JP2017108322A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡便な構成で、容易に原稿全体の領域を正確に判別することが可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】原稿Dに向けて光を照射する第1照明部52と、原稿Dを隔てて第1照明部52と対向する原稿背景板70aと、原稿Dの一面及び原稿背景板70aの表面の反射光を受光するイメージセンサー57と、第1照明部52を原稿Dに対して相対的に移動させる走査駆動部53と、前記反射光を受光したイメージセンサー57からの情報に基づき原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した影Dsから原稿DのエッジDeを検出するための読取制御部58とを備える。第1照明部52は、第1照明部52の移動方向である副走査方向と交差する主走査方向に関して、原稿の少なくとも一方の周縁部における主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置及びその画像読取装置を備えた複写機に代表される画像形成装置に関するものである。
複写機やファクシミリなどといった画像形成装置には原稿の表面に描かれた画像を読み取るための画像読取装置を備えるものがある。画像読取装置は一般的に、原稿台であるガラスの上面に載置された原稿、或いはガラスの上方を通過する原稿に向けて光を照射し、この反射光を受光して原稿の画像を読み取る。このような画像読取装置に係る従来技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された原稿サイズ検知装置は原稿に向けて光を照射する露光ランプと、原稿を隔てて露光ランプと対向するプラテンカバーとを備える。そして、この原稿サイズ検知装置はプラテンカバーの原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出する。これにより、原稿サイズ検知装置は原稿のサイズを容易に検知することができる。
特開平6−27547号公報
しかしながら、原稿のエッジの検出精度の向上を図るためには、特許文献1に記載された原稿サイズ検知装置よりも一層効果的に明瞭な影を発生させることが課題であった。原稿の情報を適正に得るためには、原稿から読み取った画像から原稿全体の領域を正確に判別することが望まれる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、より簡便な構成で、容易に原稿全体の領域を正確に判別することが可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像読取装置は、原稿に向けて光を照射する照明部と、原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、前記照明部から照射されて原稿表面及び前記原稿背景部表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、原稿または前記照明部の一方を他方に対して相対的に移動させるための駆動部と、前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出するための制御部とを備え、前記照明部は、前記駆動部による原稿または前記照明部の移動方向である副走査方向と交差する主走査方向に関して、原稿の少なくとも一方の周縁部における主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有することを特徴とする。
この構成によると、照明部によって原稿の少なくとも一方の周縁部において主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分の強い光が照射されるので、原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域において原稿のエッジを表す影が発生し易くなる。さらに、例えば原稿背景部が白色である場合に原稿背景部との濃度差が比較的大きい影になる。
また、上記構成の画像読取装置において、前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置されて前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、前記光源が、前記導光体の主走査方向の中央に対応する位置に配置されることを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、前記導光体は、前記光源の設置位置に対応する領域に前記光源の光を拡散させるための拡散部を有することを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、原稿の表裏の画像を個別に読み取るための第1読取部及び第2読取部を備え、前記照明部が、第1読取部で原稿に向けて光を照射する第1照明部と、第2読取部で原稿に向けて光を照射する第2照明部とを含み、第1照明部は、主走査方向の一方の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有し、第2照明部は、主走査方向の他方の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有し、前記制御部は、第1読取部を用いて検出された原稿の表裏の一方のエッジと、第2読取部を用いて検出された原稿の表裏の他方のエッジとを利用して原稿全体のエッジを判別することを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、主走査方向に関して、第1照明部による光の照射方向と第2照明部による光の照射方向とが異なることを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、第1照明部が第1光源を有し、第2照明部が第2光源を有し、第1光源が主走査方向の一方の端部側に配置され、第2光源が主走査方向の他方の端部側に配置されることを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、前記制御部は、第1読取部及び第2読取部の各々に関する原稿の画像読取処理とエッジ検出処理とを個別に実行するとともに、後に実行する一方の画像読取処理の実行中に先に実行した他方の画像読取処理に係るエッジ検出処理を実行することを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、前記制御部は、検出した原稿のエッジの主走査方向及び副走査方向に対する傾きを検出するとともに、原稿の表裏双方のエッジの傾きに差異がある場合に傾き補正処理を実行することを特徴とする。
また、上記構成の画像読取装置において、原稿の表裏の画像を個別に読み取るための第1読取部及び第2読取部を備え、前記照明部が、第1読取部に配置された第1照明部と、第2読取部に配置された第2照明部とを含み、前記制御部は、主走査方向に延びる原稿のエッジと、副走査方向に延びる原稿のエッジとを検出して、第1読取部を用いて検出された原稿の表裏の一方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジを利用して原稿全体のエッジを判別し、第2読取部を用いて検出された原稿の表裏の他方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジを利用して原稿全体のエッジを判別することを特徴とする。
また本発明は、上記構成の画像読取装置を画像形成装置に設けたことを特徴とする。
