理部16は、グループ内のデータを使用して受信ウエイトベクトルを導出する(S56)。処理部16、合成部18は、復調処理を実行する(S58)。
本発明の別の変形例を説明する。別の変形例は、実施例と同様に、OFDM信号を複数のグループに分割し、グループに対してアダプティブアレイ信号処理を実行する受信装置に関する。これまでは、周波数領域において複数のグループを規定している。しかしながら別の変形例では、時間領域においても複数のグループを規定する。つまり、ひとつのサブキャリアにおいて、バースト信号の前方と後方が、異なるグループに対応づけられる。
その場合、受信ウエイトベクトルを導出するために使用される入力ベクトルの数が少ないグループ、つまりデータ数の少ないグループが生じることがある。データ数が少ない場合に、このようなデータを使用して受信ウエイトベクトルを導出すると、受信ウエイトベクトルの精度が低下するおそれがある。そこで、別の変形例に係る受信装置は、データ数の少ないグループを別のグループに結合することによって、データ数を増加させる。
別の変形例に係る受信装置100は、図1に示された受信装置100と同様のタイプである。そのため、ここでは、相違点を中心に説明する。決定部24は、複数のグループを規定する。ここでは、データごとに段階を判定し、時間方向にも複数のグループに分割することもある。決定部24は、各グループに含まれたデータ数をしきい値と比較する。データ数がしきい値よりも小さい場合、つまりグループの規模が小さい場合、決定部24は、当該グループを別のグループに結合する。ここで、決定部24は、当該グループと隣り合ったサブキャリアあるいは隣り合ったシンボルに対応したグループに、当該グループを結合する。このようなグループが複数存在する場合、決定部24は、当該グループの干渉レベルよりも、干渉レベルの大きいグループに優先的に結合させる。なお、このような結合は、データ数がしきい値以上になるまで繰り返し実行する。
図6は、本発明の別の変形例に係る受信処理を示すフローチャートである。測定部20は、全区間でキャリアセンスを実行する(S100)。決定部24は、キャリアセンス結果をもとに、OFDM信号を複数のグループに分割する(S102)。決定部24は、iを0に設定する(S104)。グループ内のデータ数がしきい値よりも小さければ(S106のY)、決定部24は、グループiのデータをグループi+1に移動する(S112)。また、決定部24は、iに1を加えて(S116)、ステップ106に戻る。一方、グループ内のデータ数がしきい値よりも小さくなければ(S106のN)、処理部16は、グループ内のデータを使用して受信ウエイトベクトルを導出する(S108)。処理部16、合成部18は、復調処理を実行する(S110)。決定部24は、i>nでなければ(S114のN)、iに1を加えて(S116)、ステップ106へ戻る。一方、i>nであれば(S114のY)、処理は終了される。
本発明のさらに別の変形例を説明する。これまでは、受信装置を説明していたが、別の変形例では、これまで説明した受信機能を備えた基地局装置を説明する。基地局装置は、通信対象の端末装置へチャネルを割り当てることによって、端末装置との通信を実行する。ここで、基地局装置は、周波数領域にてOFDMAを実行し、時間領域にてTDMAを実行しているものとする。なお、チャネルとして、基地局装置から端末装置へ至る下り回線のチャネルと、端末装置から基地局装置へ至る上り回線のチャネルとが存在するが、ここではこれらを総称して単に「チャネル」と呼ぶことがある。
基地局装置は、OFDM信号全体の干渉レベルを測定し、測定した干渉レベルをしきい値と比較する。干渉レベルがしきい値よりも大きい場合、一定数の連続したサブキャリアと一定数の連続したシンボルとによってひとつのグループが規定される。また、ひとつの端末装置に対するチャネルとしてグループが割り当てられる。一方、干渉レベルがしきい値よりも大きくない場合、任意のサブキャリアやシンボルがチャネルとして端末装置に割り当てられる。
図7は、本発明のさらに別の変形例に係る基地局装置150の構成を示す。基地局装置150は、アンテナ10と総称される第1アンテナ10a、第2アンテナ10b、第3アンテナ10c、第4アンテナ10d、RF部12と総称される第1RF部12a、第2RF部12b、第3RF部12c、第4RF部12d、第1割当部30、処理部16と総称される第1処理部16a、第2処理部16b、第N処理部16n、第2割当部32、測定部20、制御部22を含む。また、制御部22は、決定部24、割当部26を含む。
