JP2011135406A - 画像読取装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿サイズ検知時にユーザがまぶしく感じたり、作業効率が低下したりするのを防止でき、さらに光源の低消費電力化、長寿命化が図られた画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置30は、撮像素子であるラインセンサ53と、上面に原稿Dが載置されるとともに原稿Dの隅を合わせて載置するための基準点Aが設けられたコンタクトガラス32と、コンタクトガラス32の下方に配置され、複数個の点光源43aが基準点Aに対応する一端から主走査方向に直線状に配列されて原稿Dに向かって光を照射する光源43と、原稿Dからの反射光をラインセンサ53に導く第1ミラー44等の光学部材と、光源43の前記一端に対応する点光源43aから順に主走査方向に他端に向かって点光源43aを点灯させ、その反射光を受光したラインセンサ53からの情報に基づいて原稿Dの端部が識別されると光源43を消灯させる読取制御部33と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、複写機やイメージスキャナなどに用いられる画像読取装置に関する。また、この画像読取装置を搭載した画像形成装置に関する。
複写機やイメージスキャナなどに用いられる画像読取装置は一般的に、原稿台であるコンタクトガラス上を通過する、或いはコンタクトガラス上に載置された原稿に向かって光を照射し、この反射光を受光して原稿表面に描画された画像データを読み取るものである。コンタクトガラスは透明ガラスで構成され、装置本体の上面の箇所に設けられている。コンタクトガラス下方の装置本体内部には、原稿に向かって光を照射する光源や、その反射光を所定の方向に導くためのミラー、結像レンズといった光学部材、撮像素子であるラインセンサなどが設けられている。
画像読取装置にはコンタクトガラス上に載置された原稿のサイズを自動的に検知する機能を備えたものがある。原稿サイズを検知する方法としては様々なものが従来提案されているが、一般的には画像読取装置に原稿サイズに対応した複数のセンサを適所に配置したり、原稿の画像データ読み取りのための走査の前にラインセンサを用いてプリスキャン動作を実行したりする方法が採用されている。
原稿の画像データ読み取りのための走査の前にラインセンサを用いてプリスキャン動作を実行することにより原稿サイズを自動的に検知する画像読取装置の例を特許文献1及び2に見ることができる。これらの特許文献に記載された画像読取装置は光源から原稿に向かって照射された反射光をラインセンサで受光することにより原稿の端部を識別する。
特開平11−75025号公報(第4−5頁、図2) 特開2001−160890号公報(第4頁、図1)
ここで、ラインセンサは一般的に原稿表面の反射光を白の画素として撮像する。原稿の端部を識別するためには原稿の周囲を白以外、例えば黒の画素として撮像する必要がある。したがって、ラインセンサを用いた原稿サイズの自動検知はコンタクトガラスに対して開閉自在に設けられた原稿押さえ(プラテンカバーなど)を閉じる前に実行する。
しかしながら、特許文献1及び2に記載された画像読取装置の場合、光源としてキセノンランプなどの露光ランプを使用しているので、光源の全長より短いサイズの原稿をコンタクトガラス上に載置すると原稿の外側から光が漏れることになる。これにより、ユーザが非常にまぶしい思いをして不快感を覚える虞がある。
また、原稿押さえを閉鎖するのに伴って自動的に原稿サイズを検知する場合、ユーザがまぶしい思いをするのを回避するためには、原稿押さえを完全に閉鎖した状態にできるだけ近い角度まで倒す必要がある。これにより、原稿サイズ検知のタイミングが遅くなり、その後の画像データ読み取りのための走査がさらに遅くなる可能性がある。したがって、原稿の画像データ読み取りに係る作業効率が大幅に低下する虞がある。
さらに、原稿の外側の不必要な領域に対しても光を照射することになるので、電力が浪費するとともに光源が低寿命化する可能性も懸念される。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、原稿サイズ検知においてユーザがまぶしい思いをして不快感を覚えたり、作業効率が低下したりするのを防止することができ、さらに光源の低消費電力化、長寿命化が図られた画像読取装置を提供することを目的とする。また、このような画像読取装置を搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は画像読取装置において、撮像素子であるラインセンサと、上面に原稿が載置されるとともに原稿の隅を合わせて載置するための基準点が設けられた原稿台と、前記原稿台の下方に配置され、複数個の点光源が前記基準点に対応する一端から主走査方向に直線状に配列されて原稿に向かって光を照射する光源と、原稿からの反射光を前記ラインセンサに導く光学部材と、前記光源の前記一端に対応する前記点光源から順に主走査方向に他端に向かって前記点光源を点灯させ、その反射光を受光した前記ラインセンサからの情報に基づいて原稿の端部が識別されると前記光源を消灯させる制御部と、を備えることとした。この構成によれば、原稿の端部より外側に対応する点光源が点灯しない。
