JP2011245913A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝がタイヤ周方向に沿って連続して繋がっている周方向溝が形成されており、前方縮小溝は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も小さい幅小前部と、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大後部とを有し、幅小前部は、幅小前部よりタイヤ回転方向前側に隣接する他の前方縮小溝の幅大後部と連通しており、幅大後部は、幅大後部よりタイヤ回転方向後側に隣接する他の前方縮小溝の幅小前部と連通している。
【選択図】図2
Description
第1実施形態においては、(1.1)空気入りタイヤ1の構成、(1.2)前方縮小溝30の構成、(1.3)周方向溝20の構成、(1.4)作用・効果について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッドパターンを示す平面図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッド面の一部を示す拡大斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成する周方向溝の一部を示す平面拡大図である。図4(a)は、図2のA−A線に沿った断面図であり、図4(b)は、図2のB−B線に沿った断面図である。
上述したとおり、周方向溝20は、前方縮小溝30がタイヤ周方向に沿って連続して繋がっていることにより形成されている。
第1実施形態では、前方縮小溝30が連通していることによって周方向溝20が形成されている。
第2実施形態においては、(2.1)空気入りタイヤ2の構成、(2.2)前方拡大溝41の構成、(2.3)周方向溝21の構成、(2.4)作用・効果について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ2を構成するトレッドパターンを示す平面図である。
図6は、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤ2を構成する周方向溝21の一部を示す平面拡大図である。
上述したとおり、周方向溝21は、タイヤ周方向に沿って前方拡大溝41と前方縮小溝31とが交互に連通していることによって形成されている。
第2実施形態では、周方向溝21は、タイヤ周方向に沿って前方拡大溝41と前方縮小溝31とが交互に連通していることによって形成されている。
従って、周方向溝21においては、溝壁71に沿った水の流れである流線X及び流線Yが発生し、周方向溝21に入り込んだ雨水は、流線X及び流線Yに沿って流れる。つまり、周方向溝21に入り込んだ雨水は、タイヤの回転に伴って、前方縮小溝31内で、最小幅部21Sから最大幅部21Lへ向かって送られた後、前方拡大溝41においてトレッド幅方向の幅の縮小に伴い、流線X及び流線Yの延長線方向に流れ出す。その結果、周方向溝21のタイヤ径方向外側に効率よく排出される。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
本発明の実施形態1,2(実施例1,2)の空気入りタイヤと、比較例1,2の空気入りタイヤを用いて、耐ハイドロプレーニング性能について評価を行った。
・ リム・ホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ(スタッドレスタイヤ以外のタイヤ)
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
・ 測定方法 :水深10mmにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を測定
なお、評価結果については、比較例1の空気入りタイヤにおいて、ハイドロプレーニングが発生した速度を100として、指数化して表示した。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
Claims (7)
- タイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されている空気入りタイヤであって、
前記周方向溝は、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従って、トレッド幅方向の幅が小さくなる前方縮小溝がタイヤ周方向に沿って連続して繋がることによって形成されており、
前記前方縮小溝は、タイヤ回転方向最前部にトレッド幅方向の幅が最も小さい幅小前部と、タイヤ回転方向最後部にトレッド幅方向の幅が最も大きい幅大後部とを有し、
前記幅小前部は、前記幅小前部よりタイヤ回転方向前側に隣接する他の前方縮小溝の幅大後部と連通しており、
前記幅大後部は、前記幅大後部よりタイヤ回転方向後側に隣接する他の前方縮小溝の幅小前部と連通しており、
前記周方向溝のトレッド幅方向の外側は、タイヤ周方向に沿って延在するリブ状の陸部であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記周方向溝は、トレッド面視において、タイヤ回転方向前方に向かうに従ってトレッド幅方向の幅が大きくなる前方拡大溝を有し、
前記前方拡大溝は、タイヤ回転方向最前部に、トレッド幅方向の幅が最も大きい幅大前部と、タイヤ回転方向最後部に、トレッド幅方向の幅が最も小さい幅小後部とを有し、
前記前方縮小溝の幅大後部と、前記前方拡大溝の幅大前部とは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、
前記前方縮小溝の幅小前部と、前記前方拡大溝の幅小後部とは、トレッド幅方向断面において同一の形状であり、
前記前方縮小溝と、前記前方拡大溝とが、タイヤ周方向に沿って交互に連通しており、
前記前方縮小溝の幅大後部と、前記前方拡大溝の幅大前部とは、合致しており、
前記前方縮小溝の幅小前部と、前記前方拡大溝の幅小後部とは、合致していることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - タイヤ周方向における前記前方縮小溝の長さは、前記前方拡大溝の長さより長いことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- トレッド面と路面とが接するトレッド接地面には、前記前方縮小溝の幅大後部または幅小前部が、少なくとも一つ以上設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向溝は、トレッド面よりタイヤ径方向内側に形成される底部と、前記底部のトレッド幅方向両側端部からタイヤ径方向外側へ向かって延びトレッド面と繋がる溝壁とから形成されており、
前記周方向溝において、トレッド幅方向の幅が大きくなるに従って、前記底部と、前記溝壁との成す角度が大きくなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記前方縮小溝において、タイヤ周方向の長さをLa、前記幅大後部のトレッド幅方向の長さをLb、前記幅小前部のトレッド幅方向の長さをLcとした場合、(Lb−Lc)/La≦0.25となることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記陸部には、その表面に複数の溝が形成されており、前記溝は、前記トレッド踏面が路面と接地しているトレッド接地面においては、前記陸部の変形により閉じられる細い形状となっていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
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