JP2011178114A - 業務処理装置および業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置全体の業務に要する処理時間を減らすことを可能とする業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法を提供する。
【解決手段】業務処理装置のキャリア21の移動を制御する制御部は、媒体25が所定位置にセットされたときに、媒体25の印字桁方向の両端部の位置d、eを検知し、シリアル印字機構に媒体25に印字させて媒体搬送を開始させ、両端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングで、キャリア21を媒体25の両端部の最初の位置d、eから、印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させた後、センサ30に端部の位置f、gを再検出させ、位置d、f間の差、位置e、g間の差が許容される距離内であるかどうかを判定する。
【選択図】図10
【解決手段】業務処理装置のキャリア21の移動を制御する制御部は、媒体25が所定位置にセットされたときに、媒体25の印字桁方向の両端部の位置d、eを検知し、シリアル印字機構に媒体25に印字させて媒体搬送を開始させ、両端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングで、キャリア21を媒体25の両端部の最初の位置d、eから、印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させた後、センサ30に端部の位置f、gを再検出させ、位置d、f間の差、位置e、g間の差が許容される距離内であるかどうかを判定する。
【選択図】図10
Description
本発明は業務処理装置および業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法に関する。
通帳プリンタでは、印字ヘッドがプラテンの長手方向に沿って主走査しながら、印字ヘッドの先からニードルを突出させ、インクリボンを介してプラテン上の通帳に印字を行う。文字列が並ぶ方向である主走査方向の印字を印字ヘッドが終えると、印字送り方向である副走査方向にプラテンが動かされて通帳が副走査される。
通帳プリンタには、挿入口からプリンタ内部の印字開始位置へ連続する通帳搬送路にガイドが設けられていないタイプが存在する。近年、通帳を印字開始位置まで搬送する場合、ガイド壁に通帳を突き当てることなく、挿入口へ挿入されたときの挿入口幅方向についての通帳位置を認識しその通帳位置を印字開始の基準とする通帳プリンタが求められるようになってきている。
通帳プリンタは、縦型及び横型のいずれの通帳に対してもこれらの通帳のページが見開きにされた状態で印字を行う。見開き状態にされる通帳が横型通帳及び縦型通帳のいずれであっても、通帳が挿入口から挿入された後、搬送路上において通帳幅方向両端側にガイドが存在しない状態でこの通帳は搬送される。ガイドにより規制されずあるいは幅寄せされずに通帳が搬送されるため、搬送中の通帳には斜行が生じる可能性がある。特に通帳のページめくり処理のときに、見開き状態の通帳の上端、下端、左端、及び右端の各紙端にできるページ厚みや、通帳中央部の折り目などの段差の部分をプラテンローラが通過した場合、斜行の度合いが大きくなる。通帳が縦型及び横型のいずれであっても、通帳を所定の位置まで搬送した後、通帳プリンタは、主走査方向についての左端及び右端の二箇所の端部の位置を検出する。ページめくり処理後、あるいは段差部分へのプラテンローラの乗り上げ等が発生した場合、通帳プリンタは、通帳両端部の位置ずれが生じたかどうかを検出する必要がある。
そこで、従来、記録紙の主走査方向のいずれか一方の端部の位置を検出し、この位置と予め記憶した記録紙の幅サイズとから他方の端部の位置を求めて印字開始位置を取得するようにした印刷装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、一方の端部を検出した後この検出位置よりキャリッジを動かして他方の端部を検出して両端部の位置を求めて印字開始位置を取得するようにした画像形成装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特許文献1は単純なアルゴリズムで、印刷媒体の両面における印刷開始位置を揃えることができる印刷装置及び印刷方法を開示する。特許文献2に記載の画像形成装置は、印刷中、被記録通帳の両端部を再度検出し、再検出された端部位置がずれているときには、両端部位置を検出する。この画像形成装置は、通帳の端部を検出するセンサを有し、印刷開始時と印刷中の時とで通帳を走査して通帳の両端を検出し、通帳搬送時に生じるずれに対応させている。
しかしながら、上述した従来技術では、ドット印刷、画像の光学的読込み、磁気情報の読取り、ページめくり、媒体の搬送といった各種の業務(以下、これらを業務と略称することがある)を実行しながら通帳の左端及び右端を検出する。媒体の端を検出する回数が増加していくと、業務の全体の処理時間も増加する。特許文献2に記載の画像形成装置では、キャリッジを全往復動範囲で移動させて記録紙の両端部を検出し、記録紙を所定量搬送し、及び両端部を再検出するといった処理を繰返すため、通帳が装置に挿入され、通帳が印字された後、挿排出口から通帳が排出されるまで時間がかかるという問題がある。印字ヘッドが移動している間、印字業務を行えない。検出回数の頻度が高いため、印字業務以外の業務の処理時間が長い。特に印字行数が多い場合、処理時間の遅延が生じる。ユーザが通帳を挿排出口に差入れてから排出されるまで長い時間を要する。