JP6000684B2 - 帯電粒子発生装置 - Google Patents

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この発明は、帯電粒子発生装置に関し、特に、送風機を有する帯電粒子発生装置に関する。
放電によって発生したイオンを外部の空間へ放出するイオン発生装置が知られている。
たとえば、特開2006−210311号公報(特許文献1)は、空調機器に用いられるイオン発生装置を開示している。このイオン発生装置では、イオンを発生するための電極が設けられた基板は、ケース内に配置される。ケースには、外部の空気がケース内を通過するように開口部が形成される。ケース内で発生したイオンは、開口部からケース内に導入された空気によって、外部の空間に放出される(特許文献1参照)。
特開2006−210311号公報
上記特許文献1に記載のイオン発生装置は、空気清浄機や空調機の送風経路に組み込まれて用いられる。そして、開口部からケース内に空気を導入するための送風機と、放電のための高電圧を発生する回路と、高電圧の発生タイミングを制御する回路とを収容するためのケースは、イオンを発生するための電極が設けられた基板を収容するケースとは別に設けられる。このため、イオン発生装置が大型化してしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、帯電粒子発生装置の小型化を図ることである。
この発明によれば、帯電粒子発生装置は、帯電粒子発生部と、基板と、ケースと、送風機とを備える。帯電粒子発生部は、放電によって帯電粒子を発生する。基板は、表面に帯電粒子発生部が設けられる。ケースは、基板を収容する。ケースには、吸込口および吹出口が形成される。送風機は、ケース内に配置される。送風機は、吸込口から吸込まれた空気を吹出口に向けて送風するためのものである。ケース内において上記表面に沿って送風機からの空気が流れるように通路が形成される。
好ましくは、通路は、上記表面と、ケースの上記表面に対向する面との間に形成される。
好ましくは、送風機は、基板の厚み方向において、上記表面と、ケースの上記表面に対向する面との間に配置される。
好ましくは、帯電粒子発生装置は、高電圧発生部をさらに備える。高電圧発生部は、帯電粒子発生部に高電圧を供給するためのものである。高電圧発生部は、上記表面に突出して配置される。
好ましくは、帯電粒子発生部は、第1放電部と、第2放電部とを含む。第1放電部は、正の帯電粒子を発生する。第2放電部は、負の帯電粒子を発生する。第1放電部および第2放電部は、上記表面に垂直な方向から見て、送風機からの空気が流れる方向に略垂直な方向に互いに離間して配置される。高電圧発生部は、送風機から吹出口への空気の流れを、第1放電部を通過する流れと、第2放電部を通過する流れとに分離するように配置される。
好ましくは、帯電粒子発生装置は、第1整流素子と、第2整流素子とをさらに備える。第1整流素子の一方端は、第1放電部に接続される。第1整流素子の他方端は、高電圧発生部に接続される。第2整流素子の一方端は、第2放電部に接続される。第2整流素子の他方端は、高電圧発生部に接続される。第1整流素子および第2整流素子は、上記表面から基板の厚み方向に埋め込まれた状態に配置される。
好ましくは、第1整流素子の通電方向および第2整流素子の通電方向は、上記表面に対して垂直な方向から見て、送風機からの空気が流れる方向に垂直な方向に対して傾斜している。
好ましくは、帯電粒子発生装置は、蓄電装置をさらに備える。蓄電装置は、ケース内において、送風機の下方に配置される。蓄電装置は、帯電粒子発生部および送風機に電力を供給する。吸込口は、ケースの側面に形成される。吸込口から吸込まれた空気は、送風機と蓄電装置との間を通って送風機へ導入される。
好ましくは、吸込口は、ケースにおける、上記表面に平行な面に形成される。吸込口から吸込まれた空気は、送風機の吸込口側から送風機へ導入される。
