JP2011226039A - デニム用糸の樹脂加工方法及びデニム生地 - Google Patents
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Abstract
【課題】生地風合いの硬化、生地強度低下を起こさず洗い加工での部分的な個所、或は全体への色落ち変化を可能とするデニム生地を提供する。
【解決手段】デニム生地製造過程に於ける既存の糊付け(サイジング)段階で、ロープ染色された糸に糊付け剤と同浴でセルロース系繊維素反応型樹脂を同浴で処理する。
混合液中を通過させる場合、整経ビームの全数の糸を通過させる場合と一部は従来の糊付け剤のみで同時処理し、乾燥、熱処理し同一ビームで巻き上げる。次に織物の設計指図書により、経通し作業(ドローイング)により糸の仕分けを行い、これを経糸として使用し、緯糸を打ち込み織布する。
【選択図】図1
【解決手段】デニム生地製造過程に於ける既存の糊付け(サイジング)段階で、ロープ染色された糸に糊付け剤と同浴でセルロース系繊維素反応型樹脂を同浴で処理する。
混合液中を通過させる場合、整経ビームの全数の糸を通過させる場合と一部は従来の糊付け剤のみで同時処理し、乾燥、熱処理し同一ビームで巻き上げる。次に織物の設計指図書により、経通し作業(ドローイング)により糸の仕分けを行い、これを経糸として使用し、緯糸を打ち込み織布する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デニム生地の経糸として有効に用いられるデニム用糸の樹脂加工方法及びこのデニム用糸を経糸に用いたデニム生地に関するものである。
デニム生地のセルロース系繊維の樹脂加工のうち、特に綿素材での樹脂加工は形態安定性向上の目的で行われる。又、デニム生地に樹脂加工を行うことで洗い段階での色落ちが変化することが知られており、この作用を利用して樹脂加工されていないデニム生地と比べて、アタリ(洗いによる経糸の中白の出現)の出方を様々に変えることが出来る。
上記特許文献1は、織布して生地にする際の経糸用に使用することを目的としてロープ染色した後、連続してロープ染色された経糸にセルロース繊維素反応型樹脂加工剤を付与し、熱処理する技術が記載されている。すなわち、糸形成の工程段階で染めて樹脂加工剤を付与するものである。
しかしながら、ロープ染色後の工程段階で経糸に樹脂加工剤を付与するものは、専用の樹脂加工剤付与装置を必要とし、又、爾後の乾燥、熱処理工程が必要になる等で、設備が増大する、コスト高を招く、工程メンテナンス箇所が多くなるなどの問題が生じる。
しかしながら、ロープ染色後の工程段階で経糸に樹脂加工剤を付与するものは、専用の樹脂加工剤付与装置を必要とし、又、爾後の乾燥、熱処理工程が必要になる等で、設備が増大する、コスト高を招く、工程メンテナンス箇所が多くなるなどの問題が生じる。
特許文献2は、織布後の生地が樹脂で被覆されており、経糸と緯糸の繊維交点は樹脂により強固に接着する技術が記載されている。
しかしながら、織布後の生地での樹脂加工により、経糸に加えて緯糸にも樹脂加工剤が作用して架橋結合が起こることにより、風合いが硬くなったり、生地の引裂き強度が低下したりする等の問題が生じる。
又、生地での樹脂加工は、生地全体へ亘っての樹脂が被覆される加工であるが故、洗いでの色落ち変化は、生地全体に作用するがため、生地の部分的な個所の色落ち変化をコントロールして現出させることは不可能である。
更には特許文献2に於いても、専用の樹脂加工付与装置、乾燥、熱処理工程が必要になる等で、設備が増大する、コスト高を招く、工程メンテナンス箇所が多くなるなどの問題が生じる。
しかしながら、織布後の生地での樹脂加工により、経糸に加えて緯糸にも樹脂加工剤が作用して架橋結合が起こることにより、風合いが硬くなったり、生地の引裂き強度が低下したりする等の問題が生じる。
又、生地での樹脂加工は、生地全体へ亘っての樹脂が被覆される加工であるが故、洗いでの色落ち変化は、生地全体に作用するがため、生地の部分的な個所の色落ち変化をコントロールして現出させることは不可能である。
