JP2011119903A - Pll回路 - Google Patents

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恒次 堤
Takanori Takahashi
貴紀 高橋
Mitsuhiro Shimozawa
充弘 下沢
Masahiko Komaki
昌彦 小牧
Kenji Suematsu
憲治 末松
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Abstract

【課題】高速かつ確実に低雑音特性を得ることができるPLL回路を得ることを目的とする。
【解決手段】相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、N分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える移相器4−1〜4−3と、移相量の差分の関係が移相器4−1〜4−3のそれぞれに設定されている移相量の差分の関係と一致する条件の下で、相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、R分周された基準信号Refの位相を設定されている移相量だけ変える移相器5−1〜5−3とを設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、所望の周波数の信号を発振するPLL回路に関するものである。
図9は位相周波数比較器を並列化して低雑音化を図っているPLL回路の一例を示す構成図である。
図9のPLL回路では、以下の要素から構成されている。
(1)入力される電気信号(電圧信号又は電流信号)の信号値に応じた周波数で信号を発振する電圧制御発振器であるVCO(Voltage Controlled Oscillator)101
(2)VCO101の発振信号をN分周する周波数分周器102
(3)基準信号RefをR分周する周波数分周器103
(4)周波数分周器102によりN分周された発振信号と周波数分周器103によりR分周された基準信号Refの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた誤差信号である電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する位相周波数比較器104−1〜104−M
(5)位相周波数比較器104−1〜104−Mから出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、その電気信号をVCO101に与えるループフィルタ105−1〜105−M
図9のPLL回路では、位相周波数比較器104をM個並列に動作させて、ループフィルタ105から出力されるM個の電気信号を合成してVCO101に与えているが、M個の電気信号を合成することで、位相周波数比較器104により生成される電気信号の信号レベルがM倍になる。
このとき、位相周波数比較器104で発生する雑音については、位相周波数比較器104−1〜104−M間で相関がないとすれば、合成された雑音レベルが√M倍になる。
これにより、VCO101を制御する信号のSN比が、位相周波数比較器104を並列化しない場合と比べて√M倍になるため、位相周波数比較器104を並列化することで、PLL回路で発生する雑音が低減されることになる。
理想的には、M個の位相周波数比較器104を並列化することで、SN比が√M倍改善して、低雑音化の効果が得られる。
しかし、実際には、位相周波数比較器104−1〜104−Mの動作タイミングによって、改善量が大きくなったり、小さくなったりすることがある。
例えば、以下の特許文献1には、複数のPLL−ICを並列に動作させて、出力雑音をモニタしながらリセットを繰り返すことで、低雑音特性が得られる複数のPLL−IC間の動作タイミングを検出する方法が開示されている。
特開2004−312656号公報
従来のPLL回路は以上のように構成されているので、複数のPLL−ICを並列に動作させて、出力雑音をモニタしながらリセットを繰り返せば、低雑音特性が得られる複数のPLL−IC間の動作タイミングを検出することができるが、低雑音特性が得られるまでに多くの時間を要し、また、事前にどの程度の時間を要するかを予測することができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができるPLL回路を得ることを目的とする。
この発明に係るPLL回路は、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、第1の周波数分周器により分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の発振信号移相器と、移相量の差分の関係が複数の発振信号移相器のそれぞれに設定されている移相量の差分の関係と一致する条件の下で、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、第2の周波数分周器により分周された基準信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の基準信号移相器とを設け、複数の位相周波数比較器が、発振信号移相器により位相が変えられた発振信号と基準信号移相器により位相が変えられた基準信号との周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力するようにしたものである。
この発明によれば、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、第1の周波数分周器により分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の発振信号移相器と、移相量の差分の関係が複数の発振信号移相器のそれぞれに設定されている移相量の差分の関係と一致する条件の下で、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、第2の周波数分周器により分周された基準信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の基準信号移相器とを設け、複数の位相周波数比較器が、発振信号移相器により位相が変えられた発振信号と基準信号移相器により位相が変えられた基準信号との周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力するように構成したので、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる効果がある。
この発明の実施の形態1によるPLL回路を示す構成図である。 図1のPLL回路がロックしている状態の各部の出力信号を示すタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態5によるPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による他のPLL回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態6によるPLL回路を示す構成図である。 位相周波数比較器を並列化して低雑音化を図っているPLL回路の一例を示す構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるPLL回路を示す構成図である。
図1では、図面の簡単化のため、位相周波数比較器6及びループフィルタ7が3個だけ記述されているが、実際には、位相周波数比較器6及びループフィルタ7がM(Mは2以上の整数)個ずつ実装されている。
ただし、この実施の形態1では、説明の便宜上、M=3であるとして説明する。
図1において、VCO(Voltage Controlled Oscillator)1はループフィルタ7−1〜7−3から出力された電気信号(電圧信号又は電流信号)の信号値に応じた周波数で信号を発振する処理を実施する。なお、VCO1は発振器を構成している。
周波数分周器2はVCO1の発振信号をN分周して、N分周後の発振信号を移相器4−1〜4−3に出力する処理を実施する。
ただし、Nは特に整数である必要はない。また、周波数分周器2が単なるバッファ増幅器であっても、N=1の周波数分周器として考えることができる。
なお、周波数分周器2は第1の周波数分周器を構成している。
周波数分周器3は基準信号Refを入力して、その基準信号RefをR分周し、R分周後の基準信号Refを移相器5−1〜5−3に出力する処理を実施する。
ただし、Rは特に整数である必要はない。また、周波数分周器3が単なるバッファ増幅器であっても、R=1の周波数分周器として考えることができる。
なお、周波数分周器3は第2の周波数分周器を構成している。
移相器4−1は移相器4−2,4−3と異なる移相量PS1が設定されており、周波数分周器2によりN分周された発振信号の位相を移相量PS1だけ変える処理を実施する。
移相器4−2は移相器4−1,4−3と異なる移相量PS2が設定されており、周波数分周器2によりN分周された発振信号の位相を移相量PS2だけ変える処理を実施する。
移相器4−3は移相器4−1,4−2と異なる移相量PS3が設定されており、周波数分周器2によりN分周された発振信号の位相を移相量PS3だけ変える処理を実施する。
なお、移相器4−1〜4−3は発振信号移相器を構成している。
移相器5−1は移相器5−2,5−3と異なる移相量PS1が設定されており、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS1だけ変える処理を実施する。
移相器5−2は移相器5−1,5−3と異なる移相量PS2が設定されており、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS2だけ変える処理を実施する。
移相器5−3は移相器5−1,5−2と異なる移相量PS3が設定されており、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS3だけ変える処理を実施する。
なお、移相器5−1〜5−3は基準信号移相器を構成している。
ただし、移相器4−1,4−2,4−3及び移相器5−1,5−2,5−3の移相量を設定するに際して、移相器4−1の移相量PS1と移相器4−2の移相量PS2との差分(=PS1−PS2)と、移相器5−1の移相量PS1と移相器5−2の移相量PS2との差分(=PS1−PS2)が一致するように設定される。
また、移相器4−2の移相量PS2と移相器4−3の移相量PS3との差分(=PS2−PS3)と、移相器5−2の移相量PS2と移相器5−3の移相量PS3との差分(=PS2−PS3)が一致するように設定される。
位相周波数比較器6−1は移相器4−1により移相量PS1だけ位相が変えられた発振信号と移相器5−1により移相量PS1だけ位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−1に出力する処理を実施する。
位相周波数比較器6−2は移相器4−2により移相量PS2だけ位相が変えられた発振信号と移相器5−2により移相量PS2だけ位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−2に出力する処理を実施する。
位相周波数比較器6−3は移相器4−3により移相量PS3だけ位相が変えられた発振信号と移相器5−3により移相量PS3だけ位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−3に出力する処理を実施する。
なお、位相周波数比較器6−1〜6−3は位相周波数比較器を構成している。
ループフィルタ7−1は位相周波数比較器6−1から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える処理を実施する。
ループフィルタ7−2は位相周波数比較器6−2から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える処理を実施する。
ループフィルタ7−3は位相周波数比較器6−3から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える処理を実施する。
次に動作について説明する。
VCO1は、ループフィルタ7−1〜7−3から電気信号(電圧信号又は電流信号)を受けると、その電気信号の信号値に応じた周波数で信号を発振する。
VCO1の発振信号は、PLL回路の出力信号Outとなるが、周波数分周器2にも入力される。
周波数分周器2は、VCO1の発振信号を入力すると、その発振信号をN分周して、N分周後の発振信号を移相器4−1〜4−3に出力する。
ただし、Nは特に整数である必要はない。また、周波数分周器2が単なるバッファ増幅器であっても、N=1の周波数分周器として考えることができる。
一方、周波数分周器3は、PLL回路の基準信号Refを入力し、その基準信号RefをR分周して、R分周後の基準信号Refを移相器5−1〜5−3に出力する。
ただし、Rは特に整数である必要はない。また、周波数分周器3が単なるバッファ増幅器であっても、R=1の周波数分周器として考えることができる。
これにより、周波数分周器2によりN分周された発振信号が移相器4−1〜4−3に入力され、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refが移相器5−1〜5−3に入力される。
このとき、移相器4−1〜4−3に設定されている移相量PS1,PS2,PS3が相互に異なり、移相器5−1〜5−3に設定されている移相量PS1,PS2,PS3が相互に異なっている。
また、移相器4−1の移相量PS1と移相器4−2の移相量PS2との差分(=PS1−PS2)と、移相器5−1の移相量PS1と移相器5−2の移相量PS2との差分(=PS1−PS2)が一致しており、移相器4−2の移相量PS2と移相器4−3の移相量PS3との差分(=PS2−PS3)と、移相器5−2の移相量PS2と移相器5−3の移相量PS3との差分(=PS2−PS3)が一致している。
具体的には、移相器4−1と移相器4−2の移相量の差分(=PS1−PS2)が、例えば40度であるとすれば、移相器5−1と移相器5−2の移相量の差分(=PS1−PS2)が40度であるように設定されている。
また、移相器4−2と移相器4−3の移相量の差分(=PS2−PS3)が、例えば60度であるとすれば、移相器5−2と移相器5−3の移相量の差分(=PS2−PS3)が60度であるように設定されている。
ただし、周波数分周器2によりN分周された発振信号の信号分岐点から移相器4−1〜4−3までの線路に遅延が存在する場合、この遅延量も考慮して、移相器4−1〜4−3の移相量PS1,PS2,PS3が設定されている。
同様に、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refの信号分岐点から移相器5−1〜5−3までの線路に遅延が存在する場合、この遅延量も考慮して、移相器5−1〜5−3の移相量PS1,PS2,PS3が設定されている。
移相器4−1は、周波数分周器2によりN分周された発振信号を入力すると、その発振信号の位相を移相量PS1だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−1に出力する。
移相器4−2は、周波数分周器2によりN分周された発振信号を入力すると、その発振信号の位相を移相量PS2だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−2に出力する。
移相器4−3は、周波数分周器2によりN分周された発振信号を入力すると、その発振信号の位相を移相量PS3だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−3に出力する。
移相器5−1は、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refを入力すると、その基準信号Refの位相を移相量PS1だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−1に出力する。
移相器5−2は、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refを入力すると、その基準信号Refの位相を移相量PS2だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−2に出力する。
移相器5−3は、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refを入力すると、その基準信号Refの位相を移相量PS3だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−3に出力する。
位相周波数比較器6−1は、移相器4−1により移相量PS1だけ位相が変えられた発振信号と、移相器5−1により移相量PS1だけ位相が変えられた基準信号Refとを入力すると、その発振信号と基準信号Refの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−1に出力する。
位相周波数比較器6−2は、移相器4−2により移相量PS2だけ位相が変えられた発振信号と、移相器5−2により移相量PS2だけ位相が変えられた基準信号Refとを入力すると、その発振信号と基準信号Refの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−2に出力する。
位相周波数比較器6−3は、移相器4−3により移相量PS3だけ位相が変えられた発振信号と、移相器5−3により移相量PS3だけ位相が変えられた基準信号Refとを入力すると、その発振信号と基準信号Refの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号をループフィルタ7−3に出力する。
ループフィルタ7−1は、位相周波数比較器6−1から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える。
ループフィルタ7−2は、位相周波数比較器6−2から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える。
ループフィルタ7−3は、位相周波数比較器6−3から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号をVCO1に与える。
なお、ループフィルタ7−1〜7−3から出力される電気信号が電流信号である場合、図1のように、ループフィルタ7−1〜7−3の出力をVCO1の入力側に接続すればよいが、ループフィルタ7−1〜7−3から出力される電気信号が電圧信号である場合、例えば、オペアンプを使った加算器などの回路を用いて、ループフィルタ7−1〜7−3の出力をVCO1の入力側と接続する必要がある。
