JP2011249689A - シールドケース - Google Patents

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Abstract

【課題】回路基板に表面実装したシールドケースにおいて、落下時の衝撃を緩和し、シールドケースの脱落を防止することを課題とする。
【解決手段】シールドケース10は、天面12と、ケース本体が衝撃を受けた際にケース本体にたわみを発生させるスリット14が形成された側面13a、13cとを備え、電子部品が搭載された回路基板11上に表面実装される。これにより、シールドケースと回路基板との接合部分へかかる応力が低下し、シールドケースの脱落を防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は電子部品による電磁波の干渉を防ぐシールドケースに関し、特に、衝撃による脱落を緩和するシールドケースに関する。
電子部品を搭載する回路基板は、シールドケースで覆われることにより、外部との電磁波の干渉が抑制されるとともに、物理的衝撃から電子部品が保護されている。
特許文献1に開示されたシールドケース付き電子部品では、基板の側面に係合凹部を設けるとともに、シールドケースに複数の係合爪を設け、シールドケースの係合爪を基板の係合凹部に挿入して、熱硬化性の導電性接着剤により接着固定することにより、シールドケースを基板に接着固定する。
特許文献1のシールドケース付き電子部品のように、係合爪を基板へ挿入する構成は、落下時の衝撃によりシールドケースの脱落を緩和する。ところが、搭載部品の実装エリアの拡大や組み立ての容易性を理由に、図1に示すようなシールドケース1を回路基板2へ表面実装する構成が増加している。図1のシールドケース1は、電子部品を表面実装した回路基板2上に形成されたグランドパターン3へ供給されたはんだ4により実装される。図2は、回路基板2に実装したシールドケース1の一部の断面図であり、図2に示すように、シールドケース1は、側面及び端面においてグランドパターン3とはんだ4により接合される。
特開2001−148595号公報
ところで、図1に示すようなシールドケースを表面実装する電子機器では、はんだにより接合した部分が衝撃に弱く、衝撃を受けることによりシールドケースが回路基板から容易に脱落してしまう。また、例えば、電子機器が、持ち歩くことの多いハンディターミナルのような機器である場合、機器が落下する可能性が高いため、落下した際の衝撃から内蔵部品を保護することが要求される。このため、容易に脱落しないシールドケースが望まれる。
そこで、本発明では、回路基板に表面実装したシールドケースにおいて、落下時の衝撃を緩和し、シールドケースの脱落を防止することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明のシールドケースは、天面と、ケース本体が衝撃を受けた際にケース本体にたわみを発生させるスリットが形成された側面とを備え、電子部品が搭載された回路基板上に表面実装される。
上記構成によると、スリットが設けられたことにより衝撃を受けた際にケース本体がたわみ、衝撃により生じるエネルギーが分散される。これにより、シールドケースと回路基板との接合部分へかかる応力が低下し、シールドケースの脱落を防止できる。
シールドケースを回路基板へ表面実装する構成を示した説明図である。 回路基板に実装したシールドケースの一部の断面図である。 実施例1のシールドケースを示した斜視図である。 図3のスリットを拡大して示した説明図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 図9のスリットを拡大して示した説明図である。 他の形態のシールドケースを示した斜視図である。 従来のシールドケースを断面にして示した説明図である。 従来のシールドケースを断面にして示した説明図である。 実施例3のシールドケースを回路基板に表面実装した電子機器の説明図である。 図14のシールドケースを断面にして電子機器の内部を示した説明図である。 回路基板の平面図である。 図15の仕切り部の拡大図である。 仕切り部を回路基板側から見た斜視図である。 シールドケースの形成段階における曲げ加工前のプレートの概略形状を示した説明図である。 本実施例の仕切り部と比較例の仕切り部を拡大して示した説明図である。 切り欠き部の形状の異なる例を示した説明図である。 切り欠き部を第2壁に形成した例を示した説明図である。 第1壁と第2壁とに交互に切り欠き部を形成した例を示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。
図3は本実施例のシールドケース10を示した斜視図である。図4は、スリット14の部分を拡大して示した説明図である。シールドケース10は、回路基板11上に表面実装されている。回路基板11は、プリント基板、LTCC基板、またはフレキ基板等を採用できる。回路基板11上にはシールドケース10が実装されている面と同一の面に電子部品が実装されているが、図3中では電子部品を省略している。
シールドケース10は厚さ0.1mmの硬度Hの洋白プレートを曲げ加工して形成される。シールドケース10は、天面12と、側面13a、13b、13c、13dとを備える。天面12は隣り合う辺の長さが異なる矩形状であって、長辺側の側面13a、13cには、側面13a、13cの回路基板11側の端部131から天面12側へ向かってスリット14が形成されている。このスリット14は、少なくとも側面13a、13cの中央部132よりも天面12側まで形成されている。このようなスリット14は、シールドケース10本体が衝撃を受けた際にシールドケース10本体にたわみを発生させる。このスリット14の幅が大きくなるほど、シールドケース10本体に生じるたわみが大きくなり、衝撃を分散、吸収する効果も大きい。その反面、シールドケース10は、電磁波のシールドを目的とするため、スリット14のような隙間はなるべく小さくすることが望ましい。本実施例では、いずれの要件も最適にするスリット幅を0.2mm以上0.4mm以下としている。なお、シールドケース10は厚さ0.08〜0.2mmの洋白プレートを選択してもよい。また、硬度1/2Hの洋白プレートを選択してもよい。薄く、硬度の低い洋白プレートを選択することにより、加工が容易になるうえに、材料の反り返りを防ぐことができる。
このようなシールドケース10は回路基板11上に設けたグランドパターン(図示しない)上にはんだ15により接合される。このとき、図4に示すように、スリット14の形成された部分については、はんだ15による接合をしない。また、シールドケース10の四隅16は加工上の理由から隙間が生まれるが、シールドケース10を回路基板11に実装する際に、この隙間へはんだを流し込んで埋めることができる。
表面実装したシールドケースでは、はんだで結合したシールドケースと回路基板間の接合部分が構造上最も脆弱であるため、シールドケースが何度も衝撃を受ける場合や、大きな衝撃を受けた場合、シールドケースが回路基板から脱落する。本実施例のシールドケース10は、スリット14が形成されたことにより、スリット14が形成されていないシールドケースに比べてたわみやすい構造となっている。このため、シールドケース10が落下等による衝撃を受けた際に、シールドケース10がたわむことにより、衝撃のエネルギーが分散される。これにより、シールドケース10と回路基板11との接合部分へかかる応力が低下し、シールドケース10が回路基板11から脱落することが防止される。さらに、スリット14の部分にはんだを付着させていないため、四隅16側からシールドケース10が外れ始めた際、スリット14の部分で停止する。これにより、シールドケース10が回路基板11から完全に脱落してしまうことが防止される。
次に、本実施例のシールドケース10の落下試験について説明する。落下試験は、比較例としてスリットを設けていない従来のシールドケースを搭載した電子機器と、本実施例のシールドケース10を搭載した電子機器について行った。シールドケースにスリットが設けられていない点以外では、比較例と本実施例は同一の構造であり、その他の落下条件も同一である。落下試験は、シールドケースを1mの高さからコンクリート面上に自由落下させ、シールドケースの6面4稜のそれぞれについてコンクリート面に衝突するように、計10回を1セットとして行った。
落下試験の結果では、スリットを設けていない従来のシールドケースは、263回目の落下でシールドケースの脱落が確認された。一方、本実施例のシールドケース10は、1236回目の落下でシールドケースの脱落が確認された。すなわち、従来のシールドケースと比較して、本実施例のシールドケース10は、脱落回避について5倍近い信頼性がある。このように、本実施例のシールドケース10は、落下時の衝撃を緩和し、シールドケースの脱落を防止する。
以上説明のとおり、本実施例のシールドケース10は、側面13a、13cにスリット14を形成することにより、衝撃を受けた際にケース本体がたわみ、衝撃により生じるエネルギーを分散する。これにより、回路基板11からシールドケース10が脱落することが抑制される。また、側面13b、13dにスリット14を設ける構成としても良い。この場合にも同様に、ケース本体がたわんで衝撃によるエネルギーを吸収し、シールドケース10の脱落を抑制する。
次に、実施例2において、実施例1と異なる他の形態のスリットを設けたシールドケースについて説明する。
