JP5498245B2 - タイヤ - Google Patents

タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5498245B2
JP5498245B2 JP2010108288A JP2010108288A JP5498245B2 JP 5498245 B2 JP5498245 B2 JP 5498245B2 JP 2010108288 A JP2010108288 A JP 2010108288A JP 2010108288 A JP2010108288 A JP 2010108288A JP 5498245 B2 JP5498245 B2 JP 5498245B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
tire
circumferential
sub
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010108288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011235741A (ja
Inventor
幸洋 木脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010108288A priority Critical patent/JP5498245B2/ja
Publication of JP2011235741A publication Critical patent/JP2011235741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5498245B2 publication Critical patent/JP5498245B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝によって陸部が形成されたタイヤに関する。
従来、乗用車などの車両に装着される空気入りタイヤ(以下、タイヤ)では、タイヤ周方向に沿った周方向溝内に入り込んだ水の排水性を向上させるために、周方向溝によって形成された陸部の溝壁に、トレッド幅方向に向かって凹んだ凹部が形成されたタイヤが知られている(例えば、特許文献1)。
具体的には、凹部は、タイヤ周方向に向かって所定間隔毎に設けられるとともに、凹部の溝壁は、トレッド面視において半月状に形成される。このタイヤによれば、周方向溝内の水の流れが凹部に沿って変化するため、周方向溝内の水がタイヤ回転方向後方に向かって排出されやすくなり、排水性が向上する。
特開2006−205824号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上述した従来のタイヤには、次のような問題があった。すなわち、凹部により陸部の溝壁がトレッド幅方向に向かって凹んでいると、路面へ衝突する陸部のタイヤ径方向外縁(エッジ)が増える。このため、陸部のタイヤ径方向外縁を基点とした偏摩耗が発生し易いという問題があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、簡素な陸部の形状を用いることによって偏摩耗の発生を抑制しつつ、溝内の形状を変更することによって排水性をさらに向上し得るタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝(周方向溝70)によって形成された陸部を備えるタイヤ(例えば、空気入りタイヤ1)であって、前記陸部は、前記周方向溝を形成する第1溝壁(例えば、外側壁面41)を有する第1陸部(例えば、陸部40)と、前記周方向溝を形成する第2溝壁(例えば、内側壁面31)を有する第2陸部(例えば、陸部30)とを備え、前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内溝(溝内溝80)が形成され、前記溝内溝は、前記タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝(溝内主溝180)と、トレッド面視において前記タイヤ周方向に対して傾斜した状態で前記溝内主溝に連通する溝内副溝(溝内副溝280)とを含み、前記溝内主溝は、前記第1溝壁に隣接して形成されることを要旨とする。
かかる特徴よれば、溝内溝は、周方向溝の溝底を上端として、周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む。また、溝内溝は、タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝と、傾斜方向に沿って延びる溝内副溝とを含む。このため、溝内副溝を流れる水は、溝内主溝内の水の流れに引き込まれるように、溝内主溝の水に合流(流入)する。この結果、溝内副溝を流れる水をタイヤ回転方向後方に向かって排出させやすくなり、排水性が向上する。すなわち、このようなタイヤによれば、簡素な陸部の形状を用いることによって偏摩耗の発生を抑制しつつ、溝内の形状を変更することによって排水性をさらに向上し得る。