JP2011095320A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップ圧付与機構への電力供給が突然遮断された場合にもニップ圧接状態が解除可能な定着装置及び該定着装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】ニップ圧付与機構部30が加圧ローラ13を定着ローラ11に所定のニップ圧で当接させて保持した状態で、駆動機構への電力供給が遮断されると、ニップ部における定着ローラ11の加圧ローラ13への反発力(5)、加圧ローラ13の自重(6)、第2加圧アーム33の自重(7)、弾性体34の反発力(8)の少なくともいずれかの力が、加圧ローラ13が定着ローラ11から離脱する方向に移動するように第1加圧アーム32を押し戻して、前記所定のニップ圧が解除される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ニップ圧付与機構部を有する定着装置、及び該定着装置を備える複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関するものである。
電子複写機やレーザプリンター等の画像形成装置においては、電子写真方式を用いて感光体ドラム等の画像担持体にトナー画像を形成し、該トナー画像を用紙に転写し、そのトナー画像を担持する用紙を定着装置を通して定着してコピーを作成する手段を用いている。
前記定着装置としては、一般の熱ローラ方式又はベルト方式の熱定着装置が用いられている。すなわち、熱ローラ方式は、加熱源を設けた定着ローラと加圧ローラとを所定の圧力(ニップ圧)で当接させてニップ部を形成するものであり、ベルト方式は、例えば定着ローラ、加熱ローラを含む複数のローラに張架した定着ベルトを挟んで定着ローラと加圧ローラを所定のニップ圧で当接させてニップ部を形成するものである。いずれの方式においても、前記ニップ部にトナー画像を担持する用紙を通過させて、ニップ部より熱と圧力を加えてトナー画像を定着することを行う。
ここで、定着ローラや加圧ローラには表層に弾性体層が形成されており、該定着ローラと加圧ローラを静止状態で当接させたまま、そのニップ圧力を長期間保持するようにしていると、定着ローラ及び加圧ローラの弾性体層に永久変形が生じてしまい、ニップ圧力が開放されても前記弾性体層の変形が元に戻らず、以降の定着処理においてニップ部で騒音や画質品質の低下が発生する問題が発生した。
この対策として、画像形成時以外の時でも定着ローラ及び加圧ローラを定期的に回転させる手法があるが、この手法では装置の電源が切れている場合は不可能であった。
また、定着ローラに加圧ローラを圧接するための圧力を付与する加圧手段と、前記加圧手段の加圧力に抗して定着ローラに対する加圧ローラの圧接状態を解除する加圧解除手段を持つニップ圧付与機構の構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、前記定着装置において、フレームに支持される加熱ローラに対して、加圧ローラアームに支持される加圧ローラを、スプリングを用いて押圧するニップ圧付与機構を備える構成が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。このとき、ニップ圧付与機構における加圧ローラアームとカム装置により揺動される揺動レバーとの間に、接続レバー部材とスプリングとを配置し、カム装置によりニップ圧力を設定する際に、カム変位量はスプリングを介して伝わる構成としている。また、ニップ圧を解除する場合には、スプリングの張力を開放する状態で、加圧ローラを離間させるようにしている(加圧解除手段)。
また、画像形成装置によって作像、転写された未定着画像を転写紙に定着する際、転写紙の種類、サイズなどの条件により予め定められた多段階の加圧ローラと定着ローラとの加圧力設定値のうち最適なものを選択し加圧力を変更する手段として、駆動装置の動作量に応じて加圧力を変化させる加圧力調節装置と、加圧力が基準となる所定の値にあることを検知する検知装置と、駆動装置の動作量を任意に設定可能な制御装置とを有する定着装置で、且つ転写紙の通紙が行われていない時には基準位置まで加圧力を戻すニップ圧付与機構の構成が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、前記画像形成装置において、通常の制御、例えば装置操作及び印刷制御により一定時間、印刷停止する場合は加圧解除手段を制御することで圧接状態を解除することが可能であるが、停電による電源遮断や緊急電源遮断時等のニップ圧付与機構への電力供給が突然遮断された場合には、前記加圧解除手段を作動させる制御が不可能であり、ニップ圧接状態が解除されないために、依然として定着ローラ及び加圧ローラの弾性体層に永久変形が生じ、その後ニップ圧力が開放されても弾性体層の変形が元に戻らず、ニップ部で騒音や画像品質の低下の問題が発生した。