この発明においては、一つのケース内に、表面に帯電粒子発生部が設けられた基板と、吸込口から吸込まれた空気を吹出口に向けて送風するための送風機とが収容される。そして、ケース内において基板の上記表面に沿って送風機からの空気が流れるように送風機が配置される。このため、帯電粒子を外部に搬送するための空気通路として基板の一面を利用することができる。したがって、この発明によれば、帯電粒子発生装置の小型化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるイオン発生装置の斜視図である。 図1に示すイオン発生装置の分解斜視図である。 図1に示すイオン発生素子の詳細を示す斜視図である。 イオン発生素子の一部を覆う絶縁ケースの一例の斜視図である。 絶縁ケースが取り付けられたイオン発生素子の斜視図である。 絶縁ケースが取り付けられたイオン発生素子を裏面側から見た斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1に示すイオン発生装置の使用状態の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1の変形例によるイオン発生素子の上面図である。 図9に示すイオン発生素子の斜視図である。 この発明の実施の形態2によるイオン発生装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるイオン発生装置の斜視図である。図1を参照して、イオン発生装置100は、ケース1と、スイッチ8とを備える。
ケース1の幅方向(Y方向)に垂直な側面1cには、外部の空気をケース1内に吸い込むための吸込口30が形成される。ケース1の長手方向(X方向)の一方端1dには、ケース内の空気を外部に吹き出すための吹出口40が形成される。ケース1の内部には、吸込口30と吹出口40とを連通する空気通路が形成される。
スイッチ8は、利用者の操作を入力するためのスイッチである。利用者は、スイッチ8を操作することによって、イオン発生装置100の作動と停止とを切り替えることができる。
図2は、図1に示すイオン発生装置の分解斜視図である。図2を参照して、イオン発生装置100は、図1で説明したケース1およびスイッチ8に加えて、送風ファン3と、バッテリ7と、外部端子9と、イオン発生素子20とを備える。
ケース1は、上側ケース1aと、下側ケース1bとを含む。上側ケース1aおよび下側ケース1bは、一体となって平面視略矩形の薄箱状のケース1を構成する。ケース1は、送風ファン3と、バッテリ7と、スイッチ8と、外部端子9と、イオン発生素子20とを収容する。
送風ファン3は、開口3aから吸込んだ空気を開口3bから吹き出すことによって、空気通路を流れる空気流を発生する。開口3aは、送風ファン3の厚み方向(Z方向)に垂直な面に設けられる。開口3bは、送風ファン3の吹出口40に向いた面に設けられ、基板11と上側ケース1aの内表面との間の空間に空気を放出する。送風ファン3は、Z方向において基板11の表面11aと、ケース1の表面11aに対向する面との間に配置される。
送風ファン3は、たとえば、遠心ファンやプロペラファンを含んで構成される。送風ファン3は、バッテリ7または外部端子9に接続される外部電源からの電力を用いて作動する。送風ファン3の作動によって、外部の空気は、吸込口30からケース1の内部に導入され、空気通路を通過した後、吹出口40から外部へ排出される。送風ファン3は、供給される電力が大きいほど風量が大きくなる。
バッテリ7は、直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池を含んで構成される。バッテリ7は、送風ファン3およびイオン発生素子20に直流電力を供給する。バッテリ7は、外部端子9に接続された外部電源からの電力を用いて充電される。バッテリ7の電圧は、数V程度である。バッテリ7は、ケース1内において送風ファン3にZ方向下方に配置される。
外部端子9は、外部電源に接続される。イオン発生装置100は、外部端子9を介して外部電源から電力を受ける。外部電源から受けた電力は、送風ファン3、イオン発生素子20またはバッテリ7に供給される。外部電源としては、AC電源やAC/DCアダプタなどを用いることができる。イオン発生装置100は、外部端子9を介して外部機器と通信可能に構成されてもよい。
図3は、図2に示すイオン発生素子20の詳細を示す斜視図である。図2および図3を参照して、イオン発生素子20は、基板11と、基板11の表面11a上に配置されたイオン発生制御部10およびイオン発生部15とを含む。なお、イオン発生素子20の一部は、後に説明する絶縁ケースによって覆われる。
イオン発生制御部10は、イオン発生部15での放電を制御するためのものであり、たとえば、パルス発生回路、コンデンサ、FET(Field Effect Transistor)などを含んで構成される。イオン発生制御部10は、バッテリ7と、イオン発生部15との間に接続される。イオン発生制御部10は、バッテリ7の電圧を10〜20Vに昇圧してイオン発生部15に出力する。また、イオン発生制御部10は、イオン発生部15の放電制御のためのパルス信号を生成し、イオン発生部15へ出力する。
