JP2012000638A - ダイクッション制御装置 - Google Patents

ダイクッション制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012000638A
JP2012000638A JP2010137551A JP2010137551A JP2012000638A JP 2012000638 A JP2012000638 A JP 2012000638A JP 2010137551 A JP2010137551 A JP 2010137551A JP 2010137551 A JP2010137551 A JP 2010137551A JP 2012000638 A JP2012000638 A JP 2012000638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
main gear
angle
slide
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010137551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5659572B2 (ja
Inventor
Minoru Fujita
穣 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2010137551A priority Critical patent/JP5659572B2/ja
Publication of JP2012000638A publication Critical patent/JP2012000638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5659572B2 publication Critical patent/JP5659572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Presses (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】スライド速度を計算するための明確な手法を提供する。
【解決手段】指定されたモーションデータを基にマスター角度の単位変化量に対する目標メインギア角度の変化量をメインギア速度として算出すると共に、目標メインギア角度の単位変化量に対する目標スライド位置の変化量を仮スライド速度として算出し、当該算出したメインギア速度及び仮スライド速度と目標メインギア角度との対応関係を示す速度変換テーブルを作成する速度変換テーブル作成部と、更新周期毎に角度センサから得られる現メインギア角度に対応するメインギア速度及び仮スライド速度を速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度と仮スライド速度とを乗算することで単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度を算出するスライド速度算出部とをダイクッション制御装置に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイクッション制御装置に関する。
周知のように、ダイクッション装置とは、上金型と下金型との間でワークを挟んで成型するプレス機械において、上金型との間でワークを狭持して、しわ押え用の反力やワークをプレス成型するための突き上げ力(上金型が固定されたスライドに対する押付力:クッション力)を発生する装置である。このダイクッション装置は、クッション力の目標値とセンサ検出値とが一致するようにフィードバック制御されることが一般的である(下記特許文献1参照)。
近年では、スライドの駆動源としてサーボモータを用い、任意のモーションでスライドを昇降動作させることの可能なサーボプレスが注目されている。このサーボプレスにダイクッション装置を設けた場合、スライドのモーションに合わせてクッション力を制御する必要があるが、加減速が大きなモーションや速度が逆転するようなモーションでスライドを動作させると、センサ検出値の伝達遅れやクッション機構の応答遅れ等により、クッション力を所望の目標値に制御することが困難となる。
このような問題に対し、例えば下記特許文献2には、スライド速度を加味してダイクッション装置のクッション力制御を行うことで、スライドモーションに対するクッション力の追従性(言い換えれば、クッション力の制御性)を向上させ、以ってプレス加工性能を向上させる技術が開示されている。
特許第3308463号公報 特開2009−148766号公報
上記のように、スライド速度を加味してダイクッション装置のクッション力制御を行う技術は公知であるが、任意のモーションで運転可能なサーボプレスにおいて、クッションコントローラ(ダイクッション制御装置)側でスライド速度を計算するための明確な手法が確立されているとは言い難く、クッション力の制御性向上に当って改善の余地があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ダイクッション制御装置側でスライド速度を計算するための明確な手法を提供し、以ってクッション力の制御性向上を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、ダイクッション制御装置に係る第1の解決手段として、サーボモータをスライドの駆動源とし、前記サーボモータの回転動作を前記スライドの昇降動作に変換するスライド駆動機構に設けられたメインギアと、前記メインギアの現在の回転角度を現メインギア角度として検出する角度センサと、単調増加するように設定されたマスター角度と目標メインギア角度と目標スライド位置との対応関係を示すモーションデータを予め格納するモーション設定装置と、プレス開始指示を受けた場合、マスター速度を基に算出した現マスター角度に対応する目標メインギア角度を前記指定されたモーションデータから求め、前記角度