JP2011216614A - 部品実装装置および部品実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の吸着ノズルを装備するとともに、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置を装備する実装ヘッドを備える構成において、部品実装の生産性を向上させる。
【解決手段】部品実装装置において、複数の吸着ノズルを装備する実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向に実装ヘッドを移動させるヘッド移動装置と、実装ヘッドに設けられ、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする撮像視野内に位置された実装位置の画像を撮像して、実装位置を認識する認識カメラ装置とを備えさせ、部品の基板への実装位置が撮像視野内に位置された状態にて、実装ヘッドは、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置と、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置との間で、少なくとも1本の吸着ノズルを進退移動させるノズル移動装置をさらに装備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の吸着ノズルを装備する実装ヘッドを用いて、基板上の実装位置に部品を実装する部品実装装置および部品実装方法に関する。
回路基板上の複数の電子部品の実装位置に電子部品を実装することで電子回路を形成する部品実装装置としては、様々な構成のものが知られている。このような従来の部品実装装置の中で、例えば、特許文献1に開示の部品実装装置では、ヘッドユニット(実装ヘッド)に吸着ノズルを複数本装備させるとともに、基板の状態などを認識する基板撮影カメラ(認識カメラ装置)をヘッドユニットに装備させている。このような部品実装装置では、基板撮像カメラが基板上の実装位置の上方へ位置されるようにヘッドユニットを基板の上方に移動させた後、基板上の実装位置を基板撮影カメラにより認識し、その後、その認識結果に基づいて、吸着ノズルが実装位置の上方に位置されるようにヘッドユニットを移動させて、吸着ノズルにより部品を実装位置に実装することができる。
また、例えば、特許文献2に開示の部品実装装置では、複数の吸着ノズルを備える実装ヘッドにおいて、基板表面に対して傾斜した方向から光(傾斜光)を照射する光照射部と、基板表面に対して傾斜した方向をその撮像方向として、光照射部から照射された傾斜光の反射光を受光する認識カメラとが、実装ヘッドに装備された構成が採用されている。このような部品実装装置では、吸着ノズルを実装位置の上方に位置させた状態にて、光照射部から実装位置に対して傾斜光を照射して、認識カメラにてその反射光を受光することで実装位置を認識して、その認識結果に基づいて、吸着ノズルに保持された部品を実装位置に実装することができる。
特開2007−287838号公報 特開平11−330798号公報
しかしながら、特許文献1の部品実装装置では、ヘッドユニットに装備された基板撮影カメラの撮像視野は鉛直下向きに配置されるため、まず、基板撮影カメラを実装位置の上方に位置合わせするようにヘッドユニットの水平移動を行って実装位置の認識を行った後、ヘッドユニットを再び水平移動させて、吸着ノズルと実装位置との位置合わせを行う必要がある。すなわち、実装位置に部品を実装するには、基板撮像カメラと実装位置との位置合わせ、および吸着ノズルと実装位置との位置合わせを行う必要がある。そのため、部品実装装置におけるさらなる生産性の向上を図ることができない。
また、このような課題は、部品を実装位置に実装する場合だけでなく、カセットフィーダなどの部品供給装置の部品供給位置に配置された部品を、吸着ノズルにより吸着して取り出す部品取り出し動作を行う際にも生じる。すなわち、部品供給位置に配置された部品を吸着取り出しするには、基板撮像カメラと部品供給位置との位置合わせ、および吸着ノズルと部品供給位置との位置合わせを行う必要があり、さらなる生産性の向上を図ることができない。
また、特許文献2の部品実装装置では、認識カメラの撮像方向が基板に対して傾斜された方向に配置された構成が採用されているため、認識カメラにより撮像できる領域が限られ、十分に認識できない場合がある。さらに、このように斜めから撮像しているため、認識(検査)処理のアルゴリズムが複雑になるという課題もある。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、複数の吸着ノズルを装備するとともに、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置を装備する実装ヘッドを備える構成において、部品実装の生産性を向上させることができる部品実装装置および部品実装方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、基板上の実装位置に部品を実装する部品実装装置において、部品を吸着保持する複数の吸着ノズルを装備する実装ヘッドと、基板の表面沿いの方向に実装ヘッドを移動させるヘッド移動装置と、実装ヘッドに設けられ、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする撮像視野内に位置された実装位置の画像を撮像して、実装位置を認識する認識カメラ装置と、を備え、吸着ノズルにより吸着保持された部品の基板への実装動作が行われる実装位置が、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態にて、実装ヘッドは、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置と、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置との間で、少なくとも1本の吸着ノズルを進退移動させるノズル移動装置をさらに装備する、部品実装装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、複数の部品を収容するとともに、収容された部品を部品供給位置に配置させる部品供給装置をさらに備え、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に部品供給装置の部品供給位置が位置された状態にて、部品供給位置に配置された部品を認識カメラ装置により認識し、ノズル移動装置により1本の吸着ノズルが第1作業位置に移動されることで、部品供給位置に配置された部品が当該1本の吸着ノズルにより吸着保持される、第1態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが一列に配列されて装備され、ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルを一体的にその配列方向沿いに進退移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、第1または第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列されて装備され、ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルを一体的に円周方向に回転移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、第1または第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列されて装備されるとともに、当該円周の中心に認識カメラ装置が配置され、ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルの中から1本の吸着ノズルを選択して、当該選択された1本の吸着ノズルを当該円周の中心に移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、第1または第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルを基板の表面沿いの方向に移動させる1軸移動装置と、1軸移動装置による移動により認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に位置された吸着ノズルが、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置に位置された吸着ノズルよりも基板の表面に近接させるように、少なくとも基板の表面に直交する方向において吸着ノズルの移動を案内するカム機構とを備える、第1から第5態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、ノズル移動装置は、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に位置される吸着ノズルを、認識カメラ装置により認識された実装位置に一致させるように、吸着ノズルの移動位置を補正する位置補正装置を備える、第1から第6態