本発明の構成によれば、より簡便な構成で、原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域において効果的に明瞭な原稿のエッジの影を発生させることが可能である。したがって、容易に原稿全体の領域を正確に判別することが可能になり、原稿の情報を適正に得ることができる。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の部分垂直断面正面図である。 本発明の第1実施形態の画像形成装置の画像読取装置の垂直断面正面図である。 本発明の第1実施形態の画像読取装置の第1照明部周辺を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第2実施形態の画像読取装置の光走査ユニットの部分上面図である。 本発明の第2実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第3実施形態の画像読取装置の第1読取部の側面図である。 本発明の第3実施形態の画像読取装置の第2読取部の側面図である。 本発明の第3実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第4実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第6実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第7実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。 本発明の第8実施形態の画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
最初に、本発明の実施形態の画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の部分垂直断面正面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は用紙の搬送経路及び搬送方向を示す。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取るための画像読取装置40と、読み取った画像を用紙等の転写材に印刷する印刷部3と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作部4と、主制御部5とを備える。
画像読取装置40は光走査ユニット50及び原稿搬送ユニット70を備え、画像形成装置1の上部に設けられる。画像読取装置40は光走査ユニット50の上面に載置された1枚の原稿の画像を読み取る、また光走査ユニット50と原稿搬送ユニット70とを利用して複数枚の原稿の画像を1枚ずつ自動的に読み取ることができる。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、後述するイメージセンサーで電気信号に変換される。これにより、画像読取装置40は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。画像読取装置40の構成の詳細は後述する。
画像読取装置40が原稿から得た色別の画像データは主制御部5において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて主制御部5の内部の不図示のメモリーに格納される。メモリーに格納された再現色別の画像データは位置ずれ補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うために用紙の搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
印刷部3は電子写真方式によって画像を形成し、その画像を用紙等に転写する。印刷部3は中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は駆動ローラ12、テンションローラ13及び従動ローラ14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11にはテンションローラ13が不図示のバネによって図1における上方に付勢されることにより張力が与えられる。中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。
駆動ローラ12は中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15に圧し接触する。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は二次転写後に中間転写ベルト11の外周面に残留するトナーを掻き取ってクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なおこの説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号の記載を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、露光部、現像部、クリーニング部及び一次転写部を備える。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。現像部及びトナーホッパー32に対しては各々の内部のトナー量を検出する不図示のトナーの残量検出部が設けられる。また、現像部とトナーホッパー32との間及びトナーホッパー32とトナーボトル31との間には各々不図示のトナーの補給装置が設けられる。残量検出部によって現像部の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部によってトナーホッパー32の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
4台の画像形成部20の下方には給紙装置91が設けられ、その内部に用紙Pが収容される。給紙装置91の内部に収容された用紙Pは供給部92によってその最上紙から順に用紙搬送路Qに送り出される。また、手差し給紙部93を用いて用紙を用紙搬送路Qに対して供給することも可能である。給紙装置91または手差し給紙部93から用紙搬送路Qに送り出された用紙Pはレジストローラ対94の箇所に到達する。そして、レジストローラ対94が用紙Pの斜め送りを矯正(スキュー補正)しつつ中間転写ベルト11の回転と同期をとって、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けて用紙Pを送り出す。
画像形成部20では帯電部及び露光部によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像はレジストローラ対94により同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着部95が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写された用紙Pは定着部95へと送られて加熱ローラ及び加圧ローラに挟まれ、トナー像が加熱、加圧されて用紙Pに溶融定着される。定着部95を通過した用紙Pは中間転写ベルト11の上方に設けられた用紙排出部96に排出される。
操作部4は画像形成装置1の上部の正面側に設けられる。操作部4は、例えばユーザーによる印刷に使用する用紙Pの種類やサイズ、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などの設定の入力や、ファクシミリ送信におけるファックス番号や送信者名などの設定の入力を受け付ける。また、操作部4は、例えば装置の状態や注意事項、エラーメッセージなどを表示部4Wに表示することによって、それらをユーザーに対して報知するための報知部としての役割も果たす。
