JP2012046974A - 建設機械の排土装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードとブラケットとの接合作業の作業性を高めることができ、しかも、ブラケットの強度と寸法精度とを確保することができる建設機械の排土装置を提供する。
【解決手段】互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延び基端側がトラックフレーム6の前端部に回動可能に取付けられる左,右のステー23,24と、該左,右のステー23,24と一体に形成され該左,右のステー23,24の先端部間を連結する連結ステー26とにより、ブラケット22を全体としてコ字状に一体形成する。そして、連結ステー26の前面26Cとブレード27の後面板27Bおよび覆板27Cとを固着することにより、ブラケット22の先端側にブレード27を取付ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に搭載され土砂等の排土作業に好適に用いられる建設機械の排土装置に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成されている。そして、上部旋回体の前部側には、土砂等の掘削作業を行う作業装置が俯仰動可能に設けられ、下部走行体には、土砂等の排土作業を行う排土装置が設けられている。
ここで、油圧ショベルの排土装置は、通常、基端側が建設機械の車体に回動可能に取付けられたブラケットと、該ブラケットの先端側に左,右方向に延びて設けられたブレードと、ブラケットと車体との間に設けられたブレードシリンダとにより大略構成され、ブレードシリンダを伸縮させることにより、ブラケットを介してブレードを上,下方向に回動(昇降)させることができる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、土砂等の排土作業を行う場合には、例えばブラケットを下向きに回動させてブレードを地面に接地させた状態で、油圧ショベルを走行させることにより、地面上に積上げられた土砂等をブレードによって走行方向に押出して排土する。これにより、作業現場の地面を平滑化して整地することができる。
ところで、排土装置を用いた排土作業時には、例えばブレードの左端側と右端側とのうちのいずれか一方側が地面上の岩石に乗上げた場合等において、地面からブレードに対して斜め方向の荷重が作用することがあり、このような場合には、ブラケットに大きな捩りモーメントや曲げモーメント等が加わる。
そこで、例えば特許文献1に開示された排土装置においては、互いに左,右方向に離間して前,後方向に延びる3本のステー(アーム)によりブラケットを構成することにより、ブラケットの強度を確保できるようにしている。また、これと共に、ブラケットを構成する3本のステーのうち左,右方向両側に位置する2本のステーの先端部とブレードの背面との間に複数の補強板を設ける構成とすることにより、ブラケットの先端部とブレードの背面との接合部の強度を確保できようにしている。
特開2002−256585号公報
上述した従来技術では、それぞれが別部材である3本のステーによりブラケットを構成すると共に、これら3本のステーの先端部をそれぞれブレードの背面に溶接により接合する構成としている。このため、各ステーをブレードに接続した状態で、これら各ステーの寸法や各ステーに設けられるピン挿通孔等の位置関係がずれ易くなり、寸法精度の確保が面倒になるという問題がある。
また、上述した従来技術では、ブレードに加わる捩りモーメントやブレードの変形を、それぞれが別部材である各ステーにより支承するため、これに耐え得るものとすべく、各ステーの幅寸法や厚さ寸法、外径寸法等が大きくなる(大型化する)虞もある。
更には、ブレードと各ステーとの間に多数の補強部材を設けるため、その分、部品点数が多くなると共に、ブレードと各ステーと各補強部材との接合作業が面倒になる(接合作業に時間を要する)虞もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、ブレードとブラケットとの接合作業の作業性を高めることができ、しかも、ブラケットの強度と寸法精度とを確保することができる建設機械の排土装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、基端側が建設機械の車体に回動可能に取付けられたブラケットと、該ブラケットの先端側に設けられた排土作業用のブレードと、前記ブラケットと前記車体との間に設けられたブレードシリンダとを備えてなる建設機械の排土装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ブラケットは、互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延び基端側が前記車体に回動可能に取付けられる左,右のステーと、該左,右のステーと一体に形成され該左,右のステーの先端部間を連結する連結ステーとによりコ字状に形成し、前記連結ステーには、前記ブレードの背面と対面する部位に衝合面を設け、前記ブレードの背面と連結ステーの衝合面とを互いに固着する構成としたことにある。