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、認識カメラ装置は、基板の表面に対して傾斜された傾斜光を基板上の実装位置に照射する傾斜光光源をさらに備え、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に実装位置が位置された状態にて、傾斜光光源より実装位置に対して傾斜光を照射して、その反射光を認識カメラ装置により受光させることにより実装位置における基板の高さ位置を認識し、その後、実装位置に対する実装ヘッドの相対的な位置関係を実質的に保持した状態にて、ノズル移動装置により第2作業位置から第1作業位置に1本の吸着ノズルを移動させて、認識された基板の高さ位置に基づいて当該1本の吸着ノズルにより実装位置に部品を実装する、第1から第7態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、複数の吸着ノズルと認識カメラ装置とが装備された実装ヘッドを、基板の表面沿いの方向に移動させて、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置の撮像視野内に、基板上の実装位置を位置させて、認識カメラ装置により実装位置の認識を行い、認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態の実装位置の上方に位置させて、当該1本の吸着ノズルに吸着保持されている部品を基板に実装し、その後、当該1本の吸着ノズルを撮像視野外に退避移動させた後、認識カメラ装置により実装位置における部品の実装状態を認識する、部品実装方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、複数の吸着ノズルと認識カメラ装置とが装備された実装ヘッドを、基板の表面沿いの方向に移動させて、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置の撮像視野内に、部品供給装置の部品供給位置を位置させて、認識カメラ装置により部品供給位置に配置された部品の認識を行い、実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置により認識された部品を取り出す位置に一致させるようにその移動位置を補正しながら、実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態の部品供給位置の上方に位置させて、部品供給位置に位置されている部品を当該1本の吸着ノズルにより吸着保持して取り出し、その後、基板の表面沿いの方向に実装ヘッドを移動させて、吸着ノズルに吸着保持されている部品を基板上に実装する、部品実装方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、実装ヘッドにおいて複数の吸着ノズルが一列に配列して装備されており、複数の吸着ノズルをその配列方向に一体的に移動させることで、実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置の撮像視野内に位置されている実装位置または部品供給位置の上方に位置させる、第9または第10態様に記載の部品実装方法を提供する。
本発明の第12態様によれば、実装ヘッドにおいて複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列して装備されており、複数の吸着ノズルをその円周方向に一体的に回転移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置の撮像視野内に位置されている実装位置または部品供給位置の上方に位置させる、第9または第10態様に記載の部品実装方法を提供する。
本発明によれば、複数の吸着ノズルと、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする撮像視野を有する認識カメラ装置とが設けられた実装ヘッドを備える構成において、吸着ノズルにより吸着保持された部品の基板への実装動作が行われる実装位置が、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態にて、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置と、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置との間で、少なくとも1本の吸着ノズルを進退移動させるノズル移動装置を実装ヘッドがさらに装備していることにより、部品実装の生産性を向上させることができる。
具体的には、基板の実装位置を認識カメラ装置の撮像視野内に位置させた状態にて、少なくとも1本の吸着ノズルを、撮像視野内の位置である第1作業位置と、撮像視野内からの退避位置である第2作業位置との間で、進退移動させることにより、実装ヘッドを実質的に移動させることなく、部品の基板への実装動作と行うことができるとともに、実装位置への部品の実装状態を認識カメラ装置により認識することができる。
また、部品供給装置の部品供給位置に配置された部品を撮像視野内に位置させて、認識カメラにより部品の位置の認識を行った後、撮像視野内から退避された第2作業位置に位置された状態の吸着ノズルを、撮像視野内の第1作業位置にノズル移動装置により移動させることで、部品の認識動作後、実装ヘッドを実質的に移動させることなく、部品の吸着取り出しを行うことができる。
さらに、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像方向は、基板の表面に直交する方向に配置されているため、斜めから撮像するような場合と比べて、より精確な認識を行うことができ、また複雑なアルゴリズムも要求されることがない。
よって、部品実装における生産性を向上させることができる部品実装装置および部品実装方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の部品実装装置の模式平面図 第1実施形態の実装ヘッドの模式側面図 第1実施形態の実装ヘッドの模式正面図 第1実施形態の実装ヘッドの模式正面図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品取り出し動作の説明図 第1実施形態における部品供給位置の画像データ 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態の実装ヘッドによる部品実装動作の説明図 第1実施形態における実装位置の画像データ 第1実施形態における実装位置の画像データ 第1実施形態における実装位置の画像データ 本発明の第2実施形態の部品実装装置の模式平面図 第2実施形態の実装ヘッドの模式正面図 第2実施形態の実装ヘッドの模式正面図 本発明の実施形態の変形例にかかる実装ヘッドの模式側面図
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる部品実装装置の主要な構成の模式平面図を図1に示す。
図1に示すように、本第1実施形態の部品実装装置1は、部品を吸着保持する複数のノズルユニット11が装備された実装ヘッド10と、実装ヘッド10を支持するとともに実装ヘッド10をX方向に沿って進退移動させるXビーム20と、Xビーム20の両端を支持するように基台24の互いに対向する縁部上に配置され、Xビーム20をY方向に沿って進退移動させるYビーム22とを備えている。さらに部品実装装置1は、基台24の略中央に配置され、基板3を保持する基板保持部26と、Y方向に沿って基板3を搬送して、基板保持部26に対する基板3の搬入および搬出を行う基板搬送装置28と、複数の部品を供給可能に収容する部品供給装置30とを備えている。なお、X方向およびY方向は、基板3の表面に沿った方向であり、かつ互いに直交する方向である。また、X方向およびY方向に対して直交する方向(すなわち、基板3の表面に直交する方向)がZ方向となっている。
ここで、実装ヘッド10の詳細な構成を示す模式側面図を図2に示し、正面図を図3に示す。
図2および図3に示すように、実装ヘッド10は、複数のノズルユニット11として、例えば、3台のノズルユニット11をX方向に均等な間隔ピッチにて配列させた状態にて備えている。個々のノズルユニット11には、その先端部にて部品を解除可能に吸着保持する吸着ノズル12と、Z方向に配置された吸着ノズル12の軸芯周りに吸着ノズル12を回転(θ回転)させるノズル回転部13と、吸着ノズル12を昇降させるノズル昇降部14とを備えている。なお、以降の説明にて、それぞれのノズルユニット11を区別する場合には、ノズルユニット11A、11B、11Cと称するものとし、それぞれの吸着ノズル12を区別する場合には、吸着ノズル12A、12B、12Cと称するものとする。
また、図2および図3に示すように、3台のノズルユニット11は、X方向に一定の間隔ピッチにて配列された状態にて、共通のスライドノズルブロック15に支持されている。実装ヘッド10には、このスライドノズルブロック15をX方向に沿って進退移動(スライド移動)させるスライド移動部16が備えられている。このスライド移動部16は、スライドノズルブロック15をX方向にスライド移動可能に支持するボールネジ機構17と、スライド駆動モータ18と、スライド駆動モータ18の回転駆動力をボールネジ機構17に伝達するタイミングベルト19とを備えている。なお、本第1実施形態では、スライド移動部16が、ノズル移動装置の一例となっている。
