JP2011133095A - 保持器の製造方法、保持器、および針状ころ軸受 - Google Patents

保持器の製造方法、保持器、および針状ころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の形状の保持器を容易に製造することができる保持器の製造方法を提供することである。
【解決手段】断面略V字状の保持器の製造方法は、保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、小径部および大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備する準備工程と、小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、段部を段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する拡径工程と、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧する押圧工程とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、保持器の製造方法、保持器、および針状ころ軸受に関するものであって、特に、プレス加工にて製造される保持器の製造方法、保持器、および針状ころ軸受に関するものである。
保持器を回転軸線に沿って切断した場合の断面が略V字状や略M字状となるいわゆるV型やM型の保持器の製造方法に関する技術が、例えば、特開平3−169442号公報(特許文献1)、特開2000−337338号公報(特許文献2)、特開2006−7246号公報(特許文献3)、特開2000−257638号公報(特許文献4)、特開2009−156389号公報(特許文献5)、および特開2007−40336号公報(特許文献6)に開示されている。
特許文献1および特許文献2に開示されている保持器の製造方法は、まず、円筒形状の保持器部材に対して、打ち抜き加工を施すことにより、ポケットを複数形成する。その後、断面が略M字状となるように、保持器部材の軸方向中央部を縮径させることとしている。
しかし、特許文献1および特許文献2の製造方法では、ポケットを複数形成した後に、断面を略M字状に形成しているため、ポケット寸法が、ポケット形成後と断面略M字状形成後とで異なってしまう。そうすると、ポケット寸法を精巧に管理する必要があり、そのような作業は煩雑である。
そこで、特許文献3および特許文献4に開示されている保持器の製造方法は、まず、円筒形状の保持器部材に対して、バルジ加工を施すことにより、断面が略M字状となるように、保持器部材の軸方向両端部を拡径させる。その後、ポケットを複数形成することとしている。
しかし、特許文献3および特許文献4の製造方法では、バルジ加工を施す際に、弾性体や非圧縮性流体を用いることとしている。このような部材の寿命は、加工時に膨張および収縮等させることから、短くなってしまう。そうすると、保持器の生産効率が悪くなってしまう。
そこで、特許文献5に開示されている保持器の製造方法は、円筒形状の保持器部材に対して、プレス加工を施すことにより、断面が略V字状となるように、保持器部材の軸方向両端部を拡径させることとしている。
図15は、特許文献5に開示されている保持器の製造方法について示す図である。なお、図15の紙面の上下方向を冶具の上下方向とする。図15を参照して、保持器を製造する際には、外型101と内型102,103とを用いる。外型101は、軸方向中央部に位置する小径部101a、軸方向両端部に位置する大径部101b、および小径部101aと大径部101bとの間に位置する傾斜部101cを有する構成である。内型102,103は、上部側、すなわち、軸方向一方側に位置する第一の内型102と、下部側、すなわち、軸方向他方側に位置する第二の内型103とを有する構成である。そして、軸方向中央側に位置する小径部102a,103a、軸方向両端部に位置する大径部102b,103b、および小径部102a,103aと大径部102b,103bとの間に位置する傾斜部102c,103cを有する構成である。
保持器を製造する際には、まず、円筒形状の保持器部材100を準備して、外型101の小径部101aで保持器部材100の外径面を拘束する。そして、保持器部材100の軸方向両側から第一および第二の内型102,103を同時に軸方向に押し進めることにより、保持器部材100の軸方向両端部を同時に拡径させる。
特開平3−169442号公報 特開2000−337338号公報 特開2006−7246号公報 特開2000−257638号公報 特開2009−156389号公報 特開2007−40336号公報
