JP2020138474A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取り精度の高い一次元コード画像を印刷する。【解決手段】判断処理において、コード画像を含む画像が、用紙の搬送方向とコード画像の配列方向とが一致する向きとなるように用紙上に形成されると判断した場合であって(S1:YES)、一の走査処理によってコード画像の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像を形成する最後の走査処理とならないときには(S4:YES)、一の走査処理におけるコード画像の記録終了位置を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、用紙上で搬送方向の上流に向かって単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の非印刷領域のうちで最も幅の広い非印刷領域内の位置に決定する位置決定処理(S8、9、11、12)を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、一次元コード画像を印刷する画像形成装置及びプログラムに関する。
一次元コード(バーコード)の規格には、バー及び隣り合う2つのバーの間のスペースの幅の比率が規定されている。印刷されたバーコード画像を読み取る際に、バーコード画像のバー及びスペースの幅の比率が基準範囲から外れることがある。このような場合には、読み取りエラーとなる。
インクジェットプリンタに採用されることが多いシリアルプリンタは、用紙の搬送方向への搬送と、搬送方向と直交する走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドによる用紙への画像記録とを交互に繰り返し行う。シリアルプリンタにおいて、一次元コードにおける複数のバーの配列方向が搬送方向と一致した場合、一次元コードの記録途中に行われる搬送処理における搬送距離にずれが生じると、バー及びスペースの幅の比率が基準範囲から外れて読み取りエラーが生じやすい。
特許文献1には、複数回の走査の境界が2次元コードの構成要素を跨がないようにすることで、画像の記録位置ずれによる2次元コードの読取精度の低下を抑制することができるインクジェット記録装置が開示されている。
特開2018−41221号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は専ら2次元コードに適用するためのものであり、一次元コードには適用できない。
本発明の目的は、読み取り精度の高い一次元コード画像を印刷することができる画像形成装置及びプログラムを提供することである。
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部と、前記記録ヘッドが搭載されており、前記搬送方向と直交する走査方向に往復移動可能なキャリッジと、制御部とを備えており、前記制御部は、複数の印刷領域と複数の非印刷領域とからなり前記印刷領域と前記非印刷領域とが所定方向に交互に形成されたパターンを有する一次元コード画像を含む印刷画像が、前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に記録されるか否かを判断する判断処理と、前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドによる画像形成範囲の前記搬送方向への長さである単位搬送長さ以下となる範囲において、前記搬送部で記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送処理と、前記搬送処理が実行されていないときに、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドにより記録媒体への画像の記録を行う走査処理と、前記判断処理において前記一次元コード画像を含む画像が前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に形成されると判断した場合であって、一の前記走査処理によって前記一次元コード画像の一部が形成され且つ当該走査処理が前記一次元コード画像を形成する最後の前記走査処理とならないときには、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、記録媒体上で前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の前記非印刷領域のうちで最も幅が狭いものを除く前記非印刷領域内の位置に決定する位置決定処理と、を実行することを特徴とする。
本発明のプログラムは、画像形成装置を制御する電子機器に用いられるプログラムであって、前記画像形成装置は、記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部と、前記記録ヘッドが搭載されており、前記搬送方向と直交する走査方向に往復移動可能なキャリッジと、制御部とを備えており、前記制御部は、前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドによる画像形成範囲の前記搬送方向への長さである単位搬送長さ以下となる範囲において、前記搬送部で記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送処理と、前記搬送処理が実行されていないときに、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドにより記録媒体への画像の記録を行う走査処理と、を実行し、前記プログラムは、前記電子機器に、複数の印刷領域と複数の非印刷領域とからなり前記印刷領域と前記非印刷領域とが所定方向に交互に形成されたパターンを有する一次元コード画像を含む印刷画像が、前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に記録されるか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において前記一次元コード画像を含む画像が前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に形成されると判断した場合であって、一の前記走査処理によって前記一次元コード画像の一部が形成され且つ当該走査処理が前記一次元コード画像を形成する最後の前記走査処理とならないときには、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、記録媒体上で前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の前記非印刷領域のうちで最も幅が狭いものを除く前記非印刷領域内の位置に決定する位置決定処理と、を実行させることを特徴とする。