さらに、図2および図3に示すように、スライドノズルブロック15およびスライド移動部16は、剛体部材であるヘッドブロック32に支持されており、このヘッドブロック32が、X方向に進退移動可能にXビーム20に支持されている。なお、スライドノズルブロック15は、例えば、ヘッドブロック32の側面においてX方向に沿って配置されている2本のLMガイドレール38を介してヘッドブロック32に支持されており、後述する所定のスライド移動範囲内にて、スライドノズルブロック15がX方向沿いにスライド移動可能とされている。
また、ヘッドブロック32には、基板3上の実装位置などの画像を撮像するヘッド搭載カメラ34が装備されている。ヘッド搭載カメラ34は、Z方向下方向き(直下方向)をその実質的な撮像方向とする撮像視野Sを有している。なお、本第1実施形態では、ヘッド搭載カメラ34が、認識カメラ装置の一例となっている。
また、Xビーム20は、実装ヘッド10をX方向に沿って進退移動させるX方向移動部21を備えている。Yビーム22は、Yビーム22AおよびYビーム22Bの一対の部材として備えられ、一方のYビーム22Aには、Xビーム20をY方向に進退移動させるY方向移動部23が備えられている。なお、X方向移動部21およびY方向移動部23は、例えば、駆動モータ、ボールネジ機構、およびLMガイドレールなどにより構成される。なお、本第1実施形態では、Xビーム20およびYビーム22が、ヘッド移動装置の一例となっている。
部品供給装置30は、例えば、複数の部品を収容するカセットフィーダが複数台、X方向に配列されて構成されており、それぞれのカセットフィーダが有する部品供給位置31が、X方向に沿って一列に配列されている。この部品供給位置31には、吸着ノズル12により吸着保持されて取り出される1つの部品が配置される。
また、図1に示すように、部品供給装置30と基板保持部26との間における基台24上には、実装ヘッド10の吸着ノズル12により吸着保持された状態の部品の画像を撮像することで、部品の吸着保持姿勢などを認識する部品認識カメラ36が配置されている。部品認識カメラ36は、Z方向上向きをその撮像方向として、吸着ノズル12に吸着保持された状態の部品の下方側からの画像を撮像することができる。
また、部品実装装置1には、上述したそれぞれの構成装置の動作を互いに関連付けながら、基板3における実装位置に部品を実装する動作を統括的に制御する制御装置9が備えられている。制御装置9では、ヘッド搭載カメラ34により撮像された画像、あるいは部品認識カメラ36により撮像された画像の認識処理を行うことで、部品の位置や姿勢などを認識することができる。制御装置9では、このような認識処理結果に基づいて、ノズルユニット11などの位置補正制御を行う。
ここで、部品実装装置1の実装ヘッド10において、それぞれのノズルユニット11がX方向に沿ってスライド移動可能となっている点について、さらに詳細に説明する。この説明にあたって、実装ヘッド10において、ノズルユニット11Aが、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置された状態の実装ヘッド10の模式側面図を図4に示す。
まず、図4に示すように、実装ヘッド10において、スライド移動部16によりX方向沿にスライド移動されるそれぞれのノズルユニット11のスライド移動範囲の内、ヘッド搭載カメラ34の直下の位置が第1作業位置P1となっている。すなわち、ヘッド搭載カメラ34における撮像視野S内に第1作業位置P1が配置されており、この撮像視野S内から退避された位置が第2作業位置P2(退避位置)となっている。
具体的には、図4に示す状態では、ノズルユニット11Aは、ヘッド搭載カメラ34の光軸Q上に、その軸芯(例えば、吸着ノズル12のθ回転中心)が位置されるように、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置された状態にあり、この位置が第1作業位置P1となっている。なお、第1作業位置P1では、ノズルユニット11Aの一部の構成部材のみがヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されているような場合であっても良く、また、ヘッド搭載カメラ34の光軸Q上にノズルユニット11Aの軸芯が位置されていないような場合であっても良い。すなわち、第1作業位置P1に位置された状態のノズルユニット11において、少なくとも部品を吸着保持する吸着ノズル12Aの先端が、撮像視野S内に位置されていれば良い。
また、この第1作業位置P1に位置されたノズルユニット11Aでは、ノズル昇降部14による吸着ノズル12Aの昇降動作などが行われて、吸着ノズル12Aにより吸着保持されている部品を基板3の実装位置に実装する部品実装動作、あるいは、部品供給装置30の部品供給位置31に配置されている部品を吸着ノズル12Aの吸着保持により取り出す部品取り出し動作を行うことが可能となっている。
また、図3に示す状態では、ノズルユニット11A、11Bおよび11Cが、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内から退避された位置である第2作業位置P2に位置された状態にある。すなわち、第2作業位置P2に位置された状態のノズルユニット11が、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sに実質的に干渉することが無いように、撮像視野Sから離間した位置に第2作業位置P2が設定される。したがって、それぞれのノズルユニット11を第2作業位置P2に位置させることで、ヘッド搭載カメラ34にて、基板3上の実装位置の画像、当該実装位置に実装された部品の画像、あるいは部品供給装置30の部品供給位置31に配置されている部品の画像などを撮像することができる。なお、図4に示す状態では、ノズルユニット11Aが第1作業位置P1に位置され、ノズルユニット11Bおよび11Cが第2作業位置P2に位置された状態にある。
また、実装ヘッド10において、スライド移動部16によるそれぞれのノズルユニット11の移動範囲(X方向の移動範囲)は、図4に示すように、図示左端に配置されているノズルユニット11Aが、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置された状態から、図示右端に配置されているノズルユニット11Cが、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置された状態までの範囲を少なくとも含むように設定される。このように、スライド移動部16によるそれぞれのノズルユニット11の移動範囲を設定することで、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に任意のノズルユニット11を位置させることができるとともに、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sを、任意のノズルユニット11の間に位置させることができる。
次に、このような構成を有する本第1実施形態の部品実装装置1において、部品供給装置30の部品供給位置31からの部品取り出し動作、および基板3上の実装位置への部品実装動作の手順について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、実装ヘッド10が装備するそれぞれの吸着ノズル12により、部品供給装置30の部品供給位置31から部品を取り出す部品取り出し動作の手順について説明する。
図1において、Xビーム20およびYビーム22により実装ヘッド10のX方向およびY方向の移動(XY移動)が行われて、部品供給装置30の部品供給位置31の上方に実装ヘッド10が移動される。
一方、実装ヘッド10では、このXY移動が行われる際に、それぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)が全て、第2作業位置P2に位置され、かつ、ノズルユニット11Aと11Bとの間にヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sが位置されるように、スライド移動部16によるそれぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)のスライド移動が行われる。その結果、図5Aに示すように、第2作業位置P2に位置された状態のノズルユニット11Aと11Bとの間に、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sが位置された状態とされる。その後、部品供給装置30の1つの部品供給位置31が、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されるように、実装ヘッド10のXY移動による位置決めが行われる。
図5Aに示す状態にて、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されている部品供給位置31の画像データG1が撮像されて取得される。ここで、この画像データG1のサンプルを図6に示す。図6に示すように、画像データG1では、部品2が取り出し可能に配置された状態の1つの部品供給位置31およびその周辺の画像が含まれている。この画像データG1はヘッド搭載カメラ34から制御装置9に出力されて、制御装置9にて、この部品供給位置31から部品2を取り出すために必要な吸着ノズル12の位置補正量が算出される。ここで31aは、部品2を収納している部品供給装置30のカセットフィーダにセットされたキャリアテープに備えられた部品収納ポケットである。
その後、図5Bに示すように、スライド移動部16によりそれぞれのノズルユニット11がX方向にスライド移動されて、図示左端に配置されているノズルユニット11Aが、第2作業位置P2から移動されて、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置される。また、この際、制御装置9にて算出された位置補正量が考慮されて、スライド移動部16によるX方向の移動が行われるとともに、ノズル回転部13による吸着ノズル12のθ回転が行われる。
なお、吸着ノズル12と部品供給位置31とのY方向の位置補正を行う場合には、例えば、部品供給装置30のカセットフィーダの送りモータを正方向または逆方向に回転駆動させることにより、キャリアテープをY方向に移動させることで行うことができる。また、その他、Y方向移動部23によりXビーム20をY方向に移動させることで実装ヘッド10をY方向に移動させて、Y方向の位置補正を行うこともできる。
また、本明細書において、「実装ヘッドの実質的な移動」とは、例えば、基板3の上方から部品供給装置30の上方への実装ヘッド10の移動、あるいは、部品供給装置30から基板3の上方への実装ヘッド10の移動などのような実装ヘッド10の移動のような大きな移動を意味する。例えば、従来の構成の部品実装装置において、実装ヘッドに搭載されたヘッド搭載カメラにて部品の画像を撮像した後、ヘッド搭載カメラの直下に位置されていない状態の吸着ノズルにより部品を取り出すために行われる実装ヘッド自体の移動(例えば、移動量10mm以上)、あるいは、実装ヘッドの吸着ノズルに吸着保持された部品を基板上に実装し、実装ヘッドに搭載されたヘッド搭載カメラにより、実装された部品の画像を撮像するために行われる実装ヘッド自体の移動(例えば、移動量10mm以上)は、実装ヘッドの実質的な移動に該当する。一方、既に部品供給装置30の部品供給位置31の上方に位置された状態の吸着ノズル12と、部品供給位置31に位置されている部品2との相対的な位置関係の補正するための実装ヘッド10の微少量の移動は、実質的な移動には含まれない。同様に、後述する基板3上の実装位置4の上方に既に位置された状態の吸着ノズル12と、基板3の実装位置4との相対的な位置関係の補正するための実装ヘッド10の微少量の移動も、実質的な移動には含まれない。すなわち、ヘッド搭載カメラ34でその直下にある対象物(部品など)の画像を撮像して対象物の位置認識処理を行った後、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に吸着ノズル12を位置させる際に、対象物の位置認識処理結果に基づいて、吸着ノズル12の移動目標値を補正するための微少量の移動は、実質的な移動には含まれない。
次に、図5Cに示すように、第1作業位置P1に位置された状態のノズルユニット11Aにおいて、ノズル昇降部14により吸着ノズル12が下降されて、部品供給位置31に配置されている部品2が吸着ノズル12により吸着保持される。この時、吸着ノズル12と部品2との相対的な位置関係を補正することにより、キャリアテープ内の部品2の位置の中心あるいは部品2の吸着に一番好ましい位置(予め制御装置9に記憶されている)を吸着することができる。その後、図5Dに示すように、吸着ノズル12が上昇されることで、部品供給位置31から部品2が吸着ノズル12により取り出される。このように部品供給装置31にて、ヘッド搭載カメラ34により部品供給位置31に位置されている部品2の画像を撮像し、撮像された結果に基づいて吸着ノズル12と部品2との相対的な位置関係を補正することにより、キャリアテープ内にて位置のバラツキがある部品2の中心位置を吸着することができるため、部品の吸着率を向上させることが可能となるとともに、実装品質の向上させることが可能となる。
次に、図5Eに示すように、スライド移動部16によりそれぞれのノズルユニット11がX方向にスライド移動されて、全てのノズルユニット11(11A、11B、11C)が第2作業位置P2に位置された状態、すなわち、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sから、全てのノズルユニット11が退避された状態とされる。この時、部品供給装置30のカセットフィーダには、次の吸着対象となる部品2が部品供給位置31に位置決めされるように、部品2を収納したキャリアテープのY方向のフィード動作が行われる。この状態において、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されている部品供給位置31の画像が撮像され、撮像された画像データの認識処理が制御装置9にて行われる。
その後、図5Fに示すように、スライド移動部16により、それぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)がX方向にスライド移動されて、図示中央に配置されているノズルユニット11Bが、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置される。その後、同様な手順にて、ノズルユニット11Bが備える吸着ノズル12により、部品供給位置31から部品の取り出しが行われる(図5G、図5H参照)。
また、上述したノズルユニット11Aおよび11Bについてと同様の動作が、実装ヘッド10および部品供給装置30において行われ、図示右端に配置されているノズルユニット11Cの吸着ノズル12による部品取り出し動作が行われる。
ヘッド搭載カメラ34による部品取り出し動作のための画像撮像動作と、3台のノズルユニット11A、11Bおよび11Cによる部品取り出し動作との間では、実装ヘッド10自体の実質的な移動動作(水平移動など)は行われなくても良い。すなわち、図5A〜図5Hに示すように、部品供給位置31に対してヘッド搭載カメラ34を位置決めした後は、スライド移動部16によるそれぞれのノズルユニット11のX方向のスライド移動が行われるだけである。したがって、それぞれのノズルユニット11が第2作業位置P2に位置された状態(すなわち、ヘッド搭載カメラ34により部品供給位置31の画像を撮像可能な状態)と、選択された1台のノズルユニット11がヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置された状態(すなわち、選択された1台のノズルユニット11により部品2の部品取り出し動作を実施可能な状態)とを効率的に切り替えることができる。なお、それぞれのノズルユニット11により、異なる部品供給位置31から部品の取り出しを行うような場合には、1台のノズルユニット11による部品取り出し動作が完了した後に、実装ヘッド10の移動が行われることになる。
次に、実装ヘッド10が装備するそれぞれの吸着ノズル12により吸着保持された部品2を、基板保持部26に保持された状態の基板3上の実装位置に実装する部品実装動作の手順について説明する。
それぞれの吸着ノズル12による部品取り出し動作が行われた後、Xビーム20およびYビーム22による実装ヘッド10のXY移動が行われ、実装ヘッド10が基板保持部26に保持された状態の基板3の上方へ向けての移動が開始される。この移動の過程において、実装ヘッド10のそれぞれの吸着ノズル12が、部品認識カメラ36の真上に位置される撮像視野内を通過するように、実装ヘッド10のXY移動が行われ、部品認識カメラ36の撮像視野内を通過する際に、吸着ノズル12による部品の吸着保持姿勢の画像が撮像される。この画像データは制御装置9に送信されて、制御装置9にて画像データの認識処理が行われる。
一方、実装ヘッド10では、このXY移動が行われる際に、それぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)が全て、第2作業位置P2に位置され、かつ、ノズルユニット11Aと11Bとの間にヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sが位置されるように、スライド移動部16によるそれぞれのノズルユニット11のスライド移動が行われる。その結果、図7Aに示すように、第2作業位置P2に位置された状態のノズルユニット11Aと11Bとの間に、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sが位置された状態とされる。その後、基板3上の1つの実装位置4Aが、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されるように、実装ヘッド10のXY移動による位置決めが行われる。
