JP2011213244A - 鉄道車両用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲線半径の極めて小さなレール上で円滑に走行できると共に、駆動力伝達装置の仕様やモータの配置等を比較的自由に定めることができるようにする。
【解決手段】左右の車輪31aの回転軸となる輪軸32aと、輪軸32aを回転可能に支持する軸箱33aと、車輪31aを回転させるモータ38aと、軸箱32a及びモータ38aのケーシングが固定されている軸はり40aと、車体の下部に配置される台車枠20と、車体の上下方向に伸びる軸まわりで旋回可能に、台車枠20を車体の下部に連結する台車牽引装置10と、を備えている。軸はり40aは、輪軸32aに対して垂直な上下方向に伸びる連結軸45aまわりで旋回可能に、台車枠20に取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車体の下部に設けられる鉄道車両用台車に関する。
従来の鉄道車両用台車としては、例えば、特許文献1に記載されている台車がある。
この台車は、車体の下部に取り付けられた台車枠と、車輪と、車輪の輪軸を回転可能に支持する軸箱と、この軸箱を輪軸に対して垂直な二方向の軸回り旋回可能に支持する支持機構と、この支持機構が固定されている軸はりと、軸はりに固定されているモータと、モータの回転軸の回転駆動力を輪軸に伝える駆動力伝達装置と、を備えている。軸はりは、モータを介して、輪軸と平行な軸を基準として揺動可能に台車枠に取り付けられている。
駆動力伝達装置は、軸はり内に内蔵されている傘歯車や平歯車等の各種歯車と、支持機構内に内蔵されている自在継手と、を有している平行カルダン式伝達装置である。
特開2003−25993号公報
上記特許文献1に記載の台車は、軸箱を、軸輪に対して垂直な二方向の軸回りに旋回可能に支持機構で支持しているため、曲線半径の極めて小さなレール上でも、円滑に走行できるものの、駆動力伝達装置の仕様やモータの配置等に関して極めて制限されてしまうという課題がある。
そこで、本発明は、曲線半径の極めて小さなレール上で円滑に走行できると共に、駆動力伝達装置の仕様やモータの配置等を比較的自由に定めることができる鉄道車両用台車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第一発明は、
左右の一対の車輪と、前記一対の車輪のそれぞれの回転軸となる輪軸と、前記輪軸を回転可能に支持する一対の軸箱と、前記車輪を回転させるモータと、車体の下部に配置される台車枠と、前記車体の上下方向に伸びる軸まわりで旋回可能に、前記台車枠を該車体の下部に連結する台車牽引装置と、前記一対の軸箱及び前記モータのケーシングが固定され、前記輪軸に対して垂直な上下方向に伸びる連結軸まわりで旋回可能に、前記台車枠に取り付けられている軸はりと、を備えていることを特徴とする。
第一発明によれば、軸箱を介して輪軸が取り付けられている軸はりが、台車枠に対して旋回するので、輪軸に取り付けられている車輪とレールとのアタック角を極めて小さくすることができ、小曲線半径のレール上でも、円滑に走行することができる。
また、第一発明では、車輪や輪軸に対して、モータが相対移動しないので、駆動力伝達装置の有無及びその仕様やモータの配置等を比較的自由に定めることができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第二発明は、
前記第一発明において、前記モータの回転軸の回転駆動力を前記輪軸に伝える駆動力伝達装置を備え、前記駆動力伝達装置は、前記軸はりに取り付けられている、ことを特徴とする。
前記第一発明においては、駆動力伝達装置を省き、モータの回転軸を輪軸に直結することも可能であるが、第二発明のように、駆動力伝達装置を設ける場合には、この駆動力伝達装置を軸はりに取り付けることで、この駆動力伝達装置は、車輪、輪軸、モータに対して相対移動しなくなるので、この駆動力伝達装置の仕様を比較的自由に定めることができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第三発明は、
前記第一又は第二発明において、前記車輪に制動力を加えるブレーキ装置を備え、前記ブレーキ装置は、前記軸はりに取り付けられている、ことを特徴とする。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第四発明は、
前記第一から第三発明のいずれか一の発明において、前記輪軸が伸びている左右方向における、前記連結軸の位置は、前記左右の車輪の中央位置である、ことを特徴とする。
第四発明によれば、前記連結軸の位置が前記左右の車輪の中央位置であるため、連結軸を基準にして、左右方向における軸はりの対称性を確保し易く、軸はりの一方の向きへの旋回量と、他方の向きへの旋回量とを同じにすることができる。また、曲線の方向にかかわらず、同一の曲線通過性能を持たせることが可能となる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第五発明は、
前記第一から第四発明のいずれか一の発明において、前記一対の軸箱のうち、一方の軸箱は、左側の前記車輪の前記輪軸を回転可能に支持する左軸箱であり、他方の軸箱は、右側の前記車輪の輪軸を回転可能に支持し、該左軸箱よりも右側に配置されている右軸箱であり、前記軸はりは、前記右軸箱が固定されている右側梁部と、前記左軸箱が固定されている左梁部と、該右側梁部と該左側梁部とを連結する連結梁部と、前記輪軸に対して垂直な前後方向において、該連結梁部から前記輪軸に対して遠ざかる向きに張り出している張出部と、を有し、前記連結軸は、前記張出部に位置している、ことを特徴とする。
第五発明よれば、モータ等、軸はりに取り付けられた装架物の取り付けスペースを容易に確保することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第六発明は、
第一から第五発明のいずれか一の発明において、車体に対する台車枠の旋回角を検知する旋回角センサと、前記旋回角が予め定められた角度になるまで、前記台車枠に対して前記軸はりを旋回不能に拘束し、該旋回角が該予め定められた角度以上になると、前記台車枠に対して前記軸はりを旋回可能にする旋回制御手段と、を備えていることを特徴とする。
第六発明によれば、車体に対する台車枠の旋回角が予め定められた角度以上になると、つまり、車両が小曲線半径のレールを走行しているときには、軸箱を介して輪軸が取り付けられている軸はりが、台車枠に対して旋回するので、この小曲線半径のレール上でも、円滑に走行することができる。さらに、第六発明によれば、車体に対する台車枠の旋回角が予め定められた角度未満のとき、つまり、車両が直線レール上又は大曲線半径のレールを走行しているときには、軸はりが台車枠に対して旋回できないので、直線レール上でも安定して走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第七発明は、