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、印字ヘッドを往復移動させて印字するシリアル印字機構を有するタイプの装置において、シリアル印刷等、装置全体の業務に要する処理時間を減らすことを可能とする業務処理装置および業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、媒体を搬送する搬送部と、この搬送部による前記媒体の搬送方向と交叉する印字桁方向に往復動するキャリア、このキャリアに搭載された印字ヘッド、この印字ヘッドに対向配置されたプラテン、およびこのプラテンに沿って前記印字ヘッドを前記キャリアを介して前記印字桁方向で往復動させる駆動機構を有するシリアル印字機構と、このシリアル印字機構の前記キャリアに設けられ、前記媒体の前記印字桁方向の少なくとも一方の端部の位置を検知するセンサと、このセンサが検知した前記一方の端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングでトリガ信号を出力するタイミング生成部と、このタイミング生成部からの前記トリガ信号により前記センサを動作させ、前記キャリアの移動を制御する制御部と、を備え、この制御部は、前記トリガ信号を受けると、前記キャリアを前記一方の端部の最初の位置から、前記印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させた後、前記センサに前記一方の端部の位置を再検出させ、再検出した位置および前記最初の位置の間の差が許容される距離内であるかどうかを判定することを特徴とする業務処理装置が提供される。
また、本発明の別の一態様によれば、(a)媒体の搬送方向と交叉する印字桁方向に往復動するキャリア、このキャリアに搭載された印字ヘッド、この印字ヘッドに対向配置されたプラテン、およびこのプラテンに沿って前記印字ヘッドを前記キャリアを介して前記印字桁方向で往復動させる駆動機構を有するシリアル印字機構の前記キャリアにセンサを設け、(b)前記キャリアの移動を制御する制御部が、前記媒体が媒体搬送方向下流の所定位置にセットされたときに、前記センサに前記媒体の前記印字桁方向の両端部のうち少なくとも一方の端部の位置を検知させ、(c)前記制御部が、前記シリアル印字機構に前記媒体への印字を行わせて媒体搬送を開始させ、(d)前記制御部が、前記一方の端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングで、前記キャリアを前記媒体の前記一方の端部の最初の位置から、前記印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させ、前記センサに前記一方の端部の位置を再検出させ、(e)前記制御部が、再検出した位置および前記最初の位置の間の差が許容される距離内であるかどうかを判定することを特徴とする業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法が提供される。
本発明によれば、装置が媒体に対して実行する業務の全体に要する処理時間を減らすことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る業務処理装置および業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法について、図面を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
本発明の実施の形態に係る業務処理装置は冊子状の被印字媒体に対し、装置内での搬送、印字、磁気情報や電子的情報の読取り、ページめくりといった複数の業務を実行する装置である。この業務処理装置は、シリアル印字を行う機能を有するシリアルドットプリンタ(シリアルドットインパクトプリンタ)を含む装置である。業務処理装置は例えば冊子状の通帳に対して印字を行う通帳プリンタである。
本発明の実施の形態に係る業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法は、この通帳プリンタが見開き状態にされた通帳を通帳搬送方向に搬送しているときに、通帳搬送方向と直交する通帳幅方向の通帳両端部、即ち左端及び右端のうちの少なくとも一方の端部の位置ずれを検出する方法である。この位置ずれ検出方法は、予め定めた基準タイミングにおいて通帳プリンタが通帳の主走査方向の両端部の位置ずれを検知した場合、印字ヘッド及び通帳のいずれも動かさずに、位置がずれた状態の通帳に、印字データの先頭文字の位置を補正して合わせるようにしている。位置ずれが生じた後のヘッド、通帳間の位置関係をそのまま用いて印字データ内の先頭文字位置を補正することによって印字を続行し、全体の業務処理のスピードアップを図るようにしている。
図1は本実施形態に係る情報処理装置の要部構成図である。同図には通帳搬送方向と直交する方向から見た通帳プリンタ1の側方断面が示されている。
通帳プリンタ1は、通帳を挿入し排出するための挿排出口11と、取引内容が印字される伝票を挿入し排出するための挿排出口12と、搬送路15、16、17と、これらの搬送路15、16、17に設けられた複数の搬送ローラ対19(搬送部)と、搬送路15、16の合流部よりも奥行き側に設けられ、通帳情報の読取り及び読取りした画像による文字認識を行う光学スキャナ/OCR装置(光学スキャナ及びOCR装置)20とを備える。
更に通帳プリンタ1は、これらの搬送ローラ対19によって搬送力される通帳の搬送方向下流側に設けられたドットインパクト方式の印字ヘッド23を有するキャリア21と、この印字ヘッド23と搬送路17を挟んで対向配置されたプラテン26と、通帳の磁気ストライプから磁気データの読取り及び磁気ストライプへの磁気データの書込みを行う磁気処理部37と、冊子状の通帳のページめくりを行うページめくり機構35と、ホストコンピュータなどの上位装置との間で通信を行う通信部36と、印字位置の補正プログラムを保持するROM38と、これらの各部を制御する制御部40とを備える。