また、画像形成装置1にはその全体の動作制御のため、不図示のCPUや画像処理部、その他の図示しない電子部品で構成された主制御部5が設けられる。主制御部5は中央演算処理装置であるCPUと画像処理部とを利用し、メモリーに記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取装置40や印刷部3などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作、印刷動作を実現する。
続いて、画像形成装置1の画像読取装置40の構成とその動作について、図2を用いて説明する。図2は画像読取装置40の垂直断面正面図である。なお、図2における上下方向、左右方向及び紙面奥行き方向が画像形成装置1及び画像読取装置40の上下方向、左右方向及び前後方向を示す。また、図2に記した矢印Xが主走査方向を示し、矢印Yが副走査方向を示し、以下の図においても同様である。
画像読取装置40は、図2に示すように画像形成装置本体の上部に設けられた光走査ユニット50と、その装置本体の上面に載置された原稿搬送ユニット70とを備える。
光走査ユニット50はコンタクトガラス51、第1照明部52、走査駆動部53、ワイヤ54、巻き取りドラム55、レンズ56、イメージセンサー57及び読取制御部58を有する。
コンタクトガラス51は光走査ユニット50の上面に設けられる。コンタクトガラス51は比較的薄い平板状の透明ガラスで構成され、原稿Dの表面全体を一度に光走査できるように光走査ユニット50の前後方向(主走査方向、図2の矢印X方向)及び左右方向(副走査方向、図2の矢印Y方向)に広く延びる矩形形状を成す。原稿Dの画像を1枚ずつ個別に読み取らせる場合、原稿Dはコンタクトガラス51の上面に読取面が下になるように広げて載置される。
第1照明部52はコンタクトガラス51のすぐ下方に配置される。第1照明部52は原稿Dの読取面に向けて、すなわち上方に向けて光を照射する。第1照明部52の構成の詳細は後述する。
走査駆動部53はコンタクトガラス51の下方に設けられ、第1移動体53Aと、第2移動体53Bとを備える。
走査駆動部53の第1移動体53Aは第1照明部52を支持するとともに、第1ミラー59aを備える。第1ミラー59aは原稿Dの読取面で反射した第1照明部52の反射光を受けて、さらに90度の角度で略水平に方向転換させるべく所定の傾きが設定され、コンタクトガラス51の下方に配置される。
走査駆動部53の第2移動体53Bは第2ミラー59bと、第3ミラー59cとを備える。第2ミラー59bは第1移動体53Aの第1ミラー59aが反射させた光を受けて、さらに90度の角度で略垂直下方に方向転換させるべく所定の傾きが設定され、第1ミラー59aと略同じ高さに配置される。第3ミラー59cは第2ミラー59bが反射させた光を受けて、さらに90度の角度で略水平に方向転換させるべく、第2ミラー59bの略真下に配置される。
なお、第1移動体53A及び第2移動体53Bに設けられた各ミラーは第1照明部52同様、主走査方向(光走査ユニット50の前後方向)にコンタクトガラス51と略同じ長さで延びる細長い形状で構成される。
ワイヤ54は第1移動体53A及び第2移動体53Bに接続されるとともに、巻き取りドラム55に巻き掛けられる。不図示のモータで巻き取りドラム55を回転させると、第1移動体53A及び第2移動体53Bがコンタクトガラス51の上面と平行に副走査方向(光走査ユニット50の左右方向)に往復移動する。これにより、読み取りライン(第1照明部52による照射位置)を副走査方向に移動させることができ、コンタクトガラス51の上面に広げて載置された原稿Dの読取面全体の画像を読み取ることができる。
レンズ56及びイメージセンサー57は光走査ユニット50の下部に設けられる。第2移動体53Bの第3ミラー59cによって反射された、原稿Dの読取面からの反射光はレンズ56に入射して集光される。レンズ56はその反射光を光路の下流側に設けられたイメージセンサー57の表面上に結像する。これにより、画像読取装置40はイメージセンサー57を用いてコンタクトガラス51上の原稿Dの読取面の画像を画像データとして読み取ることができる。
なお、イメージセンサー57は例えば固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)を画像読取装置40の前後方向である主走査方向、すなわち図2における紙面奥行き方向(矢印X方向)に複数個直線状に一列にして配列されて構成される。イメージセンサー57は入射光を電気信号に光電変換し、画像情報として出力する。そして、原稿Dの読取面をイメージセンサー57で主走査方向に走査させ、走査駆動部53を駆動して第1照明部52を副走査方向に走査させて得られる情報について読取制御部58が画像処理を実行することにより、原稿Dの画像を画像データとして得ることが可能である。
読取制御部58は処理回路やメモリー等のICやその他の電子部品を含み、主制御部5から指令を受けて光走査ユニット50の動作を制御する制御部である。読取制御部58は主制御部5からの制御指令に基づき走査駆動部53を駆動制御するとともに、イメージセンサー57からの出力信号に対して画像処理を実行して画像データを出力する。このようにして、読取制御部58は画像読取動作を実現する。
原稿搬送ユニット70はコンタクトガラス51と対向する形でその上方に設けられる。原稿搬送ユニット70はコンタクトガラス51の表面全体をカバーする直方体形状を成すユニットである。原稿搬送ユニット70は光走査ユニット50の背面側に設けられた左右方向に略水平に延びる不図示の2箇所の支軸を中心として、光走査ユニット50に対して揺動可能に取り付けられる。これにより、原稿搬送ユニット70はその正面側部分を自由端として上下に振るようにして揺動し、コンタクトガラス51に対して開閉させることができる。なお、図2は原稿搬送ユニット70によりコンタクトガラス51の部分を閉鎖した状態を描いている。
原稿搬送ユニット70の外底面であって、閉鎖したときにコンタクトガラス51に対向する一面には原稿背景部である原稿背景板70aが設けられる。原稿背景板70aは白色であり、コンタクトガラス51の全域をカバーする位置及び大きさを成す。原稿搬送ユニット70でコンタクトガラス51の部分を閉鎖したとき、原稿背景板70aはコンタクトガラス51に対してその全面を均一に押圧するように密着して原稿Dを移動しないように保持する。
原稿搬送ユニット70は原稿背景板70aに加えて、給紙トレイ71排紙トレイ72及び搬送駆動部73を有する。
給紙トレイ71は原稿搬送ユニット70の上部に配置された原稿の載置部である。給紙トレイ71には原稿を上方から載置して積み上げることができる。給紙トレイ71は原稿搬送方向(原稿搬送ユニット70の左右方向)の上流から下流に向かって、すなわち図2において右方から左方に向かって下る傾斜を有する。
給紙トレイ71はその上面に設けられた原稿搬送方向及び上方向に向かって延びる2個の整合板71aを備える。2個の整合板71aは各々、原稿搬送方向と交差する方向に移動可能であり、原稿の搬送方向と交差する方向である原稿の幅方向の両端部に接触し、原稿をその幅方向において適正な給紙位置に保持するものである。
給紙トレイ71の原稿搬送方向下流部には原稿の押し上げ部71bが設けられる。押し上げ部71bは給紙トレイ71の原稿載置面に沿った形状を成し、その上流端に設けられて原稿幅方向に延びる不図示の支軸を中心とし、下流端を自由端として垂直面内で回転可能にして設けられる。押し上げ部71bは原稿の供給時に、不図示のモータ等によって支軸を中心として回転されることで、給紙トレイ71に積み上げられた原稿の下流端がその上方に配置された供給ローラ75に接触するように上方に向かって付勢される。
