JP2012041196A - 封着材料層付きガラス部材とそれを用いた電子デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】封着材料層のコーナー部へのレーザ照射に起因するガラス基板や封着層のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡による気密性の低下等を抑制することを可能にした封着材料層付きガラス部材およびそれを用いた電子デバイスを提供する。
【解決手段】ガラス基板3は封止領域5を備える。ガラス基板3の封止領域7上には、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料からなる封着材料層7が設けられている。枠状の封着材料層7は直線部7aとコーナー部7bとで構成されている。封着材料層7はコーナー部7bの幅L12が直線部7aの幅L11より広い。
【選択図】図4

Description

本発明は封着材料層付きガラス部材とそれを用いた電子デバイスおよびその製造方法に関する。
有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display:OELD)、電界放出ディスプレイ(Feild Emission Dysplay:FED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶表示装置(LCD)等の平板型ディスプレイ装置(FPD)では、表示素子を形成した素子用ガラス基板と封止用ガラス基板とを対向配置し、これら2枚のガラス基板を封着したガラスパッケージで表示素子を封止した構造が適用されている。さらに、色素増感型太陽電池のような太陽電池においても、2枚のガラス基板で太陽電池素子(色素増感型光電変換素子)を封止したガラスパッケージを適用することが検討されている。
2枚のガラス基板間を封止する封着材料には、耐湿性等に優れる封着ガラスの適用が進められている。ただし、封着ガラスによる封着温度は400〜600℃程度であるため、加熱炉を用いて焼成した場合には有機EL(OEL)素子や太陽電池素子等の電子素子部の特性が劣化してしまう。そこで、2枚のガラス基板の周辺部に設けられた封止領域間にレーザ吸収材を含む封着用ガラス材料層(封着材料層)を配置し、これにレーザ光を照射し加熱、溶融させて封着層を形成することが試みられている(特許文献1、2参照)。レーザ封着は電子素子部への熱的影響を抑制できるという利点を有する。
FPD等のガラスパッケージでは素子領域の拡大を図るため、主に矩形枠状の封着層が適用されている。このような封着層の形成にレーザ封着を適用する場合には、レーザ光を矩形枠状の封着材料層に沿って走査しながら連続的に照射するため、コーナー部でレーザ光の走査方向(進行方向)が90度変化することになる。コーナー部ではその直前の直線部での速度を急激に減速することになると共に、その直後には速度零から急激に加速することになる。このため、コーナー部におけるレーザ光の照射時間は直線部に比べて長くなり、封着材料層の主成分となる封着ガラスが過剰に加熱し、ガラス基板や封着層にクラックや割れが生じたり、また封着ガラスが発泡して気密性が低下する等の問題が生じる。
このような点に対して、特許文献1、2には封着材料層のコーナー部をR形状とすることが記載されている。R形状のコーナー部は直角状のコーナー部に比べてレーザ光の走査速度の変化量を小さくできるものの、レーザ光を直線部と同速度で走査することは困難である。コーナー部の曲率半径Rを大きくすれば、レーザ光の走査速度の変化量をより小さくできるものの、そのようなコーナー部は素子領域を減少させる要因となる。また、特許文献1、2にはコーナー部でレーザ光の出力や走査速度を制御することが記載されているが、レーザ光の照射位置は常に移動しているため、レーザ光の照射条件(出力や速度)を変更した箇所と封着ガラスの加熱状態が変化した箇所とが一致せず、ガラス基板や封着層のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡等を再現性よく抑制することができない。
特表2008−517446号公報 特表2008−527657号公報
本発明の目的は、封着材料層のコーナー部へのレーザ照射に起因するガラス基板や封着層のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡による気密性の低下等を再現性よく抑制することを可能にした封着材料層付きガラス部材とそれを用いた電子デバイスとその製造方法を提供することにある。
本発明の封着材料層付きガラス部材は、封止領域を備える表面を有するガラス基板と、前記ガラス基板の前記封止領域上に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の焼成層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着材料層とを具備する封着材料層付きガラス部材であって、前記封着材料層の前記直線部の幅L11より前記コーナー部の幅L12が広いことを特徴としている。
本発明の電子デバイスは、第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板と、前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域を備える第2の表面を有し、前記第2の表面が前記第1の表面と対向するように、前記第1のガラス基板上に所定の間隔を持って積層された第2のガラス基板と、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられた電子素子部と、前記電子素子部を封止するように、前記第1のガラス基板の前記第1の封止領域と前記第2のガラス基板の前記第2の封止領域との間に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の溶融固着層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着層とを具備し、前記封着層の前記直線部の幅L21より前記コーナー部の幅L22が広いことを特徴としている。
本発明の電子デバイスの製造方法は、第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板を用意する工程と、前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域と、前記第2の封止領域上に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の焼成層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着材料層とを備える第2の表面を有する第2のガラス基板を用意する工程と、前記第1の表面と前記第2の表面とを対向させつつ、前記封着材料層を介して前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを積層する工程と、前記第1のガラス基板又は前記第2のガラス基板を通して前記封着材料層にレーザ光を照射し、前記封着材料層を溶融させて前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられる電子素子部を封止する封着層を形成する工程とを具備し、前記封着材料層の前記直線部の幅L11より前記コーナー部の幅L12が広いことを特徴としている。
本発明の封着材料層付きガラス部材とそれを用いた電子デバイスおよびその製造方法によれば、封着材料層のコーナー部へのレーザ照射に起因するガラス基板や封着層のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡による気密性の低下等を再現性よく抑制することができる。従って、封着性、気密性、それらの信頼性等に優れる電子デバイスを再現性よく提供することが可能となる。
本発明の実施形態による電子デバイスの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態による電子デバイスの製造工程を示す断面図である。 図2に示す電子デバイスの製造工程で使用する第1のガラス基板を示す平面図である。 図2に示す電子デバイスの製造工程で使用する第2のガラス基板を示す平面図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 図4に示す第2のガラス基板における封着材料層の一構成例を拡大して示す平面図である。 図4に示す第2のガラス基板における封着材料層の他の構成例を拡大して示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態による電子デバイスの構成を示す図、図2は本発明の実施形態による電子デバイスの製造工程を示す図、図3はそれに用いる第1のガラス基板の構成を示す図、図4および図5はそれに用いる第2のガラス基板の構成を示す図、図6および図7は第2のガラス基板における封着材料層の構成例を示す拡大図である。
図1に示す電子デバイス1は、OELD、FED、PDP、LCD等のFPD、OEL素子等の発光素子を使用した照明装置(OEL照明等)、あるいは色素増感型太陽電池のような太陽電池等を構成するものである。電子デバイス1は第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを具備している。第1および第2のガラス基板2、3は、例えば各種公知の組成を有する無アルカリガラスやソーダライムガラス等で構成されている。例えば、無アルカリガラスは30〜40×10-7/℃程度の熱膨張係数を有している。ソーダライムガラスは80〜90×10-7/℃程度の熱膨張係数を有している。ただし、ガラス基板2、3の材質は特に限定されるものではない。
第1のガラス基板2の表面2aとそれと対向する第2のガラス基板3の表面3aとの間には、電子デバイス1に応じた電子素子部(図示せず)が設けられる。電子素子部は、例えばOELDやOEL照明であればOEL素子、PDPであればプラズマ発光素子、LCDであれば液晶表示素子、太陽電池であれば色素増感型太陽電池素子(色素増感型光電変換部素子)等を備えている。表示素子、発光素子、色素増感型太陽電池素子等を備える電子素子部は各種公知の構造を有している。この実施形態の電子デバイス1は電子素子部の素子構造に限定されるものではない。
電子デバイス1における電子素子部は、第1及び第2のガラス基板2、3の表面2a、3aの少なくとも一方に形成された素子膜、電極膜、配線膜等により構成される。OELD、FED、PDP等においては、一方のガラス基板3(2)の表面3a(2a)に形成された素子構造体により電子素子部が構成される。この場合、他方のガラス基板2(3)は封止用基板となるが、フィルタ膜等が形成される場合もある。また、LCDや色素増感型太陽電池素子等においては、ガラス基板2、3の各表面2a、3aに素子構造を形成する素子膜、電極膜、配線膜等が形成され、これらにより電子素子部が構成される。
電子デバイス1の作製に用いられる第1のガラス基板2の表面2aには、図3に示すように第1の封止領域4が設けられている。第2のガラス基板3の表面3aには、図4に示すように第1の封止領域4に対応する第2の封止領域5が設けられている。第1及び第2の封止領域4、5は封着層の形成領域(第2の封止領域5については封着材料層の形成領域)となる。第1及び第2の封止領域4、5で囲われた部分が素子領域となり、この素子領域に電子素子部が設けられる。
第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とは、第1の封止領域4を有する表面2aと第2の封止領域5を有する表面3aとが対向するように、所定の間隙を持って積層されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間の間隙は、封着層6で封止されている。封着層6は電子素子部を封止するように、第1のガラス基板2の封止領域4と第2のガラス基板3の封止領域5との間に形成されている。第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間に設けられる電子素子部は、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3と封着層6とで構成されたガラスパネルによって気密封止されている。封着層6は例えば5〜200μm程度の厚さを有している。
電子素子部としてOEL素子等を適用する場合、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間には一部空間が残存する。そのような空間はそのままの状態であってもよいし、また透明な樹脂等が充填されていてもよい。透明樹脂はガラス基板2、3に接着されていてもよいし、単にガラス基板2、3と接触しているだけであってもよい。また、電子素子部として色素増感型太陽電池素子等を適用した場合には、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間の間隙全体に電子素子部が配置される。
封着層6は、第2のガラス基板3の封止領域5上に形成された封着材料層7をレーザ光で溶融させて第1のガラス基板2の封止領域4に固着させた溶融固着層からなるものである。封着材料層7はレーザ光を用いた局所加熱により溶融される。すなわち、電子デバイス1の作製に用いられる第2のガラス基板3の封止領域5には、図4及び図5に示すように枠状の封着材料層7が形成されている。第2のガラス基板3の封止領域5に形成された封着材料層7をレーザ光で急熱・急冷し、第1のガラス基板2の封止領域4に溶融固着させることによって、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間の空間(素子配置空間)を気密封止する封着層6が形成される。
封着材料層7は、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料(封着用ガラス材料)の焼成層である。封着材料は主成分としての封着ガラスにレーザ吸収材と低膨張充填材とを配合したものである。封着材料はこれら以外の添加材を必要に応じて含有していてもよい。封着ガラス(ガラスフリット)には、例えば錫−リン酸系ガラス、ビスマス系ガラス、バナジウム系ガラス、鉛系ガラス等の低融点ガラスが用いられる。これらのうち、ガラス基板2、3に対する封着性(接着性)やその信頼性(接着信頼性や密閉性)、さらには環境や人体に対する影響性等を考慮して、錫−リン酸系ガラスやビスマス系ガラスからなる封着ガラスを使用することが好ましい。
錫−リン酸系ガラス(ガラスフリット)は、20〜68モル%のSnO、0.5〜5モル%のSnO2、および20〜40モル%のP25(基本的には合計量を100モル%とする)の組成を有することが好ましい。SnOはガラスを低融点化させるための成分である。SnOの含有量が20モル%未満であるとガラスの粘性が高くなって封着温度が高くなりすぎ、68モル%を超えるとガラス化しなくなる。
SnO2はガラスを安定化するための成分である。SnO2の含有量が0.5モル%未満であると封着作業時に軟化溶融したガラス中にSnO2が分離、析出し、流動性が損なわれて封着作業性が低下する。SnO2の含有量が5モル%を超えると低融点ガラスの溶融中からSnO2が析出しやすくなる。P25はガラス骨格を形成するための成分である。P25の含有量が20モル%未満であるとガラス化せず、その含有量が40モル%を超えるとリン酸塩ガラス特有の欠点である耐候性の悪化を引き起こすおそれがある。
ここで、ガラスフリット中のSnOおよびSnO2の割合(モル%)は以下のようにして求めることができる。まず、ガラスフリット(低融点ガラス粉末)を酸分解した後、ICP発光分光分析によりガラスフリット中に含有されているSn原子の総量を測定する。次に、Sn2+(SnO)は酸分解したものをヨウ素滴定法により求められるので、そこで求められたSn2+の量をSn原子の総量から減じてSn4+(SnO2)を求める。
上記した3成分で形成されるガラスはガラス転移点が低く、低温用の封着材料に適したものであるが、SiO2等のガラスの骨格を形成する成分やZnO、B23、Al23、WO3、MoO3、Nb25、TiO2、ZrO2、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、MgO、CaO、SrO、BaO等のガラスを安定化させる成分等を任意成分として含有していてもよい。ただし、任意成分の含有量が多すぎるとガラスが不安定となって失透が発生したり、またガラス転移点や軟化点が上昇するおそれがあるため、任意成分の合計含有量は30モル%以下とすることが好ましい。この場合のガラス組成は基本成分と任意成分との合計量が基本的には100モル%となるように調整される。
ビスマス系ガラス(ガスフリット)は、70〜90質量%のBi23、1〜20質量%のZnO、および2〜12質量%のB23(基本的には合計量を100質量%とする)の組成を有することが好ましい。Bi23はガラスの網目を形成する成分である。Bi23の含有量が70質量%未満であると低融点ガラスの軟化点が高くなり、低温での封着が困難になる。Bi23の含有量が90質量%を超えるとガラス化しにくくなると共に、熱膨張係数が高くなりすぎる傾向がある。
ZnOは熱膨張係数等を下げる成分である。ZnOの含有量が1質量%未満であるとガラス化が困難になる。ZnOの含有量が20質量%を超えると低融点ガラス成形時の安定性が低下し、失透が発生しやすくなる。B23はガラスの骨格を形成してガラス化が可能となる範囲を広げる成分である。B23の含有量が2質量%未満であるとガラス化が困難となり、12質量%を超えると軟化点が高くなりすぎて、封着時に荷重をかけたとしても低温で封着することが困難となる。
上記した3成分で形成されるガラスはガラス転移点が低く、低温用の封着材料に適したものであるが、Al23、CeO2、SiO2、Ag2O、MoO3、Nb23、Ta25、Ga23、Sb23、Li2O、Na2O、K2O、Cs2O、CaO、SrO、BaO、WO3、P25、SnOx(xは1または2である)等の任意成分を含有していてもよい。ただし、任意成分の含有量が多すぎるとガラスが不安定となって失透が発生したり、またガラス転移点や軟化点が上昇するおそれがあるため、任意成分の合計含有量は30質量%以下とすることが好ましい。この場合のガラス組成は基本成分と任意成分との合計量が基本的には100質量%となるように調整される。
封着材料はレーザ吸収材を含有している。レーザ吸収材としてはFe、Cr、Mn、Co、Ni、及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属又は前記金属を含む酸化物等の化合物が用いられる。また、これら以外の顔料であってもよい。レーザ吸収材の含有量は封着材料に対して0.1〜10体積%の範囲とすることが好ましい。レーザ吸収材の含有量が0.1体積%未満であると封着材料層7を十分に溶融させることができないおそれがある。レーザ吸収材の含有量が10体積%を超えると第2のガラス基板3との界面近傍で局所的に発熱するおそれがあり、また封着材料の溶融時の流動性が劣化して第1のガラス基板2との接着性が低下するおそれがある。
封着材料は、さらに低膨張充填材を含有している。低膨張充填材としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、珪酸ジルコニウム、チタン酸アルミニウム、ムライト、コージェライト、ユークリプタイト、スポジュメン、リン酸ジルコニウム系化合物、石英固溶体、ソーダライムガラス、及び硼珪酸ガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。リン酸ジルコニウム系化合物としては、(ZrO)227、NaZr2(PO43、KZr2(PO43、Ca0.5Zr2(PO43、NbZr(PO43、Zr2(WO3)(PO42、これらの複合化合物が挙げられる。低膨張充填材とは封着ガラスより低い熱膨張係数を有するものである。
低膨張充填材の含有量は、封着ガラスの熱膨張係数がガラス基板2、3の熱膨張係数に近づくように適宜に設定される。低膨張充填材は封着ガラスやガラス基板2、3の熱膨張係数にもよるが、封着材料に対して2〜50体積%の範囲で含有させることが好ましい。ガラス基板2、3を無アルカリガラス(熱膨張係数:30〜40×10-7/℃)で形成する場合には、比較的多量(例えば30〜50体積%の範囲)の低膨張充填材を添加することが好ましい。ガラス基板2、3をソーダライムガラス(熱膨張係数:80〜90×10-7/℃)で形成する場合には、比較的少量(例えば2〜40体積%の範囲)の低膨張充填材を添加することが好ましい。
第2のガラス基板3の封止領域5に形成される封着材料層7は、図4に示すように直線部7aとコーナー部7bとで構成された矩形枠状の形状を有している。なお、封着材料層7の形状は直線部7aとコーナー部7bとで構成された枠状であればよく、矩形枠状に限定されるものではない。封着材料層7は矩形以外の多角形状を有していてもよい。コーナー部7bは、図4に示すようにR形状を有している。後述するように、コーナー部7bは面取り形状(C面取り形状)を有していてもよい。
上述したような封着材料層7に沿って走査しながらレーザ光を照射するにあたって、レーザ光の走査方向(進行方向)はコーナー部7bで変化することになる。R形状や面取り形状を有するコーナー部7bにおいて、レーザ光の走査速度はその直前の直線部7aでの速度から減速し、その直後には加速することになる。このため、コーナー部7bにおけるレーザ光の照射時間は直線部7aに比べて長くなる。ここで、封着材料層7中のレーザ吸収材の含有量は直線部7aにおけるレーザ光の照射条件に応じて設定されるため、レーザ光の照射時間が長くなるコーナー部7bでは、封着材料層7の主成分となる封着ガラスが過剰に加熱されやすい。このため、ガラス基板2、3や封着層6にクラックや割れが生じたり、また封着ガラスが発泡して気密性が低下する等の問題が生じる。
そこで、この実施形態では図6に示すように、封着材料層7のコーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くしている(L11<L12)。このような幅広のコーナー部7bによれば、レーザ光で加熱される封着材料の量、具体的には封着ガラスの量が増加するため、その分だけ封着ガラスの過剰な加熱が抑制される。図7に示すように、封着材料層7のコーナー部7bが面取り形状を有する場合も同様であり、コーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くすることで、封着ガラスの過剰な加熱が抑制される。従って、封着ガラスの過剰加熱によるガラス基板2、3や封着層6のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡に起因する気密性の低下等を抑制することが可能となる。
封着材料層7のコーナー部7bの幅L12は、直線部7aの幅L11に対して1.1倍以上とすることが好ましい。コーナー部7bの幅L12を1.1L11以上とすることによって、コーナー部7bにおける封着ガラスの過剰加熱を再現性よく抑制することができる。ただし、コーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くしすぎると加熱不足が生じるおそれがあり、コーナー部7bで接着性が低下しやすくなる。このため、コーナー部7bの幅L12は、直線部7aの幅L11に対して1.5倍以下とすることが好ましい。このように、コーナー部7bの幅L12は1.1L11≦L12≦1.5L11の範囲とすることが好ましく、さらに1.2L11≦L12≦1.4L11の範囲とすることがより好ましい。
ここで、封着材料層7のコーナー部7bの形状をR形状とする場合、コーナー部7bの内側及び外側の曲率半径R1、R2を大きくすることによって、コーナー部7bでのレーザ光の速度変化を低減することができる。ただし、そのような場合には封着材料層7で囲われる領域の面積、すなわち電子素子部を形成する素子領域の面積が大幅に減少してしまう。このため、コーナー部7bの内側の曲率半径R1はレーザ光の滑らかな走査を阻害しない範囲で小さくすることが好ましい。具体的には、直線部の幅L11にもよるが、コーナー部7bの内側の曲率半径R1は10mm以下とすることが好ましい。
R形状を有するコーナー部7bの幅L12は、図6に示すように内側の曲率半径R1の中心と仮想角部(直線部7aの外側線の交点)とを結ぶ直線状の距離を示すものとする。コーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くするためには、例えばコーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11と同一とする場合の曲率半径に対して、外側の曲率半径R2を小さくすればよい。外側の曲率半径R2は上記した1.1L11≦L12≦1.5L11の条件を満たす範囲で適宜に設定される。また、面取り形状を有するコーナー部7bの幅L12は、直線で構成されるC面取り部の最小幅を示すものとする。この場合、内側または外側の面取り形状を変えることで、コーナー部7bの幅L12を広くすることができる。
上述したように、封着材料層7のコーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くする、さらにはコーナー部7bの幅L12を1.1L11≦L12≦1.5L11の範囲とすることによって、直線部7aのガラス基板2に対する接着性を良好に維持しつつ、コーナー部7bの過剰加熱を抑制することができる。従って、封着材料層7のコーナー部7bの過剰加熱に起因するガラス基板2、3や封着層6にクラックや割れ、また封着ガラスの発泡による気密性の低下等を再現性よく抑制することが可能となる。これらによって、封着性や気密性等に優れるガラスパネル、並びに電子デバイス1を提供することができる。
上述した実施形態の電子デバイス1は、例えば以下のようにして作製される。まず、図2(a)に示すように、第1のガラス基板2と封着材料層7を有する第2のガラス基板3とを用意する。封着材料層7は、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料をビヒクルと混合して封着材料ペーストを調製し、これを第2のガラス基板3の封止領域5に塗布した後に乾燥及び焼成することにより形成される。封着ガラス、低膨張充填材、及びレーザ吸収材の具体的な構成は前述した通りである。
封着材料ペーストの調製に用いられるビヒクルとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、オキシエチルセルロース、ベンジルセルロース、プロピルセルロース、ニトロセルロース等の樹脂を、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート等の溶剤に溶解したもの、またメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリテート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート等のアクリル系樹脂を、メチルエチルケトン、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート等の溶剤に溶解したもの等が用いられる。
封着材料ペーストの粘度は、ガラス基板3に塗布する装置に対応した粘度に合わせればよく、樹脂(バインダ成分)と溶剤の割合や封着材料とビヒクルの割合により調整することができる。封着材料ペーストには、消泡剤や分散剤のようにガラスペーストで公知の添加物を加えてもよい。封着材料ペーストの調製には、撹拌翼を備えた回転式の混合機やロールミル、ボールミル等を用いた公知の方法を適用することができる。
上述したような封着材料ペーストをガラス基板3の封止領域5に塗布し、これを乾燥させて封着材料ペーストの塗布層を形成する。封着材料ペーストは、例えばスクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法を適用して第2の封止領域5上に塗布したり、あるいはディスペンサ等を用いて第2の封止領域5に沿って塗布する。スクリーン印刷を適用する場合には、スクリーン形状に基づいてコーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くする。また、ディスペンサ等を用いて塗布する場合には、吐出圧や塗布速度等を制御することによって、コーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くする。
封着材料ペーストの塗布層は、例えば120℃以上の温度で10分以上乾燥させることが好ましく、これにより塗布層内の溶剤を十分に除去することができる。塗布層内に溶剤が残留していると、その後の焼成工程でバインダ成分を十分に除去できないおそれがある。このような封着材料ペーストの塗布層を焼成して封着材料層7を形成する。焼成工程は、まず塗布層を封着材料の主成分である封着ガラス(ガラスフリット)のガラス転移点以下の温度に加熱し、塗布層内のバインダ成分を除去した後、封着ガラスの軟化点以上の温度に加熱し、封着材料を溶融してガラス基板3に焼き付ける。このようにして、コーナー部7bの幅L12が直線部7aの幅L11より広い封着材料層7を形成する。
次に、図2(b)に示すように、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3とを、それらの表面2a、3a同士が対向するように封着材料層7を介して積層する。次いで、図2(c)に示すように、第2のガラス基板3(又は第1のガラス基板2)を通して封着材料層7にレーザ光8を照射する。レーザ光8は枠状の封着材料層7に沿って走査しながら照射される。レーザ光は特に限定されず、半導体レーザ、炭酸ガスレーザ、エキシマレーザ、YAGレーザ、HeNeレーザ等からのレーザ光が使用される。
封着材料層7にレーザ光8を照射するにあたって、封着材料層7のコーナー部7bの幅L12を直線部7aの幅L11より広くしているため、レーザ光8は出力等を変化させることなく一定の条件で照射することができる。ただし、コーナー部7bの幅L12はレーザ光8のスポット径D以下(L12≦D)とすることが好ましい。コーナー部7bの幅L12がレーザ光8のスポット径Dより広いと、封着材料層7の溶融不良等が生じやすくなる。コーナー部7bをより安定して溶融させる上で、コーナー部7bの幅L12はレーザ光8のスポット径Dに対して0.6D≦L12≦0.9Dの関係を満足させることが好ましい。
封着材料層7はそれに沿って走査されるレーザ光8が照射された部分から順に溶融し、レーザ光8の照射終了と共に急冷固化されて第1のガラス基板2に固着する。そして、封着材料層7の全周にわたってレーザ光8を照射することによって、図2(d)に示すように第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間を封止する封着層6を形成する。封着層6の幅は封着材料層7の幅から多少変動するものの、封着材料層7の形状に基づいてコーナー部の幅L22が直線部の幅L21より広くなる。また、具体的な幅に関しても、封着層6のコーナー部の幅L22は直線部の幅L21に対して1.1倍以上1.5倍以下の範囲(1.1L21≦L22≦1.5L21)であることが好ましい。
このようにして、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3と封着層6とで構成したガラスパネルで、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間に配置される電子素子部を気密封止した電子デバイス1を作製する。なお、この実施形態のガラスパネルは電子デバイス1の構成部品に限られるものではなく、電子部品の封止体、あるいは複層ガラスのようなガラス部材(建材等)にも応用することが可能である。
この実施形態の電子デバイス1とその製造工程によれば、封着材料層7のコーナー部7bへのレーザ光8の照射に起因するガラス基板2、3や封着層6のクラックや割れ、また封着ガラスの発泡による気密性の低下等が再現性よく抑制される。従って、電子デバイス1(ガラスパネル)のレーザ封着工程の歩留りを高めると共に、電子デバイス1(ガラスパネル)の気密性やその信頼性等を向上させることができる。これらによって、信頼性に優れる電子デバイス1を高歩留りで作製することが可能となる。
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について述べる。なお、以下の説明は本発明を限定するものではく、本発明の趣旨に沿った形での改変が可能である。
(実施例1)
まず、SnO63モル%、SnO22モル%、P2529モル%、ZnO5モル%、SiO21モル%の組成を有する錫−リン酸系ガラスフリット(軟化点:401℃)と、低膨張充填材として平均粒径(D50)が3μmのリン酸ジルコニウム粉末と、35質量%Fe23−35質量%Cr23−20質量%Co23−10質量%MnO組成を有し、平均粒径(D50)が2μmのレーザ吸収材とを用意した。
上述した錫−リン酸系ガラスフリット51体積%とリン酸ジルコニウム粉末45体積%とレーザ吸収材4体積%とを混合して封着材料(熱膨張係数:45×10-7/℃)を作製した。次いで、封着材料80質量%をビヒクル20質量%と混合して封着材料ペーストを調製した。なお、ビヒクルはバインダ成分としてのニトロセルロース4質量%をブチルカルビトールアセテートからなる溶剤96質量%に溶解したものである。
次に、無アルカリガラス(熱膨張係数:38×10-7/℃)からなる第2のガラス基板(寸法:90×90×0.7mmt)を用意し、このガラス基板の封止領域に封着材料ペーストをスクリーン印刷法で塗布した後、130℃×5分の条件で乾燥させた。このような塗布層を430℃×10分の条件で焼成し、膜厚が31μmの封着材料層を形成した。封着材料層の全体形状(封着材料ペーストの塗布層を焼成した後の形状)は、矩形枠状(外形:長辺70mm×短辺50mm)とし、直線部の幅L11は1.1mmとした。各コーナー部はR形状とし、内側の曲率半径R1は1.6mm、外側の曲率半径R2は1.0mmとした。コーナー部の幅L12は1.31mmである。
上述した封着材料層を有する第2のガラス基板と素子領域を有する第1のガラス基板(第2のガラス基板と同組成、同形状の無アルカリガラスからなる基板)とを、封着材料層を介して積層した。次いで、第2のガラス基板を通して封着材料層に対して、波長940nm、出力30W、スポット径Dが2mmのレーザ光(半導体レーザ)を10mm/sの走査速度で照射し、封着材料層を溶融並びに急冷固化することによって、第1のガラス基板と第2のガラス基板とを封着した。なお、封着層の直線部の幅L21は1.1mm、コーナー部の幅L22は1.3mmである。このようにして、素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを後述する特性評価に供した。
(実施例2〜4)
封着材料層のコーナー部の形状を表1に示す条件に変更する以外は、実施例1と同様にして、第2のガラス基板に対する封着材料層の形成工程、第1のガラス基板と第2のガラス基板とのレーザ封着工程を実施し、それぞれ素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを作製した。各電子デバイス(ガラスパネル)を後述する特性評価に供した。
(比較例1)
封着材料層のコーナー部の形状を表1に示す条件に変更する以外は、実施例1と同様にして、第2のガラス基板に対する封着材料層の形成工程、第1のガラス基板と第2のガラス基板とのレーザ封着工程を実施し、それぞれ素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを作製した。各電子デバイス(ガラスパネル)を後述する特性評価に供した。
次に、実施例1〜4および比較例1のガラスパネルの外観について、レーザ光の照射終了時点における基板割れや封着層のクラックを評価した。外観は光学顕微鏡を用いて封着層の直線部とコーナー部をそれぞれ観察して評価した。また、各ガラスパネルの気密性を測定した。気密性はヘリウムリークテストを適用して評価した。これらの測定・評価結果をガラスパネルの製造条件と併せて表1に示す。
Figure 2012041196
表1から明らかなように、実施例1〜3によるガラスパネルはいずれも外観や気密性に優れており、コーナー部に起因する不良の発生は認められなかった。なお、実施例4ではコーナー部に接着不足が認められたが、この接着不足はレーザ光の出力を例えば10%程度上げたり、あるいはレーザ光の走査速度を例えば10%程度下げたりすることで解消することができるものであり、それにより良好な封着状態が得られるものと考えられる。これらに対して、比較例1ではコーナー部の過剰加熱に起因するクラックや発泡が認められた。比較例1のガラスパネルでは、気密性が得られなかった。
(実施例5)
Bi2382質量%、ZnO11質量%、B236質量%、Al231質量%の組成を有するビスマス系ガラスフリット(軟化点:420℃)と、低膨張充填材として平均粒径(D50)が1μmのコージェライト粉末と、35質量%Fe23−35質量%Cr23−20質量%Co23−10質量%MnO組成を有し、平均粒径(D50)が2μmのレーザ吸収材とを用意した。
上述したビスマス系ガラスフリット77体積%とコージェライト粉末19体積%とレーザ吸収材4体積%とを混合して封着材料(熱膨張係数:82×10-7/℃)を作製した。次いで、封着材料84質量%をビヒクル16質量%と混合して封着材料ペーストを調製した。なお、ビヒクルはバインダ成分としてのニトロセルロース3質量%をターピネオール(48質量%)とブチルカルビトールアセテート(58質量%)との混合溶剤97質量%に溶解したものである。
次に、ソーダライムガラス(熱膨張係数:83×10-7/℃)からなる第2のガラス基板(寸法:100×100×1.8mmt)を用意し、このガラス基板の封止領域に封着材料ペーストをスクリーン印刷法で塗布した後、130℃×5分の条件で乾燥させた。このような塗布層を430℃×10分の条件で焼成し、膜厚が22μmの封着材料層を形成した。封着材料層の全体形状(封着材料ペーストの塗布層を焼成した後の形状)は、矩形枠状(外形:長辺70mm×短辺50mm)とし、直線部の幅L11は0.6mmとした。各コーナー部はR形状とし、内側の曲率半径R1は4.8mm、外側の曲率半径R2は5mmとした。コーナー部の幅L12は0.77mmである。
上述した封着材料層を有する第2のガラス基板と素子領域を有する第1のガラス基板(第2のガラス基板と同組成、同形状の無アルカリガラスからなる基板)とを、封着材料層を介して積層した。次いで、第2のガラス基板を通して封着材料層に対して、波長940nm、出力35W、スポット径Dが1mmのレーザ光(半導体レーザ)を20mm/sの走査速度で照射し、封着材料層を溶融並びに急冷固化することによって、第1のガラス基板と第2のガラス基板とを封着した。なお、封着層の直線部の幅L21は0.6mm、コーナー部の幅L22は0.8mmである。このようにして、素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを後述する特性評価に供した。
(実施例6〜7)
封着材料層のコーナー部の形状を表2に示す条件に変更する以外は、実施例5と同様にして、第2のガラス基板に対する封着材料層の形成工程、第1のガラス基板と第2のガラス基板とのレーザ封着工程を実施し、それぞれ素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを作製した。各電子デバイス(ガラスパネル)を後述する特性評価に供した。
(比較例2)
封着材料層のコーナー部の形状を表2に示す条件に変更する以外は、実施例5と同様にして、第2のガラス基板に対する封着材料層の形成工程、第1のガラス基板と第2のガラス基板とのレーザ封着工程を実施し、それぞれ素子領域をガラスパネルで封止した電子デバイスを作製した。各電子デバイス(ガラスパネル)を後述する特性評価に供した。
次に、実施例5〜7および比較例2のガラスパネルの外観について、レーザ光の照射終了時点における基板割れや封着層のクラックを評価した。外観は光学顕微鏡を用いて封着層の直線部とコーナー部をそれぞれ観察して評価した。また、各ガラスパネルの気密性を測定した。気密性はヘリウムリークテストを適用して評価した。これらの測定・評価結果をガラスパネルの製造条件と併せて表2に示す。
Figure 2012041196
表2から明らかなように、実施例5〜6によるガラスパネルはいずれも外観や気密性に優れており、コーナー部に起因する不良の発生は認められなかった。なお、実施例7ではコーナー部に接着不足が認められたが、この接着不足はレーザ光の出力を例えば10%程度上げたり、あるいはレーザ光の走査速度を例えば10%程度下げたりすることで解消することができるものであり、それにより良好な封着状態が得られるものと考えられる。これらに対して、比較例2ではコーナー部の過剰加熱に起因するクラックや発泡が認められた。比較例1のガラスパネルでは、気密性が得られなかった。
1…電子デバイス、2…第1のガラス基板、2a…表面、3…第2のガラス基板、3a…表面、4…第1の封止領域、5…第2の封止領域、6…封着層、7…封着材料層、8…レーザ光。

Claims (11)

  1. 封止領域を備える表面を有するガラス基板と、
    前記ガラス基板の前記封止領域上に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の焼成層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着材料層とを具備する封着材料層付きガラス部材であって、
    前記封着材料層の前記直線部の幅L11より前記コーナー部の幅L12が広いことを特徴とする封着材料層付きガラス部材。
  2. 前記封着材料層の前記コーナー部の幅L12は、前記直線部の幅L11に対して1.1L11≦L12≦1.5L11の関係を満足することを特徴とする請求項1記載の封着材料層付きガラス部材。
  3. 前記封着材料は、Fe、Cr、Mn、Co、Ni、及びCuからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属又は前記金属を含む化合物からなる前記レーザ吸収材を0.1〜10体積%の範囲で含有することを特徴とする請求項1又は2項記載の封着材料層付きガラス部材。
  4. 前記封着材料は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、珪酸ジルコニウム、チタン酸アルミニウム、ムライト、コージェライト、ユークリプタイト、スポジュメン、リン酸ジルコニウム系化合物、石英固溶体、ソーダライムガラス、及び硼珪酸ガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる前記低膨張充填材を2〜50体積%の範囲で含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の封着材料層付きガラス部材。
  5. 前記封着ガラスは錫−リン酸系ガラスまたはビスマス系ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の封着材料層付きガラス部材。
  6. 第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板と、
    前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域を備える第2の表面を有し、前記第2の表面が前記第1の表面と対向するように、前記第1のガラス基板上に所定の間隔を持って積層された第2のガラス基板と、
    前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられた電子素子部と、
    前記電子素子部を封止するように、前記第1のガラス基板の前記第1の封止領域と前記第2のガラス基板の前記第2の封止領域との間に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の溶融固着層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着層とを具備し、
    前記封着層の前記直線部の幅L21より前記コーナー部の幅L22が広いことを特徴とする電子デバイス。
  7. 前記封着層の前記コーナー部の幅L22は、前記直線部の幅L21に対して1.1L21≦L22≦1.5L21の関係を満足することを特徴とする請求項6記載の電子デバイス。
  8. 第1の封止領域を備える第1の表面を有する第1のガラス基板を用意する工程と、
    前記第1の封止領域に対応する第2の封止領域と、前記第2の封止領域上に形成され、封着ガラスと低膨張充填材とレーザ吸収材とを含有する封着材料の焼成層からなると共に、直線部とR形状又は面取り形状を有するコーナー部とで構成された枠状の封着材料層とを備える第2の表面を有する第2のガラス基板を用意する工程と、
    前記第1の表面と前記第2の表面とを対向させつつ、前記封着材料層を介して前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを積層する工程と、
    前記第1のガラス基板又は前記第2のガラス基板を通して前記封着材料層にレーザ光を照射し、前記封着材料層を溶融させて前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に設けられる電子素子部を封止する封着層を形成する工程とを具備し、
    前記封着材料層の前記直線部の幅L11より前記コーナー部の幅L12が広いことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  9. 前記封着材料層の前記コーナー部の幅L12は、前記直線部の幅L11に対して1.1L11≦L12≦1.5L11の関係を満足することを特徴とする請求項8記載の電子デバイスの製造方法。
  10. 前記封着材料層の前記コーナー部の幅L12は、前記レーザ光の照射スポット径D以下であることを特徴とする請求項8又は9記載の電子デバイスの製造方法。
  11. 前記封着材料層の前記コーナー部の幅L12は、前記レーザ光の照射スポット径Dに対して0.6D≦L12≦0.9Dの関係を満足することを特徴とする請求項8又は9記載の電子デバイスの製造方法。
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