挿排出口11に通帳が挿入されたことを光感応式の挿入センサ39が感知すると、通帳プリンタ1は、搬送路15、16にとって共通の搬送路17に通帳を搬送し、搬送路17上の決められた位置にまで引込み、印字ヘッド23を通帳搬送方向と直交する方向に往復動させて印字処理を行う。通帳には例えば図2(a)に示すような横型通帳が用いられる。横型通帳では、見開きの各ページ(上ページ/下ページ)が通帳搬送方向に並ぶ。見開き状態の通帳が挿排出口11の水平開口に筐体外から挿入されると、通帳プリンタ1は、綴じ目を通帳搬送方向とほぼ直交させたままこの横型の通帳を筐体内部へ引込む。
下側の挿排出口11に対応する位置には下側台座13が形成されており、挿排出口12に対応する位置には上側台座14が形成されている。下側台座13の上面に沿わせて通帳をユーザが差入れる。下側台座13の上面には装置内から装置外へ排出された通帳が載置される、
挿排出口11には装置奥行き方向へ伸びる搬送路15が連続して形成されており、上方の挿排出口12にも奥行き方向へ伸びる搬送路16が連続して形成されている。搬送路15の水平搬送路面に対してスロープを有する搬送路16の搬送路面が傾斜角度をもって合流しており、合流後の搬送路17が更に装置後方へと伸びている。搬送路合流部には、搬送路17に対して搬送路15、16を選択的に切換えるブレード18が設けられている。ブレード18は、制御部40によって通帳の搬送方路を切換えられる。
挿排出口11には装置奥行き方向へ伸びる搬送路15が連続して形成されており、上方の挿排出口12にも奥行き方向へ伸びる搬送路16が連続して形成されている。搬送路15の水平搬送路面に対してスロープを有する搬送路16の搬送路面が傾斜角度をもって合流しており、合流後の搬送路17が更に装置後方へと伸びている。搬送路合流部には、搬送路17に対して搬送路15、16を選択的に切換えるブレード18が設けられている。ブレード18は、制御部40によって通帳の搬送方路を切換えられる。
これら搬送路15、16、17に沿って、複数の搬送ローラ対19が通帳を搬送する。上側の各ローラは正逆回転可能な駆動ローラであり、下側の各ローラは各駆動ローラと対向配置された回転自在な従動ローラである。駆動ローラ及び従動ローラは一対の搬送ローラ対19を構成する。各搬送ローラ対19はそれぞれ隣接する別の搬送ローラ対19の駆動ローラ及び従動ローラ間のニップに向けて通帳を誘導する。搬送ローラ対19は、この搬送ローラ対19によって厚みの異なる通帳を狭持して同じ搬送路にて往復動作させる。これらの駆動ローラは図示しないステッピングモータを駆動源とする。各駆動ローラが正逆両方向に回転すると、搬送ローラ対19は下側台座13にセットされた通帳を装置内部方向へあるいは排出方向へと搬送する。
また、搬送路17の上流から下流にかけて、キャリア21、プラテン26、ROM38を有する制御部40が設けられる。プラテン26の桁長さ方向は印字桁方向である。ROM38は、通帳の種類、通帳種別ごとの通帳形状、サイズ、走査方向、印字開始位置、及び印字される範囲情報なども記憶する。制御部40は、搬送ローラ対19を回転させることにより通帳を副走査し及び印字ヘッド23を主走査方向に移動させ、この印字ヘッド23に対して上位装置からの印字データをシリアル転送する。制御部40は、光学スキャナ/OCR装置20が検出した通帳の金融機関名などの文字情報により通帳の種類を取得する。制御部40、光学的に取得した通帳の種類と、磁気的に読取ったデータからROM38の通帳情報をルックアップして取得した通帳の種類とを比較して、挿入された通帳が取扱い可能な冊子であるかどうかを判定する。
図3はキャリア21の正面図である。同図の左右方向は主走査方向を表す。図4はシリアル印字機構の要部斜視図である。図4には印字ヘッド23とプラテン26との位置関係が示されている。図4の29はシリアル印字機構である。30はこのシリアル印字機構29のキャリア21に設けられ、通帳の端部の有無を検出するセンサである。センサ30の取付け位置は一例であり種々の位置を選択できる。
図3において、キャリア21に駆動力が伝達されると、このキャリア21は主走査方向に動かされる。このキャリア21にはヘッドホルダ22が設けられ、このヘッドホルダ22を介してインパクト式の印字ヘッド23が取付けられている。印字ヘッド23はノーズ24を有し、ノーズ先端部24aから複数本のニードルが駆動信号により選択的に突出するようになっており、インクリボンを介してニードルのインパクト力によって通帳25にドットを形成する。キャリア21による主走査方向への移動と、駆動ローラ19a及び従動ローラ19bによる通帳25の副走査方向への移動とによって文字、画像等の印字が行われる。印字ヘッド23の下方には上下揺動式のプラテン26が対向配置されており、プラテン26の上面は通帳25を非印字面側で保持している。印字ヘッド23は、キャリア21内に取付けられた圧縮バネ27の弾性力によってプラテン26側に付勢されている。プラテン26は、スプリングの弾性復元力により上方に付勢され且つその付勢方向に動く範囲内にはストッパが設けられており、このストッパがプラテン26の上方への変位量を制限するようになっている。
また、印字ヘッド23のノーズ24には、それぞれのローラ軸が通帳搬送方向に平行になるようにして2個のプラテンローラ28が取付けられている。各プラテンローラ28は、ノーズ先端部24aと通帳25との間隔を、各ローラ外周面及び通帳25間での適切な接触圧が得られる間隔に設定する。これらのプラテンローラ28が正逆回転することによって印字ヘッド23は主走査方向に変位する。2個のプラテンローラ28のそれぞれのローラ外周下面はいずれもプラテン26の上面側に臨む。各ローラ外周下面の高さはともにノーズ先端部24aの下面よりも下方側に突出した位置に保持されている。その突出量は印字に適した所定値に設定されている。プラテンローラ28は、圧縮バネ27による弾性復元力を受けてプラテン26又は通帳25に当接した状態を保持し、これによってノーズ先端部24aと通帳25との間隔が常に印字に適した距離に保たれるようになっている。
また、図4に示すように、プラテン26の桁長さ方向と、キャリアシャフト32の軸長方向と、ガイドシャフト31の軸長方向とは互いに平行になるようこれらは枠体に取付けられており、キャリアシャフト32、ガイドシャフト31にはキャリア21が摺動自在に支持されている。このキャリア21はベルト駆動などによって往復動可能である。キャリア21はプラテン26の桁長さ方向に移動可能に設けられており、このキャリア21に印字ヘッド23がプラテン26と対向するように装着されている。
また、ノーズ先端部24aの下端には通帳25をプラテン26に押付けるための図示しないプレートが設けられており、このプレートと通帳25との隙間にインクリボンが供給される。プレートの中央部に形成された開口窓から印字ヘッド23のニードルが突出するようになっている。
1本のニードルは1画素を印字するドット素子である。複数本のニードルはノーズ24内で選択的に突出、後退する。xy平面で一例を述べると、y軸方向一列に複数本のニードルが配列され、これら複数本からなる1本のニードル列がx軸方向に二列以上設けられて印字ヘッド23は構成されている。制御部40は通信部36を介して上位装置からシリアル受信した印字データをRAM44に溜める。制御部40はシリアル受信データを解析してドットパターンデータに展開し、ドットパターンに対応する黒ドット、白ドットを割当てる。制御部40は印字バッファから第n列目のドット列データをリードし、このドット列データを印字ヘッド23に出力し、印字ヘッド23に縦1列分の印字を行わせる。同様にして印字ヘッド23は残りの複数列のドット列データを印字し、一文字が印字される。更に印字ヘッド23は印字桁方向に複数の文字を印字する。
センサ30が印字桁方向に印字位置のずれを検出した場合、制御部40のCPUはROM38から補正プログラムを起動しこの補正プログラムにずれ量を与える。補正プログラムはこのずれ量に基づき、RAM44の印字データの位置ズレを補正する。CPUは、印字ヘッド23に対し、補正後のドット列データを送る。
また、センサ30は通帳の端部を検知するための投受光素子である。センサ30は、下方に向けて光ビームを照射する発光ダイオード33と、この光ビームの対象からの反射光を受光するフォトダイオード34と、フォトダイオード出力を増幅する増幅回路とを有する。制御部40は、ROM38から反射光強度の大小の判定用の光強度閾値を参照し、左端及び右端のうちの少なくとも一方の位置を検出する。
図5は検出される2箇所の位置と通帳の紙端部位との対応関係を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。左右方向は主走査方向を表す。同図は搬送路上で通帳搬送方向の上流側から下流側に対峙してプラテン26を見た例が示されている。通帳25は見開きの状態にされている。
印字ヘッド23のホームポジションが左端であるとした場合、図5(a)に示すように左端に近いほうの通帳紙端の位置と、図5(b)のように左端から遠いほうの通帳紙端の位置とがセンサ30によって検出される。横型通帳では、図2(a)、図5に示すように、左側の検出位置が通帳25の左端を表す。右側の検出位置は通帳25の右端を表す。通帳プリンタ1は、印字動作に先立って、キャリア21を走行させ、センサ30に通帳25の両端辺を検出させ、通帳25の通帳幅を判定し、通帳25の印字可能領域を決定するようにしている。
通帳プリンタ1における通帳25の搬送時の位置ずれ検出方法は、最初に通帳プリンタ1が見開き状態の通帳25の一方の端部及び他方の端部の各位置を計測し、印字の開始後、予め定めた基準タイミングにて通帳25の両端部の位置を再度計測し、最初に決定した両端部各位置と、再計測した両端部各位置とを比較判定する。
この基準タイミングとは、通帳25の折り目をプラテンローラ28が通過したとき、ページめくり機構35によって通帳ページがめくられるときなど、通帳25の位置ズレが発生しやすい事象が起き得るタイミングを指す。折り目をローラが乗り上げたときなどが、予めずれの有無の判断基準として規定され、指定されてある。更に基準タイミングとして、搬送ローラ対19により通帳25の搬送方向が正逆反転するとき、所定量搬送されたとき、及びこれらの反転、搬送が何回か行われたときを規定しておく。基準タイミングとしては、ページめくりが繰返されて生じたページ厚みの段差部をプラテンローラ28が通過するときも規定しておく。
本実施形態では、通帳プリンタ1がこれらの事象を端部再検知処理の開始のトリガとして使う。制御部40はトリガ信号を出力するタイミング生成部としても機能する。CPU41、ROM38、RAM44からなるタイミング生成部は、少なくとも一方の端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングでトリガ信号を出力する。
最初の位置検出ではキャリア21が通帳幅を超える距離を主走査方向に移動する。右端については、制御部40が再度右端位置を検出する際、最初の右端検出位置を起点とし、この起点から微小距離だけ主走査方向右側又は左側にキャリア21を動かす。左端についても、制御部40は最初の左端検出位置を起点とし、再度この左端位置を検出する際、この起点から微小距離だけ主走査方向右側又は左側にキャリア21を動かす。本実施形態では、右端、左端のうちの一方を用いることによって制御部40は再検出したときの通帳25の両端部の位置を取得する。右端、左端の両方を用いて制御部40は再検出したときの通帳25の両端部の位置を取得しても良い。
