JP4513225B2 - 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4513225B2
JP4513225B2 JP2001098916A JP2001098916A JP4513225B2 JP 4513225 B2 JP4513225 B2 JP 4513225B2 JP 2001098916 A JP2001098916 A JP 2001098916A JP 2001098916 A JP2001098916 A JP 2001098916A JP 4513225 B2 JP4513225 B2 JP 4513225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating plate
floating
floating rotating
optical scanning
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001098916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002296529A (ja
Inventor
光由 渡▲なべ▼
祥治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2001098916A priority Critical patent/JP4513225B2/ja
Priority to US10/107,419 priority patent/US6888653B2/en
Publication of JP2002296529A publication Critical patent/JP2002296529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513225B2 publication Critical patent/JP4513225B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/106Scanning systems having diffraction gratings as scanning elements, e.g. holographic scanners

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光束を走査する光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、赤、緑、青の微弱な光束を2次元光走査装置で走査して観察者の瞳孔に投入することにより網膜上に直接描画を行う、いわゆる網膜走査型ディスプレイと呼ばれる装置が、本願出願人による特許第2874208号公報等において提案されている。かかる網膜走査型ディスプレイの主要構成要素であって、映像信号に基づいて出射される光束を走査するための光走査装置としては、浮遊ポリゴン型やガルバノミラー型等によるものが研究されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の光走査装置においては、装置の小型化、光走査の高速化、高解像度化という3つの課題を同時に解決可能なものは提案されていない。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、装置を小型化するとともに、光走査の高速化及び高解像度化を実現することができる光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の光走査装置は、入射した光束を所定方向へ偏向する光偏向手段を有する浮遊回転板と、内部に空間部が形成され、前記浮遊回転板をその空間部内に収納するとともに浮遊状態で回転可能に支持する収納筐体と、その収納筐体に収納された前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させる浮遊回転駆動手段とを備え、前記収納筐体の前記光偏向手段に対向する面の少なくとも一部が透光性部材により構成され、前記光偏向手段は、前記透光性部材を透過して前記浮遊回転板に対して略垂直に入射した光束を、前記浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するように構成され、前記光偏向手段は、回折手段により構成され、前記光束は前記浮遊回転板の回転中心に入射されることを特徴とする。
【0006】
従って、浮遊回転駆動手段は、収納筐体に収納された前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させるので、浮遊回転板に光束が入射されると、光偏向手段が光束を所定方向へ偏向するとともに、浮遊回転板の回転により光束を走査させることができる。よって、収納筐体の内部に極めて小型の浮遊回転板を収納する構成とすることにより、光走査装置を小型化することができる。また、浮遊回転板を収納筐体内に収納したので、空気の流れから隔離されて、安定性が向上する。また、収納筐体内で浮遊回転板を安定的且つ高速に回転させることにより、高速に光走査することができる。
また、浮遊回転板に対して略垂直に光束を入射させるとともに浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向し、浮遊回転板の回転により走査する。よって、光束が同一平面内で走査されるため、光学系が単純になるとともに、光走査装置をより小型に構成することが可能となる。
また、浮遊回転板に入射された光束は、回折手段により偏向される。よって、光偏向手段を浮遊回転板の表面に2次元的に形成することができ、単純な構造で偏向効果を発揮させることができる。さらに、前記光束は前記浮遊回転板の回転中心から入射できる。
【0007】
また、請求項2に記載の光走査装置は、前記回折手段は、前記浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の屈折率分布により構成された回折格子からなることを特徴とする。
【0008】
従って、光束が浮遊回転板に入射されると、その浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の屈折率分布により構成された回折格子が光束を所定方向に偏向する。よって、シリコン等の材質からなる浮遊回転板上に容易に回折格子を形成することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の光走査装置は、前記回折手段は、前記浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の立体構造により構成された回折格子からなることを特徴とする。従って、光束が浮遊回転板に入射されると、その浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の立体構造により構成された回折格子が光束を所定方向に偏向する。よって、シリコン等の材質からなる浮遊回転板上に容易に回折格子を形成することができる。
【0010】
また、請求項4に記載の光走査装置は、前記回折手段は、その回折手段を構成する個別の格子要素が有する入射した光束に対する回折強度分布の最大方向と、その回折手段が有する回折方向とが同じであることを特徴とする。
【0011】
従って、各格子要素による回折強度が最大になる方向と、複数の格子要素により形成され周期性に起因して生じる回折方向とが一致して、両方の相乗効果により回折効率を向上させることができる。
【0012】
また、請求項5に記載の光走査装置は、前記回折格子の格子ピッチの間隔は、入射される光の波長の整数倍であることを特徴とする。
【0013】
従って、浮遊回転板の中心軸線方向から入射した光束は、浮遊回転板の平面方向に回折のピークを有する。
【0014】
また、請求項6に記載の光走査装置は、前記光偏向手段は、複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、略同一面上で前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする。
【0015】
従って、略同一面上で前記浮遊回転板に形成された複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、複数種類の波長の光束を回折することができる。
