JP2011104092A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スロットマシンにボーナス役の同時当選確率が異なる複数の当選乱数テーブルを設け、制御部は、3枚役が内部当選した場合に(B1:YES)、3枚役の内部当選乱数をテーブル抽選乱数と照合し(B2)、その照合結果に基づいて次ゲーム以降で使用する当選乱数テーブルのフラグをオンすることにより(B3)、テーブル選択処理を実行する。
【選択図】図10
Description
請求項3の発明によれば、第1ボーナス役と第2ボーナス役とが同時当選した場合に、どのような順序で入賞させるかが重要な意味を持つことになり、ボーナス役を入賞させる際の緊張感・期待感を高めることが可能になる。
図2は、スロットマシン1の正面外観を概略的に示している。スロットマシン1の正面には表示窓2が設けられており、遊技者は表示窓2を通じて内部に設けられたリール(図柄変動表示手段に相当)3の図柄を視認可能となっている。この場合、図柄は、左リール3a、中リール3b、右リール3cの円周面に描かれている。この図柄は、各リール3a〜3cが停止した状態では、表示窓2の上段、中段及び下段に対応して表示される。すなわち、表示窓2には、各リール3a〜3cそれぞれについて3図柄ずつ、合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。
図1は、スロットマシン1の電気的な構成を機能ブロックとして示している。制御部17(当選乱数規定手段、内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、利益付与手段、フラグ制御手段、ボーナス状態発生手段、入賞順決定手段、特典付与手段)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、BETボタン6、精算ボタン7、スタートレバー9、左ストップボタン10、中ストップボタン11、右ストップボタン12、投入メダル検知部18、設定値操作部19などから各種の操作信号が入力される。
また、制御部17は、乱数発生部27(乱数発生手段に相当)、乱数抽出部28を有してり、メダルが投入された状態でスタートレバー9が操作されると(ゲーム開始操作が行われると)、乱数発生部27が発生する乱数の中から1つの乱数を乱数抽出部28で抽出することにより、内部抽選を実行する。
これら各ボーナス状態では、全ての小役の払出が15枚に設定されるとともにBET数が2(2BET)に低減される。そのため、ボーナス状態は、一気に大量のメダルを獲得することが可能であり、遊技者にとって最も有利な遊技状態であると言える。尚、ボーナス状態が終了すると、スロットマシン1は通常状態へ移行する。
一方、通常状態Bでは、BB123役に15個、BB12役〜BB23役にそれぞれ30個、BB1役〜BB3役にそれぞれ75個の当選乱数が割り振られている。この場合、BB1役〜BB3役が内部当選となる組み合わせに割り振られている当選乱数の数は、それぞれ15+30+30+75=150個である。つまり、各BB役単位でみた場合、BB1役〜BB3役の当選確率は、それぞれ約436.9ゲームに1回になる。
制御部17は、スロットマシン1の全体を制御するための処理を実行しており、規定数のメダルが投入された状態でスタートレバー9が操作されると、ゲームが開始されたと判断して内部抽選処理を実行する。
図9は、内部抽選処理を示すフローチャートである。制御部17は、ゲームを開始したかを判定しており(A1)、遊技者によりゲームの開始操作がなされると(A1:YES)、乱数を抽出し(A2)、現在の遊技状態に対応する当選乱数テーブルと照合し(A3)、その照合結果に応じて該当する内部当選役フラグをオンする(A4)。続いて、複数のBB役が同時に内部当選したBB同時当選であるかを判定し(A5)、BB同時当選でない場合には(A5:NO)、リターンする。
制御部17は、内部抽選処理及びテーブル選択処理が終了すると、リール3を始動(回転)させ、遊技者による各ストップボタン10〜12の操作に応じて対応する各リール3a〜3cを引込制御により停止表示させるとともに、内部当選役に対応する役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を実行する。このとき、例えば小役が入賞した場合には対応する枚数のメダルが払い出され、リプレイ役が入賞した場合には次ゲームをリプレイゲームにする処理がなされた後、ゲームが終了する。或いは、ボーナス役が入賞した場合には、次ゲーム以降がBB状態になる。
次に、複数のBB役が同時に当選したとみなされるBB同時当選時の処理について説明する。上記したテーブル選択処理(図10参照)において、通常状態B又は通常状態Cに対応する当選乱数テーブルが選択された場合、次ゲーム以降において、BB1役〜BB3役のうち2つ以上のBB役が同時に当選したとみなされるBB123役、BB12役、BB13役、BB23役が内部当選する可能性がある。そこで、制御部17は、図9に示す内部抽選処理において、BB同時当選の場合には(A5:YES)、MB役の入賞を許可するか否かを決定するMB抽選を実行する。MB抽選では、ステップA2で抽出した内部抽選用乱数が奇数か偶数であるかを判定し、奇数の場合にはMB当選とし、偶数の場合にはMB非当選とする。このため、MB抽選において当選となるMB当選確率は50%になる。
さて、遊技者が同時当選したとみなされたBB役の何れかを入賞させると、入賞させたBB役に対応したBB状態となり、終了条件が成立するまでBB状態が継続する。このとき、未消化のBB役フラグ(同時当選したBB役のうち未だ入賞させていないBB役のフラグ)は、上記したように、当該BB役が入賞するまで持ち越される。すなわち、遊技者が最初に入賞させたBB役に対応するBB状態が終了した時点では、未消化のBB役のフラグが成立した状態が継続している。
