JP2011075950A - 網膜走査型画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光検出部での受光不足に基づくタイミング検出の精度不良(例えばジッターが多い等)を解消し、其の精度不良に起因する画像の乱れを可及的防止することのできる網膜走査型画像表示装置を提供する。
【解決手段】駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、レーザ光を観察者の眼の網膜へ投射する投射部と、走査部により走査されたレーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、タイミング検出時に走査部で走査されたレーザ光を遮断する遮光部と、光検出部によるレーザ光の検出タイミングに基づき光源部からのレーザ光の出射を制御する制御部とを備え、制御部は、タイミング検出時に光源部から出射さるレーザ光を、画像形成時に光源部から出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で、光源部から出射させることとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、網膜走査型画像表示装置に関するものである。
従来、画像信号に応じた強度のレーザ光を、走査部により2次元方向に走査して画像を形成し、ユーザである観察者の網膜に入射させて、観察者に画像を認識させる網膜走査型画像表示装置が知られている。
中でも、レーザ光の走査軌跡上に配設した光検出部により、レーザ光の走査タイミングを検出して走査位置を取得し、画像を形成するためのレーザ光(以下、「画像光」ともいう。)の出射タイミングを制御可能としたものがある。
このような網膜走査型画像表示装置によれば、走査部の走査位置に対して適正な画像光を出射させることができ、観察者が認識する画像の乱れを可及的防止することができる。
特開2009−086371号公報
しかしながら、このような網膜走査型画像表示装置では、観察者の網膜に入射させるレーザ光の強度は観察者の眼(網膜)にとっては適正であっても、BDセンサなどの光検出部にとっては非常に弱く、このようなレーザ光が光検出部に入射しても、正確な走査タイミングを取得できない場合があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、光検出部での受光不足を解消し、画像の乱れを可及的防止することのできる網膜走査型画像表示装置を提供する。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、前記光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、画像形成時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光を観察者の眼の網膜へ投射して、前記網膜に画像を投影する投射部と、前記画像形成時以外であって、前記走査部の走査タイミングを検出するタイミング検出時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、前記走査部と前記観察者との間に設けられ、前記タイミング検出時に前記走査部で走査されて前記観察者の眼に向かうレーザ光を遮断する遮光部と、前記光検出部による前記レーザ光の検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射さるレーザ光を、前記画像形成時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で、前記光源部から出射させることとした。
また、請求項2に係る発明では、請求項1に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記光検出部は、入射するレーザ光に応じた検出信号を出力するものであり、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度を、前記光検出部の仕様で規定される適正レベルとすることに特徴を有する。
また、請求項3に係る発明では、請求項1又は2に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度は、観察者の眼に対する安全性を確保する安全値以下として前記光源部から出射させることに特徴を有する。
また、請求項4に係る発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記画像形成時にレーザ光を前記光源部から出射させる画像信号を生成して前記光源部へ出力する第1駆動部と、前記タイミング検出時にレーザ光を前記光源部から出射させるためのタイミング検出用駆動信号を生成して前記光源部へ出力する第2駆動部と、を備え、前記画像信号と前記タイミング検出用駆動信号とを切り替えて、又は加算して、前記光源部へ出力することに特徴を有する。
また、請求項5に係る発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記光源部は、赤色レーザ光を出射する赤色レーザと、青色レーザ光を出射する青色レーザと、緑色レーザ光を出射する緑色レーザとを有しており、前記画像形成時に出射するレーザ光として、各色の前記レーザから出射するレーザ光の強度を変調して出射するものであり、前記制御部は、前記タイミング検出時に、前記各色のうち前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザからレーザ光を出射させることに特徴を有する。
また、請求項6に係る発明では、請求項5に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザは、前記赤色レーザであることに特徴を有する。
また、請求項7に係る発明では、請求項5又は6に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記光源部には、出射する各色のレーザ光の強度をそれぞれ検出する強度検出器を備えており、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の前記光検出部による検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御するタイミング調整モードに加え、前記タイミング検出時及び前記画像形成時とは異なるタイミングで、前記光源部から前記最大値の強度に設定した前記各色のレーザ光を出射して、当該各色のレーザ光の強度を前記強度検出器で検出し、前記レーザ光の強度を調整する強度調整モードを有しており、前記タイミング調整モードと前記強度調整モードとを所定タイミングで切り替えながら実行することに特徴を有する。
また、請求項8に係る発明では、請求項1〜7のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置において、前記走査部は、レーザ光を反射する反射ミラーを有し、当該反射ミラーの揺動によって前記レーザ光を第1方向に往復走査する第1の光走査素子と、前記レーザ光を前記第1方向に略直交する第2方向に走査する第2の光走査素子と、を備えたことに特徴を有する。