図6は制御系のブロック図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。制御部40は、通帳プリンタ1の各部を集中的に制御するCPU41と、CPU41に接続されたバスライン42と、ROM38と、CPU41の作業エリアとして使われるRAM44と、上位装置47からコマンド及び印字データを受信するインターフェース46とを備える。
ROM38は具体的には、縦型、横型、何号といった通帳種別、通帳25の上端、下端、左端、及び右端の距離や、見開き状態の通帳の上ページの上端、下ページの下端、印字の禁止帯、綴じ目領域などを記憶する。ROM38は補正プログラムも格納する。
CPU41は、RAM44にカウンタ45を構築し、このカウンタ45のカウント値から通帳25の同一ページ上でのキャリア21の位置を検出する。印字ヘッド23で印字しようとする位置が検出されるようにされている。例えばカウンタ45でキャリッジモータ52の出力するパルス数をカウントするなどにより、キャリア21の印字桁方向における位置をCPU41は検出する。
制御部40は、通帳挿入を感知する挿入センサ39を含む各種センサを制御するためのセンサ制御回路48と、搬送ローラ対19への動力源となる搬送モータ51及びキャリア21への駆動源となるキャリッジモータ52を制御するモータ駆動回路50と、印字ヘッド23を制御する印字ヘッド制御回路53とが接続されている。これらの搬送モータ51、キャリッジモータ52、モータ駆動回路50と、図4のガイドシャフト31、キャリアシャフト32、ベルト、駆動力伝達部材が駆動機構を構成する。
上述の構成の通帳プリンタ1の印字ヘッド23をCPU41が制御する方法について説明する。
図7は通帳25の端部の位置ずれを検出する方法を説明するためのフローチャートである。
ステップA1において、通帳25が挿排出口11の任意の位置から挿入されたことを挿入センサ39が検知する。横型通帳の挿入は、挿排出口11の開口幅に対して綴じ部を平行にし、この綴じ部が通帳搬送方向と直交するようにする。
ステップA2において、制御部40は複数箇所の搬送ローラ対19をそれぞれ回転させ、通帳25を搬送し、通帳25を印字可能な位置にまで引込む。検知により制御部40は、カウンタ45中のステッピングモータのステップ数が設定ステップにまでなるように、通帳25を印字ヘッダ23の直下付近にまで通帳25を搬送させ、その位置を確定する。
ステップA2においては、光学スキャナ/OCR装置20は、通帳25の表紙上をスキャンし、書式枠を写し取った画像情報を生成する。磁気処理部37は、磁気ストライプから情報を読取る。光学的な情報と、磁気的に得られた情報とがチェックされ、通帳25の種別が特定される。印字を開始すべきページ上での行位置が得られる。その後、情報読取り位置から印刷開始位置まで通帳25は搬送される。ローディングが完了する。
引続き、ステップA3において、制御部40は通帳25の左端、右端の通帳両端部の検出処理を実行する。図8は所定位置まで引込まれた状態の通帳25を上方から見た図である。同図にはキャリア21に取付けられたセンサ30が加えられて示されている。17Aは搬送路17の搬送路幅での端を表す。上下が副走査方向であり、左右が主走査方向である。左右に延びる線幅はプラテン26の縁を模式的に表したものである。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。
通帳25を検出することが可能なセンサ30を搭載したキャリア21はホームポジションに停止している。制御部40は指令を出力し、キャリア21を、搬送路17の搬送路幅で一方の端からもう一方の端まで動かす。センサ30の発光ダイオード33は搬送路面へ光を所定の入射角で照射し、搬送路面にて反射した光の反射光をフォトダイオード34はこの入射角と略同じ受光角で受光する。
図9は左端及び右端をセンサ30により取得されている最中の通帳25を上方から見た図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。制御部40は光強度信号を主走査方向に沿って順次走査し、強度の変化量が大きい位置を端辺位置として検出する。
このとき、通帳25が検出され始めた時点での主走査方向についての位置をA点(dと付されたところ)とし、通帳25が検出されなくなった時点での主走査方向についての位置をB点(eと付されたところ)としてこれらの2箇所の位置を制御部40は保持する。これらのA点、B点が通帳25の端と決定され、通帳25と本体との位置関係が明確になる。
図7のステップA4において制御部40は上位装置47からの印字データをRAM44に展開し、印字位置を解析した後、印字ヘッド23に印字業務を行わせる。印字ヘッド23が1行分の文字を印字すると、制御部40は、副走査方向に1行分の距離だけ通帳25を送るようモータ駆動する。
ステップA5では、印字の最中、予め決めた基準タイミングで、端部検知処理を開始する事象が発生したかどうかを制御部40は監視し続ける(Noルート)。
例えば通帳25の折り目をプラテン26が通過するときにトリガをかける場合、CPU41はカウンタ45のカウンタ値が設定しておいた距離に達すると、通帳25が折り目の位置まで副走査されたことを検知する。ここで、カウンタ値は、最初に取得した通帳25の種別と、ROM38の情報とから、折り目までの距離を求め、この距離をカウンタ45に設定しておく。
ステップA5において、Yesルートを通り、ステップA6において、制御部40は通帳25の2つの端部位置を再度検出する。
図10は基準タイミングにて上端及び下端を再度取得されている最中の通帳25を上方から見た図である。dはA点を表す。eはB点を表す。fはA′点を表す。gはB′点を表す。初回の2点A、Bの位置間の範囲よりも外側に(初回の2点の検知位置の距離に相当するキャリア移動距離を越えて)、キャリア21は移動し、通帳25の主走査方向についての両端の位置A′点及びB′点をそれぞれ検出する。搬送路の端からB′点までの長い距離を移動せずに、B点からB′点までの微小距離をキャリア21は移動している。