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、ニップ圧付与機構への電力供給が突然遮断された場合にもニップ圧接状態が解除可能な定着装置、及び該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 回動可能に設けられる定着部材(定着ローラ11,12R)と、前記定着部材に当接しニップ部(定着ニップ部N)を形成する加圧部材(加圧ローラ13)と、前記加圧部材を前記定着部材との当接方向及び離脱方向への移動可能に支持する支持部材(第2加圧アーム33)、前記支持部材に対して押圧可能に弾性体(弾性体34)を介して連結される駆動部材(第1加圧アーム32)、電力供給を受けて駆動しかつ駆動後の停止位置を保持するアクチュエータ(アクチュエータ36)、前記アクチュエータの駆動を前記駆動部材に伝達する駆動伝達機構(駆動伝達機構31b)を有し、電力供給を受けた前記アクチュエータの駆動を前記駆動伝達機構を介して前記駆動部材に伝達することにより前記支持部材を押圧して前記支持部材を前記加圧部材とともに移動させ、前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持するニップ圧付与機構部(ニップ圧付与機構部30)と、を備え、前記ニップ圧付与機構部が前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持した状態で、前記アクチュエータへの電力供給が遮断されると、前記ニップ部における前記定着部材の前記加圧部材への反発力((5))、前記加圧部材の自重((6))、前記支持部材の自重((7))、前記弾性体の反発力((8))の少なくともいずれかの力が、前記加圧部材が前記定着部材から離脱する方向に移動するように前記駆動部材を押し戻して、前記所定のニップ圧が解除されることを特徴とする定着装置(定着装置100、図2,図3,図5,図7)。
〔2〕 前記駆動伝達機構は、前記駆動部材を支持するカム(加圧カム31c)を有し、該カムを前記アクチュエータの駆動力で回転させ、該アクチュエータの駆動を前記カムの支持位置の変化として前記駆動部材に伝達する構成であることを特徴する前記〔1〕に記載の定着装置。
〔3〕 前記ニップ圧付与機構部が前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持した状態のとき、前記カムはカム上死点を除く位置で前記駆動部材を支持していることを特徴とする前記〔2〕に記載の定着装置。
〔4〕 前記駆動伝達機構は、前記アクチュエータと前記カムの間に、前記アクチュエータへの電力供給時に前記アクチュエータの駆動を前記カムに伝達し、前記アクチュエータへの電力供給が遮断されると前記アクチュエータから前記カムへの駆動伝達を遮断する電磁クラッチ(電磁クラッチ31d)を備えることを特徴とする前記〔2〕または〔3〕に記載の定着装置。
〔5〕 前記アクチュエータは、ステッピングモータであることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の定着装置。
〔6〕 前記ニップ圧付与機構部は、前記カムのカム位相を制御することにより前記支持部材の移動量を調整して、前記ニップ圧を調整することを特徴とする前記〔2〕〜〔5〕のいずれかに記載の定着装置。
〔7〕 前記ニップ圧付与機構部は、前記弾性体の変形量または前記ニップ部における定着部材の変形量が所定量一定となるように前記カムのカム位相を制御して、前記ニップ圧を調整することを特徴とする前記〔6〕に記載の定着装置。
〔8〕 前記ニップ圧付与機構部は、通紙する記録媒体の種類またはサイズを切替えるとき、当該定着装置のウォームアップ時とそれ以外の時の間、記録媒体のニップ部への進入前と進入時の間、記録媒体のニップ部への進入時と該記録媒体後端のニップ部からの通過後の間、記録媒体のニップ部への進入前と該記録媒体後端のニップ部からの通過後の間、の少なくともいずれかで、前記ニップ圧を調整することを特徴とする前記〔6〕または〔7〕に記載の定着装置。
〔9〕 前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置(画像形成装置200、図6)。
本発明の定着装置によれば、前述したようなニップ圧力を設定するニップ圧付与機構部を備えているので、これにより停電による電源遮断や緊急電源遮断時等のニップ圧付与機構部への電力供給が突然遮断された場合でも、ニップ部における前記定着部材の前記加圧部材への反発力、前記加圧部材の自重、前記支持部材の自重、前記弾性体の反発力の少なくともいずれかの力が、前記加圧部材が前記定着部材から離脱する方向に移動するように前記駆動部材を押し戻して、自動的にニップ圧が解除され、定着部材、加圧部材の表層が変形してしまうことを防ぐことができる。