アンテナ10、RF部12、第1割当部30、処理部16、第2割当部32は、受信処理として、図1に示されたアンテナ10、RF部12、分割部14、処理部16、合成部18と同様の処理を実行する。つまり、第1割当部30は分割部14に対応し、第2割当部32は合成部18に対応する。一方、第2割当部32、処理部16、第1割当部30、RF部12、アンテナ10は、送信処理として、受信処理と逆の処理を実行する。ここで、処理部16は、送信処理の際に、送信ウエイトベクトルを導出する。つまり、RF部12、第1割当部30、処理部16、第2割当部32は、複数のアンテナ10を介して、図示しない端末装置との間でOFDM信号による通信を実行する。
測定部20は、図2のように示された干渉信号全体に対する干渉レベルを測定する。これは、各データに対する干渉レベルの積算値といえる。測定部20は、測定した干渉レベルを決定部24へ出力する。決定部24は、干渉レベルとしきい値とを比較する。干渉レベルがしきい値よりも大きい場合、決定部24は、一定数の連続したサブキャリアと一定数の連続したシンボルとによってひとつのグループを規定する。例えば、3つの連続したサブキャリアと3つの連続したシンボルとによってひとつのグループが規定されている。ここで、グループがチャネルに相当する。一方、干渉レベルがしきい値よりも大きくない場合、決定部24は、任意のサブキャリアやシンボルがチャネルとして規定される。決定部24は、規定したチャネルに関する情報を割当部26へ出力する。割当部26は、端末装置へチャネルを割り当てる。チャネルの割当には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
図8は、基地局装置150による割当処理を示すフローチャートである。測定部20は、全区間でキャリアセンスを実行する(S150)。干渉レベルがしきい値よりも大きければ(S152のY)、決定部24は、一定数のデータにて形成されたグループを規定する(S154)。また、割当部26は、連続したグループをひとつの端末装置に割り当てる(S156)。一方、干渉レベルがしきい値よりも大きくなければ(S152のN)、割当部26は、任意のグループをひとつの端末装置に割り当てる(S158)。
本発明の実施例によれば、OFDM信号を複数のグループに分割し、グループ単位にアダプティブアレイ信号処理を実行するので、計算量の増加を抑制できる。また、サブキャリア単位の干渉レベルに応じて、グループを規定するので、同様な干渉レベルのサブキャリアをひとつのグループにまとめることができる。また、同様な干渉レベルのサブキャリアがひとつのグループにまとめられるので、グループ単位に共通の受信ウエイトベクトルを使用しても、干渉除去能力の低下を抑制できる。また、干渉除去能力の低下が抑制されるので、受信品質を向上できる。また、グループ単位に共通の受信ウエイトベクトルが使用されるので、計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制できる。
また、グループの規模が小さければ、当該グループを別のグループに統合するので、受信ウエイトベクトルの推定精度の低下を抑制できる。また、回線品質が悪化しているグループに対して優先的にアダプティブアレイ信号処理を実行するので、干渉除去能力の低下を抑制しながら、計算量をさらに削減できる。また、OFDM信号全体の干渉レベルに応じて、チャネルの割当単位を変更するので、計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制できる。また、干渉レベルが大きければ、連続したサブチャネルおよびシンボルをひとつの端末装置に割り当てるので、計算量の増加を抑制しつつ、干渉除去能力の低下を抑制できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、決定部24は、周波数領域にて複数のグループを規定する。しかしながらこれに限らず例えば、決定部24は、時間領域においても複数のグループを規定してもよい。本変形例によれば、干渉除去能力を向上できる。
10 アンテナ、 12 RF部、 14 分割部、 16 処理部、 18 合成部、 20 測定部、 22 制御部、 24 決定部、 40 乗算部、 42 加算部、 44 ウエイト計算部、 100 受信装置。
Claims (1)
- 複数のアンテナを介して、通信対象となる無線装置との間でマルチキャリア信号による通信を実行する通信部と、
前記通信部において通信に使用しているマルチキャリア信号を少なくとも周波数領域にて複数のグループに分割する分割部と、
前記分割部において分割した複数のグループのそれぞれを単位にして、アダプティブアレイ信号処理を実行する処理部とを備え、
前記分割部は、マルチキャリア信号に対する回線品質を取得し、回線品質がしきい値よりも悪化している場合に、各グループに対して、マルチキャリア信号に含まれた周波数領域での連続したサブキャリアを割り当てることを特徴とする無線装置。
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