また、上記構成の画像読取装置において、前記光源は前記点光源の複数個が一体としてブロックを形成し、複数の前記ブロックで構成され、前記制御部は前記ブロック毎に前記光源を点灯制御することとした。この構成によれば、原稿サイズの検知が短時間で実行でき、消費電力が抑制される。
また、上記構成の画像読取装置において、前記原稿台に対して開閉自在に設けられた原稿押さえと、前記原稿押さえの開閉動作を検出する開閉検出装置と、を備え、前記制御部は、前記開閉検出装置からの情報に基づき開放した前記原稿押さえが閉鎖方向に向かって所定角度まで倒されたことを条件として、前記光源の前記一端に対応する前記点光源から順に主走査方向に他端に向かって前記点光源を点灯させ、その反射光を受光した前記ラインセンサからの情報に基づいて原稿の端部が識別されると前記光源を消灯させることとした。この構成によれば、原稿押さえを閉鎖方向に倒すのとともに自動的に原稿サイズが検知される。
なお、上記「所定角度」は予め定められた角度であり、例えば45度、30度、25度といった任意の角度に設定して構わない。この「所定角度」を後述する実施形態では例えば「25度」としているが、この角度に限定されるわけではない。
また、上記構成の画像読取装置において、前記光源の前記一端から識別した原稿の前記端部までの前記点光源を点灯させ、原稿表面に描画された画像データの読み取りを実行することとした。この構成によれば、原稿表面に描画された画像データの読み取りのときにも、原稿の端部より外側に対応する点光源が点灯しない。
また本発明では、上記画像読取装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、原稿サイズ検知の際、原稿の端部より外側に対応する点光源が点灯しので、原稿の外側から光が漏れるのを防止することが可能である。さらに、原稿押さえを閉鎖方向に倒す際、比較的早い段階で自動的に原稿サイズ検知を行うことができる。したがって、原稿サイズ検知においてユーザがまぶしい思いをして不快感を覚えたり、作業効率が低下したりするのを防止することができ、さらに光源の低消費電力化、長寿命化が図られた画像読取装置を提供することが可能である。また、このような画像読取装置を搭載した画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置の画像読取装置周辺の模型的垂直断面部分正面図である。 図3に示す画像読取装置の光源の上面図である。 図3の画像読取装置周辺の模型的垂直断面右側面図である。 図5と同様の画像読取装置周辺の模型的垂直断面右側面図にして、原稿押さえを途中まで倒した状態を示すものである。 画像読取装置の原稿サイズ検知に係る動作を示すフローチャートである。 画像読取装置における原稿サイズ検知方法を説明するための正面側上方から見た斜視図である。 図8の画像読取装置の上面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る画像読取装置を搭載した画像形成装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の模型的垂直断面正面図、図2は画像形成装置の構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3はその内部に印刷前のカットペーパーなどの用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは図1において給紙カセット3の左上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は本体2の正面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって給紙カセット3の左方には第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部5まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には手差し給紙部6が備えられている。手差し給紙部6には給紙カセット3に入っていないサイズの用紙や厚紙、OHPシートのように1枚ずつ手で送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部6の左方には第2用紙搬送部7が備えられている。