本発明によれば、光検出部での受光不足に基づくタイミング検出の精度不良(例えばジッターが多い等)を解消し、其の精度不良に起因する画像の乱れを可及的防止することのできる網膜走査型画像表示装置を提供することができる。
本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置の外観を示した説明図である。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置の電気的構成及び光学的構成を示した説明図である。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置の構成を示した説明図である。 制御部近傍の電気的構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置にて実行される処理を示したフローである。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置にて実行される処理を示したフローである。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置にて実行される処理を示したフローである。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置にて実行される処理を示したフローである。 本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置にて実行される処理を示したフローである。
以下、本実施形態に係る網膜走査型画像表示装置(以下、「RSD」ともいう。)について、図面を参照しながら具体的に説明する。
〔1.RSDの概要〕
まず、図1を参照して、本実施形態に係るRSD1の概要について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るRSD1は、駆動制御部16と、光源部17と、走査部50と、投射部70とを有している。
駆動制御部16は、操作部(図示せず)などの操作に応じて、画像情報Fに応じた画像信号を含む駆動信号を生成して光源部17へ出力する。また、駆動制御部16は、走査部50を駆動するための駆動信号を生成して、走査部50を動作させる。
光源部17は、駆動制御部16から出力される駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する。光源部17から出射されたレーザ光は走査部50により2次元方向に走査され、投射部70により観察者であるユーザの眼110の網膜110bへ投射される。これにより、画像情報Fに応じて強度変調されたレーザ光(以下、「画像形成用レーザ光」という)がユーザの眼の網膜110b上で2次元方向に走査されて、ユーザは画像情報Fに応じた画像を視認することができる。
さらに、RSD1には、走査部50によるレーザ光の走査軌跡上のうち無効走査範囲に光検出部57を配置している。この光検出部57により、レーザ光の走査タイミングを検出して走査部50の走査位置を取得し、光源部17からレーザ光の出射タイミングを調整している。
具体的に説明すると、この走査部50では、駆動制御部16から後述する高速走査駆動回路22cへ入力される高速駆動信号23によって偏向素子22aの偏向面22bを揺動し、駆動制御部16から低速走査制御回路24cへ入力される低速駆動信号25によって偏向素子24aの偏向面24bを揺動することで、画像光を2次元走査する。
しかし、偏向面22b,24bの揺動は、駆動信号23,25の信号波形と完全には一致せず、位相差などが生じる。特に、偏向素子22aは偏向面22bを高速に揺動させる必要があり、また共振タイプの偏向素子であるため、高速駆動信号23の信号波形との位相差は大きくなる。
そこで、本実施形態に係るRSD1では、偏向面22b,24bによるレーザ光の走査タイミングを検出するために、光源部17から出射させたタイミング検出用レーザ光をこの光検出部57で検出させて、画像形成用のレーザ光の光源部17からの出射タイミングを調整している。なお、以下の説明において、走査タイミングを検出する時を、タイミング検出時とも言う。
すなわち、駆動制御部16は、光源部17を制御して、走査部50の走査位置が、画像形成用レーザ光を走査する有効走査範囲Z以外の範囲である無効走査範囲にあるときに、所定強度のレーザ光(以下、「タイミング検出用レーザ光」という)を光源部17から出射させる。駆動制御部16は、タイミング検出用レーザ光を光検出部57が検出したときに、光検出部57から出力される検出信号に基づいて、走査部50の走査位置を検出する。そして、駆動制御部16は、走査部50の走査位置が所定の有効走査範囲にあるときに、光源部17を制御して画像形成用レーザ光を出射させる。これにより、画像形成用レーザ光が有効走査範囲で精度よく走査され、ユーザに視認させる画像の品質を向上させている。なお、走査部20と投射部70との間には、無効走査範囲で走査されてユーザの眼に向かうタイミング検出用レーザ光を遮断する遮光部56が設けられる。
ところで、ユーザの眼110に入射させるレーザ光の強度は非常に弱く、このようなレーザ光を検出しようとすると高感度の光検出部が必要となる。しかしながら、高感度の光検出部は製造や開発が難しく高価であり、このような高感度の光検出部を採用すると、RSDのコストが上昇する。
そこで、本実施形態に係るRSD1の駆動制御部16は、図2に示すように、タイミング検出用レーザ光を、画像形成時に光源部17から出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で、光源部17から出射させるようにしている。このようにタイミング検出用レーザ光の強度を高くすることによって、その分だけ光検出部の感度を抑えることが可能となり、コストの上昇を抑えることが可能となる。
このタイミング検出用レーザ光の強度は、光検出部57から予め規定した最適状態の検出信号を出力させるのに必要な強度とすることが望ましい。但し、タイミング検出用レーザ光の強度は、観察者であるユーザの眼に対する安全性を確保する安全値以下の強度とする。
〔2.RSDの具体的構成〕
以上のようにRSD1の構成及び動作について、図面を参照してさらに具体的に説明する。
(RSDの外観)
図3に示すように、本実施形態に係るRSD1は、コントロールユニット2と、頭部装着具5と、コントロールユニット2と頭部装着具5と接続するケーブル4とを備えている。
コントロールユニット2は、内蔵したコンテンツ記憶部12(後述)に記憶されたコンテンツ情報に基づいて画像信号を形成し、この画像信号に応じて各色(R,G,B)毎に強度変調されたレーザ光(以下、「画像光」ともいう)をケーブル4へ出射する。また、コントロールユニット2には、外部入出力端子13が形成されており、外部からの画像信号を入力したり、図示しないパーソナルコンピュータ等との間で画像信号を形成するためのコンテンツ情報などの送受信を可能としている。なお、ここでコンテンツ情報とは、文字を表示させるためのデータ、画像を表示させるためのデータ及び動画を表示させるためのデータのうちの少なくとも1つのデータで構成されるものであり、例えば、パーソナルコンピュータ等で使用される文書ファイルや画像ファイル、動画ファイル等である。