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記溝内主溝は、タイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)を基準にして、前記溝内副溝よりもトレッド幅方向外側に形成されることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、前記溝内副溝は、前記タイヤ周方向に傾斜する傾斜方向に沿って延び、一端が前記溝内主溝に連通する傾斜部分(傾斜部分281)と、前記タイヤ周方向に沿って延び、前記傾斜部分の他端に連なるとともに、前記周方向溝内で終端する終端部分(終端部分282)とを含むことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記傾斜部分は、トレッド面視において、タイヤ回転方向後方に向かって凸となるように湾曲することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記溝内副溝を形成する一対の壁面(壁面280A)のうち少なくとも一方の壁面は、前記溝内主溝を形成する一対の壁面のうち前記溝内副溝寄りに位置する壁面(壁面180A)と曲線状に面取りされた状態で連なることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第3または4の特徴に係り、前記終端部分は、前記タイヤ周方向に沿って所定間隔毎に複数形成され、前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内凹部(溝内凹部90)がさらに形成され、前記溝内凹部は、前記タイヤ周方向に隣接する2つの前記終端部分のトレッド幅方向中心を通る仮想線(仮想線L)上に形成されることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、簡素な陸部の形状を用いることによって偏摩耗の発生を抑制しつつ、溝内の形状を変更することによって排水性をさらに向上し得るタイヤを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンを示す展開図である。 図2は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す斜視図である。 図3(a)は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す拡大展開図である。図3(b)は、本実施形態に係る周方向溝70を示すトレッド幅方向断面図(図3(a)のA−A断面図)である。 図4は、変更例に係る空気入りタイヤ1Xのトレッドパターンを示す展開図である。 図5は、その他の実施形態に係る空気入りタイヤの周方向溝70近傍を示す拡大展開図である。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)トレッドパターンの構成、(2)溝内溝の詳細構成、(3)溝内凹部の詳細構成、(4)変更例、(5)比較評価、(6)作用・効果、(7)その他の実施形態について順に説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)トレッドパターンの構成
以下において、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンを示す展開図である。図2は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、空気入りタイヤ1は、ビード部やカーカス層、ベルト層、トレッド部(不図示)を備える一般的なラジアルタイヤである。また、空気入りタイヤ1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝によって形成された陸部を備える。具体的には、空気入りタイヤ1は、陸部10、陸部20、陸部30及び陸部40を備える。陸部10〜40は、タイヤ周方向(方向TC)に沿って連続して延びるリブ状に形成される。
陸部30は、周方向溝70のトレッド幅方向(方向TW)内側の壁面を形成する内側壁面31を少なくとも有する。なお、本実施形態では、陸部30は、第2陸部を構成し、内側壁面31は、第2溝壁を構成する。
陸部40は、周方向溝70のトレッド幅方向外側の壁面を形成する外側壁面41を少なくとも有する。なお、本実施形態では、陸部40は、第1陸部を構成し、外側壁面41は、第1溝壁を構成する。
陸部10及び陸部20間には、周方向溝50が形成される。また、陸部20及び陸部30間には、周方向溝60が形成される。また、陸部30及び陸部40間には、周方向溝70が形成される。
周方向溝70は、図2に示すように、上述した内側壁面31と、上述した外側壁面41と、内側壁面31と外側壁面41とに連なる底面71aとによって形成される。内側壁面31及び底面71aは、トレッド幅方向断面において、タイヤ径方向内側に凸となるように湾曲し、互いに滑らかに連なっている(具体的には図3(b)参照)。また、外側壁面41は、タイヤ径方向(方向TR)に沿って形成されている。なお、内側壁面31及び底面71aは、溝底71を構成する。
周方向溝70には、溝内溝80と、溝内凹部90とが形成される。なお、溝内溝80及び溝内凹部90の詳細構成については、後述する。
(2)溝内溝の詳細構成
次に、上述した溝内溝80の詳細構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図3(a)は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す拡大展開図である。図3(b)は、本実施形態に係る周方向溝70を示すトレッド幅方向断面図(図3(a)のA−A断面図)である。
図2及び図3に示すように、溝内溝80は、周方向溝70の溝底71(内側壁面31及び底面71a)を上端として、周方向溝70よりもタイヤ径方向内側に凹んでいる。溝内溝80は、溝中心線DCLを軸に非対称に設けられる。なお、溝中心線DCLは、周方向溝70のトレッド幅方向中心を通り、かつタイヤ赤道線CLと平行な線を示す。
溝内溝80は、タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝180と、溝内主溝180に連通する溝内副溝280とを含む。