更には特許文献2に於いても、専用の樹脂加工付与装置、乾燥、熱処理工程が必要になる等で、設備が増大する、コスト高を招く、工程メンテナンス箇所が多くなるなどの問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決すべく創案したもので、デニム生地製造過程に於ける既存のデニム生地糊付け(サイジング)段階に於いて、ロープ染色された経糸に糊付け剤と同浴にしたセルロース系繊維素反応型樹脂を合理的に付与し、乾燥、熱処理を施すことで、デニム生地を生成する際の生地織りに工夫をすることにより、洗い加工での部分的な個所、或は全体への色落ちを変化させることが顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態にして選択的に可能となるデニム用糸の樹脂加工方法及びこのデニム糸を経糸に用いたデニム生地を提供することを目的とする。
本発明は、セルロース系繊維又はこれと合成繊維との混紡繊維の経糸をロープ染色して分繊した後に於ける、織布前の既存の糊付け(サイジング)工程に於いて、ロープ染色された経糸に糊付け剤と同浴でセルロース系繊維素反応型樹脂を付与し、乾燥、熱処理を施したことを主要な特徴とする。
このように既存の糊付け工程に着目して、糊付け剤液に樹脂加工剤液を混合させることで得られる糊付け剤と樹脂加工剤の混合液を同浴で施すことを工夫することにより、既存のデニム生地糊付け(サイジング)施設、乾燥、熱処理施設をそのまま兼用して使用することが可能となり、専用の樹脂加工付与装置、又乾燥、熱処理工程を用意することが不要となる。
このように既存の糊付け工程に着目して、糊付け剤液に樹脂加工剤液を混合させることで得られる糊付け剤と樹脂加工剤の混合液を同浴で施すことを工夫することにより、既存のデニム生地糊付け(サイジング)施設、乾燥、熱処理施設をそのまま兼用して使用することが可能となり、専用の樹脂加工付与装置、又乾燥、熱処理工程を用意することが不要となる。
第2に、セルロース系繊維又はこれと合成繊維との混紡繊維糸が、綿糸又は混綿糸であることを特徴とする。これにより、セルロース系繊維素反応型樹脂との架橋結合が起こることとなる。
第3に、前記セルロース系繊維素熱反応型樹脂加工剤は、グリオキザール系、シリコーン系、ウレタン系の樹脂からなることを特徴とする。これにより、セルロース系繊維又はこれと合成繊維との混紡繊維の架橋結合が起こることとなり、洗い加工段階での色落ち変化が可能となる。
第4に、前記樹脂加工方法により処理されたデニム用糸を経糸に用いたことを特徴とする。これにより、織布後のデニム生地に於いて、洗い加工段階での色落ち変化を生地全体、或は生地の一部を部分的に変化させることが出来る。
このように、織布後の生地段階で樹脂加工した場合の課題である緯糸への樹脂加工剤の作用による生地風合いの硬化、生地引裂き強度が改善出来ることとなる。
更に、前記した本発明の樹脂加工方法に於いて、樹脂加工剤と糊付け剤を全数の経糸に付与するケース、或は一部を樹脂加工剤と糊付け剤を付与し、一部は従来の糊付け剤のみを付与したケースとすることが選択的に可能になることにより、洗い加工後の色落ち変化を生地全体、或は生地の一部を部分的に変化させることが出来る。
このように、織布後の生地段階で樹脂加工した場合の課題である緯糸への樹脂加工剤の作用による生地風合いの硬化、生地引裂き強度が改善出来ることとなる。
更に、前記した本発明の樹脂加工方法に於いて、樹脂加工剤と糊付け剤を全数の経糸に付与するケース、或は一部を樹脂加工剤と糊付け剤を付与し、一部は従来の糊付け剤のみを付与したケースとすることが選択的に可能になることにより、洗い加工後の色落ち変化を生地全体、或は生地の一部を部分的に変化させることが出来る。
本発明によれば、ロープ染色し分繊した後、既存の織布前の糊付け(サイジング)工程で、糊付け剤と同浴で樹脂加工処理された糸を経糸にするため、ロープ染色後の後工程で樹脂加工する場合、また織布後のデニム生地で樹脂加工する場合の問題点である生産性、経済性が大幅に改善され(既存の糊付け設備で、糊付けと樹脂加工を行うため、専用の樹脂加工付与装置、乾燥工程等が不要となる)、又織布後の生地段階での樹脂加工の課題であるデニム生地の風合いの硬化と引裂き強度の低下を起こすことなく、洗い加工でのデニム生地特有の色落ち状態を部分又は全体に変化することが出来る。
本発明のデニム用糸に用いられる繊維としては、風合いの硬化や引裂き強度から木綿50質量%以上の混綿糸が好ましく、更には木綿100質量%の綿糸が最も好ましい。