【0016】
また、請求項7に記載の光走査装置は、前記光偏向手段は、複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする。
【0017】
従って、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成された複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、複数種類の波長の光束を回折することができる。
【0018】
また、請求項8に記載の光走査装置は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の回転速度を検出して信号を出力する検出手段と、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の回転速度を所望の状態にする制御手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0019】
従って、検出手段は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の回転速度を検出して信号を出力し、制御手段は、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の回転速度を所望の状態にすることができる。よって、浮遊回転板の回転速度を検出して、光走査を精密に制御することができる。
【0020】
また、請求項9に記載の光走査装置は、前記検出手段は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の位置及び回転速度を検出して信号を出力し、前記制御手段は、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の位置及び回転速度を所望の状態にすることを特徴とする。
【0021】
従って、浮遊回転板の並進位置や前記中心軸線の傾き及び回転速度を検出して、光走査を精密に制御することができる。
【0022】
また、請求項10に記載の光走査装置は、前記収納筐体は、その内部に形成された空間部が減圧されていることを特徴とする。
【0023】
従って、浮遊回転板は、その減圧された空間部内において空気抵抗をほとんど受けることがないのでエネルギーの損失が少なく、高い安定性を保ちつつ、且つ高速に回転駆動される。
【0024】
【0025】
【0026】
また、請求項1に記載の光走査装置は、前記光偏向手段が、入射された光束を前記浮遊回転板の回転中心から前記浮遊回転板の複数の半径方向へ回折するために、各回折方向に対応した複数の回折手段が略同一面上で前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする。
【0027】
従って、略同一面上で前記浮遊回転板に形成された複数の回折手段が、入射された光束を複数方向へ回折することができる。
【0028】
また、請求項1に記載の光走査装置は、前記光偏向手段が、入射された光束を前記浮遊回転板の回転中心から前記浮遊回転板の複数の半径方向へ回折するために、各回折方向に対応した複数の回折手段が前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする。
【0029】
従って、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成された複数の回折手段が入射された光束を複数方向へ回折することができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
また、請求項1に記載の光走査装置は、前記浮遊回転板及び前記収納筐体のいずれか一方、若しくは両方に、光束を前記光偏向手段を介して伝搬させるための導波路構造が形成されている。
【0035】
従って、光偏向手段により偏向された光束を、前記浮遊回転板及び前記収納筐体のいずれか一方、若しくは両方に形成された導波路構造が伝搬させるので、結合光学系を簡単な構造とすることができる。
【0036】
また、請求項1に記載の光走査装置は、前記浮遊回転板には、複数の磁極が前記中心軸線を中心として円形状に配置され、前記収納筐体は、前記空間部を挟んで対向する一対の面上に、それぞれ独立して磁場を制御可能な複数の電磁石が前記中心軸線を中心として円形状に配置されていることを特徴とする。
【0037】
従って、前記浮遊回転板に中心軸線を中心として円形状に配置された複数の磁極と、前記収納筐体に前記空間部を挟んで対向する一対の面上に中心軸線を中心として円形状に配置されたそれぞれ独立して磁場を制御可能な複数の電磁石により、浮遊回転板を浮遊させるとともに回転駆動させることができる。
【0038】
また、請求項1に記載の光走査装置は、入射した光束を所定方向へ偏向する光偏向手段を有する浮遊回転板と、その浮遊回転板を浮遊状態で回転可能に支持する支持手段と、前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させる浮遊回転駆動手段とを備え、前記光偏向手段は、前記浮遊回転板に対して略垂直に入射した光束を、前記浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するように構成され、前記光偏向手段は、回折手段により構成され、前記光束は前記浮遊回転板の回転中心に入射されることを特徴とする。
【0039】
従って、浮遊回転駆動手段は、前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させるので、浮遊回転板に略垂直に光束が入射されると、光偏向手段が光束を浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するとともに、浮遊回転板の回転により光束を走査させることができる。
【0040】
また、請求項1に記載の画像形成装置は、少なくとも1つの光源と、その光源から出射される光束を画像信号に応じて変調する変調手段と、前記変調された光束を二次元的に走査させる走査手段と、前記走査された光束を投影するための光学系とを備えたものを対象として、特に、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする。
【0041】
従って、変調手段は、少なくとも1つの光源から出射される光束を画像信号に応じて変調し、変調された光束は、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を含む走査手段が二次元的に走査させる。そして、光学系が前記走査された光束を投影することにより、スクリーン上などに画像を形成することができる。よって、主要構成要素である光走査装置が、小型で、高速・高解像度であるので、画像形成装置を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができる。
【0042】
また、請求項17に記載の画像形成装置は、少なくとも1つの光源と、その光源から出射される光束を画像信号に応じて変調する変調手段と、前記変調された光束を二次元的に走査させる走査手段と、前記走査された光束を観察者の瞳孔に入射するための光学系とを備えたものを対象として、特に、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする。
【0043】
従って、変調手段は、少なくとも1つの光源から出射される光束を画像信号に応じて変調し、その変調された光束は、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を含む走査手段が二次元的に走査させる。そして、光学系が前記走査された光束を観察者の瞳孔に入射することにより、観察者の網膜上に画像を形成することができる。よって、主要構成要素である光走査装置が、小型で、高速・高解像度であるので、画像形成装置を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。まず、光走査装置1の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
【0045】
図1は、光走査装置1の構造を模式的に表した斜視図であり、図2はその断面構造を模式的に表した断面図である。尚、以下の説明においては、図1に示されるように、後述する浮遊回転板2の中心軸線に沿って上下方向にZ軸を、浮遊回転板2の半径方向にX軸、X軸及びZ軸と直交するY軸をとることとする。