特許文献5に開示されている保持器の製造方法は、第一および第二の内型102,103を保持器部材100の軸方向両側から同じタイミングで押し進める。しかし、保持器部材100は円筒形状であるため、第一および第二の内型102,103を押し進める際の軸方向の基準がない。そうすると、第一および第二の内型102,103を押し進める際の軸方向の正確な位置決めを行うことができず、例えば、上下方向に対称な形状の保持器を形成することが困難になってしまう。すなわち、拡径される領域が、上部側である軸方向一方側の開口部と、下部側である軸方向他方側の開口部とで異なることとなる。その結果、所望の形状の保持器を得ることが困難になってしまう。
また、特許文献6に開示されている保持器の製造方法は、深絞り加工によって軸方向一方側の段部の形成を行い、拡径することによって軸方向他方側の段部の形成を行う。そうすると、拡径した軸方向他方側においては、深絞りした軸方向一方側に対して、径方向幅、すなわち、肉厚が充分でない部分が存在する場合がある。その結果、所望の形状の保持器を得ることが困難になってしまう。
この発明の目的は、所望の形状の保持器を容易に製造することができる保持器の製造方法を提供することである。
この発明の他の目的は、容易に製造可能な所望の形状の保持器を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、容易に製造可能な所望の形状の針状ころ軸受を提供することである。
この発明に係る保持器の製造方法は、断面略V字状の保持器の製造方法であって、保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、小径部および大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備する準備工程と、小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、段部を段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する拡径工程と、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧する押圧工程とを備える。
このような保持器の製造方法は、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器を容易に製造することができる。
一実施形態として、準備工程は、軸方向に真っ直ぐに延びる円筒形状の円筒部、および円筒部の一方側端部を覆う底部を有するカップ状の部材を準備するカップ状部材準備工程を含み、底部の径方向中央部を、円筒部が位置する側と異なる側に突出させて、突出させた部分を小径部とし、円筒部を大径部として、段付き円筒状部材を準備する工程である。こうすることにより、簡易な構成で、段付き円筒状部材を準備することができる。
他の実施形態として、準備工程は、軸方向に真っ直ぐに延び、小径部と同じ径の円筒形状の部材を準備する円筒状部材準備工程を含み、円筒形状の部材の開口一方側の領域を拡径して大径部とし、円筒形状の部材の開口他方側の領域を小径部として、段付き円筒状部材を準備する工程である。
さらに好ましくは、拡径工程後、部材の軸方向両端部を内径側に折り曲げることにより、鍔部を形成する鍔部形成工程を含む。こうすることにより、M型の保持器を製造することができる。
さらに好ましくは、押圧工程後、部材の所定の箇所を開口するようにして、複数のポケットを形成するポケット形成工程を含む。こうすることにより、ポケット寸法管理の軽減を図ることができる。
この発明の他の局面においては、断面略V字状の保持器に関する。保持器は、保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、小径部および大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備し、小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、段部を段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径し、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧したことを特徴とする。
このような保持器は、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器を容易に得ることができる。
この発明のさらに他の局面においては、複数の針状ころと、複数の針状ころを収容する複数のポケットを有し、断面略V字状の保持器とを備える針状ころ軸受に関する。保持器は、保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、小径部および大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備し、小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、段部を段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径し、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧し、部材の所定の箇所を開口するようにして、複数の針状ころを収容する複数のポケットを形成したことを特徴とする。
このような針状ころ軸受は、保持器において、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の針状ころ軸受を容易に得ることができる。
この発明に係る保持器の製造方法は、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器を容易に製造することができる。
また、この発明に係る保持器は、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器を容易に得ることができる。
また、この発明に係る針状ころ軸受は、保持器において、小径部と、大径部と、段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材に対して、小径部のうちの開口側の領域を、大径部の径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部を基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部を用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の針状ころ軸受を容易に得ることができる。
この発明の一実施形態に係る保持器を回転軸線に沿って切断した場合の回転軸線を含む断面の一部を内径側から見た図である。 保持器の主な製造工程を示すフローチャートである。 カップ状部材を示す図である。 カップ状部材から段付き円筒状部材を形成する際の詳細を示す図である。 パンチを軸方向上側に移動させた場合を示す図である。 段付き円筒状部材を示す図である。 拡径冶具を示す図である。 図7中に示すダイスを図7中の矢印VIIIの方から見た図である。 径方向に移動したダイスを示す図である。 ダイスによって、段付き円筒状部材の外周面を拘束した場合を示す図である。 拡径部の下方側面が支持部の上方側面と当接して、保持器部材が形成された場合を示す図である。 保持器部材に対して、押圧加工を施す場合を示す図である。 図12中のXIIIで囲んだ部分を拡大して示した図である。 M型の保持器を示す図である。 特許文献5に開示されている保持器の製造方法について示す図である。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態に係る保持器について説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る保持器11を回転軸線に沿って切断した場合の回転軸線を含む断面の一部を内径側から見た図である。
図1を参照して、保持器11は、軸方向両端部に位置する一対の環状部12a,12bと、一対の環状部12a,12bを連結し、軸方向に延びる複数の柱部13とを備える。
柱部13は、軸方向に延びる形状である。柱部13は、相対的に内径側に位置し、軸方向中央部に位置する柱中央部18、柱中央部18の軸方向両端部から傾斜して延びる一対の柱傾斜部17a,17b、および相対的に外径側に位置し、一対の柱傾斜部17a,17bから軸方向に延びる一対の柱端部16a,16bを備える。すなわち、保持器11は、回転軸線に沿って切断した場合の断面が略V字状のいわゆるV型保持器である。また、隣接する柱部13の間には、ころを収容するポケット14が設けられている。ポケット14は、周方向に間隔を空けて複数設けられている。
ここで、上記した保持器11の製造方法について説明する。図2は、保持器11の主な製造工程を示すフローチャートである。
まず、例えば円板等の平板に対して、絞り加工を施すことにより、カップ状のカップ状部材を形成する(S11)。図3は、カップ状部材20を示す図である。図3を参照して、カップ状部材20は、軸方向に真っ直ぐに延びる円筒形状の円筒部20bと、円筒部20bの軸方向一方側端部を覆う底部20aとを有する構成である。なお、このS11の工程は、カップ状部材20を準備するカップ状部材準備工程となる。
次に、カップ状部材20に対して、段付き絞り加工を施すことにより、段付き円筒状部材21を形成する(S12)。図4は、カップ状部材20から段付き円筒状部材21を形成する際の詳細を示す図である。図4を参照して、段付き絞り加工を施す際には、絞り冶具25を準備する。絞り冶具25は、パンチ30と、押さえ部32とから構成される。カップ状部材20の内部には、パンチ30が配置され、カップ状部材20の外部には、押さえ部32が配置される。なお、図4の紙面の上下方向を冶具の上下方向とする。
パンチ30は、軸方向、すなわち上下方向に移動可能であって、軸方向に延びる円柱形状である。パンチ30は、軸方向下側に位置して、カップ状部材20の内周の径と同じ径の大径パンチ部30aと、軸方向上側に位置して、大径パンチ部30aより径の小さい小径パンチ部30cと、大径パンチ部30aと小径パンチ部30cとを傾斜して連ねる傾斜パンチ部30bとを備える。傾斜パンチ部30bには、図示はしないが、パンチ30を移動させた際に油を排出可能な溝が設けられている。パンチ30は、小径パンチ部30c側をカップ状部材20の底部20b側になるように配置される。
押さえ部32は、固定された状態であって、軸方向に延びる円筒形状である。押さえ部32の内径側の壁面31は、軸方向下側に位置して、カップ状部材20の外周の径と同じ径の大径押さえ部32aと、軸方向上側に位置して、大径押さえ部32aより径の小さい小径押さえ部32cと、大径押さえ部32aと小径押さえ部32cとを傾斜して連ねる傾斜押さえ部32bとを備える。傾斜押さえ部32bには、図示はしないが、パンチ30の傾斜パンチ部30bと同様に、油を排出可能な溝が設けられている。押さえ部32は、大径押さえ部32a側をカップ状部材20の底部20b側になるように配置される。
そして、図5に示すように、パンチ30を軸方向上側に移動させると、底部20aの外径側は、押さえ部32の傾斜押さえ部32bで固定され、底部20aの径方向中央部が、パンチ30で軸方向上側、すなわち、円筒部20bと異なる側に押し進められる。そうすると、底部20aの内径側が軸方向上側に突出し、底部20aの外径側が軸方向下側に後退した形状となる。このようにして、カップ状の段付き円筒状部材21を形成する。なお、図5は、パンチ30を軸方向上側に移動させた場合を示す図である。
なお、パンチ30や押さえ部32は、軸方向、すなわち、上下方向に分割可能であってもよい。例えば、大径パンチ部30aと、傾斜パンチ部30bおよび小径パンチ部30cとが分割されていてもよい。こうすることにより、軸方向長さの異なるカップ状部材20にも、例えば大径パンチ部30aを長さの異なるものに取り替えるのみで、容易に適用することができる。
そして、底部20aを除去して(S13)、円筒形状の段付き円筒状部材21を形成する。図6は、段付き円筒状部材21を示す図である。図6を参照して、段付き円筒状部材21は、開口一方側である軸方向一方側、すなわち、軸方向上側に位置して、相対的に径の小さい小径部21cと、開口他方側である軸方向他方側、すなわち、軸方向下側に位置して、相対的に径の大きい大径部21aと、小径部21cおよび大径部21aを傾斜して連ねるように径方向に等しく延びる段部21bとから構成される。段付き円筒状部材21は、保持器11の基となる部材であって、所定の肉厚を有する。そして、S11〜S13までの工程が、段付き円筒状部材21を準備する準備工程となる。
次に、段付き円筒状部材21に対して、拡径工程として、拡径加工を施すことにより、断面が略V字状の保持器部材22を形成する(S14)。具体的には、まず、拡径加工を施すための拡径冶具を準備する。図7は、拡径冶具35を示す図である。図7を参照して、拡径冶具35は、カム板36と、ダイス37と、支持部38と、拡径部39と、押圧部40とを備える構成である。なお、図7の紙面の上下方向を冶具の上下方向とする。
カム板36は、軸方向、すなわち上下方向に移動可能である。カム板36は、軸方向下側に移動すると、ダイス37を内径側に移動させる。
ダイス37は、段付き円筒状部材21の外径側に配置される。図8は、図7中に示すダイス37を軸方向、すなわち、図7中の矢印VIIIの方向から見た図である。図7および図8を参照して、ダイス37は、第一の分割ダイス37a、第二の分割ダイス37b、第三の分割ダイス37c、および第四の分割ダイス37dから構成される。
第一の分割ダイス37aは、内径側の壁面42aが円弧状である。これにより、4つの分割ダイス37a〜37dを組み合わせた際には、内径側の壁面42a〜42dは、円を構成する。また、内径側の壁面42aは、突部41b、後退部41a、および傾斜部41cから構成される。突部41bは、軸方向中央部に位置して、相対的に内径側に突出した形状である。後退部41aは、軸方向両端部に位置して、相対的に外径側に凹んだ形状である。傾斜部41cは、突部41bおよび後退部41aを傾斜して連ねる。軸方向下側に位置する後退部41aは、段付き円筒状部材21の大径部21aの外周面に沿う形状である。また、軸方向下側に位置する傾斜部41cは、段付き円筒状部材21の段部21bの外周面に沿う形状である。また、突部41bは、段付き円筒状部材21の小径部21cの外周面に沿う形状である。なお、第二の分割ダイス37b,第三の分割ダイス37c,第四の分割ダイス37dにおいても同様の形状であるため、説明は省略する。
そして、第一〜第四の分割ダイス37a〜37dのそれぞれは、内径側および外径側に移動可能である。第一〜第四の分割ダイス37a〜37dは、内径側に移動すると、段付き円筒状部材21に近づいて、内径側の壁面42a〜42dで、段付き円筒状部材21の外周面を支持する。具体的には、軸方向下側に位置する後退部41aおよび傾斜部41cにより、段付き円筒状部材21の大径部21aおよび段部21bを支持し、突部41bにより、段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向下側の領域を支持する。また、外径側に移動すると、段付き円筒状部材21から遠ざかり、段付き円筒状部材21の外周面を支持しなくなる。なお、図9で、内径側に移動して、段付き円筒状部材21の外周面を支持する際のダイス37の状態を示している。
支持部38は、段付き円筒状部材21の内径側に配置される。そして、軸方向下側に位置して、相対的に径の大きい大径支持部38aと、軸方向上側に位置して、相対的に径の小さい小径支持部38cと、大径支持部38aおよび小径支持部38cを傾斜して連ねる傾斜支持部38bとから構成される。そして、大径支持部38aは、段付き円筒状部材21の大径部21aの内周面に沿う形状である。また、傾斜支持部38bは、段付き円筒状部材21の段部21bの内周面に沿う形状である。また、小径支持部38cは、段付き円筒状部材21の小径部21cの内周面に沿う形状である。支持部38は、ダイス37の内径側で、固定された状態である。
拡径部39は、軸方向上側に位置して、相対的に径の大きい大径拡径部39aと、軸方向下側に位置して、相対的に径の小さい小径拡径部39cと、大径拡径部39aおよび小径拡径部39cを傾斜して連ねる傾斜拡径部39bとから構成される。拡径部39は、支持部38の上方向に対向するように配置され、上下方向に移動可能である。拡径部39と支持部38とは、回転軸線に垂直な線を中心として、線対称な形状である。すなわち、上下に線対称な形状である。
押圧部40は、円筒形状であって、段付き円筒状部材21の径方向幅、すなわち、段付き円筒状部材21の肉厚に沿った幅である。押圧部40は、拡径部39の外径側に配置され、拡径部39の外周面と当接する。また、押圧部40は、上下方向に移動可能である。
ここで、拡径加工を施す際には、図7に示すように、まず、段付き円筒状部材21を支持部38で支持するように配置する。具体的には、段付き円筒状部材21の大径部21aを支持部38の大径支持部38aで支持し、段付き円筒状部材21の段部21bを支持部38の傾斜支持部38bで支持し、段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向下側の領域を支持部38の小径支持部38cで支持するように配置する。
次に、カム板36を軸方向下側に移動させることにより、ダイス37を内径側に移動させる。そうすると、ダイス37は、上記した図9の状態となり、段付き円筒状部材21の外周面を拘束する。図10は、ダイス37によって、段付き円筒状部材21の外周面を拘束した場合を示す図である。図10を参照して、具体的には、ダイス37の軸方向下側に位置する後退部41aおよび傾斜部41cにより、段付き円筒状部材21の大径部21aおよび段部21bを拘束する。また、ダイス37の突部41bにより、段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向下側の領域を拘束する。
そして、拡径部39を軸方向下側に移動させることにより、段付き円筒状部材21の小径円筒部21cの軸方向上側の領域を拡径させる。具体的には、まず、拡径部39の小径拡径部39cが段付き円筒状部材21の小径部21cの内周面に案内されるようにして、拡径部39を軸方向下側に移動させる。そうすると、段付き円筒状部材21の小径部21cのうちの大径部21a側の領域、すなわち、軸方向下側の領域の径は、同じ径のままとしつつ、拡径部39の傾斜拡径部39bが軸方向下側に押し進められて、段付き円筒状部材21の小径部21cは、先端から順に拡径される。そして、段付き円筒状部材21の段部21bが支持部38に支持されて、軸方向の位置決めがなされているため、拡径部39の下方側面が支持部38の上方側面と当接し、段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向上側の領域に、大径部22aおよび傾斜部22bを形成する。すなわち、段部21bを段付き円筒状部材21の中心軸方向の基準として、段付き円筒状部材21の小径部21cのうちの開口側の領域を、段付き円筒状部材21の大径部21aの径と同じになるように拡径する。これにより、段付き円筒状部材21は、保持器部材22となる。図11は、拡径部39の下方側面が支持部38の上方側面と当接して、保持器部材22が形成された場合を示す図である。このようにして、拡径加工を施し、保持器部材22を形成する。
すなわち、保持器部材22は、軸方向中央部に位置して、相対的に径の小さい小径部22cと、軸方向両端部に位置して、相対的に径の大きい大径部22aと、小径部21cおよび大径部21aを傾斜して延びる傾斜部22bとから構成される。そして、段付き円筒状部材21の大径部21aは、保持器部材22の軸方向下側の大径部22aである。段付き円筒状部材21の段部21bは、保持器部材22の軸方向下側の傾斜部22bである。段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向下側の領域は、保持器部材22の小径部22cである。段付き円筒状部材21の小径部21cの軸方向上側の領域、すなわち、拡径
された領域は、保持器部材22の軸方向上側の傾斜部22bおよび大径部22aである。
そして、保持器部材22に対して、押圧工程として、押圧加工を施す(S15)。図12は、保持器部材22に対して、押圧加工を施す場合を示す図である。図12を参照して、保持器部材22をダイス37、支持部38や拡径部39で拘束された状態で、拡径された領域を、軸方向に押圧する。具体的には、押圧部40を軸方向下側に移動させることにより、保持器部材22の軸方向上側の大径部22aの端面を軸方向に押圧する。保持器部材22の軸方向上側の大径部22aは、拡径した領域のうちの開口側の領域である。
また、保持器部材22の軸方向上側の傾斜部22bを軸方向に押圧する。保持器部材22の軸方向上側の傾斜部22bは、拡径した領域のうちの小径部側の領域である。この場合、押圧部40を軸方向下側に移動させてもよいし、例えば、押圧部40以外の他の冶具を用いて、軸方向に押圧してもよい。他の冶具は、例えば、拡径部39と同じ形状、同じ位置に配置され、上下方向に移動可能である。そして、軸方向下側に移動させることにより、保持器部材22の軸方向上側の傾斜部22bを軸方向に押圧する。
これにより、拡径加工を施した際に、図13に示すように、大径部22aと傾斜部22bとをつなぐつなぎ部60において、ダイス37と保持器部材22との間にすき間、すなわち、ダレ61が形成された場合であっても、材料流動を促して、ダレ61を抑制することができる。なお、図13は、図12中のXIIIで囲んだ部分を拡大して示した図である。また、小径部22cと傾斜部22bとをつなぐ部分においても同様に、ダレが形成された場合であっても、ダレを抑制することができる。
また、保持器部材22の軸方向上側の大径部22aや傾斜部22bにおいて、径方向の肉厚が充分でない場合においても、充足を図ることができる。そして、保持器部材22のうちの拡径された領域の肉厚を、段付き絞り加工を施して形成した保持器部材22の軸方向下側の大径部22aや段部22bの肉厚と同じにすることができる。すなわち、押圧加工として、拡径して形成した軸方向一方側の大径部22aや傾斜部22bを、段付き絞り加工を施して形成した軸方向他方側の大径部22aや傾斜部22bと同じ肉厚になるようにしてもよい。
そして、保持器部材22に対して、複数のポケットを形成する(S16)。例えば、打ち抜き加工を施すことにより、保持器部材22の所定の箇所を開口するようにして、複数のポケットを形成する。
このようにして、保持器11を製造する。すなわち、小径部21cと、大径部21aと、段部21bとを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材21に対して、小径部21cのうちの開口側の領域を、大径部21aの径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部21bを基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部21bを用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部21c側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器11を容易に製造することができる。
また、このような保持器11は、小径部21cと、大径部21aと、段部21bとを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材21に対して、小径部21cのうちの開口側の領域を、大径部21aの径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部21bを基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部21bを用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の保持器11を容易に得ることができる。
なお、上記の実施の形態においては、拡径部39と押圧部40とは、別体である例について説明したが、これに限ることなく、一体であってもよい。こうすることにより、拡径冶具35の数の増加の抑制や、拡径加工の際の冶具の制御の簡素化を図ることができる。
また、押圧加工を施す際には、支持部38の外径側に配置され、支持部38の外周面および保持器部材22の軸方向下側の大端部22aの端面と当接して、保持器部材22を支持する冶具を設けてもよい。こうすることにより、押圧加工を適切に行うことができ、保持器部材22の肉厚の寸法精度を向上させることができる。
また、上記の実施の形態においては、押圧加工を施すことにより、拡径した領域の肉厚の充足を図る例について説明したが、これに限ることなく、段付き円筒状部材21を準備する際においても同様に、肉厚の充足を図ってもよい。例えば、図5に示すように、パンチ30を軸方向上側に移動させる動作を複数回繰り返し行うことによって、段付き円筒状部材21の段部21bや小径部21c、さらには、段部21bと小径部21cとをつなぐ部分の充足を図ってもよい。
なお、上記の実施の形態においては、保持器11は、V型保持器であって、製造方法としては、V型保持器の製造方法について説明したが、これに限ることなく、断面が略M字状のいわゆるM型保持器にも採用することができる。
図14は、M型の保持器51を示す図である。図14を参照して、保持器51は、鍔部52a,52bを有する構成である。鍔部52a,52bは、一対の環状部53a,53bから径方向に突出する形状である。なお、他の構成要素については、上記したV型の保持器11と同様であるため、説明は省略する。
また、M型の保持器51を製造する際には、図2のS14における拡径加工後や、S15における押圧加工後に、保持器部材22の大径部22aの軸方向両端部を内径側に折り曲げることにより、鍔部52a,52bを形成してよい。
なお、上記の実施の形態においては、ダイス37は、第一〜第四の4つの分割ダイス37a〜37dから構成される例について説明したが、これに限ることなく、2つ以上の分割ダイスから構成されてもよい。
また、上記の実施の形態においては、段付き絞り加工を施すことにより、段付き円筒状部材21を形成する例について説明したが、これに限ることなく、上記した拡径冶具35を用いることにより、段付き円筒状部材21を形成してもよい。すなわち、準備工程は、軸方向に真っ直ぐに延び、小径部21cと同じ径の円筒形状の部材を準備する円筒状部材準備工程を含み、円筒形状の部材の開口一方側の領域を拡径して大径部21aとし、円筒形状の部材の開口他方側の領域を小径部21cとして、段付き円筒状部材21を準備する工程としてもよい。
また、このような保持器11は、例えば、複数の針状ころを備える針状ころ軸受の保持器に採用することができる。すなわち、針状ころ軸受は、複数の針状ころと、保持器11とを備える構成である。針状ころ軸受は、保持器11において、小径部21cと、大径部21aと、段部21bとを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材21に対して、小径部21cのうちの開口側の領域を、大径部21aの径と同じになるように拡径する。したがって、開口側の領域を拡径する際には、段部21bを基準として、拡径することができる。すなわち、開口側の領域を拡径する際の軸方向の位置決めを、段部21bを用いて容易に行うことができる。また、拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧するため、拡径した際に肉厚が充分でない領域において、肉厚の調整を細かく行うことができる。その結果、所望の形状の針状ころ軸受を容易に得ることができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、V型やM型の保持器を製造する際に、有効に利用される。
11,51 保持器、12a,12b,53a,53b 環状部、13 柱部、14 ポケット、16a,16b 柱端部、17a,17b 柱傾斜部、18 柱中央部、20 カップ状部材、20a 底部、20b 円筒部、21 段付き円筒状部材、21a,22a 大径円筒部、21b,22b 傾斜円筒部、21c,22c 小径円筒部、22 保持器部材、25 絞り冶具、30 パンチ、30a 大径パンチ部、30b 傾斜パンチ部、30c 小径パンチ部、31 壁面、32 押さえ部、32a 大径押さえ部、32b 傾斜押さえ部、32c 小径押さえ部、35 拡径冶具、36 カム板、37 ダイス、37a,37b,37c,37d 分割ダイス、38 支持部、38a 大径支持部、38b 傾斜支持部、38c 小径支持部、39 拡径部、39a 大径拡径部、39b 傾斜拡径部、39c 小径拡径部、40 押圧部、41a 後退部、41b 突部、41c 傾斜部、42a,42b,42c,42d 壁面、52a,52b 鍔部、60 つなぎ部、61 ダレ部。

Claims (7)

  1. 断面略V字状の保持器の製造方法であって、
    前記保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、前記小径部および前記大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備する準備工程と、
    前記小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、前記段部を前記段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、前記小径部のうちの開口側の領域を、前記大径部の径と同じになるように拡径する拡径工程と、
    拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧する押圧工程とを備える、保持器の製造方法。
  2. 前記準備工程は、軸方向に真っ直ぐに延びる円筒形状の円筒部、および前記円筒部の一方側端部を覆う底部を有するカップ状の部材を準備するカップ状部材準備工程を含み、前記底部の径方向中央部を、前記円筒部が位置する側と異なる側に突出させて、突出させた部分を前記小径部とし、前記円筒部を前記大径部として、前記段付き円筒状部材を準備する工程である、請求項1に記載の保持器の製造方法。
  3. 前記準備工程は、軸方向に真っ直ぐに延び、前記小径部と同じ径の円筒形状の部材を準備する円筒状部材準備工程を含み、前記円筒形状の部材の開口一方側の領域を拡径して前記大径部とし、前記円筒形状の部材の開口他方側の領域を前記小径部として、前記段付き円筒状部材を準備する工程である、請求項1に記載の保持器の製造方法。
  4. 前記拡径工程後、前記部材の軸方向両端部を内径側に折り曲げることにより、鍔部を形成する鍔部形成工程を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の保持器の製造方法。
  5. 前記押圧工程後、前記部材の所定の箇所を開口するようにして、複数のポケットを形成するポケット形成工程を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の保持器の製造方法。
  6. 断面略V字状の保持器であって、
    前記保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、前記小径部および前記大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備し、
    前記小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、前記段部を前記段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、前記小径部のうちの開口側の領域を、前記大径部の径と同じになるように拡径し、
    拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧したことを特徴とする、保持器。
  7. 複数の針状ころと、
    前記複数の針状ころを収容する複数のポケットを有し、断面略V字状の保持器とを備える針状ころ軸受であって、
    前記保持器は、
    前記保持器の基となり、所定の肉厚を有し、開口一方側の径が相対的に小さい小径部と、開口他方側の径が相対的に大きい大径部と、前記小径部および前記大径部を連ねるように径方向に延びる段部とを有する段付きの円筒形状の段付き円筒状部材を準備し、
    前記小径部のうちの大径部側の領域の径を同じ径としつつ、前記段部を前記段付き円筒状部材の中心軸方向の基準として、前記小径部のうちの開口側の領域を、前記大径部の径と同じになるように拡径し、
    拡径した領域のうちの開口側の領域および小径部側の領域を、軸方向に押圧し、
    前記部材の所定の箇所を開口するようにして、前記複数の針状ころを収容する前記複数のポケットを形成したことを特徴とする、針状ころ軸受。
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