第2用紙搬送部7は給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部6から第1用紙搬送部4まで略水平に延びて第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部7は手差し給紙部6から送り出された用紙を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1の本体2の上部には画像読取装置30が、さらにその上方には原稿押さえ31が備えられている。使用者が原稿の複写を行う場合には、原稿押さえ31を上方に持ち上げることによって現れる画像読取装置30上面に備えられたコンタクトガラス32上に文字や図形、模様などの画像が描かれた原稿を1枚ずつ載置する。そして、原稿を原稿押さえ31でコンタクトガラス32表面に押さえ付け、画像読取装置30内で光を走査させることによって原稿に描かれた画像が読み取られる。
原稿画像の読み取り、すなわち印刷の開始は本体2の上部であって画像読取装置30の正面側に備えられた操作パネル8を用いて実行される。操作パネル8はユーザによる印刷に使用する用紙の種類やサイズ、部数、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件設定や、ファクシミリにおける送信先設定などを受け付ける。
原稿の画像データの情報は第2用紙搬送部7の上方であって、本体2の中央部に配置された露光部9に送られる。露光部9により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが画像形成部10に向かって照射される。
露光部9の上方には計4台の画像形成部10が、さらにそれら各画像形成部10の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト11が備えられている。中間転写ベルト11は複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4台の画像形成部10は、図1に示すように中間転写ベルト11の回転方向に沿って回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4台の画像形成部10とは、上流側から順にイエロー用の画像形成部10Y、マゼンタ用の画像形成部10M、シアン用の画像形成部10C、及びブラック用の画像形成部10Bである。これらの画像形成部10には、各色に対応する現像剤供給容器及び搬送手段(図示せず)により現像剤(トナー)が補給される。
なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、画像形成部10の「Y」「M」「C」「B」の識別記号は省略するものとする。また、画像形成装置1はカラー印刷と白黒印刷とを選択可能であるが、特に指定する場合を除きカラー印刷を実施するものとする。
各画像形成部10では、露光部9によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナー像は、各画像形成部10の上方に備えられた一次転写部12で、中間転写ベルト11表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部10のトナー像が中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11表面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11が用紙搬送路に懸かる箇所には二次転写部5が配置されている。中間転写ベルト11表面のカラートナー像は第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、二次転写部5に形成される二次転写ニップ部で転写される。
二次転写後、中間転写ベルト11表面に残留するトナーなどの付着物は中間転写ベルト11に対してイエロー用の画像形成部10Yの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト11用のクリーニング装置13によってクリーニングされ、回収される。
二次転写部5の上方には定着部14が備えられている。二次転写部5にて未定着トナー像を担持した用紙Pは定着部14へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部14の上方には用紙案内装置15が備えられている。定着部14から排出された用紙Pは両面印刷を行わない場合、用紙案内装置15から画像形成装置1の上部に設けられた胴内用紙排出部16に排出される。
用紙案内装置15から胴内用紙排出部16に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分はスイッチバック部17としての機能を果たす。両面印刷を行う場合にはこのスイッチバック部17において定着部14から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは用紙案内装置15を通過し、定着部14の左方、及び転写部5の左方に設けられた両面印刷用用紙搬送路18を通して下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て二次転写部5へと送られる。
また、画像形成装置1は装置全体の動作制御のため、図2に示すようにその本体2内にCPU20やその他の図示しない電子部品で構成された主制御部19を備えている。主制御部19は中央演算処理装置であるCPU20と画像処理部21とを利用し、記憶部22に記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取装置30、画像形成部10、中間転写ベルト11、定着部14などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作を実現する。
続いて、上記画像形成装置1の画像読取装置30について、図2に加えて、図3〜図5を用いてその構造の概略を説明する。図3は画像読取装置周辺の模型的垂直断面部分正面図、図4は画像読取装置の光源の上面図、図5は画像読取装置周辺の模型的垂直断面右側面図である。なお、図4は紙面に対して下方が画像形成装置1の正面側、上方が画像形成装置1の背面側である。
画像読取装置30は前述の原稿押さえ31に加えて、図2及び図3に示すように、コンタクトガラス32、光走査装置40、及び撮像ユニット50、読取制御部33、画像処理部34、記憶部35、及び開閉検知装置60を備えている。
コンタクトガラス32は薄い平板状の透明ガラスで構成され、原稿Dの表面全体を一度に光走査できるように本体2の前後方向(主走査方向)及び左右方向(副走査方向)に広く延びる形状をなしている。コンタクトガラス32上面に読取面が下になるように原稿が広げて載置される。なお、原稿Dはコンタクトガラス32上面の左端側及び背面側に設けられた基準点A(図8及び図9参照)を基準として隅を合わせて載置される。
光走査装置40はコンタクトガラス32の下方に設けられ、第1光学系ユニット41と、第2光学系ユニット42とを備えている。
光走査装置40の第1光学系ユニット41は、光源43と、第1ミラー44とを備えている。光源43は原稿Dの読取面、すなわち上方に向かって光を照射すべく、コンタクトガラス32のすぐ下方に配置されている。光源43は、図4に示すように、複数個、例えば約60個の白色LEDが点光源43aとして本体2の前後方向である主走査方向にコンタクトガラス32と略同じ長さで直線状に配列され、細長い形状で構成されている。そして、光源43は例えば6個の点光源43a(白色LED)が一体として点光源ブロック43bを形成している。読取制御部33は光源43の点灯制御を単一の点光源43a毎に実行できるし、点光源ブロック43b毎にも実行できる。
第1ミラー44は、原稿Dの読取面で反射した光源43の反射光を受けて、さらに90度の角度で略水平に方向転換させるべく所定の傾きが設定され、コンタクトガラス32の下方に配置されている。これら光源43と第1ミラー44とは図示しない第1光学系支持部材に固定されている。
光走査装置40の第2光学系ユニット42は、第2ミラー45と、第3ミラー46とを備えている。第2ミラー45は第1光学系ユニット41の第1ミラー44が反射させた光を受けて、さらに90度の角度で略垂直下方に方向転換させるべく所定の傾きが設定され、第1ミラー44と略同じ高さに配置されている。第3ミラー46は、第2ミラー45が反射させた光を受けて、さらに90度の角度で略水平に方向転換させるべく、第2ミラー45の略真下に配置されている。これら第2ミラー45と第3ミラー46とは図示しない第2光学系支持部材に固定されている。
なお、第1光学系ユニット41及び第2光学系ユニット42に設けられた光学部材である各ミラーは光源43同様、前後方向(主走査方向)にコンタクトガラス32と略同じ長さで延びる細長い形状で構成されている。
第1光学系ユニット41及び第2光学系ユニット42を備えた光走査装置40は、コンタクトガラス32上面に広げて載置された原稿Dの読取面全体の画像情報を読み取るべくコンタクトガラス32上面と平行に副走査方向、すなわち本体2の左右方向に往復移動できるようになっている。このため画像読取装置30の内部には図2において左右方向に延びる移動用のレール(図示せず)が設けられている。そして、光走査装置40はそのレールに沿って、原稿D全体の画像情報を読み取るべく移動することが可能である。なお、光走査装置40は読み取り開始前、コンタクトガラス32の、図2における左端寄りの箇所に移動してその位置(ホームポジション)が保持される。