本発明では、1回の走査処理で形成される画像の境界が、比較的幅の広い非印刷領域に位置する。したがって、搬送処理における記録媒体の搬送距離のずれに起因する非印刷領域の幅の相対誤差を小さくすることができる。よって、読み取り精度の高い一次元コード画像を印刷することができる。
本発明の一実施形態にかかるプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示すプリンタ及びそれに接続されるPCの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 コード画像を説明するための図である。 位置決定処理を説明するための図であり、(a)は画像に含まれるコード画像が1つである場合、(b)は画像に含まれるコード画像が2つである場合を示す。 (a)は図4(b)に示す2つのコード画像のワイド非印刷領域の搬送方向に関する範囲が重複している場合を示し、(b)は図4(b)に示す2つのコード画像のワイド非印刷領域の搬送方向に関する範囲が重複しない場合を示す。 図1に示す制御部で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な一実施の形態にかかるインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称する)について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明においては、プリンタ10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向が定義され、筐体11の開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向が定義され、プリンタ10を手前側(正面)から見て左右方向が定義される。
プリンタ10は、図1に示すように、給紙トレイ4、排紙トレイ5、記録部6、搬送部7、及び制御部8などを有する。給紙トレイ4、記録部6、搬送部7、及び制御部8は、プリンタ10の筐体11内に収容されている。筐体11内において、記録部6の下方に給紙トレイ4が配置されている。
給紙トレイ4は、複数の用紙9を積層状態で支持して収容することが可能なものである。給紙トレイ4は、筐体11に対して前後方向に挿抜可能となっている。給紙トレイ4は、用紙9を支持する支持面4aを有している。給紙トレイ4の後端部には、傾斜板4bが設けられている。用紙9は、例えば、粘着紙の粘着面に剥離紙が積層されたラベル紙であってよい。
排紙トレイ5は、記録部6の後述する記録ヘッド63により画像が記録された用紙9を収容する。排紙トレイ5は、給紙トレイ4の前方側の上方に配置されており、給紙トレイ4とともに移動するようになっている。
記録部6は、キャリッジ61と、記録ヘッド63とを有している。キャリッジ61は、2つのガイドレール67a、67bによって支持されている。2つのガイドレール67a、67bは、前後方向に互いに離隔して配置され、各々が左右方向に延設されている。キャリッジ61は、2つのガイドレール67a、67bを跨ぐようにして配置されている。キャリッジ61は、キャリッジ駆動モータ31(図2参照)により、2つのガイドレール67a、67bに沿って主走査方向である左右方向に往復移動される。記録ヘッド63は、キャリッジ61に搭載されており、キャリッジ61とともに主走査方向に往復移動する。記録ヘッド63は、インクカートリッジ(不図示)から供給されたインクを下面のノズル面69に設けられた複数のノズル(不図示)から吐出することで、用紙9上に複数のドットを形成して、画像を記録する。
搬送部7は、用紙9をプリンタ10の内部において搬送するものであり、給紙ローラ70、搬送ローラ対71、排出ローラ対72、プラテン75、及びガイド部材17を含む。なお、以下の説明において、プリンタ10内において搬送部7によって用紙9が搬送される方向を「搬送方向」と称する。
給紙ローラ70は、給紙トレイ4の上方に配置されている。給紙ローラ70は、給紙モータ33(図2参照)からの駆動力が付与されて回転し、給紙トレイ4内の用紙9を後方に向かって送り出す。搬送ローラ対71及び排出ローラ対72は前後方向に記録部6を挟んで配置されており、搬送ローラ対71は記録部6よりも後方に、排出ローラ対72は記録部6よりも前方に配置されている。搬送ローラ対71は、記録ヘッド63のノズル面69と対向する領域に用紙9を送る。排出ローラ対72は、搬送ローラ対71によって送られた用紙9を受け取り、排紙トレイ5に用紙9を排出する。搬送ローラ対71及び排出ローラ対72は、搬送モータ35aを含む駆動機構35(図2参照)によって駆動される。
プラテン75は、記録部6の下方において記録部6のノズル面69と対向するように配置されている。ガイド部材17は、給紙トレイ4から送り出された用紙9を、記録ヘッド63のノズル面69と対向する領域に送り込む搬送路14を画定している。ガイド部材17は、給紙トレイ4の後方側の端部近傍から搬送ローラ対71の近傍まで延びている。
給紙ローラ70によって給紙トレイ4から後方に送り出された用紙9は、給紙トレイ4の後端部に設けられた傾斜板4bにより斜め上方に向かい、ガイド部材17で画定された搬送路14を通って、搬送ローラ対71に挟持される位置に到達する。搬送ローラ対71に挟持された用紙9は、搬送ローラ対71によって記録ヘッド63のノズル面69と対向する領域に搬送される。搬送ローラ対71によって搬送された用紙9は、プラテン75によって支持された状態で、主走査方向に移動する記録ヘッド63のノズル(不図示)からインクが吐出されて画像が記録される。記録済みの用紙9は、排出ローラ対72によって前方に搬送されて、排紙トレイ5に排出される。
制御部8は、プリンタ10全体の制御を司るものであり、図2に示すようにキャリッジ駆動モータ31、記録ヘッド63、給紙モータ33、及び駆動機構35等が電気的に接続されている。さらに、制御部8には、USBインターフェース25が電気的に接続されている。USBインターフェース25は、USB規格のインターフェースであり、リムーバブルメモリとしてのUSBメモリを接続することができる。加えて、プリンタ10の制御部8には、外部装置であるPC(Personal Computer)20が接続される。なお、プリンタ10とPC20とは、LAN(Local Area Network)を介して接続されていてもよいし、LANを介さずに接続されていてもよい。また、プリンタ10とPC20との間のデータの送受信は、無線方式の通信により行われてもよいし、有線方式の通信により行われてもよい。
制御部8は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)85等を含む。ROM82には、CPU81が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAM83には、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASIC85は、搬送制御回路85a、キャリッジ制御回路85b及びヘッド制御回路85cを含む。