搬送駆動部73は給紙トレイ71の原稿搬送方向下流端に原稿供給口74と、供給ローラ75とを備える。供給ローラ75は給紙トレイ71に積み上げられた原稿を最上原稿から1枚ずつ分離して搬送駆動部73の内部へと供給し、搬送する。原稿供給口74の下流側には搬送駆動部73の内部に向かって原稿搬送路76が延びる。
原稿搬送路76にはレジストローラ対77が設けられる。レジストローラ対77は原稿の斜め送りを矯正(スキュー補正)した後、原稿をさらに搬送方向下流へと送り出す。また、原稿搬送路76の各所には搬送ローラ78が設けられる。
原稿搬送路76の、レジストローラ対77の原稿搬送方向下流は原稿搬送ユニット70の底面に到達し、この箇所に第1読取部79が設けられる。第1読取部79に送り込まれた原稿は原稿搬送路76上をさらに下流側へ、すなわち図2において第1読取部79の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた光走査ユニット50で下側の面である第1面の画像データが読み取られる。なお、第1読取部79で原稿の画像を読み取る場合、第1照明部52を支持する走査駆動部53の第1移動体53Aが第1読取部79の下方に移動し、イメージセンサー57を用いて原稿の下側の面(第1面)の画像データが読み取られる。
原稿搬送路76の、第1読取部79の原稿搬送方向下流には第2読取部80が設けられる。なお、第2読取部80はコンタクトガラス81、第2照明部82、イメージセンサー83及び原稿背景板80aを含む。原稿の両面の画像データの読み取りが必要な場合、第2読取部80に送り込まれた原稿は原稿搬送路76上をさらに下流側へ、すなわち図2において第2読取部80の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その上方に設けられた第2読取部80で上側の面である第2面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路76の下流端には原稿排出口84が設けられる。画像データの読み取りが済んだ原稿は原稿排出口84から排紙トレイ72に排出される。排紙トレイ72は給紙トレイ71のすぐ下方に備えられ、これらのトレイが上下二段にして構成される。排紙トレイ72に排出された原稿は原稿搬送ユニット70の正面側から取り出すことができる。
給紙トレイ71と、排紙トレイ72とは互いの原稿搬送方向を逆にして、すなわち図2において給紙トレイ71は原稿を左方に向かって送り出し、排紙トレイ72は原稿を左方から受け取る形にして構成される。これにより、原稿供給口74から原稿排出口84まで延びる原稿搬送路76は、図2に示すようにU字状に湾曲した構成を横方向に傾けた形態で設けられる。そして、不図示の搬送制御部が原稿の搬送を制御する。
搬送制御部は処理回路やメモリー等のICやその他の電子部品を含み、主制御部5から指令を受けて原稿搬送ユニット70の動作を制御する。搬送制御部は主制御部5からの制御指令に基づき給紙トレイ71に載置された原稿を押し上げ部71b及び供給ローラ75を駆動させて1枚ずつ分離して搬送駆動部73の内部に供給する。さらに、搬送制御部はレジストローラ対77及び搬送ローラ78を駆動させて第1読取部79及び第2読取部80でその画像データを読み取らせた後、排紙トレイ72に排出する。このようにして、搬送制御部は原稿の搬送動作を実現する。
続いて、画像読取装置40の第1照明部52周辺の詳細な構成と原稿の領域判別処理について、図3及び図4を用いて説明する。図3は第1照明部52周辺を示す側面図である。図4は画像読取装置40による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、図3は画像読取装置40の副走査方向(画像読取装置40の左右方向、図3の矢印Y方向)に沿って第1照明部52周辺を見たものである。また、図3の上部には、主走査方向(画像読取装置40の前後方向、図3の矢印X方向)に関して照明光の強度分布を概略的に示した。
光走査ユニット50の第1照明部52は、図3に示すように光源であるLED(light emitting diode)52a及び導光体52bを備える。LED52a及び導光体52bはともにコンタクトガラス51の下方に配置される。
LED52aはコンタクトガラス51の主走査方向(図3の矢印X方向)の長さの中央に配置される。LED52aは原稿Dの読取面に向けて、すなわち上方に向けて光を照射する。
導光体52bはLED52aの上方、且つコンタクトガラス51との間の箇所であって、コンタクトガラス51の下面と対向するその下方に配置される。導光体52bは主走査方向の全域にわたってコンタクトガラス51と略同じ長さで延びる細長い円柱形状または四角柱形状で構成される。LED52aは導光体52bの主走査方向の中央に対応する位置に配置される。導光体52bには凹部52c、プリズム部52d及び拡散部52eが形成される。
凹部52cは導光体52bの主走査方向の長さの略中央の下側に配置され、LED52aと対向する。凹部52cは副走査方向(図3の矢印Y方向(紙面奥行き方向))から見ると、LED52aから離隔するように上方に向かって窪み、くさび形(逆V字形)の形状を成す。
プリズム部52dは導光体52bのLED52aと対向する下側の一面の全域にわたって形成される。プリズム部52dは導光体52bの内部に進入したLED52aの光を上側に向けて全反射するように構成される。
拡散部52eは導光体52bの上面の主走査方向の長さの略中央であって、コンタクトガラス51の下面と対向し、LED52a及び凹部52cの設置位置に対応する領域に形成される。拡散部52eは、導光体52bの内部に進入して拡散部52eから上方に向けて出射されるLED52aの光を主走査方向の全域にわたって拡散するように構成される。
このような構成の導光体52bは、下面の凹部52cの箇所でLED52aの光を受けて上面から原稿Dに向けて出射し、原稿Dの全体を照射する。
そして、第1照明部52は、図3の上部に示したように主走査方向に関して、原稿Dに対する照射光の強度が原稿Dの中央部(一点鎖線の箇所)から周縁部に向かうに従って高くなる分布を有する。また、原稿DのエッジDe周辺では主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い光が照射される。
画像読取装置40は上記構成の第1照明部52を用いて、コンタクトガラス51の上面に載置された1枚の原稿Dの画像を読み取る画像読取動作を実現する。このとき、読取制御部58はイメージセンサー57からの情報に基づき原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる影Dsから原稿Dの副走査方向に延びるエッジDeを検出する(図4参照)。
第1照明部52によって原稿DのエッジDe周辺では主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い光が照射されるので、図4の左端に示したように原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿DのエッジDeの影Dsが発生し易くなる。読取制御部58は原稿Dの周縁部の影DsからエッジDeを検出し、2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
