JP2018157361A - 無線基地局、無線通信方法、および、プログラム - Google Patents

無線基地局、無線通信方法、および、プログラム Download PDF

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達哉 吉岡
鈴木 信雄
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Abstract

【課題】様々な機器が接続される多数接続される無線通信システムにおいて、ペアリング決定処理のための演算量を抑えつつ、機器の性能を考慮した適切なペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行う無線基地局を提供する。【解決手段】基地局BS1は、ユーザ端末についての性能を適切に評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリックを算出しSS104、ペアリングメトリックに基づいて通信対象のユーザ端末をグループに分割しSS106、グループから1個ずつユーザ端末を選択してユーザ端末のペアを作り、当該ペアについてPFメトリック値を算出しSS107、算出したPFメトリック値に基づいてサブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定するSS108。【選択図】図7

Description

本発明は、複数のユーザ端末による多元接続を可能とする無線通信技術に関する。
第5世代移動通信システム(5th generation mobile networks; 5G)では、多種多様な通信トラヒックを有する通信機器が1つのシステムに接続される。第5世代移動通信システムでは、利用できる周波数資源が限られるため、周波数資源を有効に利用する必要がある。
周波数資源を有効に利用するための技術として、MUST(Multiuser superposition transmission)やNOMA(Non−Orthogonal Multiuser Access)と呼ばれる技術が開発されている。
NOMA技術を用いたシステムでは、同一サブキャリアを複数のユーザ端末(User Equipment; UE)に割り当て、さらに、基地局は、同一サブキャリアで電力差をつけた複数の信号を多重することで送信信号を生成する。つまり、NOMA技術では、OFDMA(Orthogonal frequency−division multiple access)における隣接する周波数軸方向のリソースと直交性を保ちつつ、電力軸方向で複数UE向けの信号を非直交で多重させる(例えば、特許文献1を参照)。
そして、基地局は、上記のようにして生成した送信信号に対してRF変調処理等を行うことで取得したRF信号を、通信相手の複数のユーザ端末に送信する。受信SNR(Signal−noise ratio)が大きいユーザ端末では、自装置宛の信号以外の電力軸方向に多重された信号を干渉信号として、SIC(Sequential interference cancellation)により除去することで、自装置宛の信号を適切に取得することができる。また、受信SNR(Signal−noise ratio)が小さいユーザ端末では、自装置宛の信号以外の信号は、ノイズ成分とみなすことができ、そのまま復調処理を行うことで、自装置宛の信号を適切に取得することができる。
このように、NOMA技術を用いることで、周波数資源を有効に利用することができる。
特開2017−5597号公報
しかしながら、NOMA技術を用いる場合、受信SNRが大きいユーザ端末では、多重された他のユーザ端末の信号成分(干渉成分)をキャンセルするために、上記の通り、SIC機能を搭載する必要がある。
第5世代移動通信システムでは、携帯電話のような高性能な機器だけでなく、温度センサのような低性能・低消費電力の機器も接続されるようになる。つまり、第5世代移動通信システムで用いられるすべての機器が、他のユーザ端末の干渉成分をキャンセルする機能(例えば、SIC機能)を搭載できるとは限らない。
さらに、第5世代移動通信システムでは、接続する機器の数が多くなるので、NOMA技術で規定されるサブバンドに割り当てられるユーザ端末(機器)のペア(通信に使用するサブキャリアが同じ周波数帯域に割り当てられるユーザ端末(機器)のペア)の組み合わせの数も多くなる。その結果、NOMA技術で規定されるサブバンドに割り当てられるユーザ端末(機器)のペアを決定するための演算量が多くなる。すなわち、ペアリング決定処理の演算量が多くなる。
したがって、第5世代移動通信システムのような多様な機器が多数接続される無線通信システムにおいて、ペアリング決定処理の演算量を抑えつつ、低性能・低消費電力の機器も適切にペアリングの対象になり、適切に周波数資源を使用できるようにすることが求められる。
本発明は、上記課題に鑑み、様々な機器が接続される多数接続される無線通信システムにおいて、ペアリング決定処理のための演算量を抑えつつ、機器の性能を考慮した適切なペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行う通信システム、および、当該無線システムに用いられる無線基地局、無線通信方法、および、プログラムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、通信可能エリア内の複数のユーザ端末と無線通信を行う無線基地局であって、ペアリングメトリック算出部と、ペアリングメトリックソート部と、UEグループ分割部と、PF(Proportional Fairness)メトリック算出部と、UEペア決定部と、NOMA処理部と、を備える。
ペアリングメトリック算出部は、ユーザ端末の性能を評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリック値を算出する。
ペアリングメトリックソート部は、ペアリングメトリック値に対してソート処理を行う。
UEグループ分割部は、ペアリングメトリックソート部によるソート処理の結果に基づいて、複数のユーザ端末を第1グループおよび第2グループに振り分ける。
PFメトリック算出部は、第1グループに含まれるユーザ端末と第2グループに含まれるユーザ端末をペアにしたときのPFメトリック値を算出する。
UEペア決定部は、PFメトリック算出部により算出されたPFメトリック値に基づいて、無線通信に使用する所定の周波数帯域幅を有するサブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定する。
NOMA処理部は、UEペア決定部により特定されたユーザ端末のペアにサブバンド内の周波数資源が割り当てられるように、NOMA処理を実行する。
この無線基地局では、多様なユーザ端末(多様な機器)についての性能を適切に評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリックを新たに導入し、ペアリングメトリックに基づいて、通信対象のユーザ端末を2つのグループ(例えば、上位グループG_Highおよび下位グループG_Low)に分ける。そして、この無線基地局では、2つのグループから、それぞれ、1個ずつユーザ端末を選択してユーザ端末のペアを作り、当該ペアについて、PFメトリック値を算出する。
そして、この無線基地局では、算出したPFメトリック値に基づいて、サブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定する。
したがって、この無線基地局では、ペアリング決定処理のための演算量を低減することができる。さらに、この無線基地局では、機器の性能を適切に評価することができるペアリングメトリックを用いて、ユーザ端末のペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行うので、性能の低いユーザ端末が不適切に通信対象外とされることを防止することができる。
したがって、この無線基地局では、通信相手として多様な機器が多数接続される場合であっても、ペアリング決定処理の演算量を抑えつつ、低性能・低消費電力の機器も適切にペアリングの対象になる。したがって、この無線基地局を用いて無線通信システムでは、適切に周波数資源を割り当てた通信を実現することができる。
第2の発明は、第1の発明であって、ペアリングメトリック算出部は、i番目(i:自然数)のユーザ端末のペアリングメトリック値をM(i)とすると、ペアリングメトリック値M(i)を、