また、請求項2の発明は、前記連結ステーの衝合面と前記ブレードの背面とは、互いに面接触するように倣い面として形成したことにある。
また、請求項3の発明は、前記左ステーと連結ステーとが交わる左角隅部および前記右ステーと連結ステーとが交わる右角隅部は、これら左,右のステーと連結ステーとの間を滑らかに連続させるように円弧状に形成したことにある。
また、請求項4の発明は、前記左ステー、右ステーおよび連結ステーは、鋳造手段を用いて一体に形成する構成としたことにある。
さらに、請求項5の発明は、前記左ステー、右ステーおよび連結ステーは、板状または棒状の素材に折り曲げ加工を施すことにより一体に形成する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、ブラケットは、左ステーと右ステーと連結ステーとをコ字状に一体形成することにより構成しているので、ブラケットの強度と寸法精度とを確保することができる。
すなわち、左,右のステーの先端部間は、連結ステーにより連結されているため、ブレードから加わる曲げモーメントや捩りモーメント等を、互いに連結されて一体となった左,右のステーにより分散して支承することができる。このため、ブラケットの強度を確保することができ、排土装置の信頼性を高めることができる。
また、左,右のステーは、連結ステーにより連結された状態で一体に形成されているため、左,右のステー等を別部材により構成する従来技術に比べ、例えば各ステーの寸法や各ステーの基端部に設けられるピン挿通孔の位置関係等の精度を高めることができる。このため、ブラケットの寸法精度を確保することができ、排土装置の所期性能を確保しやすくできる。
しかも、ブレードの背面と連結ステーの衝合面とを互いに固着する構成としているので、ブレードとブラケットとの接合面積を大きくすることができる。このため、従来技術で用いていたような補強部材をブレードとブラケットとの間に設けなくても、これらブレードとブラケットとの接合強度を確保できる。これにより、補強部材を設ける従来技術に比べ、部品点数を低減できると共に、ブレードとブラケットとの接合作業の作業性を高めることができる。
また、請求項2の発明によれば、連結ステーの衝合面とブレードの背面とを互いに倣い面として形成しているので、連結ステーの衝合面とブレードの背面とを面接触させることができ、接合強度をより一層高めることができる。
また、請求項3の発明によれば、左ステーと連結ステーとが交わる左角隅部および右ステーと連結ステーとが交わる右角隅部を円弧状に形成しているので、左,右の角隅部で応力が集中するのを抑えることができ、左,右のステーと連結ステーとの連結部分の強度を確保することができる。また、ブレードからブラケットに加わる捩りモーメント等に対する強度も高めることができ、ブラケットの耐久性、信頼性を確保することができる。
また、請求項4の発明によれば、左ステー、右ステーおよび連結ステーを鋳造手段を用いて一体に形成する構成としているので、ブラケットの形成作業を容易化することができ、製造コストを低減することができる。
さらに、請求項5の発明によれば、左ステー、右ステーおよび連結ステーを折り曲げ加工により一体に形成する構成としているので、ブラケットの加工工程を簡素化、容易化することができ、製造コストをより一層低減することができる。
本発明の第1の実施の形態による排土装置を備えた油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の下部走行体と排土装置を示す平面図である。 下部走行体と排土装置を示す図2中の矢示III−III方向から見た拡大断面図である。 排土装置の斜視図である。 ブレードとブラケットを示す斜視図である。 ブレードとブラケットを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるブレードとブラケットを示す図5と同様な斜視図である。 本発明の第3の実施の形態によるブレードとブラケットを示す図5と同様な斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の排土装置の実施の形態を、油圧ショベルの排土装置に適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4とにより大略構成されている。そして、上部旋回体4の前部右側には、作業装置5が俯仰動可能に設けられ、該作業装置5は、土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、油圧ショベル1の下部走行体2は、ベースとなるトラックフレーム6を有し、図1および図2に示すように、トラックフレーム6は、左,右方向の中央部に位置するセンタフレーム6Aと、該センタフレーム6Aを挟んで左,右に配置され前,後方向に延びる左,右のサイドフレーム6Bと、センタフレーム6Aと左,右のサイドフレーム6Bとの間をそれぞれ連結する前,後の脚体6C,6Cとにより大略構成されている。