前記第一から第五発明のいずれか一の発明において、前記車体に対する前記台車枠の旋回角を検知する旋回角センサと、前記旋回角センサにより検知された前記台車枠の前記旋回角に応じて、前記台車枠に対する前記軸はりの旋回角を制御する旋回制御手段と、を備えていることを特徴とする。
第七発明によれば、車体に対する台車枠の旋回角が小さいときには、台車枠に対する軸はりの旋回角が小さくなり、車体に対する台車枠の旋回角が大きいときには、台車枠に対する軸はりの旋回角が大きくなるため、小曲線半径のレール上でも、さらに大曲線半径のレールや直線レール上でも、円滑に安定して走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第八発明は、
前記第一から第五発明のいずれか一の発明において、前記車体に対して前記台車枠が旋回すると、該台車枠に対して前記軸はりを旋回させる台車−軸はり間連動機構を備えている、ことを特徴とする。
第八発明によれば、車体に対して台車枠が旋回すると、台車枠に対して軸はりが機械的に旋回されるので、小曲線半径のレール上でも、円滑に走行することができる。また、第八発明によれば、車体に対して台車枠が旋回していなければ、台車枠に対して軸はりも旋回せず、台車−軸はり間連動機構を構成する、例えばロッド、リンク等で固定されるので、大曲線半径のレール上や直線レール上でも、安定して走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第九発明は、
前記第一から第八発明のいずれか一の発明において、前記軸はりと、該軸はりに取り付けられている、前記一対の軸箱及び前記モータを含む装架物と、を有する駆動輪ユニットを二つ備え、二つの前記駆動輪ユニットは、前記車体の前後方向に並び、二つの前記駆動輪ユニットのそれぞれの軸はりは、それぞれの前記連結軸まわりで旋回可能に、前記台車枠に取り付けられている、ことを特徴とする。
第九発明によれば、二つの駆動輪ユニットを備えている場合でも、各駆動輪ユニットの輪軸が台車枠に対して旋回するので、小曲線半径のレール上でも、円滑に走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第十発明は、
前記第九発明において、前記二つの駆動輪ユニットのうち、前側の前記駆動輪ユニットの前記軸はりである前軸はりが前記連結軸まわりの一方の旋回方向に旋回すると、後側の前記駆動輪ユニットの前記軸はりである後軸はりを前記連結軸まわりの他方の旋回方向に旋回せる軸はり間連動機構を備えている、ことを特徴とする。
第十発明によれば、前軸はりが一方の旋回方向に旋回すると、後軸はりが他方の旋回方向に旋回するので、小曲線半径のレール上でも、円滑に走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第十一発明は、
前記第十発明において、前記軸はり間連動機構は、前記前軸はりから前記後軸はりに向かって伸びる第一係合部と、前記後軸はりから前記前軸はりに向かって伸び、該前軸はりが前記連動軸回りに所定角度以上旋回すると、前記第一係合部と接触し、該第一係合部に押されて、該後軸はりを旋回させる第二係合部と、を有する、ことを特徴とする。
第十一発明によれば、前軸はりが旋回しても、この旋回角が所定角度以上でなければ、後軸はりが旋回しないので、例えば、直線レールの走行中、何らかの原因で前軸はりが小刻みに旋回しても、後軸はりはこれに連動して旋回することがなく、直線レール上を安定して走行することができる。
前記課題を解決するための鉄道車両用台車に係る第十二発明は、
前記第十発明において、前記軸はり間連動機構は、一方の端部が前記前軸はりにピン結合し、他方の端部が前記後軸はりにピン結合している連結リンクと、前記ピン結合部分に配置され、各軸はりの旋回による、ピン結合されている両部材の相対変位を部分的に吸収する弾性変形可能な緩衝材と、を有する、ことを特徴とする。
第十二発明よれば、二つの軸はりのうち、一方の軸はりが外乱等により小刻みで不要な旋回をしても、他方の軸はりが旋回しないので、直線レール上等を安定して走行することができる。
本発明では、軸箱を介して輪軸が取り付けられている軸はりが、台車枠に対して旋回するので、小曲線半径のレール上でも、輪軸に取り付けられている車輪とレールとのアタック角を極めて小さくすることができ、この小曲線半径のレール上を円滑に走行することができる。
さらに、本発明では、車輪や輪軸に対して、モータが相対移動しないので、駆動力伝達装置の有無及びその仕様やモータの配置等を比較的自由に定めることができる。
本発明に係る第一実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第一実施形態における鉄道車両用台車の側面図である。 本発明に係る第一実施形態における鉄道車両用台車の正面図である。 レールの曲線部分を走行している際の鉄道車両用台車の姿勢を示す説明図であり、同図(A)は従来の鉄道車両用台車の姿勢を示す図であり、同図(B)は第一実施形態の鉄道車両用台車の姿勢を示す図である。 本発明に係る第二実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第三実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第四実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第五実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第六実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第六実施形態における鉄道車両用台車の側面図である。 本発明に係る第七実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。 本発明に係る第八実施形態における鉄道車両用台車の平面図である。
以下、本発明に係る鉄道車両用車台の各種実施形態について、図面を用いて説明する。
「第一実施形態」
まず、図1〜図4を用いて、本発明に係る第一実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、図1〜図3に示すように、左右一対の車輪31a,31b及びこの車輪31a,31bを回転させるモータ38a,38bを有する2つの駆動輪ユニット30a,30bと、二つの駆動輪ユニット30a,30bが取り付けられている台車枠20と、この台車枠20を車体Bの下部に連結する牽引装置10と、を備えている。なお、以下では、二つの駆動輪ユニット30a,30bのうち、駆動輪ユニット30aが有しているものの符号には「a」を付し、駆動輪ユニット30bが有しているものの符号には「b」を付すが、二つの駆動輪ユニット30a,30bを区別する必要がない場合には、これらのもの符号に「a」「b」を付すのを省略する。