本発明は、経糸としてロープ染色し分繊したデニム糸を既存の糊付け(サイジング)工程に於いて、糊付けする際にこの糊付け剤と同浴でセルロース系繊維素反応型樹脂をデニム糸に付与する。
デニム生地製造段階に於いて、糊付け工程は、織機で織り上げるため、糸の毛羽立ちを抑え、糸に強度、伸度、平滑性を持たせ製織性を高めるための工程である。
糊付けに用いられる材料は、一搬的に植物性糊のコンスターチと合成化学糊(PVA)を併用したものが用いられ、更にはアクリル系ワックス等をコンパンドしたものが使用される。
デニム生地製造段階に於いて、糊付け工程は、織機で織り上げるため、糸の毛羽立ちを抑え、糸に強度、伸度、平滑性を持たせ製織性を高めるための工程である。
糊付けに用いられる材料は、一搬的に植物性糊のコンスターチと合成化学糊(PVA)を併用したものが用いられ、更にはアクリル系ワックス等をコンパンドしたものが使用される。
セルロース系繊維素反応型樹脂は、グリオキザール系、シリコーン系、ウレタン系の樹脂が一搬的であるが、本発明では樹脂加工剤としてセルロース系の水酸基と反応して架橋結合を生成するもので且つ、前記糊付け材料と混合出来るものである。
このように本発明のものは、糊付け工程で糸を液槽に収容した糊付け剤液中を浸漬させて通過させることに着目して、この糊付け剤液にセルロース系繊維素反応型樹脂液を混合させることにより、液槽内を通過する糸を収容糊付け剤と同浴で樹脂加工処理することが出来るものである。この糊付け剤液にセルロース系繊維素反応型樹脂液を混合させる同浴比率は適宜に設定できるものであるが、糊付け剤液に1に対してセルロース系繊維素反応型樹脂液を1.5〜3.0の範囲、望ましくは2.0の程度にするものである。
このように本発明のものは、糊付け工程で糸を液槽に収容した糊付け剤液中を浸漬させて通過させることに着目して、この糊付け剤液にセルロース系繊維素反応型樹脂液を混合させることにより、液槽内を通過する糸を収容糊付け剤と同浴で樹脂加工処理することが出来るものである。この糊付け剤液にセルロース系繊維素反応型樹脂液を混合させる同浴比率は適宜に設定できるものであるが、糊付け剤液に1に対してセルロース系繊維素反応型樹脂液を1.5〜3.0の範囲、望ましくは2.0の程度にするものである。
本発明は、このように予め糊付け剤液にセルロース系繊維素反応型樹脂液を混合させて同浴処理しておき、糊付け工程の糊付け機で先ず分繊後の整経ビームを、生産する織物の所要経糸本数になるように必要本数だけ組合せ一定張力で引出してデニム糸素材にし、該デニム糸を糊付け剤とセルロース系繊維素反応型樹脂が同浴された混合液中を浸漬させて通過させることによりデニム糸に混合液を湿潤状態で吸着することができる。
次に混合液を十分にデニム糸に吸着させ、一対のローラー間等を通すことにより余分の糊と反応樹脂との混合液を絞り取り、次に蒸気を通したシリンダー又は熱風で乾燥及び熱処理した後、一定張力で巻き上げる。
尚、本発明に於いては前記の同浴とした混合液中を通過させる場合、液槽を並列的に複数用意することにより、複数の液槽すべてを混合液にして全数の経糸を混合液中に浸漬させて通過させるケース、或は液槽を本発明で提案する混合液を入れたものと従来の糊付け剤のみを入れたものを並列的に用意することにより、顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態を目的とした織物の設計仕様に基づいて糸の一部を混合液中に通過させ、他の糸の一部は従来の糊付け剤のみで同時処理して、本発明で提案する混合液付与の糸と従来実施の糊付け剤のみ付与の糸を同一ビームで巻き上げることも出来る。
尚、本発明に於いては前記の同浴とした混合液中を通過させる場合、液槽を並列的に複数用意することにより、複数の液槽すべてを混合液にして全数の経糸を混合液中に浸漬させて通過させるケース、或は液槽を本発明で提案する混合液を入れたものと従来の糊付け剤のみを入れたものを並列的に用意することにより、顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態を目的とした織物の設計仕様に基づいて糸の一部を混合液中に通過させ、他の糸の一部は従来の糊付け剤のみで同時処理して、本発明で提案する混合液付与の糸と従来実施の糊付け剤のみ付与の糸を同一ビームで巻き上げることも出来る。