ケーブル4は、コントロールユニット2から出射された画像光を伝送する後述の光ファイバケーブル3を備えている。また、ケーブル4は、後述の投影部6に備えられた高速走査部22及び低速走査部24と後述の光源部17との間で同期をとるための高速駆動信号23、低速駆動信号25を伝送する駆動信号伝送用ケーブルも有している。
頭部装着具5は、ユーザの頭部に装着することで、伝送された画像光を走査してユーザの眼に投射し、ユーザに対して画像を表示するものであり、投影部6と、この投影部6を支持する眼鏡型フレーム14とで構成している。この頭部装着具5を頭部に装着して観察者となったユーザの眼に対し、投影部6はケーブル4の光ファイバケーブル3により伝送された画像光を走査して投射し、ユーザに対して画像を表示する。
投影部6は、2次元方向に走査した画像光をユーザの眼110に入射させ、観察者となったユーザの眼110の網膜上で画像光を2次元方向に走査する。これにより、ユーザに画像情報に応じた画像を視認させることができる。
この投影部6には、観察者となったユーザの眼110と対向する位置にハーフミラー15が設けられている。そのため、外光Laはハーフミラー15を透過してユーザの眼110に入射され、投影部6から出射される画像光Lbはハーフミラー15で反射してユーザの眼110に入射する。これにより、ユーザは外光Laによる外景に画像光による画像を重ねて視認することができる。
このようにRSD1は、外光を透過しつつ、画像光を観察者となったユーザの眼110に投射するシースルー型のヘッドマウントディスプレイとしている。
(RSDの電気的及び光学的な具体的構成〕
次に、図4を参照しながら、RSD1の電気的構成及び光学的構成について説明する。図4は、電気的構成及び光学的構成を示した説明図である。
図3及び図4に示すように、RSD1は、コントロールユニット2と、ケーブル4(光ファイバケーブル3)と投影部6とを備え、コントロールユニット2内には、RSD1全体の動作を統括制御する駆動制御部16と、この駆動制御部16から供給される駆動信号に基づいてR(赤色),G(緑色),B(青色)の各色毎に強度変調されたレーザ光である画像光を生成して出射する光源部17が設けられている。
(駆動制御部16)
駆動制御部16には、画像データに基づいて画像信号Sを生成する制御部18と、同制御部18にて生成された画像信号Sに基づいて光源部17を駆動させるための駆動信号を生成する駆動信号供給回路19とが備えられている。
制御部18は、比較的大容量の記憶領域を有するコンテンツ記憶部26に予め記憶されたコンテンツ情報を読み出し、このコンテンツ情報に基づく画像データを画像信号Sに変換して、駆動信号供給回路19に供給する。また、制御部18は、外部入出力端子13を介して外部接続した図示しない機器類から供給される画像データを画像信号Sに変換し、駆動信号供給回路19に供給することもできる。なお、コンテンツ記憶部26は、例えば、ハードディスクの如き磁気的記憶媒体や、CD−Rの如き光学的記録媒体や、フラッシュメモリ等とすることができる。
駆動信号供給回路19は、制御部18から供給された画像信号Sに基づいて、表示画像を形成するための要素となる各信号を画素単位で生成する。すなわち、駆動信号供給回路19は、画像信号Sに基づいて、R(赤色)駆動信号21r,G(緑色)駆動信号21g,B(青色)駆動信号21bを画素単位で生成する。駆動信号供給回路19は、画像信号Sをデジタル信号に変換するA/D変換器80と、A/D変換器80でデジタル変換された画像信号Sに基づき、画像信号Sに応じた画像の各画素のR(赤色)成分の輝度、G(緑色)成分の輝度、B(青色)成分の輝度に応じたデジタル信号を生成する信号処理部81を備えている。さらに、駆動信号供給回路19は、各色の輝度に応じたデジタル信号を各駆動信号21r,21g,21bへそれぞれ変換するD/A変換器82r,82g,82bを有している。すなわち、D/A変換器82rは、R成分の輝度に応じたデジタル信号をアナログ信号であるR(赤色)駆動信号21rへ変換する。また、D/A変換器82gは、G成分の輝度に応じたデジタル信号をアナログ信号であるG(緑色)駆動信号21gへ変換する。また、D/A変換器82bは、B成分の輝度に応じたデジタル信号をアナログ信号であるB(青色)駆動信号21bへ変換する。各色の輝度に応じたデジタル信号は、8ビットのデジタル信号であり、各D/A変換器82r,82g,82bは8ビットのD/A変換器である。
また、駆動信号供給回路19は、後述の高速走査部22で使用される高速駆動信号23と、低速走査部24で使用される低速駆動信号25とをそれぞれ出力する。
さらに、駆動信号供給回路19は、Rレーザ27よりタイミング検出用レーザ光を出射させるためのタイミング検出用駆動信号21tを光源部17へ出力する。このタイミング検出用レーザ光は、上述したように光検出部57により検出させるためのものであり、駆動制御部16は、光検出部57によるタイミング検出用レーザ光の検出タイミングで走査部50の走査位置を検出し、光源部17からのレーザ光の出射タイミングを調整する。
(光源部17)
光源部17には、Rレーザ27,Gレーザ28,Bレーザ29をそれぞれ駆動するためのRレーザドライバ31,Gレーザドライバ32,Bレーザドライバ33が設けられている。Rレーザドライバ31は駆動信号供給回路19から画素単位で出力されるR駆動信号21rを入力し、この駆動信号21rに応じた大きさの駆動電流をRレーザ27に出力する。また、Gレーザドライバ32は駆動信号供給回路19から画素単位で出力されるG駆動信号21gを入力し、この駆動信号21gに応じた大きさの駆動電流をGレーザ28に出力する。Bレーザドライバ33は駆動信号供給回路19から画素単位で出力されるB駆動信号21bを入力し、この駆動信号21bに応じた大きさの駆動電流をBレーザ29に出力する。これにより、各レーザ27,28,29は、画像信号Sに基づいて生成された駆動信号21r,21g,21bに応じてそれぞれ強度変調されたレーザ光(「光束」とも呼ぶ。)を出射する。各レーザ27,28,29から出射されるレーザ光の強度は、各D/A変換器82r,82g,82bから出力される各駆動信号21r,21g,21bに基づいて256段階で変化し、従って、各色のレーザ光は256階調で表現される。
各レーザ27,28,29は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、レーザ光の強度変調を行うことができるが、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えてレーザ光の強度変調を行う必要がある。
また、光源部17には、駆動信号供給回路19より出力されたタイミング検出用駆動信号21tにより、Rレーザ27からタイミング検出用レーザ光を出力させるためのタイミング検出用レーザドライバ34が設けられており、Rレーザ27に電気的に接続されている。
このタイミング検出用レーザドライバ34は、タイミング検出用駆動信号21tを受信すると、このタイミング検出用駆動信号21tに応じた駆動電流をRレーザ27に出力する。すなわち、タイミング検出用レーザドライバ34は、タイミング検出時にレーザ光を光源部17から出射させるためのタイミング検出用駆動信号21tを生成して光源部17へ出力する第2駆動部として機能する。これにより、Rレーザ27からタイミング検出用駆動信号21tに応じた強度のタイミング検出用レーザ光が出射する。
このタイミング検出用レーザ光は、画像形成時に画像信号Sに基づいて生成されるR駆動信号21r,G駆動信号21g,B駆動信号21bに基づいてRレーザ27,Gレーザ28,Bレーザ29からそれぞれ出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で出射される。
これにより、後述の光検出部57での受光不足に基づくタイミング検出の精度不良(例えばジッターが多い等)を解消し、走査部50の走査位置を精度よく検出することで、其の精度不良に起因する画像の乱れの発生を防止できるよう構成している。
なお、Rレーザドライバ31から出力される駆動電流と、タイミング検出用レーザドライバ34から出力される駆動電流は、それぞれ個別にRレーザに入力されるように構成されるものである。すなわち、Rレーザドライバ31は、R駆動信号21rが入力されていないとき、出力インピーダンスを高抵抗にし、タイミング検出用レーザドライバ34は、タイミング検出用駆動信号21tが入力されていないとき、出力インピーダンスを高抵抗にしている。なお、Rレーザドライバ31から出力される駆動電流とタイミング検出用レーザドライバ34から出力される駆動電流とを加算してRレーザ27に入力されるようにしてもよい。
また、Rレーザ27より出射されるタイミング検出用レーザ光は、このタイミング検出用レーザ光を検出した光検出部57から出力される検出信号が、予め規定した最適状態の検出信号を出力するのに必要な強度としている。
具体的には、タイミング検出用レーザ光は、光検出部57から出力されるBD信号58のタイミング精度がデバイス固有に予め規定された適正範囲内となるような強度で光源部17から出射される。換言すれば、タイミング検出時に光源部17から出射されるレーザ光の強度を、光検出部57の仕様で規定される適正レベルとしている。前記適正レベルとは、BDセンサや光センサなどの光デバイス固有に十分な精度で検出できる入射レベルとして規定されているもので、定格レベルなども其の一例である。
これにより、光検出部57に入射するタイミング検出用光の強度が弱すぎて、光検出部57から出力されるBD信号58のS/N比が悪化してしまうことを防止することができる。
また、Rレーザ27より出射されるタイミング検出用レーザ光は、観察者であるユーザの眼に対する安全性を確保可能なレーザ強度の安全値以下の強度で出射するよう構成している。
この安全値は、一般にISO規格やJIS規格等で推奨される値としたり、また、人の眼にレーザ光を入射しても悪影響を与えない値として新たに規定されるものとすることができる。一例を挙げれば、IEC(国際電気標準会議)が定める基準値(Class1)の390μW以下とすることができる。
ところで、本実施形態に係るRSD1では、タイミング検出用レーザ光を出射するレーザをRレーザ27としているが、Rレーザ27,Gレーザ28,Bレーザ29のうち、光検出部57にて最も感度良く検出できる波長のレーザ光を出射するレーザであれば、これに限定されるものではない。但し、光検出部57を構成する光センサは一般に赤色系のレーザ光を最も感度良く検出することができるため、タイミング検出用レーザ光を出射するレーザをRレーザ27とするのが望ましい。
さらに、光源部17は、各レーザ27,28,29より出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系35,36,37と、このコリメートされたレーザ光を合波するためのダイクロイックミラー38,39,40と、合波されたレーザ光を光ファイバケーブル3に導く結合光学系41とが設けられている。
従って、各レーザ27,28,29から出射したレーザ光は、コリメート光学系35,36,37によってそれぞれ平行化された後に、ダイクロイックミラー38,39,40に入射される。その後、これらのダイクロイックミラー38,39,40により、各レーザ光が波長選択的に反射または透過して結合光学系41に達し、集光されて光ファイバケーブル3へ出力される。
(投影部6)
コントロールユニット2と観察者であるユーザの眼110との間に位置する投影部6には、走査部50と、投射部70(第2リレー光学系54と、光検出部57及び遮光部56、ハーフミラー15)が備えられている。走査部50は、光源部17で生成され、光ファイバケーブル3を介して出射されるレーザ光を2次元方向に走査する。この走査部50の走査範囲のうち、有効走査範囲Zで走査された画像形成用レーザ光が第2リレー光学系54及びハーフミラー15を介して観察者の眼110の網膜110bへ入射する。なお、第2レンズ54b及びハーフミラー15により投射部70が構成される。
具体的には、走査部50には、光ファイバケーブル3を介して出射されるレーザ光を平行光化するコリメート光学系52と、このコリメート光学系52で平行光化されたレーザ光を画像表示のために第1の方向として水平方向(図1に示すX方向)に往復走査する高速走査部22とが設けられている。また、走査部50には、高速走査部22で水平方向に走査されたレーザ光を第2の方向として垂直方向(図1に示すY方向)に走査する低速走査部24と、高速走査部22と低速走査部24との間に設けられた第1リレー光学系53とが設けられており、走査されたレーザ光を投射部70へ出射する。なお、本実施形態に係るRSD1では、高速走査部22による第1の方向への走査を水平方向とし、低速走査部24による第2の方向への走査を垂直方向としたが、これに限定されるものではなく、製品等の仕様により、第1の方向を垂直方向とし、第2の方向を水平方向として走査するよう構成しても良い。
高速走査部22及び低速走査部24は、光ファイバケーブル3から入射されたレーザ光を画像として観察者の網膜110bに投影可能な状態にするために、水平方向と垂直方向に走査して走査光束とする光学系である。
高速走査部22は、レーザ光を水平方向に走査するための第1の光学走査素子として機能する偏向面を有する共振型の偏向素子22aと、この偏向素子22aを共振させて反射ミラーとして機能する偏向面22bを揺動させる駆動信号を高速駆動信号23に基づいて発生する高速走査駆動回路22cを備えている。
一方、低速走査部24は、レーザ光を垂直方向に走査するための第2の光学走査素子として機能する偏向面を有する非共振型の偏向素子24aと、この偏向素子24aの偏向面24bを非共振状態で強制的に揺動させる駆動信号を低速駆動信号25に基づいて発生する低速走査制御回路24cとを備えている。そして、低速走査部24は、表示すべき画像の1フレームごとに、水平方向に走査された画像を形成するためのレーザ光を垂直方向に走査して2次元走査された画像を形成している。
また、高速走査部22と低速走査部24との間でレーザ光を中継する第1リレー光学系53は、偏向素子22aの偏向面22bによって水平方向に走査されたレーザ光を偏向素子24aの偏向面24bに収束させる。そして、このレーザ光が偏向素子24aの偏向面24bによって垂直方向に走査され、画像光として投射部70へ向け出射される。
すなわち、図5に示すように、相対的に高速に揺動する偏向素子22aは、高速走査駆動回路22cによってその偏向面22bが正弦波状に揺動(揺動軌跡γ1)され、入射した光束を水平方向Xに対して往復走査する。そして、偏向素子22aによって水平方向Xへ走査されたレーザ光は、第1リレー光学系53を介して、低速走査部24に入射する。低速走査部24の偏向素子24aは、低速走査制御回路24cによってその偏向面24bが鋸歯状に揺動(揺動軌跡γ2)され、入射されたレーザ光を垂直方向Yに対して走査する。そして、偏向素子24aによって垂直方向Yに走査された有効走査範囲Zのレーザ光は、投射部70を介して観察者の瞳孔110aに入射する。
図3(b)には、偏向素子22a及び偏向素子24aの最大走査範囲W(水平最大走査範囲W1及び垂直最大走査範囲W2により形成される範囲)と、有効走査範囲Z(水平有効走査範囲Z1及び垂直有効走査範囲Z2により形成される範囲)との関係が示されている。ここで、「最大走査範囲」とは、偏向素子22a及び偏向素子24aにより光を走査できる最大の範囲を意味する。
最大走査範囲Wのうち、有効走査範囲Zに偏向素子22a及び偏向素子24aの走査位置があるタイミングで光源部17から画像信号Sに応じて強度変調された画像形成用レーザ光が出射されることによって、高速走査部22及び低速走査部24によって画像形成用レーザ光が有効走査範囲Zで走査される。
これにより、1フレーム分の画像形成用レーザ光が走査される。この走査が1フレームの画像毎に繰り返される。なお、図5には、光源部17から常にレーザ光が出射されたと仮定したときに高速走査部22及び低速走査部24によって走査されるレーザ光の軌跡γが仮想的に示されている。また、以下の説明において、走査範囲Wのうち有効走査範囲Zを除く範囲Nを「無効走査範囲N」と呼ぶこととする。
図4の説明に戻ると、第2リレー光学系54には、正の屈折力を持つ第1レンズ54aと第2レンズ54bとが直列配置されており、走査部50によって走査された画像形成用レーザ光であるレーザ光を収束させ、ハーフミラー15を介して観察者の眼110にその瞳孔110aから入射する。
ここで、駆動制御部16は、走査部50の走査位置が有効走査範囲Zのときに画像信号Sに応じた駆動信号を光源部17の各レーザ27,28,29に順次供給して、各レーザ27,28,29から画像形成用レーザ光を順次出射させる。
従って、画像形成用レーザ光は、各ダイクロイックミラー38,39,40や結合光学系41、光ファイバケーブル3を介して走査部50に入射され、走査部50により有効走査範囲Zで2次元走査される。そして、走査部50で2次元走査された画像形成用レーザ光は、投射部70を介して、観察者の眼110にその瞳孔110aから入射し、網膜110b上に画像形成用レーザ光が投射される。これによって観察者は、網膜110b上に投影された画像形成用レーザ光よる画像を認識することができる。このように投射部70は、画像形成時に光源部17から出射され、走査部50により走査されたレーザ光を観察者の眼110の網膜110bへ投射して、網膜110bに画像を投影するものである。
また、走査部50によって走査されたレーザ光は、第2リレー光学系54の第1レンズ54aと第2レンズ54bとの間に観察者の眼110の網膜110bと像共役の関係にある中間像面が形成される。
また、本実施形態に係るRSD1では、投射部70の第2リレー光学系54の中間像面位置近傍に、最大走査範囲Wで走査された光のうち、無効走査範囲Nを走査した光を遮光し、有効走査範囲Zを走査した光を透光させる遮光部としての遮光部56が配設されており、この遮光部56には、無効走査範囲Nで走査されるタイミング検出用レーザ光や、強度調整用のレーザ光を検出する光検出部57が形成されている。
遮光部56は、走査部50と観察者との間に設けられ、タイミング検出時に走査部50で走査されて観察者の眼110に向かうレーザ光を遮断する役割を担っている。
また、光検出部57は、走査部50のタイミング検出時に光源部17から出射され、走査部50により走査されたレーザ光が入射する位置に配置されている。この光検出部57には、図5に示すように、BDセンサ60と、強度検出センサ61とが備えられている。BDセンサ60は、タイミング検出用レーザ光が入射されると、BD信号58を制御部18へ出力する。また、強度検出センサ61は、強度調整用レーザ光が入射すると、入射した強度に応じた受光信号を制御部18へ出力する。なお、BDセンサ60は、レーザ光を検出したときに急峻な立ち上がりのBD信号58を出力する。例えば、BDセンサ60として、2つのフォトダイオード(以下、「PD」という)がX方向に並んで配置され、一方のPDに流れる電流を変換して第1電圧とし、他方のPDに流れる電流を変換して第2電圧とし、電圧をシフトした第1電圧と、第2電圧とをコンパレータで比較することによってBD信号58を生成する。一方、強度検出センサ61は、検出したレーザ光の強度に応じた電圧を生成して受信信号として出力する。この強度検出センサ61は、例えば、一つのフォトダイオードと電流電圧変換回路とで構成される。
BDセンサ60からのBD信号58を受信した制御部18は、同BD信号58に基づいて、光源部17から出射するレーザ光のタイミングを調整する。また、強度検出センサ61からの受光信号を受信した制御部18は、画像形成用レーザ光の強度の調整を行う。
〔制御部18の電気的構成〕
次に、駆動制御部16内に備えられた制御部18の構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、制御部の電気的構成を示したブロック図である。
制御部18は、CPU100と、ROM101と、RAM102と、EEPROM107と、駆動信号供給回路用インターフェース103と、駆動信号供給回路用VRAM104と、周辺機器用インターフェース105と、通信インターフェース106とを備えており、システムバス108を介して相互に接続されている。
ROM101には、CPU100で実行されることにより、後述するフローチャートに従った処理を実現するためのプログラムや、タイミング検出用レーザ光を出射させるために必要な電流値が記憶されている。RAM102は、ROM101に記憶されているプログラムをCPU100が実行する際に参照する各種変数などを記憶しておく一時記憶領域として機能する。EEPROM107は、RSD1の電源を切った後でも保持すべき変数等を記憶しておく記憶領域として機能するものであり、例えば、タイミング調整モードと、強度調整モードとの移行割合を示す値等が記憶される。
駆動信号供給回路用インターフェース103は、駆動信号供給回路19との接続を担うものであり、駆動信号供給回路用VRAM104を参照して、画像信号Sを生成し駆動信号供給回路19に供給する。駆動信号供給回路用VRAM104は、前述のように、駆動信号供給回路用インターフェース103が、この駆動信号供給回路用VRAM104を参照して、駆動信号供給回路19に画像信号Sを供給する。周辺機器用インターフェース105は、制御部18に接続された周辺機器類の動作制御や信号の送受信を担うものであり、この周辺機器用インターフェース105には、コンテンツ記憶部26や、図示しない電源ボタン、操作ボタン等が接続されている。通信インターフェース106は、制御部18に接続された機器類との信号の送受信を担うものであり、外部入出力端子13や光検出部57が接続されている。
