JP2011099533A - ボールジョイント用ダストカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】膜部がソケット若しくはナックルと干渉する危険が無く、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる可能性の無いボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。
【解決手段】ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記大径開口部と前記小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備えたゴム状弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記膜部の前記小径開口部側に内側に窪む窪み部を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記大径開口部と前記小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備えたゴム状弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記膜部の前記小径開口部側に内側に窪む窪み部を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ボールジョイント用ダストカバーに関する。
また、本発明は、自動車懸架装置、操舵装置等に使用されるボールジョイント用ダストカバーに関する。
また、本発明は、自動車懸架装置、操舵装置等に使用されるボールジョイント用ダストカバーに関する。
従来、ボールジョイント継ぎ手部の防塵、防水を目的としてダストカバーが装着されているボールジョイントとしては、図3に記載のボールジョイント用ダストカバーが知られている。(特許文献1、2)
この種ボールジョイント用ダストカバーのシール構造は、図4及び図5に示す様に、ボールスタッド100の一端に形成された球頭部200がソケット300内に保持されている。
そして、ボールスタッド100の他端の軸部400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、ゴム状弾性材製ダストカバー600の一端大径開口部800が、ソケット300の外周面にスナップリング900により固定保持され、他端小径開口部150が軸部400に保持された構成となっている。
そして、大径開口部800と小径開口部150とを連結している膜部700全体が外側に張り出した鼓形状を呈している。
そして、ボールスタッド100の他端の軸部400は、ナックル500に締め付け固定されている。
一方、ゴム状弾性材製ダストカバー600の一端大径開口部800が、ソケット300の外周面にスナップリング900により固定保持され、他端小径開口部150が軸部400に保持された構成となっている。
そして、大径開口部800と小径開口部150とを連結している膜部700全体が外側に張り出した鼓形状を呈している。
そして、この種従来のダストカバー600は、ボールスタッド100がソケット300に対し傾斜した場合、ボールスタッド100が傾斜した側に位置する圧縮変形した膜部700の形状は、図4若しくは図5のごとく変形する。
すなわち、図4に示す変形においては、膜部700がソケット300と干渉し、膜部700が早期に摩耗損傷する問題を惹起した。
特に、ナックル500とソケット300との間隙が小さいタイプにおいて、この様な傾向が顕著であった。
すなわち、図4に示す変形においては、膜部700がソケット300と干渉し、膜部700が早期に摩耗損傷する問題を惹起した。
特に、ナックル500とソケット300との間隙が小さいタイプにおいて、この様な傾向が顕著であった。
また、図5に示す変形においては、膜部700がナックル500側に大きく変形し、膜部700がナックル500と干渉する危険が増大するだけでなく、小径開口部150が球頭部200側にずれ落ちる可能性があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、膜部がソケット若しくはナックルと干渉する危険が無く、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる可能性の無いボールジョイント用ダストカバーを提供することを目的とする。
本発明に係るボールジョイント用ダストカバーは、ボールスタッドの一端に形成された球頭部がソケット内に保持され、前記ボールスタッドの他端の軸部はナックルに締め付け固定され、一端大径開口部が前記ソケットの外周面に固定保持され、他端小径開ロ部が前記軸部に保持され、前記大径開口部と前記小径開口部とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部を備えたゴム状弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記膜部の前記小径開口部側に内側に窪む窪み部を設けたことを特徴とする。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部がソケット若しくはナックルと干渉する危険が無く、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる可能性は無い。
請求項1記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部がソケット若しくはナックルと干渉する危険が無く、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる可能性は無い。
更に、請求項2記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部全体の滑らかな変形が可能である。
更に、請求項3記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる危険性を効果的に回避出来る。
更に、請求項3記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、小径開口部が球頭部側にずれ落ちる危険性を効果的に回避出来る。
更に、請求項4記載の発明のボールジョイント用ダストカバーによれば、膜部がソケット若しくはナックルと干渉する危険性を確実に回避出来る。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1及び図2に示される様に、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーの態様は、ボールスタッド1の一端に形成された球頭部2がソケット3内に保持され、ボールスタッド1の他端の軸部4はナックル5に締め付け固定されたボールジョイントに、一端大径開口部8がスナップリング9によりソケット3の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部15が軸部4に保持され、大径開口部8と小径開口部15とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部7を備えた構成となっている。
そして、この膜部7の小径開口部15側には、内側に窪む窪み部71が形成される点を特徴としている。
図1及び図2に示される様に、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーの態様は、ボールスタッド1の一端に形成された球頭部2がソケット3内に保持され、ボールスタッド1の他端の軸部4はナックル5に締め付け固定されたボールジョイントに、一端大径開口部8がスナップリング9によりソケット3の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部15が軸部4に保持され、大径開口部8と小径開口部15とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部7を備えた構成となっている。
そして、この膜部7の小径開口部15側には、内側に窪む窪み部71が形成される点を特徴としている。
この窪み部71の断面形状は、その中心を膜部7の外側に位置する円弧により形成されている、円弧状の外周面711と円弧状の内周面712とにより区画されている。
このことにより、図2に示す様に、ボールスタッド1が傾斜した側に位置する圧縮変形した膜部7の形状は、ソケット3の軸中心に対して略直角に張り出す形に変形するため、膜部7が、ソケット3若しくはナックル5と干渉する危険性を確実に回避出来る。
このことにより、図2に示す様に、ボールスタッド1が傾斜した側に位置する圧縮変形した膜部7の形状は、ソケット3の軸中心に対して略直角に張り出す形に変形するため、膜部7が、ソケット3若しくはナックル5と干渉する危険性を確実に回避出来る。
また、円弧状の外周面711と円弧状の内周面712とは、小径開口部15から連続する形で形成されている。
このことにより、図5に示す従来技術の様に、膜部700が、小径開口部150と膜部700との連結部近傍で大きく変形し、膜部700がナックル500と干渉する危険性を、より確実に回避できる。
このことにより、図5に示す従来技術の様に、膜部700が、小径開口部150と膜部700との連結部近傍で大きく変形し、膜部700がナックル500と干渉する危険性を、より確実に回避できる。
また、小径開口部15には、金属補強環151が埋設されている。
この金属補強環151は、小径開口部15に剛性を与え、ソケット3に対するボールスタッド1の傾斜角度が大きい場合(揺動角度が大きい場合)においても、小径開口部15の過大な変形を阻止している。
また、小径開口部15の内周面には、軸部15外周面と弾性接触しているシールリップ152が形成されている。
このシールリップ152により、ダストカバー6内のグリースが外部に漏洩することを阻止している。
この金属補強環151は、小径開口部15に剛性を与え、ソケット3に対するボールスタッド1の傾斜角度が大きい場合(揺動角度が大きい場合)においても、小径開口部15の過大な変形を阻止している。
また、小径開口部15の内周面には、軸部15外周面と弾性接触しているシールリップ152が形成されている。
このシールリップ152により、ダストカバー6内のグリースが外部に漏洩することを阻止している。
更に、小径開口部15の上端面には、ナックル5の下端面と弾性接触しているダストシール153が形成されている。
このダストシール153の存在により、水や土砂がダストカバー6内に侵入することを阻止できる。
また、ダストカバー6は、各種のゴム状弾性材により成形されている。
このダストシール153の存在により、水や土砂がダストカバー6内に侵入することを阻止できる。
また、ダストカバー6は、各種のゴム状弾性材により成形されている。
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
自動車の懸架装置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントに使用できる。
1 ボールスタッド
2 球頭部
3 ソケット
4 軸部
5 ナックル
6 ダストカバー
7 膜部
8 大径開口部
15 小径開口部
71 窪み部
711外周面
712内周面
2 球頭部
3 ソケット
4 軸部
5 ナックル
6 ダストカバー
7 膜部
8 大径開口部
15 小径開口部
71 窪み部
711外周面
712内周面
Claims (4)
- ボールスタッド(1)の一端に形成された球頭部(2)がソケット(3)内に保持され、
前記ボールスタッド(1)の他端の軸部(4)はナックル(5)に締め付け固定され、一
端大径開口部(8)が前記ソケット(3)の外周面に固定保持され、他端小径開ロ部(15)が前記軸部(4)に保持され、前記大径開口部(8)と前記小径開口部(15)とを連結している外側に張り出した略鼓形状の膜部(7)を備えたゴム状弾性材製ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記膜部(7)の前記小径開口部(15)側に内側に窪む窪み部(71)を設けたことを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。 - 前記窪み部(71)の断面形状が、その中心を前記膜部(7)の外側に位置する円弧により形成されている、円弧状の外周面(711)と円弧状の内周面(712)とにより区画されていることを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。
- 前記円弧状の外周面(711)と前記円弧状の内周面(712)とが、前記小径開口部(15)から連続する形で形成されていることを特徴とする請求項2記載のボールジョイント用ダストカバー。
- 前記ボールスタッド(1)が傾斜した側に位置する圧縮変形した膜部(7)の形状が、前記ソケット(3)の軸中心に対して略直角に張り出す形に変形することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールジョイント用ダストカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009255906A JP2011099533A (ja) | 2009-11-09 | 2009-11-09 | ボールジョイント用ダストカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009255906A JP2011099533A (ja) | 2009-11-09 | 2009-11-09 | ボールジョイント用ダストカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011099533A true JP2011099533A (ja) | 2011-05-19 |
Family
ID=44190875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009255906A Withdrawn JP2011099533A (ja) | 2009-11-09 | 2009-11-09 | ボールジョイント用ダストカバー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2011099533A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016027590A1 (ja) * | 2014-08-21 | 2016-02-25 | Nok株式会社 | ダストカバー |
-
2009
- 2009-11-09 JP JP2009255906A patent/JP2011099533A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016027590A1 (ja) * | 2014-08-21 | 2016-02-25 | Nok株式会社 | ダストカバー |
US10527088B2 (en) | 2014-08-21 | 2020-01-07 | Nok Corporation | Dust cover |
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Legal Events
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