イオン発生部15は、高電圧発生部6と、正側整流素子5aと、負側整流素子5bと、正イオン放電部4aと、負イオン放電部4bとを有する。
高電圧発生部6は、イオン発生制御部10から入力された信号に基づいて、2〜10kVの正負の高電圧を生成する。高電圧発生部6は、たとえば、トランスを含んで構成される。高電圧発生部6は、たとえば、直方体形状を有している。高電圧発生部6は、基板11の表面11aに突出して配置される。高電圧発生部6は、高電圧発生部6の長手方向が送風ファン3(図2)からの空気が流れる方向に平行になるように配置される。高電圧発生部6は、正イオン放電部4aと、負イオン放電部4bとの間の略中央に配置される。このように高電圧発生部6を配置することで、空気の流れを妨げにくくすることができる。よって、送風ファン3によって効果的に空気流を発生することができる。
正側整流素子5aは、高電圧発生部6と正イオン放電部4aとの間に接続され、高電圧発生部6によって生成された正負の高電圧のうち正の高電圧のみを正イオン放電部4aへ通過させる。負側整流素子5bは、高電圧発生部6と負イオン放電部4bとの間に接続され、高電圧発生部6によって生成された正負の高電圧のうち負の高電圧のみを負イオン放電部4bへ通過させる。正側整流素子5aおよび負側整流素子5bは、たとえば、ダイオードを含んで構成される。正側整流素子5aおよび負側整流素子5bは、たとえば、円柱形状を有し、その長手方向に通電可能に構成される。正側整流素子5aおよび負側整流素子5bは、その通電方向がY方向に平行となるように配置される。正側整流素子5aおよび負側整流素子5bは、基板11の表面11aから基板11の厚み方向に埋め込まれた状態に配置される。
正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bは、放電によってイオンを発生するための部分であり、先端が鋭利な針形状を有している。正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bは、高耐熱、高耐食性を有する金属であり、たとえば、インコネルで作られる。正イオン放電部4aの針形状の一方端(先端)は空気中に露出し、正イオン放電部4aの他方端は正側整流素子5aに接続される。負イオン放電部4bの針形状の一方端(先端)は空気中に露出し、負イオン放電部4bの他方端は負側整流素子5bに接続される。負イオン放電部4bは、Y方向に正イオン放電部4aから離間して設けられる。
正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bにおいてイオンが発生する原理を説明する。正イオン放電部4aは、正の電圧を有する直流パルス電圧が供給される。負イオン放電部4bは、負の電圧を有する直流パルス電圧が供給される。正イオン放電部4aと接地電極(図示せず)との間に発生するコロナ放電によって、正イオン放電部4a付近の空気が正イオン化する。電離によって発生した正イオンは、空気中の水分と結合して、主としてH+(H2O)m(mは任意の自然数である。)を含んで構成される電荷が正のクラスタイオンを形成する。負イオン放電部4bと接地電極(図示せず)との間に発生するコロナ放電によって、負イオン放電部4b付近の空気が負イオン化する。電離によって発生した負イオンは、空気中の水分と結合して、主としてO2 -(H2O)n(nは零または任意の自然数である。)を含んで構成される電荷が負のクラスタイオンを形成する。なお、発生するイオンの量(濃度)は、正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bに印加される電圧、パルス周期によって調整される。なお、負イオンのみを発生するように放電部を構成してもよい。
基板11は送風ファン3(図2)と吹出口40(図2)との間に設けられ、基板11の表面11aに沿って空気通路が形成される。1枚の基板上にイオン発生制御部10およびイオン発生部15が設けられることによって、基板の枚数を削減して、コストダウンができる。なお、基板11にイオン発生部15が設けられ、他の基板にイオン発生制御部10が設けられる構成を採用してもよい。基板11には、少なくとも正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bが設けられることが好ましい。また、基板11には、イオン発生部15が設けられることがより好ましい。このように基板11上に高電圧が印加される部品を設けることによって、意図しない放電による消費電力の増加や周辺物の破損を防止することができる。