そして、トラックフレーム6を構成するセンタフレーム6Aの上面側には旋回輪3が取付けられている。また、トラックフレーム6を構成する左,右のサイドフレーム6Bには、前,後方向の一端側に位置する駆動輪7と他端側に位置する遊動輪8とが設けられ、これら駆動輪7と遊動輪8とには履帯(クローラ)9が巻回されている。
また、センタフレーム6Aの前端側には、後述のブラケット22とブレードシリンダ30とが取付けられる一対のフレーム側支持ブラケット10が、前方に突出した状態で左,右方向に離間して設けられている。ここで、各フレーム側支持ブラケット10は、図3および図4等に示すように、左,右方向に対面して設けられた一対の支持板10Aと、該各支持板10Aの基端側(後端側)に設けられた凹部10A1に上,下方向に対面して取付けられた一対の挟持板10Bとにより大略構成されている。そして、各フレーム側支持ブラケット10は、図2および図3等に示すように、センタフレーム6Aの前端部を各挟持板10Bにより上,下方向に挟持した状態で、センタフレーム6Aの前端部に取付けられている。
また、各支持板10Aの先端側(前端側)には、ブラケット22の基端部をピン結合するためのブラケットピン挿通孔と、ブレードシリンダ30のロッド側をピン結合するためのシリンダピン挿通孔(いずれも図示せず)とが、互いに上,下方向に離間して設けられている。そして、これらブラケットピン挿通孔とシリンダピン挿通孔には、後述の連結ピン25,31が挿通される。
一方、油圧ショベル1の上部旋回体4は、トラックフレーム6(センタフレーム6A)上に旋回輪3を介して取付けられたベースとなる旋回フレーム11と、該旋回フレーム11上の前部左側に設けられ運転室を画成するキャブ12と、旋回フレーム11の後端部に配設され作業装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト13とにより大略構成されている。
次に、21は本実施の形態に係る排土装置を示している。この排土装置21は、下部走行体2の前,後方向の一側(例えば、前部側)に設けられ、例えば作業装置5を用いて掘削した土砂等を排土する排土作業、除雪作業等を行うものである。ここで、排土装置21は、後述するブラケット22、ブレード27、ブレードシリンダ30、シリンダカバー32等により構成されている。
22は基端側がトラックフレーム6の前端部に回動可能に取付けられたブラケットで、該ブラケット22は、後述する左,右のステー23,24と、連結ステー26とにより大略構成されている。ここで、ブラケット22は、図5および図6等に示すように、左ステー23、右ステー24および連結ステー26を鋳造手段を用いて一体成形することにより、全体として略コ字状に形成している。
23,24は、互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延びる左,右のステーで、該左,右のステー23,24は、図2および図3等に示すように、基端側がトラックフレーム6の前端部に設けられたフレーム側支持ブラケット10に回動可能に取付けられ、先端側が左,右の履帯9の前端部よりも前方へと突出している。そして、左,右のステー23,24は、後述の連結ステー26によって先端部間が連結され、該連結ステー26には、後述のブレード27が取付けられている。
ここで、左,右のステー23,24は、図5および図6等に示すように、それぞれが上面23A,24A、下面23B,24B、左,右の側面23C,24Cを有する断面四角形状の棒状体として形成され、基端側には、ピン挿通孔23D,24Dが設けられている。そして、左,右のステー23,24は、ピン挿通孔23D,24Dとフレーム側支持ブラケット10のブラケットピン挿通孔とに挿通される連結ピン25により、フレーム側支持ブラケット10に対し回動可能にピン結合される構成となっている。
また、左,右のステー23,24は、先端側に他の部分よりも上,下方向の寸法が大きくなった補強部23E,24Eが設けられている。そして、各補強部23E,24Eの先端部間は、これら各補強部23E,24Eと高さ寸法が等しい連結ステー26により連結されている。
26は左,右のステー23,24の先端部間を連結する連結ステーで、該連結ステー26は、鋳造手段を用いて左,右のステー23,24と一体に形成されている。ここで、連結ステー26は、上面26A、下面26B、前面26C、後面26Dを有する断面四角形状の板状体として左,右方向に延びるように形成され、その両端側に左,右のステー23、24の補強部23E,24Eが接続されている。
また、連結ステー26と左ステー23とが交わる左角隅部26Eは、これら左ステー23と連結ステー26との間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。また、連結ステー26と右ステー24とが交わる右角隅部26Fも、右ステー24と連結ステー26との間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。
