JP2011131715A - 駐車支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理機能を備えない簡易且つ低コストの構成による駐車支援装置を提供する。
【解決手段】車両1が基準位置に停止した状態にあることを、並列駐車スイッチ30の操作信号により認識する基準位置認識手段51と、車両1が前進を開始したときに、車両1の後輪12,13間の中点の基準位置からの相対位置を、R側車輪速センサ14及びL側車輪速センサ15の検出速度に基づいて逐次算出すると共に、該相対位置からハンドル操舵角を車両1が駐車スペースに接近する向きの最大操舵角として、車両1を後退させたと仮定したときの後輪12,13間の中点の軌跡である推定後退軌跡を逐次算出する後退軌跡推定手段52と、推定後退軌跡が基準位置を通過するものとなったときに、ハンドル操舵角を車両1が駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、車両1を後退させることを指示するチャイム音を出力する後退開始指示手段53とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者による駐車スペースへの自車両の誘導操作を補助する駐車支援装置に関する。
従来より、例えば、自車両に取り付けられたカメラによる撮像画像から、自車両と駐車枠との位置関係を認識して、運転者が自車両を後退させながら駐車枠内に誘導する操作を行うときの後退開始領域をディスプレイに表示して、運転者の操作を補助するようにした駐車支援装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、特許文献1に記載された駐車支援装置による場合には、カメラや画像処理装置を備えることにより装置コストが高くなると共に、夜間では駐車枠が認識できない場合があるという不都合があった。
特開2006−160147号公報
本発明は上記背景を鑑みてなされたものであり、画像処理機能を備えない簡易且つ低コストの構成による駐車支援装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の第1の態様は、四輪車両を後退させて駐車スペースに並列駐車させるときの操作を支援する駐車支援装置であって、前記車両の各後輪の回転速度を検出する車輪速センサと、前記車両が、前記車両の運転席が前記車両の側面を介して駐車スペースの入口中央部と対向した基準位置に停止した状態にあることを通知する基準位置通知信号を入力する基準位置認識手段と、前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を入力した後に、前記車両が前記基準位置から、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操舵角をもって前進を開始したときに、前記車両の後輪間の中点の前記基準位置からの相対位置を、前記車輪速センサの検出速度に基づいて逐次算出すると共に、該相対位置からハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させたと仮定したときの前記車両の後輪間の中点の軌跡である推定後退軌跡を逐次算出する後退軌跡推定手段と、前記後退軌跡推定手段により算出された前記推定後退軌跡が、前記基準位置を通過するものとなったときに、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する後退開始指示手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を受信することによって、前記車両が前記基準位置で停止していることが認識される。そして、運転者の操作又は前記車両の制御装置の制御により、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操作角をもって、前記車両が前進を開始したときに、前記後退軌跡推定手段により、前記基準位置からの前記車両の後輪間の中点の相対位置が逐次算出されると共に、該相対位置からハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させたと仮定したときの前記推定後退軌跡が逐次算出される。
そして、前記推定後退軌跡が前記基準位置を通過するものとなったときに、前記後退開始指示手段は、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する。この場合、前記後退開始指示信号の出力を認識した運転者又は前記車両の制御装置は、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角に維持して前記車両を後退させることにより、前記車両を前記駐車スペース内に容易に誘導することができる。そして、第1の態様の駐車支援装置は画像処理装置を使用していないため、簡易且つ低コストの構成による駐車支援装置を提供することができる。
次に、本発明の第2の態様は、四輪車両を後退させて駐車スペースに縦列駐車させるときの操作を支援する駐車支援装置であって、前記車両の各後輪の回転速度を検出する車輪速センサと、前記車両が、前記車両の運転席が前記車両の側面を介して、駐車スペースの前方の予め定められた基準位置に停止した状態にあることを通知する基準位置通知信号を入力する基準位置認識手段と、前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を入力した後に、前記車両が前記基準位置から、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操舵角をもって前進を開始したときに、前記車両の後輪間の中点の前記基準位置からの相対位置を、前記車輪速センサの検出速度に基づいて逐次算出すると共に、該相対位置からハンドル操作角を前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として前記車両を後退させたと仮定したときの前記車両の後輪軸間の中点の軌跡である第1推定後退軌跡を逐次算出する第1後退軌跡推定手段と、前記第1後退軌跡推定手段により算出された前記第1推定後退軌跡上で、ハンドル操舵角を現状とは反対向きの最大操舵角に変更して車両を後退させたと仮定したときの、前記車両の後輪軸の中点の軌跡である第2推定後退軌跡を算出し、該第2推定後退軌跡が、前記基準位置に基づいて設定された目標駐車位置を通るときに、ハンドル操作角を前記車両が前記駐車スペースに接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する後退開始指示手段と、前記後退開始指示信号により前記後退開始指示信号が出力された後、前記車両が後退を開始したときに、前記車輪速センサの検出速度に基づいて前記基準位置からの前記車両の後輪間の中点の相対位置を逐次算出し、該相対位置が前記目標駐車位置を通る前記第2推定後退軌跡と該第2推定後退軌跡の算出対象となった前記第1推定後退軌跡との接点に至ったときに、ハンドル操舵角をその時点での操舵方向と逆向きの最大操舵角に変更して後退することを指示する操舵角反転指示信号を出力する操舵角反転指示手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を受信することによって、前記車両が前記基準位置で停止していることが認識される。そして、運転者の操作又は前記車両の制御装置の制御により、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操作角をもって、前記車両が前進を開始したときに、前記第1後退軌跡推定手段により前記第1推定後退軌跡が逐次算出される。
そして、前記後退開始指示手段は、前記第1推定後退軌跡上でハンドル操舵角を現状とは反対向きの最大操舵角に変更して前記車両を後退させたと仮定したときの前記第2推定後退軌跡を算出し、該第2推定後退軌跡が前記駐車完了位置を通るときに、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースに接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する。この場合、前記後退開始指示信号の出力を認識した運転者又は前記車両の制御装置は、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角に維持して前記車両を後退させることにより、前記車両を前記駐車スペース内に容易に誘導することができる。
そして、前記操舵角反転指示手段は、前記後退開始指示信号が出力されて、前記車両が後退を開始したときに、前記車両の後輪間の中点の前記基準位置からの相対位置を算出し、該相対位置が前記駐車完了位置を通る前記第2推定後退軌跡と該第2推定後退軌跡が算出された前記第1推定後退軌跡との接点に至ったときに、ハンドル操舵角をその時点での操舵方向と逆向きの最大操舵角に変更して後退することを指示する前記操舵角反転指示信号を出力する。
この場合、前記操舵角反転指示信号の出力を認識した運転者又は前記車両の制御装置は、ハンドル操舵角を現状の操舵方向と逆向きの最大操舵角に変更して後退することで、前記車両を前記駐車スペース内の駐車位置まで容易に誘導することができる。そして、第2の態様の駐車支援装置は画像処理装置を使用していないため、簡易且つ低コストの構成による駐車支援装置を提供することができる。
また、上記第1の態様及び第2の態様において、前記車両の後方を撮像する撮像手段と、ハンドル操舵角に応じて、前記車両の後退時の予想進路を算出する予想進路算出手段と、前記撮像手段により撮像された画像に、前記予想進路を重ねて表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記車両の運転者は、前記表示手段により表示される前記予測進路を認識してハンドル操舵角を修正することにより、前記車両を前記駐車スペース内のより適切な位置に誘導することができる。
また、上記第1の態様及び第2の態様において、前記車両はABS(Antilock Brake System)を備え、前記車輪速センサは、前記ABSにより使用されることを特徴とする。
かかる本発明によれば、ABS用に備えられた前記車輪速センサが、前記車両の位置を算出するために転用されている。そのため、前記車輪速センサを別途専用に設ける必要がなく、駐車支援装置のコストを抑えることができる。
本発明の駐車支援装置の構成図。 並列駐車の支援処理の実施工程を示した説明図。 並列駐車の支援処理を開始する基準位置の説明図。 並列駐車の支援処理における後退開始位置の決定方法の説明図。 縦列駐車の支援処理の実施工程を示した説明図。 縦列駐車の支援処理における後退開始位置及び操舵角反転位置の決定方法の説明図。
本発明の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態の駐車支援装置は四輪車両1(以下、単に車両1という)に搭載して使用されるものであり、ECU(Electronic Control Unit)50の機能と、チャイム音発生器22と、右後輪12の回転速度を検出するR側車輪速センサ14と、左後輪13の回転速度を検出するL側車輪速センサ15と、並列駐車スイッチ30と、縦列駐車スイッチ31と、カメラ40と、ディスプレイ41とにより、駐車支援装置が構成されている。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等により構成された電子ユニットであり、該CPUに駐車支援用の制御プログラムを実行させることによって、該CPUが基準位置認識手段51、後退軌跡推定手段52、後退開始指示手段53、操舵角反転指示手段54、及び予想進路算出手段55として機能する。
そして、駐車支援装置は、車両1の運転者が車両1を並列駐車及び縦列駐車させるときの操作を支援する処理を実行する。以下、駐車支援装置による並列駐車及び縦列駐車の支援処理について説明する。
[並列駐車の支援処理]
先ず、図2〜4を参照して、駐車支援装置による並列駐車の支援処理について説明する。図2を参照して、並列駐車は第1ステップ〜第3ステップという3つのステップにより行われる。
・第1ステップ: 運転者は、車両1を予め定められた並列駐車用の基準位置P0に移動させて車両1を停止する。ここで、基準位置P0は、車両1の運転席が駐車スペース60の入口の中央部と、車両1の側面を介して対向した位置に定められている。この場合、基準位置P0と車両1の後輪12,13間の中点P1との位置関係は図3に示したようになり、ECU50のメモリには、基準位置P0に対するP1の位置(a,b)及び後輪12,13間の幅cのデータが保持されている。
そして、運転者は、車両1のダッシュボード等に設けられた並列駐車スイッチ30をオン操作する。この並列駐車スイッチ30のオン操作に応じて、基準位置認識手段51は、並列駐車スイッチ30の操作信号(本発明の基準位置通知信号に相当する)を入力し、車両1が基準位置P0で停止していることを認識する。
・第2ステップ: 運転者は、ハンドル21を車両1と駐車スペース60との間隔が一定(ハンドル21の操舵角が0度)又はこの間隔が拡大する(図2の場合はハンドル21の操舵角が反時計方向)操舵角に操作して、車両1を前進させる。なお、このように車両1を前進させるときに、運転者はハンドル21の操舵角を一定に保持したり予め規定された角度に保持する必要はない。
このとき、後退軌跡推定手段52は、基準位置P0に対する車両1の後輪12,13間の中点の相対位置Paを、R側車輪速センサ14及びL側車輪速センサ15による検出速度に基づいて逐次(所定の制御周期毎に)算出する。
そして、後退軌跡推定手段52は、算出した各相対位置Paに対して、相対位置Paでハンドル21を車両1が駐車スペース60に接近する向きの最大操舵角(図2の場合は時計回転方向,右方向の最大操舵角)に維持して、車両1を後退させたと仮定したときの、相対位置Paの軌跡である推定後退軌跡を逐次算出する。
図4は、推定後退軌跡の例を示したものであり、C1が基準位置P0からハンドル21を時計回転方向の最大操舵角として後退した場合の推定後退軌跡(P3(a,R1−b)を中心とした車両1の最小回転半径R1の円弧)を示している。また、C2は、基準位置P0を通る推定後退軌跡(P4(A,B)を中心とした車両1の最小回転半径R1の円弧)を示している。
そして、C2で示したように、車両1の後輪12,13間の中点の現在位置Paが、Paにおける推定後退軌跡が基準位置P0を通るものとなっているときに、この位置でハンドル21を時計回転方向の最大操舵角として車両1を後退させれば、車両1の後輪12,13間の中点が駐車スペース60の入口の中央部を通過するようにして、車両1を駐車スペース60内に誘導することができる。
そこで、後退開始指示手段53は、車両1の現在位置Paにおける推定後退軌跡が基準位置P0を通るものとなったときに、チャイム音発生器22から、運転者に対して「車両を一旦停止して、ハンドルを右向き(車両が駐車スペースに接近する向き、時計回転方向)にフル転舵し、このフル転舵の状態を維持して後退する」ことを指示するチャイム音(本発明の後退開始指示信号に相当する)を出力する。
具体的には、後退開始指示手段53は、図4を参照して、以下の式(1)〜式(5)により、後退軌跡推定手段52により算出される現時点での車両1の後輪間の中点の位置Paにおける推定後退軌跡である最小回転半径R1の円弧の中心点P4の座標(A,B)を求める。
Figure 2011131715
但し、r:車両1の移動時の近似旋回半径、c:車両1の後輪間の幅、RL:右後輪の移動距離、LL:左後輪の移動距離。
Figure 2011131715
但し、車両1の後輪間の中点の移動距離。
Figure 2011131715
但し、θ:車両1の後輪間の中点の変位角、LC:車両1の後輪間の中点の移動距離。
Figure 2011131715
Figure 2011131715
そして、後退開始指示手段53は、上記式(4),式(5)により算出された(A,B)を中心とする最小半径円が、基準位置P0を通る条件として、以下の式(6)が成立するときに、上述したチャイム音を出力する。
Figure 2011131715
なお、チャイム音と併せて、或いはチャイム音に代えて、「車両を一旦停止してハンドルを右向きにフル転舵し、このフル転舵状態を維持して後退する」ことを指示する表示を、ディスプレイ41に出力するようにしてもよい。この場合は、ディスプレイ41への出力信号が、本発明の後退開始指示信号に相当する。
・第3ステップ: チャイム音により、後退開始タイミングを認識した運転者は、一旦車両1を停止し、ハンドル21を車両1が駐車スペース60に近付く向き(図4では時計回転方向、右向き)にフル転舵する(最大操舵角にする)。そして、運転者は、ハンドル21を右方向にフル転舵した状態を維持したままで車両1を後退させる。これにより、車両1を駐車スペース60に誘導することができる。
[縦列駐車]
次に、図5〜6を参照して、駐車支援装置による縦列駐車の支援処理について説明する。図5を参照して、縦列駐車は第1ステップ〜第4ステップという4つのステップにより行われる。
・第1ステップ: 運転者は、車両1を予め定められた縦列駐車用の基準位置P0に移動させて車両1を停止する。ここで、基準位置P0は、車両1の運転席が駐車スペース71の前方に駐車中の車両70の後端と、車両1の側面を介して対向した位置に定められている。この場合、基準位置P0を原点としたときの、車両1の後輪12,13間の中点Paと、駐車スペース71内の車両1の駐車目標枠72における後輪12,13間の中点の目標駐車位置Ptの位置データが、予めメモリに保持されている。
そして、運転者は、車両1のダッシュボード等に設けられた縦列駐車スイッチ31をオン操作する。この縦列駐車スイッチ31のオン操作に応じて、基準位置認識手段51は、縦列駐車スイッチ31の操作信号(本発明の基準位置通知信号に相当する)を入力し、車両1が縦列駐車の基準位置P0に停止していることを認識する。
・第2ステップ: 運転者は、ハンドル21を車両1と駐車スペース71との間隔が一定(操舵角が0度)又はこの間隔が拡大する(図5の場合は時計回転方向、右向きの操舵角)操舵角に操作して、車両1を前進させる。なお、このように車両1を前進させるときに、運転者はハンドル21の操舵角を一定に保持したり予め規定された角度に保持する必要はない。
このとき、後退軌跡推定手段52は、基準位置P0に対する車両1の後輪12,13間の中点の相対位置Paを、R側車輪速センサ14及びL側車輪速センサ15による検出速度に基づいて逐次(所定の制御周期毎に)算出する。
そして、後退軌跡推定手段52は、算出した角相対位置Paに対して、相対位置Paでハンドル21を車両1が駐車スペース60に接近する向きの最大操舵角(図5の場合は反時計回転方向、左向きの最大操舵角)として、車両1を後退させたと仮定したときの、相対位置Paの軌跡である第1推定後退軌跡を逐次算出する。
図6は、第1推定後退軌跡の例を示したものであり、C3がPaでハンドル21を左向きにフル転舵(最大操舵角)として車両1を後退させたときの第1推定後退軌跡を示している。また、C4は、C3上の点Pcでハンドル21の操舵角を現時点とは逆向き(図6では時計回転方向、右向き)にフル転舵し、このフル転舵の状態を維持して車両1を後退させたと仮定したときの、車両1の後輪12,13間の中点Paの軌跡である第2推定後退軌跡を示している。
そして、図6に示したように、第2推定後退軌跡C4が目標駐車位置Ptを通るときには、Pcでハンドル21の操舵角を反時計回転方向の最大操舵角から時計回転方向の最大操舵角に反転させて、車両1を後退させることによって、車両1を駐車目標枠72に誘導することができる。
そこで、後退開始指示手段53は、後退軌跡推定手段52により逐次算出される各第1推定後退軌跡C3に対して、目標駐車位置Ptを通る第2推定後退軌跡C4が得られるか否かを判断する。そして、目標駐車位置Ptを通る第2推定後退軌跡C4が得られたときに、後退開始指示手段53は、チャイム音発生器22から、運転者に対して「車両を一旦停止して、ハンドルを左向き(反時計回転方向)にフル転舵し、このフル転舵状態を維持して後退する」ことを指示するチャイム音(本発明の後退開始指示信号に相当する)を出力する。また、第1推定後退軌跡C3と第2推定後退軌跡C4の接点Pcの位置を、メモリに保持する。
なお、チャイム音と併せて、或いはチャイム音に代えて、「車両を一旦停止してハンドルを左向きにフル転舵し、このフル転舵状態を維持して後退する」ことを指示する表示を、ディスプレイ41に出力するようにしてもよい。この場合は、ディスプレイ41への出力信号が、本発明の後退開始指示信号に相当する。
・第3ステップ: チャイム音により、後退タイミングを認識した運転者は、一旦車両1を停止し、ハンドル21を左向き(反時計回転方向、車両1が駐車スペース71に接近する方向)にフル転舵する(最大操舵角にする)。そして、運転者は、ハンドル21を左方向の最大操舵角に維持したままで、車両1を後退させる。これにより、車両1を駐車スペース71の駐車枠72内に誘導することができる。
・第4ステップ: 操舵角反転指示手段54は、基準位置P0に対する車両1の後輪12,13間の中点の相対位置Paを、R側車輪速センサ14及びL側車輪速センサ15による検出速度に基づいて逐次(所定の制御周期毎に)算出する。そして、この相対位置Paが操舵角反転位置Pcに至ったときに、操舵角反転指示手段54は、チャイム音発生器22から、運転者に対して「車両を一旦停止して、ハンドルを現状と逆向き(図5では時計回転方向)にフル転舵し、このフル転舵状態を維持して車両を後退させる」ことを指示するチャイム音(本発明の操舵角反転指示信号に相当する)を出力する。
このチャイム音により、ハンドル操舵角の反転タイミングを認識した運転者は、一旦車両1の後退を停止してハンドル操舵角を現状とは逆向きにフル転舵し、このフル転舵状態を維持して車両1を後退させる。これにより、運転者は、車両1を駐車スペース71の目標駐車枠72に容易に誘導することができる。
次に、予想進路算出手段55は、車両1が後退するときの予想進路をハンドル21の操舵角(フル転舵での操舵角)に基づいて算出し、カメラ40による車両1の後方の画像にこの予想進路を重ねてディスプレイ41に表示する。運転者は、車両1を後退させるときに、ディスプレイ41の表示を視認することで、車両1の駐車スペースへの進路を確認することができる。
また、車両1はABS(Antilock Brake System)を備え、R側車輪速センサ14とL側車輪速センサ15はABSでも使用される。そのため、駐車支援装置のために専用にR側車輪速センサ14とL側車輪速センサ15を設ける必要はなく、駐車支援装置を車両に搭載するときのコストを抑えることができる。
なお、本実施形態では、並列駐車の支援処理及び縦列駐車の支援処理におけるハンドル操作と車両の前進及び後退の操作を車両の運転者が行ったが、これらの操作の一部又は前部を、車両1のECU50の制御によって行うようにしてもよい。この場合には、ECU50からハンドル21の操舵機構に制御信号を出力してハンドル21の操舵角を変更すると共に、ECU50から車両1の駆動機構(エンジン,モータ,変速機等)に制御信号を出力して車両1を前進及び後退させる。なお、ECU50から出力されるこれらの制御信号は、本発明の後退開始信号及び操舵角反転指示信号に相当する。
1…四輪車両、14…R側車輪速センサ、15…L側車輪速センサ、21…ハンドル、22…チャイム音発生器、30…並列駐車スイッチ、31…縦列駐車スイッチ、40…カメラ、41…ディスプレイ、50…ECU、51…基準位置認識手段、52…後退軌跡推定手段、53…後退開始指示手段、54…操舵角反転指示手段、55…予想進路算出手段。

Claims (4)

  1. 四輪車両を後退させて駐車スペースに並列駐車させるときの操作を支援する駐車支援装置であって、
    前記車両の各後輪の回転速度を検出する車輪速センサと、
    前記車両が、前記車両の運転席が前記車両の側面を介して駐車スペースの入口中央部と対向した基準位置に停止した状態にあることを通知する基準位置通知信号を入力する基準位置認識手段と、
    前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を入力した後に、前記車両が前記基準位置から、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操舵角をもって前進を開始したときに、前記車両の後輪間の中点の前記基準位置からの相対位置を、前記車輪速センサの検出速度に基づいて逐次算出すると共に、該相対位置からハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させたと仮定したときの前記車両の後輪間の中点の軌跡である推定後退軌跡を逐次算出する後退軌跡推定手段と、
    前記後退軌跡推定手段により算出された前記推定後退軌跡が、前記基準位置を通過するものとなったときに、ハンドル操舵角を前記車両が前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する後退開始指示手段とを備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  2. 四輪車両を後退させて駐車スペースに縦列駐車させるときの操作を支援する駐車支援装置であって、
    前記車両の各後輪の回転速度を検出する車輪速センサと、
    前記車両が、前記車両の運転席が前記車両の側面を介して、駐車スペースの前方の予め定められた基準位置に停止した状態にあることを通知する基準位置通知信号を入力する基準位置認識手段と、
    前記基準位置認識手段が前記基準位置通知信号を入力した後に、前記車両が前記基準位置から、前記車両と前記駐車スペースの入口との間隔が一定若しくは拡大するハンドル操舵角をもって前進を開始したときに、前記車両の後輪間の中点の前記基準位置からの相対位置を、前記車輪速センサの検出速度に基づいて逐次算出すると共に、該相対位置からハンドル操作角を前記駐車スペースの入口に接近する向きの最大操舵角として前記車両を後退させたと仮定したときの前記車両の後輪軸間の中点の軌跡である第1推定後退軌跡を逐次算出する第1後退軌跡推定手段と、
    前記第1後退軌跡推定手段により算出された前記第1推定後退軌跡上で、ハンドル操舵角を現状とは反対向きの最大操舵角に変更して車両を後退させたと仮定したときの、前記車両の後輪軸の中点の軌跡である第2推定後退軌跡を算出し、該第2推定後退軌跡が、前記基準位置に基づいて設定された目標駐車位置を通るときに、ハンドル操作角を前記車両が前記駐車スペースに接近する向きの最大操舵角として、前記車両を後退させることを指示する後退開始指示信号を出力する後退開始指示手段と、
    前記後退開始指示信号により前記後退開始指示信号が出力された後、前記車両が後退を開始したときに、前記車輪速センサの検出速度に基づいて前記基準位置からの前記車両の後輪間の中点の相対位置を逐次算出し、該相対位置が前記目標駐車位置を通る前記第2推定後退軌跡と該第2推定後退軌跡の算出対象となった前記第1推定後退軌跡との接点に至ったときに、ハンドル操舵角をその時点での操舵方向と逆向きの最大操舵角に変更して後退することを指示する操舵角反転指示信号を出力する操舵角反転指示手段とを備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の駐車支援装置において、
    前記車両の後方を撮像する撮像手段と、
    ハンドル操舵角に応じて、前記車両の後退時の予想進路を算出する予想進路算出手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像に、前記予想進路を重ねて表示する表示手段とを備えたことを特徴とする駐車支援装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の駐車支援装置において、
    前記車両はABS(Antilock Brake System)を備え、
    前記車輪速センサは、前記ABSにより使用されることを特徴とする駐車支援装置。
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