【0046】
光走査装置1は、図1あるいは図2に示されるように、浮遊回転板2と、内部に空間部3aが形成されて浮遊回転板2をその空間部3内に収納する収納筐体3とから構成されている。浮遊回転板2は、シリコン等の材質からなる円盤状の部材であり、基板層5と、その基板層5の上に積層形成された光偏向層6とから構成されている。また、浮遊回転板2は、厚さが約1mm程度、直径が約5mm程度と極めて小型に形成される。
【0047】
基板層5には、磁極としての4個の永久磁石5aが中心軸線を中心として円形状に等間隔で配置されており、それぞれS極が+Z方向(上向き)、N極が−Z方向(下向き)になるように配置されている。
【0048】
光偏向層6には、光束を導くための透明な光導波路20が形成され、回転中心を含む円形の領域に、光束を偏向するための回折部71が形成されている。尚、回折部71が本発明の光偏向手段及び回折手段を構成するものである。回折部71は、図3に示す浮遊回転板2の回転中心付近の拡大断面図に表されるように、ストライプ状の屈折率分布を有する領域である。すなわち、回折部71は、光導波路20と屈折率が異なる複数の格子領域71aが等間隔なストライプ状に形成された回折格子である。格子間隔、すなわち、各格子領域71aのピッチは、入射される光束の波長の整数倍に設定されている。尚、光導波路20と格子領域71aとは、単に屈折率が異なっていればよく、屈折率の大小関係は問わない。光偏向層6の上面部には、図2に示すように、後述する発光素子60から出射される光を強く反射するための位置検出用高反射部6aが等間隔に4箇所設けられている。
【0049】
収納筐体3は、ガラス材料からなり、全体が円筒状に形成され、且つ内部に空間部を有するカプセル状の部材である。収納筐体3は、円筒外周部をなす壁面部材3dと、円筒上面部をなす上面ガラス板3bと、円筒下面部をなす底板3cとから構成され、内部にはこれらの部材に囲まれた空間部3aが形成されている。つまり、上面ガラス板3bと底板3cとは、空間部3aを挟んで、その空間部3aに収納される浮遊回転板2のZ軸方向において対向している。
【0050】
そして、上面ガラス板3b及び底板3cには、それぞれ8個の電磁石3eが中心軸線を中心として円形状に等間隔となるように配置されている。また、上面ガラス板3bは、浮遊回転板2上に設けられた光偏向層6に対して、光源から出射される光束をZ軸に沿って+方向から−方向へ垂直に入射させるために、光束が透過可能な透明なガラス材料により構成されている。尚、上面ガラス板3bが、本発明の透光性部材を構成するものである。
【0051】
また、上面ガラス板3bには、発光ダイオード等からなる発光素子60が、位置検出用の光を出射するように下向きに設けられている。また、上面ガラス板3bには、位置検出用高反射部6aによる反射光を受光して光量の変化を検出するための受光素子62が設けられている。
【0052】
壁面部材3dには、Z軸方向において浮遊回転板2に設けられた光導波路20と略同一の高さに光導波路51がリング状に形成されている。よって、光導波路20内をXY平面上のいずれかの方向に伝搬した光束は、更に光導波路51内を伝搬した後、この光導波路51より装置外方へ出射されるのである。尚、光導波路20及び光導波路51が、本発明の導波路構造を構成するものである。
【0053】
収納筐体3内部の空間部3aは、浮遊回転板2の回転時における空気抵抗を減ずるために減圧封止されており、略真空状態となるまで減圧されていることが望ましい。
【0054】
次に、光走査装置1の電気的構成について図2を参照して説明する。
光走査装置1は、浮遊回転板2を駆動、制御するための制御部8を備えている。制御部8は、浮遊回転駆動回路9と、位置回転速度検出回路10と、位置回転制御回路11とから構成されている。尚、浮遊回転駆動回路9が本発明の浮遊回転駆動手段を、位置回転速度検出回路10、発光素子60、受光素子62及び位置検出用高反射部6aが検出手段を、位置回転制御回路11が制御手段をそれぞれ構成するものである。
【0055】
浮遊回転駆動回路9は、浮遊回転板2を浮遊させるとともに、浮遊回転板2の中心軸線(浮遊回転板2の円形中心を通るZ軸に平行な直線)周りに回転駆動させるために、各電磁石3e,3fに電流を供給する電気回路である。各電磁石に供給する電流量とタイミングは、位置回転制御回路11で求められたバランスによって決定される。
【0056】
ここで、浮遊回転板2を浮遊・回転駆動させる原理について、図4及び図5を参照して説明する。
【0057】
まず、上面ガラス板3b上の8個の電磁石3e及び底板3c上の8個の電磁石3fに、+Z方向(上向き)をN極、−Z方向(下向き)をS極とする同一の強さの磁力が発生するように、各電磁石3e,3fにそれぞれ電流を流す。ここで、浮遊回転板2上に設けた永久磁石5aは、前述したように、S極が+Z方向(上向き)、N極が−Z方向(下向き)である。よって、永久磁石5aは、上面においては上面ガラス板3b上の電磁石3eの下側と極性が同一であり、且つ、下面においては底板3c上の電磁石3fの上側と極性が同一であるので、浮遊回転板2上に設けた永久磁石5aは、上面ガラス板3b上の電磁石3e及び底板3c上の電磁石3fとそれぞれ反発し合い、浮遊回転板2は空間部3a内で浮遊状態となる。また、各電磁石3e,3fにおいて発生する磁力の強さが同一であるので、磁場のバランスがとれた状態となっており、浮遊回転板2は回転することなく静止状態を維持している。
【0058】
次に、図5に示すように、上面ガラス板3bの円形中心を挟んで対向する一対の電磁石3e、及び、空間部3aを挟んでこれらの電磁石3eに対応する底板3c上の一対の電磁石3fに対して、磁場のバランスをとりながら磁力を低減するようにこれらの電磁石3e,3fへ流す電流を減少させる。これにより、近接した磁極、すなわち、浮遊回転板2上の永久磁石5aのうち、磁力を低減させた電磁石3e,3fに最も近接した永久磁石5aに、浮遊回転板2を回転させる方向のトルクが発生する。
【0059】
位置回転速度検出回路10は、上面ガラス板3bに設けられた発光素子60を発光させるとともに、同じく上面ガラス板3bに設けられた受光素子61からのアナログ信号の強度及びタイミングより浮遊回転板2の並進位置、中心軸線の傾き及び中心軸線周りの回転速度を検出し、回転速度、回転中心からのずれ、回転軸方向位置からのずれ及び浮遊回転板2の傾きをそれぞれ示すデジタル信号を出力する電気回路である。ここで、浮遊回転板2の並進位置とは、浮遊回転板2の回転軸(Z軸)方向位置及び回転軸に垂直な平面(XY平面)位置(本来の回転中心からのずれ)を意味する。
【0060】
つまり、浮遊回転板2上に設けられた4箇所の位置検出用高反射部6aは、浮遊回転板2の回転に伴って発光素子60に対向する位置に達した時に、発光素子60により発せられる光を反射し、反射光が受光素子61に入射される。回転軸(Z軸)方向の位置は、受光素子61からの入力信号の強度の平均値により算出される。具体的には、浮遊回転板2が最適位置にある場合に受光素子61上で集光するように設定しておき、浮遊回転板2が最適位置からずれた場合に受光素子61に入射する光量が低下することを検出することにより、Z軸方向の位置を検出する。
【0061】
一方、回転軸に垂直な平面(XY平面)位置は、回転中心が設定位置からずれると、1回転で4回発生する入力信号の間隔に時間差が生じることを利用して検出し、回転速度は、受光素子61からの入力信号の周期により検出される。また、浮遊回転板2に設けられた4カ所の位置検出用高反射部6からの反射光に対する信号強度の大小により、浮遊回転板2の中心軸線の傾きを検出する。
【0062】
位置回転制御回路11は、位置回転速度検出回路10からの出力信号及び設定された回転速度に基づいて浮遊回転駆動回路へ帰還を与えることにより、浮遊回転板2の収納筐体3に対する並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を補正して所望の状態に制御する電気回路である。ここで、位置回転制御回路11からの出力は、各電磁石3e,3fのスイッチング周期、平均電流量、電磁石3e,3fの同一平面内における電流量バランス、電磁石3e,3fの上下における電流量バランスなどである。
【0063】