また、連結ステー26のうち、後述のブレード27の背面(後面板27B、覆板27C)と対面する部位である前面26Cは、該ブレード27の背面に固着する衝合面として形成されている。より具体的には、衝合面としての前面26Cは、ブレード27の背面に面接触するように、この背面の面形状に倣った倣い面、即ち、ブレード27の後面板27Bと覆板27Cとに倣った平坦面として形成されている。そして、連結ステー26の前面26Cとブレード27の後面板27Bおよび覆板27Cとを面接触させ、更に、これら連結ステー26の前面26Cと後面板27Bおよび覆板27Cとを溶接により互いに固着(接合)させることにより、ブラケット22の先端側にブレード27を取付けている。
27はブラケット22の先端側に設けられたブレード(排土板)で、該ブレード27は、図2および図3等に示すように、左,右の履帯9の前端部よりも前方に配置され、左,右の履帯9の幅寸法(車幅)とほぼ等しい幅寸法をもって左,右方向に延びている。そして、ブレード27は、油圧ショベル1を走行させることにより、地面に積上げられた土砂等を走行方向に押出して排土するものである。
ここで、ブレード27は、図3等に示すように、例えば鋼板材等の板体を用いて形成され、なだらかな凹湾曲状の断面形状をもって上,下方向に延びた前面板27Aと、逆L字状の断面形状を有し前面板27Aの後面側に接合された後面板27Bと、該後面板27Bの上側に位置して前面板27Aの上端縁と後面板27Bの上面とに接合された覆板27Cと、後面板27Bの下端側に位置して該後面板27Bの下端側と前面板27Aの下端縁とに接合された断面が略へ字状の底板27Dとにより大略構成されている。
また、底板27Dの前面側には、左,右方向に延びる厚肉な板体からなるカッティングエッジ27Eが斜め下向きに突出する状態で固着されている。また、前面板27A、後面板27B、覆板27C、底板27Dの左,右両端部には、左,右の側面板27Fが接合されている。さらに、底板27Dの下端側は、塞板27Gにより塞がれている。
そして、ブレード27の背面には、ブラケット22の連結ステー26が固着されている。すなわち、ブレード27の背面としての後面板27Bと覆板27Cとには、これら後面板27Bと覆板27Cとに跨って連結ステー26の前面26Cが面接触している。そして、このように面接触した状態で、例えば連結ステー26の周囲と後面板27Bおよび覆板27Cとの間に溶接を施すことにより、ブレード27の背面にブラケット22を取付けている。
28は左,右のステー23、24の中間部にそれぞれ設けられたシリンダ取付ブラケットで、該各シリンダ取付ブラケット28は、後述のブレードシリンダ30のボトム部側が回動可能に取付けられるものである。ここで、各シリンダ取付ブラケット28は、図6等に示すように、左,右のステー23、24とは別体に形成された略三角形状の一対の支持板28Aにより構成され、該各支持板28Aの上部の互いに対応する位置には、連結ピン29を挿通するピン挿通孔28Bが設けられている。そして、各支持板28Aは、左,右のステー23、24の側面23C、24Cに互いに対面する状態で、例えば溶接により固着されている。
30は左,右のステー23,24の上側に位置して下部走行体2のトラックフレーム6とブラケット22との間に設けられた一対のブレードシリンダで、該各ブレードシリンダ30は、ブラケット22の先端側に設けられたブレード27を上,下方向に回動させるものである。
ここで、ブレードシリンダ30のボトム側は、左,右のステー23,24のシリンダ取付ブラケット28に、連結ピン29を介して回動可能に連結され、ブレードシリンダ30のロッド側は、トラックフレーム6のフレーム側支持ブラケット10に、連結ピン31を介して回動可能に連結されている。
従って、ブレードシリンダ30を伸縮させることにより、ブレード27は、ブラケット22(左,右のステー23,24)の基端部とトラックフレーム6のフレーム側支持ブラケット10とを連結する連結ピン25を中心として、上,下方向に回動する構成となっている。
32は各ブレードシリンダ30を上側から覆う一対のシリンダカバーで、該各シリンダカバー32は、土砂等が各ブレードシリンダ30に直接衝突するのを防止して各ブレードシリンダ30を保護するものである。
本実施の形態による油圧ショベル1の排土装置21は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1は、下部走行体2によって作業現場まで自走した後、例えば上部旋回体4を旋回させつつ作業装置5を俯仰動させることにより、土砂等の掘削作業を行うことができる。
一方、掘削されて地面上に積上げられた土砂を排土する場合には、ブレードシリンダ30を伸長させることによりブラケット22を介してブレード27を下向きに回動させ、ブレード27のカッティングエッジ27Eを地面に接地させる。この状態で、油圧ショベル1を走行させることにより、地面に積上げられた土砂をブレード27によって走行方向へと押出すように排土することができ、作業現場での整地作業、土砂の埋戻し作業等を行うことができる。
