JP2011188950A - 自走型機能成分発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のエリア内で、機能成分を広く拡散してより均一化させつつオゾンの局所集中を抑制することが可能な自走型機能成分発生装置を得る。
【解決手段】自走型機能成分発生装置1は、ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部5と、エリア内の移動を行うに駆動する駆動部20と、エリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように駆動部20の移動速度を調整する制御部31とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自走型機能成分発生装置に関する。
従来から、種々のイオンデバイスが知られている。これらのイオンデバイスとしては、放電によりヒドロキシラジカル(・OH)などのフリーラジカルを対象物に供給する機能を有する機能成分を発生させる空気イオン発生装置や静電霧化装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−000826号公報
しかしながら、従来より用いられているイオンデバイスは、通常、空間に一つか、複数が点在して配置されるため、空間内でイオンの濃度に偏りが生じてしまう。また、放電に伴い酸素同士が結合して生成されるオゾンも一箇所に集中して生じ、局所的にオゾン濃度が濃くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、所定のエリア内で、機能成分を広く拡散してより均一化させつつオゾンの局所集中を抑制することが可能な自走型機能成分発生装置を得ることを目的とする。
本発明にかかる自走型機能成分発生装置にあっては、ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部と、エリア内の移動を行うために駆動する駆動部と、エリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように前記駆動部の駆動による移動速度を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、制御部がエリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように駆動部の駆動による移動速度を調整するため、所定のエリア内で、機能成分を広く拡散してより均一化させつつオゾンが局所集中してしまうのを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる自動搬送ロボットを示す正面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる自動搬送ロボットの側面図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる自動搬送ロボットを制御するブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる自動搬送ロボットに設けられる静電霧化装置の断面図である。 図5は、ヒドロキシラジカルの発生メカニズムを説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、自走型機能成分発生装置として、自動で移動するロボットに機能成分発生部を設けたものを例示する。なお、自動で移動するロボットには、例えば、病院内の搬送ロボットや、学校やオフィスを巡回する警備ロボットまたは掃除ロボット等が含まれるが、本実施形態では、自動で移動するロボットとして自動搬送ロボットを例示する。
本実施形態にかかる自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)1は、指定目的位置に自走可能に走行するために駆動する駆動部20(図1及び図2参照)と、操作者とのインターフェイス部9(図3参照)と、インターフェイス部9で入力された情報に基づいて自動搬送ロボット1の取扱登録者を認識する登録者認識部4(図1〜図3参照)と、自動搬送ロボット1の現在位置を検出するエンコーダ24を含む位置検出手段11(図1〜図3参照)と、を備えている。
また、自動搬送ロボット1の上部には、ヒドロキシラジカル(・OH)などのフリーラジカルを対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部5が設けられている。
本実施形態では、機能成分発生部5として、静電霧化装置を用いている。このように、機能成分発生部5として静電霧化装置を用いると、当該静電霧化装置が帯電微粒子水を生成する。この帯電微粒子水は、空気イオンと比べて約6倍の長時間にわたって空気中に滞在することができるものである。すなわち、機能成分発生部5として静電霧化装置を用いると、機能成分をより広く拡散させることができるようになる。なお、機能成分発生部5として、マイナスイオンまたはプラスイオン、あるいはマイナス、プラス両イオン発生装置(マイナスイオンおよびプラスイオンのうち少なくともいずれか一方を発生させる発生装置)を用いても良い。
ここで、ヒドロキシラジカルの発生メカニズムについて、図5に基づいて説明する。
図5に示すように、空気中で放電を行うと酸素ラジカルが生成され、水分と反応することでヒドロキシラジカルが生成される。また、放電によってスーパーオキシドアニオンが生成され、オゾンと反応することでオゾニドイオンが生成される。このオゾニドイオンは、オキソニウムイオンと反応することで、ヒドロトリオキシルラジカルとなり、ヒドロキシルラジカルへと変化する。以上のようにしてヒドロキシルラジカルが生成される。なお、図5中のオゾン、スーパーオキシドアニオン、ヒドロキシラジカルは、静電霧化により発生した帯電微粒子水中にも含有されるものである。
また、放電極に正負の交流電圧を印加すると、空間に正負両方のイオンを放出させることができる。なお、正負両方のイオンを放出する技術に関しては、特開2002−95731号公報に記載されている。具体的には、プラズマ放電により空気中の水分子が電離して水素イオン(H+)が生成され、空気中の水分子が水素イオンとクラスタリングすると正イオンH+(HO)が形成される。また、プラズマ放電により空気中の酸素分子または水分子が電離して酸素イオン(O2 -)が生成され、空気中の水分子が酸素イオンとクラスタリングして負イオンO2 -(H2O)が形成される。そして、放出された正負イオンが空気中に浮遊している対象物に付着すると、正負のイオンは当該対象物の表面で化学反応し、活性種であるヒドロキシルラジカル(・OH)を生成する。なお、対象物としては、ウィルス、菌、花粉、アレルゲン物質、臭い成分、エチレンなどの化学物質等があげられる。
また、放電の際には、オゾンが生成される。このオゾンは濃度が高くなると、呼吸器系に悪影響を与えるので、所定値以下になるようにすることが望ましい。
次に、機能成分発生部5として用いる静電霧化装置を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、本実施形態にかかる静電霧化装置は、放熱部53と冷却部52とを有するペルチェユニット51を用いており、ペルチェユニット51の放熱部53側に放電極54を接続させて冷却自在としている。また、ペルチェユニット51に連結している支持枠55の先端に対向電極56を支持させることで、放電極54と対向電極56とが所定間隔を隔てて互いに対向する位置に固定されている。なお、対向電極56は必須ではなく、放電が起きる高電圧を放電極54に印加すれば省略することが可能である。また、静電霧化装置が格納されるハウジングの他、帯電除去板を対向させるようにしても良い。
ペルチェユニット51は、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムからなる絶縁板525の片面側に回路58を形成してある一対のペルチェ回路板57を有している。一対のペルチェ回路板57は、互いの回路58側が向い合うように対向しており、多数列設してあるBiTe系の熱電素子59を両ペルチェ回路板57間で挟持すると共に隣接する熱電素子59同士を両側の回路58で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線522を介してなされる熱電素子59への通電により一方のペルチェ回路板57側から他方のペルチェ回路板57側に向けて熱が移動するように設けられている。
一対のペルチェ回路板57の内、一方側(以下、冷却側という)のペルチェ回路板57の外側には、アルミナや窒化アルミニウム等からなる高熱伝導性及び高耐電性の高い冷却用絶縁板510が接続されており、他方側(以下、放熱側という)のペルチェ回路板57の外側にはアルミニウム等の金属から成る高熱伝導性の放熱板511が接続されている。
本実施形態では、冷却側のペルチェ回路板57の絶縁板525と冷却用絶縁板510とで冷却部52を形成し、放熱側のペルチェ回路板57の絶縁板525と放熱板511とで放熱部53を形成しており、熱電素子59を介して冷却部52側から放熱部53側へ熱が移動するようにしている。
また、本実施形態では、支持枠55は、PBT樹脂やポリカーボネートやPPS樹脂等の絶縁材料を用い、両端が貫通した筒状に形成されている。そして、支持枠55の一端側の開口部の外周縁には、その全周に亘って連結用のフランジ部512が突設されており、他端側の開口部(以下、ミスト吐出口523という)にはインサート成形等により一体成形したリング状の対向電極56が配置されている。フランジ部512には、周方向に等間隔に複数のねじ穴513が貫設されており、このねじ穴513を介してフランジ部512を放熱板511の周縁部にねじ止めすることで支持枠55がペルチェユニット51に連結されている。なお、連結手段は、ねじ止めに限定されず、例えば支持枠55をペルチェユニット51に加圧しながら両者55,51を接着させるようにすることも可能である。
また、支持枠55の内周面からは、その内部空間を放電空間S1と封止空間S2とに二分割する隔壁514が延設されている。この隔壁514の中央には両空間S1,S2を連通させる連通穴515が穿設されている。
放電極54は、アルミニウムや銅、タングステン、チタン、ステンレス等の熱伝導性及び導電性の高い材料を用いて形成されており、その主体部54aが円柱状をなすように形成されている。また、主体部54aの先端には尖鋭形状の放電部54bが形成されており、基端側には主体部54aよりも大径の被挟持部54cが形成されている。そして、支持枠55をペルチェユニット51に連結する際には、放電極54の主体部54aを連通穴515に嵌合させると共に放電部54b側を放電空間S1内に位置させ、被挟持部54c側を封止空間S2内に位置させることで、支持枠55の隔壁514が放電極54の被挟持部54cとペルチェユニット51の冷却用絶縁板510とを挟み込む。この挟み込みによって放電極54がペルチェユニット51の冷却部52側に押圧されて接続状態となる。
すなわち、支持枠55は、ペルチェユニット51の冷却部52と放電極54とを接続状態に固定するために冷却部52と放電極54とを挟み込む挟持部材527として機能するものであり、同時に、ペルチェユニット51内部の回路58や熱電素子59を水分が侵入しない封止状態に保持する封止部材としても機能するものである。
なお、符号518は、エポキシ樹脂からなる封止樹脂であり、ペルチェユニット51内部を更に確実な封止状態とするものである。この封止樹脂518は、図示のように支持枠55と冷却用絶縁板510との間や、支持枠55と放電極54との間に配することに限定されるものではなく、例えば、ペルチェユニット51内部にまで充填させるようにしても良い。
上述したように、本実施形態では、支持枠55の放電空間S1内に放電極54の放電部54b側の半部が位置し、支持枠55の先端に支持される対向電極56がこの放電部54bと所定距離を隔てて対向する位置に固定されるが、これに加えて、支持枠55の放電空間S1側の側周壁には通風口519が複数開口してあり、放電空間S1は対向電極56の固定されるミスト吐出口523と通風口519とを介して外部空間に連通する状態となっている。
また、符号520は、支持枠55の放電空間S1内で一端側が放電極54に接続されると共に他端側が支持枠55外に引き出されて高電圧印加部521に接続されるように金属または導電性プラスチックを用いて形成した高圧リード線である。この高圧リード線520を介して放電極54と電気的に接続された高電圧印加部521を、更に対向電極56と電気的に接続させることで、両電極54,56間に高電圧が印加されるようになっている。
上記構成の静電霧化装置において、支持枠55と放熱板511の連結により封止状態にある熱電素子59に対してペルチェ入力リード線522を介して通電を行うと、各熱電素子59内において同一方向への熱の移動が生じ、この熱移動の冷却側に接続される冷却部52を介して放電極54が冷却され、支持枠55の放電空間S1内において放電極54の周囲の空気が冷却される。このことにより空気中の水分が結露等により液化されて放電極54表面に水が生成される。
そして、放電極54の特に放電部54bに水が生成され且つ保持された状態で、高電圧印加部21により放電極54の放電部54b側がマイナス電極となって電荷が集中するように放電極54と対向電極56との間に高電圧を印加する。これにより、放電部54bに保持される水が大きなエネルギを受けてレイリー***を繰返し、ナノイオンミストMを大量に発生させることができる。
ナノイオンミストMは放電極54と対向して位置する対向電極56に向けて移動し、ミスト吐出口523内に固定される対向電極56の中央穴を通過して静電霧化装置の外部へ放出される。このとき、支持枠55の放電空間S1内の放電極54の周囲には、通風口519を介して常に新たな外気が導入されるようになっており、放電極54部分で安定的に水を生成することができる。そのため、ナノイオンミストMを安定的に発生させることが可能となる。このようにして発生したナノイオンミストMは、通風口519から支持枠55内に導入されてミスト吐出口523から吐出される空気の流れに乗って、外部へと勢い良く誘引される。
ここで、本実施形態にかかる自動搬送ロボット1の具体的な構成を説明する。
図1及び図2に示すように、自動搬送ロボット1の上部における前部には収納部2が設けられており、収納部2の前面には出し入れ用開口部26が設けられている。そして、この出し入れ用開口部26には収納扉12が開閉自在に設けられている。また、収納扉12にはロック部(図示せず)が設けられている。このロック部は、収納扉12により出し入れ用開口部26を閉じた状態でロックしたり、ロック解除して出し入れ用開口部26を開放可能としたりするものである。ロック部としては、例えばソレノイドによる電磁ロック方式を用いることができるが、これに限定されるものではない。
そして、ロック部のロック、ロック解除を制御する制御部は、主制御装置34(図3参照)により構成されている。また、自動搬送ロボット1の上部前面の収納扉12の隣りには、自動搬送ロボット1の取扱登録者を認識する登録者認識部4が設けられており、取扱登録者を認識する登録者認識部4により自動搬送ロボット1の取扱登録者を登録できるようになっている。
また、自動搬送ロボット1の下部には走行部が設けられている。走行部は、車輪(駆動車輪)23を有しており、本実施形態では、それぞれ駆動モータ28により独立して駆動する2個の車輪(駆動車輪)23が平行に配置している。そして、この2つの車輪23の回転速度差で直進や回転などの移動操作を行っている。本実施形態では、これらの駆動モータ28及び車輪23によって駆動部20が構成されている。
また、本実施形態では、自動搬送ロボット1の下部に車輪(駆動車輪)23と直交する方向に複数個の補助車輪29が取り付けられており、車輪(駆動車輪)23と補助車輪29とが少なくとも3点以上で床面と接触するようにしている。そして、この補助車輪29にはクッション30が設けられており、補助車輪29は、クッション30により床面側に弾性的に押しつけられている。
2つの車輪(駆動車輪)23はそれぞれ独立した駆動モータ28により駆動されており、各車輪23の回転数はそれぞれエンコーダ24により計測される。そして、このエンコーダ24により計測されたデータは、自動搬送ロボット1内に設けた駆動制御装置31により自動搬送ロボット1の走行の方向と距離に換算される。そして、この自動搬送ロボット1の走行の方向と距離に基づいて、自動搬送ロボット1の現在位置を算出している。
本実施形態では、駆動制御装置31が駆動部20の移動速度を調整する制御部として機能している。
また、上述したように、自動搬送ロボット1の上部には、ヒドロキシラジカル(・OH)などのフリーラジカルを対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部5が設けられている。
ところで、オゾン濃度に関しては、各種基準によって、0.1ppm以下の濃度となるように、平均値では0.05ppm以下の濃度となるようにすることが推奨されている。そして、オゾンが一箇所に留まっていると、オゾン濃度が所定値を超えてしまう。そこで、自動搬送ロボット1を所定速度以上で移動させ、オゾン濃度が基準値を超えないようにした。
本実施形態では、駆動制御装置31で、オゾン濃度が基準値を超えないよう所定速度以上で自動搬送ロボット1が移動するように、駆動モータ28を駆動制御している。
このとき、自動搬送ロボット1がオゾンセンサ38(図3参照)を備えるようにするのが好適である。オゾンセンサ38としては、例えば、オゾン濃度によって抵抗値が変化する半導体センサを用いることができる。本実施形態では、主制御装置34を介して、駆動制御装置31へオゾン濃度のデータを出力するようにしている。そして、駆動制御装置31は、オゾンセンサ38から出力されたオゾン濃度に基づいて、駆動モータ28を駆動制御し、オゾンセンサ38で検出されたオゾン濃度が基準値を超えないよう所定速度以上で自動搬送ロボット1が移動するようにしている。例えば、オゾン濃度が0.05ppmに近づく程、早い速度で移動するように駆動モータ28を駆動制御したり、0.045ppmなど、濃度が高くなってきた場合には、移動速度を速めるよう移動速度を調整したりしている。
駆動モータ28は、自動搬送ロボット1に内装した駆動バッテリー32から駆動電源が供給されることで駆動する。走行は、基本的にはあらかじめ入力された地図情報に基づき行われる。なお、走行の微妙な位置ずれや現在位置の補正は、例えば自動搬送ロボット1周囲に配置した超音波センサのような走行用センサ33により実際の走行時におけるランドマークとの距離を求めることにより行われる。すなわち、本実施形態の駆動部20は、地図情報に基づき、エリア内を予め記憶された経路に従って移動し、走行用センサ33によって周囲の状況を把握して自律的に移動するようになっている。
走行用センサ33としては上述した超音波センサの他にレーザセンサを用いることができる。この場合、更に、レーザセンサを移動させて線状あるいは面状にランドマークを検出することができる。また、自動搬送ロボット1の姿勢を検出するためのジャイロセンサを使用することも可能である。
また、自動搬送ロボット1には、自動搬送ロボット1の異常を検出するための異常検出部6が設けられており、自動搬送ロボット1に異常が発生した場合に対処することができるようになっている。
そして、自動搬送ロボット1には、上述したように主制御装置34が設けられている。この主制御装置34は、通信手段8を有しており、外部の遠隔監視操作部7との間での自動搬送ロボット1の現在位置や走行状態に関する情報通信を制御したり、自動搬送ロボット1上部に取付けたディスプレイ35あるいは主制御装置34に内蔵されたインターフェイス部9の制御を行ったりするものである。本実施形態では、主制御装置34は、機能成分発生部5に接続されており、遠隔監視操作部7からの指示により、機能成分発生部5のオン・オフを切り換えたり、放電量の強弱を変化させて機能成分の発生量を変化させたりしている。
なお、主制御装置34の電源は、自動搬送ロボット1に内装された制御用バッテリー36であり、駆動バッテリー32とは別になっている。これにより、駆動部20と主制御装置34とを切り離して制御することが可能となり、メンテナンスや制御を容易に行うことができる。また、主制御装置34と駆動制御装置31とはシリアル通信を行うことで同期をとっている。
また、自動搬送ロボット1には監視カメラ37が設けられている。監視カメラ37は、自動搬送ロボット1の正面映像の取得に用いられ、主制御装置34を通してリアルタイムに取得した画像データを遠隔監視操作部7に送ることができる。監視カメラ37は水平方向及び上下方向に移動させることができ、遠隔監視操作部7から監視カメラ37の操作が可能となっている。
さらに、本実施形態では、遠隔監視操作部7から自動搬送ロボット1の自走指定目的位置の指示が可能となっている。自動搬送ロボット1の自走指定目的位置の指示は、上述の遠隔監視操作部7に設けた指定目的位置入力手段により指示する場合と、自動搬送ロボット1側で直接に自動搬送ロボット1に指定目的位置を指定する場合とがある。自動搬送ロボット1側で直接自動搬送ロボット1に指定目的位置を指定するには、例えばディスプレイ35で入力しながら自動搬送ロボット1に指定目的位置を指示する。この場合には、ディスプレイ35が指定目的位置入力手段を構成する。
これらの自動搬送ロボット1と遠隔監視操作部7との通信は、自動搬送ロボット1及び遠隔監視操作部7にそれぞれ通信手段8、8’を設けることで行っており、この通信手段8、8’は、例えば無線通信装置により構成される。
また、自動搬送ロボット1は、下部に清掃装置39を備えるようにするのが好適である。この清掃装置39としては、床面を拭くためのモップ手段の他、ゴミや埃を容器内に回収する掃除機を選択できる。本実施形態においては、清掃装置39として、掃除機が用いられている。そして、主制御装置34が掃除機である清掃装置39と接続されており、遠隔監視操作部7からの指示により、掃除機を駆動させることができるようになっている。
以上説明したように、本実施形態にかかる自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)1は、ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部5と、エリア内の移動を行うために駆動する駆動部20とを備え、駆動制御装置(制御部)31がエリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように駆動部20の移動速度を調整している。
具体的には、本実施形態にかかる自動搬送ロボット1は、エリア内を予め記憶された経路に従って、または周囲の状況を把握して自律的に移動するために駆動する駆動部20と、ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部5を有し、エリア内を予め記憶された経路に従って、または周囲の状況を把握して自律的に移動している際に、機能成分発生部5を動作させてエリア内に機能成分を拡散させると共に、エリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように移動速度を調整している。
よって、所定のエリア内で、機能成分を広く拡散してより均一化させつつオゾンが局所集中してしまうのを抑制することが可能となる。
また、本実施形態にかかる自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)1は、オゾン濃度を計測するオゾンセンサ38をさらに備えている。このように、自動搬送ロボット1自身にオゾンセンサを設けることで、オゾンセンサ38で計測されたオゾン濃度が所定値を超えないように移動速度を調整することが可能となり、より確実にオゾンの局所集中を抑制することができる。
また、本実施形態にかかる自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)1は、機能成分発生部5が静電霧化装置である。そのため、機能成分を長時間、空気中に滞在させることができ、機能成分を広く拡散させることができる。
なお、機能成分発生部5をマイナスイオンまたはプラスイオン、あるいはマイナス、プラス両イオンの発生装置(マイナスイオンおよびプラスイオンのうち少なくともいずれか一方を発生させる発生装置)とした場合には、イオンを良好に発生させることができる。
また、本実施形態にかかる自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)1は、掃除機(清掃装置)39をさらに備えている。そのため、自走しながらの清掃が可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、自走型機能成分発生装置として自動搬送ロボットを例示したが、これに限らず、学校やオフィスを巡回する警備ロボットまたは掃除ロボット等、自動で移動するロボットに機能成分発生部を設けたものであっても良い。
また、機能成分発生部やオゾンセンサ、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 自動搬送ロボット(自走型機能成分発生装置)
5 機能成分発生部
20 駆動部
31 駆動制御装置(制御部)
38 オゾンセンサ

Claims (6)

  1. ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部と、
    エリア内の移動を行うために駆動する駆動部と、
    エリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように前記駆動部の駆動による移動速度を調整する制御部と、を備えることを特徴とする自走型機能成分発生装置。
  2. エリア内を予め記憶された経路に従って、または周囲の状況を把握して自律的に移動するために駆動する駆動部を有する自走型機能成分発生装置であって、
    ヒドロキシラジカル(・OH)を対象物に供給する機能を少なくとも有する機能成分を発生させると共にオゾンを発生させる機能成分発生部と、
    前記駆動部の駆動によって移動している際に、前記機能成分発生部を動作させて前記エリア内に前記機能成分を拡散させると共に、エリア内の所定箇所におけるオゾンの濃度が所定値を超えない速度となるように前記駆動部の駆動による移動速度を調整する制御部と、を備えることを特徴とする自走型機能成分発生装置。
  3. オゾン濃度を計測するオゾンセンサをさらに備えており、前記制御部は、前記オゾンセンサで計測されたオゾン濃度が所定値を超えないように前記移動速度を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自走型機能成分発生装置。
  4. 前記機能成分発生部が静電霧化装置であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の自走型機能成分発生装置。
  5. 前記機能成分発生部が、マイナスイオンおよびプラスイオンのうち少なくともいずれか一方を発生させる発生装置であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の自走型機能成分発生装置。
  6. 清掃装置をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の自走型機能成分発生装置。
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