JP2011099630A - 熱交換器及びこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機 - Google Patents

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【課題】伝熱管を扁平化しても、管内圧力によってこの扁平伝熱管が変形することがなく、伝熱性能に優れ、通風抵抗が減少し、熱交換能力を増大させることができるようにする。
【解決手段】中隔の壁32により画成された第1及び第2の冷媒流路31a,31bを有する扁平伝熱管3Aと、伝熱特性を有しかつ扁平伝熱管の外周に複数並設されて空気流路を形成する耐熱フィン2とを備え、扁平伝熱管を、その外表面に低温ロウ材を塗布して、その扁平形状の長手方向が空気の流入方向Aと平行となるように耐熱フィンに設けた取付穴21に挿入し、これら扁平伝熱管と耐熱フィンを150〜350度の炉中でロウ付けにより接合し、一体的に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば冷蔵庫用熱交換器や空気調和機用熱交換器として好適な熱交換器に関する。
従来の冷蔵庫、空気調和機を構成する熱交換器に、耐熱フィンチューブ型熱交換器と呼ばれるものがある。この耐熱フィンチューブ型熱交換器は、一定の間隔で配置されてその間を気体(空気)が流れる板状フィンと、この板状フィンに直交して挿入され、内部に冷媒が流れる伝熱管とにより構成されている。
フィンチューブ型熱交換器の伝熱性能に影響を与える因子としては、冷媒と伝熱管との間の冷媒側熱伝達率、伝熱管とフィンとの間の接触熱伝達率、及び空気とフィンとの間の空気側熱伝達率が知られている。
冷媒と伝熱管との間の冷媒側熱伝達率を向上させるためには、伝熱面積拡大と冷媒の攪拌効果が得られる内面溝付伝熱管とする。これにより、管内性能を促進することができるとされている。
また、空気とフィンとの間の空気側熱伝達率を促進する方法としては、隣接する伝熱管の間に、板状フィンの切り起こしによるスリット群を設ける。このスリット群は、スリットの切り起こし部が風向きに対して対向するように設けられ、その切り起こし部において空気流の速度境界層および温度境界層を薄くして、乱流による攪拌効果を発現させる。これにより、伝熱促進が行われ、熱交換能力が増大するとされている。
伝熱管とフィンとの間の接触熱伝達率は、伝熱管とフィンとの接触状態に影響される。例えば、伝熱管を拡管してフィンに固定する際、伝熱管の外面とフィンとの間に、伝熱管外面のうねりによる隙間とフィンカラー変形による隙間が発生する。これらの隙間による接触熱伝達率低下は、熱交換器全体の伝熱性能の5%程度であると考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、フィンと伝熱管との接合部となるフィンカラー内面に、金属粉末などの熱伝導性微粉末を油などに混入したペーストを介在させることで、前述のような隙間が形成されるのを最小限にして、接触熱伝達率を向上させることができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、伝熱管として内面に凹凸形状を有する偏平チューブを用いることで、熱交換効率を向上させることができるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、Fe2P、CO2P、Mg3P2、Cu3Zr、Cr、Co、Fe、NiB、Ni2Si、TiFe2の1種または複数種により析出硬化された耐熱銅合金からなるプレートチューブ及びコルゲートフィンを積層し、それらを融点が450℃〜650℃の低温りん入りロウ材によりロウ付け接合することで、熱伝導率、機械的強度、耐熱性、耐食性に優れた特性をを向上させることができるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開昭58−158493号(図2,図3) 特開平11−94481号公報(図1,図2) 特開2000−135558(図1)
中田、「空調用熱交換器における最適設計と経済性」、機械の研究、1989、第41巻、第9号、p.1005〜1011
しかしながら、フィンと伝熱管との接合部となるフィンカラー内面に、金属粉末などの熱伝導性微粉末を油などに混入したペーストを介在させるようにしたものにあっては、フィンカラー内面に金属粉末を隙間無く、塗布するのが難しく、製造コストも増加する。
また、伝熱管として偏平チューブを用いたものにあっては、冷凍システム運転中、管内圧力により偏平チューブが変形し易く、この場合には偏平チューブと板状フィンとの密着性が悪化する。
また、耐熱銅合金からなるプレートチューブ及びコルゲートフィンを積層し、それらを融点が450℃〜650℃の低温りん入りロウ材によりロウ付け接合するようにしたものにあっては、高温の加熱工程が必要になるため、製造コストが増加する。更に、コルゲートフィンを使用すると、フィン表面に凝縮液が常時存在し易くなり、露跳びおよび腐食の問題が発生する可能性があった。
ところで、熱交換器の高性能化を目的として、伝熱管を細径化することが考えられる。しかし、この場合には、伝熱管を細径化することによる管内熱伝達率の増大に伴い、圧力損失も増大するため、これらを最適化することが必要になる。また、細径伝熱管は、伝熱性能的には有利であるが、伝熱管の製作費用が増大するという難点がある。
本発明の技術的課題は、伝熱管を扁平化しても、管内圧力によってこの扁平伝熱管が変形することがなく、伝熱性能に優れ、通風抵抗が減少し、熱交換能力を増大させることができるようにすることにある。
本発明に係る熱交換器は、下記の構成からなるものである。すなわち、中隔の壁により画成された第1及び第2の冷媒流路を有する扁平伝熱管と、伝熱特性を有しかつ扁平伝熱管の外周に複数並設されて空気流路を形成する耐熱フィンとを備え、扁平伝熱管は、その外表面に低温ロウ材が塗布されて、その扁平形状の長手方向が空気の流入方向と平行となるように耐熱フィンに設けた取付穴に挿入され、これら扁平伝熱管と耐熱フィンが150〜350度の炉中でロウ付けされることで、接合され、一体的に固定されているものである。
本発明の熱交換器によれば、扁平伝熱管と耐熱フィンがロウ付けにより一体的に固定されているので、扁平伝熱管と耐熱フィンとの接触熱抵抗をほぼゼロにできる。
また、扁平伝熱管には、中隔の壁により画成された第1と第2の冷媒流路を設けているので、冷媒流路が細径化され、伝熱性能が向上する。
さらに、扁平伝熱管はその扁平形状の長手方向が空気の流入方向と平行となるように前記耐熱フィンに設けた取付穴に挿入されて設けられているので、通風抵抗が減少し、熱交換能力を増大させることができ、延いてはこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機の高効率な運転を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の扁平伝熱管と耐熱フィンの接合部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器の扁平伝熱管の拡管後の突条の高さと熱交換率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器を示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、図示実施形態により本発明を説明する。
図1は本発明の実施形態1に係る熱交換器を示す正面図、図2はその要部である扁平伝熱管を示す断面図、図3はその扁平伝熱管と耐熱フィンの接合部を拡大して示す断面図である。
本実施の形態の熱交換器すなわちフィンチューブ型熱交換器1は、図1乃至図3のようにフィンが耐熱性及び伝熱特性を有する銅合金またはアルミニウム合金などの金属板で構成されている(後述の他の実施の形態においても同様である)。また、この耐熱フィン2は、空気の流入方向Aと平行に、かつ図1で見て紙面直交方向に所定の間隔で複数並設されている。耐熱フィン2の上下方向には、耐熱フィン2と直交して貫通する複数の扁平伝熱管3Aが設けられている。なお、耐熱フィン2の厚さは20〜40μmに形成することが望ましい。これにより、耐熱フィン2の通風抵抗が減少できる。
扁平伝熱管3Aは、銅もしくは銅合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金などの金属材料で構成されている(後述の他の実施の形態においても同様である)。また扁平伝熱管3Aは、その断面の輪郭形状が、図1及び図2のように空気の流入方向Aに沿って細長くかつ上下の辺がストレート状(扁平伝熱管3Aの上下面が平坦である)に形成された小判状を呈している。そして、図2で見てこの横長の輪郭内の左右に、断面半円状の第1及び第2の冷媒流路31a,31bが設けられ、軸方向に平行に延設されている。また、第1及び第2の冷媒流路31a,31bの間に中隔の壁32が形成されていて、上下の平坦面が中隔の壁32により接続されている。したがって、中隔の壁32は、扁平伝熱管3Aの内圧に対する上下平坦面の補強リブとして作用し、扁平伝熱管3Aが内圧によって変形するのを防止する機能を有する。
第1及び第2の冷媒流路31a,31bは、半径rが1〜3mmとなるように、例えば流路内部に液圧(高圧)をかけることで拡径されている。半径rを1〜3mmとした理由は次の通りである。
すなわち、半径rが1mm未満であると、熱伝達率の増加量よりも圧力損失の増加量の方が大きくなり、結果として熱交換性能が低下する。
また、半径rが3mmを超えると、管内冷媒流速が遅くなり熱交換性能が低下するばかりでなく、扁平伝熱管3Aの幅が大きくなって、空気流の圧力損失が増大する。
よって、本実施の形態における第1、第2冷媒流路31a,31bの拡径後の半径rを、1〜3mmとしたものである(後述の他の実施の形態における冷媒流路の半径rも同様である)。
次に、前記のような第1及び第2の冷媒流路31a,31bを有する扁平伝熱管3Aと耐熱フィン2の取付穴21との接合の一例について説明する。扁平伝熱管3Aは、その外表面に低温ロウ材4が塗布されており、図3のように耐熱フィン2に設けた取付穴21に挿入されている。そして、これら耐熱フィン2と予め低温ロウ材4が塗布された扁平伝熱管3Aは、低温150〜350度の炉中で低温ロウ材4によりロウ付けすることで、完全に接合され、一体的に固定されている。
この場合、第1及び第2の冷媒流路31a,31bの中隔の壁32の最薄肉部の肉厚t2を、第1及び第2の冷媒流路31a,31bの他の部位の壁の肉厚t1の1.5倍の肉厚とすることが望ましい。これにより、中隔の壁32のリブ機能を強化でき、扁平伝熱管3Aの耐圧強度を高めることができる。このため、伝熱管の外形を扁平化しても管内圧力による扁平伝熱管3Aの変形が発生せず、扁平伝熱管3Aと耐熱フィン2との密着性を悪化させることなく、熱交換効率を向上させることができる高能率の熱交換器を得ることができ、延いてはこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機の高効率な運転を実現することができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図、図5はその扁平伝熱管拡管後の突条の高さと熱交換率との関係を示すグラフであり、図4中、前述の実施の形態1のものに相当する部分には同一符号を付してある。なお、説明にあたっては前述の図1及び図3を参照するものとする。
本実施の形態の熱交換器すなわちフィンチューブ型熱交換器1は、扁平伝熱管3Bが、銅もしくは銅合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金などの金属材料で構成されている。また、扁平伝熱管3Bの横長の輪郭内の左右に設けた断面半円状の第1及び第2の冷媒流路31a,31bの内壁面に、周方向に所定の間隔で配置されて管軸方向にスパイラル状に延びる断面ほぼ四角形状の突条(または溝)33を設けたものである。それ以外の構成は、全て前述の実施の形態1と同一である。
本実施の形態のフィンチューブ型熱交換器において、扁平伝熱管3Bは、前述の要領により、耐熱フィン2の取付穴21に挿入され、(第1及び第2の冷媒流路31a,31bを)前述と同じ低温の炉中で耐熱フィン2と扁平伝熱管3Bを低温ロウ材で完全に接合して、一体的に固定する。
本実施の形態の扁平伝熱管3Bにおいては、基本的に拡管後の突条33の高さh(突出長)が高い程、その熱伝達率も高くなる。これは、突条33の存在により冷媒との接触面積が増大するからである。なお、突条33を溝に代えても同様に冷媒との接触面積は増大する。
しかし、図5のように拡管後の突条33の高さhが0.3mmを超えると、熱伝達率の増加量よりも圧力損失の増加量の方が多くなり、結果として、熱交換率が低下する。一方、拡管後の突条33の高さhが0.1mm未満の場合、熱伝達率が向上しない。
よって、本実施の形態における扁平伝熱管3Bの第1及び第2の冷媒流路31a,31bの拡管後の突条33の高さh(突出長)を、0.1〜0.3mmとしたものである。これにより、流路内圧力を増大させることなく、伝熱性能をより向上させることができる高能率の熱交換器を得ることができ、延いてはこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機の高効率な運転を実現することができる。
なお、突条33の断面形状は四角形状に限定されるものでなく、例えば三角形状、台形状、半円形状等、適宜選択すればよく、いずれの断面形状も採用可能である。更に、既述したように突条33でなく、溝を形成しても同等の作用、効果を奏する。
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3に係る熱交換器を示す正面図、図7はその要部である扁平伝熱管を示す断面図であり、各図中、前述の実施の形態1のものに相当する部分には同一符号を付してある。なお、説明にあたっては前述の図3を参照するものとする。
本実施の形態の熱交換器すなわちフィンチューブ型熱交換器1は、耐熱フィン2が銅合金またはアルミニウム合金などの耐熱性金属板で構成されている。また耐熱フィン2は、空気の流入方向Aと平行に、かつ図6で見て紙面直交方向に所定の間隔で複数並設されている。耐熱フィン2の上下方向には、耐熱フィン2と直交して貫通する複数の扁平伝熱管3Cが設けられている。
扁平伝熱管3Cは、銅もしくは銅合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金などの金属材料で構成されている。また扁平伝熱管3Cは、その断面の輪郭形状が、図6及び図7のように空気の流入方向Aに沿って細長くかつ外周面が左右対称の凹凸状に形成されている。そして、図7で見てこの横長の輪郭内の左右に、断面円形の第1及び第2の冷媒流路31c,31dが設けられ、軸方向に平行に延設されている。また、第1及び第2の冷媒流路31c,31dの間に中隔の壁32が形成されていて、上下の凹面が中隔の壁32により接続されている。したがって、中隔の壁32は、扁平伝熱管3Cの内圧に対する上下凹面の補強リブとして作用し、扁平伝熱管3Cが内圧によって変形するのを防止する機能を有する。
次に、前記のような第1及び第2の冷媒流路31c,31dを有する扁平伝熱管3Cと耐熱フィン2の取付穴21(図3)との接合の一例について説明する。扁平伝熱管3Cは、その外表面に低温ロウ材4が塗布されており、図3のように耐熱フィン2に設けた取付穴21に挿入されている。そして、これら耐熱フィン2と扁平伝熱管3Cは、低温150〜350度の炉中で低温ロウ材4によりロウ付けすることで、完全に接合され、一体的に固定されている。
この場合、第1及び第2の冷媒流路31c,31dの中隔の壁32の最薄肉部の肉厚t2を、第1及び第2の冷媒流路31c,31dの他の部位の壁の肉厚t1の1.5倍の肉厚とすることが望ましい。これにより、中隔の壁32のリブ機能を強化でき、扁平伝熱管3Cの耐圧強度を高めることができる。このため、伝熱管の外形を扁平化しても管内圧力による扁平伝熱管3Cの変形が発生せず、扁平伝熱管3Cと耐熱フィン2との密着性を悪化させることなく、熱交換効率を向上させることができる高能率の熱交換器を得ることができ、延いてはこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機の高効率な運転を実現することができる。
実施の形態4.
図8は本発明の実施の形態4に係る熱交換器の要部である扁平伝熱管を示す断面図であり、図中、前述の実施の形態2,3のものに相当する部分には同一符号を付してある。なお、説明にあたっては前述の図3及び図6を参照するものとする。
本実施の形態の熱交換器すなわちフィンチューブ型熱交換器1は、扁平伝熱管3Dが、銅もしくは銅合金、またはアルミニウムもしくはアルミニウム合金などの金属材料で構成されている。また、扁平伝熱管3Dは、その断面の輪郭形状が、図6及び図8のように空気の流入方向Aに沿って細長くかつ外周面が左右対称の凹凸状に形成されている。そして、図8で見てこの横長の輪郭内の左右に、断面円形の第1及び第2の冷媒流路31c,31dが設けられ、軸方向に平行に延設されている。また、第1及び第2の冷媒流路31c,31dの間に中隔の壁32が形成されていて、上下の凹面が中隔の壁32により接続されている。また、第1及び第2の冷媒流路31c,31dの内壁面に、周方向に所定の間隔で配置されて軸方向にスパイラル状に延びる断面ほぼ四角形状の突条33を設けたものである。それ以外の構成は、全て前述の実施の形態3と同一である。
次に、前記のような第1及び第2の冷媒流路31c,31dを有する扁平伝熱管3Dと耐熱フィン2の取付穴21(図3)との接合の一例について説明する。扁平伝熱管3Dは、その外表面に低温ロウ材4が塗布されており、図3のように耐熱フィン2に設けた取付穴21に挿入されている。そして、これら耐熱フィン2と扁平伝熱管3Dは、低温150〜350度の炉中で低温ロウ材4によりロウ付けすることで、完全に接合され、一体的に固定されている。
本実施の形態の扁平伝熱管3Dにおいても、基本的に拡管後の突条33の高さh(突出長)が高い程、その熱伝達率も高くなる。しかし、既述したように拡管後の突条33の高さhが0.3mmを超えると、熱伝達率の増加量よりも圧力損失の増加量の方が多くなり、結果として、熱交換率が低下する。一方、拡管後の突条33の高さhが0.1mm未満の場合、熱伝達率が向上しない。
よって、ここでも扁平伝熱管3Dの第1及び第2の冷媒流路31c,31dの拡管後の突条33の高さh(突出長)を、0.1〜0.3mmとする。これにより、流路内圧力を増大させることなく、伝熱性能をより向上させることができる高能率の熱交換器を得ることができ、延いてはこの熱交換器を用いた冷蔵庫、空気調和機の高効率な運転を実現することができる。
なお、ここでも突条33の断面形状は四角形状に限定されるものでなく、例えば三角形状、台形状、半円形状等、適宜選択すればよく、いずれの断面形状も採用可能であることは言うまでもない。更に突条33でなく、溝を形成しても同等の作用、効果を奏する。
以上説明したフィンチューブ型熱交換器1は、HC単一冷媒、またはHCを含む混合冷媒、R32、R410A、R407C、テトラフルオロプロペンと、このテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いHFC系冷媒とからなる非共沸混合冷媒または二酸化炭素等のいずれかの冷媒を使用する熱交換器として、冷蔵庫や空気調和機の蒸発器や凝縮器などに用いられる。
1 フィンチューブ型熱交換器(熱交換器)、2 耐熱フィン、3A〜3D 扁平伝熱管、21 取付穴、31a,31c 第1の冷媒流路、31b,31d 第2の冷媒流路、32 中隔の壁、33 突条。

Claims (8)

  1. 中隔の壁により画成された第1及び第2の冷媒流路を有する扁平伝熱管と、
    伝熱特性を有しかつ前記扁平伝熱管の外周に複数並設されて空気流路を形成する耐熱フィンとを備え、
    前記扁平伝熱管は、その外表面に低温ロウ材が塗布されて、その扁平形状の長手方向が空気の流入方向と平行となるように前記耐熱フィンに設けた取付穴に挿入され、これら扁平伝熱管と耐熱フィンがロウ付けされることで、接合され、一体的に固定されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記扁平伝熱管の前記第1及び第2の冷媒流路の内面には、それぞれ管軸方向にスパイラル状に延びる突条または溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記扁平伝熱管は、その扁平形状の長軸を挟む両側の外周面が平坦、又は前記中隔の壁を挟む両側の外周面が線対称の凹凸状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱交換器。
  4. 第1及び第2の冷媒流路は、半径rが1〜3mmとなるように拡径されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前記耐熱フィンの厚さを20〜40μmとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の熱交換器を用いた冷蔵庫。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の熱交換器を用いた空気調和機。
  8. 冷媒として、HC単一冷媒、またはHCを含む混合冷媒、R32、R410A、R407C、テトラフルオロプロペンとこのテトラフルオロプロペンよりも沸点の低いHFC系冷媒とを含む非共沸混合冷媒、または二酸化炭素のいずれかを用いることを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
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