図7Aに示す状態にて、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されている実装位置4Aの画像が撮像されて取得される。ここで、この画像データG2のサンプルを図8Aに示す。図8Aに示すように、画像データG2では、基板2上における1つの実装位置4Aの画像が含まれている。実装位置4Aでは、基板電極5が配置されており、この基板電極5上にはクリーム半田(接合材料)6が配置されている。この画像データG2は、ヘッド搭載カメラ34から制御装置9に出力されて、制御装置9にて、この実装位置4Aに精確に部品2を実装するために必要な吸着ノズル12の微小な位置補正量が算出される。
その後、図7Bに示すように、スライド移動部16によりそれぞれのノズルユニット11がX方向にスライド移動されて、図示左端に配置されているノズルユニット11Aが、第2作業位置P2から移動されて、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置される。また、この際、制御装置9にて算出された位置補正量が考慮されて、スライド移動部16によるX方向の移動が行われるとともに、ノズル回転部13による吸着ノズル12のθ回転が行われる。また、Y方向の位置補正は、Y方向移動部23によるXビーム20のY方向の移動により行われる。
次に、図7Cに示すように、第1作業位置P1に位置された状態のノズルユニット11Aにおいて、ノズル昇降部14により吸着ノズル12Aが下降されて、実装位置4Aにおける基板電極5上に、クリーム半田6を介して部品2が配置される。その後、吸着ノズル12Aによる部品2の吸着保持を解除するとともに吸着ノズル12Aが上昇されることで、図7Dに示すように、基板3の実装位置4Aに部品2が実装される。
次に、図7Eに示すように、スライド移動部16によりそれぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)がX方向にスライド移動されて、全てのノズルユニット11(11A、11B、11C)が第2作業位置P2に位置された状態、すなわち、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野Sから、全てのノズルユニット11が退避された状態とされる。この状態において、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されている実装位置4Aの画像、すなわち、実装位置4Aへの部品2の実装状態の画像が撮像され、撮像された画像データの認識処理が制御装置9にて行われる。制御装置9では、この認識処理の結果に基づいて、部品2の実装状態の良否判定を行う。なお、この画像データG3のサンプルを図8Bに示す。
その後、図7Fに示すように、Xビーム20およびYビーム22による実装ヘッド10のXY移動が行われて、基板3上の別の実装位置4Bが、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に位置されるように、基板3に対する実装ヘッド10の位置決めが行われる。
その後、別の実装位置4Bの画像がヘッド搭載カメラ34により撮像され(図8Cの画像データG4参照)、この画像データG4の認識処理が制御装置9にて行われる。
その後、図7Gに示すように、スライド移動部16により、それぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)がX方向にスライド移動されて、図示中央に配置されているノズルユニット11Bが、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置される。その後、同様な手順にて、ノズルユニット11Bの吸着ノズル12により吸着保持された部品2が、基板3上の別の実装位置4Bに実装される(図7G、図7H参照)。
また、上述したノズルユニット11Aおよび11Bについての動作と同様の動作が、実装ヘッド10において行われ、図示右端に配置されているノズルユニット11Cの吸着ノズル12による部品実装動作が行われる。
このように、基板3上の実装位置4Aの画像のヘッド搭載カメラ34による撮像を開始してから、ノズルユニット11Aによる実装位置4Aへの部品2の実装動作を行い、その後、実装位置4Aに実装された状態の部品2の画像のヘッド搭載カメラ34による撮像を完了させるまでの間、実装ヘッド10自体の微小な位置補正動作を除き、実装ヘッド10の実質的な移動動作(XY移動など)は行われなくても良い。また、ノズルユニット11Bおよび11Cのそれぞれによる部品実装動作およびそれに関連する画像撮像動作が行われる際においても、実装ヘッド10自体の微小な位置補正動作を除き、実装ヘッド10の実質的な移動動作(XY移動など)は行われなくても良い。すなわち、図7A〜図7Hに示すように、個々のノズルユニット11による部品実装動作を開始するために、個々の実装位置4A、4B等に対してヘッド搭載カメラ34を位置決めした後は、X、Y方向の平面移動において、Y方向移動部23によるY方向の微小位置補正動作を行う場合を除き、スライド移動部16による実装ヘッド10内に備えられたそれぞれのノズルユニット11(11A、11B、11C)のX方向のスライド移動のみが行われて、実装位置4A、4B等への部品2の実装状態の画像の撮像までを完了させることができる。
したがって、それぞれの実装位置への部品2の部品実装動作を行う際に、それぞれのノズルユニット11が第2作業位置P2に位置された状態(すなわち、ヘッド搭載カメラ34により実装位置の画像を撮像可能な状態)と、選択された1台のノズルユニット11がヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置された状態(すなわち、選択された1台のノズルユニット11により部品2の部品実装動作を実施可能な状態)とを効率的に切り替えることができる。
また、基板3の実装位置4A等へ部品2を実装した後、ヘッド搭載カメラ34を実質的に移動させることなく、この部品2の実装状態の画像を撮像することができるため、部品の実装精度や部品の実装動作が正常に終了しているかどうかを確実に確認することができる。したがって、部品実装における精度を向上させることができる。
本第1実施形態によれば、実装ヘッド10において、実装ヘッド10を移動させて、実装ヘッド10に搭載されたヘッド搭載カメラ34を対象位置(部品供給位置および実装位置)の上方(真上)に位置決めした後、ヘッド搭載カメラ34により対象位置の画像を撮像し、その後、微小な位置補正動作を除き、実装ヘッド10の実質的なXY移動を伴うことなく、ヘッド搭載カメラ34と対象位置との相対的位置関係を保持した状態にて、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内より退避された位置である第2作業位置P2から、撮像視野S内の第1作業位置P1に、実装ヘッド10に備えられた吸着ノズル12のみを実装ヘッド10に搭載されたヘッド搭載カメラ34に対して移動させることで、対象位置の画像を撮像する位置に位置させて、この吸着ノズル12により対象位置に対する動作(部品取り出し動作および部品実装動作)を行うことができる。また、このノズルユニット11を第1作業位置P1から第2作業位置P2に退避移動させることで、実装ヘッド10の実質的なXY移動を伴うことなく、ヘッド搭載カメラ34により対象位置(実装位置)の画像を再び撮像することもできる。
したがって、実装ヘッド10にヘッド搭載カメラ34が搭載された構成において、部品取り出し動作および部品実装動作における画像撮像動作および吸着ノズル12による一連の動作を高品質で、効率的に行うことができる。また、ヘッド搭載カメラ34を移動せず、ヘッド搭載カメラ34による画像の取得中に、スライド移動部16によるノズルユニット11の移動を開始させることで、さらに効率的な高生産性動作を行うこともできる。
また、吸着ノズル12による部品実装動作の前後におけるヘッド搭載カメラ34による実装位置の画像の撮像(すなわち、実装前の実装位置の画像撮像と実装後の実装位置の画像撮像)において、実装ヘッド10の実質的なXY移動を伴うことなく、ヘッド搭載カメラ34の位置を不変とすることができる。したがって、例えば、撮像された画像データより部品2の実装高さなどを認識して、その良否判定を行うような場合には、実装ヘッド10の実質的なXY移動を伴うことなく、実装前後のカメラ34の位置が不変であることから、認識精度を向上させることができる。
さらに、実装ヘッド10に設けられたヘッド搭載カメラ34の撮像方向は、Z方向下向きに配置されているため、斜めから撮像するような場合と比べて、より精確な認識を行うことができ、複雑なアルゴリズムも要求されることがない。部品および/または基板の表面に対して鉛直方向(Z方向下向き)に実装ヘッド10に搭載されたヘッド搭載カメラ34の撮像方向が配置される構成(ヘッド搭載カメラ34の直下位置にヘッド搭載カメラ34の撮像視野が位置される構成)が採用されているため、例えば、部品供給装置30のカセットフィーダに配置されたキャリアテープの部品収納ポケットが深い場合、部品の電極表面の光の反射が強いまたは一様でない場合、基板に実装される部品が高密度に実装されている場合、あるいは、隣接する実装済み部品の高さが高く、認識対象となる部品が影になり易い場合などは、特により精確な部品の認識を行うことができる。
さらに、ヘッド搭載カメラの撮像方向を斜め方向とするような場合にあっては、ヘッド搭載カメラおよび必要な照明装置をノズルユニットのθ回転中心に対して傾斜された方向において、互いに対向するように設置する必要がある。そのため、斜めから撮像する構成では、実装ヘッドのXY平面視(上面視)におけるサイズを小型化することができない。部品供給装置と基板保持部とがY方向に配置される配置構成を有する部品実装装置では、X方向よりもY方向における装置サイズ(実装ヘッドのサイズなど)を小型化することで、効率的な実装動作を行うことができる。上記第1実施形態のように、複数のノズルユニットがX方向に配列された構成において、仮に斜めから撮像する構成を適用した場合には、実装ヘッドにおいてヘッド搭載カメラおよび必要な照明装置がY方向に配置されることになる。このような場合にあっては、実装ヘッドのY方向のサイズを小型化できないことになる。これに対して、上記第1実施形態の構成では、ヘッド搭載カメラ34が、それぞれのノズルユニット11のX方向の移動範囲の上方に設置されている(部品および/または基板の表面に対して鉛直方向に実装ヘッド10のヘッド搭載カメラ34の撮像方向が配置される構成が採用されている)ため、特にY方向における実装ヘッド10の小型化を図ることができる。
したがって、部品実装における生産性を向上させることができる。
(第2実施形態)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2実施形態にかかる部品実装装置101の模式平面図を図9に示すとともに、部品実装装置101が備える実装ヘッド110の模式側面図を図10、図11に示す。
図9〜図11に示すように、本第2実施形態の部品実装装置101では、実装ヘッド110の構成が、上記第1実施形態の実装ヘッド10とは異なっており、その他の構成については実質的に同じである。以降の説明では、この異なる構成についてのみ説明する。なお、部品実装装置101において、上記第1実施形態の部品実装装置1と同じ構成装置および部材については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。
図9〜図11に示すように、実装ヘッド110では、複数のノズルユニット111が同一円周上に一定の間隔ピッチにて配列され、それぞれのノズルユニット111が円周方向に回転移動される構成、すなわち、いわゆるインデックス方式が採用されている点において、第1実施形態の実装ヘッド10とは大きく異なる構成を有している。実装ヘッド110には、例えば、4台のノズルユニット111が装備されており、個々のノズルユニット111には、吸着ノズル12とノズル回転部13が備えられている。
それぞれのノズルユニット111は、共通する剛体部材であるインデックスブロック132の外周面に取り付けられており、このインデックスブロック132の周面に沿って回転移動可能とされている。さらにこのインデックスブロック132には、それぞれのノズルユニット111を回転移動させる回転移動部116(ノズル移動装置)が備えられている。回転移動部116は、インデックスブロック132の上部に設けられた回転駆動モータ118と、回転駆動モータ118の回転駆動力を、それぞれのノズルユニット111に伝達する図示しない駆動力伝達手段とを備えている。また、インデックスブロック132には、ノズル搭載カメラ34が装備されている。
さらに、インデックスブロック132の外周面には、当該外周面を周回するようにカム溝140が形成されており、それぞれのノズルユニット111に設けられたカムフォロア142がこのカム溝140に係合されている。これにより、回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111に対して回転駆動力が付加されると、カム溝140に沿ってそれぞれのノズルユニット111が案内されながら、インデックスブロック132の外周面沿いに回転移動される。
また、図10および図11に示すように、インデックスブロック132の外周面において、ヘッド搭載カメラ34の直下位置にて、カム溝140の形成位置がその他の形成位置よりも下方側に位置されるようにカム溝140が形成されている。これにより、例えば、図11に示すように、ヘッド搭載カメラ34の直下位置に位置されたヘッドユニット111は、他のヘッドユニット111よりも基板3(あるいは部品供給位置31)に近接した高さ位置に位置されることになる。本第2実施形態では、このヘッド搭載カメラ34の直下位置が、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内の位置である第1作業位置P1となっており、撮像視野S内から退避されたその他の位置が第2作業位置P2となっている。したがって、回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111を回転移動させて、1台のノズルユニット111を第1作業位置P1に選択的に位置させることで、当該1台のノズルユニット111は、カム溝140およびカムフォロア142により案内されて、基板3により近接した高さ位置に位置されることになる。なお、本第2実施形態では、カム溝140およびカムフォロア142により、それぞれのノズルユニット111(あるいは吸着ノズル12)の移動を案内するカム機構が構成されている。
また、インデックスブロック132には、全てのノズルユニット111を一体的に昇降させるノズル昇降部114が備えられている。ノズル昇降部114は、例えば、図11に示すように、1台のノズルユニット111が、第1作業位置P1に位置された状態にて、それぞれのノズルユニット111を一体的に下降させることで、当該1台のノズルユニット111が有する吸着ノズル12に吸着保持されている部品2を基板3の実装位置に実装することができる。
このような構成の部品実装装置101において、基板3の実装位置4に部品2を実装する場合には、まず、図9に示すように、Xビーム20およびYビーム22により実装ヘッド110のXY移動を行って、基板3の実装位置4の上方にヘッド搭載カメラ34が位置されるように、基板3に対する実装ヘッド110の位置決めを行う。なお、この際、実装ヘッド110が備える4台のノズルユニット111は、図10に示すように、全て第2作業位置P2に位置された状態にあり、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内から退避された状態にある。この状態において、ヘッド搭載カメラ34により基板3の実装位置4の画像を撮像する。なお、撮像された画像データは制御装置9にて認識処理が行われる。
その後、回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111を回転移動させて、1台のノズルユニット111をヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内の位置である第1作業位置P1に位置させる。この際、当該1台のノズルユニット111は、インデックスブロック132のカム溝140に案内されて下降され、図11に示すように、基板3に近接した高さ位置に位置される。その後、ノズル昇降部114によりそれぞれのノズルユニット111が一体的に下降されることにより、当該1台のノズルユニット111の吸着ノズル12により吸着保持されている部品2が、基板3の実装位置4に実装される。
それぞれのノズルユニット111が上昇された後、回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111が回転移動されて、第1作業位置P1に位置されているノズルユニット111が第2作業位置P2に位置される。この状態において、ノズル搭載カメラ34により基板3の実装位置4の画像が撮像されて、制御装置9にて認識処理が行われることにより、部品2の実装状態の良否判定が行われる。
なお、実装ヘッド110が備えるその他のノズルユニット111についても、同様な動作にて部品実装動作を行うことができる。
また、上述した本第2実施形態の実装ヘッド110の構成および動作に基づいて、部品実装動作と同様に部品取り出し動作についても行えることが理解されるであろう。
本第2実施形態によれば、実装ヘッド110において、ヘッド搭載カメラ34を対象位置(実装位置等)の上方に位置決めした後、ヘッド搭載カメラ34により対象位置の画像を撮像し、その後、実装ヘッド110の実質的なXY移動を伴うことなく、ヘッド搭載カメラ34と対象位置との相対的位置関係を保持した状態にて、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内より退避された位置である第2作業位置P2から、撮像視野S内の第1作業位置P1に吸着ノズル12を位置させるように、回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111の回転移動を行って、この吸着ノズル12により対象位置に対する動作(部品実装動作等)を行うことができる。また、このノズルユニット111を第1作業位置P1から第2作業位置P2に退避移動させることで、ヘッド搭載カメラ34により対象位置(実装位置)の画像を再び撮像することもできる。
また、第2作業位置P2から第1作業位置P1にノズルユニット111を回転移動させる際に、カム機構により第1作業位置P1に位置されたノズルユニット111のみを基板3に近接した高さ位置に位置させることができる。したがって、その後のノズルユニット111の下降移動量を少なくすることができ、より効率的な動作を行うことができる。また、このような機構は、回転移動部116およびカム機構により実現できるため、実装ヘッド110の構造を複雑化することもない。
よって、部品実装における生産性を向上させることができる。
本発明の部品実装装置について上記それぞれの実施形態を例として説明したが、本発明はその他様々な形態で実施することもできる。
例えば、上記それぞれの実施形態の変形例にかかる実装ヘッド210の模式側面図を図12に示す。図12に示すように、本変形例にかかる実装ヘッド210では、複数のノズルユニット211を同一円周上に配列させて、この円周上のそれぞれの位置を第2作業位置P2として、円周の中心を第1作業位置P1として、選択された1台のノズルユニット211を円周中心である第1作業位置P1に位置させるような構成を採用している。なお、この場合、ヘッド搭載カメラ34の撮像視野S内に円周中心(すなわち、第1作業位置P1)が位置されることになる。
本変形例にかかる実装ヘッド210の具体的な構成について、図12を用いて説明する。
図12に示すように、それぞれのノズルユニット211において、ノズル昇降部214は、ノズル昇降モータ215と、ノズル昇降モータ215の駆動力により回転駆動されるボールネジ軸216と、ボールネジ軸216に沿って昇降可能に係合された昇降ブロック217とを備えている。ノズル昇降モータ215によりボールネジ軸216を回転駆動させるボールネジ機構により、その回転駆動方向に応じて、昇降ブロック217を上昇または下降させることができる。また、ノズル昇降モータ215およびボールネジ軸216は、剛体部材であるヘッドブロック232に支持されており、このヘッドブロック232が、X方向に進退移動可能にXビーム20に支持されている。
さらに、図12に示すように、昇降ブロック217には、Y方向にスライド移動可能にガイド219(LMガイド等)を介してスライドブロック218が支持されている。また、このスライドブロック218には、吸着ノズル12およびノズル回転部13が支持されている。また、図12に示すように、それぞれのノズルユニット211には、Z方向に沿って配置されたプレート233をヘッドブロック232に支持させた状態にて備えている。このプレート233には、溝カム234が形成されており、スライドブロック218に設けられたカムフォロア235が溝カム234により案内可能に係合されている。これにより、ノズル昇降部214により、昇降ブロック217が上昇または下降される際に、昇降方向と交差する方向(水平方向)のカムフォロア235の位置が溝カム234により案内されて、スライドブロック218が、水平方向に前進または後退移動されるように構成されている。すなわち、それぞれのノズルユニット211において、ノズル昇降部214による吸着ノズル12の昇降動作を行うことで、吸着ノズル12は、昇降動作とともに水平方向の移動動作も併せて行われることになる。なお、本変形例では、このノズル昇降部214、溝カム234、カムフォロア235、およびスライドブロック218が、ノズル移動装置の一例となっている。また、溝カム234およびカムフォロア235がカム機構の一例となっており、ノズル昇降部214が1軸移動装置の一例となっている。
また、ヘッドブロック232には、基板3上の実装位置などの画像を撮像するヘッド搭載カメラ34が装備されている。ヘッド搭載カメラ34は、Z方向下方向き(直下方向)をその実質的な撮像方向とする撮像視野Sを有しており、それぞれのノズルユニット211が配置されている円周の中心にヘッド搭載カメラ34が配置されている。
このような構成の実装ヘッド210において、吸着ノズル12による部品の取り出しあるいは部品実装を行う場合には、ヘッド搭載カメラ34により対象物(部品等)の画像を撮像した後、選択された1台のノズルユニット211において、ノズル昇降部214により昇降ブロック217の下降移動を行うことで、溝カム234およびカムフォロア235にてスライドブロック218の水平方向の移動が案内されて、1本の吸着ノズル12をヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置させることができる。その結果、ヘッド搭載カメラ34による対象物の画像を撮像した後、実装ヘッド210の実質的な移動を行うことなく、選択された吸着ノズル12により部品の取り出し動作あるいは実装動作を行うことができる。特に本変形例にように、それぞれのノズルユニット211を同一円周上に配置させて、その円周中心に1台のヘッド搭載カメラ34を配置させるという構成を採用することにより、ヘッド搭載カメラ34の周りに複数のヘッドユニット211を高密度に配置させることができ、部品実装における生産性をさらに向上させることができる。
なお、本変形例では、ノズル昇降部214の昇降ブロック217の上昇または下降動作を、上述のボールネジ機構を用いて行う場合を例として説明したが、その他の構成を採用しても良い。例えば、図10に示す上記第2実施形態のインデックスブロック132の回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット111を光軸Q(回転中心)まわりに回転させる構成を用いて、本変形例のノズル昇降部214の昇降ブロック217の上昇または下降動作を行っても良い。この場合、インデックスブロック132の回転移動部116によりそれぞれのノズルユニット211を光軸Q(回転中心)まわりに回転させる動作を用いて昇降ブロック217の上昇または下降動作を行うカム機構(図示せず)を備えさせて、回転移動部116による回転動作により、実装ヘッド210が備える複数の吸着ノズル12の内の少なくとも1本の吸着ノズル12を、実装ヘッド210に搭載されたヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1に位置させることができる。このような構成では、インデックスブロック132の回転移動部116が1軸移動装置の一例となる。
上述の実施形態のその他の変形例(変形構成)について以下に説明する。
実装ヘッドにおけるそれぞれのノズルユニットの移動は、XY平面内における平行移動や回転移動だけに限られない。例えば、XY平面に対して、ノズルユニットを傾斜させるように移動させることで、第1作業位置と第2作業位置との間の移動を行うようにしても良い。
また、実装ヘッドにおいて、全てのノズルユニットの移動を一体的に行うような場合に代えて、選択された1台のノズルユニットのみを移動させて、第1作業位置に位置させるような構成を採用することもできる。
また、上述の実施形態において、例えば、基板3の実装位置の真上に位置されたヘッド搭載カメラ34により、実装位置の高さ認識(あるいは部品実装高さの認識)を行う場合について以下に説明する。実装位置の高さ認識方法としては、様々な方法を適用できる。例えば、実装ヘッドにおいて、ヘッド搭載カメラ34の撮像対象位置に対して、傾斜した方向から傾斜光(例えば、レーザ光)を照射する傾斜光照射部を備えさせるようにしても良い。この場合、傾斜光照射部から撮像対象位置に対して傾斜光を照射して、その反射光により形成される画像をヘッド搭載カメラ34にて撮像することにより、部品供給位置から取り出される部品の吸着高さ、基板の実装位置での基板の高さ、および実装位置での部品実装高さなどを3次元的に認識することができる。この場合、撮像対象位置に対するヘッド搭載カメラおよび傾斜光照射部の相対位置を固定した状態にて、ノズルユニットの移動および吸着ノズルによる動作を行うことができるため、高精度な認識を行うことができる。
また、上述の実施形態では、部品実装動作の後、ヘッド搭載カメラにより実装位置の画像を撮像して、部品の実装状態の良否判定を行う場合について説明したが、部品供給位置からの部品取り出し動作の後、ヘッド搭載カメラにより当該部品供給位置の画像を撮像して、部品の取り出しの良否判定を行うようにしても良い。すなわち、部品取り出し動作が行われた後、部品供給位置に部品が残っているような場合には、部品取り出し動作を不良と判定することができる。
また、ヘッド搭載カメラは、その撮像方向がZ方向下向き(すなわち、直下方向)となる撮像視野を有するような場合について説明したが、撮像方向は、完全に直下方向でなくても良く、僅かに傾斜されているような場合であっても良い。すなわち、撮像方向が実質的にZ方向下向きであれば良い。
また、実装ヘッドにおける第1作業位置P1は、ヘッド搭載カメラの撮像視野内に含まれる位置であれば良く、必ずしも撮像視野の中心に位置されている必要はない。