センサから得られる現メインギア角度が前記目標メインギア角度と一致するように前記サーボモータを制御するプレス制御装置と、を備えたプレス機械に設けられたダイクッション装置を制御するダイクッション制御装置であって、前記指定されたモーションデータを基にマスター角度の単位変化量に対する目標メインギア角度の変化量をメインギア速度として算出すると共に、目標メインギア角度の単位変化量に対する目標スライド位置の変化量を仮スライド速度として算出し、当該算出したメインギア速度及び仮スライド速度と目標メインギア角度との対応関係を示す速度変換テーブルを作成する速度変換テーブル作成部と、前記マスター角度の更新周期毎に前記角度センサから得られる現メインギア角度に対応するメインギア速度及び仮スライド速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度と仮スライド速度とを乗算することで単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度を算出するスライド速度算出部とを具備することを特徴とする。
また、本発明では、ダイクッション制御装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記スライド速度算出部は、前記マスター角度の更新周期毎に前記角度センサから得られる現メインギア角度に対応するメインギア速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度に応じて前記現メインギア角度の進角補正を行い、当該進角補正後の現メインギア角度に対応するメインギア速度及び仮スライド速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度と仮スライド速度とを乗算することで単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度を算出する。
本発明によれば、任意のモーションで運転可能なサーボプレスにおいて、ダイクッション制御装置側でスライド速度を精度良く計算することができるため、クッション力の制御性向上を実現することができる。また、マスター速度が変更された場合であっても、速度変換テーブルを新たに作成し直す必要はないため、ダイクッション制御装置の処理負荷を軽減することができる。さらに、クッション力制御にマスター速度及びマスター角度を用いないため、プレス制御装置からダイクッション制御装置への通信遅れを考慮する必要がない。
本実施形態におけるプレス機械Aの概略構成図である。 モーション設定装置42に格納されているモーションデータの一例である。 クッションコントローラ45のスライド速度算出機能を表す機能ブロック図である。 クッションコントローラ45の速度変換テーブル作成部45aにて作成された速度変換テーブルの一例である。 クッションコントローラ45のスライド速度算出機能の変形例を表す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるプレス機械Aの概略構成図である。この図1に示すように、プレス機械Aは、サーボモータを駆動源とするスライド1、スライド駆動機構2、ダイクッション装置3及び制御装置4から構成されており、スライド1をダイクッション装置3の間に挟持されたワークW(被加工物)をプレス成型するサーボプレスである。
スライド1は、プレス機械A内において鉛直方向に対して昇降自在に支持された金型固定用部材であり、その下面にはワークWをプレス成型するための上金型D1が取り付けられている。
スライド駆動機構2は、スライド1の昇降動作(スライドモーション制御)を実現するものであり、制御装置4によって回転制御されるサーボモータ21と、該サーボモータ21の回転軸に取り付けられたピニオンギア22と、該ピニオンギア22に噛合するメインギア23と、該メインギア23の回転軸に接続されたクランク軸24と、該クランク軸24の偏心部とスライド1の上面とを連結するコネクティングロッド25と、メインギア23の回転軸に設置されたロータリーエンコーダ26とから構成されている。
つまり、スライド駆動機構2は、サーボモータ21の回転動作をピニオンギア22、メインギア23、クランク軸24及びコネクティングロッド25を介してスライド1の昇降動作に変換するものである。また、ロータリーエンコーダ26は、メインギア23(言い換えればクランク軸24)が一定角度回転するのに要した時間を1周期とするパルス信号を制御装置4に出力する角度センサである。
ダイクッション装置3は、ワークWのしわ押え力(クッション力)を発生するものであり、下金型D2を下方から固定支持するクッションパッド31と、該クッションパッド31の昇降動作(クッション力制御)を実現する油圧駆動機構32から構成されている。また、この油圧駆動機構32は、油圧シリンダ33と、移動板34と、制御装置4によって回転制御されるサーボモータ35と、圧力センサ36a〜36cとから構成されている。
油圧シリンダ33は、クッションパッド31に接続された上ピストンP1と、可動板34に接続された下ピストンP2とによって内部空間が上室33aと中室33bと下室33cとに仕切られた円筒形状部材であり、これら上室33a、中室33b及び下室33cには油が充填されている。可動板34は、ネジ溝を有する穴部が両端部に形成された平板状部材であり、これら穴部の各々には、サーボモータ35に同軸接続されたボールネジ35aが介挿されている。
つまり、油圧駆動機構32は、サーボモータ35の回転動作をボールネジ35a、可動板34、油圧シリンダ33を介してクッションパッド31の昇降動作に変換するものである。ここで、サーボモータ35の駆動によって可動板34を上方向に移動させると、油圧シリンダ33の中室33bに充填された油が加圧されるため、クッションパッド31のクッション力を大きくすることができる。これに対し、サーボモータ35の駆動によって可動板34を下方向に移動させると、油圧シリンダ33の中室33bに充填された油が減圧されるため、クッションパッド31のクッション力を小さくすることができる。
