JP2011124455A - 半導体基板の製造方法およびレーザアニール装置 - Google Patents

半導体基板の製造方法およびレーザアニール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】一面側に金属電極が形成された半導体基板のアロイ化を良好に行うことを可能にする製造方法および装置を提供する。
【解決手段】一面側に金属電極が形成され、所望により他面側に金属薄膜や化合物半導体層が形成された半導体基板に対し、パルス発振レーザを出射するパルス発振レーザ光源または連続発振レーザを出射する連続発振レーザ光源から出力された波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上としたパルス発振レーザまたは波長500〜550nmで同一箇所に半値幅300ns以上で照射される連続発振レーザを金属電極側から半導体基板に照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、化合物半導体、特にGaAs基板上に、化合物半導体層からなる半導体レーザ、発光ダイオード等の発光素子を作製する場合に適用して好適なオーミック電極などを有する半導体基板の製造方法及びその半導体基板の製造に適したレーザアニール装置に関するものである。
従来この種の方法として、特許文献1に示される製造方法が提案されている。この発明によれば、図24に示すようにGaAsからなる化合物半導体基板1の上層に化合物半導体層2からなる発光素子を作製し、半導体基板1の裏面にAuGe(Ge12%含有)、Ni、Auの各層などからなる金属電極3を作製し、該金属電極側3から波長308nmのXeClエキシマレーザを照射して金属電極3を加熱し、GaAs基板1と金属電極3とのアロイ化を行っている。この方法では、300℃以上にすると特性が劣化するZnSe系化合物半導体からなる発光素子を加熱することなく、GaAs基板の裏面側を400℃以上に加熱することができるとしている。
特開平7−335985号公報
上記特許文献1の方法では、金属電極の加熱をエネルギー密度300mJ/cm、パルス幅30ns、波長308nmのエキシマレーザを2〜10ショットでオーバーラップすることによって照射を行っている。しかし、図25に示すように、エネルギー密度300mJ/cmで、パルス幅30ns、波長308nmのエキシマレーザパルスが金属電極側に照射されたとき、金属電極と半導体基板との界面の温度は600℃を瞬間的に超えるが、アロイ化に必要な400℃を超えている時間は数十ns程度で大変短く、アロイ化が不十分である。また、電極部分の上端と下端の温度差が80℃程度あり、この温度差が電極に熱応力として働き、電極が剥離するなどのダメージを受けるという問題がある。
また、GaAs基板の裏面には、AuGe/Ni/Au金属電極層以外に、GaAs基板がむき出しとなっている部分が存在する。これは、上記特許文献1に記載されているように、半導体発光素子のチップが例えば250μm×300μmで、GaAs基板を分断してチップ化を行うときに、半導体基板の全面が金属電極で覆われている場合は、分断が困難になるため、分断する部分には金属電極を形成せずにGaAs基板が露出している部分を残す必要があるためである。従ってGaAs基板の裏面には、金属電極とGaAs基板むき出しの部分が混在している。これに対して、XeClエキシマレーザによるレーザアニールでは、ビームサイズは0.4mm×150mmのライン形状のビームで行うため、レーザ照射時にはAu電極部分とGaAs基板の部分を一括して同時に照射する必要がある。
しかし、上記一括照射に際しては、AuよりもGaAsの方が温度上昇が大きくなる傾向にあるため、GaAsが加熱されすぎる問題がある。波長308nmのエキシマレーザの吸収係数は、GaAsでは8.45×10/cm(光の強度が1/eとなる進入深さでは11.8nm)、Auでは7.75×10/cm(進入深さでは12.9nm)であり、若干吸収係数の大きいGaAsでは照射されたレーザが強く吸収されて、表層の単位体積あたりの吸収熱量が大きくなり、表層を激しく加熱する。しかも、両者の熱伝導率はGaAsでは0.55W/(cm・K)、Auでは3.18W/(cm・K)であるため、同じエネルギー密度でレーザを照射した場合は、Auでは温度が上昇しにくく、GaAsでは温度が上昇しやすい。従って、波長308nmかつパルス幅30nsのレーザ照射でAuを加熱してAuGeとGaAsの境界を400℃以上に加熱した場合、同様条件のレーザ照射ではGaAsむき出しの部分は高温となり、GaAsの蒸発によるGaAs基板のダメージと、毒性のあるAs蒸気が発生するなどの問題がある。
このことを示すデータとして、GaAs基板裏面にAuを700nm成膜した試料に、Au側から、波長308nmでパルス幅30nsのXeClエキシマレーザを200mJ/cmのエネルギー密度で照射したときの、照射開始から30ns後の深さ方向の温度分布を図26に示す。このとき、700nm深さのAuGeからさらにGaAs表面から100nmの深さ位置で400℃以上に到達していることが分かる。そして、同様の照射条件で金属電極の存在しないGaAs基板を照射したときの照射開始から30ns後の深さ方向の温度分布を図27に示す。このとき、表面はGaAs融点の1240℃を超えて1276℃になってしまい、GaAsが分解、蒸発することが分かる。通常、GaAsのような蒸気圧の高い元素からなる化合物では、融点以下の温度でも、高温にした場合As抜けが発生し、続いて蒸気圧の高いGaの蒸発が起こりやすい。また、パルスレーザによる瞬間加熱によるアブレーションが発生しやすいことももちろんである。従って、波長308nmのエキシマレーザでは、200mJ/cm以上のエネルギー密度での照射はGaAs基板に多大なダメージを与えるため、工程上問題がある。
さらに、図28に金属電極付きのGaAs基板を金属電極側からエネルギー密度200mJ/cmで照射した場合のAuGeとGaAs界面の温度変化を示す。先に説明したように、Au裏面およびGaAs表面から100nm位置は400℃以上に加熱されるが、Au裏面が400℃を越える時間は27ns程度であるが、GaAs表面から100nm位置では400℃を超える時間は4nsしかない。エキシマレーザのパルス波形は30ns程度であるため、界面が400℃以上になる時間を長くするには、エネルギー密度を上げるしかないが、パルス幅が短いためにエネルギー密度を上げても400℃を越える時間はさほど長くならない。むしろ、エネルギー密度を上げた影響は、先に説明したGaAsむき出しの部分で顕著であり、GaAs表面が過熱されすぎるため、エネルギー密度を上げることができないという問題がある。
このように、アロイを行う反応時間を長くすることで安定してアロイを行なうこと、金属電極の表裏の温度差を小さくして金属電極の熱応力によるダメージを少なくすること、同時にレーザ光が照射されるGaAs基板表面のダメージを小さくすること、さらにGaAs基板の上面に形成した発光素子を所定温度以下に保つこと、これらを同時に満たす処理方法が求められている。
この発明は、上記のような従来の課題を解決するためになされたものであり、半導体基板の一面にあるAuGe(Ge12%含有)、Ni、Auなどの各層からなる金属電極側にレーザを照射する際に、半導体基板へのダメージを最小限に抑え、また、他面側に金属膜や半導体層を有する半導体基板では、これら金属膜や半導体層の昇温を抑えてアロイ処理を効果的に行うことができる半導体基板の製造方法およびレーザアニール装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の半導体基板の製造方法の第1の本発明は、一面側に金属電極が形成された半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする。
第2の本発明の半導体基板の製造方法は、前記第1の本発明において、前記半導体基板の他面側に金属膜が形成されており、該半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする。
第3の本発明の半導体基板の製造方法は、前記第1の本発明において、前記半導体基板の他面側に化合物半導体層が形成されており、該半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする。
上記半値幅で照射するレーザは、パルス発振レーザ光源から発振されたパルス発振レーザ光を用いる他、連続発振レーザ光源から発振された連続発振レーザを調整して、連続発振レーザが同一箇所に対し半値幅300ns以上の時間で照射されるようにしたものであってもよい。
該レーザには、波長500〜550nmのものが選択される。この波長が短すぎると、GaAsなどの光吸収係数が大きくなり、半導体基板表面が過熱されやすくなる。また、この波長が長すぎると、金属の光吸収が低下し、レーザのエネルギー使用効率が低下する。このため、レーザの波長を上記に定めている。
また、レーザは、半値幅300ns以上で半導体基板の金属電極側に照射するものとする。パルス発振レーザでは、パルス半値幅を300ns以上とする。また、連続発振レーザで、照射時間を調整するものとする。半値幅を大きくすることで、GaAsなどの半導体基板の蒸発やダメージを大幅に抑制できることができる。半値幅が短すぎると、金属電極および半導体基板をアロイ化が進行する温度に長く保つことが難しい。なお、半値幅は、さらに1000ns以上が望ましい。
上記したように、本発明では、一面側に金属電極が形成された半導体基板を対象にすることができる。該半導体基板としては、例えばNi電極が形成されたSi半導体基板においてNi−SiやAl−Siの合金化を行うものが挙げられる。
また、本発明では、一面側に金属電極が形成され、他面側に金属膜が形成された半導体基板を対象にすることができる。該半導体基板としては、GaAsS、GaN、GaP、InP、InAs、AlNなどの加熱時に構成元素の蒸発が起きやすい各種III−V族半導体が代表としてあげられるが、これに限らずSi、SiC、ZnTeなど各種基板があげられる。金属電極としては、Au、Ni、Co、Ti、Pd、Pt、Fe、Cu、Mo、Wなどが挙げられる。なお、金属膜には通常は低融点の材料が用いられる。該低融点の材料は、金属電極の材料よりも相対的に融点が低く、AlやCuなどが例示される。
また、本発明では、一面側に金属電極が形成され、他面側に化合物半導体層が形成された半導体基板を対象にすることができる。該半導体基板としては、GaAs、GaN、GaP、InP、InAs、AlNなどの加熱時に構成元素の蒸発が起きやすい各種III−V族半導体が代表としてあげられるが、これに限らずSi、SiC、ZnTeなど各種基板がが例示され、金属電極としては、AuGe(Ge12%含有)/Ni/Au、Au、Ni、Co、Ti、Pd、Pt、Fe、Cu、Mo、Wなどが挙げられる。
上記金属電極、金属膜、化合物半導体層は、単層、複層のいずれであってもよく、金属はここに例示しない元素との合金や、積層膜としてもよく、レーザ光が照射される金属電極の最表面を上記の金属電極とすることで、レーザ光が吸収される。従って、半導体基板側からAl/Ti/Ni/Au積層膜や、Al/Mo/Ni/Auなどとすることもでき、半導体基板側にAlも使用可能である。また、上層にさらに他の層が形成されているものであってもよい。
上記半導体基板では、例えば、半導体基板の一面側に低融点金属膜や化合物半導体層を形成した後、他面側に金属電極を形成する。
また、上記金属電極は、パターニングによって半導体基板上に形成され、該半導体基板面が露出した部分と前記金属電極の部分とを有しているものであってもよい。この半導体基板に対しては、半導体基板面が露出した部分と前記金属電極の部とに一括して前記パルス状レーザを照射することができる。
ただし、半導体基板と金属電極とでは、半導体基板のレーザ吸収率が高く、半導体基板の過熱を抑えるエネルギー密度でレーザを照射する必要がある。
上記に対しては、前記金属電極側上に、波長500〜550nmの光が透過するSiOなどの材料を形成しておき、該透過材料上から前記パルス状レーザを照射するようにしてもよい。該透過材料と半導体基板または金属電極との光の干渉によって反射・吸収率が該透過材料の厚みによって変化することから、半導体基板と金属電極の吸収量を調整することができる。その際に、前記透過材料を、前記金属電極側の半導体基板面が露出した部分と該金属電極の部分に亘ってそれぞれの上層に同じ厚みで形成するのが望ましい。そして、その膜厚は、透過材料によって半導体基板の反射率が低下する程度よりも、金属電極の反射率が低下する程度が大きくなるように設定する。
また、透過材料は金属電極の上方のみに形成してもよい。その場合、その膜厚は、金属電極の反射率が最小となるように設定する。さらに、この場合は金属電極上の透過材料として、多層膜からなる反射防止膜を形成することで、反射率を大幅に低減できる。
上記製造方法を実施する本発明のレーザアニール装置のうち、第1の本発明は、波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上としたレーザを半導体基板に照射してアロイ処理を行うべくパルス発振レーザを出射するパルス発振レーザ光源と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有するものである。