制御部8は、CPU81とASIC85とが協動して、USBインターフェース25に接続されたUSBメモリやPC20から入力された画像データに係る画像を用紙9に記録する画像記録動作等を行う。なお、画像記録動作においては、搬送制御回路85aが、給紙トレイ4に収容されている用紙9が記録ヘッド63と対向する位置を通過して排紙トレイ5に排出されるように給紙モータ33及び駆動機構35を制御する。キャリッジ制御回路85bは、キャリッジ61が主走査方向に往復移動するようにキャリッジ駆動モータ31を制御する。また、ヘッド制御回路85cは、RAM83が記憶する画像データに基づいて、記録ヘッド63のノズル(不図示)からインクが吐出されるよう制御する。
なお、図2では、CPU81及びASIC85を1つずつ図示しているが、制御部8は、CPU81を1つだけ含み、この1つのCPU81が必要な処理を一括して行うものであってもよいし、CPU81を複数含み、これら複数のCPU81が必要な処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部8は、ASIC85を1つだけ含み、この1つのASIC85が必要な処理を一括して行うものであってもよいし、ASIC85を複数含み、これら複数のASIC85が必要な処理を分担して行うものであってもよい。
PC20は、CPU21、ROM22、RAM23、及びHDD(Hard Disk Drive)24を有している。HDD24には、OS(Operation System)24a及びプリンタドライバ24bがインストールされている。CPU21はプリンタドライバ24bを実行することにより、プリンタ10の動作を制御することが可能となる。
ここで、本実施形態において対象とする画像データについて説明する。本実施形態においては、図3に示すように、複数の印刷領域42と複数の非印刷領域43とからなるコード画像40を含む画像にかかる画像データを対象とする。より具体的には、印刷領域42はバー状であり、複数の印刷領域42が非印刷領域43を介して互いに離隔している。すなわち、コード画像40は、印刷領域42と非印刷領域43とが一方向(印刷領域42の長手方向と直交する方向)に交互に形成されたパターンを有する一次元コード画像である。以降の説明において、複数の印刷領域42の配列方向(図3の左右方向)を単に「配列方向」と称する。本実施形態においては、用紙9の搬送方向と配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成される一次元のコード画像40を対象とする。
一次元のコード画像40における各印刷領域42及び各非印刷領域43は、規格により定められた複数種類の幅(配列方向の長さ)のいずれかを有している。一次元のコード画像40における各印刷領域42及び各非印刷領域43の幅は、当該コード画像40が表示するべき情報に応じて異なる。
本実施形態においては、図3に示すように、印刷領域42にはナロー印刷領域42a及びナロー印刷領域42aよりも幅の広いワイド印刷領域42bの2種類が規定されている。また、非印刷領域43についても、ナロー非印刷領域43a及びナロー非印刷領域43aよりも幅の広いワイド非印刷領域43bの2種類が規定されている。そして、ナロー印刷領域42aとワイド印刷領域42bとの幅の比率と、ナロー非印刷領域43aとワイド非印刷領域43bとの幅の比率とは等しく、いずれも1:2〜1:3と規定されている。
図3に示すように、コード画像40は、配列方向の一方側(図中左側)の端部に位置する複数の印刷領域42と複数の非印刷領域43とで構成されるスタートキャラクタ45を含んでいる。スタートキャラクタ45は、コード画像40が表示する情報の始まりを意味する。コード画像40において配列方向に関してスタートキャラクタ45に隣接する部分はデータ部分46であり、データ部分46に配置された複数の印刷領域42及び非印刷領域43は、コード画像40の固有の情報を有する。
また、コード画像40は、配列方向に関してスタートキャラクタ45が位置する側とは反対側(図3中右側)に位置する複数の印刷領域42と複数の非印刷領域43とで構成されるストップキャラクタ47を含んでいる。ストップキャラクタ47は、コード画像40が表示する情報の終わりを意味する。さらに、コード画像40は、データ部分46とストップキャラクタ47との間に配置された複数の印刷領域42と複数の非印刷領域43とで構成されるチェックデジット48を含んでいる。チェックデジット48は、データ部分46の読み誤りがないかを確認するための情報を有する。なお、以降の説明においては、スタートキャラクタ45、ストップキャラクタ47、及びチェックデジット48をまとめて「特殊パターン49」と称する。
制御部8は、搬送部7で用紙9を搬送方向に搬送する搬送処理を間欠的に実行する。また、制御部8は、搬送処理が実行されていないときに、キャリッジ61を主走査方向に移動させつつ記録ヘッド63により用紙9への画像の記録を行う走査処理を実行する。ここで、キャリッジ61が主走査方向に移動する際に記録ヘッド63から吐出されたインクにより画像を形成することができる範囲を「画像形成範囲」と称する。また、画像形成範囲の搬送方向への長さを「単位搬送長さW」(図1参照)とする。搬送処理での用紙9の搬送は、単位搬送長さW以下となる範囲で行われる。
制御部8は、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されるか否かを判断する判断処理を実行する。具体的には、制御部8は、RAM83に記憶されている画像データを解析すること等により、その画像データに係る画像にコード画像40が含まれているか否か、及び、コード画像40の配列方向の向きを判断する。さらに、そのコード画像40を含む画像を用紙9に印刷する際の向きに基づいて、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致するか否かを判断する。
画像データにコード画像40が含まれているか否かの情報や、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致するか否かの情報は、ユーザにより入力されてもよい。また、その画像にコード画像40が含まれている旨の情報、及び、コード画像40の配列方向の向きの情報は、画像データに含まれていてもよい。
制御部8は、判断処理において、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されると判断した場合に、単位搬送長さWとコード画像40の配列方向に沿う長さL0(図3参照)とを比較する比較処理を実行する。