撮像ユニット50は画像読取装置30の内部下部に固定されている。撮像ユニット50は取り付け台51の上部に、光学部材である結像レンズ52と、撮像素子であるラインセンサ53を備えている。第2光学系ユニット42の第3ミラー46によって反射された、原稿Dの読取面からの反射光は結像レンズ52に入射する。そして、結像レンズ52は光路の下流側に設けられたラインセンサ53の表面上に反射光を結像する。このようにして、ラインセンサ53を用いて原稿Dの読取面の画像情報を読み取ることができる。
なお、ラインセンサ53は例えば固体撮像素子であるCCDを本体2の前後方向である主走査方向、すなわち図3において紙面奥行き方向に複数個直線状に一列にして配列され、構成されている。ラインセンサ53と光源43、光走査装置40の各ミラーは各々平行に主走査方向に延びている。ラインセンサ53はその受光素子が得る画像情報(光情報)を電気信号に変換する。そして、ラインセンサ53は主走査方向に原稿Dの読取面を走査して、その画像情報を得ることが可能である。
読取制御部33は図示しないICなどの電子部品で構成され、主制御部19による制御に基づき画像読取装置30を制御する制御装置である。読取制御部33は主制御部19からの制御指令により、光走査装置40を駆動制御するとともに画像処理部34と記憶部35とを利用してラインセンサ53によって電気信号に変換された情報の画像処理を実行することで読取制御を実現する。なお、画像処理は本体2の画像処理部21及び記憶部22で実行することとしても構わない。
一方、原稿押さえ31はコンタクトガラス32と対向する形でその上方に設けられている。原稿押さえ31はコンタクトガラス32表面をカバーする矩形の平板状の部材である。原稿押さえ31は画像読取装置30背面側の一辺の箇所に備えた2箇所の支軸31aを中心として、支持部材31bに対して回動自在に取り付けられている。これにより、原稿押さえ31は画像読取装置30の正面側を自由端として上下に振るようにして垂直面内で回転し、コンタクトガラス32に対して開閉させることができる。なお、図3及び図5は原稿押さえ31を開放した状態を描いている。
原稿押さえ31の、閉鎖した時にコンタクトガラス32に対向する面には白色マット31cが備えられている。白色マット31cはコンタクトガラス32をカバーする位置及び大きさをなしている。原稿押さえ31を画像読取装置30に対して閉鎖したとき、白色マット31cはコンタクトガラス32に対してその全面を均一に押圧するようにして原稿Dを移動しないように保持する。
図3及び図5に示すように、原稿押さえ31の2箇所の支軸31aの中間箇所には原稿押さえ31の開閉検知装置60が備えられている。開閉検知装置60は接触片61、センサ62、ばね63、及びストッパ64を備えている。
接触片61は、図5に示すように、上下方向に延びるスティック状の部材であって、上下方向にスライド移動が可能にして備えられている。接触片61は上側の先端に原稿押さえ31が接触する接触部61aを、下側の先端にセンサ62による開閉検知のために利用されるセンサ干渉部61bを備えている。センサ干渉部61bはセンサ62に向かって突出した形状をなしている。
センサ62は接触片61のセンサ干渉部61bの近傍に備えられている。センサ62はフォトインタラプタのような透過型光センサで構成され、発光部及び受光部(図示せず)を備えている。このセンサ62の発光部と受光部との間の光路上に接触片61のセンサ干渉部61bが出没する。センサ62は発光部と受光部との間で光路を遮蔽するものがないときONの電気信号を、光路が遮蔽されたときOFFの電気信号を出力する。センサ62のON/OFFの電気信号は画像読取装置30読取制御部33若しくは本体2の主制御部19に送信される。
ばね63は接触片61の下方に設けられている。ばね63は圧縮コイルばねで構成され、接触片61を常時上方に付勢している。また、ストッパ64は接触片61のセンサ干渉部61bに対応した箇所の上方に固定されている。このストッパ64にセンサ干渉部61bが引っ掛かるので、接触片61は図1に示す位置を超えて上方にばね63の弾発力によって飛び出してしまうことはない。
次に、画像読取装置30の原稿サイズ検知に係る動作について、図2〜図5に加えて図6〜図9を用いて説明する。図6は図5と同様の画像読取装置周辺の模型的垂直断面右側面図にして、原稿押さえを途中まで倒した状態を示すもの、図7は画像読取装置の原稿サイズ検知に係る動作を示すフローチャート、図8は画像読取装置における原稿サイズ検知方法を説明するための正面側上方から見た斜視図、図9は図8の画像読取装置の上面図である。なお、図9は紙面に対して下方が画像形成装置1の正面側、上方が画像形成装置1の背面側である。
コンタクトガラス32上に原稿Dを載置する場合、原稿押さえ31は、図3及び図5に示すように開放された状態にある。この時、開閉検知装置60の接触片61はばね63によって上方に付勢されているもののストッパ64により移動が阻止されているので、その接触部61aが原稿押さえ31に接触していない。これにより、センサ62はその光路を遮蔽するものがなく、ONの状態になっている。