本発明に係る定着装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置におけるニップ圧付与機構部の構成を示す概略図である。 図2のニップ圧付与機構部におけるアクチュエータ及び動力伝達機構の構成を示す概略図である。 図2のニップ圧付与機構部における加圧の様子を示す概略図である。 図2のニップ圧付与機構部におけるアクチュエータへの電力供給遮断時の脱圧の状態を示す概略図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例を示す断面図である。
以下に、本発明に係る定着装置について説明する。
図1は、本発明に係る定着装置の一実施の形態における構成を示す断面図である。
図1に示すように、本発明に係る定着装置100は、定着カバー100cの内部に、定着部材である定着ローラ11と、定着ローラ11及び加熱ローラ14を含む複数のローラに一定のテンションで架け渡された定着ベルト12と、前記定着ローラ11に定着ベルト12を介して下側で回動可能に圧接し定着ニップ部(単にニップ部ともいう)Nを形成する加圧部材である加圧ローラ13と、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が定着ベルト12に近接して配置され定着ベルト12へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16aと、前記定着ニップ部Nのシート排出側であって先端が加圧ローラ13に当接して配置され加圧ローラ13へのシートPの巻き付きを防止する分離爪16bと、クリーニングウェブを押し付けて定着ベルト12のクリーニングを行うクリーニング機構17と、を備える。また、定着ベルト12表層にシートPの剥離性を向上させるためのオイルを塗布するオイル塗布装置21と、加圧ローラ13表層にシートPの剥離性を向上させるためのオイルを塗布するオイル塗布装置22を備える。
ここで、定着ローラ11は、金属の芯金ローラ表層にシリコンゴム層を有したものである。該シリコンゴム層は、ソリッドゴムからなるものとしてもよいが、ウォームアップ時間短縮のため、定着ベルト12の熱を吸収しにくいように、発泡(スポンジ状)のシリコンゴムを用いることが好ましい。
また定着ベルト12は、無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性体層を形成した2層構造となっている。
また、加熱ローラ14は、アルミ又は鉄の中空ローラで内部にハロゲンヒータなどのヒータ14hからなる熱源を有している。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、加熱ローラ14の中空ローラの肉厚部分には複数の中空のパイプがその長手方向が加熱ローラ14の幅方向とされ、加熱ローラ14の円周方向に均等に埋め込まれたヒートパイプ14aを有する。ヒートパイプ14aにより、ヒータ14hからローラ表面への熱伝達が改善され、定着ベルト12が速く均一に加熱されるようになる。
加圧ローラ13は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性体層が設けられた円筒形状のローラである。定着の際など必要なときに、加圧ローラ13は、内部に配置されたヒータ13hの発熱により所定の温度まで加熱される。
定着装置100の駆動の際には、例えば加圧ローラ13が外部から入力される駆動力によって駆動されて図中反時計回り方向に回転する。これに伴って、定着ローラ11が図中時計回り方向につれ回りされる結果、定着ベルト12がテンションローラ15の押圧により適切なテンションが付与された状態でシートPを排出する方向(図1では時計回り方向)に回転する。また、定着の際には、定着ベルト12は、加熱ローラ14内部に配置されたヒータ14hの発熱によりサーミスタ(不図示)で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。なお、本発明では、定着ベルト12を介して定着部材(定着ローラ11)と加圧部材(加圧ローラ13)が間接的に当接する形態を示したが、これに限定されるものではなく、定着部材(定着ローラ11)と加圧部材(加圧ローラ13)が直接当接する形態としてもよい。
また、加圧ローラ13は、ニップ圧付与機構部30により、定着ベルト12を介して定着ローラ11に当接しての加圧状態及び離間しての脱圧状態の切替が可能となっている。
図2,図3に、本発明の要部をなすニップ圧付与機構部30の詳細構成を示す。図2はニップ圧付与機構部30を加圧ローラ13のローラ軸方向の一方の側面から見た図、図3は定着装置100上方から見たアクチュエータ及び駆動伝達機構の構成図である。
ニップ圧付与機構部30は、前記加圧部材(加圧ローラ13)を前記定着部材(定着ローラ11)との当接方向及び離脱方向への移動可能に支持する支持部材(第2加圧アーム33)、前記支持部材に対して押圧可能に弾性体(弾性体34)を介して連結される駆動部材(第1加圧アーム32)、電力供給を受けて駆動しかつ駆動後の停止位置を保持するアクチュエータ(アクチュエータ36)、前記アクチュエータの駆動を前記駆動部材に伝達する駆動伝達機構(駆動伝達機構31b)を有し、電力供給を受けた前記アクチュエータの駆動を前記駆動伝達機構を介して前記駆動部材に伝達することにより前記支持部材を押圧して前記支持部材を前記加圧部材とともに移動させ、前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持するものである。
ここで、図2に示すように、ニップ圧付与機構部30は、駆動部材である第1加圧アーム32と、支持部材である第2加圧アーム33と、第1加圧アーム32及び第2加圧アーム33のそれぞれの一方の端部間で固定されたスプリングばねである弾性体34と、定着装置100のフレームに固定され、第1加圧アーム32及び第2加圧アーム33のそれぞれの他方の端部を支持し、該第1加圧アーム32及び第2加圧アーム33の回転(旋回)の支点となる支持軸35と、を有する。また、弾性体34の第2加圧アーム33側の端部にはネジ及びロックナットで構成された加圧調整手段34aが設けられている。
また、ニップ圧付与機構部30は、第1加圧アーム32を支持しつつ前記アクチュエータの駆動力により回転する加圧カム31cを有する。また、第1加圧アーム32の加圧カム31cが支持する箇所には、カム従動側コロであるカムフォロア32aが実装されている。これにより、アクチュエータの駆動が加圧カム31cの支持位置の変化として第1アーム32に伝達される構成となっている。
なお、前述した加圧カム31c、第1加圧アーム32、第2加圧アーム33、弾性体34、支持軸35は、加圧ローラ13のローラ軸方向の両端側それぞれに設けられ、加圧ローラ13のローラ軸両端に作用する一対のカム装置の構成となっている。また、一対の加圧カム31cは、カム駆動軸31jで連結されており、該カム駆動軸31jの回転駆動により連動して回転する。
また、図3に示すように、ニップ圧付与機構部30は、駆動機構として、電力供給を受けて駆動しかつ駆動後の停止位置を保持する機能を有するアクチュエータ36と、アクチュエータ36の駆動トルクを拡大するための減速機構31aと、アクチュエータ36の駆動を減速機構31aに伝達する電磁クラッチ31dと、アクチュエータ36(減速機構31a)の回転駆動をカム駆動軸31jに伝達するギアである駆動伝達機構31bと、を備えている。アクチュエータ36は、所望の回転角度に回転駆動させることが可能なステッピングモータであることが好ましい。
なお、カム駆動軸31jに円盤状のエンコーダ37が取りつけられており、エンコーダ37の回転位置を光学センサ38で読み取ることにより、加圧カム31cの位相(カム位相)を検出しニップ加圧状態とニップ解除状態を検出することができる。これにより、光学センサ38で読み取られる加圧カム31cの位相位置に基づいて、カム装置を駆動するアクチュエータ36をニップ加圧状態とニップ解除状態の間の任意の位置に停止させることが可能である。
ここで、ニップ圧付与機構部30により、加圧ローラ13を定着ローラ11側へ移動させて加圧すること(ニップ圧付与)、及び定着ローラ11から引き離す方向に移動させて脱圧すること(ニップ解除)は、以下のようにして行われる。図4を参照して説明する。
(加圧動作)
まず、アクチュエータ36に電力が供給されて、アクチュエータ36が回転駆動し、この駆動力が駆動伝達機構31bを介してカム駆動軸31jに伝えられ、カム駆動軸31jが回転することにより加圧カム31cが図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該加圧カム31cが第1加圧アーム32のカムフォロア32aを押し上げる(図4の(1)部分の矢印方向)。
第1加圧アーム32のカムフォロア32aが押されると、第1加圧アーム32は支持軸35を中心軸として回転する(図4では反時計回り方向)。すると、第1加圧アーム32の支持軸35とは反対側の端部に固定されている弾性体34もともに回転し、該弾性体34が一定の圧力で第2加圧アーム33(図4中斜線部分)の端部を押し上げる(図4の(2)部分の矢印方向)。
つぎに、第2加圧アーム33の弾性体34側の端部が押し上げられると、該第2加圧アーム33は支持軸35を中心軸として回転する(図4では反時計回り方向)。
ついで、第2加圧アーム33の弾性体34側の端部と支持軸35の中間にある加圧部33aが加圧ローラ13のローラ軸13jに当接し、定着ローラ11方向に押すように作用する(図4の(3)部分の矢印方向)。
最後に、第2加圧アーム33の加圧部33aがローラ軸13jを定着ローラ11方向に押して移動する途中で、加圧ローラ13が定着ベルト12を介して定着ローラ11に当接し、弾性体34の弾性力に基づいた一定の圧力で加圧する状態となり定着ニップ部Nを形成する(図4の(4)部分の矢印方向)。このとき、弾性体34の力が加圧ローラ13と定着ローラ11との間の反力にバランスした状態で、該弾性体34は撓むようになり、第2加圧アーム33の回転に伴って加圧カム31cが上死点に達した位置で、両ローラ間でのニップ圧は最大となる。すなわち、加圧カム31cの上死点で第1加圧アーム32を押し上げる状態では、第1加圧アーム32と第2加圧アーム33との間に配置した弾性体34の力により、第2加圧アーム33を上に向けて付勢し、加圧ローラ13を定着ローラ11に向けて押圧し、最大ニップ圧で定着ニップ部Nを形成する。
なお、定着装置100の操作側、駆動(反操作)側でのニップ圧の加圧力バランスは加圧調整手段34aを調整することで調整可能である。また、ニップ圧力設定時にカム装置で第2加圧アーム33を最大限押し上げた状態においてニップ圧力が不足している場合は加圧調整手段34aを再設定することにより補うことができる。
このように、定着装置100が駆動するときにはニップ圧付与機構部30により加圧ローラ13の定着ローラ11への押し当てが一定の圧力で行われる。また、この加圧状態は、アクチュエータ36に電力が供給されている限り保持される。
(脱圧動作)
まず、アクチュエータ36からの駆動力により加圧カム31cを前記加圧状態のときの角度位置からさらに一定の回転角だけ回転させると、該加圧カム31cが第1加圧アーム32のカムフォロア32aを押し上げることが解除される(図4の(1)部分の矢印とは反対方向)。
第1加圧アーム32の押し上げが解除されると、定着ニップ部N−加圧部33a−弾性体34を経由した反発力を伴って第1加圧アーム32は支持軸35を中心軸として加圧の場合とは反対方向に回転する(図4では時計回り方向)とともに、弾性体34の弾性力が解放される。ついで、第1加圧アーム32の支持軸35とは反対側の端部に固定されている弾性体34とともに第2加圧アーム33の端部も加圧の場合とは反対方向に引張られる(図4の(2)部分の矢印とは反対方向)。また、加圧ローラ13及び第2加圧アーム33の自重が第2加圧アーム33の端部に対して加圧の場合とは反対方向に押すように作用する。
つぎに、第2加圧アーム33の弾性体34側の端部が引き下げられる方向に力が作用すると、該第2加圧アーム33は支持軸35を中心軸として加圧の場合とは反対方向に回転する(図4では時計回り方向)。
ついで、第2加圧アーム33の弾性部材34側の端部と支持軸35の中間にある加圧部33aが加圧の場合とは反対方向に回転するので加圧ローラ13のローラ軸13jから離れる方向に移動する(図2の(3)部分の矢印とは反対方向)。
これにより、加圧ローラ13が押圧されることが解除されるので、加圧ローラ13は定着ローラ11から離間する方向に移動し、定着ニップ部Nの形成は解消されて脱圧状態となる(図4の(4)部分の矢印とは逆方向)。
このように、定着装置100の駆動が停止するときなどにはニップ圧付与機構部30により加圧ローラ13の定着ローラ11への押し当てが解除されて、定着ベルト12から離間する(脱圧状態)。
なお、弾性体34の弾性力は、ニップ圧を付与するときのみ大きく発揮され、ニップ解除に際しては弾性体34の弾性力も解除されるようになる。また、弾性体34への荷重を増加させることなくニップ圧を解除することが可能であり、脱圧動作としてカム装置をアクチュエータ36で駆動する際に回転トルクが小さくてすむため小型のアクチュエータ36を使用することができる。
以上のように、ニップ圧を付与する際に、弾性体34に最大の張力を発揮させることが可能であるとともに、ニップ圧付与機構部30として大きな駆動力を設定する必要がなく、その駆動機構の小型化を図ることができる。さらに、このような駆動機構を用いることにより、弾性体34やその他の作動部材(第1加圧アーム32、第2加圧アーム33)への荷重が小さいため、部品強度を大きくする必要がなく軽量化を図ることができる。また、経時変化が大きく生じることがなく、弾性体34の伸びや、第1加圧アーム32、第2加圧アーム33等の変形、支持部のガタ等の発生を防止し、装置の耐久性を向上させることができる。
ここで、定着装置100では、ニップ圧付与機構部30が加圧ローラ13を定着ローラ11に所定のニップ圧で当接させて保持した状態で、アクチュエータ36への電力供給が遮断された場合、図5に示すように、定着ニップ部Nにおける定着ローラ11の加圧ローラ13への反発力(図5の(5))、加圧ローラ13の自重(図5の(6))、第2加圧アーム33の自重(図5の(7))、弾性体34の反発力(図5の(8))の少なくともいずれかの力が、加圧ローラ13が定着ローラ11から離脱する方向に移動するように第1加圧アーム32を押し戻して、自動的に前記所定のニップ圧が解除されるようになる。
すなわち、前述した加圧動作により所定のニップ圧が付与されている状態では、定着ニップ部Nにおける定着ローラ11の加圧ローラ13への反発力、加圧ローラ13の自重、第2加圧アーム33の自重、弾性体34の反発力が第1加圧アーム32を押し戻し、加圧カム31cを逆回転させる回転トルクとして作用しているが、電力が供給されている通常状態ではアクチュエータ36は駆動保持力を有しており、この力により加圧カム31cは前記回転トルクに抗して固定され第1加圧アーム32はその位置で保持された状態にある。しかしながら、停電による電源遮断や緊急電源遮断等の電力供給が遮断された場合にはアクチュエータ36の駆動保持力が消失するため、加圧カム31cに付与されていた前記回転トルクにより該加圧カム31cが回転して(図5中の矢印方向)、アクチュエータ36の駆動力なしに前述した脱圧動作が実行されるようになり、前記所定のニップ圧が解除されるようになる。
このように、事前にアクチュエータ36の駆動による脱圧動作の制御を行うことができない印刷動作中の停電や緊急電源遮断時においても、外部から個別に駆動を与えることなく自動でニップ解除することが可能となり、定着ローラ11及び加圧ローラ13の永久変形を防止することができる。
なお、このとき、ニップ圧付与機構部30が加圧ローラ13を定着ローラ11に所定のニップ圧で当接させて保持した状態のとき、加圧カム31cはカム上死点を除く位置で第1加圧アーム32を支持していることが好ましい。カム上死点を除く位置で加圧カム31cが停止してニップ圧を付与する状態とすることにより、定着ニップ部Nにおける定着ローラ11の加圧ローラ13への反発力、加圧ローラ13の自重、第2加圧アーム33の自重、弾性体34の反発力が加圧カム31cに回転トルクとして作用し易くなるためである。また、カム上死点を除く位置で加圧カム31cを停止させるには、エンコーダ37、光学センサ38によるカム位相検知を利用するとよい。
ところで、前述したように緊急電源遮断等の電力供給が遮断された場合でも、ステッピングモータなどのアクチュエータ36には一般的に微小ながら保持力を発生している。またさらに、アクチュエータ36の駆動トルクを拡大するための減速機構31aを備えていると、電源遮断時に発生する保持力が増大されるようになる。この保持力に対する加圧カム31cに作用する前記回転トルクが同じかより小さい場合には、加圧カム31cが回転せず、前述したような自動的な脱圧動作が実行されないようになる。
これを防ぐ為に、アクチュエータ36と加圧カム31cの間、例えば減速機構31aの入力側に、アクチュエータ36への電力供給時にアクチュエータ36の駆動を加圧カム31cに伝達し、アクチュエータ36への電力供給が遮断されるとアクチュエータ36から加圧カム31cへの駆動伝達を遮断する電磁クラッチ31dを備えることが好ましい。これにより、緊急電源遮断時等の電力供給が遮断された場合には電磁クラッチ31dによりアクチュエータ36からの駆動経路が切り離され、アクチュエータ36の保持力は加圧カム31c側に伝達されないようになり、加圧カム31cに作用する前記回転トルクにより確実に加圧カム31cが回転して前述したような自動的な脱圧動作が実行されるようになる。
また、ニップ圧付与機構部30は、加圧カム31cのカム位相を制御することにより第1加圧アーム32引いては第2加圧アーム33の移動量を調整して、前記ニップ圧を調整することが可能である。
ニップ圧付与機構30は、加圧カム31cを使用しており、該加圧カム31cのカム位相の変化に伴い連続的に定着ニップ部Nにおけるニップ圧が変化する機構となっている。そこで、カム駆動軸31jに取りつけられたエンコーダ37と該エンコーダ37の回転位置を検出する光学センサ38を用いて、加圧カム31cのカム位相とニップ圧の関係を予め記録しておき、その関係に基づいて加圧カム31cを目標のカム位相位置に駆動させることで任意のニップ圧を設定することができる。このとき、ニップ圧付与機構部30は、弾性体34の変形量または定着ニップ部Nにおける定着ローラ11の変形量が所定量一定となるように加圧カム31cのカム位相を制御して、ニップ圧を調整するとよい。
ここで、ニップ圧付与機構部30は、通紙する記録媒体(シートP)の種類またはサイズを切替えるときに、加圧カム31cのカム位相を制御して前記ニップ圧を調整することが好ましい。これにより、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)やサイズの記録媒体・画像への対応が可能となる。また、このとき市場での想定紙種、サイズから求められるニップ幅(加圧力)を決定し、それに応じたニップ圧を自動で設定出来るようにするとよい。
また、近年シートPとして特にフィルムコ−ト紙等の両面に画像形成を行うときに、トナーブリスタが発生する不具合がある。トナーブリスタとは、塗工紙上にトナー画像が形成されている場合に起こるものであり、トナーとトナーの隙間、トナーと記録媒体の隙間の空気(および水分)が定着される際に膨張し、塗工された紙側は通気性が悪いためこの熱膨張した気体の逃げ場がなくなり、その結果、トナー層内に気泡が発生し、定着画像が乱れるという現象である。この不具合は、加圧ロ−ラの温度上昇が要因の1つであることから、通紙時以外は、加圧ロ−ラの加圧力(ニップ幅)を低減する方向の対応が求められている。