ここで、上述の排土作業時において、例えばブレード27の左端側と右端側とのうちのいずれか一方側が地面上の岩石に乗上げた場合等には、地面からブレード27に対して斜め方向の荷重が作用し、該ブラケット27には、大きな曲げモーメントや捩りモーメントが加わる。
これに対し、本実施の形態による排土装置21は、ブラケット22を、左ステー23と右ステー24と連結ステー26とをコ字状に一体成形することにより構成しているので、大きな曲げモーメントや捩りモーメントが加わっても、ブラケット22の強度を十分に確保することができる。
すなわち、左,右のステー23,24の先端部間は、連結ステー26により連結されているため、ブレード27から加わる曲げモーメントや捩りモーメント等を、互いに連結されて一体となった左,右のステー23、24により分散して支承することができる。このため、ブラケット22の強度を確保することができ、排土装置21の信頼性を高めることができる。
しかも、ブレード27の背面と連結ステー26の前面26Cとを互いに固着する構成としているので、ブレード27とブラケット22との接合面積を大きくすることができる。このため、従来技術で用いていたような補強部材をブレード27とブラケット22との間に設けなくても、これらブレード27とブラケット22との接合強度を確保できる。これにより、補強部材を設ける従来技術に比べ、部品点数を低減できると共に、ブレード27とブラケット22との接合作業の作業性を高めることができる。
また、ブラケット22を構成する左,右のステー23,24は、連結ステー26により連結された状態で一体に形成されているため、左,右のステー等を別部材により構成する従来技術に比べ、例えば各ステー23,24の寸法や各ステー23,24の基端部に設けられるピン挿通孔23D,24Dの位置関係等の精度を高めることができる。このため、ブラケット22の寸法精度を確保することができ、排土装置21の所期性能を確保しやすくできる。
また、本実施の形態によれば、連結ステー26の前面26Cとブレード27の背面となる後面板27Bおよび覆板27Cとを互いに倣い面として形成しているので、連結ステー26の前面26Cとブレード27の背面(後面板27B,覆板27C)とを面接触させることができ、接合強度をより一層高めることができる。
また、本実施の形態によれば、左ステー23と連結ステー26とが交わる左角隅部26Eおよび右ステー24と連結ステー26とが交わる右角隅部26Fを円弧状に形成しているので、左,右の角隅部26E,26Fで応力が集中するのを抑えることができ、左,右のステー23,24と連結ステー26との連結部分の強度を確保することができる。また、ブレード27からブラケット22に加わる捩りモーメント等に対する強度も高めることができ、ブラケット22の耐久性、信頼性を確保することができる。
特に、本実施の形態の場合は、左,右のステー23,24の先端部に他の部分よりも高さ寸法が大きい補強部23E,24Eを設け、更に、連結ステー26の高さ寸法も補強部23E,24Eの高さ寸法と等しくしているため、この面からも、ブレード27からブラケット22に加わる捩りモーメント等に対する強度を高めることができ、ブラケット22の耐久性、信頼性を確保することができる。
さらに、本実施の形態によれば、左ステー23、右ステー24および連結ステー26を鋳造手段を用いて一体に形成する構成としているので、ブラケット22の形成作業を容易化することができ、製造コストを低減することができる。
次に、図7は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、ブラケットの連結ステーの両端部にそれぞれ左,右の突出部を設けると共に、ブラケットとブレードとの固着をボルトを用いて行う構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は基端側がトラックフレーム6の前端部に回動可能に取付けられるブラケットで、該ブラケット41は、後述する左,右のステー42,43と、連結ステー44とにより大略構成されている。ここで、ブラケット41は、左ステー42、右ステー43および連結ステー44を鋳造手段を用いて一体成形することにより、全体として略コ字状に形成している。
42,43は、互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延びる左,右のステーで、該左,右のステー42,43は、基端側に連結ピン25を挿通するピン挿通孔42A,43Aが設けられ、先端部間は、後述の連結ステー44によって連結されている。ここで、左,右のステー42,43の高さ寸法は、長さ方向(前,後方向)全体にわたって等しくしている。
44は左,右のステー42,43の先端部間を連結する連結ステーで、該連結ステー44は、鋳造手段を用いて左,右のステー42,43と一体に形成されている。ここで、連結ステー44は、断面四角形状の板状体として左,右方向に延びるように形成されている。