続いて、コンタクトガラス32上に原稿Dを載置した後、原稿押さえ31を閉鎖する過程において、図6に示すように、コンタクトガラス32表面との傾斜角が所定角度である25度まで倒される。このとき、開閉検知装置60の接触片61はその接触部61aに原稿押さえ31が接触して押し下げられる。これにより、接触片61が下方に移動し、センサ62はその光路が接触片61のセンサ干渉部61bによって遮蔽され、OFFの状態になる。
画像読取装置30の読取制御部33はセンサ62がOFFになった開閉検知装置60の情報に基づいて光走査装置40及びラインセンサ53を制御し、原稿サイズ検知を開始する。原稿サイズ検知は原稿Dの端部を識別することによって実現される。読取制御部33は光走査装置40のホームポジションにおいて光源43に対して原稿Dに向かって光を照射させ、原稿Dの端部の識別を開始する。
ここで、原稿Dの端部の識別動作について、図7に示すフローに沿って図8及び図9を用いて説明する。
開閉検知装置60の情報に基づいて原稿押さえ31が閉鎖方向に向かって25度まで倒されたことを条件として(図7のスタート)、読取制御部33は基準から1ブロック分の点光源43aを点灯させ、ラインセンサ53を用いた画像情報の読み取りを実行する(ステップ#101)。
そして、読取制御部33はコンタクトガラス32上面に原稿Dがあるかどうかを判定する(ステップ#102)。光源43から照射された光についてはコンタクトガラス32上面に原稿Dがある場合、光が照射された原稿Dの読取面から強度が強い反射光が得られ、原稿Dがない場合、反射光がほとんど得られない。ラインセンサ53を構成する受光素子に導かれた反射光は、例えば0V〜1.5Vの電圧に変換される。反射光の強度が強い、すなわち光量が大きいほど高電圧となり、反射光の強度が弱い、すなわち光量が小さいほど低電圧となる。この反射光から得られる電圧信号に予め閾値を設定し、画像処理部34は閾値より高電圧、すなわち光量が大きいとき原稿あり、閾値より低電圧、すなわち光量が小さいとき原稿なしと識別する。読取制御部33はこの画像処理部34からの情報に基づきコンタクトガラス32上面に原稿Dがあるかどうかを判定する。
ステップ#102において原稿がない場合(ステップ#102のNo)、読取制御部33若しくは読取制御部33からその旨の情報を得た主制御部19は操作パネル8を利用して原稿がないことを報知させる(ステップ#103)。そして、原稿サイズ検知に係る動作フローが終了する(図7のエンド)。
一方、ステップ#102において原稿がある場合(ステップ#102のYes)、読取制御部33は正面側の次の点光源ブロック43bを点灯させ、ラインセンサ53を用いた画像情報の読み取りを実行する(ステップ#104)。そして、読取制御部33は点灯した点光源ブロック43bの領域内に原稿Dの端部があるかどうかを判定する(ステップ#105)。画像処理部34はステップ#102のときと同様に、点灯した点光源ブロック43bの個々の点光源43a毎にその反射光を受光したラインセンサ53から得られる電気信号を用いて原稿Dの有無を判別して原稿Dの端部を識別する。読取制御部33はこの画像処理部34からの情報に基づき原稿Dの端部があるかどうかを判定する。
点光源ブロック43b内のすべての点光源43aに関して原稿ありと識別され、原稿Dの端部がないと判定された場合(ステップ#105のNo)、読取制御部33は引き続き、正面側の次の点光源ブロック43bを点灯させ、ラインセンサ53を用いた画像情報の読み取りを実行するステップ(ステップ#104)を繰り返す。なお、読取制御部33は、図8及び図9に示すように、光源43の原稿載置に係る基準点A側、すなわち背面側に対応する一端を基準として他端、すなわち正面側に向かって順に主走査方向に点光源ブロック43b毎に点灯制御する。
一方、ステップ#105において点光源ブロック43b内の一部またはすべての点光源43aに関して原稿なしと識別され、原稿Dの端部があると判定された場合(ステップ#105のYes)、読取制御部33は原稿サイズを確定する(ステップ#106)。そして、読取制御部33は光源43を消灯させ(ステップ#107)、原稿サイズ検知に係る動作フローが終了する(図7のエンド)。
なおこのあと、光源43の基準点A側の端部から原稿Dの端部に対応する箇所までの点光源43a、すなわち原稿Dの読取面の領域内に対応する点光源43aを点灯させ、原稿Dの読取面に描画された画像データの読み取りを実行しても構わない。
上記のようにして、光源43の基準点A側の一端に対応する点光源43aから順に主走査方向に他端に向かって点光源43aを点灯させ、その反射光を受光したラインセンサ53からの情報に基づいて原稿Dの端部が識別されると光源43を消灯させるので、原稿Dの端部より外側に対応する点光源43aが点灯しない。また、点光源ブロック43b毎に光源43を点灯制御することにより、原稿サイズの検知が短時間で実行でき、消費電力が抑制される。