VCO1は、ループフィルタ7−1〜7−3から電気信号を受けると、上述したように、その電気信号の信号値に応じた周波数で信号を発振して、その発振信号を周波数分周器2に出力するが、ループフィルタ7−1〜7−3から出力される電気信号が一定値(位相周波数比較器6−1〜6−3から出力される電気信号がゼロ)になるように、周波数分周器2に出力する発振信号の周波数を調整する。
ここで、図2は図1のPLL回路がロックしている状態の各部の出力信号を示すタイミングチャートである。
ただし、図2では、説明の便宜上、周波数分周器2における分周比をN=4、周波数分周器3における分周比をR=2としている。
以下、図2を参照しながら、PLL回路がロックしている状態での動作を説明する。
周波数分周器2により4分周された発振信号は、信号分岐点で分岐されたのち、移相器4−1,4−2,4−3を通るが、上述したように、移相器4−1,4−2,4−3に設定されているPS1,PS2,PS3が相互に異なっているため、図2に示すように、移相器4−1,4−2,4−3における発振信号の出力タイミングが相互に異なっている。
また、周波数分周器3により2分周された基準信号Refは、信号分岐点で分岐されたのち、移相器5−1,5−2,5−3を通るが、上述したように、移相器5−1,5−2,5−3に設定されているPS1,PS2,PS3が相互に異なっているため、図2に示すように、移相器5−1,5−2,5−3における基準信号Refの出力タイミングが相互に異なっている。
しかし、移相器4−1,4−2,4−3間における移相量の差分の関係が、移相器5−1,5−2,5−3間における移相量の差分の関係と一致するように設定されているため(PS1−PS2=PS1−PS2、PS2−PS3=PS2−PS3)、図2に示すように、移相器4−1から出力される発振信号と移相器5−1から出力される基準信号Refとの位相差と、移相器4−2から出力される発振信号と移相器5−2から出力される基準信号Refとの位相差と、移相器4−3から出力される発振信号と移相器5−3から出力される基準信号Refとの位相差が等しくなる。
これらの位相差は、PLLによって位相同期がかかるとゼロになるため、PLL回路がロックしている状態では、図2のタイミングチャートに示す通りの動作となる。
なお、複数の位相周波数比較器6を並列化し、雑音の無相関性を利用してPLL回路の低雑音化を図る場合において、最も効果的に低位相雑音特性を得るには、各位相周波数比較器6の動作タイミングとして、以下の2つの条件1,2を満足する必要がある。
(1)条件1
各位相周波数比較器6は、時間的に異なるタイミングで、2つの入力信号の位相比較を行うことである。
時間的に異なるタイミングで、2つの入力信号の位相比較を行うことで、各位相周波数比較器6で発生する雑音の相関を小さくすることができる。
仮に同じタイミングで、2つの入力信号の位相比較を行うと、その時刻での電源電圧の雑音等の影響によって、各位相周波数比較器6間の出力雑音が相関を持つ可能性があるためである。
(2)条件2
各位相周波数比較器6が、2つの入力信号の位相が揃っている状態でロックすることである。
2つの入力信号の位相が揃っている状態でロックすると、位相周波数比較器6の出力パルス幅が最も小さくなるため、出力される雑音が最も小さくなる。
図2のタイミングチャートでは、条件1,2を満足しているため、位相周波数比較器6−1〜6−3の並列化によるPLLの出力雑音低減の効果を最大限に引き出すことができている。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、周波数分周器2によりN分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える移相器4−1〜4−3と、移相量の差分の関係が移相器4−1〜4−3のそれぞれに設定されている移相量の差分の関係と一致する条件の下で、相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refの位相を設定されている移相量だけ変える移相器5−1〜5−3とを設け、位相周波数比較器6−1〜6−3が、移相器4−1〜4−3により位相が変えられた発振信号と移相器5−1〜5−3により位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力するように構成したので、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる効果を奏する。
なお、この実施の形態1では、3個の位相周波数比較器6が並列に動作するものについて示したが、2個の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよいし、4個以上の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよい。
この実施の形態1における移相器4−1〜4−3,5−1〜5−3は、アナログ移相器でもよいし、ケーブルなどによる遅延線でもよいし、シフトレジスタなどを用いて構成されたディジタル移相器でもよい。
また、周波数分周器における分周過程で、タイミングが異なる複数の出力信号を生成する方式でも、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるPLL回路を示す構成図である。
上記実施の形態1では、位相周波数比較器6−1の入力側に移相器4−1と移相器5−1が実装されているものを示したが(図1を参照)、図3に示すように、移相器4−1と移相器5−1を省略しても、図2と同じタイミングチャートでPLL回路を動作させることができる。
したがって、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる効果を奏するほかに、移相器4−1と移相器5−1を省略する分だけ、構成の簡略化を図ることができる効果を奏する。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3によるPLL回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
LPF8−1は位相周波数比較器6−1から出力された電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−1に与えるローパスフィルタである。
LPF8−2は位相周波数比較器6−2から出力された電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−2に与えるローパスフィルタである。
LPF8−3は位相周波数比較器6−3から出力された電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−3に与えるローパスフィルタである。
可変移相器9−1はLPF8−1から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS1が設定され、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS1だけ変える処理を実施する。
可変移相器9−2はLPF8−2から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS2が設定され、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS2だけ変える処理を実施する。
可変移相器9−3はLPF8−3から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS3が設定され、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS3だけ変える処理を実施する。
なお、可変移相器9−1〜9−3は基準信号移相器を構成している。
次に動作について説明する。
LPF8−1は、位相周波数比較器6−1から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−1に与える。
LPF8−2は、位相周波数比較器6−2から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−2に与える。
LPF8−3は、位相周波数比較器6−3から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−3に与える。
可変移相器9−1,9−2,9−3は、図1の移相器5−1,5−2,5−3のように予め移相量PS1,PS2,PS3が設定されておらず、LPF8−1,8−2,8−3から与えられるフィードバック信号に応じて、位相周波数比較器6−1,6−2,6−3に入力される2つ信号の位相が等しくなるように、移相量PS1,PS2,PS3が自動調整される。
可変移相器9−1は、上記のようにして、フィードバック信号に応じた移相量PS1が設定されると、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS1だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−1に出力する。
可変移相器9−2は、フィードバック信号に応じた移相量PS2が設定されると、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS2だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−2に出力する。
可変移相器9−3は、フィードバック信号に応じた移相量PS3が設定されると、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を移相量PS3だけ変えて、移相後の基準信号Refを位相周波数比較器6−3に出力する。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、周波数分周器2によりN分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える移相器4−1〜4−3と、位相周波数比較器6−1〜6−3から出力された電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として可変移相器9−1〜9−3に与えるLPF8−1〜8−3と、LPF8−1〜8−3から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS1,PS2,PS3が設定され、周波数分周器3により分周された基準信号Refの位相を設定された移相量だけ変える可変移相器9−1〜9−3とを設け、位相周波数比較器6−1〜6−3が、移相器4−1〜4−3により位相が変えられた発振信号と可変移相器9−1〜9−3により位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力するように構成したので、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる効果を奏する。
また、可変移相器9−1〜9−3については予め移相量を設定する必要がなく、設定処理の簡略化を図ることができる効果を奏する。
なお、この実施の形態3では、3個の位相周波数比較器6が並列に動作するものについて示したが、2個の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよいし、4個以上の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよい。
この実施の形態3における可変移相器9−1〜9−3は、アナログ移相器でもよいし、シフトレジスタなどを用いて構成されたディジタル移相器でもよい。
また、可変移相器9−1〜9−3の制御方法としては、上記のようにLPFを用いる以外に、例えば位相周波数比較器6−1〜6−3の出力信号をAD変換し、ディジタル回路による演算で制御信号を求める方式などでもよい。
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4によるPLL回路を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
可変移相器10−1はLPF8−1から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS110が設定され、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS110だけ変える処理を実施する。
可変移相器10−2はLPF8−2から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS210が設定され、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS210だけ変える処理を実施する。
可変移相器10−3はLPF8−3から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS310が設定され、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS310だけ変える処理を実施する。
なお、可変移相器10−1〜10−3は発振信号移相器を構成している。
次に動作について説明する。
LPF8−1は、位相周波数比較器6−1から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−1に与える。
LPF8−2は、位相周波数比較器6−2から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−2に与える。
LPF8−3は、位相周波数比較器6−3から電気信号を受けると、その電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として、可変移相器9−3に与える。
可変移相器10−1,10−2,10−3は、図1の移相器4−1,4−2,4−3のように予め移相量PS1,PS2,PS3が設定されておらず、LPF8−1,8−2,8−3から与えられるフィードバック信号に応じて、位相周波数比較器6−1,6−2,6−3に入力される2つ信号の位相が等しくなるように、移相量PS110,PS210,PS310が自動調整される。
可変移相器10−1は、上記のようにして、フィードバック信号に応じた移相量PS110が設定されると、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS110だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−1に出力する。
可変移相器10−2は、フィードバック信号に応じた移相量PS210が設定されると、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS210だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−2に出力する。
可変移相器10−3は、フィードバック信号に応じた移相量PS310が設定されると、周波数分周器2により分周された発振信号の位相を移相量PS310だけ変えて、移相後の発振信号を位相周波数比較器6−3に出力する。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、位相周波数比較器6−1〜6−3から出力された電気信号に含まれている低周波成分をフィードバック信号として可変移相器10−1〜10−3に与えるLPF8−1〜8−3と、LPF8−1〜8−3から与えられるフィードバック信号に応じた移相量PS110,PS210,PS310が設定され、周波数分周器3により分周された発振信号の位相を設定された移相量だけ変える可変移相器10−1〜10−3と、相互に異なる移相量PS1,PS2,PS3がそれぞれ設定されており、周波数分周器3によりR分周された基準信号Refの位相を設定されている移相量だけ変える移相器5−1〜5−3とを設け、位相周波数比較器6−1〜6−3が、可変移相器10−1〜10−3により位相が変えられた発振信号と移相器5−1〜5−3により位相が変えられた基準信号Refとの周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力するように構成したので、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる効果を奏する。
また、可変移相器10−1〜10−3については予め移相量を設定する必要がなく、設定処理の簡略化を図ることができる効果を奏する。
なお、この実施の形態4では、3個の位相周波数比較器6が並列に動作するものについて示したが、2個の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよいし、4個以上の位相周波数比較器6が並列に動作するようにしてもよい。
この実施の形態3における可変移相器10−1〜10−3は、アナログ移相器でもよいし、シフトレジスタなどを用いて構成されたディジタル移相器でもよい。
また、可変移相器9−1〜9−3の制御方法としては、上記のようにLPFを用いる以外に、例えば位相周波数比較器6−1〜6−3の出力信号をAD変換し、ディジタル回路による演算で制御信号を求める方式などでもよい。
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5によるPLL回路を示す構成図である。
上記実施の形態3では、位相周波数比較器6−1の入力側に移相器4−1と可変移相器9−1が実装されているものを示したが(図4を参照)、図6に示すように、移相器4−1と可変移相器9−1を省略しても、図4のPLL回路と同様に動作させることができる。
したがって、この実施の形態5によれば、上記実施の形態3と同様の効果を奏するほかに、移相器4−1と可変移相器9−1を省略する分だけ、構成の簡略化を図ることができる効果を奏する。
図7はこの発明の実施の形態5による他のPLL回路を示す構成図である。
上記実施の形態4では、位相周波数比較器6−1の入力側に可変移相器10−1と移相器5−1が実装されているものを示したが(図5を参照)、図7に示すように、可変移相器10−1と移相器5−1を省略しても、図5のPLL回路と同様に動作させることができる。
したがって、この実施の形態5によれば、上記実施の形態4と同様の効果を奏するほかに、可変移相器10−1と移相器5−1を省略する分だけ、構成の簡略化を図ることができる効果を奏する。
実施の形態6.
図8はこの発明の実施の形態6によるPLL回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
周波数分周器11−1は制御信号N_contによって、周波数分周器11−2,11−3と異なる出力タイミングOT1が設定されており、VCO1の発振信号をN分周して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT1で位相周波数比較器6−1に出力する処理を実施する。
周波数分周器11−2は制御信号N_contによって、周波数分周器11−1,11−3と異なる出力タイミングOT2が設定されており、VCO1の発振信号をN分周して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT2で位相周波数比較器6−2に出力する処理を実施する。
周波数分周器11−3は制御信号N_contによって、周波数分周器11−1,11−2と異なる出力タイミングOT3が設定されており、VCO1の発振信号をN分周して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT3で位相周波数比較器6−3に出力する処理を実施する。
なお、周波数分周器11−1〜11−3は第1の周波数分周器を構成している。
周波数分周器12−1は制御信号R_contによって、周波数分周器11−1と同一の出力タイミングOT1が設定されており、基準信号RefをR分周して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT1で位相周波数比較器6−1に出力する処理を実施する。
周波数分周器12−2は制御信号R_contによって、周波数分周器11−2と同一の出力タイミングOT2が設定されており、基準信号RefをR分周して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT2で位相周波数比較器6−2に出力する処理を実施する。
周波数分周器12−3は制御信号R_contによって、周波数分周器11−3と同一の出力タイミングOT3が設定されており、基準信号RefをR分周して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT3で位相周波数比較器6−3に出力する処理を実施する。
なお、周波数分周器12−1〜12−3は第2の周波数分周器を構成している。
次に動作について説明する。
周波数分周器11−1は、制御信号N_contによって、周波数分周器11−2,11−3と異なる出力タイミングOT1が設定されており、VCO1の発振信号をN分周(例えば、4分周)して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT1で位相周波数比較器6−1に出力する。
一方、周波数分周器12−1は、制御信号R_contによって、周波数分周器11−1と同一の出力タイミングOT1が設定されており、基準信号RefをR分周(例えば、2分周)して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT1で位相周波数比較器6−1に出力する。
このように、周波数分周器11−1と周波数分周器12−1の出力タイミングが同一の出力タイミングOT1に設定されているので、周波数分周器11−1から出力されて位相周波数比較器6−1に入力される発振信号と、周波数分周器12−1から出力されて位相周波数比較器6−1に入力される基準信号Refとが同相になる。
周波数分周器11−2は、制御信号N_contによって、周波数分周器11−1,11−3と異なる出力タイミングOT2が設定されており、VCO1の発振信号をN分周(例えば、4分周)して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT2で位相周波数比較器6−2に出力する。
一方、周波数分周器12−2は、制御信号R_contによって、周波数分周器11−2と同一の出力タイミングOT2が設定されており、基準信号RefをR分周(例えば、2分周)して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT2で位相周波数比較器6−2に出力する。
このように、周波数分周器11−2と周波数分周器12−2の出力タイミングが同一の出力タイミングOT2に設定されているので、周波数分周器11−2から出力されて位相周波数比較器6−2に入力される発振信号と、周波数分周器12−2から出力されて位相周波数比較器6−2に入力される基準信号Refとが同相になる。
また、周波数分周器11−2,12−2の出力タイミングOT2が、周波数分周器11−1,12−1の出力タイミングOT1と異なるので、周波数比較器6−1に入力される発振信号及び基準信号Refと、周波数比較器6−2に入力される発振信号及び基準信号Refとが同相になることがない。
周波数分周器11−3は、制御信号N_contによって、周波数分周器11−1,11−2と異なる出力タイミングOT3が設定されており、VCO1の発振信号をN分周(例えば、4分周)して、N分周後の発振信号を出力タイミングOT3で位相周波数比較器6−3に出力する。
一方、周波数分周器12−3は、制御信号R_contによって、周波数分周器11−3と同一の出力タイミングOT3が設定されており、基準信号RefをR分周(例えば、2分周)して、R分周後の基準信号Refを出力タイミングOT3で位相周波数比較器6−3に出力する。
このように、周波数分周器11−3と周波数分周器12−3の出力タイミングが同一の出力タイミングOT3に設定されているので、周波数分周器11−3から出力されて位相周波数比較器6−3に入力される発振信号と、周波数分周器12−3から出力されて位相周波数比較器6−3に入力される基準信号Refとが同相になる。
また、周波数分周器11−3,12−3の出力タイミングOT3が、周波数分周器11−1,12−1の出力タイミングOT1及び周波数分周器11−2,12−2の出力タイミングOT2と異なるので、周波数比較器6−1に入力される発振信号及び基準信号Refと、周波数比較器6−2に入力される発振信号及び基準信号Refと、周波数比較器6−3に入力される発振信号及び基準信号Refとが同相になることがない。
これにより、図8のPLL回路においても、図2と同じタイミングチャートで動作させることができる。
したがって、この実施の形態6によれば、上記実施の形態1と同様に、高速かつ確実に低雑音特性を得ることができる。
1 VCO(発振器)、2 周波数分周器(第1の周波数分周器)、3 周波数分周器(第2の周波数分周器)、4−1〜4−3 移相器(発振信号移相器)、5−1〜5−3 移相器(基準信号移相器)、6−1〜6−3 位相周波数比較器(位相周波数比較器)、7−1〜7−3 ループフィルタ、8−1〜8−3 LPF(ローパスフィルタ)、9−1〜9−3 可変移相器(基準信号移相器)、10−1〜10−3 可変移相器(発振信号移相器)、11−1〜11−3 周波数分周器(第1の周波数分周器)、12−1〜12−3 周波数分周器(第2の周波数分周器)、101 VCO、102 周波数分周器、103 周波数分周器、104−1〜104−M 位相周波数比較器、105−1〜105−M ループフィルタ。

Claims (4)

  1. 与えられる電気信号に応じた周波数で信号を発振する発振器と、上記発振器の発振信号を分周する第1の周波数分周器と、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、上記第1の周波数分周器により分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の発振信号移相器と、基準信号を分周する第2の周波数分周器と、移相量の差分の関係が上記複数の発振信号移相器のそれぞれに設定されている移相量の差分の関係と一致する条件の下で、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、上記第2の周波数分周器により分周された基準信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の基準信号移相器と、上記発振信号移相器により位相が変えられた発振信号と上記基準信号移相器により位相が変えられた基準信号との周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力する複数の位相周波数比較器と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号を上記発振器に与える複数のループフィルタとを備えたPLL回路。
  2. 与えられる電気信号に応じた周波数で信号を発振する発振器と、上記発振器の発振信号を分周する第1の周波数分周器と、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、上記第1の周波数分周器により分周された発振信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の発振信号移相器と、基準信号を分周する第2の周波数分周器と、与えられるフィードバック信号に応じた移相量が設定され、上記第2の周波数分周器により分周された基準信号の位相を上記移相量だけ変える複数の基準信号移相器と、上記発振信号移相器により位相が変えられた発振信号と上記基準信号移相器により位相が変えられた基準信号との周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力する複数の
    位相周波数比較器と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号を用いて各位相周波数比較器に入力される発振信号と基準信号の位相が揃うように上記基準信号移相器へのフィードバック信号を生成する回路と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号を上記発振器に与える複数のループフィルタとを備えたPLL回路。
  3. 与えられる電気信号に応じた周波数で信号を発振する発振器と、上記発振器の発振信号を分周する第1の周波数分周器と、与えられるフィードバック信号に応じた移相量が設定され、上記第1の周波数分周器により分周された発振信号の位相を上記移相量だけ変える複数の発振信号移相器と、基準信号を分周する第2の周波数分周器と、相互に異なる移相量がそれぞれ設定されており、上記第2の周波数分周器により分周された基準信号の位相を設定されている移相量だけ変える複数の基準信号移相器と、上記発振信号移相器により位相が変えられた発振信号と上記基準信号移相器により位相が変えられた基準信号との周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力する複数の
    位相周波数比較器と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号を用いて各位相周波数比較器に入力される発振信号と基準信号の位相が揃うように上記発振信号移相器へのフィードバック信号を生成する回路と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号を上記発振器に与える複数のループフィルタとを備えたPLL回路。
  4. 与えられる電気信号に応じた周波数で信号を発振する発振器と、相互に異なる出力タイミングが設定されており、上記発振器の発振信号を分周して、分周後の発振信号を設定されている出力タイミングで出力する複数の第1の周波数分周器と、上記第1の周波数分周器のそれぞれと同一の出力タイミングが設定されており、基準信号を分周して、分周後の基準信号を設定されている出力タイミングで出力する複数の第2の周波数分周器と、上記第1の周波数分周器から出力された発振信号と上記第2の周波数分周器から出力された基準信号の周波数差及び位相差を検出し、その周波数差及び位相差に応じた電気信号を出力する複数の位相周波数比較器と、上記位相周波数比較器から出力された電気信号に含まれている高周波成分を除去して、高周波成分除去後の電気信号を上記発振器に与える複数のループフィルタとを備えたPLL回路。
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