なお、上記実施形態では、第1照明部52が図3に示した詳細な構成を有することとしたが、第2読取部80の第2照明部82に図3の構成を適用しても良い。第2読取部80は、原稿背景板80aと、コンタクトガラス81と、光源であるLED及び導光体を備える第2照明部82とを有する。LED及び導光体はともにコンタクトガラス81の上方に配置される。そして、搬送駆動部73が原稿Dを第2照明部82に対して相対的に移動させる。読取制御部58は原稿Dの一面及び原稿背景板80aの表面で反射された反射光を受光したイメージセンサー83からの情報に基づき原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した影Dsから原稿DのエッジDeを検出する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の画像読取装置について、図5及び図6を用いて説明する。図5は画像読取装置の光走査ユニットの部分上面図である。図6は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第2実施形態の画像読取装置40は、図5に示すように光走査ユニット50がその上面に原稿幅方向スケール60及び原稿搬送方向スケール61を備える。
原稿幅方向スケール60はコンタクトガラス51の左端部に隣接して配置され、主走査方向(図5の矢印X方向)に沿って延びる板状を成す。原稿搬送方向スケール61はコンタクトガラス51の背面側の端部に隣接して配置され、副走査方向(図5の矢印Y方向)に沿って延びる板状を成す。原稿幅方向スケール60と原稿搬送方向スケール61とはコンタクトガラス51の左方背面側で互いが直交するように隣接して配置される。
原稿Dはコンタクトガラス51の上面の原稿幅方向スケール60と原稿搬送方向スケール61との交点である基準点Aを基準とし、そのエッジが原稿幅方向スケール60及び原稿搬送方向スケール61に接触するように合わせて載置される。
読取制御部58はイメージセンサー57からの情報に基づき原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる影Dsから原稿Dの副走査方向に延びるエッジDeを検出する(図6参照)。ここで、図5における原稿搬送方向スケール61に隣接する原稿Dの副走査方向に延びるエッジに対応する領域では影が発生しない。この場合、読取制御部58は原稿搬送方向スケール61側で原稿Dの副走査方向に延びるエッジDeが原稿Dに隣接する原稿搬送方向スケール61の端部に一致するものとして検出する。そして、読取制御部58は2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の画像読取装置について、図2に加えて、図7〜図9を用いて説明する。図7及び図8は画像読取装置の第1読取部及び第2読取部の側面図である。図9は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、図7及び図8は画像読取装置の副走査方向(図2の矢印Xが指す方向、画像読取装置の左右方向)に沿って第1読取部及び第2読取部を見たものである。また、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第3実施形態の画像読取装置40は、原稿搬送ユニット70の内部を搬送される原稿Dの表裏両面の画像を一度の搬送で自動的に読み取る画像読取動作を実行する。このため、図2に示す画像読取装置40は第1照明部52を原稿搬送ユニット70の第1読取部79の下方に移動させる。これにより、第1読取部79に設けられた原稿背景板79aが原稿の画像読取に利用される。そして、画像読取装置40は第1読取部79で原稿Dの第1面に向けて光を照射する第1照明部52と、第2読取部80で原稿Dの第2面に向けて光を照射する第2照明部82とを利用し、原稿Dの表裏両面の画像を一度の搬送で自動的に読み取る。
そして、画像読取装置40は、図7に示すように光走査ユニット50の第1照明部52が光源であるLED52a及び導光体52bを備える。LED52a及び導光体52bはともにコンタクトガラス51の下方に配置される。
LED52aは主走査方向(図7の矢印X方向)に延びる細長い円柱形状または四角柱形状を成す導光体52bの一方(例えば背面側)の端部の外側に配置される。LED52aはその光軸が主走査方向と略平行を成し、導光体52bの側方の端面に向けて光を照射する。
導光体52bは例えばLED52aの前方であって、コンタクトガラス51の下面と対向するその下方に配置される。プリズム部52dが導光体52bの下側の一面の全域にわたって形成される。
LED52aが導光体52bの例えば背面側に配置されていることで、導光体52bの上面から原稿Dの第1面(下面)に向けて出射する光はその主たる指向方向が図7に示した破線矢印が指すように画像読取装置40の前向きになる。すなわち、第1照明部52は主走査方向の一方(正面)の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有する。したがって、LED52aの配置箇所とは反対側、すなわち正面側の原稿背景板79aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿Dのエッジの影Dsが発生し易くなる(図7参照)。
また、画像読取装置40は、図8に示すように原稿搬送ユニット70の第2読取部80が、原稿背景板80aと、コンタクトガラス81と、光源であるLED82a及び導光体82bを備える第2照明部82とを有する。LED82a及び導光体82bはともにコンタクトガラス81の上方に配置される。
LED82aは主走査方向(図8の矢印X方向)に延びる細長い円柱形状または四角柱形状を成す導光体82bの一方(例えば正面側)の端部の外側に配置される。LED82aはその光軸が主走査方向と略平行を成し、導光体82bの側方の端面に向けて光を照射する。
導光体82bは例えばLED82aの後方であって、コンタクトガラス81の上面と対向するその上方に配置される。プリズム部83dが導光体82bの上側の一面の全域にわたって形成される。
LED82aが導光体52bの例えば正面側に配置されていることで、導光体82bの下面から原稿Dの第2面(上面)に向けて出射する光はその主たる指向方向が図8に示した破線矢印が指すように画像読取装置40の後向きになる。すなわち、第2照明部82は主走査方向の一方(背面)の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有する。したがって、LED82aの配置箇所とは反対側、すなわち背面側の原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿Dのエッジの影Dsが発生し易くなる(図8参照)。
図9に示すように、読取制御部58は原稿Dの第1面に関して、原稿背景板79aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所のエッジDeを検出する。また、読取制御部58は原稿Dの第2面に関して、原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所のエッジDeを検出する。そして、読取制御部58は原稿Dの第1面に係る画像データと、原稿Dの第2面に係る画像データとを重ね合わせることで原稿Dの全体に対する2箇所のエッジDeを導出する。そして、読取制御部58は2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態の画像読取装置について、図10を用いて説明する。図10は画像読取装置による原稿の領域判別処理の例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1及び第3の実施形態と同じであるので、それら実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第4実施形態の画像読取装置40によって原稿Dの領域判別処理を開始すると(図10のスタート)、ステップ#101において原稿Dの第1面の画像が読み取られる。このとき、読取制御部58は第1読取部79で第1照明部52を用いて原稿Dの第1面に向けて光を照射して第1面の画像を読み取る。