溝内主溝180は、溝内副溝280よりも陸部40の外側壁面41寄り、具体的には、陸部40の外側壁面41に隣接して形成される。つまり、陸部40の外側壁面41は、溝内主溝180の一部を形成する。溝内主溝180は、タイヤ赤道線CLを基準にして、溝内副溝280よりもトレッド幅方向外側に形成される。特に、溝内主溝180は、溝内副溝280よりも車両装着時外側に形成されることが好ましい。
溝内副溝280は、タイヤ周方向に対して傾斜した状態で溝内主溝180に連通する。溝内副溝280は、溝内主溝180よりも陸部30の内側壁面31寄りに形成され、かつタイヤ周方向に沿って所定間隔毎に形成される。溝内副溝280は、傾斜部分281と、終端部分282とを含む。
傾斜部分281は、タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜方向(タイヤ周方向に直交するトレッド幅方向を除く)に沿って延び、一端(端部281a)が溝内主溝180に連通している。傾斜方向に直交する傾斜部分281の幅W281は、トレッド幅方向に沿った終端部分282の幅W282よりも広い。
傾斜部分281は、トレッド面視において、タイヤ回転方向(方向R)後方に向かって凸となるように湾曲する。傾斜部分281は、タイヤ回転方向前方から後方に向かって、溝内主溝180に近づくように形成される。
ここで、溝内副溝280(具体的には、傾斜部分281)を形成する一対の壁面のうちタイヤ回転方向後方に位置する壁面280Aは、溝内主溝180を形成する一対の壁面のうち溝内副溝280寄りに位置する壁面180Aと曲線状に面取りされた状態で連なる(図3(a)の二点鎖線80oa参照)。
溝内副溝280を形成する他方の壁面280B(すなわち、壁面280Aに対向する壁面)は、壁面180Aと先細り状(エッジ状)に連なる(図3(a)の二点鎖線80aa参照)。は、トレッド面視において先細り状に形成されている。なお、本実施形態では、壁面280Bは、必ずしも壁面280Aと先細り状に形成される必要はなく、曲線状に形成されていてもよい。
終端部分282は、タイヤ周方向に沿って延び、傾斜部分281の他端(端部281b)に連なるとともに、周方向溝70内で終端する。タイヤ周方向に隣接する溝内副溝280間には、溝内凹部90が形成される。溝内凹部90は、タイヤ赤道線CLを基準にして、溝内主溝180よりもトレッド幅方向内側に形成される。
(3)溝内凹部の詳細構成
次に、上述した溝内凹部90の詳細構成について、図1及び図3を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、溝内凹部90は、周方向溝70の溝底71(内側壁面31)を上端として、周方向溝70よりもタイヤ径方向内側に凹んでいる。溝内凹部90は、トレッド面視において、タイヤ周方向に沿った縦長の矩形状に形成される。
溝内凹部90は、溝内溝80(終端部分282)と離間している。溝内凹部90は、タイヤ周方向に隣接するそれぞれの終端部分282のトレッド幅方向中心を通る仮想線L上に形成される。トレッド幅方向に沿った溝内凹部90の幅W90は、トレッド幅方向に沿った終端部分282の幅W282とほぼ等しい。
(4)変更例
次に、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤ1Xの変更例について、図面を参照しながら説明する。図4は、変更例に係る空気入りタイヤ1Xのトレッドパターンを示す展開図である。なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
上述した実施形態では、溝内主溝180は、タイヤ赤道線CLを基準にして、溝内副溝280よりもトレッド幅方向外側に形成される。これに対して、変更例では、実施形態で説明した溝内溝80Xの構成が異なる。
すなわち、図4に示すように、溝内主溝180X(傾斜部分281X及び終端部分282X)は、タイヤ赤道線CLを基準にして、溝内副溝280Xよりもトレッド幅方向内側に形成される。つまり、溝内主溝180Xは、溝内副溝280Xよりも陸部30の内側壁面31寄りに形成される。また、溝内凹部90Xは、タイヤ周方向に隣接するそれぞれの終端部分282X間に形成される。
なお、変更例では、陸部30は、第1陸部を構成し、内側壁面31は、第1溝壁を構成する。また、陸部40は、第2陸部を構成し、内側壁面31は、第2溝壁を構成する。さらに、外側壁面41及び底面71aは、溝底71を構成する。
(5)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の実施例及び比較例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(5.1)各空気入りタイヤの構成、(5.2)評価結果について、表1を参照しながら説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
Figure 0005498245
(5.1)各空気入りタイヤの構成
各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :225/45R17
・ リム・ホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
実施例1に係る空気入りタイヤ1は、上述した実施形態(図1〜図3参照)で説明したものである。実施例2に係る空気入りタイヤ1Xは、上述した変更例(図4参照)で説明したものである。
比較例に係る空気入りタイヤは、実施例の空気入りタイヤと比較して、周方向溝の構成が異なる。具体的には、周方向溝には、背景技術で説明した特開2006−205824号公報)に開示されている凹部が形成される。