図5は4つの側面のそれぞれにスリットが形成されたシールドケース20の斜視図である。シールドケース20は、全ての側面13a、13b、13c、13dに、シールドケース20本体が衝撃を受けた際にシールドケース20本体にたわみを発生させるスリット14が形成されている。なお、全ての側面13a、13b、13c、13dにスリット14が形成されたことを除いて、シールドケース20は実施例1のシールドケース10と同一である。
シールドケース20は、4つある全ての側面13a、13b、13c、13dにスリット14が形成されたことにより、天面の長辺方向、及び短辺方向のいずれに対してもたわみやすく、どの方向からの衝撃にもエネルギーの分散が効率よく行われる。これにより、シールドケース20と回路基板11との接合部分へかかる応力が低下し、シールドケース20が回路基板11から脱落することが防止される。
図6は、同一の側面に複数のスリット14を形成したシールドケース30の斜視図である。シールドケース30は、天面12の長辺側の側面13a、13cに、シールドケース30本体が衝撃を受けた際にシールドケース30本体にたわみを発生させるスリット14がそれぞれ2つずつ形成されている。なお、スリット14が2つ形成された点を除いて、シールドケース30は実施例1のシールドケース10と同一である。
天面12の長辺側の側面13a、13cに2つのスリット14が形成されたことにより、シールドケース30はスリットが1つの場合よりもたわみやすい。このため、さらに、シールドケース30と回路基板11との接合部分へかかる応力が低下し、シールドケース30が回路基板11から脱落することが防止される。なお、側面13a、13cに形成するスリット14の数は2つに限定されず、3つ以上としても良い。このようなスリット14の数が増加するほど、シールドケース30はたわみやすくなり、シールドケース30が回路基板11から脱落することが抑制される。
図7(a)は、側面13a、13cにスリット14を形成し、天面12にスリット14の幅を直径とする半円形状の切り欠き41を形成したシールドケース40の斜視図である。図7(b)は、シールドケース40のスリット14部分を拡大して示した斜視図である。シールドケース40には、天面12の長辺側の側面13a、13cには、シールドケース40本体が衝撃を受けた際にシールドケース40本体にたわみを発生させるスリット14が形成されている。スリット14は回路基板11側の端部から天面12との結合部に亘って側面13aを分断し、さらに、天面12にスリット14の幅を直径とする半円形状の切り欠き41を含んでいる。なお、スリット14が切り欠き41を含む点を除いて、シールドケース40は実施例1のシールドケース10と同一である。
天面12に形成された切り欠き41は、天面12をたわみやすくする。これにより、さらに、衝撃により生じるエネルギーが吸収されやすくなり、はんだの接合面にかかる応力を減少し、シールドケース40が回路基板11から脱落することを抑制する。
図8(a)は、天面12に直交する方向に形成された第1スリット51aと第1スリット51aに直交する方向に形成された第2スリット51bとを有するシールドケース50の斜視図である。図8(b)は、シールドケース50のスリット51部分を拡大して示した斜視図である。シールドケース50にはスリット51が形成されている。スリット51は、天面12に直交する方向に形成された第1スリット51aと第1スリット51aに直交する方向に形成された第2スリット51bとを有する。なお、スリット51の形状が異なる点を除き、シールドケース50は実施例1のシールドケース10と同一である。
シールドケース50は、天面12に直交する第1スリット51aにより、側面13a、13cにおける天面12に平行な方向にかかる力を減衰させる。また、第1スリット51aに直交する第2スリット51bにより、側面13a、13cにおける天面12に直交する方向にかかる力を減衰させる。これにより、衝撃時に上下左右あらゆる方向から側面13a、13cにかかる力を減衰するため、はんだの接合面にかかる応力を減少し、シールドケース50が回路基板11から脱落することを抑制する。
図9(a)は、端部を切り欠いたスリット14を形成したシールドケース60の斜視図である。図9(b)は、シールドケース60のスリット14部分を拡大して示した斜視図である。図10は、スリット14部分の正面図を示した説明図である。シールドケース60は、スリット14の端部、すなわち、回路基板11に対抗する側に切り欠き61を設けている。
このような切り欠き61を設けたことにより、側面13a、13cがたわみやすくなり、はんだの接合面にかかる応力を減少し、シールドケース60が回路基板11から脱落することを抑制する。また、この切り欠き61を設けたことにより、回路基板11との間に隙間62ができるため、シールドケース60を回路基板11に実装する場合に、切り欠き61からスリット14側へはんだ15が侵入することが抑制される。
上記、図5乃至図9に示したシールドケースに形成されたスリットをお互い組み合わせることもできる。例えば、図11に示すように、シールドケース70に形成されたスリット71は、天面に直交する方向に形成された第1スリット51aと第1スリット51aに直交する方向に形成された第2スリット51bと、天面12に形成されたスリット幅を直径とする半円形状の切り欠き41とを有する。
スリット71は、切り欠き41により、天面12をたわみやすくし、衝撃により生じるエネルギーを吸収する。さらに、天面12に直交する第1スリット51aにより、天面12に平行な方向にかかる力を減衰させる。また、第1スリット51aに直交する第2スリット51bにより、天面12に直交する方向にかかる力を減衰させる。これにより、はんだの接合面にかかる応力を減少し、シールドケース70が回路基板11から脱落することを抑制する。その他、図11のスリット71に図9の切り欠き61を形成することもできる。また、図6乃至図9、及び図11のいずれのシールドケースも側面4面にスリットを設けることができる。また、図5、図7乃至図9、及び図11のいずれのシールドケースも1側面に複数のスリットを設けることができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例3のシールドケース80は、複数の機能を有する電子部品を搭載する回路基板90に表面実装され、良好なシールド性と小型化を実現したシールドケースである。
複数の機能を有する電子部品は、回路基板上に複数の回路ブロックが搭載されている。このような電子部品では、各回路ブロック間の電気的干渉を防止するため、各回路ブロック間に仕切り板を設け、各回路ブロック間をシールドしている。例えば、公開特許公報(特開2006−108334)に開示されているシールドケースもその1つである。
図12、図13は、このような従来のシールドケースを断面にして示した説明図である。図12のシールドケース5は、回路ブロック5a、5bごとにシールド部材5c、5dで覆っている。また、図13のシールドケース6は、天面6cを開口することなく、天面6cを折り曲げ、各回路ブロック6a、6b間に仕切り6dを設けている。このようなシールドケース5、6では各回路ブロック間が仕切られて良好なシールド性を満たす。しかしながら、図12、図13で示したシールドケースでは、各回路ブロック間を仕切る壁が二重になっていることから、その分、回路基板を大きくする必要があり、落下に対する改善及び小変化の改善の余地があった。本実施例のシールドケース80はこのような点の改善を図ったものである。
次に、本実施例のシールドケース80について説明する。本実施例のシールドケース80は、複数の回路ブロックを搭載した回路基板90に表面実装されている。
図14は本実施例のシールドケース80を回路基板90に表面実装した電子機器100の説明図である。図15は、シールドケース80を断面にして電子機器100の内部を示した説明図である。図16は回路基板90の平面図である。図17はシールドケース80の仕切り部83の拡大断面図である。図18は、仕切り部83を回路基板90側から見た斜視図である。
回路基板90に搭載可能な複数の回路ブロックのモジュールは、例えば、Bluetooth、無線LAN、GPS等の組み合わせから選択できる。本実施例では、回路基板90にBlueToothの機能を有する電子部品91と、GPSの機能を有する電子部品92とが搭載されている。回路基板90上にはグランドパターンのランド電極93がプリントされている。ランド電極93上にはんだによりシールドケース80が接合されて、シールドケース80が回路基板90に表面実装される。
シールドケース80は天面81と側面82を備えている。また、シールドケース80には仕切り部83が形成されている。図17の拡大図が示すように、仕切り部83は天面81から折り曲げて形成されており、第1壁83aと第2壁83bとを有する。第1壁83aには切り欠き部84が形成されている。第2壁83bは、第1壁83aと対向して第1壁83aとともに、二重の壁を形成する。この仕切り部83は、はんだ94によりランド電極93に接合されている。また、シールドケース80の仕切り部83を設ける構成上、側面82にはシールドケース80にたわみを発生させるスリット86が形成される。
次に、シールドケース80について詳細に説明する。シールドケース80は、厚さ0.08〜0.2mm、硬度1/2Hの洋白プレートをプレス加工、及び曲げ加工して形成される。このような薄いプレートを選択することにより、加工を容易にするとともに、シールドケースを小型にすることができる。また、プレートの容積減少に加えて、はんだ付けのエリアも減少できるので、材料コストを削減できる。
図19は、シールドケース80の形成段階における曲げ加工前のプレート800の概略形状を示した説明図である。図19に示すプレート800は、曲げ工程後に、天面81となる部分810、側面82となる部分820、仕切り部83となる部分830とを有している。プレート800は、曲げ工程の以前のプレス工程において、側面82となる部分820、仕切り部83となる部分830、および切り欠き部84を切削し、形成される。曲げ工程において、シールドケース80は、図19に示すプレート800の破線aを谷となるように曲げ、破線bを山となるように曲げることにより、回路基板90上に実装可能な形状に加工される。また、仕切り部83の厚み分の隙間が開くため、側面82にスリット86が形成される。
シールドケース80は、天面81の一部を仕切りとする従来の構成と異なり、予め仕切り部83となるプレート部分830を備えるため、天面81に孔を開けることなく、電磁波を遮蔽する複数の空間を電子機器100内に区画することができる。これにより、一つの回路基板上に複数の機能を有するモジュールを搭載し、複数のモジュール間の電波を遮蔽するシールドケースを構築することができる。また、スリット86が形成されたことにより、シールドケース80が衝撃を受けた際、衝撃によるエネルギーを分散し、シールドケース80が回路基板90から脱落することを防止する。
次に、切り欠き部84を形成した効果について説明する。
図20(a)は、本実施例の仕切り部83を拡大して示した説明図である。図20(b)は、比較例の仕切り部6dを拡大して示した説明図である。比較例の仕切り部6dは、図13で示した、切り欠き部を形成していない仕切り部6dである。本実施例の仕切り部83は、切り欠き部84を形成したことにより、回路基板90にBlueToothの機能を有する電子部品91が搭載された空間Aと、GPSの機能を有する電子部品92が搭載された空間Bとの間を第2壁83bで区画する。一方、比較例の仕切り部6dは2枚の壁で区画する。また、曲げ加工による絞り開口部85が生じるため、比較例の場合、空間Aと空間Bとの間は2枚分の壁の厚さ2tと絞り開口部85の幅sだけ隔離している。本実施例の場合、壁の1枚を取り除くことにより、絞り開口部85のスペースを壁と部品間のクリアランスとすることができるため、壁1枚分の厚さtと絞り開口部の幅sのスペース分だけ、電子部品92を仕切り部83に接近できる。これにより、回路基板90の省スペース化が実現し、電子機器100を小型化できる。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例では、複数の機能を有する電子部品を搭載する回路基板に表面実装されるシールドケースの他の形態について説明する。
図21は、切り欠き部84の形状の異なる例を示した説明図である。図21は第1壁83a側からみた仕切り部83の形状を示している。図21に示すように、回路基板90上に実装された部品95、96の大きさや配置にあわせて切り欠き部84の形状を変更できる。これにより、回路基板90上に実装する部品の配置の自由度が高まる。なお、その他の構成については実施例3のシールドケース80と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図22は、切り欠き部84を第2壁83bに形成した例を示した説明図である。図22は、仕切り部83を拡大した説明図である。このシールドケースは、切り欠き部84を第2壁83bに形成した点を除く構成については実施例3のシールドケース80と同様であるため、同様の構成についての詳細な説明は省略する。切り欠き部84を第2壁83bに形成した場合も、実施例3の第1壁83aに切り欠き部84を形成した場合同様に、電子部品91を仕切り部83に接近して配置することができるため、電子機器100を小型化することができる。
図23は、第1壁83aと第2壁83bとに交互に切り欠き部84a、84bを形成した例を示した説明図である。図23は回路基板90側からみた状態を示している。図23中において、切り欠き部84bは破線で示されている。図23に示すように、切り欠き部84aと切り欠き部84bとは互い違いに形成されており、第1壁83aまたは第2壁83bのいずれかにより、シールドケース80内が仕切られ、異なる機能を有する回路ブロックのモジュール間の電波干渉が防がれる。このように切り欠き部の位置を変更することにより、回路基板90上に実装する部品の配置の自由度が高まる。なお、その他の構成については実施例3のシールドケース80と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
10、20、30、40、50、60、70、80 シールドケース
11、90 回路基板
12、81 天面