このようにして糊付け工程を経た経糸用デニム糸は、全数の糸が糊付けと樹脂加工処理され巻き上げられたものと、一方糊付けと樹脂加工処理樹脂加工処理された糸と、従来の糊付け剤のみで処理され巻き上げられたものが同一ビーム内で選択的に出来ることとなる。
上記処理されたデニム糸は、次に顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態を目的とする織物の設計指図書等により、経通し作業(ドローイング)により糸の仕分けを行う。
その後、前記樹脂加工を全数の糸に処理したもの、又は一部を処理したものを経糸として使用し、緯糸を打ち込み布生地に織り上げる。
図1は、本発明による織布パターンの一例である。
図1(A)は、織布形態を綾織として経糸に樹脂加工処理された糸を全数使用し、緯糸を白糸として織布したものである。
図1(B)は、織布形態を綾織として経糸に樹脂加工処理された糸と従来の糊付け剤のみで処理された糸を交互に使用し、緯糸を白糸として織布したものである。
尚、経糸を交互に使用することに限定されるものではなく、樹脂加工処理された糸と従来の糊付け剤のみで処理された糸との組合せは自由に選択出来るものである。
尚、経糸を交互に使用することに限定されるものではなく、樹脂加工処理された糸と従来の糊付け剤のみで処理された糸との組合せは自由に選択出来るものである。
図1(C)は、従来例であり織布形態を綾織として経糸に従来の糊付けのみで処理された糸を使用し、緯糸を白糸として織布したものである。
図2は、本発明の1実施例であり図1Aの織布生地を用い裁断、縫製したデニムパンツと比較例として図1(C)の従来生地で作成したデニムパンツを、洗い加工に於いてブリーチした時の色落ち変化を示す。
ブリーチは、次亜塩素を5CC/L用い、50℃で15分間実施した結果、従来製品の色落ちが薄色状態に促進されているのに対して、本発明は全数の経糸が樹脂加工されていることにより、ブリーチしても色落ち変化が少なく色落ちが抑制される効果がある。
ブリーチは、次亜塩素を5CC/L用い、50℃で15分間実施した結果、従来製品の色落ちが薄色状態に促進されているのに対して、本発明は全数の経糸が樹脂加工されていることにより、ブリーチしても色落ち変化が少なく色落ちが抑制される効果がある。
図3の実施例は、図1(B)の織布生地を用いたデニムパンツと比較例として図1(C)の従来生地で作成したパンツを実施例1と同様にブリーチした時の色落ち変化を示す。
従来製品の色落ちが全体的に薄色状態に促進されているのに対して、本発明品は、樹脂加工処理した経糸と従来の糊付けのみで処理した糸を経糸として交互に使用していることにより、樹脂加工した経糸の色落ち変化が少なく色落ちが抑制され、一方、従来の糊付けのみの経糸は薄色状態に色落ちしストライプ状での部分的な色落ちが可能となる。
このように本発明の応用例として部分的な色落ちを現出させることが出来る利点があり、樹脂加工処理された糸と従来の糊付け剤のみで処理された糸との組合せを自由に選択することにより、各種形態のストライプ柄を現出させ顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態を種々提案することが出来る。
従来製品の色落ちが全体的に薄色状態に促進されているのに対して、本発明品は、樹脂加工処理した経糸と従来の糊付けのみで処理した糸を経糸として交互に使用していることにより、樹脂加工した経糸の色落ち変化が少なく色落ちが抑制され、一方、従来の糊付けのみの経糸は薄色状態に色落ちしストライプ状での部分的な色落ちが可能となる。
このように本発明の応用例として部分的な色落ちを現出させることが出来る利点があり、樹脂加工処理された糸と従来の糊付け剤のみで処理された糸との組合せを自由に選択することにより、各種形態のストライプ柄を現出させ顧客のデザイン指向に沿わせたファッション形態を種々提案することが出来る。
本発明は、専用の樹脂加工付与装置、乾燥、熱処理装置を設けることなく織布前の既存の糊付け(サイジング)工程で、この糊付け剤と同浴で樹脂加工処理された糸を経糸にするため、ロープ染色後の後工程で樹脂加工する場合、また織布後のデニム生地で樹脂加工する場合の問題点である生産性、経済性が大幅に改善され、デニム生地の風合いの硬化と生地強度低下等の諸課題を解決するものである。