(5.2)評価結果
(5.2.1)ハイドロプレーニング試験
各空気入りタイヤが装着された車両を速度80km/hで水深10mmの雨路に進入させて加速し、比較例に係る空気入りタイヤが装着された車両でハイドロプレーニングが発生した速度を‘100’として、その他の空気入りタイヤが装着された車両でハイドロプレーニングが発生した速度を指数化した。なお、指数が大きいほど、ハイドロプレーニングが発生しにくい。
この結果、表1に示すように、実施例1,2に係る空気入りタイヤが装着された車両は、比較例に係る空気入りタイヤが装着された車両と比べ、ハイドロプレーニングが発生しにくく、排水性が向上することが判った。
(5.2.2)偏摩耗試験
各空気入りタイヤを装着した試験ドラムを回転させ、比較例に係る空気入りタイヤに発生した偏摩耗(段差量)を‘100’とし、その他の空気入りタイヤに発生した偏摩耗を評価した。なお、指数が大きいほど、偏摩耗の抑制効果に優れている。
この結果、表1に示すように、実施例1,2に係る空気入りタイヤが装着された車両は、比較例に係る空気入りタイヤが装着された車両と比べ、偏摩耗を低減していることが判った。
(6)作用・効果
以上説明した実施形態では、溝内溝80は、周方向溝70の溝底71を上端として、周方向溝70よりもタイヤ径方向内側に凹む。また、溝内溝80は、タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝180と、傾斜方向に沿って延びる溝内副溝280とを含む。このため、溝内副溝280を流れる水(S280)は、溝内主溝180内の水(S180)の流れに引き込まれるように、溝内主溝180内の水(S180)に合流(流入)する。この結果、溝内副溝280を流れる水(S280)をタイヤ回転方向後方に向かって排出させやすくなり、排水性が向上する。すなわち、このような空気入りタイヤ1によれば、簡素な陸部の形状を用いることによって偏摩耗の発生を抑制しつつ、溝内の形状を変更することによって排水性をさらに向上し得る。
また、一般的に、空気入りタイヤ1は、トレッド幅方向断面において、タイヤ赤道線CL近傍がタイヤ径方向外側に最も突出した、いわゆるクラウン状に形成されている。このため、タイヤ赤道線CL近傍に位置する陸部20,30は、陸部20,30よりもトレッド幅方向に位置する陸部10,40よりも接地圧が高くなる。実施形態では、溝内主溝180は、タイヤ赤道線CLを基準にして、溝内副溝280よりもトレッド幅方向外側に形成される。すなわち、溝内主溝180は、溝内副溝280よりも陸部40寄りに形成される。これによれば、タイヤ周方向に沿って所定間隔毎に形成された溝内副溝280が陸部30寄りに配置されるため、タイヤ周方向に沿って形成された溝内主溝180が陸部30寄りに配置される場合と比べて、陸部30の剛性を確保しやすくなる。このため、陸部30と路面との摩擦力が低下し、陸部30に発生する摩耗の進行を抑制しやすくなる。
実施形態では、溝内副溝280は、タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜部分281と、タイヤ周方向に沿って延びる終端部分282とを含む。これによれば、終端部分282に入り込んだ水は、タイヤ周方向に流れた後に傾斜した傾斜部分281に流入するため、さらに排水性を向上し得る。
実施形態では、傾斜部分281は、トレッド面視において、タイヤ回転方向後方に向かって凸となるように湾曲する。これによれば、傾斜部分281がタイヤ回転方向前方に向かって凸となるように湾曲する場合と比べ、傾斜部分281内の水が円滑に流れるため、さらに排水性を向上し得る。
実施形態では、溝内副溝280(具体的には、傾斜部分281)を形成する壁面280Aは、溝内主溝180を形成する壁面280Bと曲線状に面取りされた状態で連なる。これによれば、溝内副溝280を流れる水(S280)が溝内主溝180内の水(S180)に流入しやすくなる。このため、溝内溝80内の水をタイヤ回転方向後方に向かってさらに排出しやすくなるため、さらに排水性を向上し得る。
実施形態では、溝内凹部90は、タイヤ周方向に隣接するそれぞれの終端部分282のトレッド幅方向中心を通る仮想線L上に形成される。これによれば、溝内凹部90が形成されていない場合と比べ、陸部30の剛性がタイヤ周方向に沿って均等になりやすい。このため、タイヤ周方向において陸部30と路面との摩擦力が不均一になることによる摩耗の進行を抑制しやすくなる。
(7)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、タイヤとして、空気や窒素ガスなどが充填される空気入りタイヤ1であってもよく、空気や窒素ガスなどが充填されないソリッドタイヤでもあってもよい。
上述した空気入りタイヤ1に設けられた陸部及び周方向溝の本数や配置位置については、実施形態で説明したものに限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択できることは勿論である。例えば、陸部には、トレッド幅方向に沿って延びるラグ溝やサイプなどが形成されていてもよい。
実施形態では、溝内溝80は、必ずしも周方向溝70のみに形成される必要はなく、周方向溝50のみや周方向溝60のみに形成されていてもよく、全ての周方向溝50〜70に形成されていてもよい。
実施形態では、陸部40の外側壁面41は、溝内主溝180の一部を形成するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、陸部40の外側壁面41は、周方向溝50の壁面のみを構成してもよい。つまり、溝内主溝180は、溝内副溝280よりも陸部40の外側壁面41寄りに形成されていればよく、陸部40から離間した状態で形成されていてもよい。