ステップA7において、制御部40は検出した一方の端部の位置と、最初に取得して得た同じ端部の位置とを比較して、これらの位置の主走査方向についての差の大きさが、予め決めた許容範囲であるかどうかを判定する。許容範囲は実験や試験により決められる。
差が許容範囲内に入っている場合、制御部40は、通帳25が副走査方向で位置ズレしていない、あるいはずれ補正が必要なほどの端部位置はずれた訳でないと判断する。ステップA7のNoルートを通り、制御部40は印字ヘッド23と、通帳25との相対的な位置関係は最初の位置関係を保持していると判断する。ステップA8において、通帳プリンタ1は上位装置47からの印字データをそのまま印字する。印字が終わると処理が終わる。
ステップA7において、図10のように、検出されたA′点が初回に検出された元のA点から予め決めた設定値以上ずれていた場合、CPU41は通帳25に位置ズレが生じている、または変形していると判断する。あるいは検出されたB′点が元のB点から設定値以上ずれていた場合、CPU41は位置ズレを検知する。つまり、左端及び右端のうち、いずれか一方が設定量以上ずれたことを制御部40は検知する。また、A′点及びB′点のうち一方でも検出することができなかった場合、CPU41は位置ズレが生じた又は変形していることを判断する。
この場合、ステップA7でYesルートを通り、ステップA9において、制御部40は、RAM44から印字ヘッド23へ送る際の印字データの主走査方向の印字位置をずらす。補正プログラムは印字ヘッド23へ送られる前の印字データに対し、通帳25がずれた分だけ打ち始めの位置を補正し、補正後の印字データを印字ヘッド23に出力する。
換言すれば、制御部40は印字ヘッド23を動かす、あるいはプラテン26を駆動するといったハードウェア側を移動させない。位置ずれが検知された後の通帳25及び印字ヘッド23間の位置関係に合わせてソフトウェア処理によって印字データの主走査方向についての先頭位置を制御部40はずらすようにしている。制御部40はそのずれた分を加味し、これから印字されようとするデータの印字位置を主走査方向についてずらしずらした印字データを印字ヘッド23に送る。位置ずれが発生している場合、そのずれた量を印字データの送り側が変える。通帳プリンタ1はキャリア21の位置を元に戻さない。位置ずれが生じた後の通帳位置において、印字データの先頭位置が目的とする印字開始位置に合うようにソフトウェアが補正する。
ステップA10では制御部40は修正後の印字位置から印字を再開する。例えば一方の通帳左端が元の位置から10mmずれていた場合、その10mmずれた位置を通帳左端とし、そこから印字を始める。このような制御をずれが検知された以降、制御部40は続ける。
また、ステップA5においては、位置ズレが発生したかどうかの判断のために、制御部40は他の事象を用いてもよい。通帳25の上下見開き2ページのうち下ページ分の印字が終了した後、通帳25をページめくり機構35がめくる。このページめくりの直後、ステップA6の処理を制御部40は行うようにする。例えば印字データの量が、複数のページに亘って印字される量であることがある。1回の印字業務が、折り目よりも前半を印字した後、折り目から後半を印字するなど、印字が上下ページの前半から後半に跨っていることがある。数ページを越えるほどの大量のデータを印字する場合、上ページから下ページに亘って印字が続けられることになる。この場合、見開きのページの上下でページ厚みに差が生じる。段差が生じ、高さが低い方のページから高さが高い方のページに戻って印字を続けると、プラテンローラ28が紙面上に乗り上げる。このため折り目をローラが跨ったときを判断基準としておく。また、通帳25をめくる際、通帳25は搬送されてからページめくり処理を行われ、印字ヘッド23の下方に戻ってくる。通帳25の移動量が大きいため、ページめくり処理が生じた際も、検出処理を実行する。
以上のように、印字業務の区切りの時点で、あらかじめ指定した通帳25の位置ズレが発生しやすいタイミングで通帳プリンタ1は検出処理を実行する。厳しい印字条件が通帳プリンタ1に課されている場合、通帳プリンタ1は検出処理の頻度を高くするようにする。
本実施形態による通帳プリンタ1と従来例に係る通帳プリンタとを比較すると、通帳プリンタ1では初回に検出したA点の位置をCPU41が読出し、このA点から設定距離だけ左又は右にキャリア21を移動させるようにしている。あるいはB点の位置から設定距離だけ左又は右にキャリア21をCPU41は移動させるようにしている。従来例に係る装置は、記録紙の両端部の位置を常に検出する点で、両端のうちいずれか一方のみの位置を検出する本実施形態による通帳プリンタ1と異なる。
仮に通帳プリンタ1をA点及びB点の両方を検出するようにして検出処理の条件を同じにしたとしても、通帳プリンタ1は従来例よりも長所を有する。即ち、従来例に係る通帳プリンタは、記録紙の両端部の位置を検出する際、端部検出センサが端部位置を検出し、キャリッジを全往復動範囲で移動させて記録紙の端部の検出を実行している。従来例ではキャリッジの移動距離が長いという点で、キャリア21の移動距離が初回に取得したA点又はB点から設定距離分だけと短い距離で済むこの通帳プリンタ1と異なる。
仮に通帳プリンタ1をA点及びB点の両方を検出するようにして検出処理の条件を同じにしたとしても、通帳プリンタ1は従来例よりも尚長所を有する。即ち、従来例に係る通帳プリンタは、端部の再検出を何回も実行するなど検出処理の実行回数が多い点で、予め指定した事象が発生したときだけ端部検出処理を開始するようにしたこの通帳プリンタ1と異なる。
通帳プリンタ1では、初回の通帳25の位置を本体側が記憶して理解しているため、端部の測定の際、一回測って記憶しておいたA点又はB点よりやや離れたところから走査し始めればよい。初回に取得して記憶しておいたA点又はB点からわずかな移動量を距離として設定しておくことによって、A′点又はB′点を測り直すときにキャリア21の移動距離を小さくしておくことができる。