図4〜図6を用いて、イオン発生素子20の一部を覆う絶縁ケース90を説明する。図4は、イオン発生素子の一部を覆う絶縁ケース90の一例の斜視図である。図5は、絶縁ケース90が取り付けられたイオン発生素子の斜視図である。図6は、絶縁ケース90が取り付けられたイオン発生素子を裏面側から見た斜視図である。
絶縁ケース90は、図5に示すようにイオン発生素子20の高電圧が印加される部分、特にイオン発生部15、を覆うように設けられる。絶縁ケース90には、切欠部91a,91bと、中央部92と、側壁部93a,93bと、平板部94a,94bと、側周部95とが形成される。絶縁ケース90は、たとえば、エポキシのような絶縁強度が高い材料を用いて形成される。
切欠部91a,91bは、正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bの先端が絶縁ケース90の外部に露出するように形成される。中央部92は、高電圧発生部6を覆うように形成される。側壁部93a,93bは、中央部92のY方向の両側において、Z方向に壁を形成する。平板部94aは、側壁部93aと中央部92との間において、基板11に沿って形成される。平板部94bは、側壁部93bと中央部92との間において、基板11に沿って形成される。側周部95は、絶縁ケース90の周縁部分において、Z方向に壁を形成する。
図6に示すようにイオン発生素子20が取り付けられた後、絶縁ケース90の側周部95で囲まれた空間には、絶縁強度が高い材料が充填される。このようにして、イオン発生部15から正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bの先端を除いた部分が、絶縁強度が高い材料で覆われる。このように絶縁ケース90を設けることによって、高電圧が印加される部分での意図しない放電を防止することができる。
さらに、絶縁ケース90は、基板11に沿って流れる空気を整流する機能を有する。具体的には、送風ファン3の開口3bから吹出された空気は、絶縁ケース90によって、中央部92および側壁部93a間を流れる第1空気流(図5の矢印AR1)と、中央部92および側壁部93b間を流れる第2空気流(図5の矢印AR2)とに分かれる。第1空気流は、正イオン放電部4aで発生した正イオンを、吹出口40を通して外部へと搬送する。第2空気流は、負イオン放電部4bで発生した負イオンを、吹出口40を通して外部へと搬送する。
図7は、図1のA−A線断面図である。図7を用いて、イオン発生装置100内における空気の流れを説明する。
利用者によるスイッチ8の操作によってイオン発生装置100が作動すると、送風ファン3が作動する。送風ファン3の作動によって、吸込口30から外部の空気がケース1内に吸い込まれる。ケース1内に吸い込まれた空気は、送風ファン3とバッテリ7との間を通って送風ファン3内へ導入される(矢印B)。送風ファン3内へ導入された空気は、送風ファン3の吹出口40に向いた面から、基板11の表面11aと上側ケース1aの面1fとの間の空間に放出される(矢印C)。送風ファン3から放出された空気は、基板11の表面11aに沿って流れ、高電圧発生部6によって第1空気流と第2空気流とに分かれる。このように、基板11の表面11aと、ケース1の表面11aに対向する面1fとの間に空気通路が形成される。第1空気流は、正イオン放電部4aで発生する正イオンを、吹出口40を通して外部へと搬送する。第2空気流は、負イオン放電部4bで発生する負イオンを、吹出口40を通して外部へと搬送する。
図8は、図1に示すイオン発生装置の使用状態の一例を示す図である。図8を参照して、イオン発生装置100は、クリップ70をさらに備える。イオン発生装置100は、クリップ70によって衣類80に設けられたポケット85の内側に装着される。このようにイオン発生装置100をポケット85に装着することによって、利用者は、イオン発生装置100を携帯して利用することができる。なお、イオン発生装置100は、クリップ70を備えない構成を採用してもよい。クリップ70は、イオン発生装置100に着脱自在に構成されてもよい。
この場合、イオン発生装置100の吸込口30が形成された側面付近に空間が確保されるため、吸込口30が衣類80およびポケット85によって塞がれにくい。このため、吸込口30から空気を吸い込む能力が低下することが抑制される。