そして、開閉検出装置60からの情報に基づき開放した原稿押さえ31が閉鎖方向に向かって25度まで倒されたことを条件として原稿Dの端部を識別するので、原稿押さえ31を閉鎖方向に倒すのとともに自動的に原稿サイズが検知される。
さらに、原稿サイズ検知時に引き続き、光源43の一端から識別した原稿Dの端部に対応する箇所までの点光源43aを点灯させて原稿表面に描画された画像データの読み取りを実行することにより、原稿表面に描画された画像データの読み取りのときにも、原稿Dの端部より外側に対応する点光源43aが点灯しない。
本実施形態の構成によれば、原稿Dの外側から光が漏れるのを防止することが可能である。さらに、原稿押さえ31を閉鎖方向に倒す際、比較的早い段階で自動的に原稿サイズ検知を行うことができる。したがって、原稿サイズ検知においてユーザがまぶしい思いをして不快感を覚えたり、作業効率が低下したりするのを防止することができ、さらに光源43の低消費電力化、長寿命化が図られた画像読取装置30を提供することが可能である。また、このような画像読取装置30を搭載した画像形成装置1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の上記実施形態における画像読取装置30を搭載した画像形成装置1は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷用の画像形成装置であるが、発明の適用対象となる画像形成装置がこのような種類に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを用いない画像形成装置や白黒印刷用の画像形成装置であっても構わない。
また、上記実施形態では、原稿サイズ検知時、点光源ブロック43b毎に光源43を点灯制御して原稿Dの端部を識別することとしたが、原稿サイズ検知方法はこれに限定されるわけではなく、単一の点光源43aを1個ずつ順番に点灯させて原稿Dの端部を識別することにしても構わない。
本発明は、複写機やイメージスキャナなどに用いられる画像読取装置全般において利用可能である。
1 画像形成装置
8 操作パネル
19 主制御部
22 記憶部
30 画像読取装置
31 原稿押さえ
32 コンタクトガラス(原稿台)
33 読取制御部(制御部)
35 記憶部
40 光走査装置
43 光源
43a 点光源
43b 点光源ブロック
44 第1ミラー(光学部材)
45 第2ミラー(光学部材)
46 第3ミラー(光学部材)
50 撮像ユニット
52 結像レンズ(光学部材)
53 ラインセンサ
60 開閉検知装置

Claims (5)

  1. 撮像素子であるラインセンサと、
    上面に原稿が載置されるとともに原稿の隅を合わせて載置するための基準点が設けられた原稿台と、
    前記原稿台の下方に配置され、複数個の点光源が前記基準点に対応する一端から主走査方向に直線状に配列されて原稿に向かって光を照射する光源と、
    原稿からの反射光を前記ラインセンサに導く光学部材と、
    前記光源の前記一端に対応する前記点光源から順に主走査方向に他端に向かって前記点光源を点灯させ、その反射光を受光した前記ラインセンサからの情報に基づいて原稿の端部が識別されると前記光源を消灯させる制御部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光源は前記点光源の複数個が一体としてブロックを形成し、複数の前記ブロックで構成され、前記制御部は前記ブロック毎に前記光源を点灯制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記原稿台に対して開閉自在に設けられた原稿押さえと、
    前記原稿押さえの開閉動作を検出する開閉検出装置と、
    を備え、
    前記制御部は、前記開閉検出装置からの情報に基づき開放した前記原稿押さえが閉鎖方向に向かって所定角度まで倒されたことを条件として、前記光源の前記一端に対応する前記点光源から順に主走査方向に他端に向かって前記点光源を点灯させ、その反射光を受光した前記ラインセンサからの情報に基づいて原稿の端部が識別されると前記光源を消灯させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記光源の前記一端から識別した原稿の前記端部までの前記点光源を点灯させ、原稿表面に描画された画像データの読み取りを実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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