本実施形態による位置ずれ検出方法は、検知の時間も短縮しているという長所がある。一回測ったA点又はB点よりやや離れた位置からキャリア21を走査し直せば、A′点又はB′点の位置がわかる。搬送路の左端からわざわざA′点又はB′点の位置までキャリア21を移動させなくても良い。従って端部検出に要する処理時間を減らせる。搬送路の両サイドにガイド壁がない状況下の従来技術と通帳プリンタ1とを比較すると、処理時間で有利である。
このように、通帳プリンタ1は、通帳25の主走査方向について左右少なくとも一方の通帳端部の位置を検出した後、通帳25の位置ずれが発生しやすいタイミングでこの位置より離れた他の位置を他の端部としてキャリア21が走査し直すため、処理時間の短縮が図れる。
主走査方向のキャリア21の走査に要する時間を減らすことができるようになる。通帳25が副走査方向に搬送されている最中は印字業務を通帳プリンタ1は行えないため、主走査方向での印刷時間を短くすることは、通帳25の挿入から排出までの時間を短くすることを可能にする。通帳25の両端部の位置を通帳プリンタ1が検出したとしても、あるいは検出処理を実行する頻度を上げたとしても全体の業務の処理時間が大きくならないようにすることができる。
通帳25を検出することができるセンサ30を持つキャリア21を持ち、挿排出口11のどの位置から通帳25を挿入してもガイドや幅寄せを使用しないで業務を行う装置において、センサ30が検出した通帳25の両端の位置情報を利用し、通帳25の搬送時の通帳25のずれを検出することができるようになる。基準タイミングとして、通帳25がずれやすい動作があった後など、指定された判断基準に則して業務を行うことで、位置検出の処理時間の増加を抑えることができる。
このようにして、本実施形態に係る情報処理装置及び同装置の被印刷媒体の位置ずれ検出方法によれば、搬送路15等にて斜行する可能性を有する通帳25の姿勢を補正するガイドや規制のための部材を設けずに、印刷等、装置全体の業務に要する処理時間を減らすことが可能となる。
記録紙の主走査方向について片方の側縁部の主走査方向の位置を検出し、位置より離れた位置を他の側縁部としてキャリッジを走査し直すようにすることによって、主走査方向のキャリッジの走査に要する走行量を減らすことができるようになる。全体の印刷等の業務に要する処理時間を減らすことが可能になる。
予め保持する幅サイズの情報と、一側縁部の検出位置とを記憶し、キャリッジの走査を再開するため、記録紙の一方の端部の位置のみで走査開始位置を決めることができるようになる。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の実施形態では、業務処理装置は通帳プリンタ1だったが、本発明は、媒体に印字するシリアル印字機構を有する装置に利用可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
通帳プリンタ1は、ATM(Automated Teller Machine:現金自動預払機)やCD(Cash Dispenser)等の他の機器に組込まれたプリンタと、他の機器から独立したプリンタとのいずれに用いることが可能である。
上記実施形態では、媒体として通帳が用いられたが、所定幅にカットされ厚みを有する帳票類に対しても使用できる。上記実施形態は横型の通帳の例であるが、通帳プリンタは、図2(b)に示すように、搬送方向に沿う綴じ目を有する縦型通帳を用いることができる。縦型通帳の挿入は、挿排出口11の開口幅に対して綴じ部を直交させ、この綴じ部が通帳搬送方向と平行になるようにする。この場合、通帳プリンタ1は、通帳搬送方向と直交する方向についての通帳両端部の位置をローディングにより検出して上記例と同様な処理を行う。
また、本発明の実施の形態に係る情報処理装置は、払込書といった紙や通帳といった冊子の異種帳票を処理する複合帳票処理ユニットとして用いてもよい。例えば被印字媒体が何ページも連なる連続媒体である場合、各ページの印字が終わったら、次ページ目を印字する前に一度紙のずれが生じていないかどうかをチェックする。
通帳25に対する処理の順序は、通帳プリンタ1が用いられる業種やユーザの入力操作により変わる。光学的情報の読出し、磁気処理、ページめくり処理、印字処理等の配置を変更して実施したに過ぎない発明に対して本発明の優位性は何ら損なわれるものではない。
また、本実施の形態では装置内部に発明を実施する機能が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録通帳に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録通帳としては、ブルーレイ(登録商標)、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読取り可能な記録通帳であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
1…通帳プリンタ(業務処理装置)、11…挿排出口(挿入口)、12…挿排出口、13…下側台座、14…上側台座、15,16,17…搬送路、17A…搬送路の端、18…ブレード、19…搬送ローラ対、19a…駆動ローラ、19b…従動ローラ、20…光学スキャナ/OCR装置、21…キャリア、22…ヘッドホルダ、23…印字ヘッド、24…ノーズ、24a…ノーズ先端部、25…通帳(媒体)、26…プラテン、27…圧縮バネ、28…プラテンローラ、29…シリアル印字機構、30…センサ、31…ガイドシャフト、32…キャリアシャフト、33…発光ダイオード、34…フォトダイオード、35…ページめくり機構、36…通信部37…磁気処理部、38…ROM、39…挿入センサ、40…制御部、41…CPU、42…バスライン、44…RAM、45…カウンタ、46…インターフェース、47…上位装置、48…センサ制御回路、50…モータ駆動回路、51…搬送モータ、52…キャリッジモータ、53…印字ヘッド制御回路。