13a、13b、13c、13d、82 側面
14、51、71、86 スリット
41 切り欠き
51a 第1スリット
51b 第2スリット
61 切り欠き
83 仕切り部
83a 第1壁
83b 第2壁
84 切り欠き部
100 電子機器

Claims (18)

  1. 天面と、ケース本体が衝撃を受けた際にケース本体にたわみを発生させるスリットが形成された側面とを備え、
    電子部品が搭載された回路基板上に表面実装されたシールドケース。
  2. 前記スリットは、前記側面の端部から前記天面側へ向かって形成されたことを特徴とする請求項1記載のシールドケース。
  3. 前記スリットは、前記側面の端部から前記天面側へ向かって、少なくとも前記側面の中央よりも前記天面側まで形成されたことを特徴とする請求項1記載のシールドケース。
  4. 前記スリットは、前記側面の端部から前記天面との結合部に亘って形成されていることを特徴とする請求項1記載のシールドケース。
  5. 前記スリットは、スリット幅を直径とする半円形状の、前記天面に形成された切り欠きを含むことを特徴とする請求項4記載のシールドケース。
  6. 前記スリットは前記天面に直交する方向に形成された第1スリットと前記第1スリットに直交する方向に形成された第2スリットとを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のシールドケース。
  7. 互いに対向する側面に前記スリットが形成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のシールドケース。
  8. 全ての側面に前記スリットが形成されたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載のシールドケース。
  9. 同一の側面に前記スリットが複数形成されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載のシールドケース。
  10. 前記スリットは端部を切り欠いたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載のシールドケース。
  11. 前記スリットのスリット幅を0.2mm以上0.4mm以下としたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載のシールドケース。
  12. 前記スリットの形成された部分を除き、前記側面の端部を前記回路基板にはんだで接合した請求項1乃至11のいずれか一項記載のシールドケース。
  13. 前記天面と前記側面とは一枚のプレートを折り曲げることにより形成したことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項記載のシールドケース。
  14. 天面と、
    前記天面から折り曲げて形成される側面と、
    前記天面から折り曲げて形成され、シールドケース本体内に複数の空間を区画する第1の壁と、
    前記天面から折り曲げて、前記第1の壁と対向して前記第1の壁とともに二重の壁を形成する第2の壁と、
    前記第1の壁、または前記第2の壁に形成された切り欠き部と、
    前記側面の端部から前記天面側へ向かって形成されたスリットと、
    を備えることを特徴とするシールドケース。
  15. 天面と
    前記天面から折り曲げて形成される側面と、
    前記天面から折り曲げて形成され、シールドケース本体内に複数の空間を区画する第1の壁と、
    前記天面から折り曲げて、前記第1の壁と対向して前記第1の壁とともに二重の壁を形成する第2の壁と、
    を備え、
    前記第1の壁に形成された第1切り欠き部と、
    前記第2の壁に、前記第1切り欠き部と互い違いに形成された第2切り欠き部と、
    前記側面の端部から前記天面側へ向かって形成されたスリットと、
    を備えたことを特徴とするシールドケース。
  16. 前記回路基板上に配置した電子部品の大きさ、配置に基づき、前記切り欠き部の大きさ、部位を決定したことを特徴とする請求項14または15記載のシールドケース。
  17. 前記プレートを硬度1/2Hの洋白としたことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項記載のシールドケース。
  18. 前記プレートの厚さを0.08mm以上0.2mm未満としたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項記載のシールドケース。
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