すなわち、前述したように、浮遊回転駆動回路9が電磁石3e,3fに電流を供給することにより浮遊回転板2を浮遊させ、且つ回転駆動させるのであるが、位置回転制御回路11は、浮遊回転板2の収納筐体3に対する並進位置、及び回転速度が所望の状態となるように位置回転速度検出回路10からの出力信号を浮遊回転駆動回路9に帰還させることにより、各電磁石3e,3fに供給する電流値を制御するのである。
【0064】
詳細には、位置回転制御回路11は、設定された回転速度で回転するように電磁石3e、3fに加える電流の大きさ、各電磁石のスイッチングのタイミングを算出する。回転速度が設定速度と等しいかどうかを判断し、遅れがあれば電流値を補正する。また、信号間隔のズレに応じて、同一平面内の電磁石へ与える電流のバランスを変更する。さらに、信号の大きさに応じて、上下の電磁石へ与える電流のバランスを変更する。
【0065】
次に、本実施形態の光走査装置1において、光を走査させる場合の作用について説明する。
【0066】
図1及び図2に示すように、光源(図示せず)から浮遊回転板2に向かって光束が発せられると、その光束は上面ガラス板3bを透過し、光偏向層6上に形成された回折部71に対して略垂直に光束が入射される。
【0067】
回折部71は、その格子間隔が入射光の波長の整数倍に設定されているため、浮遊回転板2の中心軸線方向から入射した光束は、浮遊回転板2のXY平面方向に回折のピークを有する。回折部71が単純なストライプ構造で形成されている場合、浮遊回転板2の中心軸線方向(Z軸方向)から入射された光束は、その一部がXY平面方向かつ回折格子7のストライプと垂直な方向に回折され、±X方向にそれぞれ偏向された2本の光束となって光導波路20内を伝搬する。光導波路20を伝搬した光束は、光偏向層6の端部より出射され、さらに収納筐体3の壁面部材3dにリング状に形成された光導波路51に入射する。光束はこの光導波路51を伝搬した後、その端面から装置外方へ出射される。従って、出射された光束は、浮遊回転板2の回転にともなって、回転走査されるのである。
【0068】
以上説明したことから明らかなように、本発明の実施形態の光走査装置1によれば、収納筐体3の内部に極めて小型の浮遊回転板2を収納する構成とすることにより、光走査装置1を小型化することができるという効果がある。また、浮遊回転板2を収納筐体3内に収納したので、空気の流れから隔離されて、安定性が向上するという効果がある。また、収納筐体3内で浮遊回転板2を安定的且つ高速に回転させることにより、高速に光走査することができるという効果がある。また、浮遊回転板2の並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を検出して、光走査を精密に制御することができるという効果がある。
【0069】
また、浮遊回転板2は、減圧封止された空間部3a内において空気抵抗をほとんど受けることがないのでエネルギーの損失が少なく、高い安定性を保ちつつ、且つ高速に回転駆動されるという効果がある。また、外部からの汚れや、異物の混入を防止できるので、初期の特性を長期に保つことができる。
また、浮遊回転板2に対して略垂直に光束を入射させるとともに浮遊回転板2と平行なXY平面上の所定方向に偏向し、浮遊回転板2の回転により走査する。よって、光束が同一平面内で走査されるため、光学系が単純になるとともに、光走査装置1を極めて小型に構成することが可能となるという効果がある。
浮遊回転板2に入射された光束は、回折部71により偏向されるように構成したので、光偏向手段を浮遊回転板2の表面に2次元的に形成することができ、単純な構造で偏向効果を発揮させることができるという効果がある。
【0070】
また、回折部71は、浮遊回転板2上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の屈折率分布により構成された回折格子であるので、シリコン等の材質からなる浮遊回転板2上に容易に回折格子を形成することができるという効果がある。回折部71により偏向された光束を、光導波路20及び51が伝搬させるので、結合光学系を簡単な構造とすることができるという効果がある。尚、光導波路20及び51は、省略して構成することも可能であり、浮遊回転板2又は収納筐体3のいずれか一方に設ける構成でも構わない。
【0071】
尚、光偏向層6の構成は前述した実施形態に限られず、種々の変更を施して実施することが可能である。以下に、光偏向層6の変形例について説明する。
【0072】
図6に示す変形例では、回折部72が、光偏向層6の半径方向中心部の近傍に等間隔なストライプ状の格子溝、すなわち、凹凸を形成した回折格子により構成されている。よって、この変形例においては、シリコン等の材質からなる浮遊回転板上に容易に回折格子を形成することができるという効果がある。この場合、凹凸のピッチは、入射光の波長の整数倍になっており、図6の紙面の左右方向に入射光を回折する。さらに、浮遊回転板2を回転させれば、回折した光をXY平面内で走査することができる。
【0073】
また、図7に示す変形例では、回折部73が、回折部72と同様に等間隔なストライプ状の凹凸により形成された回折格子であるが、格子要素(すなわち、各凹凸)がXY平面に対してθ=45度の角度で形成されている。格子要素が45度に形成されていると、真上から垂直に入射した光は真横に反射されるため、単独の格子要素による回折分布は真横方向(XY平面方向)が強度最大となる。さらに、回折部73は、真上からの入射光を真横に回折する方向となるような場合にブラッグ条件を満たすように格子要素の周期(格子間隔)を設定することで、前者との相乗効果により回折効率をさらに向上させるようにしたものである。ここで、回折部73が形成される面と各凹凸とのなす角度をθ、格子間隔、すなわち凹凸のピッチをd、光束の波長をλとしたときに、d・cosθ=nλ(nは整数)の関係が成り立つ場合にブラッグ条件が満たされることになる。ブラッグ条件が満たされる場合、各格子面でXY平面方向に反射された波が同位相となって強め合うので回折の条件が最も良好となる。
【0074】
よって、この変形例においては、各格子要素による回折強度が最大になる方向と、複数の格子要素により形成された回折部の周期性に起因して生じる回折方向とが一致して、両方の相乗効果により回折効率を向上させることができるという効果がある。さらに、浮遊回転板2を回転することで、明るい回折光をXY平面内で走査することができる。
【0075】
図8に示す変形例は、赤、緑、青のそれぞれ異なる波長を持った光束を回折する赤色光用回折部74R、緑色光用回折部74G、青色光用回折部74BをZ軸方向に積層して形成したものであり、3種類の波長の光束を回折することができる。よって、この変形例においては、中心軸線方向に積層されて浮遊回転板2に形成された各光束の波長に対応した回折部が、複数種類の波長の光束を回折することができるという効果がある。さらに、浮遊回転板2を回転することで、赤、青、緑の異なる波長の光束をXY平面内で走査することができる。
【0076】
図9に示す変形例は、赤、緑、青のそれぞれ異なる波長を持った光束を回折する赤色光用回折部75R、緑色光用回折部75G、青色光用回折部75Bを略同一面上(XY平面上)で浮遊回転板2に形成したものであり、図8の変形例と同様に3種類の波長の光束を回折することができる。よって、この変形例においては、略同一面上で浮遊回転板に形成された各光束の波長に対応した回折部が、複数種類の波長の光束を回折することができるという効果がある。さらに、浮遊回転板2を回転することで、赤、青、緑の異なる波長の光束をXY方向のほぼ同一平面内で走査することができる。
【0077】
図10に示す変形例は、±X方向に光を回折する回折部76と±Y方向に光を回折する回折部77とをZ軸方向に積層して形成したものであり、4方向に光束を偏向することができる。よって、この変形例においては、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成された複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、複数種類の波長の光束を回折することができるという効果がある。さらに、浮遊回転板2を回転することで、XY平面内で一度に複数の方向に光を走査することができる。
【0078】
図11に示す変形例は、±X方向に光を回折する回折部と±Y方向に光を回折する回折部とをXY平面上で重ね合わせて形成した回折格子部を備えたものであり、図10の変形例と同様に4方向に光束を偏向することができる。よって、この変形例においては、略同一面上で前記浮遊回転板に形成された複数の回折手段が、入射された光束を複数方向へ回折することができるという効果がある。