また、連結ステー44と左ステー42とが交わる左角隅部44Aは、これら左ステー42と連結ステー44との間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。また、連結ステー44と右ステー43とが交わる右角隅部44Bも、右ステー42と連結ステー44との間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。
また、連結ステー44の左端部には、左ステー42よりも左側に突出する左突出部44Dを設け、連結ステー44の右端部には、右ステー43よりも右側に突出する右突出部44Eを設けている。そして、左ステー42と左突出部44Dとが交わる突出側左角隅部44Fは、これら左ステー42と左突出部44Dとの間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。また、右ステー43と右突出部44Eとが交わる突出側右角隅部44Gも、これら右ステー43と右突出部44Eとの間を滑らかに連続させるように円弧状(隅R状)に形成されている。
また、連結ステー44のうち、ブレード27の後面板27Bと対面する部位である衝合面としての前面44Cは、該ブレード27の後面板27Bに面接触するように、この後面板27Bの面形状に倣った倣い面、より具体的には、平坦面として形成されている。そして、連結ステー44の前面44Cとブレード27の後面板27Bとを面接触させ、更に、これら連結ステー44とブレード27とを後述のボルト45を用いて互いに固着(結合)させることにより、ブラケット41の先端側にブレード27を取付ける構成となっている。
45はブラケット41にブレード27を取付けるための複数のボルトで、該各ボルト45は、連結ステー44のうち左,右のステー42,43に挟まれた中間部の2箇所位置と左,右の突出部44D,44Eの各1箇所位置との合計4箇所位置で、ブラケット41とブレード27とを固着するものである。ここで、各ボルト45は、例えば、連結ステー44と後面板27Bとにそれぞれ設けられたボルト挿通孔(何れも図示せず)に挿通し、後面板27Bの内側面(前面板27Aと対面する側の面)でボルト挿通孔に対応する位置に溶接等により接合されたナット(図示せず)に螺合することにより、連結ステー44の前面44Cにブレード27をボルト45により取付ける構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルの排土装置は、上述の如きブラケット41を用いてブレード27を車体(トラックフレーム6)に回動可能に取付けるもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、連結ステー44の両端部に左,右方向に突出する左,右の突出部44D,44Eを設けることにより、連結ステー44全体としての長さ寸法を大きくしている。このため、ブレード27からブラケット41に加わる捩りモーメント等に対する強度を高めることができ、ブラケット41の耐久性、信頼性を確保することができる。また、連結ステー44の長さ寸法を大きくできる分、連結ステー44とブレード27とを固着(結合)するボルト45の数を増やすことができ、これら連結ステー44とブレード27との結合強度を確保することができる。
次に、図8は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、ブラケットを曲げ加工により形成する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は基端側がトラックフレーム6の前端部に回動可能に取付けられるブラケットで、該ブラケット51は、後述する左,右のステー52,53と、連結ステー54とにより大略構成されている。ここで、ブラケット51は、棒状の素材、例えば金属製で中空状の角筒体に折り曲げ加工を施すことにより、全体として略コ字状に一体形成されている。これにより、左ステー52、右ステー53および連結ステー54は、互いに一体に形成されている。
52,53は、互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延びる左,右のステーで、該左,右のステー52,53は、基端側がトラックフレーム6の前端部に設けられたフレーム側支持ブラケット10に回動可能に取付けられるものである。ここで、左,右のステー52,53の基端側には、これら左,右のステー52,53とは別体の取付ブラケット52A,53Aが取付けられており、該各取付ブラケット52A,53Aに連結ピン25を挿通するピン挿通孔52B,53Bが設けられている。
54は左,右のステー52,53の先端部間を連結する連結ステーで、該連結ステー54は左,右方向に延びるように形成され、その両端側と左,右のステー52、53の先端側との接続部は折曲げ部として滑らかに連続している。