さらに、ヘッド搭載カメラにより撮像された対象位置(実装位置など)の画像データを認識処理して、その結果に基づいて、第1作業位置P1に位置される吸着ノズルの位置を微少量補正するような場合、例えば、第1作業位置P1に位置された吸着ノズルの移動位置を微少量(例えば、XY方向に)補正する位置補正装置をそれぞれのノズルユニットに備えさせるようにしても良い。このような微少量の位置補正装置としては、例えば、ピエゾ素子を用いることができる。また、吸着ノズルを微少量だけ、X方向またはY方向に移動させる機構を位置補正装置として適用することもできる。特に、上記第1実施形態のように複数のノズルユニット11がX方向に配列され、実装ヘッド10において、それぞれのノズルユニット11が、X方向に移動可能とされている構成では、吸着ノズルをY方向に微少量移動させる位置補正装置を設けることで、吸着ノズルの位置補正をX方向だけでなくY方向にも行うことが可能となる。また、上記第2実施形態のようにインデックス方式が採用されている構成では、それぞれのノズルユニット111の回転移動範囲におけるノズル搭載カメラ34の配置(すなわち、第1作業位置P1の配置)に応じて、位置補正装置による必要な補正方向(X方向またはY方向)を決定することが好ましい。例えば、上記第2実施形態の例では、ヘッド搭載カメラ34の直下位置である第1作業位置P1において、それぞれのノズルユニット111の回転移動を微少量だけ行うことにより、第1作業位置P1に位置された状態の吸着ノズルを、X方向に微小量移動させることが可能となる構成となっているため、吸着ノズルをY方向に微少量移動させる位置補正装置を別途設けることが望ましい。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
1 部品実装装置
2 部品
3 基板
4 実装位置
10 実装ヘッド
11 ノズルユニット
12 吸着ノズル
13 ノズル回転部
14 ノズル昇降部
15 スライドノズルブロック
16 スライド移動部(ノズル移動装置)
17 ボールネジ機構
18 スライド駆動モータ
19 タイミングベルト
20 Xビーム(ヘッド移動装置)
22 Yビーム(ヘッド移動装置)
24 基台
26 基板保持部
28 基板搬送装置
30 部品供給装置
31 部品供給位置
32 ヘッドブロック
34 ヘッド搭載カメラ(認識カメラ装置)
P1 第1作業位置
P2 第2作業位置
Q 光軸
S 撮像視野

Claims (12)

  1. 基板上の実装位置に部品を実装する部品実装装置において、
    部品を吸着保持する複数の吸着ノズルを装備する実装ヘッドと、
    基板の表面沿いの方向に実装ヘッドを移動させるヘッド移動装置と、
    実装ヘッドに設けられ、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする撮像視野内に位置された実装位置の画像を撮像して、実装位置を認識する認識カメラ装置と、を備え、
    吸着ノズルにより吸着保持された部品の基板への実装動作が行われる実装位置が、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態にて、実装ヘッドは、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置と、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置との間で、少なくとも1本の吸着ノズルを進退移動させるノズル移動装置をさらに装備する、部品実装装置。
  2. 複数の部品を収容するとともに、収容された部品を部品供給位置に配置させる部品供給装置をさらに備え、
    実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に部品供給装置の部品供給位置が位置された状態にて、部品供給位置に配置された部品を認識カメラ装置により認識し、ノズル移動装置により1本の吸着ノズルが第1作業位置に移動されることで、部品供給位置に配置された部品が当該1本の吸着ノズルにより吸着保持される、請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが一列に配列されて装備され、
    ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルを一体的にその配列方向沿いに進退移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、請求項1または2に記載の部品実装装置。
  4. 実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列されて装備され、
    ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルを一体的に円周方向に回転移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、請求項1または2に記載の部品実装装置。
  5. 実装ヘッドにおいて、複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列されて装備されるとともに、当該円周の中心に認識カメラ装置が配置され、
    ノズル移動装置は、複数の吸着ノズルの中から1本の吸着ノズルを選択して、当該選択された1本の吸着ノズルを当該円周の中心に移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に1本の吸着ノズルを位置させる、請求項1または2に記載の部品実装装置。
  6. ノズル移動装置は、
    複数の吸着ノズルを基板の表面沿いの方向に移動させる1軸移動装置と、
    1軸移動装置による移動により認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に位置された吸着ノズルが、認識カメラ装置の撮像視野内からの退避位置である第2作業位置に位置された吸着ノズルよりも基板の表面に近接させるように、少なくとも基板の表面に直交する方向において吸着ノズルの移動を案内するカム機構とを備える、請求項1から5のいずれか1つに記載の部品実装装置。
  7. ノズル移動装置は、認識カメラ装置の撮像視野内の位置である第1作業位置に位置される吸着ノズルを、認識カメラ装置により認識された実装位置に一致させるように、吸着ノズルの移動位置を補正する位置補正装置を備える、請求項1から6のいずれか1つに記載の部品実装装置。
  8. 認識カメラ装置は、基板の表面に対して傾斜された傾斜光を基板上の実装位置に照射する傾斜光光源をさらに備え、
    実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に実装位置が位置された状態にて、傾斜光光源より実装位置に対して傾斜光を照射して、その反射光を認識カメラ装置により受光させることにより実装位置における基板の高さ位置を認識し、その後、実装位置に対する実装ヘッドの相対的な位置関係を実質的に保持した状態にて、ノズル移動装置により第2作業位置から第1作業位置に1本の吸着ノズルを移動させて、認識された基板の高さ位置に基づいて当該1本の吸着ノズルにより実装位置に部品を実装する、請求項1から7のいずれか1つに記載の部品実装装置。
  9. 複数の吸着ノズルと認識カメラ装置とが装備された実装ヘッドを、基板の表面沿いの方向に移動させて、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置の撮像視野内に、基板上の実装位置を位置させて、認識カメラ装置により実装位置の認識を行い、
    認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、実装ヘッドに設けられた認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態の実装位置の上方に位置させて、当該1本の吸着ノズルに吸着保持されている部品を基板に実装し、
    その後、当該1本の吸着ノズルを撮像視野外に退避移動させた後、認識カメラ装置により実装位置における部品の実装状態を認識する、部品実装方法。
  10. 複数の吸着ノズルと認識カメラ装置とが装備された実装ヘッドを、基板の表面沿いの方向に移動させて、基板の表面に直交する方向を実質的な撮像方向とする認識カメラ装置の撮像視野内に、部品供給装置の部品供給位置を位置させて、認識カメラ装置により部品供給位置に配置された部品の認識を行い、
    実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置により認識された部品を取り出す位置に一致させるようにその移動位置を補正しながら、実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野内に位置された状態の部品供給位置の上方に位置させて、部品供給位置に位置されている部品を当該1本の吸着ノズルにより吸着保持して取り出し、
    その後、基板の表面沿いの方向に実装ヘッドを移動させて、吸着ノズルに吸着保持されている部品を基板上に実装する、部品実装方法。
  11. 実装ヘッドにおいて複数の吸着ノズルが一列に配列して装備されており、複数の吸着ノズルをその配列方向に一体的に移動させることで、実装ヘッドに装備された認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置の撮像視野内に位置されている実装位置または部品供給位置の上方に位置させる、請求項9または10に記載の部品実装方法。
  12. 実装ヘッドにおいて複数の吸着ノズルが1つの円周上に配列して装備されており、複数の吸着ノズルをその円周方向に一体的に回転移動させることで、認識カメラ装置の撮像視野外に位置されている複数の吸着ノズルの中の1本の吸着ノズルを、認識カメラ装置の撮像視野内に位置されている実装位置または部品供給位置の上方に位置させる、請求項9または10に記載の部品実装方法。
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