また、圧力センサ36a〜36cは、油圧シリンダ33の上室33aの油圧、中室33bの油圧、下室33cの油圧をそれぞれ検出し、その検出結果を示す油圧検出信号を制御装置4に出力するものである。
制御装置4は、プレス機械Aの全体動作を統括制御する(言い換えれば、スライドモーション制御とクッション力制御とを行う)ものであり、操作盤41、モーション設定装置42、プレスコントローラ43、第1モータドライバ44、クッションコントローラ45及び第2モータドライバ46から構成されている。
操作盤41は、作業者がプレス機械Aのプレス動作に必要なデータを入力するための各種設定キーや、プレス動作の開始或いは停止を指示するためのプレス開始・停止キー、また、プレス機械Aの動作状態及び設定データを作業者に報知するための表示パネル等から構成されている。この操作盤41は、作業者によるキー入力情報をプレスコントローラ43に出力する一方、プレスコントローラ43から提供されるプレス機械Aの動作状態及び設定データ等を表示パネルに表示する。
モーション設定装置42は、スライドモーションを規定するモーションデータを予め複数格納しており、プレスコントローラ43から要求されたモーションデータをプレスコントローラ43に提供するものである。ここで、モーションデータとは、図2に示すように、単調増加するように設定されたマスター角度θm(単位はdeg)と、目標メインギア角度θp(単位はdeg)および目標スライド位置Xs(単位はmm)との対応関係を示すデータである。
図2では、モーションデータの一例として、0°から360°まで0.1°ずつ単調増加するように設定されたマスター角度θm(i)に対して、目標メインギア角度θp(i)と、目標メインギア角度θp(i)から一義的に定まる目標スライド位置Xs(i)とが対応付けられたものを図示している。また、図2において、iは0から3599までの整数であり、例えばマスター角度θm(2)は、2番目のマスター角度(つまり0.2°)を指し、目標スライド位置Xs(2)及び目標メインギア角度θp(2)は2番目のマスター角度θm(2)に対応する値となる。
プレスコントローラ43(プレス制御装置)は、操作盤41から入力されるキー入力情報、ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号、及びモーション設定装置42から得られるモーションデータに基づいてサーボモータ21を制御することでスライドモーション制御を実現するものである。
具体的には、このプレスコントローラ43は、操作盤41を介してプレス開始指示を受けた場合、同じく操作盤41を介して指定されたマスター速度Vm(1分間当りのスライド1のストローク数;単位はspm)とコントローラの更新周期をもとにマスター角度θm(i)を算出し、現マスター角度θmに対応する目標メインギア角度θpを求め、現メインギア角度(ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を基に検出(算出)したメインギア23の回転角度)が目標メインギア角度θpと一致するようにサーボモータ21をフィードバック制御する。
なお、このプレスコントローラ43は、モーション設定装置42から取得したモーションデータをクッションコントローラ45に提供する機能も有している。また、第1モータドライバ44は、プレスコントローラ43による制御に応じて現メインギア角度を目標メインギア角度θpと一致させるために必要なモータ駆動信号を生成し、該モータ駆動信号をサーボモータ21に出力するものである。
クッションコントローラ45(ダイクッション制御装置)は、プレスコントローラ43から得られるモーションデータと、ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号と、ダイクッション装置3の圧力センサ36a〜36cから得られる油圧検出信号とに基づいてサーボモータ35を制御することでクッション力制御を実現するものである。
具体的には、このクッションコントローラ45は、ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を基に検出(算出)した現在のメインギア角度(現メインギア角度)から現在のスライド1の位置(現スライド位置)を把握し、圧力センサ36a〜36cによる油圧検出結果を参照しつつ、現スライド位置に応じた目標クッション力が発生するようにサーボモータ35をフィードバック制御する。この時、クッションコントローラ45は、スライド1の速度(スライド速度)を加味してサーボモータ35のフィードバック制御を行うことにより、クッション力の制御精度の向上を図っている。
また、第2モータドライバ46は、クッションコントローラ45による制御に応じて目標クッション力をダイクッション装置3に発生させるために必要なモータ駆動信号を生成し、該モータ駆動信号をサーボモータ35に出力するものである。
なお、本実施形態において、スライド速度を加味したクッション圧力制御については、特開2009−148766号公報や特開2006−142312号公報等に開示されているように既知の技術であるため詳細な説明を省略し、以下ではクッションコントローラ45の特徴的な機能であるスライド速度算出機能について説明する。
図3は、クッションコントローラ45のスライド速度算出機能を表す機能ブロック図である。この図3において、符号45aは速度変換テーブル作成部であり、符号45bは第1速度変換部であり、符号45cは第2速度変換部であり、符号45dは乗算部である。なお、第1速度変換部45b、第2速度変換部45c及び乗算部45dは、本発明におけるスライド速度算出部を構成するものである。
速度変換テーブル作成部45aは、プレスコントローラ43から得られたモーションデータを基に、下記(1)式を用いてマスター角度θm(i)の単位変化量に対するメインギア角度θp(i)の変化量をメインギア速度ωp(i)(単位はdeg/s)として算出すると共に、下記(2)式を用いてメインギア角度θp(i)の単位変化量に対する目標スライド位置Xs(i)の変化量を仮スライド速度Vs(i)(単位はmm/deg)として算出し、当該算出したメインギア速度ωp(i)及び仮スライド速度Vs(i)とメインギア角度θp(i)との対応関係を示す速度変換テーブル(図4参照)を作成する。
ωp(i)={θp(i)−θp(i−1)}/{θm(i)−θm(i−1)}
・・・(1)
Vs(i)={Xs(i)−Xs(i−1)}/{θp(i)−θp(i−1)}
・・・(2)
この速度変換テーブル作成部45aは、上記のように作成した速度変換テーブルを第1速度変換部45b及び第2速度変換部45cに出力する。
第1速度変換部45bは、速度変換テーブル作成部45aから得た速度変換テーブルに基づいて、現メインギア角度(ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を基に検出(算出)した現在のメインギア角度)に対応するメインギア速度ωpを求め、当該求めたメインギア速度ωpを乗算部45dに出力する。
第2速度変換部45bは、速度変換テーブル作成部45aから得た速度変換テーブルに基づいて、現メインギア角度に対応する仮スライド速度Vsを求め、当該求めた仮スライド速度Vsを乗算部45dに出力する。乗算部45dは、第1速度変換部45bから入力されるメインギア速度ωpと、第2速度変換部45cから入力される仮スライド速度Vsとを乗算することにより、単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度Vs’(単位はmm/s)を算出する。
次に、上記のように構成されたプレス機械Aによるプレス動作について時系列的に説明する。まず、プレスコントローラ43は、操作盤41を介してモーションデータ及びマスター速度Vmの指定を受けると、指定されたモーションデータをモーション設定装置42から取得し、マスター速度Vmを基にマスター角度θmを算出する。
例えば、指定されたモーションデータが図2に示すような3600個のマスター角度θm(i)から構成されており、また、指定されたマスター速度Vmが60(spm)であった場合、1秒間にスライド1を1ストロークさせる(メインギア23を1回転させる)必要があるため、マスター角度θmは、0.27(ms)で0.1°増加する。
この時、プレスコントローラ43は、モーション設定装置42から取得したモーションデータをクッションコントローラ45に出力する一方、クッションコントローラ45の速度変換テーブル作成部45aは、プレスコントローラ43から得られたモーションデータを基に図4に示した速度変換テーブルを予め作成する。これにより、プレス動作の開始準備が完了する。
そして、プレスコントローラ43は、操作盤41を介してプレス開始指示を受けると、マスター角度θm(i)を単調増加させ、現マスター角度θm(i)に対応する目標メインギア角度θp(i)を指定されたモーションデータから求め、現メインギア角度が目標メインギア角度θp(i)と一致するようにサーボモータ21をフィードバック制御する。
例えば、プレス開始指示から0.54(ms)が経過したとすると、現マスター角度θm(i)はθm(2)=0.2°となるため、プレスコントローラ43は、現メインギア角度が目標メインギア角度θp(2)と一致するようにサーボモータ21をフィードバック制御する。これにより、スライド1は指定されたモーションデータに応じたスライドモーションを描きながら昇降移動することになる。
一方、クッションコントローラ45は、ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を基に検出(算出)した現メインギア角度を用いてスライド速度Vs’(mm/s)を算出する。例えば、プレス開始指示から0.54(ms)が経過し、現メインギア角度としてθp(2)が検出されたとすると、第1速度変換部45bによって現メインギア角度θp(2)に対応するメインギア速度ωp(2)が速度変換テーブルから得られ、また、第2速度変換部45cによって現メインギア角度θp(2)に対応する仮スライド速度Vs(2)が速度変換テーブルから得られる。
そして、第1速度変換部45bから得られたメインギア速度ωpと、第2速度変換部45cから得られた仮スライド速度Vsとが乗算部45dにて乗算されて、単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度Vs’(mm/s)が算出される。そして、クッションコントローラ45は、算出したスライド速度Vs’を加味して、ダイクッション装置3のクッション力が目標クッション力となるように、サーボモータ35のフィードバック制御を行う。これにより、ダイクッション装置3は、スライド1の位置に応じたクッション力を発生し、スライド1とダイクッション装置3とに挟持されたワークWのプレス成形が行われることになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、任意のスライドモーションで運転可能なプレス機械Aにおいて、クッションコントローラ45側でスライド速度Vs’を精度良く計算することができるため、クッション力の制御性向上を実現することができる。また、マスター速度Vmが変更された場合であっても、速度変換テーブルを新たに作成し直す必要はないため、クッションコントローラ45の処理負荷を軽減することができる。さらに、クッション力制御にマスター速度Vmを用いないため、プレスコントローラ43からクッションコントローラ45へのマスター速度情報の通信遅れを考慮する必要がない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が挙げられる。
例えば、クッションコントローラ45のスライド速度算出機能は、図3に示した構成に限らず、図5に示すような構成を採用しても良い。この図5において図3と異なる点は、進角補正部45eが追加された点である。
本変形例において、速度変換テーブル作成部45aは、上記実施形態と同様に、プレスコントローラ43から得られたモーションデータを基に図3に示した速度変換テーブルを作成し、当該作成した速度変換テーブルを第1速度変換部45b及び第2速度変換部45cに出力する。第1速度変換部45bは、速度変換テーブル作成部45aから得た速度変換テーブルに基づいて、現メインギア角度(ロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を基に検出(算出)した現在のメインギア角度)に対応するメインギア速度ωpを求め、当該求めたメインギア速度ωpを進角補正部45eに出力する。
進角補正部45eは、第1速度変換部45bから入力されるメインギア速度ωpに応じて現メインギア角度の進角補正を行い、進角補正後の現メインギア角度を第2速度変換部45cに出力する。具体的には、この進角補正部45eは、メインギア速度ωpが速い程、現メインギア角度の進角補正量を大きくする。
第2速度変換部45bは、速度変換テーブル作成部45aから得た速度変換テーブルに基づいて、進角補正後の現メインギア角度に対応するメインギア速度ωp及び仮スライド速度Vsを求め、当該求めたメインギア速度ωp及び仮スライド速度Vsを乗算部45dに出力する。乗算部45dは、第2速度変換部45cから入力されるメインギア速度ωpと仮スライド速度Vsとを乗算することにより、単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度Vs’を算出する。
このような本変形例によれば、スライド速度Vs’の算出にロータリーエンコーダ26の出力パルス信号を用いることによるセンサ信号の遅れが原因で生じるクッション力の制御性低下を回避することができ、プレス加工性能の向上を図ることができる。
A…プレス機械、1…スライド、2…スライド駆動機構、3…ダイクッション装置、4…制御装置、42…モーション設定装置、43…プレスコントローラ、45…クッションコントローラ、45a…速度変換テーブル作成部、45b…第1速度変換部、45c…第2速度変換部、45d…乗算部、45e…進角補正部

Claims (2)

  1. サーボモータをスライドの駆動源とし、
    前記サーボモータの回転動作を前記スライドの昇降動作に変換するスライド駆動機構に設けられたメインギアと、
    前記メインギアの現在の回転角度を現メインギア角度として検出する角度センサと、
    単調増加するように設定されたマスター角度と目標メインギア角度と目標スライド位置との対応関係を示すモーションデータを予め格納するモーション設定装置と、
    プレス開始指示を受けた場合、指定されたモーションデータ及びマスター速度を基に算出した更新周期でマスター角度を単調増加させ、現マスター角度に対応する目標メインギア角度を前記指定されたモーションデータから求め、前記角度センサから得られる現メインギア角度が前記目標メインギア角度と一致するように前記サーボモータを制御するプレス制御装置と、
    を備えたプレス機械に設けられたダイクッション装置を制御するダイクッション制御装置であって、
    前記指定されたモーションデータを基にマスター角度の単位変化量に対する目標メインギア角度の変化量をメインギア速度として算出すると共に、目標メインギア角度の単位変化量に対する目標スライド位置の変化量を仮スライド速度として算出し、当該算出したメインギア速度及び仮スライド速度と目標メインギア角度との対応関係を示す速度変換テーブルを作成する速度変換テーブル作成部と、
    更新周期毎に前記角度センサから得られる現メインギア角度に対応するメインギア速度及び仮スライド速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度と仮スライド速度とを乗算することで単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度を算出するスライド速度算出部と、
    を具備することを特徴とするダイクッション制御装置。
  2. 前記スライド速度算出部は、前記マスター角度の更新周期毎に前記角度センサから得られる現メインギア角度に対応するメインギア速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度に応じて前記現メインギア角度の進角補正を行い、当該進角補正後の現メインギア角度に対応するメインギア速度及び仮スライド速度を前記速度変換テーブルから求め、当該求めたメインギア速度と仮スライド速度とを乗算することで単位時間当たりのスライド移動量を示すスライド速度を算出することを特徴とする請求項1に記載のダイクッション制御装置。
JP2010137551A 2010-06-16 2010-06-16 ダイクッション制御装置 Active JP5659572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137551A JP5659572B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 ダイクッション制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010137551A JP5659572B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 ダイクッション制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012000638A true JP2012000638A (ja) 2012-01-05
JP5659572B2 JP5659572B2 (ja) 2015-01-28

Family