また、連結ステー54のうち、ブレード27の後面板27Bと対面する部位である衝合面としての前面54Aは、該ブレード27の後面板27Bに面接触するように、この後面板27Bの面形状に倣った倣い面、より具体的には、平坦面として形成されている。そして、連結ステー54の前面54Aとブレード27の後面板27Bとを面接触させ、更に、これら連結ステー54とブレード27との間を溶接により互いに固着(結合)させることにより、ブラケット51の先端側にブレード27を取付ける構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルの排土装置は、上述の如きブラケット51を用いてブレード27を車体(トラックフレーム6)に回動可能に取付けるもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、ブラケット51(左,右のステー52,53および連結ステー54)を1本の棒状の素材に折り曲げ加工を施すことにより一体形成しているので、ブラケット51の加工工程を簡素化、容易化することができ、製造コストをより一層低減することができる。また、ブラケット51を中空状の角筒体により形成しているため、優れた剛性を有するブラケット51を軽量に構成することができる。
なお、上述した第1,第2の実施の形態では、ブラケット22,41を鋳造手段を用いて中実状に形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばブラケットは、鋳造手段を用いて中空状に形成してもよい。また、ブラケットは、中実状に形成した後、内部を切削することにより軽量化を図ることもできる。
また、上述した第3の実施の形態では、ブラケット51を、棒状の素材、すなわち、中空状の角筒体に折り曲げ加工を施すことにより略コ字状に形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば中実状の角柱体に折り曲げ加工を施すことにより、略コ字状をなすブラケットを形成してもよい。また、ブラケットは、中空状または中実状の板状の素材に折り曲げ加工を施すことにより略コ字状に形成してもよい。
また、上述した各実施の形態では、連結ステー26,44,54の前面26C,44C,54Aとブレード27の背面(後面板27B、覆板27C)とを互いに面接触するように平坦面とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば連結ステーの前面とブレードの背面とのうちの何れか一方の面を凹湾曲面とすると共に他方の面を凸湾曲面として互いに面接触するように構成してもよい。
さらに、各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばブルドーザ等の他の建設機械に本実施の形態による排土装置21を適用することもできる。
1 油圧ショベル(建設機械)
21 排土装置
22,41,51 ブラケット
23,42,52 左ステー
24,43,53 右ステー
26,44,54 連結ステー
26C,44C,54A 前面(衝合面)
26E,44A 左角隅部
26F,44B 右角隅部
27 ブレード
27B 後面板(背面)
27C 覆板(背面)
30 ブレードシリンダ

Claims (5)

  1. 基端側が建設機械の車体に回動可能に取付けられたブラケットと、該ブラケットの先端側に設けられた排土作業用のブレードと、前記ブラケットと前記車体との間に設けられたブレードシリンダとを備えてなる建設機械の排土装置において、
    前記ブラケットは、互いに左,右方向に離間した状態で前,後方向に延び基端側が前記車体に回動可能に取付けられる左,右のステーと、該左,右のステーと一体に形成され該左,右のステーの先端部間を連結する連結ステーとによりコ字状に形成し、
    前記連結ステーには、前記ブレードの背面と対面する部位に衝合面を設け、
    前記ブレードの背面と連結ステーの衝合面とを互いに固着する構成としたことを特徴とする建設機械の排土装置。
  2. 前記連結ステーの衝合面と前記ブレードの背面とは、互いに面接触するように倣い面として形成してなる請求項1に記載の建設機械の排土装置。
  3. 前記左ステーと連結ステーとが交わる左角隅部および前記右ステーと連結ステーとが交わる右角隅部は、これら左,右のステーと連結ステーとの間を滑らかに連続させるように円弧状に形成してなる請求項1または2に記載の建設機械の排土装置。
  4. 前記左ステー、右ステーおよび連結ステーは、鋳造手段を用いて一体に形成する構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械の排土装置。
  5. 前記左ステー、右ステーおよび連結ステーは、板状または棒状の素材に折り曲げ加工を施すことにより一体に形成する構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械の排土装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014006992A1 (ja) * 2012-07-02 2014-01-09 日立建機株式会社 建設機械の排土装置

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