〔制御部18の処理動作〕
次に、RSD1における駆動制御部16での処理について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、本実施形態に係るRSD1のメイン処理を示したフローチャートであり、図8はメイン処理にて実行されるタイミング調整モード処理を示したフローチャートであり、図9はメイン処理にて実行される強度調整モード処理を示したフローチャートである。
まず、図7のメイン処理から順に説明すると、制御部18のCPU100は、RAM102のアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定を実行する(ステップS10)。
次にCPU100は、光源部17からレーザ光が出射されたときに、このレーザ光が光検出部57上を所定間隔で通過するように、駆動信号供給回路19を制御し、駆動信号供給回路19から所定の高速駆動信号23及び所定の低速駆動信号25を出力させる。高速走査駆動回路22cは、入力される高速駆動信号23に基づき、偏向素子22aを駆動し、偏向面22bをその走査位置が水平走査最大範囲W1内で移動するように揺動させる(図5のγ1参照)。また、低速走査部24は、入力される低速駆動信号25に基づき、偏向素子24aを駆動し、偏向面24bをその走査位置が無効走査範囲であって光検出部57と同じ走査垂直方向Yの位置(図5のY2の位置)を通過するように移動させる(ステップS11)。
次にCPU100は、画像形成用レーザ光の出射タイミングの調整を行うタイミング調整モード処理を駆動信号供給回路19に実行させる(ステップS12)。このタイミング調整モード処理については、後に図8を参照しながら詳説する。偏向面24bは静止しているため、このタイミング調整モード処理では、高速駆動信号23の信号波形との位相差が大きい偏向面22bのタイミングが駆動信号供給回路19により調整される。すなわち、駆動信号供給回路19は、高速駆動信号23の信号波形と偏向面22bの走査位置との位相差を検出する。また、偏向面24bをその走査位置が無効走査範囲N内で光検出部57を通過するように揺動させ、低速駆動信号25の信号波形と偏向面24bとの揺動面との位相差を駆動信号供給回路19により検出する。
次にCPU100は、駆動信号供給回路19を制御し、画像形成用レーザ光の強度の調整を行う強度調整モード処理を駆動信号供給回路19に実行させる(ステップS13)。この強度調整モード処理については、後に図9を参照しながら詳説する。
次にCPU100は、光源部17からレーザ光が出射されたときに、このレーザ光が走査部50により2次元走査されるように、駆動信号供給回路19を制御し、駆動信号供給回路19から所定の高速駆動信号23及び所定の低速駆動信号25を出力させる(ステップS14)。高速走査駆動回路22cは、入力される高速駆動信号23に基づき、偏向素子22aを駆動し、偏向面22bをその走査位置が水平走査最大範囲Nで変動するように移動させる(図5のγ1参照)。また、低速走査部24は、入力される低速駆動信号25に基づき、偏向素子24aを駆動し、偏向面24bをその走査位置を水平走査最大範囲N内でさせる。
その後、CPU100は、コンテンツ記憶部26から画像情報Fを読み出して、画像信号Sに変換し、駆動信号供給回路19へ入力する。駆動信号供給回路19は、次のステップS15〜S17,S12’,S13’の処理を行うことで、画像の表示処理及びレーザ光の出射タイミングや強度の調整を行う。
まず、駆動信号供給回路19は、偏向面24bの走査位置(角度)が、光検出部57のある無効走査範囲N内にあるか否かについて判断を行う(ステップS15)。この処理において、偏向面24bの走査位置が光検出部57のある無効走査範囲N内にないと判断した場合(ステップS15:No)には、駆動信号供給回路19は、観察者の瞳孔110aへ画像形成用レーザ光を投射する画像表示処理を実行する(ステップS16)。この画像表示処理においては、駆動信号供給回路19は、走査部50の走査位置が有効走査範囲Zにあるときに画像信号Sに応じた駆動信号21r,21g,21bを出力する。これにより、走査部50の走査位置が有効走査範囲Zにあるときに、光源部17から画像形成用レーザ光が出射されて、走査部50で走査され、観察者の瞳孔110aへ投射される。駆動信号供給回路19は、偏向面24bが垂直有効走査範囲Z2にあるときであって、偏向面22bの走査位置が水平有効走査範囲Z1になったときに、画像形成用レーザ光を光源部17から出射し、偏向面22bの走査位置が水平有効走査範囲Z1外になるときに光源部17から画像形成用レーザ光の出射を停止する。なお、CPU100が本ステップS16を実行することにより、駆動制御部16は、画像形成時にレーザ光を前記光源部から出射させる画像信号を生成して前記光源部へ出力する第1駆動部として機能する。
一方、前述のステップS15において、偏向面24bの走査位置が光検出部57のある無効走査範囲Nにあると判断した場合(ステップS15:Yes)には、駆動信号供給回路19は、処理をステップS17へ移す。
ステップS17において、駆動信号供給回路19は、予め設定されたタイミング調整モードと、強度調整モードとの移行割合を示す値を参照し、強度調整モードへ移行すべきか否かについて判断を行う。なお、この移行割合は、図示しない操作部への観察者による入力に応じて、制御部18が駆動信号供給回路19に設定するものであるが、変更しないようにすることもできる。
ここで、強度調整モードへ移行すべきではないと判断した場合(ステップS17:No)には、駆動信号供給回路19は処理をステップS12’へ移す。
ステップS12’において駆動信号供給回路19は、ステップS12と同様に、画像形成用レーザ光の出射タイミングの調整を行うタイミング調整モード処理を実行する。一方、前述のステップS17において、強度調整モードへ移行すべきであると判断した場合(ステップS17:Yes)には、駆動信号供給回路19は処理をステップS13’へ移す。
ステップS13において駆動信号供給回路19は、ステップS13の処理と同様に、画像形成用レーザ光の強度の調整を行う強度調整モード処理を実行する。
ステップS12’,13’の処理が終了したとき、駆動信号供給回路19は、画像表示停止したか否かを判断する、すなわち、制御部18からの画像信号Sの入力が停止したか否かを判断する(ステップS18)。
ここで、画像表示停止したと判断した場合(ステップS18:Yes)には、駆動信号供給回路19は、画像表示処理を終了する。一方、駆動信号供給回路19は、画像表示停止されていないと判断した場合(ステップS18:No)には、CPU100は、処理をステップS15へ戻すこととなる。
次に、メインフローのステップS12,S12’に示したタイミング調整モード処理について、図8を参照しながら説明する。
タイミング調整モード処理において駆動信号供給回路19は、まず、タイミング検出用レーザ光出射処理を実行する(ステップS20)。
具体的には、駆動信号供給回路19は、タイミング検出用駆動信号21tをタイミング検出用レーザドライバ34へ供給する。このとき、駆動信号供給回路19は、Rレーザ27より出射されるタイミング検出用レーザ光は、前述のように、(i)画像形成用レーザ光の強度の最大値を越え、(ii)BDセンサ60から出力されるBD信号58のS/N比が予め規定した最適値となるような強度であり、(iii)観察者の眼に対する安全性を確保する安全値以下、という3つの条件を少なくとも満たす強度となるように設定される。CPU100が本ステップS20を実行することにより、駆動制御部16は、タイミング検出時にレーザ光を前記光源部から出射させるためのタイミング検出用駆動信号を生成して前記光源部へ出力する第2駆動部として機能する。
次に駆動信号供給回路19は、タイミング検出用レーザ光を受光してBDセンサ60より出力されたBD信号58を受信するBD信号受信処理を行う(ステップS21)。その後、駆動信号供給回路19は、ステップS21にて受信したBD信号58に基づいて、走査位置の算出処理を実行する(ステップS22)。例えば、駆動信号供給回路19は、出力している高速駆動信号23の信号波形と偏向面22bの揺動波形との位相差と、出力している低速駆動信号25の信号波形と偏向面24bの揺動波形との位相差とを検出する。そして、駆動信号供給回路19は、検出した位相差に応じて高速駆動信号23に対する偏向面22bの走査位置、及び高速駆動信号23に対する偏向面24bの走査位置を、走査位置の情報として算出する。
そして、駆動信号供給回路19は、ステップS22にて得られた走査位置の情報に基づいて、どのタイミングで画像形成用レーザ光を出射すべきかを算出する、画像形成用レーザ光の出射タイミング調整処理を実行し(ステップS23)、処理をメイン処理に戻す。
次に、メインフローのステップS13,S13’に示した強度調整モード処理について、図9を参照しながら説明する。
強度調整モード処理において駆動信号供給回路19は、まず、強度調整用レーザ光出射処理を実行する(ステップS30)。
具体的には、駆動信号供給回路19は、各レーザドライバ31,32,33へ、画像形成用レーザ光の最大強度での出射に該当する各駆動信号21r,21g,21bを供給する。
なお、ここで駆動信号供給回路19から各レーザドライバ31,32,33へ送給される各駆動信号21r,21g,21bは、各フレーム毎にいずれか1種の駆動信号を出力するようにしてもよく、また、単一フレーム内に複数種の駆動信号(例えば、駆動信号21r,21g,21bの3種)を出力するようにしても良い。
次に駆動信号供給回路19は、強度調整用レーザ光を受光して強度検出センサ61より出力された受光信号を受信する受光信号受信処理を行う(ステップS31)。
次いで駆動信号供給回路19は、ステップS31にて受信した受光信号に基づいて、強度の算出処理を実行する(ステップS32)。
そして、駆動信号供給回路19は、ステップS32にて得られた実際に出射された強度の情報に基づいて、各駆動信号21r,21g,21bに対応する電流値の調整を行う、画像形成用レーザ光の強度調整処理を実行し(ステップS33)、メイン処理に戻す。すなわち、画像形成用レーザ光が光検出部57の位置で予め規定した強度となるように、画像形成用レーザ光の強度を調整する。
このように、本実施形態に係るRSD1は、上述してきたフローに従って、動作することとなる。
上述してきたように、本実施形態に係るRSD1によれば、画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、前記光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、画像形成時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光を観察者の眼の網膜へ投射して、前記網膜に画像を投影する投射部と、前記画像形成時以外であって、前記走査部の走査タイミングを検出するタイミング検出時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、前記走査部と前記観察者との間に設けられ、前記タイミング検出時に前記走査部で走査されて前記観察者の眼に向かうレーザ光を遮断する遮光部と、前記光検出部による前記レーザ光の検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射さるレーザ光を、前記画像形成時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で、前記光源部から出射させることとしたため、光検出部での受光不足に基づくタイミング検出の精度不良(例えばジッターが多い等)を解消し、其の精度不良に起因する画像の乱れを可及的防止することのできる網膜走査型画像表示装置を提供することができる。
また、前記光検出部は、入射するレーザ光に応じた検出信号を出力するものであり、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度を、前記光検出部の仕様で規定される適正レベルとすることとしたため、良好なS/N比でタイミング検出用のBD信号58を受信することができ、さらに画像の乱れを可及的防止することができる。
また、制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度は、観察者の眼に対する安全性を確保する安全値以下として前記光源部から出射させることとしたため、万一タイミング検出用レーザ光が、観察者の眼に入射した場合であっても、観察者の眼に悪影響を及ぼすことを確実に防止することができる。
また、前記画像形成時にレーザ光を前記光源部から出射させる画像信号を生成して前記光源部へ出力する第1駆動部と、前記タイミング検出時にレーザ光を前記光源部から出射させるためのタイミング検出用駆動信号を生成して前記光源部へ出力する第2駆動部と、を備え、前記画像信号と前記タイミング検出用駆動信号とを切り替えて、又は加算して、前記光源部へ出力することとしたため、駆動部を一つにした場合に比べてコストを低減することができる。すなわち、駆動部が一つである場合、例えば、256階調の画像形成用レーザ光をRレーザ27から出射させ、画像形成用レーザ光の強度を超える強度のタイミング検出用レーザ光を出射させようとすると、9ビット以上のD/A変換器が必要となる。一方、画像形成用レーザ光をRレーザ27から出射させるための第1駆動部と、タイミング検出用レーザ光を駆動させるための第2駆動部とを設けることにより、第1駆動部に対する駆動信号は8ビットのD/A変換器82rでよい。しかも、第2駆動部に対する駆動信号は、第2駆動部をオン/オフするだけでよく、HレベルとLレベルの切り替える出力回路でよいため、構成が簡単であり、RSD1のコストアップを抑えることができる。
また、前記光源部は、赤色レーザ光を出射する赤色レーザと、青色レーザ光を出射する青色レーザと、緑色レーザ光を出射する緑色レーザとを有しており、前記画像形成時に出射するレーザ光として、各色の前記レーザから出射するレーザ光の強度を変調して出射するものであり、前記制御部は、前記タイミング検出時に、前記各色のうち前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザからレーザ光を出射させることとしたため、BDセンサにおいてタイミング検出用レーザ光の検出感度をさらに向上させることができ、画像の乱れを可及的防止することができる。
また、前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザは、前記赤色レーザであることとしたため、比較的安価に高感度でタイミング検出用レーザ光の検出を行わせることができる。
また、前記光源部には、出射する各色のレーザ光の強度をそれぞれ検出する強度検出器を備えており、前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の前記光検出部による検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御するタイミング調整モードに加え、前記タイミング検出時及び前記画像形成時とは異なるタイミングで、前記光源部から前記最大値の強度に設定した前記各色のレーザ光を出射して、当該各色のレーザ光の強度を前記強度検出器で検出し、前記レーザ光の強度を調整する強度調整モードを有しており、前記タイミング調整モードと前記強度調整モードとを所定タイミングで切り替えながら実行することとしたため、画像の乱れを可及的防止しながら、さらに、表示する画像の強度を適正に保つことができる。
また、前記走査部は、レーザ光を反射する反射ミラーを有し、当該反射ミラーの揺動によって前記レーザ光を第1方向に往復走査する第1の光走査素子と、前記レーザ光を前記第1方向に略直交する第2方向に走査する第2の光走査素子と、を備え、1往復中の往時と復時それぞれで画像を形成するようにしたため、走査線数を倍増させられるメリットはあるものの、前記往時と復時の走査タイミング合わせに高い精度を必要とする難しさが存在する。しかしながら、本発明に依れば、画像表示用レーザ光が往復走査でありながらも、走査タイミングを高い精度で検出できるため、其のタイミング精度に起因する画像の乱れを抑えることができ、質の良い画像を表示させることができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 RSD
15 ハーフミラー
16 駆動制御部
17 光源部
18 制御部
19 駆動信号供給回路
20 走査部
21b B駆動信号
21g G駆動信号
21r R駆動信号
21t タイミング検出用駆動信号
22 高速走査部
23 高速駆動信号
24 低速走査部
25 低速駆動信号
27 Rレーザ
28 Gレーザ
29 Bレーザ
31 Rレーザドライバ
32 Gレーザドライバ
33 Bレーザドライバ
34 タイミング検出用レーザドライバ
50 走査部
56 遮光部
57 光検出部
58 BD信号
60 BDセンサ
61 強度検出センサ
70 投射部
110 眼
110b 網膜
La 外光
Lb 画像光
N 無効走査範囲
S 画像信号
Z 有効走査範囲

Claims (8)

  1. 画像信号を含む駆動信号に応じた強度のレーザ光を出射する光源部と、
    前記光源部から出射されたレーザ光を2次元方向に走査する走査部と、
    画像形成時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光を観察者の眼の網膜へ投射して、前記網膜に画像を投影する投射部と、
    前記画像形成時以外であって、前記走査部の走査タイミングを検出するタイミング検出時に前記光源部から出射され、前記走査部により走査されたレーザ光が入射する位置に配置された光検出部と、
    前記走査部と前記観察者との間に設けられ、前記タイミング検出時に前記走査部で走査されて前記観察者の眼に向かうレーザ光を遮断する遮光部と、
    前記光検出部による前記レーザ光の検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射さるレーザ光を、前記画像形成時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度の最大値を超える強度で、前記光源部から出射させることを特徴とする網膜走査型画像表示装置。
  2. 前記光検出部は、入射するレーザ光に応じた検出信号を出力するものであり、
    前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度を、前記光検出部の仕様で規定される適正レベルとすることを特徴とする請求項1に記載の網膜走査型画像表示装置。
  3. 前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の強度は、観察者の眼に対する安全性を確保する安全値以下として前記光源部から出射させることを特徴とする請求項1又は2に記載の網膜走査型画像表示装置。
  4. 前記画像形成時にレーザ光を前記光源部から出射させる画像信号を生成して前記光源部へ出力する第1駆動部と、
    前記タイミング検出時にレーザ光を前記光源部から出射させるためのタイミング検出用駆動信号を生成して前記光源部へ出力する第2駆動部と、を備え、
    前記画像信号と前記タイミング検出用駆動信号とを切り替えて、又は加算して、前記光源部へ出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置。
  5. 前記光源部は、赤色レーザ光を出射する赤色レーザと、青色レーザ光を出射する青色レーザと、緑色レーザ光を出射する緑色レーザとを有しており、前記画像形成時に出射するレーザ光として、各色の前記レーザから出射するレーザ光の強度を変調して出射するものであり、
    前記制御部は、前記タイミング検出時に、前記各色のうち前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザからレーザ光を出射させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置。
  6. 前記光検出部での検出感度が最も高い色のレーザは、前記赤色レーザであることを特徴とする請求項5に記載の網膜走査型画像表示装置。
  7. 前記光源部には、出射する各色のレーザ光の強度をそれぞれ検出する強度検出器を備えており、
    前記制御部は、前記タイミング検出時に前記光源部から出射されるレーザ光の前記光検出部による検出タイミングに基づき、前記光源部からの前記レーザ光の出射を制御するタイミング調整モードに加え、前記タイミング検出時及び前記画像形成時とは異なるタイミングで、前記光源部から前記最大値の強度に設定した前記各色のレーザ光を出射して、当該各色のレーザ光の強度を前記強度検出器で検出し、前記レーザ光の強度を調整する強度調整モードを有しており、前記タイミング調整モードと前記強度調整モードとを所定タイミングで切り替えながら実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の網膜走査型画像表示装置。
  8. 前記走査部は、レーザ光を反射する反射ミラーを有し、当該反射ミラーの揺動によって前記レーザ光を第1方向に往復走査する第1の光走査素子と、前記レーザ光を前記第1方向に略直交する第2方向に走査する第2の光走査素子と、を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の網膜走査型画像表示装置。
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