ID=45533249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010137551A Active JP5659572B2 (ja) 2010-06-16 2010-06-16 ダイクッション制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5659572B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696326A (zh) * 2016-12-21 2017-05-24 宁波澳玛特高精冲压机床股份有限公司 一种用于冲床的冲压装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3308463B2 (ja) * 1996-12-27 2002-07-29 アイダエンジニアリング株式会社 ダイクッションの制御方法
JP2007014964A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Fanuc Ltd サーボダイクッションの制御装置
JP2009056472A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Ihi Corp ダイクッション装置の制御方法
JP2009148766A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Ihi Corp ダイクッション装置の制御装置と制御方法
JP2010046684A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Honda Motor Co Ltd 成形条件決定方法
JP2010075987A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Ihi Corp プレス機械

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3308463B2 (ja) * 1996-12-27 2002-07-29 アイダエンジニアリング株式会社 ダイクッションの制御方法
JP2007014964A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Fanuc Ltd サーボダイクッションの制御装置
JP2009056472A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Ihi Corp ダイクッション装置の制御方法
JP2009148766A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Ihi Corp ダイクッション装置の制御装置と制御方法
JP2010046684A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Honda Motor Co Ltd 成形条件決定方法
JP2010075987A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Ihi Corp プレス機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696326A (zh) * 2016-12-21 2017-05-24 宁波澳玛特高精冲压机床股份有限公司 一种用于冲床的冲压装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5659572B2 (ja) 2015-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5869029B2 (ja) プレス機用駆動装置の作動方法
TWI643732B (zh) 模具緩衝力控制方法及模具緩衝裝置
JP2006122944A (ja) ダイクッション制御装置
WO2007001005A1 (ja) プレス機械、クランクプレス機械及び前記機械における振動加工方法
US10065386B2 (en) Slide motion control apparatus for mechanical press
JP3929362B2 (ja) サーボプレス、およびそれを用いた加工方法とその制御方法
EP1762311B1 (en) Control device for a die cushion mechanism
KR100844796B1 (ko) 인버터와 비동기 서보모터를 이용한 서보프레스 제어방법
JP5659572B2 (ja) ダイクッション制御装置
JP5659571B2 (ja) ダイクッション制御装置
JP5995918B2 (ja) プレス機械の横方向高剛性化装置
JP5413795B2 (ja) プレス機械
TW200936368A (en) Control apparatus and control method for controlling die cushion device
JP5728906B2 (ja) ダイクッション制御装置
JP5354240B2 (ja) サーボプレスとその運転制御方法
CN104441014A (zh) 模切机调压控制装置及其方法
JP4824463B2 (ja) ダイクッション機構の制御装置
JP5446743B2 (ja) ダイクッション装置の制御装置及び方法
WO2013145212A1 (ja) ダイクッション制御装置
JP5606487B2 (ja) 機械プレスのスライドモーション制御装置
JP2010125456A (ja) 複動プレス機械
JP5801830B2 (ja) 機械プレスのスライドモーション制御装置
JP2009214159A (ja) プレス機械とその制御装置
JP5418154B2 (ja) ダイクッション装置の制御装置及び方法
JP2013136060A (ja) プレス機械およびプレス機械の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5659572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250