M(i)=α×MSNR(i)+β×MUE−Cat(i)+γ×MQCI(i)
QCI(i)=Inv(QCI(i))
α+β+γ=1
M(i):ペアリングメトリック値
SNR(i):SNRのソート順位
UE−Cat(i):処理対象のユーザ端末のUEカテゴリ番号
QCI(i):QCIごとに予め設定された優先度
Inv(x):xについての単調減少となる関数
α、β、γ:係数(α、β、γは、正の実数)
に相当する処理により取得する。
これにより、この無線基地局では、ユーザ端末のSNRを考慮した値MSNR(i)と、ユーザ端末のUEカテゴリ番号MUE−Cat(i)と、ユーザ端末のQCI(QoS(Quality of Service) Class Identifier)ごとに予め設定された優先度MQCI(i)とを考慮したペアリングメトリックを取得できる。そして、この無線基地局では、取得したペアリングメトリックを用いて、ペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、および、UEグループ分割処理を実行することができる。
第3の発明は、第1の発明であって、ペアリングメトリック算出部は、i番目(i:自然数)のユーザ端末のペアリングメトリック値をM(i)とすると、ペアリングメトリック値M(i)を、下記数式に相当する処理により取得する。
Figure 2018157361

(i):ユーザ端末UEiの性能等を表す値
:重み付け係数(0≦w≦1)
これにより、この無線基地局では、より適切かつ柔軟にペアリングメトリック値M(i)を用いて、ペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、および、UEグループ分割処理を実行することができる。
第4の発明は、第3の発明であって、重み係数wjを調整するパラメータ調整部をさらに備える。
これにより、この無線基地局では、重み係数wjを調整することができ、より適切かつ柔軟にペアリングメトリック値M(i)を用いて、ペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、および、UEグループ分割処理を実行することができる。
第5の発明は、通信可能エリア内の複数のユーザ端末と無線通信を行う無線基地局により実行される無線通信方法であって、ペアリングメトリック算出ステップと、ペアリングメトリックソートステップと、UEグループ分割ステップと、PFメトリック算出ステップと、UEペア決定ステップと、NOMA処理ステップと、を備える。
ペアリングメトリック算出ステップは、ユーザ端末の性能を評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリック値を算出する。
ペアリングメトリックソートステップは、ペアリングメトリック値に対してソート処理を行う。
UEグループ分割ステップは、ペアリングメトリックソートステップによるソート処理の結果に基づいて、複数のユーザ端末を第1グループおよび第2グループに振り分ける。
PFメトリック算出ステップは、第1グループに含まれるユーザ端末と第2グループに含まれるユーザ端末をペアにしたときのPFメトリック値を算出する。
UEペア決定ステップは、PFメトリック算出ステップにより算出されたPFメトリック値に基づいて、無線通信に使用する所定の周波数帯域幅を有するサブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定する。
NOMA処理ステップは、UEペア決定ステップにより特定されたユーザ端末のペアにサブバンド内の周波数資源が割り当てられるように、NOMA処理を実行する。
この無線通信方法では、多様なユーザ端末(多様な機器)についての性能を適切に評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリックを新たに導入し、ペアリングメトリックに基づいて、通信対象のユーザ端末を2つのグループ(例えば、上位グループG_Highおよび下位グループG_Low)に分ける。そして、この無線通信方法では、2つのグループから、それぞれ、1個ずつユーザ端末を選択してユーザ端末のペアを作り、当該ペアについて、PFメトリック値を算出する。
そして、この無線通信方法では、算出したPFメトリック値に基づいて、サブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定する。
したがって、この無線通信方法では、ペアリング決定処理のための演算量を低減することができる。さらに、この無線通信方法では、機器の性能を適切に評価することができるペアリングメトリックを用いて、ユーザ端末のペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行うので、性能の低いユーザ端末が不適切に通信対象外とされることを防止することができる。
したがって、この無線通信方法を用いたシステムでは、通信相手として多様な機器が多数接続される場合であっても、ペアリング決定処理の演算量を抑えつつ、低性能・低消費電力の機器も適切にペアリングの対象になる。したがって、この無線通信方法を用いる無線通信システムでは、適切に周波数資源を割り当てた通信を実現することができる。
第6の発明は、第5の発明である無線通信方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、第5の発明と同様の効果を奏する無線通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを実現することができる。
本発明によれば、様々な機器が接続される多数接続される無線通信システムにおいて、ペアリング決定処理のための演算量を抑えつつ、機器の性能を考慮した適切なペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行う通信システム、および、当該無線システムに用いられる無線基地局、無線通信方法、および、プログラムを実現することができる。
第1実施形態に係る無線通信システム1000の概略構成図。 第1実施形態に係る基地局BS1の概略構成図。 第1実施形態に係る基地局BS1のスケジューラ18のUEペア生成部182の概略構成図。 第1実施形態に係るユーザ端末UE1(高性能なユーザ端末の一例)の概略構成図。 第1実施形態に係るユーザ端末UE2(低性能なユーザ端末の一例)の概略構成図。 無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信するときのシーケンス図。 無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信するときのシーケンス図。 無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信するときのシーケンス図。 無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信するときのシーケンス図。 無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当てる処理のフローチャートである。 周波数−電力特性を示す図であり、無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6対する周波数資源の割り当て状態を示す図。 ユーザ端末UEiのペアリングメトリック値M(i)について説明するための図。 ペアリングメトリックソート処理およびUEグループ分割処理を説明するための図。 第1実施形態の変形例に係る基地局BS1Aの概略構成図。 第1実施形態の変形例に係る基地局BS1AのUEペア生成部182Aとパラメータ調整部20の概略構成図。 ユーザ端末UEiのペアリングメトリック値M(i)について説明するための図。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:無線通信システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る無線通信システム1000の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係る基地局BS1の概略構成図である。
図3は、第1実施形態に係る基地局BS1のスケジューラ18のUEペア生成部182の概略構成図である。
無線通信システム1000は、図1に示すように、基地局BS1と、複数のユーザ端末UE1〜UE6を備える。
なお、説明便宜のため、以下では、無線通信システム1000が、1つの基地局BS1と、6個のユーザ端末UE1〜UE6とを含む場合について、説明する。
(1.1.1:基地局BS1の構成)
基地局BS1は、図2に示すように、データ選択部11と、ECC部12と、NOMA処理部13と、RF送信処理部14と、アンテナAnt11とを備える。また、基地局BS1は、アンテナAnt12と、RF受信部15と、受信処理部16と、抽出部17と、スケジューラ18と、記憶部19とを備える。
データ選択部11は、基地局BS1から、n個(n:自然数)のユーザ端末のそれぞれに送信するためのデータDin(BS1,UE1)、Din(BS1,UE2)、・・・、Din(BS1,UEn)と、スケジューラ18から出力される制御信号Ctlとを入力する。データ選択部11は、制御信号Ctlに基づいて、2つのユーザ端末に送信するためのデータを選択し、選択した2つのデータを、データD1a、D1bとして、ECC部12に出力する。
なお、基地局BS1からユーザ端末UEk(k:自然数、1≦k≦n)へ送信するデータをAin(BS1,UEk)と表記する。
ECC部12は、データ選択部11から出力される2つのデータD1a、D1bを入力し、各データに対して、エラー訂正符号を付与する処理(ECC(Error Correction Code)処理)を行う。ECC部12は、データD1a、D1bに対するECC処理後のデータを、それぞれ、データD2a、D2bとして、NOMA処理部13のマッピング処理部131に出力する。なお、ECC部において、データをインターリーブする処理を行った後、上記ECC処理を行うようにしてもよい。
NOMA処理部13は、図2に示すように、マッピング処理部131と、IFFT部132とを備える。
マッピング処理部131は、ECC部12から出力されるデータD2a、D2bと、参照信号生成部(不図示)により生成される参照信号Sig_refと、スケジューラ18から出力される制御信号Ctlとを入力する。マッピング処理部131は、制御信号Ctlに基づいて、データD2a、D2bを、IQ複素平面内の所定の位置にマッピングし、IQ複素平面上においてマッピングされた各点に対応する振幅Amp、周波数fを取得する。また、マッピング処理部131は、参照信号Sig_refをIQ複素平面内の所定の位置にマッピングし、IQ複素平面上においてマッピングされた当該点に対応する振幅Amp、周波数fを取得する。
上記のようにして取得したIQ複素平面上の各点に対応する振幅Amp、周波数fをベクトルデータvD3(Amp,freq)として、IFFT部132に出力する。
IFFT部132は、マッピング処理部131から出力されるベクトルデータvD3(Amp,freq)を入力する。IFFT部132は、ベクトルデータvD3(Amp,freq)に基づいて、IQ複素平面上の各点に対応するサブキャリアを生成する。例えば、IQ複素平面上の点Aが振幅Amp(A)、周波数freq(A)に対応付けられている場合、IFFT部132は、点Aに対応するサブキャリアとして、振幅がAmp(A)であり、周波数がfreq(A)であるサブキャリアを生成する。
IFFT部132は、このようにして、IQ複素平面上の各点ごとに、生成されたサブキャリアを重ね合わせることで、時間領域の信号Sig4_tを生成する。
すなわち、上記処理により、IFFT部132は、周波数領域の信号vD3(Amp,freq)を、逆高速フーリエ変換(IFFT)することにより、時間領域の信号Sig4_tを取得する。
そして、IFFT部132は、取得した時間領域の信号Sig4_tをRF送信処理部14に出力する。
RF送信処理部14は、IFFT部132から入力される信号Sig4_tに対して、所定の搬送波を用いたRF変調処理を施し、RF信号RFoutを取得する。そして、RF送信処理部14は、取得したRF信号をアンテナAnt11から外部へ放射(送信)する。
アンテナAnt1は、RF送信処理部14からのRF信号RFoutを外部へ放射(送信)するためのアンテナである。
アンテナAnt12は、外部(例えば、ユーザ端末)から放射(送信)された電波(RF信号)を受信するためのアンテナである。なお、アンテナAnt1とアンテナAnt2とは、1つのアンテナ(送受信アンテナ)により実現されるものであってもよい。
RF受信部15は、アンテナAnt2を介して受信したRF信号RFinに対して、RF復調処理を施し、ベースバンド信号、すなわち、時間領域の信号Sig5_tを取得する。RF受信部15は、取得した信号Sig5_tを受信処理部16に出力する。
受信処理部16は、信号Sig5_tに対して、ベースバンドの復調処理(FFT処理、チャネル等化処理、デマッピング(サブキャリア復調処理)、ECC処理、デインタリーブ処理等)を行うことで、データD6を取得する。そして、受信処理部16は、取得したデータD6を抽出部17に出力する。
抽出部17は、受信処理部16から出力されるデータD6を入力し、データD6から、スケジューリング処理に必要なデータをデータD7として抽出する。そして、抽出部17は、データD7をスケジューラ18に出力する。
スケジューラ18は、図2に示すように、割り当て単位決定部181と、UEペア生成部182と、PFメトリック算出部183と、UEペア決定部184と、制御信号生成部185とを備える。
割り当て単位決定部181は、抽出部17から出力されるデータD7を入力し、データD7に基づいて、割り当て単位を決定する。そして、割り当て単位決定部181は、決定した割り当て単位に関する情報を含むデータをデータD8として、UEペア生成部182と制御信号生成部185とに出力する。
UEペア生成部182は、図3に示すように、ペアリングメトリック算出部1821と、ペアリングメトリックソート部1822と、UEグループ分割部1823とを備える。
ペアリングメトリック算出部1821は、抽出部17から出力されるデータD7と、割り当て単位決定部181から出力されるデータD8とを入力する。ペアリングメトリック算出部1821は、データD7およびデータD8に基づいて、ユーザ端末ごとに、ペアリングメトリックを算出し、算出したペアリングメトリックを含むデータをデータM(i)として、ペアリングメトリックソート部1822に出力する。なお、i番目のユーザ端末UEi(i:自然数、本実施形態では、1≦i≦6)のペアリングメトリック値をM(i)と表記する。
ペアリングメトリックソート部1822は、ペアリングメトリックソート部1822から出力されるデータM(i)を入力し、データM(i)を用いて、ソート処理を行う。そして、ペアリングメトリックソート部1822は、当該ソート処理の結果を含むデータをデータM_sortとして取得し、取得したデータM_sortをUEグループ分割部1823に出力する。
UEグループ分割部1823は、ペアリングメトリックソート部1822から出力されるデータM_sortを入力する。UEグループ分割部1823は、データM_sortに基づいて、ユーザ端末を2つのグループに振り分ける処理を行う。UEグループ分割部1823は、振り分け処理の結果を含むデータをデータD9として、PFメトリック算出部183に出力する。
PFメトリック算出部183は、抽出部17から出力されるデータD7と、UEペア生成部182から出力されるデータD9とを入力する。PFメトリック算出部183は、データD7に含まれる各ユーザ端末のスループット等のデータと、データD9に含まれる振り分け処理の結果のデータとに基づいて、割り当て単位におけるPF(Proportional Fairness)メトリックを算出し、算出した結果を含むデータをデータD10としてUEペア決定部184に出力する。また、PDFメトリック算出部183は、算出したPFメトリックのデータを記憶部19に記憶する。
UEペア決定部184は、PFメトリック算出部183から出力されるデータD10を入力する。UEペア決定部184は、データD10に基づいて、割り当て単位に割り当てるユーザ端末のペアを決定する。そして、UEペア決定部184は、決定したユーザ端末のペアの情報を含むデータをデータD11として、制御信号生成部185に出力する。
制御信号生成部185は、割り当て単位決定部181から出力されるデータD8、および、UEペア決定部184から出力されるデータD11を入力する。制御信号生成部185は、データD8、D9、および、D11に基づいて、制御信号Ctlを生成し、生成した制御信号Ctlをデータ選択部11およびNOMA処理部13に出力する。
記憶部19は、PFメトリック算出部183から出力されるデータ(PFメトリックのデータ)を、PFメトリック算出部183からの指令に従い、書き込む。また、記憶部19は、PFメトリック算出部183からの指令に従い、記憶しているデータを読み出し、PFメトリック算出部183に出力する。
(1.1.2:ユーザ端末の構成)
ユーザ端末の構成を、高性能なユーザ端末の構成と、低性能なユーザ端末の構成とに分けて、以下、説明する。
なお、説明便宜のため、ユーザ端末UE1が高性能なユーザ端末であり、ユーザ端末UE2が低性能なユーザ端末であるものとして、以下、説明する。また、ユーザ端末UE1とユーザ端末UE2において、同様の機能部については、同一符号を付す。
図4は、第1実施形態に係るユーザ端末UE1(高性能なユーザ端末の一例)の概略構成図である。
図5は、第1実施形態に係るユーザ端末UE2(低性能なユーザ端末の一例)の概略構成図である。
≪ユーザ端末UE1(高性能なユーザ端末の一例)の構成≫
ユーザ端末UE1は、図4に示すように、アンテナAnt21と、RF受信処理部21と、干渉除去部22と、伝送特性推定部23と、受信処理部24と、スループット取得部25とを備える。
また、ユーザ端末UE1は、送信処理部26と、RF送信処理部27と、アンテナAnt22とを備える。
アンテナAnt21は、外部(例えば、基地局BS1)から放射(送信)された電波(RF信号)を受信するためのアンテナである。
RF受信処理部21は、アンテナAnt21を介して受信したRF信号RFin21に対して、RF復調処理を施し、ベースバンド信号、すなわち、時間領域の信号Sig22_tを取得する。RF受信処理部21は、取得した信号Sig22_tを干渉除去部22、および、伝送特性推定部23に出力する。
干渉除去部22は、RF受信処理部21から出力される信号Sig22_tに対して、SIC(sequential interference cancellation)処理を行い、自装置(ユーザ端末UE1)宛の信号のみを取り出す。干渉除去部22は、SIC処理により取り出した信号を信号Sig23_tとして、受信処理部24に出力する。なお、干渉除去部22は、伝送特性推定部23により取得された伝送特性に関する情報を含むデータも入力し、当該伝送特性に基づいて、SIC処理を実行する。
伝送特性推定部23は、RF受信処理部21から出力される信号Sig22_tを入力する。伝送特性推定部23は、信号Sig22_tから、例えば、基地局BS1から送信された参照信号Sig_refの減衰度合いを検出し、当該検出結果に基づいて、基地局BS1からユーザ端末UE1までの伝送路の特性を推定する(チャネル推定を行う)。そして、伝送特性推定部23は、取得(推定)した伝送路の特性に関するデータを干渉除去部22および受信処理部24に出力する。
受信処理部24は、信号Sig23_tに対して、ベースバンドの復調処理(FFT処理、チャネル等化処理、デマッピング(サブキャリア復調処理)、ECC処理、デインタリーブ処理等)を行うことで、データDout(UE1)を取得する。なお、受信処理部24は、取得したデータDout(UE1)をスループット取得部25に出力する。
スループット取得部25は、受信処理部24から出力されるデータDout(UE1)を入力し、データDout(UE1)に基づいて、スループット(例えば、基地局BS1から単位時間あたりの実効データ転送量)を、スループットTP(UE1)として、取得する。
送信処理部26は、ユーザ端末UE1から基地局BS1に送信するデータDin(UE1,BS1)を入力する。送信処理部26は、データDinに対して、インターリーブ処理、ECC処理、マッピング処理(サブキャリア変調処理)、IFFT処理等を行い、時間領域の信号Sig24_tを取得する。そして、送信処理部26は、取得した信号Sig24_tをRF送信処理部27に出力する。
RF送信処理部27は、送信処理部26から入力される信号Sig24_tに対して、所定の搬送波を用いたRF変調処理を施し、RF信号RFout25を取得する。そして、RF送信処理部27は、取得したRF信号RFout25をアンテナAnt22から外部(基地局BS1)へ放射(送信)する。
アンテナAnt22は、RF送信処理部27からのRF信号RFout25を外部へ放射(送信)するためのアンテナである。なお、アンテナAnt21とアンテナAnt22とは、1つのアンテナ(送受信アンテナ)により実現されるものであってもよい。
≪ユーザ端末UE2(低性能なユーザ端末の一例)の構成≫
ユーザ端末UE2は、図5に示すように、図4のユーザ端末UE1の構成から、干渉除去部22を削除した構成を有している。
つまり、ユーザ端末UE2では、受信処理部24は、RF受信処理部21から出力される信号Sig22_tを入力し、信号Sig22_tに対して受信処理を行う。
ユーザ端末UE2の他の構成については、ユーザ端末UE1の構成と同様である。
なお、他のユーザ端末UE3〜UE6も、ユーザ端末UE1あるいはユーザ端末UE2と同様の構成を有している。
<1.2:無線通信システムの動作>
以上のように構成された無線通信システム1000の動作について、以下、説明する。
以下では、基地局BS1が、6個のユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信する場合について説明する。
図6〜図9は、無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当て、通信するときのシーケンス図である。
図10は、無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6に対して、周波数資源を割り当てる処理のフローチャートである。
図11は、周波数−電力特性を示す図であり、無線通信システム1000において、ユーザ端末UE1〜UE6対する周波数資源の割り当て状態を示す図である。
以下では、図面を参照しながら、無線通信システム1000の動作について、説明する。
(ステップSS101):
ステップSS101において、ユーザ端末UE1〜UE6は、それぞれ、基地局BS1に対して、基地局BS1で実行されるスケジューリング処理のために必要な情報Info_scheduling(UE1)〜Info_scheduling(UE1)を送信する。
スケジューリング処理に必要な情報Info_scheduling(UEk)には、ユーザ端末UEkのサブキャリア間隔Δf(隣接するサブキャリア間の周波数の間隔)、受信SNR、UEカテゴリ番号、QCI(QoS Class Identifier)に関する情報等が含まれる。
UEカテゴリ番号とは、ユーザ端末の性能を番号で定義したものであり、その番号が大きい程、ユーザ端末の性能が高いことを示す。
QCIとは、ユーザ端末の送信パケットごとに割り当てられる番号のことをいい、サービス品質を番号で定義するものである。QCIの値が大きい程、優先度が低いことを示す。
なお、スケジューリング処理に必要な情報Info_scheduling(UEk)には、ユーザ端末UEkのSIC処理能力の可否等の情報を含ませてもよい。
(ステップSS102):
ステップSS102において、ユーザ端末UE1〜UE6は、それぞれ、スループット取得部25により、スループットを取得し、取得したスループットの情報をデータInfo_TP(UE1)〜Info_TP(UE6)として、基地局BS1に送信する。
(ステップSS103(ステップS1〜S3)):
ステップSS103(ステップS1〜S3)において、基地局BS1の割り当て単位決定部181は、ステップSS101で収集したユーザ端末UE1〜UE6のサブキャリア間隔を考慮して、複数のユーザ端末(本実施形態では、2つのユーザ端末)に割り当てる周波数領域(サブバンド)を設定する。割り当て単位決定部181は、例えば、図10に示すように、サブバンドの周波数幅を所定の周波数幅(図10では、60kHz幅)として、複数のサブバンドを設定する。図10では、3つのサブバンド(サブバンド1、サブバンド2、サブバンド3)が設定されている。
(ステップSS104(ステップS4)):
ステップSS104(ステップS4)において、基地局BS1のペアリングメトリック算出部1821は、ペアリングメトリック算出処理を行う。
具体的には、ペアリングメトリック算出部1821は、ユーザ端末UEi(i:自然数、本実施形態では、1≦i≦6)のペアリングメトリック値M(i)を、下記数式に相当する処理を行うことで、算出する。
M(i)=α×MSNR(i)+β×MUE−Cat(i)+γ×MQCI(i)
QCI(i)=Inv(QCI(i))
M(i):ペアリングメトリック値
SNR(i):SNRのソート順位
UE−Cat(i):対象UEのUEカテゴリ番号
QCI(i):QCIごとに予め設定された優先度
α、β、γ:係数
なお、係数α、β、γは、正の実数であり、
α+β+γ=1
を満たす。
また、Inv(x)は、変数xについて単調減少関数であり、その関数の値は、正の実数をとる。
また、M(i)、MSNR(i)、MUE−Cat(i)、MQCI(i)は、すべて、正の数(実数または整数)であるものとする。
図12は、ユーザ端末UEiのペアリングメトリック値M(i)について説明するための図である。
図12に示すように、
(H1)SNR(MSNR(i))の値が大きく、
(H2)UEカテゴリ番号(MUE_Cat(i))の値が大きく、
(H3)Inv(QCI(i))の値(MUE_QCI(i)の値)が大きい
ほど、ユーザ端末が高性能である。
一方、
(L1)SNR(MSNR(i))の値が小さく、
(L2)UEカテゴリ番号(MUE_Cat(i))の値が小さく、
(L3)Inv(QCI(i))の値(MUE_QCI(i)の値)が小さい
ほど、ユーザ端末が低性能である。
したがって、上記の数式により、MSNR(i)、MUE_Cat(i)、MUE_QCI(i)を、係数α、β、γにより重み付け加算した値であるペアリングメトリック値M(i)は、ユーザ端末UEiの性能を適切に評価した値である。
つまり、ペアリングメトリック算出部1821は、上記数式に相当する処理を行うことで、各ユーザ端末の性能を適切に評価した値であるペアリングメトリック値M(i)を取得する。
なお、ペアリングメトリック算出部1821は、全てのユーザ端末UE1〜UE6のペアリングメトリック値M(1)〜M(6)を取得する。
(ステップSS105(ステップS5)):
ステップSS105(ステップS5)において、基地局BS1のペアリングメトリックソート部1822は、ペアリングメトリックソート処理を行う。ペアリングメトリックソート処理について、図13を用いて説明する。
図13は、ペアリングメトリックソート処理およびUEグループ分割処理を説明するための図である。
ペアリングメトリックソート部1822は、ペアリングメトリック算出部により取得された全てのユーザ端末UE1〜UE6のペアリングメトリック値M(1)〜M(6)を、降順または昇順に並べる。図13では、左側から右側に向かって昇順にユーザ端末UE1〜UE6のペアリングメトリック値M(1)〜M(6)を並べて表示している。
つまり、図13は、
M(2)<M(4)<M(6)<M(1)<M(3)<M(5)
である場合の状態を模式的に示している。
ユーザ端末UE1〜UE6のペアリングメトリック値M(1)〜M(6)が上記の大小関係である場合、ペアリングメトリックソート部1822は、ペアリングメトリック値M(1)〜M(6)に対してソート処理を行い、当該ペアリングメトリック値M(1)〜M(6)を昇順(または降順)に並べることで、ソート結果のデータM_sortを取得する。
なお、説明便宜のため、ユーザ端末UE1〜UE6のペアリングメトリック値M(1)〜M(6)は、上記大小関係を満たすものとして、以下、説明する。
(ステップSS106(ステップS6)):
ステップSS106(ステップS6)において、基地局BS1のUEグループ分割部1823は、UEグループ分割処理を行う。UEグループ分割処理について、図13を用いて説明する。
UEグループ分割部1823は、全てのユーザ端末UE1〜UE6を、ペアリングメトリック値M(i)のソート結果に基づいて、2つのグループに分ける。
UEグループ分割部1823は、通信対象としてユーザ端末の数がN1である場合、N1個のユーザ端末のペアリングメトリック値M(i)を昇順(または降順)に並べた配列データを取得し、当該配列データにおいて、ペアリングメトリック値M(i)の値が最小のものから大きくなる順に(N1/2)個(N1が奇数の場合、Int(N1/2)個、または、Int(N1/2)+1個)のペアリングメトリック値M(i)を抽出し、抽出したペアリングメトリック値に相当するユーザ端末を下位グループG_Lowに振り分ける。なお、Int(x)は、xを超えない最大の整数を返す関数である。
そして、上記配列配列データにおいて、下位グループG_Lowに振り分けられなかったユーザ端末を、上位グループG_Highに振り分ける。
例えば、図13の場合、UEグループ分割部1823は、6個(N1=6)のユーザ端末のペアリングメトリック値M(i)を昇順(または降順)に並べた配列データM_sortを
M_sort=[M(2),M(4),M(6),M(1),M(3),M(5)]
として取得する。
そして、UEグループ分割部1823は、ペアリングメトリック値M(i)の値が最小のものから大きくなる順に(N1/2)個(=3個)のペアリングメトリック値M(i)を抽出し、抽出したペアリングメトリック値に相当するユーザ端末を下位グループG_Lowに振り分ける。つまり、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末のペアリングメトリックの集合をS_Lowとすると、
S_Low={M(2),M(4),M(6)}
となる。したがって、図13に示すように、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末は、ユーザ端末UE2、UE4、および、UE6となる。
そして、上位グループG_Highに含まれるユーザ端末のペアリングメトリックの集合をS_Highとすると、
S_High={M(1),M(3),M(5)}
となる。したがって、図13に示すように、下位グループG_Highに含まれるユーザ端末は、ユーザ端末UE1、UE3、および、UE5となる。
上記のようにしてユーザ端末を振り分けた上位グループG_High、下位グループG_Lowの情報を含むデータを、UEグループ分割部1823は、データD9として、取得する。そして、UEグループ分割部1823は、取得したデータD9を、PFメトリック算出部183に出力する。
なお、UEペア生成部182で実行される処理(グループ分け処理等)は、上記で説明したものに限定されることはなく、所定の値以上のペアリングメトリック値を有するユーザ端末を含むグループと、所定の値未満のペアリングメトリック値を有するユーザ端末を含むグループと、に分ける処理であれば、他の処理でもよい。
(ステップSS107(ステップS7)):
ステップSS107(ステップS7)では、基地局BS1が、PFメトリックを算出する処理を行う。
具体的には、基地局BS1のPFメトリック算出部183は、以下の数式に相当する処理を行い、上位グループG_High、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末と、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末との組(ペア)についてのPFメトリックΓ(i,j)を算出する。
Figure 2018157361

i,j:ユーザ端末の番号
Γ(i,j):k番目の割り当て単位(サブバンド)のPFメトリック
TPi,k:ユーザ端末UEiのk番目のサブキャリアによる瞬時スループット
ave_TP:ユーザ端末UEiのスループットの平均値
TPj,k:ユーザ端末UEjのk番目のサブキャリアによる瞬時スループット
ave_TP:ユーザ端末UEjのスループットの平均値
なお、ユーザ端末UEiのk番目のサブキャリアによる瞬時スループットTPi,k、ユーザ端末UEjのk番目のサブキャリアによる瞬時スループットTPj,kは、ステップSS102において、基地局BS1が各ユーザ端末から取得したスループットについての情報データInfo_TP(UE1)〜Info_TP(UE6)から取得される。
また、PFメトリック算出部183は、各ユーザ端末から取得したスループットについての情報データInfo_TP(UE1)〜Info_TP(UE6)から取得した瞬時スループットのデータを記憶部19に記憶しており、過去に記憶した瞬時スループットTPi,k(TPj,k)のデータを読み出し、読み出した(複数の)スループットの値TPi,k(TPj,k)の平均値をとることで、ユーザ端末UEiのスループットの平均値ave_TP(ユーザ端末UEjのスループットの平均値ave_TP)を取得する。
上記数式から分かるように、PFメトリック算出部183は、ユーザ端末UEiついて、割り当て単位(所定の周波数幅のサブバンド)に含まれるサブキャリアについての瞬時スループットを、過去の所定期間において取得されたユーザ端末UEiのスループットの平均値で除算した値をユーザ端末UEiのPFメトリック値(上記数式の右辺の第1項の値)として取得する。
また、PFメトリック算出部183は、ユーザ端末UEjついて、割り当て単位(所定の周波数幅のサブバンド)に含まれるサブキャリアについての瞬時スループットを、過去の所定期間において取得されたユーザ端末UEjのスループットの平均値で除算した値をユーザ端末UEjのPFメトリック値(上記数式の右辺の第2項の値)として取得する。
そして、PFメトリック算出部183は、ユーザ端末UEiとユーザ端末UEjをペアとしたときのPFメトリック値を上記2つの値の合計とする。すなわち、PFメトリック算出部183は、ユーザ端末UEiとユーザ端末UEjをペアとしたときのPFメトリック値Γ(i,j)を上式により取得する。
なお、図13の場合、(1)ユーザ端末UEiのPFメトリック値(上記数式の右辺の第1項の値)を、上位グループG_Highに含まれるユーザ端末UEiのPFメトリック値とし、(2)ユーザ端末UEjのPFメトリック値(上記数式の右辺の第2項の値)を、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末UEjのPFメトリック値として、上式により、ユーザ端末UEi(上位グループG_Highのユーザ端末)とユーザ端末UEj(下位グループG_Lowのユーザ端末)をペアとしたときのPFメトリック値Γ(i,j)が、PFメトリック算出部183により取得される。
このように、通信対象の全てユーザ端末を2つのグループに分けて、それぞれのグループから1つずつユーザ端末を選択し、選択したユーザ端末のペアについてのPFメトリック値Γ(i,j)を算出することで、PFメトリック値Γ(i,j)を算出するための演算量を削減することができる。
例えば、通信対象のユーザ端末が2×n個存在する場合、2×n個のユーザ端末の中から任意の2つのユーザ端末を選択してPFメトリック値Γ(i,j)を算出する場合、2×n=2×n^2−n個のPFメトリック値Γ(i,j)を算出する処理を行う必要がある。
一方、上記のように2つのグループに分けて、それぞれのグループ(n個のユーザ端末を含むグループ)から1つずつユーザ端末を選択してPFメトリック値Γ(i,j)を算出する場合、2×n=2×n^2−n個のPFメトリック値Γ(i,j)を算出する処理は、n^2個のPFメトリック値Γ(i,j)を算出する処理を行えばよい。
例えば、n=100のとき、
2×n=2×n^2−n=19900
n^2=10000
である。したがって、本実施形態のPFメトリック値算出処理では、グループ分けしないときのPFメトリック値算出処理処理に比べて、PFメトリック値Γ(i,j)を算出する処理を行う回数を9900回少なくすることができる。
なお、図13の場合、PFメトリック算出部183は、上位グループG_High(3個のユーザ端末を含むグループ)から選択した1つのユーザ端末UEiと、下位グループG_Low(3個のユーザ端末を含むグループ)から選択した1つのユーザ端末UEjとのペアのPFメトリック値Γ(i,j)を算出すればよいので、9回(=3×3)のPFメトリック値算出処理を行うだけでよい。
PFメトリック算出部183は、上記処理により取得したPFメトリック値Γ(i,j)を含むデータをデータD10として、UEペア決定部184に出力する。
(ステップSS108(ステップS8)):
ステップSS108(ステップS8)において、UEペア決定部184は、メトリック算出部183が取得した9個のPFメトリック値Γ(i,j)の中の最大値をとるユーザ端末のペアを割り当て単位(所定の周波数幅のサブバンド)に割り当てるペアに設定する。
ここでは、図11のサブバンド1に相当する割り当て単位(60kHzのサブバンド)において、PFメトリック値Γ(1,2)が最大値であったものとする。このとき、サブバンド1に相当する割り当て単位(60kHzのサブバンド)には、ユーザ端末UE1(上位グループG_Highに含まれるユーザ端末)とユーザ端末UE2(下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末)とが割り当てられる。なお、ユーザ端末UE1の受信SNRの方が、ユーザ端末UE2の受信SNRよりも高いものとする。
この場合、制御信号生成部185は、図11に示すように、ユーザ端末UE1のサブキャリアの電力を小さくし、ユーザ端末UE2のサブキャリアの電力を大きくするように指示するための制御信号Ctlを生成する。そして、制御信号生成部185は、生成した制御信号CtlをNOMA処理部13に出力する。
NOMA処理部13は、制御信号Ctlに従い、サブバンド1に相当する割り当て単位(60kHzのサブバンド)において、ユーザ端末UE1用のデータが低い電力のサブキャリア(サブキャリア間隔Δf=60kHz)で変調され、ユーザ端末UE2用のデータが高い電力のサブキャリア(サブキャリア間隔Δf=60kHz)で変調されるように各種設定を行う(図11のサブバンド1の状態となるように設定する)。
そして、基地局BS1では、ペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、UEグループ分割処理、PFメトリック算出処理、UEペア割り当て処理が、設定した割り当て単位数分繰り返し実行される。この処理を行うために、ステップS9で、カウンタ値iを1だけインクリメントし、ステップS10で、iとNとの比較判定処理が実行され、上記のPFメトリック算出処理、UEペア割り当て処理がN回実行される。
本実施形態では、N=3なので、上記のペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、UEグループ分割処理、PFメトリック算出処理、UEペア割り当て処理が3回実行される。
そして、例えば、図11のサブバンド2(2番目の割り当て単位)において、上位グループG_Highに含まれるユーザ端末UE3(キャリア間隔Δf=60kHz、受信SNR:大、ユーザ端末)と、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末UE4(キャリア間隔Δf=60kHz、受信SNR:小)とのペアのPFメトリック値が最大である場合、基地局BS1は、サブバンド2の周波数資源を、ユーザ端末UE3、UE4に割り当て、図11に示すような状態となるように、NOMA処理部の各種設定を行う。
また、例えば、図11のサブバンド3(3番目の割り当て単位)において、上位グループG_Highに含まれるユーザ端末UE5(キャリア間隔Δf=60kHz、受信SNR:大)と、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末UE6(キャリア間隔Δf=60kHz、受信SNR:小)とのペアのPFメトリック値が最大である場合、基地局BS1は、サブバンド3の周波数資源を、ユーザ端末UE5、UE6に割り当て、図11に示すような状態となるように、NOMA処理部の各種設定を行う。
(ステップSS109):
ステップSS109において、基地局BS1は、上記処理で設定した情報、すなわち、データ通信に用いる周波数資源の割り当てについての情報、ユーザ端末の割り当てについての情報、使用するサブキャリアの情報(キャリア周波数、キャリア間隔等)をデータInfo_Rslt(UEk)(k:自然数、1≦k≦6)として、各ユーザ端末UEkに送信する。
(ステップSS110):
ステップSS110において、各ユーザ端末は、基地局BS1から受信したデータInfo_Rslt(UEk)に基づいて、基地局BS1と通信できるように各種設定を行う。そして、当該設定が完了したら、各ユーザ端末UEkは、基地局BS1に対して、Ack信号Ack(UEk)を送信する。
基地局BS1は、各ユーザ端末UEkからAck信号Ack(UEk)を受信したら、各ユーザ端末UEkとの通信コネクションを確立させる処理を行う。
(ステップSS111〜SS113):
そして、基地局BS1と各ユーザ端末UEkとの通信コネクションが確立したら、基地局BS1と各ユーザ端末UEkとのデータ通信を開始する。
例えば、基地局BS1と、ユーザ端末UE1、UE2とは、図11のサブバンド1を用いて、NOMAによる多重通信が実行される。つまり、基地局BS1と、ユーザ端末UE1、UE2とは、周波数軸方向に直交性を保ちつつ、電力軸方向に非直交となるサブキャリアであって、図11のスペクトル状態となるサブキャリアを用いてNOMAによる多重通信が実行される。
具体的には、制御信号生成部185は、ユーザ端末UE1およびUE2へ送信するデータを選択するように指示する制御信号Ctlをデータ選択部11に出力する。
データ選択部11は、制御信号Ctlに基づいて、ユーザ端末UE1およびUE2へ送信するデータDin(BS1,UE1)、Din(BS1,UE2)を選択し、当該データDin(BS1,UE1)、Din(BS1,UE2)をECC部12に出力する。
ECC部12は、データDin(BS1,UE1)、Din(BS1,UE2)に対して、インターリーブ処理、ECC処理を行い、処理後のデータD2a、D2bをNOMA処理部13に出力する。
NOMA処理部13のマッピング処理部131は、制御信号Ctlに従い、データD2a(ユーザ端末UE1用データ)、D2b(ユーザ端末UE2用データ)を、IQ複素平面内の所定の位置にマッピングし、IQ複素平面上においてマッピングされた各点に対応する振幅Amp、周波数fを取得する。
そして、上記のようにして取得したIQ複素平面上の各点に対応する振幅Amp、周波数fをベクトルデータvD3(Amp,freq)として、IFFT部132に出力する。
IFFT部132は、ベクトルデータvD3(Amp,freq)に基づいて、IQ複素平面上の各点に対応するサブキャリアを生成する。
つまり、ユーザ端末UE1用データが低い電力となるように小さな振幅の信号となるようにサブキャリア変調を行い、ユーザ端末UE2用データが高い電力となるように大きな振幅の信号となるようにサブキャリア変調を行う。
このようにして生成したサブキャリア(サブキャリア変調した信号)に対してIFFT処理を行うことで、時間領域の信号Sig4_tを取得する。
そして、RF送信処理部14は、上記のようにして、NOMA処理部により取得された時間領域の信号Sig4_tに対してRF変調処理を行い、RF信号を生成する。そして、生成されたRF信号がアンテナAnt11からユーザ端末UE1、UE2に送信される。
なお、このとき、RF信号にユーザ端末UE1、UE2へは、サブバンド1を共に使用するペアのユーザ端末の情報を含めて、当該RF信号を送信することが好ましい。
ユーザ端末UE1では、基地局BS1から送信されてきたRF信号を受信し、RF受信処理部21によりRF受信処理を行った後、干渉除去部22が、SIC(sequential interference cancellation)処理を行い、自装置(ユーザ端末UE1)宛の信号を取り出す。具体的には、干渉除去部22は、まず、電力レベルの低いUE1用の信号成分をノイズ成分とみなし、電力レベルの高いUE2用の信号成分を抽出する。そして、干渉除去部22は、UE1用の信号とUE2用の信号との多重信号から、抽出したUE2用の信号成分を差し引くことで、UE1用の信号を取り出す。
そして、上記のようにして取り出したUE1用の信号に対して、受信処理部24による受信処理を実行することで、ユーザ端末UE1宛のデータDout(UE1)を取得する。
一方、ユーザ端末UE2では、基地局BS1から送信されてきたRF信号を受信し、RF受信処理部21によりRF受信処理を行った後、干渉除去部22において、SIC(sequential interference cancellation)処理を行うことなく、受信処理部24で受信処理を行うことで、ユーザ端末UE2宛のデータDout(UE2)を取得する。
つまり、ユーザ端末UE2では、受信SNRが低いので、電力レベルの低いUE1用の信号成分は、ノイズ成分とみなすことができ、SIC処理を行うことなく、受信処理部24で受信処理を行うことで、ユーザ端末UE2宛のデータDout(UE2)を取得することができる。
上記のように処理することで、無線通信システム1000では、サブバンド1において、基地局BS1と、ユーザ端末UE1、UE2とのNOMAによる多重通信を行うことができる。
また、他のサブバンド(図11のサブバンド2、3)についても同様に、基地局BS1と、ペアとなった2つのユーザ端末との間で、NOMAによる多重通信を行うことができる。
以上のように、無線通信システム1000では、多様なユーザ端末(多様な機器)についての性能を適切に評価するための指標となるペアリングメトリックM(i)を新たに定義し、ペアリングメトリックM(i)に基づいて、通信対象のユーザ端末を2つのグループ(上位グループG_Highおよび下位グループG_Low)に分ける。そして、無線通信システム1000では、2つのグループから、それぞれ、1個ずつユーザ端末を選択してユーザ端末のペアを作り、当該ペアについて、PFメトリック値Γ(i,j)を算出する。
そして、無線通信システム1000では、算出したPFメトリック値Γ(i,j)に基づいて、サブバンドに割り当てるユーザ端末のペアを決定する。
したがって、無線通信システム1000では、ペアリング決定処理のための演算量を低減することができる。さらに、無線通信システム1000では、機器の性能を適切に評価することができるペアリングメトリックM(i)を用いて、ユーザ端末のペアリング処理(ユーザ端末の割り当て処理)を行うので、性能の低いユーザ端末が不適切に通信対象外とされることを防止することができる。
したがって、無線通信システム1000では、多様な機器が多数接続される場合であっても、ペアリング決定処理の演算量を抑えつつ、低性能・低消費電力の機器も適切にペアリングの対象になり、適切に周波数資源を割り当てた通信を実現することができる。
なお、上記では、ユーザ端末UE1、UE2において、スループット取得部25が自装置のスループットを取得し、取得したスループットの情報を基地局BS1に送信し、基地局BS1で、スループットにより、PFメトリックΓ(i,j)を取得する場合について説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されることはなく、例えば、ユーザ端末UE1、UE2において、スループット取得部25の代わりに、SINR(Signal−to−interference−plus−noise ratio)を取得するSINR取得部を設け、当該SINR取得部で自装置のSINRを取得し、取得したSINRの情報を基地局BS1に送信し、基地局BS1で、SINRにより、PFメトリックΓ(i,j)を取得するようにしてもよい。そして、この場合、基地局BS1のPFメトリック算出部183は、以下の数式に相当する処理を行い、上位グループG_High、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末と、下位グループG_Lowに含まれるユーザ端末との組(ペア)についてのPFメトリックΓ(i,j)を算出するようにすればよい。
Figure 2018157361

i,j:ユーザ端末の番号
Γ(i,j):k番目の割り当て単位(サブバンド)のPFメトリック
SINRi,k:ユーザ端末UEiのk番目のサブキャリアによる瞬時SINR
ave_SINR:ユーザ端末UEiのSINRの平均値
SINRj,k:ユーザ端末UEjのk番目のサブキャリアによる瞬時SINR
ave_SINR:ユーザ端末UEjのSINRの平均値
≪変形例≫
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
上記と同じ部分については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図14は、第1実施形態の変形例に係る基地局BS1Aの概略構成図である。
図15は、第1実施形態の変形例に係る基地局BS1AのUEペア生成部182Aとパラメータ調整部20の概略構成図である。
本変形例の無線通信システムの基地局BS1Aは、図14に示すように、第1実施形態の基地局BS1において、UEペア生成部182をUEペア生成部182Aに置換し、さらに、パラメータ調整部20を追加して構成を有している。
それ以外については、本変形例の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1000と同様である。
UEペア生成部182Aは、図15に示すように、第1実施形態のUEペア生成部182において、ペアリングメトリック算出部1821を、ペアリングメトリック算出部1821Aに置換した構成を有している。
パラメータ調整部20は、ペアリングメトリックを算出するために用いられる重み付け係数wjについてのデータをペアリングメトリック算出部1821Aに出力する。
ペアリングメトリック算出部1821Aは、抽出部17から出力されるデータD7と、割り当て単位決定部181から出力されるデータD8とを入力する。また、ペアリングメトリック算出部1821Aは、パラメータ調整部20から出力される重み付け係数wjについてのデータを入力する。
ペアリングメトリック算出部1821Aは、ユーザ端末UEi(i:自然数、本実施形態では、1≦i≦6)のペアリングメトリック値M(i)を、下記数式に相当する処理を行うことで、算出する。
Figure 2018157361
(i)は、ユーザ端末UEiの性能等を表す値
:重み付け係数(0≦w≦1)
つまり、本変形例では、ペアリングメトリック算出部1821Aにより、N個のユーザ端末UEiの性能等を表す値を用いて、ペアリングメトリック値M(i)を算出することができる。
第1実施形態は、N=3の場合であり、
(i)=MSNR(i)
(i)=MUE−Cat(i)
(i)=MQCI(i)
α=w
β=w
γ=w
として、ペアリングメトリック値M(i)(=α×MSNR(i)+β×MUE−Cat(i)+γ×MQCI(i))が算出される。
本変形例の無線通信システムでは、N=3の場合に限定されず、任意のN個のユーザ端末UEiの性能等を表す値を用いて、ペアリングメトリック値M(i)を算出することができる。
例えば、図16に示すように、ペアリングメトリック算出部1821Aでは、第1実施形態の3つのユーザ端末UEiの性能等を表す値(MSNR(i)、MUE−Cat(i)、MQCI(i))に加えて、第4のユーザ端末UEiの性能等を表す値として、ユーザ端末UEiのSIC性能を表すMSIC(i)も含めて、ペアリングメトリック値M(i)(=w×MSNR(i)+w×MUE−Cat(i)+w×MQCI(i)+w×MSIC(i))を算出することができる(N=4の場合)。
さらに、本変形例の無線通信システムでは、パラメータ調整部20により、重み付け係数wjを調整することで、M(i)のペアリングメトリック値M(i)への影響度合いを調整することができる。したがって、より適切かつ柔軟にペアリングメトリック値M(i)を取得することができる。
以上のように、本変形例の無線通信システムでは、より適切かつ柔軟にペアリングメトリック値M(i)を用いて、ペアリングメトリック算出処理、ペアリングメトリックソート処理、および、UEグループ分割処理を実行することができる。
そして、本変形例の無線通信システムにおいても、第1実施形態の無線通信システムと同様に、多様な機器が多数接続される場合であっても、ペアリング決定処理の演算量を抑えつつ、低性能・低消費電力の機器も適切にペアリングの対象になり、適切に周波数資源を割り当てた通信を実現することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態(変形例を含む)の無線通信システムでは、各ユーザ端末のスループット、SINRの値を、例えば、図6に示すタイミングで取得する場合を一例として説明したが、各ユーザ端末のスループット、SINRの値を取得するタイミングは、上記以外のタイミングでもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)の無線通信システムにおいて、例えば、一定期間ごとに、周波数資源の割り当て処理を更新するようにしてもよい。これにより、無線通信システムの通信状況が変わった場合であっても、適切に、周波数資源を複数のユーザ端末で利用することができる。
また、「ユーザ端末」とは、ユーザが能動的に使用できる端末装置だけでなく、無線通信機能付きの温度センサのように、ユーザが能動的に使用する機能を有しない(例えば、ユーザインターフェースを有しない)機器等も含む概念である。
また、上記実施形態(変形例を含む)では、ユーザ端末の数は「6」であったが、ユーザ端末の数は、他の数であってもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)で説明した無線通信システムにおいて、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図17に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
1000 無線通信システム
BS1、BS1A 基地局(無線基地局)
UE1、UE2、UE3、UE4、UE5、UE6 ユーザ端末
13 NOMA処理部
18 スケジューラ
181 割り当て単位決定部
182、182A UEペア生成部
1821、1821A ペアリングメトリック算出部
1822 ペアリングメトリックソート部
1823 UEグループ分割部
183 PFメトリック算出部
184 UEペア決定部
20 パラメータ調整部

Claims (6)

  1. 通信可能エリア内の複数のユーザ端末と無線通信を行う無線基地局であって、
    前記ユーザ端末の性能を評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリック値を算出するペアリングメトリック算出部と、
    前記ペアリングメトリック値に対してソート処理を行うペアリングメトリックソート部と、
    前記ペアリングメトリックソート部によるソート処理の結果に基づいて、前記複数のユーザ端末を第1グループおよび第2グループに振り分けるUEグループ分割部と、
    前記第1グループに含まれる前記ユーザ端末と前記第2グループに含まれる前記ユーザ端末をペアにしたときのPFメトリック値を算出するPFメトリック算出部と、
    前記PFメトリック算出部により算出された前記PFメトリック値に基づいて、無線通信に使用する所定の周波数帯域幅を有するサブバンドに割り当てる前記ユーザ端末のペアを決定するUEペア決定部と、
    前記UEペア決定部により特定された前記ユーザ端末のペアに前記サブバンド内の周波数資源が割り当てられるように、NOMA処理を実行するNOMA処理部と、
    を備える無線基地局。
  2. 前記ペアリングメトリック算出部は、
    i番目(i:自然数)の前記ユーザ端末のペアリングメトリック値をM(i)とすると、
    前記ペアリングメトリック値M(i)を、
    M(i)=α×MSNR(i)+β×MUE−Cat(i)+γ×MQCI(i)
    QCI(i)=Inv(QCI(i))
    α+β+γ=1
    M(i):ペアリングメトリック値
    SNR(i):SNRのソート順位
    UE−Cat(i):処理対象のユーザ端末のUEカテゴリ番号
    QCI(i):QCIごとに予め設定された優先度
    Inv(x):xについての単調減少となる関数
    α、β、γ:係数(α、β、γは、正の実数)
    に相当する処理により取得する、
    請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記ペアリングメトリック算出部は、
    i番目(i:自然数)の前記ユーザ端末のペアリングメトリック値をM(i)とすると、
    前記ペアリングメトリック値M(i)を、
    Figure 2018157361
    (i):ユーザ端末UEiの性能等を表す値
    :重み付け係数(0≦w≦1)
    に相当する処理により取得する、
    請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記重み係数wを調整するパラメータ調整部をさらに備える、
    請求項3に記載の無線基地局。
  5. 通信可能エリア内の複数のユーザ端末と無線通信を行う無線基地局により実行される無線通信方法であって、
    前記ユーザ端末の性能を評価するための指標となる指標データから導出されるペアリングメトリック値を算出するペアリングメトリック算出ステップと、
    前記ペアリングメトリック値に対してソート処理を行うペアリングメトリックソートステップと、
    前記ペアリングメトリックソートステップによるソート処理の結果に基づいて、前記複数のユーザ端末を第1グループおよび第2グループに振り分けるUEグループ分割ステップと、
    前記第1グループに含まれる前記ユーザ端末と前記第2グループに含まれる前記ユーザ端末をペアにしたときのPFメトリック値を算出するPFメトリック算出ステップと、
    前記PFメトリック算出ステップにより算出された前記PFメトリック値に基づいて、無線通信に使用する所定の周波数帯域幅を有するサブバンドに割り当てる前記ユーザ端末のペアを決定するUEペア決定ステップと、
    前記UEペア決定ステップにより特定された前記ユーザ端末のペアに前記サブバンド内の周波数資源が割り当てられるように、NOMA処理を実行するNOMA処理ステップと、
    を備える無線通信方法。
  6. 請求項5に記載の無線通信方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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