実施形態では、溝内副溝280は、傾斜部分281と終端部分282とを含むものとして説明したが、これに限定されるものではなく、溝内副溝280は、傾斜部分281のみから形成されていてもよい。
実施形態では、溝内副溝280は、トレッド面視において、タイヤ回転方向後方に向かって凸となるように湾曲するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図5(a)に示すように、タイヤ回転方向前方に凸となるように湾曲していもよく、図5(b)に示すように、直線状であってもよい。
実施形態では、傾斜部分281は、タイヤ回転方向前方から後方に向かって、溝内主溝180に近づくように形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、タイヤ回転方向後方から前方に向かって、溝内主溝180に近づくように形成されていてもよい。
また、溝内凹部90は、必ずしも周方向溝70に形成される必要はない。また、溝内凹部90は、必ずしもタイヤ周方向に沿った縦長の矩形状に形成される必要はなく、例えば、円形状や楕円状(いわゆる、ピンサイプ)など様々な形状であってもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1…空気入りタイヤ、10〜40…陸部、31…内側壁面、41…外側壁面、50〜70…周方向溝、71…溝底、71a…底面、80…溝内溝、90…溝内凹部、180…溝内主溝、180A…壁面、280…溝内副溝、280A,280B…壁面、281…傾斜部分、281a,281b…端部、282…終端部分

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝によって陸部が形成されたタイヤであって、
    前記陸部は、
    前記周方向溝を形成する第1溝壁を有する第1陸部と、
    前記周方向溝を形成する第2溝壁を有する第2陸部とを備え、
    前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内溝が形成され、
    前記溝内溝は、
    前記タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝と、
    トレッド面視において前記タイヤ周方向に対して傾斜した状態で前記溝内主溝に連通する溝内副溝とを含み、
    前記溝内主溝は、前記第1溝壁に隣接して形成されており、
    前記第2溝壁は、トレッド面に対して傾斜し、
    トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記第2溝壁及び前記周方向溝の溝底は、タイヤ径方向内側に凸となるように湾曲し、かつ互いに滑らかに連なり、
    前記周方向溝の前記溝底は、前記第2溝壁側から前記溝内主溝に向かうに連れて前記トレッド面からタイヤ径方向内側に向かって高さが漸減する、タイヤ。
  2. 前記溝内主溝は、タイヤ赤道線を基準にして、前記溝内副溝よりもトレッド幅方向外側に形成される請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記溝内副溝は、
    前記タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜方向に沿って延び、一端が前記溝内主溝に連通する傾斜部分と、
    前記タイヤ周方向に沿って延び、前記傾斜部分の他端に連なるとともに、前記周方向溝の内側溝壁内で終端する終端部分と
    を含む請求項1または2に記載のタイヤ。
  4. 前記傾斜部分は、トレッド面視において、タイヤ回転方向後方に向かって凸となるように湾曲する請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記溝内副溝を形成する一対の壁面のうち、少なくとも一方の壁面は、前記溝内主溝を形成する一対の壁面のうち、前記溝内副溝寄りに位置する壁面と曲線状に面取りされた状態で連なる請求項1乃至4の何れか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記終端部分は、前記タイヤ周方向に沿って所定間隔毎に複数形成され、
    前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内凹部が形成され、
    前記溝内凹部は、前記タイヤ周方向に隣接する2つの前記終端部分のトレッド幅方向中心を通る仮想線上に形成される請求項3または4に記載のタイヤ。
  7. 前記溝内副溝の溝底は、前記終端部分側から前記溝内主溝に向かうに連れて前記トレッド面からタイヤ径方向内側に向かって高さが漸減する、請求項3、請求項4及び請求項6のいずれかに記載のタイヤ。
JP2010108288A 2010-05-10 2010-05-10 タイヤ Expired - Fee Related JP5498245B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010108288A JP5498245B2 (ja) 2010-05-10 2010-05-10 タイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010108288A JP5498245B2 (ja) 2010-05-10 2010-05-10 タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011235741A JP2011235741A (ja) 2011-11-24