以上のように、この実施の形態1においては、一つのケース1内に、表面11aにイオン発生部15が設けられた基板11と、吸込口30から吸込まれた空気を吹出口40に向けて送風するための送風ファン3とが収容される。そして、ケース1内において基板11の表面11aに沿って送風ファン3からの空気が流れるように送風ファン3が配置される。このため、イオンを外部に搬送するための空気通路として基板11の一面を利用することができる。したがって、この実施の形態1によれば、イオン発生装置100の小型化を図ることができる。
基板11の表面11aと、ケース1の面1fとの間の空間が空気通路として利用されるので、空気通路を形成するための部材を別途設ける必要がない。
送風ファン3が、イオン発生装置100の厚み方向において、空気通路が形成される領域内に配置されるので、イオン発生装置100を薄型化することができる。
高電圧発生部6が表面11aに突出して配置されるので、高電圧発生部6の高さによるイオン発生装置100の大型化を抑制することができる。
高電圧発生部6は、送風ファン3から吹出口40への空気の流れを、第1空気流と、第2空気流とに分離するように配置されるので、高電圧発生部6による抵抗の増加を抑制するとともに、空気通路を流れる空気の流速を高めることができる。さらに、正イオンおよび負イオンが別の経路から外部に放出されるので、ケース1内で正イオンおよび負イオンが結合することを抑制することができる。したがって、イオン発生装置100が放出するイオンの量を増大できる。
正側整流素子5aおよび負側整流素子5bは、表面11aから基板11の厚み方向に埋め込まれた状態に配置されるので、正側整流素子5aおよび負側整流素子5bによって送風ファン3からの空気の流れが妨げられることを抑制することができる。
吸込口30がケース1の側面1cに形成されるので、イオン発生装置100を携帯する際のケース1内に空気を吸い込む能力の低下を防止することができる。したがって、利用者がイオン発生装置100を装着する際の利便性を高めることができる。
[変形例]
実施の形態1では、正側整流素子および負側整流素子が、通電方向がY方向に平行になるように配置される場合を説明した。これに対し、実施の形態1の変形例では、正側整流素子および負側整流素子が、通電方向がY方向に対して角度を有するように配置される場合を説明する。
図9は、この発明の実施の形態1の変形例によるイオン発生素子の上面図である。図10は、図9に示すイオン発生素子の斜視図である。図9および図10を参照して、イオン発生素子20aは、正側整流素子5aおよび負側整流素子5bが、通電方向がY方向に対して角度を有するように配置される。このような配置によって、イオン発生素子20aは、通電方向がY方向に平行になるように配置される場合に比べて、イオン発生素子20aの幅寸法Wを小さくすることができる。
以上のように、この実施の形態1の変形例においては、イオン発生素子20aの幅寸法Wを小さくすることができ、イオン発生装置100をさらに小型化することができる。
なお、正イオン放電部4aが、正イオン放電部4aと正側整流素子5aとの接続箇所よりもX方向において吹出口40側に配置され、負イオン放電部4bが、負イオン放電部4bと負側整流素子5bとの接続箇所よりもX方向において吹出口40側に配置されてもよい。この場合、正イオン放電部4aおよび負イオン放電部4bを吹出口40に近接して配置することができるため、外部へイオンを効率よく放出することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、吸込口がケースの側面に形成される場合を説明した。これに対し、実施の形態2では、吸込口がケースの主面に形成される場合を説明する。これによって、イオン発生装置をさらに薄型化することができる。
図11は、この発明の実施の形態2によるイオン発生装置の斜視図である。図11を参照して、イオン発生装置100aには、吸込口30に代えて、吸込口30aが形成される。吸込口30aは、イオン発生装置100aの主面1eに形成される。
吸込口30aから吸込まれた空気は、送風ファン3の吸込口30a側から送風ファン3へ導入される。
以上のように、この実施の形態2においては、空気を導入するための空間をバッテリ7と送風ファン3との間に確保する必要がない。よって、バッテリ7と送風ファン3との間の距離を短くすることができるため、さらに薄型化することができる。
上記の実施の形態では、本発明に係る帯電粒子発生装置の例として空気中の水分と結合したイオンを発生させるイオン発生装置について説明したが、本発明において発生させる帯電粒子は、たとえば、静電霧化装置によって生成されるラジカル成分を含む帯電微粒子水等も含む。具体的には、静電霧化装置においては、放電電極をペルチェ素子によって冷却するなどの方法で放電電極の表面に結露水を生じさせ、放電電極にマイナスの高電圧を印加することによって、結露水から帯電微粒子水が生成される。
なお、上記の実施の形態では、内蔵電源としてバッテリ7を用いて説明したが、バッテリ7に代えて、キャパシタを用いてもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。
なお、上記において、イオン発生装置100は、この発明における「帯電粒子発生装置」の一実施例に対応し、イオンは、この発明における「帯電粒子」の一実施例に対応する。また、イオン発生部15は、この発明における「帯電粒子発生部」の一実施例に対応し、送風ファン3は、この発明における「送風機」の一実施例に対応する。また、バッテリ7は、この発明における「蓄電装置」の一実施例に対応する。また、正イオン放電部4aは、この発明における「第1放電部」の一実施例に対応し、負イオン放電部4bは、この発明における「第2放電部」の一実施例に対応する。また、正側整流素子5aは、この発明における「第1整流素子」の一実施例に対応し、負側整流素子5bは、この発明における「第2整流素子」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ケース、3 送風ファン、4a 正イオン放電部、4b 負イオン放電部、5a 正側整流素子、5b 負側整流素子、6 高電圧発生部、7 バッテリ、8 スイッチ、9 外部端子、10 イオン発生制御部、11 基板、15 イオン発生部、20 イオン発生素子、30 吸込口、40 吹出口、90 絶縁ケース、100 イオン発生装置。

Claims (7)

  1. 放電によって帯電粒子を発生する帯電粒子発生部と、
    表面に前記帯電粒子発生部が設けられた基板と、
    前記基板を収容し、吸込口および吹出口が形成されたケースと、
    前記ケース内に配置され、前記吸込口から吸込まれた空気を前記吹出口に向けて送風するための送風機と
    前記ケース内において、前記送風機の下方に配置され、前記帯電粒子発生部および前記送風機に電力を供給する蓄電装置とを備え、
    前記吸込口は、前記ケースの側面に形成され、
    前記吸込口から吸込まれた空気は、前記送風機と前記蓄電装置との間を通って前記送風機へ導入され、
    前記ケース内において前記表面に沿って前記送風機からの空気が流れるように通路が形成される、帯電粒子発生装置。
  2. 前記通路は、前記表面と、前記ケースの前記表面に対向する面との間に形成される、請求項1に記載の帯電粒子発生装置。
  3. 前記送風機は、前記基板の厚み方向において、前記表面と、前記ケースの前記表面に対向する面との間に配置される、請求項1または2に記載の帯電粒子発生装置。
  4. 前記帯電粒子発生部に高電圧を供給するための高電圧発生部をさらに備え、
    前記高電圧発生部は、前記表面に突出して配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の帯電粒子発生装置。
  5. 前記帯電粒子発生部は、
    正の帯電粒子を発生する第1放電部と、
    負の帯電粒子を発生する第2放電部とを含み、
    前記第1放電部および前記第2放電部は、前記表面に垂直な方向から見て、前記送風機からの空気が流れる方向に略垂直な方向に互いに離間して配置され、
    前記高電圧発生部は、前記送風機から前記吹出口への空気の流れを、前記第1放電部を通過する流れと、前記第2放電部を通過する流れとに分離するように配置される、請求項4に記載の帯電粒子発生装置。
  6. 一方端が前記第1放電部に接続され、他方端が前記高電圧発生部に接続された第1整流素子と、
    一方端が前記第2放電部に接続され、他方端が前記高電圧発生部に接続された第2整流素子とをさらに備え、
    前記第1整流素子および前記第2整流素子は、前記表面から前記基板の厚み方向に埋め込まれた状態に配置される、請求項5に記載の帯電粒子発生装置。
  7. 前記第1整流素子の通電方向および前記第2整流素子の通電方向は、前記表面に垂直な方向から見て、前記送風機からの空気が流れる方向に垂直な方向に対して傾斜している、請求項6に記載の帯電粒子発生装置。
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