JP2011186618A - 定電圧出力回路 - Google Patents

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幸久 小形
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Abstract

【課題】従来の技術では、低消費電力で動作することが難しかった。このため、出力電圧が所定の電圧以上になるのを防ぎつつ、且つ、低消費電力で動作することができる定電圧出力回路が求められている。
【解決手段】本発明は、電源端子から供給される電源電圧を電源とし、所定の電圧を出力端子に出力する定電圧生成部と、前記電源電圧に応じた電圧が所定の変化率以上で上昇した場合において、前記出力端子に対し引き抜き電流を発生させる制御部とを有する定電圧出力回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、定電圧出力回路に関するものである。
従来のマイクロコントローラ等に内蔵される定電圧出力回路には、特許文献1に開示されている定電圧出力回路1がある。図7に定電圧出力回路1の回路構成を示す。図7に示すように、定電圧出力回路1は、基準電源2と、差動増幅器3と、出力トランジスタTP1と抵抗素子R1を有する。出力トランジスタTP1と抵抗素子R1は、一次電源電圧端子VDDと接地端子GND間に直列に接続される。出力トランジスタTP1は、差動増幅器3の出力電圧Vampに応じて導通状態が制御される。抵抗素子R1は、両端にかかる電位を所定の抵抗値で分圧する。その分圧した電位をVinとする。差動増幅器3は、一次電源電圧端子VDDから供給される電圧で動作する。差動増幅器3は、非反転入力に基準電源2から出力される基準電圧Vref、反転入力に電位Vinが入力される。定電圧出力回路1は、出力トランジスタTP1と抵抗素子R1の中間ノードの電位を出力電圧Vregとして出力する。
定電圧出力回路1は、半導体集積回路CHIP1に形成されている。半導体集積回路CHIP1は、定電圧出力回路1の出力電圧Vregを電源電圧として動作するマイクロコントローラ等の負荷回路RLを有する。また、安定化容量CSが半導体集積回路CHIP1の端子5を経由して負荷回路RLと定電圧出力回路1に接続されている。なお、便宜上、上記符号「VDD」「GND」は、それぞれ端子名を示すと同時に、一次電源電圧、接地電圧を示すものとする。
図8に定電圧出力回路1の動作を説明するタイミングチャートを示す。図8に示すように、時刻t0の電源投入時では、一次電源電圧VDDは定電圧出力回路1の規定出力電圧より低い。以下、定電圧出力回路1の規定出力電圧を「規定の電圧」と称し、その電圧値を「Vreg−ideal」とする。よって、差動増幅器3の出力電圧Vampはほぼ接地電圧GNDレベルとなり、定電圧出力回路1の出力電圧Vregは、ほぼ一次電源電圧VDDとなる。
時刻t1で、VDD>Vreg−idealとなり、一次電源電圧VDDと出力電圧Vregとの差と、負荷回路RLの消費電流に応じて差動増幅器3の出力電圧Vampが変化する。これにより、出力トランジスタTP1のゲート電位が制御され、定電圧出力回路1は規定の電圧Vreg−idealと等しい電圧を出力する。その後、時刻t2で一時電源電圧VDDが一定になる。
時刻t3で一次電源電圧VDDが低下し始める。このため一次電源電圧VDDと電圧Vregの電位差が小さくなる。しかし、差動増幅器3の出力電圧Vampも低下するため、出力電圧Vregは一定電圧を保持する。
ここで、時刻t4において、負荷回路RLが消費電力の小さいスタンバイモードに遷移するとする。そのとき、負荷回路RLの抵抗が上昇して見えるため、出力トランジスタTP1のオン抵抗との比により、定電圧出力回路1の出力電圧Vregが上昇する。そのため差動増幅器3の出力Vampもそれに追従して電位が上がり、出力電圧Vregを所定の電圧に保持する。
更に一次電源電圧VDDが低下し、時刻t5で、一次電源電圧VDDが規定の電圧Vreg−ideal以下なる。この場合、差動増幅器3の出力電圧Vampは接地電圧GNDレベルにまで低下して固定される。
時刻t6で一次電源電圧VDDが急激に立ち上がる。この場合、差動増幅器3が応答するまで、差動増幅器3の出力電圧Vampは変化しない。このため、出力電圧Vregは規定の電圧Vreg−ideal以上に上昇する。このとき、安定化容量CSは、出力電圧Vregと同じ電圧レベルまで充電されている。このため、時刻t0での電源立ち上あげ時点より早く、出力電圧Vregに応じて充電される。
時刻t7で差動増幅器3が応答を始めると出力電圧VregはVreg>Vreg−idealとなる。このため、差動増幅器3の出力電圧Vampは、ほぼ一次電源電圧VDDになる。それに従い、出力トランジスタTP1は、ほぼオフ状態になり、電荷の供給が停止する。但し、この時点で負荷回路3がスタンバイモードになっているため、負荷回路3での電流消費がない。よって、安定化容量C1に蓄積された過剰電荷はほとんど放電されずに保持される。そのため出力電圧Vregは、規定の電圧Vreg−idealよりも高いVreg>Vreg−idealの状態が継続する。
時刻t8になって負荷回路3が動作モードに遷移すると消費電流が増加する。このことにより、安定化容量CSの過剰電荷が放電され、出力電圧Vregは、規定の電圧Vreg−idealの電位レベルに復帰する。
このように一次電源電圧VDDの急激な上昇により、規定の電圧Vreg−ideal以上の電圧が負荷回路3に継続的に印加された場合、負荷回路3内のトランジスタのゲート酸化膜に過剰な電界がかかる。このため、負荷回路3内のトランジスタのゲート酸化膜の破壊、劣化が発生する。
特に近年、集積回路の消費電力低減のため、定電圧出力回路の差動増幅器に供給する電流を低減するようになり、差動増幅器の応答速度が遅くなっている。一方で半導体集積回路の微細化が進み酸化膜の耐圧が低下している。このため、上述した問題が顕著になってきている。
この問題に対処する技術が、特許文献2に開示されている。特許文献2の定電圧出力回路10の回路構成を図9に示す。図9に示すように、定電圧出力回路10は、定電流源20と、差動増幅器30と、PMOSトランジスタTP41と、NMOSトランジスタTN41と、抵抗素子R41〜R43と、ダイオードD41、D42とを有する。
PMOSトランジスタTP41は、電源電圧VDDと出力端子VOUT間に接続されている。NMOSトランジスタTN41は、出力端子VOUTと接地端子GND間に接続され、ゲートが差動増幅器30の出力に接続されている。抵抗素子R41、R42、ダイオードD41が、出力端子VOUTと接地端子GND間に直列に接続されている。抵抗素子R43、ダイオードD41が、出力端子VOUTと接地端子GND間に直列に接続されている。差動増幅器30は、非反転入力が抵抗素子R41、R42の中間ノードVD1、反転入力が抵抗素子R43とダイオードD42の中間ノードVD2に接続されている。なお、便宜上、上記符号「VD1」「VD2」「VOUT」は、それぞれノード名および出力端子名を示すと同時に、そのノード及び端子の電圧を示すものとする。
定電圧出力回路10は、このような接続構成により、以下のような動作を行う。まず、差動増幅器30は、ノードVD2の電位を基準電位として、ノードVD1の電位が等しくなるよう、NMOSトランジスタTN41の導通状態を制御する。このことにより、出力電圧VOUTを定電圧として出力している。このことは、以下のような式で表せる。
VD2=VD1+((VOUT−VD1)×R42/(R41+R42))
従って、電源電圧VDDの変動や定電流源21の変動によりPMOSトランジスタTP41からの過剰な電流の流れ込みが発生した場合、
VD2<VD1+((VOUT−VD1)×R42/(R41+R42))
となる。これによりPMOSトランジスタTP32のゲート電圧がPMOSトランジスタTP33の電位に対して高くなる。このため、PMOSトランジスタTP32のソースに流れこむ電流が減少し、NMOSトランジスタN32のゲート電位が下がる。よって、NMOSトランジスタTN41のゲート電位が上昇し、出力端子VOUTに流れ込んだ過剰電荷を接地端子GNDに放出し、出力電圧VOUTを所定の電圧に戻す。
上述したように、定電圧出力回路10では主としてPMOSトランジスタTP41のオン抵抗(以下Rp41とする)とNMOSトランジスタTN41のオン抵抗(以下Rn41とする)の比で出力電圧VOUTを発生させている。そのため、出力電圧VOUTが所定の電圧より高くなった場合、Rn3を低くし、出力電圧VOUTが所定の電圧より低くなった場合Rn3を高くすることによって出力電圧VOUTを所定の電位に復帰させることができ、高速に所定の電位への復帰を可能にしている。
特開2007−148862号公報 特開2004−86750号公報
しかし、図9の定電圧出力回路10ではNMOSトランジスタTN41に流れる電流分が、抵抗素子R41、R42、ダイオードD42、及び、抵抗素子R43、ダイオードD42を流れる電流以外に加算され、系全体として消費電流が増加する。
また、出力端子VOUTに接続される負荷回路の抵抗をRLとした場合、VOUT=VDD×Rp41/(Rp41+(Rn41//RL))となる。従って、RLが変化しても出力電圧VOUTを一定に保つためには(Rn3//RL)を一定に保つ必要がある。そのため、負荷回路がスタンバイ等の低消費電流モードを有し、電流を低減したとしても、その減少分をRn3で消費する必要が生じる。よって、システム全体で、消費電流削減の効果が得ることができないという問題がある。
本発明は、電源端子から供給される電源電圧を電源とし、所定の電圧を出力端子に出力する定電圧生成部と、前記電源電圧に応じた電圧が所定の変化率以上で上昇した場合、前記出力端子に対し引き抜き電流を発生させる制御部と、を有する定電圧出力回路である。
本発明にかかる定電圧出力回路は、電源電圧の変動に応じた電圧が所定の変化率以上で上昇した場合に、制御部が出力端子に対して引き抜き電流を発生させる。このことにより、所定の変化率以上で上昇した電源電圧に対する、定電圧生成部の応答の遅延により発生する出力端子の電圧上昇を防ぎ、早期に出力端子の電圧を所定の電圧に戻すことができる。
本発明にかかる定電圧出力回路は、出力電圧が所定の電圧以上になるのを防ぎ、且つ、低消費電力で動作することができる。
実施の形態1にかかる定電圧出力回路を有するシステム構成である。 実施の形態1にかかる定電圧出力回路の動作のタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる定電圧出力回路を有するシステム構成である。 実施の形態2にかかる定電圧出力回路の動作のタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる定電圧出力回路を有するシステム構成である。 実施の形態3にかかる定電圧出力回路の動作のタイミングチャートである。 従来の定電圧出力回路の構成である。 従来の定電圧出力回路の動作のタイミングチャートである。 従来の定電圧出力回路の構成である。
発明の実施の形態1
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に本実施の形態1にかかる定電圧出力回路100と、その定電圧出力回路100に接続される容量素子CSと、外部の負荷回路RLを含めたシステム構成の一例を示す。図1に示すように、定電圧出力回路100は、定電圧生成部110と、電圧変動検出部120と、放電部130と、出力端子VOUTとを有する。
定電圧生成部110は、基準電源111と、スタートアップ回路112と、差動増幅器113と、出力トランジスタTP101と、抵抗素子R101、R102とを有する。
基準電源111は、基準電源電圧Vrefを出力する。基準電源111は、例えば、バンドギャップリファレンス回路等からなる。この方式では、例えば2V以下の比較的低電圧の基準電圧を生成することができる。基準電源111から出力された基準電源電圧Vrefは差動増幅器113の非反転入力に入力される。
スタートアップ回路112は、一次電源VDDの電源投入と同時に基準電源111を正常動作させるためのものである。例えば、基準電源111が、バイアス用に定電流源を内蔵している場合、この定電流源は、カレントミラー接続された複数のトランジスタで構成される。この定電流源のカレントミラー回路は、入力カレントミラートランジスタが定常バイアス状態にならない限り動作しない。このため、スタートアップ回路112は、電源投入と同時に定電流源のカレントミラー回路をバイアスして、基準電源111が正常動作させる機能を有する。