制御部8は、比較処理において、コード画像40の配列方向に沿う長さL0が単位搬送長さWよりも長いと判断した場合であって、一の走査処理によってコード画像40の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像40を形成する最後の走査処理とならないときは、位置決定処理を実行する。位置決定処理においては、一の走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、用紙9上で搬送方向の上流に向かって単位搬送長さWまでの範囲内に形成される2以上の非印刷領域43のうちで最も幅の広い非印刷領域43内の位置に決定する。
ここで、図4(a)に示す例で、配列方向が搬送方向と一致するコード画像40を含む画像50を形成する2パス目の走査処理について考える。2パス目の走査処理で形成することができる最大範囲(以降、「形成可能範囲」と称する)は、1パス目の走査処理を終了した時点における画像形成範囲(画像50における1パス目で形成した部分)の搬送方向に関する最上流位置から搬送方向の上流に向かって単位搬送長さWまでの範囲である。
図4(a)に示す例では、2パス目の走査処理の形成可能範囲に、コード画像40の一部は形成されるが、コード画像40の搬送方向の上流の端部は形成されない。すなわち、2パス目の走査処理は、コード画像40の一部が形成され、且つ、コード画像40を形成する最後の走査処理とならない。このような場合に、2パス目の走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を決定する位置決定処理を実行する。
位置決定処理においては、2パス目の走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を、形成可能範囲に形成される複数の非印刷領域43のうちのワイド非印刷領域43b内の位置に決定する。すなわち、2パス目の走査処理の直前に行われる搬送処理にかかる搬送距離を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、形成可能範囲内におけるコード画像40のワイド非印刷領域43b内までの距離に決定する。そして、2パス目の走査処理において、形成可能範囲内におけるコード画像40のワイド非印刷領域43bまで形成する。
なお、形成可能範囲内に、ワイド非印刷領域43bが複数形成される場合には、記録終了位置を搬送方向に関して最も上流に位置するワイド非印刷領域43b内の位置に決定する。また、形成可能範囲内に、特殊パターン49に属する非印刷領域43と、特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されるときには、記録終了位置を特殊パターン49に属さない非印刷領域43内の位置に決定する。
次に、図4(b)に示すように、いずれも配列方向が搬送方向と一致するコード画像であって、配列方向と直交する方向に関して異なる位置にある2つのコード画像40a、40bを含む画像51を形成する場合について考える。図4(b)に示す例では、2パス目の走査処理は、2つのコード画像40a、40bの一部がそれぞれ形成され、且つ、コード画像40a、40bを形成する最後の走査処理とならない。このような場合は、2パス目の走査処理におけるコード画像40a、40bの記録終了位置を決定する位置決定処理を実行する。位置決定処理は、形成可能範囲にある各コード画像40a、40bに形成されるワイド非印刷領域43bの位置関係に応じて行う。
図5(a)に示す例においては、破線で囲まれた領域に位置するコード画像40aのワイド非印刷領域43b及びコード画像40bのワイド非印刷領域43bは、搬送方向に関する範囲が重複している。このように、形成可能範囲内において、コード画像40aのワイド非印刷領域43bと、コード画像40bのワイド非印刷領域43bとの搬送方向に関する範囲が重複している場合には、記録終了位置を搬送方向に関する位置が重複する2つのワイド非印刷領域43b内に決定する。
すなわち、2パス目の走査処理の直前に行われる搬送処理にかかる搬送距離を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、図5(a)において破線で囲まれているコード画像40aのワイド非印刷領域43b及びコード画像40bのワイド非印刷領域43bの重複する範囲までの距離に決定する(距離決定処理)。そして、2パス目の走査処理において、図5(a)において破線で囲まれているコード画像40aのワイド非印刷領域43b及びコード画像40bのワイド非印刷領域43bまで形成する。
また、図5(b)に示す例においては、形成可能範囲内のコード画像40a及びコード画像40bに、搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bが存在しない。このとき、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、コード画像40aにおける形成可能範囲内において、最も上流に位置するワイド非印刷領域43b(図5(b)中破線で囲まれたワイド非印刷領域43b)内の位置までの距離をL2とする。また、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、コード画像40bにおける形成可能範囲内において、最も上流に位置するワイド非印刷領域43b(図5(b)中破線で囲まれたワイド非印刷領域43b)内の位置までの距離をL1とする。図5(b)に示す例では、距離L1>距離L2である。
図5(b)に示すような場合には、2パス目の走査処理の直前に行われる搬送処理に係る搬送処理を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、上記の距離L1、L2のうちの長い方の距離L1に決定する(距離決定処理)。そして、2パス目の走査処理において、図5(b)においてグレーで示すように、コード画像40aとコード画像40bとにおける、画像形成範囲内の最も上流に位置するワイド非印刷領域43bまでを形成する。
さらに、2パス目の搬送処理の直後に行われる搬送処理に係る搬送距離を、距離L1と距離L2との差を単位搬送長さWから引いた距離(W−(L1−L2))(第3距離)に決定する(距離決定処理)。そして、3パス目の走査処理において、図5(b)において黒で示すように、コード画像40aとコード画像40bとにおける、画像形成範囲内の最も上流に位置するワイド非印刷領域43b以降を形成する。
次に、図6を参照しつつ、RAM83に記憶された画像データに係る画像を用紙9に形成する際に制御部8で行われる処理手順の一例について説明する。まず、RAM83に記憶された画像データに係る画像がコード画像40を含んでおり、且つ、係る画像が用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されるか否かを判断する(ステップS1:判断処理)。RAM83に記憶された画像データに係る画像がコード画像40を含んでいない場合や、コード画像40の配列方向が用紙9の搬送方向と一致しない場合については(ステップS1:NO)、本実施例の適用範囲外であるので詳細な説明は省略するが、RAM83に記憶された画像データに係る画像の形成を行う(ステップS2)。
