JP5498245B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
以下において、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンを示す展開図である。図2は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す斜視図である。
次に、上述した溝内溝80の詳細構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図3(a)は、本実施形態に係る周方向溝70近傍を示す拡大展開図である。図3(b)は、本実施形態に係る周方向溝70を示すトレッド幅方向断面図(図3(a)のA−A断面図)である。
次に、上述した溝内凹部90の詳細構成について、図1及び図3を参照しながら説明する。
次に、上述した本実施形態に係る空気入りタイヤ1Xの変更例について、図面を参照しながら説明する。図4は、変更例に係る空気入りタイヤ1Xのトレッドパターンを示す展開図である。なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の実施例及び比較例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(5.1)各空気入りタイヤの構成、(5.2)評価結果について、表1を参照しながら説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ リム・ホイールサイズ :17×7J
・ タイヤの種類 :ノーマルタイヤ
・ 車種 :国産車セダン
・ 荷重条件 :600N+ドライバーの体重
実施例1に係る空気入りタイヤ1は、上述した実施形態(図1〜図3参照)で説明したものである。実施例2に係る空気入りタイヤ1Xは、上述した変更例(図4参照)で説明したものである。
(5.2.1)ハイドロプレーニング試験
各空気入りタイヤが装着された車両を速度80km/hで水深10mmの雨路に進入させて加速し、比較例に係る空気入りタイヤが装着された車両でハイドロプレーニングが発生した速度を‘100’として、その他の空気入りタイヤが装着された車両でハイドロプレーニングが発生した速度を指数化した。なお、指数が大きいほど、ハイドロプレーニングが発生しにくい。
各空気入りタイヤを装着した試験ドラムを回転させ、比較例に係る空気入りタイヤに発生した偏摩耗(段差量)を‘100’とし、その他の空気入りタイヤに発生した偏摩耗を評価した。なお、指数が大きいほど、偏摩耗の抑制効果に優れている。
以上説明した実施形態では、溝内溝80は、周方向溝70の溝底71を上端として、周方向溝70よりもタイヤ径方向内側に凹む。また、溝内溝80は、タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝180と、傾斜方向に沿って延びる溝内副溝280とを含む。このため、溝内副溝280を流れる水(S280)は、溝内主溝180内の水(S180)の流れに引き込まれるように、溝内主溝180内の水(S180)に合流(流入)する。この結果、溝内副溝280を流れる水(S280)をタイヤ回転方向後方に向かって排出させやすくなり、排水性が向上する。すなわち、このような空気入りタイヤ1によれば、簡素な陸部の形状を用いることによって偏摩耗の発生を抑制しつつ、溝内の形状を変更することによって排水性をさらに向上し得る。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
Claims (7)
- タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝によって陸部が形成されたタイヤであって、
前記陸部は、
前記周方向溝を形成する第1溝壁を有する第1陸部と、
前記周方向溝を形成する第2溝壁を有する第2陸部とを備え、
前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内溝が形成され、
前記溝内溝は、
前記タイヤ周方向に沿って延びる溝内主溝と、
トレッド面視において前記タイヤ周方向に対して傾斜した状態で前記溝内主溝に連通する溝内副溝とを含み、
前記溝内主溝は、前記第1溝壁に隣接して形成されており、
前記第2溝壁は、トレッド面に対して傾斜し、
トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、前記第2溝壁及び前記周方向溝の溝底は、タイヤ径方向内側に凸となるように湾曲し、かつ互いに滑らかに連なり、
前記周方向溝の前記溝底は、前記第2溝壁側から前記溝内主溝に向かうに連れて前記トレッド面からタイヤ径方向内側に向かって高さが漸減する、タイヤ。 - 前記溝内主溝は、タイヤ赤道線を基準にして、前記溝内副溝よりもトレッド幅方向外側に形成される請求項1に記載のタイヤ。
- 前記溝内副溝は、
前記タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜方向に沿って延び、一端が前記溝内主溝に連通する傾斜部分と、
前記タイヤ周方向に沿って延び、前記傾斜部分の他端に連なるとともに、前記周方向溝の内側溝壁内で終端する終端部分と
を含む請求項1または2に記載のタイヤ。 - 前記傾斜部分は、トレッド面視において、タイヤ回転方向後方に向かって凸となるように湾曲する請求項3に記載のタイヤ。
- 前記溝内副溝を形成する一対の壁面のうち、少なくとも一方の壁面は、前記溝内主溝を形成する一対の壁面のうち、前記溝内副溝寄りに位置する壁面と曲線状に面取りされた状態で連なる請求項1乃至4の何れか1項に記載のタイヤ。
- 前記終端部分は、前記タイヤ周方向に沿って所定間隔毎に複数形成され、
前記周方向溝には、前記周方向溝の溝底を上端として、前記周方向溝よりもタイヤ径方向内側に凹む溝内凹部が形成され、
前記溝内凹部は、前記タイヤ周方向に隣接する2つの前記終端部分のトレッド幅方向中心を通る仮想線上に形成される請求項3または4に記載のタイヤ。 - 前記溝内副溝の溝底は、前記終端部分側から前記溝内主溝に向かうに連れて前記トレッド面からタイヤ径方向内側に向かって高さが漸減する、請求項3、請求項4及び請求項6のいずれかに記載のタイヤ。
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