スロットマシン1にはBB1役〜BB3役が単独で内部当選する確率、及び同時に内部当選する確率が相違する複数の当選乱数テーブルを設けているものの、各BB役の内部当選確率自体は変化しないので、遊技者にとって不利な遊技状態と有利な遊技状態とが発生せず、遊技者間での平等性を担保することができる。
ボーナス同時当選においてMB当選となり、遊技者がMB役を入賞させてMB状態が発生した場合には、複数回のボーナス状態で獲得する遊技媒体を、1回のMB状態で一気に獲得するような感覚を遊技者に与えることが可能になるので、興趣を高めることができる。一方、MB当選しなかった場合には、当選したBB役のフラグを当該BB役が入賞するまで持ち越すので、BB状態を連続して発生させることが可能になり、連チャン性が高まって興趣を高めることができる。
MB当選とすることが決定された場合にはBB役図柄の入賞を禁止し、MB役図柄のみ入賞可能としたが、BB役図柄の入賞も可能とし、遊技者が任意で何れかを入賞させることができるようにしてもよい。また、BB役が同時当選したときは、常にMB役図柄の入賞を可能としてもよい。
MB役図柄を1種類としたが、2種類以上のMB役図柄を設けるようにしてもよい。MB役図柄を無くしてもよい。
ボーナス役の種類・個数は一実施形態に限定されない。通常状態よりも遊技者にとって有利な状態へ移行するボーナス役であればどのようなボーナス役でもよく何種類あってもよい。
ボーナス役の同時当選パターンは本例に限定されない。同時当選の組合せは適宜設定することができる。
複数のBB役が同時当選したときは、各BB役の入賞順を予め抽選で決定し、実際の入賞順がその抽選で決定した入賞順と一致したときに遊技者に対して特典を付与する特典付与手段を設けるようにしてもよい。このような特典付与手段を設けることにより、BB役を入賞させる順序が重要な意味を持つことになるので、BB役図柄を目押しする際の緊張感を高め、興趣が向上する。
あるいは、テーブル選択処理専用の乱数を発生させてその乱数に基づき内部抽選用乱数テーブルを選択するようにしてもよい。
現時点で選択されている内部抽選用乱数テーブルの種類を遊技者に報知する選択テーブル報知手段を設けるようにしてもよい。
このような手段を設けることにより、複数のボーナス役が同時当選する可能性が高いか低いかを予め遊技者に知らしめることが可能となり、ボーナス役の同時当選に対する遊技者の期待感が変化し、興趣が高まる。
Claims (3)
- 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
所定範囲内の乱数を発生する乱数発生手段と、
前記乱数のうち、少なくとも小役、第1ボーナス役、第2ボーナス役を含む複数種類の役のそれぞれに対応する当選乱数を規定する当選乱数規定手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、前記乱数発生手段が発生する乱数の中から1つの乱数を抽出し、その抽出乱数を前記当選乱数規定手段により規定された当選乱数と照合することによって内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、内部当選役のフラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
1回のゲームが終了したときに、前記小役のフラグを消去するとともに、前記第1ボーナス役及び前記第2ボーナス役のフラグを当該第1ボーナス役及び第2ボーナス役が入賞するまで次のゲームに持ち越し可能なフラグ制御手段と、
前記入賞判定手段により前記第1ボーナス役又は第2ボーナス役が入賞したと判定されたときに、遊技者にとって有利な第1ボーナス状態又は第2ボーナス状態を発生し、所定の終了条件が成立したときに当該第1ボーナス状態又は第2ボーナス状態を終了するボーナス状態発生手段と、を備えたスロットマシンであって、
前記当選乱数規定手段は、前記第1ボーナス役に対応する当選乱数の数及び前記第2ボーナス役に対応する当選乱数の数が共通するとともに、それらの当選乱数のうち前記第1ボーナス役及び第2ボーナス役の両方に対応する当選乱数の数が相違するように当選乱数を規定する2以上の当選乱数テーブルを有し、
前記内部抽選手段は、前記2以上の当選乱数テーブルのうち抽選で決定した1つの当選乱数テーブルにより規定される当選乱数と前記抽出乱数とを照合することによって前記内部抽選を実行するように構成されたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記内部抽選手段が前記第1ボーナス役及び第2ボーナス役の両方を同時に内部当選役として決定した場合において、
前記入賞判定手段により前記第1ボーナス役及び第2ボーナス役の両方に対応する特別ボーナス役が入賞したと判定されたときに、前記ボーナス状態発生手段は、前記第1ボーナス状態及び第2ボーナス状態を連結した特別ボーナス状態を発生することを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 前記内部抽選手段が前記第1ボーナス役及び第2ボーナス役の両方を同時に内部当選役として決定した場合において、当該第1ボーナス役及び第2ボーナス役の入賞順を予め決定する入賞順決定手段と、
前記入賞順決定手段により決定された入賞順と、実際の入賞順とが一致するか否かを判定し、その判定結果に基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のスロットマシン。
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