一方、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に画像が形成されると判断した場合には(ステップS1:YES)、コード画像40の配列方向に沿う長さL0が単位搬送長さWよりも長いか否かを判断する(ステップS3:比較処理)。コード画像40の配列方向に沿う長さL0が単位搬送長さW以下である場合は(ステップS3:NO)、本実施形態の適用範囲外であるので詳細な説明は省略するが、コード画像40を含む画像の形成を行う(ステップS2)。このとき、コード画像40の記録途中に行われる搬送処理における搬送距離のずれの影響をなくすためには、搬送処理における搬送距離を調整し、コード画像40の全体が1回の走査処理で形成されるようにすることが好ましい。
そして、コード画像40の配列方向に沿う長さL0が単位搬送長さWよりも長いと判断した場合には(ステップS3:YES)、一の走査処理によってコード画像40の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像40を形成する最後の走査処理とならないか否かを判断する(ステップS4)。コード画像40の一部を形成しない走査処理である場合や、コード画像40を形成する最後の走査処理である場合は(ステップS4:NO)、単位搬送長さWだけ用紙9を搬送する搬送処理を行った後に走査処理を行い(ステップS5)、後述するS14に進む。
一方、一の走査処理によってコード画像40の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像40を形成する最後の走査処理とならないと判断した場合には(ステップS4:YES)、形成可能範囲内に配列方向と直交する方向に関して異なる位置にある複数のコード画像40a、40bが画像51に含まれているか否かを判断する(ステップS6)。そして、複数のコード画像40a、40bが画像51に含まれていないと判断した場合には(ステップS6:NO)、形成可能範囲内に、特殊パターン49に属する非印刷領域43と特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されるか否かを判断する(ステップS7)。
特殊パターン49に属する非印刷領域43と特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されないと判断した場合には(ステップS7:NO)、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、形成可能範囲内におけるコード画像40の搬送方向の最上流に位置するワイド非印刷領域43b内までの距離だけ搬送する搬送処理を行った後に走査処理を行い、搬送方向の最上流に位置するワイド非印刷領域43bまで形成する(ステップS8)。その後、後述するステップS14に進む。
一方、特殊パターン49に属する非印刷領域43と特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されると判断した場合には(ステップS7:YES)、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、形成可能範囲内におけるコード画像40の特殊パターン49に属さない非印刷領域43内までの距離だけ搬送する搬送処理を行った後に走査処理を行い、その非印刷領域43まで形成する(ステップS9)。なお、ステップS9においては、特殊パターン49に属さない非印刷領域43にワイド非印刷領域43bが含まれている場合にはワイド非印刷領域43bまで形成し、ワイド非印刷領域43bが含まれていない場合にはナロー非印刷領域43aまで形成する。その後、後述するステップS14に進む。
また、ステップS6において、複数のコード画像40a、40bが画像51に含まれていると判断した場合には(ステップS6:YES)、形成可能範囲内の2つのコード画像40a、40bに、搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bが存在するか否かを判断する(ステップS10)。搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bが存在すると判断した場合には(ステップS10:YES)、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、2つのコード画像40a、40bの搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43b内までの距離だけ搬送する搬送処理を行った後に走査処理を行い、搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bまで形成する(ステップS11)。その後、後述するステップS14に進む。
一方、搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bが存在しないと判断した場合には(ステップS10:NO)、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、各コード画像40a、40bにおいて形成可能範囲内で最も上流に位置するワイド非印刷領域43b内の位置までの距離L1、L2のうち長い方の距離(L1)だけ用紙9を搬送する搬送処理を行い、各コード画像40a、40bにおける形成可能範囲内の最も上流に位置するワイド非印刷領域43bまでを形成する(ステップS12)。続いて、距離L1と距離L2との差を単位搬送長さWから引いた距離(W−(L1−L2))だけ用紙9を搬送する搬送処理を行った後に走査処理を行い、ステップS12で形成した各コード画像40a、40bにおける画像形成範囲内の最も上流に位置するワイド非印刷領域43b以降を形成する(ステップS13)。
その後、RAM83に記憶された画像データに係る画像の形成が完了したか否かを判断する(ステップS14)。そして、画像の形成が完了していないと判断した場合には(ステップS14:NO)、ステップS4に戻る。画像の形成が完了したと判断した場合には(ステップS14:YES)、処理を終了する。