JP5498245B2 true JP5498245B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=45324214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010108288A Expired - Fee Related JP5498245B2 (ja) 2010-05-10 2010-05-10 タイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5498245B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5374410B2 (ja) * 2010-02-18 2013-12-25 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP6012397B2 (ja) 2012-10-24 2016-10-25 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP6184233B2 (ja) * 2013-08-02 2017-08-23 株式会社ブリヂストン 航空機用タイヤ
JP6603471B2 (ja) * 2015-04-10 2019-11-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP6621312B2 (ja) * 2015-11-24 2019-12-18 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
EP3437899B1 (en) * 2016-03-28 2020-04-29 Bridgestone Corporation Tire

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA868894B (en) * 1985-11-30 1987-07-29 Sumitomo Rubber Ind Heavy duty pneumatic tire
FR2649036B1 (fr) * 1989-06-30 1991-09-20 Michelin & Cie Procede de moulage d'un pneumatique, et moule pour la mise en oeuvre dudit procede
JP3308245B2 (ja) * 1999-08-12 2002-07-29 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP4926486B2 (ja) * 2006-02-08 2012-05-09 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP5294735B2 (ja) * 2008-07-03 2013-09-18 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP4407765B1 (ja) * 2008-09-08 2010-02-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011235741A (ja) 2011-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10618355B2 (en) Pneumatic tire
EP3025874B1 (en) Pneumatic tire
JP5667614B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5802243B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5888368B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5491953B2 (ja) タイヤ
JP5374410B2 (ja) タイヤ
JP5498245B2 (ja) タイヤ
JP2007331412A (ja) 空気入りタイヤ
JP4202824B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5478284B2 (ja) タイヤ
WO2010092987A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011255685A (ja) 空気入りタイヤ
JP5743328B2 (ja) タイヤ
JP5498218B2 (ja) タイヤ
JP6411947B2 (ja) タイヤ
JP5529578B2 (ja) タイヤ
JP2011143795A (ja) 空気入りタイヤ
JP6963485B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5523358B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5400593B2 (ja) タイヤ
JP2009220779A (ja) オフロード用空気入りタイヤ
JP5835410B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011213202A (ja) 空気入りタイヤ
JP2011051425A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5498245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees