JP2011102232A - 石英ガラス母材の製造方法 - Google Patents

石英ガラス母材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011102232A
JP2011102232A JP2010231167A JP2010231167A JP2011102232A JP 2011102232 A JP2011102232 A JP 2011102232A JP 2010231167 A JP2010231167 A JP 2010231167A JP 2010231167 A JP2010231167 A JP 2010231167A JP 2011102232 A JP2011102232 A JP 2011102232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz glass
glass body
gas
target
porous quartz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010231167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5589744B2 (ja
Inventor
Tadayuki Inaba
忠之 稲葉
Akio Koike
章夫 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2010231167A priority Critical patent/JP5589744B2/ja
Publication of JP2011102232A publication Critical patent/JP2011102232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5589744B2 publication Critical patent/JP5589744B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
    • C03B19/1415Reactant delivery systems
    • C03B19/1423Reactant deposition burners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/04Multi-nested ports
    • C03B2207/06Concentric circular ports
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/60Relationship between burner and deposit, e.g. position
    • C03B2207/62Distance
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
    • C03B2207/60Relationship between burner and deposit, e.g. position
    • C03B2207/64Angle
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

【課題】VAD法により、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を効率よく、かつ、安定的に製造する方法を提供する。
【解決手段】多重管バーナー100にケイ素原料他複数のガスを供給し、多孔質石英ガラス体400を製造する方法であって、多重管バーナー100の中心軸に平行な平面に投影した直線と、回転ターゲット300の回転軸とがなす角度が10°未満であり、多重管バーナー100の最外周の径をd(mm)とするとき、中央ノズルの端面と、ターゲット300表面上若しくはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面上における多重管バーナー100の中心軸との交点との距離が3d〜6d(mm)であり、中央ノズルの開口部面積をSc(mm2)とするとき、中央ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)以下であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、気相軸付け法(VAD法)による大型の石英ガラス母材の製造方法に関する。より具体的には、気相軸付け法(VAD法)により、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を製造する方法に関する。
気相軸付け法(VAD法)による石英ガラス母材の製造方法では、ハロゲン化ケイ素のようなケイ素原料をバーナーから発せられる火炎中で加水分解させ、生成するシリカ微粒子を回転するターゲット(シリカ微粒子が堆積する出発材料)上に堆積、成長させて多孔質石英ガラス体を得た後、得られた多孔質石英ガラス体を真空中または不活性ガス雰囲気中で加熱して透明ガラス化して石英ガラス母材を得る。
VAD法による石英ガラス母材の製造方法では、当初、光ファイバ用プリフォームを製造する方法として開発された。この方法は金属成分を含まず、OH基濃度が少ない石英ガラス母材を製造できることから、真空紫外域でのリソグラフィ用のレンズ材料の製造にも応用されている。
このような用途でVAD法により石英ガラス母材を製造する場合、製造コストを低減するために、高速で石英ガラス母材を製造できること、および、大型の石英ガラス母材を製造できることが望まれる。なお、ここでいう大型の石英ガラス母材とは、例えば、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材である。
VAD法により大型の石英ガラス母材を製造する方法としては、(I)石英ガラス母材の中間物質である多孔質石英ガラス体の製造に用いる装置そのものを大型化する方法、(II)石英ガラス母材の中間物質である多孔質石英ガラス体を製造する際に複数のバーナーを使用する方法、(III)石英ガラス母材の中間物質である多孔質石英ガラス体の嵩密度を上げる方法が考えられる。
これらの方法のうち、(I)の方法は、設備投資が大きくなる点や、大量に発生する熱を廃棄することが容易でないなどの問題がある。(II)の方法の場合、多孔質石英ガラス体を製造する過程で、多孔質石英ガラス体の表面に高温かつ高濃度の水分を含有する火炎を当てて更に多孔質石英ガラス体を形成することになるので、多孔質石英ガラス体を経て製造される石英ガラス母材の内部にOH基濃度変動が生じて脈理が発生したり、石英ガラス母材が充分な均質性を得られないおそれがある。ゆえに、(III)の方法が、VAD法により大型の石英ガラス母材を製造するための現実的な方法である。
よって、より嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を製造することにより、大型の石英ガラス母材を製造することができると考えられる。ここで、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を製造するためには、嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を製造することが望ましい。
より嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を製造する手段としてまず考えられるのは、バーナーに供給する可燃性ガス(通常は水素ガス)及び支燃性ガス(通常は酸素ガス)を増加させることであるが、(1)多くの可燃性ガス及び支燃性ガスを必要とすることから、多孔質石英ガラス体の製造コストが増加する、(2)強い火力によって、多孔質石英ガラス体の製造を行う反応器の壁面が損傷するおそれがあるなどの懸念点があるので、望ましい手段とはいえない。
特許文献1に記載の多孔質石英ガラス母材の製造方法では、ターゲットの回転軸の下方向に対してバーナーの中心軸のなす角度を10°〜30°の範囲になるようにバーナーを設置することで、安定的に多孔質石英ガラス体を合成することに成功したが、この方法で得られる多孔質石英ガラス体の嵩密度は0.2g/cm3と小さく、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を製造するには不十分であった。
バーナーの取り付け角度、すなわち、ターゲットの回転軸とバーナーの中心軸とがなす角度を変化させると、ターゲット表面、あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面に対するバーナーから発する火炎の流れ方向の角度が変わることとなる。ここで、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)に対する火炎の流れ方向の角度が垂直に近づくほど(つまりバーナーの取り付け角度を小さくするほど)、多孔質石英ガラス体の単位面積当りの火炎から受ける熱エネルギーは増加することから、理論上は嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を作製することができることとなる。
しかしながら、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)に対する火炎の流れ方向の角度がほぼ垂直になる程度までバーナーの取り付け角度を小さくして多孔質石英ガラス体を製造しようとした場合、多孔質石英ガラス体が成長してその質量が増加してくると、多孔質石英ガラス体の外周部の低嵩密度の部分が自重に耐え切れずに崩落したり、クラックが入るなど、製造される多孔質石英ガラス体の強度が不十分になるという問題がある。また、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)でのシリカ微粒子の堆積が不均一となり、多孔質石英ガラス体の外径が成長方向で乱れるといった問題もある。
したがって、バーナーの取り付け角度を小さくすることによっては、従来の条件では嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を安定的に製造することができなかった。
特開昭63−282138号公報
上記した従来技術の問題点を解決するため、本発明は、VAD法により、大型の石英ガラス母材、具体的には、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を、効率よく、かつ、安定的に製造する方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の目的を達成するために、VAD法により平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を、効率よく、かつ、安定的に製造する方法を提供することを目的とする。
なお、本明細書において、大型の石英ガラス母材を効率よく製造すると言った場合、大型の石英ガラス母材を収率50%以上で製造することを指す。また、平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を効率よく製造すると言った場合、平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を収率50%以上で製造することを指す。
本願発明者は、バーナーの取り付け角度を小さくすることにより、嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を効率よく、かつ、安定的に製造する方法を検討した結果、(1)多孔質石英ガラス体の製造時に、バーナー端面と、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)と、の間を適当な距離に保つことにより、ケイ素原料を充分に反応させること、および、(2)バーナーから発せられる火炎の揺らぎを抑制することにより、効率よくシリカ微粒子をターゲット表面に堆積させ、かつ不規則なシリカ微粒子の堆積を防止することが肝要であることを突き止めた。
すなわち、ケイ素原料を充分に反応させるためには、バーナーから発せられる火炎中で充分な反応時間を与えるために、バーナー端面と、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)と、の間を一定以上の距離に保つことが必要になる。しかしながら、バーナー端面と、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)と、の間の距離が大きすぎると、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)に接する火炎は揺らぎやすくなる。火炎が揺らぐと、火炎とターゲットとの間で生じている温度差に乱れが起こり、ターゲットに向うべきシリカ微粒子が逸れたり、ターゲット表面の望まない部分にシリカ微粒子が堆積するといった現象が起こり、多孔質石英ガラス体の収率の低下や、多孔質石英ガラス体の形状が乱れるといった問題が生じる。
よって嵩密度が高い多孔質石英ガラス体を安定して製造するためには、バーナー端面と、ターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)と、の間の距離、バーナーからのガス流速、および、バーナーの取り付け角度を適度な条件に保つ必要がある。
本発明は、上記した知見に基づくものであり、複数のガス供給ノズルが同心円状に配置された多重管バーナーの中央ノズルへケイ素原料を供給し、該多重管バーナーから発せられる火炎中で該ケイ素原料を加水分解してシリカ微粒子を生成し、生成したシリカ微粒子を回転するターゲット上に堆積、成長させて多孔質石英ガラス体を製造する方法であって、
前記多重管バーナーの中心軸若しくは前記多重管バーナーの中心軸を、前記ターゲットの回転軸を含み、前記中心軸に平行な平面に投影した直線と、前記ターゲットの回転軸と、がなす角度が10°未満であり、
前記多重管バーナーの最外周の径をd(mm)とするとき、前記多重管バーナーの中央ノズルの端面と、前記ターゲット表面上若しくは前記ターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面上における前記多重管バーナーの中心軸との交点と、の距離が3d〜6d(mm)であり、
前記多重管バーナーの中央ノズルの開口部面積をSc(mm2)とするとき、該中央ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)以下であることを特徴とする多孔質石英ガラス体の製造方法を提供する。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法において、前記多重管バーナーが有するガス供給ノズルのうち、可燃性ガスが供給される、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズルの開口部面積をSf(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.33Sf(L/min)以下であることが好ましい。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法において、前記多重管バーナーが有するガス供給ノズルのうち、支燃性ガスが供給される、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズルの開口部面積をSs(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.1Ss(L/min)以下であることが好ましい。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法において、前記多重管バーナーの中央ノズルへ供給するケイ素原料の蒸気圧が100℃において10000Pa以上であることが好ましい。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法において、前記ターゲット表面若しくは前記ターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面、よりも下方に位置する反応器の内壁の温度を300℃以上に保つことが好ましい。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法において、前記多重管バーナーから発せられる火炎と接する多孔質石英ガラス体表面の最高温度が1000〜1300℃が好ましく、1100〜1200℃であることがより好ましい。
また、本発明は、本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法によって製造された多孔質ガラス体を真空中またはヘリウムガスを主成分とする雰囲気中で加熱し、透明ガラス化することにより石英ガラス母材を製造する方法を提供する。
本発明の多孔質ガラス体の製造方法によれば、嵩密度が高い多孔質石英ガラス体、具体的には平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を効率よく、かつ、安定的に製造することができる。本発明の製造方法により得られた多孔質石英ガラス体を透明ガラス化することにより、大型の石英ガラス母材、具体的には、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を効率よく、かつ、安定的に製造することができる。
また、本発明の多孔質ガラス体の製造方法では、多重管バーナーの中心軸と、ターゲットの回転軸と、がなす角度が10°未満と小さいため、多重管バーナーから発せられる火炎による過度な加熱で反応器の内壁の損傷することを防ぐので、反応器の耐用年数が上がり、結果として低コストで石英ガラス母材を製造することができる。
図1は、多重管バーナーの一例を示した概略断面図である。 図2は、多重管バーナーと、ターゲットと、の位置関係を示した模式図である。
以下、図面を参照して本発明の多孔質ガラス体の製造方法を説明する。
図1は、本発明の多孔質ガラス体の製造方法で使用する多重管バーナーの一例を示した概略断面図である。図1に示す多重管バーナー100は、その中心部に中央ノズル1を有し、該中央ノズル1に対し同心円状に、第1外周ノズル2、第2外周ノズル3、第3外周ノズル4、第4外周ノズル5、第5外周ノズル6、第6外周ノズル7、第7外周ノズル8、第8外周ノズル9、第9外周ノズル10、および、第10外周ノズル11までがこの順に配置された11重管構造の多重管バーナーである。なお、後述する実施例では図1に示す11重管構造の多重管バーナーを使用した。
一般に、VAD法により多孔質石英ガラス体を製造する場合、ケイ素原料(例えば、四塩化ケイ素)、可燃性ガス(通常は水素ガス)、支燃性ガス(通常は酸素ガス)、および、シールガスとしての不活性ガス(例えば、窒素ガス)が多重管バーナーに供給される。
ここで、ケイ素原料は気体状態、すなわち、ケイ素原料のガスとして多重管バーナーに供給される。
これらのガスのうち、ガラス形成原料となるケイ素原料ガスは、多重管バーナー100の中央ノズル1に供給される。多重管バーナーの中央ノズルには、気化されたケイ素原料とともに、該ケイ素原料を希釈するガスが通常供給される。ケイ素原料を希釈するガスとしては、可燃性ガスとして用いられる水素ガスや、支燃性ガスとして用いられる酸素ガスが通常使用される。図1に示す多重管バーナー100の場合、ケイ素原料(四塩化ケイ素)とともに、該ケイ素原料を希釈するガスとして、可燃性ガスとしての水素ガスが中央ノズル1に供給されている。多重管バーナーの外周ノズルには、可燃性ガス、支燃性ガス(通常は酸素ガス)、および、シールガスとしての不活性ガスがそれぞれ供給される。図1に示す多重管バーナー100の場合、第1外周ノズル2〜第10外周ノズル11には、それぞれ以下のガスが供給されている。
第1外周ノズル2:水素ガス(可燃性ガス)
第2外周ノズル3:窒素ガス(不活性ガス(シールガス))
第3外周ノズル4:酸素ガス(支燃性ガス)
第4外周ノズル5:酸素ガス(支燃性ガス)
第5外周ノズル6:窒素ガス(不活性ガス(シールガス))
第6外周ノズル7:水素ガス(可燃性ガス)
第7外周ノズル8:窒素ガス(不活性ガス(シールガス))
第8外周ノズル9:水素ガス(可燃性ガス)
第9外周ノズル10:窒素ガス(不活性ガス(シールガス))
第10外周ノズル11:酸素ガス(支燃性ガス)
但し、多重管バーナーの各ノズルに供給されるガス種はこれに限定されない。例えば、中央ノズル1に、ケイ素原料(四塩化ケイ素)とともに、該ケイ素原料を希釈するガスとして、支燃性ガスとしての酸素ガスを供給する場合、上記した各外周ノズルに供給されるガス種について、水素ガス(可燃性ガス)と、酸素ガス(支燃性ガス)と、を置き換えることが好ましい。シールガスとして供給される不活性ガス(窒素ガス)については、水素ガス(可燃性ガス)が供給される外周ノズルと、酸素ガス(支燃性ガス)が供給される外周ノズルと、が隣接することがないように、両者の外周ノズルの間に位置する外周ノズルに供給することが好ましい。互いに隣接する外周ノズルに水素ガス(可燃性ガス)と、酸素ガス(支燃性ガス)と、を供給すると、外周ノズルの直近で燃焼反応が起こり、外周ノズルを損傷するおそれがあるからである。
多重管バーナー100の中央ノズル1に供給され、該中央ノズル1から放出されたケイ素原料は、多重管バーナーから発せられる火炎中で加水分解してシリカ微粒子を生成し、生成したシリカ微粒子を回転するターゲット上に堆積、成長させることによって多孔質石英ガラス体が製造される。
図2は、この手順を示した模式図であり、多重管バーナーと、ターゲットと、の位置関係が示されている。図2において、回転するターゲット300上には、ケイ素原料が多重管バーナー100から発せられる火炎200中で加水分解することによって生成したシリカ微粒子が堆積して多孔質石英ガラス体400を形成している。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法は、多重管バーナーと、ターゲットと、の位置関係を以下に述べる所定の位置関係とすることを特徴とする。
第一の特徴として、多重管バーナー100の中心軸(図中、破線で示す)と、ターゲット300の回転軸(図中、破線で示す)と、がなす角度αを10°未満とする。
多重管バーナー100の中心軸と、ターゲット300の回転軸と、がなす角度αを10°未満とすれば、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に対する、多重管バーナー100から発せられる火炎200の流れ方向の角度がほぼ垂直となるので、多孔質石英ガラス体400の単位面積当りの火炎200から受ける熱エネルギーは増加する。これにより、嵩密度の高い多孔質石英ガラス体400、具体的には、平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を製造することができる。また、この角度αは、8°未満であることがより好ましい。
多重管バーナー100と、ターゲット300と、の位置関係によっては、多重管バーナー100の中心軸と、ターゲット300の回転軸と、が同一平面上に存在しない場合もある。このような場合、多重管バーナー100の中心軸をターゲット300の回転軸を含み、前記中心軸に平行な平面に投影した直線と、ターゲット300の回転軸と、がなす角度をαとする。
多重管バーナー100の中心軸と、ターゲット300の回転軸と、がなす角度αは、多重管バーナー100から発せられる火炎200の乱れを抑えるために3°以上であることが好ましく、5°以上であることがより好ましい。
第二の特徴として、多重管バーナー100の最外周の径をd(mm)とするとき、多重管バーナー100の中央ノズル1の端面と、ターゲット300表面上(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面上)における多重管バーナー100の中心軸との交点と、の距離(以下、本明細書において「バーナー・ターゲット間の距離」という。)が3d〜6d(mm)となるようにする。
バーナー・ターゲット間の距離が上記の範囲であれば、バーナー・ターゲット間の距離が適度に離れていることから、多重管バーナー100から発せられる火炎200中で充分な反応時間を与えることができ、ケイ素原料を充分に反応させることができる一方で、バーナー・ターゲット間の距離が大きすぎないため、多重管バーナー200から発せられる火炎200の揺らぎを抑制すること、より具体的には、多重管バーナー200から発せられる火炎200のうち、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する部分(以下、本明細書において、「ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎」と言う。)での揺らぎを抑制することができる。
バーナー・ターゲット間の距離が3d未満だと、バーナー・ターゲット間の距離が近すぎるため、多重管バーナー100から発せられる火炎200中で充分な反応時間を与えることができず、ケイ素原料を充分に反応させることができないことから、シリカ微粒子の生成効率や、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)へのシリカ微粒子の堆積効率が低下し、嵩密度が高い多孔質石英ガラス体を製造することができない。
また、多重管バーナー100から発せられる火炎200の火炎温度が低い領域がターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接することにより、合成される多孔質石英ガラス体の嵩密度が低くなるおそれもある。