そこで、ニップ圧付与機構部30において、当該定着装置100のウォームアップ時とそれ以外の時の間、記録媒体の定着ニップ部Nへの進入前と進入時の間、記録媒体の定着ニップ部Nへの進入時と該記録媒体後端の定着ニップ部Nからの通過後の間、記録媒体の定着ニップ部Nへの進入前と該記録媒体後端の定着ニップ部Nからの通過後の間、の少なくともいずれかのタイミングで、加圧カム31cのカム位相を制御して前記ニップ圧を調整することが好ましい。詳しくは、加圧ローラ13の温度上昇を抑制するようにニップ圧の調整を行うことが好ましく、例えば通紙直前、通紙中、通紙直後に加圧ローラ13の加圧力(ニップ圧)を変更することが好ましく、特に通紙時のみ加圧ローラ13の加圧力(ニップ圧)を上げるとよい。これにより、加圧ローラ13の温度上昇が抑制されるので、トナーブリスタ等の画像不良を防止することが可能となる。
次に、本発明に係る画像形成装置について説明する。
図6に、本発明に係る画像形成装置であるタンデム型のカラー複写機の構成を示す。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに本発明の定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写ベルト210が配置されており、該転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する光書き込み装置201、帯電装置202Y,202M,202C,202K、現像装置203Y,203M,203C,203K、1次転写装置204Y,204M,204C,204K及びクリーニング装置が配置されている。また、各現像装置203Y,203M,203C,203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ211に対向する位置に転写ローラ212が設けられている。また、転写ローラ212から定着装置100までのシートPの搬送経路は横パスとなっている。
なお、定着装置100に付帯して、定着装置100で使用されたシートPの離型性改善のためのオイルを回収するオイルタンク251、オイルタンク251内のオイルを再度定着装置100に供給するオイルポンプ252などのオイル循環機構を備えている。
給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ220内のシートPを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置204Yにより転写ベルト210上に1次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に1次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト12と加圧ローラ13との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる。
また、定着ベルト12,加圧ローラ13にはオイル塗布装置21,22によりそれぞれ適当量のオイルが塗布されており、また必要に応じて定着ニップ部Nの出側に配置された分離爪16a,16bが機能することから、シートPは定着ベルト12,加圧ローラ13に巻き付くことなく定着ニップ部Nの出側に排出される。
ついで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。
以上のように、本発明に係る定着装置100を有する画像形成装置により、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)やサイズの記録媒体・画像への対応が可能となる。また、停電による電源遮断や緊急電源遮断時等の場合でも、本発明に係る定着装置100における定着ローラ11と加圧ローラ13の圧接状態は自動的に解除され、お互いのローラ表層が変形してしまうことを防ぐことができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、図1の定着装置100に代えて、ローラ同士が当接して定着ニップ部Nを形成する定着装置を用いてもよい。
図7は、本発明の定着装置における加圧部材、定着部材の別の構成例を示す断面図である。この定着装置100は、図1の定着装置100おける定着ベルト方式のものから、定着ローラ12Rと加圧ローラ13が直接当接してニップ部Nを形成する熱ローラ方式の構成となっている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱されるようになっている。この定着装置100においても、ニップ圧付与機構部30により、図1の定着装置100と同様の効果を得ることができる。
11,12R 定着ローラ
12 定着ベルト
12h,13h,14h ヒータ
13 加圧ローラ
13j ローラ軸
14 加熱ローラ
14a ヒートパイプ
15 テンションローラ
16a,16b 分離爪
17 クリーニング機構
21,22 オイル塗布装置
30 ニップ圧付与機構部(加圧脱圧手段)
31a 減速機構
31b 駆動伝達機構
31c 加圧カム
31d 電磁クラッチ
31j カム駆動軸
32 第1加圧アーム
32a カムフォロア
33 第2加圧アーム
33a 加圧部
34 弾性体
34a 加圧調整手段
35 支持軸
36 アクチュエータ
37 エンコーダ
38 光学センサ
100 定着装置
100c 定着カバー
200 画像形成装置
200A 画像形成部
200B 給紙部
201 光書込み装置
202Y,202C,202M,202K 帯電装置
203Y,203M,203C,203K 現像装置
204Y,204M,204C,204K 1次転写装置
205Y,205C,205M,205K 感光体
210 転写ベルト
211 従動ローラ
212 転写ローラ
215 スタッカ
220 給紙トレイ
251 オイルタンク
252 オイルポンプ
P シート(記録媒体)
T トナー
特開平11−125985号公報 特開平5−173446号公報 特開2002−202684号公報

Claims (9)

  1. 回動可能に設けられる定着部材と、
    前記定着部材に当接しニップ部を形成する加圧部材と、
    前記加圧部材を前記定着部材との当接方向及び離脱方向への移動可能に支持する支持部材、前記支持部材に対して押圧可能に弾性体を介して連結される駆動部材、電力供給を受けて駆動しかつ駆動後の停止位置を保持するアクチュエータ、前記アクチュエータの駆動を前記駆動部材に伝達する駆動伝達機構を有し、電力供給を受けた前記アクチュエータの駆動を前記駆動伝達機構を介して前記駆動部材に伝達することにより前記支持部材を押圧して前記支持部材を前記加圧部材とともに移動させ、前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持するニップ圧付与機構部と、
    を備え、
    前記ニップ圧付与機構部が前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持した状態で、前記アクチュエータへの電力供給が遮断されると、前記ニップ部における前記定着部材の前記加圧部材への反発力、前記加圧部材の自重、前記支持部材の自重、前記弾性体の反発力の少なくともいずれかの力が、前記加圧部材が前記定着部材から離脱する方向に移動するように前記駆動部材を押し戻して、前記所定のニップ圧が解除されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記駆動伝達機構は、前記駆動部材を支持するカムを有し、該カムを前記アクチュエータの駆動力で回転させ、該アクチュエータの駆動を前記カムの支持位置の変化として前記駆動部材に伝達する構成であることを特徴する請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ圧付与機構部が前記加圧部材を前記定着部材に所定のニップ圧で当接させて保持した状態のとき、前記カムはカム上死点を除く位置で前記駆動部材を支持していることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記駆動伝達機構は、前記アクチュエータと前記カムの間に、前記アクチュエータへの電力供給時に前記アクチュエータの駆動を前記カムに伝達し、前記アクチュエータへの電力供給が遮断されると前記アクチュエータから前記カムへの駆動伝達を遮断する電磁クラッチを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の定着装置。
  5. 前記アクチュエータは、ステッピングモータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記ニップ圧付与機構部は、前記カムのカム位相を制御することにより前記支持部材の移動量を調整して、前記ニップ圧を調整することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記ニップ圧付与機構部は、前記弾性体の変形量または前記ニップ部における定着部材の変形量が所定量一定となるように前記カムのカム位相を制御して、前記ニップ圧を調整することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記ニップ圧付与機構部は、通紙する記録媒体の種類またはサイズを切替えるとき、当該定着装置のウォームアップ時とそれ以外の時の間、記録媒体のニップ部への進入前と進入時の間、記録媒体のニップ部への進入時と該記録媒体後端のニップ部からの通過後の間、記録媒体のニップ部への進入前と該記録媒体後端のニップ部からの通過後の間、の少なくともいずれかで、前記ニップ圧を調整することを特徴とする請求項6または7に記載の定着装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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