また、第2のレーザアニール装置の本発明は、波長500〜550nmのレーザを同一箇所に半値幅300ns以上で半導体基板に照射してアロイ処理を行うべく連続発振レーザを出射する連続発振レーザ光源と、前記連続発振レーザを前記レーザに調整する調整手段と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有する。
本発明のレーザアニール装置では、パルス発振レーザ光源と連続発振レーザ光源のいずれかを備えている。パルス発振レーザ光源を備える装置では、発振されたパルス発振レーザの半値幅を変えることなく半導体基板に照射するものであってもよく、また、発振されたパルス発振レーザの半値幅を変えて300ns以上の状態で半導体基板の金属電極側に照射するもののいずれであってもよい。レーザは、光学系によってビーム形状を整形することができる。光学系は、適宜のホモジナイザ、レンズ、ミラーなどによって構成されており、本発明としてはその構成が特定のものに限定されるものではない。半導体基板を保持するステージは、一つの半導体基板を保持するものであってもよく、また、複数の半導体基板を保持するものであってもよい。
連続発振レーザを調整して、同一位置に半値幅300ns以上となる照射時間で半導体基板の金属電極側に照射する調整手段としては種々のものが挙げられる。例えば、シャッターによって照射時間を調整することができる。ただし、レーザを遮断している間は、エネルギーが有効に利用されておらず失われておりエネルギー効率が低下するため、照射エネルギーの全てを半導体基板側に付与できる構成が望ましい。
また、調整手段では、半導体基板側に対し、300ns以上の短時間で繰り返し照射位置を切り替えるように照射することで、同一位置に対しては断続的な照射が可能になる。また、照射位置の切り替えに際し、照射位置を徐々に移動させるようにしてもよい。この際に基板側の移動と協働させることによって照射位置がさらに移動するようにしてもよい。上記照射位置の切り替えに伴って同一位置へのオーバーラップ照射が可能になり、パワー強度の低い連続発振レーザによっても半導体基板に効果的にエネルギーを付与することができる。
例えば、制御装置によって回転制御されるポリゴンミラーとfθレンズを用い、該制御装置によって、前記半導体基板の一地点に連続して照射される時間が300ns以上になるように前記ポリゴンミラーの回転と前記ステージの移動とを制御することができる。この場合、ポリゴンミラーによるスキャン幅が半導体基板の幅を上回るときは、ステージを一次元方向への移動機構とすることができ、そうでない場合はステージを二次元方向への移動機構とすることで、半導体基板全面に照射を行うことができる。
さらに、前記ステージが、円周上に前記半導体基板を1枚以上保持するものであって、該ステージを前記半導体基板の基板面に平行な面内で回転させることが可能な回転機構と、回転する該ステージを前記半導体基板面方向に沿って移動させることが可能な移動機構と、を備えるものにする。そして、前記制御装置によって前記ステージに保持された半導体基板に対して入射するレーザが基板の一地点に連続して照射される時間が300ns以上になるように前記ステージの回転速度および前記ステージの移動を制御することができる。
上記制御装置は、CPUとこれを動作させるプログラム、プログラムを格納するROMや装置の動作条件を格納する不揮発メモリなどを有する記憶部などにより構成することができる。
本発明では、一面に金属電極が形成された半導体基板の、電極側から波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上のレーザを照射して上記基板に対するアロイ処理を行うこととしたので、長いパルス幅で長時間加熱されることによって半導体と金属電極の界面付近のアロイを起こしたい領域を、アロイ可能な温度に長時間にわたって制御できるため、均一で高品質なアロイ処理を行うことが可能となり、半導体と金属電極の間のアロイ化が効果的に進行する。これにより、接触抵抗の低いオーミック電極などの形成を行うことができる。また、308nmや248nmといったエキシマレーザの紫外光源よりも長波長のレーザとすることで、金属電極への吸収係数が小さくなることで、金属電極の表裏の温度差を小さくし、ダメージを減らすという効果がある。
また、半導体基板の他面側に金属薄膜や化合物半導体層が形成されている場合には、これらを所定の温度以下に保ったまま、金属電極側のアロイ化を行うことができ、オーミック電極を形成した半導体基板を良好に製造することができる。
また、前記半導体基板の一面に形成する金属電極をパターニングし、該金属電極側において半導体基板が露出した部分と金属電極の部分とを一括してレーザ照射することとしたので、波長500〜550nmのレーザ照射では半導体の表面の吸収係数が紫外レーザに比べて小さくなるため、基板の温度が上がりにくく、半導体の分解や蒸発などのダメージを受けることなくアロイ化を行うことができるという効果を有する。このことは、半導体基板表面にレーザが照射されないように、照射位置を制御したり、マスキングを行う必要がないため、高スループットでの処理を可能にするという優れた効果がある。
さらに、前記半値幅を1000ns以上とすれば、1μs以上の時間でアロイ処理を行うことが可能となるため、半導体と金属電極の間のアロイ化が十分進み、安定して接触抵抗の低いオーミック電極の形成を行うことができるという大変優れた効果がある。さらには、金属電極の表裏の温度差を小さくすることが可能なため、金属電極の剥離やクラックの発生を抑制できるという効果も有する。
さらに、前記半導体基板がGaAsで形成され、電極がAuを含む金属で形成されているものとすれば、GaAsは波長500〜550nmの光の吸収係数が小さく、過度の加熱を抑制することができる。なおかつ金属は通常反射が多く、可視光線の吸収が少ないが、本発明では可視光線でもAu、Ni、Co、Ti、Fe、Cu、Mo、Wなどを含む金属では光の吸収が存在し、特にAuでは波長500〜550nm以下では光の吸収が上昇するため、このように金属反射の存在する波長帯の光でも金属を十分加熱できる。すなわち、GaAs基板の温度を制御しつつ、Auを十分加熱できるという効果がある。
また、前記半導体基板の他面に形成した化合物半導体層によって半導体発光素子を形成すれば、十分にアロイされて低接触抵抗の電極を利用した半導体発光素子が製造できるという、産業上優れた効果がある。
また、本発明のレーザアニール装置では、波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上としたレーザを半導体基板に照射してアロイ処理を行うべくパルス発振レーザを出射するパルス発振レーザ光源と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有するので、半導体基板の一面側に形成された金属電極に半値幅300ns以上のパルス発振レーザを照射して、上記基板に対する電極のアロイ処理を行うことができ、スループットに優れ、安定したアロイとオーミック電極の形成などが可能な装置が得られる。
また、本発明の他のレーザアニール装置では、波長500〜550nmのレーザを同一箇所に半値幅300ns以上で半導体基板に照射してアロイ処理を行うべく連続発振レーザを出射する連続発振レーザ光源と、前記連続発振レーザを前記レーザに調整する調整手段と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有するので、連続発振レーザを利用して、半導体基板の一面側に形成された金属電極の一地点に連続して照射される時間が300ns以上のレーザを照射して、上記基板に対する電極のアロイ処理を行うことができ、スループットに優れ、安定したアロイとオーミック電極の形成などが可能な装置が得られる。
本発明に用いる半導体基板の概略を示す断面図である。 本発明の一実施形態のレーザアニール装置および半導体基板に対するレーザ照射状態を示す図である。 同じく、他の実施形態のレーザアニール装置および半導体基板に対するレーザ照射状態を示す図である。 同じく、レーザアニール装置の一部を示す概略図である。 同じく、さらに他の実施形態のレーザアニール装置および半導体基板に対するレーザ照射状態を示す図である。 本発明の実施例におけるAuの反射率の波長依存性を示すグラフである。 同じく、GaAsの吸収係数の波長依存性を示すグラフである。 同じく、GaAsの進入深さの波長依存性を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅300ns、エネルギー密度580mJ/cmでAu/GaAsにレーザを照射した際の300ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅300ns、エネルギー密度580mJ/cmでGaAsを照射したときの界面位置の温度変化を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅300ns、エネルギー密度580mJ/cmでAu/GaAsを照射した300ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度890mJ/cmでAu/GaAsを照射した1000ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度890mJ/cmでAu/GaAsを照射したときの、界面位置の温度変化を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度890mJ/cmでGaAsを照射した、1000ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度1000mJ/cmAu/GaAsを照射した、1000ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度1000mJ/cmでAu/GaAsを照射したときの、界面位置の温度変化を示すグラフである。 同じく、波長515nm、パルス幅1000ns、エネルギー密度1000mJ/cmでGaAsを照射した、1000ns後の深さ方向温度分布を示すグラフである。 同じく、連続発振レーザの照射直後のAu電極の表面と裏面の温度差の、照射時間依存性を示すグラフである。 同じく、透過膜形成時の各材料のレーザ反射率を示すグラフである。 同じく、透過膜を有しない場合の各材料のレーザ反射率を示すグラフである。 同じく、透過膜の有無による反射率の波長依存性を示す図である。 同じく、レーザ照射面から10μm深さにおける各照射条件における温度変化を示す図である。 同じく、各種金属の反射率の波長依存性を示す図である レーザアニール対象となる半導体基板の断面を示す図である。 従来例におけるレーザアニール時の半導体基板の深さ方向における温度分布を示す図である。 レーザ照射時のGaAsの温度の深さ依存性を示すグラフである。 同じく、深さ位置における温度を示すグラフである。 同じく、AuGe(金属電極)とGaAs(半導体基板)界面の温度変化を示すグラフである。
以下に、本発明の製造方法の対象となる半導体基板について図1に基づいて説明する。
図1(a)は、半導体基板1の一面側に金属電極3が形成されたものを示している。本発明の製造方法では、金属電極3側から波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上でレーザ10を照射して、半導体基板1と金属電極3とのアロイ化を行う。
図1(b)は、半導体基板1の一面側に金属電極3が形成され、他面側に低融点金属膜4が形成されたものを示している。該半導体基板1では、例えば半導体基板1の一面側に低融点金属膜4を形成した後、半導体基板1の他面側に金属電極3を形成する。この半導体基板1に対し、金属電極3側からレーザ10を照射して、半導体基板1と金属電極3とのアロイ化を行う。なお、半導体基板1の一面側には半導体回路が形成され、その金属配線として低融点金属膜4をパターニングしたものとしても良い。
図1(c)は、半導体基板1の一面側に金属電極3が形成され、他面側に化合物半導体層2が形成されたものを示している。なお、化合物半導体層2の上層側に他の層が形成されているものであってもよい。該半導体基板1では、例えば半導体基板1の一面側に化合物半導体層2を形成した後、半導体基板1の他面側に金属電極3を形成する。この半導体基板1に対し、金属電極3側からレーザ10を照射して、半導体基板1と金属電極3とのアロイ化を行う。
図1(d)は、半導体基板1の一面側に金属電極3が形成され、他面側に化合物半導体層2が形成されたものを示している。該半導体基板1では、例えば半導体基板1の一面側に化合物半導体層2を形成した後、半導体基板1の他面側に金属電極3を形成する。金属電極3はパターニングがなされ、半導体基板1の一部では、金属電極3で覆われておらず露出する。この金属電極3と露出した半導体基板1に亘って、その上層に上記レーザが透過する透過層5を同じ厚みで設ける。該透過層5は、SiO、SiON、Si、TiO 、ZnO、Al、MgO、Y、などによって構成することができる。
この半導体基板1に対し、金属電極3側からレーザ10を照射して、半導体基板1と金属電極3とのアロイ化を行う。
上記各半導体基板1では、金属電極3側からのレーザ10の照射において、半導体基板1を過度に加熱することなく金属電極3および半導体基板1が適度に加熱され、金属電極3と半導体基板1とのアロイ化が効果的になされる。また、金属電極3の他面側に低融点金属膜や化合物半導体層を有するものでは、これらの昇温を抑えて上記アロイ化を行うことができる。
また、金属電極がパターニングされている際に、透過層を設けることで、金属電極側の反射率がより大きく低下して、半導体基板1側が優先的に加熱されるのを防止することができる。
次に、上記半導体基板に対し、レーザアニール処理を行う装置について説明する。
図2(a)は、パルス発振レーザ光源101を有するレーザアニール装置100の概略を示す図である。
レーザアニール装置100は、波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上のパルス発振レーザを出力する固体レーザのパルス発振レーザ光源101を備えている。該パルス発振レーザ光源101の出力先には、パルス発振レーザのレーザ強度を調整するアッテネータ103が備えられており、該アッテネータ103で所望のレーザ強度に調整されたパルス発振レーザの透過先には、該パルス発振レーザ102をラインビーム105に整形する整形光学系104が設けられており、該整形光学系104の出射先に、試料台106が位置する。
試料台106は、ステージ110に設置されており、該ステージ110は、水平方向において二次元的に移動が可能になっており、該移動はCPUなどにより構成される制御装置115によって制御されている。
また、上記レーザアニール装置100では、搬送ロボット111およびカセット112に備えており、カセット112には半導体基板107が収容されている。半導体基板107には、図示しないレーザの入射面に金属電極が設けられている。さらに図示しないレーザ入射面の裏側には、化合物半導体層または低融点の金属電極を設けてある場合もある。
次に、上記レーザアニール装置100の動作について説明する。
カセット112に収容された半導体基板107を搬送ロボット111によって取り出し、試料台106上に載置する。
パルス発振レーザ光源101からは波長515nm、パルス幅300ns以上、発振周波数10kHzのパルス発振レーザ102が発振される。該パルス発振レーザ102は、アッテネータ103を透過して所望のレーザ強度に調整され、整形光学系104において長軸×短軸=2mm×40μmのラインビーム105に整形される。該ラインビーム105は、図2(b)に示すように、試料台106に設置した半導体基板107に金属電極側から照射される。
試料台106が設置されているステージ110は、レーザ照射時に、ラインビームの短軸108方向と長軸109方向に、送り速度は80mm/秒の等速で移動する。この際の移動は、制御装置115によって制御されており、基板1箇所に5回ラインビームが照射されるものとする。走査方向での照射を完了した後、次に、長軸方向にステージ110を2mm移動させ、再び80mm/秒の送り速度でラインビームをスキャンすることで、基板全面にパルス状レーザを照射し、金属電極と半導体基板に対するアロイを、基板全面に均一に行うことができる。
次に、他の実施形態のレーザアニール装置について説明する。
図3(a)は、連続発振レーザ光源201を有するレーザアニール装置200の概略を示す図である。
レーザアニール装置200は、波長500〜550nmの連続発振レーザを出力する連続発振レーザ光源201を備えている。該連続発振レーザ光源201の出力先には、連続発振レーザのレーザ強度を調整するアッテネータ203が備えられている。レーザ強度を調整するアッテネータ203は、連続発振レーザ光源201で出力制御する場合は省略できる。
該アッテネータ203で所望のレーザ強度に調整され、または連続発振レーザ光源201で出力制御された連続発振レーザの透過先には、多角面体からなるポリゴンミラー204およびfθレンズ213が配置されている。該fθレンズ213の透過先に、試料台206が位置する。
試料台206は、ステージ210に設置されており、該ステージ210は、水平方向において二次元的に移動が可能になっており、該移動はCPUなどにより構成される制御装置215によって制御されている。制御装置215は、上記ポリゴンミラー204の回転も制御する。
また、上記レーザアニール装置200では、搬送ロボット211およびカセット212に備えており、カセット212に半導体基板207が収容されている。半導体基板207には、図示しないレーザの入射面に金属電極が設けられている。さらに図示しないレーザ入射面の裏側には、化合物半導体層または低融点の金属電極を設けてある場合もある。
次に、上記レーザアニール装置200の動作について説明する。
カセット212に収容された半導体基板207を搬送ロボット211によって取り出し、試料台206上に載置する。
連続発振レーザ光源201からは波長532nmの固体レーザの連続発振レーザ202が出力される。該連続発振レーザ202は、アッテネータ203を透過して所望のレーザ強度に調整され、ポリゴンミラー204において反射後のビーム角度を変調させ、その後fθレンズ213を通って例えば円形のスポットビーム205に集光し、これを図3(b)に示すように、試料台206に設置した半導体基板207へ照射する。
スポットビーム205は、図4に示すように、ポリゴンミラー204の回転によってスキャン方向209に偏向される。ビームのスキャン速度は、基板上の照射地点にとって、連続して照射される時間が300ns以上になるように、ポリゴンミラー204の大きさと回転速度とビーム直径によって制御する。試料台206はこのビームのスキャン方向209と、さらにこの方向とほぼ直行する移動方向208に移動するステージ210に設置され、スポットビーム205のスキャンと同時に、試料台206はスキャン方向209とはほぼ垂直となる方向208にステージが移動する。このポリゴンミラー204によるスキャン幅は10mmとし、試料台210の送り速度は、基板1箇所に5回スポットビームがスキャンされるように、次のスキャン位置をビーム半値幅の1/5幅だけずれるような速度で移動させながら照射する。スキャン幅が半導体基板207の幅に足りない場合は、スポットビーム205のスキャン方向209にスキャン幅の長さでステージ210を移動させ、再びポリゴンミラー204によるスキャン方向209へのスキャンと、ステージ210に移動による全面照射を行う。
次に、スキャン方向に5mm移動して、スポットビームをスキャンすることで、基板全面のスキャンを行い、半導体基板の照射面の金属膜または電極の基板に対するアロイを、基板全面に均一に行う。
次に、連続発振レーザ光源を備える本発明における別のレーザアニール装置の構成について説明する。
図5(a)は、連続発振レーザ光源301を有するレーザアニール装置300の概略を示す図である。
レーザアニール装置300は、波長500〜550nmの連続発振レーザを出力する連続発振レーザ光源301を備えている。該連続発振レーザ光源301の出力先には、連続発振レーザのレーザ強度を調整するアッテネータ303が備えられている。レーザ強度を調整するアッテネータ303は、連続発振レーザ光源301で出力制御する場合は省略できる。
該アッテネータ303で所望のレーザ強度に調整され、または連続発振レーザ光源301で出力制御された連続発振レーザ302の透過先には、該連続発振レーザ302を例えば円形のスポットビーム305に集光する光学系304が配置されている。該光学系304の出射先に、回転試料台306が位置する。
回転試料台306は、該回転試料台306を回転させる回転機構が備えられた台313に設置されており、該台313は水平方向において一次元的に移動が可能になったステージ310上に設置されている。上記回転試料台306の回転およびステージ310の移動はCPUなどにより構成される制御装置315によって制御されている。
また、上記レーザアニール装置300では、搬送ロボット311およびカセット312に備えており、カセット312に半導体基板307が収容されている。半導体基板307には、図示しないレーザの入射面に金属電極が設けられている。さらに図示しないレーザ入射面の裏側には、化合物半導体層または低融点の金属電極を設けてある場合もある。
次に、上記レーザアニール装置300の動作について説明する。
カセット312に収容された半導体基板307を搬送ロボット311によって取り出し、回転試料台306の円周上に複数載置する。
連続発振レーザ光源301からは波長532nmの固体レーザの連続発振レーザ302が出力される。該連続発振レーザ302は、アッテネータ303を透過して所望のレーザ強度に調整され、光学系304において30μm径のスポットビーム305に集光され、これを図5(b)に示すように、回転試料台306に設置した半導体基板307へ照射する。
スポットビーム305は、回転試料台306の回転によって半導体基板307上では回転方向309へスキャンされる。このとき、基板上の照射地点にとって、連続して照射される時間が300ns以上になるように、回転試料台306の回転速度、ビームサイズ、回転半径によって制御する。回転試料台306の回転速度は、回転機構が備えられ、制御装置315により制御される台313によって調整される。この台313が図示した方向308にステージ310で移動することで、全面照射が行われる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例における基板の構造は、図1(c)における構造と同じものとした。すなわち、100μm厚のGaAs基板の裏面に700nmのAu電極を形成したもので、裏面の化合物半導体への影響を見るにはこの基板で十分である。
本発明では、上記のように波長500〜550nmの光を照射する。その理由としては、ひとつは金属の光反射率が低い波長帯であることが挙げられる。吸収係数の大きい金属にとっては、このように光進入長より十分に厚い膜では光の透過成分は存在しないため、反射以外の成分はすべて吸収されることとなる。従って、効率よく金属を加熱するには光反射率が低くなることが重要である。Auの光反射率の波長依存性を図6に示す。図から、波長550nm以下で反射率が急激に減少していることが分かる。このことから、波長550nm以下では金属の光吸収が良くなり、レーザ光のエネルギーが効率的に金属に与えられることが分かる。
また、本発明で波長500〜550nmの光を照射するもう一つの理由としては、半導体基板の吸収係数が大きすぎないことである。GaAsの光吸収係数の波長依存性を図7に示す。波長500nm未満では吸収係数が急激に上昇して、基板表面が過熱されやすくなることが推察される。
また、入射する光の強度が1/eになる深さを示す光の進入深さの波長依存性を図8に示す。図から、波長500nm以上では進入深さが50〜100nm程度以上となることが分かり、レーザ光の吸収がある程度緩やかになり、過熱されにくくなることが分かる。
それでは、以下に波長515nmでパルス幅300nsのレーザ光を照射した場合の結果を参考に本発明の実施例を説明する。本試験ではエネルギー密度580mJ/cmで照射を行った。上記の条件でAu/GaAsを照射した後、300ns後の深さ方向の温度分布を図9に示す。図から、Au/GaAs界面付近のAu裏面およびGaAs表面から100nm位置の温度は400℃を超え、アロイが進行する温度に到達していることが分かる。また、このときのAu/GaAs界面温度の時間変化を図10に示す。
図から、47nsの長時間にわたって、界面が400℃以上になっていたことが分かり、GaAs表面から100nm位置では400℃を超える時間は8nsとなり、化合物の形成にとって、長い時間最適な温度にあることで、良質の化合物が形成され、接触抵抗を低くすることができた。
次に、上記と同様の照射条件でGaAs基板を照射した後、300ns後の深さ方向の温度分布を図11に示す。図から、GaAs基板の表面温度は最高1236℃であり、融点の1240℃以下に抑えられていることが分かり、その温度はXeClエキシマレーザの波長308nm、パルス幅30ns、エネルギー密度200mJ/cmで照射したときよりも低く、GaAsの蒸発やダメージを抑制できることが分かる。
さらに、以下に波長515nmでパルス幅1000nsのレーザ光を照射した場合の結果を参考に本発明の実施例を説明する。本試験ではエネルギー密度890mJ/cmで照射を行った。上記の条件でAu/GaAsを照射した後、1000ns後の深さ方向の温度分布を図12に示す。図から、Au/GaAs界面付近のAu裏面およびGaAs表面から100nm位置の温度は400℃を超え、アロイが進行する温度に到達していることが分かる。
また、このときのAu/GaAs界面温度の時間変化を図13に示す。図から、72nsの長時間にわたって、界面が400℃以上になっていたことが分かり、GaAs表面から100nm位置では400℃を超える時間は14nsとなり、化合物の形成にとって、長い時間最適な温度にあることで、高品質の化合物が形成され、接触抵抗をさらに低くすることができた。次に、上記と同様の照射条件でGaAs基板を照射した後、1000ns後の深さ方向の温度分布を図14に示す。
図から、GaAs基板の表面温度は1050℃程度に抑制されていることが分かり、その温度はXeClエキシマレーザの波長308nm、パルス幅30ns、エネルギー密度200mJ/cmで照射したときよりも低く、さらに波長515nm、パルス幅300ns、エネルギー密度580mJ/cmで照射したときよりも低く、GaAsの蒸発やダメージを大幅に抑制できることが分かる。
このように、1000nsのパルス幅では、GaAs表面のダメージを大幅に低減できるので、890mJ/cm以上のエネルギー密度で照射することで、界面付近をアロイ化が進行する温度にさらに長時間保つことができる。
例として、エネルギー密度1000mJ/cm、パルス幅1000nsで照射を行った時の状態を図15に示す。図16から界面温度が400℃以上となった時間は330nsであり、GaAs表面から100nm位置では400℃を超える時間は数274nsとなり、同条件で照射したGaAs基板表面の最高温度は図17から1186℃程度であり、GaAs基板表面の温度上昇を抑制しつつ、アロイに適した温度をさらに長時間保ちながらアロイを行うことができた。このように、照射時間1000nsでは本発明の効果がさらに発揮されることが理解できる。
また、図18に連続光の照射直後のAu電極の表面と裏面の温度差および電極裏面とGaAsGaAs表面から100nm位置の温度差の、照射時間依存性を示す。図からわかるように、XeClエキシマレーザに比較して、本発明の実施条件では電極や界面の温度差が著しく低減していることを示しており、電極や界面に働く熱応力を小さくできた結果、電極の剥離や亀裂の発生を防ぐことができた。
さらに、本発明の実施例を説明する。ここでは、SiO/Au/GaAs基板と、SiO/GaAs基板を用意する。Au膜厚は変わらず700nmで、本発明の透過膜に相当するSiO膜厚は下記に説明する40nmまたは220nmとする。
図19に、Au/GaAsおよびGaAs基板にSiO膜を任意の厚みで成膜した際の、波長515nmに対する反射率のSiO膜厚依存性を示す。図から、どちらも特定の厚みでは反射率が周期的に低下し、その低下する膜厚が、それぞれ異なっていることが分かる。
図20には、SiO膜が形成されていない場合の(入射光率−反射率)=吸収率を100%として、各SiO厚みの際にどれだけ吸収率が変化するかを示す。この数値は、その膜厚のSiOがあるときに、Au/GaAsの比較数値が150%である場合、同じエネルギー密度を照射しても、実質的にAu/GaAsに150%のエネルギーが吸収されることを示している。もし、SiO/Au/GaAsの利得分が、SiO/GaAsの利得分よりも大きい場合、Au/GaAs界面を400℃にできるエネルギー密度でSiO/GaAsを照射した場合、SiO膜なしのときよりも、もっと低温に抑えることができることは自明である。
図20に示す、(SiO/Au/GaAs)/(SiO/GaAs)の倍率の高い、40nmまたは220nmなどの膜厚でSiOを成膜した場合は、このような条件で波長515nmの吸収が起こることとなり、よりGaAs表面の温度を低温に保ったまま、Au/GaAs界面をアロイ可能な温度に到達させることができる。
このことを、前記実施例で説明を行う。前記のパルス幅1000ns、890mJ/cmで照射を行った際の反射率は、それぞれAuで65.6%、GaAsで40.3%である。このとき、吸収されるエネルギー密度は、それぞれAuで約306mJ/cm、GaAsで約531mJ/cmである。
ここで、40nmまたは220nmのSiO膜を表面に形成することで、反射率はそれぞれAuで48%、GaAsで32%に低下する。従って、SiO膜なしの場合の890mJ/cm照射と同様に、Au/GaAs界面が400℃を超えて同じアロイ効果を得るには、エネルギー密度589mJ/cmで照射すればよい。しかもこのときGaAs基板に吸収されるエネルギー密度は、401mJ/cmとなり、GaAs基板表面の最高温度を大幅に低下させることが出来る。
図21は、本実施例におけるAu/GaAsとSiO/Au/GaAsの反射率の波長依存性である。図からわかるように、SiO膜の効果で反射率が低下していることが分かる。また、Auの反射率を低下させるため、Auに入射するエネルギーを節約でき、プロセスに必要なエネルギー密度が低下することから、同じ出力のレーザ発振器を用いた場合、ビームの面積を大きくすることができるため、スループットも向上することとなる。
本発明において、裏面の金属電極の厚みは700nmに限らず実施可能であり、効果を有する。金属の膜厚が厚くなる場合は、さらに連続照射時間を長く、エネルギー密度を上昇させることで、金属の表裏の温度差を抑えつつ、電極と半導体基板の界面付近を均一に加熱可能であり、本発明の効果がますます顕著となる。
本発明において、半導体基板の表面に形成する化合物半導体層は、図1、図24に示す構造によらず、さまざまな構成とすることができる。また、半導体基板の表面側に形成する低融点の金属としてはたとえばAl(アルミニウム)などが挙げられるが、これに限るものではない。
さらに、レーザ照射面から10μm深さにおける本発明の説明に挙げた各照射条件における温度変化を図22に示す。図からわかるように、最高温度は100℃以下であり、GaAs基板の厚みを10μm以上とすることで、表面側にある化合物半導体や低融点の金属にダメージを与えることなく、基板の裏面側でレーザ照射による金属と半導体基板のアロイを行うことができることがわかる。
また、半導体基板とアロイを行う金属に関しては、本発明においてはAuおよびCuでは特にその効果があるといえる。各種金属の反射率の波長変化を図23に示す。図から、AuおよびCuは波長550nm以下では反射率が低下し、光の吸収が改善されることが分かる。ここで取り上げていない、Ni、Co、Ti、Pd、Pt、Fe、Cu、Mo、Wなどの金属も、本発明で使用することができ、Si基板との高品質なアロイが可能である。
Si基板とのアロイとしては、例えばSi基板のp型Si層上のAl/Ti/Ni/Au電極のAl−Siのアロイ、Ni/Ti/Ni/Au電極のNi−Siのアロイなどが知られており、このような電極のアロイに関しても、波長500−550nmかつ半値幅300ns以上、より好ましくは1000ns以上のパルス状レーザ光の照射によって、高品質なアロイが可能である。また、金属電極がパターニングされている場合でも、本発明によってSi基板の過熱を抑制することが出来る。Si基板のオーミックコンタクト電極基板としては、例えばパワー半導体素子であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)として利用することができる。
また、一例としてGaN基板とのアロイとしては、GaN基板のn型GaN層上のTi/Ni/Au電極のTi−GaNのアロイ、ワイドバンドギャップの半導体基板であるサファイア基板上にエピタキシャル成長したGaN膜付き基板や、Si基板上にエピタキシャル成長したGaN膜付き基板上のAu/Ni電極のAu−GaNのアロイが知られており、同様に300−1000ns以上の長さのパルス状レーザ光照射によって、高品質なアロイが可能である。また、金属電極がパターニングされている場合でも、GaNは波長500−550nmの光を吸収しないため、電極のみ加熱してGaN基板が露出している部分には光が吸収されずに透過することとなる。サファイア基板上GaN膜においても同様に光は透過することとなり、悪影響を及ぼさない。Si基板上GaN膜ではGaN膜を透過しSi基板に吸収されるが、本発明の効果によってGaN膜付きSi基板は悪影響を受けない。GaN基板やGaN膜付き基板のGaNオーミックコンタクト電極基板としては、例えばLED(発光ダイオード)やLD(レーザダイオード)などの発光素子、パワー半導体素子として利用することができる。
本発明によるアロイで製造した半導体基板は、接触抵抗が低く、密着性の良い電極を有する基板であり、高品質な製品として使用できる。
以上、本発明について、前記実施形態および前期実施例に基づいて説明を行ったが、本発明は上記説明の内容に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。
1 半導体基板
2 化合物半導体層
3 金属電極
4 金属膜
100 レーザアニール装置
101 パルス発振レーザ光源
106 試料台
107 半導体基板
110 ステージ
200 レーザアニール装置
201 連続発振レーザ光源
204 ポリゴンミラー
206 試料台
207 半導体基板
210 ステージ
213 fθレンズ
300 レーザアニール装置
301 連続発振レーザ光源
306 回転試料台
307 半導体基板
310 ステージ

Claims (15)

  1. 一面側に金属電極が形成された半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 前記半導体基板の他面側に金属膜が形成されており、該半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体基板の製造方法。
  3. 前記半導体基板の他面側に化合物半導体層が形成されており、該半導体基板に対し、前記金属電極側から波長500〜550nmのレーザを半値幅300ns以上で照射しつつ相対的に走査して前記基板に対するアロイ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体基板の製造方法。
  4. 前記レーザが、半値幅300ns以上のパルス発振レーザまたは、連続発振レーザが同一箇所に対し半値幅300ns以上の時間で照射されるように調整したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体基板の製造方法。
  5. 前記半値幅が1000ns以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体基板の製造方法。
  6. 前記半導体基板がGaAsで形成され、前記金属電極がAuを含む金属で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体基板の製造方法。
  7. 前記金属電極がパターニングして前記半導体基板上に形成されており、該半導体基板面が露出した部分と前記金属電極の部分とに一括して前記レーザを照射することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体基板の製造方法。
  8. 前記金属電極側上に、波長500〜550nmの光が透過する材料を形成しておき、該透過材料上から前記レーザを照射することを特徴とする請求項7記載に半導体基板の製造方法。
  9. 前記透過材料は、前記金属電極側の半導体基板面が露出した部分と該金属電極の部分に亘ってそれぞれの上層に形成されていることを特徴とする請求項8記載の半導体基板の製造方法。
  10. 前記半導体基板上に形成した化合物半導体層によって半導体発光素子を形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の半導体基板の製造方法。
  11. 波長500〜550nmかつ半値幅300ns以上としたレーザを半導体基板に照射してアロイ処理を行うべくパルス発振レーザを出射するパルス発振レーザ光源と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有することを特徴とするレーザアニール装置。
  12. 波長500〜550nmのレーザを同一箇所に半値幅300ns以上で半導体基板に照射してアロイ処理を行うべく連続発振レーザを出射する連続発振レーザ光源と、前記連続発振レーザを前記レーザに調整する調整手段と、一面側に金属電極が形成されている前記半導体基板を保持し、少なくとも該半導体基板面方向に沿って該半導体基板を移動させることが可能なステージと、前記ステージに保持された前記半導体基板の前記金属電極側に、前記レーザを入射させる光学系と、前記ステージに保持された前記半導体基板を移動させるように前記ステージを制御する制御装置とを有することを特徴とするレーザアニール装置。
  13. 前記調整手段は、前記制御装置によって回転制御されるポリゴンミラーとfθレンズを備え、該制御装置は、前記半導体基板の一地点に連続して照射される時間が300ns以上になるように前記ポリゴンミラーの回転と前記ステージの移動とを制御することを特徴とする請求項12記載のレーザアニール装置。
  14. 前記ステージが、円周上に前記半導体基板を1枚以上保持するものであって、該ステージを前記半導体基板の基板面に平行な面内で回転させることが可能な回転機構と、回転する該ステージを前記半導体基板面方向に沿って移動させることが可能な移動機構と、を備え、
    前記制御装置は、前記ステージに保持された半導体基板に対して入射するレーザが基板の一地点に連続して照射される時間が300ns以上になるように前記ステージの回転速度および前記ステージの移動を制御することを特徴とする請求項12記載のレーザアニール装置。
  15. 前記制御装置は、前記基板上の一地点あたりの連続照射時間が1000ns以上となるように制御を行うことを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のレーザアニール装置。
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