一方、バーナー・ターゲット間の距離が6d超の場合、バーナー・ターゲット間の距離が大きすぎるため、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎で揺らぎが生じやすくなる。ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎で揺らぎが生じると、揺らぎの程度によっては、火炎とターゲットとの間で生じている温度差に乱れが起こり、ターゲットに向うべきシリカ微粒子が逸れたり、ターゲット表面の望まない部分にシリカ微粒子が堆積するといった現象が起こり、多孔質石英ガラス体の収率の低下や、多孔質石英ガラス体の形状が乱れるといった問題が生じる。
また、多重管バーナー100から発せられる火炎200の火炎温度が低い領域がターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接することにより、熱泳動によるシリカ微粒子のターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)への付着量が減少することにより、多孔質石英ガラス体の収率が低下する。
また、火炎200中にシリカ微粒子が長く存在することになるため、シリカ微粒子の粒子径が大きくなることによっても、熱泳動によるシリカ微粒子のターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)への付着量が減少して、多孔質石英ガラス体の収率が低下する。
バーナー・ターゲット間の距離は、4d〜5dであることが好ましい。
上述したように、多孔質石英ガラス体の収率の低下や、多孔質石英ガラス体の形状が乱れるといった問題が生じることから、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎の揺らぎを抑制する必要がある。
本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法は、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎを抑制するために、多重管バーナー100に供給されるガスの流量が以下に述べる特定の条件を満たすようにすることを特徴とする。
第三の特徴として、多重管バーナー100の中央ノズル1の開口部面積をSc(mm2)とするとき、該中央ノズル1に供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)以下となるようにする。
ここで、中央ノズル1に供給されるガスがケイ素原料のみである場合、ケイ素原料の供給量が標準状態で0.30Sc(L/min)以下となるようにする。一方、ケイ素原料とともに、該ケイ素原料を希釈するガスとして、可燃性ガスとして用いられる水素ガスや、支燃性ガスとして用いられる酸素ガスが中央ノズル1に供給される場合、ケイ素原料と、これらのガスと、の合計供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)以下となるようにする。
中央ノズル1に供給されるガスの供給量が上記の条件を満たす場合、該中央ノズル1から放出されるガスが層流となるので、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎを抑制することができる。中央ノズル1に供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)超になると、該中央ノズル1から放出されるガスが乱流となりやすくなり、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎが生じやすくなる。
上記の観点からは、中央ノズル1に供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.2Sc(L/min)以下となるようにすることが好ましい。
但し、中央ノズル1に供給されるガスの供給量が少なすぎると、シリカ微粒子の生成量や、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)へのシリカ微粒子の堆積量が低下する。また、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に堆積したシリカ微粒子に充分な熱量を与えることができないので、多孔質石英ガラス体の嵩密度が低くなる。これらの結果、大型の多孔質石英ガラス体を製造することができなくなるおそれがある。
上記の理由から、中央ノズル1に供給されるガスの供給量は、標準状態(0℃、1atm)で0.006Sc(L/min)以上であることが好ましく、0.018Sc(L/min)以上であることがより好ましく、0.05Sc(L/min)以上であることがさらに好ましく、0.1Sc(L/min)以上であることが特に好ましい。
多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎの抑制という観点からは、多重管バーナー100の外周ノズル(2〜11)から放出されるガスが層流となることが望ましい。但し、本発明の多孔質石英ガラス体の製造方法で求められるのは、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎での揺らぎの抑制であることから、多重管バーナー100の外周ノズル(2〜11)のうち、より内側にある外周ノズルから放出されるガスが層流となることが求められる。また、外周ノズルのうち、シールガスとしての不活性ガスが放出されるノズルは、可燃性ガスが放出されるノズルや支燃性ガスが放出されるノズルに比べて、ノズルから放出されるガスによる、火炎の揺らぎへの影響が極めて小さいことから、無視して良い。
したがって、外周ノズルについては、可燃性ガスが放出される外周ノズル、および、支燃性ガスが放出されるノズルのうち、より内側にあるノズルからから放出されるガスが層流となるように、ノズルに供給されるガスの供給量を調節することが好ましい。
可燃性ガスが供給されるガス供給ノズルについてみた場合、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズル(図1に示す多重管バーナー100の場合、第1外周ノズル2)の開口部面積をSf(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルに供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.33Sf(L/min)以下であることが好ましく、0.3Sf(L/min)以下であることがより好ましい。
支燃性ガスが供給されるガス供給ノズルについてみた場合、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズル(図1に示す多重管バーナー100の場合、第3外周ノズル4)の開口部面積をSs(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルに供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.1Ss(L/min)以下であることが好ましく、0.07Ss(L/min)以下であることがより好ましい。
しかしながら、多重管バーナー100に供給される可燃性ガスおよび支燃性ガスの供給量が少なすぎると、多重管バーナー100から発せられる火炎200の温度が低くなり、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)の温度が低くなるので、これらの表面に堆積したシリカ微粒子の焼結度が低くなり、嵩密度が高い多孔質石英ガラス体を製造することができなくなるおそれがある。
なお、嵩密度が高い多孔質石英ガラス体を製造するためには、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)の温度を1100〜1200℃に保持することが好ましい。
また、多重管バーナー100全体としてみた場合、可燃性ガスの供給量は、3L/min以上であることが好ましく、9L/min以上であることがより好ましく、30L/min以上であることがさらに好ましく、100L/min以上であることが特に好ましい。
また、多重管バーナー100全体としてみた場合、支燃性ガスの供給量は、1.5L/min以上であることが好ましく、4.5L/min以上であることがより好ましく、15L/min以上であることがさらに好ましく、50L/min以上であることが特に好ましい。
また、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎの抑制という観点からは、以下の点にも留意することが好ましい。
多重管バーナー100の中央ノズル1に供給するケイ素原料には、揮発性のケイ素原料を用いることが好ましい。揮発性のケイ素原料を用いた場合、多重管バーナー100内を通過する際に、該ケイ素原料のガスに脈動が生じること(ケイ素原料が液化と揮発を繰り返すことによってガスに脈動が生じること)が防止できる。このようなケイ素原料のガスの脈動は、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎの原因となるので、揮発性のケイ素原料を用いることで、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎを抑制することができる。
ケイ素原料が揮発性であるためには、該ケイ素原料の蒸気圧が、100℃において10000Pa以上であることが好ましく、80℃において10000Pa以上であることがより好ましく、60℃において10000Pa以上であることがさらに好ましく、40℃において10000Pa以上であることが特に好ましい。このように低温でも蒸気圧が高い揮発性のケイ素原料を用いることで、該ケイ素原料のガスに脈動が生じにくくなり、合成の安定させやすくなる。
VAD法による多孔質石英ガラス体の製造は所定の反応器内で実施される。図2では省略されているが、多重管バーナー100およびターゲット300は所定の反応器内に配置されている。
このような反応器では、多重管バーナー100からガスが供給されること、該反応器内の不要なガスを外部に排気していること等の理由から、該反応器内の圧力変動が生じることは実質上不可避である。しかしながら、反応器内での圧力変動は、その程度によっては、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎの原因となる。このため、反応器内の圧力変動は可能な限り抑制することが好ましい。反応器内の圧力変動を抑制する方法としては、例えば、反応器内に圧力ゲージを設置し、圧力の増減に従い反応器内からの排気量あるいは吸気量を調整する等の方法が挙げられる。
また、反応器の内壁の温度が高いと、より具体的には、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)よりも下方に位置する反応器の内壁の温度が高いと、ターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400との温度差が小さくなるため、反応器内で生じる対流は抑えられ、多重管バーナー100から発せられる火炎200が安定するので、多重管バーナー100から発せられる火炎200の揺らぎの抑制という観点から好ましい。
上記の効果を得るためには、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)よりも下方に位置する反応器の内壁の温度を300℃以上に保持することが好ましく、400℃以上に保持することがより好ましい。
多孔質石英ガラス体の製造を行う反応器の内壁は、バーナーから発せられる火炎からの輻射等によって加熱されるが、反応器の内壁の温度は、反応器内部の気流や、シリカ微粒子が逐次堆積するターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)の温度へ影響する。
反応器の内壁の温度が高いと、壁面からの輻射によって、シリカ微粒子が逐次堆積するターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)の温度が上昇する。この場合、製造される多孔質石英ガラス体の嵩密度は上昇するが、多孔質石英ガラス体の収率は低下するので、シリカ微粒子が堆積するターゲット表面(あるいはターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面)の温度を管理することにより、多孔質石英ガラス体の収率と嵩密度のバランスを取る必要がある。
これらの点から、ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)よりも下方に位置する反応器の内壁の温度は、300〜800℃に保持することが好ましく、400〜700℃に保持することがより好ましい。
なお、反応器の内壁の温度が高い場合、製造される多孔質石英ガラス体との温度差が小さくなるため、反応器内で生じる対流は抑えられ、バーナーから発せられる火炎は安定する。
さらに本発明において、ターゲット300の回転数は、3rpm〜60rpmの範囲で一定の速度にて回転させることが好ましい。ターゲット300の回転数3rpm未満だと、1回転当たりに堆積するシリカ微粒子の量が多すぎ、形状が変化しやすくなり、安定した合成が困難になりやすい。より好ましくは4rpm以上である。一方、60rpm超だと、反応器内のガスの流れが乱れるため、シリカ微粒子の付着が起こりにくく、収率が悪化しやすくなる。より好ましくは30rpm以下、さらに好ましくは20rpm以下、特に好ましくは10rpm以下である。
次に、多重管バーナー100へ供給するガス種の具体例について記載する。
[ケイ素原料]
ケイ素原料の具体例としては、四塩化ケイ素(SiCl4)、SiHCl3、SiH2Cl2、SiH3Clなどの塩化物、またRnSi(OR)4-n(ここでRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数。なお、Rは同一でも異なっていてもよい。)で示されるアルコキシシラン等が例示される。これらの中でも、100℃における蒸気圧が10000Pa以上であることから、四塩化ケイ素(SiCl4)、テトラメトキシシラン(Si(OCH34)、メチルトリメトキシシラン(SiCH3(OCH33)等が好ましい。他にヘキサメチルジシロキサン(Si(CH33OSi(CH33)が好ましい。
[可燃性ガス]
可燃性ガスとしては、通常は水素ガスが用いられる。水素ガス以外では、メタン、エタン等の炭化水素を可燃性ガスとして用いることができる。
[支燃性ガス]
支燃性ガスとしては、通常は酸素ガスが用いられる。酸素ガス以外では空気、オゾン、二酸化窒素、一酸化窒素、一酸化二窒素を支燃性ガスとして用いることができる。
[不活性ガス]
シールガスとして供給する不活性ガスとしては、窒素以外にヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスを用いることができる。
これらの中でも、安価である理由から、窒素、アルゴンが好ましい。
本発明の石英ガラス母材の製造方法では、上記の手順で得られた多孔質石英ガラス体を、真空中またはヘリウムガスを主成分とする雰囲気中で加熱し、透明ガラス化することにより石英ガラス母材を得る。ヘリウムを主成分とする雰囲気とは、ヘリウムを50体積%以上含む雰囲気であり、その他のガスとしては、大気、窒素、アルゴン、酸素、フッ素含有化合物ガスなどが含まれる雰囲気である。より好ましくは、ヘリウムを70体積%以上含む雰囲気であり、さらに好ましくは、ヘリウムを90体積%以上含む雰囲気であり、特に好ましくは、ヘリウムを99体積%以上含む雰囲気である。ここで、透明ガラス化するための加熱条件は、温度が1350〜1550℃であることが好ましく、1400〜1500℃であることがさらに好ましく、1440〜1460℃であることが最も好ましい。時間は1〜24時間であることが好ましく、1〜5時間がさらに好ましく、1〜3時間が最も好ましい。
ここで、質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を製造するためには、径が600mmφ以上、平均嵩密度が0.3g/cm3以上の多孔質石英ガラス体を用いることが好ましい。
質量50kg以上の石英ガラス母材、または、径400mmφ以上の石英ガラス母材を製造するためには、多重管バーナー100の中心軸とターゲット300の回転軸とがなす角度αや、ガスの流量は合成初期から安定期に入るまでは適宜変更しながら、調整することが好ましい。本発明における多重管バーナー100の中心軸とターゲット300の回転軸とがなす角度αや、ガスの流量は、安定期に入ってからの合成パラメーターである。安定期に入ってからは、各合成パラメーターは変化させないことが好ましいが、変化させる場合は、その平均値を指すものとする。
以下、実施例により本発明を詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示す11重管構造の多重管バーナー100を使用した。この多重管バーナー100は、肉厚が1mm〜2mmで径の異なる石英製チューブを同軸上に配列させたもので、最外周の外径dは128mmφである。最外周のさらに外周の先端部に長さ300mmの石英製円筒状のフードが取り付けられている。
ケイ素原料には四塩化ケイ素を使用し、5℃に設定した気化器によりガス化させた。5℃で気化された四塩化ケイ素の蒸気圧は約15000Paであった。ちなみに、四塩化ケイ素の100℃における蒸気圧は10000Pa超である。
なお、四塩化ケイ素濃度は気化器の温度設定を四塩化ケイ素の沸点(57℃)以上に設定することにより、中央ノズル1に供給する四塩化ケイ素濃度を濃度100vol%にすることが可能であるが、実施例1では、中央ノズル1には四塩化ケイ素と水素ガス(可燃性ガス)との混合ガスを供給した。ここで、混合ガス中の四塩化ケイ素濃度は約15vol%であった。また、混合ガスは、中央ノズル1の開口部面積Sc(=500mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)となるように供給した。
第1外周ノズル2、第6外周ノズル7、および、第8外周ノズル9には、可燃性ガスとして水素ガスを供給した。ここで、第1外周ノズル2には、該ノズル2の開口部面積Sf(=280mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.33Sf(L/min)となるように水素ガスを供給した。また、多重管バーナー全体として見た場合、水素ガスの供給量は、300L/minであった。
第3外周ノズル4、第4外周ノズル5、および、第10外周ノズル11には、支燃性ガスとして酸素ガスを供給した。ここで、第3外周ノズル4には、該ノズル4の開口部面積Ss(=720mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.07Ss(L/min)となるように酸素ガスを供給した。また、多重管バーナー全体として見た場合、酸素ガスの供給量は、150L/minであった。
また、第2外周ノズル3、第5外周ノズル6、第7外周ノズル8、および、第9外周ノズル10には、シールガスとして窒素ガスをノズル端面の赤熱が抑えられる最小限の量を供給した。
多重管バーナー100は、略円筒状の反応器の最下部に設置した。円筒状の反応器内の中心部にターゲット300を配置した。ターゲットは5rpmで回転する軸と一体となった中空の石英製の球で、外径は200mmφである。
多重管バーナー100は、取り付け位置と角度を自由に設定することができる。実施例1では、多重管バーナー100の中央ノズル1の端面と、ターゲット300表面上における多重管バーナー100の中心軸との交点と、の距離が4.5d(mm)、多重管バーナー100の中心軸と、ターゲット300の回転軸と、がなす角度αが9°となるように、多重管バーナー100とターゲット300との位置関係を設定した。
多重管バーナー100から発せられる火炎200は揺らぎの無い層流になり、火炎200中の温度分布は経時的、空間的に安定していた。
中央ノズル1から放出された四塩化ケイ素が、多重管バーナー100から発せられる火炎200中で加水分解することによって生成したシリカ微粒子がターゲット表面(ターゲット下面)に堆積した。シリカ粒子はターゲット下面に逐次堆積するので、ターゲットを徐々に上方へ移動させて、多重管バーナー100の中央ノズル1の端面と、ターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面上における多重管バーナー100の中心軸との交点と、の距離を常に4.5d(mm)に保持した。
反応器の内壁温度が低いことによる気流の乱れを軽減するために、保温材により反応器を覆い、ターゲット300表面(あるいは、ターゲット300表面に逐次堆積する多孔質石英ガラス体400表面)よりも下方に位置する反応器の内壁温度を300℃以上に保持した。この時、多重管バーナー100から発せられる火炎200と接している多孔質石英ガラス体300の表面温度を放射温度計で測定すると、最高温度が1100℃〜1200℃の間で変動していた。
上記の条件で実施することにより、火炎200中での加水分解によって生成したシリカ微粒子の熱泳動によるターゲット300への堆積が促進され、高収率を保ちながら嵩密度の高い多孔質石英ガラス体を製造することができた。合成開始後50時間の時点で製造された多孔質石英ガラス体は、平均径が600mmφであり、平均嵩密度が0.3g/cm3であり、収率70%であった。
この多孔質石英ガラス体を真空下で1450℃で2時間加熱し、透明ガラス化することにより、多孔質石英ガラス体に対して収率ほぼ100%(原料に対する収率は70%)で径450mmφの円筒形状の石英ガラス母材50kgを得た。
[実施例2]
多重管バーナーとして、5重管構造の多重管バーナー(図1の多重管バーナー100のうち、中央ノズル1から第4外周ノズル5までを有する構造のバーナー)を使用した点を除いて実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造し、該多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して石英ガラス母材を得た。
多重管バーナーの最外周の外径dは64mmφである。最外周のさらに外周の先端部に長さ300mmの石英製円筒状のフードが取り付けられている。
多重管バーナーの中央ノズルには、四塩化ケイ素と水素ガスとの混合ガス(四塩化ケイ素濃度は約15vol%)を中央ノズルの開口部面積Sc(=500mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)となるように供給した。
多重管バーナーの第1外周ノズルには、可燃性ガスとして水素ガスを供給した。ここで、第1外周ノズルには、該ノズルの開口部面積Sf(=280mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.33Sf(L/min)となるように水素ガスを供給した。また、多重管バーナー全体として見た場合、水素ガスの供給量は200L/minであった。
多重管バーナーの第3外周ノズル、および、第4外周ノズルには、支燃性ガスとして酸素ガスを供給した。ここで、第3外周ノズルには、該ノズルの開口部面積Ss(=720mm2)に対して標準状態(0℃、1atm)で0.07Ss(L/min)となるように酸素ガスを供給した。また、多重管バーナー全体として見た場合、酸素ガスの供給量は100(L/min)であった。
また、多重管バーナーの第2外周ノズルには、シールガスとして窒素ガスをノズル端面の赤熱が抑えられる最小限の量を供給した。
合成開始後50時間の時点で製造された多孔質石英ガラス体は、平均径が400mmであり、平均嵩密度が0.3g/cm3であり、収率80%であった。
この多孔質石英ガラス体を透明ガラス化することにより、多孔質石英ガラス体に対して収率ほぼ100%(原料に対する収率は80%)で径400mmφの円筒形状の石英ガラス母材50kgを得た。
[実施例3]
実施例2と同じく5重管構造の多重管バーナーを使用した。但し、中央ノズルへのガス供給量(混合ガス供給量)を0.15Sc(L/min)、第1外周ノズルへのガス供給量(水素ガス供給量)を0.18Sf(L/min)、第3外周ノズルへのガス供給量(酸素ガス供給量)を0.05Ss(L/min)とした。また、多重管バーナー全体として見た場合、水素ガスの供給量は、110((L/min)であり、酸素ガスの供給量は56(L/minであった。
合成開始後50時間の時点で製造された多孔質石英ガラス体は、平均径が400mmであり、平均嵩密度が0.3g/cm3であり、収率90%であった。
この多孔質石英ガラス体を透明ガラス化することにより、多孔質石英ガラス体に対して収率ほぼ100%(原料に対する収率は90%)で径400mmφの円筒形状の石英ガラス母材50kgを得た。
[実施例4]
実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造し、該多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して石英ガラス母材を得た。但し、ケイ素原料にはテトラエトキシシラン(100℃における蒸気圧17000Pa)を使用した。
気化器温度を110℃に設定し、テトラエトキシシランを気化器によりガス化して多重管バーナーの中央ノズルに供給した。多重管バーナーから発せられる火炎で揺らぎが生じた。揺らぎの原因は、多重管バーナー内でケイ素原料(テトラエトキシシラン)が液化と揮発を繰り返すことによって、多重管バーナーの放出されるガスに脈動が生じたことによると考えられる。
多重管バーナーから発せられる火炎で揺らぎが生じた結果、火炎200中での加水分解によって生成したシリカ微粒子の熱泳動によるターゲット300への堆積が阻害され、多孔質石英ガラス体の収率が50%と低下した。
なお、合成開始後50時間の時点で製造された多孔質石英ガラス体は、平均径が450mmであり、平均嵩密度が0.3g/cm3であった。
この多孔質石英ガラス体を透明ガラス化することにより、多孔質石英ガラス体に対して収率ほぼ100%(原料に対する収率は50%)で径450mmφの円筒形状の石英ガラス母材50kgを得た。
[比較例1]
実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造し、該多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して石英ガラス母材を得た。但し、多重管バーナーの中央ノズルへの混合ガスの供給量を標準状態(0℃、1atm)で0.35Sc(L/min)とした。
多重管バーナーから発せられる火炎の中心部分に揺らぎ(乱流)が生じた。この結果、多孔質石英ガラス体の収率が40%と低下した。
なお、合成開始後50時間の時点で製造された多孔質石英ガラス体は、平均径が450mmであり、平均嵩密度が0.3g/cm3であった。
この多孔質石英ガラス体を透明ガラス化することにより、多孔質石英ガラス体に対して収率ほぼ100%(原料に対する収率は40%)で径450mmφの円筒形状の石英ガラス母材50kgを得た。
[比較例2]
実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造した。但し、多重管バーナー100の中央ノズル1の端面と、ターゲット300表面上における多重管バーナー100の中心軸との交点と、の距離を6.5d(mm)に保持した。
ターゲット300表面(あるいはターゲット300上に堆積した多孔質石英ガラス体400表面)に接する火炎で揺らぎが生じ、ターゲット300表面に堆積するシリカ微粒子が著しく減少した。
合成開始後50時間を経過した時点で、多孔質石英ガラス体10kgが得られた。収率10%であった。
なお、比較例2では製造された多孔質石英ガラス体の透明ガラス化は行わなかった。
[比較例3]
実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造した。但し、多重管バーナー100の中央ノズル1の端面と、ターゲット300表面上における多重管バーナー100の中心軸との交点と、の距離を2.5d(mm)に保持した。
多孔質石英ガラス体の質量が30kgとなった時点で、多孔質石英ガラス体が質量に耐えられずに崩壊した。
[比較例4]
実施例1と同様の手順を実施して、多孔質石英ガラス体を製造した。但し、多重管バーナー100の中心軸と、ターゲット300の回転軸と、がなす角度αを15°とした。
多孔質石英ガラス体の製造時のターゲットの引き上げ速度が実施例1の2倍以上であった。ここから、実施例1に比べて、嵩密度が低い多孔質石英ガラス体が製造されていると推測される。多孔質石英ガラス体の質量が50kgとなった時点で合成を停止したところ、径が400mmφと細い多孔質石英ガラス体が得られた。透明ガラス化するために多孔質石英ガラス体を移動させたところ、振動により多孔質石英ガラス体が崩壊した。
100:多重管バーナー
1:中央ノズル
2:第1外周ノズル
3:第2外周ノズル
4:第3外周ノズル
5:第4外周ノズル
6:第5外周ノズル
7:第6外周ノズル
8:第7外周ノズル
9:第8外周ノズル
10:第9外周ノズル
11:第10外周ノズル
200:火炎
300:ターゲット
400:多孔質石英ガラス体

Claims (7)

  1. 複数のガス供給ノズルが同心円状に配置された多重管バーナーの中央ノズルへケイ素原料を供給し、該多重管バーナーから発せられる火炎中で該ケイ素原料を加水分解してシリカ微粒子を生成し、生成したシリカ微粒子を回転するターゲット上に堆積、成長させて多孔質石英ガラス体を製造する方法であって、
    前記多重管バーナーの中心軸若しくは前記多重管バーナーの中心軸を前記ターゲットの回転軸を含み、前記中心軸に平行な平面に投影した直線と、前記ターゲットの回転軸と、がなす角度が10°未満であり、
    前記多重管バーナーの最外周の径をd(mm)とするとき、前記多重管バーナーの中央ノズルの端面と、前記ターゲット表面上若しくは前記ターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面上における前記多重管バーナーの中心軸との交点と、の距離が3d〜6d(mm)であり、
    前記多重管バーナーの中央ノズルの開口部面積をSc(mm2)とするとき、該中央ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.30Sc(L/min)以下であることを特徴とする多孔質石英ガラス体の製造方法。
  2. 前記多重管バーナーが有するガス供給ノズルのうち、可燃性ガスが供給される、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズルの開口部面積をSf(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.33Sf(L/min)以下である請求項1に記載の多孔質石英ガラス体の製造方法。
  3. 前記多重管バーナーが有するガス供給ノズルのうち、支燃性ガスが供給される、中央ノズル以外で最も内側のガス供給ノズルの開口部面積をSs(mm2)とするとき、該ガス供給ノズルへ供給されるガスの供給量が標準状態(0℃、1atm)で0.1Ss(L/min)以下である請求項1または2に記載の多孔質石英ガラス体の製造方法。
  4. 前記多重管バーナーの中央ノズルへ供給するケイ素原料の蒸気圧が100℃において10000Pa以上である請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質石英ガラス体の製造方法。
  5. 前記ターゲット表面若しくは前記ターゲット上に堆積した多孔質石英ガラス体表面、よりも下方に位置する反応器の内壁の温度を300℃以上に保つ請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質石英ガラス体の製造方法。
  6. 前記多重管バーナーから発せられる火炎と接する多孔質石英ガラス体表面の最高温度が1000〜1300℃である請求項1〜5のいずれかに記載の多孔質石英ガラス体の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の多孔質石英ガラス体の製造方法によって製造された多孔質ガラス体を真空中またはヘリウムガスを主成分とする雰囲気中で加熱し、透明ガラス化することにより石英ガラス母材を製造する方法。
JP2010231167A 2009-10-15 2010-10-14 石英ガラス母材の製造方法 Expired - Fee Related JP5589744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010231167A JP5589744B2 (ja) 2009-10-15 2010-10-14 石英ガラス母材の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009238371 2009-10-15
JP2009238371 2009-10-15
JP2010231167A JP5589744B2 (ja) 2009-10-15 2010-10-14 石英ガラス母材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011102232A true JP2011102232A (ja) 2011-05-26
JP5589744B2 JP5589744B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=43304016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010231167A Expired - Fee Related JP5589744B2 (ja) 2009-10-15 2010-10-14 石英ガラス母材の製造方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2311781B1 (ja)
JP (1) JP5589744B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036172A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社フジクラ 光ファイバ母材の製造方法
JP2019137602A (ja) * 2018-02-05 2019-08-22 株式会社フジクラ 多孔質ガラス微粒子体の製造方法、多孔質ガラス微粒子体の製造装置、およびガラス母材の製造方法
JP2022095576A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 ヘレウス・クアルツグラース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディット・ゲゼルシャフト 合成石英ガラスの調製方法
JP2022095575A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 ヘレウス・クアルツグラース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディット・ゲゼルシャフト 合成石英ガラスの調製方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107382051B (zh) * 2017-08-23 2020-05-08 成都富通光通信技术有限公司 一种光纤预制棒脱水工艺以及一种光纤

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63248734A (ja) * 1987-04-06 1988-10-17 Hitachi Cable Ltd 光フアイバ母材の製造方法
JPS63282138A (ja) * 1987-05-14 1988-11-18 Asahi Glass Co Ltd 多孔質石英ガラス母材の製造方法
JPH1081532A (ja) * 1996-09-05 1998-03-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 合成シリカガラスの製造方法
JPH1192153A (ja) * 1997-09-11 1999-04-06 Nikon Corp 石英ガラスおよびその製造方法
JP2003137585A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ用コアガラス母材の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57170832A (en) * 1981-04-13 1982-10-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Manufacture of base material for optical fiber
JPH07100614B2 (ja) * 1985-10-15 1995-11-01 旭硝子株式会社 多孔質石英ガラス母材の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63248734A (ja) * 1987-04-06 1988-10-17 Hitachi Cable Ltd 光フアイバ母材の製造方法
JPS63282138A (ja) * 1987-05-14 1988-11-18 Asahi Glass Co Ltd 多孔質石英ガラス母材の製造方法
JPH1081532A (ja) * 1996-09-05 1998-03-31 Sumitomo Electric Ind Ltd 合成シリカガラスの製造方法
JPH1192153A (ja) * 1997-09-11 1999-04-06 Nikon Corp 石英ガラスおよびその製造方法
JP2003137585A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ用コアガラス母材の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036172A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社フジクラ 光ファイバ母材の製造方法
US10167543B2 (en) 2015-08-07 2019-01-01 Fujikura Ltd. Method for manufacturing optical fiber preform
JP2019137602A (ja) * 2018-02-05 2019-08-22 株式会社フジクラ 多孔質ガラス微粒子体の製造方法、多孔質ガラス微粒子体の製造装置、およびガラス母材の製造方法
JP7229792B2 (ja) 2018-02-05 2023-02-28 株式会社フジクラ 多孔質ガラス微粒子体の製造方法、多孔質ガラス微粒子体の製造装置、およびガラス母材の製造方法
JP2022095576A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 ヘレウス・クアルツグラース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディット・ゲゼルシャフト 合成石英ガラスの調製方法
JP2022095575A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 ヘレウス・クアルツグラース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディット・ゲゼルシャフト 合成石英ガラスの調製方法
JP7488247B2 (ja) 2020-12-16 2024-05-21 ヘレウス・クアルツグラース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディット・ゲゼルシャフト 合成石英ガラスの調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2311781A1 (en) 2011-04-20
EP2311781B1 (en) 2013-02-13
JP5589744B2 (ja) 2014-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5880532B2 (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法およびガラス母材の製造方法
JP5589744B2 (ja) 石英ガラス母材の製造方法
CN104125933A (zh) 玻璃微粒沉积体的制造方法以及玻璃母材的制造方法
JP4043768B2 (ja) 光ファイバ用母材の製造方法
JP5362382B2 (ja) 光ファイバ用母材の製造方法及び光ファイバ用母材製造用バーナ
JP4498917B2 (ja) ガラス棒状体の製造方法
US7437893B2 (en) Method for producing optical glass
JP2803510B2 (ja) 光ファイバ用ガラス母材の製造方法および装置
JP2012176861A (ja) 多孔質ガラス微粒子堆積体の製造方法および製造装置
WO2004083139A1 (ja) ガラス材の製造方法
JP3137517B2 (ja) 合成石英ガラス部材の製造方法および合成石英ガラス製造用バーナー
US6339940B1 (en) Synthetic quartz glass manufacturing process
JP2008063179A (ja) 光ファイバ用ガラス母材の製造装置及び製造方法
JP2012031052A (ja) ガラス体を製造する方法及びeuvリソグラフィ用の光学部材を製造する方法
JP2010064934A (ja) 合成シリカガラス製造用バーナ及びそのバーナを用いた合成シリカガラス製造装置
JP2009091194A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
US20190112216A1 (en) Fabrication apparatus and fabrication method for porous glass base material
JP2020090427A (ja) 多孔質体合成用バーナー及び多孔質体の製造方法
JP2004269285A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造法
JP2005029396A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及びガラス微粒子生成用バーナ
JP2012041227A (ja) 多孔質ガラス母材の製造方法
JP5310343B2 (ja) 合成石英ガラスの製造方法
JPS6041627B2 (ja) 光ファイバ母材の製造方法
JP3417962B2 (ja) 合成石英ガラス部材の製造方法
JP2023083805A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5589744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees