JP2011089314A - 給水給湯システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】市水を供給するための水道管に接続された家庭用給水管から、水栓カラン30に至る給水給湯経路に、気泡混入機構部10を具備したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
住宅における一次エネルギー消費量のうち、その多くを給湯設備の一次エネルギー消費量が占めている。従って、給湯設備の給湯負荷を低減することは住宅の省エネルギー性能に大きく寄与することが可能となる。
例えば、本出願人は、吐水部を介して洗面ボウルに至る吐水に微細気泡を含ませる微細気泡発生装置を設けた洗面化粧台(特許文献1)を提案している。
また、吐水されるシャワー水に微細気泡を含ませる微細気泡発生装置を設けたシャワー装置(特許文献2、3)を提案している。
このように泡沫金具を水栓カランの先端に設置する方式では、水流が不安定であり、止水時に泡沫金具の先端にたまった空気が、再吐水時に水滴とともに吐き出され、飛び散ったりすることもある。
台所水栓は、流し台にとりつけられているため、水栓から出る水が周囲に飛び散ったりして、使用者が濡れないようにする必要がある。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、安定で、洗浄力の高い給水を行うことで、吐水量の削減をはかり、節水による省エネを実現しつつも快適な使用が可能な給水給湯システムを提供することを目的とする。
この構成によれば、給水給湯経路に気泡混入機構部を設けることにより、気泡を安定的に吐水に混入させ、体積流量を増加させるとともに、吐水の勢いを確保することができる。従って少ない流量で、洗浄力を高めることが可能となり、節水が可能となる。
この構成によれば、流水中は、ベンチュリー効果により、径が徐徐に縮小される管内での負圧で外管と内管との間に隙間すなわち吸気口が開き、止水中は、配管内の内圧が上昇することにより、配管内体積を増加させるために内管が移動し、外管と内管との間の隙間すなわち吸気口が閉じる。
この構成によれば、止水時に、気泡混入機構部と水栓カランの間の配管内に残留する空気を気泡回収部で分離回収することができ、次回の吐水時に空気のみが吐出されるのを防ぐことができる。
この構成によれば、気泡混入機構部と水栓カランとの間に気泡径調整部を配しているため、気泡混入機構部と水栓カランとの間に距離がある場合にも、均一な気泡流を維持することができる。従って混入した気泡が合一してしまい、均一な気泡流を維持することができなくなるような不都合を防止することができる。望ましくは、配管径に合わせたメッシュを挿入する。あるいは、圧力変動や流速変動を発生させ、泡を発泡させるための収縮経路を設けるようにすればよい。
この構成によれば、水栓カランから吐水する直前に気泡径を調整しているため、所望の大きさの気泡を含んだ吐水を得ることができる。
この構成によれば、止水時に、吸気経路から水が逆流するのを防止することができる。
この構成によれば、流防止機構部と前記気泡混入部との間に加圧機構部を具備しているため、ベンチュリー方式による自吸方式に比べ、吸気効率の向上を図ることができる。その際、加圧機構部の動力を、配管を流れる吐水の流速から取り出すことで、外部エネルギーを不要とすることができる。
この構成によれば、逆流防止機構部と前記気泡混入部との間に吸気量調整機構部を設けることで、ベンチュリー効果による吸気量を吸気量調整機構部で変動させ、脈動を発生させることができる。その際、吸気量調整機構部の開閉の動力を、配管を流れる吐水の流速から取り出すことで外部エネルギーを不要とすることができる。
この構成によれば、水栓カラン直前の最も高い位置に空気貯留部を設置し、止水時に配管に残った空気を貯留する貯留部を設けている。この空気貯留部の容量は気泡混入部で混入する気泡混入率と配管経路の径と長さとから設定するのが望ましい。この空気貯留部に貯留された空気は、次回吐水時に、気泡混入部を通る吐水により発生する負圧を利用し、空気貯留部と気泡混入部とを接続する配管を通り、再度吐水中に気泡として混入する。特に、気泡混入部をベンチュリー管構造とすることで、貯留された空気を効果的に吐水に混入することができる。
この構成によれば、水栓カランの上流に、洗浄性向上のために流量を変動させるための脈動発生機構部例えば流量変動部を設置するようにしているため、節水のために吐水量を削減しても、吐水の勢いを低下させることなく、洗浄作業の作業性を向上することができる。給水配管に流量調整部と流量変動部を設け、流量変動部により流量を変動させることができる。
この構成によれば、脈動発生機構は、気泡混入機構部と併用してもよいし、単体で使用してもよい。併用することにより、より少ない流量で洗浄力を上げることができる。ここでは、水栓カランの上流に、洗浄性向上のために流量を変動させるための脈動発生機構部例えば流量変動部を設置するようにしているため、節水のために吐水量を削減しても、吐水の勢いを低下させることなく、洗浄作業の作業性を向上することができる。給水配管に流量調整部と流量変動部を設け、流量変動部により流量を変動させることができる。
(実施の形態1)
この給水給湯システム100は、気泡を安定的に吐水に混入させ、体積流量を増加させるとともに、吐水の勢いを確保する節水機能を備えたもので、図1に概要図を示すように、市水Wを供給するための水道管(図示せず)に接続された家庭用給水管から、水栓カラン30に至る給水給湯経路に、気泡混入機構部10を具備したことを特徴とする。この水栓カラン30から吐水された気泡を含む水は、流し台200に、供給され使用される。
この気泡混入機構部10は、図2にブロック図を示すように、気泡混入部10Sと、逆流防止機構部10Pとを具備している。図3はこの気泡混入機構部10を示す概要図、図4は要部拡大断面図である。
ここで、内管103の上流側から矢印Aの方向に水が流れると径が徐々に縮小しているため、通水時には図4(a)に示すように、ベンチュリー効果により、負圧となる。そこで、外管102内部の圧力が低下し、内管が矢印A方向に移動し、Oリング109が、外管の鍔部105の内壁面105Sと離れ、吸気口101から、空気が流入する。
次に本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態では、図5に本発明の実施の形態2の給湯給水システムの概要図を示すように、前記実施の形態1の構成に加えて、気泡混入機構部10と、水栓カラン30との間に残留する気泡を回収する気泡回収部20を具備したことを特徴とする。この気泡回収部は図6に示すように、所望の領域で配管に空気孔111を形成し、配管内に残留する空気を回収するものである。
この構成によれば、上記構成に加えて、止水時に、気泡混入機構部と水栓カランの間の配管内に残留する空気を気泡回収部で分離回収することができ、次回の吐水時に空気のみが吐出されるのを防ぐことができる。
次に本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態では、図7に本発明の実施の形態3の給湯給水システムの概要図を示すように、前記実施の形態2の構成に加えて、気泡混入機構部10と水栓カラン30との間に気泡径調整部21を具備したものである。
図8は気泡径調整部21を示す図である。この気泡径調整部21は配管の途中に接続されており、気泡径調整部本体211と、気泡径調整部本体211の内径に一致するメッシュ212とで構成されており、この気泡径調整部本体211内を水が通ることで、気泡径がそろえられ、気泡混入機構部と水栓カランとの間に距離がある場合にも、均一な気泡流を維持することができる。
従って混入した気泡が合一してしまい、均一な気泡流を維持することができなくなるような不都合を防止することができる。
次に本発明の実施の形態4について説明する。
前記実施の形態3では、メッシュからなる気泡径調整部21を用いたが、本実施の形態では、図9に示すように、径大部211a、211bとの間に径小部213を設け、急激に圧力変動や流速変動を発生させるとともに、泡を破泡させるため拡縮経路を設けたものである。この例でも気泡径調整部21は、気泡混入機構部10と水栓カラン30との間に配置されている。
この気泡径調整部21は配管の途中に接続されており、気泡径調整部本体211と、気泡径調整部本体211の内径に一致するメッシュ212とで構成されており、この気泡径調整部本体211内を水が通ることで、気泡径がそろえられ、気泡混入機構部と水栓カランとの間に距離がある場合にも、均一な気泡流を維持することができる。
従って本実施の形態によっても混入した気泡が合一してしまい、均一な気泡流を維持することができなくなるような不都合を防止することができる。
この構成により、水栓カラン30から吐水する直前に気泡径を調整しているため、所望の大きさの気泡を含んだ吐水を得ることができる。
気泡径は径大部211a、211bと、これらの間に設けられる径小部213の径の比で決まるため、これらを調整することで自由に所望の気泡径を得ることができる。
前記実施の形態では、拡大縮小は急拡大急縮小としたが、徐々に拡大縮小するような経路であってもよい。この場合は装置が大きくなるが、安定した気泡調整が可能となる。
次に本発明の実施の形態5について説明する。
本実施の形態では、図10に本発明の実施の形態5の給湯給水システムの概要図を示すように、気泡混入機構部10は、流量調整部11と、気泡混入部10Sとを具備し、前記気泡混入部10Sは、逆流防止機構部10Pを介して空気供給部14に接続されており、止水時に、吸気経路から水が逆流するのを防止することができるようにしたものである。
流量調整部11では、これら第1乃至第4の通路P2、P3、P4、P5の径とテーパを調整することで、高精度に流量調整を行うことができる。
また、領域P1は、前記実施の形態1で図3及び図4を用いて示したものと同様の、気泡混入部10S、逆流防止機構部10Pを構成する。
この流量調整部11は、内管103の上流側から矢印Aの方向に水が流れると径が徐々に縮小しているため、通水時には、ベンチュリー効果により、負圧となる。そこで、外管102内部の圧力が低下し、内管が矢印A方向に移動し、Oリング109が、外管の鍔部105の内壁面105Sと離れ、吸気口101から、空気が流入することで流量を調整している。
ここで同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に本発明の実施の形態6について説明する。
本実施の形態では、図12に本発明の実施の形態6の給湯給水システムの概要図を示すように、実施の形態5の給水給湯システムにおいて、逆流防止機構部10Pと前記気泡混入部10Sとの間にポンプなどの加圧機構部15を具備したものである。
次に本発明の実施の形態7について説明する。
本実施の形態では、図13に本発明の実施の形態7の給湯給水システムの概要図を示すように、上記給水給湯システムにおいて、逆流防止機構部10Pと前記気泡混入部10Sとの間に吸気量調整機構部16を具備したものを含む。
この構成によれば、逆流防止機構部10Pと前記気泡混入部10Sとの間に吸気量調整機構部16を設けることで、ベンチュリー効果による吸気量を吸気量調整機構部16で変動させ、脈動を発生させることができる。その際、吸気量調整機構部16の開閉の動力を、配管を流れる吐水の流速から取り出すことで外部エネルギーを不要とすることができる。
次に本発明の実施の形態8について説明する。
本実施の形態では、図14に本発明の実施の形態8の給湯給水システムの概要図を示すように、気泡回収部20が、前記水栓カラン30直前の前記水栓カラン30よりも高い位置に空気貯留部40を具備したものである。これは図15に断面概要図を示すように水栓カラン直前の最も高い位置に空気貯留部40を設置し、止水時に配管に残った空気を貯留している。この空気貯留部40は鍔部105に設けられた空気孔42と、逃げ孔43とを有する空気溜本体41とで構成される。
次に本発明の実施の形態9について説明する。
本実施の形態では、図16に本発明の実施の形態9の給湯給水システムの概要図を示すように、給水給湯システムにおいて、さらに脈動発生機構部18を具備したことを特徴とする。
この構成によれば、水栓カランの上流に、洗浄性向上のために流量を変動させるための脈動発生機構部18例えば流量変動部を設置するようにしているため、節水のために吐水量を削減しても、吐水の勢いを低下させることなく、洗浄作業の作業性を向上することができる。ここで脈動発生機構部18は、図17に示すように、給水配管に流量調整部11と流量変動部19を設けることで構成される。この構成によれば、流量変動部19により流量を変動させることができる。
そして、最終的には周囲の圧力が飽和蒸気圧より高くなり、周囲の液体は泡の中心に向かって殺到して、気泡が消滅する瞬間に中心で衝突するため微小ながら強い圧力波が発生し、騒音・振動を発生させる。
水中でのキャビテーションの作る30ミクロン前後の微小な泡は、50キロヘルツ以上の高周波水中振動波(水中音波)を高い効率で減衰するといわれている。
このようなキャビテーションを用いることで、外部エネルギーを使用することなく、微細な気泡を高精度に混入させることができる。
使用者が水栓カランの下に手を差し出すと検知センサーにより手が検知され、制御器により電磁弁が開弁され通水が開始され、気泡混入機構部に空気が供給されるようにすることも可能である。
10S 気泡混入部
10P 逆流防止機構部
11 流量調整部
14 空気供給部
18 脈動発生機構部
19 流量変動部
20 気泡回収部
101 吸気口
102 外管
103 内管
104 突起部
108 環状溝
109 Oリング
111 空気孔
Claims (11)
- 市水を供給するための水道管に接続された家庭用給水管から、水栓カランに至る給水給湯経路に、
気泡混入機構部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項1に記載の給水給湯システムであって、
前記気泡混入機構部は、外壁に突起部を設けた内管と、前記内管の外側を覆うとともに、前記突起部を囲むように形成された鍔部を有する外管とを具備し、
前記内管の外壁が前記突起部よりも下流側で、徐々に径小となるテーパ面を有し、
前記鍔部において、前記外管と内管との間から空気が流入可能に構成された給水給湯システム。 - 請求項1または2に記載の給水給湯システムであって、
前記気泡混入機構部と、前記水栓カランとの間に残留する気泡を回収する気泡回収部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の給水給湯システムであって、
前記気泡混入機構部と前記水栓カランとの間に気泡径調整部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の給水給湯システムであって、
前記気泡混入機構部は、流量調整部と、気泡混入部とを具備し、
前記気泡混入部は、逆流防止機構部を介して空気供給部に接続されたことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項5に記載の給水給湯システムであって、
逆流防止機構部と前記気泡混入部との間に加圧機構部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項5に記載の給水給湯システムであって、
逆流防止機構部と前記気泡混入部との間に吸気量調整機構部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項3に記載の給水給湯システムであって、
前記気泡回収部は前記水栓カラン直前の前記水栓カランよりも高い位置に空気貯留部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。 - 請求項4に記載の給水給湯システムであって、
前記気泡径調整部は、前記給水給湯経路の前記水栓カランの直前に設けられたメッシュである給水給湯システム。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の給水給湯システムであって、
さらに脈動発生機構部を具備した給水給湯システム。 - 市水を供給するための水道管に接続された家庭用給水管から、水栓カランに至る給水給湯経路に、
脈動発生機構部を具備したことを特徴とする給水給湯システム。
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JP2019135360A (ja) * | 2018-02-05 | 2019-08-15 | 前澤化成工業株式会社 | 水栓柱 |
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