差動増幅器113は、非反転入力が基準電源111、反転入力が抵抗素子R101とR102の中間ノードであるノードA、出力が出力トランジスタTP101のゲートに接続されている。差動増幅器113は、後述する電位Vinと、基準電源電圧Vrefに応じて電圧Vampを出力する。差動増幅器113には、高電位側電源として一次電源電圧VDD、低電位側電源として接地電圧GNDが供給される。なお、上述した基準電源111、スタートアップ回路112も高電位側電源として一次電源VDD、低電位側電源として接地電圧GNDが供給される。また、便宜上、上記符号「VDD」「GND」は、それぞれ一次電源電圧、接地電圧を示すと同時に、その端子名を示すものとする。また、出力端子VOUTからの出力電圧をVregとする。
出力トランジスタTP101は、PMOSトランジスタで構成される。出力トランジスタTP101は、ソースが一次電源端子VDD、ドレインが出力端子VOUT、ゲートが差動増幅器113の出力に接続される。
抵抗素子R101は、一端が出力端子VOUT、他端がノードAに接続される。抵抗素子R102は、一端がノードA、他端が接地端子GNDに接続される。ここで、抵抗素子R101、R102の中間ノードであるノードAの電位をVinとする。
以上のような構成の定電圧出力回路100は、出力端子VOUTから出力される電圧Vreg(以下、出力電圧Vregと称す)を抵抗素子R101、R102で分圧し、差動増幅器113の反転入力にフィードバックしている。このため、定電圧出力回路100は、出力電圧Vregが規定の電圧Vreg−idealとなるように動作する。
電圧変動検出部120は、容量素子C101と、抵抗素子R103とを有する。容量素子C101は、一端が一次電源端子VDD、他端がノードBに接続される。抵抗素子R103は、一端がノードB、他端が接地端子GNDに接続される。ノードBの電位をVsbとして、放電部130へ出力する。この電圧Vsbは、一次電源VDDの変動に応じてレベルが変化する。
放電部130は、NMOSトランジスタTN101、TN102を有する。NMOSトランジスタTN101は、ドレインが出力端子VOUT、ソースがノードC、ゲートがノードBに接続される。NMOSトランジスタTN102は、ドレインがノードC、ソースが接地端子GND、ゲートが負荷回路RLに接続される。よって、ノードBの電圧Vsbに応じて、NMOSトランジスタTN101の導通状態が制御される。
負荷回路RLは、出力端子VOUTに接続され、定電圧出力回路100が出力する出力電圧Vregを電源電圧として動作する外部負荷回路である。負荷回路RLは、マイクロコントローラ等の所定の機能を有する回路ブロックであり、通常動作を行う通常動作モードと、スタンバイ等の省電力動作モードを有している。以下では、負荷回路RLがスタンバイモードを利用する場合を例にして説明を行う。但し、負荷回路RLが、スタンバイモードに限らず、その他の低消費電力動作状態となる場合であっても、本実施の形態で適用可能である。なお、スタンバイモード時では、負荷回路RLの消費電流が減少する。負荷回路RLは、通常動作モード時にはロウレベル、スタンバイモード時にはハイレベルの論理を有するスタンバイ信号を出力する。
容量素子CSは、出力端子VOUTと接地端子GND間に接続される。容量素子CSは、出力端子VOUTの供給する電圧が変動しないための安定化容量として機能する。
上述した、定電圧出力回路100の動作について図面を参照しながら詳細に説明する。図2に定電圧出力回路100の動作を説明するタイミングチャートの一例を示す。図2に示すように、時刻t0において、一次電源VDDが電源投入される。このとき、出力電圧Vregを抵抗素子R101、R102で分圧した電圧、つまりノードAの電圧Vinは基準電源電圧Vrefより低い。このため、差動増幅器113の出力電圧Vampはほぼ接地電圧GNDレベルとなり、出力トランジスタTP101がオン状態となる。よって、出力端子VOUTから出力される出力電圧Vregは、一次電源電圧VDDに追従して上昇する。出力電圧Vregが上昇すると、ノードAの電圧Vinも高くなる。この電圧Vinと基準電源電圧Vrefの電圧差に応じて、差動増幅器113の出力電圧Vampが変化する。この電圧Vampに応じて出力トランジスタTP101の導通状態、つまりオン抵抗が変化する。
時刻t1において、出力電圧Vregが規定の電圧Vreg−idealで安定する。なお、実際には差動増幅器113の応答時間分のオーバーシュードがあるため減衰振動しながら安定にむかう。このため、時刻t2付近で出力電圧Vregが安定することになる。
一方、時刻t1では、負荷回路RLは、スタンバイモードに入っていないためスタンバイ信号はロウレベルにある。従って、NMOSトランジスタTN102がオフである。よって、出力電圧端子VOUTと接地端子GNDは遮断されている。このため、図7の従来の定電圧出力回路1と同様の動作を行う。つまり、時刻t1以降は、一次電源電圧VDD(もしくはVin)と出力電圧Vregの差と負荷回路RLの消費電流に応じて差動増幅器113の出力電圧Vampが変化する。このことにより、出力トランジスタTP101のオン抵抗が変化し、出力電圧Vregが一定の電圧に保たれる。
時刻t2まで一次電源電圧VDDが上昇し、その後一定になる。このとき、ノードBの電位Vsbも時刻t2まで上昇する。時刻t2以降では、一次電源電圧VDDが一定となるため、容量素子C101に抵抗素子R103を介して充電が行われる。これに応じてノードBの電位Vsbは低下する。よって、NMOSトランジスタTN101の導通状態も変化するが、NMOSトランジスタTN102がオフ状態のため、定電圧出力部110の動作に影響がない。
時刻t3で一次電源電圧VDDが低下し始める。これに応じて、一次電源電圧VDDと出力電圧Vregとの電位差が小さくなる。よって、差動増幅器113の出力電圧Vampも低下し、出力トランジスタTP101の導通状態が制御される。結果として出力電圧Vregが一定電圧を保持される。