Claims (8)
- 媒体を搬送する搬送部と、
この搬送部による前記媒体の搬送方向と交叉する印字桁方向に往復動するキャリア、このキャリアに搭載された印字ヘッド、この印字ヘッドに対向配置されたプラテン、およびこのプラテンに沿って前記印字ヘッドを前記キャリアを介して前記印字桁方向で往復動させる駆動機構を有するシリアル印字機構と、
このシリアル印字機構の前記キャリアに設けられ、前記媒体の前記印字桁方向の少なくとも一方の端部の位置を検知するセンサと、
このセンサが検知した前記一方の端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングでトリガ信号を出力するタイミング生成部と、
このタイミング生成部からの前記トリガ信号により前記センサを動作させ、前記キャリアの移動を制御する制御部と、を備え、
この制御部は、前記トリガ信号を受けると、前記キャリアを前記一方の端部の最初の位置から、前記印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させた後、前記センサに前記一方の端部の位置を再検出させ、再検出した位置および前記最初の位置の間の差が許容される距離内であるかどうかを判定することを特徴とする業務処理装置。 - 前記シリアル印字機構に対して印字すべきデータを供給する上位装置と、前記印字すべきデータを記憶するバッファと、前記印字すべきデータのドットパターンを前記印字ヘッダの印字素子の配列に応じて割当てる処理部とを更に備え、
前記制御部による判定の結果が否定的である場合、前記処理部は、再検出して得られた前記一方の端部の位置に基づき、前記印字すべきデータを補正することを特徴とする請求項1記載の業務処理装置。 - 前記タイミング生成部が指定する前記基準タイミングは、冊子状の前記媒体の折り目を前記印字ヘッドが通過するとき、ページめくり機構によるページめくり処理のとき、前記搬送部による前記媒体の搬送方向が正逆反転するとき、および前記媒体のページ厚み方向の段差部を前記印字ヘッドが通過するときの少なくとも何れかのときであることを特徴とする請求項1記載の業務処理装置。
- 前記センサが最初に前記媒体の両端部それぞれの位置を検知する場合、
前記制御部は、前記トリガ信号により、最初に検知した前記両端部の間の検知位置間の距離を越える距離に亘って前記キャリアを移動させることを特徴とする請求項1記載の業務処理装置。 - 媒体の搬送方向と交叉する印字桁方向に往復動するキャリア、このキャリアに搭載された印字ヘッド、この印字ヘッドに対向配置されたプラテン、およびこのプラテンに沿って前記印字ヘッドを前記キャリアを介して前記印字桁方向で往復動させる駆動機構を有するシリアル印字機構の前記キャリアにセンサを設け、
前記キャリアの移動を制御する制御部が、前記媒体が媒体搬送方向下流の所定位置にセットされたときに、前記センサに前記媒体の前記印字桁方向の両端部のうち少なくとも一方の端部の位置を検知させ、
前記制御部が、前記シリアル印字機構に前記媒体への印字を行わせて媒体搬送を開始させ、
前記制御部が、前記一方の端部の位置ずれが生じるとして予め定めた基準タイミングで、前記キャリアを前記媒体の前記一方の端部の最初の位置から、前記印字桁方向の媒体幅に比して小さい設定距離を移動させ、前記センサに前記一方の端部の位置を再検出させ、
前記制御部が、再検出した位置および前記最初の位置の間の差が許容される距離内であるかどうかを判定することを特徴とする業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法。 - 前記制御部による判定の結果が否定的である場合、前記制御部は、再検出して得られた前記一方の端部の位置に基づき、前記印字すべきデータを補正することを特徴とする請求項5記載の業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法。
- 前記基準タイミングは、冊子状の前記媒体の折り目を前記印字ヘッドが通過するとき、ページめくり機構によるページめくり処理のとき、前記媒体の搬送方向が正逆反転するとき、および前記媒体のページ厚み方向の段差部を前記印字ヘッドが通過するときの少なくとも何れかのときであることを特徴とする請求項5記載の業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法。
- 前記制御部が前記センサに最初に前記媒体の両端部それぞれの位置を検知させた場合、
前記制御部は、前記基準タイミングで、前記キャリアを、最初に検知した前記両端部の間の検知位置間の距離を越える距離に亘って移動させることを特徴とする請求項5記載の業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法。
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JP2010046656A JP2011178114A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 業務処理装置および業務処理装置における媒体の搬送時の位置ずれ検出方法 |
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JP2015026268A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通帳処理装置および搬送制御方法 |
JP2018092650A (ja) * | 2018-02-14 | 2018-06-14 | Necプラットフォームズ株式会社 | 通帳処理装置 |
-
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