以上のように、上述の実施形態のプリンタ10の制御部8は、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されるか否かを判断する判断処理と、判断処理において、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されると判断した場合であって、一の走査処理によってコード画像40の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像40を形成する最後の走査処理とならないときには、一の走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、用紙9上で搬送方向の上流に向かって単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の非印刷領域43のうちで最も幅の広い非印刷領域43内の位置に決定する位置決定処理と、を実行する。したがって、1回の走査処理で形成される画像の境界が、比較的幅の広い非印刷領域43に位置する。これにより、搬送処理における用紙9の搬送距離のずれに起因する非印刷領域43の幅の相対誤差を小さくすることができる。よって、読み取り精度の高い一次元のコード画像40を印刷することができる。
また、上述の実施形態のプリンタ10は、形成可能範囲内に配列方向と直交する方向に関して異なる位置にあって、一の走査処理によってそれぞれ少なくとも一部が形成される複数のコード画像40a、40bが画像51に含まれている場合に、複数のコード画像40a、40bについて、最も幅の広い非印刷領域43の搬送方向に関する範囲が重複しているときに、その走査処理の直前に行われる搬送処理に係る搬送距離を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から非印刷領域43の重複した範囲までの位置に決定する。したがって、複数の一次元の画像コード40a、40bを形成する場合に、簡易な制御で各コード画像40a、40bの読み取り精度を高めることができる。
さらに、上述の実施形態のプリンタ10は、形成可能範囲内に配列方向と直交する方向に関して異なる位置にあって、一の走査処理によってそれぞれ少なくとも一部が形成される複数のコード画像40a、40bが画像51に含まれている場合に、複数のコード画像40のうちの2つのコード画像40a、40bについて、最も幅の広い非印刷領域43の搬送方向に関する範囲が重複していないときに、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、各コード画像40a、40bにおける形成可能範囲内において、最も上流に位置するワイド非印刷領域43b内の位置までの距離をそれぞれ距離L1、L2とする。そして、その走査処理の直前に行われる搬送処理に係る搬送距離を、距離L1、L2のうち長い方の距離に決定し、その走査処理の直後に行われる搬送処理に係る搬送距離を、単位搬送長さWから距離L1と距離L2との差を引いた距離に決定する。その走査処理の直前に行われる搬送処理において、距離L1、L2のうち長い方の距離だけ用紙9を搬送し、その搬送処理によって、複数のコード画像40の最も幅の広い非印刷領域43まで形成し、その搬送処理の直後に行われる搬送処理において、単位搬送長さWから距離L1と距離L2との差を引いた距離だけ用紙9を搬送し、次の走査処理によって、2つのコード画像40a、40bのそれぞれについて、最も幅の広い非印刷領域43以降を形成する。したがって、複数のコード画像40a、40bを形成する場合に、各コード画像40a、40bの読み取り精度を高めることができる。
加えて、上述の実施形態のプリンタ10は、単位搬送長さWとコード画像40の配列方向に沿う長さL0とを比較する比較処理を実行し、比較処理において、コード画像40の搬送方向に沿う長さL0が単位搬送長さWよりも長いと判断した場合に、位置決定処理を実行する。一次元のコード画像40の配列方向に沿う長さL0が、記録ヘッド63による画像形成範囲の搬送方向への長さである単位搬送長さWよりも長い場合には、1回の走査処理で搬送方向と所定方向が一致する向きとなるようにコード画像40を形成することはできない。したがって、このような場合に位置決定処理を実行すると効果的である。
また、上述の実施形態のプリンタ10においては、一次元のコード画像40のパターンに、スタートキャラクタ45、ストップキャラクタ47、及びチェックデジット48等の特殊パターン49が含まれており、位置決定処理において、形成可能範囲内に、特殊パターン49に属する非印刷領域43と特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されるときには、記録終了位置を特殊パターン49に属さない非印刷領域43内の位置に決定する。したがって、特殊パターン49の読み取り精度の低下を抑制するこができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、プリンタ10に備えられた制御部8が、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されるか否かを判断する判断処理と、判断処理で、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されると判断した場合であって、一の走査処理によってコード画像40の一部が形成され、且つ、その走査処理がコード画像40を形成する最後の走査処理とならないときは、その走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流位置から、形成可能範囲内に形成される2以上の非印刷領域のうちで最も幅の広い非印刷領域43内の位置に決定する位置決定処理と、を実行する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、プリンタ10に接続されたPC20のHDD24にインストールされたプリンタドライバ24b(図1参照)により、PC20に、上述の判断処理及び位置決定処理を実行させてもよい。
また、上述の実施形態においては、一の走査処理の直前に行われる搬送処理にかかる搬送距離を、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流から、形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43のうち最も幅の広い非印刷領域43内までの距離に決定することで、一の走査処理におけるコード画像40の記録終了位置を、形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43のうち最も幅の広い非印刷領域43内の位置とする場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、一の走査処理の直前に行われる搬送処理にかかる搬送距離は、搬送方向に関する画像形成範囲の最上流から、形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43のうち最も幅の広い非印刷領域43内までの距離よりも長くてもよい。
また、上述の実施形態においては、一次元のコード画像40の非印刷領域43について、ナロー非印刷領域43a及びナロー非印刷領域43aよりも幅の広いワイド非印刷領域43bの2種類が規定されており、位置決定処理において、記録終了位置を形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43bのうち、搬送方向に関して最も上流に位置するワイド非印刷領域43b内の位置に決定する場合について説明したが、これには限定されない。記録終了位置は、形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43bのうち、搬送方向に関して最も上流に位置するワイド非印刷領域43b以外のワイド非印刷領域43b内に決定してもよい。また、非印刷領域43の幅が3種類以上規定されている場合は、記録終了位置は、形成可能範囲内に形成される複数の非印刷領域43bのうち、最も幅の狭い非印刷領域43を除く非印刷領域43内に決定してもよい。
また、上述の実施形態においては、画像51が配列方向と直交する方向に関して異なる位置にあって、一の走査処理によって一部が形成される2つのコード画像40a、40bを含んでいる場合について説明したが、画像51は配列方向と直交する方向に関して異なる位置にあって、一の走査処理によって一部が形成されるコード画像40を3つ以上含んでいてもよい。
さらに、上述の実施形態においては、判断処理において、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されると判断した場合に、単位搬送長さWとコード画像40の配列方向に沿う長さL0とを比較する比較処理を実行し、比較処理において、コード画像40の配列方向に沿う長さL0が単位搬送長さWよりも長いと判断した場合に位置決定処理を実行する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば比較処理は行わず、判断処理において、コード画像40を含む画像が、用紙9の搬送方向とコード画像40の配列方向とが一致する向きとなるように用紙9上に形成されると判断した場合に、位置決定処理を実行してもよい。
また、上述の実施形態においては、形成可能範囲内の複数のコード画像40a、40bに、搬送方向に関する範囲が重複するワイド非印刷領域43bが存在しない場合、一の走査処理で、各コード画像40a、40bにおける形成可能範囲内の最も上流に位置するワイド非印刷領域43bまでを形成し、次の走査処理でそのワイド非印刷領域43b以降を形成する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち例えば、形成可能範囲内の複数のコード画像40a、40bに、搬送方向に関する範囲が重複するナロー非印刷領域43aとワイド非印刷領域43bとが存在する場合には、一の走査処理で、各コード画像40a、40bの搬送方向に関する範囲が重複するナロー非印刷領域43aとワイド非印刷領域43bとまでを形成し、次の走査処理でそのナロー非印刷領域43a及びワイド非印刷領域43b以降を形成するようにしてもよい。
加えて、上述の実施形態においては、形成可能範囲内に、特殊パターン49に属する非印刷領域43と、特殊パターン49に属さない非印刷領域43とが形成されるときには、記録終了位置を、特殊パターン49に属さない非印刷領域43内の位置に決定する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、記録終了位置は、特殊パターン49に属する非印刷領域43内に決定してもよい。
さらに、上述の実施形態では、プリンタ10に対して本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。本発明は、搬送処理と走査処理とを交互に繰り返すシリアル方式で画像形成を行う装置であれば、複合機やコピー機などに適用することもできる。
7 搬送部
8 制御部
10 プリンタ(画像形成装置)
20 PC(電子機器)
40、40a、40b コード画像
45 スタートキャラクタ
47 ストップキャラクタ
48 チェックデジット
61 キャリッジ
63 記録ヘッド

Claims (9)

  1. 記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、
    搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録ヘッドが搭載されており、前記搬送方向と直交する走査方向に往復移動可能なキャリッジと、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    複数の印刷領域と複数の非印刷領域とからなり前記印刷領域と前記非印刷領域とが所定方向に交互に形成されたパターンを有する一次元コード画像を含む印刷画像が、前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に記録されるか否かを判断する判断処理と、
    前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドによる画像形成範囲の前記搬送方向への長さである単位搬送長さ以下となる範囲において、前記搬送部で記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送処理と、
    前記搬送処理が実行されていないときに、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドにより記録媒体への画像の記録を行う走査処理と、
    前記判断処理において前記一次元コード画像を含む画像が前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に形成されると判断した場合であって、一の前記走査処理によって前記一次元コード画像の一部が形成され且つ当該走査処理が前記一次元コード画像を形成する最後の前記走査処理とならないときには、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、記録媒体上で前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の前記非印刷領域のうちで最も幅が狭いものを除く前記非印刷領域内の位置に決定する位置決定処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記位置決定処理において、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、記録媒体上で前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の前記非印刷領域のうちで最も幅が広い前記非印刷領域内の位置に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記印刷画像が前記所定方向と直交する方向に関して異なる位置にあって、一の前記走査処理によってそれぞれ少なくとも一部が形成される複数の前記一次元コード画像を含んでいる場合に、