【0079】
図12に示す変形例は、回折部79を浮遊回転板2の周縁付近に配置し、所定幅のリング状に形成したものである。回折部79は、円周方向に等間隔で4つの領域に分割されている。そして、±X方向に回折方向を有する領域が回転中心を挟んで対向するとともに、±Y方向に回折方向を有する領域が回転中心を挟んで対向し、各領域はそれぞれ90度の走査角を有している。従って、浮遊回転板2が1回転する毎に、回折光を90度の走査角で4回の走査をすることができる。なお、この場合、真上からの入射光を真横に回折できるようなブラッグ条件を満たす格子面を用いれば、より明るい光を走査できる。
【0080】
図13乃至図14に示す浮遊回転板2は、回折手段として多面鏡を用いた変形例である。
【0081】
図13に示す変形例は、浮遊回転板2上に四角錐形状の反射鏡31を形成したものであり、Z軸方向から入射した光束は、XY平面方向に偏向され、浮遊回転板2の回転により走査される。
よって、この変形例においては、反射鏡31が光束を反射することにより、光束を所定方向に偏向することができるので、高い偏向効率を実現できるとともに、光源波長の変動に対しても安定して光束を偏向することができるという効果がある。
【0082】
図14は、浮遊回転板2を多角柱形状(図14では八角柱)とし、その側面に反射鏡32を形成したものであり、通常のポリゴンスキャナーと同様に、入射光を反射鏡32によりXY平面方向に反射させて走査することができる。
よって、この変形例においては、八角柱の側面部分に形成された反射鏡32が光束を反射するので、浮遊回転板2の1回転あたりの走査線を多くとることができるという効果がある。
【0083】
尚、浮遊回転板2は、図13及び図14に示した形状以外の多角柱や、多角錐、又は多角錐台の形状に形成しても構わないことは勿論である。
次に、光走査装置1を備えた画像形成装置の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0084】
図15は、光走査装置1を用いた画像形成装置の一実施形態である投影型ディスプレイ100の全体構成図である。投影型ディスプレイ100では、水平走査系に前記実施形態の光走査装置1が用いられている。外部からの映像信号及び水平走査系の光センサからのBD(Beam Detector)信号が光源ユニット部101に供給されると、映像信号供給回路105が映像信号及び水平同期信号、垂直同期信号を発生する。ここで、BD信号とは、画像の開始端を決定するために用いられる信号である。Bレーザドライバ106、Gレーザドライバ107、Rレーザドライバ108は映像信号に基づいて、Bレーザ光源109、Gレーザ光源111,Rレーザ光源から青色レーザ光、緑色レーザ光、赤色レーザ光をそれぞれ出射する。これら3色のレーザ光は、コリメート光学系112によりそれぞれコリメートされた後、ダイクロイックミラー113により合成され、結合光学系114により光ファイバ115に導かれる。
【0085】
光ファイバ115によって導かれたレーザ光は、第1リレー光学系116により水平走査系117の光走査装置1の偏向面に垂直方向から入射される。偏向面から水平に出射されたレーザ光は水平方向に走査されて、第2リレー光学系118によって垂直走査系119のガルバノミラーに入射される。レーザ光は、垂直走査系119により垂直方向に走査され、第3リレー光学系120によりスクリーン121上に投影されることにより、2次元走査された画像が表示されるのである。
【0086】
よって、投影型ディスプレイ100においては、主要構成要素である光走査装置1が、小型で、高速・高解像度であるので、投影型ディスプレイ100を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができるという効果がある。
【0087】
次に、光走査装置1を用いた画像形成装置の他の実施形態である網膜走査型ディスプレイ200の構成について図面を参照しながら説明する。
図16は、光走査装置1を用いた網膜走査型ディスプレイ200の全体構成を示す全体構成図である。画像表示装置200では、水平走査系に前記実施形態の光走査装置1が用いられている。第3リレー光学系220以外の各構成は、図14に示す投影型ディスプレイ100と同様であるので、これらについては説明を省略し、第3リレー光学系220についてのみ説明する。第3リレー光学系220は、水平走査系117及び垂直走査系119により2次元走査された光束を観察者の瞳孔に入射させ、最終的に観察者の網膜上に投影するための複数のレンズを組み合わせて構成した光学系である。観察者は、このように2次元走査されて網膜上に投影されたレーザ光により画像を認識することができるのである。
【0088】
よって、網膜走査型ディスプレイ200においては、主要構成要素である光走査装置1が、小型で、高速・高解像度であるので、網膜走査型ディスプレイ200を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができるという効果がある。
【0089】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0090】
例えば、前記実施形態の光走査装置1では、浮遊回転板2を磁気力により浮遊・回転させるように構成したが、静電力、あるいは磁気力及び静電力の組み合わせにより浮遊回転板2を浮遊・回転させるように構成してもよい。例えば、前記実施形態における永久磁石5aに代えて浮遊回転板2上に電極パターンを形成するともに、電磁石3e,3fに代えて前記電極パターンに対向する電極を収納筐体3に設ける。そして、制御部8より収納筐体3の電極に電気信号を送ることにより浮遊回転板2上の電極パターンと収納筐体3に設けた電極との間に静電力を発生させて、浮遊回転板2の浮遊・回転を制御するようにしてもよい。尚、静電力により円盤を浮遊・回転させるための制御方法は、特開平8−320231号公報、特許第3086003号公報等に開示されている。
【0091】
また、前記実施形態の光走査装置1では、浮遊回転板2をガラスカプセル状の収納筐体3内に収納する構成としたが、これに限られるものではない。要するに、光束を浮遊回転板2の光偏向層6に対して垂直に入射し、浮遊回転板2の面方向と平行な円周方向に偏向する構成であれば、光走査装置を小型化することができるのである。
【0092】
また、前記実施形態の光走査装置1は、投影型ディスプレイ100や網膜走査型ディスプレイ200以外の画像形成装置にも利用可能であることは言うまでもない。例えば、光走査装置1をレーザプリンタに組み込んで、感光体ドラム上にレーザ光を走査させるように構成してもよい。
【0093】
また、前記実施形態の光走査装置1では、浮遊回転板2の並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を検出して制御するように構成したが、浮遊回転板2の並進位置がずれないように収納筐体3を構成すれば、回転速度のみを検出手段により検出し、制御手段により回転速度のみを制御するように構成してもよい。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1に記載の光走査装置によれば、浮遊回転駆動手段は、収納筐体に収納された前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させるので、浮遊回転板に光束が入射されると、光偏向手段が光束を所定方向へ偏向するとともに、浮遊回転板の回転により光束を走査させることができる。よって、収納筐体の内部に極めて小型の浮遊回転板を収納する構成とすることにより、光走査装置を小型化することができるという効果がある。また、浮遊回転板を収納筐体内に収納したので、空気の流れから隔離されて、安定性が向上するという効果がある。また、収納筐体内で浮遊回転板を安定的且つ高速に回転させることにより、高速に光走査することができるという効果がある。
また、この光走査装置によれば、浮遊回転板に対して略垂直に光束を入射させるとともに浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向し、浮遊回転板の回転により走査する。よって、光束が同一平面内で走査されるため、光学系が単純になるとともに、光走査装置をより小型に構成することが可能となるという効果がある。