二つの駆動輪ユニット30a,30bは、台車枠20の前と後に設けられている。各駆動輪ユニット30a,30bは、前述の一対の車輪31a,31bと、一対の車輪31a,31b相互を連結する輪軸32a,32bと、輪軸32a,32bの両端部をそれぞれ回転可能に支持する軸箱33a,33bと、車輪31a,31bに制動力を加えるディスクブレーキ装置35a,35bと、輪軸32a,32bを回転させるモータ38a,38bと、モータ38a,38bの回転軸の回転駆動力を輪軸32a,32bに伝える駆動力伝達装置39a,39bと、これらが取り付けられる軸はり40a,40bと、を備えている。
ここで、駆動輪ユニット30a,30bにおいて、輪軸32a,32bが伸びている方向を左右方向とし、この左右方向に対して垂直な方向の上、下の方向を上下方向、左右方向及び上下方向に対して垂直な方向を前後方向とする。
各軸はり40a,40bは、いずれも、矩形枠型で、前後方向に伸び且つ互いに対向している一対の側梁部41a,41bと、左右方向に伸び且つ互いに対向している一対の連結梁部42a,42bと、連結梁部42a,42bから張り出している張出つば部43a,43bと、を有している。一対の側梁部41a,41bは、左右方向に並んでいる。また、一対の連結梁部42a,42bは、前後方向に並び、一対の側梁部41a,41bのそれぞれの前端相互、後端相互を連結する。前軸はり40aの張出つば部43aは、前後方向に並んでいる一対の連結梁部42aのうち、後側の連結梁部42aから後方に張り出している。また、後軸はり40bの張出つば部43bは、前後方向に並んでいる一対の連結梁部42bのうち、前側の連結梁部42bから前方に張り出している。
一対の側梁部41a,41bには、それぞれ、軸箱33a,33bが固定されている。輪軸32a,32bの両端部は、それぞれ、前述したように、各側梁部41a,41bに固定されている軸箱33a,33bに回転可能に支持されている。ディスクブレーキ装置35a,35bは、ブレーキディスク36と、ブレーキキャリパ37とを有している。ブレーキディスク36は、輪軸32a,32b中で、左右の車輪31,31の間の位置に固定され、ブレーキキャリパ37のベースは、連結梁部42に固定されている。なお、前駆動輪ユニット30aのブレーキキャリパ37のベースは、一対の連結梁部42a,42aのうちの前側の連結梁部42aに固定され、後駆動輪ユニット30bのブレーキキャリパ37のベースは、一対の連結梁部42b,42bのうちの後側の連結梁部42bに固定されている。
なお、本実施形態では、ブレーキ装置としてディスクブレーキ装置35を採用しているが、この替わりに、踏面ブレーキ装置を採用してもよい。
モータ38a,38bのケーシング及び駆動力伝達装置39a,39bのケーシングは、前駆動輪ユニット30aでは、前軸はり40aの後側にブラケット(不図示)を介して固定され、後駆動輪ユニット30bでは後軸はり40bの前側にブラケット(不図示)固定されている。
駆動力伝達装置39a,39bは、モータ38a,38bの駆動軸に直結されている平歯車(不図示)と、輪軸32a,32bに直結されている平歯車(不図示)と、これらの歯車間に設けられている複数の歯車(不図示)と、を有しており、カルダン継ぎ手等の自在継ぎ手は設けられていない。
台車枠20は、車体Bの左右方向に伸びている台車枠横梁21と、この台車枠横梁21の両側部のそれぞれから前後方向に伸びる台車枠側梁22,22と、台車枠側梁22の前後端に設けられている軸ばね受け23,23と、を有している。左右の台車枠側梁22,22の相互間隔は、軸はり40の左右の側梁部41,41の相互間隔と同じである。また、上下方向において、台車枠側梁22(図2)は、輪軸32よりも上側に位置し、軸はり40の側梁部41(図2)は輪軸32よりも下側に位置している。
台車枠20の台車枠横梁21には、左右方向の中間部分において、前方から後方へ凹んだ前凹部、及び後方から前方に凹んだ後凹部が形成されている。この前凹部には、前軸はり40aの張出つば部43aが入り込み、この後凹部には、後軸はり40bの張出つば部43bが入り込んでいる。
台車枠20の台車枠横梁21と、この台車枠横梁21の凹部に入り込んでいる軸はり40a,40bの張出つば部43a,43bとは、ブッシュ44,44を介して、上下方向に伸びる連結軸45a,45bにより、この連結軸45a,45b回りに旋回可能に連結されている。ブッシュ44は、球面ブッシュ又は弾性を有するゴムブッシュである。このため、軸はり40は、連結軸45まわりに旋回可能であると共に、連結軸45に対して垂直な左右方向に伸び、且つこの連結軸45a,45bを通る仮想軸まわりに若干回転可能である。すなわち、前軸はり40aは、連結軸45aを通る仮想軸を基準にして前側が上下方向に若干揺動可能で、後軸はり40b部は、連結軸45bを通る仮想軸を基準にして後側が上下方向に若干揺動可能である。
台車枠20と車体Bとは、前述の牽引装置10により連結されている。この牽引装置10は、例えば、一本リンク牽引タイプの装置である。この一本リング牽引タイプの装置では、一本のリンクの一方の端部が台車枠20にブッシュを介してピン結合され、他方の端部が車体Bにブッシュを介してピン結合される。この一本リンク牽引タイプの装置は、基本的に、車体Bに対して台車枠20の上下方向の移動を許容するものであるが、ブッシュの弾性変形等により、左右方向及び前後方向の移動、さらに、上下方向軸、左右方向軸、前後方向軸回りの回転も許容するものでもある。
本実施形態において、一本リンク牽引タイプの装置を採用する場合、車体B下部の左右方向における中央位置にブラケットが設けられ、台車枠20の台車枠横梁21における左右方向の中央位置にもブラケットが設けられる。そして、リンクの一方の端部が、車体Bのブラケットにブッシュを介してピン結合され、リンクの他方の端部が、台車枠20のブラケットにブッシュを介してピン結合される。この場合、車体Bのブラケットの左右に、台車枠20から伸びるゴムストッパを設け、台車枠20に対する車体Bの左右方向の相対移動を制限するとよい。
車体下部の左右部と、台車枠20の台車枠横梁21における左右両端部とは、空気ばね11.11により連結されており、この空気バネ11,11により、台車枠20に対する車体Bの各種方向の変位・振動衝撃、特に上下方向の変位・振動衝撃が吸収される。
さらに、車体Bと台車枠20との間には、両者間の上下方向の距離を調整するための高さ調整装置12が設けられている。この高さ調整装置12(図2)は、車体Bの下部に固定されている高さ調整弁13と、この高さ調整弁13の出力軸に取り付けられているハンドル14と、一方の端部がハンドル14とピン結合され他方の端部が台車枠20にピン結合されているリンク15と、を有している。
乗客の乗降により車体Bの重量に変化が発生すると、空気バネ11が膨れたり、潰れたりすることで車体Bの高さが変化する。車体Bの位置が変化すると、高さ調整弁13の位置が一緒に変化し、それに伴いレバー14が高さ調整弁13に対して回転して、高さ調整弁13に内臓されているバルブが開閉し、車両が持っている空気源からの高圧空気が空気バネ11に供給される、又は空気バネ11内の空気が外部に放出される。高さ調整装置12は、以上のような動作をすることで、空気バネ11の高さを一定に保ち、車体Bの高さを一定に保つ役割をしている。
なお、台車枠20に対して車体Bは、前述したように、上下方向の相対変位の他、各種方向へ相対変位する。このため、この高さ調整装置12では、リンク15を長くすることで、各種方向への相対変位によるレバー14への影響を小さくして、この影響が空気バネ11への高さ変化につながらないようにしている。
台車枠20の左右の台車枠側梁22,22の前端部に設けられている軸ばね受け23,23と、前駆動輪ユニット30aの左右の軸箱33a,33aとの間には、コイルバネ又はバネゴム等の軸ばね18,18(図2)が配置されている。同様に、台車枠20の左右の台車枠側梁22,22の後端部に設けられている軸ばね受け23,23と、後駆動輪ユニット30bの左右の軸箱33b,33bとの間にも、軸ばね18,18が配置されている。軸ばね18の一方の端部は、台車枠軸ばね受け23に取り付けられ、他方の端部は、軸箱33に取り付けられている。
前軸はり40aと後軸はり40bとの間には、各軸はり40a,40bの台車枠20に対する小刻みな旋回等を抑制して旋回安定性や直進安定性を確保する操舵角安定化装置50(図2)が設けられている。この操舵角安定化装置50は、内部に気体やバネ等の弾性部材が入っているシリンダであり、シリンダケーシング51が一方の軸はり40bにピン結合され、シリンダケーシング51に対して出没可能なピストン52が他方の軸はり40aにピン結合されている。この操舵角安定化装置50は、前軸はり40aと後軸はり40bとの関係を、常に直進走行状態に戻すように作用する役目をもっている。
次に、図4を用いて、本実施形態の鉄道車両用台車の曲線通過姿勢について説明する。
まず、図4(A)を用いて、従来からの鉄道車両用台車の曲線通過姿勢について説明する。この鉄道車両用台車では、車体Bの下部に、本実施形態と同様、例えば、一本リンク牽引タイプの牽引装置により、台車枠20pが連結されている。前後の輪軸32a,32bは、それぞれ軸箱を介して、この台車枠20pに取り付けられている。すなわち、輪軸32a,32bは、台車枠20pに対して、上下方向に伸びる仮想軸まわりに旋回することができず、台車枠20pに対する輪軸32a,32bの方向はほぼ固定されている。
このような鉄道車両用台車では、レールRの曲線部分を走行中、車体Bに対して台車枠20pが旋回し、この旋回角θのみが輪軸32a,32bの操舵角となる。このため、レールRの小曲線半径部分の走行中では、輪軸32a,32bの操舵角として十分な角度が得られず、車輪31a,31bのフランジ、特に前車輪31aのフランジがレールRに対してアタック角αを持って接触することになる。この結果、キシリ音が発生すると共に、横圧が大きくなり、鉄道車両はスムーズに走行できない。
一方、本実施形態の鉄道車両用台車では、同図(b)に示すように、レールRの曲線部分を走行中、車体Bに対して台車枠20が旋回する。さらに、レールRの曲線半径がより小さくなると、車輪31a,31bのフランジがレールRからさらなる横圧を受けて、台車枠20に対して軸はり40a,40bも旋回する。すなわち、本実施形態では、レールRの小曲線半径部分の走行中、車体Bに対する台車枠20の旋回角θと、台車枠20に対する軸はり40a,40bの旋回角(軸はりのみによる輪軸の操舵角)βとを合わせたものが車輪31a,31bの操舵角となる。
従って、本実施形態の台車では、アタック角αがほぼ0°となり、小曲線半径部分でも、鉄道車両はスムーズに走行できる。
また、本実施形態では、車輪31や輪軸32に対して、モータ38が相対移動しないので、駆動力伝達装置39の仕様やモータ38の配置等を比較的自由に定めることができる。具体的には、本実施形態では、駆動力伝達装置39に、カルダン継手等の自在継手が組み込まれている必要性がなく、継手の仕様に、各種歯車の仕様等も拘束されることがない。よって、本実施形態では、駆動力伝達装置39の仕様を比較的自由に定めることができる。また、本実施形態では、駆動力伝達装置39の仕様を比較的自由に定めることができるため、モータ38の配置を定めから、駆動力伝達装置39の仕様を定めることも可能である。例えば、本実施形態では、輪軸32とモータ38の出力軸とは平行であるが、輪軸32に対してモータ38の出力軸が垂直になるように、モータ38を配置し、これに併せて、駆動力伝達装置の仕様を定めることもできる。すなわち、本実施形態では、前述したように、モータ38の配置も比較的自由に定めることができる。
なお、本実施形態では、車体Bに対して台車枠20を旋回可能に連結しているが、車体Bに対して台車枠20を旋回不能に連結しても、台車枠20に対する各軸はり40a,40bの旋回性により、レールの小半径部分における走行性が損なわれることはない。
また、本実施形態では、前軸はり40aと後軸はり40bとの間に操舵角安定化装置50を設けているが、各軸はり40a,40bと台車枠20との間に操舵角安定化装置50を設けてもよい。但し、この場合、前軸はり40aと台車枠20との間及び後軸はり40bと台車枠20との間に、操舵角安定化装置が必要になるため、操舵角安定化装置の数量が多くなることは否めない。
「第二実施形態」
次に、図5を用いて、本発明に係る第二実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、第一実施形態の台車に、前軸はり40aが一方の旋回方向に旋回すると、後軸はり40bを逆の旋回方向に旋回させる軸はり間連動機構60を設けたものである。
軸はり間連動機構60は、前軸はり40aの張出つば部43aから後方へ突出した一対の第一係合部61,61と、後軸はり40bの張出つば部43bから前方に突出した第二係合部62と、を有している。なお、本実施形態において、前軸はり40aの張出つば部43a、後軸はり40bの張出つば部43b、第一係合部61、及び第二係合部62は、いずれも、台車枠20の凹部に入り込んでいるもので、図5では、本来、隠れ線(破線)で示すべきであるが、ここでは、これらの部位の存在を明確に示すために実線で示している。
一対の第一係合部61,61は、互いに平行で、左右方向に並んでいる。一対の第一係合部61,61は、左右方向において、前軸はり40aの連結軸45aの位置を中心として、互いに等距離の位置に配置されている。
第二係合部62は、後軸はり40bの張出つば部43bから前方に突出した突出片63と、この突出片63の左右側面に、それぞれ貼り付けられている弾性を有するゴム(緩衝材)64と、を有している。この第二係合部62は、左右方向において、後軸はり40bの連結軸45bの位置に配置されている。このため、第二係合部62は、左右方向において、一対の第一係合部61,61の中間に位置している。一対の第一係合部61,61のうち、左側の第一係合部61と第二係合部62との間、及び右側の第一係合部61と第二係合部62との間には、それぞれ、隙間δが形成されている。各隙間δの左右方向の寸法は、同じである。
本実施形態の鉄道車両用台車では、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、本線レールに対する分岐レールの角度が所定以上の分岐部に進入した場合、まず、台車枠20が車体Bに対して旋回した後、前軸はり40aが台車枠20に対して旋回する。前軸はり40aの旋回角が所定以上になると、第一係合部61の内面に第二係合部62が接触し、第二係合部62は第一係合部61に押されて、後軸はり40bを前軸はり40aと逆方向に旋回させる。すなわち、前軸はり40aの旋回に連動して、後軸はり40bが旋回する。但し、前軸はり40aの旋回角が所定以上にならなければ、第一係合部61の内面に第二係合部62は接触せず、後軸はり40bは前軸はり40aの旋回に連動しない。
このように、本実施形態では、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、直線部に対する分岐部の角度が所定以上の分岐部に進入した場合、前軸はり40aが台車枠20に対して旋回すると共に、後軸はり40bが台車枠20に対して逆方向に旋回するので、小曲線半径部分でも、鉄道車両はスムーズに走行できる。
ここで、前軸はり40aと後軸はり40bとの連動旋回時、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1と、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回角β2との旋回角比は、以下に示すように、第二係合部62の前側の角、つまり第一係合部61と接触する第二係合部62中の部分を基準にして、後軸はり40bの連結軸45bまでの距離L2と、前軸はり40aの連結軸45aまでの距離L1との比となる。
旋回角比=β1/β2=L2/L1
前述したように、台車がレールの小曲線半径部等に進入した場合、前軸はり40aが台車枠20に対して旋回した後、後軸はり40a,40bが台車枠20に対して旋回する。このため、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回角β2よりも、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1の方が大きい、つまり、旋回角比が大きい方が好ましい。このため、本実施形態では、前述の距離L2を前述の距離L1より大きくして、旋回角比を大きくしている。
ところで、本線レールに対する分岐レールの角度が所定以上の分岐部に進入した場合、前側の軸輪31aが分岐レールに入っていても、後側の車輪31bが本線レール上に残っている場合、台車枠20に対して前軸はり40aが旋回しても、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回角β2は0のままであることが好ましい。すなわち、このような場合、前軸はり40aと後軸はり40bとが連動しない方が好ましい。また、直線レールを走行中、何らかの原因により、前軸はり40aが旋回しても、後軸はり40bは、連動旋回しない方が直進安定性面で好ましい。
そこで、本実施形態では、一対の第一係合部61,61のうち、左側の第一係合部61と第二係合部62との間、及び右側の第一係合部61と第二係合部62との間に、それぞれ、隙間δを形成し、前軸はり40aが旋回しても、直ちに後軸はり40bが連動旋回しないよう、連動旋回にタイムラグを持たせている。
以上のように、本実施形態では、前軸はり40aが台車枠20に対して旋回すると、後軸はり40bが台車枠20に対して逆方向に旋回するので、レールの小曲線半径部分をスムーズに走行することができると共に、前軸はり40aと後軸はり40bとの間の不要な連動が無く、レールの直線部分等においても安定して走行することができる。
「第三実施形態」
次に、図6を用いて、本発明に係る第三実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車も、第二実施形態と同様、第一実施形態の台車に、前軸はり40aが一方の旋回方向に旋回すると、後軸はり40bを逆の方向に旋回させる軸はり間連動機構65を設けたものである。
本実施形態の軸はり間連動機構65は、前軸はり40aと後軸はり40bとを連結する連結リンク66と、前軸はり40aの張出つば部43aから後方へ突出したブラケット67aと、このブラケット67aに設けられている前リンク軸68aと、後軸はり40bの張出つば部43bから前方に突出したブラケット67bと、このブラケット67bに設けられている後リンク軸68bと、を有している。なお、本実施形態において、前軸はり40aの張出つば部43a、後軸はり40bの張出つば部43b、各ブラケット67a,67b、各リンク軸68a,68b等は、いずれも、台車枠20の凹部に入り込んでいるもので、図6では、本来、隠れ線(破線)で示すべきであるが、ここでは、これらの部位の存在を明確に示すために実線で示している。
二つのリンク軸68a,68bのうち、一方のリンク軸68aは、前連結軸45aと後連結軸45bとを結んだ仮想線を基準にして、左右方向の一方の側に設けられ、他方のリンク軸68bは、左右方向の他方の側に設けられている。
連結リンク66の各端部は、ゴムブッシュ等の弾性変形可能な緩衝材69a,69bを介して、各リンク軸68a,68bとピン結合されている。
本実施形態においても、前軸はり40aと後軸はり40bとが連結リンク66で連結されているので、第二実施形態と同様、レールの小曲線半径部等に進入した場合、前軸はり40aが台車枠20に対して旋回すると、後軸はり40bが台車枠20に対して逆方向に旋回するので、小曲線半径部分でも、鉄道車両はスムーズに走行できる。
また、本実施形態では、連結リンク66の各端部が、ゴムブッシュ等の弾性変形可能な緩衝材69a,69bを介して、各リンク軸68a,68bとピン結合されているため、第二実施形態と同様、前軸はり40aが旋回しても、直ちに後軸はり40bが連動旋回せず、連動旋回にタイムラグが生じることになり、レールの直線部分等においても鉄道車両はスムーズに走行できる。さらに、本実施形態では、レールの分岐部分に、オーバースピードで進入して、前側の車輪31aがレールと衝撃的に接触しても、この衝撃による旋回力が緩衝材により吸収されるため、後軸はり40bが急激に旋回してしまうことを回避することができる。
なお、本実施形態において、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1と、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回角β2との旋回角比は、以下に示すように、前後方向における、後連結軸45bと後リンク軸68bとの間の距離L2と、前連結軸45aと前リンク軸68aとの間の距離L1との比となる。
旋回角比=β1/β2=L2/L1
よって、本実施形態において、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回角β2よりも、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1の方を大きくする場合、つまり、旋回角比を大きくする場合、後連結軸45bと後リンク軸68bとの間の距離L2を、前連結軸45aと前リンク軸68aとの間の距離L1より大きくする。
「第四実施形態」
次に、図7を用いて、本発明に係る第四実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、第一実施形態の台車に、車体Bに対する台車枠20の旋回角を検知する旋回角センサ70と、台車枠20に対する前軸はり40a及び後軸はり40bの旋回角を制御する旋回制御機構74とを設けたものである。
旋回制御機構74は、前軸はり40aと後軸はり40bとを連結する空気圧又は油圧シリンダ75と、このシリンダ75の空気圧又は油圧を制御する圧制御機構79と、旋回角センサ70からの信号に応じて圧制御機構79を制御する制御回路78と、を備えている。
シリンダ75は、前軸はり40aとピン結合している第一ロッド76aと、この第一ロッド76aに端部に固定されている第一ピストンと、後軸はり40bとピン結合している第二ロッド76bと、この第二ロッド76bに端部に固定されている第二ピストンと、第一ピストンが前後方向に移動可能な第一室が形成されていると共に、第二ピストンが前後方向に移動可能な第二室が形成されているシリンダケーシング77と、を有している。なお、本実施形態において、シリンダ75は、台車枠20の凹部に入り込んでいるもので、図7では、本来、隠れ線(破線)で示すべきであるが、ここでは、この部位の存在を明確に示すために実線で示している。
旋回角センサ70は、車体Bに対して台車枠20が所定角度以上旋回するとオン信号を出力する角度検知スイッチ71と、この角度検知スイッチ71のドグ72とを有している。角度検知スイッチ71は、車体Bと台車枠20とのうちの一方に固定され、ドグ72は他方に固定されている。
本実施形態では、レールの直線部分や大曲線半径部分の走行中、つまり、車体Bに対する旋回角が所定角度未満の場合、シリンダケーシング内のピストンは、空気圧又は油圧により、位置拘束されており、台車枠20に対して各軸はり40a,40bは基本的に旋回できない。このため、台車枠20に対して各軸はり40a,40bの不必要な旋回を回避でき、鉄道車両は、レールの直線部分や大曲線半径部分等を安定して走行することができる。
但し、シリンダ75が空気圧シリンダの場合、車体Bに対する旋回角が所定角度未満であっても、シリンダケーシング内で空気が圧縮又は膨張して、ピストンが多少移動するので、台車枠20に対して各軸はり40a,40bは多少旋回する。しかしながら、空気圧シリンダを用いることにより、各軸はり40a,40bの小刻みな旋回を抑制することができると共に、レールの分岐部分に、オーバースピードで進入して、前側の車輪31aがレールと衝撃的に接触しても、この衝撃力を吸収することができる。
本実施形態では、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、直線部に対する分岐部の角度が所定以上の分岐部に進入した場合、つまり、車体Bに対する旋回角が所定角度以上になった場合、検知スイッチ71とドグ72とが接触して、検知スイッチ71は制御回路78へオン信号を出力する。制御回路78は、このオン信号を受信すると、圧制御機構79に対して、シリンダケーシング内の空気圧又は油圧の解放を指示する。圧制御機構79は、この指示を受けて、シリンダケーシング内の空気圧又は油圧を解放し、シリンダケーシング内のピストンの位置拘束を解除する。つまり、各軸はり40a,40bの旋回に対する拘束を解除する。
この結果、本実施形態でも、小曲線半径部分等の走行中、各軸はり40a,40bが旋回するので、鉄道車両は小曲線半径部分等をスムーズに走行できる。
「第五実施形態」
次に、図8を用いて、本発明に係る第五実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、第四実施形態と同様、第一実施形態の台車に、車体Bに対する台車枠20の旋回角を検知する旋回角センサ80と、台車枠20に対する前軸はり40a及び後軸はり40bの旋回角を制御する旋回制御機構84とを設けたものである。
本実施形態の旋回制御機構84は、前軸はり40a及び後軸はり40bの旋回角を制御する電動アクチュエータ85と、旋回角センサ70からの信号に応じて電動アクチュエータ85の動作を制御する制御回路89と、を備えている。電動アクチュエータ85は、アクチュエータケーシング87から相対する方向に出没する二つの動作端86a,86bを有しており、一方の動作端86aが前軸はり40aにピン結合され、他方の動作端86bが後軸はり40bにピン結合されている。なお、本実施形態において、電動アクチュエータ85は、台車枠20の凹部に入り込んでいるもので、図8では、本来、隠れ線(破線)で示すべきであるが、ここでは、この部位の存在を明確に示すために実線で示している。
旋回角センサ80は、光フォトセンサ81と、この光フォトセンサ82からの光を受けるドグと、を有している。光フォトセンサ81は、車体Bと台車枠20とのうち一方に固定され、ドグ82は他方に固定されている。光フォトセンサ81は、ドグに対して光を発し、ドグ82からの反射光を受光して、この反射光の受光位置の変化、つまり、車体Bに対する台車枠20の旋回角の変化に応じた信号を制御回路89に出力する。なお、ここでは、旋回角センサ80として、光フォトセンサ81を用いているが、旋回角を検知することができれば、如何なるセンサを用いてもよく、例えば、渦電流センサ等を用いてもよい。
本実施形態では、車体Bに対する台車枠20の旋回角度が旋回角センサ80から制御回路89へ随時送られる。制御回路89は、車両がレールの直線部分や大曲線半径部分の走行中、つまり、車体Bに対する旋回角が所定角度未満の場合、電動アクチュエータ85の二つの動作端86a,86bの位置拘束している。このため、本実施形態でも、第四実施形態と同様、台車枠20に対して各軸はり40a,40bは基本的に旋回できず、台車枠20に対して各軸はり40a,40bの不必要な旋回を回避でき、鉄道車両は、レールの直線部分や大曲線半径部分等を安定して走行することができる。
また、本実施形態では、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、直線部に対する分岐部の角度が所定以上の分岐部に進入した場合、つまり、車体Bに対する旋回角が所定角度以上になった場合、制御回路89は、電動アクチュエータ85の二つの動作端86a,86bをそれぞれ動作させ、台車枠20に対する各軸はり40a,40bの旋回角が、旋回角センサ70で検知された旋回角に対応した角度になるよう制御する。この場合、制御回路89は、車体Bに対する台車枠20の旋回角が大きくなれば、台車枠20に対する各軸はり40a,40bの旋回角も大きくなるよう、電動アクチュエータ85の二つの動作端86a,86bの位置を制御する。なお、この際、台車枠20に対する前軸はり40a,の旋回方向と、台車枠20に対する後軸はり40bの旋回方向とは、逆である。
この結果、本実施形態でも、小曲線半径部分等の走行中、各軸はり40a,40bが所定量旋回するので、鉄道車両は小曲線半径部分等をスムーズに走行できる。
なお、本実施形態では、旋回制御機構84の構成要素の一つとして電動アクチュエータ85を用いたが、この替わりに、空気圧又は油圧アクチュエータ等を用いてもよい。
「第六実施形態」
次に、図9及び図10を用いて、本発明に係る第六実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、第二実施形態の台車に、車体Bに対して台車枠20が旋回すると、台車枠20に対して前軸はり40aを旋回させる台車−軸はり間連動機構90を設けたものである。
この台車−軸はり間連動機構90は、一方の端部が車体Bにピン結合されている車体側リンク91と、一方の端部が車体側リンク91の他方の端部にピン結合されていると共に、他方の端部が前軸はり40aにピン結合されている軸はり側リンク92と、を有している。軸はり側リンク92は、以上のように、一方の端部が車体側リンク91の他方の端部にピン結合され、他方の端部が前軸はり40aにピン結合されていると共に、中間部分が台車枠20にピン結合されている。なお、図10において、台車−軸はり間連動機構90は台車枠20や空気バネ11の影に隠れているため、本来、隠れ線(破線)で示すべきであるが、ここでは、この部位の存在を明確に示すために実線で示している。
各ピン結合における回転軸は、いずれも、左右方向に伸びている軸である。また、各ピン結合部分には、ゴムブッシュ等の弾性変形可能な緩衝材93が介在している。
本実施形態では、車体Bに対して台車枠20が旋回すると、この台車枠20にピン結合されている軸はり側リンク92の中間部分も、台車枠20と一体的に旋回する。この軸はり側リンク92は、前述したように、一方の端部が車体側リンク91とピン結合され、他方の端部が前軸はり40aとピン結合されているため、この中間部のピン結合部分を支点としたテコとして機能し、その一方の端部と他方の端部とは逆向き揺動する。つまり、この軸はり側リンク92は、前後方向に対して垂直な面内で傾く。このため、台車枠20に対して、車体Bが相対的に旋回して、車体側リンク91にピン結合している軸はり側リンク92の一方の端部が、車体Bに旋回に伴って台車枠20に対して相対的に揺動すると、軸はり側リンク92の他方の端部は、逆方向に揺動する。なお、車体側リンク91が傾くのは、各ピン結合部分の緩衝材が弾性変形するからである。
以上の現象に関して、軸はり側リンク92の一方の端部側を基準に考察する。車体Bに対して台車枠20が旋回すると、軸はり側リンク92の一方の端部側を基準にして、軸はり側リンク92の中間部のピン結合部分も揺動し、軸はり側リンク92の他方の端部側も、同じ向きに、軸はり側リンク92の中間部のピン結合部分の揺動量に比例して揺動する。
よって、本実施形態では、車体Bに対して台車枠20が旋回すると、この旋回角に比例して、台車枠20に対して前軸はり40aも同じ向きに旋回する。一方、後ろ軸はり40bは、前軸はり40aと軸はり間連動機構60により連結されているため、台車枠20及び前軸はり40a,40bとは逆向きに旋回する。なお、本実施形態では、各リンクのピン結合部分に緩衝材93が介在しているため、車体Bに対して台車枠20が多少旋回しても、これらの緩衝材93が弾性変形するだけで、前軸はり40aは台車枠20に対して旋回しない。
したがって、本実施形態でも、前述の第五実施形態と同様、鉄道車両は、レールの直線部分や大曲線半径部分等をスムーズに走行することができる上に、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、直線部に対する分岐部の角度が所定以上の分岐部であってもスムーズに走行することができる。
ここで、車体Bに対する台車枠20の旋回角θと、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1との旋回角比は、以下に示すように、軸はり側リンク92の中間部分のピン結合部分と軸はり側リンク92の一方の端部のピン結合部分との間の距離H2と、軸はり側リンク92の中間部分のピン結合部分と軸はり側リンク92の他方の端部のピン結合部分との間の距離H1との比となる。
旋回角比=θ/β1=H1/H2
このため、車体Bに対する台車枠20の旋回角θよりも、台車枠20に対する前軸はり40aの旋回角β1を大きくする場合、つまり、旋回角比を大きくする場合、前述の距離H2を前述の距離H1より大きくする。
なお、前述の第五実施形態でも、車体Bに対して台車枠20が旋回すると、これに連動して軸はり40a,40bが旋回するので、本実施形態と同様、第五実施形態の台車も、台車−軸はり間連動機構を備えていると言える。さらに、第五実施形態でも、前軸はり40aの旋回に連動して、後軸はり40bが逆方向に旋回するので、第五実施形態の台車は、第二及び第三実施形態と同様、軸はり間連動機構を備えているとも言える。
「第七実施形態」
次に、図11を用いて、本発明に係る第七実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、第三実施形態の台車に、第六実施形態で説明した台車−軸はり間連動機構90を設けたものである。
よって、本実施形態でも、第六実施形態と同様、鉄道車両は、レールの直線部分や大曲線半径部分等をスムーズに走行することができる上に、レールの小曲線半径部や、レールの分岐部で、直線部に対する分岐部の角度が所定以上の分岐部であってもスムーズに走行することができる。
また、本実施形態の台車は、第三実施形態の軸はり間連動機構60を備えているため、第三実施形態と同様、レールの分岐部分に、オーバースピードで進入して、前側の車輪31aがレールと衝撃的に接触しても、この衝撃による旋回力が、連結リンク66のピン結合部分に介在している緩衝材により吸収されるため、後軸はり40bが急激に旋回してしまうことを回避することができる。
「第八実施形態」
次に、図12を用いて、本発明に係る第八実施形態としての鉄道車両用台車について説明する。
本実施形態の鉄道車両用台車は、各車輪31a,31b毎にモータ108a,108bを設けたもので、その他の構成は第一実施形態の台車と基本的に同様である。
各モータ108a,108bの出力軸には、対応する車輪31a,31bの軸輪105a,105bが直結されている。各モータ108のケーシングは、軸はり40の部材であって、前後方向に並んでいる一対の連結梁部42,42間に渡されているモータブラケット109に固定されている。
このように、本実施形態では、矩形枠型の軸はり40の枠内に各モータ108,108を配置した関係上、枠内にディスクブレーキ装置35を設けるスペースがなくなる。このため、本実施形態では、ディスクブレーキ装置35は軸はり40に取り付けているものの、軸はり40の枠外に取り付けている。具体的には、左右の車輪31,31のうち、一方の車輪31の輪軸105を枠外の方向に突出させ、この部分の輪軸105にブレーキディスク36を固定し、ブレーキキャリパ37のベースを、側梁部41の側部に固定している。なお、このディスクブレーキ装置35の替わりに、踏面ブレーキ装置を採用すれば、これを軸はり40の枠内に設けることは可能である。
以上、本実施形態では、第一実施形態と同様の効果を得ることができると共に、左右の車輪31,31がそれぞれ独立して回転できるため、レールの小曲線半径部分の走行中における、左右車輪31,31の縦スベリを軽減でき、縦スベリによるキシリ音の発生や車輪31a,31b及びレールの磨耗を抑えることができる。
なお、本実施形態は、第一実施形態の台車を変更したものであるが、その他の第二〜第七実施形態の台車を同様に変更してもよいことは言うまでもない。
10:牽引装置、11:空気バネ、12:高さ調整装置、18:軸ばね、20:台車枠、21:台車枠横梁、22:台車枠側梁、23:軸ばね受け、30a,30b:駆動輪ユニット、31a,31b:車輪、32a,32b,105a,105b:輪軸、33a,33b:軸箱、35a,35b:ブレーキ装置、38a,38b,108a,108b:モータ、39a,39b:駆動力伝達装置、40a,40b:軸はり、41a,41b:側梁部、42a,42b:連結梁部、43a,43b:張出つば部、45a,45b:連結軸、50:旋回角安定化装置、60,65:軸はり間連動機構、61:第一係合部、62:第二係合部、66:連結リンク、70,80:旋回角センサ、74,84:旋回制御機構、75:空気圧又は油圧シリンダ、78,89:制御回路、85:電動アクチュエータ、90:台車−軸はり間連動機構、91:車体側リンク、92:軸はり側リンク

Claims (12)

  1. 左右の一対の車輪と、
    前記一対の車輪のそれぞれの回転軸となる輪軸と、
    前記輪軸を回転可能に支持する一対の軸箱と、
    前記車輪を回転させるモータと、
    車体の下部に配置される台車枠と、
    前記車体の上下方向に伸びる軸まわりで旋回可能に、前記台車枠を該車体の下部に連結する台車牽引装置と、
    前記一対の軸箱及び前記モータのケーシングが固定され、前記輪軸に対して垂直な上下方向に伸びる連結軸まわりで旋回可能に、前記台車枠に取り付けられている軸はりと、
    を備えていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
    前記モータの回転軸の回転駆動力を前記輪軸に伝える駆動力伝達装置を備え、
    前記駆動力伝達装置は、前記軸はりに取り付けられている、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  3. 請求項1又は2に記載の鉄道車両用台車において、
    前記車輪に制動力を加えるブレーキ装置を備え、
    前記ブレーキ装置は、前記軸はりに取り付けられている、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記輪軸が伸びている左右方向における、前記連結軸の位置は、前記左右の車輪の中央位置である、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記一対の軸箱のうち、一方の軸箱は、左側の前記車輪の前記輪軸を回転可能に支持する左軸箱であり、他方の軸箱は、右側の前記車輪の輪軸を回転可能に支持し、該左軸箱よりも右側に配置されている右軸箱であり、
    前記軸はりは、前記右軸箱が固定されている右側梁部と、前記左軸箱が固定されている左梁部と、該右側梁部と該左側梁部とを連結する連結梁部と、前記輪軸に対して垂直な前後方向において、該連結梁部から前記輪軸に対して遠ざかる向きに張り出している張出部と、を有し、
    前記連結軸は、前記張出部に位置している、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記車体に対する前記台車枠の旋回角を検知する旋回角センサと、
    前記旋回角が予め定められた角度になるまで、前記台車枠に対して前記軸はりを旋回不能に拘束し、該旋回角が該予め定められた角度以上になると、前記台車枠に対して前記軸はりを旋回可能にする旋回制御手段と、
    を備えていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記車体に対する前記台車枠の旋回角を検知する旋回角センサと、
    前記旋回角センサにより検知された前記台車枠の前記旋回角に応じて、前記台車枠に対する前記軸はりの旋回角を制御する旋回制御手段と、
    を備えていることを特徴とする鉄道車両用台車。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記車体に対して前記台車枠が旋回すると、該台車枠に対して前記軸はりを旋回させる台車−軸はり間連動機構を備えている、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の鉄道車両用台車において、
    前記軸はりと、該軸はりに取り付けられている、前記一対の軸箱及び前記モータを含む装架物と、を有する駆動輪ユニットを二つ備え、
    二つの前記駆動輪ユニットは、前記車体の前後方向に並び、
    二つの前記駆動輪ユニットのそれぞれの軸はりは、それぞれの前記連結軸まわりで旋回可能に、前記台車枠に取り付けられている、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  10. 請求項9に記載の鉄道車両用台車において、
    前記二つの駆動輪ユニットのうち、前側の前記駆動輪ユニットの前記軸はりである前軸はりが前記連結軸まわりの一方の旋回方向に旋回すると、後側の前記駆動輪ユニットの前記軸はりである後軸はりを前記連結軸まわりの他方の旋回方向に旋回せる軸はり間連動機構を備えている、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  11. 請求項10に記載の鉄道車両用台車において、
    前記軸はり間連動機構は、
    前記前軸はりから前記後軸はりに向かって伸びる第一係合部と、
    前記後軸はりから前記前軸はりに向かって伸び、該前軸はりが前記連動軸回りに所定角度以上旋回すると、前記第一係合部と接触し、該第一係合部に押されて、該後軸はりを旋回させる第二係合部と、を有する、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
  12. 請求項10に記載の鉄道車両用台車において、
    前記軸はり間連動機構は、
    一方の端部が前記前軸はりにピン結合し、他方の端部が前記後軸はりにピン結合している連結リンクと、
    前記ピン結合部分に配置され、各軸はりの旋回による、ピン結合されている両部材の相対変位を部分的に吸収する弾性変形可能な緩衝材と、を有する、
    ことを特徴とする鉄道車両用台車。
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