ステップ#102では原稿Dの第1面のエッジDeの検出と、原稿Dの第2面の画像の読み取りとが並行処理で実行される。このとき、読取制御部58は一方で、原稿Dの第1面に関して、原稿背景板79aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所のエッジDeを検出する。また、読取制御部58は他方で、原稿Dの第2面に関して、第2読取部80で第2照明部82を用いて原稿Dの第2面に向けて光を照射して第2面の画像を読み取る。
ステップ#103では原稿Dの第2面のエッジDeが検出される。このとき、読取制御部58は原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所のエッジDeを検出する。
ステップ#104では2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで原稿D全体の領域Daが判別される。そして、原稿Dの領域判別処理が終了される(図10のエンド)。
このようにして、画像読取装置40の読取制御部58は第1読取部79及び第2読取部80の各々に関する原稿Dの画像読取処理とエッジ検出処理とを個別に実行するとともに、後に実行する第2面の画像読取処理の実行中に先に実行した第1面の画像読取処理に係るエッジ検出処理を実行する。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態の画像読取装置について、図11を用いて説明する。図11は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1及び第3の実施形態と同じであるので、それら実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第5実施形態の画像読取装置40は、図11に示すように原稿Dが主走査方向及び副走査方向に対して傾いた場合であっても、第1読取部79で原稿Dの第1面に向けて光を照射する第1照明部52と、第2読取部80で原稿Dの第2面に向けて光を照射する第2照明部82とを利用し、原稿搬送ユニット70の内部を搬送される原稿Dの表裏両面の画像を一度の搬送で自動的に読み取る画像読取動作を実現する。
このとき図11に示すように、読取制御部58は傾いた原稿Dの第1面に関して、原稿背景板79aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の傾いた影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所の傾いたエッジDeを検出する。また、読取制御部58は傾いた原稿Dの第2面に関して、原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した副走査方向に延びる1箇所の傾いた影Dsから原稿Dの副走査方向に延びる1箇所の傾いたエッジDeを検出する。そして、読取制御部58は原稿Dの第1面に係る画像データと、原稿Dの第2面に係る画像データとを重ね合わせることで原稿Dの全体に対する2箇所の傾いたエッジDeを導出する。そして、読取制御部58は2箇所の傾いたエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで傾いた原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態の画像読取装置について、図12及び図13を用いて説明する。図12は画像読取装置による原稿の領域判別処理の例を示すフローチャートである。図13は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1、第3及び第5の実施形態と同じであるので、それら実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第6実施形態の画像読取装置40によって原稿Dの領域判別処理を開始すると(図12のスタート)、ステップ#201において原稿Dの第1面の画像が読み取られる。さらに、ステップ#202では原稿Dの第1面のエッジDeが検出され、主走査方向或いは副走査方向に対するエッジDeの傾きが判定される。
ステップ#203では原稿Dの第2面の画像が読み取られる。さらに、ステップ#204では原稿Dの第2面のエッジDeが検出され、主走査方向或いは副走査方向に対するエッジDeの傾きが判定される。
ステップ#205では読取制御部58が原稿Dの第1面のエッジDeの傾きと、第2面のエッジDeの傾きとに差異があるか否かを判定する。この判定については予め所定の閾値を設定し、この閾値を超えた場合に双方の傾きに差異があると判定しても良いし、完全一致か否かを判定することにしても良い。双方の傾きに差異がある場合(図13参照)はステップ#206に移行する。双方の傾きに差異がない場合はステップ#207に移行する。
ステップ#206では読取制御部58が原稿DのエッジDeの傾き補正処理を実行する(図13参照)。傾き補正処理では原稿Dの表裏一方のエッジDeの傾きを他方のエッジDeに一致させる処理、或いは双方のエッジDeを副走査方向に整合させる処理を実行する。この実施形態では、例えば原稿Dの第2面のエッジDeの傾きを第1面のエッジDeの傾きに一致させる傾き補正処理を実行する。傾き補正について具体的に言えば、例えばエッジDeの軸線方向の中央を中心にして画像データを回転させる処理を実行する。
ステップ#207では原稿Dの第1面及び第2面に係る各画像データが重ね合わされて、2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで原稿D全体の領域Daが判別される。そして、原稿Dの領域判別処理が終了される(図12のエンド)。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態の画像読取装置について、図14を用いて説明する。図14は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1及び第3の実施形態と同じであるので、それら実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第7実施形態の画像読取装置40は、原稿Dの表裏(第1面と第2面)の位置ずれに起因して原稿D全体の領域Daを正確に判別することができなくなる虞に対応する。
このため図14に示すように、読取制御部58は原稿Dの第1面及び第2面に係る画像データから、原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した主走査方向に延びる2箇所の影Dhを検出する。そして、検出できた副走査方向に延びる1箇所の影Dsを利用して原稿Dの副走査方向の長さ及び傾きを検出し、さらに主走査方向に延びる2箇所の影Dhを利用して原稿Dの主走査方向の長さを判別する。
検出できた副走査方向に延びる1箇所の影Dsと、原稿Dの副走査方向の長さ及び傾きと、原稿Dの主走査方向の長さとの情報から読取制御部58は検出できなかった副走査方向に延びるもう1箇所の影を推定し、副走査方向に延びる2箇所のエッジDeを導出する。そして、読取制御部58は2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで傾いた原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態の画像読取装置について、図15を用いて説明する。図15は画像読取装置による原稿の領域判別処理について示す説明図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1、第3、第5、第6及び第7の実施形態と同じであるので、それら実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。