    当該走査処理において、複数の前記一次元コード画像のそれぞれについて、前記搬送方向に関して前記最も幅が広い前記非印刷領域の下流に隣接する前記印刷領域までを形成し、次回以降に実行される前記走査処理において、当該最も幅が広い前記非印刷領域以降を形成することを特徴する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    複数の前記一次元コード画像について、前記最も幅が広い前記非印刷領域の前記搬送方向に関する範囲が重複している場合に、当該走査処理の直前に行われる前記搬送処理に係る搬送距離を、前記最上流位置から当該重複した範囲内の位置までの距離に決定する距離決定処理をさらに実行し、
    当該走査処理の直前に行われる前記搬送処理において、前記距離決定処理で決定された前記距離だけ記録媒体を搬送し、当該走査処理によって、前記複数の一次元コード画像の前記最も幅が広い前記非印刷領域までを形成することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    複数の前記一次元コード画像のうちの2つの一次元コード画像について、前記最も幅が広い前記非印刷領域の前記搬送方向に関する範囲が重複していない場合は、前記最上流位置から、前記2つの一次元コードのそれぞれの前記最も幅が広い非印刷領域内の位置までの距離のうちで長い方を第1距離とし、短い方を第2距離としたとき、当該走査処理の直前に行われる前記搬送処理に係る搬送距離を前記第1距離に決定し、当該走査処理の直後に行われる前記搬送処理に係る搬送距離を、前記単位搬送長さから前記第1距離と前記第2距離との差を引いた第3距離に決定する距離決定処理をさらに実行し、
    当該走査処理の直前に行われる前記搬送処理において、前記距離決定処理で決定された前記第1距離だけ記録媒体を搬送し、当該走査処理によって、前記複数の一次元コード画像の前記最も幅が広い前記非印刷領域までを形成し、当該走査処理の直後に行われる前記搬送処理において、前記距離決定処理で決定された前記第3距離だけ記録媒体を搬送し、次の走査処理によって、前記2つの一次元コード画像のそれぞれについて当該最も幅が広い非印刷領域以降を記録することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記単位搬送長さと前記一次元コード画像の前記所定方向に沿う長さとを比較する比較処理をさらに実行し、
    前記比較処理において、前記前記一次元コード画像の前記所定方向に沿う長さが前記単位搬送長さよりも長いと判断した場合に、前記位置決定処理を実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記一次元コード画像の前記パターンにチェックデジットに対応する前記パターンであるチェック用パターンが含まれている場合に、
    前記位置決定処理において、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さの範囲内に、前記チェック用パターンに属する前記非印刷領域と、前記チェック用パターンに属さない前記非印刷領域とが形成されるときは、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記チェック用パターンに属さない前記非印刷領域内の位置に決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記一次元コード画像の前記パターンにスタートキャラクタ及びストップキャラクタに対応する前記パターンである目印用パターンが含まれている場合に、
    前記位置決定処理において、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さの範囲内に、前記目印用パターンに属する前記非印刷領域と、前記目印用パターンに属さない前記非印刷領域とが形成されるときは、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記目印用パターンに属さない前記非印刷領域内の位置に決定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 画像形成装置を制御する電子機器に用いられるプログラムであって、
    前記画像形成装置は、
    記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、
    搬送方向に記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録ヘッドが搭載されており、前記搬送方向と直交する走査方向に往復移動可能なキャリッジと、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    前記キャリッジに搭載された前記記録ヘッドによる画像形成範囲の前記搬送方向への長さである単位搬送長さ以下となる範囲において、前記搬送部で記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送処理と、
    前記搬送処理が実行されていないときに、前記キャリッジを前記走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドにより記録媒体への画像の記録を行う走査処理と、を実行し、
    前記プログラムは、前記電子機器に、
    複数の印刷領域と複数の非印刷領域とからなり前記印刷領域と前記非印刷領域とが所定方向に交互に形成されたパターンを有する一次元コード画像を含む印刷画像が、前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に記録されるか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理において前記一次元コード画像を含む画像が前記搬送方向と前記所定方向とが一致する向きとなるように記録媒体上に形成されると判断した場合であって、一の前記走査処理によって前記一次元コード画像の一部が形成され且つ当該走査処理が前記一次元コード画像を形成する最後の前記走査処理とならないときには、当該走査処理における前記一次元コード画像の記録終了位置を、前記搬送方向に関する前記画像形成範囲の最上流位置から、記録媒体上で前記搬送方向の上流に向かって前記単位搬送長さまでの範囲内に形成される2以上の前記非印刷領域のうちで最も幅が狭いものを除く前記非印刷領域内の位置に決定する位置決定処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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