又、樹脂加工剤と糊付け剤を全数の経糸に付与するケース、或は一部は前記同様に樹脂加工剤と糊付け剤を付与し、一部は従来の糊付け剤のみを付与したケースとすることにより、多様な経糸が同一ビーム内で出来ることとなる。
本発明の応用効果として糸の構成を変え織布することで、その製品の洗い加工段階で色落ちしない製品、又ストライプ調の部分的に色落ちが抑制されるデニム製品の作成が可能となる。
近年、色落ちしにくいジーンズ等の市場要望は強く本発明はこのような要求に応えられるものである。
又、デニム製品で中古感を出すためのブリーチ工程に於いて、色落ち感、表情が部分的に異なるものが本発明で出来ることは、加工バリエーションと出来上がるデニム製品のファッション性を高めるものであり産業上の利用分野は極めて大きいものである。
又、樹脂加工剤と糊付け剤を全数の経糸に付与するケース、或は一部は前記同様に樹脂加工剤と糊付け剤を付与し、一部は従来の糊付け剤のみを付与したケースとすることにより、多様な経糸が同一ビーム内で出来ることとなる。
本発明の応用効果として糸の構成を変え織布することで、その製品の洗い加工段階で色落ちしない製品、又ストライプ調の部分的に色落ちが抑制されるデニム製品の作成が可能となる。
近年、色落ちしにくいジーンズ等の市場要望は強く本発明はこのような要求に応えられるものである。
又、デニム製品で中古感を出すためのブリーチ工程に於いて、色落ち感、表情が部分的に異なるものが本発明で出来ることは、加工バリエーションと出来上がるデニム製品のファッション性を高めるものであり産業上の利用分野は極めて大きいものである。
1 樹脂加工処理した経糸
2 従来の糊付けのみ処理した経糸
3 緯糸
2 従来の糊付けのみ処理した経糸
3 緯糸
Claims (4)
- セルロース系繊維又はこれと合成繊維との混紡繊維の糸をロープ染色して分繊した後における、織布前の糊付け(サイジング)工程に於いて、ロープ染色された糸に糊付け剤と同浴でセルロース系繊維素反応型樹脂を付与し、乾燥、熱処理を施すことを特徴とするデニム用糸の樹脂加工方法。
- セルロース系繊維又はこれと合成繊維との混紡繊維糸が、綿糸又は混綿糸である請求項1記載のデニム用糸の樹脂加工方法。
- 前記セルロース系繊維素熱反応型樹脂加工剤は、グリオキザール系、シリコーン系、ウレタン系の樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のデニム用糸の樹脂加工方法。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のデニム用糸の樹脂加工方法により加工処理されたデニム用糸を経糸に用いたデニム生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010112621A JP2011226039A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | デニム用糸の樹脂加工方法及びデニム生地 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102261917B1 (ko) * | 2021-05-13 | 2021-06-07 | 김병욱 | 신축성이 개선된 워싱 가공 처리 데님 원단 및 이의 제조방법 |
CN115449956A (zh) * | 2022-08-26 | 2022-12-09 | 广东前进牛仔布有限公司 | 一种减少牛仔面料出现竖条瑕疵的工艺 |
-
2010
- 2010-04-22 JP JP2010112621A patent/JP2011226039A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN115449956A (zh) * | 2022-08-26 | 2022-12-09 | 广东前进牛仔布有限公司 | 一种减少牛仔面料出现竖条瑕疵的工艺 |
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