第8実施形態の画像読取装置40は、原稿Dの表裏(第1面と第2面)の位置ずれに起因して原稿D全体の領域Daを正確に判別することができなくなる虞があり、さらに原稿Dに傾きが生じた場合に対応する。
このため図15に示すように、読取制御部58は原稿Dの第1面及び第2面に係る画像データから、原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した主走査方向に延びる2箇所の影Dhを検出する。そして、検出できた副走査方向に延びる1箇所の影Dsを利用して原稿Dの副走査方向の長さ及び傾きを検出し、さらに主走査方向に延びる2箇所の影Dhを利用して原稿Dの主走査方向の長さを判別する。
検出できた副走査方向に延びる1箇所の影Dsと、原稿Dの副走査方向の長さ及び傾きと、原稿Dの主走査方向の長さとの情報から読取制御部58は検出できなかった副走査方向に延びるもう1箇所の影を推定し、副走査方向に延びる2箇所のエッジDeを導出する。そして、読取制御部58は2箇所のエッジDeの副走査方向の両端を結ぶ補完を行うことで傾いた原稿D全体の領域Daを正確に判別する。
上記の実施形態のように、画像読取装置40は、原稿Dに向けて光を照射する第1照明部52と、原稿Dを隔てて第1照明部52と対向する原稿背景板70aと、第1照明部52から照射されて原稿Dの一面及び原稿背景板70aの表面で反射された反射光を受光するイメージセンサー57と、第1照明部52を原稿Dに対して相対的に移動させるための走査駆動部53と、前記反射光を受光したイメージセンサー57からの情報に基づき原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域で発生した影Dsから原稿DのエッジDeを検出するための読取制御部58とを備える。第1照明部52は、走査駆動部53による第1照明部52の移動方向である副走査方向と交差する主走査方向に関して、原稿Dの周縁部における主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有する。
この構成によると、原稿Dの周縁部における主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強いので、原稿背景板70aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿DのエッジDeを表す影Dsを発生させ易くすることが可能になる。さらに、原稿背景板70aを白色とすることで、原稿背景板70aとの濃度差が比較的大きい影Dsにすることができる。したがって、より簡便な構成で、容易に原稿D全体の領域Daを正確に判別することが可能になり、原稿Dの情報を適正に得ることができる。
また、第1照明部52は、光源であるLED52aと、LED52aと原稿Dとの間の主走査方向の全域にわたって配置されてLED52aの光を受けて原稿Dに向けて出射する導光体52bとを備える。そして、LED52aが導光体52bの主走査方向の中央に対応する位置に配置される。
この構成によると、LED52aが照射する光のうち主たる光線が導光体52bの主走査方向の中央から発せられる。これにより、原稿Dの主走査方向の両端部において副走査方向に延びる原稿Dの影Dsを明瞭に発生させることが可能になる。
また、導光体52bは、LED52aの設置位置に対応する領域にLED52aの光を拡散させるための拡散部52eを有する。
この構成によると、導光体52bの内部に進入して拡散部52eから上方に向けて出射されるLED52aの光を主走査方向の全域にわたって拡散させることができる。これにより、原稿Dの全体に光を照射させることができ、原稿Dの情報を適正に得ることが可能になる。
また、第3実施形態では、画像読取装置40が原稿Dの表裏の画像を個別に読み取るための第1読取部79及び第2読取部80を備え、照明部が第1読取部79で原稿に向けて光を照射する第1照明部52と、第2読取部80で原稿に向けて光を照射する第2照明部82とを含む。第1照明部52は主走査方向の一方(正面)の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有し、第2照明部は主走査方向の他方(背面)の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有する。読取制御部58は第1読取部79を用いて検出された原稿Dの表裏の第1面のエッジDeと、第2読取部80を用いて検出された原稿Dの表裏の第2面のエッジDeとを利用して原稿D全体のエッジDeを判別する。
この構成によると、第1照明部52が主走査方向に関して原稿Dの正面側周縁部において主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い光を照射するので、正面側の原稿背景板79aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿DのエッジDeを表す影Dsを発生させ易くすることが可能になる。また、第2照明部82が主走査方向に関して原稿Dの背面側周縁部において主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い光を照射するので、背面側の原稿背景板80aの原稿Dの周縁部に対応する領域において原稿DのエッジDeを表す影Dsを発生させ易くすることが可能になる。したがって、より簡便な構成で、原稿Dの表裏両面のエッジDeを利用して容易に原稿D全体の領域Daを正確に判別することが可能になり、原稿Dの情報を適正に得ることができる。
また、主走査方向に関して、第1照明部52による光の照射方向と第2照明部82による光の照射方向とが異なる。
さらに、第1照明部52がLED52aを有し、第2照明部82がLED82aを有し、LED52aが主走査方向の背面の端部側に配置され、LED82aが主走査方向の正面の端部側に配置される。
これらの構成によると、第1照明部52のLED52aが導光体52bの背面側に配置されることで、導光体52bがLED52aから受けて上面から原稿Dの第1面(下面)に向けて出射する光の主たる指向方向が画像読取装置40の前向きになる。これにより、第1照明部52に関して、原稿Dの正面側周縁部において主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布にすることができる。また、第2照明部82のLED82aが導光体82bの正面側に配置されることで、導光体82bがLED82aから受けて下面から原稿Dの第2面(上面)に向けて出射する光の主たる指向方向が画像読取装置40の後向きになる。これにより、第2照明部82に関して、原稿Dの背面側周縁部において主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布にすることができる。
また、第4実施形態では、読取制御部58が第1読取部79及び第2読取部80の各々に関する原稿Dの画像読取処理とエッジ検出処理とを個別に実行するとともに、後に実行する一方の画像読取処理の実行中に先に実行した他方の画像読取処理に係るエッジ検出処理を実行する。
この構成によると、原稿Dの表裏に係る画像読取処理及びエッジ検出処理の一部を並行して行うことができ、原稿D全体の領域Daを迅速に判別することが可能になる。これにより、原稿の画像読取にかかる生産性を向上させることができる。
また、第6実施形態では、読取制御部58が検出した原稿DのエッジDeの主走査方向及び副走査方向に対する傾きを検出するとともに、原稿Dの表裏双方のエッジDeの傾きに差異がある場合に傾き補正処理を実行する。
この構成によると、傾いた原稿Dに対応して原稿DのエッジDeを検出することができる。これにより、原稿Dに傾きが生じた場合であっても、原稿D全体の領域Daを正確に判別することが可能になる。
また、第7実施形態では、画像読取装置40が原稿Dの表裏の画像Dを個別に読み取るための第1読取部79及び第2読取部80を備え、照明部が第1読取部79に配置された第1照明部52と、第2読取部80に配置された第2照明部82とを含む。読取制御部58は主走査方向に延びる原稿DのエッジDeと、副走査方向に延びる原稿DのエッジDeとを検出して、第1読取部79を用いて検出された原稿Dの表裏の一方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジDeを利用して原稿D全体のエッジDeを判別し、第2読取部80を用いて検出された原稿Dの表裏の他方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジDeを利用して原稿D全体のエッジDeを判別する。
この構成によると、原稿Dの表裏各々に関して個別に原稿D全体のエッジDeを判別することが可能になる。
さらに実施形態では、上記構成の画像読取装置40を画像形成装置1に設けた。
この構成によると、画像形成装置1において、より簡便な構成で、容易に原稿D全体の領域Daを正確に判別することが可能になり、原稿Dの情報を適正に得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、第4実施形態で説明した原稿Dの表裏両面に係る画像読取及びエッジ検出の並行処理は、原稿Dの表裏両面の画像から原稿D全体の領域Daを判別する他の実施形態において併用することが可能である。
また、上記実施形態では画像形成装置1が中間転写ベルト11を用いてトナー像を用紙Pに転写するカラー印刷用の画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを用いない画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置であっても構わない。
本発明は画像読取装置及び画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
40 画像読取装置
50 光走査ユニット
51 コンタクトガラス
52 第1照明部
52a LED(光源)
52b 導光体
52e 拡散部
53 走査駆動部(駆動部)
57 イメージセンサー(撮像素子)
58 読取制御部(制御部)
70 原稿搬送ユニット
70a 原稿背景板(原稿背景部)
73 搬送駆動部(駆動部)
79 第1読取部
79a 原稿背景板(原稿背景部)
80 第2読取部
80a 原稿背景板(原稿背景部)
81 コンタクトガラス
82 第2照明部
82a LED(光源)
82b 導光体
83 イメージセンサー(撮像素子)

Claims (10)

  1. 原稿に向けて光を照射する照明部と、
    原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、
    前記照明部から照射されて原稿の一面及び前記原稿背景部の表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、
    原稿または前記照明部の一方を他方に対して相対的に移動させるための駆動部と、
    前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出するための制御部と、
    を備え、
    前記照明部は、前記駆動部による原稿または前記照明部の移動方向である副走査方向と交差する主走査方向に関して、原稿の少なくとも一方の周縁部における主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置されて前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、
    前記光源が、前記導光体の主走査方向の中央に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記導光体は、前記光源の設置位置に対応する領域に前記光源の光を拡散させるための拡散部を有することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 原稿の表裏の画像を個別に読み取るための第1読取部及び第2読取部を備え、
    前記照明部が、第1読取部で原稿に向けて光を照射する第1照明部と、第2読取部で原稿に向けて光を照射する第2照明部とを含み、
    第1照明部は、主走査方向の一方の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有し、
    第2照明部は、主走査方向の他方の端部側に関して、主配光の強度が原稿内側方向成分よりも原稿外側方向成分が強い分布を有し、
    前記制御部は、第1読取部を用いて検出された原稿の表裏の一方のエッジと、第2読取部を用いて検出された原稿の表裏の他方のエッジとを利用して原稿全体のエッジを判別することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 主走査方向に関して、第1照明部による光の照射方向と第2照明部による光の照射方向とが異なることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 第1照明部が第1光源を有し、第2照明部が第2光源を有し、第1光源が主走査方向の一方の端部側に配置され、第2光源が主走査方向の他方の端部側に配置されることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御部は、第1読取部及び第2読取部の各々に関する原稿の画像読取処理とエッジ検出処理とを個別に実行するとともに、後に実行する一方の画像読取処理の実行中に先に実行した他方の画像読取処理に係るエッジ検出処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御部は、検出した原稿のエッジの主走査方向及び副走査方向に対する傾きを検出するとともに、原稿の表裏双方のエッジの傾きに差異がある場合に傾き補正処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  9. 原稿の表裏の画像を個別に読み取るための第1読取部及び第2読取部を備え、
    前記照明部が、第1読取部に配置された第1照明部と、第2読取部に配置された第2照明部とを含み、
    前記制御部は、主走査方向に延びる原稿のエッジと、副走査方向に延びる原稿のエッジとを検出して、第1読取部を用いて検出された原稿の表裏の一方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジを利用して原稿全体のエッジを判別し、第2読取部を用いて検出された原稿の表裏の他方の主走査方向及び副走査方向に延びるエッジを利用して原稿全体のエッジを判別することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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