時刻t4で、負荷回路RLが消費電力の小さいスタンバイモードに遷移する。以降、時刻t11まで負荷回路RLがスタンバイモードとなるため、スタンバイ信号がハイレベルとなる。このため、NMOSトランジスタTN102がオン状態となる。なお、負荷回路RLがマイクロコントローラ等を内蔵しているセットである場合、電源スイッチが切られた場合のデータ保持等を目的にスタンバイモードが頻繁に用いられる。このように、時刻t4にスタンバイモードに遷移した瞬間、負荷回路RLに供給する電流が減少し、出力電圧Vregが上昇する。このため、差動増幅器113の出力電圧Vampも、追従して電位が上昇し、出力電圧Vregを一定に保持する。但し、本例のタイミングチャートではさらに一次電源電圧VDDが低下している。よって、再び、差動増幅器113の出力電圧Vampが低下し、出力電圧Vregを一定の電圧に保持する。
時刻t5で一次電源電圧VDDが、規定の電圧Vreg−idealを下回る。このため差動増幅器113の出力電圧Vampは出力できる最低電圧で一定となり、出力電圧Vregは一次電源電圧VDDに応じて低下する。
時刻t6で一定になった後、時刻t7で一次電源電圧VDDが急激に立ち上がる。このように、所定の変化率以上で一次電源電圧VDDが一定レベル以上上昇すると、差動増幅器113による応答の遅延のため、電圧Vampの電圧変化が間に合わない。このため、出力電圧Vregが規定の電圧Vreg−ideal以上に上昇する。またノードBの電圧Vsbが、容量素子C101と抵抗素子R103との充電特性により一次電源電圧VDDに応じて上昇する。
時刻t8で、NMOSトランジスタTN101のゲート電圧Vsbがスレッシュホールド電圧Vt101を越え、NMOSトランジスタTN101が導通状態となる。また、NMOSトランジスタTN102が導通状態である。このため、出力端子VOUTと接地端子GNDが、放電部130のNMOSトランジスタTN101、TN102を介して接続される。よって、放電部130が出力端子VOUTの過剰電荷の放電を行う。このことにより、出力電圧Vregが低下する。
時刻t9で、一次電源電圧VDDの上昇が止まるため、出力電圧Vregの電位上昇も止まる。一方、放電部130により出力端子VOUTが放電されているため、出力電圧Vregは規定の電圧Vreg−ideal以下に電圧が低下する。但し、同時に容量C101の一端、つまり、一次電源端子VDD側の電極の電圧上昇も止まる。このため、容量C101が充電されるに従いノードBの電圧Vsbが低下し、NMOSトランジスタTN101のオン抵抗が増加する。このことにより、出力端子VOUTからの放電は緩やかになる。
時刻t10において、電圧Vsbがスレッシュホールド電圧Vt101を下回り、NMOSトランジスタTN101がオフ状態になる。つまり、放電部130の動作が停止する。その後、一次電源電圧VDDの電圧変動がないため、出力電圧Vregは規定の電圧Vreg−idealと等しい電圧で安定する。
時刻t11において、負荷回路RLは、スタンバイモードから通常動作モードに復帰する。以降、定電圧出力回路100は、従来の定電圧出力回路1と同様の動作を行い、出力電圧Vregが、規定の電圧Vreg−idealと等しい電圧で継続して出力される。
ここで、図9の従来の定電圧出力回路10は、2つの負荷回路Rin(抵抗素子R41、R42、ダイオードD41を直列接続した回路と抵抗素子R43、ダイオードD42を直列接続した回路)の出力(VD1、VD2)を入力とする差動増幅器30がNMOSトランジスタTN41の導通状態を制御している。よって、上記VD1、VD2の電位差に応じて、NMOSトランジスタTN41の導通状態を変化させ、出力端子VOUTからの過剰電位を放電させ、出力電圧VOUTを一定に保っている。この回路構成では、PMOSトランジスタTP41に流す電流を、出力端子VOUTに接続する外部負荷回路RL(例えばマイクロコントローラ等)の消費電流と、上記2つの負荷回路Rinの消費電流の合計の最大値に設定する必要がある。また、定電圧出力回路10は、外部負荷回路RLがスタンバイモードになって、消費電流が減った場合、NMOSトランジスタTN41に流す電流を増加させなければならない。よって、外部の負荷回路を含めたシステム全体では消費電流は一定となるため、減らすことができない。
実施の形態1にかかる定電圧出力回路100は、通常動作モード時の出力電圧Vregを、出力トランジスタTP101と、直列接続された抵抗素子R101、R102により行っている。このため、スタンバイモード等により外部負荷回路RLの消費電流が減った場合、差動増幅器113からの出力Vampが上昇し、出力トランジスタTP101のオン抵抗を増加する。このことにより、システム全体の消費電流を減少させる。そして、一次電源電圧VDDの電圧上昇の傾きが一定レベルを超えたときのみ、電圧変動検出部120のノードBの電位Vsbが上昇する。このことにより、放電部130のNMOSトランジスタTN101が導通し、出力端子VOUTの過剰電荷を接地端子GNDに放電させる。よって、定電圧出力回路100は、一次電源電圧VDDの変動時のみ一時的にシステム全体の消費電流が増加するものの、外部負荷回路RLの消費電流が減った場合を含め、当該定電圧出力回路100を含めたシステム全体の定常的な消費電流を従来に比べ削減することが出来る。
発明の実施の形態2
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。図3に本実施の形態2にかかる定電圧出力回路200と、その定電圧出力回路200に接続される容量素子CSと、外部の負荷回路RLを含めたシステム構成の一例を示す。図3に示すように、定電圧出力回路200は、基準電源111と、スタートアップ回路112と、差動増幅器113と、電圧変動検出部120と、放電部230と、出力他トランジスタTP101と、抵抗素子R101、R102、R104と、出力端子VOUTとを有する。また、放電部230は、NMOSトランジスタTN101、TN102、TN104を有する。
なお、図に示された符号のうち、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同じか又は類似の構成を示している。本実施の形態2では、実施の形態1との変更点のみの説明を行う。なお、その他の構成は実施の形態1の定電圧出力回路100と同じであるため、説明は省略する。
抵抗素子R101、R102、R104は、出力端子VOUTと接地端子GNDとの間に直列接続される。抵抗素子R101は、一端が出力端子VOUT、他端がノードAに接続される。抵抗素子R102は、一端がノードA、他端がノードDに接続される。抵抗素子R102は、一端がノードD、他端が接地端子GNDに接続される。ここで、ノードAの電位をVin1、ノードDの電位をVin2とする。
電圧変動検出部120の容量素子C101の一端が出力端子VOUT、他端がノードBに接続される。よって、ノードBの電位Vsbは、出力端子VOUTの出力電圧Vregの変動によりレベルが変化する。
放電部230は、NMOSトランジスタTN101、TN102、TN103を有する。NMOSトランジスタTN103は、ドレインが出力端子VOUT、ソースがノードE、ゲートがノードDに接続される。NMOSトランジスタTN101は、ドレインがノードE、ソースがノードC、ゲートがノードBに接続される。NMOSトランジスタTN102は、ドレインがノードC、ソースが接地端子GNDに接続され、ゲートにスタンバイ信号が入力される。ここで、NMOSトランジスタTN101、TN102、TN103のスレッシュホールド電圧Vt101、Vt102、Vt103とし、本実施の形態2では同じ値であるものとする。
定電圧出力回路200のその他の構成は、実施の形態1の定電圧出力回路100と同様なため説明は省略する。
上述した定電圧出力回路200の動作について図面を参照しながら詳細に説明する。図4に定電圧出力回路200の動作を説明するタイミングチャートの一例を示す。なお、最初の電源立ち上げ時の各部の動作は実施の形態1の定電圧出力回路100とほぼ同じなので説明を省略する。図4に示すように、時刻t0において、負荷回路RLがスタンバイモードになる。このため、出力電圧Vregは、一瞬上昇した後、規定の電圧Vreg−idealに戻って安定する。また、負荷回路RLがスタンバイモードのため、スタンバイ信号はハイレベルとなり、NMOSトランジスタTN102がオン状態となる。
時刻t1で一次電源電圧VDDが低下をはじめる。出力電圧Vregは、最初は一定であるものの、一次電源電圧VDDが規定の電圧Vreg−idealに近づくに従い、出力トランジスタTP101のオン抵抗により、一次電源電圧VDDの低下以上に低下する。このとき、電圧変動検出部120のノードBの電圧Vsbは、接地電圧GND以下になり、放電部230内のNMOSトランジスタTN101はオフ状態を継続する。このため、出力端子VOUTと接地端子GNDは遮断されたままであり、定電圧出力回路200は通常動作を続け、システムへの影響は無い。
時刻t2で一次電源電圧VDDが一定となる。このとき、出力電圧Vregも一定電圧で安定する。そのため、電圧変動検出部120の出力Vsbは、抵抗素子R103を経て容量素子C101に充電された過剰電荷を放電する。その後、接地電圧GNDレベルに復帰し、安定する。このとき、出力電圧Vregを抵抗素子R101、R102と抵抗素子R104で抵抗分割した電圧、つまり、ノードDの電圧Vin2はNMOSトランジスタTN103のスレッシュホールド電圧Vt103を上回っている。
時刻t3で実施の形態1と同様、所定の変化率以上で一次電源電圧VDDが上昇する。それに従って、出力電圧Vregも上昇する。この出力電圧Vregの上昇に伴い、電圧変動検出部120のノードBの電圧Vsbが上昇する。そして、時刻t4で、電圧VsbがNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を越え、オン状態となる。このため、出力端子VOUTと接地端子GNDとが導通し、放電部130が放電動作を行う。このことにより、出力電圧Vregの電圧上昇を抑制する。
その後、出力電圧Vregが規定の電圧Vreg−idealに近づくと差動増幅器113の出力電圧Vampが上昇し、出力電圧Vregを規定の電圧Vreg−idealで安定させる。そのため、電圧変動検出部120のノードBの電圧Vsbは容量素子101と抵抗素子R103の放電特性に従い低下を始める。そして、時刻t5で、電圧VsbがNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101以下になり、NMOSトランジスタTN101がオフ状態になる。よって、出力端子VOUTと接地端子GNDが遮断され、放電部230は放電動作を停止する。その後、電圧Vsbは接地電圧GNDレベルで安定する。
時刻t6で一次電源電圧VDDが低下を始める。このとき、時刻t1と同様に各部の電圧も変化する。例えば、一次電源電圧VDDの低下に従ってノードAの電位Vin1も低下する。電位Vin1が基準電源電圧Vref以下になり、差動増幅器113の出力電圧Vampも低下し、時刻t7では、差動増幅器113の出力電圧Vampが接地電圧GNDレベルになる。このとき、出力トランジスタTP101は、オン状態となる。よって、出力電圧Vregは、一次電源電圧VDDの低下に従って低下する。
時刻t8で一次電源VDDの電圧が一定となる。しかし、一次電源電圧VDDの電圧低下が大きい場合、同様に出力電圧Vregも大きく低下し、ノードDの電位Vin2がNMOSトランジスタTN103のスレッシュホールド電圧Vt103を下回ってしまう。この場合、NMOSトランジスタTN103はオフ状態となり、放電部230の放電動作は、出力電圧Vregの電圧値に関わらず停止する。
時刻t9で、一次電源電圧VDDが再び所定の変化率以上で一次電源電圧VDDが上昇を始める。これに従い、出力電圧Vregも上昇する。このとき、放電部230は放電動作をしていない。よって、出力電圧Vregは、ほぼ一次電源電圧VDDの変化と同じ傾きで上昇する。
時刻t10で、電圧変動検出部120のノードBの電圧VsbがNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を上回り、NMOSトランジスタTN101がオン状態となる。しかし、ノードDの電位Vin2がNMOSトランジスタTN103のスレッシュホールド電圧Vt103を下回っているため、NMOSトランジスタTN103はオフ状態であり、放電部230は放電動作をしない。よって、出力電圧Vregは、ほぼ一次電源電圧VDDの変化と同じ傾きで上昇する。
更に出力電圧Vregが上昇すると、時刻t11で、電圧Vin2がNMOSトランジスタTN103のスレッシュホールド電圧Vt103を上回る。このため、NMOSトランジスタTN103がオン状態となり、放電部230は放電動作を開始する。出力端子VOUTと接地端子GNDが導通し、出力端子VOUTの電荷が接地電圧端子GNDに放電される。よって、出力電圧Vregの電圧上昇が抑圧される。
そして、一次電源電圧VDDの電圧上昇が終了するが、差動増幅器113の応答時間まで出力電圧Vregは上昇を継続し、放電部230の放電動作も継続する。よって、その出力電圧Vregの電圧上昇は抑制されたものとなる。その後、電圧変動検出部120のノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103の放電特性に従い低下する。
そして、時刻t12で、ノードBの電圧Vsbは、NMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を下回り、NMOSトランジスタTN101がオフ状態となる。よって、放電部230の放電動作が停止する。
時刻t13以降は、スタンバイモードから通常動作モードとなり、従来の定電圧出力回路1と同様の動作となり、出力電圧Vregは、規定の電圧Vreg−idealと等しい電圧で安定する。
ここで、実施の形態1の定電圧出力回路100は、一次電源電圧VDDの変化に応じて、放電部130の放電動作を制御していた。それに対して、本実施の形態2の定電圧出力回路200は、出力電圧Vregを電圧変動検出部120に入力し、出力電圧Vregの変化に応じて、放電部230の放電動作を制御し、これにより、出力端子VOUTの過剰電荷を放電するようにした。
また、電源立ち上げ時等において、出力電圧Vregが接地電圧GND付近から立ち上がる際、放電部230が放電動作する場合がある。このため、所定の出力電圧Vregでは、放電部230が放電動作を行わないよう、出力電圧Vregを抵抗分割したノードDの電圧をゲートに入力するNMOSトランジスタTN103を追加し、電源立ち上げ時の放電動作を抑制した。このように、出力電圧Vregの変化を観測するため、実施の形態1で発生する、一次電源電圧VDDと出力電圧Vregに電位差があるときの一次電源電圧VDDの変動による不要な放電動作を抑制することができる。
発明の実施の形態3
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態3について、図面を参照しながら詳細に説明する。図5に本実施の形態3にかかる定電圧出力回路300と、その定電圧出力回路300に接続される容量素子CSと、外部の負荷回路RLを含めたシステム構成の一例を示す。図5に示すように、定電圧出力回路300は、基準電源111と、スタートアップ回路112と、差動増幅器113と、電圧変動検出部320と、放電部330と、出力他トランジスタTP101と、抵抗素子R101、R102と、インバータ回路INV301と、出力端子VOUTとを有する。
なお、図に示された符号のうち、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同じか又は類似の構成を示している。本実施の形態2では、実施の形態1との変更点のみの説明を行う。なお、その他の構成は実施の形態1の定電圧出力回路100と同じであるため、説明は省略する。
インバータ回路INV301は、負荷回路RLからのスタンバイ信号を入力し、そのスタンバイ信号の論理反転した信号を出力する。
電圧変動検出部320は、容量素子C101と、抵抗素子R103、R105と、NMOSトランジスタTN104とを有する。容量素子C101は、一端が一次電源端子VDD、他端がノードBに接続される。抵抗素子R103は、一端がノードB、他端が接地端子GNDに接続される。NMOSトランジスタTN104は、ドレインがノードB、ソースが抵抗素子のR105の一端に接続され、ゲートにインバータ回路INV301の出力信号が入力される。抵抗素子R105は、一端がNMOSトランジスタTN104のソース、他端が接地端子GNDに接続される。ノードBの電圧をVsbとする。
放電部330は、NMOSトランジスタTN101を有する。NMOSトランジスタTN101は、ドレインが出力端子VOUT、ソースが接地端子GND、ゲートがノードBに接続される。
定電圧出力回路300のその他の構成は、実施の形態1の定電圧出力回路100と同様なため説明は省略する。
上述した定電圧出力回路300の動作について図面を参照しながら詳細に説明する。図6に定電圧出力回路300の動作を説明するタイミングチャートの一例を示す。なお、最初の電源立ち上げ時の各部の動作は実施の形態1の定電圧出力回路100とほぼ同じなので、説明を省略する。ここでは、定電圧出力回路300のスタンバイモード時(図6中の「Stand−by」の期間)の動作と通常動作モード時(図6中の「RUN」の期間)について説明する。
ここで、図6に示すように、一次電源電圧VDDがスタンバイモード時の時刻t0〜t5に電圧の立ち上がり、立ち下がり変動を起こしている。また、通常動作モード時の時刻t6〜t9に、時刻t0〜t4と同様の電圧変動を一次電源電圧VDDが起こす。更に、通常動作モード時の時刻t9〜t15に、時刻t0〜t4の変動よりも急峻に一次電源電圧VDDが立ち上がる電圧変動が起こっている。図6は、このような一次電源電圧VDDの変動に対する、各部の動作の電圧波形を示す。
まず、図6に示すように、時刻t0で、一次電源電圧VDDが低下を始める。電圧変動検出部320では、抵抗素子R103と容量素子C101の放電特性より、ノードBの電位Vsbが低下する。このとき、負荷回路RLがスタンバイモードなので、スタンバイ信号はハイレベルである。よって、インバータ回路INV301の出力がロウレベルになり、NMOSトランジスタTN104がオフ状態となる。
また、NMOSトランジスタTN101は、ノードBの電位Vsbがスレッシュホールド電圧Vt101を下回っているためオフ状態を続ける。よって、放電部330による出力端子VOUTから接地端子GNDへの電荷の放電は無い。そのため、一次電源電圧VDDが規定の電圧Vreg−idealより高い場合は、出力電圧Vregが規定の電圧Vreg−idealを出力し、一次電源電圧VDDが規定の電圧Vreg−idealより低い場合は、出力電圧Vregが一次電源電圧VDDに応じた出力を行う。
時刻t1で、一次電源電圧VDDが安定すると、容量素子C101の電荷は抵抗素子R103を介して放電され、ノードBの電圧Vsbは接地電圧GNDレベルに復帰し、安定する。
時刻t2で、一次電源電圧VDDが実施の形態1と同様、所定の変化率以上で一次電源電圧VDDが上昇する。このとき、ノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103の充電特性により上昇する。一方、出力電圧Vregは、規定の電圧Vreg−idealになるまで、ほぼ一次電源電圧VDDとともに上昇する。また、ノードBの電圧Vsbは、一次電源電圧VDDの上昇に合わせて、容量素子C101と抵抗素子R103の充電特性により上昇を始める。
時刻t3で、ノードBの電圧VsbがNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を越える。このため、NMOSトランジスタTN101がオンし、放電部330が出力端子VOUTの電荷を放電する。そのため、出力電圧Vregの上昇が鈍化する。その後、Vreg>Vreg−idealとなっている場合、放電部330により、速やかに出力端子VOUTの電荷が放電されるため、出力電圧Vregは規定の電圧Vreg−ideal付近で安定する。
一次電源電圧VDD上昇が停止すると、ノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103の放電特性により低下し始める。時刻t4で、ノードB電圧VsbがNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を下回り、NMOSトランジスタTN101がオフし、放電部330の放電動作が停止する。その後は、従来の定電圧出力回路1と同様、規定の電圧Vreg−idealを出力する。
時刻t5で、負荷回路RLが通常動作モードに移り、スタンバイ信号がロウレベルになる。このため、NMOSトランジスタTN104がオン状態となり、ノードBと接地端子GNDが抵抗素子R105を介して接続される。しかし、このときノードBの電圧Vsbも接地電圧GNDレベルであるため、ノードBの電圧Vsbに変化は生じない。
時刻t6で、再び一次電源電圧VDDが低下を始める。ここで、NMOSトランジスタTN104がオン状態のため、ノードBの電圧Vsbは、抵抗素子R103、R105の合成抵抗と容量素子C101の放電特性により低下する。このとき、抵抗素子R103、R105の合成抵抗は、抵抗素子R103単体の抵抗値より小さくなる。このため、同じ一次電源電圧VDDの変化に対し、ノードBの電圧Vsbの変化は、負荷抵抗RLのスタンバイモードの時より緩やかになる。
時刻t7で、一次電源電圧VDDが安定すると、電圧変動検出部320の容量素子C101の電荷は、抵抗素子R103、R105を介して放電され、ノードBの電圧Vsbは接地電圧VDDレベルに復帰し、安定する。
時刻t8で、時刻t2と同様、一次電源電圧VDDが上昇を始める。このとき、ノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103、R105の合成抵抗の充電特性により上昇する。但し、抵抗素子R103、R105の合成抵抗が抵抗素子R103単体の抵抗値より小さいため、ノードBの電圧Vsbの電圧上昇は緩やかになる。よって、時刻t9で一次電源電圧VDDの電圧上昇が終了した時点でも、放電部330のNMOSトランジスタTN101がオンせず、放電部330が放電動作を行わない。しかし、この場合、負荷回路RLが動作しているため、出力電圧Vregの電圧上昇により、出力端子VOUTに蓄積された過剰電荷は負荷回路RLを通じて消費される。よって、出力電圧Vregの電位は速やかに安定する。
時刻t10、t11の各部の動作は、それぞれ時刻t6、t7の動作と同様なので説明を省略する。
時刻t12で一次電源電圧VDDが上昇を始める。このとき、ノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103、R105の合成抵抗の充電特性により上昇する。但し、一次電源電圧VDDの傾きは時刻t8のときより急峻に立ち上がる。このため、抵抗素子R103、R105の合成抵抗でも容量素子C101の充電が間に合わなくなり、時刻t13でノードBの電圧Vsbは、NMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を越え、NMOSトランジスタTN101がオンする。よって、放電部330の放電動作が開始され、出力端子VOUTの電荷の放電が始まる。
このことは、以下に示すような効果がある。上述したように、時刻t12〜t14で一次電源電圧VDDが急峻に変化する場合、差動増幅器113の応答特性により、差動増幅器113の出力電圧Vampの上昇が追いつかなくなる。そのため、出力端子VOUTからはスタンバイモード時(時刻t3〜t4)より多くの過剰電荷が供給される。このため、負荷回路RLでも電流消費が間に合わず、出力電圧Vregの上昇が起こる。しかし、本実施の形態3の定電圧出力回路300は、時刻t13に放電部330から放電を開始することにより、この出力電圧Vregの上昇を軽減する。
時刻t14で一次電源電圧VDDの電位上昇が止まる。ノードBの電圧Vsbは、容量素子C101と抵抗素子R103、R105の合成抵抗の放電特性により低下し始める。抵抗素子R103、R105の合成抵抗は抵抗素子R103単体の抵抗値より低いため、ノードBの電圧Vsbは、負荷回路RLがスタンバイモードのときより早く低下する。よって、時刻t15でNMOSトランジスタTN101のスレッシュホールド電圧Vt101を下回る。このため、NMOSトランジスタTN101がオフし、放電部330の放電動作が停止する。その後は従来の定電圧出力回路1と同様、安定化出力端子は一定電圧を出力する。
ここで、実施の形態1の定電圧出力回路100は、外部負荷抵抗RLの抵抗値が大きいとき、つまり、負荷回路RLがスタンバイモードのときのみ放電部130を動作させていた。それに対して、本実施の形態3の定電圧出力回路300は、外部負荷抵抗RLの抵抗値が比較的小さい、つまり、負荷回路RLが通常動作モードであるときも、必要に応じて放電部330の放電動作を行うようにした。
しかし、ここで、マイクロコントローラ等からなる負荷回路RLが通常動作モード中では、負荷回路RLの抵抗値が小さく、一次電源電圧VDDが上昇したとき、出力電圧Vregの上昇が抑制される。よって、スタンバイモード時と同様の放電を放電部が行った場合、出力電圧Vregが規定の電圧に安定するまでの時間が延びる場合がある。そのため、定電圧出力回路300は、一次電源電圧VDDの変動に対し、放電部330のNMOSトランジスタTN101の応答特性を変化させるため、電圧変動検出部320の抵抗素子R103に対して、直列接続された抵抗素子R105とNMOSトランジスタTN104を並列に接続している。
ことにより、定電圧出力回路300は、通常動作モード時において、一次電源電圧VDDの変動が、スタンバイモード時より急峻に変化するときのみ放電部330の放電動作を行う。また、一次電源電圧VDDの電圧の安定後も、より早く放電用のNMOSトランジスタTN101をオフすることで過剰な放電を抑制する。なお、通常動作モード中も放電部330を動作可能とするため、実施の形態1にあったスタンバイモード時のみ放電を行うスイッチであるNMOSトランジスタTN102は削除することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100、200、300 出力定電圧回路
110 基準電源
120 スタートアップ回路
130 差動増幅器
140、340 電圧変動検出部
150、250、350 放電部
TP101 出力トランジスタ
TN101〜TN104 NMOSトランジスタ
R101〜R105 抵抗素子
C101 容量素子
CS 安定化容量素子
RL 外部負荷回路

Claims (13)

  1. 電源端子から供給される電源電圧を電源とし、所定の電圧を出力端子に出力する定電圧生成部と、
    前記電源電圧に応じた電圧が所定の変化率以上で上昇した場合、前記出力端子に対し引き抜き電流を発生させる制御部と、
    を有する定電圧出力回路。
  2. 前記制御部は、前記電源電圧の変動における上昇幅が所定の値以上のとき、前記出力端子に対して引き抜き電流を発生させる
    請求項1に記載の定電圧出力回路。
  3. 前記制御部は、
    前記電源端子と接続され、前記電源電圧の上昇を検出する電源変動検出部と、
    前記電源変動検出部の検出結果に応じて、前記出力端子に対して引き抜き電流を発生させる放電部と、
    を有する
    請求項1または請求項2に記載の定電圧出力回路。
  4. 前記出力端子の電圧を電源電圧として動作する外部負荷回路が、前記出力端子に接続されており、
    前記放電部は、前記外部負荷回路が省電力モード時に出力する省電力モード信号に応じて、前記出力端子に対して引き抜き電流の発生を許可する
    請求項3に記載の定電圧出力回路。
  5. 前記電源変動検出部は、
    容量素子と、
    第1の抵抗素子と、
    を有し、
    前記容量素子は、一方の端子が前記電源端子、他方の端子が前記第1の抵抗素子の一方の端子に接続され、
    前記第1の抵抗素子は、一方の端子が前記容量素子の他方の端子、他方の端子が接地端子に接続される
    請求項3または請求項4に記載の定電圧出力回路。
  6. 前記放電部は、
    前記出力端子と接地端子間に直列に接続される第1のトランジスタと、第2のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、制御端子が前記電源変動検出部の前記容量素子と前記第1の抵抗素子の中間ノードに接続され、
    前記第2のトランジスタの制御端子には、前記省電力モード信号が入力される
    請求項5に記載の定電圧出力回路。
  7. 前記出力端子の電圧を電源電圧として動作する外部負荷回路が、前記出力端子に接続されており、
    前記電源変動検出部は、前記外部負荷回路が省電力モード時に出力する省電力モード信号に応じて、前記検出結果を変化させる
    請求項3に記載の定電圧出力回路。
  8. 前記電源変動検出部は、容量素子と、第1の抵抗素子と、第2の抵抗素子と、第3のトランジスタとを有し、
    前記容量素子は、一方の端子が前記電源端子、他方の端子が第1のノードに接続され、
    前記第1の抵抗素子は、一方の端子が前記第1のノード、他方の端子が接地端子に接続され、
    前記第3のトランジスタは、一方の端子が前記第1のノード、他方の端子が前記第2の抵抗素子の一方の端子に接続され、制御端子に前記省電力モード信号が入力される
    請求項7に記載の定電圧出力回路。
  9. 前記放電部は、前記出力端子と接地端子間に接続される第1のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、制御端子が前記第1のノードに接続され、
    請求項8に記載の定電圧出力回路。
  10. 前記制御回路は、
    前記出力端子に接続され、前記出力端子の電圧の上昇を検出する電源変動検出部と、
    前記電源変動検出部の検出結果に応じて、前記出力端子の電荷を放電させる放電部と、
    を有する
    請求項1または請求項2に記載の定電圧出力回路。
  11. 前記出力端子の電圧を電源電圧として動作する外部負荷回路が、前記出力端子に接続されており、
    前記放電部は、前記外部負荷回路が省電力モード時に出力する省電力モード信号に応じて、前記出力端子の電荷の放電動作が制御される
    請求項10に記載の定電圧出力回路。
  12. 前記電源変動検出部は、
    容量素子と、
    第1の抵抗素子と、
    を有し、
    前記容量素子は、一方の端子が前記電源端子、他方の端子が前記第1の抵抗素子の一方の端子に接続され、
    前記第1の抵抗素子は、一方の端子が前記容量素子の他方の端子、他方の端子が接地端子に接続される
    請求項10または請求項11に記載の定電圧出力回路。
  13. 前記放電部は、
    前記出力端子と接地端子間に直列に接続される第1〜第3のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、制御端子が前記電源変動検出部の前記容量素子と前記第1の抵抗素子の中間ノードに接続され、
    前記第2のトランジスタは、制御端子に前記省電力モード信号が入力され、
    前記第3のトランジスタは、制御端子に入力される前記出力端子の電圧に応じた電圧で導通状態が制御される
    請求項12に記載の定電圧出力回路。
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