また、この光走査装置によれば、浮遊回転板に入射された光束は、回折手段により偏向される。よって、光偏向手段を浮遊回転板の表面に2次元的に形成することができ、単純な構造で偏向効果を発揮させることができるという効果がある。さらに、光束は浮遊回転板の回転中心に入射できる。
【0095】
また、請求項2に記載の光走査装置によれば、シリコン等の材質からなる浮遊回転板上に容易に回折格子を形成することができるという効果がある。
【0096】
また、請求項3に記載の光走査装置によれば、よって、シリコン等の材質からなる浮遊回転板上に容易に回折格子を形成することができるという効果がある。
【0097】
また、請求項4に記載の光走査装置によれば、各格子要素による回折強度が最大になる方向と、複数の格子要素により形成され周期性に起因して生じる回折方向とが一致して、両方の相乗効果により回折効率を向上させることができるという効果がある。
【0098】
また、請求項5に記載の光走査装置によれば、浮遊回転板の中心軸線方向から入射した光束は、浮遊回転板の平面方向に回折のピークを有するようにできる。
【0099】
また、請求項6に記載の光走査装置によれば、略同一面上で前記浮遊回転板に形成された複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、複数種類の波長の光束を回折することができるという効果がある。
【0100】
また、請求項7に記載の光走査装置によれば、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成された複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、複数種類の波長の光束を回折することができるという効果がある。
【0101】
また、請求項8に記載の光走査装置によれば、検出手段は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の回転速度を検出して信号を出力し、制御手段は、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の回転速度を所望の状態にすることができる。よって、浮遊回転板の回転速度を検出して、光走査を精密に制御することができるという効果がある。
【0102】
また、請求項9に記載の光走査装置によれば、前記検出手段は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を検出して信号を出力し、前記制御手段は、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を所望の状態にすることができる。よって、浮遊回転板の並進位置、中心軸線の傾き及び回転速度を検出して、光走査を精密に制御することができる。
【0103】
また、請求項10に記載の光走査装置によれば、浮遊回転板は、減圧封止された空間部内において空気抵抗をほとんど受けることがないのでエネルギーの損失が少なく、高い安定性を保ちつつ、且つ高速に回転駆動されるという効果がある。
【0104】
また、請求項11に記載の光走査装置によれば、略同一面上で前記浮遊回転板に形成された複数の回折手段が、入射された光束を複数方向へ回折することができるという効果がある。
【0105】
また、請求項1に記載の光走査装置によれば、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成された複数の回折手段が入射された光束を複数方向へ回折することができるという効果がある。
【0106】
【0107】
【0108】
また、請求項1に記載の光走査装置によれば、光偏向手段により偏向された光束を、前記浮遊回転板及び前記収納筐体のいずれか一方、若しくは両方に形成された導波路構造が伝搬させるので、結合光学系を簡単な構造とすることができるという効果がある。
【0109】
また、請求項1に記載の光走査装置によれば、前記浮遊回転板に中心軸線を中心として円形状に配置された複数の磁極と、前記収納筐体に前記空間部を挟んで対向する一対の面上に中心軸線を中心として円形状に配置されたそれぞれ独立して磁場を制御可能な複数の電磁石により、浮遊回転板を浮遊させるとともに回転駆動させることができるという効果がある。
【0110】
また、請求項1に記載の光走査装置によれば、浮遊回転駆動手段は、前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させるので、浮遊回転板に略垂直に光束が入射されると、光偏向手段が光束を浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するとともに、浮遊回転板の回転により光束を走査させることができるという効果がある。また、この光走査装置によれば、浮遊回転板に入射された光束は、回折手段により偏向される。よって、光偏向手段を浮遊回転板の表面に2次元的に形成することができ、単純な構造で偏向効果を発揮させることができるという効果がある。さらに、光束は浮遊回転板の回転中心に入射できる。
【0111】
また、請求項1に記載の画像形成装置によれば、変調手段は、少なくとも1つの光源から出射される光束を画像信号に応じて変調し、変調された光束は、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を含む走査手段が二次元的に走査させる。そして、光学系が前記走査された光束を投影することにより、スクリーン上などに画像を形成することができる。よって、主要構成要素である光走査装置が、小型で、高速・高解像度であるので、画像形成装置を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができるという効果がある。
【0112】
また、請求項17に記載の画像形成装置によれば、変調手段は、少なくとも1つの光源から出射される光束を画像信号に応じて変調し、その変調された光束は、請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を含む走査手段が二次元的に走査させる。そして、光学系が前記走査された光束を観察者の瞳孔に入射することにより、観察者の網膜上に画像を形成することができる。よって、主要構成要素である光走査装置が、小型で、高速・高解像度であるので、画像形成装置を小型化できるとともに、高解像度の画像を高速に形成するとすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の光走査装置の概略構成及び作用を説明する斜視図である。
【図2】 光走査装置の構成及び作用を説明する断面図である。
【図3】 屈折率分布により形成した回折格子を有する浮遊回転板の部分断面図である。
【図4】浮遊回転板の静止状態を説明する説明図である。
【図5】浮遊回転板が回転駆動される状態を説明する説明図である。
【図6】 立体構造により形成した回折格子を有する浮遊回転板の変形例の部分断面図である。
【図7】 回折効率を向上させるように凹凸の角度を設定した浮遊回転板の変形例の部分断面図である。
【図8】 3種類の波長に対応する回折格子を積層して構成した浮遊回転板の変形例の部分断面図である。
【図9】 3種類の波長に対応する回折格子を浮遊回転板の略同一面上に構成した浮遊回転板の部分断面図である。
【図10】 回折方向の異なる複数個の回折格子を積層して構成した浮遊回転板の部分断面図である。
【図11】 回折方向の異なる複数個の回折格子を浮遊回転板の略同一面上に構成した浮遊回転板の部分断面図である。
【図12】 回折格子を浮遊回転板の周辺部に配置した変形例を示す斜視説明図である。
【図13】 浮遊回転板上に四角錘形状の反射鏡を形成した変形例を示す斜視説明図である。
【図14】 浮遊回転板を多面鏡により構成した変形例を示す斜視説明図である。
【図15】 投影型ディスプレイの構成を示す全体構成図である。
【図16】 網膜走査型ディスプレイの構成を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 光走査装置
2 浮遊回転板
3 収納筐体
3a 空間部
3b 上面ガラス板
3c 底板
3e 電磁石
3f 電磁石
5 基板
5a 永久磁石
6 光偏向層
6a 位置検出用高反射部
20 光導波路
51 光導波路
60 発光素子
61 受光素子
71 回折部
72 回折部
73 回折部
74R 赤色光用回折部
74G 緑色光用回折部
74B 青色光用回折部
75R 赤色光用回折部
75G 緑色光用回折部
75B 青色光用回折部
100 投影型ディスプレイ
200 網膜走査型ディスプレイ

Claims (17)

  1. 入射した光束を所定方向へ偏向する光偏向手段を有する浮遊回転板と、
    内部に空間部が形成され、前記浮遊回転板をその空間部内に収納するとともに浮遊状態で回転可能に支持する収納筐体と、
    その収納筐体に収納された前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させる浮遊回転駆動手段と
    を備え
    前記収納筐体の前記光偏向手段に対向する面の少なくとも一部が透光性部材により構成され、
    前記光偏向手段は、前記透光性部材を透過して前記浮遊回転板に対して略垂直に入射した光束を、前記浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するように構成され、
    前記光偏向手段は、回折手段により構成され、
    前記光束は前記浮遊回転板の回転中心に入射されることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記回折手段は、前記浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の屈折率分布により構成された回折格子からなることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記回折手段は、前記浮遊回転板上に形成された等間隔のピッチを有するストライプ状の立体構造により構成された回折格子からなることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記回折手段は、その回折手段を構成する個別の格子要素が有する入射した光束に対する回折強度分布の最大方向と、その回折手段が有する回折方向とが同じであることを特徴とする請求項2又は3に記載の光走査装置。
  5. 前記回折格子の格子ピッチの間隔は、入射される光の波長の整数倍であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 前記光偏向手段は、複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、略同一面上で前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  7. 前記光偏向手段は、複数種類の波長の光束をそれぞれ回折するための各光束の波長に対応した回折手段が、前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  8. 前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の回転速度を検出して信号を出力する検出手段と、
    その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の回転速度を所望の状態にする制御手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記検出手段は、前記収納筐体に対する前記浮遊回転板の位置及び回転速度を検出して信号を出力し、
    前記制御手段は、その検出手段の出力信号に基づいて前記浮遊回転駆動手段を制御することによって、前記浮遊回転板の位置及び回転速度を所望の状態にすることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  10. 前記収納筐体は、その内部に形成された空間部が減圧されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の光走査装置。
  11. 前記光偏向手段は、入射された光束を前記浮遊回転板の回転中心から前記浮遊回転板の複数の半径方向へ回折するために、各回折方向に対応した複数の回折手段が略同一面上で前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の光走査装置。
  12. 前記光偏向手段は、入射された光束を前記浮遊回転板の回転中心から前記浮遊回転板の複数の半径方向へ回折するために、各回折方向に対応した複数の回折手段が前記中心軸線方向に積層されて前記浮遊回転板に形成されていることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の光走査装置。
  13. 前記浮遊回転板及び前記収納筐体のいずれか一方、若しくは両方に、光束を前記光偏向手段を介して伝搬させるための導波路構造が形成されていることを特徴とする請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置
  14. 前記浮遊回転板には、複数の磁極が前記中心軸線を中心として円形状に配置され、前記収納筐体は、前記空間部を挟んで対向する一対の面上に、それぞれ独立して磁場を制御可能な複数の電磁石が前記中心軸線を中心として円形状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置。
  15. 入射した光束を所定方向へ偏向する光偏向手段を有する浮遊回転板と、
    その浮遊回転板を浮遊状態で回転可能に支持する支持手段と、
    前記浮遊回転板を、静電力若しくは磁気力、又は静電力及び磁気力の両方により浮遊させるとともに、前記浮遊回転板の中心軸線の周りに回転させる浮遊回転駆動手段とを備え、
    前記光偏向手段は、前記浮遊回転板に対して略垂直に入射した光束を、前記浮遊回転板と略平行な平面上の所定の単一方向若しくは複数方向に偏向するように構成され
    前記光偏向手段は、回折手段により構成され、
    前記光束は前記浮遊回転板の回転中心に入射されることを特徴とする光走査装置。
  16. 少なくとも1つの光源と、その光源から出射される光束を画像信号に応じて変調する変調手段と、前記変調された光束を二次元的に走査させる走査手段と、前記走査された光束を投影するための光学系とを備えた画像形成装置において、
    請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 少なくとも1つの光源と、その光源から出射される光束を画像信号に応じて変調する変調手段と、前記変調された光束を二次元的に走査させる走査手段と、前記走査された光束を観察者の瞳孔に入射するための光学系とを備えた画像形成装置において、
    請求項1乃至1のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2001098916A 2001-03-30 2001-03-30 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP4513225B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098916A JP4513225B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置
US10/107,419 US6888653B2 (en) 2001-03-30 2002-03-28 Optical scanning device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098916A JP4513225B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002296529A JP2002296529A (ja) 2002-10-09
JP4513225B2 true JP4513225B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=18952521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001098916A Expired - Fee Related JP4513225B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6888653B2 (ja)
JP (1) JP4513225B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030142086A1 (en) * 2002-01-30 2003-07-31 Mitsuyoshi Watanabe Image projecting device
US7210784B2 (en) * 2002-02-06 2007-05-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image projecting device
US7497574B2 (en) * 2002-02-20 2009-03-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Retinal image display device
US7248280B2 (en) * 2004-06-16 2007-07-24 Lexmark International, Inc. Laser scanner having reduced air currents
JP5104480B2 (ja) * 2008-03-31 2012-12-19 ブラザー工業株式会社 網膜走査型画像表示装置
JP5316346B2 (ja) * 2009-09-30 2013-10-16 ブラザー工業株式会社 網膜走査型画像表示装置
US10295784B2 (en) 2015-02-02 2019-05-21 Xing Du Imaging system with movable tray of selectable optical elements
US10126531B2 (en) * 2015-02-02 2018-11-13 Xing Du Motorized interchangeable lens system
US10247906B2 (en) 2015-02-02 2019-04-02 Xing Du Imaging system with movable tray of selectable optical elements
US10274651B1 (en) * 2018-01-19 2019-04-30 Facebook Technologies, Llc Manufacturing three-dimensional diffraction gratings by selective deposition or selective etching
CN109298409A (zh) * 2018-11-30 2019-02-01 南京理工大学 声光与机械复合扫描的激光三维成像雷达及其成像方法
US11480685B2 (en) * 2019-05-05 2022-10-25 Apple Inc. Compact optical packaging of LiDAR systems using diffractive structures behind angled interfaces

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000111829A (ja) * 1998-10-08 2000-04-21 Olympus Optical Co Ltd 映像表示装置
JP2000505275A (ja) * 1997-06-24 2000-04-25 エルディティ ゲーエムベーハー ウント シーオー.レーザー―ディスプレー―テクノロギー カーゲー ビデオ画像を表示するための方法、装置および該装置の製造工程

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5577716A (en) * 1978-12-06 1980-06-11 Canon Inc Light deflector
JPS6186714U (ja) * 1984-11-06 1986-06-06
JPH01265222A (ja) * 1988-04-15 1989-10-23 Fujitsu Ltd ホログラムディスク回転装置
JP2874208B2 (ja) 1989-09-08 1999-03-24 ブラザー工業株式会社 画像表示装置
JP2967885B2 (ja) * 1991-01-24 1999-10-25 チノン株式会社 ホログラムディスク
JP2946793B2 (ja) * 1991-03-19 1999-09-06 ブラザー工業株式会社 光偏向器
JP3086003B2 (ja) 1991-04-30 2000-09-11 オリンパス光学工業株式会社 光走査装置およびその製造方法
JP3008074B2 (ja) 1995-05-24 2000-02-14 株式会社トキメック ジャイロ装置及びその製造方法
JPH09211351A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Tec Corp 光走査装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000505275A (ja) * 1997-06-24 2000-04-25 エルディティ ゲーエムベーハー ウント シーオー.レーザー―ディスプレー―テクノロギー カーゲー ビデオ画像を表示するための方法、装置および該装置の製造工程
JP2000111829A (ja) * 1998-10-08 2000-04-21 Olympus Optical Co Ltd 映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6888653B2 (en) 2005-05-03
US20020141023A1 (en) 2002-10-03
JP2002296529A (ja) 2002-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3508907B1 (en) Display device
JP4513225B2 (ja) 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置
KR100814722B1 (ko) 광 주사장치 및 그것을 사용한 화상 표시장치
EP1019894B1 (en) Virtual retinal display with expanded exit pupil
EP1860889B1 (en) Projection display system
CN101908816B (zh) 制动器装置、操作制动器装置的方法和显示装置
US11460628B2 (en) Projector integrated with a scanning mirror
JP5338698B2 (ja) 画像表示装置
KR100919537B1 (ko) 스펙클을 저감하기 위한 복수의 광원을 구비하는 회절형광변조기를 이용한 디스플레이 장치
CN102955343A (zh) 照明装置和显示装置
KR20160105325A (ko) 화상 표시 장치
KR20080019460A (ko) 레이저 디스플레이장치
EP2733516A1 (en) Image display apparatus and head-mounted display
CN102621689A (zh) 基于具有定位传感以及伺服控制的挠曲致动器的光束控制
KR20050083548A (ko) 입체화상표시장치
KR20060017002A (ko) 색선별 슬릿을 이용한 광변조기 다중빔 스캐닝 장치
JP2006138926A (ja) 画像表示装置および方法、並びに駆動装置および方法
RU2256202C2 (ru) Дифракционный дисплей, дифракционное устройство, способ формирования дисплея и способ формирования различных дифрагированных лучей
JP4830653B2 (ja) 画像表示装置
JP2012145765A (ja) プロジェクター
JP2013117575A (ja) 立体画像表示装置
JP2003021804A (ja) 画像表示装置
JP3877612B2 (ja) 光走査装置及び光走査装置を備えた画像形成装置
JP5909334B2 (ja) 光ビーム走査装置およびそれを用いた画像表示装置
JPH1152284A (ja) 走査式像観察装置および光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees